平松式超電導発電機誕生物語

 更新日/2019(平成31→5.1栄和改元)年.8.28日

(れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「平松式超電導発電機誕生物語」を確認する。

 2016.02.29日 れんだいこ拝


【平松式超電導発電機誕生物語】
 「れんだいこのカンテラ時評№1002 れんだいこ 投稿日:2011年10月 4日、平松式超電導発電機」参照。
 滋賀県草津市に住む大工を生業とする平松敬司(73歳)さんが画期的な超電導式発電機を考案した。素人の知恵が玄人を上回った事例である。れんだいこは理系に弱いので意を尽くして説明することはできないが、これを確認する。私も平松さんを見習い、考案するなり著作するなりして何がしか世の中に貢献しつつ飯が食えるようになりたいと思う。

 発想はライトをつけて自転車を漕いだ時の重さだった。一日の仕事で疲れた体にはキツかった。回転する磁力板がS極とN極の因果によりコギングトルクという抵抗現象を生み、回転負荷がかかる為に発電機がスムーズに回転せずペダルが重くなると云う現象だった。これがどうにか軽くならないかと常々思っていた。

 平松さんは、定年後、長年の懸案だった自転車ペダルの踏み込みを軽くする研究をしてみようと思い立った。欲得で始めたのでない、世の中に利便をもたらそうとする至情から始まったことが分かる。これが平松式超電導発電機の元一日となった。この時点では、それが発電機革命に繫がるとは夢にも思わなかったであろう。ここから平松式エジソン物語が始まる。

 近くの自転車屋で自転車ライトの発電機を貰い分解したところ、磁石とコイルが結びつけられているだけの簡単な仕組みだった。平松さんは、自転車ペダルの発電機抵抗を軽くしようとの一念で思いを凝らし始めた。或る時、「磁石を二つ並べたらどうなるのだろう」と着想した。二つの発電機の位置を変え、磁石特有のS極とN極の調整を試み始めた。試行錯誤の末に抵抗感が低減される感触を得た。「これはいける」と確信したと云う。奥さんに頼み込んで老後の蓄えを注ぎ込んだ。旦那の心意気に応じた奥さんも偉い。

 昔の仕事仲間に声をかけたところ、電気職人の松下誠一さん、金属職人の関田明さんらが呼応した。こうして3年間試作品を作り続けた。真ん中に1本の軸を通し、その中に磁石を取り付けた回転円盤を4台取りつけ、これを回転させることで電気を発生させる装置ができた。当初の二つが四つになった。回転円盤上には磁石を相対させ、磁石同士の引きあう力により回転が重くなるのに対処する為、互いの磁石の位置を微妙にずらすことで抵抗をやわらげ常に回転方向に引っ張るように力が働くよう工夫し始めた。これにより回転がスムーズになる。

 各円盤上の磁石の位置をどう適正化するかの見極めが肝腎だった。軸から見て均等な角度でずらすことで磁石が引き合う力を相殺させることができることが分かり、遂に「磁石4連式手回し式発電機」が完成した。見かけは単なる手回し発電機でしかないが、家庭のエアコンを動かすことができた。これを特許申請した。現在、国際特許を出願し審査中とのことである。

 但し、これでハッピーになれたのではない。これからが大変だった。要するにどう認知され、売り込めるかが課題となった。世上の常として、日本で発明されたものが日本では評価されず外国で認められて初めて日本人が見直すと云う倣いがある。「磁石4連式手回し式発電機」の歩みはどうなったか。

 平松さんは、民間の試験機関に依頼して性能認定を得た。その解析データを元に大手の機械メーカー、自動車メーカー10社、大学の研究機関7社に持ち込み、事業化を提案したが門前払いされた。元大工の畑違いの発明に耳を貸す者はなく、「素人が止めとき」と云われた。多くの者はここであきらめる。だが平松さんは違った。と云うか神の導きのような幸運を得る。これでダメならあきらめようと最後の望みを託して京都大学の学生課に電話した。「電気に詳しい先生に見ていただきたい発電器があるのですが、ご紹介いただけないでせうか。宜しくお願いします」と告げたところ、たまたまその場に工学部電気工学科の中村准教授がいた。超伝導や電気機器の専門家だった。その中村先生に電話が渡され、「発電機なら、私少しだけ詳しいですけど....」。これが運命の出会いとなった。

 平松さんが中村先生を訪ねることになった。中村先生は、持ちこまれた発電機のハンドルを回した。回転の軽さに驚いた。装置の中身を見て永久磁石の位置を少しずつずらしているのを確認した途端、「コロンブスの卵」的発想であることを直感した。中村先生は後に、「回転機を生業としている私も目からウロコのところはありました。小さな一歩だけれど、着実な一歩だというところはありました」と述懐している。但し、「これは既に研究済みの原理だ」と思ったと云う。ところが、過去の特許を調べたところ、隅から隅まで確認しても見当たらなかった。

 後日、コンピューター解析したところ、平松式発電機の発熱ロスが少なく、エネルギーを効率よく電気に変換していることが判明した。発電機を8台並べると磁石の抵抗がゼロになることも分かった。「長年、科学者たちが気づかなかった夢の超電導に近づく画期的な発明」となった。オシロスコープで波形を観測すると、キレイな山形の波形を表示しており、コギングトルクのロスのギザギザの波形とは全く違っていた。低回転でも電気が取りだしやすいことも分かった。異常振動や騒音等が少ないメリットもあった。発熱ロスの少なさは従来の発電機の弱点である制御装置や廃熱装置を不要にさせ、発電機革命の可能性さえ秘めていた。発電装置の簡略化が見込め、電気自動車や風力発電などに応用できる。

 平松式超電導発電機がこれまでの発電効率を8%以上向上させることも分かった。中村先生は次のように述べている。「発電の仕組みに関しては火力発電でも原子力発電でも基本的に同じ原理で成り立っており、モーターの高率を1%上げると、日本の電力事情を考えると、100万キロワットクラスの発電機が一基不要になるほどの省エネ効果があると云われている。目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。各分野への広がりが期待できそうだ」。

 2011.5月、中村准教授が、茨城県つくば市で開かれた春季低温工学・超電導学会で平松式超電導発電機を発表したところ、国内外の企業からオファーが殺到した。現在、実用化に向けて開発が進んでいると云う。2011.5.31日、京都新聞が取り上げた。同9.18日、TBS系テレビ番組「夢の扉」でも取り上げられた。実演で400ワットのライトと家庭で使うエアコンを作動させて見せた。

 最後に平松さんの弁を確認しておく。「大阪城でも秀吉が建てたんとちゃう。大工が建てたんや」、「自分を応援してくれた全ての人を笑顔にしたい」、「世界最先端で世界最新のものができる」。うーーーん凄い。れんだいこは、発明よりも人間学的な興味を覚える。

白木正四郎のブログ 」の 2011年05月31日付け「素人が永久磁石モターを実用化に成功!京都大学が検証して驚いた!
 「白木正四郎のブログ 」の 2011年05月31日付け「素人が永久磁石モターを実用化に成功!京都大学が検証して驚いた!」を転載しておく。
 このニュースはすごい。永久磁石を使用した永久機関の実用化である。アメリカだったらすぐ買収されるか、発明者が突然いなくなるかして闇に葬られるのが通常であるのに、京都新聞が掲載しているのには驚いた!本当のものはすべてただ!大切なものはすべてただ!ついに、フリーエネルギーの時代が始まる。

 これまでも永久磁石の発電機やモーターの論文も実機も存在する。しかし、発表すると、既存の常識派からすさましい中傷と攻撃を受け、マスコミに対してインチキまやかしの発明を公的機関であるメディアが取り上げたのがけしからんと抗議してやがて、あれは無かった事として世間から消えていく。しかし、3.11以来すべてが変化して、本当の事が表に出てくるようになった。

 この記事のいいところは京都大学の若い中村准教授が検証した結果を正式に学会で発表しているところ。おそらく特許は認められないであろう。永久機関は存在しないという特許庁が考えを変えない限り。

 おおまさガスも東京大学の偉い先生が検証しようと、予算を申請したが、原子力委員会のさらに偉い先生から圧力がかかり、手を引いたことがある。おおまさガスの進める人たちが、原子力の夜間電力をこのおおまさガスで蓄電するべきだと言う原子力推進の原発利権にすり寄った実用化を目指しため、かえって、そのすごい可能性が原子力村からの監視の眼に引っかかる失敗をしたと思う。あくまで堂々とこの老人のように、原子力に変わる水のエネルギーだと言う発明者の大政先生の大義を貫くべきだと考える。

 大政氏も今年74歳で、この発明者平松氏も72歳。年寄りパワーは東電に象徴される日本を実行支配する原発村やアメリカもコントロールできない。

 すごい!老いるという意味は大和言葉で『お』は御、尊い、神様の事を意味する。「い」は威、威力、これも神様の意味である。「る」はその状態になる。その状態にいる。という意味だあるから、「おいる」という音の意味は神さまに成る。神の状態に近い状態になる。というう意味である。70歳を超えると世間のしがらみや東京電力に象徴主張するこの世の権威へのの怖さや、生命の危険など関係なく行動できるという事かもしれません。年寄りパワーに乾杯!

 磁力抵抗「ゼロ」の発電機 草津の男性が発明印刷用画面を開く

 軸を回した時に磁石の抵抗が少ない発電機を発明した平松さん(右)と、解析した中村准教授(京都市西京区・京都大桂キャンパス)

 滋賀県草津市の元建設請負業の男性が、発電機を回す時に生じる磁石の抵抗を大幅に軽減させる仕組みを発案し、解析した京都大准教授がこのほど学会で発表した。簡易な構造だが誰も試みなかった「コロンブスの卵」的発想で発電装置の簡略化が見込め、電気自動車や風力発電などへの応用に期待も高まっている。

 同市平井5丁目、平松敬司さん(72)の連式発電機。永久磁石を用いた発電機は磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる。しかし、磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが「宿命」だった。

 平松さんは、4台以上の発電機を1本の軸でつなげ、各台の磁石の位置を軸から見て均等な角度でずらすことで、磁石が引き合う力を相殺させることを発案。モデルを試作したところ、発電機を増やすにつれ回転が軽くなることを確認した。国際特許を出願し、現在審査中だ。

 平松さんは民間の試験機関に依頼して解析したデータを基に昨秋、京都大の中村武恒准教授(電気工学)に相談。中村准教授がコンピューターで解析したところ、発電機を8台並べると磁力の抵抗がほぼゼロになることが分かった。このほど茨城県つくば市で開かれた春季低温工学・超電導学会で発表した。

 中村准教授によると、平松さんの発電機で生じる電気は波形がぶれず発熱ロスが少ないため、発電機の「弱点」ともいえる制御装置や廃熱装置が不要になることも見込める。低回転でも電気が取り出しやすいなど利点が多く、ハイブリッドカーや電気自動車の発電機をはじめ風力発電機などへの導入も期待される。すでに企業からの引き合いもあり、本格的な発電機を試作し、応用を検討する。

 中村准教授は「目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。多分野への広がりが期待できそうだ」と驚き、平松さんは「自転車の発電機の抵抗を軽くしようと思いついたのがきっかけ。素人の発想を聞いてもらえてありがたい」と、協力に感謝している。






(私論.私見)