遺伝子組換食品の安全性研究考

 更新日/2017(平成29).11.4日

植草一秀の『知られざる真実』の世界情勢と情報操作」】
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世界情勢と情報操作
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2024年2月 9日 植草一秀の『知られざる真実』
 コロナ、ウクライナ、温暖化。共通点がある。背景に疑いがあること。疑いは疑いで、立証することは容易でない。立証することが容易でなくても、疑いがあるものは多い。例えば遺伝子組み換え食品。その危険性が長い間指摘されてきた。しかし、その危険性を立証することは容易でない。

 1998年、英国のロウェット研究所のアーパド・パズタイ博士が、イギリス政府の要請を受けて遺伝子組み換えジャガイモの研究を指揮した。遺伝子組み換え食品のイギリス上陸に備えての安全性について研究を行った。パズタイ博士は遺伝子組み換え食品の安全性を保証する結果を求めて研究を実施した。パズタイ博士の研究チームは、人体には無害だがアブラムシには殺虫剤として働く植物性たんぱく質のレクチンに注目し、マツユキソウが持つレクチンを生成する遺伝子を組み込んだジャガイモをラットに与えて検証した。その結果、ラットの体に二つの変化が現れた。ひとつは、消化器官内の細胞増殖が活発になったこと。もうひとつは、免疫システムが異常な反応を示したこと。パズタイ博士は遺伝子組み換えのテクノロジーに問題があると結論付けた。パズタイ博士は遺伝子組み換え大豆第一便が英国に到着するタイミングでテレビインタビューを受け、「遺伝子組み換えの研究に携わる科学者として、英国民をモルモット代わりに使うのは極めて不当だと言わざるを得ない」と述べた。パズタイ博士と共同研究を行っていた研究所の一つは遺伝子組み換え技術を用いるモンサントから多額の助成金を受け取っていた。テレビ放映のあと、パズタイ博士の研究チームは解散になり、彼は解雇された。世にいう「パズダイ事件」である。解雇のきっかけになったのは米国の圧力を背景にした英国政府からの研究所への圧力であったと見られる。米国の食品医薬品局=FDAが食品や薬の安全性を審査する。ワクチンも同じ。

 ところが、米国には官民癒着システムと呼ぶべき「回転ドア」の仕組みがあり、政府機関と民間会社の間を人が行き来する。危険があると考えられる物質もFDAなどが認可すれば使用される。除草剤のグリホサートも危険性が指摘されてきたが、当局は使用を認めてきた。ところが、グリホサートでがんを発症したとの訴えが起こされ、裁判所が因果関係を認めた。こうした変化があり、世界全体ではグリホサートに対する規制が著しく強化されている。ところが、米国の巨大資本に支配される日本はグリホサートの規制を緩め、どこでも誰でも買うことができ、普通に使用されている。冒頭に示したコロナとウクライナと温暖化。


 昨年12月に逝去された元横須賀市議会議員の一柳洋氏が執筆された
「ブログときどき政策提言」
https://tokitei.exblog.jp/

 に昨年7月27日から「遺言的メッセージ」のタイトルで精力的に記事が更新された。その7月27日記事に「コロナ、ウクライナ、温暖化はDSの世界支配共同謀議ですが、左派・リベラルがこの3つの共通性と「権力者共同謀議」で世界は支配されるのを認識していないのが日本の悲劇です。私はこの件ついて国民が1人でも多く気がついて安保体制と、DS支配収奪に気がついて貰えるような講演集会を企画しています。このブログ欄ではこれから、命尽きるまで遺言的な書き込みをしていくつもりです」と執筆された。

「一柳洋元横須賀市議に哀悼の誠を捧ぐ」
https://x.gd/7EKoa
 この遺志を汲むシンポジウムが3月9日(土)午後1時から東京日比谷の日比谷コンベンションホールで開催される。ぜひ、多くの市民の参加をお願い申し上げたい。
「混迷する世界情勢とメディア情報操作」
令和6年3月9日(土)
13:00-16:40 日比谷コンベンションホール
12:00開場(自由席)
13:00開会の辞
13:10-14:10
● 第1部 基調講演 
孫崎享(元外交官・評論家・東アジア共同体研究所理事・所長)
14:25-16:30
● 第2部 講演
増田悦佐(経済・文明評論家)
植草一秀(政治経済学者)
青柳貞一郎(泌尿器科医師・世話人副代表)
● パネルディ スカッション  
● 質疑応答
16:30-16:40 閉会の辞
https://0309ondan567.peatix.com/view




(私論.私見)