地検特捜部ガイド、東京地検考

 (最新見直し2010.02.15日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 れんだいこは、ロッキード事件以来、検察の在り方が大きく狂い、現在まで狂いぱなしのまま続いていると見立てている。その変調さは、ネオシオニズムのプリズムを当てた時見事に映し出される。ということはつまり、、ロッキード事件以来、検察はネオシオニズムの御用聞きに勤しみ続け、これを誓約した者のみ出世登用されるという流れにあることを物語っている。以下、そういう先入観を持って解析して行こうと思う。

 2009.3.14日 れんだいこ拝


【地検特捜部ガイド】
 日々是勉強サイトの東京地検特捜部とは?」、「東京地検特捜部はGHQの内部対立から生まれた」その他を参照する。

 「東京地検特捜部」とは、正式には東京地方検察庁特別捜査部。国会議員の汚職や大型経済事件などを手掛け「日本最強の捜査機関」と呼ぶ人もいる。1947(昭和22).11.1日、「隠退蔵事件捜査部」(敗戦後の混乱に紛れて隠されていた陸海軍はじめ政府機関の持っていた旧軍需物資をめぐる不正事件を摘発・捜査)が設置された。

 敗戦国日本は連合国にめぼしい財産を押さえられ、反米勢力の財産はことごとく没収された。第二次世界大戦でますます支配権を確立した国際金融資本に忠誠を誓い、その利益に資すると約束した勢力だけが財産を保障された。敗戦国日本はその後奇跡的に復興して行くことになる。この過程で台頭した新興勢力のうち国際金融資本に靡く側は取り込まれ、民族系政治家、経営者、その企業は敵視された。国際金融資本にとっての不安要素をターゲットにし逮捕するという方法をこの当時からとっていたことになる。

 1948(昭和23).5月、戦後初の首相訴追事件となった昭電事件が勃発し、当初は警視庁捜査第二課長の秦野章(後に警視総監、法務大臣)が指揮し、東京地検と共同して昭和電工本社を捜査した。同年9月、昭和電工事件の捜査中、GS(民生局)のケーディスが「昭和電工事件の捜査は検察のみでやれ」と検事総長に命令してきたことにより、警視庁は捜査から外されることになった。その理由としてGHQ内部の対立が挙げられている。GSのなかに昭和電工から金品や高額の接待を受けていた者がいたとか、警察関係者がもみ消しに動いたとか、警視庁から捜査情報が昭和電工にながれたなどとされる。

 GHQ内の対立とは、具体的には、GS(民生局)次長のチャールズ・ケーディス(ニューディール派で旧軍人、保守派の政治家らを公職追放した急進派)とG2(参謀第二部の情報・治安担当)部長のチャールズ・ウィロビー(保守派で反共主義者)との対立を示す。ウィロビーは、昭和電工事件を、同社とつながりがあり、金品を受け取っているとの噂があったGSやESS(経済科学局)を排除するチャンスと考え、警視庁に内偵を始めさせた。一方、ESSは事件のもみ消しをはかり、GSのケーディスは東京地検の捜査を通じて自らの潔白を証明しようとしたとされている。 

 1949(昭和24).5.14日、昭和電工事件の捜査終結後、この捜査に従事した検事と、全国からよりすぐって集められた知能犯専門の検事を中心にして「隠退蔵事件捜査部」と合体して、東京地検において正式の部として発足した。「もともとは、旧軍需物資の隠匿を取り締まるための機関だった」と評される所以である。

 これによれば、東京地検特捜部はGHQの内部対立の産物として生まれたことになる。見てとるべきは、「GHQ内の対立」云々よりも、GHQをも突き動かす背後の国際金融資本の下僕として発足せしめられたという宿命を背負っている面ではなかろうか。それは恰も、戦前の治安警察「特別高等警察(特高)」に代わる国際金融資本エージェント化させられた戦後型治安警察の姿ではなかろうか。かく理解することにより、「東京地検特捜部摘発史」が読みとることができるようになる。  

 「東京地検特捜部」は無論のこと、日本の検察は、欧米のそれと違って捜査権と公訴権の両方を合わせ持っている。その権力が絶大となる所以がここにある。この絶対権限で 政財界を揺るがす数々の疑獄事件を手がけてきている。造船疑獄、日通事件、ロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件、金丸信元自民党副総裁の脱税、ゼネコン汚職、旧2信用組合乱脈融資事件などを立件してきた。近年は西武鉄道株事件やライブドアの証券取引法違反事件、村上ファンド事件など大型経済事件の摘発が多い。その摘発史はいずれも、国際金融資本の従順派のそれを免責し、自主独立派のそれを叩くという政治主義的動きを垣間見せている。

 政治家の汚職事件の同時期の大型事件としてロッキード事件、ダグラス・グラマン事件が挙げられる。ところが、ロッキード事件は喧騒されたがダグラス・グラマン事件は表沙汰にされなかった。しかも、ロッキード事件では田中角栄前首相が有罪判決を受けたのに対して、ダグラス・グラマン事件では、「検察首脳会議において、『政治家の刑事責任追及は、時効、職務権限のカベにはばまれ断念する』ことを確認し、ダグラス・グラマン事件捜査終結を宣言。日商岩井関係者のみ3名を起訴」したにすぎない。ダグラス・グラマン事件で取り沙汰されたのは岸信介、福田赳夫、中曽根康弘、松野頼三。この4名が訴追されなかったのはなぜなのか。ここに闇がある。


【地検特捜部の誕生経緯考】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK80」のぶぶちゃま氏の2010.2.12日付け投稿「孫崎「特捜部は、日本の権力者に歯向かう役割でスタートした。その後ろ盾には米軍がいたんです。それが今も続いているんです」を転載しておく。

 孫崎享氏・岩上youtube動画後のインタビュー記事が面白いので是非御覧あれ。
 http://www.iwakamiyasumi.com/column/politics/item_257.html より転載。

 前回までのエントリーの続き。1月14日孫崎氏インタビューの番外編。

 ビデオを回しながらのインタビューは、前回までのところで終了。その後、奥様がケーキと紅茶を出してくださり、ここからさらに2時間も歓談。このときの孫崎氏の話がまた面白い。録音もメモもとらずに聞いていたが、途中からあまりの面白さにもったいなくて、許可を得て、レコーダーをONにした。

 話は、先に孫崎氏がさらっと口にした「検察の動きを見ていると、アメリカの意思が分かる」という言葉について。なぜ、検察の動きを見ていると、アメリカの意思が分かるのか、そうたずねると、「特捜部という組織について知るには、その起源を知らなくてはならない。特捜部の出発は、GHQ(進駐軍)が支配していた戦後直後にさかのぼるんです」と孫崎氏は語った。

孫崎  「戦後、隠匿物資を、発掘するために特捜部がつくられました。こんな資産を日本政府は隠していて使っているという。それと政治家と結び付いているというので、隠匿物資の摘発が始まっているわけです。それが特捜部の出発点なんですね」
岩上  「隠匿物資というのはこの場合は、戦前の日本軍か?」
孫崎  「そうそう。ダイヤモンドであるとか……」
岩上  「あの児玉誉士夫とか、戦中、軍部に協力していた人達が抱え込んでいた軍需物資をドサクサに紛れて私物化して、戦後、すごく成功するじゃないですか」
孫崎  「そうそう」
岩上  「ああいう一連の戦後右翼と同じように、どさくさに紛れて、いろいろ物資を私物化していった連中がいるという話ですが……」
孫崎  「どさくさに紛れなくても、日本政府が持っているわけです」
岩上  「特別会計の埋蔵金みたいなもんですかね」
孫崎  「日本政府そのものが持っていて、日本の政治がそれを利用しているわけ。それを……」
岩上  「どこか帳簿に載っていないとか、国民の為に使われていないとか……」
孫崎  「そう。そういうことが起こっているわけですよね。利用の仕方がかなり恣意的なものなんだけど、それを一番追っかけたかったのがアメリカなんですよね」
岩上  「日本の隠し財産を発掘しようと」
孫崎  「要するに、自分の目のつかないところで、勢力をもっていこうとしているわけだから、全部の経済財産はアメリカの方が把握しているわけだけども、隠匿物資だけは隠しているわけだから、わからない。それを使って動いているわけだから……」
岩上

 「地下経済ですからね」

孫崎  「それの摘発で、特捜部は始まった」
岩上  「隠匿物資の私物化ということは、闇屋ややくざのように、私的利益で動いている連中もいるでしょうけど、当時、アメリカの占領下の中で、アメリカに気づかれないように動こうというのは、アメリカに隷従することを潔しとしない勢力、日本の自主独立を求める勢力。いわば、アメリカにとっては非常に困る勢力でしょう、愛国主義勢力というのは」
孫崎  「そうそう、そういうことです」
岩上  「それを摘発する東京地検というのは、愛国者を摘発する勢力……」
孫崎  「愛国者という言葉を避けると、その時の政府に、その時の日本の権力者に歯向かう役割で特捜部はスタートしているわけですよ。じゃあ誰が後ろ盾にいるかというと、米軍がいたわけですよ。それが今日まで続いているわけです」
岩上  「そうなんですか、なるほど。日本国内の、国民に選ばれた正当な政治権力に対しても特捜部は歯向かう。その背後には、そもそも出発点からアメリカの存在があった。ということは、東京地検が日本が対米隷属から離れて、独立独歩の道を歩もうとする政治家をねらい打ちにしてきたのは、ある意味で当たり前なんですね」
孫崎  「当たり前。だから、特捜部の姿勢は一貫している。田中角栄にも歯向かう。要するに、非常に簡単なことなんですけど、官僚が時の政府に立ち向かうということは、普通やらないです。しかし、時の政府よりも強いものがいると思うからやるんです」
岩上  「なるほど。官僚は、一番強いものにくっつきますからね。本来は、官僚は権力に従うものですから。それが官僚というものの本質であり、性質ですよね」
孫崎  「というようなことを思っていくと、特捜部というのは何者かという。そういう意味で歴史的なものが、今日までどうなっいてるかという、これまでの特捜部長であるとか、それをずうっと追っかけたら、面白いものができるかもしれない」
岩上  「面白い。やりたいけれども、うかつにやろうとすると、つぶされますね(笑)つぶされないでやるための方法を考えないといけないですね」
孫崎  「特捜部のトップは、皆、外務省に出向して、駐米大使館勤務を経験したりしていますよね。あれは、大使館勤務が大事なのではない。留学でも何でもいい。検察に入ってから、アメリカに何年間か滞在することが大事。その滞在期間中の経験こそが、大事なんです。その期間中に、権力の機微を学ぶんですよ。くわしくは、私は専門家ではないので、これ以上は言いませんが」
岩上  「権力の機微を学ぶとは?」
孫崎  「くわしくは、私はその方面の専門家ではありませんから、これ以上は申し上げませんが」
岩上  「官僚を動かす一番のテコは、人事ですよね。米国が人事に介入することができれば、それを通じて政府や官僚機構の操作も可能ですね」
孫崎  「先に述べたように、小池百合子さんが武村官房長官について話している(http://www.yuriko.or.jp/column/column2002/column020704.shtml)ことなどが、ひとつの例でしょう。他にも多々あると思いますよ。各省庁の幹部に、どれだけ米国への出向経験者がいるか、ということを調べた人がいます。すると、法務省では、出世組の中に、米国出向経験者の占める割合が高いんですね。他省庁と比べても、ずっと高い。不思議ですよね、これ(笑)」
岩上  「これは面白いなぁ(笑)」
孫崎  「いやいや、面白いかどうかは別として(笑)。リスクをとらないと」
岩上  「僕自身は、リスクをとるのはかまわないんですが、僕だけでは説得力がありませんから(笑)」
孫崎  「それはやっぱり、一番説得力のあるのは元の公安調査庁であるとか、あるいは検事であるとか、そういうような人たちに、これでいいのかと思っている人達が必ずいるはずなんですよね。その辺をどうつかむかですよね」
岩上  「やっぱりこの捜査はおかしいという風に発言している弁護士というのは、元東京地検の検事なんですよ。郷原さん」
孫崎  「ああ、郷原さん」
岩上  「郷原さんに実は昨日(1月13日)の夕方、インタビューの約束を入れていて、彼の事務所に着いた時に『小沢氏の関係各所に強制捜査が入る』という速報が、携帯に入りました。うわーっ、とうとう入っちゃいましたね、というところで、郷原さんとのインタビューを始めたんです。それを大急ぎ、今朝、YouTubeにアップ(http://www.iwakamiyasumi.com/column/politics/item_223.html)してきました」
孫崎  「第二、第三の郷原さんが出てくると、いいんですけどね。だって郷原さんだけだったら、今度彼の足元をすくわれたら……。『郷原さんというのは、あんまり信用ができない』などという、そういうような『評判』を立てていくでしょうからね。ちょうど寺島実郎さんが一時期やられたでしょう? あれと同じような感じになるわけだから。ああいうような人が次から次へと……」
岩上  「ああいうような、寺島さんに対する、一種のディスインフォメーションのようなものも、ある程度組織的にやっているわけですよね?」
孫崎  「やっていると思いますね。あれは口コミですごい、広まっている。ええっ? と思うような人が、『寺島さんというのは、仕事はあんまりやらないんだよな』とかね。全然違うようなところから、攻撃しているんですよね」
岩上  「なるほど。先生ばっかり目立ってはいけないんで、複数の人が立ち上がらないと。できるだけ、とにかく、やりたい事は簡単なんで、この気持ち悪い状態を何とかしたい。この気持ち悪さというのは、本能的に誰でも分かりますから。この気持ち悪さをを分からない人たちは、ちょっと変だと思うんですよ」
孫崎  「しかし、郷原さんや、あなたのような人というのは、ほとんどいませんよ」
岩上  「たしかに今はまだ数は少ない。小沢会見で、120人いる報道陣の中で手を挙げて、『検察の不当捜査、マスメディアがリーク報道で足並みそろえている異常事態をどう思うか』と質問したのは、僕だけですから、ええ。もう気が狂っているというふうに、記者クラブ側からは思われているでしょうけど、僕は記者クラブ側のほうこそ気が狂っていると思いますからね、やっぱり。

 検察と、主要マスメディアがやっていることは、集団狂気による集団リンチでに等しいと思います。捜査のデュー・プロセスも、推定無罪の原則も、冤罪可能性への配慮も、集中報道による人権侵害の懸念も、何もない。それが、小沢一郎という権力者に対する『反権力』のポーズをとりながら、実は、寄り上位の権力にこびへつらっている姿であるとすれば、看過できないですね、やはり」。
01. 2010年2月12日 16:35:56
孫崎享元外務省国際情報局長インタビューの中での話し、、

 なんか、すごいですね、、やっぱアメリカが、かなり関与しているとうか、コントロールしているというか、、これが、世界政治の現実なんでしょうね。とすると、小沢さんでないと、無理でしょう。

02. 2010年2月12日 16:49:58
これは凄い!郷原、岩上を守れ!
03. 2010年2月12日 18:11:14
> それが、小沢一郎という権力者に対する『反権力』のポーズをとりながら、実は、寄り上位の権力にこびへつらっている姿であるとすれば、看過できないですね、やはり」 完全に同意。
04. 2010年2月12日 19:42:10
隠退蔵物資の中には、南方の占領地域で横領した金や貴金属もあったと言う噂があった。 降伏も間近の頃にシンガポールから伊勢・日向の二隻の航空戦艦が、潜水艦の追跡を振り切って帰還した事があり、航空機燃料のほかに貴金属を運んだらしいという話もあった。 A級戦犯で岸・笹川と共に釈放された児玉氏は、戦時中は海軍の特殊機関で働き、主に中国人に麻薬を売っていたはずだが、戦後派北朝鮮産のタングステンを隠匿していたという。 朝鮮戦争で戦車用の鋼鈑にタングステンが必要となった米軍が買い取った筈。 ただしこのような大物については、特捜はタッチしていないと思う。 軍需品製造の工場では、終戦の時に資材や薬品などを防空壕の中に埋めていたから、それらの摘発ぐらいはやったかもしれない。 戦前の日本は世界第三位の位置にあったから、外貨や外債の類もかなりの金額になっていたが、日銀の金庫などに保管されていた分が押収されたが、見つからなかったものがあったと言われる。 押収されたもののうちにはアメリカ政府に移管されず、GHQが隠したものもあったらしい。 この辺がM資金という話の元になったとか。 N.T
05. 2010年2月12日 19:56:16
今は当時のアメリカが裏返しになってしまって、隠匿退蔵物資防衛隊みたいですがね。
06. 2010年2月12日 20:04:02
盗賊の類が正義を語る本末転倒w
07. 2010年2月12日 22:22:44
>そうなんですか、なるほど。日本国内の、国民に選ばれた正当な政治権力に対しても特捜部は歯向かう。その背後には、そもそも出発点からアメリカの存在があった。ということは、東京地検が日本が対米隷属から離れて、独立独歩の道を歩もうとする政治家をねらい打ちにしてきたのは、ある意味で当たり前なんですね。この情報を身近な人達には伝えないと。
08. 2010年2月13日 03:57:32
小沢の不起訴が不当だとして在特会(在日特権を許さない市民の会)の自称「桜井」とブログ「博士の独り言」の粘着ネトウヨにして自称「島津」が雁首を揃えて審査の申し立てをしているという。およそ日本の下層言論界における最もグロテスクな組み合わせで、時を同じくして小沢と鳩山にまたぞろ銃弾を送りつけた輩がいるというから、革命的政権交代を成就するのも骨が折れる。しかし、このような攻撃は、下品な自民党の国会質問から、テレビで見かける爆笑問題・太田のヒステリー、報道番組の看板で反民主キャンペーンに終始するフジテレビのニュース番組など、あらゆる場面で一斉蜂起の様相を呈している。だが、ロッキード事件における中曽根のもみけし工作が、この時期にアメリカ側から暴露されたように、すでに潮目は変わった。小泉・竹中から石原親子まで、郵便貯金をごっそりアメリカに譲り渡そうとしていた連中は、やがて正当に裁かれるだろう。岩上も報われる。
10. 2010年2月13日 09:01:29
この投稿の出所、岩上さんのHP ニュースのトリセツ、本当にすばらしいです。
岩上さん、孫崎さん、上杉さん、郷原さん、福田昭夫さん、小泉俊明さん、この方々の言論を支持いたします。
11. 2010年2月13日 21:41:21
孫崎「特捜部のトップは、皆、外務省に出向して、駐米大使館勤務を経験したりしていますよね。あれは、大使館勤務が大事なのではない。留学でも何でもいい。検察に入ってから、アメリカに何年間か滞在することが大事。その滞在期間中の経験こそが、大事なんです。その期間中に、権力の機微を学ぶんですよ。くわしくは、私は専門家ではないので、これ以上は言いませんが」

この部分を孫崎享自身の口から語られる時代になった事を素直に喜びたい。

12. 2010年2月14日 00:08:59
「小沢の不起訴が不当だとして在特会(在日特権を許さない市民の会)の自称「桜井」とブログ「博士の独り言」の粘着ネトウヨにして自称「島津」が雁首を揃えて審査の申し立てをしているという」これは間違いない。彼らのブログ「千風の会」で誇らしげに発表しているのだから--。http://senpu.exblog.jp/9876319/

在特会とはいわゆる「街宣右翼」だ。トライアングル連合も、こんな団体を使うとは落ちぶれたものだ。
13. 2010年2月14日 00:27:34
街宣右翼ってずっと親米なんだよね。沖縄で米兵の少女強姦事件が起きても、誰も基地に自爆テロ仕掛けたりしないし。ま、そんなことしない方が懸命ではあるけれど。
14. 2010年2月14日 00:36:02
面白いことを発見した。13日の朝日新聞に「小沢氏不起訴”不当”市民団体申し立て」の見出しのすぐ下に訂正記事がありそこに何と「千の風」とあるではないか。これは偶然の一致か?偶然にしてはあまりにも出来すぎている。
15. 2010年2月14日 02:26:35
 日本国内の右翼の親米は片想いだろうから、時間かけて干からびる。自民党とも癒着関係にある右翼は日米同盟固辞での国内権力掌握が狙い。民主党小沢は国連中心主義での日米同盟の強化が戦略。もちろんオバマ政権は後者を支持してる。それが理解できない人が無駄に騒ぎ続ける。

 ヒラリークリントンが辞めるらしいけど。小沢とオバマが手を組んだらヒラリーが戦略上必要無い、悟って彼女は辞める決断に至ったと推測してみる。

 課題は日本国内を治める小沢の後継者の育成だろうね。環境さえ揃えば問題ないけど、そこはアメリカさんも易々とは見てくれないかもしれない。仙谷やら枝野やらがメディアとつるんでるのが癌だ。しかも悪性。小沢の戦略を理解できない両者は自民党と餓鬼道を展開すると予測できる。

 頭いいのにこんな簡単な事が判らない仙谷はどうしたもんかと思ってしまう。松下系列の若手議員に持ち上げられて舞い上がってるんだろうが年寄りの冷や水だね。今存在する無党派層はこの構図を理解してるだろうから。枝野がまともに機能しなかった場合どれだけ反発食らうか楽しみなこったね。こいつらが国会空転の火種になるようでは死んで詫びてもらわねば気がすまないね。さすがの鳩山総理もそこまで読めなかったのかが疑問だ。それも含めて鳩山総理の手の内ゲームなら問題ないだろうが、どうなることやら。民主以外に小沢と同じベクトルを持った政党が育つのが望ましいが、旧勢力に潰されない体力を持つ政治家など鈴木宗男くらいしか思いつかない。小沢が引退するまでにこの流れが生まれれば日本は終わらない。いずれにせよ旧勢力がみんなの党のように偽装するのも見飽きた。滅んでくれ。


【検察特捜部の組織機構考】
 特捜部は現在、検察庁の一部門として東京・大阪・名古屋の各地方検察庁に設置されている。戦後、東京・大阪の2特捜部態勢が続いていたが、1996年に名古屋地方検察庁にも特捜部が置かれ全国で3特捜部の態勢となっている。独自の捜査権限を有している検察庁の中でも、大規模事件など、集中的に捜査を行う必要がある案件に取り組む機関として存在している。「日本最強の捜査機関」とも称される。政治家汚職、大型脱税、経済事件を独自に捜査する。一般的な刑事事件は警察による捜査および被疑者の逮捕が行われるが、この類の事件では、最初から特捜部が捜査・摘発する場合が多い。検事(副検事)のほかに検察事務官により構成されている。総勢54名:部長、副部長以下検事13名。副検事3名。事務官38名。

 現在は部長の下に三つの班とそれぞれ担当副部長が置かれ、検事約30人、検察事務官約100人が捜査に当たっている。


【検察特捜部の国費留学考】
 東京地検特捜部の面々には国費留学と在外研究が義務づけられている。主な派遣先は米国、欧州である。ここで何が起きるのか。表向きは世界基準の法制度やその背景・思想を学ぶのであるが、その先に待ち受けている諮問が何なのか。ここに闇がある。いずれにせよ、洋行帰りのエリートには出世階段が待ち受けている。現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の法匪の道が敷き詰められている。これに疑問を湧かさない凡庸な頭脳の持主ほど重宝がられる仕掛けになっている。

 これについて、「山崎行太郎の毒蛇山荘日記」の2010.1.22日ブログ「官僚階級と植民地支配とアメリカ留学…」が次のように述べている。これを転載しておく。

 インドにおける英国の植民地支配の巧妙な方法の一つは、インドの優秀な青少年を本国・英国に留学させ、みっちりと英国式の教育を施した上で、インドに帰国させ、インドの官僚や軍人として育成し、彼等を植民地支配の先兵として使う、つまり、英国人は姿を隠し、インド人によってインドを植民地支配するという方法だった。そういう方法をとると、英国による植民地支配の実態はインド国民の眼には見えなくなり、つまり、あたかもインド人によって支配されているかのような錯覚状態になり、それが、インド民衆の独立への意思を減退させることになるというわけだ。そこで、支配階級としての資本家階級でも、被支配階級としての労働者階級でもなく、官僚階級という新しい階級が成立することになる。

 「小沢問題」における検察官僚の暴走という問題を考える時、忘れてならないのは、この、植民地支配の先兵としての「官僚階級」という問題だろう。すでに、東京地検特捜部だけではなく、多くの官僚が、米国留学組であり、佐久間拓哉特捜部長がそうであるように、ある場合には在米日本大使館勤務の経験を持っていることが知られているが、しかし何も米国留学は、官僚だけではなく、江藤淳や西部邁、あるいは柄谷行人や青木昌彦など、学者、ジャーナリスト、文学者も含まれている。

 江藤淳や西部邁は、米国留学から帰国後に、逆に「反米保守」に転じたが、江藤淳や西部邁ほどの才能を持たない、凡庸な多くの米国留学組の秀才たちは、「親米思想」に洗脳されたまま、結果的には忠実な植民地支配の先兵となっているはずである。憲法も国民の目線も無視して、乱暴狼藉を平気で繰り返す東京地検特捜部や、東京地検特捜部のデタラメなリーク情報を喜んで垂れ流す新聞やテレビの、その暴走ぶりを見ていると、あらためて、彼らの精神構造がどのようにして確立してきたかを考えてみないわけにはいかない。

 戦後日本の官僚・インテリ階級が米国留学組が主流であるのに対して、戦前の日本においては、英、仏、独などへの留学組が主流であった。ちなみに夏目漱石がイギリス留学組であり、森鴎外がドイツ留学組であったことが象徴するように、あるいは東條英機等軍人たちの多くがドイツ留学組(ヴァーデンヴァーデンの密約)であることが象徴しているように、戦前の日本においては、イギリスやドイツへの留学組が主流であって、米国留学組は小数派であった。イギリスやドイツに留学した戦前の日本人は「独立精神」は旺盛であったが、戦後の米国留学組のような、卑屈な被植民地的な「奴隷根性」の持ち主たちではなかった。もちろん、敗戦直後の日本を主導してきたのは、卑屈な被植民地的な「奴隷根性」の持ち主たちではなかった。つまり米軍支配下の占領時代の日本人は、決して卑屈な奴隷根性の持ち主ではなかった。

 しかるに、戦前の帝国主義的な教育を受けて、育った官僚や軍人、そして文化人たちが現場を去り、米国留学組が、現役として官庁やジャーナリズムの現場を独占し始めた時、日本の植民地化は、より進んだと見ていい。その先兵となっているのが、東京地検特捜部であるのは、いうまでもないだろう。しかるに、指揮権発動が出来ないどころか、指揮権という言葉を使うことにさえ、脅えているのが、昨今の政治家やジャーナリストである。東京地検特捜部が憲法を無視し、法律を踏み躙っていることは明らかである。内閣の管理下にあるかのように見える東京地検特捜部だが、米国占領軍が作った組織であることが示しているように、実質的には内閣の管理下にはない。「統帥権」のもとに、超憲法的存在だった戦前の帝国陸海軍のように、内閣も手の出せない超越的存在であり、要するに内閣の管理下にはない。

 したがって、東京地検特捜部を内閣の管理下の行政組織として、再編するか解体することが、日本独立への第一歩である。ところが、今、鳩山内閣が、国民と政治家に向かって、牙を剥いて暴走する東京地検特捜部と「全面対決」するのは、当然であるにもかかわらず、その東京地検特捜部との「全面対決」を恐れ、脅えて、「指揮権」に関して弱気な、消極的な発言を繰り返す鳩山首相や千葉法務大臣を筆頭とする政治家や、「指揮権発動」が反民主主義的な行為であるかのごとく、騒ぎ立てる新聞やテレビ、及び御用ジャーナリストたちこそ、骨の髄から奴隷根性が染み付いているとしかいいようがない。繰り返すまでもなく、内閣も総理大臣も手が出せないような「怪物」に育ってしまった東京地検特捜部こそ、民主主義の敵であり、出来るだけ早く解体するか、政府の管理下に再編するかしておいた方がいい。


東京地検特捜史
 東京地検特捜史を確認してみる。「法をもって巨悪に挑んできた東京地検特捜部の歴史でもある」と提灯されているが、実態はどのようなものであるのか。

 1947(昭和22)年、隠退蔵物資事件を契機に、東京地検で特捜部の前身「隠匿退蔵物資事件捜査部」、通称「隠退蔵事件捜査部」が発足。

 1948(昭和23)年、昭和電工事件。
 1949(昭和24)年、炭鉱国管疑獄。
 1953(昭和28)年、
造船疑獄及び造船疑獄指揮権発動、保全経済会事件陸運汚職事件。
 1955(昭和30)年、
売春汚職事件。  
 1957(昭和32)年、大阪地検特捜部が発足。
 1961(昭和36)年、武州鉄道汚職事件吹原・森脇事件。
 1965(昭和40)年、
田中彰治事件共和精糖事件。
 1967(昭和42)年、
日通事件。大阪タクシー汚職事件にかかわる関谷勝利衆院議員逮捕 (1967年4月)。
 1972(昭和57)年、
協同飼料株価不正操作事件、石油ヤミカルテル事件。
 1975(昭和60)年、ロッキード事件。
 1978(昭和63)年、
ダグラスグラマン事件KDD事件。
 1980(平成  )年、
誠備グループ脱税事件。
 1981()年、
芸大事件三越事件。
 1983()年、新潟鉄工所ソフトウェア等横領事件、新薬産業スパイ事件。
 1984()年、リッカー事件、撚糸工連事件平和相互銀行事件日本共産党幹部宅盗聴事件。阪大ワープロ汚職事件(1984年7月)。
 1987()年、
明電工脱税事件、リクルート事件。
 
砂利船汚職事件(1988年1月)
 1989()年、
国際航業事件、稲村利幸脱税事件。
 1991()年、共和汚職事件東京佐川急便事件金丸信巨額脱税事件・ゼネコン汚職事件。
 1993()年、
ゼネコン汚職事件中村喜四郎元建設相逮捕、東京協和・安全信用二信組事件。
 1995()年、泉井石油商脱税・関空汚職事件。
 1996()年、野村證券第一勧銀総会屋利益供与事件、防衛庁調達実施本部背任事件。
 1996(平成8)年、名古屋地検特捜部が発足。
 
イトマン事件(1991年7月)
 1999()年、
KSD事件。
 2001()年、鈴木宗男事件。
 2003()年、
中医協汚職事件(日歯連汚職事件)・日歯連闇献金事件。
 牛肉偽装事件
(2004年4月)
 2005()年、
ライブドア事件。
 和歌山県知事
談合・収賄容疑(2006年11月)
 2007()年、
緑資源機構談合事件、商社及び防衛関連企業からの収賄容疑による守屋武昌元防衛次官逮捕(山田洋行事件)。枚方市第二清掃工場建設工事(仮称) 官製談合 (2007年5月)。
 2008()年、国立大学の施設発注を巡る汚職事件。著作権詐欺容疑による小室哲哉逮捕(2008年11月)

 ある検察OBは、検察の在り方として、「政争の具になることに極めて慎重」と証言している。

 日経の2009.3.5日付けのコラム「春秋」は次のように記している。河井信太郎という鬼検事がいた。戦後史に残る数々の汚職事件を、時には上司との衝突も恐れず徹底追及したという。不偏不党、厳正公平な検察権の行使−。退官後に著した『特捜検事ノート』には、この言葉が繰り返し登場する。『事実と証拠があるのに、ある政党にマイナスになるからといって必要な捜査を手控えるなど言語道断』というのも河井節だ。そういう精神は今も検察に脈々と受け継がれていよう。

【歴代特捜部長】[編集]
氏名 在任期間(始) 主な手掛けた事件
在任期間(了) 出身校、主な後職
隠退蔵事件捜査部長
1 田中萬一 1947年11月  
1948年1月 中央大学、最高検刑事部長
2 山内繁雄 1948年1月 昭和電工事件
1948年7月 東京帝国大学、最高検検事、弁護士
3 福島幸夫 1948年7月  
1949年5月
特別捜査部長
1 福島幸夫 1949年5月 炭鉱国管疑獄
1950年1月 最高検検事
2 岡嵜格 1950年1月  
1953年11月 京都帝国大学、大阪高検検事長
3 山本清二郎 1953年11月 造船疑獄及び造船疑獄指揮権発動、保全経済会事件陸運汚職事件
1955年10月 中央大学、次長検事、大阪高検検事長
4 天野武一 1955年10月 売春汚職事件
1958年12月27日 東京帝国大学、大阪高検検事長、最高裁判事
5 布施健 1958年12月27日  
1961年7月15日 東京帝国大学、検事総長
6 河井信太郎 1961年7月15日 武州鉄道汚職事件吹原・森脇事件
1965年9月13日 中央大学、大阪高検検事長
7 大江兵馬 1965年10月1日 田中彰治事件共和精糖事件
1967年4月15日 京都帝国大学、横浜地検検事正
8 木村喬行 1967年4月15日 日通事件
1970年3月27日 東京帝国大学、仙台高検検事長
9 山根治 1970年3月27日  
1971年4月6日 最高検公安部長
10 田村秀策 1971年4月6日  
1972年6月29日 中央大学、大阪高検検事長
11 大堀誠一 1972年6月29日 協同飼料株価不正操作事件、石油ヤミカルテル事件
1975年1月25日 東北帝国大学工学部、東京高検検事長
12 川島興 1975年1月25日 ロッキード事件
1978年4月1日 中央大学、大阪高検検事長
13 吉永祐介 1978年4月1日 ダグラスグラマン事件KDD事件
1980年6月2日 岡山大学、検事総長
14 岡村泰孝 1980年6月2日 誠備グループ脱税事件
1981年12月1日 京都大学、法務事務次官、検事総長
15 藤永幸治 1981年12月1日 芸大事件三越事件
1983年1月12日 京都大学、東京高検検事長
16 河上和雄 1983年1月12日 新潟鉄工所ソフトウェア等横領事件、新薬産業スパイ事件
1984年11月20日 東京大学、最高検公判部長
17 山口悠介 1984年11月20日 リッカー事件、撚糸工連事件平和相互銀行事件日本共産党幹部宅盗聴事件
1987年2月1日 東京大学、札幌高検検事長
18 増井清彦 1987年2月1日  
1987年8月17日 京都大学、大阪高検検事長
19 松田昇 1987年8月17日 明電工脱税事件、リクルート事件
1989年9月4日 中央大学、最高検刑事部長、預金保険機構理事長
20 石川達紘 1989年9月4日 国際航業事件、稲村利幸脱税事件
1991年1月21日 中央大学、名古屋高検検事長
21 五十嵐紀男 1991年1月21日 共和汚職事件東京佐川急便事件金丸信巨額脱税事件・ゼネコン汚職事件
1993年7月2日 北海道大学、横浜地検検事正
22 宗像紀夫 1993年7月2日 ゼネコン汚職事件中村喜四郎元建設相逮捕、東京協和・安全信用二信組事件
1995年7月31日 中央大学、名古屋高検検事長
23 上田廣一 1995年7月31日 泉井石油商脱税・関空汚職事件
1996年12月3日 明治大学、次長検事、東京高検検事長
24 熊崎勝彦 1996年12月3日 野村證券第一勧銀総会屋利益供与事件、防衛庁調達実施本部背任事件
1998年6月10日 明治大学、最高検公安部長
26 中井憲治 1998年6月10日  
1999年9月20日 東京大学、法務総合研究所長
27 笠間治雄 1999年9月20日 KSD事件
2001年6月29日 中央大学、次長検事
28 伊藤鉄男 2001年6月29日 鈴木宗男事件
2002年10月7日 中央大学、高松高検検事長
29 岩村修二 2002年10月7日  
2003年12月5日 中央大学、東京地検検事正
30 井内顯策 2003年12月5日 中医協汚職事件(日歯連汚職事件)・日歯連闇献金事件
2005年4月8日 中央大学、最高検刑事部長
31 大鶴基成 2005年4月8日 ライブドア事件
2007年1月16日 東京大学、最高検検事
32 八木宏幸 2007年1月16日 緑資源機構談合事件、商社及び防衛関連企業からの収賄容疑による守屋武昌元防衛次官逮捕(山田洋行事件)
2008年7月14日 中央大学、福井地検検事正
33 佐久間達哉 2008年7月14日 - 国立大学の施設発注を巡る汚職事件
東京大学





(私論.私見)