朝青龍ぶ然「記念日だって言ってるだろ」。角界が八百長疑惑に揺れる4日、元横綱朝青龍関(30)が来日した。ちょうど1年前のこの日は、自らの不祥事によって強制引退に追い込まれた日。「あれから1年だよ」と懐かしそうに笑った。
れんだいこの時事評論 |
(最新見直し2009.9.28日)
Re::れんだいこのカンテラ時評608 | れんだいこ | 2009/09/28 |
【朝青龍相撲の醍醐味考】
2009大相撲秋場所千秋楽の両国国技館での西横綱・朝青龍と東横綱・白鵬との優勝決定戦は、相撲史に残る名勝負であった。これを確認するため記憶の定かなうちに以下印象記を記しておく。 9.28日、14全勝で迎えた朝青龍と13勝1敗の白鵬が、横綱の意地と威信を賭けて両者気合い十分でぶつかった。本割は、白鵬の頬が良い感じで紅潮させており、気合い十分万全の立ち合いで激突した。朝青龍はやや半身気味の受けに回り、この差が白鵬の怒涛の押しに繋がり、体制の崩れた朝青龍をそのまま投げ切った。朝青龍の裏返しはめったに見られるものではない。白鵬の集中力が勝り、且つ地力で既に朝青龍を超えている強さを見せつけた。僅か数秒の決着ではあったが見応えのある一戦だった。この時点で、朝青龍もそれまでかと思わせられた。 暫し間を置いて後、14勝1敗同士の優勝決定戦となった。朝青龍の心境や如何に。れんだいこは固唾をのんで見守ることになった。決定戦は、ゆっくり落ち着いた睨みあい仕切り直しの数次を経て雰囲気も最高潮に盛り上がった。又も両者気合い十分でぶつかった。まことに圧巻の両者の立ち合いで幕が開き、観ていて気持ちの良い相撲の醍醐味を堪能させてくれた。結果は、本割とは逆に朝青龍の俊敏さが勝り、粘る白鵬を終始先手で撹乱翻弄し、息もつかせぬ数秒の攻防戦を制し投げつけ返した。 かくて、朝青龍の渾身劇的な勝利となった。良い立ち合いで激突し横綱相撲を取ったからして、負けたことに白鵬に非はない。問題はむしろ、ここ一番に見せる朝青龍の予想を上回る非凡な敢闘能力ではなかったか。こういう力がどのようにしたら生まれるのか分らないが、朝青龍の天賦の才であろう。白鵬も魂消る異常能力ではなかろうか。そう認めるからこそ、負けて悔いなしのさばさばした白鵬の姿が見られたように思う。 朝青龍も又白鵬の強さを認め、尋常では勝てぬほどに地力を増した白鵬に正面から闘いを挑み勝ったことの喜びを自然と湧かしたのであろう。平凡が非凡を評するには弁えがいるのではなかろうか。込み上げる歓喜が例のポーズを生んだ。しかし、誰が咎められようか。と、れんだいこは思う。これだけ良い相撲を見せてくれたのだから、そう野暮な批判はしなさんな。又もパッシングが始まるのかと思うと、この連中とは通じないことおびただしい。この取り組みは大相撲史の新しいページを飾ったように思う。数々の名場面の中でも特筆の勝れものとなったのではなかろうか。これが云いたかった。このことを確認したかった。 翌日の、というのは今朝のことになるが、出勤前のテレビでこの名勝負を確認したかった。ところが、どのチャンネルひねっても放映されていない。これを偶然と見る者はおぼこ過ぎよう。れんだいこには、圧力が働いているとしか思えない。誰が何の為に。それは本稿では触れない。テレビ番組がそれほど意図的故意に邪悪な勢力の者に操作されていることを確認すれば良い。 それはそうと、場所中の内館牧子発言の度が過ぎていやしなかったか。発言の一言一句の再現は譲るとして、あのチンクシャミが何でこう朝青龍を目の仇にしたがるのか不自然過ぎる。どういう経緯で日本相撲協会横綱審議委員になったのかも分らない。彼女なりに大相撲を愛しているつもりかも知れないが、れんだいこには逆の印象に映る。早く辞めさせるに越したことはない。やく某と杉山元アナが三馬鹿トリオであるが、大相撲を愛しているポーズで内部から壊そうとする輩はさっさと引きずりおろさねばならない。これはどこの世界でも云えることだ。 もとへ。それにしても朝青龍は凄い。大相撲史の記録を全て塗り替えようとしていた全盛期に理不尽に休場を言い渡され、二場所明けで戻ってきたものの以来微妙にリズムを狂わされていた。朝青龍相撲を愛する者にはまことに惜しい休場命令であった。その朝青龍の今場所は別バージョンで復調した感がある。しかし、強さに於いてはもはや既に白鵬に席を譲っているのではないかと思わされた。その両者が大相撲の醍醐味を見せつけてくれた。モンゴル出身の非日本人力士ではあるが、もうそんなことはどうでも良い。相撲たるものの圧倒的な臨場感を遺憾なく発揮してくれた。日本の国技の素晴らしを堪能させてれた。このことを感謝したかった。白鵬、朝青龍、その他関係者の皆さん有難う。これが云いたかった。 2009.9.28日 れんだいこ拝 |
Re:れんだいこのカンテラ時評316 | れんだいこ | 2007/08/02 |
【朝青龍出場停止処分騒動】 大相撲横綱・朝青龍が来期二場所続けて出場停止処分を食うという「朝青龍出場停止処分騒動」が持ち上がっている。マスコミが相変わらず正義のペンと解説を能弁にまくし立てている。れんだいこは意見が違うので発信しておく。 れんだいこは、朝青龍(26歳、本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身)の人となりは知らない。テレビで見るだけのことであり、先の名古屋場所で21回目の優勝を遂げ名横綱の実績を積み重ねつつあることを知るばかりである。 その朝青龍が、「腰の疲労骨折と左ひじの靱帯(じんたい)損傷で全治6週間」との診断書を添えて夏巡業の休場届を協会に提出し、この間モンゴルに凱旋帰国していた。この時サッカー元日本代表の中田英寿氏らと身も軽やかに嬉々としてサッカーに興じていたことが発覚した。 2007.8.1日、日本相撲協会は東京・両国国技館で緊急理事会を開き、朝青龍を9月の秋場所と11月の九州場所の2場所出場停止と減俸30%(4カ月)、この日から九州場所千秋楽(11月25日)まで謹慎処分にすることを決めた。師匠の高砂親方(元大関・朝潮)も、監督不行き届きで減俸30%(4カ月)の処分となった。同協会によると現役横綱の出場停止、減俸は初めてであり、異例の厳罰処分と云える。 日本相撲協会もマスコミもこぞって、「横綱としてあるまじき朝青龍の非行、軽率」を批判し、「強いだけの力士で良いのか」論に依拠して横綱としての品位と義務と責任を説いている。れんだいこは、この論調は違うと思う。最近流行りの気難しい且つ安上がりの正義批判に便乗しているだけではないかと思う。よって以下棹差す。 日本相撲協会も日本のマスコミも、横綱の品位を頻りに説き、横綱の出場停止処分を正当とするが、横綱をしてそのような処分に付すことこそ横綱という地位を侮辱し、ひいては相撲界の品位を貶める椿事ではなかろうか。裏にどういう事情があるのか知らないが、やって良いことと悪いことが有り、横綱の出場停止処分なぞその域を越えていると云うべきではなかろうか。 なぜこの式の正義が罷り通るのか。それは最近の風潮に関係があると見立てる。ネオ・シオニズム・イデオロギーが主流となっている現代らしい説法であり、1970年代の在地型社会主義とも云うべき戦後保守本流の角栄−大平同盟が覇権を確立していた時代には登場しなかった正義ではなかろうか。無内容なところに拘り、正義を強調し、肝心要のことはさほど重視せず言及しないという倒錯事象ではなかろうか。 この種の病的正義が横行し始めている。例えば、著作権「要通知・要承諾」強制論も同じだ。ごく最近の「川内による森歌わせない事件」も然りだ。マスコミは、前者の例では「要通知・要承諾」当然論に与し、後者の例では川内にエールを贈っている。しかし、本当にそうだろうか。れんだいこには、単に気難しく云い始めているだけの気がしてならない。何事も本筋が第一に評価されるべきで、本筋以外はなるべく穏便に済ますがよろしいのではなかろうか。今はその逆の方にばかり関心が向けられている。 分かり易く云うと、相撲取りは土俵の上で良い相撲を取り、ファンをうならせるのが仕事であるべきだ。歌手は聞かせて何ぼの商売だ。スポーツ選手は見せて何ぼの商売だ。ところがいけない。今は、それらが当たり前とされ、次の要件である1・品行方正であること、2・清廉潔白であること、3・組織に従順であることの三つが異様に重視されている。しかし、それらがいくら間に合っていても下手な相撲取り、下手な歌手、下手な選手では意味無いのではないのか。まずは本業精進充実であり、三つの要件は、そうであれば望ましいと云うぐらいにして手加減評価されるべきではないのか。 このことは政治にも当てはまる。かってクリーン三木と呼ばれるへなちょこ首相が居た。徳島出身であるが地元に何ら寄与せず、政界でいつもキレイゴトばかり云いながらバルカン政治家としてウグイスの谷渡りで名を馳せた。彼は死して何を残したか。日本の国益にかなうものは殆ど無い。ロッキード事件で異様にはしゃぎ、ネオ・シオニズム奥の院の指令に忠実に立ち回っただけの履歴を晒している。マスコミは、よほどウマが合ったのか、クリーン政治家として今も称えている。 果たして、そういうクリーンが本当に素晴らしい事だろうか。そう問う姿勢が微塵も無い。それに比して、悪の権化として悪し様に云われ続けている角栄の生き様と業績を見よ。今日曲がりなりにも日本が経済的余力を残しているのは、角栄ご一統のたゆまざる社会基盤整備のお陰ではないのか。彼は企業家であり事業家であった。政界に進出することで、日本を企業と見立て、その経営事業に邁進した。批判されるべきことよりも、評価されるべきことが断然多い。 その角栄を悪口三昧した口調が、著作権「要通知・要承諾」強制論、「川内による森歌わせない事件」、「朝青龍出場停止騒動」にも乗り移っている気がしてならない。れんだいこに云わせれば、それらは安上がりの正義論でしかない。そういう軽薄な正義を尊び、本当の正義に向かわないのが今の時代の風潮のような気がしてならない。 補足すれば、物事の考え方、行い方には常に幾通りも方法が有り、どの道を通っていくのが望ましいのか常に吟味しなければならない。これが絶対などと云う論法や正義や方法は滅多にない。そうなのに、いとも容易く一つの型の論法、正義が押し付けられ、それに提灯する者が多い。翻って考えてみるのに、我々は、そういう偏狭な論理と闘っているのではなかろうか。 こう考えずに、「一つの真理」を振りかざし、云うこと聞かなければ刺客攻めにあわす手法に耽る馬鹿者よ、それにソウダソウダと相槌を打ち提灯する幸せ者よ、れんだいこがこれから君たちの不正義の成敗に向かう。心しておけ。 もとへ。朝青龍をして本国凱旋を許さない仕組みこそおかしいのではないのか。英気を養って土俵の上で良い相撲をとらせることが、横綱に対する配慮ではないのか。日本相撲協会よ、国技まで偏狭な論理に染まらないでくれ。日本の美徳はある意味でおおらかさにある。この伝統を育んでくれ。その上で、朝青龍に暴力癖があるなら、いけないことはいけないとして対処してくれ。しかしなぁ、横綱を出場停止に追い込むなら、同時に理事長辞任の覚悟で言い渡せ。これが道理というものだろう。 それはそうと、小沢が、この選挙に過半数取れず負けたら党首を降りるのみならず議員も辞めると背水の陣を敷いたのはかっこよかったなぁ。他の党首のちまちました弁明ほど醜いものは無い。確かにオウンゴールで拾った面もあるが、あの決意が度肝を抜いて投票に向かわせたのも事実だろう。評するならこういうところを評したいと思う。 2007.8.2日 れんだいこ拝 |
2011.2.6日、八百長メール事件で揺れる日本相撲協会(放駒理事長、62、元大関魁傑)は、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、問題が解決するまで無期限で本場所は開催しない方針を打ち出し、大相撲春場所(3月13日初日、大阪府立体育会館)と、年内の全巡業の中止を決めた。本場所の中止は、1946年(昭21)夏場所以来、65年ぶり。前回は戦争で被災した国技館改修の遅延が理由で、約1カ月後に大阪で本場所と同形態の準場所を開催した。不祥事による本場所中止は初めて。奉納相撲や参拝は未定だが、地方巡業は江戸時代から約300年の歴史を持つ、相撲興行の柱の1つ。こちらもまた、前代未聞の汚点を残した。これを愚考する。
八百長メール事件を確認する。警視庁が昨年7月に野球賭博捜査で力士から押収した携帯電話に、勝ち星を数十万円で売買したと思われるメールがあったことが2日、明らかになった。野球賭博の捜査で力士らの携帯電話を押収して、削除されたメールを復元してみたら、八百長をしているようなメールが出てきたんです。ールに「70万の支払いがある」とか書いていました。 現役力士の千代白鵬ら二人と引退した親方一人は、相撲協会の調査に対し「故意に負けて数十万円を受け取った」として、八百長行為を認めた。3人は昨年3月の春場所と5月の夏場所で、携帯電話のメールを通じ、相手に取り口をあらかじめ伝え「押し出しで負けてくれ」「あすはどうするか」「うまくいかなったら20万円は返してくれ」といったやりとりをしていたことが分かった。 八百長行為には、千代白鵬ら3人のほかにも、11人が関与した疑いが浮上している。力士らの携帯電話には、似たような内容のメールが残っていたことが分かった。相撲協会は調査が終わり次第、14人に対し除名などの処分を下す方針だ。 相撲界は昨年も、力士や親方など約60人が、暴力団と関わりがある野球賭博に参加したことが発覚し、大波乱に見舞われた。今回の八百長行為も、野球賭博事件に対する警察の捜査の過程で明らかになった。 重大な話なので、警視庁は警察庁を通じて文部科学省に情報提供しました。調査委は5日に当該の14人からの聴取を終え、前回の理事会と同様に竹縄親方(35=元前頭春日錦)、十両千代白鵬(27=九重)、三段目恵那司(31=入間川)の3人から八百長関与の供述を得た。残り11人は否定し、新たな名前は挙がらなかったという。14人の親方、力士に疑惑が持たれた。うち3人は、関与を認めた。八百長を認めた竹縄親方(35=元前頭春日錦)十両千代白鵬(27=九重)三段目恵那司(31=入間川)への処分は先送りにした。問題解明を担う特別調査委員会の調査が難航している。A 元力士が00年に会見で現役時代の八百長経験を明らかにしたり、週刊誌が何度も報道しました。でも、日本相撲協会は一貫して否定し、裁判でも勝ちました。八百長だったかどうかは、当事者双方が認めないと立証できません。今回は、メールという動かぬ証拠が出てきたんです。 親方や力士ら990人の全協会員を対象とした八百長の実態調査アンケートを実施し、979人から回答を得た。膨大な資料の分析に加え、14人から任意提出される携帯電話のメール解析に約2カ月を費やす。会見した伊藤滋座長は「(3日前から)72時間で14人に聞き取るということは、時間切れです」と話し、今回は1回目の中間報告だということを強調した。 「その疑惑が拭い去られるまでは、膿(うみ)を完全に出し切るまでは、恐らく土俵上で相撲をお見せすることはできないと考えております」と、無期限での本場所中止を示した。放駒理事長は東京・両国国技館で記者会見し、約400年の歴史の中で今回の中止は「最大の汚点」と表現し、謝罪した。れんだいこは、この決定こそ「最大の汚点」と思う。 横綱白鵬「協会も大変だな。昔、こんなに角界が騒がれたことある? どうしてこうなっちゃったんだろうな。時代が変わったから? どうして…」 朝青龍ぶ然「記念日だって言ってるだろ」。角界が八百長疑惑に揺れる4日、元横綱朝青龍関(30)が来日した。ちょうど1年前のこの日は、自らの不祥事によって強制引退に追い込まれた日。「あれから1年だよ」と懐かしそうに笑った。 |
(私論.私見)