明治37年】お指図

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.13日

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 (1月)

 (2月)
 明治37年2月6日
 本部にてこれまで寄付者に御与えして居りました瀬戸物の盃を塗物の盃にさして頂きたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何か万事事情は尋ねにゃ分からん。尋ねるからは一つ一つの指図に及ぶ。尋ねる処は今までの処ところりと変えるがよかろう。そこで塗物と言う。焼物の盃だけではならん。どうして一つ物二つ三つに成るとも分からん。そこですうきり塗物にしてやるがよい。皆な心だけ一つ/\計らにゃならん。すうきり塗物にしてやるがよい。
 押して、大きな所は銀盃にさして貰いましたら如何に御座りますや願い。
 それは心だけしてやらにゃならん。それは一人やない。一人から何処までも皆な心ある。どうせにゃいかん、こうせにゃいかんとは言わん。皆な遠く所から厭わずして来る心だけ受け取って、十分満足与えてやらにゃならん。満足すれば一所やない。世界に映る。不足で行く/\すれば理が消えて了う。何処までも皆々満足集まって道と言う。これだけ一寸話しておこう。満足十分さしてやってくれにゃならん。満足の理から芽が吹くで。これをよく聞き分けてくれ。
 明治37年2月25日(陰暦正月10日)
 この度神道本局より天理教会長に対し内務省の達しには、教長是非上京せよとの事につき、明日より上京する事御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあもう段々長らえて席休んで居る。もうこれ一日の日がないようになったる。席も一つ事情という、尋ねる事情は色々あるやろ。どんな事も尋ねる事あるやろ。今一時尋ねる事情の指図、今度一つ上ぼる上ぼると言う。いかな事情どういう事情、どんな事情でもおめ恐れは一つもするやない。時という旬という一つ理を聞き分け。長らえ/\年来に知らしてある。筆先に知らしてもある。もう落ちはない。皆な速やか諭してある。どういう事情こういう事情始め掛けたら、大きい事情、大き事情治まる事情何処にある。よう聞き分けて、皆々心を治め。この度世界も一つ、ぢばも一つ。大層/\大層の事件あると言うたる。この日もあろ。言うただけでは忘れる。筆先に詳しく皆な知らしてある。嘘は一つもない。もう日が近づけば/\、もう日柄来たると言う。もう一つ大変。そこで精神一つ理を持たず、怖わき処もなくばならん。怖わき処でも恐れはない。何でもない処は怖わい。大き処程怖わくない。親に凭れつけ/\。これ程丈夫あろまい。どんな事も知らしてあれど、あちらへ納しこちらへ納し、今日の指図は年来に一つ積もり/\た指図である。明日からという処は、おめ恐れはするやない。心おきのう行って来るがよい。親が連れて行く。どんな事もこんな事も、うんうんと言うて来い。
 随行員松村吉太郎、島村菊太郎の儀願い。
 さあさぁ一人ではいかん。随いて行かにゃならん/\。

 (3月)
 明治37年3月3日
 泉支教会役員茶谷佐平妻さだ48才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条いかなる事情であろうと、一つ尋ねにゃならんから尋ねる。尋ねるからは、又一つ順序の理を諭しおく。よく聞き分けにゃ分かり難ないで。身上不足なれば、いかな心も沸くであろ。これ心に掛かるやろう。これだけこうして居る、どうして居る。遙かにと思う。いかな事も聞き分けにゃならん。難儀さそう不自由さそうという親、有るか無いか聞き分け。こゝ一つ思案として、心に矯め直すがよい。これまで尽した理運んだ理は、皆な受け取ってある。そんならどうと又思う。助けにゃならん助からにゃならんが一つ理。この一つの中に身上長らえと言えば、いかな心も沸くであろう。どういう心も沸くであろ。なれど、よう聞き分け。人間は一代、一代と思えば何でもない。なれど、尽した理働いた理は、生涯末代の理である。この道と世界先々理と、理を聞き分け。道に一つ一つ諭す借りもの聞き分け。借りものという処から、一つ心定めてみよ。そんなら身上どうと言う。一時ではない。なれど大層、成っても成らいでもという、一つ心に治め。日々通る尽す一時の心は、皆な受け取ってある程に。どんな理も皆な受け取ってある程に。
 明治37年3月4日
 旭日支教会、元永原講へ教祖赤衣御下つき相成りし処、支教会の教祖殿へ御祀りする願い。
 さあさぁ尋ねる。さあそれはそれぞれ心というものがある。さあ心一つ、心と/\の理によって祀るなら、どんな事でも許す。さあ許そ/\。
 明治37年3月17日
 宇佐、部内都郷布教所を犀川と改称の上、移転及び担任変更願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は前々事情一つ、さあ又一時事情を以ちてこうという理尋ねる。尋ねるには皆なそれぞれ心という理集まりてこうと言うであろ。さあこれより聞き分けて貰わにゃならんで。所変わる又人他に一つ変わる事情という。それぞれの中事情変わる余儀なく変わる。これから一つ心、これからどうでも何でも道のため一つ国のため、これより心治めにゃならん。治めさゝにゃならん。さあさぁ変わる事情、願い通り許そ/\。皆々一つ心の精神に許すのやで。しっかり聞き取りておかにゃならん。
 明治37年3月20日
 中津支教会長泉田藤吉、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情いかなる事情一つ、さあさぁ皆々それぞれ寄り合うた中/\であろう。さあさぁこれ年限数えてみよ。余程の年限いかなる事もどういう事も通り来たる道すがら、事情一つ心一つ理、長らえての年限の間に、それぞれようよぅの道、日々という一つ理、ならん中の道、さあさぁ身上一条の処、一時どうとはない。なれど、よう聞き分け。一度二度という理、ようよぅの道、よう聞き分け。休めさせ/\。それぞれ一つ治まる。遠く所に事情一つ容易やない。年限数えてみよ。一つ心それぞれの中、タンノウ一つ理治めて、こうと言うてタンノウ治めてやれ。一時の処どうなるこうなる。今の道理十分通りた。重々に受け取りたる。これだけ一つ楽しましてやってくれ。又々の理、こういう理であったと、ほんに成る程と、さあさぁ遂に分かる程に。さあさぁこれだけの指図をしておこう。
 明治37年3月26日
 山本利八86才、身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ事情ならん事情尋ねる。尋ねるから一つ指図しておくによって、一つ十分諭しくれにゃならん。さあさぁ年限長らえてという。ほのかの理一つ細々の道という。年限数えてみよ。余程の年限という。さあさぁ一つ台と、指図に及んだる。親というは一人であろう。尋ねるから、一つ心を休めて一つ事情こうというは一時という。満足一つの心に与えてやってくれにゃならん。さあさぁ夜昼の心を添えてくれ/\。すれば、名々の為と成ると、指図に及ぶ。さあ一つ、一時どうこうない。長らえ/\長らえての年限、余程の年限なれど、もう年という、成らんという。どうこう成ったら、皆々の心に運んでやってくれ/\。成らん/\の処からどういう事も通り来たる。十分に満足を与えてやってくれ/\。満足が第一。一時どうとはない。日々の日が休むという心を運んでやってくれ。すれば身上も休むという。これだけの指図をしておこう。
 明治37年3月28日
 大谷久則25才、池馬之助次女おすゑ24才縁談事情願い(高知部内浜田支教会大谷、同高岡支教会理事池)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、縁談一条一つ事情尋ねる。尋ねるには皆なそれぞれどちらこちら事情一つ定め、心を見定めて一つ事情運ぶ。さあさぁ思惑通り、皆々それぞれ一日の日の心将来とも言う。心に委せよ。運んでやるがよい。
 明治37年3月29日
 教長御上京の時、内務省宗教局長より金米糖御供の事につき種々話しの結果、洗米と改め下付する事一同協議の上願い。
  さあさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は余儀なくであろ/\。さあこれ一つしっかりした話(を)して聞かす。皆々しっかり胸に納ってくれ。よう聞き分け。これまでいかな事もどういう事も、色々の道(を)通り来たる。通り来たる中に、もうどうなろうと思た日も、どんな事もあろう。よう聞き分け。いかな事も何言うも彼(か)あ言うも、じっとして居た分にゃ分からん/\。呼びに来る、出て来る。出て来い(という)。行く、出て来る。これは皆な神がして居る。これをよう心得にゃならん。道という、道あればこそと言う中に、色々の道(がある)。(この道は)一つ/\(の)事情にて一般(へ)皆々開けてある。皆目コウノウないものなら開けやせん。天の理であればこそ、万国まで一寸付け掛けてある。万国一体世界一体いずれ開いて見せる。(しかし)どう成っても風の便りのよう(な心)では、頼りない。それはそれだけの力しかない。神の力は容易やない。どうなっとするで。そこで、どうしたらよかろうこうしたらよかろう、と思うやろ。皆な揃うて、皆な精神一つの力(になるよう)丸めてくれ。皆な丸める理が、日々世上へ映してある。皆な揃うてどう(してくれ)と言うや、どう(と)もするで。(しかし屋敷の)中に居るだけではいかん。不足と不足とでは丸まったとは言わん。(道の者全部が)不足のないのが真ん丸の理である。皆な成る程と心に治まれば、それは道である。何かそもそもではいかん/\。どうなろうとも成る道である/\。胸の内に包む事(は)要らん。精神心の結んだ理だけ(守護を見せる)。しっかりと(通るよう)。
 押して、洗米に替えさして頂きます願い。
 さあさぁ通りよい道は通りよい。通り難くい道は通り難くい。(世界の道には)通り難くい道(が)ある。これだけ順序の道に諭しおこう。情に流れなよ、と言うた日(が)ある。情に流れて了てからどうもならん。今日まで色々の理を拵え(ているが)、それではならん。皆な心一つなら、何も言う事はない。なれど、心という、二つ三つ(の)散乱の心あってはどうもならん。(それでは)頼りない。長らえて胸の内(に)、たゞ一つの心で(通りて)、今日の道(である)。口説き話一言、歎き話し一言、言うておかにゃならん。通りよい道は通りよい。通り難くい道は通り難くい。細道は通りよい、往還道は通り難くい、と言うてある。まあどうで(も)一日の日があると、前々(に)諭してある。何でも彼でも一日の日がある程に。
 又押して、一同相談の上、御願い申上げますと願い。
 さあさぁ皆々寄り合うた中という(の)は善い事も一つ、思案(すべきことも)も一つ(という)。これ(を)第一よく心得てくれにゃならん。皆々話し(合いをし)た理は誰に怨みもあろまい。一つ(この)事情(も)又この理(と同じである)。(談じ合ってしたなら)どちら(に)一つ理(を)合わせようにも、誰に遠慮気兼はない。道(として)何処にも障りはない。世界応法(に)及んで、あちらへこちらへ(と事情解決を急ぐだけでは)、中々この全国という所へ一つ理(を)映す(の)は、中々容易の理で(は)ない。よう聞き分け。(今まで見せた神の理こそが)これが一つ証拠(である)。これが頼りに(して事情を)治め。どんな日もある/\。難儀不自由(の)日もある。又、頼もしい日がある/\。ばったりと心に煩わんよう。これだけ、しっかり心に定めてくれにゃならん。
 又本席、身上左耳聞こえ難くいと仰せられるにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、席順序の理を尋ねる。一日の処、さあさぁ何処がどうでもいかな事情でも、こうと言うや通りたる。今日はどうもならんというは、たまさかの事である。この道理皆なの処へ諭しおかにゃならん。年が幾つ何十に成る。世界並でも一日の日も機嫌好う遊すんで通るが世界の道である。今日も機嫌好う遊すんでくれたなあというは、親孝行/\と言う。又一つ理という、深きの理。一日の日も休んだら、皆なあちら眺めこちら眺め、今日はなあなぁと言う。一日の日も休ますような事ではならん。篤と一つ事情日々処、当番詰番日の番一つ理、これも順序に通り来た。一日の日も心に何も掛けんようにして、気儘にして暮らすが理なれど、かえって心煩わす。心の理として、今日はなあと思えども、勤めにゃならん日ある。これどうもならん。一日の日十日三十日日はつい経つ。一年やない、三年五年やない。長く思てくれにゃならん。心に掛からぬよう、思わさんよう、悠ったり我が機嫌界にして気儘にする。三才児同様にさすがよい。側からの育てようで、遊すぶ。機嫌が損ねたら、持ちも提げもならんようになる。一日の日詰番当番、じっとして居る。淋ぶしかろうと、気の毒やなあと、思うさかいに、放っておけん捨てゝおけんと思うようでは、心が煩う。そんなら放っておけばよいか、と思う。それはころりと違う/\。そんならどうしてよいか分からんと思う。とっと一つ離れて一つ事情心に掛けておけば、一家同様。これも一つ尋ねくれ。分かればよし、分からねば、判然ならんという処は、尋ね返やしてくれるがよい。
 又々押して、御供えについて相談さして頂きますから、只今の御言葉の事に就いても相談さして頂きます。
 さあさぁ又々一つ、一度という訳に行こうまい。軽いと言えば軽い、重いと言えば重い。そこで皆々談じて、精神だけ尋ねるがよい。
 明治37年3月30日
 上田与三郎52才、妻くに49才身上願い(奈良支教会)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情、さあさぁどうもならん、どうでもならん。ならんから余儀なく事情一つ尋ねる。尋ねるから一つ事情諭す、いかなる心も聞き分けにゃならん。これまで道長らえての道であろう。それぞれやれやれ思う。何でもと思う中、今一時身上不足なる、身上悩む、思う処、一時どうとはないなれど、よう聞き分け。今一時尋ねる事情聞き分けにゃ分からんで。何でもなくば、何でもない。道という理ありて、一つ心寄りて道の上の人々、又一つ中に重く理、この理をよく聞き分けにゃならん。難儀さそう不自由さそうという親、有るか無いか。この理聞き分けてくれ。さあさぁ身上に掛かる。何をしたのやなあ、と思うような事心に持たず、道あればこそ/\、何人幾人たりとも道あればこそ、と治め。一時の処どうとあろうまい。なれど、身上余程大層という。さあさぁ尽した理は受け取りてある。これをよく聞き分け。尽した理、何をしたのやなあと思う心を持たず、道あればこそ、道という理あればこそ、と心に治めるよう。一つ諭してやってくれるよう。

 (4月)
【お供えが金平糖から洗米に代わる】
 明治37年4月3日、「金平糖を御洗米に改めることの願い」伺いに対するお指図。
 道と云う、あちら変わりこちら変わり、流れる水も同じ事。ごもく流れて、澄んだ水流れば道と云う、濁りた水はどうもならん。(中略)一時、泥水の中で、澄んだ水待つ心、そこで願い通り皆々の心、道と云う心と云う二つ理、それでならんところ無理と云う事情、ごもくの中の濁りた水飲まにゃしょうまい。(中略)どうこうなりと、今のところ皆の心に任せおこう/\。 
 お供えと云うは大変の理なる、皆々も聞いているやろ。さあさあ何もお供え効くやない。心の理が効くのや。気の休め、心の理の休まりに出したるものや。すれば、分量はかりた薬味に出すのやない。どうしたてこうしたて、何もいやせん。三つ三つこれだけ知らしておく。出すが良い/\。   

 4.10日、御供(ごく)が、金平糖から洗米に代わる。

 明治37年4月4日
 御供の事につき、お授けの上より一統協議致し、種々教長へ申し上げ、教長のお話し下されし上より、洗米に改めさして頂き度き事につき、一統決議の上御願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は皆々の心の中も余儀なき事情(と思う)であろう。一時の処と言えば、暫く(はやむを得ぬこと)と言うであろう。まあ長らえての事情(という)、道という。(思い返せば)あちら変わりこちら変わり、流れる水も同じ事(である)。(しかしその道は)ごもく流れて澄んだ水(が)流れ(るようになれ)ば(真実の)道という(ことができる)。濁りた水はどうもならん。ごもくばかりや。澄んだ処(が)僅か(である)。

 皆々の心煩うであろう。一日の日良き処(の日が来ないかと)皆な待って居る。又皆々皆々心病んで(いるで)あろう。(澄んだ水になるには)道という、理という、皆々それぞれ心という(ことの思案が大切である)。年限重ねば(澄んだ)道という(澄んだ)理という、理(の上)で澄んだ水と言うて聞いて(いながら)、ごもく流れる時に共々流れて了うてはならん/\。(御供を頂く者の心の)澄んだ理は、その時のりきもつになる、りきもつになる。これ(の)一つ心(を)年限の間に(定めてくれ)。又皆々の精神(が大切である)。

 三つ(の事情が)今一時立て合い(をして)、何処も此処も皆な一同の中の煩い(となり)、天地の間の煩い(となっている)。身体も一つ、温みも一つ、風も一つ、どう成ろうこう成ろう(という)境である。皆々の心(にも)何でも(どうでも)こうと(定めて通ると)いう心(が)なくばならん。(大事な)事に及んだる(時である)。よう聞き分け。(神が)一時泥水の中で、澄んだ水(を)待つ心(をよく聞き分け)。そこで願い通り皆々の心(が)、道という(理と)心という(理の)二つ(の)理(を定めることを望んでいる)。それで(もって)ならん処無理という事情(を治めるよう)。ごもくの中の濁りた水(は)飲まりゃしょうまい。いついつまで(に)どう(せよ)、いついつまで(に)こう(せよ)と言えば、中々苦しまにゃならん。(しかし、いずれ)こうと言えばこう(と)成る。どうと言えばどう(と)成る(日がある)。成らん/\中と言う。(成らん)中と言えば、成るよう行くよう(通るのが)道と言う。何処(で)も濁りた水は飲まりゃせん。澄んだ水は飲める。そこで、どう成りてもこう成りても(どうでもなれ)という投げ出しの心(は)、暫くまだ早い。どう(なり)こうなりと(して通るよう)。今の処皆々の心に委せおこう/\/\/\。
 本席の御身上につき、お指図の上より一統相談致し、今後心得さして頂きますから、此方で日々勤め下さる方にも注意致しますからと願い。
 さあさぁさぁ尋ねる処/\、前々事情に一言万事話したる。さあさぁ日々の処当番詰番、何処から眺めても彼処から眺めても、一つ理一つ所、身の内の処、そこで機嫌界にして暫くの処/\、さあさぁ当分である。もう日々の処気の勇む処、些かの理である。未だ/\これではどうもならん/\。そこで一人機嫌界にしてじっと遊ばしておくがよい。日々の処当番詰番すれば厳重なもの。厳重なものは心悩ます。心にどうもならん。夜分一人の処二人という。一人の処二人というは、そりゃどういうものなら、理はそこにある。一人泊まりという、一人泊まりは、どうでもこうでもなけにゃならん。日々心休まするは、心という機嫌界にして、暫くの処じっと休ますがよい/\。
 洗米御供幾粒ずつにして包めば宜しきや願い。
 さあさぁそれはもう当分の処、ほん話しの理のようなもの。御供というは大変の理(に)なる。皆々も聞いて居るやろ。さあさぁ何も御供効くのやない。心の理が効くのや。気の休め、心の理の休まりに出したるものや。すれば分量計りた薬味に出すのやない。どうしたてこうしたて、何も言やせん。三つ/\これだけ知らしておく。出すがよい、出すがよい。
 教祖御前に三粒供えるのでありますや。
  そうやない/\。たっぷり供えて三摘み/\/\入れて、後へ三粒/\。
 押して、三つまみ入れて三粒入れますものか。
 それでよい、それでよい。暫く/\、世界(が)何と言うた(か)て、おめも恐れもするやない。ほんの凌ぎに出すのや/\。この道というは何がいかん、彼がいかんと言うは、道(の理を)減らすようのものや。何も(洗米に変えて守護の理が)減ったのやない。多くの中(に)不思議やなあ、不思議やなあと言う(の)は、何処から見ても不思議が神である。これだけ一寸言うておこう。
 をびや御供えは是まで通り金米糖御供にさして頂きますや願い。
 さあさぁこれこれ、そりゃ尋ねにゃならん。一事(が)万事(に及ぶ)。一つ泥水は同じ理(である)。(澄んだ心に)澄んだ水(という)。澄んだ水というは(同じ)一つ理(である)。(をびやの御供だけを区別して)これだけ(は)こう、どれだけ(は)どうと言えば、澄んだ水とは言わん。(世上は理が)分からん/\。それは一寸も違わんようにしてやってくれ。(をびやの御供を洗米に改めても)それは構わんそれは構わん。(をびやは)神が守護する理や。安心のものやで。
 明治37年4月10日
 湖東分教会長佐治登喜治良、次男正則4才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人身上事情いかなる事であろ。身上事情一つ心尋ねる。さあさぁ皆々それぞれと言う、寄ってどういう事であろ/\と皆な一つ合わせ。なれど、鮮やかならん/\、段々思うから尋ねる。一つ指図と言う。この小人事情いかな事であろう。いかな世上いかな事情と皆な思う処、小人にこういう事と言う。小人に身上と言えば、堪えられん事情。親には尚堪えられん事情であろ。又それぞれ寄り合うた事情に、小人というは尚々堪えられん。堪えられん処から、皆々も理を治めてくれ。今一時難しい、苦しむ事情、世界も同じ事。今一時どうにもならん。小人親という処から取れば、見るに見られん事情。そこで一寸諭す。成らん処、成るよ行くよ。成るよ成ったら、又それぞれと言う。事情心に掛かる。親という理、身上の処余程の事情であろ/\。さあ早く順序の道、早く考えて、ほんにそうやなあ、そうかいなあと言う。これだけ一寸諭しおこう。
 明治37年4月21日
 堺支教会担任高井猶吉の処、理事南野好松に変更願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\は、前々事情というは長らえての事情であった。さあ一時一つ事情の話というは、どうなろと言うたるもあったやろう。さあ前々の一つ理、さあ今変わるという、変わる人の心/\、これよりどうでも何でも皆々の精神/\、変わる人の精神、どうでもという精神の理に許そ、さあ許しおこう。
 右担任家族共に教会敷地へ入り込み願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一日を以て尋ねる事情、一つの理一つの心、理は将来、将来と言えば理は末代という。さあさぁ皆々の中の心という。一日の日は将来の理、さあ許そ、さあ許しおこう。
 明治37年4月22日
 平野楢蔵、身上眼なり脳が上ぼせ耳が聞こえ難くう御座りますという処の願い。
 さあさぁ尋ねる/\。さあ何でも彼でも尋ねにゃなろうまい/\。身上堪えられんという事情、いかな事であろう、どういう事であろう、と思う。尋ねる/\。尋ねたら又一つ指図に及ぶ。皆よう聞き分けにゃならん。どういうものでこういう事になる。どうもならん。いろいろ思う中に、又指図は味のあるものと思う。その味のある指図、しっかり聞き分けにゃならん。よう聞き分け/\。年来/\何年後/\一つ事情、心に一つ/\知らん者あろうまい。生きて居る者は皆知って居る。どんな事も知って居る。これから諭す。よう聞き分け。

 (物事というは)一時初めは分かり難ない。たゞ一つ蓋を開けたら何(か)が(入って)ある。(しかし)蓋が取ったら、何があるやら分からなんだ日があった。世界一つ(の道)から引き比べて(思案して)みよ。皆な蓋(を)取ったら、どんな者も分かる(道である)。まあ珍しい処から一つ/\名が下り名ができ(て来た)。所々(に)それよりどんな事も(明らかな道になった事は)日々(に)聞きて居る(であろう)。小さい処(を)大き取れ。大きい取れば、よう(教えの理を)聞き分けて、真実(の)答えなくばならん。日々尽した(理)運んだ理(が)あればこそ、あればこそ(守護の)姿(が)ちょい/\見えてあろう/\。中に苦しみの道(を)通って居る/\、運んで居る(者もある)。(しかし)これ(を)歎くやない、悔やしむやない。(先には)どういう処(から理が)見えるやら(分からん)。もう危ない所怖わい所が楽しみ(という)。危ない所(は)まさかの時の台という。俎板(まないた)という。(これからは)どういう事もせにゃならん。たゞはい/\(と云うだけ)ではなろうまい。俎板という台(を)持ってくれ。一人から一人の指図やない。皆々その心に台という心(を)治めてくれにゃならん。身に苦しみ(の事情は)は言うまで(やない)。又道のため国のため、今立て合い(の旬である)。(これからは)どういう事に成る(と)もこういう事に成る(と)も、一つ俎板という事(を)聞き分け。これだけ諭したら、(これを)どういう事に悟ろ(う)と、どういう大き(い心定めの)理(を)出そうと言うても、(その通りに)成る。歎いた事ではならん。よう聞き分け。いついつ(の)指図にも一日の日(がある)と言うて(諭し)及んだる処ある。これ聞き分け。艱難の道(を)通りた理は、皆な見える処(はその中)働きた理という。身上は案じる事要らん。案じる事要らんで。

 長い道筋(の中)、一つの処(にて)始め掛けたる処から、(今日までは)艱難の道という。世上にはいろいろ(この道について)言う者(も)あろう。言う処(が)なくば、(道の理が世界に)一つ分からせん/\。小さい処は、誰の目にも掛けるものやない。(世界に明らかになる一日の)日を伝えて居る。あれやこれやと敵なくば行かりゃせん。どういう事あるやら分かりゃせん。今日の指図いつに出るやら、分かりゃせん/\。この心持ってくれにゃならん。
 押して、台と仰せ下さるは、分教会の事でありますか、本部の事についてゞありますかと願い。
 さあさぁ分からにゃ、尋ねにゃ分からん。よう聞き分け。合図立て合いと言うたる、合図立て合いと言うたる。(これは)善い事にも又悪い事にも、取らにゃならん。どんな合図立て合いあるやら(分からん)。年来に伝えたる/\。又手もつけたる。その日(が)来たら、どうでもこうでもと言う(ことができて来る)。その時一人(の)台という。どういう事なら俎板という。どういう事もこういう事も、その上で分かる。これ一つ、しっかり聞き取りておけ。
 4.22日のお指図。
 その甘露台だれであろう名をゆへば一口や。その場で分かるなれど言へば害になる。さとしさとして事情から一日の日自由用ことばまとめて一ツ人調べせよ。十三年以前五月頃の ことや。二人にかけ合い返事なし。よほど月日もたちきたれば成程の道といふ人や。
 明治37年4月28日
 お授け御運び済みし後のお指図。
 事情願は、正面に来て尋ねるのやで。正面来て声高に尋ねるがよいで。

 (5月)
 明治37年5月9日
 山中栄蔵47才、木下おきく37才結婚願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情一つ一条一つ理尋ねる。いかなる事情と思う、一つ尋ねる。尋ねるから一寸指図に及ぶ。前々余儀なく事情これ一つ事情因縁。さあ事情又一時改め、こうと一つ理尋ねる。よう聞き分け。人情と言うて運ぶであろう。速やかと言えば楽しみの理なれども、何よの事も一つ理尋ねる理、諭しおかにゃならん。何よの処、取り運んでよいと思えど、一つ理一つ心よう聞き分け。因縁という理一つ理、指図しておこう。
 押して、結構に御言葉を頂き、尚双方とも運びをつけまして。
 さあさぁ縁談事情一つ理、段々事情諭してある。さあさぁ因縁という理一つ心なくばならんで。一寸にはよいと思う。よいが、又理どうこう理、皆々篤と談じ合うてやってくれるがよい。
 明治37年5月13日
 本席、宅の南の東方へ親神様を祀る所一間半建て出し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はさあさぁもうどうせいこうせいと言うや、言うようにさすがよい。話するようには、どうなりともするがよい。指図である。心おきのうさすがよい。さあさぁ許そ/\、さあ許しおこう。
 明治37年5月16日
 桝井政治郎妻スヱ39才、安産後の身上障りにつき願い。
 さあさぁさぁ、さあ尋ねる事情/\、さあ身上事情尋ねる。身上の理尋ねる。いかなる事情も諭するによって、よく聞き分けにゃならん。さあさぁよう聞き分け。第一一つ許しという、許しという。心の理皆々あろう。この一つ理からよう聞き分けにゃならん。どういうものでこういう事になった。さあさぁよう聞き分け。第一許しという、世界にまで及ぼしたる。身上の処、安産楽々の後こうなる。後考えも付こうまい。さあさぁよう聞き分けにゃならん。安産からこうなると更に持つな。これは世界では大層の理である。安産から後一つの理である。さあさぁ何でこうなる。よう聞き分け。この理後々身上成ると成らんの理、事情因縁の理諭しおくによって、よう聞き分け。難儀さそう不自由さそうという親はない。兄弟はない。この理から諭すから、よう聞き分け。まあ一時の処、一時どうとはない。因縁親々、それ兄弟、それ皆々の心もなくばならん。この因縁諭してくれ。これだけの順序の理諭するによって、よく聞き分けにゃならん。ほんにそうやなあと言えば、身上の処一時どうとは案じる事要らん。親々日々と言えば心だけの事。家、しっかりと、これを定めてくれ。
 押して、桝井の次男安太郎の事でも御知らせ下されますか。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々心一つ事情、どちらからこうこちらからどう、善い理と言うて成る程と一つ順序の理治めたもの。事情によって、善きも悪しきも、親子でも兄弟でも、心の理は別派。たゞ心まで。日々日過ぐる。第一これよう聞き分けにゃ分からせん。親の心に取れば可愛もの。ならんという人の心、親の因縁と言う。これ一つよう聞き分けにゃ分からん。年限経ったその後は、どうこうと言う。日々の事情、同じ兄弟同じ中にも、良く暮らして居るもあれば、どうこうとも言う。人心というは、名々のもの、身上借りものの中に、心に間違い、又々自分からの心はどうもならん。長らえての道筋、生まれ子同様、一つ心から一つ事情。成らん堪忍するが堪忍、という事もあるやろう。
 明治37年5月22日
 本部墓所に桁行八間梁行三間の祭場建築願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情、もうどうでもこうでもなけにゃならんもの。事情願通り許そ/\。随分広くなけにゃならん。ざっとしたものでよい/\。皆々子供戻りて来る。大きものして、ざっとしたもの広きもの。事情願い通り/\、心おきのう、いつなりと掛かるがよい。
 明治37年5月22日
 山沢為造、家を他へ移す願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、まああちらこちら一寸/\、あちらという。これまでの又所どうでもこうでも所々、どこなりとここという理は、ここがよかろう。ここと言えばここ、どこと言えばここ、許しおくによって運ぶがよい。一時の処一つ理があるによって、建家建てゝやってくれ。又、古き建物は付属建物にして、たゞ一箇所ではどうもならん。数々要る。皆々段々勇んでやってくれ。勇んでやれば、どんな事情も勇んで来る。又々後が急ぐ。これも一寸匂い掛けておく。どうなりとこうなりとして、やってくれにゃならん。この理を早く治めてくれるよう。
 押して、場所の処はどのへんに建てさして貰うたら宜しう御座りますや願い。
  さあさぁ随分建家の処、東々々北寄り。此処がよかろと言えば、此処がよかろ。又、皆々が此処がこうと言えば、一つの理も取り直してやろ。これはどうなりとせんならん理である。
 明治37年5月25日
 村田幸助、養子につき伺い(村田幸助の養子を貰い受けしに、やむを得ざる事情から、その者は親里へ返し、今度改めて南本武平の六男留吉22才を貰い受けたき儀願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情縁談一つ事情、前々事情は余儀なくという、余儀なく一つ理。これよう縁談事情聞き分けにゃ分からんで。どうというこうという一つ理ないもの。さあさぁよう聞き分け。一日の日を以て尋ねる一つ心、縁談重重の理運んでやれ。これ将来の心に治め。一度一つの理生涯の理治める。なれども、どうもならん。親子と言うても、兄弟と言うても、銘々心から一つ/\の理変わる。どうもならん。一つ銘々心であるから、どんな徳があるとて、心に治まりなくてはどうもならん。さあ、これ何かの事情に、一つ改めてこうと、一日の日の心、さあさぁ皆々心に治め。こうと言えば、許そ/\、さあ許しおこう。

 (6月)
 明治37年6月11日
 安村甚松50才、身上願い(郡山部内中背支教会長)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上という、一つ理という。尋ねる事情、長らえて/\身上一つ事情、どうでもいかんこうでもいかん、どういう事であろう。長らえての日を、余儀なくの理通り居るであろう。さあ一つ指図を貰うたらなあと思う心は、日々の理であった。尋ねるから一つ順序の理諭するによって、よう聞き分けにゃ分かり難ない。さあこれまでという、十分の心を働かしたる中であろう。なれど、身上に掛かれば、日々という。身上さえ速やか、と思うであろう。さあさあ必ず心の理取り直さにゃならん。これまで心道の上という、皆々の中寄り合うた中、取り直さにゃならんで。どういう事をして日々にという。煩い/\、心の一つ理も煩い。よう聞き分け。さあ難儀さそう不自由さそという親は有るか無いか。そりゃ有ろうまい。この順序の理、十分聞き分けにゃならん。さあ何であると言えば、所々に一つ理、世上から見れば、大層鮮やかなる理下りたる。これは末代の理。人間というもの、頼りないもの。この一つ理、金銭で買わるものやない。一つ理、金銭積んだるようなもの。さあよう聞き分けにゃならんで。一時の処、身上大層なれど、どうなりても結構という心を定め、皆々の心を運び、所々に心という理一つ。尽し損にはなりゃせん。尽した理は受け取りたる。これ一つ心に治め。十分諭してみよ。これ一つ諭しおこう。
 6.13日のお指図。
 年々歳々天然に大き成りたものは、いつになりても動かんで。無理をして年限の来んのにすれば、遂に離れて了う。そこで、まあまぁ真の心はまあ/\追々、急ぐ事要らん。これだけこう/\と思うなれど、急(せ)く事は一つも要らん/\。これだけ及んでこうと皆々の心に思う。又、こゝまでこうして来たのに、こういう事どういう事であろうと思うは理、なれども、思う事はどうでもこうでも及ぼすで。道も大きく成り、心も大きく成り、世界の心が大きく成りて、これはどうしてもこうしても建てにゃならんと、観念は世界にさすで。
 明治37年6月19日
 北嶋友五郎妻37才、身上願い(撫養部内香川支教会長)。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条事情尋ねる。さあさぁどうもならんならん。どうなるこうなる日々の処、よう聞き分け/\。さあさぁ尋ねる。尋ねるから又一つ事情理諭する。よう聞き分け/\。それぞれ長い間皆々の心重々の理、中に身上どうなる/\。長い間の身上なれば、いろ/\の心出るであろう。それは余儀なく心である。なれど、よう聞き分けにゃならん。一つ理運ぶ尽す処、十分の理に受け取りたる。そんなら身上何故こうなる。一時にどうとはない。なれど大層大層。皆々心によう聞き分けてくれ。道というもの、一代と言えば頼りなきもの。末代という処に一つ心の司という。この末代の理、一つ心に定めてくれ。どうなりてもこうなりても、この道という心を治めてくれ。満足一つ理与え、心の理一つ養うてやってくれるよう。一時どうとはない。

 (7月)
 明治37年7月1日
 村田熊三郎妻せい31才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上事情尋ねる処/\、さあさぁ一度二度身上さあもうならん/\ならんで日々の処通り来たる。さあさぁ身上の処余程事情大層。もう一度の処もう一度という。又候身上よう聞き分け。何でやなあと思うなれど、よく事情聞き分けにゃ分からん。これまでの処、幾重の道幾重の理、幾重の処中に、こういう事であゝと思う。よう聞き分けにゃ分かり難ない。因縁/\因縁ならと言うて了うては、どうもならん。この道よう聞き分け。人間という、一代と言えば頼りないもの。ならん/\の理聞き分け。これ皆な前生因縁のサンゲと言う。内々ならん/\の中一つこれ道という心を定め。ならんがタンノウという心を治めてくれ。成る成らん前生因縁のサンゲと言う。なれど、一時ではない。余程大層という事情である。
 明治37年7月8日
 高安分教会長松村吉太郎、今般都合により中谷に変更の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ長らえての事情、前々事情一つ一時事情尋ねる事情、皆々心という理段々事情集まり一日/\の日も経ち、年限/\今日はなあと思うた日もあった/\。長らえての年限の道筋、どうでも何でもという一つ精神、尋ねる事情願い通り/\一つ事情許そ/\。さあ許しおこう。さあさぁ精神の理に許すで。さあ許しおこう。
 明治37年7月11日
 増井幾太郎42才、小東フミ28才結婚御許しの儀願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、縁談事情尋ねる事情、一日の日を以て尋ねる事情、一つ理一つ心互い/\事情一つ一日の日の心事情、いずれも長らえての事情であろう/\。どちらもこちらも前々事情話し合い、どうしてこうして思う。一つ理成るようにして、どうこう一日の日を以て尋ねる事情、事情将来心の理なら十分の理。心を運んでくれ。一時取り急ぐの事情に、事情は速やか許そ/\。さあ許しおこう。
 明治37年7月15日
 越智久八妻ヒサヨ30才、身上願い(高知部内愛豫支教会長妻)。
  さあさぁさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情余儀なく事情であろう/\。さあさぁ又候又候事情という、いかなる事であろう、これ思う。一つ心、余儀なき事であろう。さあさぁ尋ねるから事情いかな話事情も諭するから、よく聞き取りてくれ/\。どういう事が違うこういう事が違う。これはない。これ通り来たる年限ある。年限ありて道と言う。よう聞き分け。身上に掛かる。いかなる事思う。皆々これ何でも助けにゃならん、救からにゃならん、と思う中に、一つ事情という。心一つ掛かり、どうもいかん/\。これ一つ理から余儀なく事情、運び違わんよう。これ伝えてくれ/\。さあ難儀さそう不自由さそという親の理、有るか無いか。よう思案してみよ。又候/\こんな事では世界から何と思う、何と言う。なれど、道という理一つ、成っても成らいでも、心を治め。所々一つ名称末代の理。一代と言えば、頼りないもの。道という尋ねる一つ理、所々一つ名称、この理、金銭や智者学者で出来たものやない。しっかり思案せにゃ分からんで。さあこの理は他から取ろうにも取らゝせん。剥がそうにも剥げやせん。安心の心を定め。又々どういう事こういう事。成っても成らいでも、この道という末代の理。一時一つ理始め出し、どうこうやない、万劫末代の理。この大望の理、十分諭してやってくれ/\。案じる事要らん。教会名称一つ理なくばならん。この理速やかなものである。一つ開き付けた道という、末代の道。さあ心に治めて運んで、成る程と一つ諭してくれ。これさえ治めたなら、一時の処どういう事もあろうまい。これ一つ治めてくれるよう。
 明治37年7月27日
 本席、身上御障りにつき願い。
 さあさぁ日を以て尋ねにゃならん日が出て来る。さあさぁ日を以て尋ねにゃならん日が出て来る。もうこれ一度どうでもこうでも、どうにも行かんから、一日の日を以て尋ねにゃならん日が出て来る/\。皆々よう聞き分けにゃならん。あれこれ取り混ぜの話する。もう長い話しではない。夜が明けたら明かい、日が入ったら暗い事、決まったもの。二つ三つ程の理を諭しおく。よう聞き分けにゃならん。身上どうもならん/\と言うて、日が経った/\。今日の日どういう事諭すなら、皆々これまで余程の苦労(の中)、年限(を)おいたであろ。年限を経た中に、楽しんだ日があれど、苦しみ(も)多い。楽しみは四分、六分は苦しんで居る。ならん/\の日を経った。そこで明らかな事(を)待つであろ。明らかな事(を)待(っているのであれ)ば、日々に明らかな心を持って、日々運んでくれにゃならん。それはどういう事に思う。どういう事(であるという)なら、心は名々の持ち寄りの心(であるが)、鮮やかな心に皆々の心治まればよし。(時旬の詰み切った)一日の日(が)あるによって、(うっかり)日が詰んで了うてはどうもならん。若き者にも、よく仕込まにゃならん。これまで残し置いたる席という。これだけの理諭し、場所と指図、これまで時々諭したる事ある。よく心に弁えてくれにゃならん。治まる事もあれば、治まらん事多い。治まらねば、どれだけの事運んでも何もならん。初めは軽き些かな心を伝えて道(が)出けたもの(である)。一時初めから一分始終でけやせん。よく聞き分けてくれ。これまでの道(は)容易ならん道(である)。教え一つの理から年々に道(が)できて来たる。よう聞き分けにゃならんで。これがいかん、どれがいかん(というて)、教え一つの理を放って了て、世界一つの理(に)取り運び、通ろうと思たて通れやせん。(それでは)余程難しい。これまでの日を数えてみよ。年限の内一箇年経ったら、これだけ/\と(道の理が)世界(へ)映りたで。国々まで及ぼした。(教えの理を外しては)世界(へ道の理を)映し難くい/\と、一寸話しておく。そら(世界の理は)何もならんとは言わん。(しかし)世上(応法)の道(を通る上について)三、四十年以来の道から諭すなら、万人の中(にあっても)ほんに(教祖の教えの)それから出来て来た道かいなあと、何処へ行ったとて(も)得心でけんではない、と諭しおこう。成らんと思て行ったとて、さっぱりの日(に)成ってから(は)どうもならん。これまで国々遠く厭わずして出て来る者に、皆な諭したであろう。若き者に皆諭したであろう。若き者に仕込まにゃならん。柔りこいものは、年寄りも若き者も子供も皆々喰うであろ。今席と言うたら教祖とは違うなれど、万事入り込んでの話しすれば、教祖一つの理も同じ事、と諭しおこう。

 (8月)
 明治37年8月5日
 兵神分教会長富田伜米太郎、長男米雄生後90日咽喉身上願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこれ待ち兼ね待ちに焦がれし一つ理事情。一つ心という、日々の処一つ/\堪ゆるに堪えられん一つ理、小児の処日々の事情、まあまぁ余程大層事情。何が違う彼が違う、どれがいかんこれがいかん、一時の処あろうまい。小児の処待ち兼ねた。子供楽しみは日々の理、中に一つこうなあ、一つ理これは堪ゆるに堪えられん。何よの事情よう聞き分け。世界日々という、皆々の理、道の上からどういうものと思うは日々の心であろう。一つ事情余程の事情大層、待ちに焦がれし事情なれど、何よの事情も眺めて見れば一つ事情、この一つ事情よう定めてくれ/\。
 押して、因縁という処で御座りますか、又、道の上には何お知らせ下さるもので御座りますか。
 さあさぁ尋ね返やせば一つ理諭し返やす。いかなる事も聞き分けにゃ分からん。名々小児と言えば、一つ外々の心もあろう。名々その中に皆々どうこう、又中には一つ/\これ多くの中である。これ一つの理タンノウ、事情同じ事と言えば、一日の日を定めてくれにゃならん。
 明治37年8月9日
 船場部内島船出張所担任城戸清次郎を以て一度府庁へ願い致せし処却下につき、分教会長兼務の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情、一つこれでと思う処、事情さあさぁどうこう一度やない/\、二度やない/\。どうでもこうでも一度二度の処皆々心なれども、世界並の心ばかりでどうもならん。難しいなる/\、どうも難しいなる。よう聞き分けにゃ分からんで。そこで早く/\より、あちらの区役所こちらの区役所は、世界並/\、世界並になってはならんと、前々より情に流れなよ/\と、前々事情に諭しおいたる。今一時の処世界並も同じ事、同じ事情、これよいと世界一つの理運び、どうもならん事情は、一つの道、どちらになりても許そ/\。さあさぁ許しおくが、何よの事もこれよう思案せにゃならん。世界あちらにもこちらにも、事情難しいなりてどうもならん。これこれ談じ合い、夜と昼との心を持ち、夜と昼との心を持ってくれ。いかなる心も通りてくれにゃならん。皆々に映してくれ。談じてくれるよう。
 明治37年8月23日
 8.23日、「日露戦争に付き、天理教会に於いて出征軍人死者の子弟学費補助会組織致したくの願い」に対するお指図。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事も尋ねにゃ分からん。さあさぁ今この一時一つ世界(の事情)という中に、一つ(助け一条)という(守護の)理は世界に(現して)ある。そこで、(この神の理について)これまでどんな事も言葉に述べた処が忘れる。忘れるから筆先に知らしおいた。筆先というは、軽いようで重い。軽い心(を)持ってはいけん。(助け一条)話の台であろう。取り違いありてはならん。この(話の)台(は)、世界の事情(が)、もうどう成ろうかこう成ろうか(という中にあって)、(しっかり守るべき)一つの台(である)。敵は大きもの、全国に於ても大層と言う。(これについての治め方は)古き/\事に、年限(の中)から諭してある。この一つの心得は今日の事や。(今)有る事(だけを)言うた事はない。紋型ない処から順序追うて来たる道。難しい事望んで、難儀苦労さす道を付けたのやない。ほのかに諭して居るやろう。理は一つに纏まりてくれにゃならん。皆々よう聞き分けてくれにゃならん。道という、道は楽の道は通りよい、難しい道は通り難くい。(しかし)難しい道の中に味わい(が)ある。よう聞き分け。敵と言うて、睨み合い/\という。一時の処、旨いように思う。旨い事やない。何でも彼でもという。これまで諭しおいたる理は、仮名な柔らかい中に要要の言葉諭してある。一時の処言葉だけでは忘れ易い。書きた事は忘れんもの。一時この際、もうこれなあという、何か治め方、皆手も付けてある。皆な一時一つに纏まる事がさておいて、あちらからちょい、こちらからちょい、纏まりた処が知れて居る。年限数えば、幾年経つ。もうどうもならんかいなあ、という処から、世界の道余儀なく一寸付けたる眼目の中に、一つ仮名な理に付けてある。一時どうもならんという。余儀なく理ある。来ん先から前に諭してある。思案してみよ。道という道は、どんな中も運んでやらにゃならん。又一つ所々、又一つ志や/\、理が思うから、志早いやない、遅れてある。そこで、よく聞き分け。もう一時尋ねる事情、それは何時にても許しおこう。大き事すっきり、これではどうもならんという処まで行ってみよ。これではならんという処まで行かにゃ、分からせんで。
 押して、教会長を会長に願い。
 さあさぁもうどうでも一つ台と言うて、元というものなくば、世界承知できやせん。いかな事も、よう聞き分けにゃ分からん/\。まだまだ一寸始め。始め掛けたら、どんな事始めにゃならんとも、分からん/\。これはどうやろうこうやろうと、指図取るがよい。指図取れば、何も恐れる事はない。もうあかんかいなあ/\というは、節という。精神定めて、しっかり踏ん張りてくれ。踏ん張りて働くは天の理である、と、これ諭しおこう。





(私論.私見)