(1月) |
明治三十四年一月十二日 |
撫養分教会長土佐敬誠出直しにつき、後任選定まで事務代理を土佐卯之助勤めたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は一時以て事情、何たる事と思う。順序一つ後々事情、さあさぁ定まるという一つ理治まりて、一度二度又々勤めると思う。尚々芯の順序の理こうであろうと、後々一つ、ついの理を治まる。何々後々の理楽しんでくれ/\。 |
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明治三十四年一月十二日 |
山田亀吉子供いちの、きみゑ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ内に一つ事情、さあさぁ小人子供いかなる事であろう。これ何よの事も、理というもの心に治め。日々通る中一つ道というもの、皆なそれぞれの中も順序の道を通る中に、内々小人悩みいかなる事と思う。なれど、順序の理諭するによって、よう聞き分けてくれにゃならん。ようよぅというに、どういうものでこうなると、これ皆々思う。又銘々心に思うが、どういう理もあろう。判然ならん。心にこんな事でなあと、これ一つ思う。この順序一つ取り替え取り替え。皆な順序の理、世上の理を聞き分けてくれ。親の理子供悩むを堪えられん。心々気を取り替え。又これはという理なあ、これ一つよく聞き分け。成るも一つ成らんも一つ、又成っても成らいでも。そこで身の処案じる事要らん/\。なれどよく聞き分け。小児に大層。そうすれば因縁なると言うて了えばどうもならん。よう聞き分け。世上皆な因縁。又理というもの一つ聞き分け。因縁小児悩む中に、親々タンノウできやせん。ならん中に前生のサンゲやで。ならん中に一つ、これよう聞き分けてくれるよう。 |
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明治三十四年一月十三日 |
古川太十郎三十一才身上願い(防府支教会長)。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上が長らえて身上が心得ん/\。いかなる事であろう、日々の事であろう、尋ねる。尋ねるから順序の理を諭する。いかなる理も、取りよ聞きよで間違う。しっかり聞き分けて諭してくれ。身上が長らえて心得ん。どういうものであろう。長らえての道は、日々の理は日々に受け取りある。そんならこの身上がいかなる事であろうと、日々の中にこんな事ではと思う。人間というものは、一代と言えば頼りない。なれども、道をしっかり治むれば末代である。心にタンノウ治めてくれにゃならん。この身上不足なりて、タンノウできやせん。なれども、これというものは、世上の難を見て聞き分けて治めてくれ。銘々も一つの理である。そこで、タンノウすれば、前生サンゲの理に受け取る。身の内の痛み悩む中にタンノウ。身上はどうなろうと思うやない。一時心にこうであったなぁと、これ一つ諭しおこう。 |
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明治三十四年一月十四日 |
宮川てい三十三才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあどうも身上に、段々長らえて心得ん。どういう話しどういう理、聞けど聞かせど、身に印ない。ないから日々の心、日々の心には、この道という一つ理を段々聞いて、日々の処に心を運ぶ尽すこの中、身上こんな事と思う。思う理のように思う。なれど、そうやない。順序聞き分け。どうせこうせ、これ言うやない。言うやなし。皆な真実という、たゞ心から順序積み立てた理、又所に一つ順序道始め掛けた。一人であろ。よう聞き分け。身の処不足なったる中に、内々治まり難くかろ。なれど、よう聞き分け。人間一代と思たら、何したんやらと思う。人間は一代と思えど、理という、理は末代と言う。末代の理治め。所に理。これ将来末代と言う。身に難渋不自由と思うなれど、タンノウ/\。身に不自由ありて、タンノウはでけやせん。なれど理は末代というはタンノウ。長き短き心に理を取って、世上は同じ人間同じ神の子供。難儀さそう不自由さそうという理はあろまい。これ聞き分け。世上一つの理を思えばタンノウ。タンノウはサンゲえ。成らん中のタンノウはサンゲえ。これ聞き分け。順序因縁、因縁のサンゲえである。よう聞き分けて、心に楽しましタンノウさし。この道という理は、皆な身の障りから出た理は、運ぶ尽す台であろ。よう聞き分け。世上にはどんな難もある。これ何ぼあるとも分からん。これから思案して、身は一代と言う、思う理を、治まったるは末代の理。この理早く聞かしてくれ。早く聞かしてくれるがよい。 |
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明治三十四年一月十七日 |
高知分教会へ桝井伊三郎、高井猶吉出張する願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所々事情という、何かの事も一つ/\道理、一度と言えば事情許そ/\、事情許そ。 |
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明治三十四年一月十七日 |
坂井元蔵長男直次十二才眼の願い(桑名出張所理事)。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事と一つ理を尋ねる。尋ねば理の指図という。さあさぁどうも一時身に不自由/\。どういう話しどういう理、いかな話し聞けど、印しないというは、日々であろう。親は日々堪いられんであろう。一つ指図しておく。よく聞き分けにゃ分かり難ない。聞き分けにゃならんで。こういう事情なあ、どういう事になあ、道という上に日々であろ。もう十分運び尽し、こういう事ではなあなぁと思う。思うは理であろう。なれど、思うやない。理を取り替い。難儀さそう不自由さそうという親が有るか無いか、聞き分け。世上一つの理、世界と言うやろうお。銘々思うだけでは道という理なきもの。この理から聞き分け。成ろうと言うて成らん、又成ろうまいと言うて成りて来る理を聞き分けにゃならん。この一つ理聞き分け。又道というは、因縁諭す/\。世上へ皆な諭す。同じ神の子供なら、銘々も同じ理、内々同じ事となあ。身上一時ならんと言うて居る。よう聞き分け。人間同じ神の子供、皆な可愛一つの理。親世上へ対してこんな事では恥ずかしいなあ、そんな事ではならんで。因縁という理聞き分け。因縁ならと言うて了いばならん。因縁/\楽しまにゃならん。ならん中タンノウ、因縁のサンゲ。一時ならん/\なれど、身の処は追々と言うておこう。 |
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明治三十四年一月十八日 |
渡辺和三郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条一つ理を尋ねる。さあさぁいかなる事であろ、どういう事であろ。皆なそれぞれから道理運び、なれど何の印ないなあ。成らんから尋ねる。尋ねるから、又指図及ぶ。身上どうも一時なあ、又中にも思う。あれこれ段々心運ぶ中に、どうもなあ思う。よう聞き分け。道があって、一つ心たぁて一つの心なれど、身上いかな事と思たら、ころりと違う。よう思案して、頼りになる者頼りにならん/\思う。頼りないなあと思うなれど、思うやない。年限尽した理は、受け取りある。一代と思たら頼りない。なれど、所に何も紋型ない処に、理治まりたる一つ理、人の心から始め掛けたる。この人の理以て治めたる。頼りないと思うな。長い短いは、為す因縁事情の理。人にタンノウさし、又皆な心の理があろ。これ楽しみ、タンノウさし、身上余程順序からどうもなれど、早く聞かして、楽しみあれば、又一寸何であろ/\。真実この理聞き分けて、又先々までの処まで、タンノウ。コウノウの理は、末代の理に受け取ったる。これ聞かして、十分タンノウさしてくれるよう。 |
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明治三十四年一月十八日 |
芦津分教会井筒五三郎本部凖員に御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には皆なそれぞれ心というものある/\。なれど、一つという、年限という、人の年限の心という。まあそのまゝじいと、いずれいずれの日を楽しましてくれるよう。 |
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明治三十四年一月十九日 |
葭内与市身上願い(入江支教会長)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上が心得ん、どういう事であろう。皆んなそれぞれ立ち寄って、何か話し通り日々運ぶなれど、身上がどうもなあ思う処、身上が尋ねたらどういう事あろうと尋ねる/\。一つ心というは、事情に一つ諭す。諭すが、よう聞き分けにゃ分からん。これまで長らえて道すがら、道筋指折り数えて見よ。数えるにも分からん程通り来た。長い年通り来た。長い年限運んだ理は受け取ってある。この言葉聞き分けてタンノウをし、一時どうではない。よう聞き分け。長い年限の間にいかな日も越した。どういう道も通り、ようよぅと言う。十分の理諭す。諭すによって、十分タンノウさし、人間という、人間は一代と思うたら頼りない。何をしたんやらと言うなれど、道と言うたら末代と言う。又所に名称というは末代の理。この一つ理楽しみ。人間何度同じ生まれ更わり、生まれ更わり、この順序聞いて楽しみ。又身上どうであろうかと思う。思うた分にはならん。これからどうでもと言うは、一つよう聞き分け。皆な世上へ諭す理ある。諭す理から聞き分け。同じ子供同じ神の子。これまで運ぶ理は、重々受け取ったる。人間は一代、名は末代の理。末代の理も段々ある。この道始めて道々に心を寄せて、所に名を下ろすは末代の理、将来続く理。これ聞き分けて楽しんでくれ/\。一時どうではない。よう聞き分けて、十分タンノウさして、気を養うがよい。 |
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明治三十四年一月二十七日 |
河原町分教会所地所願い。
(京都市上京区丸太町川端東入東丸太町坪数合計三千八百四十坪二合建物合計三百七十六坪八合七勺の処、分教会地所に御許し願いたく、ついては地均らしの処願い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々の事情という。さあさぁ一時一つ心という。皆な集まりてこれ一時心留まる/\。精神一つ集まる理、一つ所変えて順序という。広く所広く所一つ望みの地であるで/\。さあ許そ/\。 |
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明治三十四年一月二十七日 |
村田かじ昨晩より腹痛につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも一時身上の処迫る処、いかな事であろう。段々尋ねる処、身上悩む/\。身上悩むやない。心という理が悩む。身上悩ますは神でない。皆な心で悩む。前々どうであろう、こうであろうと、一時迫る処、段々兄弟寄り合うて、どうでもこうでもと、順序運んだ理あろう。それより段々順序あらあら分かり、これでという処から、身上鮮やかな理。又後々一つ出けた一つ理、もうもぅ何が順序と思う。一つなあなぁ心に掛かる/\。身の内から掛かる処ならん。すうきり心に掛かる処運んで、心休め。後々どういう話しあろうと、こういう話しあろうと、命限り/\掛かろという/\。順序運んでやるがよい。 |
後々と仰せ下されますか、林由松の処でありますか、と押して願い。
さあさぁ心に掛かれば、心に掛かるというは言うまで。心に掛かる、よう思案してみよ。元々から理あったものやない。段々寄り合うたもの。そこで指図明らかというは明らか。これはなあというは、なあ。心定めて、成っても成らいでも、身上はどうなってもというは、これ神の真実。仮名を仮名と言う。これ一つ。 |
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明治三十四年一月二十八日 |
西専助妻いそ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ一時事情尋ねる。いかなる事であろう思う処、皆んなそれぞれ集まりて通り、話しすれども、伝えど、一時身上鮮やかならん。余程指図と言う心、理になる。指図と言えば指図する。よう聞き分け。身上何で悩む/\思う処は、日々であろ/\が、これよう聞き分け。どういう事になる、こういう事になる。折角こゝまでなあ思う。思うなれど、聞き分けにゃならん。順序ある。何事なく/\同じ一つ心同じ理。どういう障りもなくすれば、言うまで。よう思案してくれ。助け一条/\中に身上悩む処、聞き分けにゃ分かり難ない。難儀さそう不自由さそうという親有るか無いか、聞き分け。一時の処どうでもなろうまい。なれど、順序大層/\。一時でない。身上の処悩んだら、これでなあと思う/\心にタンノウ諭す。日々悩む。食事も納まらんのに、タンノウできやせん。なれどタンノウは前生因縁のサンゲと言う。よう聞き分け。同じ子に世上難の理を聞き分け。どういう理もある。これだけという処から聞き分けば、前生因縁のサンゲと言う。一時どうではない。なれど余程事情。皆々集まり、どうしてもいかん、こうしてもいかんやない。これまで道の処、どうしょうこうしょうなぁという事もあって、今日の処に一つ理、これコウノウ理に受け取りある。これ一つタンノウに聞かすがよい。 |
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明治三十四年一月二十九日 |
吉田楢次郎長女ならゑ次女こう三女おとゑ身上願い(旭日支教会役員)。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも内々一つ事情いかなる事。さあさぁ皆々子供/\、どうもならんで。どういう事であろう、日々処尋ねるから一つ事情指図。指図というものは、よう聞き分けにゃ分からんで。道のため一つ事情運ぶ処は受け取りあるで。どういうものもこの理これ指図。さあさぁよう聞き分け。真の理又先々の処にては、鮮やかなる。又内々これはどうも判然せん。一つよう聞き分けにゃならんで。助け一条の理を運んで居るに何でやろうと思う。一時の処にては、これよう聞き分け。身上の処どう成れこう成れ、前生因縁子供/\子供、又小児第一障り、夫婦の中の理堪ゆるに堪えられんなれど、助くる中、この理を聞き分け。道があればこそ、成らん中の理聞き分け。因縁のサンゲい/\、因縁のサンゲ。ならん中タンノウするがよい。さあさぁ小児の処、どう成ろうと思うやない。さあさぁしいかり踏ん張れ/\。 |
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明治三十四年一月二十九日 |
中和分教会長伜三男植田一史二十五才と大原伊平次女いと十九才縁談御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条理尋ねる。尋ねるから一つ指図。さあさぁ段々/\主、主と主と親と親と一つ心、これでという十分/\の理運んで、どちらの理も鮮やかという。その心皆な道からできたものや。さあさぁ縁談/\十分/\、さあさぁ運んでやるがよい/\。 |
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明治三十四年一月三十一日 |
山中彦七長女いわ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情、何ぼうでもいかん。これがもう一寸と思てる事が、段々身上迫る。迫る処いかなる事と思う。尋ねるから、又一つ順序諭す。よく聞き分けにゃならん。身上が迫る。迫れば、内々もどういう事もこういう事も、何も順序。道古い事情にほのか/\事情であろまい。万事聞いて居る。世上見て又内々道理悟り付かねばならん。年限経てば長いもの/\。心で同じ事。この道理から諭す。よう聞き分けにゃならん。道というは、一時に付いた道やない。長い年限、元々掛かりは野原と言うても可なり、空家同様から通りたる。それから年限である。多く年限僅か年限/\、目に見て分かるやろ。又心で分かる。この理聞き分けて、心に一つ事情、身上迫る処/\、身上は余程大層/\。まず世界道理ある。世界の道理明らか運んで、早く取り調べてくれ。又内々長い道の間通り、世界見てこれも感じにゃならん。これ聞き分けにゃならん。身の処大層。大層なら大層だけの順序運んでくれ。どうなるも一つこうなるも一つ。この心定める台。成っても成らいでもという理は、将来剥げるという事はない。この順序聞き分けて運んでくれ、と話しておこう。 |
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(2月) |
明治三十四年二月四日 |
本席先日より御身上御障りにつき、御願いの処申し上げば、休みになりてからと仰せ下され御伺致さざれ共、一昨晩より御障りにつき如何の処でありますや本日願い。
さあさぁ段々事情/\、段々事情、さあさぁ尋ねる処/\、尋ねるにも皆なそれぞれ事情、何か決心という。心定めて尋ねる/\。尋ねたら順序諭しおく。いかなる/\事も治まるか治まらんか、何かの事もよく聞き取りてくれ。年限の間幾年間、年限経って、一つ事情皆万事運び、順序あって一つ道理と思って万事掛かりて居る。又掛からにゃならん。どういう事諭すやら分からん。何かの事も聞き取れ。どういう事も聞き取れ。心定め所の理を諭そ。いかなる事もよく聞き取れ。もう世界の処、あらあらの所へ理を下ろしたる。この道どういう処から、段々事情始まった道であるか。心には治まってある。治まってあれど、中に段々取り遅れ取り遅れ、どういう事も取り遅れてある。さあさぁ遠からず道見える。遠からず理が分かる。遠からず分かる事知らずして、応法世界の理に押され/\、段々根気尽し罪重ね、心一ぱい働き、働き損になってはならんで。これをよう聞き分け。一日の日以て尋ねた理の指図、栄えると思うか/\。栄えると思うか。さあさぁ栄えるか。栄えると思えば、大いに取り損い。取り損いあってはならん/\。今日の日までよく諭せにゃならん。なれど、諭す事出けん。どういう事も、日々迫りて来る処まで諭す事でけんような事では、どうもならん。よう聞き分けて、よう数えてみよ。多くの中子供日々連れ戻る。連れ戻って、一日二日又二日段々遅れて、困難の初めというものが、一寸見えてあるが、これが残念の事じゃわいなあ/\。 |
一寸してから。
さあさぁ道というものは、独り立つと思てはならん。独り立つと思うなよ。日々それぞれ集まり、働きあればこそ、これまで日を照らしたる。これ取り損わんよう。さあさぁ常という、時という、取り混ぜてはならん/\。一つ/\の筆を取って一点を打って分ける。しっかり筆取れ。さあさぁどういう筆取らすなら、もうこれ遠からず万事心運ばにゃならん。多く中に、多く子供連れ戻る、連れ帰る。あちらも狭い、こちらも狭い。一つこれよう聞き分け。どういう所から、遠く所思わず立って出て来る。真実心擲って、遠く所から出て来る処、心の理を計れ/\。遠く所から連れ戻る、連れ帰る子供の心察してくれ。少々路銀も出したとて来るものやない。多く子供来る処、よう聞き分け。世界に応法力入れて居ては喰い止める事出けようまい。それでは、道という理何処にもない。道というものは、一つの心の理を寄せて神という。理一つ/\踏ん張るならこそ、火の中、どんな中も通れる。心にこの順序知らずして、多く心病まにゃならん事でけてはならん。それでは世界からどういう事言い掛けられたからとて、踏み止める事でけようまい。大恩忘れて小恩送るような事ではならんで。これ、一つの心に第一治めてくれにゃならんで。 |
押して、平野より教校地所買い入れの事につき申し上げ。
さあさぁ尋ねにゃ分かるまい/\。これ身の障りというは、買い入れ定約出けるまでの身の障りではあろまい。これを台として話し掛けるは、多く子供一日遅れ/\又遅れ、どうという。そうであったである。これ聞き分け。道の上の土台据えたる事分からんか。長い間の艱難の道を忘れて了うようではならん。土台/\分からず、土台に理なくば、何時どういう事にいずんで了わにゃならんやら分からん。世界大恩忘れ小恩送る、というような事ではどうもならん。この順序早く聞き取って、心にサンゲ、理のサンゲ、心改めて、ほんにそうであったなあ、と順序の道を立ったら、日々理を栄える。日々に理を忘れて理が立つか。理があるか。この順序分かる者ないのか。さあさぁまだまだこれから幾重の話しもあるなれども、一時に話した処が分かるまい。一つ心は定まるまい。あちら損じこちら損じ、損じ切ってからは仕難くかろ。雨止めすっきりしては、倒れて了う。倒れん先にすれば止まる。この理から一寸話し掛けるによって、皆々心を合わせて、一つ治めてくれるよう。 |
お指図の上より相談してという話しの処へ。
さあさぁ又一つ/\、たゞ一つの言葉を返して諭さにゃならん。何から談じてよいやら分からん。困難するやろ。よう聞き分け。今日の日諭す。席という/\、席の一つの理を聞き分けにゃならん。席、皆々の側で世界の話もするが、又笑い/\の話しもする。これは、席の心皆なの心も同じ事。又一つ、道理に適うか適わんか。これは席の心やない。神入り込んで直ぐの話する。道理適う適わん。席話しするは、席に出てするも同じ事、道理神の話しである。天より映す話である。天より一つの理諭すに、仇なる事は諭さん。これ諭したら鮮やか分かる。これだけ諭すによって、談示すりゃ分かるやろ。早く一つの道理定めてくれるがよい。 |
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明治三十四年二月十一日 |
峰畑為吉四十一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時事情身上の理から尋ねる。段々事情諭してある。いかな事情も諭してある。これより長らえて踏ん張らにゃならんと言葉出したる。これより身上堪えられん踏ん張らにゃならんと。大いに違う。この理聞き分け。所を一つ、今度一時所を変える。所を変えるはなかなかの理である。前々事情はどうなりこうなり型拵え、さあ罪やほこりやと言うて日を送りたる。それから長らえて時時節と言う。時時節事情以て所変わり/\たる理は、道という理から変わりたる。さあ、あちらほこりやこちら罪やと言う中では、何処へどうしょと言うた処が、出けるか出けんか。これ聞き分け。今日はあちらもこちらも理を始まるから、出けた中に身上不足なる。こらどういうもの。共に身上不足なると、必ず持つやない、思うやない。前々あちらこちら罪の事情であった。あちらどうであろこちらどうであろと言うて日を送りたる。それより道開き付いたる。日々の事情から満足せにゃならん、タンノウもせにゃならん。半ばであったらどうである。満足タンノウせにゃならん。前に一つ会長と言うたであろ/\。どうぞこうぞ理を集め。言わず語らず、事情知らん者ある。後々繋ぎ、道理聞き分け。これ聞き分けてタンノウせにゃならん。皆々立並び、夜とも言わず、介抱して居る。あゝこれ尽した理かと、主に一つタンノウせにゃならん。タンノウすれば、これより一つ理が分かると言う。さあさぁ身上の処一時どうとはない。なれど大層である/\。なれど大層言わず、聞かさにゃならん。大層とは心々タンノウせにゃならん。家内もタンノウせにゃならん。万事理ある。この理から、夜とも言わず付き添うて介抱して居る。これからタンノウすれば一寸踏ん張ろか/\。タンノウせにゃならん/\。 |
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明治三十四年二月八日 |
清水与之助養女みつ二十四才山沢豊吉弟由松三十才縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ縁談事情、縁談事情さあさぁ道という、理という。遠くと言えば遠く、知らず/\道であって遠く所一時の処、又、縁談事情、道という理の処から運び寄る処、又、夫婦寄る処、鮮やか治まり、又、親々治まる理なら許す。さあさぁ何時なりと運ぶがよい。 |
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明治三十四年二月八日 |
水口分教会長藤橋光治良長男長右衞門十四才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上に一つ事情という、長らえ心得んなあ、いかな事であろうと思う。どうでもならんと思うから尋ねる。尋ねるからは、又一つ諭しおく。よく聞き分けにゃならん。何か万事長らえて道すがら、どういう処、こういう処、長らえて道すがら通り、ようよぅの理治まり、又々治まり事情にては喜び事情に成りたるに、何であろと日々事情、これではなあと思う処、よく聞き分けにゃならん。内に一つこんな事と思う。どういう事であろ。これ日々であろ。どんな事情もこんな事情も、第一所理の元へ、一つ、善うても掛かる、悪ても掛かる。この事情以て遠く何よ事というは、半ばというはどんな事も掛かる。銘々一時に行かん。皆んな万事よう集まりて今日の日。よう聞き分け。身上案じてはならん。何で成ると思わず、道理聞き分け。皆な不思議/\でこれまで通り来た。どんな事も何よ中に、内々掛かりて来るはどういう事と思う。成っても成らいでも、どうでもという心定めた理から聞き分け。内々なら結構と言う。他にあったらどうであろうと、どっしり心定めてくれるよう。 |
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明治三十四年二月十日 |
過日のお指図より相談の上、本席より常に理に適う適わんの理の御話しを聞かせ下さる節は、早速それこれ相運ぶ事に決定致しましたが、これまでの処御詫び申し上げ願い。
さあさぁ万事の処に一寸諭し掛けたら、分かり掛けたら、何よの事も諭しおく。よく聞き分けにゃ分かろまい/\。この一つ代々理というは、皆々成る程の道も聞き分けて、遠く所運び掛けた理から、元の地という所へ連れ帰りたる。古い/\順序、古い事情、裏は鍛冶屋、表大工、こらほのかに聞いて居る。又分かってあるやろ。これから何よ膝に手を置いて、思案して聞き分けば分かる/\。分からいではならん。分からんような事では、どういう理やら、何やったぞいな、というような事では、思案しても分かろまい。それではどういう理でなるのやら分からん。もう道というは、多くの中に皆な根を下ろしたる。十分というは、十分の上の十分なれど、よう聞き分けにゃならん理ある。成る処から為すは、何でもない。成らん処からすれば、どれだけの苦労あるか分からん。これ聞き分け。よう思案せにゃならん。どれだけの長者も、一夜の間になくなる、という理諭したる。これ聞き分け。今日は十分と思えども、明日は分からん。この理を聞き分けにゃならん。理を心に意味を含んでくれ/\。取り損いあっては、踏み被らにゃならん。何よの事も天然と言うて諭し掛けたる。天然という順序聞き分け。元々という、今日という日案じたる日から見れば、今日の日は明らか。万事でけた。これを一つ、よう聞き分けにゃならん。幾つ何十になる/\。年というは、幾つ何十になる年の者に委せて、若きという者は、どうでも一時の道とは言えまい。前々以て事情諭したる。回る車に水を仕掛けたら、何時なりと独り回るという事にて諭したる。何と聞いて居るぞ/\。 |
又押して、応法世界の理に押されて遅れたると御聞かせ下されし角目は、如何なる処で御座りますや願い。
さあさぁ世間一つ理に押される処/\、思い立った事を、世間の理に押されて居ると言うて、これは時旬に許そ。ならんと言わん。言わんがなれど、よう聞き分け。古い年限難儀苦行の理を通りて、今日の世上の名である。ようよぅ理を古い理を差しおいて、今の一つの理を、どうでもこうでも道という理に諭すは、はあと思うようではなろまい。ならんと言わん。天然の理に添うて行け。天然の理に添うて行けば、一つも踏み被りはない程に/\。 |
しばらくして、
一日の日も、席の場へ立ち並ばず/\、一日処、一つの理運ばず/\、一度運ばず、二度運ばず、段々すうきり運ばにゃ、道の理すうきり外して了うも同じ事。 |
日々本席御運びの時、教長出席下さらぬ処でありますや。
さあさぁ何よの事も聞き分け。年を寄ったる/\者を、機械のように思てはならん。心時々休めさせ。時々運び忘れてはならん。どんな日あってはなろまい。惣々惣々理に関わる程に、関わる程に。日々の処まあ一つ裏という、表という理である。いついつならどうこう仕難くかろう。なれど、すうきりではなろまい。裏と表は抱き合わせ/\。おらこれだけ、おらこれだけと、区域分けてない/\。十分一つ養い、一つタンノウさゝにゃなろまい。よう思案してみよ。一年の日、どれだけ働かして居るか、運ばして居るか。皆々聞き分け。抱き合わせ/\、一日も外れてはならん。日々席々、三分の一も運ばらせんで。三分の一も運ばれんような事では、一日の日持てるか。これよう聞き分け。 |
又続いて遅れたると仰せ下さる角目は、本部教会所新築の件でありますや、ついては屋敷買い入れの事でありますや願い。
さあさぁ尋ねる/\。これ何よの事も聞き分けにゃならん。直ぐに掛かるか、掛からんか。直ぐに掛かれば分かる。心と雨漏りとすうきり違うて居る/\。取り違うて居るようではならん。雨が漏る/\、破損がでけば、直ぐと/\。よう聞き分け。抱き合わせと言うたる/\。直ぐと心休まさにゃならん。何よ一日も休み日ない。休む日ない処やない。さあと言うたら、夜が夜中でも勤めに出る。これ雨漏りに譬えたる/\。これよう聞き分け。 |
平野楢蔵より学校の事につき申し上げ
さあさぁ許してある限りは、成るよ行くよ。理を以てすれば許した理、とてもや道に適わんものなら、前に許さん。なれど、地所あたゑ一時に言うた処がなろまい。そこで年限という処から、ぼちぼち掛かれば成る。急いではなろまい。そら出け掛けたものは、どうでもこうでもせにゃならん。何よ一つでけたら、又追々掛からにゃならん。よう聞き分け。一同の席にも出ず。年の取りたる者/\に丸委せのようではなろまい。これ聞き分け。何よ分かったか。分からにゃ尋ねて、一つ/\筆に付けて、日々研究せにゃならん。 |
押して
さあさぁ何よの事も、一つ/\分かり掛けたら分かる。皆な寄せて心配さすような事はない。なれど、一つ理が重なるなら、どうもならん。する事でけん/\。人間というものは、たゞ心にタンノウさせば、喜んでする。喜んですれば、どれだけ苦しい働いたかても、苦しみはない。なれど、はぁとして居てはならん。これより仮名な諭はない程に。 |
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明治三十四年二月十日 |
こたまの事につき、戸籍を引く事本部員会議してその旨お指図の上、如何致しましたら宜しう御座りますや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁもう年限経てども、どうもならん。余儀なく事情で、余儀なく事情以て取り払いせにゃならん。一時こうという、成る処にていついつまで成ればよい。成らん処でしょうと言うた処が、どちら心を変えるから、それはどうもならん。捨てたい事はない。なれど、どうもならん。よう思案してみよ。因縁の理が分からねばどうもなろまい。借り物と同じ一つ理である。成るも一つ事情、成らんも一つ事情、これから聞き分け。どうしょう、そんならそのまゝという事も行こまい。又々後の事情、又々の日も照る日もある。これだけ諭しおこう。 |
押して、こちらへ引かして貰うたら宜し御座りますや。
違う/\。何を聞いて居るやら、そういう取りようして居るからいかん。何の理で一時直ぐという。これ聞き分けにゃ、成らん処から成ろまい。それでするこれでする、行こまい。一時そのまゝ。元々という事にして了て、後に又々という事あろ。又運んでもやらにゃなろまい。これをよう聞き、さあさぁそのまゝならそのまゝ。一時改めてなら改まる。道理の理を分けて来にゃならん。 |
押して、しばらくそのまゝ放っておくのでありますか。
さあさぁこれこれ分からん/\。良いと思た日もあれど、その日忘れて一時ぼうとしたようなもの。何処へ帰ろにも、何処へ取り付こにも、取り付く島がないようなもの。一時人という、一時に集める事でけようまい。一時すっきり洗て了て、そうしてどうという道はあろ。その理分からいではならん。 |
向こうへ掛け合いして、という事申し上げ。
さあさぁ分かり掛けた/\。一日の日を楽しんだ日、将来治まってあれば、皆なの中へ気を揉む事要らん。なれど、流れ/\このまゝなろまい。そこで、掛かりなきようにすっきり洗い、すっきりしてこうと言えば、ならんと言わん。因縁/\どんな因縁もある。善い因縁と思えばならん。因縁という、どれだけやろと言うても、要らんという者に、後追うて行てまでやる事でけん。又、やろと言うても突き離そうという。これ聞き分け。そこで、どれだけのコウノウ集まったるか見よ。楽しんでコウノウの理から、日々の日を照らしてる。 |
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明治三十四年二月二十八日 |
土佐卯之助四十七才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上に心得んという。どういう事であろうと、皆々心に皆思う。事情から尋ねる。尋ねるは一つ諭しにも及ぶ。身上心得ん。いかなる事であろう、そら思う。又、一つ身上に一つ何故なると、これは思わず、まあ一つこれでなあなぁ思うた理に、いかな事かいなあと思う。又、中にもどういう事であろうかと思う。思うが理、なれど、よう聞き直し、取り直し、どういう事も思い直し、道にどういう事あれど、思い決めた理、いついつまで皆な惣々中に結び、成るよ行くよ仕切りた理、中にあろ/\。年限の内という心持って、天然の中に一つ理。ようこれ聞き分け。急ぐ事要らん。何処がどう、彼処がこう、それぞれ中に治め。今年で行かんというは、来年という。三年経てば、又分かる。どうなろうか知らん、こうなろうか知らん、思い掛けたら、闇の晩に歩くも同じ理。うっとしいてならん。成るも理、成らんも理、天然の理から心悠うくり持って、又中にも前々の理、いかな事であろう。楽しみ中に、なあなぁ思う。一つ心取り直し、思い直し、どんな中もこんな中も通り抜けるは、天然の理。どういう仕切りた理は、天然とは言わん。天然の理以て通るだけ通る精神から立ち来たった理。善いと思えば悪い。心に掛かる。心に掛かる処しいかり取り直し、今年はいかんというは来年、三年つい経つ。成る心持って、成らん事ならん。年にとって、あちらもこちらもと言う。作り作も同じ事。良い年もあれば、悪い年もある。この心持って、急えた処がならん/\。身上の処、何とも一つ案じる事要らん。案じ掛けたら、切りがない。この心一つ持ってくれ。 |
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(3月) |
明治三十四年三月一日 |
堺支教会長平野辰次郎へ田原支教会役員竹西長松弟千次郎貰い受けたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、縁談一つ事情尋ねる。尋ねば一つ又事情の指図もしよ。皆々それ/\心という、どちらも心という、これでという/\、楽しみやなあ。心の楽しみ寄って、これでという運ぶなら、何時なりと許しおこう。 |
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明治三十四年三月五日 |
上原佐助三女ふさ十七才こちらへ引き寄せたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、年限数えるは余程年限。後の年限よう/\理集まり、それより今日の日と成る理大切/\。これまでの理、皆なそれぞれ中の理で養育。これから真実の理で養育。心の理で治めてやるがよい。心通り/\委せおく/\。 |
姓は上原家名乗らしたものでありますか、又川合家と名乗らしたものでありますか。
さあさぁ尋ねにゃ分からんで。こうしょうと思う、どうしょうと思う、一つあろう。それは、主の心にその心添わすが精神。この理聞き分け。容易ならん理、治めてやるがよい。 |
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明治三十四年三月五日 |
高井猶吉左の手の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身に心得ん事情尋ねる。さあさぁまあ身に心得ん事情尋ねば、尋ねる事情から、一つ何かの事情諭しおく中に、その中という中に、その中という皆な惣々理を聞き分け。惣々治めにゃ分からん。定めてくれにゃならん。身に心得んから尋ねる。尋ねたらこういう諭しあったと。それぞれ事情、これまで身の処から聞き分けるよう諭したる。これ聞き分け。今日の日という/\。時はいつとも分かろまい。分からんが、その中の中にどうも惣々治め難くてならん。そこで、これまで容易ならん中から立ぁて来た。怖わい危ない中通り抜けて来た。なれど、世界前々穢しい処埋って了う事情、事情の際になりたる中の曇り、どうも埃りでならん。皆な惣々容易ならん中通り来たであろ。世界花元よりない、これまで事情諭したるから、諭したる処聞き分け。多く中皆なの中の理、諭しとてならん。こういう身上一名一人尋ねる。幸にして諭す事情ある。又刻限諭したい。なれど諭し難くい。又幾度諭した処が、その場だけ聞き流し。身上に掛かれば、聞き捨てる事でけん。談じ合い、よう事情聞き分けて成る程と治めにゃならん。皆な楽な道は通りよい。通り難くい道は通り難くい。成らん中に頼んで戻る者あれば、又何でやろうと言うて戻る者あろ。そういう事ではならん。あれもこれも埋りて良い花咲かし。それではならんで。これうっかりしては居られん。いついつ障りで諭したるなれど、何の便りもない。満足とんと与えてない。身上案じる事要らん、案じてはならんで。 |
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明治三十四年三月七日 |
永尾よしゑ身上のぼせにつき願い。
さあさぁ段々事情尋ねる。身上に事情心得ん。時々という、又静かと言うやろ。こらどういう事であろう。日々越す日々暮らす事情というは、何か事情集まりと、女々と何か事情、どうも一時捨てるに捨てられん。放っておくにも放っておけん。今までと風変わりて、我も/\という理であろう。そこで、一名一つ/\、又数々という。どんな事も心に掛けずして、優しい心神の望み。悪気/\どうもならん。何か悠っくり育てる心、道である。悠っくり育てる心、道である/\。皆々心も同じ事、育てにゃならん。育てゝ順序及ぶ/\。身上案じる事要らん。心悠っくり持って、此処にどういう、彼処にこういう、寄り来る者大切。こうして居たら、とうとうそりゃ要らん。寄り来る者大切、又、他からありゃどうという心、曇り持ってはならん。育てる道である。これ聞き分けて、皆々同じ心、万事そもそもではどうもならん。女でありゃどう、そりゃあろうまい。あろうまいが、又寄りて来るとも分からん。男女によらん。道の台一つから。存命教祖、ほんに物貰たら、こりゃどうしょうやら知れん。何のためやろ。何のためやったら喜ぶやろと言う。人に満足さすは、教祖の理。貰たさかいに/\と言うて、これでよいわでは、後の種切れる。持って来れば当り前、持って来ればよいでは、後々防ぎでけん。この心、皆な惣々に持ってくれ。身上案じる事要らん。しっかり踏ん張って居る。 |
手を打ってから
さあ、もう一声/\、一つ点打って、後々へ聞き分け。どういう事、成るも成らんも、たゞ一つの道から成り立った。よう聞き分け。もうこれだけ成ったら/\、大丈夫という心は違う。楽の道は通りよい。さあ、しんどいなあと言うて、一服して、寒いで火を焚いて、まあ一服/\というようになったら、何思ったて、彼を思ったて、どれだけ焦ったて、どうしたて、明らか道楽しむ事出け難くい/\。これ聞き分け。どんな事及ぶも、道からという心なけにゃならん。外へ力入れて居ては、薄うなる。どれだけ世界の道やと言うて心寄せて居ては、神の道薄くなると諭しおかにゃならん。あれはこれだけや取り違いやなあと言う。又中にもあろう。これよう聞き分けてくれ。 |
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明治三十四年三月九日 |
梅谷分教会部内西沢万吉より本部基本財産として山林献納願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は一つの心、精神の理一つ、事情心受け取る/\。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治三十四年三月十一日 |
宮森与三郎右の眼の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん。心得んから尋ねる。どういう事であろう。一つ事情尋ねたら、一つ指図あろう。思う処尋ねる。尋ねるから諭しおく。よく聞き分けにゃならんで。前々事情から、一つ見れば一つ栄え、一つ心治まり、一つ治まり又治まり、段々治まり、又治まったかと思えば、又候/\この事情、皆なの中へ話しおかにゃならんで/\。尽すだけ尽してやらにゃならん。見てやらにゃならん。長い間やないで。もう僅か心添えば、世界何か、どんな悪人でも、道から治まったと言えば、世界の雛形と言う。現われる/\。これ皆々治め。何も彼も皆な因縁同志、因縁という。親子の理、因縁理聞き分け、善い子持つも悪い子持つも因縁。これ聞き分けにゃならん。又中にいずみ切ったる事情もある。これよう諭し、尽し損ではならん、運び損ではならん。この順序早く運んで、皆々の処へ治め。これしいかり聞き分けてくれ。 |
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明治三十四年三月十五日 |
本部東の蔵続きの北へ三間に二間半の蔵新築願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情はこれ許さんでない。許さんでないなれど、もう一時どういう指図及ぶやら分からん。そこでこうと取り決まりた事情は、一寸見合わすがよい。 |
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明治三十四年三月二十二日 |
松村吉太郎東京本局に対する件申し上げて後上京する事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねる。尋ねば事情の諭もなけにゃならん/\。なくては頼りになろうまい。どういう一つの事情、どういう事こういう事、精神一つ以て掛かった処が行かん。行かんやない。止めて居る。皆な古き話に十分伝えたる。今日と明日と分からん。今日の日は今日に分かる。明日は分からん。明日になけにゃならん/\。心以て万事一つ皆の中一つなら、何も言う事ない、思う事ない。この道は皆な一つから始め掛けたる。皆な大抵知らず/\、あれも聞いたこれも聞いた事は、鮮やかならん。皆な銘々通りよい道ばかり思案して居る。よう聞き分け。この道は容易な道やない。往還、往還危ない、細い道は怪我ないと、惣々諭したる。細い道は危ない、往還は何にも危ない事ないが道なれど、往還道は危ない、細い道は危ないないとはどういう事。よう聞き分け。これまで通りて来たは、神が連れて通りて来た。神の道往還道やない。掛かり、何処からも用いった道やない。よう聞き分け。教祖一つ天より天降だり、道つけ掛けたる仮名な道、この道は一つ皆な楽々行くは行きよう良、重荷担いで細い道は通り難くい。往還道通りよい。なれど、一日尋ねる処どうしてこうして言うた処が、これと定まりない/\。なれど、その日/\心に弁えて行くがよい。 |
その日/\の場合と仰せ下されます事かと願い。
さあさぁ楽をしては通れやせん。どうでもこうでも、どうなろう知らんというような事なく、明らか見えやせん。中に一つの心で、一条の糸なら切りゃせん。なれど、あちら結びこちら結びては、何時どういう事になるやら分からん。細い糸でも、一条程堅いものはない。一条の道やなくばならん。なれど、あちら結びこちら結び、何程大き綱でも、ほどけたらばら/\。これ聞き分け。これ以て、万事談示の元になると定めてくれるよう。 |
野田幹事の処止める事につき御願い。
さあこれまで道のため、なじみという/\。心安い者/\なら、何処へ行ても心安い。これだけ/\と、気を休めてやるがよい。 |
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明治三十四年三月二十二日 |
土佐まさ四十三才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に事情、さあ心得ん/\。いかな事一つ事情、どういう事情、こういう事情、何の事情であろう、どういう事情であろうと、鮮やか分からんから尋ねる。成らん中から尋ねる。成らん中から尋ねにゃならん。尋ねたら指図しよう。事情聞き分けと、皆惣々中へ順序諭す。身に堪えられん事情から尋ねる。尋ねたらこういう指図あったと、皆々中、これまでいかな事も通り抜けたる。又一つ楽しんだ中、これは何たる事と言う。よっく聞き分けて、何か分からにゃならん。惣々中聞き分けて、ほんになあなぁこの一つ事情、皆な惣々中へ治めにゃならん。一つ余儀なく事情から越し、どういう事で行こ、こういう事で行こ。堪えられんは日々であろ。身に掛かればどうする事も出けん、と聞き分けて、先という。一年二年事情思わず、事一つ理、これまで成らん中、通りた中から思案して、身に掛かれば堪えられん事情から何思うたてならん。一二年じいと鎮めて、それから何か現われる。早くという、身上一時の処、余程大層。なれど、一つどんと定めて、ほんにと一二年の間、どういう事も思わず、為す事せず、ほんに道というは、どう分からにゃならんかと、この事情一つ定めて早く/\。 |
板倉槌三郎より話し掛けて居る処ありますが、二三年控えましたら宜しきや願い。
さあさぁ一時尋ねた処、あれこれ諭したる。何か諭しの理に籠もりあるによって、その理から話し掛けるがよい。 |
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明治三十四年三月二十三日 |
本部教長夫人東京へ御越しのこと願い。
さあさぁ行こと思えば、何時なりと/\。心々心に一つ、心に理。行こと思えば、何時なりと。 |
松村さくお供する願い。
さあさぁ尋ねる処、一人ではそら行こまえ。連れ添う/\、心々心だけ/\。 |
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明治三十四年三月二十五日 |
村田かじより林由松普請東にある二階の建物西の村田幸助の南へ建築致し、尚それに建て添えする事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあこれにこうこう、これにこう一つ皆々ある。一つの理尋ねる。一つこうという、心おきのうしてやるがよい/\。 |
元の二階取りた後へ蔵建てたく願い。
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明治三十四年三月二十六日 |
畑林為七妻やす四十九才身上御願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情堪えられん身上、いかな事情と思う処、よう一つ聞き分けてくれ。聞き分けにゃ分からん。どうも身上に堪えられんというは、余儀なく事であろう。身上借りものというは、聞いて居る。それぞれ言うまで治まったる。こゝで身の悩む処、聞き分け。助けてやろと思うのに助からん。又、助けてやらんと言うても助かって来る理もある。これどうも事情に通らにゃならんという事聞いて居る。為す事情籠もりたる。これ聞き分けてくれ。これまでいろいろどういう事も、どうなるや知らんこうなるや知らんという処、通りたる。ようよぅ治まり、これでもと思う中、又この中、又一つ身上堪えられんというは、あり可き理であろまい。あり可き理であろうまいなれど、十分タンノウしてタンノウしてある。前々から段々通りた処聞き分けてタンノウしてくれ。先々運んで思わずでは、道ないも同じ事。心からどんな事も出ける。成るも一つ成らんも一つ、難儀さそう不自由さそうという理有るか無いか、これ聞き分け。何も思う事要らん。銘々部下という、先と言うたる。国々一つ理見てタンノウしてくれ。タンノウより理はないで/\。しっかり聞き分けてくれ。 |
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明治三十四年三月二十六日夜 |
西村おなつ身上咳くにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ心得ん/\と、心得んという。前々事情から一つ何かの事もそれぞれ中という。前々事情も諭しおいたる中という。皆な夫婦と成るも因縁、親子と成るも因縁。どうでもこうでも因縁なくして成らるものやない。夫婦親子と成り、その中よう聞き分けにゃならん。身の処咳く/\と言う。堪いられんであろ。又一つには妊娠であろ。堪いられん処から親という因縁という処から、どういう処も治め。一人の理ではない。皆んなそれぞれ中どうもせにゃならん、こうもせにゃならんと言うは、これは因縁の中という。道という。助け合いというは、それぞれ諭す。又因縁の中というは、尚々の事。因縁、それはやり損うてはならん、運び損うてはならん。前々事情は余儀なく事情。夫婦親子というは深い中、それには又兄弟/\ある。この理何か結び合い/\、この心定め。成る理は言うまで。何か因縁為す中なら、どうという一時急く事、人という心寄せ/\、心寄せるなら又世界もほんになあ道と言う。速く順序定め。急く/\。妊娠というは、尚々案じる。案じるというは常々の理にある、これ早く一つ早く一つ。 |
押して、これまでそれぞれ決まりつけさして貰いましたが、尚植谷家の事につき願い。
さあさぁ前々事情、何彼もよう聞き分けにゃならん。因縁という、親子兄弟因縁なくしてなろまい。この理からほんに成る程というは道の理。すれば何か理合わせ、道の中因縁聞き分けにゃならん。仕舞になったさかいにというは、因縁と言えまい。因縁したる理は、いついつまで結び合うは理、この理悟り付けてくれ。 |
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明治三十四年三月二十七日 |
本部東の方の蔵の北続きに神実を納める蔵建てる願い。
(三間に二間半のもの)
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情尋ねた一つ、又一時/\遠くという事情一寸抑いたる処、何時何処から何処まで、一度建家取り払て了わんならんやら分からん。したかと言えば、取らんならん。小さいものならなれど、大切ないもの入れば、大切ないもの入るように理がなくば入れられん。そこで一寸心抑いたる、続きに掛け出しのようにするは、何時なりと。これでなくばならんというようでは、惜しいようなもの片付けるは惜しい。なれど、今日にして明日にも取るというようなら、そら何時なりとするがよい。構わんで。 |
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明治三十四年三月二十七日 |
増井幾太郎小人仙次耳の処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々にも事情一つ、どうも一ついかな事であろ。又候思う処尋ねる。尋ねるは、一つ順序諭しおくなら、子供/\と言う。幾人ある、何人ある。これはどうであろう、この順序どういう理であろう。皆な惣々中という、身上という。段々あちらが障る、こちらが障る。追々いずれ/\と言う。どういう理である。又候どうであろうと日々思う。思うやない。軽き何よ、それで/\そりゃ/\、この理で子供にて何の楽しみあろうまい。なれど、よう聞き分け。不自由といえど成るも一時、さっぱりと言えば不自由なれど、ほんの当分不自由、又いつの間になあ。一時そりゃというは、どうなるか。タンノウしられんではない。今どうなろうと言うようではない。又候と思う。そら思うやない。なれど、一寸暫く何も案じる事要らんで。 |
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明治三十四年三月二十九日 |
本部十二下り再版する願い。
さあさぁ段々事情/\運ぶ処、改めて/\別に改める事ない。ほんにこれでは版使われん/\かと言えば、何度も仕替えにゃならん。変わらん事情一つの理にあれば、何時なりと許しおこう。 |
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明治三十四年三月二十九日 |
兵神部内神山支教会本年二月七日に地方庁より名称取り消しに相成りしにつき、治め方心得のため願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも事情にて心得ん事情であろ。いかな事であろと思う処、何が故にこういう事であろ思う理、所という事情という、先々という、どうもなあこうもなあ思う事情から一つ出た。まあ何も一時すうきり取り消した事というは、何もどうもならんという。心という、理という、この理皆などうぞ理に繋いでおけば、何も長い事情やない/\。一つ道がある。明らか道が出る事というは、成り立った事情、どうも変じた事情であると思う。そら何も思うやない。他に事情、いずみ切ったる処もあれば、又盛んな所もある。いずみ切ったる盛んにと言うて居てはならん。尚々心持つが道。そこで、取り消したる処、後の事情の理さい心に結んでおけば、長い事情やない。これ、しいかり心に治め。 |
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明治三十四年三月二十九日(陰暦二月十日) |
増野正兵衞、道興、おとも風邪熱強く、又春野喜市風熱、たか血を吐き障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかなる事も尋ねるやろ。内々あちら障り、こちら障り、身上に掛かって来ればどうである。尋ねたら、どんな諭もこんな諭も、一つ分かるやろと楽しんで居る。一つ詳しい諭す。よう聞き分け。尋ねて分からん処、尋ね返やせ。これよりしっかり諭す。元々から諭す。取りようで違い、前々元というは、国との処/\、縁談/\一つ結んで当分/\国に治め、それより道にほのか。これを聞いてこれを定め掛けたる。人一つでどういう事もこういう事も出ける。初めて国を立ち越し、夫婦/\縁という。見ず知らず/\の事である。それより縁あって長らえて道、この道に赴いた道。それから長い年限の中に嬉しい日もあゝという日もある。又長らく小人あたゑなく又あたゑという。折角小人与えて貰たのにこういう事でなあと案じる事ある。それより、案じるやないと指図あった。又一つ中に一人というは十分という。十分という中に、はっというは、因縁為す事情と定めてくれにゃならん。銘々兄弟因縁の理、又子供因縁聞き分けにゃならん。国を立って留まった事寄せて、一つ与えある。順序治まったる。銘々半端というは理である。なれど、因縁為す事と定めてくれ。又兄弟/\子供どうして居るというは分からん。銘々側に居れば、互い/\という、頼りという、古い親という。これはどうでも成る/\。そこで、成るよう行くよう助け合いという。人を助けるはこの道なら、尚々血筋というは尚も助け合い、タンノウしてすれば、過ぎたる者も勇んで居る程に/\。これよりにして心に掛けさゝず掛けさゝず、十分タンノウして、年取れたる者は、どうでも成る/\。銘々これではいかん、どれではいかんと思わず、同じ心持って寄ったる者、尚々親切に持って行くは理であると心に治め。年取れたる者は、どうでも成る/\。タンノウして連れ帰ったる者/\、若き夫婦仲好く/\過ぎたる者の頼むという/\。さあさぁ身上から尋ねた。ほんに不思議であった、と、真に治めてくれるよう。 |
押して、普請に付地所も求めて致しましたが引き続き取り掛かりましたものでありますや、しばらくじっくりしたものや願い。
さあさぁ尋ねる/\。それは、どうしょうとまゝと言う。心にこうしてくれというは、これは満足であろ。どうしたらよかろと、心に巻かれて、どうしたらよかろと言う。よう聞き分け。する事大層思うやない/\。銘々あたゑある。何も遠慮気兼は要らん、遠慮気兼は要らん。 |
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明治三十四年三月二十九日(陰暦二月十日)午前十時 |
諸井国三郎去る陰暦正月二十五日の夜俄かに身上嘔吐下痢交々厳しく、二十七日朝お指図を頂き如何様とも改めさして頂きますと御願い申しおたすけを頂きしも、その後、妻その小児なつの共に身上障りにつき願い。
さあさぁ内々に段々身上の処へ掛かって、一人かと思えば、又後々段々重なる。いかなると思う処尋ねる。尋ねの事情は、もうこれ何度事情にも諭しある。以前年限の道理、年限数えてみれば、余程古い事情、長い道筋どんな事もあったやろ。よう聞き分け。よもや道というは、目に見えてあって、先の事情であろまい。年限から世界である。この事情内々持ってくれ。内々そらどうやこうや、何が間違うてあろ。そやない。大き心定めてくれ。よもや、これ年限古い事情に大和へと、順序定め掛けた時、今の事見たでなかった/\。いかな事どうも不思議/\という。段々年限経ち切ったもの。すれば、今世界見ればタンノウ定め。内々世上寄り来る。日々こんな事では、先どうと思う。なれど、そうやないで。道の道理作り、内々作り/\、家内タンノウ心付けみよ。どんな難しいと思う事あれど、何でもないものや。段々伝えて、楽しみ世上にある。この理聞き分けて、内々タンノウ付け。一時聞き分け。こうなったどうなった、一時写してある書物からではあろまい。ほんの言葉から成り立ったこの道。道はどんな事もある。どうでもこうでも、こゝまでこうしたらと言う。初めなら何を学ぶであろう、何をどうするであろう。手繰り掛けられるような処から、今日の日世界見えてあろ。さあタンノウせえ/\。しっかりタンノウせえ。 |
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明治三十四年三月三十日 |
河原町分教会長深谷徳次郎外小人それぞれ身上につき願い。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねる事情/\、さあさぁいかな事とそれぞれ内々事情、身の処へ掛かる。何でやろ。そら日々思うやろ。何も思うやない。よう思案してみよ。この道という、道の上に一つ芯とも言う。台とも思わにゃならん。道を段々運ぶ。普請出ける。この際身の障り、どういうもので障ると必ず思うやない。間違いと言えまい。間違いあろまい。今日世上より寄り合うて一日の日もタンノウして、日々運び来る日に、内々障る/\と必ず思うやない。出て来る道の理さい治まったら、成っても成らいでもと、大き心定め。何も間違いあって道と言えまい。皆な治まりありゃこそ、我も/\と言う。さあ成っても成らいでも、どう成っても結構、こう成っても結構、この理治め。こういう事年限の内に数々あらせん。何ぼ頼んだて、でけやせん/\。この理聞き分け。道というやこそ、一つ/\成り立って来る。日々心に掛けず/\、内々どう成ったて、世上でけて来る処聞き分け。それだけ出けるのに、内々障るという、そら思うやない。そこは精神定めの台である。これ聞き分け。世上出て来る処、天よりの理。台であるで。しいかり聞き分け。 |
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(4月) |
明治三十四年四月二日 |
敷島分教会長山田伊八郎長男倉之助十九才に山中彦七次女光栄十九才を貰い受ける縁談事情願い。
さあ尋ねる事情/\、尋ねる事情、縁談という一つ理を尋ねる/\。一つ縁談の理一つ理諭し置く。さあさぁ縁談という、親々又人々事情、これで十分やなあ思う。心の日、一日の日は将来の心の理さい治まりあれば、指図貰たら治まると言う。これ聞き分け。十分の縁談、運び方一つ。それどちらも/\、縁談因縁/\、さあさぁ結ぼ/\。 |
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明治三十四年四月三日(陰暦二月十五日) |
増野正兵衞及び春野たか身上の願い。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねにゃ分からせん/\。さあさぁまあこれよう一つ詳しい前々諭したる。続き話する、詳しい話しする。銘々聞き取って、十分心繋いでやらにゃならん。十分計りてやらにゃならん。どういう理因縁聞き分け。因縁の中から出けた。元国から立ってという理は、前々話したる。角目/\分かれど、日々の処分からん。年取れた者諭したる。こらどうでも成る。なれど、伯父甥という。親兄弟も同じ事、深い中。すれば遠く所から因縁以て寄せる。たゞ銘々若き/\だけ話し諭して、これまでと十分立て替えやろ。銘々芯という同じ心以て子を親が始末して、又子が親を始末するが道理である。繋いでしてあるが、銘々親子同様、何処へもするのやない、彼処へもするのやない。銘々皆な身に付く。タンノウして年取れたる者どうでもなる。この理分からん。年取れたる中、言葉優しくタンノウさすが台。又日々暮し方何も分からせん/\。銘々聞き取って又宅分けにゃならん/\。何よの事十分/\してやるがよい。大層言わず/\、銘々同じ事や/\というは、神が守護すれば神が話しする。神の話しする事にどうやろかこうやろかではならん。しっかり同じ子供に同じ暮らし方する程にと、銘々も楽になる。銘々言わず語らず働きて居る。同じ一つ心煩い/\、その心定めて、どうやこうやと、しっかり楽しみ付けてやるがよい。 |
押して、増野方取り締まる者無之跡を貰い受ける願い。
(年取りた婦人を置きましても宜しきや願い)
さあさぁ又一つ順序理で尋ねる。尋ねるは、一つ順序指図しよう。内々今は理を寄りたる。一つ分けば二つと言う。すれば、しのぎと言う。又内々心に掛かる。それは理は委せおこう。どうせいこうせい言わん。委せおこう。どうしたさかいにいかん、こうしたさかいにいかんと言わん。委せおこう。これ一つ聞いておけ。 |
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明治三十四年四月十五日 |
川勘五郎三十三才願い。
(島ケ原分教会金亀支教会長)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に堪えられん事情尋ねる。遠く所、早業を以て真の理を聞かす事出来難ない。一時指図難しい。一つには諭し難くい。身上に迫れば何からやらと言う。道の上から、何でも、何でもないものは何でもない。もう大層大望一つ。この道恐ろしい怖わい楽しみ堪えられん。この一つ万事事情に掛かって尋ねる。尋ねるから事情も諭しおく。この道天然自然という、一時どうしてこうしてと思えども、とんと間違うてならん。又これでこそ思う理である。実という穏やか。人がどう言うこう言うても、天が見通し。見通しが肝心である。一つの心を治めって来る。一時身上迫り大層と言う。大き心を持って、万事に間に合う者は何処へでも間に合う。毒にも薬にも成らん者は、成らん。一時早く心を順序急がしい中に、身上切なみ。銘々聞き取って、どうでも天然自然の道を通り抜けて往還。始めて何処に知らん。それぞれ心から国々から理が下りたる。実の精神からの理下りたる中、怖わい恐ろしい楽しみの理。火の中でも越せるという心を定めてくれ。 |
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明治三十四年四月十一日 |
宮森与三郎妻ヒサ眼の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情にも一つ、一寸理を諭しおいたる理もある。又内々に一人身上、又身上事情いかな事と思う。思うから尋ねる。尋ねるだけの理の諭しもなければならん。尋ねたら諭す。理を聞き分け。今というものは、とんと事情もあれこれ掛かる。事情困難の理/\、段々事情取り運び、あらあら理治めたる/\。あらあら理治めてこれでと言う。又中に一つどうにもこうにもならん事情、これ第一情ないなあ思た日ある。これ解いて、これまで知らず/\、善き事はよいが、なれど、内々面々掛かる。こんな事と思た理、見えん処現われて、治まれば身上に掛かる。この理聞き分け。第一に掛かる理は一つ。為す事情もある。一つは因縁事情ある。因縁という、一度に事情あればさっぱりと言う。なれど、年々歳々掛かるという理聞き分け。第一成らん事情、困難事情の処から聞き分け。これ夫婦中に楽しんでくれ。暫くという中に、又しても/\と思た。ようようという曇り、あちらこちら一寸ある。これ鮮やか立てゝやらにゃならん。又一寸治めてやらにゃならん。身上事情なくばついついに持って運ばれん。身上事情から運ぶは、互い/\助け合いと言う、尽し合いと言う。さあさぁよう聞き分け。一度の理なら、案じにゃならん/\。大きものは持って歩く事でけん。軽いものなら、何処へでも持って歩ける。これからタンノウ治め。案じる事要らん。 |
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明治三十四年四月十二日 |
高井猶吉、山沢為造東分教会へ本月陰暦二十七日より出張する願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それはもう何年と言うて、一つ日を切りて、これは旬と言う。尋ねる処、それはどちらも心に委せおこう。それは、行けとも行きなとも言わん。さあと言えばさあ、それは心に委せおこう。 |
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明治三十四年四月十五日 |
堺支教会担任出直しに付、当分高井猶吉整理員御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情、尋ねる事情には一つ余儀なく一つの心、それぞれ集まり、暫くと言えば、事情一つの心扱う。十分保護してやるがよい。事情は許そ/\。 |
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明治三十四年四月十五日 |
桜井分教会長富松猶次郎長男直七二十三才富松清作妹なおゑ十八才縁談願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条一つの理尋ねる/\。一つの理を諭しおく。後それぞれ夫婦と言えば一つの理、互い/\これでと言う、親一つこれでと言う。一日の日将来、夫婦も将来。この心を運ぶなら許す/\。 |
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明治三十四年四月十六日 |
一派独立の件に付、内務省へ出願の件につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前に事情一つ、どういう事にもこういう事にもよかろうと思う事、早々直ぐにもと言う。じっとならん事ある。又候これも一つ事情、どうせいともこうせいとも言えん。又打ちやっておくにもいかん。又、どれだけ急いたていかん。もう行こうかどうなる、もうどうなりとなりそうなものや。今度は、今日でこれは何ぼの数とも分からん。いろんな物何も数々ある。一寸出す。これはどうもならんなあと言う者もある。今度こそという者多分できてある/\。この心皆々治め。順序思わにゃならん。こら成るとも成らんとも分からん。満足して一時立ち返るとも、又どういう理に立ち返るとも分からん。時という、旬という、天然という理なくばならん。成ると言うても成らん。又成らんと言うても成る。どんな反対あっても成る。これはこれまであったやろう。精神という理、定めてくれにゃならん。今内務というは一つ道理である。一つ理は大きい理である。これ心の意味に含んでおくがよい。又世上から旬を外さんようというは、これも一つ親切の処に取らにゃならん。二度三度という心は、定めてくれにゃならん。どうでもこうでもという日なくばならん/\。この大望の一つ道、世界鮮やかならんという。前から同じ一つ理に他所は成って、うちは成らん。何でもないものは何でもない。小さいものは直きに成る。大き道。この道理聞き分け。小さき真似しては小そうてならん。今日一日尋ねる心というものは、それぞれの道すがらの理許そ/\。 |
出願につき捺印の処、六七名の事に願い。
さあさぁこれはもうどうなりと。のうてもそのまゝ、有ってもそのまゝ。これは皆々の談示の理委せておこう。道すがらやで/\。 |
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明治三十四年四月十六日 |
教校新築に付四間に十八間教場二棟御許しの儀願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、何よの事も尋ねにゃ分からん。さあさぁ子供仕込む所仕込む所、道の上の理、さあさぁまあ子供仕込む所、一時の処成るよう行くようにしておくがよい。どれだけこれだけ仕切った事は要らん。無理にして、あちらも弱りこちらも弱り、弱る事してはならん。そこで、狭い所でも大事ない/\。道の上の子供仕込む所、通常一つの理を持って居た分にゃならん。この趣意からどうでもこうでも成って来る。一時に運んではならん。怖わい恐ろしい道から出るか、働きから出るか。聞き分け。皆なそれぞれ一つ心、子供一つの心、子供仕込む聞き分け。あちらも柱、こちらも柱なくばならん。段々芽吹く理なくばならん。子供仕込むだけ、十分の働きもあろう。 |
本日地均らしの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、今日はまあ大層々々なようなもの。なれど、ぼちぼちすれば、大層やない/\。心の治め。一里の道も、急いて行っては、しんどいと言わにゃならん。十里の道でも、ぼちぼち行けばその日に行ける。この理聞き分け。掛かりというは、もうざっとしておくのや/\。雨露に打たれにゃよい。この道の理皆な治めにゃならん。こら狭いなあ/\という事は今にも出る。一時は狭い。道立てゝくれば、どんな所でも、こんな事くらい二つや三つの恐れる道やないで。これも聞かしておこう。 |
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明治三十四年四月十八日(陰暦二月三十日) |
一昨日詰所にて梅谷四郎兵衞、諸井国三郎の両名教校の普請の事に付大工奥村忠七と話し合いの際、本席火鉢の所へ御越しになり、神様御入り込みの上、『違う/\しっかりせい/\、明日尋ね出るがよい』との御言葉につき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、いかな道理も尋ねるから分かろう。たゞ願い通りは許したる。皆なそれぞれ今この一時学校や/\生徒や、それぞれようよぅ一つの理。元々何かの理聞き伝え居るであろう。たゞ一条の糸伝えながら、大きいやら、切れるやら、長いやら、深き順序の理、取り損わんよう、この順序の理を聞き分け。いかな事やら何やら、それで惣々の理を拵えて、多くの中から三名頼まれたもの。余儀なく事で好んでするのやあろうまい。この道たゞ一つの理からできたもの。何よの事も聞き損い、やり損うてなろうまい。運び切らぬ先に、神が止めたのやで。数々そこそこ運び切らぬ先に神が止めおいて理を聞かすのや。何や彼や派を分けて三名分けて了うたら、傍からどうする事もでけん。皆々寄って面白く頼もしくやってくれ。でけ掛けてでけなかったら、どうもならん。そもそもでける。これを聞かしたら、何よ一つの理一つの心、この順序より成り立つ。どんな事も成り立つ。皆喜んですれば、日々連れて通る。派を分けてこうと言えば、難しい理が起きて来る。一も取らず二も取らず、取り決まるまで留めおいたものや。万事理を取り決まってくれ。許すものは許してある。 |
又
さあさぁ一時/\ようしっかり言い聞かさにゃならん。今日一日の日、遠く所/\気を養いに出たる。これからそういう心になってはならん。世界/\遠く所より運んで来る。親という。金銭は有る所には何ぼうでも有る。無い所にはすっきりない。ない中から喰わずでも道は通りて居る。陽気遊山/\はすっきりならんで/\。一日の日やめて、教理は、一度の処三度五度も聞かすが道やで。 |
又、筆一点打って記し掛け。
さあさぁこれ何よの事分けさゝにゃならん。区域分けにゃならんは、たゞ一条成ったら、教校は世上の理。どんな者も入り込む。一つの処の会計はしっかりと/\。後々つゞまって、これだけしっかり、別派に立って行け。建家一条はやしき中のもの、一つの理添う/\。やれやれ、これもどうせ一つの理に纏まらにゃならん。暫くの間やで/\。道理を以て暫く古き中の理を伝うて来る。これは大先生/\一つやれやれ。十分心を開いてやれやれと言うまでは、しっかり取り決まってくれにゃならん。そこで、この理鮮やかに分かるであろう。 |
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明治三十四年四月十九日 |
田代卯吉妻きく二十八才身上願い。
(水口分教会理事養嗣子妻)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一時どういう事であろ。まあこれまでいかな事情の処も、道のため世界のためとも言う。重々働きもある。その中に身上心得んなあ、と。よう聞き分けてくれ。身上不足堪えられんである。こんな事でと思う。中によう理を聞き分け。身上かりもの、心に治まってあろう。どういう事も思わんよう。こんな事世界何と思う、心に思うであろ。これ事情に取り直し、道という、明らかであって、ならん/\というは、実を聞いて実と定めるなら、世界いかな自由もあるであろう。中に内々思う。道の十分中の上と言うである。十分の中に、身に何たる事である、心思うでない。自由世界に思わさせん。この理持ってくれるよう。一時ならん/\銘々それぞれ働き十分。これさい取り直し、心を持ってどうなりこうなり自由適えば結構、と喜ぶ。タンノウできるが一つ道という。身に不足あって、タンノウできやせん。なれどタンノウは前生のサンゲ。どうなってもこうなってもという心定め。道の中一つの心を働き、十分この心を持ってくれるよう。又、道の中タンノウ。タンノウは前生サンゲ。因縁という、為そうと言うて、成るものやない。成るまいと言うても成って来るが因縁。銘々一つの処自由再々、さゝしっかり踏ん張れ/\。 |
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明治三十四年四月二十日 |
浅井勝太郎四十七才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上心得ん。段々長い間身上心得ん日々であろう。日々事情忘れられん。よう事情聞き取って、いかな事情もしっかり諭しおく。最初掛かりともいう。段々運ぶ尽す理は皆な受け取ってある一つの理、これだけ順序受け取りあれば、これはなあ思う。これ聞き取れ。言うて聞かす。一代切りと思てはならん。人間生まれ更わり、分からん。面々どうこうと言うは、一つの心に治めおけ。今まで道を伝うて来て、身上これだけ切なみ。道の上結構の中に、どういうものじゃなあ、心に分かるであろう。その理すっきり忘れて了え。この道末代治まりある。人という、それぞれ中遁れん中、一人の中に染まり付くがよい。この理一つの理、しっかり聞き分け。身上案じてはならん。日々皆なそれぞれ中から何と思う、何と言う、この心更に持たぬよう。切なみ心に持たぬよう。因縁という。長らえて一日の日なりと、これから心を定めて、道という心しっかり染まるがよい。この理鮮やかならねば、暇が要ってならん。何程衣服多くあっても、楽しみない。世上の因縁、夜一夜の間にどうなって了うやら分からん。道の上ならこそ、成らん中切ない中でも通して貰うが、この道。この心を持って、これで大丈夫日々の心に持って、一日/\順序治まり/\、つい嬉しい理頼もしい日見えて来る。タンノウ第一。タンノウして、暮らし難くい日も通り、世上一夜一つの理見、タンノウ。タンノウは前生の因縁サンゲとも言う。案じんよう、しっかり心を定めてくれるよう。 |
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明治三十四年四月二十二日 |
岡本善六夫婦及び栄太郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に掛かる。いかな事情であろ。一人又二人それそれ皆身上何であろう内々事情、心前々にも身上一つからよう/\一寸治まり、年限まで立たず/\身上掛かる。一つの理どういう事であろう。内々言うまで。何の心なく、身上あって何かの楽しみ。身上あるは何かの心にあろ。この心早々治まれば、身上治まる。さあ、じいとして居る間に治めにゃならん。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。一つの心治まるなら治まる。じいとして居る間に、早く聞かさにゃならん。 |
押して
さあさぁ国々所々にて追々盛ん。一つ膝下及ばん。先はどういう心にも及ぶ。元枝栄えて先々事情、じいと/\と言う間に治めにゃならん。身上から堪まらん。身上あって楽しみあろう。この理よう諭してくれ。それ成る程の理を治めてやるがよい。 |
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明治三十四年四月二十四日 |
都築竹治四十六才同妻トラ四十三才願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一ついかな事であろうと、日々一つの理思う。よう事情聞き取って、一つ指図貰たら、という心であろう。どういう事でと思うやないで。銘々心で思やんしてみよ。道のため世界のため、この心運んで中に、銘々身上一つ思うようにならん。よう思やん。助け一つの理、心に添うまい。何でなあ、成って一つ、道があって一つ、理があって一つ。一寸事情は大層。一時事情でない。この道に心を映し、順序思うでないで。道の中こんな事と思わんよう。世界何という、道に一度の心を映し、その理あれば何度の理同し事。一代と思えば頼りない。人間生まれ更わりあろう。よう聞き分け。一時は切なみであるなれど、人間借りもの、因縁の理あろう。因縁の理は人にも諭するであろう。身上切なみあってタンノウできやせん。なれど、世界いろいろの理見て、タンノウすれば前生サンゲともいう。タンノウ満足、日々尽した理は、年々月々皆な受け取ってある。尽し、働き損にはならん程に。この理早く聞かしてくれ。 |
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明治三十四年四月二十五日 |
本部木小屋七間に八間伏せ込み柱、屋根は杉皮葺に願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあそれぞれ願うまでのものや。心に委せおこう/\。 |
別席所二間に五間の両側付二箇所続きに御許し願い。
さあさぁ尋ねる建家一条願う処の理は、いつなりと。ざっとするものは、何時なりと許そ/\。 |
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明治三十四年四月二十八日 |
上田猛楠四十七才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一ついかな事であろうと尋ねる。事情は、何がどう一つの理にあろうまい。身上に掛かる一つの理思う。何よ半ばという、長らえて道筋どういう事であろう。一時頼りない。それぞれ思う。どういう理で思う。半ば/\何も彼も思う。他に何と言う、世上から何と思う、思わずして、心をしっかり定めてくれ。道に心を映し、尽し運んで通りた。それぞれの理を聞かすがよい。成っても成らいでもという、この心に取り直し、これだけ/\この身上どういう事であろ、世上何と言うはあざない心のもの。一つの証拠から心を尽した理は末代とも言う。この一つの理急ぐで。早く楽しましてくれ。この道、この道あればこそ/\。尽した運んだ理は、皆な受け取ってあるという事楽しましてくれ。早く急いでくれ/\。 |
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明治三十四年四月二十九日 |
泉田おとら身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上/\と言う。一時成らん事情尋ねる。尋ねるから一つ重々指図及ぶ。聞き取って十分諭してくれ。長い間あちらへこちらへ、一つ段々遠く所、心というは日々受け取ってある。一つ自分心、あちらへ歩きこちらへ歩き、これは十分受け取ってある。中に十分一つの定め処、行く/\の理諭した事もある。定め方一つ大抵は一つ/\、これから早く楽しみ見にゃならん。銘々いつまで若き一つの理を運ぶ。成らんが一つ、十分理を諭して一二三年心を定め。たゞ一つの心を、しっかり心定め。外々成る程銘々一つの理どういうものである。ほんにそうじゃ皆なそれぞれに凭れて一つの理。これで治め方思惑二三年。あゝ銘々という心あれば、治まり難くい。銘々身上の処、大層うかうか心を持っては居られん。この一つの理聞かしてくれ。 |
押して願い。
さあさぁまあ何にも急く事はない。十分治まって、年は何程/\。いつまで十分治まったら治まって来る。この一つの心定める、第一である。 |
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(5月) |
明治三十四年五月四日 |
植谷亀吉身上伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん、いかな事と思う。尋ねるから、諭しおく。心という一つの理、道という一つの理、この一つの理十分運び、親という、段々心を尽し心を尽した理は日々受け取ってある。いかな事で身上心得んと思う心が心得ん。又候/\親共に心を案じてくれる。大きい心に成れ。道というは末代の理。人間一代と思えば頼りない。何をしたんやらなあ。道というは末代の心。道に付いたる。末代の理。又候なあ、又心得んなあ、すっきり忘れて了え。しっかり心を定め。身は一代心は末代。この心定め。親というは艱難の道を通り、理というは末代。又候/\案じ心は持つな。案じた分にゃならんで。しっかり/\。 |
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明治三十四年五月五日 |
吉岡忠左衞門六十五才身上願い。
(近愛支教会長父)
さあさぁ尋ねる事情/\、なあ、さあ身上一つ心得んと、事情いかなる事であろう。身上に不足なりて、どうもならんから尋ねる。尋ぬるから、順序事情諭しおこう。身上何でこんな事であろうという。道という理という、一代と思えば頼りないなれども、一つ道の理は末代の理である。よう聞き分け。所々何も分からず、知らず処から尽した理は、消えやせん。なれど、身上が不足なりて、頼りないものなあ、身上が不足なりて、どうこう、何でなるとは更に思うな。これまでの道の上に、何か順序尽した処、神が受け取りあるで。さあさぁよくこれを楽しめ。又銘々は何も思う事ない。又どうやこうやない程に。尽した理は、将来の理末代の理である。これ一つ心に与えて、満足を与えてくれ/\。 |
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明治三十四年五月七日 |
中西殷及び母みつゑ五十九才長男冨九才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々身上事情、又替わり/\、これではと言う事であろう。どれだけの思案。これではどういう事であろう。銘々も道という、理という、思う中どうでもならんと言うて尋ねる。尋ねるから一つ順序諭しおこうから、よく聞き分け。こんな大望なる道、皆な心に持って段々運ぶ中尽す中、日々受け取りある。又一つ身上に掛かりて来るは、どういう事である。なれども、よう聞き分け。道の上にある。これよいと思う中悪き事当たる事ある。よう聞き分け。その中に身上が判然せんという。これよう聞き分け。これまで知らず/\前生という心も、一つ心に治め。又中にこれだけ運んで、など、これは更に持つなよ。これ皆な前生因縁のサンゲである。身上不足なりて、タンノウできやせん。なれど、世上を眺め。世上の理にいかようの事もある。案じる事は要らん。一時の処にては、これから事情を思案してみよ。楽しみはこれから。これ一つよう聞き分け。さあさぁ案じる事要らんで。案じた分にゃならん。 |
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明治三十四年五月八日 |
井上佐市四十七才身上願い。
(水口分教会理事)
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得んと、どうも心得んという一つ事情を尋ねる。さあさぁ尋ねる事情には又一つ諭もしよう。身上がどうも迫る。迫るから尋ねる。これまでどんな事も、どういう事も治まってあろ/\。日々運ぶ尽す。これは日に日に受け取ってあるもの。中に身上どういう事であろうと思う。身上一寸順序大層。一時どうこうはそらない。なれど余程大層/\。そんならどうと又思う。思うやない。よう聞き分け。これまでの道すがらであったら、何としょう/\、段々年限通り来たる。その中、楽しみかと思えばどう、楽しみかと思えばこう、年限の間大望一つ/\治め、一つ/\現われたる理。成る程と言うて、今日の日、もう十分治まり、楽しみ中に、これと成らん中であろ。よう聞き分けて人に一つ満足与えてくれ。三年五年後一つ見れば、大層大望一つ集まって、これ容易で成ったものやない。よう聞き分け。半ばであったら、見ず/\と言う。これ一つ楽しまして、どんな事あろうがこんな事あろうが、尽した理は将来末代の理。この心、楽しましてくれ。心に急えて、早く楽しましてくれるがよい。 |
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明治三十四年五月十五日 |
本席御身上につき願い。
さあさぁ段々尋ねにゃならん/\。尋ねにゃならんが、これ尋ねる道理を尋ねて、心という理がなくば何もならん。こゝよう聞き分け。どういう事を諭すなら、皆々日々は道のため一つの理のため、銘々それぞれ通りてこれ運んで居る尽して居る。これはよい。一つの中これ前々中一つ時という事も一寸ほのかに諭しある。一日休み/\、又翌る日運んで満足与えて、皆々それぞれの心も休まる。又、今度という一日二日もまだや/\。段々一つ/\理重なれば、一つよう聞き分けにゃならんで。これ/\どうという事を諭すなら道の上、道の上は楽々のもの。難しい事打ちやってはならん。又一つ、通りよい道だけ通りて居ては通り難くい道来る。一つ道理に適わぬ。これから聞き分け。いついつまで親に抱かれて居ては、欲しいと言えば与える。欲しいだけ与えば、これは楽のもの。親の代わり、代わりするようになれば、銘々苦労すれば分かる。又一つ、身上から事情よう放っておけん。日を送れば、どういう事であろう。一つ/\遙々運んで、一日の理に治まりたら、一日の日又遅れる/\。心の理差し入って働かにゃならん。さあさぁ皆な時を以て指図した理もある。又身上から指図した理もある。これまで仇な指図してない。間違うた指図してない。なれど、勝手から濁り/\さして通り切ってある。度々あって及ぶからどうもならん。どうしょうと言うたて、表へ現われて指図する理は、親存命一つ、教祖の理という中にあれば、これはどうしておこう、これはこうしておこうと、指図に濁りを打つ。濁りを打つ指図は要らんもの。人間の一つの心で、どうと思えど、ならんで。理をよくこれ聞き分け/\。今日まで道すがら艱難苦労通りたやろう。これよう聞き分け。通りよい道通りてからは、通り難くい道通られん。幾名何人重なりたとて、一日の席休んだら、満足与える事できようまい。通り難くい道から出たもの。よう聞き分け。さあさぁ席と言うて日々の処、事情を運び、それぞれ満足理与えるは、教祖存命の理も同じ事、あちらどれだけどうしておこう、これだけこうしておこうと、決まってからどうする事もでけん。実地を見て一つ鮮やかなもの。実地から見ればほっとしたもの。これ一つよう聞き分けてくれ。時を外ればどうもならん/\。一つ/\諭す間に何も彼も定めて、世上の道は、あちらにも一寸こちらにも一寸、道が付いてあるのや。元々、元忘れては、一つの理を取り返やしのできぬような事できてから、どうもならん。これ一つ、よう聞き分けてくれ。 |
一同協議の上再び御尋ね申し上げると言いし時、しばらくして。
さあさぁまあ数々指図。一寸一つ諭し掛けたら、諭し切らにゃならん。席は三四日前一つ切なみ日も通り、そこで、一日の日も早くという/\。皆々満足を与えてやらにゃならん。今日の日/\、理を以て尋ね出る。身の一つの切なみあれば、放っておくのやない/\。 |
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明治三十四年五月十七日 |
本席明日より水口分教会へ御出張下さる願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ段々これまで/\皆々それぞれ理を集まりてこれでと治まる処、又一度という順序心理であろ。さあさぁ事情は許そ/\。 |
本部長二十一日より御出張下さる願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は皆なそれぞれ同じ一つ理、同じ一つ道と言う。皆々それぞれ心に委せよ/\。 |
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明治三十四年五月二十五日 |
昨日より本席御身上大変のぼせると仰せあり、御障り中本日朝増井りん教祖赤衣仕立て下されし事に付申し上げ下され、それより段々御話しありて本部員残らず寄せと仰せあるにより、一同打ち揃い御話し(御敷布団しかず御坐りでお指図)。
三十八年後は、こんな席へ坐わりゃせん。皆々揃うてくれ/\。まあまぁ遠い所から運んでくれるのは、容易やない/\。さあさぁ話して聞かす。存心心に嵌まりたらよし、治まったらよし。席というもの、どういうものと合点行かにゃ尋ねたらよい。席が同等して話しするによって、聞き分け。分かり掛けるから分かる。元々から席元の座へ直すも理、直さんも理にある。直さにゃ理なきもの。これ心の肚へ治まりてあればよい。心というもの、違い有ってすれば、順序今日限りのもの。こらよく大事の場である。聞き損いあってはなろまい、取り損いあってはならんと、これまで指図してある。濁り/\付いてはならん。濁りはどうもならん。仕切りて道の理治めて、どうでもという精神薄いから、人の心に流れ、人の心に流れて、この道立って行くか行かんか、よく聞き分け。さあさぁどうやこうやと一つ/\の答がするか、答でけんか。答もせず、席一つの場へ上ぼせんと言うたら、この道どうなるか。これまでどうして通りて来た。よもやよもや、十年後から成って来た道やあろまい。寿命縮めて席に出て働きしたらこそ、世界やれやれと目醒ますようになったもの。教祖存命の間から年限幾年経ったか思案してみよ。さあさぁどうやこうやと一々の答してみよ。いついつこうであったと理がなくばならん。どうもこうも理が戻し、指図を砕き、何よ人間心、人間心でどれだけ掛かったかて行かせん。日々どうして行かん、こうして行かんと思い/\の心、ここまで送りて来た。今日の日言葉添えるは、もうどうもならんから。もう一度見捨てゝおいたなら、一時の水が出て来てからどうもならん。一時の水防ぐ事でけん。成らんから、これ一つふし以て旬諭す。諭すから答して、これよりさしづ違わん違わんと、皆んな惣々分かれば、何とか申し上げるがよい。 |
会議致しますから元の席に御直り下されませ、と申し上げ。
さあさぁそうして皆んなが心を合わせて、こうと言うは道理であろ。一人でも精神なくばならん。怖わい処探りてなりても、夜に忍んでなりとも、精神万事の処成って来たる処から見れば、無駄あろまい。無駄あってはならん。指図に無駄あろまい。一日の日を踏み留めてみよ。踏み留めてくれるがよい。 |
相談して心を合わせて御詫び致します、と申し上げ。
さあさぁなあこうして、皆と/\同等で話し、押し掛ける話し掛けたら、一日の日を以て集まったも同じ事。今日まで教祖存命、教祖日々入り込んで話する。理は軽軽しい事やない/\。十分思い日々心を和らげ、どんな者も頭並べ、頭揃えて通りて来たは、今日まで何年以来、教祖存命同じ事。どんな者でも同じよう、心だけ日日受け取って、日に/\話しするは教祖存命同じ事。元々の心にて指図ないげな、席変わりた、どういうもの、一日一時どうなる。明かい道暗い道になって了てはどうなる。そうなってからどんな事したとてあかせん。教祖存命一つ治めさしたは容易やない。これしっかり聞き分け。又、席どういう処からでけたる。毎々聞いて居るなれど、元々という処分からん。ほんの軽々しう思て、屋敷に居る者やと。その日来たら、ほんになあ/\と言うような事でけてから、どうなる。日々世界天理教ほんに偉いものや、と言うようになったは容易やない。内々から元の事掴まえどこないようになってから、何と沖へ突き流されたようになってから、どうするか。何の理があるか。よう聞いておかにゃならんで。さあさぁこれどうや心に嵌まるか心に治まるか。 |
相談致しまして申し上げますと。
さあさぁ皆々心さえこうと言えば、こうであろう。今日という、今日は皆々同等席するは、よく聞き分け。今日までは、どういう事もこういう事も、皆な見遁してあったのや。指図/\用いらんものなら、席は要らんもの。世上はどういう事、第一小さいようなもの。小さいようなものやなれど、その小さいものが大きい成ったもの。何処の国にも彼処の国にもあったものやない。神が入り込んで教祖教えたもの。その教祖の言葉は天の言葉や。どうやろこうやろうと、そこへ教祖入り込み、天より直ぐと映したのや。今日無駄にしてはならん/\。真から無駄にする。これまで聞いて居て、治めさゝんが今日の日になったる。第一一つ世上へ人々へ守り渡す。悪難除け。これ分からん。勝手にして居た。それより段々改めて、教祖しっかり渡し授けたる。これ小さいもの。小さいものが何程大切とも分からん。改めて一つの理、とんとどうならん。一度はそこえ/\と言うたもの。又勝手にしょう/\。これ第一いかん、第一ならん。この勝手一つ、又、何よしてからこう、これもいかん。これもと金銭づくでする事はどうでもなる。なれど、心を養う理は、金銭ではいかん。これしっかり聞き分け。勝手はならん。金銭ででける事は小さい。金銭は構わんようなものなれど、それは皆な道からでけたもの。道からでけたものなら、それはそれの運び方も、それぞれ心なくばなろうまい。 |
皆々へ話し聞かして、と申し上げ。
しっかりと言い伝えにゃいかん/\。何も知りたる者やない。大き所へすぼっと入って、十分心を自由自在してるだけの者。これこれなあ、ほのかに聞いて居る。最初はほんの破れ家の草原同様の処から、十分心に楽しまして連れて通りた席やで。席が言うのやない。よう聞き分け。裏は鍛冶屋、表大工。鍛冶屋、大工、柱にして、今日の日まで上ぼりて来たわい。真柱は鍛冶屋、そこで真柱、表大工、皆んな筆に残りある。又一つ、止めに出てあろうが/\。なかなかこれ三十八年以前、九月より取り掛かり、十分一つ道よう/\仮家/\、仮家は大層であった。一寸節あった。皆な退いて了た。大工一人になった事思てみよ/\。八方の神が手打った事ある/\。八方の神が手を打ったと言うてある。それより又一つ/\あちらからこちらから、段々成って来たる間、丸九年という/\。年々大晦日という。その日の心、一日の日誰も出て来る者もなかった。頼りになる者なかった。九年の間というものは大工が出て、何も万事取り締まりて、ようよぅ随いて来てくれたと喜んだ日ある。これ放っておかるか、放っておけるか。それより万事委せると言うたる。そこで、大工に委せると言うたる。これが分からん。さあさぁこれだけ話したら、これがいかんどれがいかんと言えば、一つ/\この場で述べてくれ。よしよし、強ってどうせいとは言わん。席これだけあったら日々満足働かしたる。出て来る者十分取り扱いせにゃならんと心に持って、今日までの日は通りて来たる。これで、席は十分タンノウして居る/\。 |
守りの処よく御話を致しまして、押して申し上げます。
さあさぁ守りという話しが一つ、これがきっしり決まるか、勝手するか。勝手すると言うのなら、言うて了え。指図は要らん/\。これしっかり伝えてくれ。一つこうやどうやと席直らして、しっかり聞き取らすがよい。 |
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明治三十四年五月二十五日 |
本日昼のお指図を申し上げし時、続いて御話しになり。
さあさぁもう一声/\、さあ筆にそれぞれ写しおいたる。万事道理を話さにゃならん。数々筆に誌して、一つの理取り計らい/\。今日までは顔見てほっと思い、人を見てほっと思うようでは、とても/\いかん。どんな事あろうが、道は聞き取りて諭しする事できようまい。人間何程皆な結構思えど、これまで段々こうと言えば、世上へ種を蒔き掛けて、段々自由という。元々指図心は合わず持たず、指図は何度の指図も違う指図してない程に。十のものなら二つぐらいしか用いてない。その中踏み留めできん/\。こうかどうか筆に十分になって、それぞれ峠越せん/\。一つの理赴く事がでけまい。第一理を諭しよう。どんな事でも、内から指図するのやない。これが分からん。内から指図一つも要らん。よう聞き分けば、鮮やか。席が存命理を負うてさづけある。人間理と思うは違う。紋型ない処から、こういう所がでけて来た。よう聞き分け。さあさぁようこれ何よ一つ/\筆に写してくれ/\。詳しう筆に写してくれ。道は、そもそも写しては、後先に成ってならん。鏡屋敷という。世上皆々心立って来る立って来る。来れば日々鏡屋敷/\。鏡屋敷なら、鏡屋敷のように通らにゃ鏡屋敷と言えん。十分いかな道も何でも彼でも立てにゃならん。進めにゃならん。どうでも付けた道緩まんよう、改めてくれにゃならん。話し合うていずまんよう、一つ/\運んでくれ。さあさぁどうでもこうでも鮮やかならん。どうでも月が重なる、年が重なる。善い処の理は、花咲いたようではならん。真実根には花咲かさにゃならん。世上から何を楽しみに出て来る。教という、何よ見習いと言うて来る。何よ見習い/\、何を見習うて居るぞや。さあさぁ見習いというものは難しい。見習う程難しいものはない。見習いは、元鏡屋敷の心をそれぞれ心見習いに来る。心に一つどうでも、何処へ出そうが彼処へ出そうが、言葉の不足思わさんようにするは見習い。これ変わらん。これが分かるまい。さあさぁ日々別席/\授け一条の心に治めて、見習い教えの理、何の用もなくば、見習いという理にならんで/\。さあさぁ人に満足さすは、見習いである/\。満足指図では、見習いとは言えまい。さあさぁこれこれよう思案してみよ。皆なこうして屋敷取り扱わして居る。国々所々名称/\、取締あろ。何よこうと思えばこう、こうと思えばその一つの元から、よく改めにゃならん。十分改め。言い難くい一つの話し難くいようでは、何をしてるものや分からん。これ第一である。さあさぁもう数々、それぞれ言葉言えば、こゝそこ言えば、指図及んである。談じ合い、いかな理も改め。存心理が治まったら、何も言う事は要らん。さあさぁまあ変わらんが親/\、日々早く見たいと思えば、皆々改めて、一日やない、一夜の間改めて、万事諭し難くい所へも、早く運ばにゃなろまい。一日よい又一日よい、二日よい、四五日、それから向こうはどうなるぞ。これが第一の理である。さあさぁあらあら諭したる。あらあら諭したる処、承知できるか出けぬか。一日一夜猶予として一つの理改め。皆な治まるか治まらんか。取次という、皆んな一つの心にあろう。 |
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明治三十四年五月二十六日 |
前お指図より本部集会又教長へ運び致し、その趣を本席へ申し上げて御詫び致し居るところ、俄かに御話しありし角々(平野楢蔵、桝井伊三郎、増野正兵衞三名運び)
何にもわしがどうこう言うのやない。指図守らねば要らんものと言え、と仰せらる。一昨日の朝身上悪いのに、守りをしに来てくれ、来られねばこちらでしょうか。身上ある時は、一日でも延べてとも言うのが当たり前であるのに、来られねばこちらでしよと言うようでは、理を守りて居るとは言えん。何か、針芯取りを縫うて言うように思ては、違うぞ。人の出世を怨むようでは違うぞ。人数委すと言うが、委せてこうと言うなら、三名に委せおこう。針芯という名は誰が付けたるか。教祖が付けたるか、席が付けたるか、皆な寄って付けたるか。答えてみよ。 |
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明治三十四年五月二十六日 午後六時五分 |
一昨日二十四日よりの事情については、平野楢蔵、増野正兵衞、桝井伊三郎の三名教長へ運び、教長二十七日より御運びの席に御出まし下さる事、本席へ申し上げし処、本席より御守りは如何にと仰せられ直ぐ教祖御入り込みにて大声にて。
守り芯、針の芯というは、二代席が決めたか。相談にて決めたか。教祖存命中に授けおいたる。三名の者聞いたか。さあ、しっかり聞いたか/\。 |
押して、教祖存命中に結構に聞かして頂きました理も御座いますのを、一々役員に伝えては御座いませんので、是を皆々へ伝えさして頂きましては、先楽しんで一同働かして頂きますよう致しましたら宜しう御座いますかと願い。
さあさぁどういう理こういう理、皆んなこれ先々に諭してある。一時どうしょうこうしょうと言うた処が、時という、旬という、年限という、旬という。十分何でも彼でも、長らえて道聞き分け。これが天然である。成る事なら、何処まで一つの事一つの理、神はたゞ助けたいが理。難儀さそう、不自由さそうという親有るか無いか。よう聞き分け。存命の間、どんな話しも伝えたる。これ聞き分け。どんな事も皆な成るまで分からん。こらどういう花や、どういう実や、と聞かして、立って来たる。なれど、実がのるまで分からん。聞いたる事は、立って来るが理である。よう聞き分け。 |
又押して
さあさぁよう聞き分けにゃならんで。さあさぁ先に一つ理を話した。これはどういう色、こういう色言うた処が、分からにゃ何も分からん。心に楽しみの理、いつの日から、分からん日から通りた。何処に実がのるやら、彼処に実がのるやら分からん。心の理として楽しんだ。惣々である。強ってどうしてこうしてと言うた処がならん/\。皆な日という、旬という。これを一つ待たにゃならん/\。これ聞き分けにゃならん。 |
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明治三十四年五月二十八日 |
東分教会より本席を水戸地方へ招待につき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ遠くも厭わず、遊歩こうしたらなあというは、タンノウする。元々の理一時の処身上の理がある。もう四五日の処じとそのまゝにして、順序という、日鮮やか諭する。 |
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(6月) |
明治三十四年六月十四日 |
六月一日より本席御身障りに付き七日間御休みに相成る、よって種々相談の結果、本部員一同神様へ御願い申し上げしには、御身上速やか御成り下さればお指図を頂き、お指図によってどのような事も運びますと御願いにつき、如何の事でありますや願い。
さあさぁさぁ段々どういう事情も重なり、いかなる事情も重なり、重なるからどうもならん。重なりて/\重なりて、もうやろうか/\と良い事待つ。良い事待つは道理あろ。道理の中に道理取り違いありては、どうもならん。これ一つ、しっかり聞き分け。段々話し掛ける。一時に話し尽す事出けん。一つ/\の理しっかり伝えて、心にしっかり聞き分けてくれ/\。何でもない事と思へば何でもない。神何処に居ると思う。明らかなる剥いた話しをする。この道というは、年限数えば長い年限、年限困難ありて、もうどうなろうか知らん/\という道通りて来た。もう一時の処にては、一寸世界の道から始め掛け。世界の道はどうなりとでける。でける筈や。でけるように持って掛かるからでける。この道紋型ない処から、知らず知らず惣々通り、もう何処からなりとも、彼処からどうなりても、付け所ない処から段々通りてできた道。そこで今日まで組み立てゝ来た通り、よい/\道通り難くい中道理ある。この道理聞き分けにゃならん。皆んな道は一つ。一つよりない。ない筈や。皆な道から出けたもの、道から出けたものなら違わん、という事、前々諭しおいたる。皆な承知せにゃならん。一列は年限の道の上の理の兄弟である。道の上に兄弟の理が分からいではどうもならん。兄弟に年限あれば立てるは道、立てる道は言わいでも立てにゃならん。善い事知って居る。知って居れば、皆なそれぞれの心に持って研究して、どうであるこうであると、この精神上定めて貰いたい。ちょいちょい許したる事出けて来る。来る。許さん限りでけん。皆なこうして下され、どうして下され、これもこうしてくれと言えば、親が許そうと言うたら明らかなもの。これ一つ皆な感じてくれ。段々一時に説き尽す事できん。国々という理を以て、遠い所又近い所からも、道運ぶ処、この理に見計ろうてやらにゃならん。年限/\なくば、ざあとしたもの。年限の内/\苦労という道知らんか。知らいでは道とは言えんで。さあさぁこうして理を説き掛けたなら、どうでもこうでも説き切らにゃならん。まあ一つ、内々事情屋敷以内、この一寸話し掛ける。話し掛けるから、取り計ろうて、皆々治めてくれにゃならん。よう聞き分け。これまでの処もう十年あと/\、何か証拠/\なかった。難儀苦労困難から、どうせいと言うた処が、ならんから、ほんの一寸路銀渡したようなもの。そこでどうなりこうなりの日を送りて来た。屋敷連れ帰る中/\、成る程と言うて来るから日が経つ。どうやろかこうやろかと言うような事では、何しょうと言うた処が、できん/\。中に、年限の内に古い者、一代かと思えば二代、余程年取れたらなあという者、楽しみ付けてやらにゃならん。長い年限、そんならどれだけ働きあるか/\。残らず道具良い道具ばかりでも働きできん。良い道具悪しき道具合わせてでける。日々働きから分かりて来る。よう聞き分け。どういう者もこういう者も、皆んな持ち合いという理聞き分け。持ち合いという理分からいではならん。何程高い所へ留まりた処が、実がなくば腹淋ぶしうなる。持って来るこの理聞き分け。高い所へじっと坐って居た処が、取り扱う者なければ、どうする事もできようまい。これより皆んなそれぞれ小首傾け、どうやらにゃならん、こうやらにゃならん、と急いで取り計ろうてやってくれ。あらあらの話しでは取り計らう事できん。日々守りと言う、又掃除と言うたる。その理段々篤としっかり心取り計ろうてやってくれ。又日々煮炊場/\、古き/\下な道具。年限という、下な道具あればこそ、上の道具分かる。これ早うして、今日と言うたら今日、今日教祖守りという。日々であろう。貰い受けたる人足社と言うたる。年限じっといずみ居る。時々見習い、しんの台、教祖しんについた理。神の人足社と言うて貰い受けたる。席言うて段々諭したる。一日よい二日よい、もう幾日なる/\。道分かり難ない。道一寸見えたる。早く思案して取り計ろうてやってくれ。又守り掃き掃除、人々は幾人でもないではない。なれど、押せ/\では皆な勝手が出る。一度二度は越せる。それではどうもならん。そこで人と言う、若井はる、コト、これを又交替/\、月替わり/\/\、承知したか。又一つ、道理では分からん。今の処一寸四名一時後より三名交替。最初一名残し、日々月々見習い、これ一寸楽しみ、十分楽しましてやってくれ。 |
一人残して交替と申しますは、松村さくかと相談の処へ。
違う/\。後から来た者ある。一人残せ/\。手替わり/\、手替わりさすがよい。 |
押して、井筒とよでありますか、と申し上げ。
手替わりあれば、一寸勝手覚える。日々一つ経ったら、十分覚える。そうしてみよ。皆な勝手分かる。まだ一つあるで/\。さあさぁさぁまだ一つあると言うは、どうでもこうでも一つ用いらにゃならんで。月日祭典/\祭典という。そこで一つ勤め/\というは、役員と言うたる。本部員というたる。本部員は人間のつけたもの。臨時見習いと言うて一寸説いたる。本部員というは、世上の理取ってつけたる。これ違うか違わんか。違えば違うと言うて見よ。一寸路銀と言うて渡したる。誰と/\本部員と言うて許したる。許さしょまいがな。これ返答してみよ。 |
皆々相談して御願いに出ます、と申し上げ。
さあさぁ違う/\。違えば違うと一言答えるがよい/\。さあさぁ違う事/\、承知が出けにゃ言うたらよい。遠慮は要らん。遠慮は先になって枷になる。道の曇りになる。一寸退かす/\。一寸退かすで。 |
しばらくしてから
さあさぁ改める/\。改め掛けたら、すっきり改める。さあさぁこの掛かりというものは、楽しましたる。時々言い聞かしたる。刻限にも聞かしたる、楽しましたる。そこで、どうなるやろ、こうなるやろうと、楽しましたる。どうして忘れて居た。忘れて居たというは理や。その心あれば明らか。たゞ一つ/\勝手ばかりではならん。百姓/\鍬の芯と言うたる。それは楽しんでせい/\。皆な我が事になると言うたる。日々勤め/\と言うたる。今の処、日々は行こうまい。今十分どうもならんからほんの路銀を渡したる。行かにゃならん。怖わい所危ない所を楽しみ通りたる。手替わり/\、それもどれもと行こうまい。同じようには行こうまい/\。一度出たらなあ/\と、その心あればこそ立って来たる。年限まではまだまだ、年限は長い/\。年限楽しみなけにゃならん。まだ行けん/\。皆なそれぞれ見立てゝやれ。月々手替わり出ける者楽しみ、教祖存命言われた事に、満足与える事できん。とかく満足/\は道の肥/\、又けたいな事やなあと言う者中に思やしょうまいが/\。なれど人間勝手で言うやない。教祖存命、身をかくした処から聞き分け。ほんにそうやなあ、出さにゃならん。日々うとっと思うまい。人間心で成程入り込んでの話し通りや/\。心に嵌まりたか/\。なあ百姓の中からからけないとも言えん。百姓下の中からでも勤めて居る。先々ほんにそうやなあと見せてある。年限経って一年に二度三度そこえ/\出してやってみよ。どれだけ満足するとも分からん。満足は楽しみの花が咲く程に。十分の実がのると、諭しておく。 |
一同の中で話して居る処へ。
さあさぁさぁその話しというは、後々でゆっくりと出ける。席諭したる。席の身早く聞き取りて、それぞれ心合わせて、成る程と一点の心分かりたらよし、こりゃどうそりゃこうと、一つ/\不足あれば、不足の理答えるがよい。そりゃ一時に成ろまい。さあさぁまだまだ急いだ事ある。母一つ重々勤め、一時すっきり隠れ、一代勤めておいたる。この人はもう早く、一時万事早く取り立てゝやってくれ。取り立てゝやってくれるがよい。 |
仲田楢吉の事かいなあと、話して居る処へ。
さあさぁ段々一代を尽し切り、教祖存命日々勤め、ようよぅかくれ、それから一つ代替わりて、尚も進んで来る。これ一つの理に早く取り立てゝやってくれ/\。誰かと思えば、名民蔵/\、親二人早く暮れて了た。さあさぁ大西/\/\、親から尽し、二代目替えて尽す理/\、早く理/\/\。又々当分一つ順序/\、皆な役と言うてして居る。一時早く/\。 |
準員に願う事に運ばして貰います、と願い。
さあさぁ一寸は見習いから始め掛け/\。もう一時早く諭さんならん事、直きに出る/\。さあさぁこうして一つ/\理を洗い切ったら、どんな事も用いってくれにゃならん。こうすれば、皆な談示の上言うて出てくれ。そうすれば、どんな解きほどきもする程に/\。めったにほどかんと言やせん。どんなほどきもする程に。 |
篠森準員にする事御許し下されますか、と願い。
さあさぁそれは心までに許しておこう。しっかりどうこう言わん。そりゃ取り扱いだけしてやれ。すれば満足であろ。真にどうと言えん。ならんと言わん。そりゃ無理やと言わん。言うたら皆の心困る。真からどう、又こうしてやってくれ、どうしてやってくれというは、皆なの心から養うてやってくれ。これだけ聞いたら分かるやろ。 |
職人本部にて宿泊させず酒も飲まさぬその代りとして、一人につき金三銭ずつやる事にきめましたが、御許し下されますや願い。
さあさぁそらもうこうした事、こうしたらどうと尋ねる。そらどうしてやれ、こうしてやれとは言わん。そら喜ぶ者半分、なあと思う者半分、半分/\なら、それで治めておくがよかろ/\。 |
本部の会計から本部員家内一人一日十銭ずつ手当として、それを積んで本部員中難儀な者生じたる節手当にする事御許し下されますか、と願い。
さあさぁどんな事も、心に浮かぶ事は言わにゃならん。心に浮かんで道理に適う適わん。たゞ助けるというは、望む/\。助けるというより一つ道はない。助ける事なら、どんな事でもならんと言わん。そら、十分受け取っておく/\。 |
本部に十年以上尽した者に、借家建て貸す事願い。
さあさぁまあ心に/\ほっと心に出るは余の者の話しやない。入り込んでの指図。そこで皆んな成る程感じるは理。そこで、門内ではならん、門の外で、これは何処でもだんない。さあと言うたら直きに取り払うて了う/\。そこで、ざあとしておけば何処でも構わん/\。 |
二間半に両庇、四畳半と六畳とに押入付のものを並べてさして貰います、と願い。
さあさぁもう何も十分の事は要らん。これない処から、苦労して価を出して人の家借りて居るは、日々の処見難くてならん/\。今日来た者やあろまい。古く/\身代売り払て道のためと思やこそ/\、国々運ぶ者数々ある。安楽は未だ/\である。二十年三十年間同じよう通りたとて、理がなくば何もなろまい。十年の者でも、二十年三十年に向かう理もある。これ聞き分け。皆な来る者優しい言葉掛けてくれ/\。道には言葉掛けてくれば、第一/\屋敷には優しい言葉第一。何も知らん者、道はこんなものかと思てはならん/\。年取れたる又若き者も言葉第一。愛想という事、又一つ屋敷に愛想のうては、道とは言わん。男という女という男女に限りない/\。言葉は道の肥、言葉タンノウは道の肥/\。皆な見習え/\。強うするは道。早く道洗うて/\、知らん者に言うて聞かせ/\。十年あとにはこんな道やない。艱難苦労の固まりの道という。上に立つ者から言うて聞かせ/\。遠慮気兼は要らん。遠慮気兼はほこりのもとやで。いついつまで艱難通るやない。理が世界にある。タンノウ楽します道もある。第一言葉愛想、満足は言葉に限る。たゞ言葉と言うた処が、第一人に愛想タンノウ知らずしては、道失うて了う/\。見習え/\。上から言葉掛けて優しいは道。事見習え。何を見習う。これ聞き分けて、皆々惣々治め。これ一列口説き/\の話しである程に。返やし/\の話である程に。 |
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明治三十四年六月十五日 |
山沢為造東分教会講社、平安支教会部下講社の事情の治め方につき東国へ出張する願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所々又時々と言うやろ。まあまぁ事情は、それぞれ大抵大抵という理。行く/\理まで、一つ諭しておくがよい/\。さあさぁ心おきよう心おきよう許そ/\。 |
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明治三十四年六月十七日 |
教祖御休息所掃除は、若井はる西田コト月交替か、日々交替か押して願い。
さあさぁ尋ねにゃ分からん/\。あらあらは分かりある。さあさぁこれまで拭き掃除して居る。よう思案してみよ。何のためか。これこれ容易で何かの理、それそれ分からにゃならん。一つの理取り分けるから諭し切らにゃならん。いつまで親に抱かれて居てはならん。何でも彼でも、年限数えてみよ。善い事どうなる、どうなろうという日もあったであろう。古きの理、どうでも/\心を運び来たる日から、成り立つ者ある。今では何もならんように思う。ならんでないで。さあさぁちゃんと調べてみよ。月々交替にするがよい。用のない者居やせんで/\。用のない者ないで。皆なそれぞれ双方の用がある。さあさぁ古い者から交替として、改め出る者。交替なるが道理である。人間心でしたもの、一つもありゃせんで。人間心でできたもの、何にもない。 |
押して、松村さくの事尋ね。
さあさぁまだそんな事言うて居るか。何を尋ねるのや。総計の月々交替、皆な同じ交替やで。何故付き添わにゃならんで。 |
押して、桝井伊三郎の尋ね。
さあさぁこれは分かりてある/\。さあさぁよう聞き分けにゃならん。誰と/\月々に残さにゃならん。これは皆な勝手の理である。隔ては一つもないで。明らかにして、皆な楽しまそうと言う/\。そこ、よう聞き分けにゃならん。 |
押して、はる、コト月替りとして、とよを残して見習いでありますや。
さあさぁ早々分かりたか/\。交替々々皆楽しませば、三十日を一月と言うであろう。もう何ぼう日経ったら交替、結構/\中にもしんどい日もあろう。楽しみ付けてやらにゃならん。年限という理の味わい皆知らん。人間心を持って居る。道とは言わりゃせん。さあさぁ芯は分かりて居る/\。一時こうと言うてでき難ない/\。一人残して一寸見習いと言う。前々後から入った者、大抵見習いできてある。一つ三十日一日の日も勤めてくれるよう、言い聞かしてくれるよう。さあさぁ惣々分かりた/\。そうして三十日経ちたら、皆な分かりて来る。そうすれば、三十日/\交替すれば、分かるであろう。 |
鍬の芯村田幸助とも聞いて居りますが、山中栄蔵とも聞いて居りますが、如何でありますや願い。
さあ幸助は早くから付けてある。存命から付けてある。後々控えなければならん。 |
上田ナライトの見習いは、御休息所の方か本席の方へか。
さあさぁなあ日々詰めて居れば十分なれど、どうもならん/\。いずんで年限は遅れて/\ある。今日席が当分悪い/\。日が遅れ来た。日々急いで/\、年限経ち、遅れて来た。見習い/\これは言うまでやない。今改めたなら、聞き損いとも言う。存命の間に親と親とに貰い受けたる。休息所/\、守りの芯と言うたであろう。よう分かりたか/\。一日の日から日々どうでできようまい。見習いとも言うたる。もういついつどうもならんで。なれど、どんな日もありて、立ち遅れた。どういう事、世界から一日今と言うたら今という心に、取り運ぶように運んでやってくれにゃならん。さあさぁよう聞き分け。教祖存命一つ/\鮮やか理。どんとどうもならん/\日が重なり来て、早々年限を縮め、これから一つの理も聞き分けにゃならん/\。どうかこうか日々細道を変えて、どうなりこうなり日々働いたもの。日々付けた道、どうでも入り込み働かして居ればこそ、日々どんな理も働いて居りゃできて来た。この理分からにゃ、どんな日見えるやら分からんで。どんな暗闇を見ようとまゝやで。これをしっかり聞き分けてくれ。さあさぁ何時直ぐそのまゝよかったなあと、後で世上へ一つ十分に満足与える台を拵える。さあさぁよう聞き分けくれにゃならん。人足社、どうでも始める。一寸初め、一寸気の間違い、何ぞ憑きものとも言う。一人容易でできやせんで。年限通らにゃできやせんで。世上へ出す事できようまい。これをよう聞き分け。 |
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明治三十四年六月十八日 |
島村菊太郎準員の処、正員に直すこと願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事情も前々以て事情諭したる。一つ理早くと思えど/\、一つ自由一時直ぐと/\許す/\。 |
押して、村田幸助を鍬の芯という事願い。
さあさぁ分からん/\。分からん事尋ねにゃならん。双方を立てゝ尋ねにゃならんで。これ存命の間から鍬の芯とにをいを掛けたる。その日/\の来る。一の芯、百姓の中に一つの道理言えば思やんしてみよ。道具に譬えて度々の理諭しある。どんなも皆な道具、又下々と言うて沢山にある。事情/\万事持ち合うて万事でき立つもの。鍬の芯と言えば百姓の芯。道理から言えば一つ話し、そこで、つとめという、早くから/\つとめに出してある。なれど、皆々はいかん。又、青年会と言うて楽しんで、そこえ/\見定めて、出来ぬ者にせよとは言わん。そこで、つとめに手を引きてやるは芯の役、と言うて、分からにゃならん。そこで一つ下々の道具と思うな、と一つ心を諭してみよ。どれだけ楽しみが付くか。 |
村田幸助のお指図の上から、年に二度三度百姓の方より手替わりとしておつとめに出さして頂くよう取り計らいの儀願い。
さあさぁ一寸口が開いた。一寸理分かりた、年二度三度という事情なれど、年に月次祭は数々ありゃせん。二度の処三度満遍に間配りて、さあさぁ今日は何人だけ手替わりにしてやれば。誰彼なしには行こうまい。 |
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明治三十四年六月二十五日 |
村田かじ身上腹痛につき願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあ身上から尋ねる/\。さあいかな事/\、どういう事/\、さあさぁまあいかな話も順序として諭しおく/\。もう日々結構というは言うまで。結構はあらあら分かりて、タンノウはして居る。皆なそれぞれ兄弟兄弟という、それぞれ順序という、一つ理鮮やか。満足理、第一他に事情、外に事情、何か見比べて、思案/\してタンノウの理。よく聞き分け。まあ遠く所から、多く寄り来る。皆なそれぞれの処、あれもこれも、皆な一つの理を集まったる理、皆々それぞれの道理から皆なタンノウ。聞いてタンノウ見てタンノウ。皆んなこれ一つ、道理一人からどうでもという。身上不足な理、願という。心以てこうしてどうしてと言う。後々の処、皆々の処、どうなりこうなり心のタンノウ有るか無きか。銘々心に切りての心ある。これから先という、もうどうしょうこうしょうと言うは、これは捨言葉と言う。よう聞き分け。そんな言葉は出すやない/\。道にどういう事有るか、無いか。隠す事要らん、包む事要らん。皆な見たら有るやろう。タンノウして子供細こい/\、銘々はどうなってもこうなってもというは捨言葉という。まだ誰からという/\。この一つの理にタンノウという理治めてくれ。一軒一軒、一軒から三軒になったる。何処も思やせん/\。頼りにせえ。どれだけあれど、三軒建て出す事一寸には仕難くかろう。中途で離れて、女一人からというを聞き分けにゃならん。これより道理諭す。よく聞き分けて、一日も早く/\、思うが理である。これから先というはどうなろう。どうなってもこうなってもとは思うやない。あたゑだけあろう。洗い替えて、心の理を取り替え、改めてみよ。切なみ切なみ、これからという、何しても/\構わんと言うは、捨言葉と言う。人間という、一度の理はどうでもある。遅いか早いか皆なある。今日生まれた者も、一年も百年も経ったも同じ事。これ聞き分けて、互い/\の養いの理は、これ一つの理であろう。よく聞き分け/\。 |
押して、もう一度踏ん張って下されと願い。
さあさぁなあ、又一つ事情押して事情尋ねる理、身上の処という、一時なろまい。一時ならん。治め処、これまで段々二三年前あちらというはほう、こちらというはほう、この一つ心よく一つ理取り直せ/\。ようこそ、これだけなあ、という心持たにゃならん。何処からどうしたんでもあろうまい。年限数えてみよ。道から宿屋/\という。そら中にうたてえ日もあったであろう、楽しい日もあったであろう。よう心にタンノウせにゃならん。多くの中に/\、一つ聞き分け。この心第一。よく聞き分け。皆な兄弟、同じ一つ揃えてタンノウの理を聞き分け。いかな理も受け取ろう。 |
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明治三十四年六月二十五日 |
奈良支教会森川宇次郎妻ますゑ身上願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、身上という一つ理尋ねる。いかなる事であろう。余程一つ長い間、どうもいかんこうもいかんと思う処、理尋ねる。尋ねるから、一つ指図に及びたる。身上が不足なりて何でやろうと思う。皆な一つ中/\困難であると必ず理に思うやない。銘々の一つ心に取りてどう、他にも何と思う道の上に立ちたら、どうなりてもこうなりても、これ一つ聞き分け。長い間心がいずむ。心いずむから、身上どうもならんから尋ねる。指図という、指図に諭し違いはない。なれど一つ、心に一つ取り損いありてはどうもならん。この道の掛かりは、どうなりこうなりように、一つ理下ろしてある中に、身上不足なりて何でやろうと思うやない。どんな事ありてもこんな事ありても、道という理は末代の理なれば楽しみがなくてはならん。道一代と思うや頼りない。これから道一つ理頼り定めて居れば、難儀しょにもできやせん、不自由しょうにもできやせん。あちらこちら心を治め。何でも一つ、この理治めてくれ。そもそもの心ではどうもならん。日々にどんな事あろうとも、たゞ一つ/\と、この順序を諭しおこう。又身上一寸大層/\。一時にどうともない。なれど、この理よく聞き分けてくれるよう。 |
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明治三十四年六月二十九日 |
永尾よしゑ八木部内飯倉出張所出張願及び身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は許さんでない/\。出越す事情一寸/\身上に掛かり尋ねる。一つの理も尋ねて順序理と諭する。いかな事も聞き分け。中どういう中もある。出て来ん者に来いとも言わん。来る者に往ねとは言えん。それぞれ寄り来る者の断り言う。言えるものでない。成る事情成らん事情、中に頼りと言うてある。皆々それぞれ聞き分け。そうである道の中、いろいろどんな中も暮れ、事情は身上の理に委せおこう。身上障りあれば、どうする事も行かん。身上の理に委せおく。事情は許しておくで。 |
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明治三十四年六月三十日 |
西川権六四十六才身上願い。
(山名部内下田支教会理事)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、いかな事いかな身上、どうでもならんどうでもいかん、どうでもならんから尋ねる。尋ねる事情一つ、一寸一つ諭もしよう。これよう聞き分けにゃならんでなあ。さあさぁどういう処聞き分けにゃならんなら、一時の処身上余程大層である。大層なら大層だけ運んでやらにゃならん。どういう理運ぶなら、道の上理の上長らえて事情、身上の処案じて居るばかりでは、どうもならん。身上の処どうもという理、皆々にもあろ。そこで満足よりない。満足与えてくれ/\。どういう理とも分かろまい。満足というは、道という。理というは将来という。将来は末代の理である。人間一代と思えば、頼りない。なれど、道の上年限一つ十分の中に、皆な受け取ってある。これ聞かして満足与え。もうどうなってもこうなってもという理を聞かし、満足はこれよりない。早く一つタンノウ与え、道の上についてこんな事と思わず、後々続く理治めてやるがよい。早く/\。 |
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(7月) |
明治三十四年七月一日 |
上田民蔵家族共本部へ引き越し、心得まで願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃならん。一代という一つの理、二代一つの理、段々深き心、内々皆々一つの理なれば、いつなりと許す/\。 |
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明治三十四年七月一日 |
石垣作太郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ一時いかな事情どういう事であろう。もう何でもなき事ならそのまゝ。尋ねるから諭しおこう。身の内一つどういうもので悩む。どういうものである。助け一条、何かそれぞれ諭する事情、成っても成らいでも通り行く事情であろ。それに身上どういうものと思う理、心をよく治めてくれ。身上不足いろいろの心も出る。身上不足あれば、こんな事でなあ、そら思う。思う心を聞き分け。この道というは将来末代の道。人間一代切りと思うから、何よ頼りない。ほうと思う。道の理末代の理、最初は結構/\と言う。年限経って何処に留まるどうなるこうなると、分からなんだ。年限経って道の上世界不思議に大きな道がある。一代と思えば頼りない。有るもの無くして艱難して居る。この理世界道があろ。よう聞き分けてタンノウ。この道一つの心、段々心を尽して将来は末代。尽し損でない程に。この理しっかり治めてくれ。事情は通りても通らいでも、通りて行けば、将来は末代も同じ事と治めてくれ。さあさぁしっかり踏ん張れ/\。 |
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明治三十四年七月三日 |
畑林やす四十九才目の障り願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んという、第一事情どういう事であろう思えども、一つ理がない。どういう事の間違いであろう、何であろうと思う処、尋ねる/\理に諭しおく。身上は不足なれば言うまでなく、心に果たした事尽した事忘れて了う/\。なかなかそうやない。速やか指図するが、その指図よく聞き分け。もう一度ならず二度ならず、皆な大難小難事情、この一つ事情心に治め。身がどうなってもという理治まったら、成らんではない。たゞ、尽した事運んだ事忘れて了う。取り違いある。それではならん。たゞ一代の事のように思うたら違う。皆な心に前々事情が重なったる者もある/\。それより道の理に精神立ち替わりて運ぶから、大難小難と言う。よう聞き分けにゃならんで。なかなか身上不足なったる中、タンノウはでけやせん。なれど、タンノウは前生サンゲという。この理速やか伝えてくれ、と指図しよう。 |
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明治三十四年七月十五日 |
諸井国三郎春以来左の腕障り追々重るにつき願い。 「龍頭が狂うたら皆狂うで」。
さあさぁ尋ねる事情/\どうも長らえて身上に心得ん。いかなる事情であろ。一つ尋ねる。尋ぬるからは、一つ改めて諭しおく。いかな事情も聞き分けにゃ分からん。よう聞き分け/\。どういう事聞き分けるなら、最初という理、改めて聞き分けるなら、分からんではない。道という、一寸聞いて、一寸踏み出して、どういう事であろうという処から聞き分けるなら分かる。しっかり聞き分け。さあさぁ確かな書物あって始めたんではあろうまい。確かな書物あって思やんしたではあろうまい。ほんの言葉聞いて運び来たる道。これよう聞き分け。尋ねる身上心得ん。心得ん処尋ねば諭しよ。よく聞き分け/\。一時内なる処第一である。さあ身上何年経っても同じ事/\。そう思うやしょまい。思案しょまいが、なれど日々忘れることあろまい。又、家内それぞれ信徒は又役々聞き分けて、ほんにそうやなあと心に理が治まれば鮮やか。よう聞き分け。世上という理/\/\、これだけ運んだどれだけ運んだという理言わいでも、なけりゃならん/\。皆な覚えて居る。他所の事やない、我が事。銘々運んだ理、どういう大きい財産とも分かろうまい。道という、大き運べば危ない処でも通れる。世上にはどのような大きいこと思いついても、何したんぞいなあという理もあるやろ。そこで銘々尽して蒔いたる種は生える/\。銘々あちらにも名称、こちらにも名称でけてある。世上見れば蒔いたる事皆な分かる。これ鮮やか。よう聞き分け。身上長らえて堪えられん。満足与える事でけんと言う。そら堪えられんなれど、どのような大きいものでも、一夜の間にでも潰れる事もあろ。何程我がものでも。一代災難聞き分けるなら分かる。銘々聞き分け。身上不自由、不自由なれど、不自由越したら先は楽しみもある。一時の楽しみではならん。先の楽しみはあろうまい。たゞ、理を心に結ばんよう/\、結んではほどけんで。それぞれよう聞き分け。道というは、末代の理と治めてくれにゃならん。一つ身上不自由どういう事であろ。掛かりて来てから、一時どうしょうと言うたてどうもならん。どうもならん中からタンノウ。世上眺めば案じること要らん。たゞ心やで/\。何でも心いずまんよう。心いずんではならん。これだけ不自由やけど、外の所であったら何としょうと、一時たんのう。皆な結び込んだ理、心狂わんよう心狂わんよう/\。狂うてはならん。一人狂えば皆な狂う。一つ龍頭という、龍頭が狂うたら皆狂うで。狂わずして、日々嬉しい/\通れば、理が回りて来る。なれど、こんな事では/\と言うてすれば、こんな事が回りて来る。回りて来てから、どうもなろうまい。取り返やしができん。よく聞き分けてくれ。 |
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明治三十四年七月十五日 |
兵神分教会長富田伝次郎長男米太郎三十四才黄疸身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも身上に心得ん/\、どうであろうと、身上ならんから、尋ねる/\。尋ねるならば、又一つ順序という理を諭するか。諭は何も違わん。どうも一つ取り違いあってはならん。一時身上こうなると思う。そら思うやない。もう内々第一掛かりてある。思い開け/\。どういう思い開きなら、身上に掛かりて思い開きはでけやせん/\。一つ諭す。諭したら開き出ける。内々中に一つ今までの中ならどうなってもという。なれど、そうやないのに、第一内々こうなったら、世上からどういう事になろうと思う。これ思い開け。この道は末代の理なら、心供えてくれにゃならん。成っても一つ成らいでも一つ、道は末代という、この一つ心定め。一日定め。一時十分の心定めるなら、暫く/\。 |
押して、内々の心定め申し上げ財産皆な尽して心十分定めてありますが。
さあさぁ心に掛かりてはならん。心に掛かりて、心に楽しみあらせん。何程物沢山あったて、心に掛かりて楽しみあらせん。浮かむ日ない/\。何程沢山あったて、楽しみない。日々身上壮健なら、何不自由でも不足はない。こうして道に、こうして一つ台になあ、という理取り違て居る。そこで、成っても成らいでもという理、しっかり定めてくれるよう。 |
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明治三十四年七月十七日 |
木戸上庄右衞門身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上が長らえて自由という。心がどうでもなあ発散せん、どういう事であろと、長らえて事情ならん/\から尋ねる。尋ねるは、順序諭しおくが、よく事情聞き分けにゃならん。道のためもう十分尽し、内々も一つ理、どうでもと一つ真から作り上げたであろ。もう十分なる処、皆な受け取ってある。尽し損にならん程に。運び損にならん程に。この理は取ろと言うても取らゝせん。離そと言うても離さらせん。世上という理眺めて、よく聞き分け。もう万人の中/\世界運び尽し、この理万劫末代の理である程に/\。この一つ理聞かしたい。一時早く、一時身上どうなろうと言うやろ。一時理ある。こんな事と思うな。世上には、どのように有ったて、一夜の間になくなる者もある。何したんやらという理もあろ。皆な見て居る、聞いて居る。よく聞き分け/\。尽した理は末代の理の台と言う。この理どのように思てもない。容易なる事やない。今の事は何じゃいなあと言うは理なれど、よく聞き分けて、成る程と言うは、身上の処一寸と言う。さあ満足与えてくれ。尽した理は何処へも行くのやない。無くなそと言うてもなくならせん。世上へ皆な報うてある程に。そんなら身上と言う。そうやない。道尽し運んであったら、何じゃいなあという道踏み留まってある。この理楽しんでくれるよう。 |
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明治三十四年七月二十八日 |
畑林やす四十九才身上願い。
さあさぁ尋ねる/\事情尋ねる。身上の処一時迫ると言う。さあさぁ何よの事も一時なろまい。どちら眺めてもこちら眺めても、堪えられん事情であろ。堪えられん事情であろ。何たる事と一つ思うやろ。さあ身上が迫る。どうなろやら知らん/\と思う事情であろ。よく事情喰い止め/\。どうでもこうでも成るという一つ理、こんな事と思うやない。前々諭しもあろ。一度二度諭しある。ほんにと思えば、又一つ事情。又候/\と思う/\。すっきり思うやない/\。さあさぁ一代ではない、後々と言う。これ一つ後々治め。何したんとさらさら思うやない。後々道という、末代という理から成り立つ。先々どうと思う。思てはなろまい/\。よっく聞き分け。一時迫りて運んでくれ。指図貰てくれ/\。尋ねるから諭す。こんな事と更に思うやない。世界にどういう、どういう事もこういう事も、成らん事思うてみよ。この道世界から駈け付く/\。互い/\の理を結んである。この理聞き分け。身上迫りて何の楽しみあろまい。さあさぁ身上一時どうとあろまい。早く/\諭してくれ/\。何程思たて成ろまい。又成るという理治め。さあ世上眺め。世上眺めばタンノウ治まる。タンノウ治まらにゃならん。一時迫る処、一寸踏ん張る。一寸踏ん張らにゃなろまい。これ諭してくれ。 |
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明治三十四年七月二十八日 |
植田平一郎五十六才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん事情、尋ねにゃ分かろまい。尋ねるから順序諭す。ようしっかり聞き分けて、十分諭してくれ。この道というは、よう思案してみよ。容易ででけた道やない。皆な所々に名称下ろすまでは、容易でなかった/\。一人/\又一人、段々それぞれという。所々国々まで始まって、それそれという。この道なか/\容易で出けた道やない。すれば、道はこうしてどうしてと思わにゃならん。まあ成るという理、成らんという理、これ聞き分けにゃならん。よう思案してみよ。何処へどうしょ、彼処へどうしょと思うても、身に掛かれば、後へ引き返やさにゃならん。どうしょと言うた処がならん。しっかり聞け/\。身上案じた分にゃならん。こうなればどう、と必ず思わず、段々諭してやって、心に踏み留まり/\してやらにゃならん。先々楽しんでる道に、身上迫ると言うてはならん。たゞ成る日と成らん日と、心の使え方が毒になる。今年で行かにゃ来年という、この心持って、案じてはならん。大き心持たにゃならん。天然という理聞き分け。天然というは、所々に皆なできてあるやろ。天然というは、心に台を作らにゃならん。天然というは、心の案じて居てはならん。身上案じる事要らん。しいかり聞き分けさせ/\。 |
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明治三十四年七月三十一日 |
吉本松太郎養長男英治八才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人身上さあいかな事、どうでもならん/\、どうでもならんから尋ねる。尋ねるから理の諭もしよ。いかな事も聞き分けにゃ分からん。まあまぁ道のためと言う。道は、段々運べども尽せども、理は楽しみの理なれど、内に有る無き理はない。有るという無きという、子供こういう事でなあ、これ一つ子供有るも一つ無いも一つ、有るも無いも因縁。この心得一つ、万事一つ諭しおく。親という理小人どうしてもなあ、有ると無いと聞き分けてこんな事と更に思うな。小人親という理に成って、無いも有るもこの理聞き分けにゃならん。為す一つ理、事情は余程迫りてある。なれど、ほんにそうであるかと言えば、又一つこれ諭しおくによって、一時聞き分け。一時聞き分けて、真に理が治まるなら、又暫くと言う。 |
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(8月) |
明治三十四年八月十日(陰暦六月二十六日) |
鴻田忠三郎七十四才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ事情心得ん、いかな事であろと一つ尋ねる/\。尋ねにゃなろまい/\。尋ねるから一つ理をしいかり諭す。一時一つ理を聞き分けて十分たんのうさすがよい。タンノウすればよい。さあこれまで道すがら、どういう理こういう理も通り、重々通りた理に一つあたゑという一つ理を諭しおく。よく聞き分けて皆々の者もよう聞き分けて楽しまにゃならん。よう聞き分け。一代やない、一代と思てはなろまい、末代という。もう後々十分継いである。尚々後々という、十分結んである。後々十分結んである。十分の理に結んであるによって、主にも聞かして十分タンノウ。さあ一時ではない。なれど通りてある処からそれそれ聞き分けてタンノウしてくれにゃならん。もう一時長い/\。長い年限の間、長い年限の間に一つ、もうどうであろうという日もあったやろ。又兄弟/\それぞれ一つ不足もなく、これ十分タンノウしてくれにゃなろまい。誰言うのやない。よう聞き分けてタンノウしてくれ。一時やない。もうそれはどうこれはこうと、存命の間に十分タンノウすれば重々末代の理である。後々十分結んであると諭してくれ。十分タンノウするであろ。 |
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明治三十四年八月十三日(陰暦六月二十九日) |
教校本館と講堂二棟新築する願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情は尋ねにゃなろまい。何かの事も尋ねる。尋ねるからは、指図する。指図する限りは、指図通りさえ守りて居れば、どんな事もこんな事も思うように成るが指図。これ第一しっかり聞き分けて、踏み留めにゃならん。まあ一時の処、前鮮やか許したる処は、頼もしい嬉しい鮮やかなものである。又後々の処もせにゃならん。なれど、よく理を聞き分けてせにゃならん/\。どういう処聞き分けるなら、追々という、一時と言うてする処、一時の処だけどうなりこうなり心あろ。よう思案してみよ。又後々なけにゃならん。なれど、後々という二箇所許したる。これ十分仕上げて、又後々続いて/\差し掛かった処と言う。今年で行かねば来年、来年で行かねば又々と言う。これ諭しておいたる処、よう聞き分け。後々の処は仕上げたらという心。又治まるか治まらんか、皆な惣々寄せ、又内々役々移すによって、よう聞き分けにゃならん。どういう処治めるなら頼もしいと言う者半分、又なあと言う者半分、半分/\追々と言う。追々すれば、どんな事も十分となる。談じた処談じ替えて、世界にほんにそうやなあと言うは道。いつ、いつの間に出けたると言う。これ第一にあるによって、皆なその心を持ってくれにゃならん。 |
押して、石灰の都合もありますから、コンクリ−トの所だけ続いて掛からして頂きたい、と申し上げ。
さあさぁ尋ねる処/\、少々のものはどうこう言うまでやない。これ聞き分けにゃならん。あちらにも一寸、こちらにも一寸、そんなものは心に掛けて居ては、大きい事できるか。どんな事もこんな事も一つ治まりてできる。時という、旬という、天然と言うたる理を、聞き分けにゃなるまい。 |
押して、前々御許し下されし教室二箇所を仕上げたる上にて、あと/\と御願いする事でありますや。
さあさぁ尋ねる処はなけにゃならん。あれだけ仕掛けて暫くと言うのやない。又掛かりたら出けて来る。なれど、十分したら零れる。十分にして、いついつ治まるか。これ聞き分けにゃならん。半ばというは先の楽しみやで。出け上がりたら楽しみ。こゝよう聞き分け。暫く十分一つ、これでもう十分と言う。成ったら早く移して楽しみ。これも半ばやなあ/\と、世界から持たさにゃならん。 |
山中彦七、板倉槌三郎、明日より兵庫県始め三丹地方へ出張する願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁあちらもこちらも時という、道を以て改める事、運んでやるがよい。心という事情、速やか許しおくによって、心おきのう/\行くがよい。 |
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明治三十四年八月十四日 |
井筒とよ手痛み、息女たねのぼせ、同ふみ歯痛み三人共身上につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上という心得んなあ、思う処段々長らえ長らえ、又一時どうも身上に一つ段々の中に、又一つ心得んと言う。身上に堪えられん事情ではあろうまい。なれど/\一つ/\の事情又尋ねるからは、一つ道理諭す。ようしっかり聞き分け。それぞれも聞き分け。長らえての間の道筋/\、年数えば余程長い年限、道は広き事情、元々何でもない処から、ようよぅまあこれでという処通りたる。余儀なく処からかくれ、これから理を諭す。よう聞き分け。皆皆この道は急えたて行くものやない。急えたて行かん。長らえての道、楽しみ/\、一つ/\積む、又々積む。段々世界からこう成る。こう成れば一つ案じなきもの。よう思やんせにゃならん。これだけこうどれだけどう、有っても無うてもよい。なれど、長らえての道楽しみ。天然/\出けて来るは道。万事心配りてくれ。又、万事どんな事も元へ掛かる。元へ掛かれば皆役々あろう。又談示あろう。これ天然という心以て留まる。身上案じる事要らん。まだまだ一つ、十分これでこそという処まで、踏ん張らにゃならん/\。案じてはならん。案じはすっきり要らん。日々の処急えたていかん/\。又急かんといてもいかん。中という、世上穏やか/\案じない。これ一つの理に治め。万事この理に止まると言う。 |
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明治三十四年八月十五日 |
本席遠州浜名湖へ御遊びに御出で下さる事を、山名分教会より招待につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は十分の理である/\。皆な心というものは、長らえての間、事情もまあ/\鮮やか運び、信徒も満足与え、それより暫く事情。暑さ休みというは、それは十分受け取る/\。事情はそれぞれ同じ事、身上鮮やか出てこそ満足という。一日出る日まで、身上に一つ委せおく/\。それまで、満足の理に運んだと、言うて居るがよい。 |
本月十八日より御出まし下さる事願い。
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明治三十四年八月十六日 |
高室清助三十六才身上願い。
(山名部内台北教会長)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん事情/\いかな事と思う。どうでもいかん、どうでもならん。長らえてなら、銘々心煩うやろ/\。煩うやない。一言諭す。よう力添えてやってくれ。この道と、どれだけの発明な者でも付くものやない。皆な天然追うて道出て来る。長らえての間/\、遠く厭わず、何でもと言うて通りたる処から、身上どうと銘々又皆々あろ。よう聞き分けて、満足与えてくれ/\。近い所/\はどうでもなる、遠い所なかなか。事情身上から指図及んだ理は末代/\。人間一代と思えば、何たると思う。そうやない/\。身上の処又候と更に持たず、一日の日も万日に及ぶと、しいかり心定めるよう、諭してくれるよう。 |
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明治三十四年八月十七日 |
前川たけ六十四才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に掛かる。一時どうと事情あろまい。一つ楽しみの心聞かすがよい。まあまぁ長らえて、道筋長らえ経ち越したる。前々一つ過ぎて、又後々と思う。もう道という。まあ銘々等はいついつまでも、なあなぁ思い/\日暮らしたる。もう明日日どうなるとも、もう十分理諭す。もう一日なりとも、もう身上鮮やかなればなあ、身上さえなあなぁ、鮮やかなったらなあ。さあ古き顔に直してやろ/\。こら心だけやで。なれど、心に楽しまさにゃならん。 |
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明治三十四年八月十七日 |
深谷徳次郎小人景三五才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人に又候/\/\段々これまでの処と言う。皆それぞれ事情、何かどうでもという心なくば、何かの事思うよう成ろまい。それからそれぞれ中寄り合うた中/\、こうと言うたら思惑通りと言う。又どうとあり、又分かり/\段々事情尋ねにゃならん。事情によって指図及んだる。指図通り守れば、事情は勇んで事情と言う。もう思惑通り通りたる。又変わりて小人になあと言う。よう聞き分けにゃ分からん。何よの事も掛かる/\。銘々に掛かれば十分の理と/\、銘々に掛かれば十分という心なくばならん。十分/\皆な惣々分かり/\、あちらも分かりこちらも分かり立って来る。これまでもあって分からん。さあ身上から指図。指図通りすれば暫くと言う。一日の日も楽しんで居る。又という、親の心定め。集まる/\、善き事もどんな事も集まる。この道心々なく、道やない。内々こんな事と更に思うやない。親という心定めてみよ。元というはどんな事も治め。小さい事ではならん、小さい事ではならん。成る事成らん事あろ。どこそこあってはなろまい/\。又半ばで粗相あってはなろまい。神の守護ありゃこそ、まあ今日も目出度い/\、皆な鮮やかと言う。目の前に現われたる。これ証拠、内々どんな事あろうが、こんな事あろうが、心に掛けて居てはならん。親という心定め。一時ではない。身上迫り/\、もう余程迫り、なれど、精神定めて掛かりた時の事思うてみよ。これ聞き分けにゃならんで。 |
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