歴史修正主義の起源 |
ピエール・ヴィダル=ナケは、現代の歴史修正主義を包括的に分析した「記憶の暗殺者たち」(石田靖夫訳、人文書院刊)のなかで、概要「最初の『レヴィジオニスト』は、フランスで無実の罪を負わされたドレフュス裁判の『再審』を支持した人たちだった」と述べている(栗原幸夫氏の上記論評「歴史の再審に向かって―私もまたレヴィジオニストである―」)。 栗原氏は次のように述べている。「このような『再審』というニュアンスで理解されたレヴィジオンであれば、私もまた、レヴィジオニストである」、「歴史はつねに『いま』から読み直されるべきものなのだ。そのような意味では、再審こそが歴史であり、人間の理念の歴史はこの再審をめぐる階級闘争の歴史だと言うこともできるだろう」。 |
(私論.私見)