「東京都多摩にある小野神社。正和二年(一三一三)秋七月、神主澤井佐衛門助藤原直久の誌した式内社小野神社由緒によると次のようにある。 『人皇三代、安寧天皇ノ御代、御鎮座、祭ル所天下春命大神也、此御神ハ、神代ニ有テ、天孫饒速日命、始テ河内國土哮ケ峰ニ降臨ノ時、天上ヨリ供奉随身シ玉フ三十二神ノ中、一神ニマシマシ、出雲臣祖、以下略』。ここに出てくる小野神社の祭神『天下春命(あめのしたはるのみこと)』。彼は饒速日命(ニギハヤヒ)とともに河内の国を治めるために降臨した三十二人のうちの一人だった。その父親が天八意思兼命(アメノヤゴコロオモイカネノミコト)である。兄は天表春命(アメノウワハルノミコト)といい、信濃の阿智神社、戸隠神社宝光社の祭神になっている。川を挟んだ府中市にも、小野神社はある。そして、この『天下春命』を小野神社に祀った人の名に注目。天下春命の後裔、『兄多毛比(えたもひ)』。僕は言葉を失った。ニギハヤヒの腹心は遥か関東まで追いやられ、その後裔の『エタモヒ』の名を貶め、最下層に置き、それが1千年をはるか超えて、今なお、被差別民の代名詞として使用されている。この記述、物議を醸すであろう。しかし、古代出雲王国、スサノオやニギハヤヒの名誉のため敢えて発表する。今、由なく差別されている方々を想う。是非、誇りを持って頂きたい。日本の文明のあけぼのを切り開き、民を思い、善政を敷き、征服することなく大倭国を築き、人々から真の尊敬を集めたスサノオ、ニギハヤヒ、イソタケル・・あなた方は、本物のエリートの血を引いているのです。出雲族こそ、真の日本の建国者なのです。と」。