【明治34年】お指図2

 更新日/2018(平成30).5.28日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「おさしづ」の【明治34年9−12月分、期日不明の明治34年お指図を確認する。


 (9月)
 明治三十四年九月十一日(陰暦七月二十九日)
 荒木シカ三十一才を増野正兵衞後妻に貰いたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情以て尋ねる事情、一つ大抵あらあら諭したる。余儀なく事情尋ねる。段々運ぶ処一つの理を以て十分の理である。万事の理前以て尋ねある。余儀なく事情は、皆な心の理に委せよう/\。
 明治三十四年九月十六日
 撫養部内周東支教会前年より又近頃火難あり御陰にて御助けありしも、後の心得のため事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はどうも何ともどうも事情によって一つの理を尋ねる。いかな事でもあろうと皆な思う。皆なそれぞれ元々から一つ定め、皆な成程という順序やなあという処から、名称下りたる。いかにもなあどうも不思議やなあと尋ねる。皆な不思議/\から、いかな理も遁れる処一つ/\思案は台である。いかな事も聞き分けて、しいかり聞き分けて、皆々一つの理に基づく、と一つ指図及ぶ。
 明治三十四年九月十七日
 西村喜之助次男喜代蔵一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、たゞ一つ小人と言うやろ。小人に何の事情一つ、これ有る無いは分かってあろう。後重なりて事情、重なって何であろ。事情日々一つ堪いられん事情であろ。この一つ事情どうせえこうせえ、どうせにゃならんこうせにゃならんとは、こら言えん。なれど、前々に事情前々に事情、又前々に事情、皆な指図に一つ/\諭しおいたる。一々数え、又分からん処尋ね合い/\、ほんにそうであるか/\、これよう思案して、万事一つに留まる順序諭してある。この一つ事情しいかり改めて聞き分け。小人の処何言うも一つ/\一時どうとはない。なれど、小人に大層。これ一寸諭しおこう。
 押して
 さあさぁ何か心に掛かる事は、心に掛かる事は、どうであろうと、それぞれ中に相談話し合い、何か事情何かどうと理が出る。古き指図に諭してある。これよう聞き分けてくれ/\。
 明治三十四年九月十八日
 前川たけ前日身上につき、前お指図に古き顔に直してやろと御言葉、又心だけやで、との事もありますが、是は教祖のお守り下さる方と同様との事でありますか、御供包みさして貰いますかとの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何か一寸指図ある。その指図は容易ならん指図。もう十分年も年、年限も十分。余程長い年限である。そこで身上から尋ねる。尋ねるから、まあ暫くなりと、たとえ一日なりと満足与えば、ほんにと言う。一時尋ねる事情、事情は皆なコウノウから何より与える。コウノウなく与えん。もう年限古い古い。尋ねる指図教祖の所暫くの処、互い/\結び込んでやるがよい/\。こうして一つ諭したら、何よ分かる。この所へ寄ったら、どんな者でも教祖の間へと思う。なかなかそうやない。皆な理を改めたる者、教祖の間へ行て守りという。さあ芯はあれど、未だ定めてない。日が来んなれど、どうでも運びせにゃならん。そこで、月替わり三人、月替わりである。何人替わり/\と言うて、たゞわや/\ではならん。三人である、又替わる。その間は何すると思う。年取りたら、今日は気分悪いと思えば休む。気分悪いと思えば休む。そらどういう事するなら、又御供包み/\という。これも朝から晩まで詰めては出けん。若き者のようには詰められん。そこで三人掃除番替わりて三人。掃除番一寸改めにゃならん。段々理を諭したる。けれど定まりない。又、諭したる。それ守りという、芯はあれど、どうしょうと言わん。一寸したら芯の役、あと空き手という。何も用がないという。皆な若い/\ような、わや/\ではならん。もう十分日が詰んである/\。なれど、こうと改める事でけん。一つ改め掛けたら、皆な改める。これよく聞き分けてくれるよう。
 明治三十四年九月十八日
 土佐卯之助前より分教会へ行くと立て合うて、妻まさ身上障りにつき、身上から事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん/\。どういう事であろう。心得んと言う。心得んから尋ねる。尋ねるから又事情指図、どういう指図。まあ一ぱしはやれやれと思えど、たゞどうも道の処なあと思う。余儀なく事情の場合という。今一時取り決まりてどう、取り決まりてこう、心あれどとんと分かろまい。又銘々兼務/\という中に、どうも不思議/\と思う事判然心得ん。身の処なあと思うは理なれど、遠い所/\と言うも、前こちらへと心移した処から治め。こちらへこうして、向こいと思わにゃならん。又余儀なく兼務して居る。その処、又次という。人という処もある。その心へすうきり委せて、結構と思うた処から委せ。そこで、後の処急ぐと、あちらこちらという。まあいずれ時来たら治まる。遙か心持ってそれから定め。身上案じてはいかん。案じる事要らん。案じて居てはならん。
 明治三十四年九月二十一日
 大県分教会長増井幾太郎妻みつえ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ事情理堪えられんと言う。一つ事情いかな事であると思う。身上迫る。何の事情で迫る。この事情ならん事情願いの事情、それは互い/\事情であるから、一時も早く心合わせて運ぶは道の理。又一人事情どうなろうか知らん、こうなろうか知らんと言う。なかなか事情大層、一時どうとはないなれど、何が間違うてどう、何が違うてこう、そらあろうまい。言うに非ず、皆精神集まって台出けてある。一人事情どうこうあろまい。一つ台出けてある。これ一つ聞き分け。内々事情、精神定め掛けて、一日という理から成りたるもの。成るも一つ、成らんも一つ。成る事情も十分成らん事情も十分、精神定めて、成っても成らいでもという精神定めて台と言う。皆な精神定めて出けてある。台という、それから皆な台という理聞き分け。一人成ってどう成らいでどう、道はこういう事情であろうまい。小さい事情。道は末代という理聞き分け。あちらにもこちらにも精神の固まりは台。末代これ楽しめば又と言う。一時迫りた時、そらどうと言う。一時どうと、理ない。なれど、大層/\事情は、どうと更に思うな/\。この理よう聞き分けてくれるよう。
 明治三十四年九月二十三日
 政田甚五郎五十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一ついかな事であろう、一つ尋ねる事情、尋ねる事情には又一つ指図という理を、これ一寸しておこう。よっく聞き分け。さあさぁ長い間/\に、あれこれどんな日もあったやろ。こんな事と思た中、これ道の中、又年限追うてやれやれと思う中に、身上あゝと言うは、余儀なく事情尋ねる。尋ねば指図及ぶ。よう聞き分け。身上不足なるとは思うな。身上不足なるとは思うな。まだまだ先長くと定め。道の上ならこそ、道の上ならこそと、心定めよ。よう聞き分け。人間という、たゞ一代切りと思たら、頼りない。人間一代切りとは必ず思うな。そこで一つ理がある。皆な生まれ更わり、出更わりという理聞き分け。親が子となり子が親となり、どんな事もほんになあ、よく似いたるか/\。この一つ姓ありて現わしたる。この理聞き分けて楽しめ。こんな事ぐらいとしいかり定め。とても/\及んでからはどうもならん。日々不自由と思わず、心改め、しいかり踏ん張れ。しいかり踏ん張れば、まだまだ長いで、まだまだ長いで。
 明治三十四年九月二十五日
 上田与三郎四女こいと十七才身上願い。 (奈良支教会役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上/\という、身上事情いかな事であろうと尋ねる。何がどう何がこうという事情には、何もあろまい。なれどよう聞き分けにゃならん。一寸事情諭しおこう。まあまぁどんと定め心持って所立ち越して入り込んだ事情、又台という事情しいかりせにゃならん。又内々子供不足何か治め方、又内々事情もあろうか。分からんから事情運び、何どうすれど鮮やかならんから尋ねる事情は、そこい/\誰々又誰、所々所には又理もあろ。万事しいかり聞き添いせにゃならん。又先々は内々台であるから、その台とんとふわふわしたもの。ふわふわではならん。皆な世上理を固めるには、それぞれ理以て事情、世上の理は皆な元にある。元からしいかり力添いるは理。その力抜けてはならん。一つ台拵いたら、台しいかりせにゃならん。ふわふわではどうもならん。そこで、これまではこう、これからはこう、と理は世上にある。世上固まりて、あちらにもどう、こちらにもこう、と皆出けてある。こちらはどうもなあ、どうもなあやない。皆な同じ理治めたる。なれど、台ふわふわではどうもならん。ふわふわでは世界固まるか。皆な固まるから、今日も賑やかであったなあ、今日も結構であったなあ、と言う。これ台にある。この心聞き分け。皆な同じ家内。さあ身上一寸には行かん/\。なれど、案じる事要らん。内々事情治めてる者も、ほんにそうやなあと言えば、身上鮮やかなもの。これ一寸諭しおこう。
 押して願い。 (台という処御諭し下されましたが、担任は息子にでも変えたものでありますかと願い)
 さあさぁ尋ねにゃ分からせん。若い者じいとして居て世界固めらるか。固められん理は世界にある。皆な若き者しいかり働かにゃならん。たゞじいとして居ては、世界鮮やか花咲こう道理はない。これしいかり聞き分け。
 明治三十四年九月二十六日
 東部内青葉出張所事情願い。 (同担任菊地猪四郎不都合有之為に分教会長上原出張の上段々諭せども聞き入れ無きに付、その親教会谿郷支教会長松本を事務取扱人に兼務させ、仙台市本材木町百一番地へ移転の事御許し願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん事情であろ/\。心得ん事情は二度三度理を諭し、いかな心の理もどうもあたえん事情なら、日々取り扱えでけんという処の事情であろ。道にあって道を外れば、道とは言えん。言えん一つ限りは、順序運んで一日尋ねる。尋ねるから指図。遠く所どういう事一々分かり兼ねるやろ。どうも見難くい。成らん処事情は、成るようの理に委せよ/\/\。
 明治三十四年九月二十七日
 過日より永尾よしゑ身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる一条/\、さあ身上一ついかなる事/\、長らえて/\よいかと思えば又なあ/\、段々日遅れ/\の処々、どうでもこうでも尋ねにゃ分からん。何よの事も尋ねにゃ分からん。身上一つとして諭し掛ける/\。いかな事もしっかり筆に留め/\。いかな日も詰んで来た/\。どんな事も詰んで来た。うっかりしては居られん。日柄十分詰んで来た/\。たゞ身上と言うて出て来る/\。尋ねてくれと言う、願うてくれと言う。どういう所からも来る。この身上一つ一時尋ねにゃならん。事情忙わしいな/\。今日は詰んであると言えばそのまゝ。世界の者遠い所は一時にしてやらにゃならん、運んでやらにゃならん。忙わしいて日々第一ようよう尋ねる一つ理、いかな事も聞き分け/\。これまでとんとどうもならん。ふわふわしたもの。これから万事何かの事も取り決まり/\、存命どういう事も諭したる。どういう事も結ばにゃならん/\。道として順序よく聞き分けて、年限数えば、古い長い何年後道は分かりあれど、発端道始め掛け、どういう処こういう処、道の順序一つから、万事事情も世界理も世界何ようも世界。この事情聞き分けにゃならん。しっかり聞き分け。あらあら一寸/\の話ほんのにをいがけのようなもの。内々である/\。とんと分からん。しっかり改め。順序諭しおく。よう聞き分け。席身上と言うて願うた/\。どんな指図こういう指図とそんな諭してはならん。誰が見ても聞いても、皆なほんにそうやなあと諭せにゃならん。皆な勝手/\ではならん。これからどうでもこうでも、何でも彼でもしっかり改め。ほんにそうやなあという処諭し掛けるによって、一点打って印し掛け。さあさぁようしっかり聞き分けてくれ。どんな事も聞き分けにゃならん。幸々の席を以て話し、又写したものは大いに違う事もあろう。実際は、あらあら見たんと同じ事。正物に一つの理違う事あろまい。時々事情話したい諭したいなれど、どうもならん。席始めた順序話し掛ける。さあさぁよう聞き分け。存命の間というものは、何も楽しみなくして通りた道、諭し掛ける。艱難苦労分かりなくてはならん。大きな者余儀なく事情で身をかくれた処々、どうでも残念/\で暮れた。又、一つ理よう/\残したる事情、一人残したる者に日々入り込んで働かし/\、思えば思う。はっと思えばはっと。神というものはどうせこうせは言わん。なれど、成って来るは一つの道、身上というはよいかと思えば又々日々の処切なみの処は、道という処から聞き分けば分かる。皆んな寄り合うて居る中に、女一人子供二人、これ容易で通れん。陰から引き廻すから、どうでもこうでも成るが道/\。これ聞き分け。身上の処案じた分にゃならん。諭し掛けたる事情、刻限と言うて諭せん/\。これからあらあら説き切る理にあたわにゃ直ぐ答え/\。皆な立ち寄って究めにゃならん。聞きながら聞き流しではならん。年々の処月々という、月の祭祭典大祭という。月々勤める道という処から出たこの道、屋敷この屋敷へ入り来る這入り来る年限見て分かる。この一つ理聞き分け。もう待ち兼ねて誰と/\という人まで指図せにゃならんようになりたる。月々祭典つとめという。古い者居る、又中途の者居る。誰ならん彼ならん、彼ならんとは言えようまい/\。この一つ理聞き分けにゃならん。皆々揃うて男女という。何役何役あらあら分かり、あれでほんに陰からしてるも同じ事、表と言うて仕切った事はない。大き成れば大き成る。ふわふわした事ではどうも一つ諭す事できん。一つ切り諭しおく。よう聞き分け。皆同じ事。鳴物事情/\、皆揃うて同じ事情。古き者出さにゃならん。皆な楽しんで、もう日が来にゃならん、という古き事情。又前々以て、鳴物一条指図した理ある。皆な初め雛形と言えば、余程であろう/\。中に一つ雛形の内に、又内々ある。誰々、前一日前からちゃんと定めてと、伝えてある。その日になりてから、どうこうと言う。そんな事ではならん。今の処あらあら後何してるやろう。分からん。これを取り決まる/\。幾度という。一度には出られやせん。前日ちゃんと決まりして、何人決まりして出れば皆な嬉しい心であろう。その日来てあちらへ添い、こちらへ添え、とんと不安な者誰々二つの理ある。誰と誰と言わいでも分かりある。この中の区域/\分かりてありて、押せ/\では分かりない。これ決まり最初控え、又中に一人出たいと言えば出たらよし、今日は出よまいと言えばそれでもよし、これはこれまで書取に出してある。調べてみれば分かる。その中に諭したる事ある。席という/\席に着いたる人という区域、分かるか分からんか。分からにゃ分からんと言え。理という理が分かろうまい。こらこうと答えするまで。返事待つで/\。
 一人と一人という処、どういう処でありますや。
 さあさぁ分からん/\。分からねば分かるまで諭しおこう。又、分かりても、どの理どういう理と答えるまで諭す。答えて真に分かりたら、筆に留め。席と言うてある。何年以前貰い受け、地所の処、ぢば分かるか分からんか。尚行なう処分かろまい。親という子という、この理分からん。この理すっきり分からん。つとめ/\皆な今日は出ようと思えば出たらよいで。出よまいと思えば、出やにゃよし、俺も/\わしも/\ではならん。前一名定めたる。後二人/\、これ等は皆中に一つ理にこの区域有るものか無いものか。これ一つよく聞き分けてくれ。
 あと二つ小梅とまさゑとでありますか
 さあさぁ改める/\。すっきり改める。これ等は、出ようと言えば出たらよい。出よまいと思えばよし。どうでもこうでも一つ台つとめ。又後々子供聞き分け。伏せ込んだら後嗣いだるも同じ事、二人出ようと言うたら出るがよい。出よまいと言うたら出やんがよし。この道理分かりたら分かりたと答するがよい。この理分からにゃ何遍でも尋ね返やせ。こらこれ前より言うたる。明日は誰々名出して定めるまで。今日はわし出して貰おと言うは、そのうち決めて出すがよい。この理分かりてない。これも同じ理。席と言うて伏せ込んだる理も、同じよう取り計らわにゃならん。宵の日にちゃんと決めまして出るように致します、と申し上げさあさぁもうこれ聞き分けにゃならん。もうこうして仕切りて一致できたら、大いに守るが道。聞き分けずと、そんな事と聞き流ししては、とんと分かり難ない。さあさぁ、まあ一つあらあら分かりたら分かる。女一人で子供二人掛けて行くは容易やない。これに添う者いついつまでと思うた中に余儀なく事情。又後見難くい。こんな事して、せいでもよい/\と言うやろうなれど思案してみよ。来る者に来るなとは言えん。又頼んでも来るものやない。これよう聞き分け。あらそうと見遁してならん。見遁しては越すに越せん。越すに越せん事ありてはならん。この理よう聞き分け。聞き損いありてはならん。あちらから来るこちらから来る。来る事来なと言わるか言えんか。今日はどう明日はどう、北も南も同じ事。これ違うか違わんか。言うたらよい。
 梅谷四郎兵衞より違いませんと答あり。
 さあさぁ又々それぞれ談示をして、ほんにそうであった、それではならん、と言えば、道銘々一個として出て来る者、断り言わるか言えんか。これ分かりたら、何よりも明かいもの、広いもの。
 高井猶吉より一同相談して申し上げますと。
 さあさぁあらかた諭したる。一時取り立て、ほんにそうである、取り纏まれば、一つ理に申し立てるがよい。
  明治三十四年九月二十七日
 石井治太郎妻志げ四十七才身上願い。 (越後村松出張所担任)
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上/\どうも一時心得ん。段々日は経てど、一つ理がない。いかな事であろう思う処、成らんから尋ねる。尋ねば又指図に及ぶ。いかな事情もよく聞き取れ。これまで長らえて道となって、一つ理運び/\道尽した理は、しいかり受け取ってある程に。尽し損にならん程に。何したんと、必ず思うやない。十分受け取ってある。尽した理は、日々心受け取ってあれば、身上の処なあと、又一つ心に起きるやろ。よう聞き分け。人間は一代と思うから、身上事情あれば頼りないと思う。一つ身上いかな事情、何も知らず/\理であったなれど、道というこの理末代理である。すれば、よう聞き分け。短い/\と思う。短いと思てはならん。長いという、長い心持たにゃならん。長いという心の中に、身上自由なあと思う処、取り直し。末代という理は、これよりない程に。皆な生まれ更わり/\と言う。よう聞き分け。この理分かれば、日々苦し中に楽しみあろ。身上悩む。身上悩む処、世上眺め。世上眺めば、いかな理もある。どんな理も世上にある。この理聞いて心にタンノウ。内々どうであろうという中に、何のタンノウはでけん。なれど、世上にてタンノウ。成らん中のタンノウは前生因縁のサンゲえである。身上の処大層。一時でないなれど、満足与えて、楽しみ付けてやれ。運び損にならん程に、尽し損にならん程に。末代の理に受け取ってある程に。これしいかり聞かせ。
 明治三十四年九月二十八日
 昨日永尾よしゑ身上のお指図より、これからおつとめの処、真柱夫人より毎月二十五日の日に一二三の決まりかたして貰いまして出て貰います願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかな一つ取り締まり、取り決まり取り締まりは、もう直きにそういう一つ理結んで来る/\。万事の処つとめ始まりある/\。何よ世話役という分からん/\。一寸雛形先に一寸出してある。初めは、分からん処から、ほんにあらい処から合わせ、たゞこれ鳴物は台である/\。この理分かりたか/\。雛形ある。初めから一つ、十人なら十人、九人なら九人、一時に理はない。まだどんな事でも一時に理はないもの。何も紋型ない処から、並大抵やなかった。容易やない。今のように帰って直ぐに習うと思えば、習う事も出来なんだ。そこ分からん。暗がりという処から始め掛けたる。その時どうでもこうでもなかった。手合わせて順序の道通られん、ならん/\から一寸始め。まだ人は要る。その時分その時という。その時は、何時どういう処から引っ張りに来るとも分からん。銘々思うてみよ。分かる。又話の中に、所々銘々名称下ろしたるも、皆な苦しみ通りたる。まだその元なかった時自由通り来たる。これしっかり聞き分け。その道理分かりたら、何よの事もほんにそうや/\という理、皆分かりて来る。この道理聞き分けにゃならん。
 分かりましたからその通り運ばして貰います。
 さあさぁ前々に諭したる処、つとめというはどうである。今日は何人出る、出る。これを分かりてある。元々という一つ理分かりてある。分かりてなくば、遠慮気兼は要らん。鮮やか尋ねば鮮やか指図する。指図以てすれば気兼はない。鳴物始め掛けたる。その場その時人はなかった/\。出しとうても出せん、出ようと思うても出られん。こゝらから聞き分け。つとめ軽いように思うた分にゃならんで。そこで、よう聞き分けにゃならんで。
 明治三十四年九月二十八日
 梅谷とみゑ修行のため世界へ奉公に暫時出す願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供々々という。まあ何かの事もどういう事も世上の理はためになる。随分人の中へ出れば、上の事も下の事も分かる。理なくば添わん。たゞ親のねきに居たばかりでは、何も知らず/\、一つの理分からん。世上の理辛い理分かりてこそ、精神結んだる理も分かる。そこで事情いつ何時なりと心に委せよ/\/\。
 (10月)
 明治三十四年十月一日
 本席宅二間に六間の菓子拵える小屋いろいろ入れる物建てたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ思うよ/\言うよう/\してやってくれ/\。さあ許そ/\/\。
 明治三十四年十月三日
 水口部内御殿場出張所何の事なく少し北へこけましたにつき、段々事情運びこの度造築致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうもなあ不思議やと思うやない。こらどうもならん。どうしょうと思うてなるものやない。出けるものやない。又しょうまいと思うてもなって来る。こら不思議と思う。そら思うやない。不思議はない。一つのもの持たにゃならん。さあ皆々力添え/\、力添えばどういう事もでける。これはこうと決まり、どうも不思議と、必ず心に掛けるな、気に掛けるな。よう思案してくれ。
 明治三十四年十月十二日
 諸井ろく名古屋へ奉公に出したき儀願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供/\という。まあ一つの事情には、どうしてこうしてというは親の理。又一つ所々、又一つ見習いとも言う。見習いというものは、皆なそれぞれ所々、皆な見習いはせにゃならん。見習いは人の心と言う。人の心兼ねて日々心を兼ねて働くと言う。皆な精神治まる台。何も知らいでは勝手はっちゃ知らん。そこで後々働く事いかん。そこで皆な艱難の事情は、人に満足与えるという理、満足与える理なくばならん。満足与えるは理。そこで艱難十分の心なら、何時なりと委せおこう/\。
 明治三十四年十月十三日
 教校教室二棟出来上りにつき、後へ事務室二十間に五間物を建築致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前々に皆な事情以て尋ねるからは、事情の理はすっきり諭したる。建家/\という、二箇所は十分許しあればこそ、出来見て楽しみ。又後一つ尋ねる。尋ねば、事情は許さんではない/\。これはどうでもなけにゃならんから、許す。なれど、出け上がりたら移さにゃならん。これだけしてどれだけして、という事は許されん。許されんというは、どういうもの。よう聞き分け。この道というは、不自由勝難儀仕勝、何言うも彼言うもあろうまい。この道の初め三十八年あと勤め場所/\という。段々世界という。今一時やない。年限数えば、三十八年あとから段々精神定めて通り来た者、何人あるか数えてみよ。調べてみよ。こゝまで作り上げるは容易やない。何か小さいものから、何も要らん/\と言うて、それからでけたる道。その理で作り上げるは、どんな事でもでけるなれど、人間心でしょうと言うた処が、神がじいとすれば、でけん/\で。これだけこうしてと言うは、ならん。皆な不自由勝というは、前々諭したる。よう思案してみよ。まだまだ出け上がりたるもの何もない。さあ月々祭典という。さあ雨が降れば畳上げる/\。そらそらと言わんならん。さあ中に錦を着ずして、外に錦を着ては通られん。日々暗がりではならん、暗がりでは通れん。夜の暗がりは通れるなれど、昼の暗がりは通れん。これをよう聞き分け。でけ上がりたら移そ/\。皆な半端という処からするやろ。これをしっかり聞き分け。
 教員室と付属建物だけ建てさして頂きます願い。
 さあさぁならんものだけは、こらどうもならん。一日の日もなしには居られん。どうでもこうでもせにゃならん。せにゃならんが、よう思案せにゃならん。さあ一時建家の処は許そ。公然許そ。さあ移さんならんで/\。
 明治三十四年十月十四日
 前日永尾よしゑの身上のお指図に古き事情という処なり、中の事情という処もありましたが、その古き事情と仰せられますは如何の処でありますや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねにゃならん。どんな事情も尋ねにゃならん。何遍諭せど、どうもならん。大方分かれど、埋っておくも同じ事、何と尋ねたとて、一つ/\諭しあれど、とんとどうもならん。又十のものなら六つという。ようよぅよう/\六つにも行かん。よう聞き分けにゃならん。古き/\と言うて、事情諭し掛けたる。中という、見難くい事情もあれば、中に鮮やかもある。又古き事情にもよろまい。どういう者もある。何かよう聞き分けにゃならん。古きというはおら年限何年なると言うても、理がなくばどうもならん。古き事情にも功なくば同じ事。この理悟らにゃならん。よう聞き分け。何かの事もどうしてこうしてと、あらあら改めてこういう事に運びましたというは、受け取る/\。古き事情どういう事と、分からにゃ分からんと答せにゃならん。分からんから尋ねるのやろ。皆々一つ/\の理を改めて、尋ねてくれにゃならん。
 押して、古き事情と仰せ下されますは鳴物の事でありますや、教祖の処に居て下されます老女達の事でありますや願い。
 さあさぁどういう事も古き数々ある。皆な改め掛けた理から改めにゃならん。どうもどうもあれもこれも映りあって、道理に一つ理を拵えるから分からん。そこで十のもの十ながら分からんも同じ事。よう聞き分け。鳴物一条という。鳴物一条から一つ理聞き分け。前々より諭したる。まあ初め/\それぞれ道理からよく聞き分けて、よう思案せい。思案すれば、成る程と分からにゃならん。どうでもこうでも分かり掛けたる理あるけど、情に流れる事はならん、情に流れる心は要らん。情に流れるようでは、どんな道が見えるやら知れんで。情に流れるような道ではないで。
 平野楢蔵より又押して、先達て桝井伊三郎と私と運びました事でありますかと願い。
 さあもう何も彼も分からせん。どれ一つ定まったと答あらせん。定まったらどれはどうと答せにゃならん。答もせず情に流れるから、どうもならん。そこで、情に流れなと言うてある。情に流れては、分かりあって分からん。さあさぁ事情激しいで。これより、激しいで。さあさぁ分かりてあれど、それを運んで、これだけこういう事に運んだと、一度もあらせん。しさがし喰べさがし供えて居るようでは受け取れん。さあさぁ情に流れんようにせにゃならん。人間心の情に流れてはならん/\。情に流れんようしっかり治め。しっかり治めてしっかりせにゃならん。情に流れてはならんぞよ/\。
 明治三十四年十月十五日
 芦津分教会長井筒五三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\事情/\、さあ身上/\いかな事、どういう事尋ねる/\。尋ねる/\事情、さあまあ一時の処、どうと一つ無いが、身上という、又世界という、さあ案じるやろ/\。案じてはならん/\。ようしいかり心というものに、一つ用意という理拵えてくれ。皆な身上案じる事先に立つ/\。道というものに、よう思案してみよ。掛かりというもの、どういう処から掛かりたやら、こういう処から掛かりたやら、年限後というは、困難日通りたる。又一つ所々、名高という、世界に一つ不思議という。元々という、心寄り合うた一つ固まりという。この理聞き分けにゃならん。身の処、どういう処違う、何が間違うたると思う。間違うたると言う。間違うたる者寄っては、こうのうあらせん/\。そんなら、身上どうしたものと思う。よう聞き分け。どんな事でけようが、どんな事になろうが、この道の元という理から聞き分けてみよ。皆な惣々心に治め。理は末代という、末代理拵えるという。末代の理拵えるは、並大抵で成ったやない。身上という、よう聞き分け。身を苦しみさし、不自由さし、こんな道は世上にあろまい。身上に何の変わりなくば、何も言う事はない。よう思案してみよ。掛かりて来れば何が間違い/\と思う。よう聞き分けて、ほんにと心に楽しみ組み立て、心一致、一つ理あればこそ世界という。この心楽しみ、成っても成らいでも、一つの理積み立てたら、末代という理皆治め。早いという、遅いという。早いという、遅いという。明日という日は皆な分からせん/\。どんなにしたとて分からんなれど、理によって夜が明けば/\楽しみという。よう聞き分け。一時どうとはない。一寸大層なれど、しいかり心に理結んでくれ/\。成っても成らいでもと言う。又候と定め。心しいかり大丈夫と定めてくれ。
 明治三十四年十月十七日
 本部のおつとめに出る事につき、沢田善助、南治三郎、仲田楢吉三名の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、人々と言うてそれぞれ事情、段々それぞれの処からあちら見る、こちら見る。見る処から一つ、まあまぁ道理という道なら、こうと段々話し合い、日々日を遅れるだけ。どうもならなんだ。日々こうしてどうしてこれだけ/\と言う。今日一日の日から許す/\。又後々の処精々道尽さし運ばし、年限の道から段々の理、一日の日も早く明らかと言うて、これも一寸聞かしておこう。
 明治三十四年十月十七日
 今村五平六十三才身上願い。 (水口分教会役員)
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上障る事情尋ねる。さあいかなる事も段々さあさぁどうもならんと思うであろう/\。さあさぁ一時の処、身上大層。又大層なら大層のよう、心の楽しみさゝにゃならん。長らえて/\この道段々通り、いかなる事も運び尽した。それぞれの処、どういう事であろうと、一時思うやろう。なれどよう聞き分け。十分尽した理、受け取りある。理は末代の理に受け取りたる。この心の理楽しましてくれ/\。尽した理は尽し損にはならせん。これよう聞き分け。理は末代。一代と言えば頼り無いもの。理は将来末代である。しっかり聞き分け。一時どうとはない/\。これ楽しませ/\。満足を早く与えてくれるよう。
 明治34年10月18日
 永尾よしゑ、身上お指図につき運び方致しその上身上治まらざる故、一度医師に見せること本席へ申し上げし処、前々お指図角々今一度親様へ御願い申し上げとのことにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうでもこうでも分からにゃ尋ね。前々にも諭してある。どうも心でどうこう悟り分からぬ。書取というものは、書き抜けあれど、書き添えはない。書取通り万事赴くなら深き指図。これはこうそれはそう、順序の道諭しある。なれど、どうもならん。一々一つ/\、段々一つ皆な答えて、どうしたら宜しい、こうしたら宜しいと、これを一つ/\答えるがよい。何よの処幾重の処、又一つ悟り大概聞き違いある。心で濁り差してはどうもならん。又、聞き取る事情こうした限りには、席に満足与えにゃなろまい。さあさぁ書取出して、しっかり読み切れ。
 島村菊太郎より前の書取一枚程申し上げる処へ。
 さあさぁこれはこう、それはそう、どうなったこうなった、一つ/\の理を定めて答えるがよい。
 平野楢蔵より角目押して願い。
 さあさぁすっきり読み切れ。すっきり読み了え。
 読み上げてから。
 さあさぁ話し掛ける/\。さあさぁもう段々に指図してある。十分/\日柄待って指図まで。指図してある。追々それぞれ古き者あれがこう、放っておけん。出さにゃならん。日々さああれとこれとこれとあれと、どうこうあれば理指図する。又一つ第一中に筆の中に、一度の話にも聞かさずにおいては、指図は何の為の指図である。皆な応法の中の理、一つよい/\仮名の理なら何時にても治まる。惣々の理は第一一つ、二人の事情は一言も述べてない。これはどういうものか。分からねばすっきり分からぬように為して了う。さあさぁこれどうするか。指図あれど区域を立てゝ、こういう道理に運んだと申し上げた事が、いつあったか。さあさぁそうでないもの仮名なもの、勝手の運びどうもならん。以前何年以前伏せ込んだ理、真に心に分からんとは言えようまい。又不服な理と思うなら、ならにゃならんと言うたて、言葉書取と言うものは違う事ある。それでは心胆心に分かろまい。一つの理このまゝとなる。さあさぁ書取というものは、筆に誤りある。正物というものは間違いはありゃせん。この理分からにゃ分からんと言え。さあさぁこゝまで言うて一つ答もなきは、篤と談示をするがよい。日を送るがよい。
 桝井伊三郎、高井猶吉、平野楢蔵話しの中に。
 さあさぁ分かり掛けた/\。籖をして出るは同じ理。区域が分からねば皆な一つの理。これは不服なら不服と言え。これはこうなると言う理やろう。さあさぁ分かってある/\。心にあって口で述べんから分からん。分からんから日が延びる/\。日が延びるから、段々何よの事も一時の事に取り決まる事でけん。さあさぁならにゃならんと、この場で答えるがよい。さあさぁこれ前々くどう書かし/\正物という、正物に違うものない。正物と、妙な怪体な指図と思うやろう。正物という、正物なら分かるやろう。筆取は誤りある。多く皆な一つの運びこうという理に赴かんというは、正物何のための正物。何遍返やしても、正物に間違う事はない。
 明治三十四年十月十九日
 湖東支教会長佐治登喜治良妻くに四十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という。いかな一つ事情、ならん/\/\、どうでもいかん。どういう事であろう、思う一つ事情、事情から事情を尋ねる。尋ねるには又一つ、一寸指図にも及ぶ。よく事情聞き分けにゃならんで。さあさぁ身の処迫り、切なみどういう事、何が違う/\、どういう事であろうとそら日々事情であろ。何も皆んなそれぞれ理が集まりてよう/\と言うであろ。又一日も早くなあという中に、一つ何もなくばなあと一つ思う。言うやろ。よう聞き分けにゃならん。どんな事も世上世界という。どんな事情もあろ。一時であったらどうや、一時であったらどうや。この一つ理聞き分け/\。一時どうではない。なれど、身上大層一時どうとはない。こゝで聞き分け。成る一つ成らん一つ、聞き分けにゃならん。この道という、容易でない。なかなかで出けて来たる中に、もうであろうか、日待ってるという中に、こんな事と思う。思うてはならん。よう聞き分け。理は末代。末代という、この一つ理聞き分け。世上の理見ていかな事、一時であったらなあと、この理聞き分け。一時聞き分けて、早く順序道運んでくれるよう。
 押して
 さあさぁ尋ね返やす/\。尋ね返やす事は皆んな十分諭したる。尋ね返やすまで。十分運び切る。心治まったる中に、こんな事と思わんよう、何でもどうでもという理は、末代という理を楽しんでくれるよう。これ一寸諭しおこう。
 明治三十四年十月二十二日
 高井猶吉、山沢為造本日より東分教会へ出張する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情これという、あれこれ/\又それぞれという事情、さあさぁまあまぁ一度/\もう一度/\事情、心おきのう/\事情、さあさあ許そ/\/\。
 明治三十四年十月二十三日
 上次田寅吉妻クマヱ四十四才身上願い。 (桜井分教会部内五条支教会所)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という/\、いかなる事であろう、どうしてこうして思えども/\、身上になあいかなる。皆なそれぞれ寄り合うて、段々と諭する中に、身上に一つ理ない。ならん。ならんから尋ねる。尋ねるから又一つ事情諭しおこう。身上という、事情余程大層なれど、一つよう事情聞き取りてくれ。一時に一つ一時理長らえての理と言うてあろう/\。よう聞き分け。一時どうとはない。なれど、余程大層。この道の理楽しみ。人間という一代と思えば頼りない。一代と言うたら頼りないもの。さあさぁよう聞き分け。何でも彼でもと思うた日あろう。どうなりこうなりあらあらの楽しみの中に、身上不足なるが、又一つ事情よく聞き分け。これ一つ身上ならん中の理タンノウ。又一つ理治めてくれるよう/\。
 (11月)
  明治三十四年十一月四日
 諸井国三郎先々月より咳出で身上障り、又小人二人一寸障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあどうも身上心得ぬ、身上心得ん事情尋ねる。又それそれ皆なそれぞれいかなる事であろう、尋ねる事情/\、一寸話し。さあ何でやろうと思う。心定め。又いかなる事情、道事情いかなる事、よう聞き分け。しっかり聞き分けにゃならん。さあさぁ不自由しょう、不自由さそうと言うて来たのやない。又何でこうなると思うやない。大望大層なるこの道年限数えて余程年限ある。更に分からず/\の中から事情、年限一寸見えてある中に、どうなるこうなる。よくならん。何でこうなると思う。同じ連れ来たる道という、理というは、分かりあろ。身上一寸、さあいかなる事と更に思うやない。道筋/\には、どんな事もあったであろ。さっぱりという。さっぱりなったらどうするぞ。さあ身上どうなろか、こうなろかと思うやない。身上に一寸苦しい切なみ理は立ってある/\。皆な中に重立ちたる道筋皆な精神一つの理にある。難儀又不自由定め。人を助ける道なら、助かるは天の理である。日々の理である。この道理よく聞き分けてくれ。さっぱりしたら、これどうなる。道というものは末代である。さあ身上切なみ、何が悪い/\と思う理が、今日はよいかと思えば又なあと言う。さあ小児幾人ある。何人あろうが天の道ある。天の道は何年経てばどれだけこれだけ、皆な惣々顔見て、これ楽しみという理を定めてくれ。もう何年経つ、幾つになる、どう、と必ず/\の理に思わぬよう。一つ心に治めてくれにゃならん。もう何年/\何年経てど、顔見て居るが楽しみ。これより外に楽しみはない。天より一つの理ある。一日の日は末代の理も同じ事。さあさぁ定め理は、楽しみ/\と定め。天より一つ道一日の日ある。難儀さそう、不自由さそうという親は世にない。この理治めてくれるが楽しみという。必ず/\この一つの心に楽しんでくれにゃならん。さあさぁしっかりと/\。
 明治三十四年十一月五日
 清水勘吉四十四才左合うた三十三才縁談願(島ケ原分教会部内高座支教会長清水、河原町分教会部内岐阜出張所信徒左合)
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条理尋ねる。尋ねるから、順序の理諭しおこう。さあさぁ縁談あちら年こちら年と言う、又理と言う。皆なそれぞれの心添う。又理も添う。十分/\一つ心を結んだ/\一条、早く順序の道を運ぶがよい。さあ許しおこう/\。
 明治三十四年十一月八日
 こたまの身上戸籍に付今後一身いかように致さして貰いしものや、最もお指図の手続もあれば一同心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一度事情という。皆なの中/\という。一つまあ余程結構と思うて、一日楽しんだ理もある。なれど、どうも人という、心見て、銘々身からなれば是非もない。これを恨みるやない。恨んではならん。身上という身から思うような理で、さあ是非もない。順序一つ諭しおこう。人間我が身から出したる。我が身からする事どうもなろうまい。たゞ一時道一つ理心に一つ理、人々我が身恨みという。これを一つ理台という。さあさぁ相手一つどうしたらよかろう、こうしたらよかろうと結ぶやろう。なれども、元々一つ、これ理聞き分けにゃならん。人の心次第/\、これよりさあこうして一人暮らしてでも構わん。これではなあと思うなら身一つ心、他にどうしょうこうしょう一時の処、この一つ道理諭するによって、皆々惣々惣々、一時の処治めやるがよかろう。
 押して、松村吉太郎より本人の心に聞かせ一身を治める事願い。
 さあさぁ人という、人心に尋ねるがよかろう。無理という、良いという/\、この理どうもならん。前々に良きと思たなれど、どうもならん。一人心に理、どうしたらよかろうこうしたらよかろう、日々ある。又どうしたらよいこうしたらよい、一時どうせいこうせい諭す事できん。一人暮らしでもだんない。こうして居たら結構。又あちらこちら日柄経つ。理も立つ。又々一つ理からならん。そこで、無理に結ぶがどう、まあ一寸暫くと思う。厄介と思うが、救ける心を持ってやってくれ。ならん中の理は受け取りあるで。これを聞き分け。日々の理にある。この心定めて、楽しんでくれるよう。
 明治三十四年十一月九日
 山下菊太郎母ひさ五十八才菊太郎妻三十才身上願い。 (水口分教会理事母及び妻)
 さあさぁ尋ねる事情/\、なあさあ身上という。さあ尋ねる事情もうどうでもこうでも、ならんから尋ねる。さあならんから尋ねる。何が違う間違う、尋ねる処、よう思案せにゃならんで。間違い何処に有るか無いか。間違いない所という一つ理、国々という一つ理、間違いありては通らりゃせん。又一時身の処どうであろうこうであろうと思うが理や。一つ尋ねるから諭しおこう。この道というものは一つ/\、まあ将来は末代の道である。人間一代と思えば頼りないものである。よう聞き分け。この道容易大抵でできた道やない。又一つよう聞き分け。これだけ尽す運ぶ中に、どういうものでなあと思うやない。必ず思うてはならん。さあ身上切なみ悩む中、タンノウできやせん。さあよう聞き分け。人間同じ神の子供、難儀さそう不自由さそうという親はない。さあさぁ又一時迫る処、一時どうとはない。なれども身上大層。いついつまでも結構という事情将来の理定め、取り決めてくれ。この一つの事情を以てタンノウ一つ聞かしてくれ。一時どうとはないが、身に不自由ありて、タンノウできやせん。が、不自由の中にタンノウするが前生因縁のサンゲである。これ一つ、よう聞き分けてくれるよう。
 明治三十四年十一月十一日
 内務省属官、兵庫県下北に在る教会所へ調査のため出張相成るにより部下不都合無之ように、山中彦七出張致すべき旨教長より御命令により本日出張致したき儀願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も年々刻限見て諭し置いたる。台という処、所には幾重の所もある、どんな所もある。一つ理という、年々事情時々という、旬を見て運びやらにゃならん。ころりと遅れてある。よう聞き分けにゃならん。遠く所段々に心を寄せて寄り来る場所である。どうでもこうでも注意と互いに親し合いせにゃならん。これ順序の道通り兼ねる。心しっかり改めてやらにゃならん。段々にこの一つの道を以て、さあさぁ尋ねる一つの事情は、さあさぁ許しおく/\。
 明治三十四年十一月十三日
 本部西隣足達秀二郎宅地四百二十四坪相談の上買い入れする事御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、広く/\という、広くという。いずれ広く成らにゃならん。一時に成らん。時々事情、又人の心によりて心一つ成るものや。あちらもこちらも理。こうと一つ心という、求むるという、時という、旬という。さあさぁ事情はどうともなる。追々にと、どんな事も尋ねるから、理が立てば許そ/\、許しおこう。
 水車の東南門二間程出して建て替えの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあどうこう処/\、これはならんと思う。皆々事情一つ、何時なりとも事情は許そ/\、さあ許しおこう。
  明治三十四年十一月十三日
 松村隆一郎、中谷よし縁談整い御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情一条の理尋ねる。尋ねるから一つ理諭しおこう。さあ内という、二人中という事情、親に兄弟中という、皆なそれぞれの多くの中を一つの理、これは理に何かの事情、さあ許しおこう/\。
 明治三十四年十一月十五日
 西初太郎妻やす三十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、どうもいかなる事であろう、どういう事であろう。一寸長らえての事情なら、どういう事もこういう事も、皆な聞き取って、道という。道は最初は所に何もなかった処、どういう理もなかったであろ。なれど、精神一つから、どんな理もそれぞれ集まりて中に、身上どうであろうこうであろう、一日の事情は余儀なく事情尋ねる。尋ねるから順序又理諭しおこう。さあさぁ身上何で悩む、どういう事であろう、と思うやない。必ず思うやない。なかなかの道通りたる。長らえての間、一日の日以て通り、長らえての年限であろう。さあさぁ又日々の処、あちらこちら順序理事情、そこで皆な思う。これしっかり理聞き分けにゃならん。道から一つ諭して居る理もあろ。一つ道、これよう道定め、道治め。万事の中の理、身の中に不足なる。又どうであろう。事情よう聞き分け。皆な日々の中、一つ銘々もなあ、この一つの理、よう聞き分けにゃならん。身上悩む。どうでもいかん。何たる事や。悩む中にたんのう。これ前生因縁のサンゲえである。よう聞き分け。難儀さそう、不自由さそうという親はない。この一つの道理聞き分け、タンノウせにゃならん。尽した理は末代理に治まりたる。時々の事情よう聞き分けにゃならん。しっかり/\。一時どうとはない。なれど余程大層。身上不足なりて、なかなかタンノウできやせんが、世上/\理を見て、タンノウせにゃならん。尽した理は、末代の理にしっかり受け取りてあるで。心にタンノウさすがよい。
 明治三十四年十一月十七日
 岡川治右衞門四男一治一才身上願い。 (甲賀分教会副会長伜)
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人という、いかなる事情どういうものと思う処、皆々何かの事も聞き分けにゃならんで。小人障りという、どういうものこういうもの、何でもいかん。いかんから尋ねるやろう。尋ねるから一寸一つ指図しよう。指図というものは、よう聞き分けにゃならん。一代理指図事情はどういう事情間違うという、間違いの一つ理。間違うから、どういう事も何よの事も心得から尋ねる。一寸指図という、この理聞き分けにゃならんで。身上悩む、どういうものと思う処尋ねる。指図理将来守らにゃならん理を聞き分け。何たる事と思うな/\。何でも彼でも親と言うて子を育てる一つ理、よう聞き分け、この道と親と一つ年々に理添うたるもの。そこで、どうでもこうでも小児という、子供、親の育てようにある。良い花咲かす、咲かさん。良い花咲けば楽しむ。銘々一名一人の心に掛かり来たる。日々の処思うやない。子供身上よう聞き分け。助けにゃならん、助からにゃならん。道の理、小児の処、日々心を病んで居た分にゃどうもならん。何ようの事、銘々どうなりてもという心を定め/\。実の心に真の心がなくばならん。これ皆々中、役員数々の中の理、よう聞き分け。銘々はどうなりてもこうなりても、心、実の心に赴かにゃならん。どうなりてもこうなりても、道という理という、この一つの心を治めてくれ/\。一寸に行かん。ほんにそう。又成っても成らいでも、銘々はどうでも、という心さえ治めてくれにゃならん。広きものと、これ一つの理に諭しおこう。
 明治三十四年十一月二十一日
 一昨朝教校工事場出火致し、御詫びのため掛員始め本部員一同願い。
 さあさぁさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情/\は理までのもの/\。いかなる事情/\、さあさぁ順序理諭しおいたる処、皆々よう聞き分け。よう理治めにゃならん。さあさぁどうしょうこうしょう、一時どういう事になるやろう/\と思うた。なってからどうもならん。この順序の理、何度/\も仕切りた。よう聞き分け。理誰がどうしょうこうしょう、なる理というものは、なるようにかなりゃせん。どれだけどうしょうこうしょう、なるようにかなりゃせん。一つよう聞き分けてくれにゃならん。大望の事、さあさぁ中に掛かる日柄日経たず/\、何たる事と思うやない。この一つ理前々以て諭しおいたる。誰がこの道から一つ尋ねる。尋ねる一日の日を以て尋ねるから、一つ理余儀なくの事であろう。さあさぁ誰がどうしょうこうしょう独りできる。神の守護もなきものかなあと、中にそういう事も思う者もある。皆なこれ大難小難助けたる。子供のようの節あるも、惣々万事中の理、数々の理諭すれど角目言葉一つの理が第一である。道に一つの道、理に一つの理、道に理は一つ。二つはない。この一つ彼の一つの理を定め。どうこう流れなよ/\/\。さあさあ流れなよ/\。この理は毎々諭したる。情に流るゝから出来たもの。この一つの理聞き分けてくれにゃならん。皆々心を定め。順序の理何たる事できたと、一つ理一つ道よりないと、この一つの心を定めてくれ。もう掛かる処尋ねるから、又先先の理まで諭しおこう。余儀なく理、情に流れた分にゃならん。情に流る事、いかなる心、先々思やん。先々理を思案したら成り立つ。前々よう心に指図なれど、どうもならん。さあさぁ一粒の種を蒔く日から、出来芽が吹くか。あちらへ肥差し、こちらへ肥差し、世話取りせにゃならん。世話なくして、肥なくして、修理なくして、実はなるものやない。人間心でどうしょうこうしょう成るものか。日々の守護ありゃこそ、年限の理。数々の理から理を伝え/\。又々日々の事から成り立つ一つの理である。これをよう聞き分け。皆々揃うて一日の日を楽しんで、これから理と道と指図よりないと、言葉一つ天の理と心勇んで/\。失態/\。皆なの事どうこうではなろうまい/\。たった一日の朝皆な惣々の中、どんな災難も元知れてあれば安心のもの/\。これで指図一つの理、濁り差さんという精神を定めるならよい。どうこう惣々濁りを打ってどうしょうこうしょう言うては聞かん。理と親とこう手引いて危ない。とやこうすれば、どんな怪我するや知れん。この順序の理を諭すから、皆な惣々理治まるであろう。よう聞き分け。
 押して、前々お指図に御許しの分だけ続いて御許し願い。
 前々許してある。皆々せにゃならん。空いたる所大き所、建てた日から待ち兼ね、皆々移す事からせにゃならん。もう寝よと起きようと、受け取りないで/\。受け取りがなかったら、どんな事できよや知れんで。
 講堂は後より致し、廊下付属建物要り用の分だけ建てさして頂きます。
 さあさぁ移せ/\。大き所広き所、皆なそれぞれの中から出来たもの。十分/\、十分は水は零れる。又時という、言うようにならん、思うようにならん。移す。これから掛かるなら天然自然。十分の事要らん。いかな理も定めて了え。仕切りて了え。雨が降れば何処へどう彼処へこう、天然の道皆々分かりたか/\/\。皆な未だ半端やなあ/\と、うっかり掛かりてはどうもならん。
 梅谷四郎兵衞よりこの度早く移してと。
 さあさぁ移すなら、先ずどうでもこうでも移して了え。どうなあこうなあ十分はどうもならん。又水が零れるで/\。不自由/\、一日の日は楽々、苦しみの中から集まりて来た日がある。その心なくばならん。さあさぁ移す事から先やで/\。さあ移す事から先やで。
 移す事先にと一同申し上げ。
 さあさぁ移せ/\。空いた所広き所、一日の日を待ち、あちらへこちらへそれからする事ならこれ天然。不自由勝ちで掛かるは道である。十分にして掛かるは道やない。十分にして掛かるは、まだまだ先の道/\。
 明治三十四年十一月二十四日
 兵神分教会役員と部内の方との事につき事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ理の集まったる中に、理が治まらん。理が治まらんとは、どうも心得ん事情である。治まらんと言うやない。理があって治まらん。どうもならん。皆なそれぞれの者が、どういうものでこういうものになる。治め方というは、暫くの処どうも一時にどうと言えばいかん。一時に言い立てば大変事情である。どうもならん。暫くの処心を運び、事情/\成る処成らん処までも十分行て、奔走一つ心に持って、何でも彼でも日に/\便り、日に/\詰めるよう。暫くの処どうでも運び切ってやらにゃならん。中に一つ結ぼれてある。理が勤まらんから勤まらん。よう聞き分け。真実芯の理と顔の理と、この区域/\分からん/\。真実一つ理が分からん。思い立ったる者呼び、どういう理で治まらんかと伝えてくれば分かる。一時にどうと言えば大変である。理から治まらにゃならん。聞いた理も落すというは、治まらんから。顔の理と芯の理と、理に治まらんから良いかと思えば又治まらん。どうでもこうでも暫くの処育てゝやらにゃならん。
 押して
 さあさぁ尋ねる処/\、顔の理と心の芯の理と、これ二つ区域からなる。放っておけんというは顔の理、芯に理あれど顔に理ない。これ心に持ってから治まり難くい。これ真に聞き分けにゃならん。
 明治三十四年十一月二十六日
 永尾よしゑ御願いでありますが、鳴物稽古に皆な私の処へ御越し下されますが、そこで手をつけさして貰われん事は御座りませんけれど、元は上田ナライト、辻とめぎくの三人でありますから、私一人で手を付けさして貰いましてはすみませんから、いかゞ致しまして宜しく御座りますやと願い。
 さあさぁ尋ねる/\、何も彼も尋ねる。詳しい尋ねば詳しい指図する。指図通り守るは道である。守らねば真実とは言えようまい。尋ねるから詳しい指図する。皆なそうでなくばならんというようになる。さあさぁ鳴物/\、最初は拍子叩いて天理王命と言うて、それより始め。年限からどれもどう、これもこうと、それぞれ段々分かり来たる。ほんの一寸の声から始め掛け/\。前々何やら彼やら分からん処から始め。世界始めたのも同じ事、人間拵えたのも同じ事。元々分からん処、段々年限から成りたる。最初初めは種を蒔く、芽を吹く。それより段々花が咲くまでは、どんなものというようなもの。なれど、日柄経つ。日を定まって花が咲く、実がのる。これも同じ事。元々より仕切りた事何も分からんもの。これから一つ道理聞き分け。今はお手振りと言う。これは元々何じゃいなあというような処から始めたるもの/\。元々何が何やら分からん。ほんの言葉分かるだけのもの/\。又鳴物という。人々はそれぞれ指図して運んだものなれど、鳴物それから出たものなら、さあさぁ教えてやれ/\。心おきのう教せてやるがよいで。
 鳴物衣服の襟は赤という事に聞いて居りますが、今日にそう致しますは恐れ入りますから、有り合わせでまち/\でありますから、白という事にさして貰ろたらという話しもありますから、どちらに致しまして宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる。尋ねて指図を以てすれば十分。今一時の処、どうも赤衣着てつとめせにゃならんなれど、その事は一寸暫くと言う。よう聞き分け/\。そこそこ運び来たるなれど、まだ一つ順序どういう処どうなる、こういう処こうなると指図及んでない。今の処一寸何も揃たという事はない。まだ時が早いによって、まちまちでもだんない。よう聞き分け。外に錦は要らん。外の錦はどうもならん。心に錦なくばならん。さあさぁ仕損いありてはならんで。よう聞き分け。あちらもだんだんこちらも段々。屋敷取り決まった事でけ難ない。そこで、つとめは真実の心に持って勤めるがよい。仕切りた事指図してない。そこで衣服まちまちでも構わん。前々より諭したる。心の真実を以て、心に赤衣を着て早く通るなら、追々という道十分つけ掛けたるで。さあさぁ楽しめ/\。
 明治三十四年十一月二十九日
 岡田藤五郎長男辰蔵三十四才眼病につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得んと言う。いかな事であろ。これまで何よの事も事情は十分聞き、それぞれからそれぞれ皆な話し聞いて居る。何ぼうでも速やかならん。何でもいかん。尋ねるから諭しもしよう/\。諭しもしようが、よく聞き分けにゃならん。身上というは、よう聞き分け。それは言うまでやない。皆な聞いて居る。借り物/\と言う。借りものならこそ、銘々まゝにならん。日々暮らす中に、不自由あろまい/\。なれど、身に不自由はならん理であろ。これよう聞き分けて、成る程そうやなあと、理に嵌まれば、随分ならんやない。よう聞き分け。身に不自由ありてタンノウはでけん、タンノウはでけん。なれど、身に不自由の中タンノウは、真の誠。借り物/\聞き分け。どれだけあっても身に不自由あれば、何の楽しみもない。又あろまい。身に不自由あれば、日々楽しみはない。よう聞き分けて、ほんに借り物と言う。借り物ならこそ、自由でけんと、十分改めるよう。これ一つ諭しおく。道という理は、容易ならん。尽し運ぶだけは、日日十分受け取ってある。受け取ってあれば、身上鮮やかならんというは、どういうものと、又心にほのか理に映るであろ。そうやない。世上一つ見てタンノウせえ。身上案じる事要らんが、世上見てタンノウせにゃならん。ならん中からタンノウは真の誠。よう聞き分け。経って了てはならん。よう聞き分けて、これで十分という。これだけなら十分結構という。将来これだけならと、聞き分けにゃならん。ならん中タンノウは前生のサンゲえと言う。さあこれより案じる事要らん。
 (12月)
 明治三十四年十二月十一日
 山名部内清国厦門へ高室清助、山下万吉両人出張布教致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は一つ。さあさぁ遠く/\遠くという処、一寸にどうこうに一つ事情は、日々の事にはどうもでけ難ない。なれど、年限の道理から見れば、同じ頼りと言う。この理心に持って通るなら/\、何時なりと思うように理を許そ。
 明治三十四年十二月二十一日
 教校開校式陽暦一月七日に致したく、それには県知事始め高等官及び署長招待致したき儀御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ何処彼処/\/\順序あらあらと言う。さあ急ぐ移す/\。まあそこえ/\できたら移す。早く/\移さにゃならん。一寸仮という、仮なら一寸仮の事にするがよい。一寸仮に大きい事してはならん。式という、心の式を行え/\。表の式は要らん。心の式を行えば、何も仔細はない/\。これよう聞き分けて思案して、ほんに成る程と治まれば許しおこう。
 押して、仮にさして頂きます、と申し上げ。
 さあさぁ尋ねる処、こうという処はせにゃならん。どれだけどうという事は要らん。これも成るだけ/\。一つ許したら、十まで許したように運べば、もう指図はせん。指図せなんだら、どうなるとも分からん。皆な憎い者はない/\。皆な可愛から言うのや。これ万事聞き分けにゃならん。
 その通りさして頂きます、と申し上げ
 さあさぁ心だけ。些かやで、軽くするのやで。
 明治三十四年十二月二十一日
 岡本久太郎長女ナヲ二十六才山崎直吉弟熊楠二十九才縁談事情願い。 (靱支教会長岡本、日方支教会会計山崎)
  さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条尋ねる縁談一条尋ねる。縁談一条尋ねるが、皆なそれぞれの心という/\、それぞれという親々という、実際心運び、人々という心台、これ第一。又親々これでよい/\と尋ねる。尋ねるから一つ諭しおいたる理あろう。一度尋ねる事情は、何でも彼でも道という理という処から、結ぶ/\。一日の日将来心なくばならん。もう成るも因縁成らんも因縁/\。この理聞き分け。聞き分けば、縁談程楽な事はない。なれど、心変わればどうもならん。そこで、一日の日将来の理なら、よい。その心で通るがよい。その心に縁談一つ結んでやろう。




(私論.私見)