第7部の4 | 補足・袴田によるスパイ判別帳、重要証言 |
(最新見直し2014.04.11日)
いよいよ最後になった。袴田は、第7回調書で貴重な「袴田式スパイ判別閻魔帳」を開陳している。参考になると思われるので以下記す(要約)。スパイ判別には、「4つの基本方針」があると言う。「共産主義的人物道徳観」を聞かされるよりよっぽど為になるように思われる。主に小畑に対するスパイ性を意識して言ったものであり、袴田が言うのもどうかと滑稽な気もするが本人はマジで言っているようである。
最後に。一応ここで本稿終了となります。補足的な論考もいくつか可能ですが、そろそろ幕引きと致します。お読みいただいた方にまことに感謝申し上げます。言いたいことは、たかが人生、されど人生、何事も事実から出発させた英知によるブリッジ的な運動の積み重ねをしたいという気持ちばかりです。 なお、袴田は後日除名されることになったが、以来袴田はそれまでの「宮本を庇うことが党のためになると信じて意図的に宮本に迎合してきた」宮顕擁護の姿勢を根本的に転換させ、次のような重大史実、見解を明らかにしている。既に取り上げた部分もあるので重複しない下りを以下記す。
さて、袴田のこの弁に偽りありや。 |
【袴田の「私は拷問されなかった証言」考】 | |
袴田は著書「党とともに歩んで」(新日本出版社)の中でもう一つ重要な証言をしている。これを確認する。
これによると、袴田は拷問されなかったことを明らかにしている。宮顕は拷問の様子を述べているが、その内容たるや絵空事のようなもので実際はこの袴田証言の如く拷問されなかったのではなかろうかとの推理を生む。そういう意味で貴重な証言となっている。 |
(私論.私見)