【明治32年】お指図3

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「おさしづ」の【明治32年11−12月分、期日不明の明治32年お指図を確認する。


 (11月)
 明治三十二年十一月二日 午前四時頃
 刻限。
 さあさぁ一寸一つ話、さあさぁどういう事知らす。どんな事を聞かすやら分からん。さああっちでも手が鳴る、こっちでも手が鳴る。鳴ってから、あら何でやいなぁと言うてはなろまい。さあ刻限知らす事は違わんで。あちらで声がする、こちらで声がする。何でやろう。行く先々前々より知らしたる事見えてない。道を知らする事、度重なると分かる。一時筆取りたらあらあらの事も悟るやろう。初めも知らす。身の直る事まで。これさあ刻限/\。刻限の話し、理によりて深く見にゃならん、聞かにゃならん。いかな事も、詰みて/\詰み切ってある。外から見たら、むさくろしいてならん。さあ掃き掃除拭き掃除、掃除に掛かれば箒も要る。どんな道具も要る。拭き掃除にも道具が要る。要らん道具は要らん。どんな働きもする。怖わいと思わにゃならん。嬉しいと思わにゃならん。勇まにゃならん。実々どんな道が付くとも計られん。何でも諭さにゃならん。うっとしいてならん。明らかなる銘々心から、どうもならん。いかな事も聞き分け。重なりたら、間違いの理が重なれば、どんな事こんな事もある。一人残してある。皆なの者も、皆な手を打たねばならん/\という理を、一寸諭しおこう。
 明治三十二年十一月三日
 昨夜の刻限のお指図につき、本部員一同打ち揃いの上願い。
  さあさぁ段々尋ねる処、刻限順序の理を尋ねる。刻限というものは、何時でも話するものやない。刻限は詰まり/\てどうもならんから、それぞれ決まりた理を知らす。何の事でも違うという事は一つもない。なれど、これまでというものは、刻限の理を聞きながら、どうもならん。何を聞いて居たのやら分からんようなもの。どうでも刻限は間違わん。刻限は積もり積もらにゃ話し出けん。時々諭した処が分からん。そこで、何ぼ言うたて分からん。刻限は積もり/\ての刻限である。善き事は何ぼ遅れてもよいがなれど、成らん適わん声もなく、堪えるに堪えられん事察してみよ。誰の事とは言わん。紋型なき処からの道理を見れば、嘘はあろまい、間違いはあろまい。言い難くい事も言い、難しい事も解きほどきて一つ扱う。世上から眺めて聞くにも聞かれん、見るに見られん、心にあれど口には出せぬが理。よっく聞き分け。又集まりて刻限道理から一つ道あれば、疑う事できようまい。よう聞き分け。同じ多くの中に一つ、多くの中の中がある。どういう事に思うか。一つ入り込んで居る。皆々日々話し伝えて居るは、中の中である。一つ諭の中、道理がある。元という中に一つ聞いて成る程は理であろ。どういう事ぞいな。あんな事か。と、これで道として理に当たるか、理に当たらんか。日々働いて居る/\。よう聞き分け。人の事と思うなよ。我が事になってから、どうもならん。これ聞き分け。何ぼどういう事を言うたて、言うのが悪いなあ、言うてはいかんなあ。包んで居ては真実真の事とは言わん。我が身捨てゝも構わん。身を捨てゝもという精神持って働くなら、神が働く、という理を、精神一つの理に授けよう。
 暫くして
 さあさぁもう一言/\押しておこう。さあさぁもうこれ、どうでもこうでも、掃除という。刻限出した限りには、仕遂げにゃならん。掃除仕遂げる。隅から隅まで掃除に掛かる、掃除に掛かりたら、あちらこちら声が聞く/\。どんな事を聞いても、心を授けた限り、一名一人の心という。おめも恐れもない。控え心は受け取る事でけん、と諭しおこう。
 明治三十二年十一月六日
 古川太十郎二十九才伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、一時身上一つ心得ん。尋ねる事情、いかな事情も尋ねにゃ分からん。順序諭そう。道というは、人のため世界のため国のため道のために、尽して居る中に、身上こういう事でなあ、世界からなあ、思う心日々であろ。よく諭する。内々それぞれ事情聞き分けてくれにゃ分からん。どういう事を聞き分けるなら、これまで信心の道に入ってあゝしてこうしておけば、何事もないという一つの理より、内々万事の処より掛かり、惣々日々であろう。こうして長らえて、世上からなあと言う。よく聞き分け。人間は皆な神の子供。不自由さそう難儀さそうという親はない。一時身上大層と思うやろう。一時事情さえよく心に治めるなら、為す事情諭しても居るやろ。銘々成る事情成らん事情、一つには年若きより治めたる事情は、将来末代。長く短く理はない。成っても成らいでも、一つの事情どうでも一つの理よりない。皆々の理に、しいかりよく治めてくれるよう。
 明治三十二年十一月八日
 井筒五三郎妻たね二十一才流産後身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情いかなる、又候いかなる。後、身上不足なる。どういう事でと思うやろ/\。諭する。第一ゆるしという事情、身上不足第一心に思う。案じる事要らん。どういう事で又候/\、月々の理を見れば不思議/\、この一つの事情、人間事情聞き分け。神の一つの理から出たもの。どう思うたて又候/\、皆なそれぞれの理、成る理成らん理、一つ/\心を寄せて、日々助け一条の理、いかな事情、こういう心を持つであろ、必ず思うな。自由成る一つ成らん一つ通りて/\、人の心どうであろう思う。思う心であろう。あらあらこれから楽々道であろう。一日の日は順序楽しんだ。内々こんな事、前々古き事情、前事情知らせん。怖わい恐ろしい中も踏み止めて、心の理、惣々一つの心楽しんだ中で、楽しみが苦しみあって、どうでもこうでも通らにゃならん。案じてはなろまい。必ず案じんよう。内々も外も隔てないなあ。一つの理神の理、皆々心たゞ一つの理に治め。(この中に『怖わい恐ろしい中』とあるは親類などから殺すなどと言うて反対した事を言う)
 明治三十二年十一月八日
 久保田百太郎四十七才願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。さあ身上これよう事情諭す。万事直ぐ/\伝えてくれ。身上不足いかなると、日々思う。日々これまで尽した理、内々大変悔やしんである。よう聞き分け。一時身上不足なると持たず、皆なそれぞれ世上の理を眺め。道に理があれば、今日までの理。一時大層。大層なれば大層の理を運べ。心をどう成ぁたて構もわん。一つの道という、心よりない。早く一日治めてくれ。心は成っても成らいでも、道というこの理よりない。前々聞いたる。難儀不自由さそうという親が有るか無いか、聞き分け。
 明治三十二年十一月十五日
 飯降政甚新建家へ移るの願い。
 さあさぁ段々の事情を尋ね出る。一つ/\理を解いてよう/\あらあら普請という。前々順序理幾重にも諭したる。棟三軒と言う。一時明るい理の処、今一時どちらこちらと言うでもなく、日々の処たゞ僅か、内々順序、些かなる処、心という理がある。兄弟三人の中の理、あちらからこちらから、どうもむさくろしいてどうもならなんだ。一つ飛んだ事情ありて治まらにゃなろまい。どういう事、長い間長い道の理、段々重ね、一つ重ね二つ重ね、もう一つ重ねにゃなろまい。これからと言えばこれから一つの台。これからという、それぞれ皆々の理にある。治まるも治まらんも皆々の理にある。えぐい話と思たらいかん。屋敷たゞ一つ今日まで伝え難くかった、尋ねる事情は早く順序運んで満足さゝにゃならん。順序運ぶにも、善い事悪い事皆々の中にある。分かりよい理も心という理から分かり難くなる。怖わい所に行て、落つる処をようよぅ喰い止まり、将来もう一度ない。もうこれ何時間や何時や、ようよぅ連れて戻り、一日や二日やと言うまでやない。これから順序聞き分けてくれ。満足与えば一日の日、これから立てようと倒かそうと人々皆心にある。どれも善い、これも善いは、何にも言う事はない。一つ/\間違うから見にゃならん。これ一つよう聞き分けてくれにゃならん。
 押して、政甚、まさゑ同居する事。
 分からん事は尋ねにゃ分からん。今という今、表という理がある。世界という理がある。世界男一つ名前という理がある。戸主と言うであろ。中にたゞ一つそうでない。あちらこちら一つやで。あちらこちらの心ありては、治めが取り難くい。あらあれじゃこらこれじゃ、という心ありては、どうもならん。中にありても外にありては、くれ/\と皆な変わるで。
 来たる二十一日家移りの願い。
 さあさぁ二十一日、もう日もなく、何かの処、とかく満足を与えてやってくれるよう。
 政甚来たる陰暦十月二十五日大工修業を解く事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、あの事情というものは元という理から出たもの。一日なりと業という理から出たもの、解きほどきの理は委せおく。計ろうてくれ/\。
 二十五日より宅へ治める事。
 日の初めとして、万事の処委せおく/\。
 明治三十二年十一月十五日
 松村さく身上速やかならん故松村吉太郎より押して願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、一つには尋ねにゃ分かろうまい。前々尋ねる言葉に、善いと悪いという。親という、子という、親子一つの理、よう聞き分けくれにゃならん。同じ道がある。よう事情聞き取ってくれ。どういう事で元と言う。皆な小首傾け膝に手を置いて思案してみよ。親という、痛み悩みありて一つ聞き、道ありて道、道のうて親と言わん。道あって親あって子という。世界中教会、世界成らん理は思わずに満足させば、満足から何処からでも理が返る。これ一つ悟ってくれ。身に掛かると、苦しみて勤めると、嬉しう勤めると、親を助け道を助け、銘々言うまでもなく、堅う突う張って居ては、どうもならん。万事始め、程のう治まる。日々治まる。これよう聞き取ってくれ/\。
 押して、分教会の事でありますや。
 さあさぁ思うてくれ。互い/\それぞれ談じ合う。これも楽しむ。苦しむ道を始めんで。これよう聞き取ってくれ。
 押して、分教会の事でかゝりますや、本部の用でありますや願い。
 さあさぁ教会どうやこうや、あれがそれぞれ長い間の道に明らかなれど、向こうも明らか。楽しめば子の苦しみなき、鮮やかなものである程に/\。
 押して、大県の治め方でありますや願い。
 さあさぁ心にある。万事治め/\と思う道で、万事心に鮮やか、銘々鮮やか。抑えてならん。親というたゞ一人、親を助ける心があるが理。理を思うそれぞれ取り次ぐ処も万事それぞれ。元々の理首を傾け思案して、治め方の理によって栄える。理によって潰れる。よく聞き分け/\。
 明治三十二年十一月十七日
 山名分教会を掛川ステ−ション近傍へ移転心得の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は一つ前々古き事情一時事情以て、それぞれ自由のため一つの理。皆な段々日、こうしたなら悪いとは言わん。強ってと言えば許す。まあぼつぼつと。何とは言わん。取り計ろうてやらにゃならん。一時あわてんよう、まあ、ぼつぼつ言い掛けたらできる。
 明治三十二年十一月十七日
 上田楢太郎十七才身上願い。
 さあさぁ身上一つ尋ねる。身上事情尋ねる。身上より先に一つ事情諭さにゃならん。どういう事、身上から理を尋ねる。身上は後へ一つ、身上はこれから一つになる。まあ内々事情長らえて事情、良い処の事情些かもない。どうでも日々事情、どういう事で、日々事情であろう。歳々思い/\どうも心治まろうまい。頼り/\又外れ外れ、外れると思う。必ず外れると思うな。古き理に因縁という理諭してある。神の道成るようにはっちゃ成らん。道筋の道を聞きて、内々ほんになあ、第一思案。あちらこちら定まって、悪いという、悪いだけすっきり通り了う。若き身上に掛かって、主も心得んと思うやろ。どういう頼りも、何故外れて、外れてはないで。心にしっかり、どんな難儀も茨畦も不自由も通り抜けて、楽しみと思え。これさい心に治まったら。これしっかり聞き分け。
 明治三十二年十一月二十二日
 東分教会事務所詰所は教会内に有之処、都合により以前本部設置の際に事務所を置きし処の間へ分教会事務所詰所をその方へ一集めに置く事に致したきにつき少々造作する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はそれぞれあちらこちら順序直す処、事情願通りさあ許そ/\/\。
 上原会長住居は敷地内に在る四十一番地の家屋へ住居致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り/\、さあ許そ/\。ざっとしておくねで。長う住居すると思うなよ。長う住居するのやない。ざっとしておけ。
 明治三十二年十一月二十二日
 増野いと身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ何度となくして、身上一つ又々一つ、いかな事情どうでも身上ならん。どうでも難しい。案じ二日三日どうなろうと思う処、前々事情ありて、指図貰てと言う。又、案じてはならんと言うは、よう数えてみよ。余程なりたか、一時尋ねる。痛み悩み、何にも案じる事要らん。事情聞き分けてくれ。万事掛かりてある。どうした中こうした中、よう思やんせにゃならん。万事治め方、どんな固め方も、どうでもこうでも理より治め方はない。理よりない理を外してはならん。万事諭す。よう聞き分け。聞き違い取り違いありてはならん。何もその時の場を作るようなもの。人間の間違い。指図間違いない、指図間違いない。なれど、人間心より間違う。聞いて万事掛かる処理より立たん。理を外すからどうもならん。人間義理を思うからどうもならん。そら人間の義理もなけにゃならん。そらその時の人々の理。神の道には理より立つものはない。理から運べば、万事綺麗にして一つに治まる。あちら見ては義理思い、こちら見ては義理思い、それではならん。指図取って、指図聞き分け。指図取り損うてはならん。あちら眺め義理思い、身に掛かりてはならん。何も頼りない。成らん時何を頼りか。第一助け一条始めたる。人を困らしては助けの理が外れ、よく聞き分け。神の指図理守るは道、この道よりない/\。人の義理やない。神の理運んで居る。この話し深き話しやで。誰にどう彼にどう、という理はない。さあ、尋ねる身上案じる事要らん/\。
 明治三十二年十一月二十二日
 城法支教会長山本藤四郎妻こま身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上どうも一時心得ん。いかなる事であろと尋ねる。尋ねるから理を諭すによって、よく聞き分けてくれ。内々という事情という、十分道という心運ぶ処、日々受け取ったる処、まあ人の心事情身上これではと思う。又、内に一つどうでもこうでも日々の処思うようにどうも運べんと思う。そら思うが理なれど、身上これではなあ思う。何が間違う、間違いが無い。よう聞き分け。道に尽して、難儀する苦労する。この理はない程に。よう聞き分け。身の処不足なる。何が間違いと思う。又思うは真の理、身上不足なると案じる。案じる事要らん。まあ一人親眺めて見ればなあ/\、長い間やない、思うよう成る。案じてはならん/\。内々こんな事と必ず思わぬよう。よう聞き分け。世上、どういう者も、こういう理もある。これ聞き分けて常に事情という。この理病むも理、こらどうでも成る、こうでも成る。この事情聞き分けて、皆の者楽しんでくれるよう。
 明治三十二年十一月二十三日
 ペスト病予防のため秋季大祭延期の事を、警察より忠告により御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれもう世界中という。皆な道理に攻められて居る。道理に絡まれて居る。今日の日というは、人々改めて、延期や/\と言う。この間は結構や/\。どんな事してもはい/\と言うは、結構や。どうでも通れん日がある。大祭々々延ばすよかろ/\。これは成程の理。延ばそうと言うても延ばさらせんが理。なれど、どうなりこうなり、不精/\理。世上一寸ほんの掛かり、何処からどんな流れ水出て来るとも分からん。そこで前々刻限に諭したるという。掃除に掛かりたら、道具が要る、要る。何か一寸始まりのようなもの/\。今の処、そんならそうやと軽く治めてやれやれ。寄り来る者もどうという。ほんにそうやなあと心映りたら分かる。心配は要らん。なれど、皆答という。踏み止める理なくばならん。踏み止めるというは、皆の精神という。一時そんならそうと世界理もある。皆なこうと言うは、委せ置くによって、延びようが、縮めようが構わん。心に理あれば、よく真実の心受け取る。真実勤めた処が、あちら向きこちら向き、そもそもではどうもならん。まあまぁ、こうと言うやこうにしておくがよかろう。
 押して、部下へ電報にて通知する事願い。
 さあさぁ、まあ延ばそうと言うて延ばせば、道理に適う/\。一寸、何でやろうという処もあろ。後々鮮やか分かる。ならんと言うて来たなら、ならんと言うは理、頼み言葉なら、頼み言葉に聞いてやるがよい。
 明治三十二年十一月二十四日
 村田かじ四十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何度の事情尋ねる。身上尋ねる。さあさぁ段々事情、一時迫りた時、一時ならんかならん。まあ指図/\、理というなら/\と言うは分かる。身の処じいと長い間の事情、身上が鮮やかならんという。これ一つ解きほどき聞かして、心にほんにと治まれば、暫くという。人間間の道理から思案せにゃならん。銘々を弟という理という。これから思案せにゃならん。同じようなもの。どうも過ぎたる者は、どうもならん。過ぎたる者に、何を思たて、心で理供えるだけのもの。又時々切なみ、身に切なみ、この理聞き分け。元々掛かりた時から思案せえ。人間これだけ楽しみ。楽しみある間に楽しみ付けたら、いついつまでの理、まあ一時の処どうなりこうなり、まあどうなっても結構という。よう聞き分け。何も彼も身上続く間にタンノウさしたなら、隠れたる者の道理治まる。それは一代やない。後々続く理聞き分け。もう隠れ居た者の理から思案せえ。目に見えでも皆な行く先分からん。指図から心に理治めにゃならん。よもや/\思案。何も紋型なき処から思案してみよ。理は将来末代、末代と言うたら切りがない。一度やない。今日から生まれ子や、生まれ子や、と一つ案じる事更に要らん。こう言うやこうどう言うやどう、早く諭して、もう生まれ子、生まれ子というは、暫くという理は取りよでころりと違うで。違う理は何も諭せん。よう聞き分けてくれ。
 明治三十二年十一月二十六日
 諸井ろく女学校へ寄宿する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はまあ何を言うも、又若き者/\である。まあ一時にはよかろ。勝手もよいと思う。一寸見合わすがよい/\。深き事は望むに到らんで/\。
 明治三十二年十一月二十六日
 多菊善平妻つね二十四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねるやろ。尋ねるからは、しいかり聞き取りて心治めてくれにゃならん。指図という、何が違うでこうなるという。第一安産事情はなかなか事情一つ、第一表出したる。許し事情が出したる。その事情からよく聞き分け。世界道理から見れば、どうも空児という、空児という、なかなか事情。事情は余程大層。とんと分かり難ないなれど、どうぞこうぞ、その日経ち越したる。心に理を治め。又道々という、行き止まり、行き止まりありてはならん。行き止まりとはどういう事、真実中、心とんとまあまぁどうであろ。銘々判断付こまい/\。よう聞き分け。国に一つ理の始まりという/\、聞き分け。先々幾つある/\。この理第一。事情、この理から心に理治め。何ともなくしてなろまいなろまい。道ありて段々治まりたる。親子という。もうどう思たて、こう思たて、道の理よりなきもの、天の理よりなきもの。これしいかり取り調べ。大事の処、しいかり親々事情聞き分けるなら、事情は何も案じる事要らん。事情案じるから、どうなろうか知らんと、道案じにゃなろまい。これよく聞き分けてくれ。
 明治三十二年十一月二十七日
 桝井伊三郎小児孝四郎一時引きつけにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん/\事情尋ねる。小児事情、親々一つどういう事であろう思う。一つどういう事でなる。よう聞き分け。そうやのうても皆なそもそも心、どういう事と思う。中に一名内に一つ又その上心に病まんならん。一つ諭す。小人は何も分からん。又、親という、よう聞き分け。何か事情も掛かる。どうでもこうでも掛かる台、又もうそれぞれ心病んで中に、一つ事情どうも分かろうまい。一時危ないようなもの/\立て合う。危ない事立て合うてはならん。一つ実を諭す。よく聞き分け。もうそうやのうても、あちらこちら病んで居る。その中病む心にとっては堪えられん。これより万事籠りある体や。容易ならん。万事、ほんに我が身に掛かれば辛いもの。言うに言われん。それより先心病まんよう、煩わさんよう、しっかり取り締まり、一時心定まらにゃならん。一時危ない。これから心治まれば、何も一時危ないようなものや。これをよう聞き分けてくれ。
 押して、内々の事一つの事か願い。
 さあさぁ何よの事もそう年取れたら、万事の事/\/\、これ一つ諭しおいたら万事分かる。
 明治三十二年十一月二十七日
 寺田半兵衞六十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ理を尋ねる。尋ねるからは、段々いろいろ一つ/\運んで居るやろ。事情一寸指図しておく。まあこれまで長らく道中道すがらに、段々いろんな日もある。これでなあ/\思い/\の事あろうなれど、よく事情心に楽しみ、楽しみの理を早く諭してくれ/\。これまでとんと心運ぶ尽すは、皆な受け取りてある程に、受け取ってある程に。成らん中運んだ日ある。一日の日尋ねたら、こういう指図あると、心に楽しましてくれ。一時どうではないなれど、余程大層、後々の日の事情、一日の日も楽しましてくれるよう。
 明治三十二年十一月三十日
 清水与之助身上願い。 (熱、咳、動悸につき)
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上という/\、いかな事であろう、どういう事であろう、思い/\何か事情、どうと言うやない。十分あれこれ/\日々という。もう長く年限事情よう/\と言う。よう聞き分け。もう一度一つ二度一つ、この理聞き分けて、一時案じてはなろまい/\。なれど、これまでの処にて、もう何時とも分からんなあ。運んでそれから日柄年々と言う。それから今日の日という。聞き分け。通りただけの理は通りたるもの。これから万事治まりてある中に、治まらん理はさらさらあろまい。どうなるもこうなるも万事委せおいたら、あれ運び談じて事情、この心治め。今までの処通り替えて、今までの処すっきり。一日の日も楽しみ長らく楽しまにゃならん。こうなればと思うやない。又他にも思うやない。世界事情何か案じてはならん。又こういう指図と案じてはならん。案じ掛けたら、どんな事も案じにゃならん。ようよう楽しみ掛けただけ/\。皆々ようしっかり添うてやってくれ。一つ台に成って居れば、どうでもこうでも用いらにゃならん。楽しみ事情ようよぅ治まり掛け。身上不足なればどうと持たず、案じず、しっかり心に楽しましてやってくれ。
 (12月)
 明治三十二年十二月一日
 松村ノブ目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ内々事情に、あちら事情こちら事情、事情掛かる処、一時の処、万事一つ諭しおいたる理ある。よく聞き分け/\。聞き分けは第一であるで。道に居て不足だらけではならん。たゞ事情万事一つの理が、万事の理に成る。よく聞き分け。どういう成るも言う。ようよぅ聞き分け。万事心というもの跨がるからどうもならん。捌けば捌ける。世上まで満足聞き分け。ほんによし/\、ほんにとそこそこ皆なタンノウ治まる。治まれば同じ事と言う。心に何でもという処、どうでもこうでも皆心寄せ。何処にあるも同じ事、彼処にあるも同じ事、この事それそれ治め。又親々又替わる/\。早い事情諭す。心に掛かりないよう。そこで、どういうもこういうも、道という処から思案して、苦しむ事要らん、悩む事要らん。よう聞き分けて、美しく理早く映して、この順序ほんになあ。早く道、急いで掛かりてくれるがよい。
 明治三十二年十二月三日
 上原伊助妻ミツ二十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上事情尋ねる。いかなる事情、一つ理尋ねる事情諭す。いかなる。さあ内々身上事情、内々事情一つ事情堪ゆるに堪ゆられん事情、一つ余程事情大層である。いかなる一つ事情成らん事情/\、成らん成る道の中に、いかなる事情も問い、問う道筋にはどんな一つ道筋もある。踏み止めてくれ/\/\。踏み止めにゃならん。何処から此処から理治まりて治まる。どうでもこうでも道であろう。道々に節あって、よう聞き分け。さあ、よう聞き分け。もう、どうなるや知れんこうなるや知れん、皆な思う日はあった。楽しんで、それぞれ楽しんで/\、これを一つ聞き分けてくれ。さあさぁ悪い処日を経ったなら、楽しみの理である。一代と言えば頼りない道である。なれど、末代という理が楽しみの道である。さあさあ楽しみ/\。これをよく聞き取ってくれるよう。
 明治三十二年十二月六日
 桝井政治郎及び小児ナヲヱ二人共身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一つ/\身上に彼是、又小人々々いかな事情と思う/\。身上の障りというは、一つ/\分かりてある。内々中という。まあ楽々理あって心に悔む事情、小人事情これをよく聞き分けて、何も言うやない、思うやない。年限の内という/\、いかな年限も越さにゃ理はない。この理親々事情他に事情あろまい。諭す事情外々あろまい。又兄という、万事治め方せにゃならん。運ばにゃならん。内々心に掛かる事あっては、心に嬉しい働き出来ん。この事情よく聞き分け。鮮やか万事事情、どんな事情分かりある/\。あゝと思ては、万事分かり難ない。道という、どうでもこうでも人間心計る事でけん。いかな理聞き分け。これまで何度指図/\は違わん/\。一つ理諭す理が理のうて、道が道のうて分かり難ない。道に治まって居る。すれば、どんな事知って居る/\。中暗く通ろと、いかん道に会って、運ぶも道治めるも道、よう聞き分け。何処へどういう理掛かるやら当たるやら分からん。過ぎたる事あってはならん。一名一人に掛かる/\。一名一人に掛かれば、結構と思え。これしっかり思い、鮮やかせにゃならん。さあ飛び入って飛び出して道から道、その場は辛いようなものなれど、道からは何も言う事ない。遠慮気兼は要らん。世上から道、道は神の道と諭しおこう。
 中河分教会の方へ行く事は違いますかと押して願い。
 さあさぁ皆治め方という。治め方一つ二つやない。どうでもこうでも及んで来る及んで来る。及んで来た処が、何処へ取り付く所もないような事ではならん。そこで、丹精せにゃならん。そこで、前々尋ねる。尋ねるからは指図する。一つやない、二つやない。掛かる古き/\改めて万事治まる。治まれば世界治まる/\。世界治まれば、どういう理に成るか。又、ぢば/\という。ぢばから発したもの、十分出したもの、万事綺麗な理、綺麗な理よう道理適わん。これ難しい諭し、人間に一つ一つ理与えるのや。よく聞き分けにゃならんで。
 又押して、中河分教会へ政治郎行くのが悪く御座りますや願い。
 さあさぁ幾度尋ね返やす/\。道の道理道あれば尋ね返やす。内々小人又事情々々、又銘々事情いかな事、前々事情もこれ世上、又一つ困難の中に身上いかな心、内々に増して病まんならん事情尋ねる。掛かりて来れば遁れられん。皆な世界理あれば、銘々に掛かる程辛い事は無い。どうもならんから指図。指図すれば、どういう理も分かる。よう聞き分け。どんな事年限々々間の事情は分かりてある。又知って居るやろう。聞き分けば、道理/\に当てるまでの理の事、鮮やか事情、万事一度事情やない、二度事情やない。理鮮やか事情、苦しむ。通り難くい道苦しまにゃならん。なれど、いつまで苦しみではならん。そこで、どうでもこうでも掛かる/\。飛び入って道は道である。万事の事に諭す。内々出越して居る。そらいかんとは言わん。そら心に諭してやらにゃならん。
 又押して、年の取れた者からという処願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、内々にはどうよこうよ日々経ち月々経ち、年限一つ修行、何も一つ/\辛い日を辛いと思わんよう。辛い日は楽しみ。辛い日辛いと思うから間違う。聞き分け。一日という。辛い中/\、辛い理より一つこうのうあろまい。しんどの中に実がある。楽の中に実がない。この一つの理諭しおこう。
 明治三十二年十二月六日
 田原支教会長久保小三郎長男楢治郎、勝田奈良吉長女マスヱとの縁談事情につき再願の願い。
 さあさぁ尋ねる縁談/\、さあさぁ事情はそれぞれ事情、それぞれ一つ改め。皆な心澄まし、親々又主と/\事情尋ねる。一日の日将来の一つの理ならば、事情は鮮やか許す/\。心おきのう運ぶがよい/\。
 本月十二日に祝言の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情何時なりと/\、心々、さあ許そ/\。
 明治三十二年十二月七日
 清水与之助本部へ常詰の事につき心得まで願い。 (先のお指図なり又以前のお指図より思案致しますと兵神分教会長を副会長富田伝次郎へ譲りまして、本部へ常詰致した方が宜しき事と思いますが、この事取り違い致してはなりませんから心得まで願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、何か順序よりというものは、何か心という理ある。心という身上事情迫るという。この病む理というは、いかな理と思うなよ。指図というは、成っても成らいでも、一寸はどうしておことまゝなれど、どうでもこうでも身上から身上、日々勇む楽しむ日ばかりなら、何も言う事ないなれど、よう聞き分け。銘々こうと思い、時々迫る。すれば、心に順序治め。これで何も心に掛からんなあ、楽しみ治めてみるがよい。道という理という、年限は何年経っても取れやせん、消えせん。この深き理諭す、心に楽を取りて治めるがよい。
 押して、分教会長名義譲る事願い。
 さあさぁ押して尋ねる処、身上が楽しみ、楽々楽しみ、何が思ても心で持つか気で持つか、身で持つか。もう一日も楽々楽しみ道は、余程長い年限。そこで、銘々時々迫り、楽しみなあ迫る。その理から聞き分け。元理という、年限幾年経ったて消えやせん、取れやせん。そこで身を楽々心楽々。
 押して、分教会役員且つ支教会長一同へ運びに付き梅谷四郎兵衞、増野正兵衞出張願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、何処に理のある、彼処に理ある。何処にありても、その理消えるものやない。深き理聞き分け。心にあれば、神に結び込んだる言葉一つの理、治まるもそのまゝ、何程の深き理とも分からん。これ諭しおこう。
 運び方につき増野より出張の願い。
 さあさぁ尋ね返やして一つ理を尋ねる。さあさぁ銘々の事は、銘々こうと出け難ない。そこで、万事話し合い/\、鮮やか、何でも彼でも鮮やか、鮮やかは神の道。あれ遣った楽しみ、あれ貰た楽しみ、この一つ理諭しおこう。
 明治三十二年十二月八日
 宮田善蔵四十五才並びに小人身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ事情、いかな事と思う事情、尋ねる事情は銘々という、銘々心という。一つ理という、身上障りあれば、何か事情、親子中一つ案じる。よう思案してみよ。同じ兄弟親子、一つ皆んな集まった理に、案じる事あるか。案じる事些か要らん。よう聞き分け。集まった理は、どんな事こんな事あろうと、皆治まった理から思案して、我が身案じんよう。広く大き心どんと治め。身上どうとはない。案じてはならん。何か治めよ。案じる事要らん。案じると、案じの心は銘々心ある。皆な兄弟、兄弟寄り合うた理、集まった理を思い、どうなるも理。よう聞き分け。銘々もこれまで心運んだ理から、聞き分け。古い者も今の者も後の者も、皆同じ理。掛け隔てない程に。どんと心治め。
 明治三十二年十二月九日
 宮森与三郎身上より又妻ヒサ目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んという。又身上に心得んから尋ねる。身上心得ん事情尋ねるならば、指図一つ道理から諭す。よう聞き分け。身上事情又一時変わる。又第一事情案じる/\。案じる事要らん。これまで万事どうも掛かりた理遁れられん。日々事情こんな事になるか/\、言わず語らず心に何であろう/\、日々悔む理経って了てある。その理聞き分け。そら成る程になるか、こんな事になるか。悔む心、日々楽しみ失うて、重々事以て治まる。鮮やか未だかなあ/\。道のためならいかな苦労/\、身上案じる事要らん。この理取り直し、一寸いかな事情いかな難も遁れるで。身上案じる事要らん/\。
 明治三十二年十二月九日
 土佐卯之助身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、事情という。段々身上から一つ/\理を定め、理を治め。段々事情から事情遠からず/\、いつとも言わん。遠からず、先々身の治まり、事情何時にても。さあ許そ/\/\。さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる心早く皆々段々事情、前々先々理の治まり、理以て手順運ぶ/\。運ばにゃならん。さあさぁ許しおくで/\。
 伜敬誠身上の処も同様の事情でありますや願い。
 さあさぁ何かの事情/\、皆身上に一つ事情あったら心得んと思う。何か事情々々、身上心得から尋ねる/\。指図、指図というは、ようそれぞれ一人/\十分取り聞かしてくれ。中に一つどんな思案ある/\。なれど、道という理よりない。理は多くあれど、道は一つこうと思た理、将来の理思案。時々思案要らん。よく諭してくれ。身上案じる事要らん、案じてはならん。これだけ諭しおこう。
 明治三十二年十二月十日
 平野トラ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時に身上という、一時身上迫る。出越してる処一時戻りて、事情という。尋ねる事情、事情から尋ねば一つ事情、まあ十分なる処の理を諭す。身上に迫りてどうなろうという時に、胸に理を治めてくれにゃならん。何か万事心に掛ける事情、もう十分育てたる。何がどうなるこうなる中に、又一つ多く寄り合うてる中である。あちらもこちらも順序治まってる。なれど、あちらも心に掛かる。心に掛からんよう諭するによって、万事心に掛かりないよう、時々聞き分けて、ほんにそうやなあ/\、これ第一掛かりてある。何か思案も要らん。一つ早いか遅いか治めた理、銘々もこれから一つ楽々理、成る程の理でも銘々もなあ、これでなあと楽々理諭するによって、大抵/\の処は、もう十分治まったる/\。こう言えば又身上どうと又思う。いついつ心というは、万事事情にそれぞれ先々理が出したる。いつまでも重荷持ったるも同じ事。昼夜掛かるによって、身上一時もなあという時、銘々早く事情諭して楽しまして、何事も掛かる事なければ、それより楽しみあろまい。これ聞き分け。
 明治三十二年十二月十日
 郡山分教会副会長選定の願い。
 さあさぁまあ一度の話も聞いたやあろうまいし、身上から一つ諭という。身上から事情という。すれば、早く心映してくれにゃならん。映すのが、直ぐと楽しみやで。
 明治三十二年十二月十日
 平野トラ東京方面へ布教に行く事如何と願い。
 さあさぁ尋ねる処、道のためにやよって、何処にどうせえと言わん。なれど、まあぼつぼつがよいで。追々の心を持ってするがよい。どうでもこうでも出やにゃならん日あるで。そこで、悠ぅくり心治めてくれるがよい。
 明治三十二年十二月十一日
 諸井国三郎年内も余日なく一度分教会へ整理のため出向く事の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、それぞれ心に掛かる。尋ねる理、まあまあ一日という、幾日/\身上一つの理、心に委せよ/\。
 明治三十二年十二月十一日
 水口支教会長藤橋光治良四十二才並びに長男長右衞門十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得ん一つの理を尋ねる。尋ねるはよく聞き分けにゃ分かり難ない。道というは聞いてそれぞれ運ぶ事情は、一つ理を以て、皆んな一つの理に治まりある。治まりあれば段々分かりてあろ。何程道の中にも分かりある理は分かりよい。年限数えてみるがよい/\。元々はとんと分からん。どれだけ思えど/\言うて通りた道もある。又前々元々今一つ理を吹く中の道という理ありて理。又銘々は事情始めたる処から見れば、今という、多分/\の中であるによって、届かん処ある。届く処は分かる。届かん処目を届かすが理。届かん処は見難くい、届かん処見難くい。届く処は見よく/\。この心理以てほんにこうしてと、これを一つの心に持たにゃならん。これ第一の理である程に。これだけこうせにゃならん。届く処一寸見て分かる。届かん処の遠く処道ある。ほんにそうやなあと、届かん処、ほんにそうや。届く処分かる。これ聞き分けて十分に治めてくれ。身上の処案じる事要らん。この事ほんにそうや。届く処は分かる。届かん処見難くい。そこでこの心持ってくれるがよい。
 明治三十二年十二月十二日
 郡山分教会副会長増田甚七に致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、一つの理には身上という。身上に掛かる。身上尋ねる一つ順序それぞれ道、事情さあ身の処どうでも一つ何でも一つ、よう一つ治まりの理を、よう治まりの理を、順序として治まった理は受け取る、治まった理は受け取る。
 押して、副会長の事御許し下されるや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆々それぞれの中、それぞれ皆々の中の理、さあ許しおこう/\。
 会長平野楢蔵の住居の所増田甚七の住居と致し、増田甚七の住居の所増田亀次郎の住居と致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆なそれぞれ一つ/\の理治まりの理、事情心に許そ/\、さあ許しおこう/\。
 会計を山瀬文次郎に致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆々の心、一つ/\こうがよかろうと言う。治まる理治まる理、談示寄せてこうがよかろうと言うは理、さあ許そ/\/\。
 明治三十二年十二月十二日
 一昨日平野トラに頂きしお指図より、運び方の事いろいろ申し上げ身上願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる。段々事情尋ねる。前々よりも二度三度事情又尋ねる。事情それぞれの中の中、心楽しみの理を治め。又銘々も治め。これでよいという理治まって、まだ身上判然治まらん。尋ねる事情よう聞き分けにゃならんで。それぞれ皆な満足という理与えるは、楽しみ中に満足与える理。満足与えるは、遅れてはならん/\。よう聞き分け。道の中あちらこちら治まらん。身上不足なると思い/\、又主一つ思い/\/\/\の理ではならん。順序仮名な事一言諭しおこう。十分の中一つ満足、不足なりてから満足になろまい。この理聞き分け。どうなっても満足与えたら、将来末代という理聞き分け。今晩指図、容易ならん指図である程に。多分/\満足与えるは伝えたる理、これをよう聞き分け。身上一時どうとはそらない。余程事情どうなる。これまでの処思案して、満足与えるは真の理と言う。これを、よく聞き分けてくれるよう。
 満足という処役員の処でありますや、又本部の方でありますや。
 さあさぁ尋ね返やさにゃ分からせん。皆々揃た中に、満足というは一つ取り決まり、あらあら順序定めて、鮮やか許したる。これを聞き分けて、タンノウしてくれにゃならん。二度三度中に満足どうもならん。皆な満足与えたる理、よう聞き分けて、これようこそなあ、治め。これ一つより満足の理は外にない程に。
 平野楢蔵より押して願い。
 さあさぁこれよう聞き分けにゃならんで。今までというは、皆んな中であって、一つ理を治めて居る。一人これまで道という理持ってくれ。一人/\それぞれ順序治めて、それで満足与えて満足/\、多分中に指図して、満足貰た、満足、と言う。何がどう何がこうという事はない。皆んな喜んでくれ。
 押して、医師の処親兄弟の事申し上げて伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\/\、まあ一時の処、さあさぁ何処から見るも綺麗ななあ。ほんに世上も満足、内々も満足、又年取れた親満足。どうしたさかいに、こうしたさかいにどうという事はない。そら言うまでの理や。満足さゝにゃならん。年の取れたもの満足。又世上も満足治まらにゃならん。どうしたさかいにこうなる、どうせんさかいにどうなるというは、言うまでの理に留まったる。
 明治三十二年十二月十二日
 島ケ原分教会長万田万吉身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ心得んと言う。どういう事であろう。一つ一つそれぞれ皆々の中、いかな事情、談示の事情一つ事情、事鮮やかという事情、一日の日を以て万事の処身上掛かる理尋ねば、順序理を諭しておかにゃならん。この道という、どうでもこうでも天然自然という理を皆な治めてくれ。皆々時々理なけにゃならん。ならんが、天然自然という理以て、先々さあさぁというはなあと言う。この理天然に委せにゃなろうまい。又、国々所々、あちら治まりこちら治まり、世界中にもどうでもこうでもという道もあれば、又どうやろなあという道もある。道は天然自然から定めて道という。この理成るも一つ成らんも一つ、事情運んで、一つ尋ねる事情であるから、案じる事要らん。皆々心何でもという精神が受け取る。精神が受け取りてあると、これ一つ順序の理に諭しおこう。
 明治三十二年十二月十三日
 平野トラ身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、もう尋ねる処、心得んという処尋ねる。親切という、真の心という。一つ理十分心の理である。どうでもこうでも年限である。理というは主も一つ、一人の親も一つ。成る事理にとってあらあらの理、理治めてある。皆の一つの中にも、どういう事もこういう事もある。銘々も、とても/\親と一つあらあら結んである。心に掛かる事あろ。余程年限の経ってある。あちらもこちらもそれそれ心に掛けて、親切/\の処受け取ってある。どうでもこうでも親切理受け取ったる。その順序とても/\の理に、これまでの順序何かと心に掛かる。三棟三軒ほんにそうであった。済まなんだなあと心のサンゲい。この理早く/\聞き分けて、因縁という理聞き分け。親切は末代の理と治めておこう。どうなるもこうなるも因縁である。何が不足と言う事もないで。よう聞き分け。又一つ一時身上迫る。世上はいかなる事情、世上一つ難、この難一つの理によく聞き分けてくれにゃならん。これまで身上の楽々早く、真の兄弟より結んだ理はない程に。
 押して
 さあさぁもう尋ねる処/\、さあさぁ元々一つ事情に始めた処、かな/\の理で始めたものや。年限という、その一つの中に満足さすのは一つの理。人も満足、銘々も満足、世界も満足。もう一時の処心寄せてある。一つこれから先はこのぢば一つの心に本部/\、早く/\。
 明治三十二年十二月十四日
 山沢為造小人マチ七八日以前より少々風邪の様に有之又為次三四日以前より同様にて今朝三時頃余程悪しく相成りしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人/\身上、どういう事であろ思う処、何が違うやろ彼が違うやろうと言うは、言うまでゝあろ。前々事情、大層なる事情/\、長らく一つ事情、ようよぅ鮮やか。又小人どういう事であろ。小人の処案じる事要らん。案じる事要らんが、毎夜/\いつの度もさしづ、それぞれに知らしてある、皆な中の中治まり、中々銘々遠慮してはならん。人を以て遠慮してはならん。互い辞宜合いはそらなけにゃならん。道を始めた理に、人の遠慮気兼、人を恐れて居ては、尽して居る運んで居る理に添わん。よう聞き分け。大なる古い事情でも、それぞれ聞いたゞけやない。見て知って居るやろ。こらどうこら言えん、一つ思い/\ではならん。道の上から立ったる言うては、誰に差し支える彼に差し支えるというようではならん。一度はよい、二度はよい。なれど、その日出てからどうもならん。そこで毎夜/\ちょい/\に理は諭したる。よう聞き分け。道のためならこそ、それそれ運んで、皆な寄り合うて兄弟一つの理に成ったる。これを思い、言いたいけれど言えん/\。度々重なると、余儀なく発散さゝんならんような事あってはならん。指図はその場一寸放っておけば、随分放っておけるもの。なれど、日々差し詰まりたらどうもならん。身上事情、一日の日に尋ねたら、こういう事ある、こういう事あった。そら放っておけん/\と談示もせにゃならん。これ尽し合いの真実と言う。まあ、あれだけの事言えんこれだけの事言えんと、心腹中に放っておいてはならん。日々理から寄ったる理が積もり/\たら、取り返やし出けん日ある。皆な惣惣中に役々ある。明らかにするは神の道、神の指図である。小人たる処一寸案じる。案じてはならん。どういう事あろうが、こういう事あろうが、万事の中に籠りある。よう聞き分け。人の事やさかいに言えん/\。それでは一寸道欠ける。人の理病んで神の理欠く。これ度重なりてから、どうもならん。よう聞き分けてくれ。
 明治三十二年十二月十四日
 深山につき、駒谷年雄縁談事情心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々の事情には、多い中、どうも散乱/\、散乱の中通りたる。一時心以て治め。後々運ぶや、一つ苦が遁れたらと言う。又候起った理から治まり/\。治まりから一寸残したる理。切れば切る、繋げば繋ぐという。心一旦こうと改めるは、一つ精神である。この心以て運び方するがよい。
 明治三十二年十二月十九日
 河原町分教会副会長深谷徳次郎三十才身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、内々に事情一ついかなる事と思う。身上どういう事であろが、一つ/\順序思えば、容易ならん道であろ。身上不足いかなる事思うだけではならん。身上どうと思うやない。道は何処までも道の上から心に万事心に掛かる処、前々一つこれを台として心治めてくれにゃならん。前指図から治め。よう分かる程に。さあ一日も早よう/\。
 押して、会長深谷源次郎三島の方へ出るようの運び方の処申し上げての願い。
 さあさぁ尋ねる/\、尋ね返やさにゃ分からせん。前諭したる。我がの事人がする、人の事が我する。これ道理やろう。これ聞き分けて、早く順序運べ。事情若き事情どういう事、万事たった二つに、事情諭したるによって、これを聞き分け。
 押して、深谷源次郎妻ハナ五十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つさあ心得ん事情、いかな事であろ。尋ねる事情、さあさぁ身に掛かれば尋ねる、尋ねるは指図、事情指図、どういう事も指図。まあ一時の処前々以て事情は、何でもこれからという処諭したる処ある。道は長らえて事情、順序として一つ話し掛けたる事情ある。それから内々聞き分けにゃならん。身上不足ありて珍しい指図であった、と思うだけではならん。事情こちらへという、七分三分の理諭したる。いつからと言うてないなれど、順序諭したる。銘々事情は他人から以て運ぶ。すれば、万事銘々人の事が我がする、我が事人がする。この理聞き分けば、鮮やか治まれば、身上そのまゝ、案じる事要らん。これよう聞き分けにゃならん。
 押して、河原町分教会長を副会長徳次郎に譲るにつき委細の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃなろまい。押して尋ねば諭しおこう。よく聞き分け。身の順序/\段々尋ねる。尋ねば諭する理が心に治まれば自由。これ間違いあろうまい。尋ねば、何ぼうでもあるものや。さあさぁ達者という。皆な世界明るい。明るい間に満足与えるは天の理、と諭しおこう。
 押して会長夫婦三島事務所へ引き越しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、道理から一つ心に治め。道理から治めたら、もう一日も早く。これ一つ諭しおこう。
 明治三十二年十二月十九日
 杉本きみ十八才身上願い。 (北山出張所部内)
 さあさぁ一時事情尋ねる/\。さあさぁ事情にては大変。一時の処どうにもこうにも順序の理何とも取り返やしようもない。事情心にあろまい。皆々の事情あらあら一時早く、一度二度の事情何度ある事情、この一つの事情どうも難しい。事情話すに話せん重なって、このくらいの事である。それぞれ危なき怖わき一つの理は、許しの理である。ようこれ聞き取りてくれ。ようも/\と思う。因縁事情こそ怖わい理はない。一度で順序運び難くい。何たる事と思う。他に扱う、思う心が違う。人の理銘々の理、銘々の理という。これを皆々の者、どうも他に一時言葉の理は、道から一つの理を運びて、取り扱い難しい事である。取りよ/\どうでもどうでも皆一つの理に持ってやるよりはない。皆々心に治めてやる。やり難くい。今日の日又々の理に思う。何故なると思う。いんねん程恐ろしいものはない。しょうと言うて成るものやない。こんな事情心違い、しっかり踏み留めてやるがよい。しいかり定めるがよい。
 明治三十二年十二月二十一日
 関口つる身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上いかな事情、一つの処尋ねるは、一つ事情諭し置くが、よく事情聞き分けて、事情銘々で事情拵い、道は十分一つと言えば、中に銘々一つ事情拵え、これまで長らえて事情、容易でなかった道を通り、一つ順序。いかな事も一つ万事成らん/\処通りたる道であろ。一つどういう事であろ。又候前々一つ、又候どうもならん。まあ案じる処/\、もうならん/\の処、又候/\、皆な思う。どうもならん。心で案じる事情は、よう聞き分け。身上なかなか事情大変。事情大層。人によっていかな事と思うは、一寸事情。よう聞き分け。日々運ぶ尽す処、日々受け取ってある。そうであれば、又身上どうと言う。よう聞き分け。難儀さそう不自由さそう親なきは理。そこに身上に掛かるはどう、又重なる事情に掛かるは、どうと言うは日々であろ。なれど、心取り替え/\。身上一時どうとは言わん。一寸大層。成っても成らいでもと、心尽した理は末代。理末代の理。これ将来に聞き分けば、怨みる処ない。よう聞き分け。一代と思うによって、心どうもならん。難儀不自由銘々思うから、銘々理に掛かる。これよう聞き分け/\。
  明治三十二年十二月二十二日
 平野トラ本月十五日出直しにつき、後々の治め方心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねるやろ。尋ねる事情も、待ち兼ねて居る/\。どういう理待ち兼ねて居るなら、前々一つ悩み障りから、前々何度諭したる。変わりた事やなあ皆な思う。思うてくれるも一つ理。又、思わにゃならん。もう一つ理一つ諭しおく。よう聞き分け。どういう事なら、何故なったやろ/\と思う心では、どうも一つ事情に思わりょまい。二度三度事情、一度の事情であった分には、どうしたやらこうしたやら分からん。まあ年限連れて通りた一つ理から諭するによって、皆な聞き分けてくれ。どういう理、いかな理も聞き分け。ものという理諭す。存命一つ理。存命一つ安心さし、一つ楽しみもさし、よう聞き分け。どうなったやらなあ、分からず/\暮れて何のコウノウあるか。これ聞き分けてくれ。いかな理も諭す。後々一つ淋ぶしい/\と必ず思わず、どういう道も通す。又、皆々それぞれの中同じ兄弟/\、上に立った親とも言う。兄弟淋ぶしい目もさすやない。どういう理も皆々治めてくれるは皆々理という。この理又暫くの処タンノウさしてくれ。こんな事でけてはどうなろというような事では、心というはそも/\、それでは一つ治め方ない。そこで、指図一つ早くなあ、と待ち兼ねたという理、聞き分けてくれ。
 押して、平野楢蔵頭痛致すにつき願い。
 さあさぁ身上/\という。身上には思うやろ/\。思うやない/\。これ皆々長い間という。このぢばという/\、あちら眺めてもこちら眺めても、皆な敵であった。皆幼少ばかり、これを見て教祖誰に頼り、彼に頼りなき理を見て、タンノウしてくれにゃならん。元から子生み出したも同じ事/\。それぞれ相談/\一つ理。皆な兄何人あるか。聞き分けてタンノウ。この兄親一つ理、教祖存命苦労艱難見れば、聞き分け。今日は不自由さそう難儀さそうと言うのやない。兄親の数を幾人あるか、一つ理見てくれにゃならん。
 続いて御話し。
 さあさぁもう一声/\、さあさぁあゝやれやれ、あゝやれやれ皆々衆、皆の者やれやれ、一度も一度と皆な思てくれた。一度二度ようよぅ連れて通ったものである。これからという、先という、存命からあらあら世を譲りおいたも同じ事。ようタンノウ安心してくれたによって、後々兄親という理以て育てゝくれるよう。
 明治三十二年十二月二十三日
 諸井政一身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は前々毎々一つ/\事情諭しおいたる。もうこれでよい/\と思い定め越したる。又候身上迫る。事情諭し置く。もうどうでも身上に掛かりてどうやろう、これ一つどうでも身上に迫る。迫りて来れば、又候どうと尋ねる。よう聞き分け。もう年限幾年通りたるか。思案してみよ。いかな理時々理元々聞いた話から随いて、道立ち越して身上に掛かればどうと思う、よう聞き分け。よもや遠くから心あって、元にほのか聞いた処から年限定めて、よもや/\今一時の道やない。古い事情からそれから世上に理ある。その理は分かる。この理台として又内何度事情まあどうやろう。一つ悔やむ理聞き分け。成るも因縁成らんも因縁。聞き分けて定め。皆々それぞれ心治めてくれ。よう聞き分け。まあ案じてはいかん。心しっかり汲んでくれ。又所々打ち廻りある。行こと思たて身上に掛かりて来れば、どうもならん。これまで大抵やない。いつまで心に悔やむ理掛かりてはならん。どうでも、それぞれ心より治まるという理を治めてみよ。
 押して、分教会長譲りの事願い。
  さあさぁもう速やかという心、いついつ心に掛かりてはならん/\。もう時々と言えばもうそれはよかろ。人々も力もでけて来てある。そこでもうであろう/\、日日汲んで心鮮やか。一つ委せるは、これは一つ安心の道であろう。
 山名分教会長諸井国三郎の名義を副会長諸井清麿に切り替えの願い。
 さあさぁ時々の理/\、掛かりて来れば仕方ない。何時となく夜が夜中でも、掛かりて将来暮らしてはならん。この諭は、容易ならん諭である程に。そこで存命に譲れば真の楽しみ。暮れて了てからは、たゞ当たり前の道理のようなもの。これ諭しおこう。
 明治三十二年十二月二十四日
 村田幸助四十八才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得んという理を尋ねる。いついつ事情、時時事情々々急く事情まあ一度の事情、尋ねば指図にしておく。まあ内々皆なそれそれ中、あちら寄りこちら寄り中の事情一つ、前々から一つ内々鮮やか一つ。一人あちらへ障りを付け十分の理。一度ならず、一つ事情、これでという事情、普請/\掛かりて、これで楽しみ事情であろ。どういうもので、あちら身の障り、こちら身の障り、どういうものであろ。これもよく心に知らしおこう。よく聞き分けにゃならん。あちら身の障りや、こちら身の障りやと言うてる間に、皆なの心定めてくれ。多く中、それぞれ心あろ、それぞれ心あろ。よう聞き分け。いかな事情、年の取れた者もあろ。楽しみ事情、普請楽しみ、もう古い話しから伝えてある。それより楽しみ中に、身の障りこうなればどうと思うやない。一時血気まめな人やなあ/\、これから治め。まあこれだけなら/\とタンノウ治め。又それぞれから治め。こうなれば楽しみ忘れられんが理。身上一寸速やか事情、一日二日事情であろ。案じる事要らん。外々理からタンノウせにゃならんで。外々の事から、タンノウ事情これ聞き分け。
 明治三十二年十二月二十四日
 村田安太郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上、さあ一日の事情、堪えられん事情でなくして、もう長い間に身の悩む処、この事情しいかり聞き分け。聞き分けにゃ分からん。一寸には心得という理あって、辺所事情運ぶ。容易ならん。もうどうしょうか知らんと思た日もあって、今日の日どうなろうか知らんという処から、今日の日踏み止めできた、理聞き分け。又病む一つ心理、親という一つ理から、銘々も親という理から、子供/\見て楽しみ。一ついかな理も後々聞き分け。銘々小人銘々事情、大い一つ理思わん一つの理、これ楽しんで、銘々も満足一つ心。まあ夫婦心に喜び満足供えにゃならん。又銘々悩む処聞き分け。何で悩むと必ず思うやない。これ世上の理を見て、皆な楽しまにゃならんで/\。これだけ諭しおこう。
 明治三十二年十二月二十五日
 郡山分教会の建物これまで会長住居せし所へ増田甚七の住居にして本月二十七日に引き越し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は万事中にあろ。事情万事中の理の順序一つ。さあ心おきのう/\。さあ許そ/\/\。
 増田甚七の住居せし所へ増田亀次郎同二十八日に引き移り度く願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、その一つ事情尋ねる。その一つ続き/\、事情許そ/\/\。
 分教会運び方皆々へ満足与える事につき、大祭まで延ばして宜し御座りますや。
 さあさぁ事情はそれぞれの事情、皆な心という理に委せおこう/\/\。
 明治三十二年十二月二十五日
 山名分教会長を副会長に譲る事につき役員部下の者へ運び方につき、喜多治郎吉、梅谷四郎兵衞の両名出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ長らえての事情なら、又一つ/\心理をそれそれ満足与えて、心第一満足聞き分け。それぞれ事情、皆んなそれぞれ満足一つ理に治めて、さあ何時なりと/\自由さあ許そ/\。
 明治三十二年十二月二十七日(陰暦十一月二十五日)
 桝井安松二十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情は、心得ん事情尋ねる。さあさぁ何かの事も聞き分けにゃ分からん。幾度も同じ理諭す。よう聞き分け。道の中道の上年限相当年限相当聞き分け。万事の中に治め行くやろ。成らん中やないで/\。身の処諭する理聞き分け。人幾人あれば中という。誰それ人というは長らく理によって、中の中にも幾人の中、中の中一つ治め居るやろ。万事諭す理聞き分け/\。身に掛かりて来れば、成る程という事だけでは、日々どんな事発しるやら、どんな日来るとも分からん。理に迫り切ったる。内も迫れば世界も迫るという理は、前々諭したる。身上良いかと思えば又尋ねる。前々諭したる。一人やない、二人やない、三人やない。年限相当扱う理万事働く。すれば許すと諭したる。前々刻限の理も治めたら治まる。治めなんだら治まらん。どうでもこうでも、それ道という理ありて理ある。道という理、順序治まり難ない。よう聞き分け。銘々こう銘々理に比べて取り計ろうてくれ。急ぐ/\。身上一寸掛かり、一寸聞く聞かする。長らえて道伝うたる。これ調べるが理。飛び入る飛び込むという理諭したる。銘々心に切り換えてなりと、という精神なら、どんな働きもする。身に掛からねばよいというような事ではならん。上一つ事情聞き分け。あちらにも諭しこちらにも諭し、指図/\出てある。指図用いらずすれば、どうもならん。この指図聞き分け。指図を棚へ載せてあるというような事ではどうもならんで。まだまだ艱難理何処にあるか聞き分け。皆な取次/\台として始め掛けたる理聞き分け。ほんに直筆という。どんな所へも飛び入るという。どんな事も道の上という定めてくれ/\。成らん者に頼まん/\。身の処案じる事要らん。どんな事も、聞いたら直ぐ/\という精神。飛び入るという、早く万事の処諭す。聞き遁し見遁しでは、道の上とはでけ難ない。そこであちらへ一寸こちらへ一寸諭す。どうもならん。まだ棚の上載せてある間は見て居られるなれど、尻に敷くというようでは、何を思ての道か、何を聞いての道か、何を楽しんでの道か。さあ心に嵌まらにゃ尋ね返やせ。
 明治三十二年十二月二十九日昼
 南海山田作治郎会長を副会長に譲りたら如何と心得までの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は段々事情である。いかなる事情であろ。さあさぁ前々よりも諭したる事情ある。いかな事情も諭したる、又一つ道の上こうのうという。十分一つ話にも貰い受けたる理ある。これをよう聞き分け。成っても一つ成らいでも一つ。自由諭したる。年限順序からこうのう結び込んだる。一時尋ねる理、いつになりても身上速やかならん。いかな事又他にいかな事であろうと思う。又中にも芯の心、こうしてこうと心に浮かべば一つの理。一時どうせいこうせいは諭せんなれど、こうのうという理与えてある。ほんにと自由なら、何から一つ/\の理も思い出す。思い出せば理に結び込んだる。理は末代の理に結び込んだる。又内々どうと必ず思わず、この上一つ踏み止まりたる台に結び込んだる理は、家内一つの台。どう思うもこう思うも同じ理である。さあさぁよう聞き分け。東向いて諭するも、西向いて諭するも同じ事、北から諭するも、南から諭するも、四方から諭するも同じ事。指図及んだる。自らほんにそうやなあと思えば、運んでやるがよい。どうとも心に許すによって。
 押して、山田作治郎身上の処まだ外に運び方もありますや願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる処、前々事情一ついかな悩みいかな切なみ、身上どうなりこうなり良いかと思えば、又痛み悩み変わる。あちらもこちらも心理という。銘々それはどういう事になろう、こういう事になろう、思う一つ心が、一つ理として今日の理一つ尋ねる。これ一つ一寸諭しおくによって、どうなるも一つ、こうなる一つ、理は末代。台ありて道。いかな理も楽しみ、身上不足ありて楽しみ出けやせん。なれど、半ばでありたらどうなる。理をよく聞き取ってくれるよう。
 明治三十二年十二月二十九日夜
 高安分教会長松村吉太郎母さく身上よりお指図あり、それより運び方高安分教会部内大県支教会を分離の願及び双方示談も調い大県より金円を高安の神前に供えることまで申し上げて願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情、時々順序事情/\、さあさぁ道は一つ事情、さあさぁ何かの処/\段々事情諭しおいたる。さあさぁやれやれ、これで/\やれやれ。何か皆受け取るで/\。さあさぁ受け取る。
 押して、支教会を分教会に引き直しの願い。
 さあさぁ一寸一言諭しおく。さあさぁこの道という一つ道は皆容易な道やない。道という、道は、珍しい話しから何を言うやらというような処から始めた道。皆な雨の降る日もあれば又天気もある。これは道すがら。今一時尋ねた処、心おきのう許しおく/\。又、事情これまで互い/\道忘れんよう/\、心安よう、心安よう、事情は世界眺め/\、許す間も眺め眺める事情、速やか鮮やか、あちらこちら順序許しおこう。
  明治三十二年十二月二十九日
 宮森ヒサ眼の障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上というて事情尋ねる。まああら/\順序諭すれば、成程思い掛けない喜ぶ一つの理、又候いかな事、一名一人、一名一人の理に諭す。諭する理によって、日々中、多勢寄り来る中又日々中、銘々の事は言うまで。人の事でも銘々の事と思えば働く。働けば一つ理。これは言わいでも分かりてある。身上成る程と治まれば速やか理。指図理は反古にならん。一名の指図やない。指図より頼り、ない程に。席こうして坐りて話する。軽いと思えば軽いなれど、軽い事やないで。入り込んで自由諭す。諭の理そのまゝ捨ておくは、天の理に適わんが、よく聞き分け。銘々身上から尋ねば、こういう指図あると話し伝え。指図なくなりてから、何ぼう聞こうと思うても聞かれん。指図止まりたら、聞こうと思うても聞かれん。精神相応の中へ諭す。よう聞き分け。諭すやら悟り/\、紋型なき道理より諭さん。仮名な理なれど皆な見ても分かる。一人の処案じる事要らん。今日の日は刻限理に間違わん。一つ理である。よう聞き分け。席に身上ちょい/\刻限諭そと思えども、どうもならん。そこでちょい/\身上からの指図。順序尋ねから諭した理もある。指図こうやけど、どうもなあ、と言うようでは、天の理に背く。教祖一つの理にも背く。今日の指図皆々聞き分け。指図の通り順序運ぶ中なら、心に心要らん。指図/\合わせたる指図聞き分け。いと言うのにろと言うて分からん。いと言うたらい、ろと言うたらろ、はと言うたらは、この順序間違わん。これよう聞き分けてくれ。さあさぁ身上案じる事要らん。
 明治三十二年十二月三十一日夜
 飯降まさゑ七十日前より背骨悩みにつき、相談の事情も共に申し上げて願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は皆なそれぞれ思う。銘々それぞれ思う/\。思う事情尋ねる。尋ねるから一つしっかりと聞き取って、胸に治めて通らにゃならんで。さあ長い間の事情古い事情諭する。よく聞き分け。今一時事情古い事情尋ねにゃない。古い段々事情から分けぬ事には、一寸新しい事情分からせん。今一時尋ねる事情、前々古き事情から新しい事情諭せいでも分かる。よく聞き取れ/\。事情は余程古い年限である。古い年限から諭すによって、道理上珍し容易ならん道を世界事情始まり、容易ならん事情であって一代暮れて、一つ事情容易大抵でない程に。子供/\あったであろう。順序一つの道に並べる程に。古き一つの事情存命の間口説き/\、存命の間に子供あった。子供というどうしたこうした、一時道理たゞ一名一人だけ道理。その者余儀なく理で連れ帰りた。中にあれば下もある。中とも下とも子供事情見分けてやれ。この理を聞き分け。いついつ代が変われども、どうも世界分かろまい。ほんにという理、世界から笑われて、親里という理が現われて、又一つ。よう聞き分け。今ふし古い順序一つどうなりこうなり、何不自由容易大抵で成ってこうしてこう成れば、思うて見れば淋びしいものやと思う。今年は余儀なく日も通り、知らず/\一つの理も現われる。順序一つ心治めて聞いてみよ。教祖子供半番暮れた者、年寄った者、一人残した人思え。ようよぅの日見て暮れた者、一つ/\又話しっかり尋ねる。理に、身に、不自由なし、どうにもこうにもそこに将来治まり付かん。付かんじゃない。遠慮要らんで。順序譲りおいたる一つの理伏せ込み、心さえそなえ、因縁の理から古き先祖はこういう道理で暮れられたもの。これ聞いて楽しむ。これでは/\思うようではならん。よく聞き分け。そんならどうせこうせは言わん。この道というものは、思うように成って来るものやない。思わん事に成って来る。子供貰うて行こう、どうして行こうこうして行こう、年限の間難しい。よう聞き分け。不自由なしにどんな道でも通れば、知らず/\通れん。十分思う不自由勝で、この話し分かろうまい。どうせこうせ分からん。分からんじゃない。一代古き事情、しっかりほんにこれからこの楽しみ。不自由一つもない。さあこの順序治めくれにゃならん。身に不自由思う事も言う事も、十分思うたて、身に不自由何もなりゃせんで。
 互いに話し中に御話し。
 さあさぁ分かり難くいであろ/\。善い事成らん一つ、十分思た事成らんが一つ。十分と思う事成らん事情が因縁。これまで思うように成らん。成る理成らんよう通り来んにゃどうやらなあ。銘々も心思いさしいて治めにゃならん。さあさあもう一声/\、何にも難しい事はない。姉弟三人いついつどうなら、指図いついつまでと思うたら違うで/\。たゞ一つ姉弟理と三人という理と、親子伏せ込んだ理は、小さいものとは思うなよ。一人暮れた二人若芽を連れ戻り、因縁吹かしてある。一人連れ戻り仲好くが一つの理。これに日々に曇りあって一つの理、仲好く/\暮らさにゃならん。成らん事苦労種を拵えるもの。三点いつに経ったて腐りゃせん。この理いついつまでも忘れんよう。




(私論.私見)