【明治33年】お指図

 更新日/2018(平成30).5.28日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (1月)
 明治三十三年一月四日
 本席一昨日より身上御障りにつき願い。
 さあさぁ一時尋ねる。身上心得ん時々心得ん。事情どういう処、何ともなくば何ともない。理として心に堪えられん。堪えられんから身に知らし、身に知らしたら、それぞれ運ぶ/\。一時尋ねる処心に堪えられん。堪えられん事情早く運んで/\、事情又候、事情取り損いあってはならん。一つ心休まる/\日がない。休まらんようになりてからどうもならん。先は、元という道理から出けたる。元という道理外れては、先々外れる。今日諭したる事情、これ皆々早く、こうがよかろ、どうがよかろ、一時安心分からんから、皆々の処に万事頼みおく/\。
 押して、運び方につき、安心という処いかゞの処でありますや願い。
 さあさぁどの辺この辺という理諭せん。一時道理分かりたる。よう聞き分け。親という、年も相当、又頼りにする者の事情諭すまで。目で見て分かる、この理皆々の心々。
 又押して、飯降政甚の事、梅谷四郎兵衞申し上げ。
 さあさぁ道理尋ねるまで/\/\。どうしても安心でけん。安心早くでけるよう。ほんにこうやと治まったら、まだまだ席勤めさゝにゃならん。ほこり積もりたら、世界の道理ある。世界の道理の理に曇り掛かりてはならん。早く事情曇りたら先々曇り、先々まで曇りたらどうなるとも分からん。これ聞き分けて、早くタンノウささにゃなろまい。
 山名分教会へ出張につき、喜多治郎吉、梅谷四郎兵衞本日出発の処、右様のお指図につき、梅谷他の人と替わる事願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、道理というもの諭す。まあこれ軽きというは軽き、重きというは重き道理になる。一時何度/\、どうも面倒出ける。どういう理皆な談示の中に道理結んでくれ。結んでくれにゃならん。
 山名分教会へ出張一日延ばし行くの願い。
 さあさぁこれよう待ってる処延ばせと言うのやない/\。一つ道理聞き分けてくれ。もう一日の日やない。席了うなり、どういう事でけるやら、どういう事言葉に吐くやら知れん。防ぎ出けん。先という、元々元に曇りあっては、立つか立たんか。道理一つ聞き分け。
 明治三十三年一月四日(陰暦十二月四日)
 橋本清の演説を筆記として発行の「天理教会の内幕」という雑誌その筋へ送りしにつき、神道本局より一月六日までにその個条/\毎に答えして差し出すように申し来たり、ついては松村吉太郎、山中彦七上京出局の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何処からどういう事始め掛けるやら知れん/\。大き取れば大きに取れる。小さく取れば何もならん。年限から伝えたい/\。伝えたいなれど道理ない。まだまだとんと道理分かり兼ねる。一寸思てみれば詰まらん奴や、詰まらん奴やと思う。何処から何処まで知らん者ないようになるは道である。この道始めようとて、なかなか通りた道やない。これまであちらで半分、こちらで一分すっきり分からん処がある。この道理埋もれ切ったる/\。どういう処からどういう事始めるやら知れん。そこで一つ怖わいと思えば怖わい。楽しみと思えば、何ぼの楽しみやら知れん。取りようでころりと理が違い、どうでも立てようと思えば、皆なの精神一つ。怖わいと思えば怖わい。大き取れば何ぼうでも大きなる。大きなる道知らしてある。夜にも早う急いで出るがよい。心配は要らん。要らん心配してはならん。尋ねる事情に、弓という理諭す/\。弓という理、心に治めて行かにゃならん。多くの中、力ない者に力出そうと言うた処がならん。そこで多き処多く、万人の者に一つの力の理を以て防がにゃならん。一時に成ると思うな/\。どうで何たる事という理も諭したる。一日の日あると言うたる。楽しんで行けば楽しみ、よう心に治めて行かにゃならん。何ともなくば何ともない。
 今日から出立さして貰います。
 さあさぁ行って来い/\。万事の処どういう処尋ねるやら分からん。尋ねたら心という理を以て、多く処色々理以て防がにゃならん/\。ない道始め掛ける。怖わいような事はない。怖わいような心で、末代という道通れん。百年先の道、今日始めるも同じ事。この心持って、臨機応変と諭したる。万人の中一人以て防ぐは神の力、神の理。
 明治三十三年一月四日(陰暦十二月四日)
 日本橋分教会中台勘蔵意見を聞く事願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる処、その道理というは、とんと分かり難ない。道に外れたる心で育てようと思うた処が育たん。そこで、あらあら心持って、順序どういう心か、そら尋ねるがよい。
 明治三十三年一月四日
 梅谷分教会建物の名前宮森与三郎に切り換えする願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情諭したる道理、一つ理に委せおこう。理に運んだら、心おきのう/\、さあ許しおこう。
 明治三十三年一月七日(陰暦十二月七日)
 清水与之助五十八才前夜十二時頃より厳しく腹に差し込み、四日夜より身上悪しくにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねる。身上という事情は長らえて長らえてどうも心得ん事情、長い間よいかと思えば又いかな事であろう。心日々長い間、さあようよぅの道を長らえて/\十分なる処の道という。大望事情一時身の治まり、段々事情一つ/\治まり、これで身上に掛かる。事情長い間の道筋、追々一日の日を越したる。事情にてはタンノウいかな事情、それぞれこれから向こう楽しみの中、身上安楽。心淋ぶしいとも思うやろう。思うやない。一二年前にてあったらどうするか。これまで一つ/\の理万事治まり、大望治まり、銘々満足治まり、身上の処一時でない。余程何よの事も心にない。一時どうとはない。タンノウさし、タンノウ言葉の理も与え、これ一つ事情急ぐという。これしっかり諭してくれ。
 押して、本日分教会役員参ります、会長変更の事でありますや。
 さあさぁ何かの処尋ね返やす処、一つの理がタンノウ楽しませ、一時早いがよかろう/\。
 明治三十三年一月八日(陰暦十二月八日)
 清水与之助本部へ栄転につき、従来副会長富田伝次郎を以て後任会長選定の願い。
 さあさぁ段々事情/\、尋ねる事情年限/\事情、それぞれ段々一つ事情/\、尋ねる事情/\、一時尋ねる事情、いかなる一つ事情受け取る/\。さあさあ速やか許しおこう/\。段々今日の日/\、皆々これから/\一つ今日の日事情受け取る/\。
 本局添書下り次第、地方庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情は直ぐ/\、さあさぁ直ぐ/\。
 明治三十三年一月九日
 山田とめ身上願い。
 さあさぁ一時尋ねる/\。身上/\と言うて一時尋ねる。どうも心得んと言うやろ。それぞれ皆々心というものは、よう思うてみよ。段々身上迫り、長らえて段々重なりてと思う。一時尋ねる。迫る。何でこういう事であろと、ふいと思う。はぁと思うた。どうもならん。心で病む/\。何かよく聞き取れ。日々の中では、どんな事も通りたやろ。何時風という中、年限通りて通りた中、皆々これではと思う。どんと皆々心定め。成って来る理聞き分けて皆な定めて、一時案じるやない。心ころりと取り直し、一時一つ道理から迫る。何でこんな事とそもそも思う。道は一つの道、又面々これまでの事、長らえて寝んで居る処、一時の事なら、何の頼りもなき事なら、そのまゝ長らえ。存命中治め方運び方という。これ定めてくれ。身上迫る/\。迫るやない。心理が迫る。こんな事と思う/\。この心しっかり定めるなら、身上も治まる。
 明治三十三年一月九日
 明日河原町へ桝井、山沢行く事願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、何かの事情も尋ねにゃ分からん。出越す処何時でも許す。あちらこちら人々日々事情、それぞれ段々出越してる処、つい事情。そこで一日三四日向こへ移すがよい。
 延ばす事でありますか。
 さあさぁ尋ね返やす/\。皆々あちらへこちらへ、余儀なく段々事情にて出越したる。それぞれ中に談示事情もある。そこで三四日移すがよい、と言うたる。
 向こへ移す事でありますか。
 さあさぁ向こへ/\。
 明治三十三年一月十一日
 撫養分教会長以前段々のお指図により運び方につき、分教会長を譲りたら宜しきや、又旬が来たらんや人間心で分かり兼ねますにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\段々事情、身上という事情一つ尋ねば、追々一つ順序指図及んである。心というは、指図以て理を思えば、案じるようでも、案じる事要らん。この指図よう聞き分けにゃならん。取りようで変わる。指図に濁り要らん。濁りありては理が変わる。変われば指図にならん。尋ねる指図、尋ねる道理はそら心にある。順序という、ようよぅという処、ようよぅ治まって日柄安心でけん。日柄安心、心にある。案じれば何ぼうでも案じにゃならん。心定めば案じる事要らん。又々心に理があれば思う。又思うは理である。なれど旬という時と言う。案じる事要らん。銘々身上速やか鮮やかならん。そこで濁りある。濁りあれば外に事情、先の案じは濁りになる。濁りは安心ならん。安心ならん指図あらせん。指図に濁り差すと変わる。案じんよう。心配要らん。これは道であると定めば、一つも案じる事要らん。皆な年限ある。そら思てはならん。銘々暫く、真を定めてこうと又尋ね。
 明治三十三年一月十一日
 南海分教会長譲る事につき、分教会へ板倉槌三郎出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、事情皆なそれぞれ順々手続きある。先々心得諭しある。こうして運び掛け/\、心得諭し、これこうして早い遅いあろまい。これで十分。十分と思えば十分。それぞれ集まった理に委せるがよいで。皆な委せる。
 明治三十三年一月十一日
 上田民蔵小人なをえ目の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情、どうも一時事情成らん事情、まあ身の処そこえ/\十分と言えば十分。第一事情どうであろう尋ねる。まあ自由と思えば自由、身の自由精神改め/\。日々の処どういう事でこういう事と思うやない。もう一代の道やあろまい。二代事情、二代事情に小人こういう事と思う。思うやない。身の処これで安心と思えば、第一事情思う/\。よう聞き分け。多く子供、何人あれどこの子供。小人どうもならん思う。思うてはならん。一代やない、二代という。内々思う、又他に何と思う。こら思うやない。第一身の自由だけ/\。この理治め。身の自由与えにゃ、又なけにゃならん。成る事情成らん事情、道に諭す事情、理に治め。自由/\、身の処自由/\だけだけ。
 明治三十三年一月十一日
 鴻田捨菊山下の弟と縁談事情願い。 (並びに鴻田内の東富森へ貸したる所で住居して、こちらへ貰い受けたものか、又向こうへやりまして宜しきや願い)
 さあさぁどちらこちら尋ねる縁談一条の事情、縁談一条事情尋ねる処、さあさぁまあ道という理から、一つこれまでの道、年限通り勤めたる道理すれば、出たらどう、この理聞き分け。これでなけにゃなろまいという理聞き分けば、理どうこう言わん。こうと言うどうと言う、日々の処あたゑと言う。よく聞き分け。
 明治三十三年一月十二日(陰暦十二月十二日)
 清水与之助、会長を富田伝次郎へ譲り、兵神分教会信徒一同より清水の居宅を建てることにつき、兵神三島事務所と清水居宅と一所にして宜しきや、又は清水居宅別に建家する方宜しきや、将来心得願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあさぁ一つ始めて、事務所という始め掛け。段々事情、年限道理から経ち切った古き事情、まあ道理上諭そう。同じ一つ地所という、同じ理なら親里という理を諭しおこう。又、そうやなあと言えば委せおこう。道理から聞き分け。親里という道理、これしっかり聞き分けて、ほんにそうやと聞き分けてくれ。
 明治三十三年一月十二日
 中津支教会長泉田の身上の処お指図あり、それにつき運び方なり又役員の治め方につき、喜多治郎吉出張する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、出越す処許しおこう/\。又諭す処ある。十分諭してやってくれ。所始め掛け/\。国々遠く所、今の一時やない。中に成らん処尽し運び、中々の理、又一つ面々心理がとんとどうもならん。その場はよい。なれど、銘々心理がどうもならん。そこで、この度身上にとんと障り付けたる。どういう道か、道聞き分け。中に遠い所/\、それからそれ中に精神からでけた道理。幾年通り、幾年通りてもどうもならん。しっかり改め変え。皆の中々順序委せおく/\/\。銘々楽という。身から、どんと心定めにゃ定まらん。何かそうや/\心持つよう諭しおこう。身上の処案じる事要らん、と言うてやるがよい。
 続いて宇佐に行く事願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、先々の処、まあ随分/\、万事心掛け/\、崩れてから道容易でいかん。一時尋ねる処、諭し第一である。さあ許す/\。
 明治三十三年一月十二日
 中山慶太郎と福井モト縁談事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ縁談一条事情尋ねにゃ分からん。まあどうなりこうなり、一つ遺言/\、理一つなけにゃならん。なれど、どちらどうこちらこうという理あっては、どうもならん。遺言すれば/\、なかなかの理である。この理守れば一つ台と諭しおこう。さあ何時と言わん。さあ心だけ/\。さあ結ぶがよい/\。
 明治三十三年一月十七日
 山名分教会長諸井国三郎本部へ栄転につき、諸井清麿を以て後任会長選定御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ段々事情、年限事情、段々年限道理として許したる。後一つ、これから何でもそれぞれ事情、付き添う心に自由/\、指図及ぶ。
 押して、清麿へ会長御許し下さるや。
 さあさぁ尋ねる事情、一つ道理順序諭して、一つさあ許そう/\。
 明治三十三年一月十七日
 城島分教会親神様の御社を新たに造り替えの願い。 (並びに御社内鼠荒らしゝ故教会内の事御知らせ下さるや願い)
 さあさぁ尋ねる事情、願い通り事情は許しおこう。万事の処、改めて願い通り心得て、事情さあ許しおこう。何か治まり。
 明治三十三年一月十九日(陰暦十二月十九日)
 中台勘蔵より申し込みに対する、日本橋分教会の地所建物に対する運び方事情につき申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情の点というは、一つ理というは恐ろしいもの。どうなろうという考えも一つ心にある。どうでも成り立ちという理から治めにゃならん。そんならどうなろうと言う。どうなろという日という事からは、善は急げと言うたる。善は急がにゃならん。何事も運ばにゃならん。それ遅れる日あれば、日々遅れば世上の道理ある。あちらからちょいこちらからちょい、道理二つのもの三つ、三つのもの五つにもなる。それに治まりという、治まり難くい、よう聞き分け。何でもなくば何でもない。一つ治まりどうもならん。なれど、行く/\元々段々の事情心の理という、話す理という、一寸に行かん。前一つの事情こういう道理であると、指図一寸に行かんと諭したる。長い間こうしたけどなあ思い思案。長い間心にほっと思た日がある/\。心に運び合い遅れ/\、はっという、思た理から心に冴え返いり日遅れるから、あちらから一寸こちらから一寸、世界移り込んだら思い遂げられん。一寸行こうまい。なれど、どうでも治めて了わにゃならん。所々あちら水害こちら病難。この道理以て治め。
 押して、元の事情から先方へ行き然るべく運び方致す願い。
 さあさぁ起りた事治まらにゃならん。面よう治まるか、見難くう治まるか。成るように治めにゃ、通らゝせん。十分何日掛かりても、掛かり掛けたらどうでもこうでもいう心持って掛からにゃならん。そのうち道理一つなけにゃ分からん。
 本日直ちに松村吉太郎、増野正兵衞の両名行く事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情からそら行かにゃならん。行かにゃならんから、許そ/\。
 明治三十三年一月十九日
 松村吉太郎身上願い。
 さあさぁ身に心得んという/\、いかな事も数々道理掛かりたる。一つ片づけば又一つ、又片づけけば又一つ。道やと思い、道一つ道理結構と思えば、結構に成る程に。
 明治三十三年一月二十日
 南紀支教会長下村賢三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる身上/\、さあ尋ねる身上という、身上に迫り/\、成らん事情尋ねる。尋ねるからは、さあ一つ順序理を諭す/\。どういう理諭すなら、思いがけなき一つ道、思いがけなき一つ道、一日心一つ始めた順序道すがら、銘々事情多く中、よくこれ聞き分けにゃならん。さあさぁ所々々あちらこちら所々、世上成ったる、又面々始め掛けたる処あれば、よく聞き分け。面々思わく行かんという。何も行かんやない。身上もうやろうか/\長らえて事情、又始め掛けたら、すっきり神に一つ道の事情、万事順序運ぶなら、まだ身上の処まだまだ理に運ぶ。なれど、これでなあと言えば身上なあと言う。よう聞き分けば理は同じ事、順序理に照らせば、有る無きと言う。無きは言うまで。これ早く諭しやろ。諭しては見難くい聞き難くい。これ諭しおこう。よく心にいゝや/\と言う。順序あればまだまだという。
 明治三十三年一月二十一日
 山沢為造乳母雇い入れの願い。 (八尾よりとみゑ二十一才)
  さあさぁ尋ねる事情/\/\は、さあこれがよかろう、どれがよかろう思えども、思うよう行かん。一時心に委せおこう/\。心おきのうするがよい。
 明治三十三年一月二十二日
 教長の方へ、手伝に知多布教所長森田清介次女おかと二十二才雇い入れる願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、それは許す。許すが、外には雇い人と言うなれど、内々は雇い人という理には当たおまい。育てるという、成らん処育てるという理あれば、さあさぁ何時なりと/\。
 明治三十三年一月二十二日
 山下伊三郎次男廉太郎鴻田忠三郎三女捨菊縁談事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情尋ねる。縁談事情尋ねる。縁談事情は、皆なそれぞれ事情は、順序一つ理は諭したる。良いと思ても良いに立たん。安心良き/\良き理にならん事もある。これは因縁為す事情という。そこで親々よかろうというは、許しおこう。又一つ理にも成ろ。よく聞き分けてくれ。
  明治三十三年一月二十二日
 松尾芳松四十才居所障り伜雄太郎目の上の出物願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ内々に一つ事情身上に掛かり、いかな理であろうと思う。まあ内々事情から諭す。年限長らい一つ/\通り思いがけなき事情、道理諭す。よく聞き分け。内々事情あったら、どうもならん。他に事情諭して、たゞ言葉一つの理で身上捌ける理、聞き分け。仮名な理。どうせこうせこれは言えん。そこで聞き分け。どういう理以て運ぶやない。たゞ仮名な理から、鮮やか理、世上理あんのであろ。よう聞き分け。内々何でもこういう事であろ、どういう事であろ。内々聞き分け、よう聞き分け。年限の内にも豊作もあれば不作もある。この理から聞き分け。他に一つ道理、見れば恥かしいなあ、ないよう。将来結んだ理は末代理である程に。そこで内々タンノウしてくれるよう。
 明治三十三年一月二十二日
 田中豊七五十五才身上願い。 (山国部内)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ事情、一時尋ねる理というは、いかな理も尋ねにゃ分かろまい。日々事情年限事情、日々運ぶ理は、日々受け取りあるものなれど、長らえて身上困るから事情でけて来る。一つ国のため道のためと思い精神運ぶ中に身上、いかな事。こうして道のため運ぶ理に身上不自由、世上に何と思うという理が沸かす。一巡諭しおく/\。身上余程事情。心に理がどうも結ぼれてある/\。よう聞き分け。所々へ人々に諭す中の理ある。世上にはどんなならん難もある。同じ人間の理なら、世上大き難を見て、心に楽しみ。どうも不自由中タンノウでけやしょまい。なれど、難の中にもどんな難もある/\。よく聞き分けて皆なタンノウしてみよ。タンノウは前生因縁のサンゲえ。よく聞き分け。一時どうとはない。まあ一つタンノウ治め。戻りて聞けばタンノウでけやせん。同じ理ならん理、世上一代。難聞き分けば、銘々でけんやない。又日々大切理あればタンノウ、皆な結構と言う。そこで事情治まれば身の処も治まるやろ。
 明治三十三年一月二十四日
 南海分教会長山田作治郎出直しにつき、後々一同心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、多くの中の事情、皆なそれぞれ人々兄弟集まったる。万事理に添わそうと思う理もある。日々朝も天気であって、又空の曇る事もどんな日もある。なれど、これから集まってくれるなら、日々の処受け取りある程に。末代の理に治まる程に。皆々段々力添えて育ってくれたる処、万事分かり来る。ほんにそうであった/\。この理分かれば、万事分かるやろ。ほんにそうやと、皆々心持ってくれるよう、と。
 副会長畑林為七を以て会長に選定御許し願い。
 さあさぁ事情/\、尋ねる事情/\は皆々それぞれ、一時の事情には何たるとそれそれ思うやろ。又思わにゃならんが、順序諭したる、一二年前なら、どうも何とも分かり難ない。そもそも事情ならん/\。どうも/\何とも事情諭しも出けん/\事情であろ。なれど、あちらこちら尽して運んだ処、日々受け取りある処、一時ならん処、ほんにとそれぞれ満足与え、又面々も満足。よう聞き分け。後々将来末代の理に受け取ったる。後々の処、道順序理、万事何かの順序許しおこう/\/\。
 山田作治郎長女と畑林為七男子と縁談事情願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる。皆々の心も一つの道。尋ねる事情、理の集まりた処一つ理。道は一つなら、いかな事情も一つの道。事情は万事委せおこう/\。
 明治三十三年一月二十五日(陰暦十二月二十五日)
 中台庄之助身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得ぬと尋ねる。いかなる事情もあろう。さあさぁ身上は一つ事情余程。それぞれもこんな事と皆な思う。どういう事もこういう事も、何か諭し難くい。一人の事情によって、大変結ぼれ/\、さあさぁ聞けば、なあなぁ、あんな事こんな事又一つ尋ねる。いかなる順序の道一つ尋ねる。どういう事こういう事なれど、道にて身上の障りで指図ができ難ない。一つ差し入って万事の処、あちらにも用がある、こちらにも用がある。運ぶという処、第一という一つ理も、前々事情を尋ねるから、一つ一時掛かりという理も諭してある。何か相違の事と思う、道すがらの事である。道すがらの理治めにゃならんが、治め難くい。急いては行きゃせん。月々気長い心で治めば、一つの道もなき事もない。万事の処軽くに思うから、何でもない事が重く成る。今一時尋ねる処、身上の別紙にて尋ねる。心に掛かるでこれ一つ伝える道はという理は、心というはどうもならん。こんな事それ思う。そこを一つの心に治めてくれにゃならん。心休め、それそれ諭するも、時旬というもの遅れ切って了うてから、どうもならん。心変わり/\重い事に成り切って、道というはそれぞれ軽いものと思う。軽いものが大変事情重く成る。とんと分かりゃせん。仕可き道理と思うが軽くなる。神がしんを知らして居る。結ぼれ/\しっかり伝えてくれ。身上案じる事ない。心の温和し、何も言わん素直の心が、順序の道である程に。それで一つの道の理かゝわりてあるのやで。これしっかりよっく伝えてくれるがよい。
 明治三十三年一月二十七日
 河原町分教会長深谷源次郎の処、副会長徳次郎へ譲る事につき、段々運び申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々に身上という事情尋ねる。さあ何箇年という長らえて年限、十分年限事情それぞれ、あちら一つこちら一つ、段々数々でき、心というものが集まりて所々順序、道の台伝え/\治まったる。そこで年限経って身上という。そこで治め掛けたる。又、皆々の心一つならこそ、結構治まり、又先々一つ/\元という理治めたる。これ心から出た台ある。先々同じ一つ理なら、心さえいついつまでの理、いついつまでの理なら将来末代という。先々事情同じ理で、道は一日も早く。又兄という、兄は兄の心なけにゃならん。上たる処一つ/\心添い、又弟は弟の心以て、下は下という。互い/\持ち合い、万事理を治めてくれ。又尋ねて許す処、さあ許そ。心おきのう受け取ってくれるがよい。さあ許そ/\。
 深谷源次郎会長を譲り渡せば、三島事務所へ夫婦共引き越し致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁまあ普請掛かりという。掛かりは楽しみという。出け立ちた理なら、いつ何時なりと。さあさぁ許そ/\/\。
 深谷源次郎本部員に繰り上げの処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆な道理という。事情/\皆なそれぞれという。遅い早いの一つの理はない。相当道を道の理を積み、段々ようよぅ日という。前々から一つ一つ理ある。何かどういう事と年限相当事情/\、年限何ぼ長くても、長いが長いにならん事もある。長くという理ある。よう聞き分け。尋ねる理は、一つ入り二つ入り三つ入り、四つ五つという。段々連れて帰り、段々事情、これは許しおくで/\。
 本部員に御許し下されたく願い。
 さあさぁものが、一日も早く楽しますがよい。
 明治三十三年一月二十七日
 伊東宇三郎三十一才身上願い。 (湖東支教会阿仁出張所理事)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の一つ事情尋ねる。さあさぁいかなる事と思うやろ。さあさぁ身の障りと言うて皆な話しする。身の障りの諭したる。たゞ言葉の理で遁る、助かるというは、よう聞いて居る。さあさぁ道のため世界のため日々運ぶ処日々受け取りある。たゞ人間というは、何ともなくば何とも思うまい。身上不足なる。年というは、まだまだ盛りと思う中、身上こういう事と悔やむやない。よう聞き分け。幾つ何十というは、理なくしては、たゞ幾つ何十何才と言うだけ。尽した理は末代。一代と思うから、こんな事という理が出る。よう聞き分け。身上の処一時どうとはない。なれど余程大層。なれど、内々の心尽してこんな事の事情世上から何と思うと、更々持たず、諭す事情、因縁事情皆な諭す。又銘々諭す同じ中という。皆な知らず/\の道、何も道の処から運び掛けたんであろ。道の心末代という理に持つがよい。尽し損にはならん、必ず運び損にはならん。末代一つ内々事情、これだけ身の悩み世上何と思う。同じ神の子供、難儀さそう不自由さそう理は有るか無いか。聞き分け。世上何と言う理治めてみよ。同じ理なら、内々に居てこうとすれば、結構と。成らん中一つ/\治め替えるが、一つサンゲいである。一時難しいと思わず、心楽しましてやるがよい。
 明治三十三年一月二十八日
 宮森ヒサ四十二才眼の障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、第一一つ事情、一度事情、二度事情、三度事情、一つ事情同じ一つの理を尋ねる。これまで/\いかな事心に掛かりてならん。何たると思うた日もあったやろ。ほんにそうやなあ、道の理、心治まりて、身に一つ事情あろうが、どんな事あろうが、心、理治めてやれ/\と、心どんと治め。どう成ろうが、案じる事要らん/\。いかな事思い、どういう事も思い、思えば心に案じる。案じた処が成ろうまい。成っても成らいでも結構、と道の道理に留まって了うがよい。
 押して
 さあさぁどんな定め。子供という、一つ先々楽しみ。子供の先まで一時要らん。子供が子供の理ある。これ心にどんと心に留め。
 明治三十三年一月二十八日
 鴻田捨菊身上願い。
 さあさぁ身の自由/\尋ねる。身の処いかなる事と思う。よう聞き分けたら、何も案じる事要らん。もう年が幾つに成る。もう何ぼに成る。よう聞き分け。段々諭したる願いの事情眺めてみよ。善き事と思えども、善き事に成らん。又成らん事と思えど成る事もある。事情急く事要らん/\。順序委さるという/\中に、身の不足なる。この順序皆な分からん。急く事要らん。急いたてそれぞれのあたゑという。こうして居た分にはと言う、こうしてどうしてと言う。よう聞き分け。事始め掛けた処が、身の不足あれば、心に落し付け/\、落し付けて、まあまぁ楽しみ長い。長くが楽しみ。この心定め。どうせにゃならんこうせにゃならん、こら言えんで。
 押して、縁談事情たゞ今運んで居る処、じっくりしましたら宜しきや願い。
 さあさぁまあ親々で見れば、まあ家内/\、銘々こうと思うは理なれど、どうしょこうしょ思えど、身の不足あれば、放っておかにゃならん。身の不足どうもならん。たゞ身の不足ないのが楽しみである。これ聞き分けてくれ。
 (2月)
 明治三十三年二月三日(陰暦正月四日)
 毎年五日の日に村内の節会致せし処、本年より廃する事に一同談示の上教長へ運ばして貰いましたが、教長は、これは教祖存命の時より致し来たりし故、神のお指図の上定めるが宜し、と仰せ下されるにつき、如何して宜しきや願い。
 さあさぁ何か順序、尋ねにゃ分からん/\。一時尋ねる処、前々通り来たる処事情、世界順序何処彼処隔てない。一般一つ事情、一時尋ねる処、多く中、遠く事情諭す。事情一時どうせにゃいかん、こうせにゃいかん、そら言わん。なれど、何か順序多く中、又隣りという。いつか順序と言うやろ。これ諭しおこう。
 押して、六日の日に信徒と同じようにして宜しきや願い。
 さあさぁ順序というものは、尋ね返やさにゃ分からん。どうせにゃならんこうせにゃならん、と言わん、なれど、時々事情あるものである。多く中又その中、これ聞き分け。まあ大層なるもの。人数と思う/\。隣り/\近所という、又遠き所という。行く間がある、話す間がある/\。これ諭しおこう。
 御酒の処従前持ち来たりし盃を廃して、大かわらけを用いて十分注意する事の願い。
 さあさぁ何か尋ねる処/\、尋ねば、まあ一つも、いろいろ何か事情から、いろいろ改めにゃならん処も、改めいでもよい処もある。あれは未だそのまゝ栄えると言うであろ。年々こういう理起りというは、世界錆と言う/\。皆々の心病む。心配する。尋ねる処を、御酒と言うて出す処、施すがそら道理なれど、国々所々、遠く所、随分改め変えて、一つ/\という理は、成り来たりたる理は、天然自然の理に添うたる。そら、誰からしたんやあろまい。年々変わらんが理。変わるというは世界の錆と言う。世界の錆くらいは何でもないで/\。
 明治三十三年二月六日
 兵神分教会三島事務所建物修繕の日早める願い。 (三島村事務所修繕の儀陰暦正月二十八日に御許しを頂きし処都合により陰暦正月九日に日を縮めて御許し願いたき儀本席へ願い出でたるに、左の通り本席より仰せ下され)
 さあさぁ正月九日は、苦がなくなりてよかろ/\。さあさぁ皆な勇んで掛かれ/\。
 明治三十三年二月八日
 撫養分教会長土佐卯之助身上につき、前お指図なり並びに伜敬誠の身上のお指図上から段々事情定め、分教会長を敬誠に譲る精神定め事情運べば身上速やかに助け下されし故、これにつき担任譲るの御許し下さるか又早う御座りますや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々に皆んな事情身上という理あちらへこちらへ身上という。身上から段々の道である。皆々心という理、こらよかろという理治まれば、何処までも治まる。又中に、まだまだという理あれば治まらん。身上という、身上あちら障りこちら障り、時々身の障りどうも心得ん。皆々の心に理を諭そ。よう聞き分け。この道という、どうでもこうでも、この道は外にないで。さああちらもこちらも名称という。元一人から始め掛けたる道である。年限早い遅いはない。心の治まりたる者から寄せる。心治まれば鮮やか。今日尋ねる処、ゆっくり心鎮めて聞いてくれ。今日尋ねる処もう一日/\近づく/\。身上という理聞き分け。銘々身上切なみというは、どうも取るにも取らゝせん。たゞ身上の理聞き分けて鮮やか。これより楽しみあろまい。前々より運んだ理ある。今日一日の日に尋ねる事情、何か順序許すによって、心に跨がりありては暇が要る。さあ早く/\どんな事も取り結べ/\。
 押して、結構にお指図下されましたが、この運び方に付本部員桝井伊三郎か板倉槌三郎か二名の内一人分教会へ出張する事願い。
 さあさぁ何かの理、皆な前々道つけたる。道は指図から運ぶ。指図より治まる。道外にありゃせん。皆な指図より治まる。指図から何か順序。真実受け取る処、これ聞き分け。皆な誰思えば嬉しい道ある。又不安と思えば不安。どうもならん。さあさぁ何か順序、どんな事も運んでくれるがよい。どんな事もすっきり委せおく。
 明治三十三年二月八日
 大東長三四十八才身上願い。 (平安役員)
  さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上という、どうも一つ心である。身上尋ねる。身上不足どう思えど、面々身上どうもならん処聞き分け。まあ一つ心は一代やあろまい/\。心一つ理は二代一つ理、よう聞き分け。聞き分けるには、どうしてくれこうしてくれ、又どうせにゃいかんこうせにゃいかん、こら諭せんなれど、道理という理、聞き分けてくれ。どれだけのもの多分、不自由なけれど、身上不足、どうも不自由であろ。よう聞き分け。この道という。道に一つ心映した限り、よう聞き分け。人間という何度生まれ更わり、映してある。銘々心で思うようならんが借りもの。借りものなら、いずれ/\一つの理がある。道又他に何心なく、心理にあゝどうしたんぞいなあ、何がしたんぞいなあ、という事もあろ。この道という、蒔いた理は、何処でなりと生いる。生いたなら楽しみ。どうでもこうでも年限の内に何ぼ仕末した処が、落ちる日が来たら、どうもならん。よう聞き分け。世上の理聞き分け。道の理にしいかり治めたら、落ちよと言うた処が、落ちらゝせん。なれど、自業自得という。自業自得で、落ちて掛かればどうもならん。なれど、道という、多く中より育てる理ある。これだけどうしてこうしてという心あったて、運ばにゃ何もならん。お前どうせえこうせえとは言えん。尽した理はほんになあ。世上眺め。世上に理映りてある。どれだけどうこう思ても、崩れる日が来たら崩れにゃならん。どうもならん。世上何たる事情見てくれ。種さいあったら何処でなりと芽が吹く/\。よう聞き分け。何ぼ不自由しょうと思えど、不自由でけん。あたゑという。どうせこうせ言わん。心改心の理は受け取る。年々多年した者/\、心に苦しみさす者あろまい。よう聞き分け。心に楽しみ、心に一つの理が第一と言う。
 明治三十三年二月九日
 市川助次郎三十八才身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、身上という、身上が一つどうも長らえ心得ん。又道々の理を聞き分けすれば、一つの心勇む。この心聞き分けにゃならん。この道というは、成らん事せえとは言わん。又一つどうせにゃならんこうせにゃならん、と言うのやない。たゞ心、心から事情。今一時迫り、二度の迫り、皆な話し聞いて、大望切なみでも、追々安心道一寸あったであろ。この後冴い返いり、冴い返いるというは心であろ。冴い返いる理、聞き分け。一度の理で、さあと言うは道理。楽々というは、真実治まり。安心なりてと言うは、又安心。一時冴い返いりた。理なき者/\、よう聞き分け。人間というは、一代と思うから淋ぶしいなる。理は末代。内々よう聞き分けにゃならん。何をしたんぞいなあ、と言うてはならん。この道という、尽した者を他に捨てゝおかん、というは、続く理。続く理は末代の理。この理早く聞かせ。一代切りと思えば、頼りなきもの。又後々放ぅておけん捨てゝおけん、と一つ心寄るは末代真実治まる。又後々順序道あるによって、こうなればと、心休めて了てはならん。成っても成らいでもという。これだけ心治めたらと。後案じてはならん。段々種という。種あれば、物け出けるは理。良き年も悪しき年もある。なれど、年限続くは、末代の理である程に。
 明治三十三年二月九日
 植谷こう身上事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情第一/\/\、ようこれ話しというものは、よう聞いて居る。最初事情以て誠という。それより付き来たる事情、この事情から思案して、今というは今、世上世界段々それからそれぞれ段々話す。又先々出て話しすれば、思案せにゃならん。一時掛かりて来たら、どうもならん。よう思案せにゃならん。最初は同じ心で分かる。段々年限というは、皆な心という理あろ。心思案して、心の理取り替えにゃならん。よう思案せにゃならんなれど、心理という、治まれば自由。第一の理に曇らしてはなろまい。曇りはどうもならん。そこでよう聞き分け。諭す。取次言い難くい事も言わにゃならん。諭し難くい事も諭さにゃならん。中に曇りあるから案じにゃならん/\。取次早く順序早く諭せにゃならん。十分出るもの出んという。理がない。一時一服という、気が付けば一服、後治めという。皆な三服一つ理で、時々という。これ聞き分け。その心日々用いって通るなら、案じる事ない。案じる事要らんで。遠く所、何でもない先々、先の先なら薄かろ。又元という、元々曇りありてはならん。銘々明らかは実、明らか一つより頼りなき程に。これよう聞き分け。
 明治三十三年二月十一日
 高知分教会長島村菊太郎部内巡教中、右の足怪我致せしにつき願い。
 さあさぁ段々尋ねる/\。さあ国に段々一つ/\の理をいかな理、一つ一つ日々日柄/\、追々事情、事情の者/\。一名の話しやないで。一名の話しやない程に。よく事情一つ聞き分け。初めというは、難しいてならなんだ/\。中頃勇んだ中定まり、中に又大変困難一つどうもならん道であろう。踏み止め留まり、順序こんな事でなあ、何たるという処越したる。危なき処も越してある。難しい処も越してある。又、国々万事治め方廻る際、こういう事と又思たらころっと違う。そら思うやない。何にも間違いはない。よく聞き分けにゃならん。難しい処一つ治まる日柄、危なき処越さにゃ分からん。通り抜けにゃならん。こんな事と思う事、幾度あった。踏み留まり/\、ようよぅ固まり、皆なよく聞き分け。一つの台を拵える。容易やない。十分台拵え。あちらにも大木を拵え、こちらにも大き木治まり台である。あちら芽が吹き、こちら芽差し段々の芽である。一時の処からよう一つ心治めてくれ。大きいな台を拵えるで。楽しみは、いつまでの楽しみ。身の障り尋ねる。尋ねにゃ分からん。この理一つ陰からすっきり映りある。よう聞き分け。諭し事情一時でなろまい。追々年々治まり、年々楽しみ、皆な一つ理が治まり次第、追々伝え諭すによって、何か順序これまで難儀不自由の道諭しおく。成る程道は天然自然の理である。天然自然の理で治めるなら、どれだけ危ない所でも怖わい所でも、神が手を引いて連れて通る。天の綱を持って行くも同じ事。これ一つ諭しおく。後々諭す理もある。年々あちら治まりこちら治まり世上治まり、一つ/\皆な心にある/\。まあまぁ楽しめ/\。いつとも言わんが、尋ね出る日もある。心に楽しみという。
 明治三十三年二月十一日
 植谷こう出産事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前以て事情尋ねた。さあさぁ成る道もあれば、成らん道もある。成らん処、皆々治まれば、どうぞこうぞ見える。なれど、順序諭し難くい、と諭した理ある。一時未だや/\と思うは、今一時であろ。前々家内又々こんな事あってはなるか。多く中/\角目/\の中ありてはなろまい。いかな事どういう事、中に大き理あれど、大き理、立たねば大き理と言えまい。これ台である。まあ余程迫りある。万事心運び/\、まあどうしたらよかろ、こうしたらよかろ、一つであろなれど、発散/\。身が二つと言えば、十分の発散。一時事情一つ/\分からん。まだや/\思い出す。こんな事、ありてはなろまい。先々遠き近き同じ一つの事、この事情聞き分けてくれ/\。これ一つ第一である。一時迫りある。鮮やか順序運ぶなら、又事情。
 押して、世界の事情運んで宜し御座りますか。
 さあさぁ尋ねる処/\、それはどうせにゃならんこうせにゃならん、と言えまい。一時見難くいであろ。又一つ運んで事情日々である。分かる分からんはあろまい。一時どうせこうせえは、言えまい。さあさぁ早く一つ/\。
 明治三十三年二月十一日
 岩谷源治四十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は身上心得んと尋ねる。身上心得んやないで。万事の処に掛かりある/\。人を眺めりゃ、どうもなあ/\、これ日々忘れられん。道日々通りた理は、一時流れる大水も同じ事/\、山崩れる潰えるも同じ事。どうして一つ理を踏み止め/\。段々堪いられん身の悩み、堪いられん日柄であったやろ。道というものは長い道。日の長いも同じ事、月の長いも同じ事。身の悩み案じてはならん。今まで山坂越え、深き処あちらへこちらへ通りたる。心という理なくば、付けらりょまい。働く/\。何ぼ働えても、働き損かいなあ、と思た日もあろ。成らん/\処通るは、先々の理である。案じる事要らん。春々、春は日も長い月は長くと、心にどんと治めるよう。さあ案じる事要らん。
 明治三十三年二月十二日 
 島田善吉妻小春三十七才身上願い。 (船場役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に一時堪いられん事情尋ねる。日々それぞれ替わり/\の理を諭す。理を聞かす。尋ねて諭す理も同じ事情同じ理。これ聞き分け。どうも道を運び道を尽す中に、どうも内々身の切なみ、ならん中日々であろ日々であろ。なれど、どんと心を日々定めくれ。どうしてくれこうしてくれ、こら言えん。言えんが、台を諭してやろ。成っても成らいでもこの道という末代理。心にこうして道に付いて道忘れさいせねば、何代替わりても同じ事情同じ理。心が台。心は末代の理。よう聞き分け。この道という、放っておくにも放っておかん。世上から一つの理。知らんは人間心、人間は一代である。この道心映して成っても成らいでもという心治めるなら、何程あっても世上から助けるという理があるがこれ道という。世上台。不自由難儀尽し果てたら、どうするかと思う。なれど、尽した理は生涯末代。楽しみ心の理、天に受け取りある。よう聞き分け。人間は一代、生き通りとは言えまい。心は末代生き通りと言えば楽しみ。尽した理は、放っておかれん、捨てゝおかれんが理。年々コウノウによって放っておかれん、捨てゝおかれん末代の理。これをよく聞き分け。一代と思た分にゃ頼りない。後々どうなると思たら、頼りない。よう聞き分け。身上大層/\なれど、どうなってもこうなってもという心治め。先々子供どうなると案じある。案じる事要らん。尽し方一つの理にある。天より受け取ったる理は、捨てよにも捨てらゝせん。ほかそにもほかさらせん。成っても成らいでもこの心治め。
 明治三十三年二月十二日
 奥田秀丸二十八才身上願い。 (宇陀支教会所)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に一つ心得んという理から尋ねる。尋ねるからは一つ事情諭しおこう。皆なそれぞれ段々の中から聞く理も同じ一つの理であろう。諭す理は同じ事情。どうも長引くなあ/\と思う処、不自由諭しおく。よう聞き分け。身に一つ不足なる思うな/\。身に一つならんであろなれど、心から改めて見るがよい。身上借り物伝えきって居る。借り物自由ならん処聞き分けてタンノウ。身に不足ありてタンノウでけやせん/\。しいかり諭す理を聞き分け。成って来るも一つ、成って来んのも一つ、この理聞き分け。この道これだけ運ぶやこそと、タンノウ中と言えば理が治まる。成らん不足あったらと思えば、一つ赴く。タンノウせにゃならん。身に不足ありてタンノウできやせんなれど、借りもの一つ/\理から難を見る。これで一つの理が遁れるか。世上にどんな理もある、国々にどんな理もある。些か理楽しんでくれ/\。尽す理は日々受け取りある。尽し損にならん。しいかり聞き分け。受け取ったる理は末代の理。身に不足、世上見れば皆なタンノウでける。タンノウは受け取る。案じる事要らん、案じた分にゃならん。
 明治三十三年二月十二日(陰暦正月十三日)
 城島分教会所これまでの地所狭くして水が乏しく、隣地買い入れ高価なる故、金屋村移転致し度き由役員より申し来たり御許し下さるものや、又はこれまでの処にて居たものでありますや、増野正兵衞心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、皆な段々元々と言う。さあさぁ掛かり掛けた処まあ細々掛かりて事情、それぞれ皆々のもの、どれだけどうこれだけこうという理はないようなもの。ほんの一寸掛かりたもの。段々それぞれ多く中、こうなればこれだけの事どれだけの事、皆なそれぞれの理、年々増して来るが道である。不都合と思えば不都合。他に所を変えて一つと言う。段々思う処、まあ皆々万事の処急ぐ事要らん。人一つの心理に順序の道にして道と言う。道は多くの心の道である。前事情十分運んで、それぞれ心に治まったら、どうでも許す/\。第一元掛かり十分/\、十分の上も返やして治め/\。治まれば所変えて治まる。皆なそれぞれ順序心に仕切りて委せおこう。
 明治三十三年二月十二日
 桝井伊三郎、母きく、安松三人共身上によりその理につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に一つ心得んから尋ねる。尋ねば順序諭す。よく聞き分け。皆々順序よく聞き分けて、身に一つ堪えられん事情から尋ねる。この指図心に思い、一つ留めて万事日々働いてくれにゃならん。中の中多くの中、万事中、あちらから順序、こちらから順序、順序/\の道を諭し運ぶという。又一つ陰からこれだけ理を諭しおかにゃならん/\。心順序に遠慮気兼はない。日々控えありては、日々取り次ぐと言えん/\。日々運ぶ事情というは、引き出して障り/\つけてある。心というは成る程そうやなけにゃならんというは、身上直ぐと治まる。この理聞き分け。一つ後、これから一点筆を取って、よく聞き分け。さあさぁ行く/\先々諭す事情数々ある。この順序難しいてならん。こゝにはこうせにゃならん何処はどうせにゃならんと、直ぐと運ぶが日々取次という。言い難くい事言うてはいかん、言うてはならん。それでは取次と言えん。遠慮気兼は要らん。心に控える。尋ねにゃならん。障りつく。刻限/\と言うて、毎夜/\諭したる。刻限出難くい諭し難くい。そこで取次事情に諭す。諭す事情、研究尋ね合い、諭し合い。埋む心いかん。心にあっても、よう諭せん理はどうもならん。よう聞き分け。日々の処に運び方胸につかえる、胸に障る。お腹が張る。この理一所へつかえて来れば、諭す事できんようになる。よう聞き分け。刻限同様の話、同様の指図やで。古い事知って居る。知って居ても、日々言えんというは、立って立たん理になる。よう聞き分け。万事心に許したる。取次多くある。人々ある。その中こうと言うたら、運びするが取次。あちら掛かり、こちら掛かり、世上一つ諭して明らか。ぢばというは、こういう事あったと、今に残りある。日々難儀不自由の中通り、暮らし掛けたる心知って居る。これ先々諭してくれにゃならん。これ第一もう何時変わるとも分からん。成ってから言うのやない。成らん先から諭しおく。前々から、あちら取り掛かりこちら取り掛かり、ようよぅの中にまだ一つ/\、十分なる処治まり切ってない中に、十分治めて、ほんにこれでこそ、と、早くタンノウ運んでくれ。三つの中一つの理は治まって、十分治まらん。そこで日々つかえ切ったる。これ十分タンノウさしてくれにゃならん。
 明治三十三年二月十二日
 平野楢蔵身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上/\という、身上の中から尋ねる。尋ねば事情諭しおく。まあ心が治まって治まらん。治まって治まらん。そらどういう心治まらんなら、日々無理なき事情、無理なき事情日々楽しんで通りたる処、こういう事と思う心。心が顔色にも出せん、姿にも出せんが理なれど、日々思う処ほんになあほんになあ、こちら眺めて見ればほんになあ、これ皆々から映してやってくれ。日々楽しみあろまい。この養い/\、こうと仕切りて運び難くい。なれど、心あゝと思てる時は、あゝ思ては日々心発散出けようまい。なれど、それぞれから心養い/\。まあ頼りないなあ思う処、皆々から察して養い。多く中どういう事あろう、養い一寸でけん/\。日々頼りないなあ、心の精神衰えるから、衰えが身の障りとなる。これまで日々諭し、こうと思たら道理守りある。日々前々諭したる。一日一席事情この理ある。これ諭し合い、早く運んで、日々衰えて丁てからは、どうもならん。これ一つ諭しおこう。
 明治三十三年二月十五日
 畑林やす身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一時迫る。どういう事であろう。一時事情尋ねるから指図を願う。事情身上迫る処、一つ危ない、怖わい、怖わいようのもの。これまで年限の事情によって、一時一つこうという理の分からなんだ。一寸治まり、それより一つ事情。身上から切なみ、又こうなればどうと思う事情尋ねる。大層のように思う事情、一時思う処案じるであろう。これから/\これから先は、道という理という、心に持って、まだ長い。よう聞き分け。いかな事情と思う。一つ成っても成らいでも、成らいでも成っても、一日の日を頼り、楽しみとも言う。まだまだこれから先は長い、とも言う。十分とタンノウ。これを早く映してくれ。一日の日でも十分とタンノウを見たら、これを早く治めてくれるよう。
 明治三十三年二月十七日
 永尾よしゑ身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ一時ならんでな/\。身上時々上ぼせる凝り付ける。思う処又しても/\、何度/\事情諭しおく。これまでの処何よの事心に思うたとて、銘々に日々事情、又一時何よの処余儀なく一つ事情、段々事情/\、一つ伝えおく。これまでと一つころりと変わりたる。何よのあちらもこちらも思うた処、思うように成るものやない。そこでよう聞き分け。どうする。成るよう心にこうもなあと成る事情、順序の理として成る事もある。こうと言うたとて、成らん事もある。段々年限だけの事かいなあ。一年経ち二年経てば程のう万事の処、理三つの理というものは、離れようにも離れられん。捨てようにも捨てられん。切ろかと言うても切らりゃせん。二人若芽十分吹かしてある。若き者子供や。不自由とは思うな。十分の芽を吹かしてある。三つの理切ろうと言うたて切れやせん。二人子供あちらへもこちらへも繋がすで。この道段々年限の道である。日々何処からどう此処からこうと、ちゃんと理を伏せ込んだる。子と言うて離るゝものやない。末代の理に神が伏せ込んだる。これ早く一つ道の理に伝えてくれ。三つの理よう聞き分け。返やし/\の理に諭しおく。たゞ人間の草生えの中より理の理である。連れ戻りたる道の理、惣々の理ではない。思う心、惣々の心、間違える心を以て、十分の理に育てやれ。身上上ぼせるやない。これだけの理楽しめ。居られるやなあ/\と思うやない。親が存命で居る程に。存命の間に理を聞かす。よくこれを用いて道を通るが、楽しみであろう。
 明治三十三年二月二十二日
 日本橋分教会長選定につき一同協議の上、中台庄之助に致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情には、さああゝこれまで/\、なかなかならん処/\/\、ようよぅの日を経ち、一先ずというは、どうなろうこうなろうと、日々の日であった。日々の理を繋ぎ、こうと定め、一人こうという処よう集めてくれた。皆々の心の理、これで治まりという理、治まりという理に許しおこう、さあさぁ許しおこう。
 将来の心得までに願い。
 さあさぁ万事事情を尋ねる。治め方/\という順序の道がある。それより心集まりて今日の日。珍しい処から始まりた道。そこで皆々の心が一つなら、これから先よう聞いておけ。それぞれ心通り定め。それで始めるなら、先々まで満足と言う。これで満足と言う。
 明治三十三年二月二十七日
 別派独立の願書内務省へ請求につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついつなくして順序運び掛けたる。事情あちらこちらあちらこちらと言う。あちらこちら善いと言う者もあれば、悪いと言う者もある。一つ/\道と言う。頭一つの順序の道も通り掛けたるで。急いた処がいかん。又時時いかなる事であるかと尋ねるが理である。放り流しではいかん。時々どうであろうかと尋ねにゃなろうまい。あちらには良い手続きあると言う。思案して行かにゃならんで。あちらこちら中一つ/\争いの中、善い事なあ、急いではいかん。出したる限りは、時々どうであるか尋ねるが理である。
 押して松村吉太郎、増野正兵衞上京の願い。
 時々尋ねるがよい。放っておいては、こらどういうものや、何とも言うて来んなあ、というようなもの。急いて行たら、放っておけん。放うておいては、後廻しになるようなもの。同じ人が扱わしてあるで。
 明治三十三年二月二十八日
 撫養分教会長土佐卯之助の処、伜敬誠に変更の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々それぞれ、さあ事情長らく事情/\、又皆なそれぞれ段々心という、一つ理という。皆なこうしてと理の繋ぎ理の繋ぎの心、理に許そ。さあさぁ許しおこう/\。
 (3月)
 明治三十三年三月十一日
 梶本宗太郎二十一才梅谷四郎兵衞娘とみゑ十四才縁談事情願い。
 さあさぁ事情一つ縁談尋ねる。事情前々事情以て一つ尋ねる。事情又事情は急く事ない。急ぐ事ないと一つ諭しおいたる。理分からんから又尋ねる。理というよく押して尋ねる事情には、一つ諭しおかにゃならん。年限という/\ようよぅ木を植えただけのようなもの/\。これで早い遅いという/\。これではどうもならん。よう年限経って、日を経って、又事情という。早い/\と言うて事情諭してある。これよう聞き分け。
 又押して、結婚は先の事に致しますのでありますや、たゞ今約束だけ致しおいたるという御話しから、そこで縁談の処は如何でありますや願い。
 さあさぁ尋ねば一つ諭しおこう。急ぐ事ない、急く事ない。十分/\作り上げて、それより刻限と諭しおこう。
 手を打ってから、続いての御諭し。
 一寸話しておかにゃ分からん。十分作り上げてと言う。これ刻限待つと言う。縁談縁談待つであろう/\。日柄待てばならん。縁談というは、どういう所へ運ぶとも分からん。今まで運んだ明らか話、急ぐ、分からん。よう聞き分け。ようよぅ植えただけでは、育つとも育たんとも分からん。そこで、作り上げて余程年限経たにゃならんが道。道が楽しみ。道ありて連れ帰る。道知って居る。十分作り上げにゃならん。作り損うた分にゃならん。前々話、今日の日を見てみよ。心違いはどうもならん。世界何と言うか、何と見るか。このやしき心以て治まれば、将来末代治まり。これよう聞き分け。十分の話しやで/\。こうしょうと思て、よいと思う事あんじょう行かんという事がある。これ分からん。年限十分/\作り上げ/\。指図は何処へ変わるとも分からん。これ一寸一言添えておこう。
 明治三十三年三月十一日
 東分教会長上原佐助大いに咳強く身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる処/\、身上が重々一つ心得ん。心得んは日々であろ。前々ほのか事情諭したる。余程年限通り、今日という日がない/\。追々通りたる中、追々通りた楽しみなくばならん。前々ほのか事情諭したる。一時どういう理でなろまい。急げば急ぐ。なれど、よう聞き分けて、心どっさり定め。いついつまでこれで動かんという心定め。心定めば、何時なりと順序聞き分け。所あちらから治まり、人を以て治めたる。今日尋ねたらこういう指図ありた、と、何時なりとこうと言うたら、何時なりと又こういう事になると、役々集め、話し合い、段々心集め、道理として治まらにゃならん/\。よう聞き分け。身上案じる事要らん。案じてはならんで。
 同家内つね出けものにつき願い。
 さあさぁ皆々身上に掛かるで。出物という/\出物から思案せい。どれだけどうしたて長い年限やない/\。旬移りたる。諭さにゃならん。一時ならん/\が一つ一つ道理見て、これ日が遅れたる。
 明治三十三年三月十一日
 中野仲太郎母せつ四十五才目の障りにつき願い。
  さあさぁ尋ねる事情、身に一つどうも心得ん/\、いかな事、これまでどういう理、これまで道に心映し、どうよこうよ年限経ち、これでという処から、身上どうもいかん/\、尋ねる。尋ねるからは、一つさしづする。どうでもこうでも、この道無理に勧めてなろまい。心から道運べば、皆一所であろう。尋ねるから許してある。心おきのう/\、よう諭してくれ/\。案じた分にゃならん/\。こんな事と思うてはならん。どんな事でも自由諭したる。身上不足ありて自由とは思われん/\。心に取り難くい/\。もう安心と言う、成っても成らいでもと言う。これまで分からなんだ。今からなれば、末代の処へ結び込んで貰た。やれ頼もしい。これより結構はない、と言う。これ一つ諭しおこう。
 明治三十三年三月十二日
 岩谷源治四十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々から事情長らく身上事情、段々心得ん、身上が心得ん、日々の処思う処、一時迫る。一つ心さあ成ろまい/\。後々思えば、何とあろ。身上迫る。後々何とあろ。どうでもこうでも思う。どうでも一つ諭す。身上迫る。後々通りた道あればこそ、と一つ事情何とも譬えられん、と思う。身上迫り、成っても成らいでも、道というは将来末代の理。この理定め。一時どうとはないが、身上思う。そうやない。これまで通りた理があればこそ、末代の台と言う。身上一時堪いられんと言う処、一時話さずして末代の理。高い低い感じてみよ。前々感じて一時始めた道、段々何ぼ行ても/\通り難くい越し難くい処、行てやれやれと言うたら、身上掛かる。道も末代なら名も末代という理を治め。一時何か迫りたる。皆々心得。又世上理あるによって万事安心という。皆惣々という理に、安心せにゃならん。
 明治三十三年三月十二日
 島ケ原万田万吉眼の障りより身上願い。
 さあさぁ事情、一つ事情心得ん。いかな事と思う。一つ尋ねる処、万事事情に諭しおこう。まあこれようこれまでの処、長い間道筋始めた処、又、所段々道々の処、順序頼もしい。掛かりた一つ順序、段々年々歳々理によりて万事心と言う。いかな事であろう、思い/\日を経つ。段々事情もう一つの理は、第一の理治まりこれ一つ。これから先順序治まる。治まるはこれから心永く心持って順序、締まりた心持たず、長い日は楽しみ。一時に片付けようというは、集まる事あれば又集まらん事もある。それでは銘々心に悔やしむ。永く心持って皆なそれぞれ悠っくり持って心勇めば、先々治める。治まるは楽しみ。身上心得ん事情、案じる事要らん。案じてはならん。万事の理に諭しおくによって、さあさぁこれから/\/\。
 明治三十三年三月十三日
 山名分教会長諸井清麿三十才身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身一つ心得ん事情尋ねる。いかな事と思やろう。尋ねるから順序諭す。よう聞き分けて、いついつ心治めてくれ。身上不足なるやない程に/\。一つ第一治めて一つ理どんな事も掛かる。善き事も掛かれば、どんな事も掛かる/\。惣々心持って何か順序、理は同じ一つ理と持って何か順序治めくれ。どうでもこうでも、どんな事も掛かる/\。掛かるによって、心によう聞き分け。銘々こうという事情何か順序、それぞれ順序はそれぞれと治める。治まる台と言う。心得まで諭す。どうで長の処長の日、年々の内なら、どんな事もある。重々治めるやこそ、治まり来たる。今日の日心によう理を治めてくれ。案じる事要らん。もうどうなってもこうなっても道の台という理、これよりない程に。これしっかり聞き取って、楽しんでくれるがよい。
 明治三十三年三月十三日
 上原身上に付き、山沢、高井出発伺(上原身上よりお指図の上より運び方につき、山沢高井陽暦四月頃にやらしてもらをと思て居りますけれど、昨夜上原身上迫るにつき、今に御足労してもらいたいと申しますから、今に行きました方がよろしいか、この辺御願申します)
  さあさぁ尋ねる事情/\、一日一つ又一日一つ順序、道戻りて/\、順序からそれそれ諭して、十分運んで来るがよい。
 二人行きますこと、四月入りましてからやらして貰たものでありますか、押して願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、そらいつでもよい時分。一つ戻りてこういう事であったと話して、いずれ後々十分運んで来るがよい。
 明治三十三年三月十四日
 岩谷源治四十七才身上願い。
 さあさぁ段々事情以て段々の事情尋ねる処、余儀なく事情であろ/\。さあさぁ又一つ第一、人というは、何人という。理のない/\どうも事情という。理を諭すによって、よく聞き分けて、満足与えてくれ。成るという理、成らんという理、この理何とも諭し難くい。さあ十分/\と言えば、安心なものなれど、迫りた理は、どうも道筋というは、どんな理もあったやろ。その道筋ようよぅ通り、これからというは、身に掛かり、それぞれ思うやろ。どうであろ。身上一つ/\あちらもこちらも事情を聞き分けて、見るまで言うまで。事情であろ/\。これまで半ばでという。あったら何の楽しみもなく、これまでどういう理も、年々通り来て、身上これではなあと思う。思うは道理であろ。なれど、道理なかなか迫りたる処、タンノウ道理諭して、道という。道これまで通りた道は、十年も百年も同じ事。この理聞かして楽しまし、楽々という理、諭してくれ。さあなろまい/\。よう聞き分けて、何たる事と、必ず思わず、一つ理を治めてくれ。又一つ主に理を諭してくれ。末代という理は、前々諭したる。この理聞かして一つ楽々という理、諭してくれるよう。
 明治三十三年三月十五日
 園原村上田たき七十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、余儀なく事情を尋ねると思うやろ/\。尋ねる一つ事情から道理一つ事情諭す。もう年取りた者、何をしょう彼をしょうとはあろまい。なれど、段々事情は古い事情、聞いた事情もあろ。なれど、思うよう成らんと思うは日々であろ。又一つ一度二度三度、どうでもこうでも一つ運び、急ぐ事あろ/\。前々諭したる。一時早く取り決まり、先は女ばかり、どうしょうこうしょうと言うた処が、思う成ろまい。よう聞き分け。存命中、一つ年限諭したる。どうでも何でも、治まり取ってくれ。治まり取って、運んでくれにゃならん。事情一つ諭す。どういう事諭すなら、後々控えなくば、どうもならん。尋ねる理ばかりではならん。尋ねる事情、後の控え。早くこれまで、一身暮らしと理を添えたる。前々運び方なく、道遅れ/\てならん/\。事情今に言うて今に成るものやない。見習い/\、年限から見習い、十分治まって来にゃならん。どうでもこうでも話急いで掛かりてくれにゃならん。どうで後々控えという理なけにゃならん。さあと言うたらさあ。当分、どうしょうこうしょう、成ってからどうもならん。さあと言うたらうろたえにゃならん。前々諭す。こうしたらこうなろ、どうしたらどうなろと仕切りて治まり。事情後々、事情控え一つ、今日言うて今日に成らん。一時成らん。成らんによって、前々から運んで、後々控えなくばならん。前々貰い受けたる。これ第一である。年限は長いようでもつい経つもの。これよく聞いて、早く急いでくれ。身上一時どうではない。なれど、余程迫り、人にもほんにそうやなあと、早く運んで。今日の処、これだけ諭しおく。うっかりして居られんで。成るよう行くようの道運んでくれ。縺れたる処運んで、どうでもこうでも早く連れ戻らにゃならん。
 明治三十三年三月十六日
 山辺郡杣之内山の官林払い下げにつき、立木及び地所共本部へ買い入れの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、何よの事も尋ねにゃ分からん。何程のう/\理が映る。遠く所、かれこれ心運び合うてくれにゃならん。又一つ大層/\は受け取れん。大層しては助け一条何もならん/\。一つ積んだ、やれ頼もしい。二つ積んだ、やれ頼もしや。三つ三段一つ越せんで。よう聞き分け。そこで、年限天然/\と言う。何よう用いてくれ。これ諭して膝に手を置いて伝えてくれ。大層受け取れん。三段一つの理が受け取れん。何処から見ても綺麗という。又見苦しいという理は、人に受け取りあっても、天に受け取れん。これ聞き分け。立木一条は十分運んで急いで買うてくれ。この理天然で成り立ったる。あの立木何程の金を持っても、どうしょうと思うても出けなんだもの。古い事情に諭したる/\。順序という/\。急いで買い取るがよい。
 明治三十三年三月十六日
 中山秀司二十年祭の処、陰暦二月二十七日御勤め致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は願い通りに許しおこう。心だけ/\許しおこう。
 同令室まつゑ明治十五年に三十一才にて出直し、丁度明治三十三年三月十五日が十九年目に当たり繰り上げて同日に二十年祭勤めたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はそれぞれよかろと言う/\、一つ心に委せおこう、おこう。
 本部直轄分教会の者へ折詰拵えて渡す願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それは心。どうせこうせ言わん。心だけの事してくれ。
 同直轄分教会へ御酒下げる事又村内の方は二十八日にと願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、何をするもどうするも心だけ/\、心だけ受け取る/\。こうせにゃならんどうせにゃならん。一つどうもならん。そこで心だけ/\は皆な喜ぶ。過ぎたるもの七分三分と言う。三分は結構。七分はあゝ/\と言うてはならん。よう聞き分け。分に過ぎたるものは、飾りにはよいものなれど、ならん処勤めるは分相応に及ばん。言う時そらその時は心ある者多く心何にも心だけ/\。十分万事伝えておかにゃならん。一つ/\心だけ。十分心治めてやってくれ。
 当日折詰だけ下げまして御酒は見合わす事。
  さあさぁ心だけやで/\。心だけするのやで。
 明治三十三年三月十六日
 増田亀次郎伜九次郎九才身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ小人/\身の処どうも堪いられん。いかな事、どういう事こういう事、それは言うまで。今一つやあろまい。皆んな心寄り合うて事情、又子供どうも身上に掛かる/\。この道理一寸諭そ。身上余程大層やで。そこで何よ軽い理から明らか。一つ何かどうやってこうやって万事籠もりある。子供の処は親という。これは世界に諭す理。掛かりて来たらよう聞き分け。万事思い掛けなき中どういう事、子供一寸掛かる。この道理、銘々の思案あろまい。銘々の思案あっては、これまで順序添おまい。よう聞き分け。子供何か一つ家内聞き分け。どうで多くの中の心なら、一名一人の心では治め難くい。この理聞き分け。一戸一人の理なら、こうと言うたらこう、どうと言うたらどう。この理聞き分けて、尚々治めてくれ。一時は怖わいようなもの。なれどよう聞き分け。何かの事どういう事、これまで一寸結構思た理から、長らくの間どうやこうやと思う中、年限経って治まった理、よう聞き分け。内はこれまでこうやった、あゝやった、これすうきり思わず持たず、よう聞き分けてくれ。
 誠心定めましたら、もう一度御助け下さるか願い。
 さあさぁ何か/\身上にどうも何か子供/\だけ。それは親がある。又外という、声という、耳に聞くという。万事諭す。安心から理が治まれば治まる。曇りありては、どうもならん。これだけ話しておく。早く伝えてくれるがよい。
 明治三十三年三月十七日
 植田長三郎五十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情/\尋ねる。長らえて事情、どうも一時成らん/\成らんから尋ねる。尋ねば、一つ諭しておくによって、よく聞き分け。これまで長らえて道筋々々通りたる。楽しみの中、身の切なみいかな事、よく聞き分け。これまで尽して丹精した理は、将来末代の理。これよく聞き分け。何も思わくあろまいなれど、身上どういう事、又他にどうか、これまで日々年々重ねた理によって、将来末代の理諭したる。よう聞き分け。道尽した理に、何よ皆々立ち寄り、これまで長らく尽した理あったこそ、皆な寄り合うて事情。身上先長くは楽しみなれど、身上迫りある。尽した理は一代と思わず、理は末代。この理聞かして楽しみ。一時どうとない。これよく聞かして、タンノウ諭してやるがよい。
 明治三十三年三月十八日
 中山秀司同じくまつゑ二十年祭につき、新たに社拵えて合祀する事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあさぁまあ皆々のそれぞれ心談示以て事情尋ねる。尋ねる処、今一時理は許さんでない。今仮として一所へ納めなれど、先は若宮という道理出るで。これ一寸話す。そこで、仮建ちそこえ/\一時の処どうとも許しおく。先々は若宮と言うで。この道理諭しおく。今尋ねる処、どちらやらこちらやら分からん。分からん間今の処学び同様の事。同様の事は同様に許しおく中に、諭し合うて、そうやなけにゃならん、と道理立ぁて来るで。これ一寸話しておく。
 前に雛形もあります通り、式の処は北の上段の間にして、おつとめはかんろ台の方でさして貰います事、申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、そらどうでもこうでも、どちらへ成ぁたて、今の処前々伝えたる。何の決まりもない。今の処どうでも委しておく。
 明治三十三年三月十八日
 本席宅の蔵の東方へ雪隠及びがらくた物入れ建てる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、所はそこへ/\許そ/\。事情/\さあ許そ/\。
 明治三十三年三月二十日
 植谷浅次郎以前の事情申し上げ、今、伜三男勇七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうもならん事情ばかり。いかな事であろ。又候/\どうもなあ、思うばかりの思やん。いかな事であろう。又重ね、又々事情、これよりもう事情あるにあられん事情である。あるにあられん事情、どういう事であろ、と思う。人にとって、人には、しょろうなる者ない。しょろうなる者に、いかな重なり順序道ある。順序の道忘れてはならん。順序の道第一通りて、皆な可哀そうにと、銘々事情ありたら、と優しき心理以て、頼み願う理治めてくれ。人々事情は、どうもなくであろ。それぞれ我が身に掛かりたらと、銘々に理含みなけにゃならん。皆な相談集め、何でも彼でも優しき理治めにゃならん。道という処から思案せにゃならん。身上大抵順序大層でならん。何たると思う。思うばかりではならん。寄りたる中、皆な五本の指も同じ理/\。第一理あろ。これよく諭してくれ。皆々心順序仕切りて、理を追うてやらにゃなろまい。
 明治三十三年三月二十一日
 本席御身上御障りにつき、かんろ台へ本席の身上速やか快復次第お伺い申して、そのお指図通り、何か運ばして貰いますからと御願してありますが、その事今日まで延行相成り右事情の願い。
  さあさぁ尋ね掛ける/\。さあさぁ尋ね掛ける。前々から一寸身上に、一寸障りを掛け、それから尋ねにゃ分かろまい/\。身上に一寸障り、障りは、神の自由で付けたる障り。身上の障りありても、その重い勤めさしたる。早く諭したい事情ある。さあさぁ身上不足あれば、成る事成ろまい/\。一日の日もこれ一つ理を欠かさず、時々十分勤めさしたるは、神の自由さしたる。明日はどうやろうかこうやろうか、思う処ずつなみ知らず勤める処、皆んな惣々に心なくばならん。心で勤めさしたる。勤まらなんだら、幾万の者に申し訳ない。帰って来てる者が、もう十日なる二十日なる三十日なると指を繰って言うようでは、世界響くか響かんか、聞き分け。道という理しっかり定めてくれ。諭したる処もう控えという理出るからには、よう聞き分け。控え後へ一つ繋がにゃならん。この一つの道理、刻限話仕難くかった。連れ帰ったる者のため、身上障りの中、勤めさしたる理聞き分け。うっかりして居られん/\。取り締まりた理分からん。多く中、連れ戻りたる中、速やかたんのうの理を以て、頼もしいや結構やと、国々へ帰る理思てくれ。一時話し掛けたる。どうでもこうでも早く取り締まらにゃならん/\。これ十分聞き分け。
 押して、控えと仰せ下されますは、上田ナライトの運び方の事でありますや願い。
 さあ何かの事、善急いで掛からにゃならん。運ばにゃならん。又一つ/\の道理から、よう考えてみよ。後々控えなくては楽しみあるか。そらと言うたら直ぐと出るは、控えである。これ、よう聞き分けてくれにゃならん。
 明治三十三年三月二十一日
 上田ナライト建物の願い。 (上田たきの身上障りから神様へ御願い申せしそのお指図に、上田ナライト仕切りて引き寄せるよう運べと仰せ下されしに付、詰員一同相談の上本部長へ申し上げ、建物北の大裏の石屋の仕事場のそばあたりへ建てという事でありますから御許し願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情、一つ/\の事情を、段々それから、皆々事情以て、一時こうと順序始め掛けたる。待ち兼ねた/\。成っても成らいでも、そのまゝ心運ぶ処、待ち兼ねた。一つどうするこうする。重々諭して、十分の道運んで順序という。これこゝまでと言う。成っても成らいでも一名暮らしと諭したる。これ運ぶ処、十分受け取ったる。尋ねる処一寸仮家という。建てる処、十分運ぶ処、辺所の処は不都合、そこで席退いたらそうやなあどうやなあと、心に浮かますによって、その理に留まって了う。
 家内中共引き越しますのでありますや如何願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、あらあらの理を以て、どうかこうか伝え。そんならそうしょうか、どうしょうかと、前運ぶ理受け取って、理伝えてそんならという処から、一日の日を尋ね出るがよい。
 押して、ナライトヘ十分運びまして、その上もう一度御願い申します事でありますや。
 さあさぁ尋ねる/\。十分に尋ねにゃならん。もう踏み損うてならん。これまで仕切りた理分からなんだ。重々諭す理である。そこで、しっかり聞き分けて、しっかり運んでくれるがよい。
 明治三十三年三月二十二日
 井筒とよ本席の方へ守りとして御許し願い。 (増井りんも本部員を拝命し、別席なり詰所の当直も勤めさせて頂きますから、手が欠けますのでとよを手代りとして)
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はそれぞれから事情、皆々談じ合うて、どうもよかろこうがよかろ尋ねる。尋ねる道理というは、よく事情聞き分け。これ聞き分け。同じような道理、あちらへこちらへ、どうど/\こうど/\、道理よく聞き分け。事情はどうも一つ、一時の処皆なそれぞれ運ぶ処、道理と思うやろ。同じ一つからどうど/\という理と、さあさぁという理分からん。そこで尋ねる事情見合わすがよい/\。あちら席こちら席、授け席せにゃならん。運ばにゃならん。何と何があちら掛かりこちら掛かり、あちらからもと言う、こちらからもと言う。一つで行こうまい。日々道理以て運ぶ理は、同じ理よかろと思う処、勝手の道理、勝手の道理は煩わすも同し事。よく道理諭して見合わすがよい。強ってというは、強っての理は、心煩わす。煩わすようではならん/\。あちらへこちらへ、同じ理頼む。そこで、心兼ねて心休まるか、休まらんか。この道理聞き分け。さあさぁ尋ねる処/\、人はどうでも、年も取れたら、道の道理から運ばにゃならん。これまで余程古き事情を伝うは、元真明組、古き事情なれど、人は余儀なく事情からかくれ、こゝへ暫くという理なけにゃならん。そこで休息、一人/\仮である/\。今十分心治め。あちらで休息所で仮で勤めにゃならん。まあ仮に勤めさせ勤めさせ。
 明治三十三年三月二十二日
 河合藤太郎三十八才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一ついかな事情、どうも長らえてなあ、どうもなあ、と思う。思うから尋ねる。尋ねるからは、一つ諭す。諭すから一つ心に理が治まらねば、何度でも同じ事。道のため誰彼なあ、道のため尽し掛けたる理は、将来と定めて通り、又内々治まり難ない事情もあった。日々身上に掛かりて来たら楽しみない/\。よう聞き分け。一時どうとはない。なれど、段々迫るという理/\早くタンノウという理、一寸諭す。よう聞き分け。これまで尽したのになあ、又他に何と思うというは、尽した理は、薄くするようなもの。それ人間という、一代と思たら違う。末代の理に治まる。銘々もあのようの事と、尽した理は将来末代の理に受け取ったる。これよく諭して、心休めさしてやれ。皆な持ち合い運び合いの心持って、運び合いというは、兄弟なら兄弟のように助け合い、皆な銘々の事に合わせば、皆な銘々そうであったら/\、人間は借り物分からんから。借り物分かれば、助け合いの心浮かむ/\。この理諭したら、助けの道理、この理一つである。身上は余程大層なれど、しいかり理が治まれば、又暫くという。
 明治三十三年三月二十五日
 本部中南の庭一寸作る事願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、所こうしたらという心は受け取る。なれど、もう間もなく事情かた/\した処が余儀なく事情、じいとしておくがよい。仮という、仮というは、これまで暫く仮として皆なさしてある。仮の上の仮は要らん/\。もう急いで掛からにゃならん事がある。願う処、そのまゝじいとしておくがよい。
 明治三十三年三月二十九日
 兵神分教会敷地清水与之助の名義の処、その名義は役員十名の共有に致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々の事情は、一人一つ事情、又一つ事情代わりたいが代わり、又それぞれ、又多く/\、皆々中である。他人順序集まりて、それぞれ事情、道理以て一日の日尋ねる/\は、順序道は、それぞれ仲好くの順序の理として許しおこう/\。
 明治三十三年三月二十九日
 飯降政甚身上事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一寸ほのかに身上心得ん。尋ねる。どういう事であろう。尋ねる。まあ一つ仕切りた順序始め掛けた/\。年限五箇年定め掛けた身の処、二度三度勤まろまい/\。永い心持って、道すがら思案してみよ/\。これから諭そ。道すがらというは、今日言うて今日に成るか、今言うて今に成るか。つい三十日半季どう出替わり、どれだけ越すに越せん、通るに通れん、跡目という。諭したら、日々取り扱え万事育て扱いくれにゃならん。この道なかなかの道、何ともなくして何ともない。どれだけ思うても、心理で成るものも成らんものも、理で成ろまいと言うても、繋いで身に不自由さしてなりと、理のほどく事出けんようになるは、天の理と諭しおこう。よく楽しめ/\。一時以て尋ねた後へ、言葉一つ話する。どうで日々長いと思えば長い、後見た後思い、一日の日以て通れ。何でも彼でも通らんならん。種間違いて種にならん。この理聞き分け。一代二代、代々続く理諭したる。生まれ替わりまで諭し、妊娠まで男女分からねど、どういう事こういう事、分からん先から結んである。どうでもこうでも連れて通る。一日二日三十日休んだて同じ事。楽しみ/\、これなあ/\、身に掛かる。これだけ諭しおこう。年限の理、よく聞き分けてくれ。
 明治三十三年三月二十九日
 増田亀次郎三十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という皆なそれぞれ事情、皆身上内々どういうものと家内思う。何よ聞き分けてくれ。今までという全くという、今一時理というは、十分道の中の理である。何かの処道理という処から、すっきりという理を聞き分けてくれ。道から一つ十分諭しする。すっきり全くの心要らん。こうして治まったら、成っても成らいでもたゞ一つ。心は幾重使いよいもの。よう聞き分け。十分諭しする。内々これまで何よ道に尽し運び、その上治まったら、これでという心治め。当分はとんと思うように行かん。これも為す事情と定め。身上の処理を案じれば、一寸案じにゃならん。そこで、何よこれですっきりという治まった心定め。早く諭してくれ。あちら身上こちら身上何たると思う。よう聞き分け。様々通り万事治まって、内々ももう一時の処である。もう暫くの処、何よの事も道理から聞き分け。身上成る事一つ理、成らん一つ理。これから聞き分け。何よも定めてくれ。案じる事要らん、案じてはならん。
 明治三十三年三月三十日
 教校資本金を募集御許し願い。
 さあさぁ理の尋ね、落ちを尋ねる。尋ねる理落ちたる理という。立ったる日であろ。どうなりこうなりこれでよかろ、集まりてようよぅの事であろ。大きい事は要らん。大きい大木は末は傷む。枝は傷む。小さい処から、今年は何寸延びた/\楽しむ。神の道から出たもの。どれ倒そう、どれこかそうという事はないで。しっかり/\。
 明治三十三年三月三十一日
 東部内牛込支教会運び方の処心得まで願
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情によって尋ねる。直ぐと一つ諭したい。なれど、どちらともこちらとも分からん。理にどうせいこうせい言うた処が、理はそれぞれ心にある。これまで万事諭しおいたる。一つこうと言えば又事情ある。なれど、掛かりなくして、あちらへこう言うたりこちらへこう言うたり、指図でけ難ない。それで、万事どうがよかろうこうがよかろう、成る成らん/\理寄せて尋ねば、諭す理がある。その理聞き分け。そこえ/\順序道を取ってくれ。
 東へ高井猶吉、山沢為造出張する願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情は、それぞれ段々道という理から運んでこそ、万事改まる。あちら運び付かん、こちら運びつかん。どうも諭す事でけん。早く一つ運んでやるがよかろう。
 押して、上原佐助以前お指図より分教会役員一同へ運ばれましたら一同満足しましたが、この度二人出張致しまして段々運ばして貰いますに、上原本部常詰の事に運ぶものでありますや、又は兼務という事に運ばして貰いましたものでありますや心得までの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあ一時の処仕切りてこうと言えば、そら運べんでない。なれど、もう一寸の処万事同格、こちらへ扱いに許しおく。あちらからよい、こちらからよい、よいよいの理改まるから、万事あちら治まる。主一つ理は、同格同様に許しおく/\。
 (4月)
 三十三年四月一日
 天理教校開校式執行につき御許し願い。
 さあさぁ段々尋ねる事情/\、何かの事情も尋ねにゃなろまい。順序の道である。道という、一条の道に集まってある。時という旬という、成るように成って来る。一時/\知らす事出け難ない。一寸伝えておく。一点を打ちしっかり聞き取りて、それぞれへ伝えにゃならん。道の上の世界という。世界道理もなけにゃならん。その理の成って来る元がなけにゃならん。その元を心に含んで、なけにゃならんものはなけにゃならん/\。くどくど返やしおく。応法世界の理は心に持って、道は一つやで/\。成るも道成らんも道、成って来るは道、ぼつぼつが道。最初から大きなものはない。大きなものは末は枯れ掛けたるようなものや。ぼつぼつ掛かるがよい。
 奉告祭神前にて執行願い。
 さあさぁ尋ねる処、代々道という、理という。道から一つ始め掛け/\。それより順序始め掛け/\。
 明治三十三年四月三日
 上田ナライト運び方につき願い(園原上田ナライト運び方に付き先方の心聞いてこうという処を聞いて、その上尋ねてまあ一度尋ねとの事につき、先方には家内一同寄せて貰いたく、例えどんな苦労あるとも結構でありますからとの事でありますが、又後の家屋敷の処如何致しまして宜しきや、先方の御話してありますから、この辺り御願いの上の事と申しおきましたが如何と願い)
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあ段々事情/\、長い事情ようよぅの日/\。それ何ぼでもどうも仕切りた事情運び難くい/\。段々言葉通り浮かましたる浮かましたる。運び掛けたらだん/\運び順序できにゃならん。成って一つ治まりという。又内々後々どうしておいたらよかろう、こうしておいたらよかろう。治まろまい/\。後が有ったさかいにどう、ないさかいにどうとはない。たゞ治まるが台。そら台。どうはよいこうはよい、又内々一つ心があるによって委せおこう。どうしたらよい、こうしたらよいと言わん。後々早く取り捌いて運びするがよい。
 押して、仰せの通り先き様の心にこうとおっしゃる通りに運ばして貰います。
  さあさぁ心に委せおこう/\。
 明治三十三年四月三日
 山名分教会事務所北の方地所買い入れ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、段々それぞれ皆な多く中、それぞれ心々という理という、運び方それはよいこれはよい、よいよいという治まり方は、天然自然の理である。さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ許しおこう/\。
 明治三十三年四月三日
 飯降まさゑ久しく背中の骨痛みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、いつや一つ尋ねて、後々順序諭すれど、とんと分かり難ない。どう聞いて分かるやろ。分からんから未だ身上障るという。前々尋ねる事情どういう順序に成ると尋ねたら、後々諭したる。まだ順序悟り分からんから分からん。あらあらの理は諭してある。聞きよう取りようで、順序の理分からん。そこで、明らか順序諭すによって、よう聞き分け。筆に一つ点、一つ筆に諭しおく。筆に諭しおいたら違うまい。仮名な事で諭す。もう悟り要らん。どうでやろ、こうでやろと思やんは要らん。よう聞き分けて、定めて了え。決めて了え。これまで分からんから、あちら眺めてどう、こちら眺めてどう、よう聞き分け。一時の理に心定める理諭す。そこで安心と思えば、直ぐとすっきりする。心に治まらんからいついつ障る。これ十分なる理諭す。もう一度尋ねる事要らん。理諭す。今日一つの諭は、一代やない、いついつ何代の理。又取次理に諭す。後へ/\の理に諭す。年限理から諭したら、万劫末代理という。又取次にも取り治め。第一一代二代三代、何代でも同じ事、一代の理は万事。今一時の処世界一々分かる。順序広く中通り抜け/\、通したる理尋ねる/\理諭す理、人間心とは更々思われようまい、又思わしょうまい。席と言うたら、同じ人間である/\。なれど、席に立って諭すは、天よりの諭しである。この事、適う適わんは取次にある。教祖から順序の道、一つの理聞いて居る。裏一つの理表一つの理二つは一つの理。この区域今親がある。親亡くなったらどうであろうこうであろ、思う事すっきり間違うてある。株たあっていついつまで芽が吹く。心というは皆な一名一人の心がある。心の唱え損いはどうもならん。親が亡くなったら、どうしょうというような事では分からん。我は年が行く、どうであろうと更々要らん。この理心から出る。人間というものは第一思い開き。女一人で立たんやない。心に持って治まる。屋敷伏せ込んだ理はようよぅと思う。よう聞き分け。あらあら心あっても今に日分からなんだ。日々段々運ばし身の内入り込み、段々順序数え込んでみよ。人間心でして居るようさらさら思わりょまい。もう、席伏せ込んだ理は台にある。欠けて了てはどうもならん/\。案じる事さらに要らん。親の後は子である。親に子がなけねば、貰てなりと末代という。よう聞き分け。心が悔やめば、切りがない、果てがない。女一人でも、どんな事でも成らんやない。道の理速やか覚え込んで治まったら、段々席までさす。別席までさす。これが間違いと思たら、間違う。聞き違えば違う。さあさぁ心配する事要らんで。親は一代理は末代、神は末代。理は違わん。この理聞き分けておけ。
 明治三十三年四月四日
 平出団次郎身上妻も身上障り、速やか成り次第台湾へ行く願い。 (山名分教会役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は大き一つの事情、身に一つ心得ん一つ中に、夫婦共言うであろう。身上速やかならん。順序道を諭する。治まったら先々心に理治め。身上治まったら、急いでその心を治めくれるよう。身上不足薄くは頼りない。心に尋ねる事情に、一日も早く心に早く、急いで早く。人間という、世は生まれ出て定まりある。知らず/\苦しみもある楽しみもある。一つの理を聞き分け。何処でどうするも一つの理。遠く辺所の理、心に一日もなあと身上思う処、治め方銘々行くのでない。神が連れて行くのや。どんな思わくも立てさす程に。この一つの諭容易でない程に。遠く辺所難しい中、難しい処を通り抜けたら、末代一つの治まりという/\。
 明治三十三年四月六日
 東分教会長上原佐助五十一才身上肺炎につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はもう余程大層。尋ねる事情どうでもこうでも尋ねる。身上々々迫り切って了い/\、もうこれまでも理を急いで掛かりたる。十分遅れてある。あちらこちら、取締まり出越して居る。さあ身上どういう事、タンノウ十分の理に諭さにゃならん。タンノウ諭す。万事遅れてある。これまで急いだ処からタンノウ。後々の理諭しおく。今一時身上迫り切ってある。存命を見て、立ち並ぶ人の心に取って、堪えられんであろう。取り違いあってはならん。よう諭さにゃならん。善き事なら言う事ない。聞く。見る。安心はなろうまい。尋ねる処、人の心に諭しおく。後々ゆっくり諭しおく。急いだ処タンノウ急ぐ。タンノウさして、順序聞いて後々でなければ分からん。十分の理を諭しおく。
 押して、運び方につき心得のため願い。
 さあさぁ後々の話、後々の理一時迫る処、一つタンノウ/\。そういう理は、後々でなければ及ばん。早く一つ頼って/\。
 又押して、本部より前以て山沢為造、高井猶吉出張して居りますが、尚この際もう一人本部より出張致したものでありますや願い。
 さあさぁ早く一時立ち寄ってやれ。後々皆々頼りになるで。成るだけ急いでタンノウさすがよい。第一どういうこういう事は、後々の事、身上一つの処でタンノウ治まりて、先々までも治まるという。
 明治三十三年四月四日
 正木国蔵身上願い。 (名東支教会長)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。いかなる事も思う事を尋ねる。身上に一ついかなる事も尋ねるやろう。長らくいかな日、いかな月も通りたる。道と理と容易ならん運んで一時治まりという。尋ねる身上は大層である。なれど、一時でない。よう理を尋ねて、タンノウ治めてくれ。よう聞き分け。多くの中段々ある。一名万人の理が治まったる。将来末代の理と言う。世上の難を見て、思い取り直し、早く/\取り直してくれ、後々尽した理は、尽し損にはない程に。末代の理よう聞き分けて、急いでタンノウ治めてくれるよう。
 明治三十三年四月八日
 土佐敬誠身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上段々事情を尋ねる/\。日々一つ/\事情ようよぅなって、それぞれ思う処、一つ事情身上に掛かる。いかな事であろ。惣々心思う心一つ理。身上は心得んなあと、身上案じては切りはない。人事思う。身上過ぎたるも、道という、長い道もある、ついの道もある。生まれ出て一つ理、一日定まりある。その中一日の日若き一つの理、こうなればどうじゃなあと思わぬよう。他に一つの理、こうじゃなあと思わぬよう。一日もなあと道は一つの理、天然の理と言う。心に理を治め。成る道成らん道、成らん中の道が天然の道である。案じた分にゃいかんで。年限の中、あちらこちら思う日も、銘々もなあと思う/\。思わぬよう。これから天然の道という、長い道ある。どんな事も積み、天然の理である。こうなったらどうと、小さき心を捨てゝ了い、大きく咲く花の理と心を治め。
 明治三十三年四月十日
 田代兵蔵五十九才身上願い。 (河原町部内水口支教会理事)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ/\いかなる事情であろうと尋ねる。事情いかなる事情一つ、心発散、理も発散。それぞれも心々鮮やか。今一時身上迫る。よう一つ事情諭するによって、よく聞き分け。万事の処、内々それぞれの心楽しんで、これまで長らえての中、道という一つの理というは、何にも無駄の理にはなりゃせん。心という理末代の理に受け取りてある。後々も思やんせい。放っておこうにも放っておけん、消そうにも消されん。天の一つの理にある。消すに消されん。先という、後という、放っておかれん。これより楽しみはあろうまい。身の処不自由なる処、タンノウせい。どうしてこうして他から放っておかんが、この道という。長らくの道通りてくれた。順序の理に道を諭して、楽しましてくれ。後々何にも案じる事要らん。さあさぁ身も緩かしい/\。早くこれを諭してくれるよう。
 明治三十三年四月十一日
 西松太郎及び家内身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一つ事情、内々さあさぁ内々いかなる事情であろう/\。どうも一時、どう思案をしたらと思う心は今まで/\。何かの事情も聞いても居る、見ても居る。どんな事情の中も通り来たるは道すがら。内々一つ事情どうもなあ、日々であろう。何が違う、何が間違うと思うは要らん。長らえて伝え来たる道である。楽しむは、これからである。楽しんでくれ/\。ようよぅやれやれまずまずの日は、どうなりこうなり定まりて道と言う、理と言う。天の理である。治まったら、いかなるも心に安心して一つ事情、又内々もこれではこうと思う。年限の間通り来たる。案じる事要らん。道という、道はなかなかの道である。天より一つ事情受け取りてあるから、返やす理はこれからである程に。楽しんでくれるよう/\。
 明治三十三年四月十六日
 市内かね六十七才身上願い。 (中河分教会部内大堀出張所担任)
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上の心得んと言う長らえて事情、いかな事であろ。いかな理、どうであろう、こうであろう、皆な聞いて居るやろう。皆々道という、心という、一つ二つの理聞き分け。一時身上の処、どうでもない。銘々もうこれだけの年と言えば、日々の処に思うやろう。又心に思うやろ。これまでは楽しみと思うた日もあれば、又これまではなあと思うた日もある。ようよぅこれまでというは、一時身上どうもならんと思うた日もある。これまで長らえてようよぅの道、一日の日も忘れられん。いかなる事もまだ身上、ちいとの事はあるで/\。道のため尽した。又一時こうなって、タンノウできやせん。なれど身上にタンノウ。ようまあ聞き分け。世上を眺め、所々の難を見て、ようタンノウせにゃならん。身上の処まだちいとあるで。道というものは、尽した理は生涯末代の理に受け取りある。何の楽しみがないと思うやない。尽した理は、尽し損にならんで。これをよう聞き分けてくれるよう。
 押して、如何取り運びさして貰いますが宜しきや願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、第一尋ねる処、どうがよかろう、こうがよかろうと尋ねる。人にも一つ十分心を聞いて、又諭してやれ。存命の間に譲りて、満足さして、一時事情あるならば、どうともして満足をさすがよかろう。
 明治三十三年四月十九日
 檜作徳之右衞門身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ事情尋ねる。さあさぁ一つ事情尋ねるから、指図しておこう/\。身上にこれまでの処、長らえての事情/\、もうこれ年は何年になると思う処、身上に不足なったら、何事もできやせん。これ一つよう聞き取れ。又一つには、こうして内々の処、年限の処、中に身上これなあと、一つ思うやろう。身上の処一寸には余程の事情と思うなれど、身上速やかと思え。又事情よく一つ諭すによって、身上の処心さえ頼もしいと思いを定め。なかなかどうなるもこうなるも、道の理尽した理、順序によって諭してある。一代と思うやない。理は将来末代である。なれど、身上不足なりてタンノウできやせん。なれど、世上を見て、又世界の難を見てタンノウせい。まだ一寸暫くの処もあるで。頼もしいと思う心あれば、一寸暫くの処はある。これ諭してくれ/\。
 明治三十三年四月二十日
 城作次の屋敷段々運びの上、昨夜包金一万三千円にて話しまとまりし旨願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ長い間であって、古い事と言えば、どうまあなろう、こうまあなろう、誰も知らなんだ。時々刻限で話はしてあれど、段々年限とて長い間である。ようよぅの中思い掛けもないなれど、聞いて居る。何処に雛形もない。誰も知らなんだ。道の理運んで万事の処心さえ持って働きさえすれば、どんな事でもさして見せるは、順序の理に諭しおこう。さあ早く運べ/\/\。
 一同手を打ちしあとにて。
 さあさぁいかなる事も皆々一つ/\理も治まり、長らくの道中長らくの日、どうもならなんだ一つの日、どうでもこうでも一人暮らしをさしてある。一日の日と万事の処、重ね/\の一つの理治まるなら、一つの楽しみの理に諭しおこう。
 明治三十三年四月二十一日
 茨木基敬及び妻くに身上願い。 (北分教会長茨木基敬四十六才昨年陰暦十二月頃より喉痛み今日になおりませず、又妻くに三十五才昨年陰暦四月の頃よりぶら/\致し当年の正月十二日頃より故郷の東京の方へ参り医師に掛かりし処、肺とも肋膜とも申し今日の処にては神経を悩みにつき、とんと如何の事情掛かり居りますか)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上/\あれこれ身長らえての身上、事情どうであろう。今日の日では一つの心という。初めて一つ心というは、道より道という心はあれど、一時成らん処である。そこで、一つ心日々心を使う一つの理。身上不足なって、一つ尋ねたらこうと身上の処一寸暫くと言う。こんな事ではなあなぁと思うたら、心だけの道理である。そこで道というものゝ心だけの道理である。そこで道というものは心だけ運び、タンノウ安心をさすが優しき心と言う。これまでという、道の理順序の理に違いてはどうもならん。親々内々の処、どうも楽しむ処ないなあと思うた処、取り替えれば、まだ暫くとも言うである。あちら眺めこちら眺め、道というものは心にあるで。通りよいものは道ではないで。又先々の心それぞれ国々所々諭し、夜が明けたなら道という順序の道眺めてみて、並べてみて、又それぞれから日々の心に悔やしんで来たる。道というものを踏み留まりすりゃ、この一つの理をよく聞き分け。さあさぁ楽しめ/\。
 明治三十三年四月二十六日
 山口県下奈良支教会萩の講社と高安分教会部内講社と衝突事件につき高安分教会より願い。
 さあさぁ心に掛かる事は、尋ねにゃ分からん/\。皆な何かの道理が添うてある。何か年限から道理考え。一時、どうしょうこうしょうと思た処が、成るものやない。あちらこちら順序重なりて、又事情どうなりこうなり道である。どうなりの道付いたら、やれやれと言う。又、タンノウせにゃならん。これ道である。これ立って来れば、天然である。皆々その道理聞き分け。皆なその道理である。
 押して、本人元へ立ち帰る事承知致しませんから苦しんで居ります、如何したら宜しう御座りますや。
 さあさぁこれよう聞き分け。天然と言うた道、天然という道は聞く聞かず。どうしょうこうしょう、言い合わすような事は、天然とは言えん。よう聞き分け。道という理聞いた上は、これ天然の道ある。銘々でどう、おらこうと言うは、天然でない。天然の道が暇が要る。心に道あれば天然で成る。一時成るか、年限で成るか、成って来るは天然である。これを心に治めくれ。一時言うてなろまい。年限さえ経って来るなら、天然の道がある。一時どうしょう、皆なこの道理である。
 明治三十三年四月二十七日
 吉田梶太四男四郎二才昼夜泣き脳膜炎につき願い。
  さあさぁさぁ尋ねる事情/\、小児事情いかなる事情であろう。長らえての間どうこうまあ日々思うは一つ理であろう。皆々の中に、一人どういう事であろ。なれど、どのようにも取って、タンノウしてくれにゃならん。難、難から道に染まった。よく思案して見よ。一つ順序の理運んで居る中、何が違う彼が違う、どれ思われようまい。又中に一つ何でやろうと心を病まねばならんと思うのやない/\。中によう思案して見よ。これ運んで居る。道の上である。よう聞き分け。何が違う彼が違うと言うは、これまでゝある。道というものは、誰それどうしてこうして、よく一つ中に思い出してみよ。道を聞いて来たる程に思えば、これ諭しおくによって、皆々一つの心を持って、一つの屋敷に治まりて居る者は、容易ならん中から治まりてある。これ一つ、よう治めてくれるよう。
 (5月)
 明治三十三年五月一日
 桝井政治郎小人ナヲヱ四才身上願い。 (三日前より食事すっきり止まり喉苦しみにつき)
 さあさぁ尋ねる事情/\、小児身上いかなる事情であろうと尋ねる。身上の処一寸一時どうこうとはないで。余程大層なれど、一時どうではない。何かの処内々の処安心ならん。小児又一つ多くの中どうでもこうでも多くの中、どんな者もそれぞれいかなる者も、それぞれ一つ諭しおこう。順序というものは、日々にある。順序の道を定め。内々事情もあるなれど/\、一つ身上の悩む大難小難、小難大難一時に案じる。小児身上又大難事情、理というものは幾重にもあるで。大難小難幾重にも分かりてある。内々の事情、一つよく聞き分け。
 押して、中河分教会治め向きにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\尋ねる。さあさぁ今一時の処、身上という順序を尋ねる一つの際、先々の処万事の処、心掛かりのないようにして、扱いは、何時なりと許そ。そこで、安心と見て、何時なりと。さあさぁあちらもこちらも道というもの、これ一つの心得のために、理を諭しおこう。
 明治三十三年五月二日
 桝井政治郎前お指図より家族分家願い。 (但し小人長女ナヲヱ身上より)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人事情いかな事情も尋ねる。一つ/\事情々々諭し、何処へどうするも、遠く出るも、心と言う。心に掛かりてはどうもならん。心に掛けずして、どんな楽しみ分からん。身上遠く所前々事情あったであろ。これも心に掛かる。日々心に掛かる。よう思やんしてみよ。当分余程年限経ってあろう。月々年々思い何人寄って暮らす中、どういう日もあろ。この一つ元々という理を聞き分け。重なる者、どんとこれはなあ道という理という、一時思案。身上治まって、楽々日もあろ。又、別々の理を以て、夫婦子供中安心であろ。又、一つ/\理を諭する。一日又二つの心あろ。身上迫る理で万事諭し、二つ成るなら一つの理がある。相当の理を治めてやるなら、許す/\。
 明治三十三年五月三日
 松村ノブ昨二日俄かに気がのぼせて倒れしに付き、如何の儀知らせ下されしや願い、且つ長男義孝夜分に非常に咳きますにつき願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも一時心得ん。又一つ事情、小人一つ事情、さあさぁ一時もうどういう事であろう。理を尋ねる。尋ねるから一つ事情諭し置く。身上という、思い掛けなく、どういう事と思う。段々これまで事情、どういう事も諭してある。諭したる一つ理というは、この道は天然という理諭しある。元という理から、天然という道に基づいて道という。よう聞き分け。前々から思えば、天然でなくばならん、と治めにゃならん。前一寸分からん。何が間違うてある、彼が間違うてある。尋ねる小人事情、何か順序時々理を諭す。諭は、よう胸に治め。天然で成る道、どういう事もこういう事も、どんな辛い事も、ほんにそうや、そうやなあ、と心に治め。この理治め、以てタンノウの理治めるなら、身上の理は案じる事要らん、これをよう聞き分けて治めてくれ。
 押して、元という処仰せ下されましたが、分教会の内らの事でありますや。
 さあさぁ何よの事も、尋ね掛けたら諭す。諭せば一つ/\分かる。何か思い出して、ほんに天然である。天然というは、急いてはならん/\。よう察してくれ。天然という理以てあちらこちら、どうなるも天然、こうなるも天然。タンノウ心に治め。心に、おらどうと思えば、天然と言えん。さあさぁ身上案じる事要らん。案じてはならんで。
 明治三十三年五月六日
 上原佐助本部員事情につき願い。 (上原佐助以前身上のお指図より高井猶吉、山沢為造二名の心得まで御願い申し上げし処、同格同様に許しおくとのお指図を蒙り、それより両名東分教会へ出張し一同へ話致されし処、一同も満足の上心定め致せしにより、本部へ立ち帰り、一同へおさしづの上より話し致して本部長へ申し上げしに、もう一応御願い申せとの事につき願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々に事情いかなる事情も、一つ事情に諭したる。許した事情は、皆々それぞれ心一つ理以て、順序取り扱いするがよい。
 本部員という事に御許し下されますや。
 さあさぁ同格と言うたら、違わんが同格やで。これ一つ諭しおく。
 明治三十三年五月七日
 増野正兵衞妻いと昨日身上障りにつきお指図頂戴致しまして、その通り致しますからと願うてお授けを戴けば直ぐと身上助かりそれ故本日願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも一時身上という、心得ん/\理を尋ねる/\。事情さあ/\何かに一つ事情よく聞き分けにゃ分からん。どういう事諭すやら分からん。身上という、障りという。何か順序知らす。事情に障りという。授けという/\、一つ渡すなら、身の堪えられん事情速やか発散する。又変わりて事情、授けという。やはり取り次げば鮮やかという。事情は万事掛かり何か事情、これまでどんな事も聞いて居る、見て居る。又、人の事も聞いて居る見て居る。その中、留まる道は神の道に。人間というは多い沢山。心沸かしてどうもならん。この道に、遠い所厭わず運ぶ。難渋な処この話一つ順序授けという。取り次ぐ理は、容易ならん事。軽い事と思てはならん。結構という一つ、取次ぎして貰えば結構治まる。内々運び方、多く寄り集まりて居る中、頭取って居る者も同じ道理、同じ道伝うて居る。同じ道伝うて居れば、高い低いはあらせん。これ聞き分け。世上働き、事治まれば一つ理という。男女によらん。皆な相持ち合わせた理、掛け隔てはない。同じ理。銘々もそんならなあ、世上に対して運んでくれ。今日こういう指図あったと、ほんにそうやなあと繋いだ手も同じ事。又中に働けば満足という。礼言うも同じ事。この諭したいから障り。ほんにそうやと思えば、直ぐと速やかなるは障り。又どうでもこうでもいかんというは心からの理。この理取次聞き分けてくれ。中の中皆んなの中、一つの心も同じ事、何人居れど一つの心でやってくれ。中にあれやこれやとそも/\引く心ではならん。掛け隔てないが神の道。これ諭したら分かるやろう。悔やみ歎きは心からである。身上の悩みは何も案じる事要らん。さあさぁ一言/\、一点を打って印し掛け/\。話しというは皆の中、今日という明日という、今日は心にあれど、理に分からん。身に障りあれば、ほんにそうや/\なあ、一日二日はよいなれど、日が経つと、ついつぃ忘れて了うは人々の心、皆な何でもという心で日々働いてる間の心。将来の理は誠、誠は神が十分付き添うて守りてやろう。これ皆な聞き分けて居れば楽しみ。この道は一人や二人三人四人、それそれどんな事したて何にもならん。皆んな心以てすればこそどんな事もできる。すれば、どんな刃どんな槍が差し向けようが、どんな敵に向かおうが、皆な真実天に供えて運べば天より防ぐ。天より守る。今日の諭は、これより結構はない程に。段々刻限時々諭したい。なれど諭し難くい。刻限でほんにと第一諭せにゃならん事あれど、諭せん。そこで、時々身上障り、ようよぅ尋ねる。刻限の順序諭すという。
 明治三十三年五月九日
 古橋勝治六十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情いかな事情と一つ尋ねる。尋ねるは、一つ事情諭しよう。身上の処、どうも一時の処余程大層事情である。大層事情であるが、又一つ何かの事もタンノウ諭してくれ。一つ理を諭す。これまでという道筋、成らん処尽し順序通りた理は、将来末代の理に受け取ってある。又内々の心にも、まあ一先ずというは理なれど、身上事情大層事情、尽した理は将来末代の理。後続く理は、何でもという精神一つの理で通りた。コウノウという。一時ではない。なれど大層。早く実々諭して、タンノウ/\後々思うやない。長いという理が楽しみという理を、一寸諭してやってくれ。
 明治三十三年五月十日
 南海分教会所へ県庁の方より来人あるにつき、電灯を引くの願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあさぁこれまでという、事情という、一つ理が集まりて一つ順序。こうと言えば、重々の理に扱うてやるがよい。皆々一つ/\出て来る。これまで容易でなかった/\。運んでやるがよい。一寸尋ねる理は許さんでない。又、許すとも言えん。そら心に委しておこう/\。
 あと/\四つ五つの処御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ皆んな中に、幾重の中、幾何人中、どういうこういう一つ/\説なくばならん/\。分からんから尋ねて順序という。そら皆々の中、どんな思いもある。よいと言う者ありて、又これはと言う者もある。そこで、すっきりならんとも言わにゃ、許すとも言わん。皆な心なくばならん。よう聞き分け。結構と言えば結構/\、中にこれはという心あるによって、そら変わらんがよかろ、変わらんがよかろ。
 明治三十三年五月十二日
 城島分教会長山田伊八郎及び妻こいそ並びに役員二三人身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ事情さあ又段々それぞれ替わり/\、いかな事と思う、事情尋ねる。いかな事情と思うかな/\。事情から理を尋ねる、尋ねるは一つ指図しよう/\。よく聞いておかにゃならん。これまでという、道筋という、道すがらという、どんな事も段々善い事も立ち、悪い事も立ち、善い事悪い事、中に、どうなろうという道もあった。この道よう聞き分け。どもならん中に、善い方/\あれば、又、悪しき方/\入りある。縺れ/\/\、順序道筋あったであろ。なれど、真実決まりた理、真実の理が残り、その理に添うて、一時道筋、皆な段々満足見て治め。身上切なみから見れば、どうなろうというようなもの。これも思惑。身上案じる事要らん。これより皆な心を合わして、段々真実供えて勤めば、どんな事もできる。自由、又中にどういう風、こういう風も折折吹く。風の便り聞く。善き風あれば又引き風もある。善き風に添うて通れば善い日が来る。段々楽しみ一つ諭しおこう。
 上村の家内の処子供貰うて後継がしたものでありましょうかという処から、何分庄作があるからそのまゝにして置いて宜しいかという処心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、眺めてみればどうであろ。聞いてみればどうであろ。その心にあるが理や。なれど、そらどうもならん。親の事情から子の事情。善き事栄えるは何も言う事はない。なれど、悪い事栄え、何程どうしてやろ、こうしてやろうと思うたて、銘々の心より取り返やしはならん。皆な諭した処が是非なく、銘々心悔やみ、そこで善いという処がじいとするがよかろ。寄せた処がじいと寄り難くい。可哀そうな者と、優しい処以て治め。又一名悪説出した理は、遁れるに遁れられん。銘々になる事是非なく事である。これだけ心に持って、順序道通りてくれるよう。
 明治三十三年五月十三日
 平野辰次郎四十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ理を尋ねる。いかな事と思うやろ。さあさあどういう事であろう、どういう事やろ、尋ねる事情諭す。諭すからは、よう聞いて、タンノウさしてくれ。これまで/\どうなりと思うから、勤まったる。さあ身上迫り来いたる。一時ではない。なれど、どうむ大層。大層やが一つタンノウさすがよい。タンノウさせば心も休まる。心休まれば身も休まる。これまで尽した理は、重々末代の理に受け取りたる。後々どうなろうと思う。続く/\。尽した理は無にはならん。理は末代。又替わり/\楽しみ。身上切なみ、切なみから一時速やか暇が要る。そこでタンノウ治め。こんな事と思わず、道ならこそと取らにゃならん。そら取り難くいなれど、道の理から取り直せば、取り直さる。道の理は重々受け取りたる。それよりタンノウ。タンノウしてあゝと思えば、一寸心は楽々身は楽々。
 本部より一名行く事願い。
 さあさぁ尋ねる処、一度の処に十分に一つタンノウさしてやるがよい。
 明治三十三年五月十五日
 本部水車水路付け替え御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情、事情は変わる。万事事情思う通り、許そ/\。
 元城作次地所東側北側石垣御許し願い。
 さあさぁ尋ねる/\。取り掛かり一つ/\、取り掛かり追々、一つ順次構わん。掛かる処は掛かるがよい。許しおこう/\。
 明治三十三年五月十六日
 山沢ひさ小人為次身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、身上という、さあさぁ身の障りという。尋ねたら大半分かるやろうと思う処、又小人一つ変わりて事情不思議やなあと尋ねる。尋ねば順序諭す。指図これよう聞き分け。台に身の障り段々ありて、ほんにという理ありて、中にどうもなあという障りある。厳しく掛かる理聞き分け。指図通り鮮やか守らにゃならん。段々事情重なりある。内々の事情やないで。身に掛かる。尋ねる。刻限一つ道理である。段々ならん/\事情掛かる処、一時どうでもよいなあではならん。一時これではなあと言えば、見捨てる事できようまい。放っておく事できようまい。よう聞き分け。明らか道知らしたい。段々事情諭すれど、一時ついつい忘れ、そら捨てゝはおけようまい。会議すればそのまゝ、運び足らん。内々屋敷の中誠々は世界段々事情中に心どうもあってはならん/\。一つの理一つの事情忘れようにも忘れられん。忘れられん理ありてはどうもならん。よう聞き分け。一寸どういう事から話し掛ける。内々一つの台、もう一つと言うたら一つ、これどうもならん。人の心養うように、優しいなあと言うは世界の台。又一つ、屋敷の中に人の喜ぶ事まゝの事、喜ばん事放っておかれん。端々会議にあらあら分かれど、会議からでは治まらん。仕切りて一つ下だす理という。今日尋ね何でも彼でもこの屋敷綺麗に/\水晶の澄み切りた理にせにゃならん。人間違いという、取り損いあってからどうもならん。あってから膝に手を組んで思案した処がどうもならん。そこで毎々知らしある。どれ程高い所でも、道理から十分話を持って行けば伝えられる。濁りてはならん。濁り澄まさにゃならん。道理から以てすれば、それぞれ話の理から思案せにゃならん。身の内一寸怖わいようなもの。世界知らされんようなもの。心悔やみ出てはならん。何かの事知らしおく。取違いありてはならん。一つやない、二つや三つやない。勝手はしよい。これまで見遁しておいた。見遁して居れば暇が要る。銘々人の事やない我が事と運ぶから、満足/\。清水澄み切り、水晶と言えば満足。これよく諭しおく。これだけ諭したら、真実の事分かる。身の処一時怖わいようなものや。なれど、治まる/\。
 明治三十三年五月十七日
 道の友改良の件や、道の友の事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これまでという、皆なそれぞれ集めて、皆々中から、どうがよかろうこうがよかろう、出して心集めて、それぞれより世上一つ/\して居る。又、一時どうがよかろうこうがよかろう、それぞれ段々それぞれという。又あちらこちらどうがよい、持ち込んで一つと言うなれど、ぼつぼつと、ぼつぼつするがよい。どうしてこうして何もせいでもよい。何にもぼつぼつ掛かりて/\ぼつぼつ掛かれば、何処から眺めても彼処から眺めても、これと自然と現わす。自然と現われば、まああちら一寸入れこちら一寸入れ、ならんという理、あちらからもこちらからもじっくりして、又、年限内ならこれもなあというは道理。又あちらからどう、こちらからどうと言うは、心あたわん事あっては、折角の事、皆なそれぞれ煩わにゃならん。よう聞き分け。仮名なほんの仮名な事と言えばどんな者でも分かる。念が入れた処が、年を聞く者はよい。念知らず、こら何や分からん。よう聞き分け。あちらこちら根差したる理ある。三つのものなら、一つなあと言う。これが年限という。
 明治三十三年五月十七日
 松村吉太郎目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁほっと心得ん。さあ、どうも一時なあと思う処、尋ねる理身上に掛かれば、尋ねる/\。尋ねたら又それぞれ皆んな事情という理を諭す。いかな事も聞き容れにゃならん/\。第一掛かる身の処、一時どうもなあ、心に取ってみよ。身の障りどういう事であろう。第一の所一つ障り/\、日々の事情、又それぞれ皆んな一つ/\治まりと言う。この事情心得ん/\。心得んの理もう多く理重なり、段々重なり/\の理を放っておいてはならん。放っておいてはならん。続きに前々諭したる事もある。一日それぞれ中聞き分け。どうもならん事情、これも聞いたら放っておけん。見捨ておかれん。この理又一つ、どんと治まって楽しんだ理は、どういう理もこういう理も元々なあと思やんの事情、第一又ぢばという/\、段々事情ある。皆んなの中綺麗な中々、諭し難くい指図ある。諭し難くい指図何でも彼でも話さにゃならん。諭し難くい指図程放っておけん。諭しよい指図は、十日三十日放っておいてからでも、運べばこのまゝ治まる。諭し難くい理心にあるやろ。皆な掛かりて来にゃよい言わにゃよいなれど、それでは道とは言えようまい。あちらから妬みこちらから妬み、ほこりの元。元は障りという。善い者に障り付くはどういうもの。ほこりの者に障り付かんと言う。直ぐに行けば多く日々取次要らんもの。一人のために道を弘めたんやない程に。ようこれを聞き分け。皆な世上助けたいため。一人のためやない。世上助けたいために弘めた道。その道うっかり思て居てはならん。この道諭しの中からでけた道。ほこりの中から付けた道やない。でけて来れば、我が身構わんと、年々尽し、段々道弘め掛けたる道である。どうも鏡屋敷の中、一つ/\曇りありてはならん。積もり/\、重なり来れば、どうもならん。なりてから取り返やしはならんで。銘々は構わんという心に、人間には義理はない程に。仕切りた理は諭し難くい。又取り次ぎ仕難くかろ。なれど、磨き掛けたら磨かにゃならん。晴らし掛けたら晴らさにゃならん。一人のため尽し掛けた事ない。皆な心に一つの道というは、心にあるもの。心にあるものあれば、心さい狂わしさいせにゃ、道の台。又一つ黙って居ればよい、言わにゃよい。それではなろまい。日々世上なくばよい。世上にあるは元にある。世上はぼっとしたもの。元々濁り/\から、世上濁り回りてはどうもならん。道は捨てる心なくとも、元に曇り出れば、これではなあ、暗がり同様である程に。これ聞き分け。一人のために運び掛けた道やない。世界助けたい、心通り助けたいという道。よう聞き分け。道を始め、こうして多く皆な連れ帰る道、水晶の玉の如くに映さにゃならん。濁りありては、玉とは言い難くい。皆な心同様にあったら、心に目に見えん。真実水晶の如く成あったら、天よりの働き知らんか。あの人何とも言わんなあ、この人何とも言わんなあ。道は心尽しての道。人間の道やない、神の道。神の道ならおめ恐れない程に。この理、よう胸に持ってくれにゃならん。
 明治三十三年五月十七日
 中井のぶ七十一才脊髄身上願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身の処にどうも心得ん事情ある。一つ指図貰たらなあと思う処、日々であろ/\。長い間重々、一つ/\重々の理に受け取ってある。さあ一寸指図しよう。これまでどんな話しも聞いて居る。治めて居る。これだけ/\思えど、安心でけん。年が何ぼうなあ、心に思えど、発散でけん。この心日日事情重々指図しておく。これと言う。心に安心という心、人と人と心々、これで安心という。たった一つ、成るに成らん事もうであろうか/\、心が緩りん。日々である。快いと思わん。そこで人と/\心に委せおくがよい。そこで安心である。安心あれば、身の処まだまだ理ある。早く諭してやれ。誰にどう彼にどう心胆述る事でけん。心をどんと、人と人と快く、これと/\人と人と心定めてくれ。
 のぶと宗助と話し合うて運ぶ事でありますかと、押して願い。
 さあさぁ一寸道理から理が諭し掛けたら、それ運ぶ心浮かむ。人の心休まる。外にあるも内にあるも理は一つ。一代楽しみ、どうでもある。これ一寸楽しみ聞かしてやろ。身の処案じる事要らん。
 明治三十三年五月十九日
 宮森ヒサ眼の障り及び出来物の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ身上に事情、さあどういう事であろう、思う処又候/\、いかな事であろうと理を尋ねる。尋ねば指図という理ある。指図はどういう指図と言うなら、今までの処、あちら掛かり、こちら掛かり、ようよう治まり、身上に悔やみ。こんな事と思えば、身上に掛かりた。それから指図。指図治まれば、身上速やかなるなあ。又これではと思う理を諭す。よう聞き分け。内々事情、何も内々事情というはあろうまい。又教会という、あらあら治まり楽しんだ理ある。成る程これだけと思う処、身上不足と思う。よう聞き分け。人の中、世界中、この中聞き分け。又内々手を繋いだる中々、日々道理である。まさか理によって違わん。人間事情/\一つは難しいものである/\。そこで何よ聞き分け。さあと言うたらさあ、わしはきという手を繋いでくれるが十分/\。十分の中から、聞き難くい見難くい理ある。聞き難くい見難くい理あれば、後で聞いて腹を立て、気に障え、こんな事ではならん。段々身に指図。指図は変わらん。残らず手繋いでこそ、世上から見て鏡通りと言う。あの人この人という理を聞き分け。どういう事も、こういう事も、一つの理に集まりて、一つの理に治まりて道と言う。男女隔てない/\。この道理皆んな聞き分け。日々あちらの用してる、こちらの用してる。用の都合によって、そら要る者も要らん者もある。なれど、さあという時は、万事心一つも同じ事。世界から見れば、ほんになあと言う。綺麗/\はほんに道、後でどうでも言い訳出けるは鏡屋敷。言い訳出けんような事では、鏡屋敷とは言えまい。これ聞き分け。身上案じる事要らん。身上治まるは、心が治まれば身上治まる。皆な指図という、男女同じ事。男女言わん。皆な理が定まれば、実が治まる。これ障りという。どういう障りも、こういう障りも知らず、理は結構と思え。どれだけ難しい、これだけあゝと言えど治まる。障り、障りは容易ならん事知らす。皆な理は同じ事。男女隔てない程に。これよう聞き分け。
 明治三十三年五月二十日
 柏木六左衞門三男信次十三才身上願い。 (河原町部内甲賀支教会理事三男)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という、いかなる事情と思う。一つ事情を尋ねる。尋ぬるから、一つ事情を諭しおくによって、十分一つ諭してくれ。どういう理を諭すなら、日々どういう事、幾重一つ事情聞き取れ。日々暮らす中に何よう一つの不自由あろまい。身の内というものは、借りもの聞き分けてくれにゃ分からん。ありゃどう、こりゃ不自由。なれど精神十分に諭するによって、借りもの一つの理が治まったら、何よの事も一つの道理の理に適わにゃならん。ほんに、あれが借りものという処、心に治めて、ありゃ借りものに違いないという理治まるなら、追々に歩みよいようになる、と一つ話をしてやれ。
 明治三十三年五月二十一日
 下和田長助四十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも心得んという事情、さあ/\とんと心得ん事情、何か事情、なあ身上から頼りないというような事ではなろまい。どういう事で、こうなろう分かろまい/\。この道という、この道はたゞ一つ、たゞ心という道である/\。その心の道は、どういう道であろと思う。心というものは、行き難くて又行きようえもの。その間、聞き分け。所を一つ、まあ所を一つ、あちらにもこちらにもという。一つ/\部下という/\。第一一つ所元段々元から先の理、この理から話しいかり十分諭すによって、元々から先又先。元がしいかりすれば、先しいかりする。元弛めば先は弛む。諭し難くいなれど、悟りたら分からにゃならん。諭し難くい、又果たし難くいものなれど、心に理が分かれば、果たしよいもの。元々順序道渡れば、先頼もしい、安心という。これしいかり聞き分けて、しいかりした者から諭して、話しするがよい。元からあって事情、さあ心がほっとこらどういうもの。よう聞き分け。ほっとすれば、何も楽しみない。楽しみなければ、日々経ち難くい。この道尽し、よう運び、よう誠通るなら、人もその通り、我がもその通り、明らか。世上栄える。皆なその理にある。身上案じる事要らん。元からしいかりせにゃならん。元しいかりせねば、先傷む。傷めば頼りない。元からしいかりなるなあ、道添うてしいかりする。この理聞き分けてくれ。
 明治三十三年五月二十五日
 辰巳宇三郎六十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、身に事情という、どういう理であろ、と思う処尋ねる。身上事情、心に思う事は何もあらせんで。一日の日楽しみ、それぞれ楽しみ、日に/\楽しんで働いて居る。そうすると、どういう事と思う。身に掛かる事、通常の事なら安心なれど、惣々心病む/\。万事それぞれ内外心にある。何とも安心なくば是非という。この中案じ心に病まにゃならん。一つ掛かるというは、皆々聞き分け。人に取って何もあらせん/\。一日の日が楽しみ、賑やかなあと言うて楽しみ、心惜しまず働いて居る。この掛かるは、それぞれ事情何か心得、大切/\してくれ。日々の処聞き分け。朝から晩まで、心惜しまず働いた心、皆な思い出してくれ。これだけ諭したら、惣々中諭す事情同じ事、心惜しまず運んでやってくれ。
 押して、城島事務所へ連れて帰ったものでありますか、大裏に置いたものでありますか。
 さあさぁ尋ねる事情/\、その処は、どうがよかろこうがよかろ、それは皆々心とんと計り難ない。なれど、互い/\心なくばならん。内は遠い/\。これまで道という理ある/\。なくばならん。それだけ伝えば、又皆んな満足する。道の上聞き分け。ぼっとして、ぼっとした処から入ってる者やない。これだけ諭したら鮮やかなもの。
 明治三十三年五月二十六日
 永尾よしゑ三十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はいついつ一つの理、身に心得んから尋ねる。心得んから尋ねば、まあ指図というものは、幾度の指図でも同じ事。どうしてこうして思うまでなれど心に掛かる。心に掛けるやない。中という、我は、因縁悪い、因縁悪いという心は持つな。この屋敷三十年伏せ込んで、又姉弟伏せ込んである、伏せ込んである。伏せ込んであれど、まちまちなりて心煩わし/\。どうもならん事情で、彼是遠く薄くなりて、これより親一人存命働かしたる心以て通るなら、身上不足なし。又、多人数成る程と言わすれば、理不足ありてはならん。又、親に曇り掛けてはなろまい。この心持てば何にも案じる事要らん。親は存命で居るが親働かにゃならん、又働かさにゃならん。働くというは、皆んなの道理以て働かす。又、一つ中という、中という理は、これは又々別格の理である。姉弟三名一つに治まれば、悪いやない/\。なれど、まちまち心持てばどうもならん。よう聞き分け。姉弟三名そりゃ遠慮はせにゃならんなれど、真の気兼は要らん/\。連れ戻りた理ある。連れ戻りた理聞き分け。伏せ込んだ理は、動かんが伏せ込んだ理である。又多人数一つ/\、あちら眺めこちら眺め要らん。明らか道という。一つ未だ存命の親が居る。親はいつまで踏ん張るとも分からん/\。なれど、姉弟三名心よりどうなるとも分からん。いついつまでやない。自由と思うな。道という心以て通るなら、どんな道も通す。道あれば、内々仲好く/\道渡れば、世界成る程と映る。映るは、仲好くは第一である。よく聞き分け。
 明治三十三年五月二十七日
 畑林やす身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん/\。いかな事情であろうと言う。まあ一寸どういう事、何よの事にも道という上からである。道という上からである。身上一寸事情一つ指図貰たらなあ、どういう指図あろうか。身上から尋ねる。尋ねるから指図。指図は幾重幾度の指図も変わりた事あらせん。なれど、皆な取りよで変わる。さあ段々長らえての間道すがら、ようよぅと思えば/\、それそれ一つ事情は何であろうと皆な思う。なれど、これから中という理諭す。皆な惣々中諭す。あちら/\道という、根差したる/\修理という、この修理は大層/\なれど、急えてはいかん、急えてはならん。皆な天然という心どんと定め。急えてはならん。そこで身に掛かる。身に掛かるから指図。成るよう行く行かん。これない。これまでどういう事こういう事から、道二様。あち一人という理二つになり、どうも治まらん。なれど、これからすればすっきりなりたる。これからという、一人重たる理、かくれたる者、後々大事という心台。それから天然で成り立つという心。皆な惣々心供え、あちら中、こちら中、いろいろ中通りたる。成らん中通りた理は、皆な受け取ってある。これから聞き分け。順序道はこれから。二派という理ありてはならん。そうやなあと言うてした処が、どうもならん。とんといかんと言うても、どうもならん。これから道、後々台として、皆な手を繋いで助けてやらにゃならん。又、後聞き分け。理なくして持たるものやない。手を繋ぎ理ありて、これ一つに止まる。又、身上聞き分け。こうなれば、どうなろうこうなろう、と必ず思うやない。まだまだ理あるによって、どんと心定め。これだけ諭したら、どんな理もあるによって、聞き分けてくれ。
 明治三十三年五月二十八日
 山岡元吉三十八才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一つ理を心得んという理を尋ねる。いかなる事であろうと思う。どういう事であろうと思う処、尋ねる。さあこれまで長い間、日々の処に心に掛け、心に掛け、それぞれ集まりて、名称という。一つようよぅの心、一つようよぅ治まりて、身上何たると思う。思う順序諭す。よう聞き分けて、皆なそれぞれ順序改めてくれ。どういう事と思う。これまで運び尽しゝた処は、どうなろうと思うゝやない。理は末代の理である程に/\。所に一つ理の治まりというは、末代の理の元という。元は変わらんが元という。これ、よう聞き分けて、タンノウしてくれ。一時どうではない。なれど大層。なれど尽した理は、運んだ理は生涯末代の理に受け取りある。これよう諭して、タンノウ/\治まれば、又一寸の理あろ。これ一寸諭しおこう。
 明治三十三年五月二十九日
 土佐卯之助妻まさ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、いついつ身上という、心得ん/\と言う。又候/\いかな事と思う。身の処/\、どう思てもこう思てもなろまい。これまでの処、心に楽しみ早く諭してある/\。そこで何ぼう日経ぁたて/\、よう聞き分け。身の処不自由/\あれば、どう思たてなろまい/\。そこで楽しみ諭したる/\。もうすうきりした指図やで。皆んな心に治め。治めたらまあ一寸と言う。何程どう言うたて、楽しみ諭し、容易ならん諭やで。これまで遠い所厭わず理に尽した理に、早く楽しみ諭したる理である。これ早く諭してくれ/\。
 押して、本部の方にある事務所へすっきり来まして勤めさして貰うたら宜しきや。
 さあさぁ身の処、身に不自由あれば、どちらどうしたてこちらどうしたて、傍々案じるような事では、楽しみと言えん/\。これまで道通り、年限通り、ようよぅどちらへどうするも、こちらへこうするも、自由道ついたる。この事情治まったら、これより楽しみあろまい。もう一まずまず心に思わんようなもの。身に不自由あったら、何ぼ思うたてどうもなろまい。これだけ諭しおこう。
 明治三十三年五月三十一日
 松村ノブの五月三日のお指図に、天然という御言葉を下された処に、如何の処の事でありますや、押して願い。 (尚小人義孝夜分非常に咳きますから併せて願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、指図あれど、事情どういう事もこういう事も、皆な指図以て順序の理。所々それぞれ皆んな治まりある。身上から又々尋ねる処、よく事情諭す。分からにゃ尋ね返やすがよい/\。これではとんと分からんと言えば、尋ね返やすがよい。中にも諭したる。又候/\重ねて尋ねにゃならん。さあさぁこれ聞き分け。前々に天然自然と諭したる。天然自然というは、誰がどうする、彼がこうしょうと言うてもできん。独り成って来るは天然の理。金でどうしょう、悧巧でどうしょうというは、天然であろまい。世上から見て、珍しいなあ。何処から眺めても成る程、というは、天然に成り立つ理。この理聞き分け。思案してみよ。それより明らかはない。この道理皆な伝え。銘々治め。内々それぞれ治め。それから始まった道。急いてもできん、又しょうまいと思ても出来て来るは、天然の道と言う。よう聞き分け。どれから眺めても成る程と言うは天然。これ聞き分け。身上案じる事要らん。案じる事要らんと言うたら案じた分にゃならん。ついに案じる事要らんようになる。段々もう仕舞なったなあ、どうや知らんと言うて、又一つの理も取り直し/\、そら一つ肥するも同じ事。これ一つ理を悟ってくれにゃならん。
 押して、たゞ今お指図を承りし処、今度中西牛郎に十二下り解釈を致させて居りますが、この件に掛かりますや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、それ天然と言うたるで/\。これ一つに悟ってくれ。何程発明利巧な智者や学者でも、行くものやない。たゞ言葉で八方という。まだ鮮やか分からん。急いた処が行かん/\。この道何も紋型ない処から、天より天降りて始め掛けたる道。誰も分からんから、天より天降りて始めた道。誰が掛かりたかて、そら分からん。そこで、どうしょうこうしょうと思たて、一時成るものやない。なれど、何年経ったて通り抜けにゃならん。どうで危ない所も、怖わい事もあろ/\。年限重ならにゃ出来やせん。段々道理から、段々ほんに珍しい事しよったなあ、悪い事も聞くなれどなあ、そうやないなあと、明らか重なりて往還の理と諭しおこう。
 押して、中西はそのまゝ仕事をさせて宜しきや。
 さあさぁどういう事もこういう事も、皆なあちらでもこちらでもする。これが誠や。それぞれ出て来る。連れ戻ったる。怖わいと言うて来るものやない。皆な肥や。どんな者もこんな者も、年限の内に立ち寄る。金銭出したとて雇われん。一つどういう、こういう、掛かりた処がでけん。どれだけ悪口言う者もある。言うた処がそら世上へ知らすのや。そこでぼつぼつ掛かるがよい。この道具に使う。急いた処が行くものやない。ぼつぼつ掛かるがよい。
 松村吉太郎五月十七日身上のお指図にどんと治まって云々は、こたまの事情に掛かりたるように思いますが、こたまの件は如何致して宜しきや。
 さあさぁ尋ねる処/\、悪い者やなかった。善かろうと言うてしたる事はどうもならん。悪い者やなかった。悪い風に誘われ、余儀ない一時の道を失うたる。そこで、銘々親に代わって、心に掛かれば、心に掛からんように明らかして了うがよい。
 前川の方片づけたら宜しい御座りますや。
 さあさぁ片付けて了え/\。
 こたまの籍を引き取りまして宜しきや。
  さあさぁどうも一時、どうしょうと言うた処が行こまい。悪い風に誘われ、取り損いはどうもならん。これまで指図及んだる。風に誘われたのは、銘々の恨みと諭しおこう。
 又梶本楢治郎昨年より分教会へ連れ帰り居るが如何致して宜しきや。
 さあさぁ尋ねる処/\、一つと言うや二つ。道理という、どうもならん/\。一人はどうもならん。こうと言うた処が、風に誘われ、又銘々思う存分、心を吐いた処が日々添わん。人に治める処は、治めにゃならん。放っておかれん。年限理を以て改めてやれ。心から改まらにゃ、改まりたとは言わん。口で言うた処が、心に改まらにゃ、真実改まったと言えん。これだけ諭したら、どんな事も分かる。
 押して、そのまゝ分教会に置く事願い。
 あさぁどうも、さあ一時どうしょうと言うても、どうもならん。ほんの言葉一つで、今日から分ける事でけん。何か天然の道理持たにゃならん。天然はいつになっても、天然で通るだけは、どうでも連れて通る。これ聞き分けたら、怨むやない程に/\。銘々心恨みと諭しおこう。
 (6月)
 明治33年6月1日
 辻豊三郎28才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の理の心得んから尋ねる。尋ねるからは一つ諭しおくが、よく聞き分けにゃ分かり難ない。さあこの道は、心だけの道である/\。どうせこうせ言えん。言えんがよく聞き分け。人間というは、身の内借りもの・貸しもの/\、心だけは我がの理。心の理、よう聞き分けにゃ分かり難ない。どういう事もこういう事も、皆な世界を眺めて心にタンノウ/\。心に楽しみのうては働けようまい/\。身の内速やかで心勇む。心勇めば身の内障りなきもの。よう聞き分け。又親々という親の中聞き分け。いついつ一つの理でない。又々理から心病み/\、親の理、親の理から子供/\、いついつまでという理持たず、あちら切れずこちら切れず、因縁理以て繋いだ/\。あちらタンノウさし、こちらタンノウさし、親の役、これ聞き分け。案じる事ない。我に親の中から又因縁という、あちら眺めて分からねば、どちら分からん。それぞれタンノウ与え。親与えば神が与えるも同じ事。この一つの順序を、よう諭しおこう。
 明治三十三年六月三日
 河原町分教会長深谷徳次郎妻タミツル二十八才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に掛かれば事情尋ねる。身上に掛かれば、身上尋ねる。さあ身上という、いかな事であろうと思てはならん。身上に掛かれば、どういう処もこういう処も残らず、皆などういう事もこういう事も、日々にある。身上から尋ねる。尋ねるは指図。指図はいつになっても事情変わらん/\。心に掛かればどうもならん。銘々切なみ、又傍もどれだけ心病まにゃならんとも分からん。もしよの事あればならん、と早く聞き分けて助けにゃならん、助からにゃならん。それは心にある/\。一つ道理から心に思わにゃならん。多く中もしもあったらと、どれだけ心掛かるとも分からん。どんと心取り直してみよ。大き事情、そこで多くなろまい。皆などんな事も守護ありて成るもの/\。すれば五本の指も同じ事。すれば多く助け合いという心、よう聞き分け。身上切なみ尋ねたら、いつも変わらんと、それぞれこれに準じて、心持ってくれ。身の処一時どうでもない。なれど案じにゃならん。案じてはならん。さあさぁ後という理があろ。これ一つ諭しおこう。
 押して、役員の中の処成る成らん見分けて育てゝ行く処でありますか。
 さあさぁこれよう尋ね返やすからは、又一つ諭しおかにゃならん。よう聞き分け。親という、親どうであろうという、今日の場合に迫る。後、小人案じると言う。道理から諭したら分かる。よくよく諭し合うて、一時早く助かるよう/\。親が難儀すれば子も難儀。この理諭しおく。
 明治三十三年六月四日
 峰畑為吉妻まつ四十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上は一時心得んという、身上尋ねる。さあさぁ身上はこれようよぅの理に二つになって日柄と言う。すればどういう事であろう。身の処一寸どうであろうと思う。何かの事も、ものという、理というは、良き時ばかりなら何も言う事ない。日々楽しみ中に、これではというは心に堪えられん。たゞ心一つに持ってすればと、順序諭したる。何か掛かりては、楽しみあろまい。心に掛かりあれば、夜も心配せにゃならん。楽しみない。もう危ない処怖わい処、一人の煩いは皆んなの煩い。たゞ心真実/\から始めたる。これ皆な心に治めてくれ。こうなればどうなろうと、思わにゃならん。思わにゃならんが、よう聞き分け。どういう事あるこういう事ある。世上に何と思う。それでは真実心に添わんと諭しおこう。これだけ諭したら、どんな事も定まる、治まる。よう聞き分け。身の処余程事情/\一寸大層であるで。中の理に含む一つ心は、大半これでと言う。余程解け難くい。なれど、一つ/\銘々身上と定めにゃならん。定めにゃ真実治まり難くい。この理諭しおこう。よく聞き分けてくれ。
 押して役員の処、十分解け合いますが、身の処いかゞな事でありましょうか、一寸伺い。
 さあさぁ身の処というは、一時の処は余程大層。一つの理皆な惣々中、切るに切られん。互い助け合いという心治め。更わりても/\、心は末代の理と治め。一代と思てはどうもならん。
 地所の処より、村にごて/\ありますが、この辺でありましょうか。
 さあさぁ道があって一つ心寄って居る。道に添うて寄って、どちらも同じ事。よく聞き分け。近い所はそのまゝと言う。遠い所は道という心成ったら、近いさかいにどう、遠いさかいにどう、と言えん。道は、どれから見ても綺麗やなあ、これでこそ、と言うは、真実道。一寸どちらからどうしょ/\案じて居れば切りがない。理立てゝ居れば切りがない。万事の理に治めてくれ。いつになりてもほんになあ、と理を治めてくれ。
 明治三十三年六月九日
 深谷源次郎三浦悌二の三女せき二十六才雇い入れる願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、さあ心に委しおこう。さあ許そ/\、さあ許しおこう。
 明治三十三年六月十二日
 木村竹次郎長女かめ十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得ん。いかな事情を運べども、いかな事情を聞けど、どうも聞かれん、分からん。どうも日々であろ。これだけの事長らえて一つ/\思い、事情思い世界思い、尽す中、こういう事と思う。思うは日々であろ。しいかり聞き分け。諭す/\身上という、変わる一つ理聞き分けて、成る程という。これまで尽す理は、十分受け取ったる。尽し損やないで。一つ尋ねたら、こういう指図ありたと、皆々治まれば暫くという。どういう理諭すなら、身の内は借りもの、借り物は皆な諭す。諭す中に、内々世上も同じ事、又他にも同じ事。身の内借りものならこそ、自由ならん。皆な聞いて居る。この理聞き分け。前々事情為す事情言う。又諭す中、銘々も成る程と、思い直さにゃならん。自由ならんは借り物。この理治まれば又暫くという。この理、早よう/\と言う。
 明治三十三年六月十三日
 永尾よしゑ八木部内飯倉出張所の方へ少々事情のため出張する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ事情と言うて、とんと事情が未だ/\心はあれども、とんと一つ事情が。一寸には心というものがある。そこで、あちらからこちらから、とんとどうもならん。物事は真実から治まる。なれど、ぼうと心あればどうもならん。深い真実から治まらにゃならん。そこで、こんな事ぐらいとは思うなれど、一寸治まり難くい/\。なれど、元々一つ以て伝え合い/\、これよりない。そこで、元々の理から治まる。一寸には行こうまいなれど、順序道伝うて元元こうである、どうである、優しき以て治めるなら、又々治まる。そこで、心に委せておこう/\。
 明治三十三年六月十四日
 永尾よしゑ東京飯倉出張所へ事情のため行かねばならん事情ありますが、本席腹少々御悪う御座りまして心に掛かります、如何に致しましたら宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまぁ前々にどういうこういう、ならん中それぞれの中飛び出し、順序あらあら治まり、それから日柄という、一列という、どうという。何でも彼でも、もう一つの心運んでくれるがよい/\。
 行く事御許し下されますや。
 さあさぁまあ、心おきのう行くがよい/\
 永尾楢次郎宅の神床北へ取り拡げの願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、こうしてどうして思う処、なかなか長い年限であろう。どうでも自由出来ん。皆々一つの理持ってくれにゃならん、思い/\年限の経ちたる処、皆んなもタンノウして喜んでくれにゃならん。何百坪何万坪くれたより喜ぶ。席の心楽します。何ぼなりと、思わくにするがよい/\。
 明治三十三年六月二十日
 日野利三郎妻サキ五十四才願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ、さあ事情尋ねる。尋ねる事情には、指図しておこう。身上何よの話し、一時堪えられん一つ事情、諭する。身上悩む、体内悩む、内々事情悩む。よう聞き取らにゃならん。教会の事であろうか、内々の事情であろうか、尋ねるから諭する。しいかり伝えてくれ。この道心の道、理の集まった理。何かの事見てなあ聞いてなあ、いかな心も取り直し切り、幾重の理、財産大きいものでもなくなし、世上を見て取り直し、こんな心取り直し、ほのぼの楽しみ。身上の難見てタンノウ。タンノウが足らんで。世上の理を見てタンノウ。何処へほかしたものでもないで。天の理に受け取りてある。
 明治三十三年六月二十一日
 城島分教会移転事情につき願い。(城島分教会末代の見込みを以て金屋村に地所を買い求めさして頂き、然るに村方より故障申し込み或は道路取り払い戻せよと申し込み、これにつき運び方不行届きは神様へ申し上げ、尚かようになるのは元の所に止どまったものか、金屋の方へ移転さして貰いましたものか、皆々の心に困り居りますにつき願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねるが、尋ねる事情というは、皆な元々という理。何かの事、一つどうも、一時なあ前になあ、どういう理になあ、思う/\。皆なそれぞれどういう事、成ろうと言うて成るものやあろまい。なれど成りて来るは天然という。これから心基づき、皆などうがよかろ、こうがよかろ、心理治めて。今道の処にて一寸心得んと思う。思うやない。人間というは、心皆な取りよある。皆な取りよあって、取りよから皆な曇る。結構分かればよい。なれど、結構知らず、皆な心はどうもならん。こう仕掛けてから、どういう事になろう、こういう事になろうと、後へも先へもならん。皆な思案ばかり。よう聞き分け。元何もなき処から、年限の理から、あちら一寸こちら一寸、天然ででけたる事、どうもならん処から皆な惣々から、一時治まりてありてこそ、仮治まりたる/\。捨ておかにゃならんか知らん、思案落ちつかん。何か運びつけ/\。運びつけば、どんな事もでけて来る。急ぐ事要らん/\。理聞いてどうであろうと、又立つ。よう聞き分け。そのまゝ今日の日に行くものやない。なれど、その中、世上世界道理という理あるによって、随分腹立てず、温和しく一つ/\成り立つがよかろ。
 押して
 さあさぁどうでもこうと言うたら、精神他に治まりてこうであろうか、どうであろうか、世上に治まりある。一時盛りはどうなろうと思う/\。なれど、この道古き処を思えば、精神一つ。精神なけねば、それでは通らゝせん。一点の心では通らゝせん。堅う年々積み上げたものは、天然という/\。急ぐ事要らん。ぼつぼつ皆々心しいかりせい/\。
 旗を求めたりして、いろ/\もくろみして居りますが
 さあさぁ皆な心がある。心があるによってなれど、どんな心出そうと言うたて、出せん/\。そこでそれぞれあちらもこちらも手廻しして、それから一つ/\掛かるがよい。
 明治三十三年六月二十一日
 梅谷四郎兵衞及び妻たね小人とみゑの三人身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ身上にどうも年々事情心得ん。身の障り段々事情、内々家内又子供どうもこれどういう処の間違いであろ、尋ねる。まあ身上段々心得んから尋ねる。尋ねるならば、時一つ以て順序諭す。これが順序なら、又順序又候変わりて事情、大抵なら尋ねやせん。なれど、心得んから尋ねる。尋ねば、万事指図しよう。この道掛かり知って年限数え、年を繰りてみよ。皆な年限は長い/\、元から遠い所来たる。一つ事情まだ一代事情/\。年限から見れば、タンノウなくばならん。それぞれ治め、治まり、一つタンノウ。又所順序入り込む道理からタンノウ。身上掛かる。掛かる諭す。諭すから道理治め。小人たる処どうなっとして一人前と思う。遠い所遙々所、心寄せるやない。女一通りの楽しみあれば楽しみ。上に立ってどうと思うなれど、道という理から取って行けば、心構うに及ばん。通常治まればよい。優れた者にしょうと思えば苦しむ。これ親が届かん。人より優れて、上よりやろと言うも、常は互い道理道尽し果てゝ、艱難苦労して運んで居る処を取ってみよ。親この道理から聞き分け。一名一人やないで。日々取り次ぐ皆んな惣々中へ諭す。元入り込むぢばという、何人道理から取り扱え。道理ある。これ聞き分け。万事事情、一名一人どうであろ。あら一名の指図と思うたら違うで。皆な上下ない程に。皆んなの理に諭しおこう。
 明治三十三年六月二十三日
 内海共之身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん、いかな事であろう。さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一時尋ねる処、尋ねる身上一時どうではない。なれど、余程大層。大層という理では、心という理に一つ理ある。まあ一つ事情諭するによって、しっかり伝えてくれ。これまで長らえて容易ならん道/\、年限事情重ね、理は一つ一つ皆んな受け取りてある。まあまぅ思案して、これだけ尽し運んで身上なあと、更に思わず、世上一つ見て心にタンノウ。ほんに道勤めたらこそと、心にタンノウ。身上こうなればこれではと思う。なれど、よう聞き分けてタンノウしてくれ。これだけ道通りたる理は、皆な受け取りてあれば、後心残すやない。身上切なみあゝと言う。そうやない。心取り直せ。身上不足中とタンノウ出けやせん。なれど、世上見てすれば治まらんやない。これだけ道運んだ中と持たず。タンノウは、成らん中のタンノウは前生因縁のサンゲえである。これだけ諭したら分かる。身上不足中タンノウでけやせん。なれど世上見て、心に理を治め。尽し損にならん、運び損にならんで。よう聞き分け。一時どうではない。なれど余程大層。大層なれば、心ゆっくり持って、十分運んで、心悠っくり持たしてくれ。
 押して、もう一度御助け下されたし、と申し上げ。
 さあさぁそれは皆な思わにゃならん。どんな者でもこんな者でも、皆な思う。一つ道具に譬えておこう。中に皆な幾つ要る何ぼ要る。そのまゝ/\使い流しの道具あれば、又随分/\大事にする道具もある。大事の道具は、皆な運ばにゃならん。大き事する、するのに、小さいもの以てはでけやせん。又小さい事するのに、大きい物以ては出けやせん。この理聞き分け。皆な大切は大切に運び、後一つ理タンノウさし、又放っておけんは天の理。皆なの心に捨てゝおからせんと、諭して来れば、満足の理である。
 明治三十三年六月二十四日
 荒井虎吉長男雪蔵二十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上どうも心得んという一つ理を尋ねる。尋ねるからは一つ事情諭しおこう/\。ほんの仮名な言葉を諭し置こう。よう聞き分け。どういうものであろ。大抵この道心映し日々の処に思い、内々にどうもこれではなあ思う。又、思うは理やなれど、よく理を聞き分けて、成る程と治まれば、身上鮮やか。どういう理諭すなら、ほんの仮名な事諭す。たゞ言葉聞いて悩み、何か発散するが理。どんな難しい事でも難しいない。どうという事でも、難しいと思たら切りがない。これ聞き分け。道のため尽して居るのに、こうなれば世上何と言うやろ、何と思うやろ、と更の理に持たず。人間身の内かりもの神の貸しもの、この理から聞き分け。どれだけ思たて、身に不自由あれば、何も楽しみない。どうも堪いられん。又このくらいこうしてるのに、御利益がないなあ、と思てはなろまい。よう聞き分け。因縁為す事情ある/\。因縁は成ろと言うても、成らんが因縁。成ろまいと言うても、成りて来るが因縁。これ聞き分け。又内々事情ありては、何か治まらん。何か借りものである。我が自由ならんが借りもの現われてある。タンノウ。身に不足ありてタンノウはでけん。なれど、世界洗ろてみよ。どんな理もある。これから取って、ほんに成る程という。因縁のサンゲえはタンノウよりない。よう聞き分け。仮名な事。どうせにゃならんこうせにゃならん、言わん言わん。身上案じる事要らん。案じた分にはならん。
 明治三十三年六月二十五日
 吉田梶太妻ムメノ三十七才右食指障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも一時に堪えられん、どういう事であろ。皆なそれぞれから心集めて尋ねる。身上から尋ねる/\は事情という理という、皆んな心得まで万事諭す。よく聞き分け。どういう事諭すなら、皆んな中、これもどれも心理というは、何がどうどう事は、五つ五本の指と諭したる。皆な聞いて居る。一人煩いと言わん。同じ皆んな惣々の事と諭す。よう聞き分け。皆な五つ惣々なら、因縁と言う。同じ一屋敷という理以て治めて居る。一屋敷五つ五本の指と治めるなら、治まる。銘々五つの指と言う/\。同じ事なら、五つ五本の指と治め。そうすれば自由自在。皆なこうしてこうとすれば、拵えたるもの組んで行くも同じ事。一時の処越したる。皆んなの理に諭す。よく聞き取ってくれ。
 押して、痛む時は食事もいけませんが、この辺り如何の事でありますか願い。
 さあさぁもうこれ何かの事、食事が味ない/\思う。なれど案じる事要らん。こうなればどうどう、一時案じる。案じる事要らん。皆々心何か理は一つであるによって、銘々なあ、五つ指と言う。銘々なあと言うは心ある。誰彼なく聞き分けて、堪いられんというは、五つ指と諭しおこう。これだけ諭しておこう。
 明治三十三年六月三十日
 畑地音松父宇左衞門身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ理を尋ねる。尋ねるからは、一つ指図しよ。指図は、どういう指図であろうという。もう長い間なかなか成らん中、十分通りたるこうのうは十分受け取りある。受け取りあればこの身上どうと思う。そら必ず思わず。道尽した理は、将来末代の理に受け取ったる。一つタンノウさしてくれ。一つ道、長い道、皆なそれぞれ心以て、どういう事もこういう事も通りたる。これから長いというは楽しみ。なれど身上迫ると思う。そらタンノウさしてくれ。こうして通りたる理は、将来の理に諭す。どうでもこうでも放っておかれん、捨てゝおかれんと言う。一つ、助けにゃならん助からにゃならん。身上どうと思う。よう聞き分け。長い年限の間であった。たゞ一代であるという、そら末代の理。紋型ない処、道付いたる処、将来末代理はどう、この通りたる忍耐心に理ある。これ早く諭して、早く満足与え。一時どうではない。なれど、余程大層/\。その心で早くタンノウ。又後々順序ありて、捨てゝおかん放っておかんという理。すれば、後々満足十分の理である。
 (7月)
 明治三十三年七月一日
 清水与之助五十九才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上が一時迫る。どうやこうやと言う。段々尋ねる処、尋ねる事情はこれまで/\、指図及びてある。長らえて他に事情満足与え、一つには急いでから十分伝え、よう/\治まってある。一つこれからなあと言うは、言うまで。万事澄み切り治まり、人にとりて何どうと言うは、これまで他に満足与え、十分理急いで掛かりた処聞き分け。年限十分通りたら、主も満足/\、他にも満足、一日送りに通りたる満足、一年も十年も同じ事と、皆な満足与えて十分と思うてくれにゃならん。
 押して、満足という処願い。
 さあさぁもう満足というは、十分の理。日が足らんが不足に思う。不足に思わず、急いだ処から心添えて、皆なこれ聞き分けてみよ。一時どうとはない。なれど、一時迫りたる。残りよいと思わず、何をしたんと思わず、何かこれに万事留まる。尋ね返やす理もどういう理と尋ねる。これまで十分通り十分果たし、一つ指図及んだる。指図より十分経ったる日を数えてみよ。よう聞き分けて、主にタンノウさして、十分やと、一つ心添えてやるがよい。
 明治三十三年七月三日
 雁瀬平左衞門六十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ事情いかな事であろうと、一つどうでも何ぼう話しという、それぞれ段々という。どういう事違うのであろう、思うばかり。さあさぁ身に一つ何たると思う処、日々であろ。事情一つ諭す。よく聞き取って、心に十分諭してくれ。どういう事諭すなら、長い年限/\他に構わず、心だけ道を運び、ようよぅに通り、中に又ようよぅこれからなあ、と思う処、身上これなあ、今までなあ、この心持たず。この道ならこそと、これから暫く心悠っくり持たし、十分タンノウさし、一寸見た時はどういう理聞くやら、これと/\曖昧事情ある。よう聞き分け。道尽し損にならん程に。この道楽しみという中に、身上なあと更々思わず。この道ならこそ、この年限までなあ。何か世上理ある。この理聞けば、事情まだまだあるで。これ早々楽しめ。
 明治三十三年七月三日
 谷田寅吉次男寅松二十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうもいかな事情も尋ねるやろ。尋ねるまでの心というは、容易ならん心である。さあ身上という、どうも心得んなあと/\思うやろ。思うは理や。なれど、尋ねるからは、一言指図しよ。この事情よう聞き分け。心に成ろまい。心に取って堪いるに堪いられん。これまで道すがら、何でもという。運んだ理に、どうと思う。いかな事と真に忘れるに忘れられん。堪いるに堪いられん。よう聞き分け。道は末代理である。心鎮めて胸に治めにゃならん。何でこうなると日々であろ。なれど心取り直せ。人間かりものなら、世上も同じ事。知らず/\である。銘々心治まろまい。鎮治まろまい。なれど、世上皆な同じ人間なら、よう聞き分け。この道心尽し、どんな事あれど、二人一つの心、互い/\結んだ中なら、放っておかれん捨てゝおかれん。これより楽しみない。一戸一人なら心仕舞のもの。成って了たらそれ仕舞。なれど、道尽したら末代の理。聞き分け。放っておかれん捨てゝおかれん。いついつまで続くは理。真実続いたら誠。皆んな心持って、優しい、優しい心持ってくれ。これより楽しみない。何処へ詣ったとてないで。この道は天の道。放っておかん。いついつまでなくば天の道と指図しておこう。
 明治三十三年七月六日
 郡山分教会山瀬文次郎本部準員に繰り上げの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事もこういう事も、これも尋ねにゃ分からん。尋ねるから、それぞれ順序/\理ある。順序から理出たもの。そこで、一寸話し掛けたら、その通りに成りて来る。又、せにゃならん。当分/\それこれあちら掛け合い、今日の話及んで、そこで、仕切りた理は又々にして、楽しますように。これだけ一寸話しおこう。
 準員に御許し下されますや。
 さあさぁ尋ね返やさにゃ分からん。尋ね返やせば、ほんに道理やなあと、理がなけにゃならん。当分あちら掛け合いこちら掛け合い、通りた理も同じ事、一日二日三日という、段々通り理に当たる。何も悪い指図やない。結構な指図やで。さあさぁ日がある。十日三十日も同じ事。初めやない。長い道通り、捨てる事ならん。そこで仕切りた理は、一時いかん。ほんに、これなら/\と言う。さあさぁ楽しんでくれ/\。
 土佐卯之助本部員にする事情願い。
 さあさぁ段々手順、それぞれ手順待って順序/\、道一日の日皆なそれぞれ心得るから、道伝え、改め尋ねる。尋ねたら十分諭しがある。これまであちらもこちらもと言う。遠からず/\と言う。掛かりた道尋ねる処、皆な型という、雛形という。その順序に取り計らうがよい。
 本部員に御許し下されますや。
 さあさぁ取り計ろうてやれ/\。
 明治三十三年七月八日
 清水与之助養女に西本みつ二十三才貰い受けの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\尋ねる事情は、段々前いかな事情もどうという、もう一時事情いかなるも夫婦明らか。理を結ぶ。楽しめ/\。もうたんのうやで/\。
 西本熊吉家族共兵神分教会三島事務所内へ入り込む願い。
 さあさぁ尋ねる事情、皆々の心、それぞれの理。一つ理を見分けて、事情理は許そ/\。
 明治三十三年七月十日
 船場分教会類焼につき一同御詫びの上、あと/\心得のため願い(去る六月二十七日東手なる紙屑屋より出火類焼につき)
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆なそれぞれ心を以て尋ねる。事情いかな事情であろう、どういう事であろう、と思うは一つ理なれど、よく聞き分け。一つ諭そう。まあ一時初めて理を下ろし、理の下ろしの初めの台とも言う。それより細々事情から、段々事情集まりて事情、まだまだ事情、それぞれ皆なこうのう有る無きはあろまい。皆な与えたる理、又一時尋ねる事情、心に掛けな/\。影にも思うな。十分すっきりしたら、十分した芽を吹かす。すっきり洗い替え。しっかり心を寄せ。何年以前こういう事あったでなあと、今にも、おうそうやなあと芽を吹かす。
 明治三十三年七月十一日
 清水与之助五十九才身上願い。
 さあさぁ段々尋ねる事情/\、さあさぁ一日、さあ事情ならん中事情尋ねる処尋ねる処、さあ一言/\。もうこれ長らえ/\の事情である/\。どうなりこうなり/\、何でもと思う処、日々思い詰めたる処/\、余儀なく事情、身の処堪えられん事情から、まあ内々満足与え、夫婦中一つ、この道理聞き分け/\。皆んなこれまで、長らえて道すがら通る。皆な諭す中聞いて居る、又諭して居る。皆な為す因縁事情諭して居る。夫婦中、実ないと思わらせん。日々説いたる中ある。夫婦跡目あと一つ同じ事/\。あと皆な伝え出る。夫婦ないと思わず、今日の日という。いずれ/\何よ心に掛けな/\。もう一日の日も短いなあ、掛ける心持たず、前々事情諭しある。身に迫るから、長い夫婦なかったと持つやない。皆な世上から見てすれば、身上楽になる/\。世上のどんな理もある。その道理から心急いで跡目治まれば、年限の内も同じ事、タンノウ/\すれば身の処/\。
 押して、普請そこ/\でき上がりましたから本席、本部長御這入り頂いて、続いて清水与之助移り度く願い。
 さあさぁ心に掛けずして、もう一日の日も何日も同じ事と心治め。もう楽しんだ処、もう一日も/\どうやこうやと思う事要らん。直ぐと/\。
 明治三十三年七月十一日
 吉成森蔵四十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に願う事情は余儀なく事情であろ。もう十分なかなか皆なそれぞれ中、思い掛けなく、どうも堪いられん。不自由これどうであろうと思う。一つ諭す。何よの事も聞き分けにゃならん。これまで道の処という、一寸で成ったものであろまい。この中通り道の中という。世界の中と思い、この中通り、身の不自由どうであろうと思う。よう聞き分け。すうきりと成ってからは、どうもならん。取り返やしあろまい。これまで長らく心あればこそ、身の自由とタンノウ。世界どれだけ財産あれど、身の不自由見分けてみよ。さあ身の処追々。
 明治三十三年七月十三日
 下和田長助四十五才身上再び願い。 (前お指図より、もとの支教会へ引き越す精神定めて居りますが、一時お助け蒙り候え共、又候障りにつき)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情に心得んという。どういう事であろうと思う処、尋ねる。もう大抵ほんの言葉の理で、身の悩みたゞ言葉の理で理がある。身上何たる事と思う。折角なあ、こゝまでなあ、どういう事も思う心は日々であろ。よう心取り直して聞かにゃならん。先々元という、一時どうしょ、ならん。段々コウノウという道理、コウノウありて元へ治まる理、聞き分け。半ば/\理であっては、とんとなろまい。一時身に迫る。どういう事こういう事、心持って一つ理元の処へ理の処へ治まって、これからという処、身の自由ならん。よう聞き分け。前々諭したる。皆な尽した理から出たるもの。よう思案してみよ。一寸入り込んでどうと更々ならん。心にタンノウ治め。道というは、いつになっても変わりないというは道。長々尽し損やと更々思わず、これからという心持ってすれば一寸理がある。タンノウ第一。道の中にコウノウありて、元へ入り込むという。これだけ諭したら、皆々もその通り、段々事情、タンノウ諭してくれ。
 明治三十三年七月十四日
 天理教別派独立の件につき、内務省へ書面差し出し置きし処、信徒を取り調べの事に対し、各府県より内務省へ種々の事申し込み有之、よって今少し確実のもの提出せば却って教会のためかと言われ、よって十二下りを郡山の信徒中西牛郎に解釈させて大綱を内務省へ出す事御許し下されますかと願い。
 さあさぁ何か尋ねる事情/\、前々に一寸一時事情、いかな事情どういう処、高い所という。あれから一つ理合うたら何も言う事ない。高い所は世上の理である。この道というものは、どういう処から成り立った。遠い所高い所は何にも分からせん分からせん。一時にできた道やない。細い道からできたもの。そこで、もう遠からず道見えるで。心しっかり持って、皆んなの綺麗な心より働きする。働きせねば何にもならん。どんな者こんな者、皆な綺麗な者。むさい事では何にもならん。さあさぁもう、どうも一時ならん。道理から聞き分け。どんな大風、雨が降らん、旱水という。月日待っても降らん。どういう事こら何処からできるものぞ。これも分からせん。又一時に吹き落され、一夜の間にはまりて了う事もある。これも何処からできるか分からせん。よう考えてみよ。この元一つ、よう聞き分けてくれ。上さえさあと思うたらこれで結構、と思うなれど、この道は容易では行かん。容易では成り立たん。実というもの世界に治まりて、道理成り立ったらできるもの。もう長い間やない。遠からず成って来る。俺が許した、彼が許した、という事はない。独り成って来る。世界治めて居る者一人ある。始めて居る処へ、どうという処から、持ち出す。出すものは、どしどし出すがよい/\。隠し包みしてゝはならん。十分心に通り抜けたら聞く者ある。出抜けた者ある。あちら騒がしこちら騒がし、こちら聞いたら悪い、又あちら聞いたら善いと言う者もある。そこで、何よの事すっきりこちらからあちらへ耳の通り抜けた者に入れば、一時早業に火を移すようなもの。さあさぁ心おきのう一時出すがよい。まだまだ掛かり掛け。独り分かりて来る。
 増野正兵衞、松村吉太郎明後日上京する願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一日も早う出すがよい。
 筆先の処、大裏で建物して其処で調べをさして、その後別席場に用うるための建物の儀願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それは道すがら道理ある。理に委せおく。あちらから一寸、こちらから一寸、何か一つ/\道理なくば、成り立つものやない。よう聞き分け。何か、どうぞこうさしてくれ、と言うは、ならんと言わん。年限道すがらである。何よの事も道という心以てすれば、どんな事も許さんと言うた事はない。さあさぁ掛かるがよい。
 押して
 さあさぁどんな事も許す/\。
 明治三十三年七月十四日
 増野正兵衞身上なり、又小人おとも身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、いついつ事情にも尋ねる事情、身に一つ心得んから尋ねる。尋ねるからは諭す。これまで、それぞれ指図及んだる。どういう事掛かりて、一つ事情掛かり来るは、皆々中、皆々の中というものは、通りよいものゝ通り難くい。通りよいものゝ通り難くいというはどういう事。何よこの道という、心から一つ、それは言うまでやない、通りて居る。皆なそれぞれ中、万事、此処もこう彼処もこう、ほんにそうやなあ/\。何よの事も、言葉一つからどういう事も治まる。どういう事も成り立つ。万事取り集まり、万事取り光りともいう。そこで、どんな事するも、指図の上よりするは間違わん。指図によって跡目/\、切れ/\の理は合わんというような理もある。よう聞き分け。遠い理と近い理と、理と/\合わせば分かる。持って出る理も、持って入る理も、これから聞き分け。道理始める/\。何よ満足。満足は心の理、優しき者は日々満足。満足は小さいものでも、世上大き理に成る。これより大き理はない。満足広く通り、不足はあちら縮める、こちら狭ばむ。時によれば取れて退く。満足というものは、あちらでも喜ぶ、こちらでも喜ぶ。喜ぶ理は天の理に適う。適うから盛ん。あれこれこれ寄せた者入る。段々持ち寄り、理に入る出て来る。十分満足。満足与えば、わしもなあ/\、これ第一の満足、満足は天より与える理/\。身の処案じる事要らん、案じてはならん。
 はいる出て来るという処、押して願い。
 さあさぁ理は一つに話すなら、あちら取り寄せ、皆々心もそれぞれ映るという。何か満足が、これ第一の台である。不足はどうもならん。よう聞き分け。物持って入る、そこに置いておけ、と言うような事ではならん。大きい小さいは言わんで。小さいもの、小さいものでも満足は大き成る。台々、元々始めたものは小さい。小さいものは満足の台であるで。これよう聞き分けにゃならん。
 明治三十三年七月十五日
 桝井安松身上咳出る事につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事も尋ねるやろ。尋ねたら、又事情の諭しもある。さあさぁよう聞き分けて、しっかり聞き取って、身の処堪えられん、時々いかなると思うから尋ねる。何事も取り扱え。一つ事情聞き分け。こうと言うてどうと言う、こうと言うてどうと言う。したなら何よの事も、それであるこれである、と諭す理をほどき掛けたら、理をほどき、こうしょうやないか、どうしょうやないか、諭してくれ。見難くい聞き難くい、何よ道の上から取って道の上より見分けてやれ。これがこうやこれがどうや、一つ/\道理から明らか道諭すのやで。銘々又上上三名、こうというは皆なそれに成る事や。これまでの道、運ぶは容易やない。さあ急く/\。身に掛かる。日々同じ事。こうしたらこう、どれから眺めても、ほんにそうやな。後々見せてくれ。尋ねたらこういう指図ありたと話して、日々理重なり悖り騒ぎ、日々の理言うたて、ほんに道理諭す事でけん。何程こうやと思うて居たて言えん。言えんから上から上々、二三四五名より、こうと思う事、こうなると台急き出す心あるから一つ出す。しっかり/\/\五つ指の如く諭し掛けたら、その理に治まる。これ段々諭すは容易やない。年限理によって日々治まれば、万事タンノウ治まる。身上案じる事要らん、案じてならん。身上から尋ねたら、こういう指図あったと。見遁す事でけん、聞き遁す事でけん。ならんから諭す。又何よそれぞれという理あるから/\、同じ中でも、大抵下から事情あろまい。皆な上より世上も治まる。これこれ取ればこれ、段々見分けてやらにゃならん、聞き分けてやらにゃならん。知らにゃ教えてやらにゃならん。促してやらにゃならん。代わりとして諭してくれ。皆の中にお前の事の身の上から出たと言う。それでどんな事も諭す事でけん。よう聞き分けば、ほんにと分かる。これ諭しという。
 明治三十三年七月十六日
 深谷徳次郎小人景三四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人/\事情さあ変わりた事やなあ。いかな事でこうなる。どうした事であろ。尋ねるから、この順序諭しよう。よう聞き分け/\。小人事情は何も知らん。小人である。さあさぁ腹中に籠もりて堪えられんというは、よう思案せにゃならん。事情は余程大層。何たると思う。よう思案してみよ。他に事情、たゞ言葉一つで治まれば、皆な治まる。言葉の理が治まれば、そのまゝである。一時掛かりた理は、一時諭す。それぞれ人々あちらへこちらへ、人々諭しに出すやろ/\。よう聞き分け。言葉取って治まれば、身の堪えられんという処治まる。内々どういう事、よう聞き分け。腹中に籠もりて小人堪えられん。見るに堪えられんであろう。忍び切れんであろ。事情は皆同じ事情、銘々事情/\、何が取る何が取る。同学同様世界にある。順序道もこれもあろ。これ聞き分け。堪えられん。腹中に籠もる。親又親々聞き分け。国々にある、あちらにもあるこちらにもある。尋ねる事情、いかな理も聞いて、ほんにそうかいなあ。事情迫りある。これからすぅぱり立て替えにすれば、いかな順序もある。
 押して、他の分教会より分教会生まれたる事情もありますが、このへんの事知らせ下さります事でありますや。
 さあさぁ押して尋ねる事情、あらあら分かれあれど、悟りでは大い取り違いありてはならん。それぞれ中の中、中の第一と言う。言うて一つ理である。これから順序見て、何処もどうや、彼処もどうや、順序理ある。いかな理も尋ね合い、合わせ合い、ほんにそうであると、親々理まで諭しおこう。こうしてくれと言うは、国々理ある。親の理から出たる。親こうと言うは道という理、第一腹中に籠もれば堪えられん/\。洗らえ替えて、腹中に治めてくれ。
 明治三十三年七月二十日
 城島分教会三輪町大字金屋に於て地所買い入れ、分教会の屋敷地に御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何かの事情、皆なそれぞれこうと思う。中に一日以て順序、それぞれ一時はどうかと思た日もありた。皆々精神一つ心を以て一体と言う。心あるなら、どんな事でも成り立たんという事はない。さあ、精神一つの理に許しおこう。さあさぁ許そう/\。
 同分教会三輪町大字金屋八百八十六番地へ移転の願い。
 さあさぁ心一つの精神の理に許す/\。
 同分教会陰暦本月二十八日三輪町大字金屋八百八十六番地に移転普請中は同所一番地に仮りに御鎮座祭の願い。
 さあさぁ皆々これでよいと思う。精神一つ、残らずの精神の理に許しおこう。
 同陰暦六月二十九日屋敷地均らし始めの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、許した理の限り、いつなりと許そう/\。
 同分教会城島を敷島と改名願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ尋ねる処に委せおこう。さあ心に委せおこう/\。
 明治三十三年七月二十三日
 村田豊吉三十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得んから尋ねる。尋ねるからは、又一つ指図に及ぶ。どういう事。身上不足なれば、何が違うやろうと思う/\中取りよう。どういう事も皆な心から成るもの。もう頼りという頼り薄くなり、又頼りがなくなり、思い/\日柄という。よう聞き分け。道という理に心治め。こうという理を治め。一日初め入り込んだる心、将来末代理を治まる。成るも一つ成らんも一つ。道筋という、遠い理由やない、近い理にある。身上不足なれば、どうなろうかこうなろうか、心に思うやない。しっかりせい/\。長い間ならどういう事もある。この心持って、しっかり踏ん張れ/\。
 明治三十三年七月二十四日
 宇恵凖治妻のぶゑ二十九才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねる。身に一つどうも心得ん不思議という、いかな事と思う事ばかり。どういう事違うこういう事間違う、思うだけ皆々にある。よう尋ねるから、諭しする。よう聞き分け。どういうものでなる、と思うやない。皆な組み立て/\ある。組み立てがある。どれだけ盛んになるも、一つ組み立てという、土台がある。これ台として順序運ぶなら、何か安心。案じる。どうしょうか知らんと言うようでは、日は楽しみない。日々台から組み立ぁたる。どれだけの事これだけの事ありても、辛抱運ばにゃならんというは、数々ある。初め土台、一寸に治まったんやない。何か順序始めたいから、それぞれ寄って居る。これより運んで、これより運ぶ事情ない。身上今にものうなろうかという事情、これも捨てておかれん、どれも捨てゝおかれん。これもどうせにゃならん、これもこうせにゃならん、というは、皆な治めば、身上も治まるやろ。
 明治三十三年七月二十五日
 飯降政甚事情願い。 (政甚事情につき、本席の仰せには親子の縁を切って了う、との事の方如何致して宜しきやとの願い)
 さあさぁ段々尋ねる事情、いかな事と思うやろう。年限数えば、余程長い年限。よう一つ、どういう事もこういう事も、一つ/\。年限の内にどうもならん。幾度事情/\、よう聞き分けてくれ/\。抱きかゝえする間は、親の言うようなもの。どんな艱難してるは親の理、もう年限経てばどう言うもこう言うもどうもならんと言うは、あちらから抑え、こちらから抑え、心治まらん。年限長い年限、どうも修理肥遅れて了うては、作物取れようまい。遅れて了うてから修理肥は、どうもならん。実がのりてから、何程どんな事した処が何もならん。実をのらん、遅れん先から手を引いて、まあまぁそれぞれと言うは理。一時許すに許されんというは、皆なそれそせれ心なけにゃならん。世界の理がある。よく思案の処である。心で煩う、心で病む。心どれだけ何と思われても、心から出る。病んで果たす者もある。この道聞き分けてくれ。この道元前々治めた理は、あちらから取りこちらから取り、皆な噛じり欠かれたような道から、でけて来た。一人尋ねる理、一本の根より三本、三本道理聞き分け。もう切るに切られん/\日が来た。切って了うてはそれ仕舞。切ったと見せて切らんが秘密。切って切らんという処は、皆なに委せおく。又席の言う事は成る程の理、世界満足与える理がある。よう聞き分け。抜いた刀でも理に合わせば、鞘に納めるが秘密の理である。さあさぁ抜いた剣も、切らずして鞘へ納めるというは悟りである。切って了うたら、あゝという処混りたら、一先ず暗闇であるで/\。さあさぁ、尋ね返やす事あれど/\、一つ仮名な事で諭す。一人煩いどうした事であろうと家内思う/\。若い年寄によらん。過ぎて行く者でも、根の止まるまでは、何と思うても/\、後というはまあまぁと言う。道理/\、養うから育つ。日が経てばあゝという理、これまであった処の事を、皆なの心に諭しおこう。さあさぁ追々一つ/\諭す。一本の一つ三本の枝、これ一つ第一理。今の処一本の子通りとして二本の子、もう一本子、どちらで成るもこちらで成るも同じ事。一人名前付け変え/\。
 姉妹衆に話しをした上、押して願い。
 さあさぁあら/\話というは、あちらもこちらも聞き半ばで分からん。皆な峠なくば分からん。すっきりまあこちら抑えて行くがよい。本復の理によって又一つという。
 西、よしゑ、南、まさゑの名前にという処。
 さあさぁ一戸を拵えるねで/\。そうして三つに分かる。元芯というは、今煩い、どうであるなあ、こうであるなあ、煩い中煩い中なら、皆な心持ってくれ。道理諭したら、元一本の枝と言う。よう聞き分け。善い事言うも道、悪い事言うも道、どんな事もこんな事も、年限の内に籠もりある。
 もう一戸立てる事。
 さあさぁもうすっきり早い道理にするがよい。まだ分からん処ある。一つ分けてすれば、名前二つになる/\。一先ず別派、共に分かれてという。共に分かれさすがよい/\。すれば我が物であって、支配でけねば他人の物。これだけ諭したら分かるやろう。
 南、まさゑにして、政甚一所に居てという処。
 さあさぁ名前の処ころりと変え。一人名前付け変え。暫くの処、席随いて行く。そうして、ころりと入れ替えば、よう聞き分け。煩い中/\、大病煩うてるも同じ事、一時介抱と言う。一つ用いって、これで本復やなあ/\と言えば、一つ理治めてくれるがよい。
 明治三十三年七月三十日
 植田平一郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあいかな事情も尋ねにゃ分からん。さあさぁ前々にいかな事情もどうと、これ段々結構楽しみ治まり、後に事情どういう事思う処尋ねる事情、又一つ指図に及ぶ。どういう指図なら、さあさぁ万事これまで順序明らか通り、明らか治めたる処、これから一名一つ、何か順序ある。何か心というものは、どうしてこうしてと言うは、言うまで。なれど、追々こうなったらこう、どうなったらどう、一つ理長らく心持って/\、気を休め/\。道理から心の中勇む。心は言うまで。勇んだ理は楽しみ。長らく/\楽しみ、長らく道理ある。これ何か道理治まるなら、身上案じる事要らん/\。これ一つ指図に及ぶ。
 明治三十三年七月三十一日
 本部にて当年暑さも厳しくにつき、暑中休みは陰暦八月十五日まで延引する事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ皆々の心同じ一つ順と言うやろ。さあさぁ一時の処、尋ねる事情は、委せおこう/\/\。
 (8月)
 明治三十三年八月十一日
 船場分教会新築願い。 (船場分教会新築願に付き、教会所桁行九間に梁行六間一棟、北南の方五尺縁付き、玄関二間半に一間、桁行四間に二間半教祖殿一棟、桁行六間梁行四間平家一棟、桁行五間に梁行四間の二階建一棟、桁行三間梁行四間の平家一棟役員詰所、桁行九間梁行三間二階立一棟、桁行五間梁行三間半平家台所、桁行四間半梁行二間立蔵一棟、表門大一箇所、教会四方廻り高塀七十間、北と西の方に入口二箇所、古井戸六箇所埋み新たに三箇所掘る事、両便所五箇所風呂場一棟、陰暦八月一日地均らし及び石搗き手斧始め、後は追々致し度く願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一つ始め掛けというは、どんな事も成り立つ。一つに為し上げにゃならんと言う。楽しみの中に、一つ苦しみとも言うやろ。又一つ、苦しみの内に、楽しみの一つの種とも言う。さあさぁ許しおこう/\。
 明治三十三年八月二十九日
 諸井その身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得んから尋ねる。尋ねるからは、そら諭しおこう。何よ聞き分け。身上程大切ないものない/\。何よ身上という。身上事情から皆な何か事情あるもの。諭する事情は、案じれば切りがない。案じて居ればどうもならん。案じる事は要らん。一つよう思案してみよ。皆な年来という。後思案して、皆々聞き分け。年来と言う。どういう事であろ。こういう事でなろう。分からん/\中から運んで今日の日。この理聞き分け。どう成ろう、こう成ろうという。成ろと思うても成らん、成ろまいと思うても成りて来る。この理因縁。第一定める台。これ聞き分け。世上いかな者もある。一夜の間に影姿も見えん言う。どうしたんぞいなあ、と言うような事は、数々世上に現われある処から聞き分けてタンノウ。こう成ればどう成ろうこう成ろうと思うては、どうもならん。よう聞き分けて、どんな心定め。成ろうと思うても成らん、又成ろまいと思うても成りて来る。どんと心定めるなら、皆々開きつくであろ。
 分教会へ出張すると、急に帰らねばならぬ事重なります故、この辺の事でありますや。
 さあさぁそれは又掛かる処は掛かる。それぞれ段々治めてやらにゃならん。なれど、十のものなら七つまで捨てゝ了うがよい。心に掛けて居れば切りがない。しっかりした者引き寄せて、渡した者、そうして一つ/\運び来れば、それは御苦労やなあと言うなら、道開く。道の台である。いついつ心掛けて居ては楽しみ薄い。付けた理はいつになりても取りやせん、消やせん。いついつ心に掛けて居ては、心に曇り掛けるようなもの。これよう聞き分け。
 明治三十三年八月三十一日
 土佐敬誠二十八才身上願い。
 さあさぁ段々尋ねる事情、どうも身上に心得ん。さあさぁあらあら事情も治まり、又々事情も治まり、さあこれでという楽しみ中に、第一心病まにゃならんという事情では、どうも堪えるに堪えられん。なれど、よう思案取り替え。どんと思案して心治め。道の上の思案治め。道の上の思案とは、どういう事。これまで難儀苦行、どういう道も通り、これからという中に、心に病んで居た分にゃ何も楽しみあろまい。銘々からこれからという中に、こんな事と心寄せてはならん。皆な世上の中へ諭す事情、よう思案してみよ。前々思案改めて、これならと一つ結び込んだる中に、こんな事と思てはならん。大き心治めと言うて一つ諭したる。よう聞き分け。前々事情になりてはどうもならん。中に楽しみ、中に楽しみないと必ず思うやない。道の中にどんな事もある。善い事もあれば、又あゝというような事もある。難儀というは真に応えるなれど、そうやない事情は世界に照らしたる。難儀やない。よう聞き分け。身上の処どうなろと思う。案じて居てはならん。成らん時の事を治め、善い事ばかりなら何も言う事ない。成ろと言うて成るものやない。よう聞き分け。身上の処案じてはならん。これでと言うて、折角なあ、こう成ったのになあ、どうでも照る日は照る、曇る日は曇る。この心治めてくれるがよい。
 (9月)
 明治三十三年九月一日
 重久清吉妻シヅ三十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ一時理を尋ねる。さあ/\もうどうもならんから、尋ねるのやろ/\。尋ねるから、又指図しておくが、よっく聞き分けにゃ分かり難ない。未だ年というは、半ばしか行かん。長らえて、あゝと身上苦しむ苦しむ。これだけの事と思うは、日々であろ。又日々諭すれど、皆々これではなあと必ず思うやない。又身上どうと言う。身上余程大層。早く楽しましてくれ。これまで十分受け取ったる一つ思わず言わず、身上の処どうでもならん、どうでもいかん。日々これだけ尽したのに、何で一つ理がないと思う。又他にも思う。よう聞き分け。尽した理は、将来末代の理に受け取ったる。理は日々受け取りある。よう聞き分け。半ばという/\中になあ、又世上から何と思うやろ、又沸くやろ、思うやない。世上眺め、世上へ諭す理聞き分け。為す事情、成ろと言うて成らるものやない。又成ろまいと言う、成りて来る。成ろと言うて成らんも因縁。そこでどうなるもこうなるも、よう聞き分け。何をしたんというは、これまでとんと計り難ない所に、道の理下りたんは、容易やない。これは末代続かにゃならん。これよう聞き分け。一時やない/\。早く諭してくれ。
 明治三十三年九月一日
 植木平助六十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ一時理を尋ねる。さあさぁ何ぼうでもならんならんと言うは、これ日々の処であろ。又それぞれ段々運べども理がないという処から尋ねる。尋ねるは一つ諭す。よう聞き分けにゃ分からん。道という理という、年限通りたる中に、身上どうと更に持つな。思うな。道に理がありて、これまで通りたる理が直ぐに受け取ったる。身上どうであろと尋ねる。一時大層/\。タンノウして、十分タンノウ諭してくれ。道という、理という、一代と思うから頼りない、と言う。そうやない。十分尽した理は受け取ったる。理は一代やない。末代。これよう聞かせ。これまで通りた理は、十分受け取ったる。受け取りあれば、又身上どうと言う。身上世上見てタンノウ。タンノウしてほんにと、そうやなあ、よう聞き分けて、道の上という理が治まれば、又一寸暫くと言う。
 明治三十三年九月二日
 西郷長蔵四十四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という、さあどうも一時に迫る処、よう一つ聞き分け。成らん。どれだけ諭すれど、成らん。又銘々どれだけ思えど成らん。成らんから尋ねる。一つ道理から一つ諭すによって、よう聞き分け。今一時に迫ると思うな。遠く事情戻る。一時堪いられんなあ思う。しいかり聞き分けて、道の上からタンノウさすがよい。道の上からはタンノウは第一。これまで何も分からん/\中から銘々も大抵尽した理に、身上どうと思うやない。思てはなろまい。事情は世上にある。世上の理を見てタンノウせにゃならん。世上には影も姿も分からんというような者は、世上多くある。ほんにそうやなあというは、それがタンノウ。タンノウは、前生のサンゲである。さあ身上、さあ身上、一時でない。なれど大層。道の上ならこそ。又諭す言葉という。世上の中には、戦場へ出てどんな事もある。これから見てすれば、どんなタンノウも出ける。道の上に長らえ、尽す事情は皆受け取る。何かタンノウせにゃならん。これ一つよう聞き分けてくれ。
 明治三十三年九月三日
 西村喜之助小人をのぶ身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ小人から事情尋ねる。小人事情尋ねる。尋ねるからは又一つさしづ及ぶ。子供幾人ありても同じ事/\。もう小人の間というは幾人ありても同じ事。よう聞き分け。何かの事も大何小難と言う。大難小難というは、もうどうもならんか知らんと思う。そうやないで。大難小難聞き分け。身上どうや知らんというは、皆な可愛い。どうや分からん/\という処から聞き分け。道理から見れば、寄り来る理ある。寄り来る理に元々より前一つ先に立ってすれば、親と言わにゃならん。これ聞き分け。大難小難言葉下だす理聞き分け。助けにゃならん、助からにゃならん。道の中へ理聞き分け。これまで身の障りあった/\。指図角目角目から、ほんにそうやと合わせ。小人怖わいようなもの。そうやない。よう聞き分け。大難小難と言えば、どうや知らんと思う。そうやない。道の中真っ直ぐに通りよい。曲り/\遂に案じる心ある。案じてはならん。それぞれ遠いやない、近い。近い理見分け聞き分け。数の中小人幾人ありても可愛いが親の理。一寸どうでない。小人大層であれど、一時どうとあろまい。皆な寄り来る/\。人は皆、子供のように理を治めてくれにゃなろうまい。
 明治三十三年九月四日
 春野喜市長男貞造咳厳しくにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人と言うやろう。さあさぁ見るまでは、どういうものともこういうものとも分からん。見るや否や親子という/\。見るまでどうやらこうやら分からん/\。小人という、親というは、小人の処、親という理はどうでもこうでも中に皆なある。子ある、親ある、未だ親ある。この理聞き分け。銘々掛かりて来にゃ分からん/\。知らず/\通り来たる。これから言葉諭す。諭しから自由の道知らしたい。順序長らえての中である。親というは、長らえての中の道理聞き分け。顔見たら銘々もその道理、苦労銘々して見にゃ分からん。我が事に掛かれば、遁れるに遁れられん。よう聞き分け。小人もうならんかと思う。なれど、一寸大層。なれど、親に成る程、神の道は恐ろしい怖わいものやなあ。この道理のほどきよう諭す。一時どうでもない。なれど、うっかりして居られんで/\。
 押して、親という処を諭し下されますが、老母の処お諭し下されますや。
 さあさぁ尋ねる処/\、理は二つといえど、一時以てどうとあろうまい。なれど、一つ長らえて事情運んだ。その日実分かりたら、どちらからもどうしょうやないか、こうしょうやないかと、その心に添わにゃならん。
 明治三十三年九月九日(陰暦八月十六日)夜九時頃
 刻限。(本席の御身上前日より大変御障りの処へ刻限の御話しあり、本部員一同拝聴す)
 お前等何を待って居るぞ。今晩で二晩の夜明かし。さあさぁ皆の者、何を待って居る。何を聞くやら、良き事ばっかり思て待って居る。明日日どういう事聞くやら、もうこれ今度という今度は、夏の休み月の半分も日延ばしたやないか。休んだやないか。一日の日が来た処で、間に合わんとしてみよ。どうなるぞ。よう思案してみよ。何も聞かず、甘えて居るも同じ事。そら三才児も同じ事。何時どういう事できるとも、見にゃならんとも分からん。どういう峠越さにゃならんとも分からん。明日日どういう事見にゃならんやら分からん日になりたる。これまで年限長いと皆な諭したる。よう思案してみよ。先の事知らしてある。後や先になる。皆な一つ/\調べてみよ。嘘はありゃせん。皆な先の事言うたる。言うておいた事は、年限の内にはどうでも出て来る見えて来る。どうでも先の事言うておいたら、その日が来る。百年の先の事言うておけば、三十五十の者は知ろまい。なれど、どうでも出て来る。これよう聞き分け。元の話はこのくらいのもの。よう聞き分け。これからという、これから嘘は一つもない、という事思案せ。嘘というは何も旨い事はあろまい。真実というは、真実見えて来る。嘘と思うたら嘘になる。誠思えば誠出て来る。そら遠い所やない。内に出たる。傍の者も、一名二名に巻かれて居た。三年四年は自由自在にして蔓られた。一言も返やした者はあろまい。神の道に嘘はない。嘘に旨いものはない。勇んでくる。嘘やない。結構台である。これだけ諭したら何ぼ書物に出そとまゝや。書物を起そとまゝや。さあさぁもう一言/\言うておく。あの者偉い者、偉い者が捜して来る。尋ねに来る。捜して来る者より、もう一つ偉い者でなくば、捜して来ん。元は捉まえどこないような者、なれど、一言説いたら、百巻の書物に出来る。日本に数ない偉い者出て来る、捜して来るとも分からん。これだけ説いたら分かるやろう。子供何言うやら。他所に移した花を見て、あの根貰うて作りたいと言うは、親に子供が無理言うてるも同じ事。とんだ話し、難しいと言えば、どれだけ難しいとも分からん中に、どうなりてもという、真実欲しい。紙より薄い物でも、真実積み重ねたら、神が、どんな刃差し向けようがどんな大砲放そうが受けんが、神の自由。これまで説いたる。後にあるか先にあるか、中にあるか。これよう聞き分け。行きなと言う所へ行て、五人の子供、親二人ある、二人の子を抱かまえ、後三人深い所へはまりて了うたら、どうなる。これ聞き分けて、皆々の心、真実という心、十分真実欲しい。これまで真実やこさり、あちらこちら苦しみの中に、道を拵えて来たる。真実鮮やか話、もうどうなろうと言うとても、遠い所からやいやいと言う所から、通りての道、もう十のものなら七つまででけた。もう三分でけたら一尺の厚みの舟やで。鉄の舟なら、どんな所でも通るげな。碎こと思うて碎けんで。これより豪い物ないと言うても、上あるから碎ける。碎けて了たら、どうもならん。これしっかり聞いて楽しめ。よう聞き分け。嘘に旨いものありゃせん/\。嘘程恐ろしいものはない。なれど、真実程結構はない。楽しみこの意味、何程結構とも分からん。もう明日日/\、世上から待って居る。なれど、今の間に、何と、どういう話あるや知れんと、良い事ばかり待って居る。なれど、戴けん時にはならん。もう年取れた者、一戸の中なら一夜風邪引いても医者に掛かり、神信心もせにゃいかんと言う。この道という、道に理がありゃこそ。良い物貰おう/\というは、三才児と言う。子供と言う。無理なき事や/\。親に添うてるも同じ事/\。何とも親から三才児同様。今夜の話これも一筆留めて置かにゃならん。年限の内には、国々作物取れん事もある。あちらも取れんという事聞くも同じ事。年限の内、これも一寸聞いて置かにゃならん。明日日は我が所という。遠い所は分からん。陰から話聞いた。席始まりてない/\という事、あちらこちらへ聞こえたら、大変困難やで。どうなりと又々話し風変え品変え、人々あるによって満足与えにゃならん。人変わりても満足渡す。一年で帰るとも二年で帰るとも、三年で帰るとも、分からん分からん。よう聞き分け。びっしゃり閉めて変わる。何ぼ出したて出し切れんが、神の道。すっと入りて、すっと出る。びっしゃりと閉めて、びしゃりと出たら、そのまゝ。そのまゝ、三つ四つ言葉。これ崩したら、何程の書籍になるとも分からん。もう後や先になるけれど、ちゃんと綴りておけ/\。
 明治三十三年九月九日
 佐々木兼太郎三女芳十二才以前身上障りより事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ子供/\という。子供、どういう障りてあろ。まあ一寸々々これが障りてあろ/\。どういう事の障りてあろか、思い/\日を送りたる。順序尋ねにゃ分かろまい。尋ねたら、いかな指図あろと思う処、容易ならん事情諭す。日々という、道理一つ。今日の日、まあ/\長い年限の間、これまで/\道の事情通り、どういう事であろ。銘々言わず語らず、通りたる理あろ。なれど、通りたる精神一つ持って今日の日。何か真に治めてくれ。遠い近い言わん。遅き早きは言わん。事情は五つ指五本の如く結び込んだる。銘々所々万事心に掛かりて心に治め。心に掛かるは天然。天然という理を、真の心に治め。万事の理ある。又子供理ある。万事治め。万事安心。案じる事要らんと、しいかり聞き分けてくれるよう。
 明治三十三年九月十二日
 平野楢蔵北陸支教会事情のため出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情、何か事情は、それは一つ理は皆な分かる。事情へ願い通り許そ、許しおこう。
 北陸支教会担任岩崎源右衞門事情につき、増田亀次郎を担任に致したきにつき平野楢蔵心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあまぁ長らえての道筋、先にはどういう処であろ。道順序十分という処、身に一ついかな事と思う。なれど、そうやない。道は末代理、末代理なら力落すやない/\。道は末代と言えば楽しみ、どうなろこうなろ、楽しみ治めてやるがよい。
 明治三十三年九月十四日
 本席身上願い。 (本席御身上夏頃より少々御障り有之、尚事務始め前より大変障りにつき、一同相談の上事務始め下されたら、第一先に本席身上の事一同の心得までお指図仰ぐ事にて親神様へ御願い申し、御身上御助け下されましたが、一昨日又昨日なりお授け御運び下されしが、夜前御身上御障りにつき本日一同揃うて願い)
 さあさぁ何か尋ねる処/\、皆な前々に一つ/\事情、身の障りどういう中こういう中、一夜戦い一つ事情、あらあら道理だけ話し掛けたる。諭し掛けたる。刻限という、今まで神一条の理で通り来たる。世界始め掛け所々名称と言う。名称は、これはこれ長い年限の間に、又候/\では、世上へ渡る事でけんから、あちらこちら、ほんの路銀を渡したるようなもの。大抵これだけこうしたら、一人歩きでけると思うてはならん。又候尋ね掛け。決してならんというはどうと、沸かすやろう。ちょい/\の処、あら/\こうしたら十分というはそう楽々の道を先という、楽々の道を先という。楽々の道を先に立てゝ、末を止めて了うたら、世上の理も同じ事になる。どうでもこうでも神が連れて通り来たる。中はどうなりこうなり世上に部下という処、一つ/\名称下ろしたる。何よ一名一人で行くなら、何よ大きい成ろうという。それより談じ掛けたる。又候一つ同じように一つ別派という、独立という、小さいものが先という。この道というは、どうと皆な思う/\。心はころりと違う違う。そこで、どうでもこうでも天然と言うたる。天然の道には急いたて行くものやない。天然は道理で出来たもの。あちらへ頼みこちらへ頼み、それは代を以て代物買い寄せるようなもの。代を以て買い寄せるは仮名なもの。この道始め掛けたは、なかなか容易でできたものやない。何も知らん者寄って、高い低いは言わず渡りた。そこで、じっくり溜めておけば天然という。天然は節ある。天然というは節から理治まる。これは天然と言う。急いては行くものやない。急えたて行けやせん。一足に跨げる事できん。そら行けやせん。踏み台なくばいかん。どちらへなりと跨げようと言うは世情という。まあまぁこれから聞き分け。成っても成らいでも構わん。掛かりは年相当の者寄り合うて天然の道を楽しんで居る。一代はどうでも苦しみ通りてくれるは、神の楽しみ。連れて通る道ある。連れて通れば、どうでどういう事聞くやら見るやらと諭したる。証拠なくば頼りあるまい。紙一重という。紙一重が何ぼの道とも分からん。刃も受けん。こら容易やない。諭しこれだけ諭すによって、よう聞き分けてくれにゃならん。身上という、長い間暑さも休みどころやない。どうであるかこうであるか、と力添え、心一つに成りたるなれど、大い間違いで、何がどう成ったてこう成ったて、身上に掛かれば、身上から安心ならん。どうしょうこうしょうと言う者さしておくがよい/\。精神からさすは年限から見て、世の中もあれば不作もある。前々諭す紙一重、なかなか頼り厚きものであるで。内々それぞれ皆な寄り来る、入り来る中皆繋ぎ合い、細い糸でも大抵やない。繋いでくれ繋いでくれ。繋いでまさかの時には何処から稼いで居るやら、一時に影出る容易ならん諭である。早い遅いは言わん。言い掛けた道は、どうでも見せる。内という、上に立ってる者、よう聞き分けてくれ。この道の中、本部/\中という、それぞれ寄り合うたる古き中は因縁と言う。因縁んは深き心の理以て弘め掛けたる。難しい中でも通り掛け。楽しみ路銀渡し掛けたる。これから何よ指図違わん。違う事諭さん。内々大枚用意なけにゃならんけど、用意ならん。用意薄い/\。天然の理が望む。何よ賄い/\一つの理で成りたる。どうするもこうするも、一つ理聞き分け。楽しみなくばできん。身上不足あれば、何も楽しみありゃせん。楽しみなくばできん。明日はよかろうか知らん、夜明けたらどうというようでは、楽しみできん。これもさあさぁ道をつけるは皆なの楽しみ。指五つに加わりてくれ。あんな者あんな者と言うその中に一つ理結んで年重ねたら、どのくらいの者に成るとも分からん。皆な信心から寄り合うたる。皆な初めは探り/\、探りは第一理に成りたる。皆な偉い者や。あれやなくばならん/\と皆な手を置いたる者でも何もならん。内から出たるやろう、これ雛形である。これ心一つであるものなら、そうやろう/\と言うて分けて通るは、楽しみである。これよう聞き分けてくれ。
 押して、繋ぎ合いという処は、網島の方でありますや願い。
 さあさぁ何よの事も尋ねる道理/\、段々という、古いという中に一つ理というは、働きあり/\、なれど、どういうもので発達ならん。陰から思えど救ける心ない。何よ身に応える五本の指、世上から見ても端々の処二つに諭せん。一つに区域分ける、一つに区域分けば鮮やかなもの。同じ一つ理といえど、どういう理も聞いて分かる。これ聞き分け。名称の中先には数々ある。道ならん処、理に添わん理はどうもならん/\。細々なるは、どうもならん。よう聞き分けにゃならん。前々古い中にいかな道も通り、今になあと言うは、これ放っておかれん。どういう処へ使い、益なき事したと言うやない/\。よう聞き分け。先々皆な心に分かる、何程隠しておいたて、道理から尋ね返やす処、運び合うて繋ぎ合うて、陽気の心治めるなら、又々五本の指を栄えるという指図しておこう。
 又押して、お指図の内に賄という処は、本席の処本部の内から運ぶ処でありますや願い。
 さあさぁ段々尋ね掛けたる、諭し掛けたる。追々道の心に悟る。心に分かる。談じ合い、段々談じ合えば、理は分かる。よう尋ね返やすに諭す。前々古き話しに伝えたる。十分筆にも取らしたる事もある。一つ諭し言い合わし、又一つ言い合わし、何か一つ/\談じ合いて、段々合わせし、ほんに成る程間違いという道理治まれば、曇りありゃせん/\。世上待ち兼ねて居る。どうもならんようになって了うてから、どうもならん。前々席と言うたる。席が勝手でした事一つもない。席勝手ですると思うたら間違う。前々一つ掛かりた事ある。大い理で成り立ったる。これからは、よう聞き分け。一名煩わし、席居るか、席欲有るか無いか、聞き分け。折々人に誘われ/\、折々話する事ある。これだけ本部/\と言う中に、席という名のある者あるか。これに答してみよ。席というは、休みまで働かさにゃならん。席の理安楽に暮らせるか。席はタンノウしてるけど、道理又外れる/\と、どんな事になると、どうでも何もならん。世界並も同様になりて了う。疑うやない。天の理に違う。天の理に違えばどうもならん。これよう聞き分けくれ。さあさぁもう筆一点を打って印し掛け。もう一年後隠れた者ある。三つの道理という中に一つ隠れた一つ理は、席に心になりて席の胸の内思案してみよ。年取れたる理察してくれにゃならん。今日まで、教祖存命かくれ、席に心映す。それから年限道筋よう聞き分け。道筋に、どうしてくれこうしてくれとは、席は言わん。年限来て、どちらもいかんこちらもいかん。心合わして人間心ばかり掛けたる理ある。よう聞き分け。皆んなそもそも一人頼りと思うた者は暮れた。何でも彼でも連れて通らにゃならん。こういう事は、今日の日まで言わなんだ/\。神の理に頼む、皆々の理に頼む。
 明治三十三年九月十四日夜九時
 刻限の御話し。
  アヽヽヽヽヽヽヽウンヽヽヽヽやれやれやれ、あゝやれ/\/\、まあ、あちらへ廻りこちらへ廻り、どちらにもあちらにも、皆々さあさぁ、まあ一寸早く話したい。どういう話したいなら、早く古い話したい。これまで刻限にしたいと思えど、出けん。どうやらそれぞれ道理言わにゃならん、聞かにゃならん。これでは放っておけん。皆な一つ寄りたる。こうもせにゃならんどうもせにゃならんと、今夜という今夜寄ったる刻限九時という。程のう刻限移るから、くどい話する/\。どうこう古い中には、あれこれ現場目の先にした事はして居る。なれど、古い事は、ほんにと知ってる者はない。ほんの二十年二十四五年は知って居る。これから後の十年以来というは、とんと分かりて分からん。書いて筆に残した事はない。実際は十七号筆先という、珍しいものがあるそうな。見たいなあ、聞きたいなあ、これはどうも見とうて/\、聞きとうて聞きとうてならんというは、世界に多分ある。なれど、容易に見せる事はでけんで。又真に聞きたいと言う者には、そら聞かさにゃならん。なれど、うっかり出せん。天然と諭したる。ぼつぼつは天然という。昨日や今日に出たもの天然と言えん。天然外したら、一も取らず、二も取らず、何をしたんやらと言わにゃならん。皆々今夜という、今夜は古い中一寸古い話、俺等はこう思う、と言う者あってはならん。古い処は筆取ってないから、道理聞き分け。どういう道から成り立ったる。最初という、三十七年前、その前又長い。三十七年後の者知ってる者一つもない。ほんの話しにそうであったそうな、と言うだけ。実際見た事はない。難儀苦行の道は分からん。よう聞き分け。三十七年古い俺等どうや、俺等こうや、影姿なかった。後々難儀は話しだけ。皆な心に治まってないから聞いたゞけ。今勢から取り締まり、万事仕難くい。これも古い話し、刻限と諭したる。天然というは、皆ないつの刻限にも一筆なりと言うてある。三十七年後尋ねてみよ。日々替わり合うて来る。替わり合うて詰める。暑けりゃ、ふわら/\と扇使いしてでも尋ねらる。又寒けりゃ大火鉢に大き火を起してなりと、尋ねてみよ。嘘はない/\。聞いた事は忘りゃせん。これだけ話、早く/\と思えど、どうもならん。筆先証拠。今年先十年二十年先の者成ってから、話しというは、実際その場/\であらあら分かる、昨日はどう明日はどうと尋ねてみよ。昨日はどうしたこうしたと言えば、分かる。今の事権力あってはならん、微力では行かん。神の道が止まって了うてはならん。艱難苦労、教祖存命中、先々映りたる。どうでもこうでも、天然で成り立ったものは、何処から眺めても曇りない。どんな者が見ても水晶玉の如く、どんな者でもこの道理の一つに集まる。よう思案してみよ。これこんなぐらいで神の道止まりて了てはならん。一つの道理に、三十七年後の影も姿も分からん処からの道楽しんでくれ。踏み被ぶりありてはならん。よう聞き分け。一年でも古い者、後の現場見て居る。新らしい者は結構だけ知って居る。話し聞いたゞけで現場分からん。取り持ちという、取り成しという、皆々あちらから持たせば、一つの力、こちらから持たせば、一つの力。あちらこちら四方力と成ったら、六方八方と言う。そうしたら、どんな事したとて、どんな風吹こうとも、倒けそうな事はない。これは天然と言う。偉い事でけた。六十年という古い道、何処から眺めても彼処から眺めても、出けて来たら世界の玉と言う。それから段々伝える。又、刻限追々する。元へ話を返る。三十七年何も影姿なかったもの。どうもせにゃならんこうもせにゃならん、というは、これは神のしんの柱と言う。神の力薄いものである、細いものである。なれど、どんな事あっても動かんは、神の道/\。どうなりこうなり、その日来たい。又そこえ/\、土台でけたる/\。あちらにこちらにも、土台出けたなあという。こら雇うてするやない。又価出してするやない。これは天然の理として独りでけて来るで。今の刻限は、これで一筆止めおくと言う。
 明治三十三年九月十六日
 大谷金太郎五十二才身上大変障りにつき願い。 (高知部内岩浜支教会長、元は医師に有之)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上事情、さあさぁ一つ理を尋ねる。さあさぁ一度二度容易成る成らん/\処、又候これは芯が痛むであろう。それぞれから皆な駈けつけて、もうこれ一時の処身上迫りたる。一時ではない。身上余程事情迫りたる。成る成らん一つの理は渡しおいたる。何よの事前々から組み立てた節という。節を越したる思う。一時身上迫りたる。大層/\という事情諭すが、事ある。第一満足与え、一時皆々心に楽しみ一時諭してくれにゃならん。身上一つ迫る。諭さにゃならん。ようよぅと思えば、身上に理、余儀なくの理。さあさぁ成っても成らいでも、尽しただけは道と言う。これ末代の道の理である。一代と思うたやない。これ一つ第一の理に諭しおこう。出越して居る処、今は会長と言う。何か一つ/\、これまで早く順序の道を運ばにゃならん中に、一つの大ぶしに掛かり、はっと思うた一日の日もある。中に、一つ理早く治めたい。そこで、どうでもこうでも、あちら教会こちら教会、それぞれ所々何でも彼でも他に一つ早く伝え、本部一つの理に治めにゃならん。これ楽しみにしてくれにゃならん。主が来るなら、否やの理を渡すで。さあさぁ今一時迫りたる処、何よの事もタンノウさしてくれにゃならん。何よ尽した処皆な受け取りてある。一つ諭してくれにゃならん。さあさぁ後々の指図、会長という名のみ諭したる処、あらあら分かりてあるであろう/\。
  明治三十三年九月十七日
 増野いと身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上から一つ話々。身上に事情あれば、どうも堪えるに堪えられん。一つ何よの事もよう聞き分けて、出越して居る処、余儀なく事情である。長らえての事情長らえての処は、日々便り/\、又それぞれ中に一つの理というは、皆な互いに理結び合い、それぞれ道理事情照らさにゃならん。これよう諭し置こう。又、身上から呼び返せと思うは、どういう理と思う、こういう理と思う。皆な話し合うて連れ帰れ。同じ一つの中でも、西向いてる者もある、東向いてる者もある。西から北向いてる者もあれば、東から南向いてる者もある。それでは天の理とは言えん。何でも彼でも、東向こうと言うたら一時に東向く、西向こうと言うたら一時に西向く。これを、一つの理に諭するによって、ようこれを聞き分け。もう一つ、立ち戻らにゃならん理もある。何でも彼でも、一つの道理。世上へ明るい事情。一時何かの処、何か言い難くい/\、という事もない/\。それぞれ談示の中に、皆な寄り来る中に、たった一つの理を立てば、何も難しい事はない。善い事も悪い事も、皆な寄ってするなら、親が悪い所へ連れて行きそうな事はない。何でも一時戻らにゃならん/\、道ともいう。日々どうよこうよと説が立つ。怪我あってはならんから、これを早く談じて、一つの理伝えてくれるよう。
 押して、増野正兵衞、松村吉太郎両人一時帰る願い。
 さあさぁよう聞き分け。もう何箇月になるか。全く十日や半月の事やない。一時皆な帰れと言う事は要らん。今一時差し掛かりてある。何を放っといても帰らにゃならん。これを早く伝えてくれるよう。
 明治三十三年九月二十一日
 旭日支教会長岡本善六腹痛につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一時/\堪えられん。いかな事であろうと思う。堪えられん事情、それぞれ眺めてそれぞれ心と言う。よう一つ聞き取って心に治めにゃどうもならん。身上お腹から痛んでならんという。よう聞き分け。身の堪えられん時は、何も思う事あろまい。又他にそれぞれ道通りて居る者も、人の事と思わりょまい。どうしてなあこうしてなあ、真実というは道の理である/\。どうしょうこうしょうと、何程思うたて、たった一つの身上が堪えるに堪えられん。一つ理である。何様も皆なその通り。この道という、しいかりと思うはしいかり、不安不安と思うは不安。何程、どうしてやろこうしてやろと思うたて、皆なそもそもではどうもならん。皆人の事とも思わず、我が事と思てくれ。さあ身上大層、大層から踏み止め。これまで長い間の道筋、よかったかと思えばばらける。心に思うよう行かん、と思い/\年限経って了たる。よう聞き分け。遠い所の話も聞くやろ、又見るやろ。所、道の理、どれだけやろなあ、どれだけやろなあ、世上小首傾げて思案なりたる。元々不安ではならん。この道、どうしてくれこうしてくれとは言わん。真実ありて思い/\添わなんだ。なれど、これから精神あれば、一時踏ん張り出ける。元々から古い事思い出してみよ。年限何をしたんやらと思う日あったであろ。皆々国々所々見て、真に誠治めるなら何よ自由。よう聞き分け。何程の物ありたて、身に不自由あれば、堪えるに堪えられん。神の道に物なくなして、不安と思う。よう聞き分け。神の道やのうても一夜の間になくなした者もある。何時大き風中たりて倒けて了う者もある。こら世上の習え。又真実運び、心に成程と精神思うなら、種々と思え。年限尽し増ぁしたら、どれだけになるとも分からん。道自由と諭しおこう。身上に長い指図した処が、一時小康が治まらん。早く助けたい助かりたいは、皆々の心、皆々の理。よう聞き分けて、将来忘れんよう、一時改め。身上一時大層、大層なら大層、大層改めるなら又一時、と諭しおこう。
 明治三十三年九月二十二日
 堺支教会役員周旋の妻婦人会を取り結び、教会入社祭の当日婦人等御勤の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆なそれぞれ集まりて一つ事情、さあさぁ理は許しおく/\。
 明治三十三年九月二十四日
 増野いと身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上から一つ理を尋ねる。身上尋ねる。尋ねにゃならん。一つ事情身上の処に切なみの処、一人に取りて堪えられんと思う。又一つ見て思う処、身上から一つ事情諭すによって、よく聞き分け。身上の切なみもいろいろにある程に。段々にある程に。又、一時どういうもこういうも皆な話し、談示とも言うたる。身上判然ならん事思い出して堪えられん。身上長らえての処案じる事要らん。長引いても案じる事要らん。よく聞き分けにゃならんで。何処にどういう事あっても、何処にこういう事あっても、どうもならん。どういうもので、あんな事になった。そこでどうであろうこうであろうと思う心は、ちょとの理である。余儀なくの事情であろう。思い違いの理あってもならん。どんな者が出て来ても、どんな者が入りても、道という糸より一つ細い理を楽しみと、諭しおいたる。そこで、世界の道理というものもある。世界に理下ろしたる処もある。道中長らくの間の路銀という、一つの理残し置いたる。世上という処も、思わにゃならんが、思い過ぎてもいかん。思い過ぎてからと言うて、人の力を借りて為すようでは、天の理とは言えん。あこへ入りたら細い糸筋のようなが引っ張りてある。往還になったら、寄り合うて来る。今一時という。一つ成る理も心に持って、成らん理も心に持って、これだけくどう/\諭すによって、成る理成らん理心に治めてくれ。人を頼りと思う、一つの心はどうもならん。そこで又々先は恐ろしいものが出て来る。一日の日までどういう、遙か長い天然という理を以て、薄い紙一枚より薄い関が通る事できんが神の道。人間という道なら、強い弱いある。神という道は、年限を待ってできた道であるから、それを心で壊しては、どうもならん。四方八方糸筋が引き廻してある。又八方敵の中、細い糸一筋引いて防いで居る道である。糸口は一筋である。これを切っては、踏み止める事できん。そこで、どんな者でも二つの道を持って、心に治めて通らにゃならん。入ろうと思えば、嘘を言うまいぞ言うまいぞ、諭したる。嘘に旨いものは何もない。こりゃ世上糸一筋がどんな土手ともどんな垣とも分からん。越せんが天の理とも言う。天の理なればこれ来ても帰らにゃならん。これよう治めてくれるよう。又建家の中にも、住家なら住家、建家なら建家、道理を心に違わんよう。住家というは、たった三つの建家が初めである。後々住家という。建家は容易に行かん。この一つの道理を聞き分け。どんなもの建てたて一間四方建家も、十間四方の建家も、住家は住家。一間四方の容物も、十間四方の建家も、容物と言う。皆々の心に治めてくれ。そこで、又一つ道という道理を以て糸の中に納めてある。何処へ廻りても、糸が邪魔になりて、入るに入られん。どうなりこうなり入りたとて、天の理によって直ぐと出にゃならん。これ十分の理治めて、皆々の者しっかりと聞き分けてくれ。たゞ糸口は一筋の糸、取り締まりたる道理に諭しおこう。
 前々お指図を悟りますと、春野利三郎生まれ更わりてありますか、出直したる日時と生まれ出での日時同じ事であります、利三郎の生まれ更わりでありますや願い。
 さあさぁあゝ因縁/\。心に因縁の理を持って、知らず/\に因縁。因縁の理という。しっかり/\。
 押して利三郎でありますや。
 なあ/\。
 前々お指図に、あちらからもこちらからもこうしようと言うてとありますが、これは老母初め家作してたんのうさす事でありますや。
 さあさぁ尋ねる事情という。さあさぁその言い条という。一寸尋ねた処、小児たる順序諭しおこう。その日という、その日が来ん事にはできようまい。この身上、どう思うこう思う。それぞれともいう。たんのうさゝにゃならん。それは心に委せおこう。
 まだ地所もありませんから、皆な段々追ってする事に願い。
 さあさぁこれよう聞き分けにゃならん。何言うも考えともいう。事情中に談示という、一つの理が治まりたら、一日の日を以て委せおこう。
 明治三十三年九月二十六日
 植谷梅松三十一才沢田善助娘とめ二十五才縁談事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\、縁談一つ事情尋ねる。尋ねるからは、一つ事情一つの理に諭そ。縁談というは、よう聞き分けにゃならん。夫婦二人は言うまでもない。親々言うまで。夫婦一代一つ心、その心理に、どうでもこうでも二人、二人の理に心が治めるなら、何時なりと許しおくで。この理聞き分け。さあさぁ許しおこう/\。
 明治三十三年九月二十七日
 本部にて仁興村の材木買い入れの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ普請用木という/\/\、いつ要るとも分かろまい/\。いつにゃどうせにゃならん、こうせにゃならんという事は、まだ分からん。沢山ある時に寄せておくがよい。いつ何時とも分からん。なれど、用意と言えば、そら許そ/\。
 然れば教長の方へ申し上げて買わして貰いますと願い。
 さあさぁもう十分の何年でもというは、尚々の事。今一時と言うは、ならん。なれど成る日に一つ。成るだけの事働いておくがよい。
 明治三十三年九月二十七日
 これまで本部に古く細道の時に通りてかくれたる者の霊祭を、臨時祭として閏八月十五日に勤め度く願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ道のため/\、もうこれ暮れたる者は、何処から頼りもあるまい。古く通りたる者は、それ分かりある/\。暮れたる者から、どうしてくれこうしてくれ、そらあろまい。今一時道の心あれば、そら心だけしてくれ。大層は要らん。お前これだけ、お前どれだけという事は受け取れん。成る者も成らん者もある。これは折角の道剥がして了う。もう心だけ運んでやれ/\。そうしたら皆な楽しんで来る。心だけ/\。皆な楽しみ/\。どうしてこうしてという道定めば、成る成らん道ある。さあ何時なりと許そ/\。
 見計ろうて、金少々下げる事願い。
 さあさぁ何ようの事も同じ事、心浮かむも一つ理/\。何でも彼でも大層受け取れん。大層は要らん。心だけ/\/\運んでおけば、それも楽しみ、これも楽しみ。無理な事した事は、成るものも成らんものもある。こればかり運んでくれ。大層大層小さいもの。大層これ同じ一つの理に結んだ者はならん。これよう聞き分けてくれ。
 大二階で執行する事願い。
 そら何処でなりと。こうという所でするがよい。
 明治三十三年九月二十七日
 教長の庭働きに福知山支教会長足立清次郎の妹いわ十七才雇い入れの願い。
 さあさぁ事情/\、事情はこうと思えば、その日/\まで許そ/\許しおこう。
 明治三十三年九月二十八日
 高井つね身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも心得んという事情尋ねる事情、又事情尋ねるから、又一つ指図する/\。又、指図というものは、どういう事という。皆な心にある。どんな事も身から、どういう事も尋ねるから、指図する。幾重指図、誰々指図、十分出したる/\。よう聞き分けにゃならん。どうも身に心得ん、心得んから尋ねたら、こういう指図あったと皆な用いらにゃならん。昨日に指図はこうであった。日柄経ったら忘れ、どうもならん。銘々身に障りあって指図貰う。一つ中皆々中、銘々それぞれ談じ合い、ほんにそうであるか、と、用いらにゃ。何か指図通り固め。ほんに成る程という道つけにゃならん。道という、よう聞き分け。道の中にどんな者もある/\。ほんに道と言うても、入って居ても出る者もある。どんな者もある。どんな者も投げ込んで、手分け/\してる者も、世上にまゝある。どれから聞き分け。道は綺麗に行かにゃならん。どれから見てもほんにと、誰から聞いてもほんに成る程という事情諭してあれど、とんとならん。風が変わり/\同じ事になる。十分は諭す中に、それぞれ長じた/\、長じたらどういう事になる。よう聞き分け。尽し果てゝ了てる者ある。掛かりとする者から引き、別して我が内はこう人はこうと察してくれ。遠い所皆な尽し果てゝる者沢山ある。尽し果てゝ、道立て難くいと言う。聞き分け。国々所々皆なある。尽し果てたる処から見れば、長じた事でけん。国々なあ今日はわし奉公も同じ事、どう言おうがこう言おうが我がまゝと言うてはならん。事情身に聞き分けて、銘々精神定めて皆々話して、皆々こうと定めてみよ。身上は鮮やか。さあさぁ指図貰わにゃならん。何ぼ言うたて分からん。銘々改め。もの教えるも、深く要らん。一通りという。ほんにこれは選択と治め。男にしては一通りあればよい。深く学問要らん。女なら羽織袴でけば十分。羽織袴でける者は数々はない。羽織袴でけば十分。外の事は要らん。外の事するは神の事にならん。神の道外すなら外の道でするがよい。仕込んで国々辿る/\。この道、道の苦労なら十分仕込め。道初めから、する者なく為し、ころりと入れ込んで、あちらへ掛かりこちらへ掛かりしてる者、世上に沢山ある。これ聞き分けば分かる。これより鮮やか指図でけん。銘々改め。身上いつまでも悩んで居てはならん。所々治め方、成るよう行くよう付けてやらにゃならん。
 よしゑは女学校の方やめさす事に致しますが、泉支教会の方地所借地でありますで、今度買い入れたいが如何でありますや。
 さあさぁそれは成るよう行くようと諭したる。成らん事は行くものやない。成るようすれば、ほんに頼もしいというは、十分諭す。これだけ諭す。
 明治三十三年九月二十八日
 茨木基敬身上障りにつき願い。 (陰暦八月五日の晩に腹痛み御陰様に助かり、又陰暦八月十八日に岡山支教会へ出越して居る先で、午後五時頃より朝方まで腹痛み歯うづき、これも御陰様で助かりこの度本部へ帰らして頂き居ります内に、身上あちらこちら悩み心がうっとしいてなりません。又時々涙が出まして困り、又夜前から朝方まで喉痛みますにつき)
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情身上の処いかな事情であろ。身上心得んから尋ねる。尋ねるから又事情の理も諭さにゃならん。年限の内に/\道のため一つ諭し、ようよぅ改めて国々という、所々という。通り難くい道も通りよう、心得諭す。道理鮮やかタンノウ治め。道という理なけにゃならん。これまで丹精した理は、ちゃんと揃えて神が持って居る。遅い早いはない。万事治めちょと理に諭そ。大風の中海の中風吹いてばらばらになり、それより段々島へ上がり/\治め掛けたる。容易で行かん。一先ずは、どうなって了うやらこうなって了うやら、分からん処、段々一つに基づき順序運ぶ処、日々である。よう聞き分け。今一時からどうぞ言うた処が日結び兼ねる。銘々こうと言うたて行こまい。あちらへ固まる、こちらへ固まる。今日という日付けてある。どれだけこれだけと言う。揃いてある楽しみ治め。心得のため諭しおく。これまであちらへ吹き流され、こちらへ吹き流され、銘々はどうも申し訳ないという心以て、これから又々理に諭さにゃならん事がある。早い遅いはない。先長く、遅いは先の楽しみと諭しおこう。




(私論.私見)