明治39年】お指図

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

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 (1月)
 明治39年1月12日
 土佐卯之助長女タツノ22才、天満勝造三男敏一22才結婚事情心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条尋ねる事情、さあさぁこれまでこうと思た一つ事情、又候一つ、又候この事情、今度一つ事情尋ねる事情、皆なそれぞれ中であろ。退くに退かれん中の中であろう。中の中なら一つ事情、あちらこちらこの心以て何時なりと運んでやるがよい。さあさぁ許しおこう/\、さあさぁ許しおこう/\。
 明治39年1月12日
 梅崎梅吉52才、身上願い(釜山港西町3丁目)。
 さあさぁ尋ねる事情、身上一条一つ事情尋ねる。さあさぁどうでもいかんどうでもならん、思う処、どうであろうか。又候どういう事と日々の心尋ねる事情、どうでもいかんから尋ねる。尋ねるから一つ理諭しおく。よく聞き分けにゃ分かり難ない。身上の処、余程大層/\なれど、この元々理を、楽しみ一つ諭しおこう。元々一つ事情、心なくば一つ遠く所尚更の事。長らく一つ事情一時の処名称と言う。遠く所一寸始め掛けたる事情、この理身上から尋ねに行たら、こういう指図あったと、よく諭してくれにゃならん。人間という、一代切りと思うたら何の頼りもない。尽し切りという、何をしたんやらと思う。なれど、そうやない。尽した理は将来末代の理に治まり、何か日々の処皆な受け取りてある。この事楽しみ説いておく。いついつまで。又外に話の事情に諭しておく。いかな事情もしっかり一つ/\諭してくれ。身上大層。なれど、一時どうとない。この理何でも彼でも心楽しまさにゃならん。楽しましてくれ。
 右梅崎梅吉身上につき出張する事を願い。
 さあさぁ事情/\、さあさぁ急いで/\。何かの事運んで、運んだ一つ理(は)コウノウ、陰徳/\(という)。この事情(を)忘れんよう。他にも一つ諭すよう。これ一つよう聞き取ってくれるよう。
 明治39年1月15日
 上田ナライト43才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねるまでやない/\。よう、これ一つ聞き分けにゃならんで。皆々心も一つに成りて、運び切らにゃならん。もう日を何ぼある。日が近づいてある。よう日が数えてみよ/\。何程もあらせん。何から話しょうやら。多分つかえてありてどうもならん。日がつかえて尋ねにゃならんようになるは不思議と言う。身上どう成るこう成る、たゞ名々思うやない。段々日が遅れてならん。今日は気分悪いと言う。今日一日代わろうという日を待ち兼ねて居る。日々運び足らんから、尋ねにゃならん日になりたる。よう聞き分け。たゞ一名暮らしと言うて、すっきり貰い受けたる。一人暮らしさしてある。一人暮らしに不足あるか。不足はない。今日までの日、今日一日の日も差し支えはない。なれど、差し支えできてから、何ぼどう思た処がどうもならん。そんなら、どうしたらよかろうかと言う。こうしたらよかろうかと言う。さあ二十年の間、席一人からこれまで運び来たる。育てにゃ育たん。皆なの心から育てにゃならん。いついつ経ってもこのなりなら、何も言う事はない。この一つ理聞き分けて、真柱に一つ運び、後々繋ぎなくばならん。繋ぐは理かと、しっかり取り締まりてくれにゃならん。日々放ったらかしではならん。(それでは)どうにもならん。その日になりてから急いて(どうしようと思うて)は(どうも)ならん。道具一つの理(が)、八つ九つまで万事調う(ても)後一つ半端であっては(やり直しをせねばならぬような事にもなる)。一つ(初め)からあゝと言うような事ありては、どうもならん。よう聞き分け。後々という理はまだ余程遠い。身上案じる事要らん。身上から手入れと言う。これまで、どうしてこうしてと思う。一日の日も欠かさんよう、後々どうしょうと思たら、後々頼りないという指図。
 押して、教長へ申し上げ、本部員一同相談致しまして、もう一応御願い申しましたら宜しう御座りますか、と願い。
 さあさぁどういう事も尋ねにゃ分からせん。一つ/\、一つ組んだら一つ組む。一つ印したら一つ許す。どういう事したらよかろと、心なくばならん。よう聞き分け。たゞ一つに貰い受け、年限経った一つ理。今まで何のコウノウという。皆々身上すっきり貰い受けたる、身体/\一つ運んで教祖一つ理であろう。これ砕いて運べば、談示一つの理に治まるものである。
 しばらくして
 さあさぁもう一言/\、今一時こういう指図あった。どうしょうこうしょう。もう待ち受けたる。年限日は僅かの日柄である。これまで/\、何かじっと治めておく。二十年祭、これ皆々の処十分満足与えて、それより一つ運ぶと、一つ説いておこう。
 明治39年1月28日
 節会の件につき願い(村方の扱い方、以前は午前10時より男女子供に12時より棟役招待致し、昨年は時局のため鏡餅料として金十五円酒一樽遣わし、当年より改めて棟役一人限りに致してと相談ありますが、いかにして宜しきや願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事も尋ねて事情以て一つ理と言う。さあさぁこれまで/\長らえて年来一時、又世界の事情も果たしてやって一つ理と言う。又一つ一年始まり、どういう事にしてよかろう。皆々心もある。まあ変わらんがよかろう。変わらんがどうでも一つ理と言う。変わる事は一年の事情にて変わる事であろう。皆々世界もどうという理があったであろう。又一つ事情、事あれば世界もその通り、又どうでもこうでも話して来た通り、これ変わらん一つ理を以て、万事計ろうてくれるようと、指図に及んでおこう。
 (2月)
 明治39年2月13日(陰暦正月20日)
 増野おとも13才、足の痛みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、どうも心得んと言うやろ。小人一つ事情いかな事情と思う処、いかな事情よう一つ聞き分けにゃ分からんで。前々事情いかな事情もこれ聞き分け。前々事情一つ/\諭したる事あれば、前々事情から何かの処、さあさぁ日の処もう両三日はどう、そこで身上に掛かればどうなろうと言う。これからしっかり聞き分け。十分身上速やかありて一つ事情、何がいかん彼がいかんとはこら言わん。これまで順序諭したる事あろ。これからしっかり定め。指図は違わんで。指図より銘々思案してくれ。身上堪えられん。こういう際に何であろ、どういう事と言う。何であろ。放って居られん、放ってはおけん。よう聞き分け。これから先という、何よの事もいついつ指図に、こういう事あったどういう事あったと、順序一つこれ心得てくれ。何がいかん彼がいかんとは言わん。さあ身上案じる事は要らん。よう聞き分け。いついつまで連れて通りたいから、楽しみの理やで。指図は神の理やで。いついつ指図にこういう事あった、どういう事あった、ほんにそうかいなあと、指図に間違いはないなあと、指図から心に一つ大き心含んでくれ。身上案じる事要らん。こういう際にこういう事とは不思議やなあ、いついつ心得事情である。放っておくに放っておかれん。日も何程もない。身上何でも彼でも清水でなくばならん。これから心得。指図は一つも違わんなれど、取りよが違うから間違うで。さあさぁ身上案じる事要らん。
 押して、前々の指図の処考えまして会計の処でありましょうか、と申し上げ願い。
 さあさぁ何よの処/\その時はその時、さあ日が経つ月が経っては又々事情、万事の処にてほんにこれでこそと、心に嵌まりたら何もない。さあいついつまで連れて通りたいからである。心にほんにそうかいなあと、速やか嵌まれば、十分であろう。
 あと暫くしてお指図。
 さあさぁどういう事もこういう事も一つ事情、まあ一言一寸諭しておくによって、一日二日三日四日一つ事情、段々片づく。さあ年々の大祭も片付く。そうして後、前々こういう事あって指図願ごた/\。こういう指図あった。私はこうであったと。これから段々急がしなる。急がしなるから、用が多い。用が多いから、一人二人では行かん。こういう事はどうであろうあろうと、席に一つ、了てから、こういう事あったと話しの間に、一つ追うてみるがよい。言葉の中に小田原話のようにも思うなれど、そうやない。真の事尋ねば真の事諭しおく。こういう事に思う、どういう事に思う、こういう事話し聞かして貰いたいという、これだけ諭しおこう。
 四月になって前お指図に基き、本席に御相談なし如何な事でありますかを願いし処、神様御出まし御話しあり、俄かの事であり書き取りできず心覚え記す。
 さあさぁ尋ねる事情/\は、詳しく諭すからよう聞き分けてくれ。金銭というものは始末する者なくてはならん。誰彼取り扱うてはほこり付く。そこで会計三名と定めてくれねばならん。そこで芯は一寸した事をして、他に大きな事をさせて行けば明らかなもの。又大勢本部員ある。悪い者はない。悪い事は一つもしやせんなれど、三名立ち並んで始末して行けば、皆んなに見せて満足する。それが大きな道に成る。この屋敷に勤め、給料貰うて入り込んで居る。これが残念/\/\。今の指図人間の話しではない程に/\。
 (3月)
 明治39年3月9日
 甲賀山田太右衞門次女ます20才、山田初造弟音松26才と結婚願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条事情一つ尋ねる。尋ねるには皆々どちらこちらこれで/\と一つ事情、さあさぁ一つ皆々それぞれの親々との心事情、それ一つ。さあさぁこれでこそ/\道と言う。どちらこちら頼もしいと言う。将来の心将来の心。事情願い通り許そ/\、さあ許しおこう。
 明治39年3月22日
 招魂祭十年祭の時には奈良県だけ致しましたが、この度は四師団全部招待致しましたらと相談でありますから、如何の事に致して宜しきや願い。
 さあさぁ何から何まで、尋ねにゃ分からん/\。尋ねば、何か皆な順序の理諭しおこう。さあ物事というものは、大き事もあれば小さき事もある。そこで皆々心の談示/\幾重もあるであろう。よう一つ考えてみよ。さあこれ二十年祭と言うて、疾うくから皆々日々心に掛けて働いた。世界一度に打ち開きたるもの。さあ前々から説かにゃ分からん。そこで順序の理諭す。鮮やかにして、ほんにこれでこそと言うは、道と言う、理と言う。大きしたさかいに、あちらどうこちらどうという事あっては、何をしたんやらというような事あっては何もならん。大き心を持ちて、小さい処十分の理に運ぶなら、皆々所々成る程と言う。大きしたさかいに、不都合あっては、折角の事無になる。大き事を望むは十分の心なれど、国に一つ運び、又所々あちらの師団こちらの師団これは望む。何時でも許すによって、これは十分と運ぶがよい。
 奈良県と師団と申し上げ。
 さあさぁ尋ね返やさにゃならん。詳しく尋ねにゃ分からん。一箇国十分にして、所所の師団/\という中に、何か交際と言う。疾うから話して居る。それは皆々話してくれ。大き心は、八方という心は、それは未だ/\。大きな事して多分寄せたさかいに、不都合あってはどうもならん。丹精はあちらこちら、国に十分尽す。所々の師団は何ぼでも許すによって、運んでやってくれ。さあさぁ所々、これだけしたいという処は、運んでやるがよい。
 師団全部で遺族凡そ四千余りありますが、これは悉く招待致したものでありますかと願い。
 さあさぁ諭しても/\まだ分からん。他に将校だけは、あちら一寸こちら一寸、心に掛かるだけ運んでやってくれるよう。
 押して、日限の処は陰暦3月29日に願い。
 さあさぁ尋ねる処、それは十分満足。何時なりと、心おきのう運ぶがよい。
 明治39年3月28日
 南紀支教会長下村賢三郎62才、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上一条一つ理尋ねる。尋ねるから一つ理諭しおこう。さあさぁ事情障りいかな事であろうと思う処、どうでもいかん/\と思うから、一つ指図という道から運ぶ一つ事情、さあさぁ尋ねるから一つ指図に及ぶ。よく聞き分けにゃ分からん。さあ何かの処聞き分けにゃ分からんで。人間心に一つ事情、さあ身上からいかな事思う一つ理、これまで遠く長らえての道と言う。一つ心容易ならんが身上不足なってどうする。何か一つ日々であるで。道にこうして居れば、さあさぁ十分である/\。それは日々の心である。一つ通る中に、よく事情何かの処も思いやってくれにゃならん。どうでもこうでもという指図して貰うても、心だけ運んでという事情どうもならん。どうせいこうせいは言わん。それは心やで。一つこれはという心定め替え。さあさぁ人間というは一代と思うたら違う。生まれ更わりあるで。事情さあさぁよく心を定めるなら、又暫くとも言う。さあさぁ一つタンノウしてくれ。これまではどういう事もこういう事も、いかなる理もあったであろう。さあさぁ皆な思い出して運べば道は万劫末代という理、よう聞き分け。道という道、事情一旦心に嵌まり切ったら、どんな事でも心に治めにゃならん。治めば楽しみ、楽しめばまだ暫く、とも言う。この理を早く諭してやってくれ。
 (4月)
 明治39年4月24日
 湖東分教会長佐治登喜治良長女つたゑ25才、林吉三郎32才と結婚願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情縁談一条事情、さあさぁ皆々それぞれこれでよいこれでよい。皆々心、さあさぁ内々事情、事情は願い通り/\、さあさぁ一時事情、さあさぁ許そ/\、さあ許しおこう。
 明治39年4月26日
 佐々木兼太郎三女芳18才、大谷金太郎次男幸嗣21才佐々木の方へ養子に貰い受け結婚御許しの願い(高知部内高岡支教会長佐々木、浜田支教会前会長大谷)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は縁談一条の理を尋ねる。尋ねる理は、それそれ理と理と寄せ合うて、あれとこれ、これとあれ、理は十分である。事情は願い通り/\、さあさぁ許しおこう/\。
 (5月)
 明治39年5月1日
 上田ナライト身上につき先般お指図頂き、その中に『今日は気分悪いと言う、今日一日代わろうという日を待ち兼ねて居る。日々に運び足らんから尋ねにゃならん日になりたる』という御言葉御座りますが、如何の事でありますか願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねにゃならん/\処、一日送り日を送り、段々月が変われど運べてない。どうでも尋ねにゃならん/\。前々よりも皆諭してある諭してある。皆の中へ諭した処が取りよ/\で間違う。そこで遅れて了う。さあさぁどれから話しょうやら分からん。話が詰んで/\ならん。よう聞き分け。教祖存命より一人暮らしと言うて貰い受けたる。この一つ言葉の順序から、組み立てにゃならん/\。今日はどのような事も席より映しも出ける。日々多分出て来る。人々満足与えて居るなれど、いついつ通るに通れんようではいかん。なかなかいかな指図もしてある。いかな指図と言うようではならん。今日から種を下ろしたようなもの。何処で下ろしたやら分からんような事ではならん。これ仕上げて、間に合うようにせにゃならん。何よ遅れ/\て種失うてはならん。失うたらどうするか。よう聞き分け。これまで深き話してある。教祖二十年祭、前一寸諭してある。どんな事あっても付け掛けた道は八方付ける。どんな事でも、しょうと言うたらでけるやろ。今日はなあ/\よかったなあと言うて、十分日を送りたる。後々こうという理を寄せて、心の理が寄ればどんな事でもでける。心の理が寄らねば出けん。人間心で運んだ処がでけやせん。前々より諭したる。年限数えてみよ。仮家と言うて一寸建てゝと言うた日がある。何処がよかろう、彼処がよかろう、席に尋ねて席より知らすと言う。指図より尋ねて、此処がよかろと言うた日がある。年限数えてみよ。六七年なるやろ。幸い/\を以て、あちら直しこちら直し、住んで居る。今どうでもこうでもゆっくり暮らして、日々の処仕込んで行かにゃならん。段々十分慣れるからでける。どんな事でも、初めから十分な事できやせん/\。ほんにそうかいなあというは、一日の日も早く取り掛かりてくれにゃならん。
 押して、一同相談して教長へ申し上げて、もう一度御願い申し上げます。
 さあさぁ尋ね返やす処/\、どうでもこうでも急いでやらにゃならん。大き事せいとは言わん。当分の処芯とした処よう聞き分け。今日からと言うて何も成り立てば、何も言う事ない。もう大抵と思うまでは、年限経たにゃでけやせん、でけやせん。これだけ/\諭せば分かる。すれば、急いで掛からにゃならん。
 明治39年5月3日
 北、部内豊岡支教会長妻木岡りゑ59才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ余儀なく事情尋ねる。尋ねるからは一つ事情、一寸諭しおくが、よく聞き分けにゃ分かり難ないで。さあさぁ長らえて/\常という、心を映し通りたる処、なかなかの年限尽した理は、何処へも行かせん。十分治まりたる。さあそうしたら身上どう思う。よう聞き分け。いかな事も聞き分け。十分働いた理は、しいかり受け取ってある。受け取った理に、身上これなるは、どういう事であろうと思う。そら思うやない。さあ身上大層なれど、一時どうとはない。尽した中にこういう事と思う。思う処取り直し、心改め替え、さあ不足は思うまいなれど、身上不足からつい思う。さあよう聞き分け。身上不足なりて何のタンノウはでけやせん。なれど、不足中タンノウは前生因縁のサンゲと言う。尽した理は何処へも行きやせん。心迷うやない。迷うてはならん。よう聞き分け。ほんにこんな事やったかいなあと取り直し、不足思うやない。身上不足中タンノウでけやせん。不足中タンノウは前生サンゲえと言う。皆の中も同じ事やで。これをよう心取り直して改め替え。さあこれだけ諭しおこう。
 明治39年5月8日朝
 敷島分教会長山田伊八郎孫、身上願い(御運び下されるか申し上げしにつき)。
 身上はすっきり断わってくれ。さあさぁ身上だけは何処から来ても断わってくれ。皆なの者へこの事しっかり伝えてくれ。暫くの処、身上はすうきりいかんで。皆の者へ、しっかり言い付け。さあさぁ道を開けて来え/\。道を開けて来れば、どんな守護もする。道を開けて来にゃ、守護はできん。
 同日、午後四時半頃本席御参拝の後、詰所にて火鉢のはたにてお指図なり、このお指図は立てやい。
 立て合うたのやで。身上は、神様からすっきり止められたのや。明日日から、わしが身はもう何ぼう悪いかて、神様に願う事もどうする事も要らんのや。後千切れても構わん、と言うのや/\。どうも仕方ない。放っとけ/\。
 明治39年5月20日
 夜9時頃、前お指図を本部員集会の上協議三日なし、上田ナライトの住居飯降裏手に些少なる建物新築を教長へ御願をなし、当分新築せざる事を内務主務局長へ書面を出したるにより建築はできぬ、色々協議をなし、中南元に教祖初め本席の御住居遊ばされし所へ教長の承諾下され、その旨本席へ申し上げし処、神様御出まし御話しあり。
 普請できんというは、どういう訳で出けん。へばり付けるようなものじゃ。もう何にも分からんようになりた/\。この家明け渡そうか、明け渡そうか/\。もう要らん/\。年寄って要らん/\。さあ変わった事を言い掛けるで/\。さあさぁ明け渡そうか/\。もうもぅ早う/\何も彼も切羽に詰まって/\了うで。理の上からこの家明け渡さんならんようになる。明け渡す理を聞き分け。日々思って/\心の休まる間はない。心休まらねば、身も休まらせん。すっきり道を洗い替え立て替えて了う。残念/\詰み切ってある。話々つかえて/\、この家明けて了わねばならんようになりた。皆んな聞き分け。この家年限の理から建ったものである。この家明け渡さにゃならん理を聞き分け。心病まして日々結構理を忘れて了う。心を病ましてある処、身上も心も病んで、すっきりなって了うたら、どうするぞ。満足与えてくれにゃならん。何よの事十のもの実の根あって、これから/\。
 押して、中南の方へ御許し願います。
 さあさぁこのうち明けようかと言うは、何の事か。よう聞き分け。心なければ心病んだる。皆々目開いたる。これ心運ばねば、目ないも同じ事や。あちらこちら話し合い、名々いろいろの事もある。心養い/\。続かんようになる。心を病まんよう、すっきり育て。何でも彼でも日々心煩わさんよう運べ。これ諭しおこう。前々二人に話してある。今に何の返事もなし。余程月日も経ってある。早く安心さゝにゃならん。聞いたら成る程思うだけでは、暗がりも同じ事。日々与えて貰うて結構と楽しんで居るのに、この家明けようと言うは、一寸こういう話し。もう駄目である。このうち明け渡そうという諭、取りよう間違うたらころりと違うで。悪い事を善いと取ったら、どうもならん。この家も身もないようになってから、どうもならん。手をつけたら役に立たせんで。立たせんで。
 押して、上田ナライトの運びの事でありますか。
 さあさぁよう聞き分け/\。もうつかえて/\ある。あれもこれも日々心を苦しめ、何程心苦しみは何程とも分からん。いかな話しも纏まらんであろまい。つゞまらんであろまい。(本席が)日々楽しみ(にして)、日が暮れるのを待ち兼ねて(教祖の処へ)参る処を見てくれにゃならん。日々朝と晩と、長らくの間毎日(参拝を)欠かした事はあろまい。身が不足なれば参らん事もある。日暮を待ち兼ねて引き寄せて居る。皆んなの者(は)何(を教祖に)申して居るであろうと思う。存命の間の古き話(を)して居る。話し聞きに行くのや。角目々々(の)話する(のである)。さあ日々何放っといても、前はこうやどうや、引き寄せにゃならん。年寄って、働きさしてある。よく感じつけにゃならんで。
 押して、中南方で御許し願い。
 さあさぁ何放っといても、一日も早く心の休まるよう、皆々話せにゃならんで。(神の話というのは)一二三と言う。一と言うたら一、二と言うたら二、三と言うたら三(というように)、一つ/\組むようなもの(である)。成る程という理(が)治まれば、十分神が守護する。これだけ(の神の)働き守護(は)皆な知って居る(であろう)。(指図を)人間心と思うては違う。人間業ではできやせん。(席の指図を)あら勝手じゃ、あら人間心じゃ(という者がある)。人間心は更々ない。(本席の)日々心の面白い話しも茶話事も言うたりさしてある。(しかし本席の)心というものは、皆んな神が守護してある。これよう聞き分け。
 明治39年5月21日
 上田ナライト中南にて仮住居取り決めたくにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、ほのかの話し々、長らえての話々、どういう事で、こういうものでと言うは、言うまでの話し。何かつかえてあれど、どうも話しでけん。身上から事情と言う。事情から身上と言うて願い掛け、仕切って事情と言う。仕切って運ばにゃならん。運ばねば甲斐があろまい。いついつまでも放っておき、何をして居るやら分からん。これまでは容易ならん道、皆な知って居る。今日言うて今日にできるものやない。迫ってからどうもならん。年限追うて重なった理聞き分けて、何もそのまゝ一切止めおく。一時運んで事情、何よそのまゝ放っておいてはならん。これ聞き分け。楽しんだ事情(が)遅れる。無理な事(を)せいとは言うやない。成らん事(を)せいと言うやない。これから(思案すれば)話し(ていることについて)、いかな事も分かるであろう。これまでの道という、あちらへ逃げ歩きこちらへ逃げ歩き(した中に)、皆々一つ/\運んで今日の日(という)。すれば(今までの苦労は)無にはなってはあろうまい。難行苦行の理は、無にはなってあろうまい。前々楽しんだ一つ、許すではなし、許さんではなし。まだまだ日を送るは、皆々の心遅らせば、遅らす日が出るであろう。
 押しての願いに、しばらくの処をそういう事にして御許し下されたし、と申し上げ。
 さあさぁ一言/\話し楽しんで/\、十分楽しんだこの話し。一つ建家明け渡そうと言うた事聞いて居るか。席が亡くなったら、明け渡したも同様であろう。先々今日一つの言葉で、世界満足と言う。皆々出て来る事を思てみよ/\。さあさぁ続いてあってこそ、道と言う。続かん事は道とは言わん。言えようまい。
 又押しての願い。二名と仰せ下され私も共に運びますから、上田ナライトの処御許し下されたく御願い。
 さあさぁこれこれよう聞き分けにゃならんで。席は、人を困らす心一つも有るとは思うな。困らす心有らせん。人を困らすようでは、神が入り込むか。よう聞き分けてくれにゃならん。こうと言うたらこう。これが違うという事はない。今日は、話しこれだけ了って、これだけにしておく。何か取り決まりて、一つの心にタンノウ満足与えてやってくれ。今日はこうして居ても、明日は分かろうまい。いついつまだまだ仕切って話しでけやせん。これだけ諭したら皆なの者分かるやろう。
 明治39年5月26日
 先日の御言葉に二名という処、飯降政甚の件につき、二箇年間品行を見定める事につき願い。
 さあさぁいかな事情も尋ねてくれる/\。いかな事情も運んでやろかと、思い/\の理、長らえて年限の間の事情である。何も、どうもこうも言うまでのものや/\。第一、道という、一つ席というは、いかな事情と思う。誰がどうや、彼がどうや、控え/\て心の台が据わってない。求めてない/\。台というは、よう聞き分け。どんな者も誰の子も、誰の手続きも、一つの道からできたもの/\。この道というは、台一つからできたもの。どうでもこうでも、道から一つの心なくばならん。心働いてくれにゃならん。心の働きなくば、結構に目を開いてあっても盲目同様と言うたる。これ聞き分けば、早速分かる。一戸の内としてみよ。中途離れになった時は、半端であろう。まして道というは、半端ではなろまい。これよう聞き分け。一名一人とは違う。皆な立ち並んでせにゃならん。運ばにゃならん。又育てにゃならん。これをよく聞き分けてくれ。
 押して、本部員は十分注意致しますと願い。
  さあさぁ皆なの一声千声よりも、真柱の一声。真柱の一声は用いらん者はあろうまい。これまで/\皆な控え心はどうも届かん。一つすれば一つ、二つすれば二つ、三つすれば三つ、日々心に運んで来れば、何も言う事はない。遠慮気兼は要らん。遠慮気兼はいかん。
 上田ナライト/\中南にて御許し願い。
 さあさぁ先刻事情に諭したる。許すとも言わん、許さんとも言わん、と言うたる。当分気休み、心の学びという。心に委せおこう。
 身上の願い差し止めをお解き下されたく御願い。
 さあさぁよう聞き分けにゃ分からんで。助け一条の事を始めて、人を助けんという事はない筈や。余儀なく一つの心、どれだけどうしたて日を遅れさし、月を遅れさし、年限遅れさし、よいというような事ではなろまい。他に遠く所、一度指図貰いたいと言うて願い出る。中に曇りの理から止められたというは、世界何と返答でけるか。これから皆々心を洗い替え(て)、よう聞き分け。難儀不自由さす神が有るか無いか。これ聞き分け。どんな事でも、人の事と思わず(に)、飛び込んで運ぶ(の)は神の望み(である)。あちら破れこちら破れ(て)、千切れ/\になって了うてから(は)、どうもならん。寄せるに寄せられん。繋がってある間に修復すれば、どんな事でもできる。早い目に修復さえすれば、どんな者でも続くと言う。
 押して、身上の願いの処御許し下されたく御願い。
 さあさぁ皆々の心寄ってどうこうと答える事は、余儀なく事情、いかな事情もこれからと言う。止めおきたる事情も、今日から許そ/\。
 明治39年5月28日
 本席/\俄かに身上御障りにて刻限の御話し。
 おいおい、これこれ、おいおい、これこれこれ、おゝう/\、あゝ/\/\/\、うんゝゝゝゝ、さあさぁ、まあまぁ、あゝゝゝゝゝ、
 明治39年5月28日のお指図。
 大きい木買う欲しい々、大きい木あれが買おうと思うているけれどどうもならん。一本の木や、そこらでは始まらん、何もあかんようではあるけれど、一本の木から定約でけたら、一本の木から追々でける。買うて欲しいなあ々、買うてくれるものあらせんか。
 かねて話してある。もう一度始めかける、ちょんの始めするというて楽しませて、たんのう大きい木あるね。一寸一本買うで、買おうと思えば大層であるけれど、買うて一寸切ってはろうてすれば、十分の木でける、楽しんでいる。どうでもこうでも高うても買う者あらせんか。こちらから銭金かけてくれとも云わせん。おかしい事云うと思うやろう々。すれば何んでも年限おうてくるという、大きい木早う買うて欲しいなぁ々。早う買うて欲しい、買うてもろうて大きい木ズ−ッとできたら楽しみやで々。どうでもこうでも、年限遅れても心の澄むように数々なあと、ただ一声買おうという事待っている々。
 (6月)
 明治39年6月1日
 平野楢蔵/\昨夜三時より俄かに腹痛につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に堪えられん。一つ事情いかな事情も思う処尋ねる。尋ねば一つ諭しおく。いかな事情も諭しおくが、身上堪えられんから指図願うた。願う指図、こういう指図あった。この指図というは、容易ならん指図である。よく聞き分け。それぞれの心から順序諭しおくから、聞き分けにゃ分かり難ない。身上に掛かりてどういう事、これまで/\(は)なかなかの道であったやろ。どうも通り難くい道であったやろ。どう成ろう(と)いう道もあったやろう。どうぞこうぞ(して)一つの心の働き(で)、心の働きによって、思い通りの(事を見ることのできた)日を十分来たのや。思い通りに成ったから(というて心の働きを忘れたら)容易では成らん。これを諭しの台(という)。これから一つ真(実)を、ほんに成る程と定まるなら、成らん処から成り立った働きの理(となる)。危ないなあという日(は)、二度三度であろまい。(しかし)どうなりこうなり思わくの道だけ、十分立ってある。そこで思うだけできん。前々事情、後先事情、暮れて了うた者聞き分けてみよ。後先に成ったならなあ、折角の道思いの心、捨てゝ了わにゃならん。これ楽しんで、これからまだどういう事もどんな事も引き受けて、働かにゃならん。行かにゃならん。身上堪えられんとすれば、引き受けでけん。そこで一つの話し、立て替え事情諭そう。思惑立て替えにゃいかん。これだけ聞き分け。まだまだ使わにゃならん/\。これだけにして応法成る程/\心に一つ持って細々順序定めて、心立て替えてと言う。身上堪えられん。まだまだ道具に使わにゃならん事ある。これだけ楽しまして、後先満足して行かにゃ。思う事真を定め。治まったら、身上一時に治まる。
 明治39年6月22日
 上田ナライト、中南の方へ移住につき誰かつき添いの処願い。
 さあさぁなあまあ一寸一日の日を以て一つ尋ねる処、前々事情諭しある。許すでもなく許さんでもなく、応法と言うた一つ理。一寸には行かせん。これまで運び方の、ほんの学びである/\。一寸橋掛けたも同様である。そこで、事情によって、まあ年限待って一つ理、応法一つ、ほんの学び付け掛けた事情は、とても/\の理、年限の事情暫くと言うておく/\。とても/\まだまだあすこで一つ遂げる事仕難くい仕難くい。一家一つ棟を建てゝ家族移り込んでからやないと、いかん/\。
 しばらくして
 さあさぁ一寸一声、一言諭しおこう。学びという、学び一つ勤め、学びはほんの一つ事情始め。どうせんならんこうせんならん勤めの理、そこでまだまだ行かせん。行かせんによって、話しを伝えるがよい/\。
 押して、上田ナライトに申し上げますと。
 さあさぁ主という、心という理治まりゃせん。どうでもこうでも、さあさぁ余程何よの処難し。席は十分であれど、あいた処である。幸いのもの。道が付いてあれど、一時の処、そこまではとても/\一寸に治まらせん。治め難くい。どうしてこうして事情、指図通りの一時に治め難くいから、何よの事も一時に治め難くい。これ一寸諭しおこう。
 (7月)
 明治39年7月7日
 山本コマツ長女しげの22才、敷島分教会役員才賀志市松次男大松21才結婚願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情一つ理尋ねる。皆々そちらこちらの心一日の日尋ねる心、どちらに一つ事情一日の日の尋ねる心理、将来という心持って尋ねる事情、縁談の処、それぞれ澄んだ一つ事情、さあさぁ運べ/\。運んでやるがよい。
 明治39年7月11日
 梶本宗太郎27才、山沢サヨ19才結婚願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあさぁ縁談/\事情、さあさぁもう十分/\待って居た/\。早く/\運ぶ/\。さあさぁ許しおこう/\/\。
 (8月)
 明治39年8月17日
 増井丑松養子幾次郎17才/\身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つの事情、長らえて事情、いかな事と思い/\日は経つ。いかな事も諭する一つの理。身上迫る。一時ならぬ身上は大層なれど、一時ではない。何かの処、よう聞き分け。長らえてどういう事でと思い/\皆々家内一つの理を諭しよう。長らえて年限の日、今日まで居る。内々何たる事でと思うであろう。道という理を心に持って、成らん/\の日もある。何でなるとは更に持たずして、皆な諭しの中に籠りある。この理諭しおく。為す事成ろうと言うても成ろまい一つの理、成るまいと言うても成って来る一つの理、いかな理も治め来れば又々の日もある。何で成るとは更に持たず、これだけ年限の中、これだけなあ思うやない。成っても成らいでも道という理を心に治めてくれ。又々心に掛かる処、満足の理与えてやってくれ。それぞれ中も事情と言う。
 心に掛かると仰せ下されましたは、丑松の方への事でありますや願い。
  さあさぁ尋ね返やせば、どうして心に澄まん事、心に掛かるはなあ/\。そうした中にどうという事はない。心に掛かる事は、満足も与えてやってくれねばならん。




(私論.私見)