「山崎養世氏の高速道路無料化論」考

 (最新見直し2011.01.22日)

 (れんだいこのショートメッセージ)


 「山崎養世公式HP」の「山崎養世:高速道路無料化論への批判に答えよう」を転載しておく。
 山崎養世:高速道路無料化論への批判に答えよう

 筆者が高速道路無料化を提唱したのは2002年、民主党がマニフェストに採用したのは2003年だが、政権交代が現実味を帯びてきた今、事実を無視した高速道路無料化への批判が繰り返され、マスメディアをその影響を強く受けている。日本経済にとって重要なこのテーマについて、反論を示すとともに今後進むべき方向を提示したいと思う。

 1.高速道路を無料化するために一般国民の税金を充てるのは受益者負担の原則に反するという批判に対して

 結論からいえば、一般国民の税金ではなく、高速道路ユーザーが負担している年間2兆円もの税金を使えば、年間1.3兆円の高速道路無料化の財源は確保できる。

 これまで、高速道路ユーザーが払う巨額の税金は、ゆがんだ道路政策によって、受益者負担の原則から外れ、高速道路の財源に使われず一般道路の建設に流用されてきた。その上で、高速道路ユーザーは年間2兆3000億円もの世界一高い通行料金を払っている。高速道路ユーザーからの二重取りである。高速道路ユーザーの税金を高速道路無料化の財源に使うことこそ、本来の受益者負担の原則に立ち戻ることに他ならない。二重取りをやめれば、高速道路無料化は実現する。

 詳しく説明すると、まず、現在、車の保有者は、車を取得する段階で自動車取得税と消費税が、クルマを所有している段階で自動車税や自動車重量税が、車を走らせれば揮発油税(ガソリン税)、地方道路税、軽油引取税、石油ガスなどと消費税の税金を支払っている。その金額は9兆円に達する。そのうち4分の1程度の年間約2兆円は高速道路ユーザーが負担していると推計される。

 ところが、この高速道路ユーザーが負担している税金は、高速道路の建設・維持や高速道路の借金の返済には使われず、専ら一般道路に使われてきた。だから、その高速道路ユーザーが負担している税金を高速道路の無料化に充てることで無料化することは十分実現可能であるし、なんら受益者負担の原則に反しない。それどころか、高速道路ユーザーは、負担した税金が一般道路に回されないために、これまでずっと年間約2.3兆円に上る世界一高い高速料金まで支払わされ、まさに二重取りされ受益者負担以上の負担をしてきたのである。

 また、高速道路を無料化すると、コストは1年間に高速道路建設費6500億円、高速道路維持費2600億円の合計約9100億円が増加すると試算される。が、その一方で年間9900億円のコストが削減されるとも試算されている(内訳:地方への無利子貸付制度の廃止1000億円、高速道路料金引き下げ等に対する高速道路債務軽減に要する費用2500億円、道路関連施策の廃止1500億円、一般道路の渋滞対策費の削減可能分4900億円)。結果、コストは約800億円減ることとなる。さらに、高速道路無料化による経済効果は7兆8000億円とされているから、それによる増収も期待できる。

 2.せっかく民営化をして道路4公団を解体したのに、高速道路を無料化して政府直轄とすると、再び大きな政府に戻ってしまうではないか、高速道路会社の社員の雇用はどうするのだ、という批判に対して

 国民は、民営化という言葉に惑わされている。高速道路会社は確かに株式会社ではあるが、その株式は100%政府が保有しており、民間会社ではない。したがって、民間企業としての経営の自由度はなく、実態は国土交通省の支配下にある特殊法人にすぎない。そのくせ株式会社の形態をとっているために国会の調査も及ばない。

 役員も東日本高速道路会社、中日本高速道路会社、西日本高速道路会社合わせて25人いるうちの13人は元役人の天下りだ。ファミリー企業も公団時代と変わらず健在だ。

 つまり、確かに道路4公団はなくなったが、その実態は以前と変わらない。

 今後、目指すべきは高速道路6社の本当の民営化だが、保有しているパーキングエリアやサービスエリアの不動産を開発・売却をするか、真に民間の経営者の下で、不動産会社として生まれ変わる道を探るのが最良だと思う。高速道路を無料にして出入り口を増やせば、どこからでもだれでも行き来ができるようになるので、保有不動産の価値も上がるだろう。そうすれば政府が保有株式を民間に放出することが容易になり、本来の民営化が実現できる。高い株価がつくことも期待できる。そういう計画ができれば、今高速道路会社で働いている人も継続して雇用されることも十分に考えられる。

 3.高速道路が無料になると環境に悪い影響が出るのではないかという批判に対して

 無料化をすると混雑がひどくなる首都高速や阪神高速は無料化せず、そのほかの路線でも割引実験をして、渋滞がひどくなるところは料金徴収を継続することを決めればよい。
また、一般道路は、頻繁に自動車を駐停車させる必要があるが、高速道路はそのようなことがない。高速道路を無料化して料金所をなくし、出入り口を増やせば、渋滞が減って燃費がよくなるから排ガスは減るだろう。

 たとえば、高速道路無料化が実現すれば、成田で荷物を積んだトラックは、東京都心を通らずにアクアラインから東名に乗ることができる。東京を走るトラックのうち3分の1は、東京を通過するだけと推定されている。通過するだけのトラックが、都心の大気汚染や渋滞や事故の原因にもなっている。

 最後に:今後の国土交通政策について

 これからの道路行政は、単にどこに道路を作るか、どのように維持管理をするかを考えるだけではこの国を世界に誇れる交通国家に導くことはできないだろう。石油消費を抑えるために電気自動車を普及させ、交通事故が起きないような衝突回避、自動運転技術を整備することなど、今後はガソリンがいらなくて事故もない自動車社会を世界に先駆けて作っていくような国土交通政策が期待される。

 【編集部追記】
 ・山崎養世さんの「高速道路無料化論」アーカイブは下記のURLで読めます。
 http://www.the-journal.jp/contents/yamazaki/cat481/

 ・いい世の中を!山崎通信
 http://www.the-journal.jp/contents/yamazaki/

 ・山崎養世公式HPhttp://www.yamazaki-online.jp/


【角栄頭脳発見の旅 「榊原英資スピーチ」の気になる角栄批判考】
 「角栄頭脳発見の旅その2」を記しておく。2009衆院選時の民主党マニュフェストの代表的なものに有料高速道路の無料化がある。今もって実現されておらず、と云うより何とかして実現させまいとする「上からの反革命」で反故にされつつあるように見受けられるが、それはともかくとして、これに関係する「榊原英資スピーチ」にコメントしておく。
 (http://www.rigs.co.jp/report/sakakibara.html)

 「榊原英資スピーチ」は、民主党マニュフェストの有料高速道路の無料化の生みの親とも云うべき「山崎養世氏の高速道路無料化論」を支持する立場からのものである。れんだいこも民主党の有料高速道路無料化マニュフェストを支持しており何ら問題ない筈であるが、榊原氏の論旨に気になる記述があるので批判しておく。榊原氏は次のように述べている。
 「山崎さんが言われていた通り、非常識なことをやったのは田中角栄です。田中角栄は道路財源を作っただけではなく、道路公団も作ったんですね。有償資金で道路作っている国なんて世界中どこにもないですよ。(中略) 世界の常識は日本の非常識なんですね。僕は必ずしも世界の常識に全部戻れって言っているわけじゃないですよ。日本的なものがあってもいい。でも、これは世界の常識に戻るべき」。

(私論.私見) 榊原論旨の脱線考

 榊原氏のこの角栄批判がいただけない。その昔の去る日、田中角栄が大蔵省との丁々発止の交渉を経て有料化制で財源を拵え、「道路3法」により高速道路網を整備して行ったことは承知の筈である。かの当時、角栄方式でなければ来るモータりゼーション化の波に対応できなかった。榊原氏は、この経緯を知らぬ筈がない。それを承知で、角栄式の有料化制での高速道路網整備手法を批判していることになる。「山崎さんが言われていた通り」とあることからすれば、山崎氏も同様見解なのかも知れない。そうであるとしたなら、両者ともナンセンスな角栄批判をしていることになる。現段階での有料高速道路の無料化は、かっての角栄式有料高速道路整備政策を批判する必要は一切ない。道路整備がほぼでき上がった今日的レベルで、その恩恵と福利を得る為の方策として有料高速道路の無料化を打ち出せば良いだけのことである。

 どうしても角栄式有料高速道路整備政策を批判したいのであれば、かの時に遡り、当時に於ける適正な処方箋を対置せねばならない。それが批判の筋と云うものである。かの時、モータりゼーション化時代を予見し、早急な高速道路網の建設の必要を察知したのは角栄以外には居なかった。その角栄が、大蔵省の財源難論を向こうに回して自主財源論を創造したところから高速道路網建設のピッチが上がった。これは功績であって、批判されるべき筋合いのものではない。つまり、榊原氏が山崎式無料化論を持ち上げ高速道路無料化の意義を説くのに田中角栄方式批判を介在させる必要はない。時期と次元の違うものを対比させ、為にする田中角栄方式批判をしていることになる。癖のある御仁だと云うことになる。

 その上で次のような正論を説いている。これを転載しておく。
 「結局民営化っていうのは、有料道路の永久税金化なんです。だから民営化路線っていうのは、永久に税金として有料道路代を取り続けるということです。山崎さんの案は歳出を減らして減税をしますというわけです。しかもこの減税は非常に経済効果があるんです。所得税減税より効くと思います。あるいは消費税減税よりも効くと思います。企業のコストが直接下がるわけですから。個人が例えば観光に行くなんていうときに、安くいけますから、個人のコストも下がります。ですからこれは極めて効率的な減税案なんです。極めて効率的な地方活性化案なんです。僕は『快走論』も読みました。ともかく全面賛成です。しかも専門家からみて、あまり問題がない。つまりこんなもの荒唐無稽だって自民党の人たちが言ってますけど、頭が古いっていうか、まあ財務省にだまされてるんです。財務省の人たちに言われてるんですよ」。
(私論.私見) 榊原氏の民営化批判論旨考
 これは正論である。論旨も明快且つ大局的である。民主党の有料高速道路の無料化マニュフェストが1・実質減税であり、2・非常に経済効果があり、3・地方活性化案であると主張している。これが財政のプロの見識であり、民主党の有料高速道路の無料化マニュフェストの意義を知るべきであろう。同時に、では、その有意義なマニュフェストが何故に鳩山政権−菅政権の二代に亘ってモタモタさせられているのかと云うことになる。これは偶然ではない。意図的故意の国策不況化政策論を媒介せずには解けまい。ならば、なぜ自公、民主の歴代政権が国策不況化政策を敷くのか。これは国際金融資本帝国主義論を媒介せずには解けまい。

 榊原氏は、かく正論を述べたうえで、次のように角栄批判をしてスピーチを終えている。
 「いずれにせよ、これは極めて常識的なんです。世界の常識に我々が戻れるのか、田中角栄が作った奇妙な土建国家にいつまでも浸っているのか。それが今度の無料化VS民営化論。ですから、ぜひ皆さん、山崎さんの案を応援してあげてください。これが常識なんだと、世界の常識なんだということを一般の人に言ってください。彼もファイナンスの専門家ですが、僕も公的ファイナンスの専門家です。この二人が言うんだから、間違いありません。ぜひよろしくお願いいたします」。
(私論.私見) 榊原氏の為にする角栄批判の醜態考
 榊原氏はここで「田中角栄式土建国家批判論」を展開している。「それが今度の無料化VS民営化論」と云いなしている。ここも解せない。民営化論は中曽根−小泉式政策であり、角栄のそれはむしろ反民営化論である。とすれば、論理的には、中曽根−小泉式民営化批判論を展開すべきである。それを為さずして意図的故意に角栄批判にすり替えていることになる。榊原氏が善意のマジで云っているのだとすれば精神分裂気味の御仁と云うことになる。こういう御仁に国政の要職を任せられる訳がない。故意にすり替え批判をしているとしたら許し難い。そういう御仁に国政の要職を任せられない。どちらにしても榊原氏には限界が認められる。これを確認しておく。 

 れんだいこが思うに、榊原氏と云えば国内外でかなり評価の高いインテリであろう。元大蔵官僚の経済学者であり専門は国際金融論、「ミスター円」として知られた元大蔵省財務官である。2005年の小泉首相の「郵政民営化」法案に対し、「民営化でも何でもない。事実上の国営業務の拡大に過ぎず知的詐欺」と厳しく批判している。その榊原氏が何故にか因果関係不明の論理構造が破綻している角栄批判に拘りを見せている。この点で、無学と云われ続けている角栄にはそういう事例にお目にかかったことがない。しかも理論的にも実践的にも相当レベルが高い。インテリと云う点でいえば角栄の方が数等倍上なのではなかろうか。世の中は学歴で査定されることが多いが、学歴物差しを外せば現場で鍛えた知性の方が本物で、学歴メッキは剥げることが多い。

 本稿は榊原氏を貶す為のものではない。物足りないということが云いたいわけである。付け足しておく。

 2011.1.22日 れんだいこ拝
Re::れんだいこのカンテラ時評891 れんだいこ 2011/01/22
 【角栄頭脳発見の旅2「榊原英資スピーチ」の気になる角栄批判考】

「角栄頭脳発見の旅その2」を記しておく。2009衆院選時の民主党マニュフェストの代表的なものに有料高速道路の無料化がある。今もって実現されておらず、と云うより何とかして実現させまいとする「上からの反革命」で反故にされつつあるように見受けられるが、それはともかくとして、これに関係する「榊原英資スピーチ」にコメントしておく。
 (ttp://www.rigs.co.jp/report/sakakibara.html)

 「榊原英資スピーチ」は、民主党マニュフェストの有料高速道路の無料化の生みの親とも云うべき「山崎養世氏の高速道路無料化論」を支持する立場からのものである。れんだいこも民主党の有料高速道路無料化マニュフェストを支持しており何ら問題ない筈であるが、榊原氏の論旨に気になる記述があるので批判しておく。榊原氏は次のように述べている。

 「山崎さんが言われていた通り、非常識なことをやったのは田中角栄です。田中角栄は道路財源を作っただけではなく、道路公団も作ったんですね。有償資金で道路作っている国なんて世界中どこにもないですよ。(中略) 世界の常識は日本の非常識なんですね。僕は必ずしも世界の常識に全部戻れって言っているわけじゃないですよ。日本的なものがあってもいい。でも、これは世界の常識に戻るべき」。

 榊原氏のこの角栄批判がいただけない。その昔の去る日、田中角栄が大蔵省との丁々発止の交渉を経て有料化制で自主財源を拵え、「道路3法」により高速道路網を整備して行ったことは承知の筈である。かの当時、角栄方式でなければ来るモータりゼーション化の波に対応できなかった。榊原氏は、この経緯を知らぬ筈がない。それを承知で、角栄式の有料化制での高速道路網整備手法を批判していることになる。「山崎さんが言われていた通り」とあることからすれば、山崎氏も同様見解なのかも知れない。そうであるとしたなら、両者ともナンセンスな角栄批判をしていることになる。

 どうしても角栄式有料高速道路整備政策を批判したいのであれば、かの時に遡り、当時に於ける適正な処方箋を対置せねばならない。それが批判の筋と云うものであろう。かの時、モータりゼーション化時代を予見し、早急な高速道路網の建設の必要を察知したのは角栄以外には居なかった。その角栄が、大蔵省の財源難論を向こうに回して自主財源論を創造したところから高速道路網建設のピッチが上がった。これは功績であって、批判されるべき筋合いのものではない。つまり、榊原氏は、高速道路無料化の意義を説くのに田中角栄方式批判を介在させる必要はないのに、時期と次元の違うものを対比させ、為にする田中角栄方式批判をしていることになる。

 その上で次のように説いている。「結局民営化っていうのは、有料道路の永久税金化なんです。だから民営化路線っていうのは、永久に税金として有料道路代を取り続けるということです。山崎さんの案は歳出を減らして減税をしますというわけです。しかもこの減税は非常に経済効果があるんです。所得税減税より効くと思います。あるいは消費税減税よりも効くと思います。企業のコストが直接下がるわけですから。個人が例えば観光に行くなんていうときに、安くいけますから、個人のコストも下がります。ですからこれは極めて効率的な減税案なんです。極めて効率的な地方活性化案なんです。僕は『快走論』も読みました。ともかく全面賛成です」。 

 これは正論である。論旨も明快且つ大局的である。民主党の有料高速道路の無料化マニュフェストが1・実質減税であり、2・非常に経済効果があり、3・地方活性化案であると主張している。これが財政のプロの見識であり、民主党の有料高速道路の無料化マニュフェストの意義を知るべきであろう。

 同時に、では、その有意義なマニュフェストが何故に鳩山政権−菅政権の二代に亘ってモタモタさせられているのかと云うことになる。これは偶然ではない。意図的故意の国策不況化政策論を媒介せずには解けまい。ならば、なぜ自公、民主の歴代政権が国策不況化政策を敷くのか。これは国際金融資本帝国主義論を媒介せずには解けまい。

 榊原氏は、かく正論を述べたうえで、次のように角栄批判をしてスピーチを終えている。「いずれにせよ、これは極めて常識的なんです。世界の常識に我々が戻れるのか、田中角栄が作った奇妙な土建国家にいつまでも浸っているのか。それが今度の無料化VS民営化論。ですから、ぜひ皆さん、山崎さんの案を応援してあげてください。これが常識なんだと、世界の常識なんだということを一般の人に言ってください。彼もファイナンスの専門家ですが、僕も公的ファイナンスの専門家です。この二人が言うんだから、間違いありません。ぜひよろしくお願いいたします」。

 榊原氏はここで「田中角栄式土建国家批判論」を展開している。「それが今度の無料化VS民営化論」と云いなしている。ここも解せない。民営化論は中曽根−小泉式政策であり、角栄はむしろ反民営化論者である。とすれば、論理的には、中曽根−小泉式民営化批判論を展開すべきであるところ意図的故意に角栄批判にすり替えていることになる。

 れんだいこには榊原氏のこの論理齟齬ぶりが気に入らない。榊原氏と云えば国内外でかなり評価の高いインテリであろう。元大蔵官僚の経済学者であり専門は国際金融論、「ミスター円」として知られた元大蔵省財務官である。2005年の小泉首相の「郵政民営化」法案に対し、「民営化でも何でもない。事実上の国営業務の拡大に過ぎず知的詐欺」と厳しく批判している一家言居士である。

 その榊原氏が何故にか因果関係不明の論理構造が破綻している角栄批判に興じている。学歴的には無学と云われている角栄のスピーチにこういう事例にお目にかかったことがない。政治家としての能力ぶりは衆知のところである。そういう意味で、インテリと云う点でいえば角栄の方が数等倍も上なのではなかろうか。世の中は学歴で査定されることが多いが、学歴物差しを外せば現場で鍛えた知性の方が本物で、学歴メッキは剥げることが多い。

 本稿は榊原氏を貶す為のものではない。物足りないということが云いたいわけである。榊原氏は小泉式民営化論を手厳しく批判している。その点で明察者の誉れを得ている。問題は、角栄を罵詈雑言し、中曽根−小泉を阿諛追従し、今現在の反小沢で血路を開く菅を持ち上げている自称インテリどもである。この連中をどう評すべきだろうか。

2011.1.22日 れんだいこ拝







(私論.私見)