第3部の5 | 鬼頭判事補暗躍の奇っ怪考 |
(最新見直し2009.1.30日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
1976年、鬼頭判事補が俄かに政治舞台に登場し、なにやら分けのわからない動きをしている。まず、「宮顕派の小畑中央委員査問致死事件」に絡んで宮顕の身上書その他釈放過程での数種の調書の転写漏洩者として登場する。次に、その渦中にロッキード事件が勃発するや何と布施検事総長の名を騙り、三木首相と1時間に及ぶ長電話をし続け、「中曽根免訴、角栄追討指揮権発動」を申し合わせする。前者は、日共の暗部を暴くものであり、後者は、「中曽根救済擁護、角栄弾劾殲滅」を策すものである。両者がどう絡むか未だ判然としないが、これを検証しておく。 「宮顕派の小畑中央委員査問致死事件に絡む宮顕身上書及び釈放過程の調書転写漏洩事件」については、「リンチ事件その後、事件関係者の陳述調書漏洩の衝撃」で確認する。 2009.1.30日 れんだいこ拝 |
【鬼頭判事補の宮顕身上書入手の際の暗躍の奇っ怪考】 |
【鬼頭判事補のロッキード事件の際の暗躍の奇っ怪考】 | |
鬼頭は、「宮顕の小畑中央委員査問致死事件に絡む宮顕身上書及び釈放過程の調書転写漏洩事件」で暗躍した後、丁度この喧騒の頃の2.4日に勃発したロッキード事件に珍妙な形で登場している。「宮顕の小畑中央委員査問致死事件に絡む宮顕身上書及び釈放過程の調書転写漏洩事件」により公務員職権乱用罪で起訴され有罪判決を受け、裁判官弾劾裁判所の裁判でその追及が行われている最中に、鬼頭は何と布施健検事総長の名を語り、三木首相と1時間にわたる長電話をし、「中曽根免訴、角栄追討」を申し合わせるというケッタイナ事件を演出する。これを仮に「三木首相との長電話による中曽根免訴、角栄追討申し合わせ事件」と命名する。 この事件は、鬼頭とは何者なのか。鬼頭は何の為に電話をかけたのか。三木首相が長電話し続けたのは何ゆえか。「中曽根免訴、角栄追討申し合わせ」なる重大な指揮権発動の裏には何があったのか、単独犯なのか、奥の院指令のエージェントとして登場していたのか等々、未だに解明されていない。三木首相との長電話の内容が公開されていないが、真相を知るためにも興味深い。 10月、鬼頭はこの時の会話の録音テープを報道関係者に公開する。鬼頭は報道関係者に対し取材源秘匿という職業倫理を盾に自分の名前を出さないように要求。しかし、報道関係者は布施を名乗る人物の声が鬼頭に酷似していたため、検事総長を騙った鬼頭自身が電話した謀略事件であることを突き止めた。同年10.22日、マスコミは、取材源を秘匿にしたまま報道することは謀略事件に加担することになるとして取材源が鬼頭であることを公開した上で謀略事件として報道した。 国会は鬼頭判事補の行為を裁判官にあるまじき行為として国会に喚問して事情を聞こうとしたが鬼頭は豊富な法律知識を駆使して証言を拒否、議員たちを煙に巻いた。同年11.12日、国会は弾劾裁判所を開催した。鬼頭は参議院で証人喚問されるも、刑事訴追のおそれを理由として宣誓を拒絶する。この証言拒否は議院証言法違反で告発された。ところが、1977(昭和52).3.21日、検察が偽電話事件の真犯人と判断でき、証人喚問の際に鬼頭が刑事上の訴追を受ける恐れがあったと認定されたため、不起訴処分となった。一方、弾劾裁判所は1977(昭和52).2.2日訴追し、同3.23日、鬼頭本人が出席しないまま罷免判決が下され、鬼頭は法曹資格を失った。謀略電話事件で官職詐称の罪で起訴され、拘留29日の有罪判決を受けた。 日本弁護士連合会( 会長・柏木博 )は次のような「鬼頭判事補に対する罷免判決に関する談話」を発表している。 (http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=鬼頭史郎&oldid=46194405 )
2009.1.30日 れんだいこ拝 |
【鬼頭判事補をして宮顕身上書入手事件とロッキード事件を結び付ける点と線考】 |
(私論.私見)