安部政権の親イスラエル考

 更新日/2017(平成29).5.8日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「安部政権の親イスラエル考」をものしておく。

 2015.10.03日 れんだいこ拝


【安部政権の親イスラエル考】
 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK225 」の赤かぶ氏の2017 年 5 月 06 日付投稿「イスラエルとの軍事協力に傾斜する安倍首相の危険性  天木直人」。

 イスラエルとの軍事協力に傾斜する安倍首相の危険性
 http://kenpo9.com/archives/1401
 2017-05-06 天木直人のブログ

 いまから2年ほど前の2015年4月28日、安倍首相は米上下院合同議会で日本の首相としてはじめての演説をした。

 私はその時驚いた。

 なぜ安倍首相はそのような光栄な待遇が得られたのかと。

 歴史認識の危うさを米国議会から警戒されていると言うのにである。

 そして、私はその演説が、米国のユダヤ系議員の助けを借りて実現した事を知って納得した。

 それほど米国政治におけるユダヤ系議員の影響力は大きいということだ。

 それから2年たち、安倍首相のイスラエルへの傾斜はこれまでのどの首相よりも際立っている。

 その事は、連休中の安倍内閣の閣僚外遊にも表れている。

 5月4日の朝日新聞が一段の小さな記事で書いた。

 世耕経済産業相は3日、イスラエルのコーヘン経済産業相とエルサレムで会談し、サイバーセキュアリティー分野で協力を強化することで合意したと。

 2020年東京五輪を控え、先端技術を持つイスラエルと官民を挙げて連携を加速させるという。

 そう思ったら、今度は鶴保庸介科学技術相だ。

 5月5日の日経新聞が、やはり一段の小さな記事で報じた。

 鶴保科学技術相は4日、訪問先のイスラエルでアクニス科学技術宇宙相と会談したと。

 両国の研究者が最新の研究情報を持ち寄るなどの協力を検討する会議を2017年中に開催することで合意にしたと。

 この二つに共通するものがある。

 それはいずれもイスラエルとの軍事協力を日本が強化するということだ。

 武器輸出、開発は言うまでもない。

 憲法9条の精神からすればこれは危険な傾斜だ。

 日本の中東政策も、もはや中立ではいられない。

 しかし、安倍政権にとってはイスラエルへの傾斜はこの上ない援護になる。

 安倍首相が強気でいられる理由の一つがここにある(了)


関連記事
ガザの子供を殺してどうするのだ? イスラエルと共同兵器開発する日本(田中龍作ジャーナル)
http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/282.html

コメント
1. 2017年5月06日 19:49:08 : iGGg1A1Ccc : aMIGLtT9gt8[2]
日経の記事をホントだと思うのか?

そもそも自作自演のテロ国家のイスラエルは、日本の正確さに欠く欠陥兵器なんぞ買わんだろうが。豪州での売り込み失敗とかで、日本の国際信用度が低下している中での強気?アホ臭い。

天木もいい加減、口だけの憲法9条出すのは止めろよ。NHKや天皇陛下みたいな事もできねークセにゴチャゴチャ抜かすな。


 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK225」の赤かぶ氏の2017 年 5 月 05 日付投稿「ガザの子供を殺してどうするのだ? イスラエルと共同兵器開発する日本(田中龍作ジャーナル)」。

ガザの子供を殺してどうするのだ? イスラエルと共同兵器開発する日本
http://tanakaryusaku.jp/2017/05/00015776
2017年5月5日 01:10 田中龍作ジャーナル



即死状態で救急病院に運ばれてくる子供たちの骸は、瞬く間に白い布に巻かれた。命のあっけなさに愕然とする他なかった。=2014年7月、ガザ市内 撮影:筆者=

 きょうは端午の節句。中東に「子供の日」がある訳ではないが、子供の命があまりに軽いガザに思いを馳せる。

 2014年、イスラエルの軍事侵攻で2,000人余りのパレスチナ人が殺害された。

 救急病院の遺体安置室は、小さな骸が大半を占めていた。子供の犠牲が多いことを物語る。

 爆撃の中心は空爆だ。空爆の9割以上をドローンが占める。ドローンは24時間、重低音のエンジン音を立てて上空を旋回していた。

 そして陸上の移動物体を見つけるとミサイルを放つ。

 海岸の波打ち際で遊んでいた男の子たちが対人ミサイルに直撃された。

 陸上基地でモニター画面を見ながらドローンを操縦するイスラエル軍兵士は、攻撃対象が子供であることを十二分に認識していたはずだ。

 子供たちの親もドローンで殺されている。現地医療機関の調査によると、子供たちがPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する原因のトップはドローンだ。

 日本はイスラエルと兵器を共同開発する、という。こともあろうにドローンだ。

 パレスチナの子供たちを殺してどうするのだ? 私たち日本の納税者に突きつけられている重くて厳しい問いである。
 
   ◇
『【ガザ写真集】いとも簡単に殺される命』を発表しました。イスラエルの軍事侵攻から3年が経っても忘れてはならない、過酷な現代史を写真で振り返ります…https://note.mu/tanakaryusaku/n/n911aacf9f1e1

コメント
1. 2017年5月05日 11:28:25 : H4Uu73j18Y : W4sBItWGMuo[41]

  死の商人になり下がっても「経済優先(金儲け)」がアベ政治だからネ。
  早晩 地獄へ行くだろうよ、アベ死ぬそうは。

2. 2017年5月05日 11:44:56 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[636]
このガザ地区のパレスチナ住民の皆様にしてみれば、アメリカの隠れ多極主義(新イスラエルのふりをした反イスラエル)にまんまと騙されたイスラエル右派政権と、跳ね返りのイスラム原理主義組織ハマスとの内戦状態による最大の被害者であることが、本質的な見立てそのものであることは、沖縄県民の皆様にしてみれば、このイスラエル右派政権を、核発電推進原理主義組織にまんまと騙された外務省からして、これをごまかそうとする魂胆が見え見えの自民党政権に置き換えれば、跳ね返りのイスラム原理主義組織ハマスを大阪維新の会に置き換えれば、在日イスラエル大使館に対して、このガザ地区の駆けつけ警護と称して、大阪府警の機動隊を、このガザ地区に派遣要請を日本政府に出してみては如何でしょうか、とイスラエル政府に置かれましては、アメリカのマティス国防長官にアピールして頂くことで、アメリカのマティス国防長官に置かれましては、稲田朋美防衛大臣に対して、ピンクに塗ったオスプレイをプレゼントしますので、イスラエル政府からガザ地区に大阪府警の機動隊の派遣要請が来ましたので、早速ですが、このピンクに塗ったオスプレイで、ニコルソン調整官と大阪府警の機動隊を引き連れて、ガザ地区に遊びに来てください」ということで、働きかけて頂きたいところですね。

これならば、日本国民全体としては、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守って参りますから、稲田朋美防衛大臣に置かれましては、どうぞピンクに塗ったオスプレイで、ガザ地区に大阪府警の機動隊と共に、高須クリニックの院長をはじめ、片山さつきをはじめとする女性議員の皆様やホロコーストセミナーに招待された欅坂46のメンバーもご招待の上、ガザ地区に喜んで行ってらっしゃい、ということで、応えて行くことに致しましょうか?

イスラエル政府にしてみれば、「早速ですが、高須クリニックに置かれましては、このガザ地区のパレスチナ住民の皆様の医療支援活動をよろしくお願い申し上げますと共に、稲田朋美防衛大臣に置かれましては、片山さつきをはじめ欅坂46のメンバーと共に、このガザ地区の子供たちのための子供食堂を難民食堂として取り組んで頂ければ幸いに存じますので、大阪府警の機動隊の皆様には、この難民食堂の警備活動を、どうぞよろしくお願い申し上げます」ということで応えて貰うことになれば、マティス国防長官にしてみれば、イスラエル軍に対して、「この大阪府警の機動隊に、イスラム原理主義組織ハマスと衝突させてから、この両者を一網打尽に似て現行犯逮捕してから、そのままイスラム国にでも送り込んでみては如何でしょうか」ということで、そっと静かに唆して頂くことで、パレスチナ国家に置かれましては、このガザ地区のパレスチナ住民の皆様が安心して幸せに暮らすことが出来る様になれば、イスラエル政府と共に、日本政府に対して、「天皇陛下有難うございます。」ということで応えて頂くことに成れば、日本国民全体としても、天皇陛下と共にdそっと静かに暖かく見守って参りますから、安倍首相に置かれましては、誇りを持って、どんどん涙を流しながら「天皇陛下有難うございます」とだけ深く感謝して頂ければ、これもまた、国際社会にどんどん見せつけて参りますから、引き続き、どんどん涙を流し続けながら、もっともっと、意欲も熱意も喪失し、どんどん泣き寝入りすることに成ろうとも、誇りを持って、安心して、もっともっと、どんどん輝いて下さい、ということで応えて行くことに成れば、防衛省にしてみれば、自衛隊のトップである統合幕僚長をはじめとする幕僚幹部の皆様がまともな自衛官の皆様と共に、稲田朋美防衛大臣に置かれましても、心置きなく、もっともっと、どんどん涙を流しながら「天皇陛下有難うございます」ということを誇りとして、もっともっと、どんどん輝いて下さい」ということで応えて頂くことになれば、日本国民全体としても、引き続き天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、稲田朋美防衛大臣に限ることなく、自民党自らが、涙を流し続けながら「天皇陛下有難うございます」ということを誇りとして、もっともっと、どんどん涙を流し続けながら、もっともっと、どんどん泣き寝入りすることにン座労とも、国際社会の表舞台で、どんどん輝き続けながら、戦前の日本を取り戻そうとする魂胆だけを、歴史の闇の中に、どんどん消滅させることで、そのままひっそりと泣き寝入りしながら、消えて下さい」ということで、どんどん働きかけて行くことにすれば、大いに結構なことなのでは?

3. 2017年5月05日 12:32:22 : 9vnKyBUL62 : 24Q_pZwkzy4[2]
趣旨には大賛成だが、どこの企業が開発に参加しているのか書いてない。
あるいは、そのような共同開発が公に発表されたのか、秘密裏なのかどうかも書いてない。
秘密裏にことを進めているのなら、筆者はどうやってそのネタが真実であると確信したのかも書いてない。
子供をころしてはいけないのには大大賛成だが、記事というのは客観性と科学性が大事だ。
根拠を示していないのではただの盲目的な扇動になる。こういう記事はあまりいい記事とはいえない。
(田中氏を批判しているのではない。ただ、どこの企業がやろうとしているのかがわかれば抗議したいとおもってね。しかし、いつ、どこで、だれが、という記事にとって大事なことが全部かかれていない。ドローンで子どもが殺されたことはわかる。そのドローン、日本製である証拠は? 敵でも味方でも証拠第一主義でいきたいね。)
4. 2017年5月05日 12:45:01 : EIHH4CSarE : ZNs6WKx@BdQ[637]
ドローンが、どのようなルートでイスラエル軍に渡ったのか、ということを究明すれば、日本製のドローンが、そのままイスラエル軍に輸出されたという証拠はなかったとしても、仮に朝鮮総連を通じて、中国に輸出され、これが、イスラエルに横流しをされたのではないかということも、一つの客観的な見立てとして、これも事実ではないとしても、いずれにせよ、日本からイスラエルにドローンが渡り、これがガザ地区の殺害に繋がったということ自体が、殺人罪ではなくても、殺人幇助罪などの罪には問われる可能性は十分にありうることは、簡単に想定されるのですが?

結局最後には、個別企業のみならず、こうした軍事産業全体が、罪に問われることになれば、どんどん涙を流しながら、軍事産業全体として、どんどん謝罪して頂くことで、国際社会からは、どんどん無視されることに成ろうとも、このような軍事産業全体が、自ら招いたことであることの責任を取り続けることで、日本国民全体としては、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守りながら、このような軍事産業全体が、自ら悔い改めることで、他の分野にどんどん展開していくことにこそ、手を差し伸べていくことで、日本のメリットになると同時に、アメリカのみならず、全ての他国にとってのメリットにもなり、このような内戦状態も収束し、中東和平の実現に繋がる結果に近づくことにより、全人類が共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来る様になることで、国際社会全体の平和と安定に寄与することになるのならば、これほど喜ばしいことは何処にもないことは、大いに結構なことであることは、誰が見ても明らかなことなのでは?

5. 2017年5月05日 14:49:36 : icHkOKOaAA : SmVZQZwIdQQ[2]
安倍晋三は率先してガザの子供を殺しに加担していると言うことですね。
6. やもめーる[-795] guKC4ILfgVuC6Q 2017年5月05日 16:28:01 : DQY4SPcXcc : 85aeXYa8J1s[7]
イスラエル=ナチラエルの連中を日本から叩きだそう!!
コイツらにヘイトスピーチだと
反論されてもパレスチナ人の子供を
殺している悪魔どもにそのようなことを
言う資格はない!!と逆に反論すべきである。

[32初期非表示理由]:担当:アラシコメントが多いので全部処理

平成27年1月21日

英語版 (English)

  • ネタニヤフ首相との会談
  • リヴリン大統領への表敬
  • ホロコースト博物館で献花する安倍総理大臣

 安倍総理は,1月18日(日曜日)~20日(火曜日),イスラエルを訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 主な行事

1月18日(日曜日)

ネタニヤフ首相との会談
同行経済ミッションとネタニヤフ首相との会合同席
経済セミナー出席

1月19日(月曜日)

ヤド・ヴァシェム(ホロコースト博物館)訪問
ネタニヤフ首相との会談
リヴリン大統領への表敬
エルサレム旧市街視察
ヘルツォグ労働党首による表敬
「イスラエル・パレスチナ合同青年招へい」及び「中東和平プロジェクト」参加者の同窓会出席
マケイン米上院議員他による表敬
ネタニヤフ首相夫妻主催夕食会

1月20日(火曜日)

内外記者会見

2 主要行事の概要

(1)ネタニヤフ首相との会談

 1月18日午後及び1月19日午前,安倍総理は,ネタニヤフ首相と会談を行った。会談後,共同プレスリリース講演の全文(和文仮訳 (PDF) 英文 (PDF) )を発出した。
 会談冒頭,安倍総理から,パリにおけるテロでユダヤ人にも犠牲者が出たことに哀悼の意を伝え,テロに対して引きつづき国際社会が取り組む必要性を確認した。

二国間関係

政治・安全保障
 両者は,国家安全保障局間,防衛当局間の交流が活発に行われていることを歓迎し,昨年11月に二国間協議を実施したサイバー分野での連携に期待を表明。

経済分野
 昨年7月の経済産業大臣イスラエル訪問時,イスラエル側との間で産業R&D協力に関して一致したことを評価。個別企業間の協力・提携の進展等も見られ,この機運を維持していくため取り組んでいくことで一致。安倍総理は,イスラエル政府が決定した対日経済関係強化計画を歓迎。双方は,投資協定交渉を年内にまとめることを目指すよう,事務方に指示することで合意。

科学技術協力の強化
 双方は,科学技術振興機構と貴国科学技術宇宙省が協力覚書に署名し,情報通信技術分野で研究協力プログラムを実施することについて一致したことを歓迎。

人物交流
双方は,観光を含む人的往来の活性化の重要性を確認し,ワーキング・ホリデー制度導入に向けた交渉の早期妥結を期待。

国際場裏

安保理改革,安保理非常任理事国選挙
 安倍総理大臣は,国連創設70周年の本年に安保理改革を具体的に動かす必要性を指摘し,改革実現のための協力を要請。

軍縮・不拡散
 安倍総理大臣は,唯一の被爆国として,被爆から70年の本年,日本が核軍縮・不拡散を重視しており,非核兵器国としてイスラエルのNPT加入とCTBT早期批准,並びに中東非大量破壊兵器地帯設置国際会議の早期開催に向けた更なるイスラエル側の努力に期待を表明。

地域情勢

中東和平
 安倍総理大臣は,昨夏以降の暴力と不信の連鎖に懸念を表明し,対立がエスカレートするような言動を控えるよう要請。イスラエルが実施しているパレスチナ自治政府に対する税還付停止の見直しを強く求めた。また,国際法違反である入植活動の停止についても要請。昨年5月の首脳会談に引き続き,「平和と繁栄の回廊」構想に対するイスラエルの一層の協力への期待を表明。

中東情勢
 安倍総理大臣は,ISIL対策として,日本が総額2億ドルの新規支援を行う旨紹介した。また,イランの核問題について,日本は引きつづき外交的解決を求め,延長された交渉期間中に最終合意に至るため,イスラエルを含む国際社会がEU3+3の取組を支持し,建設的な役割を果たすことが重要である点強調。

(2)同行経済ミッションとネタニヤフ首相との会合同席,経済セミナー出席

(ア)1月18日午後,安倍総理大臣は,同行した経済ミッションとネタニヤフ首相との会合に同席。同会合冒頭,安倍総理大臣は,昨年5月のネタニヤフ首相来日を契機に,二国間関係が包括的に格上げされていることを指摘しつつ,特に二国間の経済関係が大きなポテンシャルを秘めている旨述べた。

(イ)上記会合の後,安倍総理大臣は,ネタニヤフ首相の案内で,経済セミナー会場に設置されたイスラエル企業5社のブースを回り,各企業の展示を視察した。

(ウ)経済セミナーの冒頭挨拶において,安倍総理大臣は,あらゆる分野で深化している二国間関係の内,特に経済面の進展には目を見張るものがあり,「イノベーション」を経済成長のエンジンと位置づける日本が,革新的な技術を生み出すイスラエルと協力しない理由はない旨述べた。また,政府としても,昨年の夏,経済産業大臣をイスラエルに派遣し,産業分野の研究協力覚書を交わしたことで,両国企業が研究開発協力を行う際に政府から支援を受けられるようになったこと,本日,科学技術振興機構とイスラエル科学技術宇宙省がICT分野の協力を念頭に覚書を交わすことを紹介した。

(エ)冒頭挨拶後,安倍総理大臣は,経済セミナー会場内に設置された日本酒及び梅酒の対イスラエル販売促進ブースにネタニヤフ首相を案内し,試飲をおこなった。

(3)リヴリン大統領への表敬

(ア)1月19日午後,安倍総理大臣は,リヴリン・イスラエル大統領を表敬訪問した。

(イ)安倍総理大臣は,ヤド・ヴァシェム訪問を通じて感じた戦争と差別のない世界を作り出す責務を担っているとの決意を改めて述べるとともに,二国間の絆と友好関係を基に,両国関係を一層進展させたい旨述べた。

(ウ)双方は,中東和平に関する現状と課題等について意見交換し,安倍総理からは,和平実現に向けたリヴリン大統領の指導力に期待を表明。

(4)ヘルツォグ労働党首による表敬

(ア)1月19日午後,安倍総理大臣は,ヘルツォグ・イスラエル労働党首の表敬訪問を受けた。

(イ)安倍総理大臣からは,御尊父の故ハイム・ヘルツォグ大統領が,昭和天皇の大喪の礼や今上天皇の即位の礼に参列頂く等,ヘルツォグ家と日本との関係性を指摘。また,イスラエルとパレスチナ関係の共存・共栄が日本の願いとして,日本が引き続き地域の安定・繁栄のため尽力する決意を述べた。

(ウ)双方は,中東和平をめぐる情勢,地域情勢等について意見交換した。

(5)ヤド・ヴァシェム(ホロコースト博物館)訪問

(ア)1月19日午前,安倍総理大臣は,ヤド・ヴァシェムを訪れ,ホロコーストに関連する写真,遺品および公文書等が展示されている歴史博物館を視察するとともに,「記憶のホール」にて献花を行った。

(イ)安倍総理大臣は,献花の後,敷地内に「諸国民の中の正義の人」として植樹されている杉原千畝元領事代理の記念樹を訪問。その後,「子供記念館」の出口において次の通り記帳を行った。

「犠牲者の方々に深い哀悼の意を表します。アウシュビッツ解放70年の本年,このような悲劇を二度と繰り返させないとの決意を表明します。
  日本国内閣総理大臣
  安倍 晋三」

(ウ)最後に安倍総理大臣は,記者団に対し,以下のとおり発言した。

(ⅰ)ユダヤの人々がくぐった苦難を,全人類の遺産として残そうとする皆様の努力に,心からの敬意を抱きます。深い悲しみを乗り越え,イスラエルの建国に尽くした先人たちを前に厳かな気持ちになりました。

(ⅱ)特定の民族を差別し,憎悪の対象とすることが,人間をどれほど残酷なものにしてしまうのかを,学ぶことができました。昨年3月,アムステルダムにアンネ・フランクの家を訪ねましたが,本日は,決意を新たにいたしました。

(ⅲ)ハショア・レオラム・ロー・オッド(注)。ホロコーストを,二度と繰り返してはならぬ。
(注)「The Holocaust,Never Again.」の意味

(ⅳ)私たちの先人に一人のチウネ・スギハラがいます。彼のビザで日本に向かったユダヤ難民を助けた人々も,少なからずいました。彼らの勇気に,私たちは倣いたいと思います。

(ⅴ)ヤド・ヴァシェムに灯る「永劫の火」を導きのともしびとして,差別と戦争のない世界,人権の守られる世界の実現に向け,働き続けなければなりません。日本としても,世界の平和と安定に,より積極的に貢献する決意です。

(ⅵ)先の大戦終結から70年,そして,アウシュビッツ解放以来70年でもある本年,このような悲劇を二度と繰り返させない,との決意を表明します。

(6)「イスラエル・パレスチナ合同青年招へい」及び「中東和平プロジェクト」参加者の同窓会出席

(ア)1月19日午後,安倍総理大臣及び中山外務副大臣は,日本政府及び地方自治体が毎年実施しているイスラエル,パレスチナ双方から青年を招へいする事業の歴代参加者が集う同窓会に出席した。

(イ)同会合冒頭挨拶において,安倍総理大臣は,「以和為貴」との言葉を引用し,日本滞在を通して学んだ和の精神を,隣人との隔たりを乗り越える一助にして欲しいとの願いを改めて参加者に伝達した。また,日本が,信頼醸成の種を蒔き続ける決意を述べつつ,参加者一同に対しても,和平の果実を実らせることを期待する旨表明した。

(ウ)その後中山外務副大臣は,「対立」を越えて友情を築き上げた日本の経験に触れつつ,イスラエル・パレスチナ間の対立も必ず終結する,本日の同窓会が参加者間の新たな門出となることを期待する旨述べた。

(7)マケイン米上院議員他による表敬

(ア)1月19日午後,安倍総理大臣は,同地訪問中のジョン・マケイン上院議員(軍事委員長)をはじめとする米連邦上院議員7名(コーカー議員(外交委員長),グラハム議員,バラッソ議員,ドネリー議員,ケイン議員及びキング議員他)による表敬を受けた。

(イ)安倍総理から,日米関係への貢献に謝意を述べるとともに,戦火を交えた日米両国が戦後和解して強固な同盟国となったこと,今後も両国で連携して地域と世界の平和と繁栄に貢献してきたこと,今後も両国で連携して貢献していきたい旨述べた。両者は,アジア太平洋地域における日米同盟の重要性につき認識を共有した。

(ウ)安倍総理は,日米間で幅広い分野での安保・防衛協力を進めていきたい旨述べた。マケイン委員長からは,日米間で安保・防衛協力や米軍再編の取組を進めることの重要性につき賛意が示された。

(エ)この他,両者は,アジア太平洋の安全保障情勢,中東情勢,TPP,エネルギー協力についても意見交換を行い,日米同盟の枠組みで両国の協力を強化していくことを確認しました。



【2017年5月GWの閣僚外遊先一覧】
 安倍政権の丸川五輪相、世耕経産相、鶴保特命相が「GM外遊」で、イスラエルを訪問。三人もの大臣のイスラエル詣での背後にあるものは何か。
 2017年5月GWの閣僚外遊先一覧
安倍晋三 4.27-4.30 ロシア 首相
イギリス
麻生太郎 4.29-5.3 ブラジル 財務大臣
アメリカ
アメリカ
岸田文雄 4.27-5.3 トルクメニスタン 外務大臣
オーストラリア
世耕弘成 4.27-4.30 ロシア 経産大臣
5.1-5.5 パレスチナ
イスラエル
ウクライナ
塩崎恭久 5.2-5.7 アメリカ 厚労大臣
鶴保庸介 5.2-5.6 イスラエル 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)/
石井啓一 5.2-5.7 マレーシア 国交大臣
シンガポール
カンボジア
山本幸三 4.29-5.8 アメリカ 内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革)
アルゼンチン
パラグアイ
松野博一 4.30-5.4 タイ 文部科学大臣
シンガポール
加藤勝信 5.1-5.5 デンマーク 内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画)
ベルギー
丸川珠代 4.28-5.2 イスラエル 東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会担当大臣

 外遊閣僚は11人。他に2人の外務副大臣は、カンボジア、パキスタン、中南米へ。今まで日本からイスラエルへの要人訪問は平均して年に1〜2回でしたが、このGWだけで世耕経産省、鶴保特命相、丸川五輪相の3人の閣僚がイスラエルに訪問しています。(小池百合子都知事も2007年に安全保障担当総理大臣補佐官として訪問しています。) また今年に入ってイスラエルからの要人訪問が2回、日本からもGWに先駆けて4月22日・23日に岸信夫外務副大臣がイスラエルを訪問しています。

 2017.5.3日、イスラエルを訪問中の世耕経済産業大臣が、コーヘン経済相と会合し、「日本とイスラエルがサイバーセキュリティで共同の研究開発など技術革新の分野で関係を強化することで合意した」。イスラエルは敵対的な勢力からのサイバー攻撃への実践的な対策が軍を中心に蓄積されており、サイバーセキュリティの分野ではアメリカに並んで世界最先端の技術を持つとされている。イスラエルには先月末から丸川オリンピック・パラリンピック担当大臣や鶴保科学技術担当大臣も相次いで訪問するなど、両国の関係強化に向けた動きが急速に進展している。





(私論.私見)