「東京地検特捜部長・佐久間達哉、最高検検事・大鶴基成」考

 更新日/2018(平成30).12.24日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「小沢キード事件」を陣頭指揮している「東京地検特捜部長・佐久間達哉氏の経歴」とは何者かにつき調査してみたところ、今のところ「ウィキペディア佐久間達哉」が作成されていない。「東京地検特捜部長・佐久間達哉氏の経歴に関する抜書き」等を参照し、履歴を確認しておく。

 2010.01.17日 れんだいこ拝


【東京地検特捜部長の佐久間達哉氏の履歴】
 神奈川県横浜市出身。東大法学部入学。東大アメフト部でクオーターバックとして活躍したという。卒業後、1983年に任官し、1980年代に在米日本大使館1等書記官として駐米日本大使館に勤務した。当時の駐米日本大使は大河原良雄。大河原は、太平洋戦争当時から中曽根康弘とは戦友で、駐米大使当時も中曽根首相と二人三脚で親米外交に傾斜した。退任後に「財団法人世界平和研究所」の理事長に就任。この法人は、外務省管轄ではなく防衛省の管轄であり、主な目的として「日米関係を良好なものとし、中国の軍事戦略について研究する」というもの。名誉会長に中曽根康弘、ブレーンにナベツネの名が連ねられている。ナベツネ&中曽根-大河原-佐久間は生粋の親米反中ラインであり、さらには同団体の研究主管の薬師寺泰蔵は竹中平蔵とツーカー、柿澤弘治も理事になっている。

 東京地検特捜部検事、法務省人権擁護局調査救済課長、刑事局公安課長、刑事課長や東京地検特捜部副部長などを歴任。佐久間の上司は岩村某。この二人が、旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で元頭取ら旧経営陣を次々と逮捕した。岩村が特捜部副部長、佐久間が主任検事だった。この事件は最高裁判所の判決により被告人全員の無罪が確定した。特別捜査部が手がけた大規模な経済事件において無罪が確定するのは極めて異例とされる。

 この岩村が、「将来の特捜部を背負うのは佐久間しかいない」と登用を促している。東京地検特捜部副部長時代、佐藤栄佐久前福島県知事汚職事件や防衛施設庁の談合事件などを手掛けた。福島県知事汚職事件の控訴審では検察側の主張が次々と覆され、収賄容疑での立件にもかかわらず、判決で賄賂として認定された金額はゼロ円という異例の事態となった。この判決は限りなく無罪に近いと評されており、東京地方検察庁特別捜査部で部長を務めた宗像紀夫は、「検察側の主張の中核が飛び、中身のない収賄事件ということが示された」と厳しく論評している。防衛施設庁汚職事件では守屋元事務次官夫妻を逮捕、妻のほうは処分保留で釈放した。「家族や親しい人間を人質にとるのはこの男の得意技と見える」と評されている。その後、東京地検総務部長を務める。

 2008.6.23日、法務・検察当局は、八木宏幸・東京地検特捜部長(52)を福井地検検事正とし、後任に佐久間達哉・東京地検総務 部長(51)を充てる人事を内定し、7.14日付で発令した。この時、次のように評されている。

 「東大法卒の佐久間氏は典型的な“赤レンガ派”。特捜部に在籍したヒラ検事の頃は経済事件を担当し、旧長銀経営陣の立件に関わった。そのため、大型経済事案の摘発を視野に入れたトップ人事といわれていますが、そのあおりで防衛汚職はタナ上げされそうです」(司法関係者)
 「一般的に特別捜査部の部長には特捜検察に長年在籍し捜査に精通した検事が任命されるが、佐久間は法務省での勤務が長く特別捜査部での在籍歴も僅かなため、近年ではやや異色の人事である」(「東京地検特捜部という日本の病巣」)。

 同日、東京・霞が関の法務・検察合同庁舎で記者会見し、「悔いのないよう、いい事件をやっていきたい」、「放っておけば政治のシステムを腐らせる事件を暴きたい」と抱負を述べた。「特捜部勤務は1年半ぶりで、通算4回目」。佐久間は中曽根や大河原の薫陶よろしく、検事就任直後から田中角栄直系にターゲットを絞って捜査している。

 小沢民主党党首の周辺への「国策捜査」の陣頭指揮をとったのは「佐久間達哉特捜部長」と「樋渡利秋検事総長」の二人と云われている。佐久間達哉特捜部長を走狗として「国策捜査」せしめている仕掛け人、黒幕は誰なのか?。
 2008.6.24日、新しい検事総長に東京高等検察庁の樋渡利秋ひわたり・としあき)検事長を起用する人事が24日の閣議で決まった。 この人事は、最高検の但木敬一検事総長(64)が2008年、定年退官を迎えることにともなうもの。 樋渡検事長は兵庫県出身。62歳。1968年、東京大学卒業後、1970年、検事になり、東京地検特捜部にも所属したことがある。法務事務次官、広島高検検事長、東京高検検事長等を歴任している。

 「東京地検特捜部という日本の病巣は次のように結んでいる。

 「佐久間達哉が、検事としての職業的良心もプロとしての能力も持ち合わせていないのは明らかである。これまでにも何度か書いてきたが、検察庁による法務省支配の在り方を変えなければならない。法務省と検察庁を完全に分離することが絶対に必要である。検事に必要なのは行政能力ではなく、法律の知識と運用力、そして何より職業人としての良心である。

 最高裁判所の人事は実質的には法務省が仕切っているらしい。その法務省は検察庁に支配されている。検察庁の支配は最高裁判所にまで及んでいるのである。99.9%というこの国の異常な有罪率も当然だろう」。

 2010.1.23日、週刊新潮が、特集で検察関係者の次の言を記事にしている。

 「法務省に限らず、官庁の局長以上の役職は閣議了解が必要です。西松事件で小沢さんに目の敵にされた佐久間特捜部長は、このままでは出世は絶望的。ですから、“殺さなければ殺される”と周囲に漏らし、とことんまで小沢氏を追い詰めると意気込んでいます。そうしないと自分の将来がないわけですよ」。

(私論.私見)

 これはきわめて重要な証言である。これが裏付けられれば、佐久間特捜部長は、己の出世欲の為に小沢キード事件を捏造していることになる。それは検察権力の私物化であり、無期懲役刑に値しよう。

 2010.2.2日 れんだいこ拝
 その後、大津地方検察庁検事正、法務総合研究所国連研修協力部部長などを歴任している。
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK130」の赤かぶ氏の2012.5.24日付け投稿「佐久間達哉・元東京地検特捜部長は、何故、逮捕されないのか? 久しぶりに「佐久間達哉」の名前を見た。山崎行太郎」を転載する。
 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20120524
 2012-05-24 文芸評論家・山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』

 佐久間達哉・元東京地検特捜部長は、何故、逮捕されないのか? 久しぶりに「佐久間達哉」の名前を見た。あの「キャメル男」である。その佐久間達哉が、近く、ひそかに「処分」されるということらしい。それにしても捜査報告書偽造が暴露された田代検事といい、逮捕されることもなく、簡単な「処分」で済まされるとは、なんとも不可解である。検察は腐っている。特に「東京地検特捜部」は、戦後、闇物資取締りを理由に、「米占領軍」が設置した治外法権的秘密捜査機関である。即刻、米軍主導の植民地支配に反抗する健全な日本国民を、ひそかに監視・捜査・逮捕する怪しい組織は、解体すべし。それが日本独立への第一歩である。そして新しい日本国と日本国民のための司法機関として再スタートすべし。そのためにも、アメリカの威光をバックに、「小沢一郎事件」をデッチアゲ、日本国民がようやく達成した「政権交代」を台無しにした「国賊」である佐久間達哉を逮捕し、法廷に引きずり出し、国家反逆罪で処分すべし。言うまでもなく、「小沢事件・小沢裁判」を実質的に主導したのは東京地検特捜部の当時の佐久間達哉部長である。佐久間達哉なしには、おそらくこの事件も裁判もなかったし、そして「検察スキャンダル」も「最高裁事務総局スキャンダル」も発覚しなかつた。むろん、民主党による「政権交代」も、今のようにほとんど政権交代の意義が空中分解し、民主党自身が自滅的壊滅状態になることもなかった。その意味で、政権交代を目前にして、次期首相の可能性の高い「小沢一郎民主党代表」をターゲットにして「国策捜査」を実行し、小沢一郎を「代表辞任」に追い込み、しかも執拗に捜査を繰り返し、結果的に裁判にまで持ちみ、有能な政治家・小沢一郎の政治生命を絶つような「検察の暴走」を繰り返した佐久間達哉の責任は、日本の現在にとっても、日本の将来にとっても、きわめて重いと思われる。しかも最近、明らかになったことだが、佐久間達哉が、「偽造捜査報告書問題」にも深くかかわっており、むしろ彼の指導で、偽造行為は行われた可能性が高い。検察審査会に提出された「偽造捜査報告書」には、検察審査会に提出されたものとは別の、もう一つ裏の「捜査報告書」があり、こちらは、最高検に提出されたらしい。小沢一郎を、検察審査会を使って「起訴」に持ち込むために、偽造行為に及ぶほど、必死だったのだろう。佐久間達哉を中心とする当時の小沢事件・小沢裁判を担当した東京地検特捜部の面々の「犯罪」が明らかになつたわけだが、その責任は重いと言わなければならない。佐久間達哉の「犯罪」を有耶無耶にしてはならない。

 ■起訴誘導?陸山会捜査報告、特捜部長が大幅加筆 (読売新聞2012年5月5日11時36分)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120505-OYT1T00181.htm

 陸山会事件の捜査報告書の虚偽記載問題を巡り、当時の東京地検特捜部長だった佐久間達哉検事(55)が、同部副部長が作成した別の捜査報告書について、政治資金規正法違反に問われた小沢一郎民主党元代表(69)(1審無罪)の関与を強く疑わせる部分にアンダーラインを引くなど大幅に加筆していたことが分かった。

 この報告書は、虚偽記載のあった報告書とともに、元代表を「起訴すべきだ」と議決した東京第5検察審査会に提出されていた。検察当局は、当時の特捜部などに同審査会を起訴議決に誘導する意図があったかどうか慎重に調べている。

 副部長が作成した報告書は、元特捜部の田代政弘検事(45)が2010年5月17日に元代表の秘書だった石川知裕衆院議員(38)(1審有罪、控訴)を任意で事情聴取した後に作成した虚偽記載のある報告書のほか、石川被告や元代表らの供述調書などの証拠を再評価したもの。

 関係者によると、報告書は全部で約20ページあり、政治資金収支報告書の虚偽記入について、元代表と石川被告らの共謀を肯定する要素と否定する要素の両論が併記されている。当時の副部長が特捜部長だった佐久間検事宛てに作成したが、佐久間検事は自ら、田代検事が作成した報告書の虚偽記載部分にアンダーラインを引いたり、供述内容を書き加えたりしたという。

 最新版小沢一郎氏冤罪事件/売国奴クーデター部隊
 悪の巣窟同窓会名簿~小沢一郎冤罪事件・犯罪者集団名簿
 http://blog.goo.ne.jp/fugimi63119/e/44202931f6baeff93b73a3d47e4e8273
竹崎博允 最高裁長官 検察審査会を影で主導。
登石郁郎 秘書事件裁判官 ミスター推認及び訴因変更
山崎敏充 前最高裁事務総局長 一連の謀略実行部隊。→名古屋高裁長官。
手島健 東京第一検察審査会総務課長 イカサマソフト作動者
伝田みのり 東京第五検察審査会事務局長 架空議決実行。
金子政之 東京第五検察審査会事務管  架空議決実行
樋渡利秋 検事総長 →逃亡/TMI総合法律事務所顧問
大鶴基成 最高検検事 早期退職
佐久間達哉 特捜部長 捏造捜査報告書・アンダーライン 加筆。→左遷。
斎藤隆博 特捜部副部長 捏造捜査報告書作成。第五検審会説明役。
木村匡良 東京地検・主任検事 捏造捜査報告書作成。→戒告。
田代政弘 検事、調書捏造 捏造捜査報告書作成者。→減給6か月・辞職。
伊藤鉄男 最高検次長 鈴木宗男事件特捜部長。
吉田正喜 特捜部副部長 鈴木宗男事件担当検事。
谷川恒太 東京地検・次席検事 鈴木宗男事件担当検事。
岩村修二 東京地検・検事正 →厳重注意。
民野健治 東京地検・検事 石川氏秘書取り調べ。
前田恒彦 大阪地検・元検事 懲役刑2012年5月出所済。
米沢敏雄 一度目の検察審査会補助弁護士 麻生総合法律事務所 。
吉田繁実 二度目の検察審査会補助弁護士 城山タワー法律事務所。架空議決。
大室俊三 大室俊三法律事務所 弁護士法違反。控訴による人権無視。
村本道夫  マトリックス法律事務所 弁護士法違反。控訴による人権無視。
山本健一 六番町総合法律事務所 弁護士法違反。控訴による人権無視。
堀田力 元特捜(ロッキード) (イカサマソフト犯罪)さわやか財団。
漆間巌 元官房副長官 →逃亡/大和ハウス工業顧問に。
岩見隆夫 毎日新聞 イカサマソフト犯罪。
岸井成格 毎日新聞 報道倫理違反・放送倫理違反。
星 浩 朝日新聞 報道倫理違反・放送倫理違反。
後藤謙次 三宝会、報ステ 報道倫理違反・放送倫理違反。
橋本五郎 読売新聞 報道倫理違反・放送倫理違反。
杉尾秀哉 TBS 放送倫理違反。
大越健介 NHK 報道倫理違反・放送倫理違反。
辛坊治郎 タレント 放送倫理違反。
みのもんた タレント 放送倫理違反。
立花隆 評論家 ロッキード事件。
青山繁治 評論家 放送倫理違反。
三宅久之 評論家 放送倫理違反。
田崎史郎 評論家 放送倫理違反。
麻生太郎 首相として指揮権発動。
森英介 法相として指揮権発動。
管直人   首相として小沢排除を命令。
江田五月 最高裁長官とトモダチ作戦を敢行。
仙谷由人 民事法情報センタースキャンダルで法曹界と小沢排除を裏取引。
岡田克也 イオン天下りで検察と小沢排除を裏取引。
野田佳彦 首相、小川法相更迭、隠ぺいに加担。

 以下略


 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK150」の笑坊氏の2013.7.13日付け投稿「小沢氏に対する国民の期待も、秘書たちの人生も滅茶苦茶にした佐久間元特捜部長が前橋地検検事正に出世 (かっちの言い分)」を転載しておく。

 http://31634308.at.webry.info/201307/article_15.html
 2013/07/13 19:50  かっちの言い分

 東京地検特捜部は、あと半年程度で日本の総理大臣になっていたはずの、当時野党であった民主党代表の小沢氏を陸山会事件で強制捜査した。また小沢氏逮捕の手段として、当時の秘書であった石川氏(前衆議院議員)、大久保秘書、池田秘書を逮捕した。小沢氏が水谷建設から収賄を行い、その便宜を図ったという筋書きを描いたのだ。そして、連日小沢氏がお金を受け取ったという情報をリークしたのが、当時の東京地検特捜部の佐久間部長であった。

 小沢氏が政経フォーラムを良く行う全日空ホテルで、石川氏が当時の水谷建設の社長から紙袋に入れた5000万円を受け取ったと繰り返し報道された件は、秘書らの1審有罪の大きな推認の基となっている。私もよく政経フォーラムに行くたびに、こんなオープンな喫茶店をお金を渡す場所に選ぶということ自体おかしいと思っていた。この受け取り場面の絵コンテがTBSで放映され、これですっかり一般国民は、小沢氏が賄賂を受けたと思い込んでしまった。実際、我が家の隣人は、偶々小沢氏の話になったとき、露骨に嫌な顔をして小沢氏真っ黒という反応であった。

 小沢氏の裁判で無罪となり、2度目の検察審査会で強制起訴に持ち込まれた。この審査会の委員に示す捜査資料を、恣意的に小沢氏が関与したように、部下に指示したと言われているのがやはり当時の佐久間部長である。

 つい先日、石川元秘書(前衆議院)を取り調べた佐久間部長の部下であった田代元検事の最高検の捜査では結局無罪となった。最高検は、捜査のプロが前日調べた内容と混同して調書を書いたという田代氏の嘘をあっさりと認めてしまった。身内の嘘は認めても、他人には濡れ衣の罪を押し付ける。上意下達の組織である。田代元検事にそのように書くようにしたのは佐久間部長であることは明らかだ。

 佐久間元部長は、この一連の捜査ミスで責任を取らされて、法務総合研究所国連協力研修部長に左遷されたともっぱらの評判であった。民間企業なら、これほどの大失態を犯したら閑職におかれ、いずれ辞めざるをえなくなるのが当たり前である。実際、そのようになることを期待していた。なぜなら、我々国民の希望であった小沢総理が潰され、政治はまた元の木阿弥になってしまった。それどころか、民主党政府の失態で、当時の「国民の生活が第一」の理念は踏みにじられ、その反動で昔の軍国主義のような安倍内閣が出来てしまった。皮肉にも、佐久間部長は、安倍政権誕生の最大の功労者とも言える。

 プロローグが長くなってしまったが、今日、ツイッターを見ていたら、以下の記事に目が留まった。正直言って、「嘘」でしょうと思った。

 徳永みちお ‏@tokunagamichio

 組織にとって汚点となる人物は、組織の自浄作用が働いたとして組織の外に出すのが普通だが、検察は山上秀明を東京地検特別捜査部長に、佐久間達哉を前橋地検検事正へと出世させた。これは検察組織で働く全ての検察官に対して、手を汚す仕事をすれば出世できるという暗黙の了解事項となった。

 佐久間達哉のWikiを調べたら、確かに以下の法曹界人事報告に確かに以下の広報を抜き出した図に前橋地検検事正に確かに出世していた(赤線)。その上に、今回東京地検特捜部部長に栄転した山上秀明氏の名前も見られる(青線)。

 法曹界人事
 http://www.e-hoki.com/affairs/438.html?hb=1
 一部抜出 画像
 http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/018/534/51/N000/000/000/
137370321481613231348.jpg

 先のツイッターにあるように、明らかに国民の期待を潰し、秘書3人の人生を滅茶苦茶にしたのに、自分は何事もなかったように出世するとは、どういうことだと言いたい。最高裁の事務総局、検察ももはや自浄作用はない。この出世は、自民党政権が最大の功労者にご褒美をあげたと言われても仕方ない。小沢代表はことある度に、「日本には本当の民主主義は未だない」と言っているがその通りで、こんなことを法を守る検察が大手を振ってやっていては、国民はすがるところを失ったと言っても過言ではない。これを変えられるのは、やはり、小沢氏に登場してもらうしかない。


【大鶴基成・最高検検事の履歴】
 各種情報によると、小沢キード事件の陣頭指揮をしているのは、東京地検特捜部長の佐久間達哉以外にも、大鶴基成・最高検検事が控えているらしい。「植草一秀の『知られざる真実』」の2010.1.27日付けブログ「検察リークの実態を鮮明に示す週刊朝日記事」その他を参照する。

 「ここまでが「日々坦々」様掲載記事の転載部分」として次のように記している。
 「実はこの関係者、先週も本誌にこんな情報をもたらしていた。いま捜査の指揮棒を振っているのは、特捜部長の佐久間(達哉)さんじゃなくて大鶴さん、大鶴さんは本気だから、弱腰の〝上〝に活入れて、石川(知裕衆院議員)逮捕にもってったんだ。石川は任意じゃウソばっか言ってたからな。週刊朝日もどうせまた検察の悪口書くんだろうけど、早めに路線変更しないと恥かくぞ。ゼネコンもベラベラ話している。石川もパクられて完オチだし。小沢も、もう完全にアウトだ。在宅でもなんでも起訴して有罪にすれば、公民権停止で、もう議員などやってられない。

 この東京地検関係者によると、大阪、京都などの関西の各地検からも敏腕検事6人を呼び寄せ、さらに〝小沢立件〝に向け応援が増える可能性もあるという。法務省や最高検は、こうした現場の先走りをかなり気にしているが、「もう、そんな段階ではない」(同関係者)ようだ」。
 「この後、記事はキーマンの最高検検事でありながら、東北ゼネコンの事は検察内の誰よりも詳しいとして樋渡検事総長に直訴して東京地検の次席検事として大鶴検事が指揮をとっている、との法務省関係者からの話を載せている。」。
 「その大鶴検事は例の福島県のダム談合事件で、現場が乗り気でなかったにもかかわらず「これができるかどうかに俺の出世がかかっている」とハッパをかけたと言われ、知事だった佐藤栄佐久氏を逮捕・起訴したが、二審で検察側の主張がことごとく覆されて〝実質無罪"判決となり、このとき検察が頼りにしたのが今回と同じく三重の水谷建設元会長の証言だった。大鶴氏にとって〝小沢立件"は汚名返上の最後のチャンスでもある。・・・・」。
 「日々坦々」の2010.1.29日付けの「大鶴基成という人はどんな検事なのか?」を参照する。
 大鶴基成・最高検検事が東京地検特捜部長時代に法務省のサイトの検事志望者向けのページで「闇の不正と戦う」と題して次のように述べている。05年4月8日の東京地検特捜部長就任時にも同じようなことを会見で語っている。
 「特別捜査部の役割は,社会の公正を確保するため,その闇の部分に光を当て,腐蝕を切除することにあります。もちろん,腐蝕に巣くう人たちは狡猾であり,簡単に摘発されるような愚かな真似はしていません。捜査機関に手掛かりをつかまれないように,二重三重に防御手段を講じ,関係法令も十分検討し,処罰法規をすり抜けるようにした上で動いているのが常であり,この闇を暴き出して刑事訴追に持ち込むのは至難の連続です。

 このような困難を打開して捜査を進めるのは,悪いことを悪いと感じることのできる素朴な正義感と,実直に生活している人々の生活と利益を守ることに対する熱意と法律適用を多角的に検討し駆使する能力です。「捜査してみても証拠が得られるかどうかわからない」とか,(専門的な言い回しになりますが)「事件の筋が悪い」とか,「法令の趣旨からは違法であろうが,判例がないのでどのようにしたものか」などの理由で,摘発を躊躇しがちにもなるのですが,しかし,そもそも腐蝕に利益を貪ろうという人たちは摘発されないように巧妙な仕組みを作っているのですから,多少の困難を前にして捜査をあきらめたのでは彼らの思うつぼです。額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち,法令を遵守して経済活動を行っている企業などが,出し抜かれ,不公正がまかり通る社会にしてはならないのです。

 闇を覆っているものがどのような社会的勢力であろうと,どれほど困難な障害が立ちふさがっていようとも,ひるまず,たじろがず,あきらめず,国民のために,社会のために,この闘いに一身を投げ打ってもよいという検察官と検察事務官の団結によってのみ難局を打開して進むことができます。このような志を抱く若い人たちが,私たちの後に続いてくれることを待っています。 東京地方検察庁特別捜査部長 大鶴 基成

 大鶴基成検事が手がけた事件を見ていくと、主な担当事件として「ゼネコン汚職事件」、「第一勧業銀行総会屋事件」、「日歯連闇献金事件」、「ライブドア事件」がある。

 ここで、日歯連闇献金事件を確認しておく。日歯連闇献金事件とは、東京都内の料亭で平成研(橋本派)会長の橋本龍太郎、野中広務元自民党幹事長、青木幹雄自民党参院幹事長の3名が日本歯科医師会の臼田貞夫会長から1億円の小切手を受け取ったとされる事件で、逮捕された会計責任者の証言で、その場にいなかった村岡兼造氏が領収書を不発行とすることを主導したとして在宅起訴された事件を云う。これにより、橋本派は壊滅的打撃を蒙った。
 ( 参照 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-240.html)  

 村岡氏は、2002.3月の派閥幹部会で、日本歯科医師連盟からの献金1億円の処理を話し合った際、日歯連あての領収書を発行せず、政治資金収支報告書にも記載しないよう指示したとして起訴された。村岡氏は容疑を否認し、裁判で争うことになる。

 村岡氏のブログは、この時の検察の捜査手法を批判している。村岡氏の担当検事が大鶴基成検事で、都内のホテルで初めての事情聴取を受けた時、大鶴検事から「マスコミに事情聴取のことはしゃべらないで欲しいと」念を押されたのに、ホテルの部屋を出ると既にエレベーターに記者が待っていたことがあった。翌日からは自宅に記者が20人も詰め掛けるようになっていた云々と述べ、検察-マスコミ連合による国策捜査ぶりを告発している。次のように述べている。
 「朝はいなかったマスコミが昼過ぎから家の前に殺到すると、検事たちは『家宅捜査に来たことは秘密にしてください』といって、玄関にあった靴を持って裏口に回り、記者に見つからないようにこっそりと出ていったのです。ところが夕方になって、今度は朝と同じ検事がこれ見よがしにマスコミの前を通って玄関から入ってきた。捜査に入るところをカメラに撮らせるためにわざわざそんなことをしたのでしょう」。

 その夜、村岡氏が大鶴検事に電話を入れると、こういわれたという。「明日、在宅起訴です。裁判で戦ってください」冷ややかな口調だった。次のように述べている。
 「その時初めて、検察がマスコミを操作して私のことを“この男は悪いことをしている”と印象付け、生贄にしようとしているとはっきりわかった。それまでまさか起訴されると思ってなかったから、弁護士も頼んでいませんでした」。

 村岡裁判は1審は無罪となった。検察側は当初、問題の幹部会は午前11時半から正午まで約30分間開かれたと主張していた。ところが弁護側の調べで、その日は午前11時39分まで参院本会議が開かれており、幹部会は11時50分ごろから10分程度しか開かれなかったことが判明した。裁判所は「そんな短時間で領収書の不発行を決定したというのは理解しがたい」などと検察を厳しく批判し、村岡氏に無罪を言い渡した。参院本会議の閉会時間という基礎的な事実の確認を怠った特捜部のミスだった。

 この事件で検察側立証の柱となったのは「幹部会で村岡氏に指示された」という派閥の会計責任者の証言だった。だが判決は、1億円は派閥会長の橋本元首相あて献金だった疑いがある。領収書不発行など一連の献金処理は自民党の事務局長を通して行われた可能性がある・・・と指摘した上で、「会計責任者の証言は橋本元首相や自民党本部事務局長に累が及ぶのを避けるための作り話で、とうてい信用できない」と断じた。判決は、特捜部の政界捜査を根本から否定した。だが2審は有罪となり、最高裁棄却となり有罪が確定されている。

 ロッキード事件以来、検察OBが政府機関のトップに次々起用されるようになった。預金保険機構理事長、公正取引委員会委員長、証券取引等監視委員会委員長、金融監督庁長官・・・検察は我が世の春を迎えた。90年代後半から、司法官僚の驕りとポピュリズムがないまぜになった国策捜査が本格化した。99年の長銀・日債銀事件も破綻銀行の法的処理を促進する金融再生法に基づく国策捜査だった。このとき刑事責任を問われた銀行幹部の多くは破綻の原因をつくったバブル時代の経営陣ではなく、その尻拭いをした後任者だった。捜査の目的は破綻の原因と責任の所在を明らかにすることではない。国民の前に”生け贄のヒツジ”を差し出すことである。皮肉にもと言うべきか、それとも当然にもというべきか、国策捜査が繰り返されるにつれ、特捜部の捜査能力は落ちていった。日歯連闇献金事件はその最たる例であろう。

 こうした捜査能力の低下以上に深刻なのが検察中枢部で起きているモラルハザードである。検察の裏金づくりを内部告発した三井環大阪高検公安部長は、逆に逮捕された。容疑は、三井氏が購入したマンションの登録免許税を免れるため、住んでもいないマンションに住んでいるとした虚偽申請をした、職務上の必要がないのに暴力団関係者の前科調書を取り寄せたという、取るに足らないものだった。誰の目にも明らかな口封じ逮捕であった。

 この十数年で検察組織の劣化は急激に進んだ。強大な権限を与えられているがゆえの抑制精神が失われ、検察権力を尊大化させるようになった。松尾邦弘検事総長の「我が国が規制緩和・事後救済型社会への転換を図る諸改革を推進している中で、司法の役割は益々拡大していく」発言は、これを証している。これと共に検察組織の暴走が始まった。大鶴基成・最高検検事は、この時代の花形検事の役目を務めている観がある。
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK79」のクマのプーさん氏の2010.1.31日付け投稿副島隆彦:大鶴基成(おおつるもとなり)という発狂(パラノイド)した検察官が、小沢一郎の逮捕を絶叫していた」を転載しておく。(原文は、「副島隆彦の学問道場」http://soejima.to/

 [1491]大鶴基成(おおつるもとなり)という発狂(パラノイド)した検察官が、小沢一郎の逮捕を絶叫していた。 投稿者:副島隆彦投稿日:2010/01/31(Sun) 22:20:18

 副島隆彦です。 今年になった1月15日に、小沢一郎の秘書だった、そして衆議院議員になった石知裕(いしかわともひろ)が逮捕される前日の、14日に、大鶴基成(おおつるもとなり)という検察官が、子分の、特捜部長の”キャメルのコートの男”の、佐久間達哉(さくまたつや)の尻を叩いて、地検特捜部の部屋で、車座になって、(差し入れられた)日本酒を飲み交わしながら、(検察官たちはこういう風にやる)、「小沢一郎を逮捕するぞ」と絶叫していた。この狂った者たちを、日本国民は、政治家(国民の代表)たちと共に、正しく処分しなければならない。さあ、このあとどうなるか。

 以上の事態を、2月5日号(1月29日発売)の、週刊朝日が、1月27日に、以下のように書いて、ネットに載せた。 副島隆彦拝

 (転載貼り付け始め)

 「週刊朝日が書いた。 大鶴(おおつる)検事 「これができるかどうかに俺の出世がかかっている」(もはや狂気であり、指揮権発動が必要です)」

 「 週刊朝日、検察リーク認める! 」

 日々坦々  2010年1月26日

 本日発売、週刊朝日2/5号でついに「本誌にリークされた?検察情報?」と題し、検察リーク情報があったことを認めた。

 (週刊朝日2/5号&記事)(以下引用&要点)

 「・・・ところが? 小沢聴取"の直前、編集部にこんな情報が寄せられた。 ニュースソースは明かせないが、東京地検特捜部の「関係者」からのリークである。

 「小沢は、何があっても必ずやるよ。強硬派筆頭の大鶴(基成・おおつるもとなり 最高検検事) さんは「証拠は揃った。 あとは何でやるかだ」と話している。狙いはあっせん収賄だが、ダメでも政治資金規正法違反の「共犯」であげられる。 脱税でだってできるからね。ただ、最後は議員辞職と引き換えに手を打つという方向も残している・・・・・」

 実はこの関係者、先週も本誌にこんな情報をもたらしていた。

 「いま捜査の指揮棒を振っているのは、特捜部長の佐久間(達哉 さくまたつや)さんじゃなくて大鶴さん、 大鶴さんは本気だから、 弱腰の?上? に活入れて、石川(知裕衆院議員)逮捕にもってったんだ。石川は任意じゃウソばっか言ってたからな。週刊朝日もどうせまた検察の悪口書くんだろうけど、早めに路線変更しないと恥かくぞ。ゼネコンもベラベラ話している。石川もパクられて完オチだし。小沢も、もう完全にアウトだ。 在宅でもなんでも起訴して有罪にすれば、公民権停止で、もう議員などやってられない」

 この東京地検関係者によると、大阪、京都などの関西の各地検からも敏腕検事6人を呼び寄せ、さらに? 小沢立件? に向け応援が増える可能性もあるという。

 法務省や最高検は、こうした現場の先走りをかなり気にしているが、「もう、そんな段階ではない」(同関係者)ようだ。 「相手が民主党なんで、大鶴さんも法務大臣の指揮権発動の可能性もちゃんと視野に入れている。  発動させないためにも、もっとマスコミを使って風を強く吹かせないと。  場合によっては、国会に逮捕許諾請求を出させないといけないかもしれない」(同)

 この後、記事はキーマンの最高検検事でありながら、 東北ゼネコンの事は検察内の誰よりも詳しいとして樋渡(ひわたり)検事総長に直訴して東京地検の次席検事として大鶴検事が指揮をとっている、 との法務省関係者からの話を載せている。

 副島隆彦拝


【大鶴基成最高検検事の履歴】

 wikipediaより抜粋 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%B6%B4%E5%9F%BA%E6%88%90 
 大分県生まれ。ラ・サール中学校・高等学、東京大学法学部卒業後1980年4月東京地検検事に任官。1981年福岡地検、1983年大阪地検、1985 年釧路地検1992年4月東京地検特捜部へ異動。交通部長を経て2005年春特捜部長に就任。その後函館地検検事正、現在最高検察庁検事。ゼネコン汚職事件、第一勧業銀行総会屋事件、日歯連闇献金事件、ライブドア事件、福島県佐藤前知事収賄容疑事件(東京地検特捜部長のとき)等々を担当している。

 捜査手法に関して次のように証言されている。 大鶴と一緒にゼネコン汚職事件で特捜検事として働いた元同僚は次のように述べている。

 「あらかじめ決められたストーリーに沿って『こういう供述を取って来い』と命じられると必ずやり遂げる男だった」。
 「大鶴はゼネコン汚職事件の梶山静六ルートでこのような見込み捜査の失敗を犯したことがある。ゼネコンの元幹部から梶山に現金が渡されたという調書がとられたが、実は梶山には現金は渡っておらず、ゼネコンの元幹部が個人的に着服していただけであった。法務大臣を務めたこともある梶山にたいする捜査としてはあまりにも荒っぽかった。大鶴は手柄を焦っていたのではないか、彼の取調室からはいつもすごい怒鳴り声が漏れていた」。

  大鶴の元上司だった高検検事長経験者は次のように述べている。

 「自分の内面の弱さを隠すために権力を笠に着て取り調べ、事件を作ってしまうという大鶴の捜査手法を何度もたしなめた」。

 他にも次のように証言されている。

 「大鶴は日歯連闇献金事件では後ろめたいことがありそうな人物を重要証人に仕立てて、狙った獲物を撃つという捜査手法を使ったことがあり、ライブドア事件でも宮内亮治をライブドア元社長の堀江貴文を有罪にするための証人にし、見返りとして宮内の横領疑惑を不問にしたのではないか」。

 「福島県佐藤前知事収賄容疑事件」は、大鶴最高検検事が東京地検特捜部長、佐久間東京地検特捜部長が特捜部副部長の時に二人が手がけた事件であり、全くのでっち上げであった。福島県前知事佐藤栄佐久氏は、「日刊ゲンダイ」に掲載された二回のインタビュー記事の中で、取り調べ中の検事が「知事は日本にとってよろしくない。抹殺する」と言ったと述べている。「小沢幹事長土地資金疑惑」も同様のノリででっち上げられた可能性か強い。佐藤栄佐久前福島県知事は記事の中で次のように述べている。

 「特捜部長の出世と引き換えに、私の政治生命は絶たれ、弟の会社は廃業し、100人以上の社員が路頭に迷うハメになった。今後、私の無実が証明できても自殺した人々は戻りません。検察と一体化したマスコミも共犯です」。

【最高検刑事部の大鶴基成検事が東京地検ナンバー2の次席検事に昇格】

 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-327.html

 法務・検察当局は23日までに、4月に控えていた新年度人事の前倒しを決め、東京地検ナンバー2の次席検事に最高検刑事部の大鶴基成検事を起用する方針を固めた模様だ。着任は3月1日付けの予定。

 2.24日、小沢キード事件追及の急先鋒を務めている大鶴基成最高検検事が次席検事に昇格した。次席検事というポストは、特捜部長を直接指揮する立場にある。これにより「小沢潰し」続行気配が濃厚となった。東京地検特捜部長の佐久間達哉検事の処遇が注目される。


日産内部告発事件のゴーン氏の主任弁護士の大鶴考
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK255 」の一平民 氏の019 年 1 月 09 日付け投稿「ゴーン氏の主任弁護士の大鶴氏は小沢一郎氏強制起訴に関わったキーパーソン(かっちの言い分)」。
 ゴーン氏の主任弁護士の大鶴氏は小沢一郎氏強制起訴に関わったキーパーソン
 https://31634308.at.webry.info/201901/article_9.html

 ゴーン日産前会長が1月8日に勾留理由開示で裁判所に出席し、自分が無罪の主張を行った。その後に、ゴーン氏の主任弁護士の大鶴基成氏が外国記者クラブで延々とゴーン氏の逮捕は不当であることを述べた。特に印象に残った言葉は、東京地検特捜部のやり方は不当に長期間勾留しているというような話であった。世間的には、勾留取り消し請求を確固たるものするためのアッピールと見なされていたが、裁判所は取り消し請求を却下した。ゴーン氏はこれで出されると思っていただろうが、余程がっかりしただろう。

 今回の記事は、別にゴーン氏の取り消し請求の却下の話ではなく、民主党の代表であり、首相になっていたはずの小沢一郎氏を強制起訴(陸山会事件)までもっていった事実上の指揮者が上記の大鶴氏だったからだ。特捜部は酷いというような言い方は天唾と言いたい。

 陸山会事件において、当時の東京地検特捜部の部長は佐久間であったが、その上位が東京地検次席検事であり、小沢一郎の立件にもっとも積極的で、特捜部長の佐久間を差し置いて実質的に捜査の指揮をとっていたとされる。部下の田代政弘らと共謀して虚偽の捜査報告書を検察審査会に提出し、小沢一郎の起訴相当議決をさせたとして、偽計業務妨害罪で健全な法治国家のために声をあげる市民の会から告発された。地検特捜部が検察審査会の委員に、政治資金規正法に違反したという小沢有罪の虚偽の報告書を提出し説明したのである。とんでもない話である。これにより小沢氏の首相の芽が摘まれたのだ。その後の民主党のあれほどの無様な政権は無かったはずであった。大鶴氏は、強制起訴された小沢氏が裁判で無罪になった後、ほどなく、まだ定年退職前に検察庁を去って弁護士になった。今回、大鶴氏が特捜部のやり方を批判する言葉があったが、それが出来る資格はないように思える。

コメント
1. 2019年1月09日 22:33:10 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-10792] 報告
 先輩の元検事の弁護士が後輩の検事を人権侵害だとして批判する姿勢からは辺野古移設問題で生じた防衛省と国交省間で行われたなりすましの行政不服審査法の悪用にも似た密室的な自作自演性を感じさせる部分がある。このあたりに米国による日本の植民地支配の本質が隠されているのかもしれない。オウム事件で拉致された公証人役場の事務長もメディアでは平凡な御爺さんのような扱いで実は超エリート。そんな裏を考えながらこれから事件を見ていくと面白いのかも。

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理
3. 2019年1月10日 13:55:47 : dZT8YVq50d : 9e__8TVbT20[135] 報告
 特捜部にいる時には国家権力のために不当なことを平気でして、出ると「特捜部は不当なことをする」と言ってしまう!なんともいい加減なお人ですねぇ。特捜部にいた!というだけで弁護士家業が務まるのか?が見ものです。長い歴史の間に「捏造・冤罪」が蔓延していた日本の司法に外からメスを入れて改革をやってみてはいかがか!
4. 2019年1月10日 15:10:54 : MwqM2u5ylY : dQ69spG4nR8[412] 報告
 02>03>さんに同意。あの国策捜査がなければ小沢総理で今頃日本も国民生活も違っていた、小沢氏を毎日悪者扱いし罪にならないものをでっちあげたのもマスコミと佐久間、大鶴言う検察と極悪弁護士だ、恨んでも恨み切れない。国民が望んでいた政権交代を台無しにした。あの事件以来政治に関心を持ち小沢氏に関する本を何冊も読んだ。それで小沢氏が本物の政治家だと言うのも、悪者に仕立てていたマスコミとのギャップをまざまざと知った。大鶴と言う人間は今さら何を言っても信用に値しない。所詮国の為、国民の為の正義でなく自己保身と権力に寄り添う人間なのだ。金の為なら何てもする大鶴弁護士だ。
5. 2019年1月10日 18:05:11 : HNGE6lbHuY : HXv9127_Qew[19] 報告
 大鶴っちゅうのは、小沢一郎&3秘書の冤罪事件で暗躍した創価部隊の犯罪者だろうさ。なんで逮捕・投獄されずに弁護士の真似なんかやってんだろ? おかしいんじゃね?取り敢えず、安倍・麻生・甘利などの犯罪者を逮捕してさ、そして自分も一緒に逮捕してさ、裁判で有罪を認めて5年ぐらいクサイ飯を食って、それから弁護士の真似事をやったらどうなの? ってことさ。

>佐久間達哉・元東京地検特捜部長は、何故、逮捕されないのか? 久しぶりに「佐久間達哉」の名前を見た。  山崎行太郎 
http://www.asyura2.com/12/senkyo130/msg/459.html

>検察庁サイト内検索で発見。さすがに樋渡は出るが、話題の検察官大林、佐久間、吉田、谷川、大鶴の情報を隠す卑劣めっけた。(笑
http://www.asyura2.com/09/senkyo60/msg/629.html

6. 2019年1月10日 19:53:58 : hHRyrQsPsY : C257NcSSuSY[295] 報告
>主任弁護士の大鶴基成氏が外国記者クラブで延々とゴーン氏の逮捕は不当であることを述べた

 よく注意してFCCJのビデオを見たほうがよい。大鶴は確かに、特別背任(SWAP)とそれに絡んだサウジ送金については完全に犯罪は成り立たないことを強調したが、金商法違反については「検察の見方もあり得る」と言った。その後のQ&AでNYTの記者からそれを指摘されて、「誤解が生じてしまったのであればきちんと説明したい」と述べ、「金商法違反についても争わないということではない。かつゴーンは弁護士からも問題ないという回答を受け取っているから少なくとも故意ではない。」と訂正した。これは微妙だ。というのは金商法違反は「故意」がなければ成立しないとされているのに何故検察の考え方もあり得る、と検察を擁護したのか。非常に穿った見方をすれば「弁護人としては反論したけれども負けてしまった」という、検察の顔を潰さない「高等戦術」もあり得るからだ。

9. 2019年1月11日 01:30:40 : IJjjrLkBu1 : Tp0IihGPIW0[3820] 報告
 8さんの言うように検察側が徹底して追い詰められない部分があるようだ。しかしながら日本は高度経済成長を目標とした時点から法治主義ならぬ人治主義で物事を進める方向性を取ったのである。つまり自民財官が護送船団を組み、公金や国富の再配分を期する国民議会を形骸化させ、高級料亭に集まっては水面下で根回し、一応の法案審議らしきものを行うも自民が党議拘束を掛けての立法化後は、事務方が通達や行政指導で政策遂行、通達に従う個人や組織には補助金増額、従わない場合には補助金減額等の飴と鞭を使い分ける手法を駆使しているのである。納税者としての理不尽を訴える行政訴訟や国賠訴訟でも護送船団方式が功を奏し、法務官僚による人事では寄らば大樹の陰、場の空気を読んで大勢に付くの自己保身が先に立ち、判事が大勢である検察寄りとなっている。ましてや判事と検事を異動で入れ替えるような法務行政では、判事と検事は同一人物であると言っても過言では無い。つまり、与党が護憲精神を放棄している限り、政財官学司法にマスコミ全てが脱法を是とし、高級料亭で護送船団が根回しした結果が全てとなるのである。

 要は憲法や基本法に関わりなく、自民財官トップの意向を互いに忖度し合った結果が、例えばゴーンを容疑者の段階で犯罪者扱い、あたかも服役中でもあるかのように出廷時にも手錠に腰縄、ネクタイもベルトも外させ靴も履かせない人権無視に疑問を持つ為政者が存在しないのである。疑わしい段階では一般人として失礼の無いように扱うのは法的にも道義的にも当然だが、刑務所と同じ粗末な食事で英気を削ぎ、抵抗力を奪う拷問状態は常軌を逸しているが、彼らは最初に結論ありきで、何が何でも護送船団の根回し通りに遂行するを至上命題としているため一般人の常識が通用しないのは国賠訴訟などをやれば明らかであり、日本全体が理屈の通じる世界では無いことを痛感するだろう。戦後の急速な経済成長を求めたあまりに重要な人権意識を全て端折って来た結果、政財官学司法にマスコミが一様に責任意識を転嫁する「脱法も皆でやれば恐く無い」の状態に陥っていると言える。しかしながら、共謀罪の肝である推定有罪論の前哨戦のようなゴーン氏の扱いに成功すれば彼らには勢いが付く。オリンピックや外国人労働者の導入も良いが、立法行政司法が一体化した結果の推定有罪論であり、始めに結論ありきで弁明も無駄である国へ行くという覚悟は必要だろう。




(私論.私見)