安倍元首相暗殺事件考その1

 更新日/2022(平成31.5.1栄和元/栄和4).7.29日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「安倍元首相暗殺事件考その1」をものしておく。

 2022(平成31.5.1栄和元/栄和4).7.10日 れんだいこ拝


【事件の呼び水】
 事件前日夜に安倍晋三元首相(67歳、以下単に「A」と記す)のスケジュールが変更され、奈良選挙区(衆議院選では奈良1区)の佐藤啓(43歳、現、安倍派)候補応援のため奈良入りが決まっている。しかし、奈良選挙区は改選定数1に6名が立候補。野党共闘のない自民一強の無風地帯になっており、選挙終盤にスケジュールを変更してまで奈良入りする必然性が見えてこない。どういう事情があったのだろうか。「運命の悪戯としか言いようがありません」との評があるが、「あたかも現場へ誘い込まれた感がなきにしもあらず」の風が漂っている。これは勘繰り過ぎだろうか。

 当初、奈良ではなく長野を訪れる予定だった。長野選挙区は改選定数1に6名が立候補。立憲民主党現職の杉尾秀哉(64)と自民党新人の松山三四六(52)が激しい争いを繰り広げていた。ところが、週刊文春が女性問題を、週刊新潮が金銭トラブルを報じたこともあり、安倍元首相の応援演説が中止になったと云う。長野の次は、これも激戦となっていた京都を訪れる予定だった。京都選挙区は改選議席2に9名が立候補。立憲民主党現職の福山哲郎(60)、自民党新人の吉井章(55)、日本維新の会新人の楠井祐子(54)が三つ巴の争いを繰り広げていた。その京都入りする前のスケジュールが空いたので、それなら奈良に行こうということになった云々。
 自民党の高市早苗政調会長(61)(奈良2区)がTwitterで次のように述べている。
 「安倍元総理と最後にメールをやり取りしたのは事件前日夕方。急な奈良県入りを知り、党情勢調査で奈良県は優勢の旨を送信したら、『問題ないとは思うけど、京都に行くことが決まったので、奈良まで行きます。毎日と日経が厳しく出ているので』と返信。京都も奈良も当選したことを御霊前に報告しました」。
 「安倍晋三元総理の御葬儀が終わりました。先週金曜日の事件発生以来、殆ど眠れず、食事も吐いてしまい、両親を亡くした時にも経験しなかった心身衰弱状態でした。今日からは懸命に働かないと、安倍元総理に申し訳ない。 (事件発生の際には、)金曜日は九州出張を取り止め、翌朝まで、安倍元総理が搬送された奈良県立医大との連絡役を続けました。昭恵夫人が病院に到着するまで生命維持処置をお願いしたことが正しかったのか否かと苦しみ抜きました」。
 8日午前。奈良県選挙区に立候補していた自民党の現職・佐藤啓は、近畿日本鉄道学園前駅の界隈を選挙カーで回る計画だった。急遽決まった日程のため動員をかける時間はなかった。佐藤陣営は奈良1区の小林茂樹のスタッフと話し合い、場所を近鉄大和西大寺駅北口に差替えた。関係者はのちに「平日の昼間でも人が集まる場所。それがどこかと考えれば、大和西大寺駅北口しかなかった」、「安倍さんクラスが来るのに、聴衆が少ないのは避けたかった」と証言している。TBSのヘリコプター映像で、サンワシティ西大寺のビル屋上に不審なテントが設置されており、事件3時間後、撤去されていることが判明したが、そのサンワシティ西大寺を経営している三和住宅株式会社の社長の兄が小林茂樹・衆議院議員。そのスタッフと相談して西大寺駅北口で演説することになったと云う。
 2022.7.8日午前11時20分、参議院選挙2日前のこの時間、Aを乗せた車が大阪、京都、奈良を結ぶターミナル駅の近鉄・大和西大寺駅前(奈良市西大寺東町)に到着した。白ワイシャツに紺のジャケット姿の安倍元首相が車から降り、周囲に手を振る。聴衆から大きな歓声が上がった。同駅は奈良市内のターミナル駅の一つ。選挙の際にはよく演説場所として利用される。この日は駅北側の車道に挟まれたエリアの中央に高さ数十センチの台が置かれ、周りを警護員(SP)らが囲んでいた。

【事件場所の闇】
 2022.7.21日、「『後方の警備が難しい』と他党に指摘も… なぜあの場所で演説が行われたのか 安倍元首相銃撃」(8カンテレ 2022/7/21)参照。

 事件現場は、他の政党が、警備の難しさから事件現場での演説を断念していた地点であることが分かった。立憲民主党の場合、今年の4月に泉健太代表が同じ場所で演説したいと申し出ると、警察から「後方の警備が難しい」と指摘されて断念し、そのため少し離れた場所で演説した。警察から車の上で演説することや、車を防弾パネルで覆うことなどを要望されたという。警護対象者がいない他の政党でも、この場所での演説は注意を払っていた。日本維新の会の場合、およそ150メートル離れた場所で演説。緊急時に使える車を用意していた。共産党の場合、同じ場所を使ったものの、ガードレールをずらして選挙カーを乗り入れ、その上で演説を行っていた。公明党の場合、大国正博県議「(ことし4月以降)あの場所でやってない。(選挙カーを置く)スペースがないという判断で」。

 ということは、他の政党が細心の注意を払う場所で、なぜ自民党は演説を行ったのかということになる。答えは、A暗殺の公開処刑スポットとして意図的故意に設営されたと云うことになるのではなかろうか。

【サンワシティ西大寺のビル屋上に不審なテント考】
 8.16日、TBSのヘリコプター映像で、サンワシティ西大寺のビル屋上に不審な白っぽいテントが設置されており、そこに安倍元首相を銃撃した「真犯人」のスナイパー(狙撃手)が潜んでいたのではないかと推理されている。事件3時間後、撤去されていることも判明している。真相は不明であるが不審事象である。

 「第18回 ビル屋上に簡易テント。スナイパー小屋が事件後3時間で撤去されている。
 サンワシティービル屋上 7月8日2022年」 
 (FAMILY GROWTH 家族の成長 YouTube動画 10分16秒 2022/8/15)
 https://www.youtube.com/watch?v=Q-9ZILHqmkE
 但し、同ビルを管理・運営する「三和住宅」(奈良市)の担当者が、BuzzFeed Newsの取材に次のように返答している。
 概要「白テントは排煙ダクトの清掃作業などに使っていたテントである。事件当時、ビルの屋上で排煙ダクトの清掃や点検などのオーバーホール作業が行われており、その作業用に2畳ほどの大きさの白いテントを張っていた。この作業には同社の社員が立ち会っている。不審者がいたということもないし、そもそもスナイパー小屋だなんてありえない。テントはオーバーホール作業が終わった後に撤去した。ビル(建物高30.9メートル)の屋上入り口は普段、施錠されており、関係者以外は出入りできない。悪質なデマを信じた人たちから『スナイパーがいた』などと電話も来ている。非常に迷惑しており弁護士に相談のうえ法的に対処していくことを検討している」。

 一見尤もそうなコメントであるが口裏合わせの可能性もある。「半ば氷解半ば疑問が残り続ける」としたい。

【警護員25名、安倍元首相周囲は4名の闇】
 2022.7.23日、読売新聞オンライン「安倍元首相の警護、奈良県警は総勢25人態勢…現場配置はより少数に」。

 Aが奈良市で銃撃され死亡した事件で、奈良県警が約25人態勢で警護・警備を実施していたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警本部や署で指揮を執る人員も含まれ、実際に現場に配置されていた警察官の数は、この人数より少なかったとみられる。Aの警護を巡っては、後方の警護が手薄だったことが指摘されており、警察庁が警護・警備の問題点を調べる検証チームを設置し、体制や配置などについても調査を進めている。捜査関係者によると、県警は警備部参事官をトップに、警備部や奈良西署員ら約25人で警護・警備態勢を組んでいた。県警の調べでは、当時の聴衆は約200人だったという。

【事件発生】
 午前11時29分、Aが、路上に置かれた台の上で自民党公認候補の応援演説を始めた。「みなさん、こんにちは。安倍晋三でございます」。Aは左手を振り上げ、数百人の聴衆に語りかけた。その時、Yとみられる男は車道を挟んで約15m離れた歩道上に、黒いカバンをたすきがけにし、グレーの半袖シャツ姿で立っていた。聴衆が撮影した動画には、安倍元首相に向かって拍手をする様子が映っている。

 演説開始から約2分後、黒っぽい筒のようなものを手にしたYが車道に入り込み、カバンから銃を取り出しながらゆっくりと歩いてAの背後7~8mまで迫っていた。誰も止める様子はなかった。背後から近づいたYがさらに4、5歩前進し、手製銃を腰だめ風に撃っている。1発目の銃声となり、防犯カメラの映像に一部始終が写されている。

 Aが一呼吸おいて、一発目の爆音の聞こえてきた後ろを振り向きざま、その瞬間、Aのワイシャツの襟が大きく揺れ、喉辺りに命中した様子が判明する。この時の2発目銃弾が誰がどこから発射したものか闇になっている。YはAの後方約7mの地点から手製銃を発砲した後、約5mまで近づいて、1発目の発射から3秒後、Yとしては2回目(事件としては3発目)の発砲をしている。Yは2発とも落ち着いた様子で、しっかりと腰を落とし両手で構えて発砲している。Aは2発目の銃弾を受けた後、よろけるように自ら演壇を降りて、胸部から腹部を押さえるようにしながら蹲(うずくま)るもしくはしゃがみこむ(屈する)ような格好で道路に崩れ落ちている。その後横たわった様子の画像が見られるも出血が少ないのを不思議がる人もいるし、Aは実は生きているとまで言う者もいる。

 Aを狙撃した得体不明の二発目の弾丸が左腕上部から右側に貫通したものと思われ、その為にシャツの襟が右側に開いたと考えられる。弾丸はシャツを右に引っ張りながら貫通して飛び去っており、体内に弾が残っていない。Aのマイクにプチっという音声音で記録されている。サイレンサー付きのライフル銃か何かによる狙撃があったものと思われる。Aはその後死亡が確認されることになる。こうして、A暗殺事件は「日本版ケネディ暗殺事件」の様相を示している。

【NHK記者が現場での容疑者の動向を事前撮影】
 事件前にNHKの記者が撮影した映像に、容疑者とみられる人物が、演説が始まるのを待っているようすが写っている。このことは、NHKの記者が不審視して映像にしていた人物をSPが不審視していないお粗末、もう一つはNHK記者のお手柄を示している。件の記者は、不審視した理由について語るべきだろう。もしや、何か事件が起こることをキャッチしていて、それなりの人物をフィルムに収めていた可能性もある。

【NHK記者が現場での容疑者の動向を事前撮影】
 7.29日、「山上容疑者の発砲直前まで隣にいた謎の女性」のビデオが公開された。
 https://gettr.com/post/p1k6stj2d34
 (ARB_PPI) 動画 2分54秒 

 この女性はバス転回場の角に山上容疑者と共にいた。容疑者と女性は、数分の間で、幾度も映像撮影者を何故か見ている。疑問①、何故、彼女は、あの演説会場で、耳全体を覆うヘッドフォンを着けていなければ成らなかったのかと言う疑問である。
疑問②、1発目の発砲時、背後で全く動じもぜず前方を注視している。疑問③、それ迄、現場で状況を注視していたにも拘わらず、2発目の発砲を振り向きながら確認し、あの場を立ち去ろうとした理由は何か?。女性にとって予定外だったのは、前方を確認せず、出合い頭に容疑者確保に向かうSPと衝突転倒した事だろう。おそらく、映像で見る限り、歩道に背部から転倒していて受け身の体勢も取れていない為、後頭部を打ったのではないかとも推測する。普通であれば、転倒受傷の被害責任を訴えても不思議ではない。SPに安否を尋ねられたようだが、女性は何事も無かったかのように、その場を足早に去って行く。これらは不可解な行動を綴り合わせると、女性は、あるミッションを負っていて、任務完了と共に、その場を去る予定であったのではないのか?と推測する。邪推であろうか?

【銃撃の真相考】
 Yは、安倍氏の背後6~7メートルの位置から発砲していた。煙幕と爆音を発生させたが、射撃能力があったかどうかの検証はされていない。次のように証言されている。
 「駅前のバス停付近からAの後ろの方に変な男が近づくなと思ってみていたら、(体の)左のあたりから黒い筒のようなものを右手で取り出して水平に構えた。何事かと思った瞬間、大砲のようなすごい音がして白い煙があがり、火薬のにおいが充満した。続けてもう一度、発射した。花火かと思たら、Aが倒れて警察が覆いかぶさっていたので撃たれたのかと思った。筒は黒っぽくて、長さ20~30cmくらい。警察が取り上げて、路上に投げていた」。
 「『ドゴーン』と花火で聞くような大きな音が鳴りました。それで振り返ると、6mくらい先に筒状の大きなものを持った人の背中が見えました。そして、2発目を撃って、煙が出るところを見ました。声は聞こえませんでしたが、2発目を打つ前には何かを言っているようにも見えました」。
 「Aの演説を見ていたら、車線を横断するように一人の男が寄っていって、なんだろうと思っていたんです。そしたら、ズドンという大きな音がして、白い煙が立ちこめ、すぐに続けて、もう1発音がした。焦げるような臭いが立ちこめた。Aの方を見たら姿が見えなかったので、Aが撃たれたんだと思った」。

【事件現場を撮影する為の事前に高性能カメラ設置考】
 岩田清/氏情報。
 「エクアドルを悪く言うつもりは有りません。そもそも、エクアドル政府関係者が、安倍晋三の言動を随時注目しなければならない程、日本とエクアドルとは密接ではありません。撮影動画は、アイホンやスマホの映像ではなく、1920x1080画素60fps(=1秒につき60齣)の高精細画像であり、此の様な高性能カメラを安倍晋三の演説時間に合わせて、ビルの窓際に設置し、事件が起きる事を待ち構えられるのは「勝手に世界の警察官を自任している」米国しかないと推測すべきでしょう。エクアドルのTV局にも配信できた事実から、誰もが、CIAの仕業だと見做せる筈です。」。

【高性能カメラ録画者の安倍元首相撮り続け考】
 2022.7.23日、「[安倍元首相銃撃事件]警察が嘘を言っていないとすれば、もはやミステリーで支離滅裂な状況 ~元陸上幕僚長の岡部俊哉氏「あまりにも私は不自然、違和感を感じたというところです」(竹下雅敏/氏情報) 参照。
 元陸上幕僚長の岡部俊哉氏は次のように述べている。“私自身が見た感想では、映画のワンシーンを見ているような感じがしまして、逆に言えばそれがあまりにも私は不自然、違和感を感じたというところです。大きくは二つほど、感じたものがあります。一つ目は、これだけ大きな衝撃音があった場合というのは普通の人であれば、撮影者であれ何であれ、いわゆるそれに反応する、ビクッとなるのが一般的だと言えます。この映像からはそれが見て取れません。今の技術的には手振れ補正だとかカメラ自体にはあるのかも知れませんが、少なくとも見る限り、自分自身の今までのカメラの経験から言っても、こういう綺麗なと言いますか、動かない映像というのはなかなか撮れない…。

 二つ目、これは大きいんですけれども、録画している人の注意と言いますかね、これが安倍前首相の姿から全然外れてないんですよね。あれだけ大きな音、それに爆炎がドーンと出てきた、それも2回も。それなのにず~っと安倍首相を注視しているわけです。これはまた非常に異常な、と言いますか、これだけ冷静にあれだけ周りの人が逃げまどって、しゃがんだり色々している状況の中で、かのカメラだけが冷静に安倍元首相をずっと撮り続けている。そして安倍元首相の姿が視界から消えた後に、ゆっくり犯人逮捕の方にターンしていく。こ~んな冷静な撮影というのが本当に出来るものか…”と言っています。

【事件現場のエリア内の11名考】
 事件現場の関係者の配置と事件時の対応、動きを確認する。Aの演説場所は、四方をガードレールで囲まれた約50平方メートルのエリア。この内側には警備部の警護員3人と警視庁の警護員(SP)1人の計4人が配置されていた。

 エリア内の人物を確認すると、中央ひな壇にA、その隣に候補者SK(白Tシャツ、参院選奈良地方区自民党候補者/佐藤啓)、その右側にSD(グレースーツ、自民党奈良市支部青年局長・桜井大輔)。前列はこの3名。後列に画面右から順にSP1(紺色スーツ1)、候補者の真後ろにSP2(紺色スーツ2)、Aの真後ろにSP3(紺色スーツ3)、SP4(白ワイシャツ1)。その左隣にSP5(紺色スーツ4、脱兎の逃げだし男)、その左隣にSP6(白ワイシャツ2、荻田義雄?)、その左隣にSP7(紺色スーツ5、カメラで挙動不審)、その背中合わせの後ろ向きにSP8(紺色スーツ6)の総勢11名。他にガードレール端のオレンジ色の幟旗側に運動員(橙色Tシャツ)が一人いる。後方の向こうにY(山上容疑者)が映っている。
 読売・日本TV系列では、真ん中にA、その右側に陣営関係者4名、その後ろにSP1名、その隣に警護員1名。Aの左側に陣営関係者3名、その隣に警護員2名の14名配置を図示しており、どういう訳か2名増になっている。

【容疑者考】
 8日午前11時半ごろ、奈良市大宮町の職業不詳/元海上自衛官の無職/山上徹也容疑者(41歳、以下単に「Y」と記す)が、近鉄大和西大寺駅周辺で街頭演説をしていたAの背後から近づき爆音爆煙発砲した。Yは、殺人未遂容疑でA暗殺銃撃容疑で現行犯逮捕された。奈良県警は奈良西署に捜査本部を設置し、詳しい動機の解明を進めている。後に殺人容疑に切り替えて調べている。
 「内海新聞のブログ」の「安倍元首相暗殺事件の真相が判明」が「Yが、サンクチュアリ教会の信者である」としている。これを転載しておく。
 「統一教会(現在は世界統一家庭連合と改名)は創始者の教祖、文鮮明の死後、韓鶴子という文鮮明の三番目の妻が本体を継承し、遺族の莫大な教団資産相続でもめ17人いる子供のうち7番目の息子が反発して自分で別途「サンクチュアリ教会」を建てて信者を引き連れて、互いに抗争を続けていた。山上はその分裂したサンクチュアリ教会の信者であることが今回判明した」。

【容疑者の供述考】
 捜査関係者によると、調べに「私がしたことに間違いありません」と容疑を認め、「Aを殺すため銃を作って狙った。爆弾も作っていた。とにかく殺そうと思って遊説先をつけ回していた」、「旧勝共連合/統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)に恨みがあり、Aがこれとつながりがあると思い込んで犯行に及んだ」、「Aの政治信条に対する恨みではない」と供述しているという。警察は奈良市に住むYの身柄を現場で拘束し、殺人未遂で現行犯逮捕。Aの死亡を受けて容疑を殺人に切り替えて奈良地方検察庁に送検された。安倍元首相が奈良に来ることについてはホームぺージ上で知ったということで、現場となった近鉄・大和西大寺駅には「電車で来た」と供述している。
 事件前日、YはAが演説していた岡山に行ったと話していて、「遊説先を確認してつけ回していた。手荷物検査などがあって武器を持って近づけなかった」と供述している。また事件前日の早朝には「宗教団体の関連施設で手製の銃の試し撃ちをした」と話し、付近の防犯カメラには、試し撃ちの瞬間を捉えたとみられる激しい閃光と山上容疑者のものとみられる車も映っていた。車からは穴の開いた木製の板が数枚見つかった。山上容疑者は銃の試し撃ちをするためだったと話し、「最初は爆弾を作ろうとしたが銃にした」とも話した。さらには「銃ができるたびに山の中で試し撃ちをしていた」という趣旨の供述をしていて、試し撃ちをしたとみられる奈良市内の山からは弾痕のようなものがあるドラム缶などが見つかった。警察はYが銃の試作を繰りかえし入念に犯行を計画していたとみて調べている。

【弾痕考】
 Yは計2回銃撃している。1回あたりの発砲で6発の弾が発射されたとみられている。県警がAから約20m先の道路沿いに止まっていた選挙カーの車体を調べたところ、弾痕とみられる穴が看板部分に複数確認された。県警は流れ弾とみており、飛距離などから相当の威力があった可能性がある。この弾痕の軌道解析は報道されていない。
 7.13日奈良県警発表によると、正式な現場検証で、現場から北へ90m離れた所にある立体駐車場の壁面に弾痕のような穴が3カ所あり、中から弾丸とみられる金属片を複数確認した。それぞれ高さ約4m、約5m、約8mの位置にあった。この弾痕の軌道解析は報道されていない。メーカー製の銃身の長い散弾銃でも有効射程距離はせいぜい50m。Yの手製銃の弾丸が90mも飛んで壁にめり込むことはありえない。散弾銃もライフル銃も銃身が長く、筒の内側には腔線(こうせん、rifling)といって、らせん状の溝が彫ってあり、これが銃身内で加速する弾丸に回転運動を与え、ジャイロ効果により直進性を高める仕掛けになっている。この腔線がないと弾丸は空気抵抗によりまっすぐに飛ばず命中精度が著しく落ちてしまう。件の手製銃は銃身が40cmと短く、おそらく腔線もない。Yの手製銃の弾丸が駐車場の壁から見つかったとするなら、事前工作したものと推定できる。いわゆるでっち上げである。

 事件報道が溢れている割に、銃撃の弾丸の行方など肝心の部分が何もないゴミニュースの洪水になっている。

【容疑者が発砲した銃及びその性能考】
 捜査関係者によると、事件で使われた凶器の銃は当初は散弾銃とみられていたが、長さ約40cm、高さ約20cmの手製の銃で、金属製の筒2本を粘着テープで束ね、木製の板やテープで固定した構造。弾丸は筒の奥にカプセルのような小さな容器に入れ、それぞれの筒から発射する造りで、カプセルの中に一度に6個の弾丸を込めることが可能で、一度の発射で1本の筒から6個の弾丸が飛び出る仕組みだった。銃は、バッテリーを使用して発射する構造だった。県警が押収した銃を調べたところ、バッテリーとコードが付いており、電気を流して火薬に着火する仕組みだったという。

 山上容疑者は「インターネットで火薬を購入し、空の薬きょうも手に入れ、自分で詰めた」と供述。「最初は爆弾を作ろうとしたが、うまくいかなかったので銃を作ることにした」とも話しているという。 


 「手製銃『一発で弾丸6個を発射』、筒2本束ねて固定…試作重ね殺傷能力高い銃使用か」  
 (読売新聞 2022/7/10)
 https://www.yomiuri.co.jp/national/20220710-OYT1T50020/


 奈良県警はYが試作を重ね、殺傷能力が高いものを選んで事件に及んだとみているが、その性能には疑問符がつけられている。次のように云われている。
 概要「こんな素人工作の粗悪粗末な照準もない手製の銃銃で、弾がまっすぐ飛んで人を殺傷するとは思えないしかも歩きながらという難度の高い射撃で、目標に致命傷を与えることが本当に可能だったのだろうか? 銃弾が見つかったとも聞かない。銃の硝煙(しょうえん)反応のような痕跡もない。ただの金属筒を黒テープでぐるぐる巻きにしただけのおもちゃのような銃に見える」。
 (副島隆彦氏曰く)概要「Yが打ったのは手製のおもちゃもどき銃であり、原理は小型船舶用の発煙筒(はつえんとう)だ。爆竹、花火並のバーンという音がして、それで終わりの空砲(くうほう)だ。1発発射したら6発の弾が出て、そのうちの1発が当たって死んだという説明はナンセンス極まりない。そもそも1回で6発発射できる銃など、この世に存在しない。『今ではピストルも3D(スリー・ディ)プリンターで作れるんだって』、『銃弾も自分で作った』説が流布されているがこれも大ウソ」。
 概要「Yの手製銃の玉はパチンコ玉みたいな大きい物らしい。そうだとすると、そんなのが人体を貫通するとは思えない。もっと先の尖がった小さいのでなければ人体の貫通は無理。銃身が短いので何処に飛ぶか分からず、銃身が長いのでないと確実性は低い」。
 (岩田清氏曰く)概要「ZがXとYへのマニュアル通りの指示係です。三和シティービル屋上の、ライフル射撃班を双眼鏡で確認して居ります。役割が終わった後、マニュアル通り『腰を屈めて逃げ』、その後ガードレールをジャンプして跳び越え『脱兎の如く』走り去っています」、概要「光速は一秒間に地球を7回り半、音速は340mであり、カメラ設置場所は三和シティービルの3階だと確認できました。A演説台とカメラ設置場所との直線距離が34m。『Yの二発目の爆音が気になったAが後ろを振り向いたら、透かさずAの右鎖骨後の凹みに向けてライフルを撃て!』がXへの指示だったと確認できます」。

【容疑者の自宅捜査】
 8日、奈良県警は奈良市内のY宅を捜索し、手製の銃を数丁とパソコンを押収した。いずれも複数の金属製の筒が粘着テープで束ねられており、9本束ねられた大型のものもあった。また、発火用とみられる電気コードが接続されていた。自宅から同様の手製銃が数丁見つかった。山上容疑者は「インターネットで火薬を購入し、空の薬きょうも手に入れ、自分で詰めた。最初は爆弾を作ろうとしたが、うまくいかなかったので銃を作ることにした。銃は1丁だけはなく複数作った」とも話しているという。県警はYが自宅で銃を製造していたとみており、部品の入手経路などを調べている。

【SPの失態頓馬考】
 SPが接近する犯人制止しなかったり、倒れる瞬間の動画が編集されてたり、現場に血痕がなかったりとだいぶ怪しいな。
 「2発目が撃たれてから、ちょっと間があってから、犯人の近くにいた人ではなくて、少し離れたSPのような人がスライディングのような感じで、犯人を押さえた。そのあとに2人、3人と犯人に覆いかぶさっていきました。1発目のときは、誰も動けていなかったように思います。警備を厳重にしてないといけないと思うんですが、甘かったんじゃないかと思いました」
 マイクを握るAと車道を隔てた十数m離れた場所に、マスクとメガネを掛けたYがいた。Aの背後の歩道にいた聴衆を直近で警戒する警察官は配置されていなかった。正確に云えば、Aの背後の歩道上には警戒する警察官が1人いたが、演説する方を見ており、後方のYの動きに気付かなかった。Aが演説していたガードレールに囲まれたエリア内には警視庁のSP1人と奈良県警の警護員の計4人が配置されていた。警護員1人がAの背後を警戒し、残るSPら3人が前方を見ていた。

 Yがいつの間にかAの背後に手製の銃を持って近づき約7mの距離から1発目、さらに接近して約5mの距離から2発目を発砲した。1発目と2発目の間には3秒間の間があった。警護員4人はいずれも1発目の発砲までYに気付かず、Aの手の届く位置にはいなかった。選挙の際は候補者らに配慮して距離を取る警護が慣例として黙認されていたことが影響したとみられている。結果的に警護対象者の至近距離に容疑者の接近を許した上、察知した後も何ら対応できなかった前代未聞のプロとは思えない杜撰(ずさん)な大失態をしていることが判明する。

 警護の基本が、大きな音などの特異事象が発生した場合には、第一に警護対象の異常の有無を確認すること、特異事象そのものが警護担当者の注意を集めるための「囮」であることを考え、その方向への警戒及び対処は必要最小限の人員で行い、素早く警護対象を取り囲み人間の壁を構築し、速やかに警護対象者を安全な場所へ移動させるとする原則に照らすと、今回の警護はその全てが守られていない。発砲音がした方向を全員が注目し、誰一人Aを見ていないどころか、Aそっちのけで自らが匍匐(ほふく)姿勢を執って自分の身を最優先で守っている者もいる。あり得ない最低の対応だとしか言いようがない。警護担当者が至近に待機し、即座にAを囲む態勢ができていれば、2発目の発射を逡巡させるか、発射しても命中を阻止させた可能性がある。
 元埼玉県警の刑事で要人警護の経験も豊富な佐々木保博(64)氏が概要次のようにコメントしている。
 「(警備に穴が開いた要因として、 )前日夜に安倍元首相のスケジュールが変更されたと聞いています。人員が豊富な首都圏であれば問題なく対応できますが、要員が限られた奈良県警ぐらいの規模だと、なかなか対応は厳しいと思います」 。

 警察庁の説明では、今回の演説会場の警備は奈良県警が本部警備部参事官をトップとする態勢で対応。県警の警察官に加え、警視庁から派遣された警護員(SP)も現場にいた。安倍元首相の警護のほか雑踏警備や交通対策など「所要の警備態勢をとっていた」。但し、警察官や警護員の数などについては「態勢や警備のやり方に関わる」などとして明らかにしていない。元首相には生涯、警視庁のSPが身辺警護につく。人数は明かしていないが必ず複数のSPが24時間、警備する。ただ、地方に行く際は、警視庁のSPが1人同行し、あとは地元県警に任せることが多い。「SPは安倍元首相を視角に入れながら前面を監視することになります。今回の彼の対応に不備はないと思います」(佐々木さん)。ただ、問題は奈良県警が担う後方を含めた警備に穴があったことだ、と佐々木さんは指摘する。「奈良県警の態勢をテレビ映像で見る限り、通常いるはずの後方を確認する警察官は見当たりません。警備に穴が開いているのは映像だけでも分かります」。
 7.9日、A銃撃事件を受け、奈良県警トップの鬼塚友章本部長が記者会見を開き、「27年余りの警察官人生で最大の悔恨、痛恨の極み」と絞り出すように語った。Aは背後から近づいたYに至近距離で銃撃され、警察への批判も出ている。鬼塚氏は「極めて深刻かつ重大な事案。警護警備に問題があったことは否定できない」とした上で、「前日に急に(Aの遊説日程が)入った。計画書に目を通し、承認したのは当日午前中だった」と明らかにした。修正は指示せず、原案通りに警備することになったという。時に目に涙を浮かべて天を仰いだり、肩で息をしたりする場面もあった。「事案の全容究明が急務。捜査を指揮するとともに警護の問題を早急に洗い出すのが私の責任だ。捜査を尽くすことが、安倍元内閣総理大臣に対する最大の弔いになる」と述べた。具体的な問題点には触れず、謝罪や進退についても言及を避けた。
 「奈良県警の不自然なほどに手薄な警護問題」につき、警察庁の検証チームが8月中に検証結果をまとめて公表する予定にしている。

【真犯人は誰か考】
 岩田清/氏は次のように解析している。
 「弾丸は、右肺上部から心臓を貫いている。心肺停止ではなく即死です。政府とメディアの嘘(悲劇的美談への捏造)には呆れます」。
 「ビデオカメラは単眼なので遠近距離が正しく表現できませんが、此の殺人事件は、【画面左側のビルの屋上から、かつてのJFケネデイ暗殺の手法を真似、「統一教会への不平分子の殺意」を囮として悪用し、「米国の裏庭」の状態に我慢しなく成って、「プーチン制裁」に、反対や棄権する中南米諸国を恫喝する目的で、先ず、「プーチンにも、八方美人で居たい安倍晋三」を見せしめとして遣った。】と考えれば、100%、米国CIAの射撃名手に依る国際犯罪だと理解できる」。
 「首に2カ所の銃創があり、一部は胸や心臓に達して、周囲の血管が損傷していた https://www.sankei.com/.../20220708.../ の内、動画で司法証拠として視覚確認できる齣はゼロ! 首、頸ではなく、右側鎖骨に銃創が有る。其れが、右肺を掠めて心臓に達して居るのであれば、狙撃犯人は、道路上ではなく、射殺現場が見下ろせるビルの屋上でなければ成らず、デマだとされて居る推論に正解が在り、逮捕された者は、SPを欺く為の脇役でしかないと理解すべきだ。」。
 「★阿修羅♪ > カルト40」の「安倍晋三の銃撃死亡は単独犯ではない。CIAと統一教会の内部抗争によるものだ。/副島隆彦」。
 「真実は、特殊な小さな銃で、Aの体に押し当てたまま、頸から心臓をめがけて縦に撃った。直後のAの横に、SPの女のふりをした黒いスーツの宮本晴代(みやもとはるよ)という有名なクライシス・アクターがしゃがみこんでAの体に手をまわしている。私は、この宮本晴代の、このときの素顔の写真を収集した。今は、この顔に、各社はぼかしを入れている」。
 「Aは、自分の体を守ろうとして、丸くなってゆっくりと地面にかがみ込んでいる。普通の銃撃なら、体が崩れて、ばったり倒れるはずだ。だから、殺されたのは、別の武器による、この直後である。それでもAは死んでいる。路上に倒れた写真からは、胸の辺りのホワイトシャツに、少し出血が見える。私の考えでは、真実の銃弾は、他か撃ち込まれている。特殊な小型の消音銃で、2発だ。Aが自分の身を守ろうと、かがみこんだ、その瞬間に『総理、大丈夫ですか』と、覆いかぶさった人物が、小さな特殊な銃で、Aを抑えながら、頸部から撃った。東京から来たSPが、頸から心臓方向に2発、撃ち込んだのだ。ここには、恐ろしい政治謀略がある」。
 次のような推理もある。
 「Aは着弾のショックを受けずに壇上から降り寝そべっている。壇上で被弾したとは考えられず、寝た直後に撃たれたものでもない。暗殺者は安倍が寝転んだところに駆け寄った者たちの中にいる。救急搬送の際には無線で首の弾痕が指摘されているので路上に寝てから救急搬送までの間に実行したものと思われる」。
 A銃撃事件はビル屋上か上階から狙撃手が撃ったという説が主流で次のように推理されている。1、旗振り役が特殊ライフル射撃班の必殺準備が整った事を確認。2、旗振り役がYにスマホ・マナーモードで知らせる。3、Yの射撃準備の爆音爆煙。4、2秒3/4後、Yの射撃始めの爆音爆煙。5、Aが気にして後ろを振り向いた所でX第一発、Aの襟が一瞬開くがこれは掠めただけ。6、続いて第二発が首から右肺上部経由でAの心臓へ。Aが心肺停止でぐらつく。サンワシティ・ビルの屋上・上階からの狙撃が推理されている。7、Wのレーザービーム先導でAの背中へVの拳銃第一発。8、Aがよろけて体が回転した所でAの左上腕部にVの拳銃第二発。9、Aの腕は既に死んで居て「お化け」だが、脚は未だ生きて居て演説台を降りる動作をし始めた所をAの左脇腹から上に向かってVの拳銃第三発。一旦宙に舞い上がり、脚も死んで俯せで地面へ落下。

 但し別の見方もある。Aの左後ろにいる空色シャツの男の挙動が怪しい。Yの第二撃目で十字を切るような動作をしている。一瞬だが左手で右肘に触れている。朝日新聞が公開している狙撃直後の映像の男はシャツの下、右上腕に筆箱のような長いものを隠し持っているのがはっきりわかる。これは特殊なガス銃ではないだろうか? 弾は直径5ミリ程度のペレットだったとして、これでAの背中を撃った可能性がある。2メートルと離れていないのだから、威力は小さくても肺、心臓に届いて致命傷を与えることができるはずだ。公式にはAの背中には傷がなかったことになっているが、奈良県立医科大学附属病院も警察も真実を隠している可能性がある。彼ら以外に誰も背中が無傷だということを確かめた人はいない。不思議なことに、この空色シャツの男は、Aが撃たれたというのに全くあわてる様子もなく、平然と島の中をぶらぶら歩きまわっている。Aの右襟の揺れは、空色シャツ男の動作の前に起きており、別に狙撃手がいたことが強く疑われる。他にも白ワイシャツに紺色背広の警護員と思われる者が犯行ゾーン内に居て爆音と同時に地に伏せ左右に逃げ回る挙動不審な映像を残している。

 本格的な暗殺には複数の狙撃手によりターゲットを確実に射殺するのが常識であり、J.F.ケネディ大統領の暗殺も3人の狙撃手により行われたと言われている。空色シャツの男も狙撃手の一人だった可能性が高い。細かく検証していくと、事件がYの単独犯行ではないことをますますはっきりさせてくるのである。

【「救護班」考】
 Aが崩れ落ちた後、「救護班」が素早く登場し、Aが仰向けに寝かされ、上半身をはだけた状態で「胸郭圧迫」行為をされている。この「救護班」は誰が呼んだのか何者なのか。素早くAを取り巻いて囲みを作っているが、そのメンバーが明らかにされていない。

【クライシスアクターの存在考】
 「竹下雅敏氏情報」。
 「ハイネさんの『血糊チューブ クライシスアクター晴代』のツイート。確かに『クライシスアクターの宮本晴代ちゃん』に見えますね。ちなみに『晴代ちゃんを貼るとツイートは削除』されるみたいですね。決定的なのは、『Aが奈良県内で銃撃』というニュースが2日前に既に出ていたこと。『主人もこのニュース二日前にみていました』というツイートがあります」。
 現場での宮本晴代さんの画像/略

【これは政治的公開殺人ではないのか考】
 件の容疑者が煙幕と爆音鳴らしの囮(おとり)役で、ケネディ暗殺事件の構図と同じように真犯人が別にいたとしたら、こたびの事件も政治的公開殺人事件ではないのかということになる。A公開殺人事件は日本版ケネディ暗殺事件ではないのか。この観点からの推理が必要なようだ。では、何のためにAが処刑されたのか、これは別稿に譲る。
 Aが指折りの親米英ユ政治家だったにも拘わらずなぜ暗殺されたのか。その理由は、Aが親露プーチン、親米トランプでもあったせいではなかろうか。

 2014.7月、マレーシア航空機が、ウクライナ上空で撃墜される事件が起きているが、この機体の外観がプーチン専用機とそっくりで、プーチン搭乗機と間違って撃墜した可能性が大である。その2年後の2016年暮れ、安倍元首相は既にペルソナ・ノングラータ(ラテン語: Persona non grata)されているプーチンを地元・山口県に招待し、プーチンは岩国米軍基地のある山口県の宇部空港に搭乗機を着陸させて、温泉で日露首脳会談を行っている。プーチンは、現在のウクライナ紛争の過程で双方が精細合戦しているさ中で、日本の有力政治家の中で唯一、Aを制裁の対象からはずしている。今回の事件に際しても遺族に弔電を送っている。そういう信頼関係が構築されていたと窺うべきだろう。そういう数々の政治履歴から、国際奥の院は既にAをペルソナ・ノングラータにしていた。後はどのタイミングで始末するだけであった、本事件まで泳がされていたのではないのか。国際奥の院は、自分たちにとって不都合な政治家を“ペルソナ・ノングラータ”と位置づけ暗殺の対象とするお家芸に長けている。ちなみに、日本の有力政治家で暗殺の対象とされたのは田中角栄、中川一郎・中川昭一親子などが挙げられる。

【並河健・天理市長の「看護師さんはいませんか」証言】
 事件現場に佐藤啓参院議員の後援会副会長を務めている並河健・天理市長が居合わせており、事件の瞬間を振り返り、次のように証言している。
 概要「内容に集中しており、異変には、1回目の『小さな大砲を撃った』ような音で気がついた。音のした方向に目を移した時には、男が警察官に取り押さえられている最中だった。状況を察して慌てて演台に駆け寄ると、元首相が倒れており、『すぐに救命措置が必要だと思った』。周囲が救急車の手配は済ませていたため、陣営スタッフからマイクを借りた。すぐさま聴衆に向け、『看護師さんはいませんか』、『AED(自動体外式除細動器)はないか』などと呼びかけ、救急車の接近が分かると、道を空けてもらうように求めた」(7.14日付け読売新聞記事「銃撃現場にいた市長」参照)。

【現場で応急処置にあたった医師証言考】
 「安倍さんが撃たれたと確信したのは、犯人が引きずっていかれた後。銃撃から1、2分してから。奈良市長らが『撃たれた』、『AEDだ』、『119番してくれ』とパニックのように叫んでいた。安倍さんはスーツの上を脱がされて、白のシャツには血がにじんでいて、真っ青になって意識がないように見えた」。
 即死状態と思われるAに対して、けいれん状態の心臓を正常に動かすための装置である自動体外式除細動器(AED)による救命救急が施されている。ところが、完全に心停止した場合は作動しないので電気ショックは起きなかった。大量出血しているとしたら、その状態でのAEDのショック療法は蘇生どころか大量出血を加速する役割しか果たさないこともあり、看護師や選挙スタッフが交代しながら心臓マッサージを繰り返した。
 銃撃の直後、現場近くでクリニックを営む中岡内科クリニックの中岡伸悟院長が「撃たれた 撃たれた」の叫び声を聞き、何が起きたのか確かめようと慌てて駆けつけた。横断歩道の中ほどには大勢の人だかり。目に飛び込んできたのは、仰向けに倒れているAの姿だった。現場で応急処置にあたった。事件直後の状況を次のように語っている。
 概要「顔面がもう蒼白でしたし、意識を失っているようだ。声をかけても反応はない。一緒に現場に駆けつけた看護師たちとともに心臓マッサージをしても手足がピクリとも動かないような状況でした。持参したAEDを体に取り付ける。しかし、正しい手順で行っているのに作動しない。AEDは電気ショックの効果がある場合には作動するが、すでに心臓が動いていない場合には作動しないという。胸の動きを観察すると、自発呼吸もないように見えた。さまざまな声が飛び交い騒然とする中、心臓マッサージを続けました。かなり厳しい状態だと感じました。目視しただけでは、傷の位置や程度はわかりませんでしたが、銃撃によって大きな血管や臓器が損傷しているのではないかとみられました。一刻も早く医療機関への搬送が必要な状態で、祈るような気持ちで救急車の到着を待ちました。この間、心臓マッサージ以外、特に何もできなくて、本当に安倍元総理には申し訳ないなという医師としての思いはあります」。
 2022.7.9日、 (AERA編集部/福井しほ) 「『奇跡が起こってくれ、という一心でその場に』 安倍元首相の銃撃現場に駆けつけた医師が語った全て」。
 「ひと目見た瞬間に、かなり厳しいなと思いました」 「医学的にはわかっていたとしても、感情的には何か奇跡が起こってくれ、という一心でその場にいました」 。言葉を絞りだすように語ったのは、安倍晋三元首相(67)が奈良市内での街頭演説中に銃殺された事件で、直後に現場に駆け付けた中岡内科クリニックの中岡伸悟院長(64)だ。事件が起きた日は、現場のすぐ近くにあるクリニックで診療にあたっていた。普段通り診療する中岡院長の耳に飛び込んできたのは、「安倍さんが撃たれた」という言葉。はっきりと状況がつかめないまま、現場に駆け付けた中岡院長が目にしたのは、顔面蒼白で意識のない状態の安倍元首相だった。救命活動にあたった中岡院長が取材に応じ、当時の状況を次のように語った。
院長 貴重なお命を亡くされました安倍元総理、並びにご家族の方の気持ちを考えますと……。まず、冒頭にご家族および関係者の方々に心よりお悔やみを申し上げます。
昨日、救護に駆け付けたとのことですが、どなたから呼ばれ、どのタイミングで駆けつけましたか。
院長 診療をしていたのですが、外が騒がしいと思い、出てきますと、「安倍さんが撃たれた!」と叫んでいる方がいました。何が起こったかというのは、はっきりつかめない状況でした。こういう内科の仕事をしていますと、外に出て確かめに行くと、(叫んでいたのは)自分の知っている患者さんで、「これはただごとではない」と思い、まず現場に行くことにしました。 まず、僕が一人で先に向かいました。安倍元総理が道路上に倒れておられまして、顔色をお伺いしたところ、かなり顔面蒼白で意識もない状態でした。 僕が行った時点で、どこの看護師さんかはわかりませんが、先に来ておられた方が一生懸命、心マッサージ(心臓マッサージ)をされておられました。かなり手際よくされていましたし、訓練を受けておられる方という印象でした。 その心マッサージと看護処置をされている状況を見て、心肺停止の状態と考えられたので、僕は、まず脈や目の眼球結膜の状態などを確認しました。
眼の状態はどういう状態でしたか。
院長 眼球結膜は真っ白な状態で、血の気がないといいますか、かなり出血されているという印象を受けました。「銃で撃たれた」という情報で聞いていましたので、おそらく体にあたっていたとしたら、内臓および血管に損傷を及ぼすような傷を受けられて、そこからの出血が、貧血の原因かなと考えました。
出血がすごかったとのことですが。
院長 僕の側から見たときには血だまりなどははっきり見えませんでした。ですが、ちょうど反対側にいたうちの看護師が心マッサージをするときに膝をつくのですが、それに出血がついていたので、傾斜の関係かもしれませんが、反対側には血だまりがあったのではないかと思われます。
傷口は確認されましたか。
院長 確認はできていません。あおむけに倒れられていましたが、それを動かすというのはとてもできるような状況ではありませんでしたし。今日、ある方に聞いた話では、一発目の銃声で振り返られたときに二発目の銃が当たり、首と心臓のほうに、ということを聞きました。タオルや着ておられるものをとれば確認できたかもしれませんが、とてもそんな状況ではありませんでした。かなりの人だかりもできていました。
動かせるような状況ではなかった。
院長 そうですね。救急車が来るのがかなり遅いとわかっていたとしても、出血の状況を考えると動かすべきではなかったと思います。 (銃創なども)全然、わかりませんでした。タオルをかけておられて、それが血で汚れていましたので、このあたりに出血の創があるのかな、という感じでした。
タオルは誰かが出血を止めるためにかけたような感じでしたか。
院長 僕が行ったときには、すでに心マッサージをみんな必死でしておられたので、そのところには何もしていない状況でした。
心マッサージは何人かで変わられたのですか。
院長 すでに1人の方が一生懸命されていまして、そのあとにうちのスタッフが2人きてくれましたので、その3人で変わり交代にするような状態でした。
先生自身は。
院長 僕はその状況を見て、まず患者さんの状態を把握することが大切だと思い、瞳孔の状態とか、出血の状態、今後どういうことをすべきか、ということを頭の中で考えました。かなり出血が強いという印象があったので、ここでできることにはかなり限界があると感じました。救急車が早く到着することを願って、情況を見ていました。
安倍元首相に声はかけましたか。
院長 僕はしていないのですが、(周りにいた)市民の方が、「安倍さん頑張って!」と声かけをされていました。ですが、もちろん反応はされていませんでしたし、僕自身も脈と一緒に爪の部分を押さえる、痛覚の感覚があるかということもチェックさせていただきました。それでも手足がぴくりともしませんでしたので、意識状態も悪いなということもわかりました。
痛覚のチェックとはどういったことをするのですか。
院長 爪のところをぐっと押さえるんです。普通の方だと、拒否反応が出るのですが、その感覚がなくなっていますと、何も反応は出ません。
その後AED(心臓の鼓動をセンサーで検出して、それに同期して電気ショックを与える。心臓が完全に停止していると、「使えません」という警告が出る)を使ったとお聞きしました。
院長 心マッサージもされていましたが、AEDをやるということで、テープを貼る動作に入っていたのですが、やはり状況が状況で、(安倍元首相が)着ておられた服も濡れていて、テープがなかなかうまく付かなったんです。最初に持ってきておられたAEDではなく、うちの診療所のAEDを持ってきてもらうようにしました。もう一度付け直したら、うまくいきました。
付け替える作業は先生がされたのでしょうか。
院長 それも、そこにいるみなさんが手分けしてやっていただきました。
AEDをつけて、その後解析をすると思いますが。
院長 自動で解析をしたのですが、えー……。ちょうどそのときに、作動している間に「離れて」という自動音声が出たので、電気ショックが始まるのかなと思ったのですが……そのすぐ後に「AEDを適応ではありません」という自動音声が流れました。やはり、これはかなり状態が悪いというか、心停止の状態だなということの確認にもなりましたので、すぐさまそれを置いて、再度心マッサージを始めました。
(届いたAEDは1台のみで、作動しなかったと証言している。医師の病院にあるAEDを持ってこさせ試したところ、「使えません」という警告が出て使えなかった。心臓が完全に停止している場合の反応である。安倍元首相の即死的な心肺停止状態を裏証言していることになる)
適応できないという音声が鳴るというのは、どういうことを意味するのでしょうか。
院長 心臓が動いていないということですので、効果がないということです。 僕が一番最初に見たときの状況では、その(AED)対象にはないんじゃないかなという気はしました。実際に使用しても、反応はありませんでした。それよりは、銃ということを考えれば、大きな血管や内臓を損傷しているのではないか。そこからの出血が止まらないでどんどん出ているんじゃないか、と思いました。できるだけ大きな医療機関でマンパワーのあるところで集中治療を受けることが一番肝心だと思っていました。
心マッサージはどのくらいの時間されたのですか。
院長 時計を持っていっていなかったですし、現場の人間としては、実際の時間よりもかなり長く感じました。実際にどれくらいの時間かというのはここではっきりと申し上げることはできません。
時間が長く感じるなか、どういう思いでいらしたんですか。
院長 日本国を支えてきた一国の首相の方ですので、なんとしても救命したいという思いは当然ありますので、我々医師として、首相であっても、普通の方であっても、それはみなさん一緒なんですけど、特にそういう状況でしたので、今何を一番すべきか、何かできることはないかということを必死に頭の中で考えていました。
演説があることは知っていましたか。
院長 全然知りませんでした。最初に患者さんが「安倍総理が撃たれた」と叫んでいるのを聞いても、あまり実感しなかったといいますか。患者さんの一人が、そういう、病状の一つとしてそういうことを言っておられるのかな、という感じもしました。でも、その状況を見ればただごとではないとすぐわかりました。それで、現場に行きました。
現場について、倒れられている様子を見て、どう思われましたか。
院長 ひと目見た瞬間にかなり厳しいなと思いました。やはり、まず意識レベルがまったく……。心マッサージをしても、ぴくともされていませんでしたし、手を触ってもそれに対する反応もありません。意識レベルはほとんどない状態でした。 心マッサージの途中にAEDをやるときも、自発呼吸が出ている様子もありませんでしたので、いわゆる心肺停止状態。それから、僕らは仕事柄どうしても顔色(がんしょく)というのを見るのですが、青白いというより、それを通り越して真っ白い顔になっていましたので、出血がかなりひどいということ。それから、拳銃で撃たれたということで、血管および内臓の損傷で、かなりの出血をされているということはわかりました。 眼球結膜と同様に瞳孔も見ましたが、開きかけていましたので、かなり厳しい状況だというのが第一印象でした。
撃たれたという情報は周りから。
院長 後ろのほうから撃たれたということや、散弾銃、筒状のものといったいろんな会話が聞こえてきたので、参考にさせていただきましたが、目の前におられる安倍元総理の状況が尋常ではない状態ということはわかりましたので、なんとか早く救急車がきて、出血を止められるような医療機関にいち早く、一刻を争うと思いましたので、なんとか早く来てほしいと思いました。 あの状況では、現場でできることは限られています。うちのクリニックも近くにあるので、管を入れて呼吸をアシストすることも考えましたが、救急車というのはかなり迅速に来てくださるので、それを取りに行って準備する間に到着するのではないかとも考え、少しでも血流がよくなるように足を上げたりしながら、救急車の到着を待ちました。
足を上げたというのは。
院長 内臓損傷や血管損傷をすると当然脳にも血流がいかないでしょうし、足や手の血流を体の中央に送って、大事なところを少しでも。
救急車はすぐきましたか。
院長 そこが、実際の時間がどれくらいというのはわからないのですが、とにかく長くは感じました。
声かけを皆さんがされていた。
院長 周りや遠くから「安倍さん頑張って」という声もありましたし、安倍元総理のスタッフの方ですかね、同行されている方も声掛けをされていました。
演説中に銃で撃たれるということについては、どう思われますか。
院長 昨日からニュースでも報じられている通り、世界のリーダーたちからも尊敬されている方ですし、実際に日本の経済を立て直していただいた方です。我々医療ができることも、日本国をいい方向に導いていただいているからこそ、我々も安心して病気に立ち向かえると私は思っています。その方を、まだまだ日本国をよくしようと高い志を持っておられたと思うので、志半ばでああいう蛮行のために命を亡くされたことは、救命に携わっていて、非常に心が痛む思いでした。医学的にはわかっていたとしても、感情的には何か奇跡が起こってくれ、という一心でその場にいていました。心の中では祈るような思いでした。 医師というのは、人の命を救うことが使命ですから、どういう方であれ、まず状況を正確に把握して、最善策を立て、それを早く実行するというのが人の命を救うのに一番大事なことです。それがなかなかできない状態にあるというのは、非常にもどかしかったですし、情けないという感じもしましたし、色んなものがあれば色んなことができるのに、という思いがありました。
搬送先の病院で死亡が確認されたと聞いたときは。
院長 ショックは大きかったです。特にその場に立ち会わせていただいていたので、やはり安倍元総理の功績を考えて、あるいはこれから日本のためにもっとやっていただける方だと思っていましたので、こういう蛮行で命を落とされたのは、本人も悔しかったでしょうけれど、我々も残念で苦しい思いをしました。
鎖骨下の動脈を損傷し、大量出血したことが原因だったという死因が発表されました。先生が現場で見られた状況をふまえて、いかがですか。
院長 背後からとい聞いておりましたので、もっと大きな大動脈などが傷ついているということは思っていましたが、何かしら大きな血管、散弾銃のようなものであれば広範囲に損傷を受けますので、たとえば肝臓とか、そういうところにも損傷があって、あちこちから出血しているのかな、ということは考えていました。今死因を聞いて、納得できる部分もあります。
これまでに、銃によるけがの治療経験はありますか。
院長 銃はありません。自治医大出身で、へき地医療をしていましたので、いろんな事故には遭遇することはありましたが、銃はなかったと思います。
救急車の到着後はクリニックでの診療に戻られたとのことですが、訃報をいつ聞きましたか。
院長 患者さんの混雑が激しくて、夜8時か9時頃をまわっていたのですが、家内にどういう報道になっているか聞いたら、5時3分に亡くなったと聞きました。状況から判断すると、そのような結果になってしまったかと思いましたが、胸を締め付けられるような思いをしました。

【奈良市消防局の無線記録考】
 現場で救命活動に当たった奈良市消防局の無線記録が出動命令から救急車に収容、ドクターヘリへの搬送までの約50分間のやりとりを次のように明らかにしている。緊迫した救命の実態が浮かび上がった。公開されたのは、消防局と救急車両、隊員らが無線で交わした約180件の記録。消防局は「事案の社会的影響を鑑(かんが)みて、公表を決めた」としている。
午前11時31分 最初の119番。
午前11時32分 事件発生
直後 消防本部命令「緊急(救急指令)指令、加害事故、出動せよ」。
同34分 2分後 「西大寺東町2丁目に於いて発砲事件」。
同35分 3分後 「高齢男性、拳銃で撃たれ、現在CPA(心肺停止)状態と思われます」、「拳銃で発砲です」、「至急向かって下さい」と各隊に伝えた。
同37分 5分後 「自民党の参議院候補の演説会場です」。
消防隊員が到着。安倍元首相が狙撃されて心肺停止状態になっているとの情報も寄せられる中、現場支援の消防隊員が先着した。報告書などによると、救急隊員らが急行した際、安倍元首相は道路のアスファルト上にあおむけの状態(背臥位、はいがい)になり、警備関係者らに付き添われていた。頸(けい)部(首元)には銃創が確認された。心肺蘇生や気管挿管、酸素吸入、心電図の確認などの応急処置が繰り返されたが、「初期波形は心静止」とされ、容体が全く改善しない状況が続いた。
ドクターヘリ着地地点を現場から約700mの奈良時代の都の跡・平城宮跡公園に決定する。
同40分 8分後 救急車が到着。最初の119番から10分後に到着し、CPA(心肺停止)状態だった安倍元首相にあらゆる応急処置が講じられた。
「ドクターヘリの準備もしておいた方がいいかもしれません」 「本件、ドクターヘリ出動させます。ドクターヘリ出動させます」。
同43分 11分後 「救急車内に収容しました」。市消防局はプライバシー保護の観点から、安倍氏を人目に触れない場所へ速やかに移動させることが必要と判断。安倍元首相は救急車が到着した2分後の午前11時43分には車内に収容された。
同45分 13分後 救急車が、気管挿管などの救命措置を行いながら、ドクターヘリとの合流地点に向けて出発した。
元首相を乗せた救急車への呼びかけが相次ぎ、情報の錯綜も。
同48分 16分後 現場に到着した救急車からの報告。「頸部(けいぶ)、頸部に銃創あり。
同52分 20分後 「加害者にあっては警察と捜査しておりますが行方不明」。
関西テレビ7.14/17:50配信「奈良市消防が緊迫の“無線記録”を公表」)
同53分 21分後 ドクターヘリが合流地点に到着。世界遺産にもなっているこの場所。周りを見るとふだんと変わらない様子でジョギングや散歩をする人の姿も目に入った。
同57分 25分後 安倍元首相を乗せた救急車が合流地点に到着した。
午後0時12分 40分後 「ヘリにあっては橿原の医大となりました」。(搬送先が奈良市から約20キロ南にある奈良県立医大付属病院(橿原市)に決まった。年間2000人近い患者を受け入れる奈良県の救急医療の最後の砦として知られる)
同13分 41分後 ドクターヘリが救急車で搬送されてきた安倍元首相を乗せて離陸、飛び立つ。

【現場に出動した救急隊員らの救命活動記録】
 7.28日、毎日新聞(林みづき、村瀬達男)「救急隊員ら6人がPTSD疑い 安倍氏銃撃時の救命記録を公開」参照。

 7.28日、奈良市消防局が現場に出動した救急隊員らの救命活動記録を公開した。現場で活動した計24人のうち6人が事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が疑われる症状を訴え、産業医の診察を受けている。PTSDは生死に関わる体験をすると、不安や動悸(どうき)のほか、自らの意思と関係なく記憶がよみがえる症状が出ることもある。市は個人情報を理由に6人の所属や当時の担当は明らかにしていない。市消防局総務課は「隊員らは事故や火災の現場に出動する中で心の鍛錬も重ねているが、銃撃事件は特殊で銃創を普段から目にすることはない。衝撃的な事件で隊員らもショックを受けており、心のケアに努めていきたい」としている。

【ドクターヘリコプターによる緊急搬送考】
 Aが心肺停止状態で奈良県立医科大付属病院にドクターヘリコプターで救急搬送された。50分要している。3キロくらいの範囲にあるいくつもの総合病院(奈良県立総合医療センターその他)を利用せず、わざわざヘリで20キロ離れた病院に行ったのはなぜか。奈良県立医科大学附属病院は県内で唯一解剖ができる病院というのが理由になるのかどうか分からないが、「かねてからの手はずで病院が決まっていた」との疑惑がある。

 詮索されていないが、ドクターヘリコプターに乗り込んだ人員、移送の50分間の間の施術していたとするならその時に、Aの体内に銃弾を認めていたのかいないのか、その際の映像を録画しているのかいないのか等々解明を要する。
「なぜドクターヘリが50分もかかったのか? 弾丸をヘリの中で摘出するのに要した時間が加算されているとみなすのが現実的ではないか」と問う説がある。
 AEDをつけられているAの体には傷も血痕も全くない。血糊が服にごく少量付着しているだけだ。銃が使われたのであればそうはならない。医師はキズを弾痕と判断しているが、その根拠如何? 盲管銃創と判断していながら弾丸が発見できなかった理由は? この問いに対する解は三通りである。一つは、弾丸がドクターヘリ到着までの間に摘出され隠されている。次は、ドクターヘリで病院へ搬送中に摘出され隠されている。もう一つは、銃創ではなかった可能性がある。この場合、Aはドクターヘリの中で仰臥の姿勢のところを穿刺器等のようなもので刺殺された、弾が見つからないのはそのためなのではないのか、心臓は2回突かれているが失敗したから2回刺されたのではないのか、という推理を生むことになる。
 「安倍晋三 元総理銃撃事件 医師たちの5時間半」(奈良放送局 記者 金子晃久 バルテンシュタイン永岡海)が貴重な報道をしている。これを確認する。

 奈良県のドクターヘリに出動要請の連絡が入った。ヘリの基地は事件現場から南に約20キロ余離れた奈良県大淀町にある南奈良総合医療センター。この日、ヘリ当番として待機していたのは、救急医の植山徹医師だった。パイロットから伝えられた一報は「高齢男性が銃撃を受け心肺停止」。植山医師は看護師らとともに蘇生処置に使う医療機器を積み込み、ヘリは事件現場から1キロほど離れた着陸地点へ向かって離陸した。

 Aを搬送するドクターヘリの機内で、医師は予想外の事態に直面していた。植山医師はAの状況を確認し、まずは点滴ルートの確保を試みた。しかし事態は予想以上に深刻だった。血圧が急激に低下していて血管に針がうまく入らない。ルートが確保できなければ、蘇生処置に使うアドレナリンなどの薬も投与することができない。全く意識もないし、脈も確認できなかった。静脈路をとろうとしてもできなかったので、骨髄針といって骨に針を刺して骨髄の中から輸液する方法をとった。さらに難しかったのは、銃弾による傷の位置を特定することだった。混乱していた現場からの情報は「安倍元総理は後ろから撃たれたようだ」ということだけだった。搬送先の病院までの距離は20キロ余り。到着までのわずか10分ほどの間に銃創の位置を特定し、病院で待つ医療チームに引き継ぐ必要があった。ところが “背後から撃たれた”にも関わらず、背中に傷が見当たらなかった。銃創の治療経験があった植山医師は揺れる機内で全身を観察し、傷を探した。傷は背中ではなく体の前方にあった。首に2つと、さらに左肩にも1つ。特定できたのは、ヘリが病院に到着する2分前だった。


 この経緯を、植山徹医師は次のように語っている。
 「銃創のけが人の搬送は奈良県のドクターヘリが始まって以来、初めてのことじゃないでしょうか。実は、けが人が安倍元総理だということは正式には誰からも聞いていないんです。要人であるからといって、対応を変えることはありません。ヘリの中は、騒音がすごくて聴診も効果的にはできないし、揺れが激しい上にシートベルトで動きも制限されます。難しい対応になることは予想していました」。
 「その時点で、いったい何発撃たれたのか、どんな銃が使われたのかといった情報は何もありませんでした。背後から撃たれたというので背中側に手を差し入れても、出血はなく、傷口は見当たりません。機内でできることは限られますが、病院に到着すれば手術ができるので、なんとかそれまでに位置を特定して病院のチームの助けになることが一番の仕事だと考えていました」。

【病院に於ける延命措置考】
 午後0時半(20分?)ごろ、Aが銃撃を受けてから約50分後、ドクターヘリが救急車で搬送されてきたAを乗せて離陸してから10分後、Aを乗せたヘリが病院に到着した。治療は病院の医療チームに引き継がれた。ストレッチャーに乗せられたAは、エレベーターで病院の1階に降ろされ、高度救命救急センターの処置室に運び込まれた。

 福島英賢(ひでただ) 救急医学教授/医師チームのもとに受け入れの要請があったのは、午前11時58分。福島医師チームは、到着までの20分ほどの間に人員と輸血のための血液の確保に動いた。次のように語っている。
 「銃創による心肺停止の状態だという情報が入っていましたので、その時点でかなり厳しい治療になると覚悟しました。とにかく蘇生処置を行わなければいけないので、できるだけたくさんのスタッフと輸血の手配をして手術の準備を始めました」。

 福島医師は、すぐに集まった10人ほどのスタッフとともに集中治療室に入った。Aは搬送時から心肺停止状態だった。首のやや右側に銃創が2カ所あり、銃弾の1発が心臓の心室と大血管に到達しており、心臓の心室には銃弾によるとみられる大きな穴が開いていたことも明らかにした。事件発生からは1時間近くが経過。蘇生のために必要な気道の確保と人工呼吸器の装着はすでに行われていた。大きな血管や臓器の損傷はどの程度起きているのか。止まっている心臓を再び動かすには、この出血を止める必要がある。大量出血なら30分くらいが限度だった。出血している部位を特定し止血する為の緊急開胸手術が約20人態勢で行われ、大量の100単位(1単位は通常140ミリリットル、成人男性の全身の血液3人分ほどにあたる量)以上の輸血を行った。大学にあったものだけでは足りず、赤十字血液センターから取り寄せて対応した。しかし、治療は困難を極めた。胸を開いてみると傷は血管だけでなく、心臓にまで達していた。血圧は急激に低下していて、血液は輸血したそばから失われていった。自動のポンプだけでは追いつかず、医師と看護師が交代しながら手動で血液を送り込んだ。手術に携わった医療スタッフは、最終的に医師20人余りを含む総勢41人になった。大きな血管からの出血にはなんとか対処できたものの、心拍は回復しないままだった。


 次のように語っている。
 「過去に治療経験があったので、銃創は出血点が大きく、事故でおなかを打撲したようなけがとは損傷の仕方が違うことはわかっていました。今回は撃たれたのが大きい血管のある胸部だったので、止血の処置は非常に難しいものになりました」。

 「止血、大量の輸血を行ったが、残念ながらこのような結果になった」、「血液も凝固する力を失っていて、いろいろなところから出血するような状態だった」。
 午後2時45分ごろ、官邸で記者団の取材に応じた岸田文雄首相は、言葉を選びながら、神妙な面持ちで「深刻な状況だ。一命をとりとめることを心から祈る」と語った。

【A暗殺事件2時間後の記者会見考】
 A暗殺事件2時間後、記者会見が開かれている。席上、現場にいたと思われる荻田義雄が奈良県会議員・自民党奈良県連幹事長として会見に望んで居る。「岩田清/安倍晋三暗殺事件その25」が次のようにコメントしている。
 「Vへのメモ差し入れに由って、お開き。Vが荻田氏である事は、額の左側が右側に比べて禿げ上がって居る特徴で、同一人物だと視覚確認できる」。

【安倍元首相の妻、昭恵さんが面会考】
 午後5時前、Aの妻、昭恵夫人が病院に到着する。搬送から既に4時間半が経過していた。「晋ちゃん、晋ちゃん!」。自民党関係者によると、昭恵さんはAの枕元で何度も繰り返し名前を呼んだ。福島医師らは昭恵さんに病状と経過を説明した。治療を続けるべきかどうか、医療チームと昭恵夫人は重い判断を迫られていた。一度、停止した心臓が再び動き出すことはなかった。次のように語っている。
 「蘇生処置に反応せず、治療を続けても回復の見込みがないと思われる場合、どこかの時点で治療を中止する決断をしなければなりません。中止を決める際には、蘇生の限界点が来ているという医学的な判断だけでなく、家族の理解も得なければならないのです。今回は、病院に家族が来ると聞いていたので、そこまでは治療を続ける方針でした。家族に私から説明をして、理解していただいたうえで中止の決定をしました」。
 「非常に残念な結果になりましたが、立ち止まるわけにはいかないので、今後もとにかく前を向いてやっていかなければいけないと思っています」。

 昭恵さんの到着からわずか数分後、昭恵さんは「蘇生は難しい」と判断し、35年連れ添った伴侶の最期をみとった。

【死亡確認考】
 同日午後5時3分、事件発生からおよそ5時間半、奈良県橿原市の救急搬送先の病院でAの死亡が確認された。

 公式記者会見で病院は夕方5時すぎに死亡したと発表しているが、心肺停止で救急ヘリでの搬送時には心臓マッサージを行っていない。5分以上血流が止まると脳に回復不能のダメージを与えるので酸素吸入より心臓マッサージが必須だが、搬送時には心臓マッサージを行っていないのなら、ヘリ搬送の時点で安倍元首相が死亡していた可能性が高い。県立医大としては午後4時57分の昭惠夫人の到着を待ってから(その6分後の5時3分)Aの死亡を確定宣言をしたと思われる。


 これより後は、「安倍元首相暗殺事件考その2






(私論.私見)