2010鈴木宗男議員の収監考 |
(最新見直し2010.12.04日)
Re::れんだいこのカンテラ時評863 | れんだいこ | 2010/12/04 22:54 |
【ムネオを救え、せめて一言しておく】 北海道の地域政党「新党大地」の代表・鈴木宗男衆議院議員が、12.6日に再度収監されようとしている。「法治国家だから、間違った判断でも国家の決定には粛々と従わざるを得ない」と、ソクラテス的法理論に従い、これを受け入れようとしている。 司法当局のこの無慈悲なムネオイジメの原因は何であろうか。その昔の角栄といい現在の小沢どんといい秘書石川といいムネオといい何故にかくまで執拗に責められるのだろうか。誰か、これを、国際金融資本帝国主義ネオシオニズム論を媒介せずに説けるだろうか。 れんだいこは、日本左派運動のこの方面における無能無関心を叱責したい。ムネオ政治はミニ角栄政治である。それ故に咎められている。なぜなら、国際金融資本帝国主義の対日要請に従わず自由自主自律の国家論で政治を行おうとするからである。日本左派運動の多くが、このバッシングを是認している。そろそろこの虚構から決別すべきではなかろうか。 もっとも、れんだいこに云わせせれば、角栄、ムネオの政治こそ在地土着型左派政治であり、それ故にエセ左派が商売上がったりになるとして本物左派憎しで叩いている構図になる。だから、エセ左派に期待したり説教するつもりはない。いわゆる騙されているが客観評論能力を持つ人民大衆に訴えたい。 ムネオ議員は、2002.6月の逮捕、7.10日の東京地検特捜部により収賄罪起訴、その後史上未曽有の437日と云う長期拘置を経て釈放され、公判闘争で闘うも最高裁に棄却され、こたびの収監となっている。これを細かく追跡するのは別稿に譲る。 れんだいこは、司法当局の度重なるハト派系戦後政治家への集中弾圧を満腔の怒りを込めて弾劾する。最近、満腔の怒りというのは珍しい。ムネオ拘留はそれに値する。司法当局の説くところの法の正義の虚構は既に地に堕ちている。先の大阪地検特捜部の現役トップ級三検事逮捕事件を見よ。何と検察が証拠改竄までして政治主義的に蠢いている実態が暴露された。その悪徳検事は何と自らが逮捕されるや、取り調べを可視化せよ、検事シナリオ作文には署名しないだと。性根の悪さにあきれてものが云えない。 こういう手合いによってムネオは逮捕され、酷い目に遭って来た。今また遭わされようとしている。この不正を許すべきだろうか。検察当局の云うところの受託収賄、あっせん収賄、議員証言法違反(偽証)、政治資金規正法違反(虚偽記載)なりの罪状は、分かり易く云えばどうでもなるものであり、問題は、ハト派系政治家には微罪でも重罪化され、シオニスタン系タカ派議員は重罪でもの捜査の手が及ばないところにある。この不正を許すべきだろうか。 もとより、れんだいこの政論とムネオ議員のそれは違う。だがしかし、政見の差は互いに認め合うことができる。妥協できないのは法の不正義である。それによって、日本の将来を思い、日本の為に良かれと粉骨砕身努力してきた政治家に限って訴追、逮捕、収監されている不正義である。一体、何人のハト派系議員が懲らしめられたことであろう。中には暗殺されたり自殺させられたり変死させらた者も居る。それに較べて、叩けば埃がいくらでもでる中曽根、小泉は未来永劫に安泰し続けている。こういう不正義が許し難い。 それにしても、全国会議員がダラシナイ。本来、より良い政治を機能させる為に不逮捕特権その他で議員の地位が保全されているところを、議員自らが毀損させようとしている。日共の政治訴追運動を見よ。基本的に民主主義を理解する能力がなく、独善的な正義棒で国会を魔女狩りし続けている。これが人民的議会主義論の辿り着いた痴態である。胡散臭い連中は、大衆運動から召還し国会へ出たものの相変わらず胡散臭いことばかりしていることになる。漬ける薬がない連中である。 ムネオよ。れんだいこは非力で、あなたの拘留を差し止める力はなかった。だが獄中からの発信は読み続ける。だから元気で獄中闘争頼む。角栄はもっと激しい万力攻めの中、敢えて汚辱にまみれつつ耐え生き恥を晒し続けた。その角栄が再評価される日が近いだろう。そういう良い手本がある。頑張ろうファイトー一発。このエールを贈る。 2010.12.4日 れんだいこ拝 |
事件名 | 年度 | 被告 | 罪名 | 拘置日数 | 保釈日 |
ロッキード事件 | 1976年 | 田中角栄・元首相 | 受託収賄罪など | 22日間 | 起訴の翌日 |
共和事件 | 1992年 | 阿部文男・元北海道・沖縄開発庁長官 | 受託収賄罪 | 24日間 | 起訴の3日後 |
ゼネコン汚職事件 | 1994年 | 中村喜四郎・元建設相 | あっせん収賄罪 | 139日間 | 第2回公判後 |
自衛隊航空機開発汚職事件 | 1998年 | 中島洋次郎・元衆院議員 | 受託収賄罪など | 88日間 | |
KSD事件 | 2001年 | 村上正邦・元労相 | 受託収賄罪 | 163日間 | 初公判後 |
鈴木宗男事件 | 2002年 | 鈴木宗男・元北海道・沖縄開発庁長官 | 受託収賄罪など | 422日間(2003.8.14日現在) |
(私論.私見)
(7/10)鈴木議員を起訴・あっせん収賄罪で東京地検
東京地検特捜部は10日午後、木材会社の行政処分を巡り現金500万円のわいろを受け取ったとして衆院議員、鈴木宗男容疑者(54)をあっせん収賄罪で起訴した。
起訴状などによると、鈴木被告は内閣官房副長官に就任した直後の1998年8月、林野庁から無断伐採による7カ月間の入札参加資格停止処分を受けた有力後援企業の木材会社「やまりん」(北海道帯広市)の会長(86)らと面会。処分後に随意契約で事業を発注するなど行政処分の実効性を失わせるよう同庁への働きかけを依頼され、現金500万円のわいろをを受け取った。