nontaka |
真紀子を語るにあたり忘れてはいけないのは、父親の角栄の実像と娘真紀子の関係であることを指摘した投稿である。大いに参考となると思うので、他のトピにあるのをお送りするのでご覧あれ。投稿者はh670812さんです。 |
れんだいこ |
「真紀子と父親角栄の関係」を見ようとすること至当である。問題は、如何に診るのかにある。 |
nontaka |
「宗男を悪の権化みたいに言う人がいるが(確かに悪ではあります)、角栄に比べたらスケールが実に小さいものです」云々。 |
れんだいこ |
宗男がミニ角栄的なものを持っているのは事実だが、それは「悪の権化」ではなく「大衆政治家の鑑」としての面において捉えるべきである。 |
nontaka |
彼の政治家としてあるまじき金脈事件、非常識な行動を暴いたのは立花隆であり、「田中角栄研究」「ロッキード裁判傍聴記」「田中角栄いまだ釈明せず」等の彼の著書に角栄の汚辱にまみれた資産形成過程や、非常識な行動が詳しく分かり易く描かれております云々。 |
れんだいこ |
立花隆史観を有頂天になって称揚しているが、立花を疑う視座を持たないところが軽薄であろう。 |
nontaka |
角栄自ら述べたように、新潟の貧しい無一文の家庭に生まれた人間が、経済人としてでなく政治家としていかにして巨万の富を得ることができたか? 簡潔に述べると角栄の資産形成は一言で言えば政治権力をフルに利用した、脱税まがいの商法によるものであり、彼が政治を主たる業としていたのか、不正手段による蓄財を主たる業としていたのか区別がつきません。つまり彼の議員活動は政治の為か、代議士、国務大臣の特権を悪用した金儲けの為か区別がつかないと言っても過言ではありません。 |
れんだいこ |
角栄が資産形成を目的として政治家になったとか、政治権力をフルに利用したとかの論は俗説であり、為にする批判でしかない。そういう論者は己の甲羅に似せて勝手に分かり易く合点しているだけで、史実との検証が皆無だ。あまりにも我が国の政治システムを幼稚的に戯画化している。仮に、その論で、実際に他の政治家、官僚、財界人を御せると思ったら大間違いであろう。これが理解できないようでは、漬ける薬が無い。 |
nontaka |
「角栄の不正蓄財が刑事事件として立件されなかったのは、ただ当時『眠れる検察』と言われた検察の怠慢以外のなにものでもありません」云々。 |
れんだいこ |
あぁ何たる検察万歳論者であることか。してみれば、ロッキード裁判で角栄を釘付けしたのは遅まきながらの大いなる検察の正義であったということになるが、おめでたいやっちゃ。 |
nontaka |
角栄の不正について、数例を挙げると下記の通り。@新星企業、東京ニューハウス、室町産業、パール産業、軽井沢商事、新潟遊園、浦浜開発等の幽霊会社(ペーパーカンパニー)を使った土地転がし、株転がしによる不当利益の確保云々。 |
れんだいこ |
一般に、政治家の企業活動禁止令というものがあるとすれば、正論だ。政治に聖人君子論をタガ嵌めすればそうなるが、左様な聖人君子政治が本当に適切であろうか。政治家が資金の自前調達を目指すのがよくないとすれば、資産家の子息の政治家デビューも同様に禁止すべきだろう。 |
nontaka |
A常に河川増水で水浸しとなる農地をただ同然の価格で買い上げ、その後河川に堤防につくり一挙に無価値同然であった農地を金ぴかの一等地として莫大の資産を形成云々。 |
れんだいこ |
安く買ったものが高く売れたことがお気に召さないようであるが、では、購入時に脅しか詐欺か騙しか地位利用によって安く買ったのか。そういう事実が無ければ経済原理に則ったものは仕方が無いというべきだろう。高く売れた背景に公共事業があったとして、それが公益性の無い全くの私利私欲の導入によってそうなったことが立証されないと単なる批判でせう。 |
nontaka |
B国際興業の小佐野賢治とつるみ、自分がしゃぶり尽くしたあとの日本電建を小佐野に高額で売却し、代わりにハワイのホテル買収のための外貨送金を認めたり、虎ノ門の国有地の払い下げに便宜をはかる云々。 |
れんだいこ |
これも同様。 |
nontaka |
C恐喝まがいの政治献金要請云々。 |
れんだいこ |
角栄を知らないにもほどがある。角栄の「恐喝まがいの政治献金要請」について具体的事例を挙げてみよ。 |
nontaka |
D妾の辻和子に対する公費による自宅贈与云々。 |
れんだいこ |
さて、「公費による自宅贈与」とは初聞だが、具体的に述べてみよ。 |
nontaka |
等々であり、世間で有名なロッキード事件の賄賂5億円は彼にとっては数ある悪行の内の一つにすぎません。立花隆のレポートは詳細を極めますが、それでも彼によるとこれらの犯罪はあくまでも彼の調査において知りえたものであり(表にでているデータ、例えば謄本、政治資金報告等からの調査によるものであり)、表に出ない裏の犯罪はこの何倍となるかは判らない、と彼は述べています。 |
れんだいこ |
その論によると、角栄は世界史上究極の極悪人になりそうだが、それならそれで「数ある悪行の内の一つにすぎません」とか「表に出ない裏の犯罪はこの何倍となるかは判らない」とか云わずに、列挙すれば良かろうに。思わせぶりな表現で相手を落としこめる作法は、ましてや一国の総理を務めた者に対する左様な批判は信じがたい悪質な政治主義でしかなかろう。
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