【明治32年】お指図

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「おさしづ」の【明治32年1−6月分お指図を確認する。


 (1月)
 明治三十二年一月一日
 斉藤はな身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\にも、段々一つ/\理ある。尋ねば、一つ指図しよう。一年と思えば一年、二年と思えば二年。いついつ同じ一つの心なら一つ通り、この理から指図しよう。よう聞き分け。一年の内は一年、同じ順序一つの理。中に身上とんとどうもならん。よう聞き分け。内々一つ事情入り人一つ事情、この事情何でこの事情、よう聞き分け。どんな者も分かる。この指図、この道助けが台。成らんもの助けるは台やと、居る人身上不足出る。成らんと思う。なかなか順序よう聞き分け。万事理に留まる。一軒の理やない。又諭す理にもなる。皆な助け合い、そこで鮮やか成る。入り人入れて、内何人、家内何人ある、同じ理、入り人一つ間に合わんという理はない/\。内々澄めば他人一つ鮮やか。指図よう聞き分け。ほんに結構。世上はなかなかそうやない。きついも/\。この理聞き分け。この元という、一つ知らしおく。この順序取れば、内々事情にもなる。又道の順序にもなる。これよう聞き分け。
 明治三十二年一月三日
 山内治三郎四十五才目の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情は余儀なく事情、余儀なく事情、これまでの処という。どういう事こういう事、これまで持ってあろう/\、日々思う理。又年が明けたらどうやろうか/\、待って/\、前々言葉添えたる理。よう聞き分け。どうも暗がりの中、夜とも昼とも知らず/\通り、尽す心日々の理、日々あればこそ一つ。目に見えず/\、その中に、国に道理/\大変/\道理の治まりたる理、よう聞き分けにゃならん。これまで楽しみ目に見えんながら、世界どれだけの光とも分からん台が出来たる。よう聞き分け。目に見えんと言うても、世界どれだけ賢い智者でも、学者がどうしょうこうしょう思たて、順序ならん処/\、順序天にどうと認めたる理。世界どれだけ賢え、これだけ賢えと言うても、世界現われてない。目に見えん、自由叶わん処、自由聞き分け。目に見えん、叶わん処、よう聞き分け。心静か、心静かに持てば、身にほのか鮮やか、身にほのか鮮やか。この理聞かして、心にしいかり持たしてくれ。
 明治三十二年一月八日
 喜多治郎吉、桝井安松両人九州へ視察派出の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、彼是/\/\、先々とんとどうもならん/\。ならん事情/\、何程どうしたてこうしたて、道理という理以て掛かれ/\。道理のなき事はどうもならん。どうしたらよかろ、こうしたらよかろ、道理に二つない/\。あちらが捩れ、こちらが捩れ、どうもならん。中たゞ一つ理よりない。理のない者に理を持たすからどうもならん。分からん者に理を持たしてはならん。道の中に理の二つはなきもの。道理聞いて根を調べ。理はない者間違い直らせん。直らん者はどうでも直らん。よく聞き分けて、たゞ一つに定めて了わにゃならん。急いで行くがよい。心おきのう行くがよい。おめも恐れは一つも要らん。
 明治三十二年一月八日
 山田作治郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情身に一つ身に迫る/\。身に迫る事はいかな事であろ。それぞれ聞いたらと思う。身に障りというは、聞くや否や、聞くや治まるは障り。これまで事情思えども/\、これまで難しい中、ようよぅ治まり掛け楽しみの中、身上こらどういう事と思う。身上は余程大層よくしっかり聞き取らさにゃならん。これまで所に一つ何か珍しい一つの理の治まり一つ寄り合うて、理の治まる処、今一時見れどどうなるこうなるという処、治まる間もなく、一つ身上にこれはどうであろう思う処、これまでならん中に身上不足なりてはならん。どうなりこうなりという、身上/\に心は大変。この身上は余程大層なれど、又一つ暫くという、一つまあ急いではならん。急いで早いとは思うなよ。急いだら遅れる。急いではならん。これよう思案せよ、思案せよ。これまで心思い/\間違うたる/\。間違い治まりて安心。この中身上どうと思う事要らん/\。半ば一つ理ありてどう、この理取れば間違いでない。間違いはない。今一時取り損いはない/\。年限/\のコウノウの理、旬諭せにゃならん。この旬の理聞かして早く休ましてくれ/\。
 明治三十二年一月八日
 富田伝次郎家内目の障り孫しげ四才肺炎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、内々に皆なそれぞれ家内残らずそれぞれ身の障り、いかな事であろと尋ねたら、どういう理であろう。順序運ぶ、身上の処どうなろうと思う。何たると思うやろ。道という、道はいかな事あってなあ、これではなあ思うやろ。順序諭す。心の理に留まる。道の理に留まる。内々理に詳しい話してくれ。これまでどんな指図も貰たる。よう聞き分け。思う処から順序一つ処大層一つ運び、これだけの中に内々どうと思う。何と頼りなきなあ、思う理よく取り替え、よく取り替え。順序は世界諭す理、前々は皆な分からせん。内々順序運ぶ中と思う。又あこの内あれだけ尽すのにと、世界からどう思うやろと又思う。一夜の間ぁにも、世界の順序見て順序案じてはならん。どんな事あろうがこんな事あろうが、知らず間に一つ世上の理見て、内々ようく定め。これだけ尽して居りゃこそ、そらと言うや駈け付く。この理以て一つという、理という/\。何時一という理一に成るとも分からん。この理思案してくれ。多分世界どれだけ財産ありてもどうもならん。迫りた理見て内々治め。これ内々第一治め。一日尋ねた理ほんにこれであると、取り損い思い違い内々治め。尽した理は末代。末代という理はなかなか沢山ない。どれだけの名の高き者、どういう所にどう成ってこう成って、当分の理ありて末代という理はない。これ内々よう聞き分けてくれば、一日の日にある。
 明治三十二年一月十二日
 安江仁市郎四十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の理を尋ねる。どうも身上に心得ん。既に一つ事情日々どうも歩む一つ理ない。何程思やんどういう話も聞くなれど、身上鮮やかならん、速やかならん。尋ねる事情には指図という。指図の理というものは、数々ない。たゞ一つ指図。又尋ねるにも、心一つの理を尋ねる。事情は万事の心あろ。万事心中に身の内心得ん。尋ねる/\。たゞ一つよう聞き分け。所にという、何の話しもなくば、何の事も知らん。又一つ名称理という、たゞ一つよう聞き分け。たゞ心から出けた理。心から出けた理は、天よりたゞ一つ諭した処より出けたもの。たゞ心一つ順序諭そ。国々外々、どういう所、名称数々の名称、一つ皆な同じ理である。銘々こうと言うて始め掛けたる。段々思案一つ理。身上不足なるとは思うやない/\。心より始め掛けたる理、将来その理に理違わんよう。身上理ありて楽しみ/\。この理聞き分け。改めてこれから一つ、誰がどう言う彼がこう言うと思わず、銘々世界のため道のため運ぶ。あゝと思た理は、将来末代という。この理一つ諭しおこう。
 明治三十二年一月十四日
 本部丑寅の方城作次の地所買い入れにつき、運んでも宜しく御座りますや願い。
 さあさぁ何か尋ねる処/\、席も十分退屈してるよって/\、又順序心それぞれ一度席変えて悠っくり尋ねてくれ。万事諭する事遅れたる。尋ねる指図せにゃならん。席十分退屈なりたる。日々勤める事大層なれど、大層の顔もせず勤めて居る。それぞれ思うてやらにゃならん/\。
 明治三十二年一月十五日
 本部丑寅の方城作次宅地引き合いにつき、昨日お願い申せば席を変えてゆっくり尋ねよ、との事につき、右宅地に就ては如何と願い。
 さあさぁ事情/\以て事情尋ねる。さあ尋ねる事情には諭せにゃならん。諭というはどういう諭なら、急ぐ事あれば又急がん事もある。地所/\というは、あちらこちら所から何処までと定まりない。一時以てどうせいこうせいとは言わん。成る処から事情、年限事情を以て心を寄せ/\、何処から何処まで何がありたら、何処がありたらと思う。何ぼ害になる処放っておけ。成る処から心寄せ、成る程これだけという。成らん処無理にどうせいこうせいとは言わん。中にどんな事ありたて、成る処から軽き事情ほんにそうと心を寄せ、一つぢば/\と言う。何でも彼でも及ばす。刻限来ん。あちらこちら成る程という処から何でも及ばす。年限の理を以て及ばす。何時一時に寄せるとも分からん。どうして寄せるなら、これまで成って来た道を見よ/\。年限来たら皆な寄せる。そこで何ぼ真ん中に又邪魔になりたて構わん。大きい出来たる中に、道という道路というものがある。すっきり一屋敷にするは、まだまだ一寸には行かん。ほんの些か尋ね合い、些かの事なら尋ねるまで。助け合い助け合いなら何時でも許しおく。尋ねるまで。大層の処世界にもならん。何ぼでもできんよって。これをよう聞き分け。
 押して、些かの処は何時でも許し置くと仰せ下され、大層の処じっとしておくよう仰せ下さるが、成る処から買い求めさして貰いまして宜しきや願い。
 さあさぁ幾重にも聞き分けにゃならん。幾重も諭しおく。ほんに扶け合い、些かはどうでもこうでも寄せにゃならん。心から心運んで来たなら何時でも。大層はどうでもならん。道の理によって日が来る。ゆっくり長い心で、急いで掛かれ/\。
 明治三十二年一月十五日
 前年(十二月三十日三十一日)の刻限お指図につき、高き事情という処一寸申し上げ願い。
 さあさぁ何かの事情/\、皆尋ねる処もうどうでもこうでも皆んな一人も残らず、不参なく聞く処、一人も不足ないなあという日を定めて、それより尋ねにゃならん。どうでも早く楽しみ、万事楽しみ定めてやる。楽しみ定めたら、ほんに道の理と言う。早くどうでもこうでも人の処は一人も不参なきよう、早々急いで掛かれ。
 明治三十二年一月十六日
 増井丑松小人貰う事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ内々にも/\どうなっと一つ思う処、時々旬々とも言う。思う処尋ねる/\事情は心に委せおく/\。
 明治三十二年一月十七日
 山名分教会役員平出団次郎、高室清助両名台湾布教の事務を取り調べの上、清国厦門へ布教致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情にはまあ心という理を以て尋ねる。尋ねるからは、心通り精神通り心通り、何でもという理委せおこう。又一つ所にてはどうであろうという理あろか。一つ楽しみの理留める心理に持って、一つ節という。節なくば分からん。どういう事あろうか、こういう事あろうか。節から芽が出る。節から栄える処に理が見えたら分かり、いかなる理も働いて見せる処、尋ねる処、精神の理に委せおこう/\。
 明治三十二年一月十八日
 桝井政治郎及び桝井安太郎長崎へ布教に出て身上より事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ遠く所へ出越し事情という、一時の処は皆な許したる。世界のため許して、一つ聞き分けてくれ。前々身上急いで早く引き戻りた事もあろう。人々世界理のため、世界歩けばどんな日もある。世界出て来る。連れて戻る。人々これだけ大切にせんならんと、心に浮かむ処/\という。心に浮かむ。あちらへ出越し、こちらへ出越し、諭先々順序理ある。先々地方所々、先々順序寄りある。万事依頼して心おきのう戻るがよい。
 続いて
 さあさぁもう一言諭さんならん。中から何でもという処受け取ってある。先々こうしたら勝手がよい、どうしたら勝手がよい、と、あちらへこちらへ万事依頼して、さあ戻れ/\。
 明治三十二年一月十八日
 硲田邦平身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という一つ、さあ事情尋ねる。いかなる事であろうと言う。どうでもならん、どうでもいかん、日々の処思う処、どういうものであろ思う処、尋ねる。尋ねる事情には、又指図という理を話す。よう聞き分け。一時どうとはないなれど、余程所大層。よう一つ聞き取りて、内早く諭せにゃならん。どういう事諭す。この道という、なかなか通り難くい道。ようよぅ理という、時という、言うように身上ならん。こらどういうものと思う事情、一つ諭す。人間というは、よう聞き分け。一代と思うたら何をしたんと言う。一代やない。理という、理は末代。所に一つ珍しいという理は、将来理、末代の理。尽した理は十分受け取ってある程に。後々心次第、重々ある/\。日々心にある。運んだ事情尽した事情末代という理治まれば、何か一つ理治まる。これ一つ治まるよう。早く一つタンノウ一つ、聞かしてくれるがよい。
 明治三十二年一月十八日
 加見兵四郎伜秀二郎以前身上のお指図より、押して願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃ分かろうまい。前々事情ありて諭したる。万事治まれば、心に勇んだ事情/\、これまでという。とんと思わく成らん。成らなんだ/\。あちら心こちら心、心と心合わなんだ。諭す事情から事情出け、とんと心合わなんだ。銘々どうと心持って、今日まで台。今日までとんと心に合わなんだ/\。そもそもという理があり、改め替えていかな事情、治まりて尋ねる事情、これから先教え一つの理を守れば、何思うよう成るが楽しみ。尋ねる事情どちらもこちらも同じ理。治まれば楽しみ。治まらずして楽しみはない。道に理ありて楽しみではない。苦しみ。苦しみありて、楽しみと言えまい。心台たゞ一つから始まり、あちらから寄せこちらから寄せ、一つに成るが容易でなかった。銘々こうという精神どちらからなりと心定め。治めたいという理は、順序の理渡しおこう。
 押して、本人は城島分教会の方と思て居ります。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ元と言えば元々、又銘々は所事情以て治め掛けたる理、どちら同じ理といえど、こういう道理楽しみ、こういう理世界理やない。心に治めて事情は、道理と言う。さあさぁ受け取ろ/\。
 明治三十二年一月十九日
 田原支教会久保楢治郎二十二才と片桐村字小泉勝田源七長女マスヱ十七才と結婚願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ尋ぬる処、又内々、又内々、人々の心の理を結び/\、又内々の事情/\、それぞれ治まれば何時なりと/\。
 押して貰い受けの御許し下されたく願い。
 さあさぁ尋ねる/\事情々々、何時なりとと言えば、さあさぁ何時なりと心に委せおこう/\。いつ何時なりと心に委せおこう/\。
 明治三十二年一月二十一日
 植谷梅松妻こう二十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上さあ尋ねる。どうも一時心得ん/\、さあ思う処尋ねる/\。事情には一つ指図もしよ。どういう指図、よう聞き分けにゃ、分かり難ない。道理一つという理、余儀なく事情、為す事情、又一時の処、ようよう治まる中に一つ事情又候。楽しみした甲斐ないという。諭す事情には、数々あるなれど、たゞ一つ諭しおこう。よう聞き分け。事情は、世上道理何ぼあるとも分からん/\。よう聞き分け。ほんに思い違いであったなあというは、又治まる。どういう理、治まらん処理ある。内々第一。人の順序取りてこそ、この一つ事情。小人どうもなぁ楽しんだなぁ、よう聞き分け。皆為す事情は、通らんならん。よう聞き分け。大難小難替わる事情は、一つ治まりたらかとタンノウせにゃならん。この事情聞かしてくれるよう。
 明治三十二年一月二十二日
 春野喜市別宅致したきにつき可否の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いずれも段々ある。道理いずれも段々ある。一軒という内という、段々何人なりと住むは一つ理、すれば心という理という。日々のものである/\。一時尋ねる処、どうでもこうでも、又一つ順なる/\。一寸暫くこれは一つ事情、皆んなこれまで一時仕切りて/\はまだまだ事情、よう聞き分け。万事の処皆んな心以て日を掛けたら、一つ事情尋ね掛けたら、事情行く行く二つ理。一つ又諭す。心日々の事、成らん事無理にどうと言わん。又日々という、内々十分なると言うて暮らせばよい。人間という、先を見れば長い、後見て楽しみ暮らせば、二年三年は短い。三年千日というは長い。なれど、後三年、経った事見れば短い。心というは返やし/\諭す。日々の事これ休まる日なけにゃならん。こうしたらと言う、何でもと言えばそれは心委せおく。なれど、又事情急ぐ事要らん/\。
 子を与えて下さるようでありますが身上の処伺い。
 さあさぁ身上/\、尋ねる処立てば日が経つ、立てば日が経つ。楽しめば楽しみある。この一つ話立てば立つ。楽しみの日がある。諭しおこう。
 明治三十二年一月二十三日
 吉岡栄蔵三十七才三浦悌二の三女せき二十五才縁談事情願い。 (近愛)
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条理を尋ねる。縁談一条理を尋ねば指図をしよう。一時尋ねる処の事情、皆んな内々それぞれ、又先々皆な心という理という、実を聞いて実を運ぶ。どうと尋ねる事情、どうでもという。心というは将来の理にして、縁という理という事情は、世上世界に諭す理ある。その理、内々もと心治まる理、理を尋ねる。事情は委せおこう/\。
 明治三十二年一月二十五日
 辻由松妻アサヱ三十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる身上の一条、事情尋ねる。いかな事であろうと思う処、よう聞き分けにゃ分かり難ない。皆んな一つ事情は同じ事情、内々一つ事情、又、続いて一つ事情、事情よう聞き分け/\。親という一つ事情、又、後々一つ事情、この中よう聞き分けにゃならん。どういうものである。内々の処、皆な心という理にある、心という理にある。道という、皆な持ち寄り事情、世界/\段々の理、理を聞き分け。どれだけどうしょ、どれだけこうしょ思たて、そらどうもならん。何程思たて、成るようにはっちゃ成らん。身上からよう思やんせえ。よう聞き分け。先々より同じ理でありて、余儀なく理以て一つ事情、これから事情聞き分け。身上から一つ願したら、こういう指図ありたと/\。治まらにゃどうもならん。皆な心という理寄りて寄る/\の理、添う/\の理、よう聞き分け。この諭は悟りはない。よう聞き分け。身上あって楽しみ、身上続いて楽しみ。身上事情ありて、何程積み重ねた処がどうもなろまい。影も見られんようになりて、何の楽しみもない。皆んな寄り合うて暮らす事情は、楽しみの台と言う。身上一時どうではない。なれど大層、この事情諭して、内々もこの理に基づくがよかろ。
 明治三十二年一月二十六日
 西浦弥平身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\どうも変わった事情、夜々身上障る。昼はよい。日々の処事情/\尋ねるから、しっかり諭す。夜々どうも早く尋ね出た。始めて長い年限、それぞれしっかり受け取ってある。内々の処今年もこれも通りたる処、身の処から指図する。年明けたら席々別席をして聞こう/\、聞かせ/\。さあさぁ尋ねる/\。年明けたら順序一日一席傍聴、一日も欠かさず、一日も早く早く/\聞き取れ/\。さあさぁ傍聴聞くのや。春になったら、この順序早く/\。
 明治三十二年一月二十七日
 桝井おさめ胸つかえせつのうなるにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得んという事情尋ねる/\。事情には一つ順序万事一つ理を諭し置こう。身上心得んから尋ねる。皆んな治まりのうても治めにゃならん。身上から楽しみ、どれだけ楽しみありて楽しもうと思えども、身上事情ありて楽しみなろうまい。心寄り合うて日々に苦になる。心取りようで楽しんで居れば楽しみ道ある。又中に身上から尋ねる。身上から尋ねてさしづ治まりた事情、将来心なくばならん。あちら身上掛かるこちら身上掛かる。掛かる事情から万事指図及ぶ。皆んなの添う中、誰彼/\言わん。皆な添う中/\、世上には元というて皆んな連れ帰る/\理、この理聞いて居る。日々運び尽して居る/\。心という理を判然分かりて、分かりあって日々行い難くい。皆んな心という皆な心という、そこで人々程のう戻る。人々揃た中々、何でも彼でも一時諭さにゃならん理ある。どんな者もこんな者も分からん者あらせん。分かる中に分からん理ある。その中何人揃て何人揃わんという事ではならん。揃た中でなくばならん。そこで筆に取りてはある。何人聞いたばかりでは、又聞き違いありてはならん。どういう指図あった、こうい指図あった。言うたばかりではならん。理に染まらねば遂に淡うなる理でならん。淡うなるからそもそも理始まる。その理早く取り締まりて貰いたい。これだけ諭したら、身上からの事情尋ねたら、こういう指図ありたと将来治まらにゃならん。ほんにそうと、その場切りではどうもならん。これだけ諭しおこう。尋ねる事情は案じる事要らん。案じた分にはならんで。
 (2月)
 明治三十二年二月一日
 桝井伊三郎手伝はな身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情にも段々一つ/\理ある。尋ねば一つ指図しよう。一年と思えば一年、二年と思えば二年、いついつ同じ一つ心、同じ一つ道理、この理から指図しよう。聞き分け。一年の内は一年同じ順序、一つ理中に身上とんとどうもならん。よう聞き分け。内々一つ事情、入り人一つ事情、この事情何で。この事情よう聞き分けばどんな者も分かる。この指図、この道たすけが台。ならん者が助けるが台。雇い人、身上不足出る。ならんと思う。なかなかそうやない。入り人内々一年治まる理、この順序聞き分け。万事理に留まる。一軒の理やない。又諭す理にもなる。入り人入れて、内々何人家内何人ある。同じ理。入り人一つ間に合わんという理はない/\。内々澄めば、他人一つ鮮やか。この事情日々諭し事情になる。こら珍しい指図、よう聞き分け。ほんに結構。世上はなかなかそうやない。きついもの/\。この理聞き分け。この元という、一つ知らしおく。この順序取れば、内々事情にもなる、又道の順序にもなる。これよう聞き分け。
 明治三十二年二月二日
 諸井国三郎より愛知支教会に於て会長無のその治め方の都合も有しにつき、暫くの間諸井政一会長として治めさして貰いましたら如何と心得まで願い。
 さあ尋ねる事情/\、さあさぁ前々の事情という、治まりという。心から一つ段々の道、段々事情行く/\処にては、何でも彼でも治まらにゃならんが道であれど、心が、どうも日々事情ありて、どうもならん事情。又暫くじいと順序運んで、中又一つ改めて尋ねる/\。事情にてはどうして行かにゃならん、こうして行かにゃならん、言えん/\。道ありて道の理立てん。道の理立てんからこの事情ある。道聞いて立ぁてる理あれば、その理立ぁてあれば、治まらん事あろまい。所に事情ある。一時とんと思うよう行かん。そら所という理ありて、それから心解け難くい。そこで人誰以てせえ、彼以てせえと言うは、順序以てすれば、そらいかんこらいかん言わん。心だけ持って心だけ運ぶがよい。
 押して
 さあさぁ返やして尋ねる事情も諭しよう。よう聞き分け。所々という/\理がある。そこでとんと持ち難くい。持つ/\で持たれる理ありて、とんとどうもならん。改めて尋ねる/\は諭す。とんと誰の人、どうしてという指図出けん。地所所に事がある。そこでとんとならん。そこで皆な談示の上、こうという理拵えすれば、そら何時でも許しおこう。
 明治三十二年二月二日
 春野喜市妻たか身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上心得んという。身上心得んから尋ねる。尋ねるから事情諭しおこう/\。よう聞き分け。道の上から道という。十分なる理である。道という、遠く所これまで何も分からん処、よう/\道、明らか道である。皆心だけ寄り合うて、それからそれ、よう聞き分け。その道理どういう理であろ。又思う。何が違うて/\、身上に掛かると思う。よう聞き分け。身上に心得ん事情が堪えられんという事情、ほんの言葉を聞かし、言葉を出して、身は鮮やかと言えば、これより結構はない。聞き分け。まだまだ道ある。ようよぅほんの掛かり/\、まだまだほんの一寸、ようよぅ世界である。この道理から、親々それぞれほんにそうやなあと、今一時何程結構とも分からん。容易なものやない。まだまだ年限、まだ道銘々一寸掛かり。掛かりなら、ほんの道なら、掛かりから心持たにゃなろまい。親々諭して順序、この諭す事情、又順序、何か順序、それぞれ親々、親々から通りて理を重ねて、又後々、又理付かにゃならん。これまで難儀苦労の道通りた理はよく言い聞かし含まし、若きという、どうしてもこうしても、若きは後々の事は分かり難くい。どうでもこうでも続かさにゃならん。継がにゃならんが理、この心治めさしてくれるがよい。
 明治三十二年二月二日夜
 前に一同揃いの上願い出よとのお指図につき、本部員残らず打ち揃い願い出お指図。
 さあさぁさぁ一人/\、さあさぁしっかり、心を鎮めて聞けよ/\。心鎮めて聞かにゃ分かり難ない。一人でもどうもあれこれこれでは、とんとどうもならん。何度何度の事情にも皆な諭したる。皆な揃うてという一つの理、何よの事も諭してと、これまでどれだけの理を諭しても隅から隅までの理が分からん。これまでどうなりこうなり、よう経ち来たが、別段変わりた話しではない。一手の話しで伝えにゃならん。どれだけ諭しても、ほんのその時だけの心だけではどうもならん。一人も不足なく運ぶ事情、何よの事も一つになって順序運んでくれにゃならん。真ん中聞いて仕舞聞かず、初めだけではどうもならん。どういう事を尋ね掛けられるやら分からん。尋ね掛けられて、まちまちではどうもならん。一時の処段々日々連れ戻る者に、遠い所遥々順序以て戻る。出て来る者に、これまでに諭したる。一人の者も十人の者も、隅から隅まで一つの心運ばにゃならん、という順序ある。一つの理なら、ほんにという思案という理空にある。まちまちではどうもならん。この理しっかり聞き分け。難しい事を言うやなし、これまでの順序の道に、真ん中聞いても末聞いても、真実から聞けば分かる。たゞ一時というは分からん。万事一という、二という、三という、しっかりこの順序聞き取れ。何人の話し、いつ聞いても変わらん。同じ事。世界一度に映る日があるで/\。あってから言うやない。それではどうもならん。先から言うておく。これ一つ順序しっかり聞いてくれ。

 又夜々刻限話した処が、あちらこちら聞きさがし聞き噛りでは、どうもならん。一同集会をしょうやないか、した処が分からん。その時だけでは万事遅れる。一度諭した理、何度の理にも諭したる。取り決まりた処も鮮やかならん。日々別席と言うてして居る中に、おら違うてるというようではならん。一つに聞かさにゃならん。これまでの処、話して居る。万事難しいようで難しいない。すっきり改め。一二三という順序しっかり伝えてくれ。これだけの話しやない。まだ伝えんならん順序数々ある。これだけ一時の仕切りとして、一点を打って了う。

 さあさぁ伝えにゃならん/\。さあさぁ伝える話し/\/\、どういう事を伝えるなら、これまでの処にて、順序の理は皆んな知って居る。一時の処はどうも通り難くかったやろ。四方正面鏡屋敷と言うて始めた、鏡屋敷どういう影が映りたか。鏡屋敷/\、何処から眺めても曇りないのが鏡屋敷。どうもならん。皆んな人間心を以て通りた。泥水ばかりであった。段々すっきり掃除せにゃならん。泥水出て、後澄んだ道どうなりこうなり、泥は泥で固まりた。泥の中から何程の事言うても聞こえやせん。泥は恐ろしい。泥は泥だけで沈んで了たら、地の底という。段々幾重の諭しても、泥が強かった。泥の盛りは何の楽しみもない。夜々何時間の暇を費やしたとて、泥に泥増すばかり、何にもならん。どれだけの泥でも泥は沈んで了う。浮いてはならん。後々どうなりこうなり澄んだと言えば、一つの楽しみであろ。後々今夜聞き分け。聞き分けねば、分かり難ない。空を思わん者はない。空ばかり見ては踏み損う。旬という道という理がありて、空という。皆んな心に治めてくれにゃならん。この理聞き分け。くどう/\の話し、前々夜々にも一つの諭がある。遅く/\時過ごし、難儀苦労、寒き不自由の処からようよぅの中、泥はどうもならなんだ。そんならお前は泥やから、と言うた者はない。なれど、泥はどろどろと出て了た。悟りでは分からん。時旬を待って、今日の日分かるか分からんか、よう思案してみよ。

 世界明らか、一寸見え掛けた。これから人衆揃うて一つの心なら、日々尽す理は年々に見えて来る、末代生涯の理に成る、と知らしておく。これまで話した事はない。今日は一人も残らず集まりたる。まあこうして始め掛けた処、人衆として始めた。まあ楽しんでくれにゃならん。これまで人が出世すれば、妬む者はそらない。なれど、心に理を思わねば妬むも同じ事。人の出世楽しんでくれにゃならん。ほんにこれでこそ道の理かと、楽しんでくれてこそ道であろ。人の出世怨み嫉みは道でない。空を見て、空の理を楽しむなら、日々近づく理である程に/\。これ一つ聞き分けて、しっかり心に結んでくれるよう。聞いたらほんにこれまでは取り違い、とサンゲせにゃならん。二十年三十年後聞き分けば、成る程と分かるやろ。日々尽し果たした者は、成る処から、育てゝやらにゃならん。成るだけの世話せにゃならん。銘々の物分けてやれば、落ちる例しはない。紋型ない処から、今日の道という。嘘はあろうまい、農家の立毛作るも同じ事、何ぼの楽しみとも分からん。世界中からこの景況見れば、何ぼの楽しみ積もるやら分からん。何でもない話しのように聞いてはなろうまい。身に不足が重なればどうもならん。これよう聞き分けてくれにゃならん。さあ一点を打って一つの事情。

 さあさぁ話し掛ける/\。どういう話し、こうして今晩話し掛ける。皆なそれぞれ一人一人話し、これまでの処、別席してる処、まあ説く処/\、あれもこれも、後や先後や先になりてならん。今晩実を定めて了う。何から定めよう/\、そうじゃなあそうじゃなあ。さあさぁこの屋敷から始める。人間始めた元の屋敷、これは日日諭して居る。又人間始め親里/\、皆な連れ帰る/\。初め又仕舞、中が後になってはどうもならん。順序定めて了う/\。説き諭す順序元なる話し、元なる所/\、一代後/\、この一つ元の屋敷のため、立て替わる/\。なかなか以て後々の処、困難をさした。困難をさしたは言うまで。分からん間はそんなもの。その中の道困難をさした/\。子供まで困難であった/\。もう一人は暮れて、後へ残りてこれが台。長らえての道筋、子供/\皆な道のためこうしたのや。第一という後屋敷の理から始め掛ける。人間一条の道理神一条の道理、後先になってはどうもならん。困難の道から先、そうして、いよいよこうなったという処、さあさぁ困難が第一。

 
又一つには、人間我が子までも寿命差し上げ、人を助けたは第一深きの理、これ第一説いて居る。説いて居る中に、助けて貰た人はまめで居る。助けて貰ただけで恩は知らん。年は何十何才諭して居る。今までは、たゞこういう理で助けたという理しか説かなんだ。我が子までの寿命まで差し上げて助けて貰た理は、すっきり知らん。何ぞ道のため尽した事があるか。理の諭しようで、道の理をころっと理が違うて了う。ほんに助けて貰た効はない。言わば、ほんの助け損のようなもの。我が子まで亡くなっても助けた人の心、これが天の理に適い、我が子までも差し上げて助けて貰た恩、分からん。世上から見て、何を言うぞいなあ、というようになる。人が誰それ、年が何十何才は言うまでやなあ。助け一条の台という、こら諭さにゃならん。遠く所やない。ほんの、そこからそこへや。助けて貰た恩を知らんような者を、話しの台にしてはならん。

 あら何を言うぞいなあというようでは、大いに間違う。助けた心は天に適い、これは諭さにゃならん。何処の誰それ、何十何才、まだ存命で居るという。その者どれだけの道を尽したか、見れば、世界に尽す者一人もあらせん/\。さあさぁふんふん、さあさぁそれはそんならこうしょう/\、我が子いといなくして助けて貰いたい、助けにゃならん。これは世界にもう一人もあるか。これは話さにゃならん。何処の誰それ幾つ何十、まだ存命までも/\という理は、決して諭さんがよかろ/\。さあさぁそういうものなら、助け一条の道理はこういう道理、実際の事諭さにゃならん。これまで説いた処、見たいなあ/\、見た処がその者何の尽し方もなく、何ぞいなあ、となった事なら、実が実に立たん。実が実に立たんとすれば、言わんがよかろ/\。

 まだまだ一つ、さあさぁあらあらの話々、これに準じてくれにゃならん。もうざっと代は三代、後は今の事情。四代という/\、屋敷に住んだ一つの理、子供何人何にも不自由なき者であった。道についての困難不自由だけは諭してくれにゃならん。ほんにそうじゃ/\、道について困難だけは、ほんに可哀そうな日があった。何でも彼でも判然諭さにゃならん。この道筋、この道理を諭さにゃならん。もう代々替わりて、一寸四代目のようなもの。これまでの処経った。後々先々皆んな順序諭して、それからこうなってどうなって、この道という。何でも彼でも諭さにゃならん。そうかえ/\諭しましょう諭しましょう。一代はこう、次ぎ一代はこう。後一代はこう。何代後困難の道筋はこうであったと、年限の道というは、分かる者もあれば分からん者もある。分からん者に話しするは、日々話の道筋という。さあさぁよう聞き分け。道筋の話し/\、今という今から話し掛けたのやない、古き話にもしてある。日々諭す理にもあらあら諭す。何代後、困難事情は三代、男は男だけの理、女は女だけの理がある。子供は子供だけの理は、説いてくれにゃならんで/\。今一時の話は談じ合い/\、談示から理を組み立てゝ諭す。しっかり筆に尽してくれ。三十五年以来、困難の道知った者もあれば、すっきり知らぬ者もある。三代後/\子供は困難の道であった。この道付けようとて、有る物は人にやったり、貰て貰い、人の中へ出られぬようになったのも、道のためになったのや程に、程に。よう聞き分けてくれ/\。それより話し、三十五年後より始め掛けた。何でも彼でも始めにゃならん。段々\一寸始め出した。一人二人あちらからこちらから、ちょい/\心寄せ掛けたる。一時始め掛けた。それまで参詣もなく、日々事を運ぶという事一つもなかった。世界からあんな阿呆はない。皆な人にやって了て、後どうするぞいなあ、と言われた日は何ぼ越したやら分からん。三十五年後、九月十月以来、道筋杖柱として理を始め掛けた。どうでもよいと思うてはならん。間違いありてはならん。よう聞き分け。二十年以来は日々運ぶ者もありて、どうなりこうなり、ようよぅ多くなっただけで、皆んな詰まらんなあと言うたは、節という。節から一つ/\芽が出た。これから先/\の処、どんな節があるとも分からん。何ぼう節があっても、案じる事は要らん。杖柱残してある。又指図する。人間の言葉と思てはならん。写し込んだる杖柱と思えば、何も案じる事は要らん。これ一つ諭しておかねば分かり難ない。さあさぁ又一つこれまでというは、働き損にはでけん。働き損にしてはならん。働けば働くだけ、一つ穏やかになったなあと喜ぶだけ、脇も言うてやらにゃならん。ようこそと言うて、言葉の満足さゝにゃならん。皆んな一つ鮮やかならん処、後心に楽しみも付けてやらにゃならん。肥するも同じ事、放っておいては植え流し、修理せんも同じ事と、一つの理に諭しおくから、皆々よう聞き分けて、一時に治めてくれにゃならん。これまで年限相応の楽しみは皆な付けてある。楽しみの中に苦しみは、銘々心の理、鏡屋敷から打ち出す言葉は、天の言葉である程に。理を恐れず、あんな事言う、あんな事と思えば、あんな事になる。銘々身上もあんな事になる程に/\。この一つの理を諭しおこう/\。
 明治三十二年二月三日
 岩谷源治四十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という事情尋ねる。いかな事である、どういう事である。何程どうか、とんとどうもならん。どういう事で身上に日々思う。身上尋ねる。指図しよう。この道どういう理を指図。長らえて/\道という、一つ理を運び/\、事情重なり、広くの理。一つはっと思うた心、何と思う心、どうなりこうなり一つ/\治まり、大変一つ心日々大変、一つの理遁れ運びの理によってほと思うた理。この理身にこの理心の理治めてくれ。身は案じる事は要らん。この道は通り難くい道であって、真実一つの理で通る/\。どんな処でも通れる/\。この理を聞かして楽しましてくれ。
 明治三十二年二月四日
 西野トワ七十二才目の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んと、一つ事情尋ねる。まあ大抵/\、さあ一つ始めた順序から、日々の処運ぶ尽すこの一つ理は、十分と受け取ってある/\。十分受け取ってあれば、そんなら尽した中、身上どうであろうと一つ思う。それを一つよう取り損いないよう、心持って改め。もう年というは、余程順序/\。よう聞き分け。成る程事情から見れば、日々不自由であろ。この不自由よう聞き分け。これまでの処、若き事情又子供、その中にあっては堪いられん。そんなら銘々振り替わりて助けにゃならんが理。よう聞き分け。為す事情因縁諭す事情、内内年限分かり難ない。まあ若き者なら、若き者なら、助けにゃならん/\。思い替えて事情、この一つ事情なかなか事情、年も取れたら事情、親なら助けにゃならんが理なれど、為す事情因縁聞き分けるなら、年によってまあまぁと言うて、タンノウせにゃならん。タンノウというは、身上不足ありてタンノウでけん。なれど、タンノウというは、世上難儀不自由世上どんな難儀不自由もある。見れば何十何ぼうなあ、皆々タンノウして助けにゃならんというは、又一つ事情/\。心いずんで了えば、どうもならん。為す事情因縁ならと言うて、タンノウは前生因縁のサンゲげえ/\。この一つ理心に持って、心に治めてくれ。
 明治三十二年二月四日
 金米糖の御供の事につき、世上にいろいろ風説注意の有しにつき如何、と心得までに願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何かの事情/\皆んなこれ世上には広い中、勝手の者あって勝手する。勝手はどうとも一つも言わらせん。成る程言うたて何もおめも恐れもするやない。尋ねる事情に答え、どういう処からどういう事尋ねに来るとも分からん、と、前々諭したる。それぞれ心得をして心得にゃならん。日々の処御供という。それ致す。又先々の所という、先々の所ではどうもならん。二つ三つ悪という、悪が寄ってする事はどうもならん。悪い事悪い心以てするから、この防ぎでけん。そこで、内々心一つ、一つなら一つに持って、知らん者、何をどうしたるこうしたる持たず、何処でどういう者どうして勝手悪い者、どうなりとしてこうしたら困るか、又ないようになるか。何よ悪風寄ってする処、たゞ一つの所からこうという、一つ会議取って運べば一手は綺麗なもの。悪勝手はならん。御供にしてくれ/\。それ心得でけん/\。僅かはきっしり分かるなれど、多くの中何とも分からん。下げるもの一手にして、これより頼りない。いついつ計らい取り扱いせんよう。名称数々他に扱わんよう。又でける処綺麗ならよい。これ一つ決まりて早くするがよかろ。数多い中注意届かん。大き処大き言いつけてするがよい。
 押して、大き処分教会へ下げさして貰います。
 さあさぁ当分/\の処、何でも彼でもそういう理より取り締まる事でけやせん。銘々こうとなりたる取扱い、こういう事になって来ると、それだけ注意するがよい。
 明治三十二年二月六日
 宮田善蔵につき心得まで願い。 (芦津分教会内)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかなる理も尋ねる。長らえての事情/\の中という、日々尽す処、これまでの道の間、それぞれの中第一古い中の理、いかな理、所々でも、それぞれという、人々という一時尋ね事情、一時理をこうと精神から理を定め。それぞれの中もある、道のため古く、成らん中も尽し一代と言う。皆なそれそれの中もある。皆んなそれぞれ日々の中、皆々それぞれの中楽しみやなあ/\と言えば、直ぐとするがよい。治めるがよい。又中に又中に前以てしっかり調べ。道の奉公やなあ/\、道の治まり楽しみである。日々深き中難しい中、成る程の理も分かるやろ。これだけ理を一寸知らしおく。
 明治三十二年二月八日
 松村ノブ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んという。又他にも身上、それぞれ心得ん事情であろう。どうも日々切なみ事情、もう良かろうか/\思う中に、身上とんと事情尋ねるから、一つ理を諭そう。身上の処、一時案じる事はない、なれど大層、大層とあれば、それぞれ心の運び、よう聞き分け。大層思う中に、心の養いという。又一つ事情には、あちら眺め、こちら眺めする中に、どうも心という理、道という順序の中、心に案じてはならん。どうなるもこうなるも、道のためなら何時なりと、どうなろうとも、何時なりと/\、治めて居るうちに、日々の事情ほっと聞く、ほっと映る。眺め事情、聞いて事情、心に一つの理沸かすは理なれど、道のためならという理より、しっかり諭してやらにゃならん。又一つには、養うてやらにゃならん。成るという為すという、この理をしっかり聞き分け。他に聞かそうにも聞かす理はない。たゞ心の発散という。大望なる処の理を集めて、一時の処何でも彼でも、大層の元という理を以て掛かれば、どんな働きも出来る。世上一つの理を見て、よう聞き分け。どれだけの者と言えど、悪心の理でなくなる者あれど、善の理でなくした者はあるか。よう聞き分け。誠一つの理でなくした理は、世上に一つの理がある程に。何にも案じる事は要らん。案じてはならん。この理を早く/\聞かせるがよい。
 明治三十二年二月九日(陰暦十二月二十九日)
 村田かじ四十三才右の乳に出物につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃ分からん。よう聞き分け。身上にこれ事情、身上に掛かる。事情堪えられん事情、尋ねる処/\、又一つには順序の理を尋ねて、順序指図という。指図順序治まれば、身上も治まる。段々話し解きほどく。よう聞き分け。身上堪えられん。一つ時というは、どんな事でもというは、人間心という。なれど、又々というは、又々それぞれというは、それぞれ悠る/\と、悠る/\これ一つ。又ほどく。まあ掛かりという処から、皆な知らんやない。皆な知って居る。掛かりという道ありて、神の道通り掛けた道理、日々経った道理から思案。どういう処から成り立ったか。又どういう処からでけたかでけんか。それぞれ聞き扱え。順序聞き分け。よう聞き分けにゃならん。銘々どれだけと思えども、身の痛む心と、一つ聞き分け。ようよぅ楽しみもあらあらありて、これからという。身上亡くなりた理、聞き分け。何の楽しみ有るか無いか。二人の者こうと言うはこう、どうと言えばどう、どうなるも一つ治まる。二人の心の理尋ねる理から思案してくれ。どうしてやらにゃならん、どれだけどう、これだけこう、神の話しするまで。神の理一つ、よう元の順序から同じ五つの指の如く、五つの指の如くなら、両方にタンノウ/\。十分にタンノウさゝにゃならん。タンノウなくば、銘々タンノウする日ない/\。治まりたら身上案じない。楽しみ/\。皆んな成る程順序分かり、道理からこの指図、一寸一つ話、付いてる尋ねる人の心にいついつ運ぶ順序、よう聞き分け。元という、元の心、何でも彼でも元の理から一つ成り立ったもの。すれば成るようの道計ってやらにゃならん。これまでの事情十人の中、十人知って居ると言えん。三年という、五年という、十年遅れも長い道/\。一手順序一手望む処である。一手外れてぼそぼそ知らず、理をこれはと言う。お前はそう言うどう言う、お前はこうと聞いてやらにゃならんというは治まる。今日の指図順序諭すれば楽しみ。これ言い聞かさるが、この順序道理治まりて、いついつ道理なく治まらせん。又治まらん筈や。どれだけの書き手と言うても、頼りになるものやない。この道賢い者つけた道やない。又賢い者治まるというは、世上から治まる。この道どれだけ賢い、智者学者やと言うても治まらん。どんな者入りたかて、でける道やない。道理向かせん。道理段々積んで来た理で、世界/\何も分からん者、それ聞き分け。珍しない。年限の道である/\。これだけ諭しおいたら、どんな者でも皆な分かる。
 押して
 さあさぁ道理から見れば、切った話しは水臭いもの。どれだけこうして、これだけこうして、成る程、先々話すれば道理、それでは治まり難くい。それだけどうして、これだけこうしてというは水臭い。十分大層してくれる事要らん。運ぶ事情、五つの指の如くと諭したる。どちらが悪ても、こちらが悪ても、皆な掛かる。よう聞き分け。ほんにこゝまでしてくれたが、道理聞き分け。これだけ話すれば分かる。どれだけどうしょう、これだけこうしょう思うて、成るだけはっちゃ成らせん。日々道理は怖わい危なき理と話しておこう。
 明治三十二年二月十八日
 清水与之助身上につき夫婦共本部へ勤める事定め願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、年限と言えば一年、一年は長いもので短い。ついつい経つもの、どうしょうこうしょう言うてる間に経つもの、前話したるもの、間違いは諭してない。理が治まれば真の理を諭したる。理、三年と言えば三年、五年と言えば五年、思うて居りゃ心の理切りはない。前々あちらひながた、こちらひながた、皆なひながた、順序寄せたる。諭したら、その心用いらんならん/\。この心に夫婦共基づいてくれるよう。
 本部へすうきり引き越しまして、分教会へ治め方に運ばして貰います。
 さあさぁ何時なりと/\。一年前諭したる。一年遅れたる心何時なりと前に寄せて、もう夫婦の中、立ち並びて聞いたら、わしは聞かんとは言われようまい。聞き違い、おらそうやないと言えようまい。さあさぁいつなりと/\。
 増野正兵衞の心にて運び方に分教会へ出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、万事の処/\、これまで/\何か繋ぎ合い、伝え合いたる道、皆んな満足さして、成る程という処、一つ治めて来え/\。
 明治三十二年二月十八日
 寺田半兵衞家内まつ五十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん、事情尋ねる/\。さあ尋ねば事情も一つ諭しよう。しっかり聞き分けにゃ分からんで。身上迫る/\。心に頼りないとさあ思う。又頼りないとしか思わせん。取り直せ/\。よう聞き分け。銘々内というはどうも何をすれど思えど、とんとなあと思い/\年取れたる。日々忘れられん。これを思うばかりではならん。ころりと取り直せ/\。自由/\という、神の道は自由、自由というはどういう事なら、思うよう成るも成らんも自由聞き分け。為す一つ理聞き分けて何程多分物があれど、何の頼りになるか、何も悔む事はない。日々楽しみの中に、成らん理を見よ。これ銘々で成るか成らんか聞き分け。内内聞き分け。これまでの処どういうものである、こういうものである。中に聞き分け。身上迫る処取り直せ。今日という楽しんだ理に楽しみないと、一日尋ねた日からすっきり忘れて了え。どうなりこうなり日を待って道という。道はある程にある程に。これよりどうなろうという処から、道付いたらこれが道。これで何も楽しみ有るか無いか聞き分け。一つ道見え掛けたらつく道があるで。又銘々因縁聞き分けて道治めるなら、何でも彼でも道出る。成る程不自由見れば身に応えもない。為す因縁聞き分け。因縁難しい理と思うな。ほんにどん底から行け/\。それから楽しみ。身上案じる事要らん、案じてはならん。何屈託なく/\、成るか成らんか、もう一度/\。成るか成らんか心に治めて、さあ楽しめ/\。
 明治三十二年二月十八日夜
 土佐卯之助身上障りより以前の指図を申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得んという事情尋ねる。年限数えば余程の事情。年限という、前々指図及んだる。身上一寸事情あれば、どうであろう、こうであろう、日々思う処、身上が一時何時なくしてやない。時々事情心得ん/\。心得んで尋ねるのやろ。尋ねば一つ事情、よう聞き分け。事情諭そ。この道という、道は、年限道であって、どうしょうこうしょうや知らん、成らん事情心に持って通ればどうなりこうなりという。又日もあろう。さあ難しい道であって何でもない。銘々心という理、しいかり治めにゃならん。さあ所という、前々所に一つ名称始め掛けた事情、年限経てど、これは末代の理。末代理は容易ならん事情/\で、銘々なあと、又一つ思う。よう聞き分け。所を所、それぞれの心というものは寄って成り立った道中に、どうよこうよの理もある。なれど誠より残る理はない。残る理は将来末代の種という。種なくして道はつかん。将来同じ事、まあ一代難しい。まあ内々治まればやれやれ心ある/\。思案定め。こらいつのいつと日は切れようまい。成らん中どうなりこうなり道つけた理によって、あちら半季、こちら半季との理聞き分け。順序聞き分け。あちら半季、こちら半季、もう半年/\と言えば何でもない。なれど、半年は一寸行くものやない。よう思案してならん中道という。道は何でもこの道歩むに歩まれん道通りた。これから半年/\。この理集めてくれ。後はどうなりこうなり道ついて安心、身上こうなればどうと安心。よう案じてはならん。あちら半季こちら半季、さあ心定め/\。
 押して、半季/\と仰せ下さるが、分教会の方に半分と本部の方に事務所の方半分と勤めさして貰う事でありますや。
 さあさぁ半年/\という、さあさぁ半年の中、もう半年経ぁて又半年。又まる/\という。順序の中、これで聞き分け。
 明治三十二年二月二十一日(陰暦正月十二日)夜
 飯降政甚事情につき願い。 (清水与之助、梅谷四郎兵衞、平野楢蔵、桝井伊三郎の四名段々事情運び、大工、農行、商業の三点の内、本人大工と申せし結局を教長へ申し上げ、その上本席へ御返事相成りし処、これで道が立つ、十分や。大工、農業、商法、三点の内本人大工修業すると申せしはもう満足する。この定まりた通り、たとえ三十日でも守りてくれたら、明日どうなっても構わんと申され、喜び涙にむせび下されし時、御話し)
 さあさぁ今日の日待ち兼ねた/\。今日の日がなくては道の理は何処にあるぞ、あるぞ。今日の事情、二年三年後であったら、扱う者もない。又人の心にも理は守る事でけようまい。これまでというは、土の中へ埋ってあったようなもの。待ち兼ねた/\。これは誰がしたと思うか。一年一度の皆世界から帰り来るのに、出ると言う。これは一つの節とも言う。どれだけの理であるか。誰がしたのぞ。誰がしたと思うか。皆な理でなって来るのや。うはゝゝゝゝ四名の者しっかり聞いておけ、聞いておけ。この日待ち兼ねたのや/\。どうにもこうにも、このまゝであってはどうにもこうにもならせん。道の理が立たせん。さあさぁ二代大工と言うておく。年限は五年。これはしっかりした定約。これより堅いものはない。この一つの理は、どんな名人でもほどく事出けん。そこで又刻限の理で諭す事もある。その日旬が来たなら、又その理より運ばにゃならん。さあさぁしんばしらにも注意してくれ。二代の理とも、三代の理とも分からん。さあさぁ勇め/\。勇めば、何ぼう結構とも分からん理である程に。一時大工/\、杖柱として通し来たと諭したる理もある。よう真柱に聞かしてくれ/\。
 明治三十二年二月二十一日(陰暦正月十二日)夜九時半
 飯降政甚より本席へ我が心の喜び申し上げし時。
 世界鏡屋敷、よう聞き分け。親に光を出すは、神の理やで。神の理外れたら、道とは言えん。これは二代大工と許しおく程に。長い事やない、後を見て楽しめ/\。一人の心で鏡として、一日の日より世界現われるで/\。さあこれまでの処、今夜すっきり取り消してやるから、さあ一日の日を以て、生まれ子より始め掛け、始め掛け。
 明治三十二年二月二十四日
 城島分教会長後任事情につき願い。 (上村吉三郎出直し以来芯無くして只今の処総整理員としてありますが、その後任定めるに付、元上村の継統に致さんならんものでありますや、又は役員の重立つ者で定めて宜しきや、役員同等の者沢山ありますが、如何に致しまして宜しきや、増野正兵衞心得まで願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ始まり/\、さあさぁ始まり/\。一時以て教会という、一つ名を下ろす/\。元々理という中に理という理ある。これから皆んなそれぞれ本部員一つ理以て順序研究の初め、会議という。これが道理かそれが道理か。これ定まりたら皆な順序世界という。この事情一寸諭す。あちらにも分教会、こちらにも支教会、出張所、布教所、順序理という。一つ元ありて先々というは、皆な集いて/\今の日、万事集まる処、先々集まる理、一時今日という、明日という。成らん中どうせいとは言わん。順序/\理という、話し掛けたる諭し掛けたる、この理から始めるなら、どれがいかんこれがいかん分からんから、道、世界理、理はぢばという。世界幾筋もある。西もあれば東もある、北もあれば南もある。四方八方これ一つ聞き分け。たゞ一人ひょっこり始めて、元は一寸したもの。その理からだんだんある。よう聞き分け。成程繋ぎなくばいかん/\。こら尽した理は、将来の理に受け取る。理という、皆元という、何か無しに持って来る者はない。よう聞き分け。三才の者も同じ事、生まれ子も同じ事。よう聞き分け。生まれた時は親は誰やら彼やら分からんなれど、年限分かり掛けば、親という事が分かる。順序治めてくれ。心得談じ今一時教会事情尋ねた処、そのまゝよし/\と言うて始め。その間に半季やそこらつい日が経つ。これ一寸諭しおこう。
 本部員談示なり分教会一同談示致しましてと願い。
 さあさぁまあ一つぢば順序より、それぞれ日々詰め合い、又一つ話し合い、成る程これが順序やなあ、又先々一つ理を集める理がなけにゃならん。先々大望あれば皆な元は小さいもの、元に大きい理あらせん。段々諭せば分かる。分かればこれが治まりであろ。
 又押して
 さあさぁこれ聞き分けにゃならん。どれだけ大望な事心尽す運ぶ心、一寸した話し一寸した種から成り立ったる。よう聞き分け。何程賤しい者と思えども言えど、元という、その者尋ねて一つ事情。夜に入ってどちらへ行てよいやら道が分からん時に、三才の童児に尋ねて、三才の童児にてもあちらこちらと尋ねば、暗がりといえど分かる。何程辺所な分からん所へ行たとて、尋ねても分からん。その時あっちこっちと言えば分かる。これだけ諭したら万事この通り。
 明治三十二年二月二十四日
 植谷浅次郎妹すゑ二十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条、さあ一つ堪えられんという事情、大変な事情、大変な事情いかな事と思うやろ/\。ようよぅと思えば、又身上と言う。一つ事情諭するによって、皆んなそれぞれ親兄弟聞き分け/\。どういう事、何たる事であろうと思う処、この事情聞き分け。これ為す一つ因縁事情諭す事情、皆内々事情、こんな因縁と思う。遁れるに遁れられん一つ理、因縁聞き分け。もう道にはこれだけ一つ運べば、この上はなあと言う。忘れられん中に、身上速やかならと思う。よう聞き分け。どうなるも一つこうなるも一つ、難なくなるも一つ。いつまでなあと言う。一つよう聞き分け。何程どうしたて、いついつまでこうのうという理有るか無いか。聞き分け。この事情、親々に話し、又一つどうなっても、こうなっても、いついつまで名と替えられんなあ。この一つ事情、身上なか/\大層々々。この一つ事情聞き分け。何がなくなったて、名という、末代事情。理が一時治まれば、一つ変わるやろ/\。よう聞き分け。内々どうであろ/\、何であろう。これ内々に取れようまい。この事情一つ聞かしてくれ。
 明治三十二年二月二十五日
 城島部内東和支教会所に於て日清戦争の際宇陀郡地方の戦死者記念碑建設する事村長より願い出につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃ分かろまい。一時尋ねる事情、さあさぁよいと言うて了えばよい。又なあと言えばなあ、多くの中どうでもと言えば言うまでや。何処に差し支えない。又有った処が、その部内という理があるによって、心おきのうするがよい/\。
 明治三十二年二月二十五日
 諸井国三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん事情から、理を尋ねる。いかな事も聞き分け。前々事情という、どういう事情という。まあ遠く事情というは、大変なる事の事情、一つこれ余儀なく事情から出た事情尋ねる。尋ねて許し出る/\。遠く所という。一寸始め掛けたる/\一つ理、銘々は長らえ運び来たる事情、一度国へ戻り、一つぢばという所が治まり、よう聞き分け。前々踏みだしたる身上という。それぞれ段々考え、それに続いて年々続いて中に、身上不足いかな事と思う。辺所から考えてタンノウ/\。それぞれ家内以て十分守護という理、タンノウ治め。タンノウ治めさいすれば、何も案じる事は要らん、案じる事は要らん。
 明治三十二年二月二十七日
 西浦弥平身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうも身上に心得んという理を尋ねる/\。銘々に身上に心得んの事情あれば、成る程という理、言うまで治まる。身上心得ん。内々銘々は言うまで。理を案じる/\。よう聞き分け。理を案じてはならん。内々にも理を案じてはならん。前々身上から諭しおいたる事がある。一時日々席々という。席々に傍聴として聞けという。年が明けたらさあという。席に取って筆を取ってつけ掛け/\。これまで/\これまで伝えたる処/\、陰から運んだ理は、十分受け取ってある。受け取ってある理によって、今日の指図から、それぞれ取次/\、一つ理を結び込め/\、今日から結び込め/\。相変わらん日々詰め合い/\。身上の処案じてはならんで。
 押して、日々結び込めと仰せ下さるは詰員として勤めて貰いまして宜しきや。
 さあさぁもうこれ日柄遅れたる。一日日を以て諭すから結び込め。同じ理以て結び込め。同じ変わらぬよう。本部員/\/\。
 明治三十二年二月二十七日
 万田万吉身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上さあ一時尋ねる処/\、何か順序も尋ねる。一つどういう事であろうと思う処尋ねる。尋ねるから順序理を諭しよう/\。よう聞き分けてこれからという。これまで何かならん順序であって、一時やれやれと治まりたる。一つ運ぶ人々という。運ぶ処どうと一つあったであろう。一人から万事理を諭す。一つ身上理なくば尋ねる事あろまい。何か順序なる日もあれば、成らん日もある。成らん日があっても、先々長い。長い一つ遙か順序持ってくれ。一時仕切りてこうと言えば、心病まんならん。これからという指図から理に基づき、楽しんで運ぶ心持てば、何がどう彼がどうと言う事はない。これからという心治まれば、成ると成らんと理聞き分け。心理を病まんよう。成らんにゃ成らん、成れば成る。心皆な治まる道という。この理諭しておくによって、身上案じる事要らん/\。
 (3月)
 明治三十二年三月二日
 本部大裏の土持ち当村の宮池より土を取りて運ぶ事の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ尋ねる事情、事情はさあ土持ちや/\。一時以て土持ちと言わん。時々旬という。世界まだあるか/\、わしも行こう行こう、そらいつから、そら順かいなあ、世上待ち兼ねる日がある/\。何処からどうと一寸言わん/\。その心で運んでくれ。
 押して
 さあさぁまあまぁ一時の処、あちらから一寸/\、こちらから一寸/\、これ心得て、あちらから一寸/\、こちらから一寸/\、皆な元という。一時どうしょうこうしょう、そらでけんではない。なれど、でけるよう成ったんは、何かなしに成ったんやない。皆な旬があるで。世上に残して/\道ある。先の道待って、道の順序運んでくれるがよい。
 明治三十二年三月二日
 増井りん身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも一時心得ん。どうなろうという処/\、さあ身上に心得んという。何かなしに心得ん。前々諭したる。一時の処通るに通れん。そのまゝ順序諭したる。どうなりこうなり日々の処、日々の事情はようよぅ事情であり、又身上心得んという。前々諭したる処以て順序の処タンノウして、一時こうなればもうどうや知らん、あかんか知らんと心に病みて理を拵えば、どうもならん。一時どういう事に計らうとも分からんで。さあ、楽しませ/\。
 明治三十二年三月二日
 梶本ミキヱ十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上にどうも一時見ればどうも何たるという。一つ理、よう聞き分けにゃ分かり難ないで。どういう事もこういう事も、皆な身上という理から諭す。諭せば聞きよう取りようで、ころりと間違う。指図通り何の間違う事あろうか。皆な子供/\、あちらへ出すこちらへ出す/\。よう聞き分け。何処へ彼処へ、おうこして、どうなりとこうなりと、何処にもなあ彼処にもなあ、思う心違うでなあ。大抵/\、その上/\、何ぼあったて/\、あかせん/\。どのくらいどうしょうと言うて成らん処聞き分け。深い処要らん。皆な一通りあれば、十分その心持ってこれから指図の理に基づくと定め。指図に基づいて行けば、何処に不自由あろうか。不自由はない。皆な因縁以て順序理がある。この理聞き分け。案じる事要らん。そこで指図通り/\。理のない者に有ると言わんで。さあ案じる事要らん。
 明治三十二年三月二日
 土佐まさ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる事情は皆これまで事情、幾重事情、身の処から段々事情、ならん/\幾度尋ねる事情、変わらん事情道という。事情事情治まり、万事治まり、やれ/\楽しみ。楽しみ中身上いかな事と思う。一寸聞いたらいかな事と思う。遠く中の事なら思うは理であろ。なれど、身上に一つよう聞き分けてくれ。成る成らんの理やあろまい。楽しみはどちらにあっても同じ事。案じてはいかん。案じては道の理とは言わん。どちらに居るも同じ事、あちら十五日こちら三十日、事治まり来たる。治まりの理を楽しむは理であろ。事情早く楽しむは理。思い/\思いの理違う。案じる事要らん。身を案じる。案じてはいかん。又若いという、若い事情案じてはいかん。案じるばかり道の理成り立つ理聞き分け。案じる事要らん/\。あちら案じる、こちら案じるばかり。前々事情身上から出たもの。身上指図理から治まりたる。これ一つ早く事情/\。
 明治三十二年三月五日朝
 本席一年程以前より左の耳聞こえ難くいと仰せられしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる/\、さあ尋ねる時/\、時を以て尋ねる。どうもこれ長らえて、身上に心得んという。予て/\一ついかな事と他に事情も思わにゃなろうまい。どうも騒がしい/\。耳に一つの理が分からねば、どうもならん。どうなりこうなり、日々の処、それぞれ運ぶ処の事情。又一つには席という、分かり有りて分かりない。半分分かれど半分分からんと言う。尋ねるから一つ諭そう。半分分かりて半分分からん。どういうものであろう。これまでというは、どうも越すに越せんという。道理から切れて、とんとどうもならん。どうなりこうなり、何事もなくして、今日の日なれど、日々諭す理、よう聞き分け。しようと思ても成らん、しようまいと思ても成って来る理を聞き分け。あらあら分かりて大体という。もう一段の理にならん。どういう理であろう。指図を取って話の中という。その時の場は遁れる。日が経てばとんとどうもならん。もう程のう指図通りにしてほんにと言う。一つ/\治まるなれど、日が経てばとんとどうもならん。それ半分/\である。すっきり分からんようになれば、どうなる。闇の夜に方角失うたのも同じ事。幾名それぞれ、何名の中といえども、この道はたゞ一つの道でありて、道に二つの理はない。なれど、一つの心にどうという理を持てば、どうもならん。それはそうやなれどこう、と道理を出しては一つの道とは言えん。もう何箇年経ったら、どうなるという理も諭しおかにゃならん。間違うたら、順序大変難しい。取りよが違てはならん。前々諭した理、ようよぅ治まりたる。珍しい事が出けたなあ。成程々々続くが一つの理や、と心に持ってくれにゃならん。よう聞き分け。道理の理の弁え出けん間は、まあ三才の理である。三才の理といえば心が浮かめばにま/\と笑う。気に合わねば無理を言う。よう聞き分け。半分分かりて半分分からん。どういうものと思うやろ。理を聞き分けてくれたら分からんやない。銘々聞き分けて、心に思案してくれ。もう良い加減になあと思うた。どうでも後々続く理治まり掛けたる。ほんにこれも躱す事出けん。一つの道なら、いついつまでさしづの理は違わせん。初めて教え掛けた、いついつ理。心に理を違わせばどうもならん。人は神という。人々銘々に思うから、人は神とは思わん。神と思えば、言うだけの理を言うて、銘々の心に嵌まれば理である。その間が難しい。悟りでは分からん。幾度尋ねても、洗い切らにゃ分からん。よう聞き分けてくれ。まあ半分分かりて半分分からん。これがさっぱり分からんようになれば、通るに通られん。これ聞き分けてくれ。
 明治三十二年三月五日
 山沢為造目の悩みにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ順序の理/\、順序の理を諭すによって、よく聞き分け。銘々という、内々という、別段思う事も言う事もない。誰がどうと言う理でもあろうまい。身上の事情尋ねたさしづという。子供/\、幾人子供、何人あるも与えるという理をよう聞き分け。何ぼ欲しと思てもなきという理より思案してみよ。子供/\、何人あれど、神が引き受けるで/\。遠慮気兼は要らんで/\。中にもよう聞き分け。順序という、人の楽しみは銘々の楽しみという心持てば、理は、元へ/\と帰りて来るが一つの理であろう。何にも案ぜる事は一つもない。人の楽しみ我が楽しみ。この理を聞き分けるなら、鮮やかならんやない。子供/\、何も案じる事は要らんで/\。これだけ諭しおこう。
 明治三十二年三月十三日
 山名部内伊那支教会所以前解散致されしにつき、今回再願致したく分教会長及び副会長の心得までに伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は何度/\は言うまでの事、何度でも許しおく限り/\、一度二度三度又五度でも、成る処まで運ぶが道である。運べ/\。直ぐと運ぼ。
 明治三十二年三月十八日
 新井万治郎三十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は身上一条理を尋ねる。いかなる事であろ、と日々の処、まあ道のためというは、容易ならん。心々どうなりとなって、これからというは、身上一つ。ようこの一つ理を聞き分けて、それぞれ順序という理を拵えて/\道伝たる/\。道伝えてくれ。そらどういう事伝えるなら、よう聞き分け。先先あちら名称/\理というは、元々ありて順序。又一つ、元ある/\元から元の順序改めて順序。よう聞き分け。多い中古い道忘れてはならん。多くの中、どういう事出けるも先々治まり居る処/\、古い道ありて新しい道/\。先々盛んと言えば、古い/\。節のうてはならん。先々の処、どれだけの道でける。せんぐり向こい行た処が、集まる所失うてはならん。これだけ諭したら順序ある。元から元、先の元、元の元ある。その道うっとしいとならん。うっとしい中しっかり聞き分け。元々段々元々の元、又元がある。この順序諭しおく。分教会という、名称、それ支教会出張所布教所という。二つ三つ元々元一つという。その古い道忘れてはならん。さあ一点筆取れ。さあ譬えて話し、さあ庭木がある。木には幹は古い。それ、一の枝二の枝三の枝、一の枝取って何程珍しいと言うても、一の枝取れば、元何もならん。これから談じ、今日の諭し、元始まりて、この理何でも彼でも、元に聞かさにゃならん。庭木に諭したる。分教会一つ枝取れる、二の枝取れる。先栄えん。さあ前諭したる。元から育てば育つ。水が含む。よう聞き分け。これは容易ならん諭しやで。憎い諭しやない。可愛から諭すのやで。先々身上事情以て行けば、大切ない事情、古い/\ものを立てゝ、先々身上順序。指図聞いて危ない/\、尋ねる。諭して諭す。元がうっとしいて先に何言うてもならん。先々悔やしむ。これだけ諭したら、元は容易ならん/\。容易ならん枝がある/\。元幹という、枝払ろたら、野中の杭も同じ事。よう聞き分けてくれ。身上、尋ねる事情は諭し一つの理になる、と諭しおこう。
 明治三十二年三月二十二日
 谷岡卯二郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という、心得んと言うやろ。身上心得ん。一年改め、二年改め、身上から改め。一年改める、二年改める、三年改める。一つ/\心の理改め。道これまで運ぶ処、十分受け取ってある/\。長らえて道中、掛かりならん処運んだ理は、十分受け取る。それから心という理/\、とんと計り難ない。順序改め掛けた/\。又事情、一年改め二年改め三年改めて、事情働き損やない/\。年々銘々心の理で伸びたもの/\。誰怨みやない/\。一時鮮やかなら、一年二年三年理が、表という一つ理に集めてやろ。理に取り立てる。これ楽しませ/\。
 明治三十二年三月二十三日
 瀧口尚質長男逞象十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はどうも一時心得んという処尋ねる。身の処順序としては、いかな事と尋ねる。尋ねるは、一つ理は諭す。諭すは、よく聞き分けにゃ分からん。何故なると、これは思うまで。皆これまで先々順序多くの中へ諭す事情、為す事情これ何でも彼でも諭す。内々にも事情、又これまでこうという、これになあという、又世上に何と思う。これすぅきりやめてくれ。何のため通りたやら。国のため道のため通ると定めた日、聞き分け。皆な因縁という、因縁というは、何も分からん/\。何であるとこれは些か持たず、どうなったて、こうなったて、世上から何と思う/\。一日の日の精神失うてはならん。この理聞き分けば、又一つ理ある。又一つ心もあろ。よく聞き分けてくれ。
 明治三十二年三月二十二日
 桝井政治郎目悩み且つ網島分教会へ出張致す事情も有しにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、万事何かの処尋ねる処、さあさぁ時々、それぞれ順序以てこうという処、双方の処、持って掛かろという処、又先々の処、一時の処あろう。又内々順序ある。身上少し心得ん処、長らえて遠く順序運び、いかな事心得ん。身の障り、時を以て順序知らしおいたる。暫く内よかろか、諭したら又一つ戻りたる。他に順序運ぶ処、心得ん処、まあまぁ暫くの処鮮やか、内々鮮やか。鮮やかならん処、身上出るはどちらにも心掛かるやろ。暫くじいとするがよかろ。
 押して
 さあさぁ身上心得んは心得んという。出るは又身上という。あちらにもこちらにも心に掛かる。又諭しに出る者心に掛かる。どんどん理を集めて、事情順序諭しおく。
 押して、網島へは誰か青年の中にてやらして貰うたら如何でありますや願い。
 さあさぁまあ尋ねる処/\、さあ出越す処は、誰なりと/\、誰と仕切りて行こうまい。一度ならず、その順序運んで、万事互い休まる処、運ぶ順序理がある/\。これだけ諭しおこう。
 明治32年3月23日
 今村ヱイ母いし、娘とみ、英太郎の三人目の事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、重ね/\の事情にて、内々には何たると思うやろ。前々より順序を以て見よ。どうなりとよう聞き分け。人間というはよう聞き分け。前々事情、又世上一つ理というは、皆な知らず/\理である。因縁と云う、因縁の理分からん。たゞ話しだけでは分からん。心に治まらにゃどうもならん。因縁というは、何でもと思うた処がどうもならん。日々よう忘れられん日越し、日々の中に、又ならん/\はっちゃ分からん。因縁というは、成ろと言うても成らるものやない。又、成ろまいと言うても成りて来る。これ世上因縁/\。どうでもこうでも渡らにゃならん。この中諭し事情聞き分け。不自由不自由聞き分けて何でも聞き分け。タンノウ。あちらもこちらも悪い中、タンノウ出けやしょまい。なれど、どう思うたてならん。よう聞き分けて日々結構。このたんのう改め。身の切なみ悩みのところ、タンノウは出けやせん。なれど話し聞いたら分かる。日々日経てば、これまで道通りたあたゑはと聞き分け。因縁というは、でけんタンノウするは前生因縁のサンゲ。前生因縁は、これよりサンゲはないで。皆々どうなりこうなりの事情、これ諭しおこう。
 明治三十二年三月二十三日
 瀧口尚質長男逞象十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はどうも一時心得んという処尋ねる。身の処順序としては、いかな事と尋ねる。尋ねるは、一つ理は諭す。諭すは、よく聞き分けにゃ分からん。何故なると、これは思うまで。皆なこれまで先々順序多くの中へ諭す事情、為す事情これ何でも彼でも諭す。内々にも事情、又これまでこうという、これになあという、又世上に何と思う。これすぅきりやめてくれ。何のため通りたやら。国のため道のため通ると定めた日、聞き分け。皆な因縁という、因縁というは、何も分からん/\。何であるとこれは些か持たず、どうなったて、こうなったて、世上から何と思う/\。一日の日の精神失うてはならん。この理聞き分けば、又一つ理ある。又一つ心もあろ。よく聞き分けてくれ。
 明治三十二年三月二十五日
 深谷源次郎目の障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得んという、順序いずれ/\の事情。前々諭したる。年限は長きもの、なれど、ついつい経つもの、その際心に掛かり、又先々も心に掛かり、日々であったやろう。諭に一つの理がある。追々という理がある。一日の日を以て身上尋ねる。いつにいつとは諭せんが心に理はあろう。月々の処に譬えて計れ。あちらこちら来てるかと思えば、帰らんならん。内々外々結び合い、楽しみ合い、一月二月三月、それ半季という。とんだ理ではないで。よう聞き分け。それぞれ先々へも、身上の事情より尋ねたらこういう諭の理があった、と明らかな理を諭し、満足を与えてくれ。人に一つの満足を与えるよう。あちらに三日又三日、半季/\、又、七分三分という。七分三分は、どういう理と思うやろう。今まで長らえた所に三分、楽しんだ所に七分やで。さあさぁこの理、取次もよう諭してくれにゃならんで。
 明治三十二年三月二十五日
 増井幾太郎次男幾次郎十一才を増井丑松養子に貰い受けの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆な前々に諭しおいたる、一時以て、重々こうという。先々の処、心おきのう連れて戻りて、快う言えばそれで十分/\、さあさぁ治め/\。
 (4月)
 明治三十二年四月一日
 伊東勇吉三十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあどうも心得んと言うやろ、心得んと言うやろ。身上が迫る。いかな事であろ。遙々道歩み/\、一つ理と言う。それぞれの者も、これはと思うやろ。どういう事もこういう事も、皆な思うやろ。辺所遠く道歩み、又尋ねる事情は、余程順序大層。大層なら大層心持って日々という。どうもこんな事となあ、更に思うな。皆な広く中に諭しという/\、銘々心得。よう聞き分け。成って来るが、これが一つの理。皆な諭す理、よう心得てくれ。辺所へこんなくらいならと、更になくして、皆な助け合い/\、聞き分け。それ一つ、まあ銘々/\から信者であろ言えば、教えの親という/\順序理あろ。万事心得/\、何か嬉しい帰るは何も言う事要らん。なれど、さい一つ親一つ理聞き分け。十分の理運んでやれ/\。
 押して、教のをやという処。
 さあさぁ尋ね返やす/\。尋ね返やせば、又事情は諭しおこう。よう一つ何でも彼でもよう聞き分けにゃ分からんで。十分の世話をし、十分運び、よう聞き分け。難儀さそう親あろまい。よう聞き分け。一つは為す因縁事情聞き分け。因縁で為す事ならと言うて了えばどうもならん。因縁というは、前々分からせん。一つどうであろう/\、思うばかり。一時堪いられん。先々満足諭せ。難儀さす、不自由さすをや有るか無いか。聞き分け。
 明治三十二年四月二日
 内田太平伜久蔵身上願い。 (上市出張所担任伜)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情、身上から尋ねる。身上心得ん尋ねる理の諭し。これ軽い理に諭す。よう聞き分け。所々何にも紋型なき理、一人の心からさゝにゃならん。銘々こうして道のため日々に思う。その内、内にこんな事思う。それ人間身の内借りもの聞いて居る。借りもの内々成らん事出る。借りもの銘々ものなら、思うようになる。思うようにならんが借りもの。若き一つの理親親一つの理皆な諭しある。内々籠もりある。道のため内々世界から何と言う、思わんよう。誠の理改め。定めあって、一代どうもならん。生まれ更わり末代の理。将来末代。内々どうなるこうなる、内々に持ってくれるよう。一つ身上の処も理がある。これよう諭してくれるよう。
 明治三十二年四月二日
 杉本ふよ七十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情いかな事情と思う処を尋ねる。一時の処身の処大変、なか/\大層。一声なりと/\指図の理諭しおこう。後々の処、内々成ると成らん事情聞き分け。どういう事であった、出足らん事情であろ。なれど、後々しいかり伝えてくれ。皆な為す因縁、一時なる。遁られん理、若きにしいかり諭してくれ。しょうとて成ろまい。成って来れば、何遍でも同じ事。分からいではどうもならん。皆な人間暮らす日暮らす年、何にも言う事はない。内々裕福、不足はあろまい。身上に不足、どうもなろまい。一声なりと思う理は、しいかり受け取れ。これまでどうなろ、後相続満足さしてくれるよう。これ楽しまして、相続の理台やで。これをしいかり伝えてくれるよう。
 明治三十二年四月四日
 植谷こう身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上長らえて心得ん。日々の事情、又一つ頼りない/\、いずみ、銘々いずみてはなろまい。成る程と心に取って、一時順序、余儀なく事情。一つとんと思う楽しみあれども、頼りなく、日々事情何ぼでも心に嵌まらんにゃどうもならん。よく聞き分け。成る事情因縁、為す理聞き分け。心やれやれ楽しみ、頼もしいなあ、という心で通らにゃなろまい。銘々の心を思うてはなろまい。親子の中の理、こうして居れど遠く所へなあ、思う事なく、思う事を拵え、出越して心に掛かってなろまい。遠いゝ所、一寸暫く出越す処、思う心休まるまで、じいとして居るがよい。
 明治三十二年四月五日
 橋本その三十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあどうも一時身上の処という、身上の処長らえて/\、さあなあいかな事であろう、日々の処思う処、尋ねるからは、順序諭しおく。よう聞き分け。同じ道理であろ。どれどれ助ける事情は、それぞれ助け事情に諭す事情、同じ理なれど、何ぼうでもいかんと言う。理に二つはない。たゞ一つ理諭して、ほんにと治まれば、真の誠。誠は受け取らにゃならん。それはどういう事ならタンノウという。身上に不足ありてタンノウはでけん。なれどよう聞き分け。身の内借り物と言うて、日々諭す。借りものなら因縁分からにゃならん。因縁という、よう聞き分け。成ろと言うて成るものやない。又成ろうまいと言うても成りて来るは因縁。我が身の内自由ならんが借り物。大難小難皆な世上因縁見てサンゲえ。身の内不足ありて、タンノウは前生因縁のサンゲえと言う。これだけ諭しおこう。さあ案じる事要らん、案じてはならんで。
 明治三十二年四月五日
 兵神分教会長清水与之助本部へ引き越し後、副会長富田伝次郎を以て役員一統協議御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情の理というは、前々より諭したる。いずれ治まる所という所へ治まり、いずれ後と言うてある。何か万事の処、嬉しい治まれば嬉しい治まる。はあと思えばはあとなる。指図はどうせこうせこれはない。ほんにと集まりた理に凭れつけば、先々まで理ある。尋ねる事情の順序は、願い通り許しおこう/\。
 明治三十二年四月七日
 山田作治郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついつ事情も同じ事。身上の事情というは前々諭してある。一つ心集まりて今日の日、身上に掛かるから尋ねる。尋ねるは諭という。諭の理は間違わん。指図の理が間違わんが、指図は取りよ聞きよがある。取り違い聞き違いありてはならん。取り違いの無いよう、聞き違いのないよう、又先々諭し違いないよう。一時改めて、あちら事情、こちら事情、日々そもそも、どのような日もあったであろ。それ聞き違い取り違いあった/\。道一つ諭す中に、間違いはあろまい。なれど、聞き違い取り違いありては、日々心定まらん。よう聞き分けにゃならん。第一の所初めて一つ名称という。一つ理は容易な理でなかった/\。容易ならん処、ようよぅ立って、それぞれ心以て日々運ぶ。一つ所に何も紋型なき所あるというは、心の理集まる印、たゞこれから教祖存命という一つ始めた言葉の理、一条の道よりない。この道曲がりの道はない程に。よう聞き分け。又身上に掛かる万事一つに定まりて、あちら盛ん、こちらも勇む。段々盛ん。その理で遠からず/\、一寸日柄ある。なれど、日はいつとは言わん。旬と言うて、日柄定まりたら、所々芯なる者、ぢばへ皆な引き寄せて了う。よう聞き分け。ぢばに一寸ひながた見て居るやろ。これを見て結構と定めるなら、心発散。今一時と言うてならん。時々旬々、皆な楽しんでくれるがよい。さあ身上案じてはならん/\/\。
 明治三十二年四月八日
 井筒五三郎目が赤くなりまばゆく身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあしっかり聞き分けにゃ分からん。身上一時心得んと言う。どういう心、どういう事情、日々の処道という、道なき道はない。道に理を以てそうだ/\、これから理というは、一時の理。一代の理は余儀なく理、又若き理の一つ治まりから、万事順序/\分かろまい。何も分からんやない。皆んなの心という。元々の心から長い間、年限分かり難ない事あろう。どうしても月日年限の理は道にある、理は道にある。心さいこうと言えば、万事治まりて、さあ働き見えたる。よう聞き分けて、皆々順序楽しみ、これから持つ持たれる。さあ恥ずかしいないで/\。治め足る。さあ楽しめ。身上案じる事要らんで。さあさぁ皆々楽しめ/\/\。
 明治三十二年四月八日
 平野トラ父冨造身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上から尋ねる。さあさぁ尋ねる事情には人という理という。何も思わくはあろうまい。何にもあろまい。たゞ楽しみ一つ、若きそれぞれからタンノウ諭して、これまで長らえて間という。年限の間という。心に捌かして事情理、一つ神の理順序有る無き、これまで銘々目の前にある。その理十分諭して、さあ楽しませ/\。
 押して願い。
 さあさぁ一つ尋ねるからは一寸諭しおこう。不安と思えば不安、確かと思えば確か。心から不安と思えば不安、確かと思えば確か。どうせこうせこれは言わん。一つ台定める順序これだけ諭したら、万事の理一度で分かるやろう。よく聞き分けてくれ。
 明治三十二年四月十日
 別席する処建物大裏へ建てる事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々以て事情尋ねる。一時の事情には、一つ分かり難ない事情、一日の日送りたる。又一つ順序追うて、こうがよかろどうがよかろ、一つ尋ねる/\事情は、何時にても許す/\。建家事情、何時にても許す。年限見込み付けてするやない。当分仮家一つ/\、仮家なら、何時何処へ持って行ても、惜しいないよう、いついつまでも念を入れると日を遅れる。仮家なら仮家と言うてすれば、何時でも許す。仮家という、さあ許そ/\。
 教長宅の内蔵の北の方へ物入れの倉を建てる事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、当分/\、建家/\という。これまでどんな仮家と言うて仮家と言わん。十分念を入れるは年遅れるも同じ事、仮家普請許さんでない。十分ざぁとして、仮家の建物に念を入れ過ぎる。念を入れてすると、冥加/\悪い。狭いければ狭いように建てにゃならん。建てゝも何時取り払ても惜しいないよう、この心以て、あちらへ付けこちらへ付け、物入れて、道具念入れてはならん。よう聞き分け。ほんの囲えとして許する。念を入れば仮とならん。年はもう日柄刻限どのくらいあるか。指を繰りてみよ。日々日遅れるとも分からん。その時念を入れば惜しい。万事の処、何時取り払ても惜しいなあというような事では、尽す処、理に済まん。皆な談じ替えてこうであると/\、指図にしられたと談じてくれ。あちら取り払い、広く地所要るで。いついつと思たら違うで。
 豊田より土持ちする事願い。
 さあさぁ何時なりと/\。あちらから土持ち、こちらから土持ち、これは道に一つ事情という。始め掛けたら、あちらこちらから喜んで来る日ある。あちらから始め掛けるがよい/\。
 明治三十二年四月十日
 土佐敬誠目の障り身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ第一一つどうも一時々々身上から尋ねる。事情から尋ねば、身上一時尋ねば一時の処、一つ長らえてこれまで理、ようよぅ一つ/\治まった/\。治まるに一つ身上という。これはどういうものどういう事、と思うやろ/\。これからというは、これから所/\、先々順序ある。一つ治め順序という。この理軽いもので重い、重いもので軽い。たゞ理で治まるもの。銘々順序というは、遠く所に治まりて集まって中という/\重という。一つ芯という。芯は芯、何でも彼でも事情/\分からにゃならん。皆な中に集まりて伝え合い/\で出けたもの。一寸知らし、心だけで明るくなる。そこで身上から障りから尋ねる。あちらこちら取り混ぜの指図、とんと分からんと言う。一つ/\間違う理諭してない。心に嬉しう思うて取りてくれ。先々まで嬉しい中に、一つ風も変われば、色も変わる。満足与えて貰う心に持ってくれ。何でも治めよ、と思えば治まる。身上こうなればどうとばかり思うて居てはならん。身上銘々はどうなろうが、道立て心どうと、これは道である。これ何でも彼でも心に持って、道通りてくれるよう。
 明治三十二年四月十日
 富田伝次郎身上及び孫国太郎五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人事情一時の処又順序理を以て尋ねる。何でもなく心得ん。身上に掛かる心得ん。道理であろう。尋ねる処/\、さあさぁ順序の理を知らそ/\。心おきのう治めてくれ。そらどういう理なら、これまで/\中という/\、まあ所を順序の理でこれからという、後という。順序始めたる。銘々こうして一つ大役持つはどうと思う。持つ持たれるという。いつまで/\一寸仮の談示、談示柱という/\。心という。皆んな心一つ事情そこえ/\持つ持たれる事情、その事情心に治まれば、事情心に心配する事要らん。これ台である。皆んな一つに集まる。持つ持たれる。この理以てすれば十分治まる。何も心配要らん。仮談示柱どういう事/\、皆んな成ろと思うても成れるものでない。成ろまいと思うても成って来る理を聞き分け。出越しても同じ理、さあさぁ仮一つ理仮柱一つ元と言うで/\。持つ持たれる理から出た理、万事案じんよう心治めてくれるよう。
 押して、富田伝次郎家族共分教会へ引き越し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いずれ一つ踏ん張らにゃならん。いずれ間あってはならん。何時でもよし/\という台がなくばなろまい。何時なりと心だけの理は許しおこう。
 明治三十二年四月十日
 林代吉四十四才事情及び身上願い。 (同人は網島分教会会計掛にして、和歌山出張所長兼務の処、この度精神を定めて分教会へ七分勤め出張所へ三分の心を運ぶ事情並びに身上願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得んという事情が一つの台。又一つには、古い古いの道の理出越したる処、事情から出た理、あちらこちらと言う。よう聞き分け。元一つが理の台。順序の理は、元々ありて、先という理は、銘々もそれはよく心に治めても居るやろ。一時以て真を定めた心の理は、いついつ将来持たにゃならん。これまでの処、順序の理は、あれこれの理であったやろ。よう聞き分け。成る理は誰でも治めよい。成らん理から治めたら、成る理は独り成って来るのが理であろう。一時定めた精神の理は、十分に受け取る。さあさぁこれより一つ順序、しいかり定めてくれるがよい。
 明治三十二年四月十日
 高田嘉市郎身上願い。 (西陣支教会役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という一つの理、身の内という、借りものという、一つの心治めて居る中に、身上不足。いかなる事と思う。よう聞き分け。身上借り物、この理は銘々それぞれ諭するやろう。銘々借り物、よう聞き分け。何がある。どれだけ裕福に暮らしたとて、身上に不足ありては、何の楽しみもあろうまい。身上という、長いもの短いもの、短いもの長いもの。聞き違いのなきよう。因縁という、成るも因縁成らんも因縁。この理を聞き分けるなら、速やか分かるやろ。今一時の道やあろうまい。これまで段々運ぶ中、何たる事と思た日もあったやろ。銘々の理を見て、心の発散。心の発散は、身上の発散。よう順序理を聞き分けて、古い/\道のすがらと、今の道大き成りたるか、小そう成りたるか。よう思案してみよ。さあさぁこれよりと言う、鮮やかしっかり定めたら、身上はしっかり治まる。
 明治三十二年四月十一日
 増野正兵衞身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん/\理を尋ねる。尋ねるは順序理は諭しおこう。幾度諭し同じ理。銘々に取っては銘々には何も思わくあろまい/\。皆集まるに理という、よう聞き分け。一名身の身体にどちらもこちらも同じ事、中に働くはならんなれど、緩ぎという心なくばならん/\。もうつかえ/\切って切って理は一つという。この理聞き分け。一名の処二名三名の処三名、この心持って、先々長く持って、日々取り計らいという。これ一つ順序留まる。一名身体にあちらこちら。これ休まる理はない。一名二名、今日は気分悪い/\と言う。一つ言う、ほうと言う、あちらこちらと言えば気の緩まる間はない。あちらこちら三名以てすれば何の手支えもない。身の処は、長く行けば、心悠っくりせねば長く行けん。遠くの道行けば、気の安うしてと言う。篤と聞き分け。
 押して、たゞ今御聞かせに預りた二名三名は会計二名三名勤める事でありますや。
 さあさぁ皆んなそれぞれも皆日柄刻限以て知らしたる。理を以て寄せたる。今まで遠く所で談示出けん。これから聞き分け。鮮やか、これから勤めてくれるがよい。長くは気の楽しみである。
 明治三十二年四月十三日
 永尾よしゑ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情には、身の処はとんと一日/\理がどういうものでこうなる。まあ今日よかろかと思えば明日、明日よう一つ理を諭す。銘々聞き分けは第一理。又他に聞き分けにゃならん。もう事情というは日々事情働き、理は日々理あら勝手でしてると、惣々理、日々内に事情あれば外に事情ある。一戸一人なら何事情なき事情、銘々はこうと思うだけ。これから取って、よう事情聞き分けにゃならん。あら勝手でして居ると思てはならん。理は何処へ治まるとも分からん。これ聞き分け。運び合い尽し合い聞き分け。一時どうして何の働き損と思うなよ。事情は修理肥と言うておこう。これ分からねば風の便りに伝えて居るも同じ事、ほんにあれだけ尽せばこうのうなくばならん。よう聞き分け。身上は案じる事要らん、案じてはならん。尽したゞけは、何処からなりと出て来る程に。さあ尽し損にならんで。
 明治三十二年四月十四日
 甲賀山田太右衞門四十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得んという理を尋ねる。身上というは、第一元々という、一つ一日の日を以て、これから順改めて、道というは余程長い/\、容易ならん理であろ。順序の理はこれから諭そう。よう聞き分け。これまで長らえて、ならん道という。人は何と言う。どう言うたて、この道心を以て通りたる。その心どうなりこうなり、これから楽しみの理。心という、身の心得ん順序どういう理、精神一つよう聞き分け。人間というは、身の内貸し物借り物、日に説く日に説く理、銘々も一つ理、聞き分けにゃならん。皆んな順序諭す。為す事情因縁諭す。同じ人間生まれ更わり、前一つ、鮮やか分かろまい。中々通るはなかなか事情、身に不足あれば、案じあろう。折角こうしたのに、定めたゞ身上鮮やかならん。心身上案じずして、心楽しみ。身の不足中に、タンノウでけやしょまい。なれどよう聞き分け。皆な精神の子供/\助けたいが理、世上皆な同じ神の子供、神の子世上皆な理を見てタンノウすれば、前生因縁のサンゲ。まあこれだけと思えば、世上因縁のサンゲいと言う。皆な世上見よ。あの身でありたらなあと、タンノウ/\は真の誠、誠は受け取る。さあ身上案じる事要らんで。
 明治三十二年四月十五日
 村田幸助へ桝井伊三郎次男安太郎貰い受ける縁談願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は願通り許しおこう。順序一つ諭しおこう。さあ一日の日何でもと言うて、尋ねる/\は順序許し置こう。一日の日は、どちらにもこちらにも、将来という理に許しおこう。さあ許そ。
 明治三十二年四月十六日
 水口支教会長藤橋光治良小人つるゑ四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の一条、小人事情理を尋ねる。尋ねるは事情であろ。一つ諭せにゃならん、よう事情聞き分けにゃ分からんで。一時以てならん/\の理/\、一度ならず又候なあ、これではなあ、順序尋ねる。尋ねば諭そ。よく聞き分けて、一つ諭してくれ。万事それぞれ世上にいろいろあろ/\。又皆な諭す。因縁為す理諭す/\。先々皆な世上と言うやろ。又内々一つ聞き分けにゃならん。一時の処余程大層、大層なら大層だけの理を早く治めてくれ。これ何で成るやろ。この成らん中から真を定め。事情日々の中に、これではなあ思う処、取り直さにゃならん/\、皆な諭す中、内にもなあと取り直さにゃならん。よう聞き分けにゃならんで。さあ大事の処やで。
 明治三十二年四月二十一日
 城島部内土佐出張所にて大字佐田村講社へ御下付の教祖赤衣右出張所へ御祀り致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\/\は、さあ一時一つ理は人と言うたる、人の心にこうという、その順序以てそれ/\という。さあ人という、人の心に委せおこう/\。
 明治三十二年四月二十四日
 萩原方円十八才身上願い。 (父治兵衞六十九才の時)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあどうも身上に心得んという。身上に心得んという理を尋ねば、事情は諭しおこう。ようこれ聞き分けにゃ分かり難ない。皆んな身の内事情、為す事情、因縁と言うであろ。皆世上へ諭す事情、為す因縁、事情諭す。この諭す事情、銘々もなあと、この心なくば、何程諭したて、どうもならん。一つ理を諭して、先々成る程と理が治まれば、成程と自由あろ。この理聞き分け。これまでの事は知らん。因縁/\因縁ならと言うて了えば、どうもならん。因縁というは、何度でも持ち越す。悪い事にも理があれば、善き事にも理がある。一代と思たら違うで。何遍でも今一代。又先不自由。身の内借りもの、自由成る成らん聞き分けば、成程親々一つ理に、とんと心得ん。又候一つどうもなあ、又それぞれ多くの中段々話して、取り次ぐ/\。他人の事やと思われん。身の内借りもの。借りもの分からいではならん。その理どうでも掛かる。何人皆な同じ事。よう順序渡りてくれるよう。案じる事要らん。なれど、一寸に行かん。因縁/\、因縁はどうもタンノウでけやせん。身に不足ありてタンノウでけん。なれどタンノウというは、世上皆な見てタンノウ。結構と取り直してみよ。これだけならというは、前生因縁のサンゲえになるで。これ一言伝えてくれるよう。
 明治三十二年四月二十六日
 本部の蔵の続き物入れ建て継ぐ事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、建家さあ/\建家事情尋ねる処、それは何でも彼でも物あれば入れにゃならん。不都合でなろまい。そこえ/\大抵そこえ/\。何時にても取り払わにゃならんとも分からん。尋ねる事情は一寸取り運んでやるがよい。
 明治三十二年四月二十六日
 石西三五郎の宅地話しつけば買い求めても宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこうしてくれと言うて来れば、一つ/\基づいて、それぞれ言うたる理ある。又一つ、どうせんかこうせんか、内から話しするやない。こうしてくれと言うは、後のたすけという。それは一つ許しおこう/\。
 明治三十二年四月二十六日
 墓所本部員の葬りたる所より北の方へ登る上段なるう登り易く造り換えする願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ大抵/\というは、そこえ/\順序に通りよいように、一つにはどうも、一つ危ない処、通うは仕難くい。そこで、どれだけ/\年の行かん者でも、年の取れたる者も、同じよう通れるようせにゃならん。明らか明らか。何時なりと/\。さあさぁ許そ/\。
 教祖御墓所のうしろ水溜でも拵えて修復する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何処から何処へ。不都合ありては見難くい/\。何処から見ても綺麗という、その心なら受け取る。何時なりと/\掛かるがよい。
 明治三十二年四月二十六日
 西浦弥平五十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時以て身の処、さあさぁ尋ねる事情/\、どうもこれ日に/\心得んと思う/\から、どういう事であろと思うが、理を尋ねる。尋ねるからは段々理は諭す。よう聞き分け。これまでの処/\、段々順序の道に一つ心理を添え、成る成らんの事情やない。十分の処に十分受け取ったる処、鮮やか治めてやったる処、もうこれでと言うやろ。身上心得ん処、よう聞き分け。日々の処こうなったら日々役と思う。又思わにゃならん。なれど、身の自由、持つ持たれる理、持つ持たれる理、今日は又一日、明日は又一日、銘々心に添うたる理許す/\。身を楽に持ってくれ。何でも彼でもと思うてはならん。又内々こうしてと、どうしても内々一つ理、又の日も心だけ。今日又明日心だけ許すによって、十分の心持ってくれ。さあ分かりたか。分からにゃ十分の理尋ね返やすがよい。案じる事要らん、案じてはならん。案じずして内々の処、又銘々の処、何も心に掛けんようにして、又内々よう聞かしてくれ。どんな事もこんな事もある。皆な世上見て満足、日々の処心治まりたら、まあよかったなあと、日々の処心おきのう案気のう。
 明治三十二年四月二十七日
 桝井安太郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々に事情というは、十分なる処、一つ指図してある。又それぞれ喜んで居る。又一日の日を以て、一つ改める処に、身上どうであろう、尋ねるからは将来の指図しておこう。さあさぁ親子となる因縁理という。一日の日順序運ぶなら、何時運んだて構わん。指図それに身上心得ん心得んから尋ねば指図。指図は将来の指図。よう聞き分け。身上案じる事要らん。親子となる因縁理、聞き分け。親子それはどうでも、一日/\深くなる。親子分かろまい。一日の日の処、将来指図、皆な因縁、因縁以て寄る。どうなろうと案じる心あってはならん。案じれば尋ねるまで。又案じるは知らん間の事、尋ねる精神治まりたら、真の親子も同じ事、真の理が親子であるで。よう聞き分け。案じる事要らんで。さあさぁ心おきのう/\。
 明治三十二年四月二十九日
 中林寅吉妻たね長女やす身上願い。 (大原)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に日々の処、又内皆んなそれぞれどうも一時ならん処、身上に掛かりてからにゃ、よう諭す。よく聞き分け。又皆んなそれぞれからの道理聞き分け。この道は心次第。心だけは日々受け取る理。心から心、外の心は要らん。皆なそれぞれよう聞き分けて、成る程と理が治まれば、身上治まる。又一人一人又一人、何たると言う。一時なると更に思うな。日々運ぶ処、よう思やんせにゃならん。苦しみ理拵えりゃ、苦しみ/\。心に心得りゃ治まる。この順序聞き分け。成らん処から理は、何でも彼でも受け取る。理というどうもならん。よう聞き分け。そうとなる思やんで、どちらへどうしょうと、この順序諭し置くによって、よう聞き分けてくれ。
 (5月)
 明治三十二年五月一日
 梅谷四郎兵衞顔に物でき身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、同じ一つの理を尋ねる。身上心得ん理を尋ねる。いついつの理は一つ心得のため一つの理を諭する。一つの理見分けてやらにゃならん。こうして内という、いかなる事も運び合い、それぞれ万事の理にある。身の処案じる事は要らん。銘々先々の処、心に掛かる。心に掛からんよう、心に思うまい。思う理、万事何にも心に掛ける事は要らん。委せおけ。委せて日々の理の処、第一の理である。こうなる一つ身上事情を尋ねたる事ある。事情さしづ一点を打って筆を取ってくれ。この道元々第一の理である程に。あちらでもこちらでも治め方や。教会名称印、これも一時に出けたものやない。それからそれぞれ心に一つの理出来たもの、心に散乱するという事はない。思い/\に持ち、一点の印から万事取扱いの理を諭す。あちらこちら、一手一つの理にならんにゃ心が幾筋出て、芽又芽、この芽を欠かんよう、一芽数々、道の元随分芽を欠かんよう。芽から実がのる。種という根にある。何の事であろうと思う。味わいという、生まれた時のようなもの。甘いも辛いも同じ事、万事この理を以て掛かればその理甘い辛い、皆な治まる。辛い元という。皆な何かの心得のために諭しおく。身上案じる事は要らんで。
 明治三十二年五月四日午後
 増田ならえ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\さあ一度ならず二度ならず、さあさぁ尋ねる事情/\、前前の事情尋ねる。事情には何にも思う事はない。心に十分たんのうさしてやれという指図。又身上迫りて尋ねる。何度でも諭は変わらん。もう何時とも分かり難ない/\。これまで自由の理は尋ねる諭にある。又内々にも十分諭してある。皆んなそれぞれ心得の理を諭さにゃならん。もう何時とも分からんという中に、一時でもと思うやろう。堪えられん事情であろう。今一時余程迫り切ってある。重々迫りたる。一寸暫くの処、又やろか。さあ人一つの理、これまで長らえての中、一日の日は良うて、又明けの日はどうやろうと余程の年限、まあこれまで一日の日はやれやれ、明ければ又一つの事情、なかなか容易やない。前々皆々話し伝えたる。前々尋ねた時諭しだけでは、理がなけりゃ何も分からなんだやろ。なれど十分の自由現わしてある/\。これ聞いて楽しめ。又一つ後々の順序この道という、道には錆は要らん。仲好くが一つの理である程に。これだけ諭しおこう。
 明治三十二年五月五日
 内田久蔵十九才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に事情心得ん。さあさぁ尋ねる事情/\、さあさあ身上が不足なる。いかな事であろ。内々又それぞれ、心という理煩う。身上煩うも心煩うも、同じ事。身上は大層なる事情。大層なる事情やが、一時どうと分からないなれど、一つ理を諭す。一つ理を聞き分けにゃ分かり難ない。よう聞き分け。これだけという道という、どういう事もこういう事も、これまで通り難くい中、よう/\安心。又それぞれやれ頼もしいという中、身上いかな事と言う。この心得治まり一寸諭す。皆な一つ理は善い事ばかりなら何も思う事要らん。尽しながら運びながら、あゝという心さらさら持たず。尽す理は世上に皆な現われる。この理成るも一つ成らんも一つ、道という心、じいと治めるなら又一つ理ある。こんな事と思えば理が薄うなる。この道という理は将来末代と言う。末代の理は、いつになりても同じ事。一代と思うから、何をしたんやらと思わにゃならん。これだけ諭して、しいかり理が治まるなら、又一寸治まるやろ。
 明治三十二年五月八日
 山沢為造東分教会へ明日より出張の事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、出越す事情尋ねる。出越す事情尋ねる。さあさぁ尋ねは順序道という。いかな道という。まだ一つどれだけ自由、成だけ一つ、人一つの心に、事情理がなくてはといついつまで同じ事。道は治め難くい。道治め難くい道なれど、何でも彼でも明らか道通らにゃなろまい。道に陰から見てもどうもなあ。それでは治まらん。又一日の日や/\。重なりの理がどうも見難くてならん/\。よう聞き分けて/\。聞き分けの道というは、一つ年々道であろ/\。年々の道なら聞き分けにゃなろまい。これ一つ諭しおこう。どうでもこうでも古い/\道失うてはならん。いついつ指図及んである。何でも彼でも古い道失うてはならん。これ台である。尋ねる事情は、何時なりと出越す処許す。さあ許しおこう。
 明治三十二年五月九日
 川合鹿造二十才東京に於て勉学中身上願い。
 さあさぁ尋ね出す/\。尋ね出さにゃなろまい。尋ね出さにゃならん。何を尋ね出す/\。身上から尋ね出す。身上から万事心集めて、やれやれ、いついつ同じ理諭す。よう聞き分け。身に一つ通う歩ぶ通う事でけん、出けん。身の障る処聞き分け。道なき道はない。なき道は通れん。道ありて道、遠く所へ辺所へひっ事出けたんやない。順序の道一里又一里、段々遠く道という。これよう聞き分けば、案じる事要らん。よう聞き分け。遠い所理を一つ、何もなかった道、ほうと一つは道。道有る無き言えん。国々道有る/\。一つ一寸始めた一つ理、それより添う。根という/\、先という。幾筋一時に出た根やない。追々芽が出るというは、根が有りて芽が出るという。聞き分け。一筋二筋段々世上へ芽が吹く。芽が出る。又根から。根がなくして芽はない。根がありて芽が吹く。その根年限から遠い所へ一つから芽が出る。よう聞き分け。順序の道やで。よう聞き分けにゃならん。さあさぁ尋ねる事情は、案じる事は要らん。これよう聞き分けにゃならん。
 明治三十二年五月十日
 梅谷四郎兵衞の身上押して願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、幾度尋ねる/\。さあこれまで長い間の道すがら、諭せども分かって、道すがら一つの理、心次第の道、どうなりこうなりの道、一つ踏ん張り順序理を追うて運び掛けたる理は、運んでやらにゃならん。万事の処、すっきり委せおけ。ぢばに心を寄せて、これは十分身上いかな事である。身上時々身に堪えられんと言うであろう。よう聞き分け。道筋どういう事で成り立つまで。どういう事も重々の理であって、身上不足なる。いかな処である。もう聞き分け/\。十分であろう。銘々不足なったる。一寸に分かり難ない。段々道筋、遠く道筋であったらどうする。これ一つ聞き分け分からん。長らえてどんな事も受け取ってある。これから長い事情、あらあら治まって、たゞ結構じゃ分からん。皆なの中じゃ。こういう事も銘々身に比べて、惣々の中やで。日々の中に、惣々の理を諭さにゃならん。何程理に一つ、一粒の種を埋る。種を蒔いたるその方と言うてある。種を蒔いたで、修理一つの理できた。種を蒔いて修理思やん。これは何という。何時どういう理あってなろまい。多くの中、どうしょうこうしょう、世間一般の実の理、惣々楽しみなくして道があろうか。楽しみ伏せ替え楽しみあろ。一時の道を開いてやらにゃならん。
 本部にて日々会計の方勤める処でありましょうや。
 さあさぁそういう処へ心を運んでは、分からせんで。日々会計どころの事でない。道が十分あって、会計段々なるから、締まり道がなくて会計要らん。万事処諭し合い、こういう事諭されて、一つ改め。しっかり諭してくれ。順序刻限以て話しようがない。夜々諭しできん。呼びに行かんにゃ分からんようでは、諭しはできん。これだけ一寸だけの事やない。一寸の諭でない程に。
 押して、本部の方より部内の修理致します事でありますや。
 さあさぁ一会順序、互いにどういう処から始まったか。一粒の種の修理肥、種を埋って修理。順序皆心を寄せ、誰々ぼさ/\、こんな道ではあろまいがな/\。うゝゝゝゝ(暫くして)順序人の目、修理まで取り消して了い、銘々勝手結んで、むさくろし。神一条の道、古い新しい、これ一つ聞き分け。(暫くして)さあ今はどちらへこちらへ、こうしよう、こう言うたら皆々出けて来る。たゞ一時出来たものはない。台は一番下である。これ一つ諭しおこう。
 明治三十二年五月十日
 山田作治郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\。身上一つ心得ん尋ねる/\。さあ尋ねにゃなろまい。これまで長らく事情、長らく道、いかな難渋の道も、容易で通られた道じゃあろまい。一人一つの事情、楽しみの中に、いろいろ事情もあった。どうしょうやらと思うた日もあったやろ。いろいろの心もこれは楽しんだ。内々順序あって鮮やかの道分かったであろう。これまでと思えば又身上に掛かる。順序一日の日話し、一日の理や。身上一つの理もあろ。よう聞き分け。順序諭しに及ぶ。今日から道を拵える/\。よう聞き分け。一時成る。一時にして結び難くい。年限の理見れば、早く内々順序理も結んで、あらあらの治まって道すがら節である。節を通りて芽が出る。危ない所も、越すに越せんような所も、通りた理によって、一点打って筆取れ。楽しみ聞かす。遠からず近からず、一時いずれ/\の道がある。一時と言えば一時に成る。いずれと言えばいずれと成る。ぼつぼつの日、やれやれ一日の日、やれやれ一月の日、やれやれ一年、やれやれ皆な一つ/\順序運んで、何人あれども一つの理に結ぶ/\。
 明治三十二年五月十一日
 南紀支教会長下村賢三郎五十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん。心得んから順序以て理を尋ねる。尋ねるからは一つ順序指図に及ぶ。指図に及ぶが、よう聞き分けて早く諭してくれ。さあ身上迫る/\。どういう事でもあろ。内に事情一つこれまで長い間、道すがら何でも彼でも思いたる。長い道すがら、心にどうも一時の処まだ長い間、道筋まだ一時判然ならん、判然ならん。身上迫る/\、どういう事こういう事、何程思うたて迫る、分かろまい/\。よう一つしっかり聞き分け。一時に迫ると思うな/\。長い道筋分かろまい。もう日々の処、何でも彼でもと思う。この理よう聞き分け。どう成ろうとこう成ろうと、一つ道さい成れば。これ聞き分け。どういう事も思い思い年限経ぁたる。ようよぅ所に一つ理を下ろし、一時とんと判然ならん。これではなあ思う心、一つ心取り直せ/\。取り直さにゃならん。何処も彼処も盛大/\、所々話し聞く。銘々一つどういうもので判然ならん/\。これ一つ早く取り直せ取り直せ。もう一代と思てはならん。一代と思たら頼りない。何したんやらと思わにゃならん。これまで道のない所道つけ、所に理を治めるは容易ならん。この理は十分受け取ったる/\。さあ生まれ更わりの理、これを思い/\、末代の理は容易で残さらせん/\。一代と思たら頼りない。なれど、末代というはなかなかの理。これ取り直せ。これより何でもと治めたら治まる。これまで少し/\間違いでは皆ないずむ/\。さあ一代と思たら頼りない。なれど末代と思えば一つ。これだけ諭したら何か分かる。よう聞き分け。
 明治三十二年五月十四日
 梅谷四郎兵衞身上お指図よりすっきり委せて了えとの仰せは、会長の名義も副会長梅次郎に委して宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、万事の事はいかな事も尋ねにゃ分かろまい。このくらいならというような道ではどうもならん。よう聞き分け。身上に一つの事情あれば、どんな事も及ぶまでのものやろ。どうしょうこうしょうと思うても、身上に心得ん事情ありては出る所へも出られんやろう。皆の者に心配掛けるより仕様ない。よう聞き分け。所を立ち越え近く/\まで、一つの順序に追うて来たる処、しっかり聞き分け。もうこれ所を立ち越え一つ治まって順序の処、一つの名前を持って居れば万事掛かる。たった一つの理より治めば、何も構わいでもよいもの。これ一つ第一難しい事はない。たゞ一つの理から出たものなら、一つの道の心に成れば、何も言う事ない。人々の心という理ありてはどうもならん。今一時尋ねる事情楽という理を知らんか。いつまでも俺が/\と言うても、身上に事情ありては楽しみはあろうまい。身の治まり道という、理という、一つの相談柱には違いない。そこえ/\の事なら、それに間に合わすが楽しみ。あちらこちら一つの理を集め、あちらに事情あればそうか、それは御苦労やなあ、と言うて通るが、楽々の道であろう。それで内も外も楽しみであろう。何でも彼でもと言うては、心の休まる間があろうまい。この理ほんに成る程と聞き分けて、一つの心を持ってくれ。この席皆んなそれぞれ寄り合うて居る。道の理はたゞ一つ。人間同志の理もあろうまい。ようこれ聞き分けてくれ。今一時の処やない。前々互い/\というは、心に罪という。罪はすっきり廃して了わねばならん。取って了わにゃなろうまい。罪というは、道の理とは言えん。成らん事どうせいとは言うやない。元々寄り合うた理を見よ。分からず/\ではあろうまい。もう一つの心も万人の心も、ぢばに一つの理があるのや。同じ兄弟の中に、合うの合わんのと言うようでは、道を捨てゝほかして了うたも同じ事やで。
 押して、前に梅谷四郎兵衞身上のお指図の仰せに修理と仰せ下されし理は、本部内らの事でありますや、又部下先々の事でありますや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々に順序諭して、一会と言うてある。それそも談じ、どうがよかろ、こうがよかろう、一つの理を以て集めたる。難しき事はない。同じ兄弟、内も外も隔てなきという。万事/\これまで/\、年限から計れば三十年以来の中、二つにも三つにも仕切りて諭さにゃ分からん。どれだけ賢いと言うて成るものやない。どれだけ弁者と言うて、成るものやない。あちらへこちらへ逃げ歩き逃げ歩き、たゞ心一つの理で通りて道。年限経てば、あちらの理も忘れ、こちらの理も忘れ、たゞ表だけの理になる。苦情が栄えて、道が栄えるか。よう聞き分け。苦情ありて道と言うか。それ二つ三つに仕切りてあれど、古き道忘れて了う。一つの理が増えて、三つのものが四つにもなる。人間心の道になりて了う。まあ初めの処はどうでもこうでも、三才児の心、年限のうちには、艱難苦労さしたる。この理分からいでは、人間心の道というより外はない。この道というは、人間の知りたる道やない。ほんのほのかの理より成り立ったもの。ようよぅの道である。よう心に思案求めてくれにゃならん、治めてくれにゃならん。
 一先ず御引きになりて火鉢の前にて御話し。
 さあさぁもう一言/\、一寸一つ書き取らにゃならん。今日一日の日を以て、談示の理を尋ねて一つの理、一点を打った理から諭そう。こうして居ればさしづの間は皆な一つの心。さしづ一つの理であろう。ほんにこうせんにゃならんという処から、膝を並べて尋ねるのやろう。どうでもこうでも人間心の理は用いる事要らん。要らん筈や。人間心の理で作りた道やないから、人間心はすっきり要らん。それそれ合うた者同志の心を運んで、急いては治まらん。指図一条という理から持って居たら、一つの心に集まる。集まるから治まる。一戸のうちでもそもそもで苦情ありては、繁栄とは言えん。まして元々世上始めた屋敷の中なら言うまでのものやろう。そこえ/\一つ集めて一つの理。どれだけその場抑えて羽振り切っても、治まりそうな事はない。あんな者ほかして了わんならんような者でも、段々通りて尽した理は、ほかす事出来ん。万事諭して理を寄せる。勝手という理は、この道には一つも要らん。同じ兄弟同志なら兄親と言う。ぢば一つの中に、互い/\苦情ありては世界の聞こえはどうなるか。もう古い者は、ほかして了うたらと言うようではならん。西も東も分からん時から、始め掛けたる理が第一。一掴みに言うてはいかん。これから古き道復習えてくれ。いかな事も分かるであろう。これ一つが第一である程に。内々は仲好く、いついつも変わらんなあというが第一の理。世界から成る程と言うて連れ帰るよう、これを取り締まりてくれるよう。指図の理を以てすれば、苦情はなきもの。あちらがどうこちらがどう、この理見て居るに居られん。外の道と内の道とはころりと違う。内の道が外へ分かりたら、鮮やかなものである程に。
 明治三十二年五月十六日
 増井幾太郎小人十三才、四才二人身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、子供/\小人事情、いかなる事と思う処尋ねる。一度ならず/\の事情、どういう事と日々思う。よう聞き分けてくれ。親という子という、篤っくり聞き分けてくれ。銘々それぞれ、今一時の処、どういう事情、万事余儀なくの事情である。この道という、元という、ほんのほのかの理、影姿もいう、有るか無きか、ぼっとした理より段々ついた理。よう聞き分け。親という、容易ならん道を通り、万事治め方とも言うであろう。小人という。子供に掛かるという。それ親という、掛かる理であろう。身の障りと言えば、何をサンゲしたらよかろうと言うだけではならん。身上堪えられん事情から尋ねる。尋ねるから一つの理を諭そう。よう聞き分け。親という、艱難という、苦労という、段々通りた理は、十分に受け取りてある。こうしたらと言う。あちらこちら取り混ぜ、これなら段々の理も集まる。集まる理は日々楽しみと言う。小人身上に事情あれば、親という、心病まにゃならん。鮮やかならん理もあろう。よう聞き分け。遠い理やないで。長い理やないで。もう見えるで。道という理は、元という理は、失うにも失われん。ほかそうにもほかされん。今こそあちらにもこちらにもというようなものなれど、年限数えて思案してみよ。初めという、掛かりという、あら何をするのやなあというようなものや。何でも彼でも、山坂を越え遙々運んだ理、積んだるこうのうはなけにゃならん。必ずある程に。小人の処案じた分にはならん。親の親が通りた理を思案してみよ。なかなかの道すがら、こんな事ならと思うた日もあった。なれど、道という理を楽しみ/\、今日の日とも言うであろう。この道元々掛かりという。何程、取り払うと思うても、取り払うも、寄って来る理はどうも止めらりゃせんで。この理くれ/\返えす/\の理に諭しおこう。海山山坂を越えて寄り来る子供の心、来なと言うても寄り来るが一つの理。来いと言うても来るものやなかろう。さあ一点を打って筆に記しおけ。道という、理という、何でも彼でも尽した理は立てにゃならん、立たにゃならん。来なと言うても来るが一つの理から成り立った。この道という、最初何ぼ来なと言うても、裏からでも隠れ忍びて寄り来たのが今日の道。この理から思案すれば、得心できんやあろうまい。分からんやあろうまい。一戸一人の心の真実理に限ると諭しおこう。
 明治三十二年五月十七日
 本局大祭に付教長御上京の事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ一時以て尋ねる事情には、一日の事情先々の処、まあ一度なあと思う処、又他に何かの順序もあろう。尋ねるから指図に及ぶ。尋ねる事情、何時なりと心に随うて、心の理に許しおこう。
 明日より出立随行三名の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、理は三名事情、さあさぁ許しおこう/\。
 明治三十二年五月十九日
 関口定松長男貞造四才目の障りにつき願い。 (南海)
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人身の障る事情第一事情、いかなる事情尋ねる。尋ねば一つの理を諭す。どうであろうか、こうであろうかと話すれども、どうもなあ、一つ事情の処、諭し難くい処もある。前々一つ第一始めの事情、掛かりともいう。一人二人三人立ち寄ったる中とも言う談示一つの理より鮮やか。互い/\いついつ事情、小人事情第一いかなる事であろう。事情は案じる事要らん、案じてはならん。皆々思う事、小人の事情と楽しみと振り替えて、いついつまで苦しみばかりやない。楽しみの理と振り替え。皆な理、年限経てば皆な理勇む。万事いかなる。これまで長い道に、小人身に掛かる。楽しみ振り替え。道のため道の理、小人これはと思うのが理である。案じて居てはならん、いついつこれまで早く楽しみの理を治めてくれ。
 押して伺(前々会長のお指図にも、楽しみの理に段々本部の方へ一つに繋いでやろうと仰せ下されたが、そういう事情でありますか、又元々掛かりという一人二人三人という御言葉の理を、教えて頂きとう御座ります)
 さあさぁ尋ね返やす事情、急いては理を諭せん。事情よう聞き分け。年限は言わん。諭したる処、事情は二度や三度やない。七度の理まで運んだ理に受け取ってある。運んだ理、神がしっかり見ておいたる。さあこの理や程に。楽しみや程に/\。
 明治三十二年五月二十五日
 増野正兵衞身上願い。
 さあさぁ尋ねる、身上から事情尋ねる。一名一人掛かりて事情、万事の諭いかなる事と思う。皆なそれぞれという。分からん尋ねる。尋ねる事情は誰々の事やと思う事情は成らん/\やない。万事分からにゃ尋ねやせん。抑えて了てはならん。夜々刻限に諭そうと思えども、何も分からん者では分からん。なれども、成らん中にも惣惣中にも中という。自由という。銘々事情あって身上障りから尋ねる。身上障り刻限諭す。中という理が難しい。難しいようにするのや。よう聞き分け。順序の理と諭したる。一つの曇りがある。曇り/\の中に大切という理がある。この順序よく聞き分け。何でも彼でも刻限を以て知らす。まあ明日の事や、一時に尋ねてくれるであろう。人々によりて送り/\て順序容易ならん曇り/\となる。小さいと思うたら違う。小さい理からこれ明らかの道であろう。身上案じる事要らん。天より与えたる指図を、よう順序の道を、皆悟ってくれにゃならん。
 押して、城島分教会に掛かりし事や、本部に掛かりし事なるや。
 さあ尋ねにゃ分からん。事情で尋ねる。心に十分理を治め。兄弟なら兄弟の理を以て万事諭し合い、ほんに一寸の心の間違い、一日の日を以て大変、神の道は、道理を以て歪みを諭せば、治まらんやない。身上悩み、身の内が悩めば、皆なの中一つ心に成って治めよ。順序の理、心一つ一日の日に心治めてくれ。さあ何処じゃ彼処や、理を以て早く治めてくれ。
 明治三十二年五月二十五日
 橋詰善平並びに妻こん小人共に身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上一つ心得ん事情、いかなどうこうどう心にあろうまい。長い道筋心に理が今日の日。中に内々不思議なる事である。身上案じる事は要らん。いかな事も、所事情始め掛け、所立ち越して事情始め、段々分からんもの、それぞれ難しい。これから実の心台やで。どうしょうこうしょう思われまい。万事これから先あちら一つこちら一つ、曲り/\の理発散したもの、ようよう身上へ掛かるもの一時ある。よう聞け。古き一つの理が元という。よう心得て。難しい/\。何にも難しい事はない。案じる事は要らんで/\。
 押して古き事情と仰せられます処は、松坂の方でありますか。
 さあさぁあちらこちら同じ理である。心得のため、諭し変わった処もある。第一始めて、人にそれぞれの理もある。それぞれ理に治まった理である。これに留まったものである。
 明治三十二年五月二十五日
 松井丈吉四十七才身上障り願い。 (笠岡部内久松役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上という、長らえてどうもという話、どうしても、身上に一つの理がない。いかな事情であろう、尋ねる。よう事情諭する。速やか諭してくれ。難しい事をせえと言うのやない。ほんの仮名な言葉一つで身上、言葉で身上、よう聞き分け。長らえて皆な諭する。人間身の内神の貸し物、心一つの理を諭す。因縁の理も諭する。成ろまいと思うても成るが因縁、成ろと思うて成るものやない。因縁ならと言うて了えばそれ切りのもの。生まれ更わりの理まで諭する。持って行くは理がふえる。因縁のサンゲ/\、タンノウ。身の内不足なりて、タンノウはできようまい。因縁からとてタンノウできる。因縁一人に限り、世上夜の間に影見えんようになり、何年煩いて、身の内不足なる。世界の理を見てタンノウ。介抱理を思え。皆ななくして了う。世界を思えばタンノウでける。又一時怖わいようもの。なれど先暫く、又一つの理も見えるであろう。
 明治三十二年五月二十七日
 清水虎次郎長男英次郎七才本月八日より身上の障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人身の内事情いかな事情あろ、尋ねる。事情前々身の障りいかな事も思う中、成るに成らん小人身の障り、いかな理を以て諭しよう。よう聞き分け。道という、道の上難しいようで、一つの理を定めば、何でもない。どうせともこうせとも言わん。言わんが、銘々精神の理を持ってくれ。分かり難ない人間一つの理、身の内借り物先々の所へも諭する。為す理も諭する。これまで道という、分かり難ない。どうしょうこう、あゝと言えばこう、こんな事ではと思うた事もあろう。鮮やかなら、こういう道理から心を定め。精神定まったら守護する。通り難くい道は、こちら通りあちら通り楽しみ処やない。苦しみの道であったやろ。この道たゞ一つ心次第始まって、人間、心だけ我がもの、身の内は借りもの。ほんに成る程と言えば楽しみ、長く楽しみ。これから聞き分けるなら、明らか。よう聞き分けてくれ。
 押して、城島分教会所の方へ家族共引き越すよう精神定めさすようにしたものでありますか。
 さあさぁこれまで仕切りて、思うようならなんだ。一つ改め、二つ改め、三つ改め、思惑世界から理がなくば思惑できやせん。銘々順序という理という、銘々これまでこれからこうすると言えば、誰もならんというのが、一つの道を通りたが、コウノウしやで。さあ心々。
 明治三十二年五月三十日朝
 五月二十日本局大祭に付教長御上京に相成り大祭仕舞いし後、管長稲葉正善及び野田幹事より教長に向い天理教会の従来本局のため尽力の廉により、目下の時機として一派独立の恩命ありしにつき、帰部の上教長心得として事情詳しく申し上げ御願い。 (上京随行員清水与之助、永尾楢次郎)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかなる事情も尋ねにゃなろうまい。尋ねるからは理を諭そう。しっかり書き取ってくれ。一つ/\理を諭する。しっかり書き取れ。よう聞き取れ。もうこれ他にはそれぞれ十分言うまでの理やろう。まあ一つ教会と言うて、順序世上世界の理に許し置いたる処、どうでもこうでも世上の理に結んであるからと言うて、世上の理ばかり用いてはならんで。尋ねる事情は、遅い早いは言わん。世上という、世界の理から順序運んで事情独立という。事情は世界の理に結んでも、尚々元々紋型なき処より始め掛けた一つの理を以て、万事括り方治め方結び方という。この理一つが道の理である程に。始め掛けという、越すに越せんから世上の理として許したる処、まあ一二年二三年というは、どんな困難とも分からなんだ。今一時尋ねる事情、旬と言えば旬、世界の道理から言えば、旬とも言う。尋ねる事情は心の理に委せおくから、許す許さんは世上の理。よう聞き分け。日々という、諭し方は元々始め掛けた理より外に理はないで。寄り来る者は兄弟なら兄弟の理。ぢば始めた理というは容易やないで。世上世界の理と一つに成ってはならん。治め方は日々諭する理にある程に。尋ねた事情、成る成らんはさて措き、一箇年二箇年では鮮やかな事情は見られようまい。さあさぁ始め掛け。ぼつぼつ始め掛け。
 明治三十二年五月三十一日
 船場分教会長梅谷四郎兵衞、会長を副会長梅次郎に変更願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は皆々それぞれ万事の処/\、一人という。一つの理がそれ/\多分中の理であろう。中の理が一人。皆んな一つの理であるから、一つの心に結んでくれ、一つの理に結び込んでくれ。変わらず/\の理が第一。又一つ改めて事情という、万事多分の中の理がありて一人という。一人の理がありて多分の中と言う。さあさぁ尋ねる事情は許しおこう/\。
 明治三十二年五月三十一日
 高安部内大鳥支教会長抽冬鶴松家族共分教会へ引き移りの儀御許し願い(先のお指図は願通り理は許すが、人を連れて出るようと指図なり)
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情を以て尋ねた。人に一つ十分諭す理は、将来に聞き分けにゃならん。長らえての道、段々運んだ一つの理より、今一時こうという、よう聞き分け。生涯という理は一日の日にある。一日の日に定め。精神一つの理は、日々は言うまで。銘々所を立ってこうという、生涯という、一日の日に定めた精神の理に許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治三十二年五月三十一日
 増野正兵衞前のお指図に曇りと仰せ下されしは如何の処でありますや伺 い。
 さあさぁ尋ねる処/\、皆々の中であろう/\。聞けば辛い。見れば情けない。むさくろしい。よう聞き分け。一時以て指図、万事の理に背かんよう、理の中に住む限りは育てにゃならん。育てる理があって育つのやろう。皆の中欲が盛んであろう。曇りあっては盛んとは言えん。罪有っては道とは言えようまい。何か諭し合い、何か扶け合い、この順序を以て治めてくれにゃならん。さあさぁ口説き話する。よう聞いてくれ。この道というは容易でできたものやない。まだまだ判然の道とは言おうまい。よう聞き分けてくれ。一寸始め掛けた時は、何を言うぞいなあというようなものや。段々突き抜け、今ではどれだけのものに成った。中々容易で成ったのやない。もうほんの一寸の理から一人始め、二人始め、それぞれ順序からついた道。元は何もなかったものや。一つ/\理を聞き分けて、ようよぅ細い道という。ほんにそれだけの日もあったか。年限道の理、他に聞いても成る程という。どれだけの仇の者でも、道の理には適わんなあと言う。罪がある、曇りがあっては世上からそら始めよったなあと言うやろう。不事を待つは悪人や。悪人は仇とせにゃならん。この理から聞き分けてくれ。
 押して、たゞ今御聞かせ下されしは現場に御座りますや、又心得までに御聞かせ下されしや。
 さあさぁ尋ねる処/\、これから先という理も諭してあれば、今までの口説きもある。万事の処、仲好く順序、これ一つが第一。よう聞き分け。そもそもではなろうまい。俺が/\と言うてもなろうまい。これからよく一つ/\理を聞き分けてくれ。育てば育つ、遣ろうと言えば取らんと言う。遣らんと言えばくれと言う。皆々それぞれこの理から調べ。何がどうとは言わん。心だけの順序を、一寸皆の者に知らしておく。
 明治三十二年五月三十一日
 前増野のお指図より段々本部役員協議の上城島分教会の事であろうとの事につき願 い。 (今分教会にては未だ会長定まらんにつき、後任とすべき人はたゞ今にて三名あります。山田伊八郎は古き人なり、又加見兵四郎は講社多分あり余程道のため尽力のせる人なり、又峰畑為吉は副会長の名もあり教会に余程功ある人なり。目下取定めに心配致し居ります。この処願い)
  さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も万事尋ねにゃ分かろうまい。身の内障り付けたら尋ねる。尋ねたら指図の理に及ぶ。指図から協議を始めて、事情よう聞き分けてくれにゃならん。道理であろう。数々は言わん。道理を外せば切りのなきもの。道理に外れる理はない。この道はどういう処から始まったか。値打ちあるだけは誰でも買う。なれど、年限の理、心の道がなくば、理はないもの。今はどんな所あっても、元というは小さいもの。なれど、なかなかの理やで。元分からんようではならん。ぢば始めた一つの理を聞き分け。指を折って数えてみよ。何年後数えてみよ。二年や三年で成ったものやあろうまい。誰がどう彼がどう、銘々勝手という理があってはならん。何ぼ賢こに生まれても、教えにゃ知りゃせん。聞かにゃ分からんで。どんな者でも、聞いて一つ、通りて年限重ねて一つの理という。何遍尋ねても分からせん。もう一遍協議をし直せ。向こにせいとは言わん。ぢばからこうと言えば、背く者はあろうまい。治まるものやろう。皆々協議をしてくれにゃ分かろうまい。
 山田伊八郎教会長に定めたき儀願 い。
 さあさぁ道というものは、一時に付いたものやない。一里届き二里届き、五里十里届き/\て道という。元や小さいものや。万事何かの処も、この心得を以て取り運んでくれ。
 (6月)
 明治三十二年六月一日
 島谷藤五郎二十七才右の足の股に出来物につき伺 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の内一つならん事情/\、一日経てばよかろうか、又一日経てばどうであろか、思い/\の事情であろ。何程諭せど理がない。ないから尋ねる。よく聞き取れ。身の内自由成る成らんは、痛み悩みなくば分かろうまい。又一つ借り物という。身の内借りものなら、何か一切借り物。身の内銘々思うようにならん。自由ならんがこれ借り物。この理分からねば、何ぼ働いても理はなきもの。この理をしっかり聞き分けるなら、それ自由とも言う。これ一つ諭しおく。
 明治三十二年六月一日
 教祖赤衣奉祀につき願 い。 (宇陀郡榛原町字井足高田清平より、これまで教祖御存命中頂戴せし赤衣を、この度東和支教会教祖の御社へ祀り替えの事情願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は一人一つの理、さあさぁどうか長々長い間という、赤衣という、これは一人の理である。今一時尋ねる処、所を変えてこうという処、理は一人の精神の理にある。こうと言えば何時なりと/\。この理をしっかり聞き取れ。
 明治三十二年六月一日
 井岡喜一郎十九才身上願 い。 (田原村字誓多林)
 さあさぁ尋ねる処/\、身上一ついかな事であろうか、理を尋ねる。尋ねば、一つ指図しよう。身上は余程大層である/\。まあ一つしっかり聞き分けてくれ。これまでの処、やれやれこれならと思うた日もある。今一時又一つ身上と言う。こうなれば、どうなろと思う。よう聞き分け。身の内借りものというは、銘々心に分かりてあろう。又他にも諭すやろう。因縁という、為す事事情、この理を心に治めてくれ。因縁程成らん理はないで。成ろうと思て成るものやない。成ろうまいと思うても成って来るが、これ因縁という。世上という世界という、幾重の難、どんな事情も見ても居るやろ、聞いても居るやろう。内々事情因縁程なあと思うやろ。聞き分け。身の内悩みありて、日々タンノウ、これはできようまい。なれど、しょうと思てもならん、しょまいと思ても成って来る。この理をしいかり心に治めて、世上幾重の事情眺めたなら、どんなタンノウもできんやあろまい。タンノウ一つが因縁のサンゲいとも言う。この理しっかり聞き分けて、人にも一つの理を諭してくれるよう。

 明治三十二年六月三日

 加見兵四郎伜秀二郎身上願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得んという、心得ん事情を尋ねる。いかな事であろうと思う。よう/\の事で、これまでの処よう/\どうなる一日の日を以て楽しゅんで入り込んで、間もなく身上に掛かる。いかなる身上に掛かる。前々に事情に諭したる。精神という方針一つ順序、道のためならどうでも、人のためならどうでも。身上へ掛かる。指図あろ。いかな事情も諭しおこ。それぞれ尋ねる。いかなる、こうして改めて尋ねる一時一つの話、一つの指図にも及んだる。よう聞き分けにゃならん。毎夜/\古いもの有っても無うても元一つの理という。よう聞き分け。元ぢばという、ぢばから出た。それぞれこの順序、これ一つ一時に成ったものやない。何処から何処まで、所々に名称と言う、元々の理から先々順序集まる順序世界から一つの理、世上にはほんに成る程と言う。身上あって一時の楽しみならん/\と言えばならん。道のためならと思えば、一つ心あれば身上は治まるであろう。誰彼の事でない。万事よう聞き分けてくれ。
 押して、御諭により山田伊八郎を会長として心を寄せ仲好くという理をお知らせ下されますか。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ尋ねる事情というものは、前々諭したる事情、よう聞き分け。皆同じようなる理で、一つの理元の理から生える。一つの順序世上の理世界の理、この理から聞き分けたら、何にも苦情はない。苦情なくば、万事の理皆な心一つという理なら、これ万事の理が聞き分けば盛んと言う。俺もどうした彼もどうした。その理があれば、皆な寄せ合うて兄弟一つの理揃うて弁えるなら、道は十分栄えるという。
 一旦手を打って御礼をしてのちに御諭し。
 さあさぁも一言理を諭そう。よう聞き分け。他の国々に分教会支教会出張所段々それぞれ皆なある処、よう聞き分け。何処にも彼処にも同じようの道がある。とんと治まり難ない。道に曇り道に迷い道に外れ、道の一つの理がないから治まり難くい。よう聞き分け。いろいろの理一つの声から始まった。一つの理から始まった。楽しめば楽しみの理がある程に。この一つの理をよう忘れんよう。
 明治三十二年六月五日
 上原伊助三十五才願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも、身上に心得ん事情であろ。何たる事、と思う。一日の処にて心という理を聞き分け。一名一人の心という処、一つ事情さあさぁ道は何程隔ってあるとも、心は一日も忘れられん。便りだけ聞けば、日々一つ理を日日に堪えられん。銘々心に定まっただけは、銘々の理である。心の広くの理、年限の中にはどういう事もある。どういう事も聞く。道すがらという一日の心の理を運んで、悔やむ/\。何にも心配は要らん/\。所を立って所を治める理、改めた心だけを持って、運んでくれ。案じる事は要らん。思わん。思わる心要らん。国々という所々という、真の心の理があってそれからの道。何にも思う事要らん。道の中どんな道もある。成らん中を通り抜けたら、確な道である/\。楽しめ楽しめ/\。
 明治三十二年六月五日
 山名部内高室清助渡清につき諸井国三郎より心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前一つ皆々事情運んだる理は、よくよく諭して一時の処、遠く所の事情はよく元々の理、一つ事情十分の理を治めて、先々という。それぞれ治まり掛けてある処どうでも始め掛けたる処、及ばさんにゃならん。思う処又二度三度、又二度三度の理、一つ理を映してやるがよい。その心で治めてくれ。
 明治三十二年六月六日
 独立願に付教長御心得のため御願なされし処、右のお指図により本部員一同へ御話し下され、その上分教会長を招集し、分教会へも同様伝え合い、本部員教会長一同打ち揃い出席の上御願 い。
 さあさぁ段々尋ねる事情/\、前々事情に一寸掛かり、一つの理を諭したる。段々の道筋あらあらの道はこれまでという。一時皆々それぞれの心、一日の日を以て尋ね出る処、精神の理で実々の理待って居たやろ。又待たにゃなろうまい。掛かりた処が一寸には行かん。一寸には行かんが、どうでもこうでも早くから苛ってはならん。あちらにも心がある、こちらにも心がある。心が寄るから万事成り立つと見にゃなろうまい。成り立ったら大変な事もあるやろう。大変な事あろうと言えば、どう成ると、一つ感じの心添うやろう。成り立ちというは、なかなか難しいもの。成り立ったら十分。それから又難しい。何ぼ大きなものでも竦んで居ては分からん。世上へ出るで分かるというようなものや。やり掛けたら何処までもやらにゃならんが、一つの理であろう。元という初まりというは印しもなく、あれは何じゃ気の間違いかいなあ、と、いうような中から成り立った道。容易ならん理から、世上へもほっとにをい掛かり、あれも所の印や、これも所の印やというは、ようよぅの道、皆な揃うて一つ心、教祖存命中の心を以て尋ね出た、一日の日の心の理に、万事許しおこう/\。
 一同手を打ちし後へ続いて。
 さあもう一声、一日の日を以て席をして尋ねた理は、安心なりやと思う理は安心なれど、まあ一寸には行かん。そこで、こんな事ならと思う日もあろう。その日あっても、何でも彼でも順序一つの心を以て、通りてくれにゃならん。通り損うてはならんで。元々西も東も北南も、何にも分からん中から出けた、なかなかの道やで。茨路とも崖路とも細路とも言う、容易ならんこの道である程に。今の道は今一時に成った道やあろうまい。この心しっかり治めて事情掛かるが、道の花とも言う。これだけ皆々の心に理が分かれば、一つは聞き分けるやろう。又、安楽な理も聞かさにゃならん。これだけ諭しおこう。
 明治三十二年六月七日
 畑林清治郎身上願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん、十分心得ん事情いかな事であろう。どういう事であろうと思えども、身上判然せん。尋ねる順序理を諭する。身の内切なみ、長らえて/\この道何箇年以来、段々運んだる処、尽した処、銘々道にこういう事ではと思うやろ。この心しっかり思い直さにゃならん。銘々所々諭の中の理がある。為す因縁世上諭する。内も外も隔てなく、どうなってもこれが因縁の理を為す。一時案じるやろう。もう遠からず、一つの心に重い理に成る。順序早く運んで急いで掛かれ。運んでくれにゃならん。
 会長引き寄せの事につき運び致す事でありますや
 さあ一寸話し掛かりてある。急えてならん、急かにゃならん。事情よう一つ/\中にどんな理もある。段々理が一寸話し掛けたる。どうでもこうでもその日が見えて来る程に。これをよう聞き分けておけ。
 明治三十二年六月十日
 村田かじ身上願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に一つ事情、いかなる知らせであろうか。よう順序、いついつ諭し変わらん。身上に迫る。心という、よう聞き分けにゃならん。それぞれ万事伝えてある。一人身の思案、いかな順序一つの心定めてこう、身上治まる。よう聞き分け。一軒の内思う。長らえてという。よう聞き分け。今一時他の親族/\、理があると心得、よう聞き分け。寄ってる中とから、何処にあるか。何人寄ってある。よう聞き分け。掛かりというは艱難苦労。今日はなあ、暮らした心に、一人の心に堪えられん。皆な惣々、元という理という、日々順序あれこれはなきもの。多分あっても何にもならん。今日もなあ、明日もなあ、これ諭してくれ。これだけ十分、十分は起きられん。何にも思う事はない。一日も早く諭して、銘々席に尋ね出たなら、誰はこう彼はこう、銘々こうなら人もこう、人もこうなら銘々もこう、日々の心の治めこうと楽しみ。身上不足あって楽しみはない。よう聞き分けてくれ。
 明治三十二年六月十一日
 西浦弥平身上願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも余儀なく事情尋ねるやろう。前々よりもさあ一日も早くと言う。一つ/\の理を諭したる。よう聞いて理を治めてくれにゃならんで。どういうものやろう、何でやろうと日々思うやろうなれど、順序聞き分けてくれ。身上という、何箇年前よりどうでもこうでも思うて今日の日、一時の処内々にもどうなろうと思う。又々と思うやろう。古い事情に為す事情因縁、これ一時分かろうまい。段々心運び尽す処は、十分受け取りてある。ようよぅ十分の理に治まりて、さあこれからと言う。どうも頼りなきと思う、よう聞き分け。一代と思えば頼りない。理は末代やで。よう心に治めてくれ。一つ諭すにも余程事情、内々もしっかり心定めてくれ。油断どころやない。因縁事情為す事情、因縁事情これ聞き分けてくれ。一時ではない。なれど、余程大層とも言う。さあさぁならん時の互いと言う。早く/\。
 押して
 さあさぁまあまぁどうでもこうでも、世界分からんから、十分の理を運んで治めるよう
 明治三十二年六月十四日
 天理教独立の件に付、本局へ交渉のため清水与之助、松村吉太郎の両名明十五日上京御許し願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\は、前々事情に諭したる。皆々それぞれの理、心の理一つこうという。何でもどうでもこうでも、一つの心の理として許そう/\。
 東京にて家屋一箇所借り入れの願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、道というものは直ぐと行けば直ぐ。一つの心、あちらの心こちらの心を寄せて、道に順序どうしたらよかろ、今までの理こうという精神の理に許し、出し掛けてもこれではなあという事もあろ。この道という、元々難しいて/\ならん道から成り立ったのや。その中を道に一つの心を寄せて、順序運び来た。真実働きは目に見やせんで。順序から分かる道もある。心に委せおく。どんな日もあるで。これでな あという日もあるで。どんな事も言うておかにゃ分からんで。
 明治三十二年六月十八日
 城島分教会後担任山田伊八郎に願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねるも容易でない。順序一つの理、又あれあれ順序の理、治まる理に許そ/\、さあ許す/\。
 明治三十二年六月十九日
 本席三四日前頭痛にて痰つかえ御休みにつき御願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついついかな事情も尋ねにゃなろうまい。諭しにもある。刻限諭したいなれど、どうも諭す事でけんとは、前々諭したる。皆んなよう聞き分けにゃ分かり難ない。一時どうと言う。何でも思うなれど、身上障りと言えば、一時どうする事もでけようまい。皆々満足の理を与えば、皆んなそれからそれへ段々理を運んで、楽しむやろ。一日二日又三日運ぶ事出けねばどうなるやろうと思う。これから順序聞き分け。皆んな心だけは日々尽して居る。これまでの順序にあちらでもどうや、こちらでもどうや、互い/\心の曇りどうも治まらなんだ。何でも彼でも、元という一つの理からやなけりゃ治まろうまい。あれは思い掛けないよう治まったなあというも、元という理を立てるから治まるのや。懸け隔ての理はあろまいなれど、身びいき身勝手あってはどうもならん。元の古い道一段/\崩すようなもの。年限経てば人間心の理になった分にゃなろうまい。一人頼りにして入り込んで、日々運ばす処、心の取りようで、はっと思わすような事あってはなろまい。この道という段々の道である程に。今日の一時勢力よいといえど、元はあちらへ逃げ、こちらへ逃げ、細い/\茨路から成り立ったものである。所々の治め方よう聞き分け。小さいものが小さいと言えん。大きいものが大きいと言えようまい。古き道より見分けてくれ。十年は十年、二十年は二十年、三十年は三十年。段々の道は聞いても居るやろう。仲好くが第一の理。日々仲好く通るなら、一段一段理を組み立てる。踏み損いあってはならんで。事情皆々心集まってこうという、鮮やかの理に許したる。その指図の理にも元という掛かりという理は、幾重/\の理に諭したる。こちら向いても分からん/\の中からでけた道である。どれだけ強い偉いと言うても、元という理はなけにゃならん。取り返やしのならん事あってはならん。銘々によう思案してくれ。指図の理は席にこういう理であった、と聞かしてくれ。これが第一。この順序の理より治めたら万事治まる。錆が出てからはどうもならん。これまで重き者の身上にも知らしてある/\。今日の諭、しっかり書き取って、しっかり心に覚えて居てくれるよう。
 明治三十二年六月二十日
 小原長次郎三十三才同妻うの二十八才身上願 い。 (靱支教会役員、先の長次郎の子、同名なり)
 さあさぁ尋ねる事情、さあ事情心得ん。又心得ん。尋ねる事情、よう事情聞き取れ。それぞれ事情話してくれ。身上へ掛かれば、心に治まらん。身上不足あって楽しみ楽しみあろまい。よう聞き分けてくれ。いかな事情も、どうせにゃならん、こうせにゃならんとは、言わん。理を聞き分けば、鮮やか分かるやろう。これまで鮮やか鮮やかならん道で、それぞれの理に段々日々運ぶ、段々重ねる事情皆などうもならん。結構は分かりて心胆心なくてならん。古き話し聞いて居る。紋型もなく理を聞き分け。万事成り立つ。一つどうなろ日もあった。誠一つ固まった。この順序話し、それぞれ心たゞ一つの心分かり難ない。銘々寄せた心一つ、危ない中一つ成り立つ理聞き分け。心々、成る順序早く心を結んでくれ。
 靱支教会地所買取りの点につき押して願 い。
  さあさぁ尋ねる/\。尋ねば、順序諭す。この道という、人が勧めて成る道じゃない。頼んで成る道じゃない。心の芯を受け取る。この順序諭し/\。
 明治三十二年六月二十二日
 山田作治郎前々のお指図より役員運び方皆な寄せたる理を申し上げて身上伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一度二度順序、皆々万事心得、治め方長らく道すがら、どういう日もありた。どうでも集まりた理、世界という。言葉の理という。どうせこうせとは言わん。段々集まる理、一つ事情世界治まれば満足。一時変わりて、あちらにもこちらにも聞いて居る。一つ指図読み立て、あれこれほんの言葉の理、談じ合うた理、どうでもこうでも、これは受け取る。これまで容易でなかった。案じる事は要らぬ。十分浚えて/\、たゞ言葉一つの理の治まり、道の治まり中、いろいろの理も聞き説も聞く理、日柄もあったであろう。たゞ一つの理で治まり、身上一つ尋ね返やす。誰もどうともあろうまい。万事一つの理、皆々心々。
 押して、本部へ七分、分教会へ三分、即ち七三の勤めさして貰いまして宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねて安心/\、月三十日はつい経つ。そのまゝ月越し、又三十日。これから順序して三十日、月を重ねて、これから順序してくれ。さあさぁ追々前々一つ/\理を知らしてある。一時三十日つい経つ。月重ねて三十日。一度これから皆な分かる程に。その心得で。
 明治三十二年六月二十五日
 清水与之助本局へ交渉の結果一先ず清水帰本の上、本局へ掛け合い事情の願 い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は、皆前々事情尋ねた。前々事情に諭しおいたる。一時に行かん、一寸行かん。理の諭しどうも先という。人間の心これだけこうしたならと取り運ぶ理じゃない。頼んでする道じゃない。何処へどうするのやない。皆な一つの理余儀なく道を通してあるのや/\。先一本立ち、真の心が一本立ち、皆々一つ心を持ってくれにゃならん。一時の処いやとは言えようまい。それで一寸には行こうまい。成る成らん、年限という道という理を持ってくれ。
 押して
 さあさぁ一時運び掛けたる。成らんと言えば成らん、成ると言えば成る。目を掛けて行けば切りがない。必ず/\急く事はいかんで。
 押して
  さあさぁ掛かり掛けたら、成らんと言えば成らん、成ると言えば成る。何ぼでも心に嵌まらにゃ諭し難しい。成らん理成ると言えない。何ぼでもと言えばどうもならん。こうしたら世界この道という。成り立つ理を聞いてなら、たゞ一本立ちは大層の理。心という誠という分かり/\、一つの心立つ処ない。これ一つ心にこれだけ持って居やにゃならん/\。成らんもの無理に成らん。運ぶ処運んで成らんにゃ、じぃとするがよい。
 清水与之助再上京の願 い。
 さあさぁ掛かり掛けたら、暫く皆な働きの道という心を持って居るがよい。
 明治三十二年六月二十六日
 増野正兵衞左の下歯痛み、伜道興頭にくさでき、娘おとも鼻口くさでき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つ、日々心得んという。又一時小人事情、いかな事と思う。さあさぁ尋ねるやろう/\。尋ねにゃ分かりゃせん。どちらの指図こちらの指図、隔てはないで。よう聞き分け。あちらが障る、こちらが障る。身上から尋ねたら、それぞれ指図に及ぶ。指図の理は違わんが、指図を尋ねるからは、指図通り運ばにゃ何にもならん。運んでこそ指図のこうのうと言う。何か聞き分け。内々事情あれば尋ねる。心得ん障りという。よう聞き取れ。どんな事もこんな事も、こうと思うても成るものやない。おらこう思う。互い/\中にこういう理もあろうと、順序から順序と言うで。人の順序から人押しの理ばかり。人の遠慮は要らんで。互い/\理を集めてこうという、道一つの理に治めにゃならん。幾度尋ねても何ぼ指図受けても、指図通りの理を運ばねば何もならん。たゞ人間心の計らいでは順序とは言えん。道は道に立てず、理を理に立てず運びせんのなら尋ねるに及ばん。さあどんな所へ掛かるやら知れん。うっかりはして居られんで。
 押して、何分分からぬ者であります故、理を立てず運びせん処は、御聞かせに預りましたら又運ばして貰いますと申し上げ。
 さあさぁ内らの順序抑えるだけは抑えられる。なれど、段々順序遅れるばかり。これだけ尋ねたら、何かの事も分かるやろ。
 押して、抑えるという理どういう処でありますや。
 さあさぁ尋ねる処/\、何でもないように思て居る。一つ/\理に集めて何かの順序消して了う。小さいものが小そうない、大きいものが大きいない。何か改めて、よう聞き分けにゃならんで。
 押して、小さいものが小そうないと仰せ下されますは、人の理か教会の事でありますや願 い。
 さあさぁ尋ねる/\。尋ねるからはさしづという。何遍指図しても、どうもならん。人の心に恐れるような事では、指図すっきり要らんもの。上に立って下を治める、下の理を思わにゃならん。さあ取り違い/\。この理は何処へも掛からせんで。段々山坂を越え、この道順序という。あんな者くらいと言えば、小さいもの。よう聞き分け。元という理から治めば、どんな事も治まる。人の遠慮はすっきり要らん。
 押して、本席の御安心下されます処運び方行き届かん処でありますや願 い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一時尋ねる事情/\、いかな事と思う。それだけの理たんのうして、喜んでも居るなれど、順序諭したる。小さいものは小さいとは言わん。始まりというは、大きい処より始まりたのやない。よう聞き分け。大きいと言えば、大きい処へ心寄って了てはならん。あら憑きものかいなあ、気の間違いやと言うた日もあったやろう。治め方/\という。銘々心に成らんと思て運ぶから、成らんのや。それで道と言えるか。これだけ諭したら道の理は分かるやろう。分からにゃならん。
 一寸して。
 さあさぁよい/\では分からん。よう聞き分け。身上に軽い障りの間に尋ねて、指図一つの理を受けたら、どうでもこうでも指図通り運ばにゃならん。あちらにも障りこちらにも障り、よう皆々の心に取り決まりてくれにゃならん。堅く諭しおく。うっかりはして居られんで。これでよいと思て居たら、よいがよいに立たん。
 明治三十二年六月二十七日
 昨日増野正兵衞身上のお指図より一同協議の上願 い。 第一、梶本楢治郎、飯降まさゑ縁談につき、前々お指図に一度開くと仰せられこの儀は元々通り寄せる事に致しますものや、又は更に運びまして宜しきや。
 さあさぁ何か順序も、これまでどういう事もこういう事も、身の障りから尋ねる。ちょい/\とのさしづ。もうどうもこうも、何でも彼でも刻限諭したい。なれど諭す事でけ難ないから、あちらにも一寸こちらにも一寸、身上に印付けたる。心得んから尋ねる。尋ねたらちょい/\とのさしづしてある。掛かる処によって、まあまあと言うて延ばして了う。身上から尋ねる。尋ねる度に諭したる。なれど判然諭す事でけ難い。十のものなら三つ、後七つ道理に適わん事もある。これまでから取りて見れば、どんな辛抱も発散もせにゃならん。なれど、人々の心変わって、道理を捨てゝはならん。人に恐れるから、道理を外さんならん。人に恐れるようでは、一時の処は通れるが、通るに通れんようになる。日々順序運ぶ中に籠りある。一つ一つ聞き分け。十人ある中、上三人後七人の者、これどうなるか。どれ程偉いと言うても、どちらへ働きあるか、どちらへ神の守護あるか。よう聞き分け。人間の理を立てるから、段々道の理が薄くなる。人間の力で通れるか。道の理がなけねば守護はない。これで道が通れるか。
 押して、前の事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、兄弟三人の道理、事情尋ねる。もう一つの処、ならん/\の理合わせ。心という一時思た理が変わり、観念の心は止めて居るから、人の心委せにゃならん。それで満足。よう聞き分け。僅かの年限の中に、心に掛かりて、何が楽しみあるか。さあさぁ彼これと一つ出掛けたら、あちらもこちらも出る。古い口失うて了て居る。催促あったら放っておけん、というようではならん。三人兄弟という。もう二人はそこい/\。後一人、傍から見れば、あらどうするのか、どうかせにゃなろうまい、と言う者もある。前々何故あゝいう事になったと思うやろ。よう聞き分け。人と人と心合わねばどうもならんとは、前々よりも縁談事情に皆な諭したる。分からんやあろうまい。長いようで短い年限の事、これ聞き分けたら何かの事も分かるやろう。
 第二、たゞ今普請中の建物前々刻限にて名前をつけると仰せられしは右は誰の名前として宜しきや。
 さあさぁ尋ねてくれる処/\、尋ねにゃならん。刻限で諭したい。なれど、日々遅れに皆遅れたる。あちらこちら身の障りから尋ねる。尋ねたら一つ/\理を諭したる。合わせてくれ。人は観念して居る。なれど、観念の中の理を聞き分け。今日不自由暮らしさそと言うて、連れて戻りた者やない。安楽暮らしをさそ、と言うて連れて戻りた。何箇年以前から判然ならん中から連れて戻りた者や。つれて戻りてからの難儀苦労見分けたら分かるやろ。この道理聞き分けてやれ。聞き分けてやらにゃならん。
 押して、まさゑの名前に致しますや。
 さあさぁどうしてくれ、こうしてくれ、これは席から言わさん。道理にある。道理より運ばにゃならん。何でもないと思たら何でもない。道に理からすれば軽いものやあろまい。
 第三、上田ナライトの事情願い。(おぢばへ連れ帰る事)
 さあさぁ皆なこれまで/\、時々に戻りてそれぞれまあまぁ当分と言うて、順序運び掛けたる。前々心にこれはっと思た一日の日がある。この理がどうも解けんから、戻ろうと思えども戻る事出けん。心に、はぁと思うから戻れん。よう聞き分け。存命中から一つの理を授けたる処、銘々身に何一つの粗相もなく、今日までという。六年以前、これはと思た一つの理から、明らか事情に治めて早く運んでくれ。道のため一つの理を授けたる者が、邪魔になるように思て居ては、どんな事でけるやら知れんで。どうにもこうにもならん、というような事情になってからには、どんならんで。早く一つの道を運べ/\。
 第四、梶本宗太郎十三才になれば屋敷へ引き寄せると仰せられし処本年は余程年限も経ちますに付、如何運びまして宜しきや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どれだけどうしたい、これだけこうしたいと思うても、心という理が治まらにゃどうもならん。早くからどうこう思うてもならん。なれど、放っておいてはならんで。それぞれ心の順序に委せおこう。
 四点の御願相済み一同手を打ちし後に続いて。
 さあさぁもう一筆/\という、どういう事であろう。早う一点を打ちてしっかり筆を取れ。これまで/\皆なそれぞれの中、大抵あらあら聞き分けて居る。万事の中という、第一という。中に一つの道理から諭す。返す/\くどう/\諭すのは、可愛から諭すのや。うっかり思うて居たらならんで。出けてからはならん。詰め合い事情、前々諭したる。ようよぅの道理を結び、二三回はそこい/\なれど、来にゃ来んまゝ、出にゃ出んまゝではなろうまい。来ても来いでも知らし合いはせにゃならん。知らしても用がありゃ出らりゃせん。人がありゃ行かりゃせん。俺に沙汰がなかったと言うようでは、どうも判然ならん。曇り/\の理が出る。この理重なりたらどんならんで。禍というは皆な心から出る。初めは小さいものや。なれど、小さい理が大きいなればどうもならん。何ぼ大きい疵でも防いだら防がれる。なれど、小さい疵は放っておいては大きな疵になる。この心を以て日々という。これ一つ聞き分けてくれ。
 押して
 さあさぁよう聞き分けにゃならん。十のものなら九つ半まで行ても、後半の事で皆消えて了う。めん/\身に比べてみよ。出ても出いでも、言うだけ言わにゃならん。言うて今日はこうやと言えば、それで満足。行けんと言えば、何じゃいなあと、心を濁す。三人や四人寄ってする事、一時間や二時間は包まれる。なれど、三四時間経てば、直ぐ八方へ分かるやろう。
 又一同手を打ちし後へ。
 万事そこえ/\嵌まりたか。一時間や二時間くらいは何でもないで。心に嵌まるだけ尋ねてくれ。存命より写し込んだる理がある。一時は危ないような理も諭す。なれど、日柄が経てば、皆な理に集まりて来る。真実の諭しという。よう聞き分けにゃならんで。
 明治三十二年六月二十八日
 山岡卯一郎三十三才身上願い。 (中河部内狭山支教会役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時以て一つ事情、一時何でもという事情尋ねる。尋ねるからは、一つの理を諭す。よう聞き分け。一つ心を以て、諭す身上の処、一時余程大層やで。何かの事情遠く所へ遙々一つ道を運び、これまで運ぶ尽す理は、しいかり受け取ってある。生涯末代理に受け取ってある。よう聞き取って、皆なそれそれ身上借りもの諭す理の中に籠もりある。因縁一つの理ならと言う。成らんと言う。よう聞き分け。因縁と言うて了たら、それ切りのもの。よう聞き分け。しょうと言うても成るものやない。一時大層。これまで運んだ理は十分の理に受け取ってある。一時の処しいかり心を休ませ、楽しみ/\の理生涯末代の理に。因縁事情為す事情これタンノウ一時。よう聞き分け。病んでる中に、タンノウはでけやせん。なれど、するは前生の因縁のサンゲいと言う。これを諭しおこう。
 明治三十二年六月二十九日
 内藤為三郎妻うめ三十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情一つ一時事情尋ねる。事情は大変事情指図しよう。どういう指図。これまで堪えられん一つの理、さあどういう事で、こういう事情であろう。日々こうなると思うやろう。道の処遙々こういう事ではと思う事情、成ると成らんという。先々それぞれ諭して居る。この理聞き分け。末代の理、この一つの理、なかなか聞き分け/\てくれ。一時なる事情大層。一代切りと思わず、因縁という、それぞれ諭してくれ、早く諭してくれ。




(私論.私見)