(10月) |
明治三十三年十月二日 |
増野いと四十四才身上俄かに大変迫り願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあもう順序/\と言うたる処聞いて居る。いかな事も聞いて居る。なる処一時と言うてなろまい/\。何度/\運びたる。内々なあなぁ涙流して、あゝ二三年前になる。内々よう聞き分け。万事理掛かる/\。どのような事も皆な諭しようは台である。いかな事も聞き分け。身上何度の処大層/\、もう成っても成らいでも、成っても成らいでもという精神定め。これからという、これから道一条空に立てば、空に立つは、空に一つの理/\。又段々幾重事情理という。空に一つ理ありて、下々万事一つ理から集まりたる。空に一つ理は網の引いたるも同じ事。この理聞き分け。成っても成らいでもこれ一つ。あれだけして居らるのに、何故なる/\。皆な道くだり道すがら堪えるに堪えられん道通りて、空、心に覚えあるも同じ事。一時尋ねる処成っても成らいでもという精神定め/\。一年一年は百年も同じ事と事情定め。さあさぁもう身上という、成って来てからどうもならん。何処にどういう事あって、成ってからならん。他に方法/\諭しではならん。心あって集まる事でけん。誰それ中にもなあ、一つ道理諭すなら、銘々から。人の事やない、銘々掛かりてはならん、と伝てある。これ代々道順序道も同じ事。 |
順序という処、押して願い。
さあさぁもうこれどんな事もこんな事も、皆なそれぞれ中にも一人/\理、理集めて所理、皆出てある。又半ばで定めにゃならん。ふわふわ定めた処がふわふわ、一人掛かる処、集まりて掛かりてあろ。これ皆々一つ理集めるよう。早く/\という。 |
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明治三十三年十月三日 |
本部より山辺郡福住村字大岸にある杉檜買い求め願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情よう聞き分け。何よの事も事情一つ渡らにゃならん。これだけの物寄せておいたらと言う。心に委せおこう/\。 |
朝和村字杣之内小字山本屋池の堤にある杉檜買い求めの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情はすみおきから一つ、又と尋ねる。何でも彼でも、又々何よの事も順序の先に理運ばにゃならん/\。すれば何よの事も踏み被ぶりはない/\。よう聞き分け。これは受け取る。 |
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明治三十三年十月三日 |
甲賀支教会長実父山田太良平七十二才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つさあさぁ心治まらん/\、事情尋ねる。尋ねるから、又一つ指図に及ぶ。身の処これまで/\長らく/\の事情、長い道筋という、いかなる理と一つ思う。さあさぁ年取れたる者と言う。又心々の名称というは、容易では行かん道を通り来た。又人間というは、たゞ一代と思うてはならん。一代と言うやない。同じ生まれ更わり/\ある。よう聞き分け。子孫理を伝うて来る。人というものは、親子兄弟よく似たるなあと言うて居れど、そら知らん。そこで便り早く聞かせ。楽しませ。さあさぁ早く心に便りを楽しましてくれるよう。 |
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明治三十三年十月四日 |
高知分教会長島村菊太郎以前お指図より願い。
さあさぁさぁ尋ねる処/\、前以て事情諭したる。理を以て尋ねる。一日の日という、これまで数々諭したる。長く/\長らえて事情、一日事情日も遅れあると指図してある。今日一つ諭しおくから、書き取って満足/\。今日一日の日より皆々惣々中へ結び込む/\。今日からどうせにゃならんとは言わん。道遠からず治まるである。当分で長い事やない。又改め変えて順序授けにゃならん。一つの理は皆々理に結ぶ/\。本部/\という理に結ぶで/\。仕切りてどうせにゃならん、とは言わん。成るよ理以て、勤めてくれるがよい。 |
押して、本部員同様に結んで下さる事でありますや。
さあさぁ尋ねて返やして、皆な聞きよ取りよ。どういう事と聞き違うてはならん。尋ね返やせば諭し、所々分教会/\ある。皆な日柄以て結び込んだる。日柄遅れたる。今日一日の日皆同等に結び込む/\。もう一言/\、今日理結び込んだら、どういう同じ理、今日から同じよう勤めにゃならんが、当分成るよ行くよ勤め。所べったり勤めて了ては、一寸いかん。又これでと言うたら、べったり勤める日来る。幾日戻りて居ても同じ事、所々又それぞれ運び、治まる理ある。返やし/\諭しおくで。これをよう聞き分け。さあさぁ分かったか/\。 |
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明治三十三年十月六日 |
喜多治郎吉四十九才胸迫るにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上が一時心得ん。どういう事であろ、思う処尋ねる。さあさぁ何かの事もよく聞き分けにゃならん。辺所遠く出越したる中に、一つの理であったら困難という処あろ。出越す処指図貰て許して出越したら、案じないは、許しと言う。いかな事聞き分けにゃ分からん。これまで諭した事ない。何か順序よく諭す。皆な惣々治めにゃならん。一時迫る/\よう思案せい。何か心に承知した処、成っても成らいでも運び切らにゃならん。心に治めた理なおざりというは、何かなろまい。皆々中へ諭しおく。何か受け持ったら十分働き、銘々一つ理立てるが真の誠。前に諭す理は真実一つ理よりない。真実は神が働く。神が働けば、後にそうであったなあと楽しむは道。皆な惣々中に、自然にこういう事頼まれたる。どういう事頼まれる。長くなおざりにしてはならん。成らん処は遁れんようするは、ためなる処、成らん処一つ治めるは、神が働く。神の許しない処力入れた処が何もならん。何もならん処するは、人間心。事情成らん処するは、この道神が働かす。神が働かせば、させん/\。浮き沈みの理から心治めした処が、沈まさゝせん。些か種生える。蒔いた種生えば、何処も同じよう。同じなるは天の理/\。身上案じる事は要らん。この一時早く/\。こういう処捨ておいたら/\、皆な惣々の処諭す。これだけ諭したら、どんな事も皆な分かるやろ。 |
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明治三十三年十月七日 |
刻限の御話し。(お授け御運びのあとにて)
さあさぁさぁ一日の日を以て、日に/\席の中、席の中で、一つ刻限という順序諭しおかんならん。何を諭すなら、よく一つ聞き分けて、事情早く諭したいと思えども、まあまぁ中でどうもならん。指図というはよう聞き分けにゃならん。指図に違わん、指図になき理つける。これどうもならん。これからという将来心という、いと言うたらいと、この心取ってくれ。これで万事諭しおかにゃならん。多く中という処、遙々一度来るは容易やない。銘々裕福に暮らせば、一つ苦もない。
運ぶ中になあ、日々なあ、それでも厭わずして遙々運ぶ、運ぶ。道のために運ぶ運ぶ。この心、どうでもこうでも一時の処タンノウさし、満足さし、初めて初席という。初席から所々には道順序として、順序許したる。又九度席という。又中に特別、ならん処特別許したるという。諭す九度運び切って、又一日を以て将来の心治めてやる/\。心に楽しみを持たして、国々内々楽しみ理である。そこで長い話しすると、何聞いたやら分からんようになる。そこで、満席一日授け頂いた理に、四方/\の話し長い話ししてはならん。書き取りをして書下げだけ諭してくれ。長い話し要らん。第一将来の一つの理忘れる。いろいろ伝えば忘れて了う。前に口中でおいしかったなあと味をみる。又余計の事諭すと前の味忘れて了う。たゞ書下げ三度五度繰り返やし、余計の事は、遠くあちら間違わしこちら間違わし、どうもならん。書取りだけ力入れて所働きさし、何よ明らか分からにゃならん。明らか分からねば盛大と言わん。九度運んで満席、書下げより一つの事は要らん。書下げだけ、よくこれを一度の処二度、二度の処三度、三度の処四度五度六度まで返やせば、心によく治まる。これまで諭したいなれど、それまで諭し難くかった。これから多く中何ぼ連れて戻るとも分からん。戻る者に間違いの理持って帰りては、惣々理も違えるようなもの。これだけしっかり、くどう/\の理に諭しおこう/\。聞き取りてくれ。 |
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明治三十三年十月七日 |
古き人の霊祭式場を、大裏にて執行致したく願い。
さあさぁ尋ねる/\事情/\、まあまぁ何か事情も尋ねる。尋ねるからは一寸間違わん指図する。何か事情もよく聞き分けてくれ、聞き分けてくれ。聞き分けて心に治めてくれにゃならん。皆々前々指図、どういう事こういう事、知る知らん年限の内、年限の内経ち切った事は分かり兼ねる。そこで一寸始まって事情、古き事情、成らん処から一つ理。成る処誰でも成る。その時分少なかった。人に笑われる譏られる中、あちらへ忍びこちらへ忍び通り、そら年限古い。今若い事言うてはならん。花咲くまで、一寸種生えただけのようなもの。どういう実がのるやら分からせん。これから諭す。皆々心に治め。神に指図取らいでも、実際通りた者分かりある。こら数ない。これに膝と/\話し合い、互い/\の話しでける。皆んな互いに、これもどうやこれもどうやという理は、中を掴むようなもの。実際分からん。あちらでぼしょ/\、こちらでぼしょ/\、人の顔を見てする事は、心に悔やしみ歎く。とんと鮮やかならん。ほんにこれである、と治まった理は鮮やか。道に外の理混ぜてはならん。混ぜた理は、水に泥を入れたようなもの。濁りは飲む事でけん。神は隠し包みはない。たゞ道という理から出けた。道に適わんどうしょうこうしょうは言い難くい。惣々中話し聞き分けてくれ。まだまだ諭したいなれど、取りようでどうしょうこうしょうでけ難くい。そこで、応法運んだる理は、許す許さんは言わん。まだ十日二十日先なら、どうこうと言うて取り替え、真実真の楽しみという、こうと言うて取り替え。真実真の楽しみという、何か、これよう聞き分けて、前々から席何処と許したる処、又こうというは、許さんとは言わん。そら委せ置く。そこで、人の顔を見て義理でした事は、折角しながら喜ぶ者もあれば、喜ばん者もある。水に塵混ぜたようなもの。飲ます事でけん。そこで、前々十分運んで、これで十分というは、盛大の道と諭しおこう。 |
招待の参拝者に折詰酒渡す願い。
さあさぁまあまぁ一人/\行こうまい。小さい事では行こうまい。そこで、どんな事も施すというは止めやせん/\。又施すは止めやせん。人の義理や顔を見てする事は、すっきり受け取れん。施すというは、受け取る/\。何思えども、おらこれだけ、あの人はこれだけ、という事は受け取れん。たゞ心よりこれだけというは、直ぐに受け取る。 |
御神楽はいつもの所で勤めさして貰います願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それはまあ一つ委せおく。言わいでも分かりたる。前々型がある/\。委せおく。今諭した理は、うっかり思われん。いかな理も道という、理という、たゞ一条同じ理という道は、何人あれど、心あって心は一つ/\道理。一人限りというは、用いらにゃならん。用いらねば、聞いた/\にならん。これ用いらにゃならん。 |
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明治三十三年十月七日 |
喜多治郎吉身上のお指図より一同談示の上、網島の方なり中津宇佐の三箇所の処申し上げて願い。
さあさぁ尋ねる事情、前々事情も皆々いろいろ、中一つ/\幾重一つ/\一筆言うたる。扶け合い/\とどんな助け合いも数ある中に、聞いたら直ぐに飛んで行って助けにゃならん処もある。又、利害を言うて治めにゃならん処もある。成ると成らんと見たらどういう事も分かり、中程中多くの中、道理言わず道理ある。その道理に心寄せにゃならん。放っておいてはならん。成るよう行くよう心運んでやらにゃならん。直ぐに飛んで行って、直ぐに道分けてやらにゃならん事も、利害を言うて分けてやらにゃならん事もある。心は幾重心、中に法が立たん。立たんという者も、一概ではならん。一所二所切り/\がある。一つ/\留まって万事働く。芯ある芯ある、芯に何かある。意見せにゃならん事もある。芯に間違いあるから、是非に是非通らにゃならん/\。よう聞き分け。何よの事もぼつぼつ受け持ったら受け持っただけ、受けてやらにゃならん。受け持った理に、他からは掛かりようがない。これだけ諭したら、どんな事も分かる。これよく聞き分けてくれ。 |
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明治三十三年十月七日 |
増井とみゑ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の処、どうでも勝れん。日々の処どうも心得ん。他にも思う。又主も思う。前々諭したる。心だけどうでも、一時成る成らんではあろまい。聞いた処から皆んな寄り合うてる道、皆な聞き分けての道、若き年寄りはない。年の取れたる者は成らん理とはこれ思わんよう。これまで道、通り難くい道通りたる。運んだる。はぁと思たる芯の心忘れるに忘れられん。これしいかり話して、しいかり発散。一日の日も早く、成ってからどうもならん。真に理を治めて、何も心に掛けんよう、心思わんよう。又聞かす事要らん。よう聞き分け。一時どうとない。身上という心という、眺めて一つ、どうと、理以て楽しまさにゃならん。これ聞き分けて、悠っくり楽しまさにゃならん。 |
押して、おつとめの鳴物の事についての事申し上げ。
さあさぁつとめ/\と言うたる。つとめの時、何も遠慮は要らん、遠慮はない。人と言うたら気兼ね要らん。初めから道理治めたる。その道理。銘々も古き理ある。こら若い者は分からん。分からん者今に花咲いたように思う。理も違わん。今はぁと思う処、今一時発散。はっと思う処心に持って行てはならん/\。早く発散心掛けては是非理にならん。忘れるに忘れられんというは、人間の心に鮮やか心持って前々から通りたる道ある。これ心に持って日が来る/\と、心に楽しますがよい。 |
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明治三十三年十月九日 |
島ケ原部下山形県飽海郡松領町梅本惣吉四男留吉二十三才網島分教会長寺田半兵衞三女小近の養子貰い受ける願い。
(永尾よしゑ仲人にて万田万吉より貰い受くる事)
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情一つ理を尋ねる。遠い近いはあるまい。幾何程道というは、どれだけ遠い所でも一名/\、心は一目なら何程あれど、うんと言うたらうん、理というたら理。これからそれぞれ事情は皆々心、これでよい、これでよい、これでよい、と理は二つ理の中、これでよい/\と順序思うて、これでよいと言えば、何時なりと許す/\。 |
閏八月二十八日に貰い受けたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ皆な心事情、さあさぁいついつなりと。さあ委せおこう/\。さあ許しおこう/\。 |
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明治三十三年十月十日 |
松岡由清五十九才身上願い。
(東肥支教会)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つどうも心得んという理を尋ねる。尋ねるからは、又さしづに及ぶ。身の処悩む。何分間違いであろうと思う処、日々中に、こうして居るのにいかな事やら、夜も思い通し、どういう事でこうなる。何ぼう諭しても、行かん。成らんから、尋ねる。尋ねるからは諭す。さあさぁ身の悩むと思うやない、言うやない。なかなかこの道は容易でできたんやない。この思案して見れば、いかな道も通りてようよぅと思う処に、身上悩む。よう聞き分け。半ばでこの難儀でありたら、この道付けられん。どうなりこうなりこの道という。半ばでありたら、この道付けられん。どういう事あるこういう事ある。身上不足ありて、そらタンノウでけやせん。又身上悩み、皆々タンノウできやせん。なれど、所々遠く所は聞き、近い所は直ぐ世上に皆なある。どうにもこうにもならん難の処から、見分け聞き分け。身の悩みタンノウ出けやせん。なれどタンノウは受け取る。皆な世上見比べ/\タンノウ。タンノウは直ぐと受け取る。身上不足なりて何のタンノウ出けやせんなれど、世上見比べてみて、さあさぁ一つ/\積み立て/\/\中に住家して、身上悩む。世上にも思う。そら思うやない。この道の中にも、どんな中もある。世上どんな中もある。皆な見分けてやらにゃならん、聞き分けてやらにゃならん。身上悩みじいとこれでと言う。成らん中タンノウしてくれにゃならん。タンノウは直ぐと受け取る。これだけ諭しおこう。 |
今西見舞に行く事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、そらどちらもこちらも同じ事である。長らえて事情から、又一つタンノウさしてやるがよい。 |
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明治三十三年十月十一日 |
過日のお指図にお授け戴きたる人々に、言い渡し致す処書下げと仰せ下されましたが、その日の御諭しの書下げのみの事でありますや、又以前仰せ下されました長き書取りも言い聞かします事でありますか、と押しての願い。
さあさぁ一寸話し掛けたら、一寸分からん事ある。又談示して、これはどうやろうかこうやろうかと、理を立てる。それから尋ねる。尋ねるからは指図及ぶ。よう聞き分け。長い年限の間ようよぅ今日の日/\、日々席運んだは容易ならん道であった。これまで難渋/\、難渋は今日の日の楽しみ。楽しみでなくばならん。楽しみ中あちら一つこちら一つというは、彼是諭しては又々の理ある。何よこれから指図通り、指図より違わん。指図は容易ならん。遠い所遙々運ぶは、何のために運ぶか。よう聞き分け。道のため楽しみ、楽しみは一つあたゑ、順序当たりたら、一日の日一つ改めて、本席順序諭す処、いかな事これ諭さにゃならん。前々九度運ぶ。こら順序。すっきり諭す。それより一日という。そうした処へ長々話し要らん。外の事用いって道理ほどくやない。神が直き/\の話に濁り混ぜるやない。濁り混ぜては遙々運んだコウノウあるか、理があるか。前々九度運ぶ順序に皆な諭す。そうして一日席順序言い渡しは、書下げあろうが/\。一言二言やない。長く言葉がある。軽い事やない。神が直き/\添うたなれど、日々人が多なり/\日々支える。一日一席三人数えてみよ。長々順序日々諭せば一日の理が十日二十日渡した処が、渡する事でけん。そこで書下げ/\と言う。又日々順序よう書き下げて、日々の書下げは十分諭してくれ。十分九度済んだる。書下げだけの話し諭してくれ。一日仮席に彼是話し長う伝えたら、何聞いたやら、分からんようになる。初め味ようた味忘れて了う、と前に伝えたる。又、前々席言葉下だして言葉添えたる。どれだけ諭す事でけん。そこで何年経っても、ほんになあと鮮やか忘れんよう書き取って渡す。又一日の理に三遍ずつ三三九度渡す。これから渡したる、これを、どんな者でも二度三度五度六度何度も返やして言うて聞かせば、どんな者でも治まる。治まりさえすれば、内へ戻りていつまで経っても廃らん。不自由難儀通りて席運んで、戻りしなに治める話しに、四方/\の話し以てすれば、肝心要止めて了うようなもの。そこで書下げより外の事は要らん。書下げだけそうしたら/\、どんな者でもそこえ/\理治めて帰る。ほんにそうや/\と、理が治まれば、一手一つと言う。根掘り/\は要らん。理を剥すようなもの、外の事すっきり要らん。 |
押して長い方は二度三度読み聞かして、その日の御言葉の書取りだけ十分諭しましただけで宜しうござりますかと願い。
さあさぁそれぞれ読み渡し/\、一つ/\言葉聞いてすれば分かる。一日の理に九度の席のようにしてはならん。前々理混ぜて了てはならん。理が間違う/\。あちら持って添え、こちら持って添え、たゞ言葉でするようなもの。順序書下げ筆に止めたる/\。別席順序は長らえ道くだりの通り諭さにゃならん。後や先にはそら成る。なれど、早く前々諭したる理、皆な筆に留めて諭せば迷いない。理が治まらんから、あちらこちらへ変じる者ある。理が治まれば、言葉理で変じん。教祖始めた理よりすれば、迷いは一つもないものなれど、あちらも取り混ぜこちらも取り混ぜ、世間のような事に成るからどうもならん。この指図容易ならん指図、軽き指図やないで。この指図は将来生涯指図、と諭しおこう。 |
しばらくしてから、続いての御話し。
さあさぁもう一声/\、もう一声という、余儀ない事諭す。一人の事に諭す。一人の事とは、どういう事諭すなら、何人の中別席をする、人々事によってあれこれ聞いて、聞き応えない事諭す。そこで、お前どういう事言うて居てはいかん、こういう事言うてはいかん、というは理。理は一つに合わせ研究して、どういう事いかんこういう事いかんと、いかんだけ集めて、遠慮なしに諭すは理。なれど、遠慮するは神の道とは言わん。神の道は心を直す。道成る程と理を悟って今日の日、人の心を直すは真実の道。言わずに居ては、何を信じて居るとも分からん。寄り合うてる中/\、言うて貰て聞かんと言うてはならん。聞かさずして聞いても聞かいでも、あの人はあんな癖や、あんな風やと言うは、鮮やかならん。道理十分、一人、理は何人あれど一つに諭すは、神の順序。これ早く取り締まりて。幾何人中、道理こう聞いたこう聞いたと、そもそもでは、どちらやらこちらやら分からん。理は一つ。銘々勝手は言わん。勝手/\は濁り/\。これだけ諭せば鮮やかなもの。 |
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明治三十三年十月十一日 |
狩野一平十四才身上願い。
(日本橋部内溝呂木支教会所担任長男)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一度一つ事情、それぞれの道理、理を聞いて真に治まれば、心得ん事情一寸治まり、又候/\ならん/\事情尋ねる。いかな事であろ、どういう事であろうと尋ねる。尋ねるから、一つ指図及ぶによって、一つ道理から、道のため一つ通り一つ理、これだけどうするこうする、内々こんな事と、これ一寸あろ。そら一寸ほどいてやろ。よう聞き分け。指図以て話し難くい事ある/\。神が、真の諭す理は、鮮やか諭してくれ。諭よう聞き分け。道を尽す運ぶ、これだけという心、よう思案してくれ。まあ軽い事情に諭しおこう/\。皆な集まる中は、道理から集まる。皆々心一つに持ってくれにゃならん。心一つに持ってくれば治まり、一時治まる。理が治まれば身上も治まる。治まるで。何よ段々諭し数々しては、思い違い取り違いあってはならん。仮名な事、仮名な事は深い理やで。この道は理の道、我が出してはならん。又、銘々どれだけすれど、大層はどうもならん。一時ありても戻る理どうもならん。成るだけ運べば、又人の事思えばずつない事もある。これ順序の道だけ諭しおこう。これを皆々諭してくれ。 |
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明治三十三年十月十四日 |
本席御身上一昨日の午後四時頃より俄かに発熱し、本部員一同集会の上親神様へ御願いを掛け、その願いには御身上速やかお成り下され次第、御障りの事第一に御願い申し、指図通り運ばして貰いますと願い、尚本局より電報の事情ありますから、この間御障りの事御願い申し上げますと願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も尋ねにゃなろまい。さあまあよう思うてみるがよい。どんな事でもこんな事でも、成る理と成らん理と、これ台としていかなる事情も諭さにゃならん。諭した処がとんとならん。十のものなら、どうぞこうぞ六つ七つの処まで真実という。又々指図、又刻限という間に、刻限というは、どうでもこうでも、刻限迫り切ったる事諭す。これ毎夜/\伝えたる。何よ指図にも、その場/\だけ指図は成る程と思う。なれど、どうもならん。よう聞き分け。この道という、道は分かりてありて、又どういう理も分かりてありて、惣々で分からん。銘々の事分からいで、真実真の理が分かりそうな事はない。年限数えてみれば、十年二十年三十年である。段々中というは、今日の理世上一つ道理珍しがって珍しがって、思わず知らず、あちらこちら覗き来る。運び来る。国々道のため、苦労して通りたる運びたる、指を折り数えてみよ/\。よう聞き分けにゃならん。惣々中の理諭すれば、一つの心、一つの理に定めてくれ。心一つに治めてくれば、どんな刃どんな剣でも、恐ろしい怖わい事はない、と前諭したる。善い事悪い事、笑うて了え。惣々惣々中結ぼれ切ったるを、ようよぅほどいて了たる処ある。ほどいて了て、真実ならと楽しんだ理ある。なれど、やっぱり惣々中の理集めて、思案せんならん。これ残念/\。残念から楽しみを薄くなって了ては、どうもなろまい/\。よう聞き分け。こんな指図あったか、思案してみれば、中にあるのや。どうもならん。道の上はたゞ一つ誰に恐れるというは、誰あるか。指図の理より心あろまい/\。銘々も子等も、たゞ一つ道の理で遙々歩んで伝えたる。これもよう聞き分け。多く中に金銭で雇い入れたる者やあろまい。賢で雇い入れた者やあろまい。よう思案してみよ。三十年働いて渡世した者ある。これ何処から出たるか分からん。今どうしょうこうしょうと思うたて、でけんが道。これから聞き分け。心に持ってる事要らん。人間に遠慮する事は、神の道にならん。席々と言うて、日々出て来るは、皆な連れて戻る連れて帰る。指数えてみよ。二十年以来から苦労した理から出て来る。道という、国々所々一つ心を以て道を運び来たる。遠く出て来る、帰って来る。世上皆な心理から帰って来る。独り来るように思てはならん。よう聞き分け。席と言うて楽しんで来る。前々諭したる。もう今日か明日か、四日五日になる、もうかと。今日もない明日もない。指を数えてもう幾日になると待って居る。どうなりこうなりこの指図早くしてある。勝手の悪いもの取り消してない。皆な筆に留めたる。皆な心一つに寄せてくれ。頼むとまで出てある。こりゃ何の事に出てある。まあよいわ/\ではならん。付け掛けた道は、どうでもこうでも付けにゃならん。なれど、道に小首傾け、思案せんならんような事では、どうもならん。頼りないような事ではどうもならん。よう聞き分け。何も遠慮気兼は要らん。高い低いはありゃせん。道という、一つである。一つからの理なら、十人なら十人知ってるは道なれど、十人の中に三人くらい知ってるというは、神の道ではない。それでは神の道何処にあるか。よう聞き分け。せいでもよい事する。せいでもよい事に資を入れ入れ、二人三人の中で隠しておかにゃならんような事では、八方道か。どう伝えるか。よう聞き分け。何ぼ隠したて、隠されやせん。隠して世界八方伝える事出けん。世界からでけて来ん。神の道は反対ない。反対は中にある。よう聞き分け。これもいかなんだどれもいかなんだ、黙って居た、いかなんだ、すっきり取り締まって、又、皆々の中の理もある。どういう事も聞き分け。聞き分けが第一。何ぼ/\諭したやら分からん。よう聞き分けて、働かさにゃならん。指図用いらにゃ何もならん。指図用いって働かさにゃならん者、数何も要りゃせん。そこで話し々というは、数重なり/\、どうでもこうでも及んで来たは今日の日。昼というものは勤めをさして、皆な満足さし、話し伝えて遠く所へ行って、ほんにと言う。こりゃ世上にあるか。この理一つから出たもの。何ぼ言うて聞かしたてならん。我が身仕舞ではならん。それでは灯火消えて、今一時点けようと言うたて行きやせん。暗闇と言う。聞き分け。今日の指図は容易ならん指図である程に。心に含んで言わんと居るは、真実はほんの上面だけ。今日の一つ指図下だすは、憎うて下だすやない程に。可愛一条で下だすのやで。 |
押して、東京本局より松村吉太郎へ、用向捨ておいて直ぐ上ぼれとの電報につき、このへんの願い。
さあさぁこれしっかり聞け/\。一つの心/\、道理というは、先に諭すはいかな事、何処からどう言うこう言う、あれはよいこれはよい、世上に一つの理がでけたる。惣々ある。惣々の理も真実の理も世界にある。よう聞き分け。これまで通り来たる中聞き分け。よう思案してみよ。こうしてどうしてという中、成る日も成らん日もある。もう成らんというは、神が繋いだもの/\。それから道ほんによいなあという。小首を傾け。世上の中にはいろいろ、一つ心沸いたる。立てにゃならん、立てたらいかん。この一つの理はこれからになあ、惣々で皆々急いて/\ならん。話しておいたら、何年経って世上七分。若き者持って居ながら、そこまで何も分からん。言うまでなれど、かなり年取れたる者聞き分け。銘々一代鮮やか見たら、道というは解釈次第/\。どんな事も何でも解釈/\誰する。一年二年前もうならんという処、まあそうではないと解釈したは、前かくれた者。働いてる者分からん。これから皆な心に浮かばす程に。心に見せる程に。こんな事諭した事ない。扉開いて、これからという。扉を開いて働き切って居る。影姿分からん。ほんの時々、席に一つ理持たし、教祖存命の心やで。さあさぁ成っても一つ成らいでも一つ、成らん/\の道、あちらへ隠れこちらへ隠れて通りた事思うて居りゃ、よいよい。思うて居りゃ、いつになっても/\消えそうな事はない。段々楽しみと伝えておこう。 |
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明治三十三年十月十六日夜九時半 |
本席身上俄かに胸なり腹背痛み、それより刻限のお話し。
ウヽヽヽヽヽヽ、ウン、さあさぁ、静かに/\/\、さあさぁ静かに/\。たゞただどうものう、どうも/\のう、何たる事ぞのう/\。さあさぁ暫く/\の処々、口を借りて/\言うで。口を借りて言うで。とっと/\、とこぎり言うで/\。これと/\/\/\/\。さあさぁ口を借って/\、さあ入り込む/\。入り込んだで/\。さあさぁ思わく尋ねりゃ、尋ね/\。何も尋ねる事あらせん。思う事あれば、尋ね。さあ尋ねる事なけりゃ、言うて聞かす/\。今晩のこの一つ、ならん/\ならん中から日々の処、どれだけ身に不自由あろうが、どれだけ切なみあろうが日々運び、道聞かしてあろ。道理何と思うてる、何と思うて来る。独り回る車のような道に思うてる。一寸悪んなったら、一寸水付ける水車のように思てるか。さあさぁ水車のように思て居てはならん。水を外したら止まるやろう。水さえ仕掛けたら回るやろ/\、一日二日なりと回るやろ。これ同じ事、道理ではなろまい。この屋敷の始まり、何と思うてる。この屋敷僅かのやしき段々あちらこちら育て上げ、増すばかり/\。取り難くい所から取らし/\、一寸屋敷の形出け/\、それよりどんな者も楽しむ。楽しむやろ、世界不思議と思う。あちら広なり、こちら広なり、自由という。人間心で自由出けるか。よう思案してみよ。何もない処から、二十年三十年六十年の道理聞き分け。広く成ったさかいに要り用ない屋敷は広めんで。どうぞこうぞあちらこちらでけ掛けたる屋敷や。そこで、皆んなよう思案せにゃならん。尋ねりゃ尋ね、と言うたて、尋ねやせん。たゞ一人も何の答ないから諭し掛ける。よう聞き、くれぐれ聞き分け。さあ、もう何ようの事も、どういう事も、皆な神一条と言うて、毎々言うて聞かし、神一条の道なら神一条の心に成ったら。どうぞ成ろうと言うて、成らん。一寸龍頭摘もんで、網を打ったようなもの。龍頭の中の魚、逃がそうか取ろうか。屋敷の中というは、澄んで/\澄み切らねばならん。この屋敷は、一人力ででけた道やない、道やあろまい。艱難から組み上げたる道。よう聞き分け。それぞれ見分けてくれにゃならん。たゞ車の水仕掛けたら、独り回る車のように思てはなろまい。そんなら、あちらこちら建て掛け建て替え、中へ入って居て、何の不足やろと思う。綺麗な所へ住居して、何不足ない。何不自由無いと思うやろ。心というもの、むさくろしい中に居るも同じ事やで。むさくろしい中に居るも同じ事やで。そのむさくろしい中に居る者、どういう事であろうと思うか。よう聞き分け。連れて戻りたその時は、何の構えもない所へ連れて戻りた、連れて帰りた。どれからこれ、たゞ一つの道理、一つの理。人間一つの心見抜いて、楽しめ/\と言うて、ようよぅの事で満足与えたは、大工である/\。大工が与えてくれた。これこれ連れて戻りた。大工なかったら満足なくして暮れて了わにゃならん。小さい/\入れ籠/\、小さい入れ籠。その時というものは、八方ない理を始めたんであるから、なかなかようこの理を取ってくれにゃならん。神一条と言うたる/\。神一条でありゃこそでけた。人間心ででけたんやない。神一条ででけたんなら、心分からにゃならん。人間心は知らんもの。神一条の者なら、誰も知って居る。年限の道理から治めて行って居る。人間心からあちらぶっ付け、こちらぶっ付け、そら神の道の住家と言えようまい。さあさぁいつの/\いつの話し、こういう一つ指図あった、どういう指図あった、一つ/\の理を諭してくれる者一人もない。まあこれから話しするによって、動き取れるか取れんか、後へ退かるか退かれんか。道理伝えて話しすればよい。できねば、暫く人間思うようにするがよい。なあ、善い事した者は言いよういゝもの。道理に適わん事したら、言われん/\。放っておいてはならん。知らん者へ身が悩んで、日々働き出けんようになったら、どうするか。吐き出さにゃならん、吹き出さにゃならん。何処から攻め掛けるぞ。さあさぁなあ、もうどういう話ある、こういう話し/\ある。もう聞かさるやろと、待って居た分にゃどうもならんで。どういう道具悪くなって了たら、使うと言うても使わらせん。今日朝から勢良うして居たのに、又候どういうものやろ。又できたそうな。今日一日どうやろ。もう明日からでけるそうなものと、皆な楽しみ/\。姿が見えて、あらどういうものぞ/\。銘々所で道具を拵え、名称を拵え、多く道理から、皆々部下/\、部下は一つ親と成って取り締まって居る。段々理によって、又、それぞれは多く中なら、人々所々出して運んで居る。又、あちらから何人、こちらから何人、百人二百人連れて戻る、連れて帰る。皆んなあちらへ諭しに歩き、こちらへ諭しに歩き、部下から成らん中楽しんで、親順序聞いて増して来るは、人間勝手/\こらならん。もう行く所あろか。思案してみよ。親分教会何ぼあるぞ/\。支教会出張所、一つ派出所という。親という。親兄という、何時でも仕掛けたる。どんどん仕掛けたら、前々諭してある。車の如く、日々働いて居れば、やれやれ国々戻る/\。やれ行てこうか、参ってこうかと、追々人間が増すばかり、機械外したら、回らんとなったらどうするか。神の残念出ては回らせん/\。残念は容易で出やせん。なれど、自業自得ならどうもなろまい。一日休んだくらい何処へも知らせん。今日の処明日になるだけなれど、段々続けば、今日か明日かと幾日待つ。五日待つ十日待つ。この理はどうなるか。なってからどうもならん。ならん先から修復さえして積み立てば、なかなか、長らく連れて通らにゃならん、通さにゃなろまい。まだまだ二年三年、五年十年連れて通らにゃならん。半ばである。水切っては中弛み来る。中弛みしてはどういうもの。何でもあの心一つ、銘々神を怨みて、世上にある。中弛みというは、世上の仇に肥をするようなもの。これだけ話しておけば、ほんにそうである/\。人はどうでも、銘々一人なりと、神一条の道よりないと治めてくれば、神一条の理ある。皆な手を打って勇んでくれるがよい/\。おらもうよいもうよいと言うは、手打ってくれるに及ばん。よう聞き分け。これまで指図/\ばかり聞いて、指図守らにゃならん。守らにゃ神を騙したようなもの。良い事は取って、後腐らしてほかして了たも同じ事。存命教祖の道、あれも変えにゃならんこれも変えにゃならん、というは、神の残念/\。よく聞き分け。残念やわい/\。さあさぁこれもどれもいかんと言うなら、隠して了え。出しさえせにゃ、せんで治まったる。たゞ聞いていかんと言うは、待っておくが理/\。やっておけば同じ事。やって行けば、改まった心、何処が治まるか。なあ、これこれよう聞き分け。月次祭/\と言うて、皆な楽しんで来る。楽しんで参る/\と言うて、所々月次祭楽しんで来るは、道の土台である/\。何邪魔になる。邪魔になれば、道伏せ替えでけやせん/\。道変わりて了う。変わった事、世上にやり掛けた事行きゃせん。この道人間心で色品変えてやってみようと思たとて、そりゃ行きゃせん。どちらやらこちらやら、掛かりというは、どちらからも、人間分からん処から出るはどうもならん。なれど、日柄経ったら枯れて了う。草葉の中見れば、いつになっても変わらん/\。心そもそもあって、こうせにゃいかんどうせにゃいかんというは、遂に中弛みがあってならん。中弛みあってから、どうもならん。よく土台を固めてくれ。台の元から始まり、元から数々でけた。元はたゞこれ一つ、この一つ理あちらへ捻りこちらへ捻り、あちらへやり替えこちらへやり替え、やったて行きゃせん。行く道理ない。一つの元に幾つもある道理ない。ある筈がない。さあさぁ間違い/\、取り違いは取り違い、皆な同じ道理なら、神の理一つよりない。一つの道理なら、一つ何時なりと皆な思うよう自由/\与える。聞いて聞かずに居るも同じ事や。さあさぁもうこれだけ話し、容易ならん話し/\、容易ならん話しなら、容易ならん心定めてくれ。さあさぁもう最前から段々伝えた/\。もう話し/\の角目というものは、言うまで。初め土台から始めて、皆な子供連れて帰る処まで話して、これより話しの仕様があらせん。心合わなんだら、そら車の水を外すようなもの。水を外したら車回らせん。こゝまで話しておくによって、皆々定めてくれ。 |
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明治三十三年十月十七日 |
浅井勝太郎四十六才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ事情尋ねる。一つ心は余儀なく心であろ。余儀なく事情から尋ねる。尋ねるから一つ順序指図する。指図はよう聞き分け。取り違い聞き違いあってはならん。指図に違いはない。身上治まれば、心こうと治まれば、まだまだ順序道ある。よう聞き分け。いつまでも通ろうと思た処が思案してみよ。身に不自由ありて楽しみあろまい。どういう商法どういう商売、どうこう言えない。なれど、よう聞き分け。身上から聞き分けば、成る程分かる。多く中、道という、遠く所やない。近い所に、治まったる処聞き分けば、ほんに成る程と分かる。身の処切なみどうやこうや、段々追々話しはほんにと言う。万事どうせこうせい言わんで。身上長らえ楽しみやと、真に治まれば、皆々道理集まればよかろ。これ万事の理に留まると、指図しておこう。 |
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明治三十三年十月十八日 |
高井つね身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上が一時迫る/\。どういう事であろう思う処尋ねる。何よ皆合図という、立て合いという、いかなる事情、皆々の一つの事情、銘々身の障り、いかな事と思う。どういう事惣々あれば、道というは一つの理である/\。この道は皆な惣々惣々によって、日々惣々心、この中これだけ、一寸道諭しおこう。今夜という今夜、立て合う事情ある/\。立て合う事土台という。何よ話しする事でけん事情、これだけ話しすれば、身上一寸治まる。合図立て合いと言うは、そこがどうともこうとも分かろまい。合図立て合いとも言う。一つ道理諭す。そこで治まったら、皆々惣々から尋ねに出るがよい/\。これだけ諭す。 |
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明治三十三年十月十八日 |
塩田弥助四十五才身上眼の悩みにつき願い。
(英虞布教所役員)
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に一つ心得ん事情、いかな事であろ思う処尋ねる。尋ねるからは、一つ事情を諭しおく。諭しというは、よく聞き分けにゃ、分かり難ない。指図間違いはない。取りよ聞きよがある。取りよころりと違うから、間違う。よう聞き分け。難しい事言うやない。どうせにゃならん、こうせにゃならん、こら言わん言えん。人間というは、心のもの。銘々心から改めて順序。これまで/\道のため一つ思い、遙々運んで事情中に、この身の不自由。どういうものと思てるから、日々見え難ない。よく聞き分け。尋ねる人、又取り次ぐ人、銘々も、事情他人の事と思わず、助けにゃならん助からにゃならん心以て、互い互い理を以て運ばにゃならん。こんな事では、道運ぶ中に、こんな事と思う。又、他にもこんな事と思う。万事そもそもでは、暇が要ってならん。本人は言うまで。それぞれ運んで理という。銘々に成り代わりて、互い/\合わせて順序という。よう聞き分け。難というは何処にも。この難見て、銘々身上不自由であろ/\。なれど、所々見て、同じ人間借りものなら、まあこれだけなら/\と、タンノウ。身の悩みから、タンノウはでけやせん、タンノウでけやせん。なれど、世上見てタンノウ、世上真実見てタンノウ。タンノウは誠。銘々聞き分け。順序難しい事であれど、理を見れば何も難しい事はない。世上にはどういうもの、こういうものある。これ聞き分け。世上事情、成ろまいと言うても成る、成ろと言うても成らるものやない。この道理聞き分け。何かタンノウして、互い/\親切持って、助けにゃならん助からにゃならん、と運ぶなら、事情に何も案じる事要らん。これだけ諭すによって、しいかり/\聞き分けてくれ。 |
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明治三十三年十月二十日 |
一昨夜高井つね身上のお指図より、本部員一同打ち揃うて願い。
さあさぁ尋ねる/\/\。さあさぁどうでもこうでも尋ねにゃならん。どういうものから、尋ねる事拵えたるとも分からん。幾度尋ねる。尋ねだけではならん/\。尋ねたらどうとこうとさしづ通り守りてくれ。日々十分治まりて居る。あれこれあれこれではならん/\。こうして何名何人、日々入り替わりはするけれど、詰員という、又、役員という、この役つけたら動かんか。役皆なその場へ立ち並ぶは理。心で聞き分けて、どうでもこうでも尽し働かさにゃならん。又、どんな事でも心の寄りは固まりという。さあさぁ心寄らねば日々の処、守護も仕難くうてならん。そこで、どんな事もしてみにゃならん。どんな事も諭してみにゃならん。でけんからどんな事もならん。なれど、この道というは、よう聞き分けくれにゃならん。何処からできたか。どれだけどうこれだけこう、たゞ一つ理遠く所によらず、一つ理からできた。そこでどんな者掛かったてこんな者掛かったて、理に外せば、もの纏まる事でけん。そこで、よう聞き分け。これから一つ何よの事も、何人あれど一人も残らず、又中に不参ある。不参あれど、後から話しすれば同じ事、皆な惣々中に映す。一人も残らず、それより決議を取りて、どうして貰いたいこうして貰いたい、と言えば、神が守護働きする。心そもそもでは働かりゃせん。たといどういう事すれど、皆な道具というもの揃わにゃならん。道具揃わにゃ日が遅れる。あちらへ借りに行けばない、こちらへ借りに行けば使うてる。そちらへ行けば損じたる。道具揃わにゃでけんは理。難しい事言わん。仮名な事諭しおく。皆な心治まり第一。入り混ぜた話し、皆な端々遠く所、部下名称まで、どういう事やこういう事やと決まり難くい諭し難くい。又一つには、これではならんという処から諭す。心一つに治まりて来たら、順序は盛んという。心一つばらばらになって了うては、盛んにでけん。心集まりて、ほんにそうや/\と、道理こうして貰いたい、どうして欲しいと言えば、沢山の物与えるも同じ事。なれど、どうもならん。中にそもそもではならん。又、世上へ出しては道の錆と言う。元に錆ありては、先磨きそうな事はない。皆なこれから真実纏まり、真実より取る処ない。誰がどうする、彼がこうする、神がする。よう聞き分け。皆々治まり以て掛かれば、十分どんな働きもする。十のものなら、五つ六つでは働く事でけん。さあ、今日しょう明日しょうと言うた処がでけん。この道理しっかり皆々心に治めてくれ。掛かりは容易でできん。隅から隅まで、纏まりてないからでけん。さあ雨が降る風が吹く。何したんというような事、それないとも言われん。理聞き分け。さあさぁこれから/\、しっかり/\聞け。うっかり聞いて居てはならんで。さあさぁ何よの事/\、どうもならん。錆て了うてからでけん。一寸に磨く事でけん。十分/\事ならんからならん。何事もしっかり/\、十分なら十分治まる。よう働かさにゃならん。働けば自由自在。この話早く伝えたい。なれど、そもそもではならん。そもそもの中では聞かされん。今日の諭やない。前々から何かの事諭しおいたる。どうもならん。それでは世界映し兼ねる。ウゝゝゝゝゝゝ。 |
東京の事件(独立事件)申し上げ、尚この事分支教会長には以前出願せし事承知あるから知らしたものでありますや如何のものでありますやと願い。
さあさぁなあ、さあさぁ道理以て理を集めて、皆々心皆々心どれがよかろと言う。皆な一つなら自由。尋ねる処こゝはこう先は先、これはどうとも言わん。何も構う事ない。年限はまだまだ年限は掛かる。そんな小さい事望んではならん。時という時という、時という日が来る。日が来たら、西も東も、北も南も一遍や。よう聞き分け。苦しみは楽しみと思うて、一つ理集めるという。苦しみは先の楽しみ。さあさあもう何よ何人中でも、一つ理も心というもの聞き分け。一人でも何でも成る程という。指図というは中々理ある/\。どうもならん。どうでもこうでも一つこのぢばへと言うて、引き寄せた、この理忘れんよう/\。何用するも忘れんよう、何用するも尋ねるがよい。さしづは間違わん。間違うた指図はせん。なれど、取りよう聞きよう言いようで、どうなりとできる。あゝいう理でもならん。どちらこちらやら分からん、それではならん。今日の指図は、将来の心に治めくれて居たもの。どうしょうこうしょうと思うた処が、仕方がない。そら陰から皆な働いてる/\。 |
松村吉太郎明日から東京へ出立さして貰いますと願い。
(以前出願しある独立願書訂正の廉を以て一先ず願い下げするためなり)
さあさぁ書き付けを取りてよかろうというは、一つ心、一つの心得。さあさぁまああら/\道理諭したる。これからという/\、心得てくれ。何人知ってる者あって、中に知らん者あってはならん。段々これまでどうもならん道、三四年溜めて来たる処聞き分け。それ見よ俺が、と言うた処が、光持ってるか持って居んか。いかな者も成る程と止まる。時々指図、又刻限という。指図腐りたる/\と言う。言うた者腐りたる処、見てみよ/\。いついつまで一つ諭するか。諭は何処からも諭しゃせんで。さあさぁこれだけ話し伝えておく/\。しっかり胸に治めて、心得てくれ/\。これもどれも書いて/\、それも分からんどくにしてるによって用いられん。用いらんもの、すっきり根腐りてある。彼是の中には抜いたる者ある/\。なれど、心では唱えて居る。心替え事して、行きそうな事はない。幾度の道理適いそうな事はない。神の道、人間で手伝う。神の道、人間でできやせん。これをよう聞いておけ。 |
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明治三十三年十月二十一日 |
深谷徳次郎小人景三四才身上事情につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも小人事情心得ん/\、事情やなあ、いかな事であろ思うから、尋ねる。どうも細く声どういう事であろうと思う。何よの事もひっそり/\あれは分かり、ざわざわでは分かろまい。何よひいそりこれまで順序諭したる。今の処何か大層大儀の際、何かの処、この一つ理まあ先々の処出すに出せん。言うに言えん。そこで細いと言う。半ばで構わん。立ち並んで前々諭した。楽しました。一時にどうとでけん。なれど、続いて切れんよう、続いて行くよう治めにゃならん。急えて行くものやない。なれど、急かずに居ては同じ事。いかな事も、ひいそ/\にすれば、やれやれと言う。身上案じる事要らん/\。心の理が治まったら、自由と言う。 |
押して前々お指図上より、運び方部内三箇所の事申し上げ願い。
さあさぁ何よ尋ねる。尋ねにゃならん。何よ胸に持って居てはならん。尋ねたら順序諭したる。半ばというは、どちらから取り掛かろやろ。地所という理の治まったるというは、おのずと一つ聞かした理から、万事治まったる。何よ楽しみなしに、何働けようか。働く者あるか。皆な楽しみやなあという処から集まって、一時にどうしょうこうしょうでけんなれど、精神湧いて来る。これだけ聞いたら分かるやろ。事情治まったる処聞き分け。楽しみ/\、楽しみの話さにゃ何よ働く事でけん。よう聞き分け。万事楽しまして、これ何よ治まる。一時にどうせえこうせえと言うた処が行くものやない。よう聞き分け。中に楽しみ/\から働く。働くから成り立つ。皆な義理や役で働けば、皆な後の理がない。これだけ諭しおこう。 |
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明治三十三年十月二十一日 |
山沢、高井、東分教会へ出張する事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、出越す処尋ねるから、出越す処、許すと言うたら許す。二人又人々事情又替わる処あろ、どういう処もあろ。所に一つ早くと言う者あれば、まだまだと言う者もある。出るも一つ、又先々一つ道理ある。万事治め方難しい。人々好む/\ではならん。そこで誰々という処、それは心は人々心がある。又先々心ある。好くという、又好かん処ある。向こへ行けば、向こ計りてやらにゃならん。段々事計りやらにゃならん。難しいて難しいない。先々難しい事計らねば、幾度も同じ事やで。先難しい/\事持たず、優しい心持って行けば、事分かりよいもの/\、心に間違いあるから、間違い心含んでならん。行けば、これより向こうの心に基づいて治めるなら、万事治まる。これだけ一寸話しおこう。 |
行く処御許し下されますか。
さあさぁ出越す処、誰と/\は許す。ならんと言わん。心以てよいもの/\。いかんと言う/\、いかんと言うては、いつまでも直らせんで。これ、心に持って行かにゃならん。 |
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明治三十三年十月二十五日 |
諸井国三郎分教会へ行く事の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ何よの事も事情理に一つと言うやろう。尋ねる理はそれぞれ古い段々あろう、古い心あろう。何かの事も心おきのう、心おきのう行くがよい。さあ許そ/\。 |
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明治三十三年十月二十六日 |
高井つね四十一才身上願い。
さあさぁさぁ尋ねる処/\、身上堪えられん事情/\、さあいかなる事とこれ思う。さあさぁ内々遠い所へ出越して居る中に掛かりたる。ようこれ談じる。日々談じる台があろうまい。定めるにも/\定める台があろうまい。何よの事立て合いには、いかな事どういう事立て合いによいという事そりゃない。立て合い程辛い事あろうまい。内々一時身上に障る。なれど、遠い所内々事情あろうまい。立て合いと言うたら、一軒一人の事情やないで。一軒一人の事情と取りて聞き流しはしようまい。聞き流しなろうまい。さあさぁ皆なこうして寄り合うて居る中に、たゞ一つの理から理で集まったやろう。何でも彼でも助け合い/\が台である。又助け合いして居るであろう。よう聞き分けにゃならんで。放っておく者はない。なれど、真から助け合いが有るか無いか。これ何よの事も長うなれば、それどういう処こういう処、よう聞き分け。万事事情、これ諭しおく。さあさぁ銘々一つの理。誰がこう彼がどう事情、さあこれまでに何度の事情に伝えてある。長ごなる/\、日を延ばす/\。皆な通り来たる。又これなら大丈夫/\、重荷を人に持たせぬよう、重荷銘々持って助け合い。この理聞き流しはならん。さあさぁ道が大きく成る、広く成る。理が鮮やか。これ一つ皆な談じ合うて内々に遠く所出越して居る中に身上悩む。これこういう指図があったと、銘々惣々の理に諭しおこう。一軒一人の事情やない。皆なそれぞれ万事事情に諭しおく。重荷を人に持たすやない。重荷という、重荷は、銘々が持ってするは、これ神の望みである。銘々こりゃどう、そりゃこう身上/\の処、一時なろうまい。銘々別々の理、遠い所へどうしたらよかろうと、それは一時じっとしておくがよかろう。さあさぁ身上堪えられんから尋ね、尋ねたらこういう指図があったと、皆なの中へ談じ合い、夫婦の中に出越す時、好き顔を見て出たのにと、さあさぁ成っても成らいでも夫婦というものは、神という理より頼りがないという処の理を定めにゃならん。これ一時銘々堪えられんやない。治まる/\。さあさぁ皆々聞いて聞き流しは指図までのものやと、一寸言うておくで。 |
押して、重荷という処願い。
さあさぁもうなあ尋ね返やさにゃ分かりゃせん/\。重荷というは、我が重荷を持って働く。重荷を人に持たさすは、さするまで。月が経てばとんと分からん/\。そこで、心というもの皆な改めて助けにゃならん/\。銘々が助けて貰うた理によって、助けにゃならん。これ鮮やかなもの。さあさぁすっとする/\。どういう事こういう事、身上鮮やかならにゃ、尋ね返やせ。銘々世上の理諭しするも同じ事。助ける心あれば、助かる理はなくばならん。どう言うも同じ事。 |
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明治三十三年十月二十七日 |
撫養部内名東支教会正木国蔵辞職につき、柏原源次郎を後任に願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は前々事情一つ、又一時事情を以てこうという事情尋ねる。尋ねるには皆なそれぞれの心、さあ十分/\運んで一つ事情、これで治まると言うであろう。又一つこれから改めてこうという精神の理に許そ/\。 |
名東支教会大祭日に一同へ柏原源次郎後任披露致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り/\許そ/\。さあ許しおこう/\。 |
正木国蔵分教会詰員に御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、皆なそれぞれ心という、事情は心の理に委そう/\。 |
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明治三十三年十月二十七日 |
畑林やす身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、遠い事情であろう/\。早速尋ねる事情というものは、一時伝え一つ以て毎夜/\の指図、理の諭しする。理の処、段々一度ならず二度という。事情これ余程大層の理。又一時事情今一時ではなろうまい。そこで何よの処詳しくこゝ一時まあ、一寸あらあらの理を早く理伝え。これまで長い間、あれこれの長い間の理、一つ治まり、二つ治まり、やれやれ一つの理、中に事情の理掛かる。どうであろ、こうであろう、成って成る成らん一つの理より、身上治まるという事はなあ、十分の理/\。心を治めて、成っても成らいでも、さあ一つの心治めてくれ。さあ何でも彼でも中に、どうせにゃならんと身上の迫る処、一つこれよう聞き分けてくれ。 |
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明治三十三年十月三十一日午前二時 |
刻限御話し。
思惑違うで/\。しっかり聞け。しっかり踏ん張れ/\。さあさぁ今夜の話し/\というものは、段々遅れ、何よ/\どうでもこうでも話し伝える。話し伝えても、心というものは退くにも退かれん。道というものは、どうでもこうでも。道に関があっては通られん。橋があっても橋が腐りて居りゃ通れるか。そりゃ一人や二人は通られぬ事はないけれども、向こうは危ない/\。道は半ばであれば、分かり兼ねる。分かり兼ねるがもっともである。なれども、刻限という理から諭して基づかねばいかん。道の上に第一差し支えるという理分からにゃならん。どうしょうこうしょう聞き分け。刻限話し又筆先にも知らしたる。又時々身の障り/\、皆々道理に諭したる。勝手の良い者用い易い。勝手の悪い者用い難くい。あっちやろうか、こっちやろうか、雨が降る風が吹いたらどうするか。どんな者掛かりてもこんな者掛かりても、何よ神一条と大きな話しに止めておく。世上に見込んだ中に選り出しておきゃ、どんな者も寄り来る/\。何ぼ言うても諭しても聞き容れにゃ、道がびっしゃりと消えて了う/\。さあさぁ一日二日十日、もうやろうか/\、三十日五十日経ったら、その道というものどうなるか。前々建家の話し、前に詳しく説いてある/\。刻限分かりてある/\。どういう建家、明日日から藁入れ/\、材木入れ/\。そうすれば明日日からどんな事でも諭す。その事分からねば幾日経つとも分からんで。道理に適わん事して、どうして行くか。どんどん定め。明日日から床をめくり材木抛り込め。建家の事知って居るか。段々やい/\、すっきり説いておく。あちらこちら出越して居る者、そこえ/\話し勤め、急には帰る事要らん。けれども、こういう事あったと、得心の理が早く諭すがよい/\。この道始め家の毀ち初めや。やれめでたい/\と言うて、酒肴を出して内に祝うた事を思てみよ。変わりた話しや/\。さあさぁそういう処から、今日まで始め来た/\。世界では長者でも今日から不自由の日もある。何でもない処から大きい成る日がある。家の毀ち初めから、今日の日に成ったる程と、聞き分けてくれにゃなろまい。 |
しばらくして
さあさぁ又々一声/\、さあさぁ段々話し掛ける。固め/\にゃならんで。あちら向いてる者も、こちら向いてる者も、道という道理、精神結ばにゃならん。あちらが錆付く。捨てゝおけん/\。心という理添わんとは、肝心道理適うか/\。適わぬさかいの理を諭す。第一/\、第一の中にも、第一の理を楽しんで通るなら、一言の言葉、万言の理に添う。一致一つの理で添う。ほんにそうか、世界へ響くという。さあ言え/\。皆々聞き分けてくれにゃならん。国々名称の理を下ろしてある。教会/\、一名称/\、芯という者あろ。よう聞き分け。その者から心分かりてくれ。その者から一時に攻められたら、とても/\、踏み止められはせんで。さあさぁ皆勇んで掛かれ。勇む事に悪い事はないで。あちらこちら神が駈け廻り、修理肥を撒いたるようなもの。これは容易でなかった。これからは取り込み一条、今ぢばに何人居るか。世界の中からは僅かやろ。これ、楽しますのと、怒らすのと、どうなるか。これだけ諭したら分かる。これをどうやこうや言う者は、道の者やありゃせん。道理に適わん事したら、どうでもこうでも行きやせん。さあさぁさぁ何でも彼でも、早く/\助けにゃなろまい/\。 |
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(11月) |
明治三十三年十一月二日 |
土佐敬誠身上願い。
さあさぁ段々事情以て尋ねる事情の理、幾重さしづ事情は、二度三度尋ね事情、一つの理に親々心という。いかな事情忘れられん。前々に留まる。皆々それぞれ部下という、何程遠く遙々真実心運ぶ。成るという、成らんという。成っても成らいでもという。前々諭しある。銘々心に治めてくれるよう。いかな事で、こんな事であろ。この道という、心一つででける。皆心一つが元という。容易な事でできたものでない。中にどういうものであると思わず、為す一つの理を心治めてくれ。道という処は艱難苦労、コウノウの道理、しっかり受け取る。心、何故なる思わんよう。銘々子を持って一つの道理を見よ。皆な親子供憎い可愛、隔てあるか。成るという成らんという、この一つの理聞き分け。いついつまでも因縁ないよう。幾度経っても、万事理いついつまでの心を治めくれるよう。 |
押して願い。
さあさぁ尋ね返やす一つの理、これまで伝え、成らん事無理と言う。この理諭してある。一時こう心に治めくれにゃならん。こうせどうせという、無理という、この理聞き分けにゃならん。多くの中、聞き損いあってもどうもならんという。 |
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明治三十三年十一月三日(陰暦九月十二日) |
喜多治郎吉九州へ、板倉槌三郎東国へ青年桝井安松、春野喜市を連れて派出願い。
(秋季大祭まで)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々皆なそれぞれに段々の道というものある。一つ道という。さあさぁ敢て変わりた理もない。何も言う事ない、何も思う事ない。たゞこの道というものは、心を以て先々説いて/\鮮やか諭してくれ。これはこれ澄んで/\澄み切らねば、遠い所には心というものいろいろに沸いて、どうもならん。一つの道理にさえ事情持ち運び、一つ理を治めさす。何よの事も道というものは外にない。たゞ一つである、と諭しおく。又先々の処、道の元という/\、何でも彼でも天然の道である。天然という、天然の心を持って。これを一つ諭しておこう。伝えてくれるよう。出越す所こうという所あるなら、何時なりと許そ/\。 |
明日からと言うて願い。
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明治三十三年十一月三日 |
斉藤与七七十一才身上願い。
(亀岡支教会長)
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、身上の処余儀なく事情を尋ねる。余儀なき事情を尋ねるから、順序の道を諭しおこう。一つよう聞き分けてくれにゃならん。道なき所道容易で治まったものやあろまい。これではと思った日もある。なれども、心というもの治まって何で身上なあと思う処、よう聞き分け。銘々一つこの身上鮮やかなぁと思う。なれども、身上に一つ迫る処聞き分け。これ一つ/\元々順序始めた。これは末代の理である。理に必ず一人と思うやない。末代の理を治めて、それから段々。これより一つ頼りはあろまい。これから先どうなろうと思うやない。頼り心を持たにゃならん。これから先は、段々の理である。段々の理あれば、人と人との心の行き合いで、それはどちらなりと治まる。この道理を以て運んで、嬉しく楽しく伝え。人と人と、そりゃ委そう、そんならという、この道理を諭してくれるよう。身上の処一時どうとはない。なれどもなあ、まだまだ長ごうも居にゃならん。十分の理を治めて、心に満足を与えくれるよう。 |
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明治三十三年十一月五日(陰暦九月十四日) |
十二下り神楽歌本の是までの分、文字の違いを訂正の上再版致したく御許しの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ理というもの、変えようにも変えられはせん。理を変えて道があるか。理を変えて居るもの世上にまゝある。この道聞き分け。文字抜き差し、上が下に、下を上に、言葉の理に変わりなければ幾重の理もあろう。一文字でも理が変わりたら。堅く/\言うておく。とても/\理を変わりては道に錆を拵えるも同じ事。一つの道具、そこに使う道具なかったら、皆んな揃うて居ても見て居にゃならん。どうでも一つの理を欠く事できん。つとめに手を抜いたる処あれば、心に唱えたら同じ事。すっきりと人間心で、こらどうそらどう、理を抜いたら、これは半文字もいかんで。 |
押して、再版の事願い。
さあさぁ理の変わる事すっきりならん。理が変わらにゃ、上が下になるやら、下が上になるだけ。理が変わらんよう。 |
十二下り解釈講社一般へ出す事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、今一時どうとは言えん。何よの事もじっとして居るがよい。今世界からどうやろうかこうやろうか、一つの気が立ったる。そこで理というものは、読みようで変わる。一時暫くこのまゝで行くがよい。世の中時々の道理変わる。世上の悪気、心変わる/\。変われば世界撫で廻しても、何処も優しきものやで。 |
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明治三十三年十一月五日(陰暦九月十四日) |
大裏へ三間四間建家仕事場のように建てるのを、一個人の住家建てに致しましたのは、一同の相違なる事を、親神様に謝罪申し上げ、改めて将来人の住家とは致しませんから、本部別席或は応接所にさして下さるよう御許し願い、並びに中西牛郎は学校専務として御許し願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情待ち兼ねて居る/\。いつか前々刻限を以て順序諭したる処、中にどうそれ/\中一つという。大きに取り間違いをして居る。取り違いないよう、どんな者でもこんな者でも尋ねて立ち寄る。聞いて出て来る。今内に何人居る者も、一時に寄りた者やない。年限の中より寄り合うた中であろう。何人寄れども、あちらこちら寄り合うは皆な連れ戻りたるのや。この道理を聞き分けにゃならん。道理の道すがらの理も聞き分け。刻限道理前々諭したる道理、事情指図に濁りを差すという理、これ聞き分け。これよく分かりたならば、何よのものも、指図に凭れて行けば、物を組んで行くようなもの。皆な苦労さして居る。これ聞き分け。紋型ない処から組み立てたる。十分草屋敷にして了うたる。ほんに残し置かれたる席、人間心で出すとは更に思うなよ/\。それを間違えたら、何処からなっと間違えは出る。皆な心を合わせば、どんな刃の中でも連れて通る/\。この道はどんな者でも、人間心で動かせるか。動かせはせん。神の道やで/\。年限の道からコウノウの理である。天然というものは一寸にはできたものやない。一時以て尋ねる処、何よの事もならんとは言わん。あった事情順序の理に用いってやる/\。 |
押して、中西学校教師に御許しの願い。
さあさぁ道が幾筋もある。道すがら年限というもの心見よ。さあさぁ今設けたる。世界の道理理からぼつぼつならんとは言わん/\。どんな所からでも出て来る、聞いて出て来る。年限の中真実の理、これだけ諭したら、皆な聞き分けるであろう。 |
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明治三十三年十一月五日 |
土佐卯之助家族将来三島に居住の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねにゃ、事情これ分かろまい。皆んな家内という事情、許す許さん、許さんはない。待ってるで。さあさぁ許そ/\/\。 |
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明治三十三年十一月五日 |
空地光治身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上に理がいかなる事であろう、尋ねる事情事情、さあ尋ねるには、これ余儀なく事情を尋ね。尋ねば、又一つ、先々の楽しみまでの一つ諭するによって、その心以て、しっかりと治めてくれにゃならん。この道というものは、容易大抵の道やないで/\。遠い所順序というもの諭するには、同し所働く処/\、皆な受け取りある。そんならこの身上どうであろう。一つ不足である。皆な為す処の事情、先々には、日々伝える一つ理の中を聞き分け。同じ事なら、内々銘々も一つならん/\身上どうや知らん、と案じる事はない。いかな事でも諭しおく。何よの事もどういう事も、行き方/\分からん。行き方分からんも神の子供/\。何でも身上悩みてタンノウできやせん。なれど、世上の難を見てタンノウさしてくれにゃならん。長らく身上悩みありて、満足できやせん。なれど、前生因縁事情サンゲとも言う。一時どうとはない。大層/\なれど、道というものは、一代と思たら頼りない。この道は、幾重長らく世上に治まりたる。この心を持って。皆な案じる事要らん。しっかりと聞き分け。 |
押して、栗原北上両名称の事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所々さあ同じ部下内、所々幾所もある。これは皆惣々中思て居るであろう。どんな所でも道は付ける/\。前々事情に尋ねたる。名称許しおいたる。年限は暇が要る/\。要るのやない。同じ所にて早速に成る成らん。こら年限の来たらんのや。成る成らんは道の理。道の理なら成らにゃならん。所々一つ遅れる/\。そこで、どうでもこうでも立ち切る。どうせこうせいは言わん。無理にどうせいとは言わん。口に唱えたとて、心に唱えねばならん。成る理を取りて、心に長う楽しんでくれ/\。 |
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明治三十三年十一月七日 |
河原町分教会事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねる。尋ねるであろ。まあぼつぼつ、一時いかんと諭してある。追々年限何処も曇りなし。一つ/\理という、頼もしい。皆々理が、何処までもろくと治まる。これだけ諭しおこう。 |
河原町分教会二箇所支教会どれから先したらよかろうか押して願い。
さあさぁどちらとも言わん。どちらどうこうしよう、皆な談じ皆な談じ合い、頼もしいという理が理が歳々事情、どうでも理が遅なる。後も先も言わん。言うたら仕難くい。これで惣々中の理、道理明らかにして治まるであろう。 |
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明治三十三年十一月十六日 |
上原佐助小人出物の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情から一つ理を尋ねる。さあさぁ皆んな子供という。子供に一つ事情、身の処いかなる事も、そら思わにゃならん。尋ねるから明らか諭そう。もう道というは、小さい時から心写さにゃならん。そこえ/\年取れてからどうもならん。世上へ心写し世上からどう渡りたら、この道付き難くい。何程の処どれだけこれだけと思う。年重ねた運んだら何処から何処までと思う。そら取りようでころりと違う。子供から道に赴かせば順序分かる処から、惣々まで諭そう。深き処要らん。深い事あれば、どうしてこうしてと違うてならん。小さい時から心赴かして、これはどんな事も出け。元ありて元、道があって楽しみ。身に障りなくば十分楽しむ。障り/\、心から障りと言う。よう聞き分け。身上案じる事要らん。いついつまで所にこうして居られん。元へ立ち越して帰らにゃならんと、子供まで赴かし、そら、所は退き難くいなれど、心から定まれば、定まる。これだけ諭したら、何も彼も籠もりある程に。よく聞き分けるよう。 |
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明治三十三年十一月十九日(陰暦九月二十八日) |
桝井政治郎網島分教会へ布教出張の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、一時事情は、何時なりと許すなれど、さあさぁ一寸は大層、あんな者/\放っておけ/\というようなもの。頼りないような者、放ってはおけんで。なかなかの理、皆々成る時の世話は銘々誰でもする。良き処の事なら用がのうてもしょう/\。廻り道をしても行くやろ。銘々の事情にとって、銘々思案して、成る時の世話はしようよいもの、誰にてもする。どうもならん時の世話は仕難くいもの。理は一寸運び難ない。又替わり/\運んでやれ。又一所やないで/\。皆なそれぞれ立派な花を咲かそうというようなもの。どうでも立派な花が咲く日があるで。 |
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明治三十三年十一月二十日朝 |
本席へ御運び下さる事を前日詰所当直より御伺い下されし時に、その申し上げ下されし事を御思召に適わざるか御立腹にて、続きて側より御詫び申し上げ下されし処へ御話しあり(前日当直運びにつき、高井猶吉、松田音次郎、宮森与三郎の三人)
さあさぁまあ予ねて/\話をして居る/\。話をして居るが、聞いた時はほんにと言うて居る。なれど、聞いた事つい日柄経てば勝手という理運ぶ。勝手運べば、ついついの日が出る/\。日が出るからどうもならん。勝手というものは、銘々にとってはよいものなれど、皆なの中にとっては治まる理にならん。治まる理ある。朝機嫌ようして居るになあと出る。たゞその場越せるなれど、心失うて、神の道は働かせんようになったら、どうもならん/\。勝手/\の話はあちら濁り、こちら濁り、濁り水流したら、どうもならん。立てよ/\どう言うたてならん。鏡屋敷に、あちら捜し、もちら捜し、澄んだ水を搜さにゃならんような事では、どうもならん。日柄十分経ったるけれど、澄んだ同じ水に成らんから日が遅れる。指図するその時は、ほんにそうやと言うなれど、ついつい勝手だけ。勝手出せば、あちら濁りこちら濁りすれば、どうなる。これ聞き分け。何よ五本の指の如く/\すれば、澄んだ水と言う。中に澄んだ水が神の道に外はない。外の濁りは世界と言う。中の濁り中から洗わにゃならん。神の道皆な心得。今朝の三席後一席勤めさす。さあ三席授け渡す。後一席は、後に運ばす。 |
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明治三十三年十一月二十二日 |
安堵の飯田岩治郎の事情につき、九州地方へ桝井政治郎派出する事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも一時変わりた事情である。この道というは成る程という道の理、道の心たとえ変わりたといえど、道の理変わらにゃ順序、どういうならん処でも通れんではない。これ皆々に何度も諭したる。毎々刻限にも諭してある諭してある。よう聞き分け。どれだけの者これだけの者寄った処が、一つ心というは、第一道であるという。道は仮名な一つ理が道、理が神である。これまで毎夜毎夜諭して、刻限同様として数知れん程諭したる。なれど、道はこれまで/\成ったら大丈夫という。これ思て居るからどうもならん。そこで、あちら濁りこちら濁り差すと言うてはならん。真に思わにゃならん。よう聞き分け。順序道諭す。世界いろいろ心変わりて/\も、もうこれ神の理一つ。たゞ一言話し、又刻限一つ角目角目、角目取り繕うてすれば真の道と言わにゃならん。よう聞き分け。たゞ真の道ほっとしてはならん。そこで、夢に知らす/\。これ皆々心得にゃならん。あちらにも反対、こちらにも反対。反対の中に理あったらどうするか。反対の理立ったらどうするか。これまで刻限諭したる。うっかりして居てはならん/\。よう聞き分け。一時抑える/\。どういう理用いるな/\。心には早くと思う処、これ年限歳遅れる程ほどき難くい。ほどき難くいようなってはならん/\。先にほどかにゃならん。よう聞き分け。先の方であら山子や/\。仕舞いになればよいと言うて居ても、教祖の理これ頼りと言うて行けば、道やないとは言えまい。これ聞き分け。こういう目論見/\、角目/\が道である。この言葉は容易ならん諭、これ、皆んな聞き分けて諭さにゃならん。うっかりして居ては、心苦しまにゃならん。中に角目聞き分け。銘々さえよければよいと言うてはならん。道はどうでも通さにゃならん。立てにゃならん。よう聞き分けて、余の/\事外々の事は、ほんに飾り/\という。真の心なけにゃならん。世界の道理は飾りと立てにゃならん。よう聞き分け。難しい/\。楽の中に難しい理あるという。ほどき難くい/\。心合わせてくれにゃならんと。行く所へ出る、どういう所へ出るが道か、道やないか。聞き分けにゃならん。成る程教祖説いたる。説くは立てにゃならん。この理は潰さらせん。そこで、今の者皆々心合わせてくれにゃならん。先々注意/\と言うたる処が、筆に誌したる。筆に付けたる。そこで、どんな火の中でも飛び込み、どんな刃の中でもと言うたる。たゞ道分かり有って分かりない。そこで、皆んな惣々中に沢山なもの戴いた処が、心に掛かるような事でけ、楽しみではあろうまい。気に掛かる。こんな事では行くものか。早く/\一時防ぐ/\、早く踏み止める/\。踏み止める理諭し難くいなれど、一っち最初掛かり、これ正せば、相手して、あかいでも掛かり、段々先々諭す。諭しから世界成ったもの。この理忘れて了うような事ではならん。理は理や。元助けて貰う。助けて貰たは、何処からどうした理か、何処からこうした理か。この理分かりたら元々立てゝ来にゃならん。心すっきりと言うて了うた者は、こらどうもならん。どうでもこうでも、道やなけにゃならん。いかんと定めたら、堅いものやで。強いものやで。又どういう事出けまいとも知れん。よう聞き分け。これ皆々諭す。今の尋ねる処あちらへという、これは早く行って来るがよい。心段々改めて、どんな事も聞いた事言うのや。よう聞き分け。用いってはならん。心迫る。皆んな聞きて惣々出たるもの。よう聞き分け。助けて貰た者捨ておいて、横合いというは、道とは言えん。これだけ諭したら、道の角目、これに止まって居る。 |
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明治三十三年十一月二十二日 |
木下善五郎二十五才身上出物につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つの心得んから、事情/\尋ねる。尋ねるからは諭しよ。諭というは、よう聞き分けにゃならん。取りよ聞きよで、ころりと違う。指図は間違わんなれど、取りよで間違う。よう聞き分け。中にも/\古い中、今まで古い中、当分事情ではどうぞこうぞあって、一つ順序改めて、道という心映し、それぞれにも聞かし、日々順序適たる。又一つ、身の処、こらどういう事と思う。よう聞き分け。一代という二代という、この事情聞き分け。どうもならず/\、一代という。この一代というは因縁という。因縁事情聞き分け。銘々も又候/\なあ。因縁聞き分けて、これより順序改めて、道より理はないと言う思う理、道よりないと聞き分けて、道に一つの心寄せて、内々こうしたらこうと、残さず。運ぶ。運べば、身上も又鮮やか。よう聞き分け。因縁為す事聞き分け聞き分けて、因縁理を切るよう。これ聞き分けば、速やかと言う。心の取りようで、どうもならん、と言うておこう。これだけ諭しおこう。 |
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明治三十三年十一月二十二日 |
橋爪太二郎妻いわの四十三才身上障り願い。
(日方役員妻)
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上段々事情心得ん。どういう理であると言う。何かどういう間違いであると尋ねる。尋ねるからは、順序諭すによって、よく聞き分けにゃならん。身上というは、皆な話して居る。十分伝える中であろう。身の処皆な借り物。借り物と言うて諭す/\。世上へ諭せば、我がものと思案せにゃならん。成ろうと言うて成らん。又成ろまいと言うて成りて来る。これ真の心に治めてくれ。尋ねる処、身上は大層なると諭そ。よう聞き分け。聞き入れて、順序諭す中、銘々も知らず/\通り来たる中と、聞き分けてくれ。これ第一の諭である。又一つ、これだけ話し伝え、これだけ聞かす中に、身上こんな事と思うては、何を諭すとも分からん。諭せば人の心に理がなければならん。この順序急いで聞かすがよい。これ第一。身上こんな事では、世上に何と思う、人が何と思う処、遂に出るものである。よう聞き分けて、一時早く諭してくれ。 |
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明治三十三年十一月二十六日 |
増井りん五十八才身上のぼせにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかな身上一つから尋ねにゃなろまい。皆な一つ事情年限数えば幾年なる。さあ今や今日になりた事情であろうまい。古い事情諭そ。存命より皆な満足与える/\。身上から尋ねにゃなろうまい/\。存命満足与える/\。あれ女というだけで、皆な惣々で分からん。今日まで遅れある。存命の間に楽しまし、満足与えどういう事であろ。皆なほのかに聞いて居る/\。皆な承知分からん。人間勝手ででけんやない。教祖入り込んで天より諭しおいたる道、その教祖言葉下だしてある処埋もれたる。そこで一つ道理順々あれど遅れたる。この道は皆な身上から随き来る。身上でなくして随いた者は、ほんの一花のようなもの。前々からいかな処も聞き分けて諭してくれ。皆な教祖存命の間の言葉一つ万刧末代の理、この言葉長くこの順序諭しおこう。よう聞き分け。女という中に何を下だしたという理は、数々あらせん。教祖存命で下だした理というものは、学者智者からでけた理やない/\。言葉一つ理は何ぼのコウノウとも限りない。うっかり思うては何処にどういう事こういう事あるとも分からん。存命聞かしてある処、満足与えば今日の日身上から尋ね出る。満足与えにゃならん。身上そこえ/\なったら、又尋ねて出よ。席変わりて知らす。身上案じてはならん。満足さゝにゃならん。今日は十分行こまい。今日という日あるによって、十分満足与える程に。 |
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明治三十三年十一月二十七日 |
西川伊太郎三十八才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情/\、身の内という理がありて、いかな中尋ねくれにゃならん。運んでやらにゃならん。中にも中、多く中、一つ理という。どういう事で、こういう理。第一身の内の第一、こういう悩みつくと思た分にゃ違う。道の中十分尽し、思うよう運び来たる中、こんな事という。この理聞き分け。皆んなこれまでの中知らず/\通り来たる。皆な知らん筈や。これまで諭した事はない。一つよう聞き分け。いかな処も大層治まり、皆なそれぞれ運んだ理治まりて、世上から寄る処あろ。これ台と思え。又こんな半ばで、こんな事と思う。思た分には、間違う。皆な中に運び尽し、皆中に楽しみ積み重ねたる/\。こんな事と思う。思うやない。又身上こうなったら、折角なあ、尽した中と思う。そうやない。どうしても年限中、長く心長く中連れて通りたい。一つ理ほのか理やない。この理聞き分け。どんな者でも、ぽっとして連れ行く理、聞き分け。どうしてもこうしても、連れて通りたい。皆な因縁という。知らず/\因縁。これ聞き分け。身上案じてはならん、案じる事要らん。どうしても連れて通りたい。年限連れて通りたい事、心に休ますがよい。 |
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明治三十三年十一月二十七日 |
浅野庄之助二十五才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上いかな事情、身上一つどうもこうも判然なあ思えども、理が鮮やかならん。長い間日柄どういう事であろう思い/\日送る処、よう尋ねるから、諭そ。よう聞き分け。聞きよ取りよで、ころりと間違う。よう聞き分け。身上という、どうでもこうでも、日々勇んで楽しんで、何よ心の理であろ。どれだけどう、これだけこう思えども、身上心得ん事情ありて、日々忘れられんでは、何も楽しみあろうまい。よう聞き分け。皆んな中大勢中と言うであろ。又話し理を諭す。皆なが惣々なあ、理が成る程治まりたら、速やかなる理聞き分け。どうせにゃならんこうせにゃならん、聞き分けて、銘々心理であろ。心から心に治めて成る程と真に治まるなら、まだまだ理あるで。よう聞き分け。心でどうであろこうであろ、どうなるであろう、惣々組んで責める理は、どうもならん。たゞ言葉で鮮やかという理、どうでも治めにゃならん。身上不足あれば楽しみはない。人間身上借りもの。借りものというは、身上自由ならん処聞き分けば、成る程分かる。よう聞き分け。どうこ/\思たてならん。よう聞き分けて、成るも因縁、成らんも因縁。この理聞き分け。因縁とたゞ言うたとて何も分からん。そこで、成るも因縁成らんも因縁/\。この理聞き分け。前生分からん。よう聞き分けてタンノウ。タンノウはでけん。なれど、世上聞き分けて、多く中聞き分けて、タンノウは前生のサンゲと言う。この理聞き分けば真の理治まると言う。 |
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明治三十三年十一月三十日(陰暦十月九日) |
増井りん二十六日に身上御願い申し、そのお指図に速やかなったら改めて尋ね出よ、との事でおたすけあり、今日改めて願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情一つ身上から事情尋ねる。尋ねるから改め掛けたる一つ理、一日の日席変えて一つ事情、一時事情は席退いて赤衣着せて一つ事情/\。 |
本席赤衣御召し下されて改めて願い。
あゝやれやれやれ、ウヽヽヽヽヽヽヽヽさあさぁあヽヽヽヽヽ長い/\長いなあ、長い間であったなあ。ウヽヽヽヽヽさあさあこれより/\ようよぅよぅ日を待ち兼ねた/\/\。まあまぁまぁこれ遠い所から山坂越えて、何でもないような処へ、ほのか話し聞いてほのか理、何も分からなんだなあ。これまでの処、存命の間何かの処語り合うて話し合うた時という。その時/\忘れんため、こうこぅどうどぅ皆な授けてあるのやなあ。まあ針の芯と言うて授けたるのやなあ。なれど、埋もれたるも同じ事/\。なれど、時来たら、十分改めて/\、今日一日の日改めて、十分筆に留めて成る程これでなけねばなあと言う。女であれど第一、第一等やでなあ、と心改め、針の芯と守り預けたる。なれど、皆なの心でする。どうもならん。なれど、時という旬という、日々の針の芯、守り/\。幾つ何ぼうするとも九つ印だけ打ってくれ/\。数九つ印針止め。聞いて居る/\。何やら分からんとすると理外れると。何のコウノウもないようなったらどうもならん。皆な針止めまで書き取ってある/\。幾つすれど九つ理、さあさぁ息を授けおく/\/\。ほうい/\さあさぁ呑み込め/\。移すぞ/\。多くなれば忙わしいなる。息は数ない。暇引け暇引けるも、日が詰んで/\詰み切ったる。自由授け、そこで時々構わん。こちら常詰定めたる。あちらこちら第一と言うても、一つ理である/\。順序何か一つ治まり授けおこう。 |
押して、九つという処日々の処でありますや。
さあさぁ又一つ理を話したら、又どうであろと心沸く/\。そこで九つというは幾つ何ぼうすると、切れたら早く理。これだけと思う中九つ/\中に九つすればよい。 |
お息の処どういう事でありますか願い。
さあさぁこれも又一時に話しでけん。席続けてでは、段々年も取れば、身というは日々の処精一杯という。一寸という又々伝える。これまで仮と言うて運んだる。一寸暫くというは、日柄と言うて改めたら、今日の指図としておこう。 |
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(12月) |
明治三十三年十二月一日(陰暦十月十日) |
増井りん昨日御息お授け下されました処、高井猶吉、梅谷四郎兵衞のようなと同じ事でありますや願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねるには皆なそれぞれ心あってどうやこうや分からん。治まり着かんから、尋ねる/\。いきと言うて授け置いたる。それにどうこれにこうという事はない。助けるに皆な先雛形がある。この理心に授けたる。守り/\という、たゞこれまでどうもならん。人間心以て勝手でしてる。勝手でする事いかん。そこで、理というもの授けある。埋もれてある、よう聞き分けにゃならん。年限長い間指図ある。知ってる者あったて、言わんから、後々分からん。聞かん者は分からん。そこで日柄指図という。数九つという中に一つ針止めと言う。幾つ何ぼうと言う。もうなくなった。今日一日改めてこうしてどうしてと、宵からちゃんとして守らにゃならん。第一たすけ一条に世界並同様ではならん。わしもしょう、誰もせい。そんな事ではどうもならん。しっかり改め、鮮やかせにゃならん。何か改めせにゃならん/\。 |
増井りんのこれまでのお授け当分という事でありましたから、これまでのお授けは取り消しのようで御座りますか。
さあさぁ当分というは当分、日柄来んからどうもならん。そこで、当分という。しっかり一つに、こう言うたら、明らかよう聞き分けにゃならん。皆んな中に遅れたる。十分遅れたる。女というだけで同じよう思て居た。よう諭す。何年あと本部員という理に改めたる。一二三改めて、教祖順序段々諭したる事ある。なれど、どうもならん。女と言うて埋ってあった。教祖存命と言うて改めた事情、しっかり真柱に言いつけ。 |
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明治三十三年十二月一日 |
敷島分教会所教務所教祖外九棟の建物並びに塀石垣致し度く、尚御許しの屋敷内へ引き移り願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は皆それ/\の皆んな心を以て理を集まりた理という。皆なそれぞれ心順序に委せおこうぞ。さあさぁ許しおこう/\。 |
何日と日限定まりませんから日取の処万事御許し下されたく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は皆なそれぞれにあれこれに決まりた事あるまい/\。段々の理それぞれ心、勇む心に委せおこう/\/\。 |
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明治三十三年十二月二日 |
本部事務の処、陽暦十二月二十六日より翌年一月十日まで休み、それより陰暦十二月二十日まで事務運びまして、同二十一日より陰暦正月九日まで休みまして、本部節会終り次第続きて陰暦正月十日より事務始める事に致せば、遠国の信徒も節会に参拝致しまして満足致しますと心得ますから、右の事に御許し下されますや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一日の日柄休む、又休む、と皆な言うて居る。まあ一日なりと運ばるだけは運ばにゃならん/\。いつからいつまで年々通り休む処休まにゃならん。なれど、余分の休みは要らん。願わくば世界にあろう。一日の日なりと抜かずして運んでやってくれ。遠く所それより楽しみはない。休む処これだけ/\、と今一時尋ねる処、二度/\中に三十日/\も休んだらどうもならん。休み少ないのが望む/\。 |
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明治三十三年十二月四日(陰暦十月十三日) |
増井りん御守り拵える時に九つという処は、以前千人を一勤と聞かして貰て居りますがそこで千の内で九つでありますか、又は夏冬共御召し下されて御下げ頂きます数その中で九つでありまするか、この処願い。
さあさぁ尋ねにゃならん/\。尋ねにゃならんというはどういうものなら、分からず/\ではどうもならん。存命皆んなの中一つ、何から何まで/\芯と言うて順序授けおいたる/\。皆な人間心でどうもならん。人間心で通りて来た。そこでどうでもこうでも、道大きく成る程、道改めにゃならん。改めにゃならんから、順序諭し掛けた。数々なかなか沢山あれど、出して了たらなくなる/\。どれも同じ事、幾つ千ずつ繋いでするも、又夏物冬物と言うてするも同じ事。守り/\は同じ理。そこで九つ一つどうでもこうでも立てにゃならん。守り幾つ何ぼうの中、どうでもこうでも九つという理を留めにゃならん。 |
四名の老女方手伝いして居る処は、これまで通りで宜しう御座りますや。
さあさぁ何か尋ねにゃならん。一つ/\指図すれど、指図までのもの。なれど、これから尋ねる。尋ねば守るは指図。指図は教祖存命同じ事、守り九つ治め、後々手空きの者、女という誰彼はない。ぜんぜん忙わしなる時、後々の者でけんと言うてはならんで。手空きの者は皆せにゃならん。女この屋敷へ入り込んでる者、手伝わす/\。遊んでる手は要らん。段々世界広くなれば、ぢばにも広くなる広くなる。理を治め。又そんならと言うて誰彼と言うた処が、庭掃いてる者も、又農行きという、こらいかん。それはそれで用がある。皆な段々運んだる者引き寄せたる。又、ようせん者にせいと言うた処が、そら無理というようなもの。これだけ諭したら分かる。 |
着物拵えさして貰います時にも、一針なりとさして貰います事でありますや。
さあさぁそれはもう脱ぎ更えの時、これまでの処ほどいて了て守りと言う。一つ赤衣と言うて、心あって供える者もある/\。又中にも内々せにゃならん。その時針の芯と言うてあれば、一針なりと掛けにゃならん。さあさぁちゃんと三方の中へ供え、又ほどく時幾つ何ぼう、長き数何ぼう、これはこれだけはっちゃ出けんと、ちゃんと積もり上げて、針の芯というは、何から何まで心得くれにゃならん。 |
御息のお授けの時、お指図の中に一二三という処はどういう事でありますや押して願い。
さあさぁ悟りが付かにゃ諭そ。本部員/\という中に、一二三どういう事と言うたる。この理聞き分け。一二三という。段々区域あって言うように思う。一二三というは、中に、中々一二三争うた人である。何も区域なきもの。この理悟れ。悟り違ては大い間違いあるものである。分かったか/\。分からにゃ尋ね/\。 |
御諭しの事話してる処へ
まだ違う。間違う。何が何役という名はない/\。勝手に付けたもの。このぢばへ尽した運んだ者引き出して居る中、高い低いはない。一列隔てないは、教祖の道と言う。高い低いの隔てないは、教祖の道と言う。これで分かったやろ。 |
りん以前教祖より赤衣頂き御座りますのをお助けの時着ます事でありますか。
さあさあこれも尋ねにゃ分からん。皆な赤衣下げたと言う。真実と実と言う/\。もう切ない中と言えば、もう一つの授け、いつというその理は赤衣召し、心にちゃんと肌に付けて、これはそれぞれ型もある/\。 |
大層悩みの時着けさして貰いますと願い。
さあさぁもうこれ成らんという時、そんなら何処彼処なしという事出けん。又遠く中とも言う。それぞれ中どうもなあという事あったら、肌に付けて早々運んでやらにゃならん。 |
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明治三十三年十二月四日 |
藤橋光治良三男光信一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情、小人にどうも身の処心得ん処尋ねる。尋ねるから順序諭す。小人何故と言う。どういう事と言う。一つ楽しみの際、こういう事と思うなれど、一つ諭すによって、心しっかり定めてくれ。こうして今までという理分かる/\。まあまぁ楽しみ中、こんな事と思う。そら思うやない。小人障る障る。第一これまでどんな事も聞いて居る。いかな大難も小難という。よう聞き分けくれ。理を案じてはなろまい/\。どうこうなったら子供はほんに可愛いなあ、可愛いなあ、親々親は子は可愛いなあ、治まったら世界の子可愛いなあと、この心定めてくれ。これだけ一寸話しておこう。 |
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明治三十三年十二月七日 |
梶本楢治郎以前の事情申し上げ、宮田善蔵の娘カナ二十才縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情も段々あって、一時尋ねる。事情という、段々長らく道すがらという。道理一つ理、余儀なく尋ねる処、余儀なく理は取り入って事情運んでくれてもよいが、又掛かり合いというは、又いかな因縁という。この理聞き分け。それより精神。精神の理より受け取る処ないで。よく聞き分け。何年以前あと、世界から見たら十分と思うた理であった。なれど、どうもならん。人に楽しみ、楽しみあって銘々この世の住家という。楽しみなくば行こまい。無理でけん。無理して一つの理は行こまい。無理して立つか立たんか。人に無理は立てようと言うた処が、どうもならん。又何年以前、何年間互い行き違って、年限経ったる。年限のコウノウという理なくして、集まれそうな事はない。これ一つよう聞き分け/\。どうでもこうでもと思うたて、コウノウなくして治まるか、治まらんか。皆な一名一人思案してみるがよい。人々の心で、順序道すがら、日々行いを第一。行いなくして、コウノウなくして、いつまで待ったてコウノウあらせん。これを一つ台として、年限二年三年ほんの生まれ更わり、互いなあと年々内々通り抜けたら、コウノウと言う。一夜の間にも入れ替え、入れ替えしたら受け取る、と話しの理も諭したる。これ知らずして、通りてはどうもならん。口でどのような事唱えたとて、心に行いなくして神が受け取りでけん。これ聞き分け。尋ねる理、又捨てたもの、引き上げる者もなくばならん/\。人間一代作り上げるという処から、掛かってくれるがよい。 |
押して、それでは両方へ運びまして、分教会にて治めさして頂きたしと願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それもよいが、皆なよう聞き分けにゃならん。人の義理に詰まって、こうとあってはならん。先々という心持ってしてはならん。因縁の為す事、因縁なくば通られやせん。神の話し聞いて、親の理なら精神真実心という。常々なら真に聞き分け。因縁という。一つ理聞き分けにゃならん。又々親こうと言えど、又人と言う。どうなってもこうなってもと言う。一つ堅くば夫婦中と言う。この理聞き分け。無理と言うてはならん。無理なくそれから結び、結構と言うて通り抜けるは、真実真の道/\。これだけ話しておくによって、真にこれならという、人に勧めらるさかいにと言うてする事はよいと思えども、いかんなあと思てはいかん。これだけ諭したら、縁談は尋ねる事要らんもの。神に理に治まったら、縁談尋ねる事もない。捨てたもの引き上げて、作り上げるという心持ってくれにゃならん。 |
又押して、先方の方へ精神を尋ね双方治まったら御許し下されますや。
さあさぁ先方の方へ、順々道理運び、又先の心一時心にて義理という理は、後のためにならん。義理は後のためにならん。そこで寄る夫婦の中、親こうと言えど、いかん縁談もある。親こうと思えども、子に縁談事情あるで。これだけ諭したら十分という。 |
又押して、親より本人なり治まったら運ばして貰うたら宜し御座りますや願い。
さあさぁ皆尋ねるから諭したる。諭しは間違わんよう。親一つ理、義理は先のためにならん。一寸話し今義理という。これは一人やない/\。人の義理掛け、縁談に義理掛けてはならん。それはほんの一寸の飾りのようなもの。そこで縁談というは、真の心に結ぶは縁談。又離れ/\寄りてはならん。人間には心という理がある。心合わねば、どうでもこうでもそも/\理。これだけ諭したら、どんな理も分かる。 |
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明治三十三年十二月九日 |
山名部内大東出張所移転並びに担任小倉みよに変更願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には前々に事情一つ、又一時事情以て事情こうと尋ねる。尋ねるには、皆なそれぞれという理を集まりて、これで治まりという。又思う。尋ねる事情は願い通り/\、さあさぁ許しおこう/\。さあさぁ他人事情これよりという前々事情、他人余儀なく事情、これより他人改めて事情、一つ精神一つ理、さあ許しおこう/\。 |
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明治三十三年十二月十二日 |
辻忠作六十五才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上が一つ事情に一時心得んという、一つ事情尋ねる。尋ねるには皆銘々の心という、よう思やん取り替えにゃならん。若き者から、どうしょうこうしょうと諭した処が、若き分かろまい。銘々心という理を取り直して、順序という。長い間/\聞き分け。いつまで銘々こうと言えど若きあろ。若き理であろ。この理諭し難くい。若い処言うた処が追わん、そこで日々順序取り合うて居る者で改めて、急いで運んでやるがよい。よう思案して、身上適わんから取りよあろまい。一時どうとはない。なれど一寸行かん/\。よう聞き分け/\。そこで銘々こうと改めて、さあ若き者/\と言う。日々身上不足なしに働かして貰うが楽しみと、この理治まったら治まる。この順序諭しおこう。 |
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明治三十三年十二月十三日 |
松尾与蔵小人きぬゑ腹痛につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供一ついかな事であろうと思う。どういう違いでこうなると思う。何も違いあるまい。道の上から段々不自由、一時道を通り重々運んで居るは、日々受け取ってある。どういう事で違うと思う。小人与えたる一つの理、思うやないで。古き台を続いて一つ運んで居る。思うやない。一つの理集まる。家内どういう難、こういう難、何も思うやない。大層やで。どんな理があろうが、こんな理があろうが、染まらぬよう。中に精神一つの理である。内々にも思惑話し、たゞ一つ道盛ん思う中に、こんな事と思うやない。大難小難一時どうと思わんよう。どうなるもこうなるも、道を運ぶ心は受け取ってある程に/\。 |
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明治三十三年十二月十五日 |
春野喜市長男貞造身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小児事情いかな事情と思う処、小児には何の事情の事情有る無いは言うまで。分かりある。親々事情親々という。又それぞれという。難なくば何にも言う事ない。なれど、小児たる処日々の理であろう。小児心得んなあと、何がどうと思う尋ねる。尋ねば一つ諭しおこう。小児/\これまで話し/\、又諭しの中に籠もりある。身上の処こうなればどうと思う。何も案じる事要らん。案じてはならん。道というは、どうという長い心ではいかん/\。よう一つ万事の処に心得なくばならん。所々ほっと思う処/\、知らん処まで何か理あるか。若き事情、歩く処所々国々それぞれ通りたる。元々より万事分かりある/\。一時という事あろうまい。先々所々理、銘々もこれ一つ段々古き理から聞き分け。一時の理はなき程に。よう聞き分け。長いが楽しみやで/\。何もなく心に屈託なく、長いが心に楽しみという。そこで早く/\諭したら、鮮やか理聞き分け。さあさあ案じる事要らん。何も案じる事要らんで。 |
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明治三十三年十二月十八日 |
河原町部内水口支教会分教会に引き直し致し本部直轄に取り扱い願いたしと、双方示談相済みの上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねる/\。尋ねにゃならん。尋ねる一つ理というものは、それぞれ心というもの寄った理/\も例に、そんならなあよしや/\と、互い頼もしい心というは末代の理。真の心の勇む理に、何か事情は許しおこう/\、許しおこう。 |
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明治三十三年十二月二十二日 |
河原町分教会長深谷徳次郎又小人景三身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ内々にさあさぁあちらこちらどういう事であろ、いかな事であろ思う処、どういう事こういう事、万事の処長らえて間という、年限の内という/\、年限の内には思い出してみれば心にある。通りた事知らんという事、そらない。時旬々深き楽しみ、楽しみ道というものは、理という。理から立ぁた道、理から立ぁた道なら、元々ある。そういう道理諭した処が、とんと分かろまい。身上どういう事と思う。思うやない。多く中と言う。理がある。理がありて出け立つ。時々旬という、楽しみ中という、楽しみ中に、身上が不足なれば、楽しみあろまい/\。いかな理聞き取れ。又側の中、どうこう詰めてる中聞き分け、成る/\成るも道成らんも道、成らんの時見れば、成る楽しみ見れば役員も一つ理と言う。この一つ理聞き分け。又後々言わず語らず一つ理、どうしょうこうしょう言うても、成らん。又じいくりしても、種あれば生える。この理聞いて楽しみ治め。よう聞き分け。身上どうなるこうなる。銘々は一代、名は末代。理立てば楽しみ/\。この一つ理皆んな中へ惣々中へ治めてくれるよう。一時案じる事要らん。さあさぁもう一声/\、よう聞き分けにゃならんで。十分と思えば、十分の道というは、それは重畳と言う。成るよう楽しみ勤めば、先は言うまで。一時どうこう仕切りた事要らん/\。身の処へ成りてみよ。心得まで諭そ。どうでもこうでも心からでける。心さい治めば十分。成らん時を思い出せばタンノウ/\。先は神が引き受けて居る。案じる事要らん/\。よう聞き分け。難儀さそう不自由さそうはない。どうせえこうせえあろまい。よう聞き分け。どんな事も勇んでくれるよう/\。先々どうとは要らん。何も紋型ない時の事治め。苦労は楽しみの種。どうでもこうでも楽しみ働けば、これ種と成る。よう聞き分け。 |
押して、水口の事情申し上げ尚甲賀の方運ぶ事でありますか。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねば、旬という、時旬という、急いだ処が成るものやない。旬という、時という、独りでけて来るは旬と言う。この心治め。どちらこう、こちらこう、仕切りた事要らん。時旬という、この心で居るがよい。 |
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明治三十三年十二月二十七日 |
田中捨吉小人ナワヱ八才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人身上どうも心得ん。いかな事であろと思う処尋ねる。尋ねるからは順序諭し置く。小人身の障り、見るに見られん堪えるに堪いられん、いかな事、と思う処日々であろ。よう聞き分けてしいかり聞き取れ。取りよで間違う。道はこれだけ長い道中艱難苦労運び通る中、身上こういう事と思う。些か事情治め。大難小難という、大難小難とはどうなろうと又思う。そうやない。よう聞き分け。働いて/\十分働いてる中に、心の理を病まんならんような事ではならん。天然という、一つこれ聞き分け。成っても成らいでも、道という理道という理に心さいじいと治まれば、何よの事も治まる。何程どれだけと思えども、天然という道ある。よう聞き分け。案じてはならん。小人大難小難という。これどうと思てはならん。大難小難聞き分け。小難というは、銘々はどういう事もこういう事も聞き分け。日々皆なある。そんならこれ段々信心、これだけ運んでると思う。これ必ず思わず世上理見てタンノウ。どうでもこうでも小人は可愛/\い中に、心病まんならん。どういうもの。よう聞き分け。世上理見てタンノウ/\。大難小難という。一時どうではない。なれど、どうも小人身上一時判然なり難くい。これだけ諭しおく。成っても成らいでもという。良い後は悪い。悪い後は良いと言う。年限の中から積み立てるは年限という。これだけ諭せば、皆な籠もりある。成っても成らいでも、道という一つ理、心に治めてくれ。 |
押して天然と仰せ下されますか、運んで居ます処。
さあさぁそれは、もう取り仕切りたらどうと思う。それは成って来たら成る。どうこう思たて、成る日来たら成りて来るは、天然と言う。これだけ諭したら皆な籠もりある。 |
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明治三十三年十二月三十日 |
峰畑為吉四十才身上願い。
(敷島理事)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に段々事情、さあさあ又変わる/\/\どういう事であろう。一寸心に判然せんなあ思う処、理を尋ねる。尋ねるから、又一つ順序諭しおこう。よう聞き取りてくれにゃならん。さあさぁ年限思えば、指を数えば何箇年の中に、一つ年限という中の年限の理、重々の理、一日の心に治めて遠い所一つ働く。月々年々の理に受け取りある。これで一つ楽しみと言う。これもコウノウ理である中に、又それぞれ中の中、銘々こうと言えば、どういう事もそこい/\に皆な治まりある。これも年限のこうのうで治まりある、又一つ、さあさぁこれだけこうすれど、身上にどういうものと思うやないで。身上という、迫りたる。これ年限取り越す理ある。やれやれ心に一つ治まれば、身上に案じる事要らんで。案じた分にゃならん。これからやで/\。しっかり踏ん張れ/\。 |
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明治三十三年十二月三十一日 |
山田清治郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる処は、余儀なく尋ねるであろ。まあ一つどういう事にも何よの事もどういうもので、こういう事になると思う。思うやない。どんな事も、こんな事も、世上にも同じ事、中に一つ、まあ危ない処も遁れるは、年々の道理で遁れる。どけな辺所な所、もう危ない所でも、残りて来るは頼りた理である。又、わき/\の処、内々何故であろうと思う。思うやない。必ず思うやない。どんな難しい中でも、抜けて助かる処、聞き分けにゃならん。何でこういう事になると必ず思わず、よう聞き分け。道というは、世上は同じ一つ通りて居る。頼りありても分からん。こんな事と思う。思うやない/\。どんな事あろうが、この心理に皆な一つの理なら、明らかなる処に成る程に。案じな/\。安心して居よ/\。どんな事あろうが、こんな事あろうが、道の上ならどんな事あろうが、理が残る。末代の理、この理聞き分け。一代と思たら長いようで短い。短いようで長い。この道の一つの理、なかなか艱難通らして暮れた者もある。これも名残れば末代の理。あちらの書物、こちらの書物に届く理残る。留まる理治まったる。こんな事と思うやない。これだけ、丈夫な心持ってくれるがよい。 |
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明治三十三年 |
家本佐兵衞息増次郎を浅井勝太郎娘かめの婿に貰い受けたきにつき願い。
(三神支教会役員)
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ事情尋ねる。これと言う。それぞれ順事情運び、心一つ他に一つ、こうという事情、良い処/\、心おきのう一つ運んでやるがよい/\。 |
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家本佐兵衞息増次郎を浅井勝太郎娘かめの婿に貰い受け度きにつき願い。
(三神支教会役員)
さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ事情尋ねる。これと言う。それぞれ順事情運び、心一つ他に一つ、こうという事情、良い処/\、心おきのう一つ運んでやるがよい/\。 |
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