【明治28年】お指図2

 更新日/2018(平成30).5.28日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「おさしづ」の【明治28年6−12月分、期日不明の明治28年お指図を確認する。


 (6月)
 明治二十八年六月四日
 桝井伊三郎母きく七十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ身上これまで何度一つ/\指図/\以て、長い間道すがら通り来たるところ、銘々何も思惑あろまい。日々結構暮らすところ、身上一つ心得ん、尋ねる。尋ねば、事情一つ諭しおこう。よう事情諭してくれ。長いと思えば長い。事情によって何処もこれだけ諭し、楽しみ一つ聞かし、不自由なきまで長いで長いで。頼り楽しみばかり聞かすがよい。
 押して、世界の道願い。
 さあさぁまあ何も急く事要らん/\。事情一時以てどういう事はない。又候一つ事情変わらんというは、安心という。これだけ一つ諭しおこう。
 明治二十八年六月七日
 河原町分教会治め向きにつき願い。(平野楢蔵、桝井伊三郎両人より)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ何処にも/\とんと/\事情よう心に覚えありながら、事情何ぼありたて、大方理を拵えるから、どうもならん。皆な合うようするのは、聞き分けたんや。何ぼう何処に講社ある、彼処に講社あると言うても、元一寸したところから始まり。遠く所言うまで。何ぼ近いと言うて鮮やかと言えん。よう聞き分け。一つから皆な兄弟集めたる。皆な元から子供育てるは理なれど、元親から子供粗末にする者あれば、又子から親粗末にする。皆な合わす理なきところから、心合わんところ出ける。よう聞き分け。一つの理から一つ心、それから集めて諭したる。元から先、又先から事情、よう聞き分けて事情計るなら、治まらんではない。これだけ諭しおこう。
 平野、桝井明日から行く事。
 さあさぁ行て万事の処一つ/\立てる処は立てにゃならん。又諭す理聞かにゃならん。先知らず用いた分にはならん。合わん/\の事情、これだけ事情聞き分けてくれるよう。
 明治二十八年六月八日(陰暦五月十六日)
 豊田村より三島村道路二間道路に取り広めの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあこれまで計り難ない理である。刻限/\日柄旬々の理という、どうならどうと事情理に成って来る。成って来るが、前々一つの理と話しの理合うか合わんか、どんな理も、世界どうでも成って来る程に。一時以て一つの理、もう一段という、掛かる処何時にても掛かるがよかろう。許しおこう/\。
 明治二十八年六月八日
 高安分教会敷地地所転地の儀心得まで願い。
 さあさぁ事情尋ねるところ、一つ成る事ならどうでも成る。一時一つ談示治めて諭しという。気掛かり何の苦もなく、事情になると、しっかり聞き取りておけ。
 明治二十八年六月九日(陰暦五月十七日)
 本席御身上の願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあ尋ねば一つ事情も諭しおこう。日々の事である。朝はどうなりこうなり、夜明けたら勤める/\。どうもなあ、事情によって勤まらん、又勤まらん思う中に、事情日々に待って居る。心に掛かりて事情一つ諭しおこう。何程日々に忘れられん。夜さえ明けたら、一時間二時間あろう。一度千度に向かうよう働かしてある。一日の日ゆっくり楽しみ、万事のものは与えてある。日々働き事情さして、一度何処へ行きて悠っくり。何処へこうして立つ日、余儀なく勤めにゃならん。長い間道すがら、今に見れば、蝶や花やと見える心の理、一寸掛かりもう何でも彼でも育てにゃならん。あちらではぼしゃ/\、一寸の道の踏み留まり、夜も寝ずに運んで振り替わってはならん。楽しみ事情も諭さにゃならん。じっと三百六十日、五十日一寸些か。一時間二時間、一寸休めんと思う。遠く所へ出るとも、心に理が忘れられん。これを聞き分けてくれ。
 押して願い。
 さあさぁ又事情尋ね返やすところ、身に障りどうであろう。こういう事で日々思う。尋ねば、諭し通り、一日の日も悠っくりと、どうで御座ろう。これ一つ諭したら、いかなる理も分かるであろう。
 明治二十八年六月九日
 本席西宅の釜屋立て替えの願い。
 さあさぁ尋ねるところ、こゝ具合いが悪い/\と思うところ、してやるがよい/\。許しおこう/\。
 明治二十八年六月九日
 普請小屋及び木材小屋東隣り地へ持ち行く願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあ何処なりと当分のところ、あちらへやり、こちらへやるのが仕事や。何にも構わん。日々の仕事や、許すで/\。
 明治二十八年六月九日
 豊田の道路中石橋架する願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情尋ぬる。一時に委せたるによって、何時なりと掛かるがよい。
 明治二十八年六月十九日午前
 本席御身上願い。
 さあさぁ日々のところ/\、さあさぁまあ一日はよい/\。これ日々経つ。何かの事情、どうでもこうでもできにゃならん。今日の日が余程の事情なればこそ、勤めさしてある。夜分堪えるに堪えられん。身上に事情ありて堪えられんやない。心に事情ありて堪えられん。難しいして行けば難しい。隠居分と言うたら、これでこそ隠居分かと治めてやってくれ。夜々の思やん誰に相談する間もなし、一日経ち/\半期も経ち、一人の心日々には十分と思うて暮らして居る中に、一つ心という治まらん。どうもなあという事情できてから、どうもならん。この事情早く聞き分けてやれ。
 押して、政甚縁談の事情願い。
 まあまぁそれは言うまでやない、尋ねるまでやない。遅れ/\、遅れた上も遅れた。指図を以て治めるなら、治まるなれど、風に誘われる。善き風に誘われん。風に誘われたる理は堪えられん。早く一つの道に治まるなら、一日の心の休まる日があるなれど、とんとどうもならん。善き理に治まらん。一つの道善き道に治まらず。そんなら指図というは要らんものや、と言うやろう。指図に取りよう一つの理取り違い、それから聞き分けるならどんな理も分かる。尋ねてこうと言う。指図を以てこうと言う。心を以てこうと言うや、指図は要らんもの。これが堪えられん。要らん指図は幾度尋ねたとて同じ事、理と/\分からねば、すっきり分からん日がある。これ一つ、よう聞き分けてくれにゃ、どうもならん。
 明治二十八年六月十九日
 教長より部下の道のため熱心者へ金一千五百円御下与に相成りしについては、如何致して宜しきや願い。(教長御全快に付御喜びとして御手許より一千五百円を道のため尽して居る者へお下げ下さるにつき、本部よりも一千五百円足して下げるもので御座りますや、又教長の分だけで宜しう御座いますや)
 さあさぁ尋ねるところ/\、まあまぁあらあらの心、あらあらの理が分かりて来れば、双方分かる。双方分かれば、又一つ分かる。皆んないかな理もどんな理も皆な分かる。分かる/\ではそら分からん。どうして/\こうして/\、自分の心だけ一つ世界の処事情にして、世界のところ見分け。いかに果たした者多分ある。見分け/\が見分け難くい。お前の方何人、その方何人、見分け難くい。あちらの方こちらの方から聞く。こちらの方はあちらの方から聞く。そうして見分けてやらにゃならん。たゞ頂いたら、有難い/\と頂く、ほんの心だけにしてくれるがよい。どういう者もある。助けにゃならん者もある。その時はその心を持って運んでくれ。
 明治二十八年六月二十一日
 家田市太郎三十才身上願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁどうも身上一時迫るところどうしてもいかん。いかんから順序基づき、一寸印あるようなものなれど、身上難しい。又大層一時事情である。これまで不足ない時は、何も思やせん。なれど、不足なるから、頼まんならんようになる。一時迫り切りたる身上、鮮やかというはない。所へ行てぢば見てと言う。そら成る程なれど、成らん事情はどうもならん。一時成りてどうと言うやない。事情は余程大層。又中に内々何でやろ。道の中にこういう事。内々やない、世上まで理を拵える。因縁事情、これ事情早く事情/\。
 明治二十八年六月二十一日
 上村吉三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、これまでに何度/\幾度事情なれど、道なき一つ道と言う。一日なりと/\楽しみ/\ようよぅの事情、これから長らくと言う。一時以て不足なると思うところ、銘々心一つである。有るも一つ無いも一つ。心事情と言う。これ一つ諭しおこう。心まで身の内不足、世上事情あるによって、早く事情運んで、事情は銘々有るも一つ無いも一つ。これ一つ発散したなら又一つ事情、これだけ諭しおこう。
 明治二十八年六月二十三日
 兵神分教会教会に何か違いあるので御座いましようか、又疑うや御座りませんが若い者が一人出ましたのであります、右事情伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、どうもこれ日々の中にどうも心得ん。いかなる事情、互い互いどうも分からん。発散せん。出る者又入る者、疑うやない。よう聞き分け。出る者も入る者も疑うやない。これ聞き分け。幾分銘々の者、又中に取り直し、掛かる事、因縁。為す事、因縁。やれやれこれ事情払ろたか/\。勇んで来れば案じる事はない。どうやろ、入ったんやろか。銘々治め扱い尋ねる。尋ねば一つ諭しおこう。銘々それぞれ談じ合うてというところ、一つこれ持って居れば何も不都合はあろまい。これ一つ諭しおこう。
 明治二十八年六月二十三日
 南辰平妻さと六十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、身上不足なりたる理を尋ねる。長らえて道なら、余程困り居る。よう聞き分け。十分あちら尽すこちら尽す、又運ぶのに、どういうもので内々不足なる、なる、と思うところ思うまい/\。言う中々思うは心なれど、心取り替え。よう聞き分け。何でも助けにゃならん助からにゃならん。心の中に長引く理、よう聞き分け。まあまぁ世界の事情から取りて治め。一時どうとはない。なれど大層。どうしたなら癒る思う中に、心に不足ないと思う。よう聞き分け。為す因縁事情、為す事ならどうもならん、と言えばどうもならん。先の切なみ、今の切なみと聞き分け。これだけ諭したなら又事情が分かるであろ。
 明治二十八年六月二十四日(陰暦閏五月二日)
 飯降政甚と宮川小梅縁談の儀双方内々運び致し本席教長本部員皆心運び方致し結構と申されしにより御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、尋ねる事情は言うまでの事情であろ。まあ一つこうという事情運び、十分運ぶ事情、縁談一つ、心と/\縁繋ぐ事情、心と心繋いだら生涯と言う。段々の道以て運ぶところ受け取る。又先々受け取る。事情今日の日というは聞いておかにゃならん。今日の日は曇りなく、理は十分理である。言葉一つ掛かりてくれ。第一心一人心、親という理思う。神という理思う。思うは鮮やか。思うは神の理、親の理忘れることなら道とは言わん。今日という/\理は委せおくによって、さあさぁ委せおこう/\。
 押して、その通り運ばして貰いますと願い。
 さあさぁ運ぶ一つの理、たゞ一つ理十分伝えて、そういう事なら生涯指図は生涯親の理神の理、その理知らねばならん。運んで今日という、旬という理一時に運んでくれるがよい。
 明治二十八年六月二十七日(陰暦閏五月五日)
 増野正兵衞身上及びいと居所の願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、身上に障る、又障る。どういう事、何が違うてあろうと思うところよう聞き分けてくれ。もうこれ段々事情が忙しい。それに未だ忙しいすれば、悠っくりの心は治められようまい。こちらに居れば又身の内忙しい。こちら済めばこちらという。日々にこれ目に見えん事に急がしい。それにまだ急がしい。どんと一つ定め定めるという。早く/\これまで日々あちらもちょいと、又ちょいと、さあこれから仕切りて皆んな一つ/\の理を分ける。中々の大役であろ。皆んな皆な放っておけば置けることもある。中々ゆっくりの事情もあれば、中には目さえ開ければ忙しい。大役ならば大役の心を治めてくれ。幾名/\の事情なら日々は忙しいてならん。そこで、身の内は使い通しのようなもの、互い/\し合いもせんならんものや。用が欠けたら折角の事情もハアということもある。成るだけ遠くへ出でぬよう。それぞれ役々あれば心に映してくれ。身のところ何も案じることはない。
 明治二十八年六月二十七日
 宇野善助身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、早くに尋ねば早くの事情、もうよかろうかと日々遅れたる。余儀なく事情尋ねる。尋ねば一つ指図に及ぼう。多くの中にも、何人という中の一人であろう。よく心の事情を改めてくれ。道のため尽した理は皆な受け取りてある。受け取りてあるならこそ、これまで段々どんな難しいところも連れて通りたのや。さあよう聞き分けてくれ/\。後々案ぜる事は要らん。身上のところは一日経てば、やれやれ頼もしいという心を定めるなら、又一つ。ほんにという一つの心も浮かぶであろう。
 明治二十八年六月二十八日
 津田政右衞門身上願い。
 さあさぁ身上の事情、ならん/\の事情尋ねる。尋ねるからは、一つの理を諭そう。身上何であろう/\、どういうものであろう。痛み悩み困るところ、銘々内々にもこれまで何をしたやらなあ、と思うやろう。一時なるとは思わず、知らず/\の理を思案せよ。これまで段々運ぶ尽した理は、十分受け取りてある。受け取りてあれば、何故痛み悩みの事情あると思うやろう。これ一つの理の取りようによりて、一つ。成るも因縁成らんも因縁。この事情の理は銘々も諭すやろう。なれど、こんな事ではなあ、世上では何と言うやろう、思うやろう、という理は、更々心持たぬよう。銘々内々も、知らず/\の事情を思案するから、助からんやない。よう聞き分け。これだけ諭しおこう。
 (7月)
 明治二十八年七月一日(陰暦閏五月九日)夜三時三十分
 教長御身上腹痛上げ下し厳しきにつき御伺い。
 さあさぁさぁ身上のところ願うところ/\、一時一寸どういう事と皆々思うところ、一寸余儀なきところである。前々以てどうなりこうなり、ようよぅの日を待ち兼ね/\、もうこれで十分と思うところ、又候心得んと思うところ、どういう事でなるやろと又一寸事情できる。一寸これまでと変わりて諭すところ、大いの違いのないよう頼む/\。身上に一つ理と道の理と、これ一つ間違わんように頼む。一度生涯の心を見たならば、身の内切なみの理、心一つの理、身上これまでの事情思いがけなく楽しんだ甲斐がないというようではならん。身の内事情あればどうしよう知らんと思う。間違いはあろうまい。一時のところ案じるようなもの、身の内より治まり付いてある。難しいなあと言うたる日を思え。一寸改め替えるようなもの。立つべきものは立てにゃならん。一人で持つとは思うな。皆なそれぞれの理で持つのや。思てやらにゃならん。世界並とはころっと間違う。皆んな惣々の理を以てするから、どうもならん。心の理があればこそ、あれ怖わや恐ろしやと言うたるところ、一日も早くと楽しんだ日は見たやろ。これまでの理と変わらんよう、立つべきものは理であろう。面々それぞれ一日も早く、一年の寿命と言うて定めたるところは、皆な受け取る理である。立つべきものは立てにゃならん。なれど段々一つ持って上り、二つ持って上り、身の内変わりたる事情あれば案じる。心の理さえ変わらねば、案じる事要らん、という指図もしておこう。銘々も変わらんよう。傍々も変わらんよう。これ第一である。
 明治二十八年七月一日
 村田幸助四十四才身上目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得ん尋ねるところ、さあさぁ軽いように思う。一日送り、遅れたる。身上不足なって余儀なく指図に及ぶ。一軒の理に譬え、幾重何人暮らす理を以て集まりたる。安心定まるまい。心にあるまい理からある。遠慮要らん。遠慮さす事も要らん。案じて居れば切りがない。遠慮要らん。これ一つ諭しておくほどに。
 明治二十八年七月二日
 増野正兵衞の事情につき願い。(又家内いとの身上も願い)
 さあさぁ尋ねるところ/\、もう何も彼も万事のところ、まあ事情によって一時定めにゃならんものもある。又、後々にも定められるものもある。皆んな大勢の中、埋れて埋れて、埋れぐさになってある。埋れてある事情分からねば、人々ともいう。治め掛けたら、治まるところまで治める。追い込み/\で登られん。登せんから登られん。一寸入って一寸に登って居る者もある。実さえあれば連れて通るが神の道。通り掛け分からん先から、心一つで通りて居る者もある。分かっての事情、分からん先の事情は賢き思やんやあろまい。これから一つ思案してみよ。さあ一時の事情にも分かろまい。そうであるなと言えば随分分かる。早々談じて取り極めにゃならんものを、知りて賢きと言う。反対から見ればどう見える。届かん者は阿呆とも言う。届かんけれども心一つ実を楽しんで通るが道の台と言う。思てある理も一つの理も用いらねばならん。一つの事情を運ぶには遠慮は要らんで。役々の中にも何人あれども、万事引き構えての事情ならば、分けてやらにゃならん。これも埋れてる。さあさあ早く談じて、分けてやらにゃならん。頼みおく/\。
 押して、台所賄い方願い。
 さあさぁ埋もれ/\男女は言わん。万事一つの理もある。付き添う理もある。万事よく聞き分けにゃならんで/\。
 明治二十八年七月四日
 本部より豊田村へ行く道路三島村の分を取り広めの入費の件につき、今一時掛かるものや、暫時村の成り行きを見て居る方宜しきや心得の願い。
 さあさぁ尋ねたる。何も一つどういう事もこういう事も、何っからできたんやというようなりてできて来る。又一つ事情、一方は十分、一方は事情と言う。内々からこうしようどうしよう、できようまい。内々一つ屋敷中と言えば、これ一つ理と言う。一時一戸と言えば、一寸暫くのところ見て居るがよい。ほんになあという理がありてはどうもならん。一つの理もあらあらのことになって来たら、一つの理も添えてやらねばならん。
 明治二十八年七月五日
 永尾楢次郎小人せつ出物身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人たるところどうもこれ一つ事情一時こうという、又一時見るに見られん/\。一つ身上に一つ、罪なき者に/\理ある。何も罪なき者、身の内一つ一日事情見て、一つ皆な小人たるところ、何も段々事情、小人によって何も罪もあろうまい。悪もあろうまい、心違いもあろうまい。小人十五才親々事情、皆な一つ事情、よう聞き分け。くどう/\の指図、何度指図、月が経てば年が経てば忘れる。これではなろうまい。親々聞き取って助けにゃならん、助からにゃならん。小人心で助けにゃなろうまい。小人どうであろまいなれど、小人で大層。一時も早く、何遍も指図及んだるところ聞き分け。どんな事も、指図曲げばどうもならん、と指図しておこう。改心治め方、これ第一聞き分け。一時早く思案。一時/\成る程というところ生涯に治めるなら、何遍尋ねる事あらせん。くどい/\痛み悩みから定めにゃならん。これ一つ早く聞き分けてくれ/\。
 明治二十八年七月七日
 城島分教会長上村吉三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあ一時以て尋ねる処、前々事情まあならん、どうなろという処から一つ又一つ。日々喰もの味ない。身上尋ねる処/\、一時ならんから聞き分け。難しいようなもの/\。日々日を送る。この間身に代わりて尋ねる。尋ねば事情指図、一つよく事情聞き分け/\。事情によって延ばす事もあれば延ばせん理もある。早く事情身に一つ事情心に一つ事情ある。心にある。発散でける。発散でけねば身に回る。傍に聞き分け。これまで事情助け一つ事情/\。他に傍々事情、身に迫る事情から、皆な発散せにゃならん/\。
 押して、桜井の方願い。
 さあさぁ尋ねるまで。どうしたらえゝこうしたらえゝ、これ言わせんで。そんな事尋ねるのやないで。
 明治二十八年七月十日
 山名部内愛知支教会事情につき、桝井伊三郎、永尾楢次郎両人治め方願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、多くの中にはいろんな所も出来る。一つ治まり、又一時治め難ないと言う。銘々もとんと治まりつかんと言う。元という事情こうという処を尋ねる。どうしたらよかろうと言えば、どうも断わるよりしようないと、精神を定めて通らして来た。埃りの中に事情あって、どうしよう知らんと言う。尋ねる処十分の話を伝え/\て、それでもいかんと言えば、余儀なくの事情運ばにゃならん。十分諭して治めにゃなろまい。これ一つ諭しおこう。
 押して、右両人治め方出張願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ行くも一つ、行かんも一つ事情と言う。十分の理を互いに諭して、治めにゃならんで。出越しても一つ事情、出越さいでも事情、これ一つ聞き分けてくれ。
 明治二十八年七月十一日
 平野楢蔵身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に不足がなくば尋ねやせん。これまでにも尋ねたる。事情に段々諭したる。前々国々残らず実地踏んだる処、これから大き心を持って、これならという理一つのタンノウを治めて、どんな事聞くも一つの節、見るも一つの節、さあさぁ楽しんでくれるよう。さあさぁじいとして居ても理は吹いて来る。これだけ一寸知らしおこう。
 押して、心に思う事情願い。
 さあさぁ心というものはどうもならん。思う心は何でも湧く。思わいでもよい事思うやないで。どうなろうという心は持つやない、思うやない、言うやない、さあ、どんと心を治めてくれるよう。
 明治二十八年七月十二日
 教長御全快に付、本復御祝の願い。
 第一、各分支教会長を本部へ招待するものでありますや。第二、堅物で送りたものなるや。第三、日を延ばしたものなるや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこゝまでの日/\、又一つには心に浮かむ。余儀なくの理であろ。遠く所皆な事情思い、一つの理を運んだる。又一つ余儀なく運んで居る処、又一つには些かなりと自由勇む。これ思う処事情、今の一時というは計り難ない、でき難ない。そこで、あたゑで一つ運ぶがよかろう。
 本部内内祝の事情。
 さあさぁまあ一寸、内々だけの事情なら敢て構わん。遠く所は与えて事情尽してやるがよい。内々は内々だけの事、多分の事要らん。やれやれよかったという理、ほんに結構やなあ、という理さえ治まれば、それで十分である。
 明治二十八年七月十二日
 過日増野正兵衞身上お指図より道のため尽し果てたるもの見分け引き上げの事情は人間心で取り決め兼ねます故神様より御知らせ下されますものや伺い。
 さあさぁ心の一つ扶け合いという処は、その時の事情でそれぞれ尋ね出たら指図に及ぼう。指図以てこうと言えば、誰がどうとも言おうまい。指図以てすれば、どんな者でも得心する。今日という日、その時の事情を以て尋ね出るがよい。
 明治二十八年七月十三日
 山名部内愛知支教会事情につき、桝井伊三郎、永尾楢次郎両人出張の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情諭したる処、どちらも同じ理に諭したる。どういう事一つの事情、分からん/\というは、よう聞き分け。中に皆んな互い/\の理を以て寄り合うたもの。中に散乱幾重/\どう諭しても分からん。どんな治め方何程聞いたとて、心に理が治まらねば何にもならん。教えも聞かず理も外し、銘々理を以てするからは、どうする事もでけん。教えも聞かず理も外し、一時事情治まったかと思えば、又事情という。是非なきもの。この道という互い/\理を聞き込んで集まる。それから先々治まる理もある。なれど、半分/\七分/\、そもそもの理ではどうも治まらん。ろっくに理を持つから、ろっくに治まる。今一時余儀なくの理を以て出て来た者治め方という。一時には付こうまい。どうも指図のしようがない。指図通り用いらねば何遍でも同じ事、これよう聞き分け。
 同時、押して
 さあさぁ強ってと言えば、それはどういう事も治め方という理であろう。出越したら治まるやろうと思う心は受け取る。なれど、よう聞き分け。どうもならん。さあさあもうこれまでの処にあちらもいかん、こちらもいかん。先々そも??/\の理から理を失うて了い、曇り/\の中、曇りは危ないもの。又世界という理もあろ。国々所々に多分の理を下ろしたる。日々働いて居る。曇り/\ては晴らす事でけん。人間心を混ぜるからどうもならん。今一時出越す処、尋ねるから前々以て理の諭しという。一時どうも諭し難くい。この理をよう聞き分けてくれ。
 明治二十八年七月十三日
 阪口安治郎身上願い。
 さあさぁ身上と言うて尋ねる。身上不足どういう事と言う。尋ねば事情諭そう。一つよう聞き分けてくれねば分からん。身上何故なるとは更々思うやない。難し中ならん中ようよぅ一つ始め掛けたる。どんな中も通り抜け、これから何でもという心もある中に、身上と言う。よう聞き分け。何をしたのやなあ、と言うような事では、どうもならん。尽した理は末代。身上不足有りて、有りて、タンノウはでけようまい。一時どうとはないなれど、余程大層。一時よう諭して楽しましてくれ/\/\。
 明治二十八年七月十四日
 芦津部内西宮支教会高橋、橋本両人の事情につき、桝井伊三郎、永尾楢次郎両名出張願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一度ならず二度ならずの事情、どういう事も治まりてこそ道と言う。遠く所段々尽し運んで戻るや否や、やれ帰ったか、やれ戻ったかと言うてやってこそ行た甲斐もある。又やった甲斐もある。帰っても一つの理の治まりたる所へ入られん、寄られんというような事では、道とも弘めとも言えん。この事情大変の理であるから、一つ事情運んでやるがよい。
 同時、押して今日より出立致します。
 さあさぁそれは道のためという。こうと言えば、それは十分の理に許しおこう。
 明治二十八年七月十四日
 檪本梶本家族おやしきへ引き越し事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ一寸一つ、皆々の事情にてはどういう事も談示の上、尋ねる処どうせにゃならんとも言わん。いずれ/\段々その日事情/\、これ一つ事情ようこれ諭してくれ。尋ねんからと言うても、どうでもこうでもという日が来たら、尋ねいでも指図する。尋ねるからは、まだまだ早いという指図をしておこう。
 押して、金銭を御助けする願い。
 さあさぁそれはもう心に委せおこう。それは何時なりと許しおくによって。
 明治二十八年七月十五日
 中河分教会副会長田中松二郎本宅出火につき事情願い。
 さあさぁ段々事情を以て尋ねる事情、一日の日に余儀なき事情尋ねる。後々皆々事情という。まあ一時の事情、何たる事と思うであろう。なれど、よう教え直して事情さあさぁ抜かれん事情はすっきり心を取り直して、何程事情、何がどういう指図まで因縁であろうか、中に中々の中にある。どんな事情、いろいろ続いた事情、代々事情、いかなる事、どういう事、よう思え。長らえての事情、いついつまで楽しみなる楽しみがない。事情こんな指図皆などんな事情も世界にある。一時の事情思い直して、段々これからいついつまで通り抜け。何も事情思うやない。先事情に治めるよう。
 明治二十八年七月十五日
 郡山部内龍間布教所却下につき、担任変更谷野音次郎を後任として再願の伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一度二度三度という。どうと思うてある。一時待って居る。さあさぁ皆々一時に何時許すやら分からん。さあさぁこうという事情、何時なりと許しおこう。
 明治二十八年七月十九日
 今度教会請願の件御許し頂戴の分は地方庁へ出願の願は休務中に相成るにつき、たゞ今一度に御許し下されますや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情一寸は遠い中という。それは都合によって余儀なく事情であろう。今一時今度長い間の事情尋ねる。それは今一時だけ許しおこう許しおこう。
 明治二十八年七月十九日
 神沢瀧蔵五十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁ事情は余儀なく事情を尋ねる。いかなる事も思う処、さあさぁ思うように行けば思うようにならん。身が思うように行かん。思うようにならんやないで。大抵よう聞き分け。日々諭す理がある。諭す理からよう聞き分け。又内々にも理をよう聞き分けて、早く一つ/\。
 明治二十八年七月二十一日
 これまで本部御許しの上本局添書下り次第伺い仕る処、御休務に相成るにつき、一時に御許しを御伺いしても宜しう御座いますか、又一々御願申し上ぐべきや願い。
 さあさぁまあ後々の事ゆっくり/\/\。
 明治二十八年七月二十二日
 神田亀吉五十三才身上願(川之江支教会長)
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ長らえての事情であろ。身上一つこうと思うように行かん、思うように成らんなあ、と思う。皆なそれぞれ立ち寄りて、何でも思う心、些かそれは理であろう。それは皆な受け取るなれど、事情よう聞き分け。さあさぁそうしょうと言うて成るものやない。よう事情聞き分け。長らえて自由という。一つ見れば成る程聞けば成る程、と思う。心皆々それぞれ心、何でも助けにゃならん助からにゃならんと思う心、受け取る、身上事情思うよう成らん。一時、又一つ思うように成られん、思うように成られん。主一つ、長らえてのタンノウの理をよう聞き分け。世界にもどんな因縁もある。善き因縁もあれば、悪い因縁もある。為す事の因縁、為す事の因縁ならばと言うて了えば、それ切りのもの。又内々事情世上事情見て、又それぞれ話々重々伝えてくれるがよい/\。
 明治二十八年七月二十三日
 飯降政甚縁談陰暦六月八日に取り結ぶ願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情という/\理を許したる。こうという処を尋ねる。速やかなるさしづを以て治めてくれにゃならん。一時尋ねる処は鮮やか許しおこう。何も大層な事は要らんで。大層は受け取られんで。兄弟/\という、兄弟の中の兄弟の理を結ぶには大層は要らんで。ほんの軽く/\、ほんにこれでこそ、と一日の日治めてやらにゃならん。ようこそこれでこそ、という理を治めてくれ。それより又々先、一日の日という日を以て指図尋ねてくれ。従前の縁の通りしてくれ。改めた事は要らんで。
 押して荷物の処願い。
 さあさぁもう軽く/\心という理はいつまで果たさるで。大きいしても一つ、ひそやかにしても一つ。心という一つの理は、生涯末代いついつの理という。
 明治二十八年七月二十四日
 小西勝助五十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に不足なりたる理は、どういう事であろ。話し聞いて、どういう事聞いて、身上長引くなら長引く事情聞き分け。身上かりもの諭したる。取り損いないよう諭したる。身上ありて楽しみ、楽しみありて見る。見れば楽しみ。身上いつまでどういう事思たて、身上かりもの。違い違えば人のものも同じ事。我が自由ならん。味の有る間に喰べにゃならん。味がなくなれば喰べらゝせん。喰べられねば、捨てゝ了わんならん。一寸事情理があるによって、銘々一つ理で、事情身の処、自由よく諭して。
 明治二十八年七月二十八日
 岡本栄太郎小人の身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあまぁ中に一つ大変なる心日々持って、皆々一つどうなるか知らん案じ来たる処、又一つ今尋ねる小人たる身は不足なりたる処尋ねる。辺所の処便り計り難ない、思う理湧くやろ。皆な為す事、因縁/\は世界話す処聞き分け。一時尋ねる処一寸難しい。一寸案じるような理ある。成るも因縁、成らんも因縁。これ聞き分けば一寸理、返やし/\の因縁聞き分けにゃならん。しようと言うてならせん。しようまいと言うて成りて来る。これまで諭し聞いて又内に聞き分けにゃ分からん。どちらにも案じんよう。又内に案じんよう。案じたかてどうもならん。因縁という理諭したる。これ聞き分けてくれねば、どうにもならん。
 明治二十八年七月二十八日
 中川久蔵妻小ふじ六十四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上にどうも長らえて切なみ、切なみ。段々事情の処、よう事情聞き分け。尋ねるからは、一つ諭しよう。よう聞き分けにゃ分かり難ない。信心信仰、信心十分の理あればこそ、道を通りたこそ。この事情聞き分け。最初とんと難しい日もありた。もうなあと言う日ありたやろ。通りてこそ、後々今の世界。一つ治まりたる処、たんのうしてもうどうでありた。思たこそ、上ありたこそ、これ一つ治めて見よ。一寸理、こうして所に一つ治め掛け。中に、世界何と言うやろと思てはならん。これ聞き分けば、一寸事情早く、内々一つタンノウ治め。治めば、又遁るゝ元になる。これ一つ諭しおこう。
 明治二十八年七月二十九日(陰暦六月八日)夜十一時頃
 飯降政甚、小梅結婚御盃注ぎ終りに至り御話し。
 さあさぁこうしてさあさぁまあまぁこれまで思い掛けない/\、皆々それぞれ今日であろうか明日であろうか待ったで/\。さあさぁ十分/\さあさぁ治まる/\。
 (8月)
 明治二十八年八月一日
 山沢サワ腹痛につき事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、小人の処身の障り尋ねる。何かの処分かろうまい。分かりて分かろうまい。分かりた処通り難くい。小人たる処親という/\道理聞き分け。親というは障りどうしたらよかろうとばかり、万事これまで諭したる。親となれば下々まで自由見てこそ、聞いてこそ。一時案じるようなもの、身上案じる事要らん。何度指図一つ/\何たる処一つ出てあるか、二つ出てあるか、皆な掛かりてある。これまで言い難くい事もありた。その場は通り難くい事もありた。その場治まり何人あれど頼もしい一つ理これ聞き分け。言われん、通れん道である。通れるように成りて来る。どうせにゃならん、こうせにゃならん、ならなんだ。これから心という理親々聞き分けて、堅い事言うたて成りて来る。親々談じようて長い道支配/\と言うてある。神がしてみる。成る程これであるかいなあという心治め。まだかい/\。長い事なら、又万事明らか一つ、安心なる処一つ、よう聞き分け/\。
 明治二十八年八月三日夜
 六月十九日飯降政甚婿入りにつき大阪へ出越し、小梅身上障りに付共に帰りの上願い。
 さあさぁ尋ねにゃなろうまい/\。尋ねるからは皆んな指図、将来の指図までもする。よう筆に書き取れ/\。十分の中に身上一つ心得んという。どういう事と思う。よう聞き取れ。まあこうして一つ外なる処の事情とも違い、治まりとも違い、珍しいぢばや/\という理も、聞き分けにゃなろうまい。先方親々の運ぶ処の理は十分の理に受け取る。さあさぁ内なる処よう聞き分け。事情これまで何度/\、幾重/\大変の処も見遁してやり、聞き遁してやりたる。今一時尋ねる処より、しっかり心得ねばならん。これまでは何にも知らんからできた事やろう。さあ、これからというは、知らんとも言えようまい。さあ、しっかり改め、しっかり治めて、よう聞き取れ。昔の事情やあろまい。今公然の事情は皆言うまで尋ねるまでのもの。目の前に道の事情理は見て居るやろう。これから一つ話し掛けるから、詳しい聞き取れ。分からん処は尋ね返やせ/\。親という理を聞き分け/\。目の前だけの親ばかりやない。目に見えん親もある。現在の親という、親の理を見て治めるなら鮮やか。親というは、三十年来どんな道、艱難苦しみの道を通りてようよぅの日、又一人の親はようよぅの日を見る事できずして暮れた事情は、何と思て居るか、何と心得て居るか。これからすっきり取り替え/\。朝は早く門は掃除、これも長うとは言わん。五十六十までもせいとは言わん。この屋敷高い低いの区別はない。日日朝は疾くより来た。夜までも働いて居る者もある。この事情を見てさあ明日日より日暮になれば水も打たにゃならん。働きもせにゃならん。机に凭れて飾るような事はまだまだ早い。よう聞き分け。日々働かねば存命繋げんという者の事情を見よ。姉弟三人銘々は末子。姉という、親ともいう。世界並から言えば戸主なれど、神一条の道では功を積んだ者がそれだけの理という。楽々の道はまだまだ早い。さあ今日は一日何処どへ行てこうか、というようになるのは、こうのうの理を積んでからの事。まだまだ席を改めて飾る事は早い。なれど、事情によりては見遁す事もある。親に言う理を聞き分け。二年三年よう/\の日も見ずして暮れた親を思やんせよ。
 明治二十八年八月九日(陰暦六月十九日)夜
 仲田事情願い。(仲田左衞門の家名は岸松が継ぎ居りますが、この人を引き寄せた方宜しきや、又楢吉日々おやしきに勤め居られますがどちら運んで宜しきや)
 さあさぁそれはこれ兄弟/\という。兄は兄、弟は弟でありて、兄は親とも言う。なれど兄は理がない。今一時のこうのうより運んでやってくれ。親というは隠れてから余程なりてある。これまで段々成らん中通りた者である。一時子が親に続いて勤めて居る処より、よう聞き取ってくれ。
 明治二十八年八月九日(陰暦六月十九日)夜
 増野正兵衞大阪より帰りし上大阪にて腹痛又留守中妻いと身上につき併せての願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に事情ありて尋ねる。幾重何度の尋ねも理は一つに諭したる。内々には案じるやろ。何も案じる事は要らん。よう聞き取れ。どんな事もこんな事も皆な掛かりてある。一人ではとても運べん。一名二名三名同んなじ一つの理に治め。こうと言えば直ぐと運べるよう。一人では世上に困る理もある。一時心を許さんよう。一名ではとても行こうまい。これまでは長い間長らくの道筋、一つは話しの台にもして居るくらいの事、あこはどうやろ、こゝはどうやろと聞いても聞き遁し、見ても見遁しのようなもの。さあこれからというは、指図一つの理からこうと言えば一時に運んでくれ。身上案じる事は要らん/\。
 押して、前々古いもの指図下され、その事でありますや。
 さあさぁ皆々古い事/\と言えば、どんな者も古いように思う。どれだけ古いと言うても見たら分かる、聞いたら分かる。今一時眼前の理を運んで居れば、その者は直ぐ分かるやろ。よう運んでくれられた、と嬉し/\の理には曇りはあろまい。よう聞き取ってくれ。
 明治二十八年八月十日(陰暦六月二十日)
 前川菊太郎本局より電信にて申し来たり上京の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これは余儀なく事情一時上らにゃならん。一つ万事指図して元という道筋/\段々事情、どういう事取り計り/\、又一つ事情、所々事情あって出越す処、難もなく一つ/\の理治まる程に。通る処指図に及ぶ。一つ見れば鏡という。身が鏡でない。心が鏡という指図出たなら、改心/\改め。道を案じる事要らん。心おきのう行て来るがよい。
 明治二十八年八月十日(陰暦六月二十日)
 増野正兵衞身上お指図より考えますと、日々勤務致して居りますがその人数増すようとの事と存じます、如何にや願い。
 さあさぁ尋ねる処、前以て事情諭したる。一名より万事皆談じ、誰と誰と事情改め、二人の理集まる。三人寄れば軽くにして、一人が二日三日事情あるとも知れん。何事もつい言い/\日が経つ、月が経つ。事情心得のためまで知らせおく。あちらとんと集まらん。どんな事一つから安心満足さゝにゃならん。皆な事情早く治めてやってくれるがよい。
 明治二十八年八月十日(陰暦六月二十日)
 前お指図の後にお話しあり(会計の件についてのお指図後)。
 さあさぁ一寸もう時分/\刻限で知らせたい。諭し難くうてどうもならん。皆なこれまで古い/\頼りもなければ、先々の楽しみ聞いて年限経ち過ぎて、まあ日々何にも案じる事要らんと、それには皆な添えもの間々あって古いもの何にもならん。書物書物今書物は古き者除き、古い者から出た。古い者元へ帰り、男女によらん、長い道筋を紋型なき処より聞いて、楽しんで一寸世上同じ事に結構の中、日々という。そこで皆談示々々、治まる理もあれば治まらん理もある。これが一つの心掛かり、男女によらん。見分けてやってくれにゃならん。聞き分けてくれにゃならんで。
 明治二十八年八月十日 
 東分教会治め方の願い。
 さあさぁ一時尋ねる処、これ十分の理あって十分あり、心に治め居る。治め居る間は道のため世界のため、ほんに成る程現われる。教会の事情判然せん。いかなるも諭し、その事情から治まるであろ。一度よい二度よい、三度よい。又一年はよい、二年はよい、三年はよい。追い延ばし先で分かるやろ。皆な一つの理を、世界治めるから世界という一つの理と齟齬なる。見を悩め/\て一つ改めさす。どうなる知らんこうなる知らん。一時事情諭する。身上障りである。一つ戻り又戻り、第一の理に掛かり来れば、治まるの事情もして諭しの事情もしてくれるよう。
 明治二十八年八月十四日
 網島分教会の地所大阪市北区相生町三百七十九番地を買い求めたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は余儀なく事情、尋ねば鮮やか諭そう。こうと精神一つ思案という。拠ろなく理を旬と取れば、心どんと治まる。それから自由。さあ心一つに委せおこう/\。
 明治二十八年八月十四日
 増田きぬゑ目の障り願い。
 さあさぁ小人心得んと思う。心得ん分かろまい。どういう事で分かろまい。よう聞き取って小人の事情ある。いかなる処よう聞き取ってくれるよう。前々一つ/\の事情、何か一つの事情なくして事情渡り、所に一つも渡り一日の日も経ち、内々の処十分の理が治まり、これまで何心なく始めて年々一つ心を運び、一つの理を寄せ、よう聞き分け。前々の道とは言わん。一寸の事情段々の事情、又々幾重の事情運ぶ処十分受け取る。家内それぞれ治めおいた。これではなあ、万事の事情通り来たる処、今一時の治まりの事情、小人の心の事情持たずして何かの処理の治まり、心おきのう尋ねるから、又々の理も聞いた、深きの理も聞いた、と諭してくれるよう。
 明治二十八年八月十七日
 東野善三郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一時事情はどうもこれ大変なる事情なりたる処、まあまぁ一寸には鮮やかならん速やかならん。これ些か事情なれど、一寸という、どういう事でなると一時以て思う。思うやない。よう聞き取れ/\。一年という二年というと言う。年を重ねば、思う処あちらというこちらという長らえて尽し方、これではなあ/\あと/\思う。一つ取り締まりが第一。あちらへ義理を思うこちらへ義理を思う。理を外す一人の決まり方、一人から世上の理を聞き分け。数々の中聞き分け。今一寸にはこうなりてはなあ、折角なあ、一寸思う。これ切り替え/\。一つ芯という理、遠慮気兼は要らん。どうこうという理、心という理運ぶなら明らか。こちらへ気兼ねあちらへ気兼ね、捌く理が遅れてある。一人のためやない。これだけ指図したなら分かり来るやろ/\。
 明治二十八年八月十八日
 中河分教会長につき伺い。(中河分教会治め方に付き会長前川菊太郎東京より帰る願い)
 さあさぁ尋ねる処/\、もうこれ前々事情諭したる。出越す処/\、出越す事情は許したる/\処、遠く所行てる処、まあ一つ大変事情なれど、早く呼び返やして、いかなる事情も立て替えて、改め替え/\。急ぐ/\。よう聞き分け。治め方/\、治め方に、とんとこれ十分治まりたるように見えて、それからそれ日々の処説くに説かれん、諭すに諭されん。これ早く聞き取りてくれ。
 明治二十八年八月十八日
 橋本清、喜多治郎吉両人越後佐渡地方に派出の件伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまぁ容易ならん道である/\。皆なこれまで一つ事情、又追い延べ/\。遠い所であれば追い延べが多い。心にありて大切。尚々道運ばにゃならんは道、どうでもよいはでは道でない。皆な並大抵で付くやない。心尽す事情、これ身成ると成らんと見分けてやらにゃならん。出越す処許す。急いで出る処、一時治まるなれど、世界にある事情一寸には行かん。よう聞き分け。これぢば一つの道、何遍も/\事情心に案じる事要らん。早く行て治めてやるがよい/\。
 明治二十八年八月十九日(陰暦六月二十九日)
 藪の北方田地一町三反余買い入れる事御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、地所/\という。一時大望と言うである。大望と言うや大望なれど、成る時成らん時一つ、一つ成る時見分けて、無理にどうせい言わん。成る時成らん時、そこで旬と言う。一つ年を待って事情という、多くの中戻り来る。地所狭い。これは追々指図以て運ぶ。それはどうせにゃならんと聞かし難くい。長い心/\これだけ/\年限経てばこれだけ、又これだけと言う。又一時事情というは小首を傾げて事情。そこで話す/\、今年に出けねば又来年。無理してはならん/\。年々あちら一寸こちら一寸大きい成る。皆な大木の大きく成るようなもの。これだけ一寸指図しておこう。
 押して、買い入れは御許し下されますや。
 さあさぁこれは強ってと言うは許さんではない。数々ある。年限経ったら節から芽が出る。無理は一寸もでけん。無理してはどうもならん。
 明治二十八年八月十九日
 磯村卯之助五十三才身上(コレラ病)願い。(兵神分教会理事)
 さあさぁ尋ねる処、さあ一時以て尋ねる処、身上事情一つ困る。これまで長い間長い間中にこれまではなあ/\、心一つ治め方日々送りたる。余儀なく事情/\、内にはどうもなあ、これ一時である。なれど取り直し、皆な為す事情因縁事情、皆なこれまで諭したる。又身に掛かれば、これまでなあ思う。そんならこれまでなあ、因縁ならなあと言う。なれど、生まれ替わりというは何遍も同じ事、これ聞き分け。心治まらんではない。今一時大変難しい処である。なれど、一寸掛かりてある。早く聞き分けくれねば分かり難ない。
 押して、日々の処、取り直しをさしてと願い。
 さあさぁ内々の処、さあさぁ見れば綺麗なもの。中に一つ事情どうも鮮やか分かりて分からん。なれど心という理道にありながら、世界の事情どうせにゃならんどういう事。見れば一寸美しい。これがない/\。一つよく聞き取らさにゃならんで。
 押して、教会治め方願い。
 さあさぁ日々の処、運び方、多くの中運び方どういう事違う。治まり方ありゃこそ、世界治まりたる。心に取り直し、実がありゃこそ、世界事情。よう聞き分け/\。
 明治二十八年八月二十二日
 平野楢蔵身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、身上事情尋ねば、心にどういう事で分からん。尋ねば一つ指図しよ。身上案じる事は要らん。何か事情、これまでどんと分からん事情あって、年限の事情十分治まってある。治まらん一人の心損じ一つの心にある。何かの事情心に掛けんよう。後の心に委せて、あちらへ二日こちらへ三日、外へ心を移さんよう、すっきり万事委するよう。委する順序の理、日々の理に積むによって、これで楽じゃ。それで治まれば、いついつ同じ事情治まる。
 明治二十八年八月二十三日(陰暦七月四日)
 藪の北の方田地一町三反余の地所買い入れ約定致しましたが御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々以て事情諭したる。一時以てこうという処止めもせん勧めもせんと言う。一つこうとなった事情は受け取る。その事情世界大層さすやない。一年で行かねば二年、地所いかんと言うやない。大層というは、一年二年よう聞き分け。どうしたんや知らんというは一つの道。さあさぁ受け取る/\。
 明治二十八年八月二十三日
 磯村卯之助出直し、あと心得の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情は余儀なく事情であろ。皆一つ事情、こんな事とそれそれ思う。思うは理なれど、取り替えてくれにゃならん。これまで始まり、始め一つ深き事情、数なき事情に誘われたとは、必ず思うやない/\。何日一日の日十分互い/\運び合い、互い映し合い、余儀なく事情残り、よい道筋/\道筋ありゃこそ、余儀なく事情運ばれたらこそ。これ一つ、又々たんのう、世界見分け、誰一人寄り付く者なく事情、よう聞き分け。又一つ、中に、これだけ遁れなんだやろ、これ思う。なれど、思うやない。水の中火の中、一人頼りなくてもなろまい。剣の中火の中水の中運ばれる処は、これまで事情と言う。指図しておこう。
 明治二十八年八月二十五日
 森岡亀吉子供身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ遠く所尋ねる一条大層事情であろ。又諭す処どうも早速諭し難くいなれど、事情諭しおくによって、筆に取りて諭さにゃならん。先々安心。何たるいかな事情、それぞれ寄り合うて思う処言う処、一時なろまい/\。よう聞き分け。大難の処小難一つ思い、いかな事思う。何故なりた。どうも内々治まりてはなろまい。こうして一つ名下ろすも、銘々更に言わず思わず、どうなるもこうなるも諭す事もあろ。これ内々より世界見て、これ聞き分けてくれるよう。
 明治二十八年八月三十一日(陰暦七月十二日)
 本席歯の御障りにつき御伺い。
 さあさぁまあ世界の処集まる。一日の日延びる。どういうもの、ほんの一つ話し映れば皆な思う/\。理が掛かる。暫く順序として皆掛かる。長い事やない/\。
 明治二十八年八月三十一日(陰暦七月十二日)
 本部裏藪取り払うて東西北へ石垣塀並びに北へ門を設ける御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ地所段々それぞれあらあら地所一つ/\事情始まる、又重なる。ぼつぼつ事情掛かる。普請心おきのう掛かれ。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十八年八月三十一日
 兵神講社取扱事務所本部近傍にて求めたる地所へ四間十二間棟つき東に掛け下ろし致し普請の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ願い通りは速やか許しおこう/\。普請は皆なざあとするのやで。ざあとして、これではいかんとすれば、又するのやで。さあさぁ許しおこう。
 掛かる処伺い。
 さあさぁ願い通り許しおこう/\。
 (9月)
 明治二十八年九月五日
 富松たみ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情を尋ねる。さあ、まあまぁ長い間とんと事情どうなる。ようよぅの事始まり、一つのさいどういう事であろう。いかなる事も聞き分けにゃ分からん。分からんという指図は鈍な者助けたいが理である。助からにゃならんが理である。事情によってどんな理、どうも一つと言う。取り損いのないよう。一時どうではない。一寸一つ尋ねる処、それぞれのため為す事要らん。それぞれ諭する。世界にはどんな理、どんな事もある。どんな理でも通らにゃならん。それぞれあるだけ尽すのに、どういうものと思うてある。これ思い違いのないよう定めてくれ。世界難もいろいろあろう。何故なる。尽した理、日々の理は受け取ってある。いついつ末代、これから一つ聞き分けてタンノウしてくれるよう。
 明治二十八年九月十三日
 網島分教会事務所二間に三間これを先に建て、仮に親神様教祖御遷り御祀り致したき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情、段々小さき処から掛かるは、これは順序。さあさぁ掛かるがよい、さあさぁ掛かるがよい/\。
 教会所四間に十間、教会教祖の間三坪、及び大小便所願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ追々事情である。地所建物速やか万事許しおくによって、急く事要らん。急いてはならん。楽しみ一つ以て運ぶなら、さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十八年九月十三日
 増野いと身上の願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、内々と言えば内に皆事情あれば内々と思うやろう。皆なそれぞれ道の道具/\よう聞き分け。前々諭したる理を掛かる。早く取り合うてみて忘れて了い。忘れるのやない。日々の事情忙しいから遅れ、身上掛かれば今一時諭したる処、こういう事どういう事一つ/\分かりて来る。若き一騎当千では分からん。年を取れたる者から聞き分けさゝにゃならん。
 押して、身上の処お助け下されますや。
 さあさぁ内々よう聞き分けさしてくれ。案じた分にはどうもならん。
 明治二十八年九月十三日夜
 武内清次郎身上家内小人外役員共身上願い。
 さあさぁ事情尋ねる処、いろんなる事情どうもならん事情であろ。駈け付けて一つ事情なら、心一つの理に諭しおこう。代理と言えば代理の理に諭しおこ。よう聞き分けてくれ。これまでの処、道のため十分の理を運んだる処、尽したる理は日々に皆んな受け取る。受け取るなら、身上一つどういうものと心に一つ浮かむやろ。よう聞き分け。遠い所遙々の所なかなかの事情尋ねて、こうという理は十分受け取る。なれど事情諭し難くい/\。よう聞き分け。何故なるという理は更々言わず思わず、為す事因縁事情諭す理、因縁と言うて了えばそれまで。銘々世界諭す理、今の一時も先の理も同じ事。生まれ更わり出更わり因縁事情。これまで尽し運んだ理は何にも捨てるやない。いついつ末代と言う。さあさぁよう聞き分け。何でなるとは更々思わん言わんよう。さあさぁ早く/\、後々は又々の理に諭す。
 明治二十八年九月十三日
 才加志市松母うの身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に事情不足なる、長らえて思う処、それ思う処余儀なく事情、よう聞き分け。道のため、皆なそれぞれ心という理は一つ運び、身上不足なる処思う処、長らえて/\中々ある。皆などういうものである。長らえて助け下さる事でけんか、でけねばなあ、末一つなあ、この心聞き分け。世界の処聞き分け。世界の理見分けてくれ。よう聞き分けて、改めてくれ。難儀不足さそう理はない。親の理聞き分け。暫く、一寸暫く。そこで長らえ間と言えば、楽しみ十分大切してくれるがよい。十分大切運んでくれるがよい。
 明治二十八年九月十四日
 上川孫兵衞五十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ人々の事情は言うまで。この場に立ち並んで聞くも一つ、見るも一つの理。先々の事情どうも見て居られんと言う。銘々身の事情に成り代わり、銘々事情より先々の理を察してみよ。どういうもので又候/\どういうものと思う、思うは一寸の理。掛かる処の理は中々重い一つの理。先の処の事情は重ね/\と思うやろう。尽した理は末代の理に受け取りてある。よう聞き分け。先であゝなればどうなろうと言う。事情重ければ、掛かる処の理も重く掛かる。よう聞き分けて一つ、見分けて一つ事情と言う。大変な事情あちらにもこちらにも現われる。よう聞き分け。一戸の内なら、それぞれ親族があり、持ち分かれのようなものなれど、根は一つ。掛かる処の理は皆元一つの理に掛かる。先々の処まで理を諭しおくのやで。この席に立ち並んだ者は、よう立ち並んだ事や。伝え理では治まる理が薄い。よう聞き分け。しょうと思て成るものやない。しょまいと思ても成って来るが因縁一つの理という。因縁の理であるからと言うて了えば、それまでのもの。生まれ更わり出替わりの事情は、銘々も世界諭して居るやろう。さあさぁ急いで/\駈け付け/\。運ばれても運ばれでも、駈け付けるが一つの理であろ。早く/\。
 明治二十八年九月十五日
 東分教会整理のため前川菊太郎、平野楢蔵出張の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれ/\一時の道が一つ治まらん、どうも治まらん。一寸見ればそれは治まろうまい。理を以て治めにゃ何遍でも治まらん。前々の事情から段々余儀なくの道も通り、どんな中も越してどうなりこうなり、日月年限の事情というなれど、今の心であればどうも治まらん。一時始めた理は消す事も埋める事もでけん。ようよぅの日が経って、ようよぅでけ掛けたる。一時人気が悪いに就いて、治め方がでけんという日が来たる。自由という日がなくばなろうまい。一人二人代わりての事情なら、一時速やかなる処の理を諭す。よう聞き取れ。底なしには、何ぼ澄んだ水でも入れる事はできようまい。底がありてこそ、なむなむながら水が盛れたる。この理をよう聞き分け。治め方には、どうでも一度行かにゃならん。どんな事も、重い理も一つ話しの理によりて軽い。神一条の道の理を思案せよ。倒そうと思えば我が身倒れる。転かしたら転ける。よう聞き分け。今に倒そうかという理を持って居る者もある。一時成らにゃ成るようにしようかという、一つの心を持って掛からにゃならんで。
 明治二十八年九月十五日
 中河分教会事情願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\いかなる事情も尋ねる。尋ねるからは一つどうでも治まり一条の理を諭そう。指図一条の理を以て一時治めるなら、どんな事も治まる。そんなら最初も指図の理を以て治めたるという理もあろう。互い助け合いは言うまでの理。この道の台とも言う。よう聞き分け。義理という顔という理を以て掛かればどうもならん。今一時の処にて名称の下りたる場所にて、大変の事情ありて皆々それぞれ心揉んだであろう。心病んだであろう。あちら眺めこちら眺め、義理を思うからどうもならん。神一条の理と人間と/\の理をよう聞き分け。人間の理を病んで神の理を欠いてはならんという。理はこれまでにもちょい/\の指図の理に聞かしたる。どんな事も銘々一名の理に取ってすれば皆な治まる。一時以て尋ねる処、皆心の理が集め、こうなら治まろかという。治まる治まらんはどうも指図できん。あの人があゝ言うからというような事ではどうも治まらん。水の理、容物によってどのようにもなる。この理聞き分け、治めにゃならん、治まらにゃならん。何にもなくば何ともない。大変の事情あれば、大変心も病んだやろ。さあさぁ芯の心から改めたなら治まらんやない。こうという芯を改めてくれ。
 押して
 さあさぁそれはこうと言えば、それは許しおく。一日も早く一つの理、一つの立て替え治めてくれにゃならん。
 明治二十八年九月十九日
柏原友吉四十四才身上願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる。身上に一つ長らえ不足なりたる処、どうでもいかんどうでもならん日々送る処、事情によって大変。一時以てどうという事あろまいなれど、重々迫りたる。どうという心更に持たず、これまで成らん処尽した理は、いついつまで長らえての処末代という。よう聞き分けて、いかなる事もタンノウ。身上不足ありてタンノウでけやせん。なれど、よう聞き分けばタンノウせにゃなろまい。身上不足なりてタンノウでけやせん。なれど、聞き分けて、タンノウは前生サンゲえと言う。身上不足なりて、なかなかタンノウでけようまい。なれど世上から聞き分けばタンノウ。これまで運んだ中のこれとは、内々にも思わず持たず、末代の理を聞かす限りは、楽しみ一つの理を治めにゃなろまい。
 明治二十八年九月二十日(陰暦八月二日)
 本席元御住居所中南煮炊場所取り払いの願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、もう何処も彼処もごむそうてならん。一時に掃除せにゃならん。どういうにも思い、一度すっきり程のうの理及んである。ここもこういう処、心おきのうしてくれるがよい。
 明治二十八年九月二十日(陰暦八月二日)
 教長の座敷狭き故他の場所へ建築御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、もう何処彼処一時に屋敷あちらもこちらも取り払わにゃならん。一時今一時以て尋ねる処、何時事情移る処これでよかろ。皆な一つ事情心に掛かる。狭ばい、ほんの仮なら許そう。相当の事ならまだ。
 明治二十八年九月二十日(陰暦八月二日)
 たゞ今の座敷の北側へ二間程建てる事御許しの願い。
 さあさぁ前々、今したから明日取らにゃならん、これもこうせにゃならん。今日して明日取る。ほんに狭ばい、何時取らにゃならん。その心ばいなら何時なりと。今日までは長いようで短い。ちゃんとそれを見る。又遅れる。今日して明日取るなら。
 明治二十八年九月二十日
 別席を陽暦九月二十三日より始める願い。
 さあさぁ尋ねる処、もう世上待ち兼ねて居よ。何時なりと早う沙汰をするがよい。
 明治二十八年九月二十二日
 仲田楢吉、西村喜之助布教のため出たく願い。
  さあさぁそら事情は心に委せおこう/\。
 明治二十八年九月二十二日
 中山まさ身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、いつまで/\いつまでも思う心、それぞれ内々いつまでいつまで思う心、身上事情の理諭しよ。これまでの処、一人どんな事心で持ってどういう事、どんな事もこんな事も知って居る。これまで事情にしては分からず/\皆な子供ばかり取りて身上事情出けたなら、どうも明日という先という、暫く諭す。長らく間でない/\。一寸分かろまい/\。なれど、これまでの処、通り来たる処、一つ十分諭してタンノウ/\、タンノウ伝えてくれ。何も残してどうという事はない。まあ内々早くと言う者あれば、もう三年と言う、そら人々の心。もう一年と言う、三年と言う、そら人々の心。長らえてと言えば、言いよいなれど、もう一時暫く。これだけ皆な子供によく諭しおくがよい。
 明治二十八年九月二十二日
 増野いと居所障り願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついつとても一つ事情あれば又尋ねる。変わりた指図はないで。変わりた事はないで。身上不足なる日々思う処、まあまぁ一時事情にてこういう事あれば、理に思う処/\思わんよう。大抵/\あらあら、幾夜伝えたる。身上不足なければ思やせん。身上不足あれば尋ねる。尋ねたら又指図。一時迫る。又よう聞き分けにゃ分からんで。道という、どうという思やんなら中に治まりたる。どういう事も指図以て試してみるがよい。理に一つ日々の処、これも聞き分けにゃならん。最初よもやの道出越して一つなれど、追々事情という。まあ日日経ち/\日々送り所治まりという。長らえて道筋/\、まあまぁ明るうなりたら/\、前々事情に伝えたる。指図及んで居る。何処に居たかて思うよう行かん。暮らす中不自由のうても身上不足あれば、思う。いかん。いかんやない。この中多くの中、大望日々一つ事情、この事情タンノウ持ってくれ。不足思たてならん。大望日々一つ見てタンノウしてくれ。日々いかなる事もタンノウ。
 明治二十八年九月二十二日
 森岡亀吉身上願い。
  さあさぁ尋ねる処/\遠く所の事情という。ほんの身上迫る。一つ尋ねる事情尋ねる処、さあさぁ一時以て尋ねる事情一つの事情という。余程迫り、それぞれ何でもと言う処銘々迫る。これ思う。よう聞き分け。第一一つの理集めて共に一つ添えて一時始めて事情。よう聞き分け。成る事情聞き分けにゃならん。指図というは何でも指図さい一つ貰てと言う。そら思う。こら理やなれど、よう聞き分け。皆々中に一つ大勢の中に一つ、誰々深い理ある中思う一時は理何程理、人々心だけ持って集まりたる理、聞き分け。身上一つ不足あればどういう事も出来ん。出けねば聞き分けにゃ分からんで。一時の処では危ないようなものなれど、思たる事眺めば、これとはなあ、身上不足なる皆々中運ぶ中、寄り合うて理願う処受け取る。どれだけ理鮮やかならん処尋ねる。よう聞き分け。こうと言うて精神定めて、世界一つから治まる理聞き分け。身上聞き分け。諭す事情は幾重理。理によりて心うっとしいなる。又因縁事情も諭すであろ。諭せば、銘々聞き分けにゃならん。これだけ事情運んで身上迫る処なあ、更に持たず。これより一つ早く伝えて、これより一つ理。
 明治二十八年九月二十五日
 北出政吉奈良の方へ引き越し願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ同じ尽す一つ道という。十分道を尽すなら心、又一つ事情の中にいろいろある。何処に居ても同じ理、神に尋ね、尋ねたらいついつまで指図は違わん。なれど、取りよ聞きよで違う。よう聞き分け。幾重理、成る理成らん理、そこでどうせこうせ言わん。思うよう成るも思うよう成らんも一つ理。どうでも精神一つ。成っても理、成らいでも理、銘々精神一つの理に委せおこう/\。
 山口県へ弟をやる事願い。
 さあさぁ同じ一つ理を尋ねる、これも一つ同じ事、因縁為す事、因縁聞き分け。尽してあらあら分かるまで。事情計り難ない。銘々心に委せおくより仕方ない。さあさぁ心で心に委せおこう。
 明治二十八年九月二十七日
 本席御身上腹痛み治まり、又本日右の足痛みにつき願い。
 さあさぁ尋ねくれる。尋ねてくれるは又事情、さあさぁどうもこれ聞き分けにゃ分かり難ない。日々これより毎日勤める。又どういう事とんと分かろうまい。身上不足ありて一日の日勤める事できん。なれど、事情によって勤めにゃならん。足が歩めんとすればすっきりならん。よう聞き分け。まだこれから多くの中掛かり、日々伺いに来る。数々あれば一席二席三席という。縮めては勤まらん。よう聞き分け。一日勤めば何日ぶりも勤める。治めさす。よう聞き分け。前々より伝えたる心に治めあろ。一席の内三席事情という/\。よう聞き分け。願によっていろいろある。何ぼいろいろありても嫌とは言わん。指図に及ぶ。よう聞き分け。願いしょ、所所治まる。所地所という、これならという、教会地所なら許す。地所買い入れという。よう聞き分け。今の処済んだ。一つ段々放っておけば仕舞にはもう願わいでもよいというようになる。地所からそれ一つ買い入れ、一つ万事許し出してある。これから先心得、一度の処二度三度委さにゃならん。しんの処よく聞き分けにゃならん。席によりて何席勤める。出てする事は何席でも勤めさす。何日になりても瘉らんようでも、明日日速やか勤めさす。これ神の自由という。身の障り尋ねるから諭そ。又何席一席三席に向かう事情ある。よう聞き分け。使い得のような事ではならんで、ならんで。皆々心得のため知らしおく。
 明治二十八年九月二十八日
 富松たみ身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうも余儀なく事情を尋ねる。事情諭し取り損いなきよう。皆な事情にて尽して運んだる者ばかり、事情は受け取ってある。どうも大切ない。一日も堪えられん余儀なく事情、これまで通りたる。内々どういうもの、世上に何と思う。為す事因縁、成るも因縁成らんも因縁、助からにゃならん助けにゃならんが事情一つ聞き分けてくれ。どうせこうせにゃならんとは言わん。一つの理を聞け。どういう事もこういう事も、どんと理を定めてくれ。一つ末代、これより一つ理はなきという理を定めてくれ。
 明治二十八年九月二十八日
 深谷徳次郎二十六才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、自由にならん。多分いか程どれだけ世界どんな事情。身上動かん。分かろうまい。難、広くなれば広く寄り来る。何ぼうでも広く広く心を持って/\広く通る心という。広く心を持たねばならん。事情世界一つ身上一つ絡まる。どういう事情で絡まる。思うようならん。思うに、皆な運んでやるがよい。内々諭し。
 (10月)
 明治二十八年十月一日
 久保清五郎身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情、いかなる身上悩む尋ねる。段々事情一日の日を以てこうと言う。それぞれ皆んな理の処、別にどういう処もない。長の事情短き事情、治まるかと思えば、一年経てば又候どうしても治まろうまい。治まる治まらんは、よく事情聞き分け。長い間を見て、又外々の処を見て、よく心治めてみて、どんだけ尽す尽さん、これ又内々事情思わんよう。尽す理は、名は末代。これ事情よく聞き分けば、又事情一つ、どうもならんではないという。
 明治二十八年十月二日
 事情願の後にお授け一人加え御願い申し上げしにつき御話し。
 さあさぁ尋ねる一日事情心に掛かり、これ話し事情諭する事情、声計り難ない/\。
 明治二十八年十月二日
 山中忠七家移り陰暦八月十五日伺い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁほんの気休みだけ。ほんの勝手、心気楽自由だけ許してある処よう聞き分け。こうと言うて仕切りてすれば、難しいなる。ほんの一寸気休みしてある処、どうもする事は要らんものという理を、よう聞き分け。仕切り立てる理を聞き分け。ほんの暫く気休み、心だけでよい/\。
 明治二十八年十月三日夜
 富田伝次郎身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\余儀なく事情であろ/\。さあさぁ余儀なく事情に余儀なく事に、どういう事であろうと、思うやろ/\。どうも一つ理がどうなろと思う。事情によってどうでもこうでも何でも彼でも、踏み止めにゃなろまい/\。一時事情どうなろうと思う。どうでもこうでも何でもと思うは理や。何が間違ってこうなろうと思う。一時事情によって、何でも彼でも事情急いでならん/\。一時諭し難くい諭し難くい。一時どうという事情になろまい/\。一時の処暫くと思わにゃならん。又候/\思うてはなろまい。暫く事情定めてくれ/\。
 押して願い。
  さあさぁまあまぁ一つ思い違い、思いが外れたる/\。又思いが違う。日々の処どうであろうや。なれど、一つ取り直さにゃならん。早々諭してくれ。道のためなら治めてくれ、道のためなら定めてくれ/\。
 又、押して願い。
 さあさぁもう一度/\思うは理や。又助からにゃならん、助けにゃならん。思案のうちに治め/\て、一時も早く治めてくれ/\。
 三木支教会の方と兵神分教会の理事との事情願い。
 さあさぁもう何も彼も皆な一つ立て替えて事情/\、又一つ道のためなら何でも一つこれ一つ、又々事情これ早く。
 明治二十八年十月七日夜十時
 刻限御話し。
 さあさぁこれこれ、今夜という今夜はすっきりした指図、どんな事も指図通り用いらねばならん。どういう指図するなら、日々忙しい急がしいというは、どういう処から忙しなる。皆んな出て来る。満足を与える。満足の理が世界。今まで結構は分かりてあれども、この理が分からん。多分の人が入り込む/\。これから何んぼう入り込むやら知れん。何処から出て来るやら分からん。世上にては掃除をし掛けた。何っからどういう者出て来るやら分からん。いつとも分からん。分からん先から諭す。あってから諭すやない。指図通り皆な成りて来る。あらあらは今まで分かりてある。応法のようなもの。これから日々日が経てばどういう事も運ばにゃならん。難しい事を一寸話し掛ける。どういう事話し掛ける。何程身の障り幾重幾重何ぼう指図したとて指図はその場限り。どうしたらよいこうしたらよいといえど皆なそのまゝ。指図なくても勝手だけはよう出来る。指図通りできん。指図通りできたる事もある。出けても不承/\だらけ。あちら腹立てこちら腹立て一つの理に治まらん。互い/\の心さえ皆んな話し合うなら一時の理に治まる。この道は俺が/\と言うたて皆んな神の道、神が働けばこそ日々の道である。それで難しい事始め掛ける。年限/\どれだけ年限という。年限の経ったものでなけりゃ用木(ようぼく)には使われようまい。年限の経たぬものは用木にはならん。年限の経ったもの程強いものはない。用木と言えば普請何ぼどれだけ綺麗なと言うても、若いもの細いものでは持たぬ。年限経ったものなら何ぼう節が有っても歪んだものでもこたえる。重りがこたえやで、重りがこたえやで。そんなら細いものは間に合わぬという。年限経てば年限相応だけ間に立つ。年限の古い用木では揃わん。後々足らぬ処は年限待つより外はない。年限経ったならこそ用木という。用木は何程焦らってもいかん。そこで、これどうしようとこうしようと、銘々のまゝというようでは世界のまゝにいかん。どうしたとてできんものはできやせん。じっとして居てもできるものならできる、どうしてくれともこうしてくれとも言わん。言葉一つが用木の力なら、どうする事も、戻す事もできん。皆んなそれに凭れ/\て若木が育つ。世界に何ぼ育つとも分からん。そうしたら世界どんな事できても怖わい道はない。これから急いて/\何処まで急くやら分からん。世界には新しい道が千筋もできて来た。どんな用木できるやら分からん。あちらの国から用木、こちらの国からも用木、高い山にも山の背腹にも谷底にもある、低い所から引き出すには引き出し難くい。高い所から引き出せば早い/\。高い所の用木はする/\と下りて来る。どんな用木寄せてどんな仕事するやら分からん。小さい心はやめてくれ。疑ぐり/\の心はやめてくれ。欲しい、惜しい、恨み、そねみの心はやめてくれ。そこで席一つの理をよく聞き分けてくれ。これ一寸、たった一言話しをしておくで。
 明治二十八年十月十一日
 本席四五日前より御身上御障りにつき、本日本席に御出ましに相成り御願い。
  さあさぁ一寸尋ね掛ける処、尋ね掛けるは一つ事情、いかな事万事指図以て指図に及ぶ。何でも彼でも理を台として立てゝ行く。理に向かわんよう、逆わんよう、これだけ治め掛けたらどんな事でも治まる。世上に理があればどうであろうと言う。重く思うは銘々心に理があるから案じる。どんと心を治めてくれ。道の理踏み被りなきよう、世上に理を下ろしたる。理を聞き分け。治まる治まらんというは心から。よう聞き分け。文字も分からぬ者でも、道に使う理を聞き分け。所には名称下ろしたる。そもそもから治まらん。一つの芯が元である。芯が狂うから、間違う。間違うから治まらん。二度三度運ぶ理を聞き分け。元という、ぢばというは、世界もう一つとないもの、思えば思う程深き理。古いもの埋れてあるというは、よう聞き分け。人間の心では分からん。分かり掛けたら分かる。古いものは所々又所々出るに出られんという。よう聞き分け。理の取りようで軽くなる。出て来る理は神の理でなると聞き分け。誰彼は一寸には言わん。ほんにこれは成る程と考え出して、これと/\鮮やか浚えてくれ、誰にこうして彼にこうせいとは言わん。理から掛かりてくれ。いつから掛かるとも言わん。掛かれば、皆育つ。育て心を以て治めてくれ。あちらに一寸囲いがあって、これがどうも一つとんと鮮やかならん。これ聞き分けるなら、何も危なき怖わきはない、と諭しおこう。(前々刻限のお話に古き者云々とあるにより役員協議の上、古きと思う人々を引き上ぐるに付き願い)
 同時、上田ナライトの事情願い。
  さあさぁ尋ねる処/\、尋ねてくれねば分からせん。一名の女/\、何程の理何程の者、どれたけの理と思う。何遍の指図繰り返えし/\諭す処、これまでの事情とんと分かり難ない。よう聞き分け。育てば育つ。前々の理に諭してある。育て方皆んな頼む/\。女一人貰う理は他にないで。他に貰い替えはならんわい/\。年限経てばついつい分かりてある。何でも彼でも伝わる理を拵えておかねばならん。神の指図という。皆な同じ事を諭すのや。なれど、一つの理に治まる処を聞き分け。これだけ諭せば分かる。又後々続く理を拵えておかねばならん。続かんような事ではこの道遅らすか、曇らすかの道より見えやせんで/\。人という、どれだけの者と言うやなし、皆な同じ人間である。なれど、事情の理から見れば、疑う理はあろうまい。よう聞き分け。入り込んで話しをすれば、人が替わりてあるだけやで。理は同じ一つの理である。これよう聞き分けてくれ。
 同時、上田ナライト内々の治め方願い。
  さあさぁまあまぁ軽く言うてまあ当分という。治め掛けたら治まる。まあまぁ遊びがてらというような事情と治めてくれ。十分治まりたら、往のうと言うても往ならせん。これだけ諭しおこう。
 同時、諸井国三郎本部員に引き上げる願い。
 さあさぁ一寸話し掛けたら、それぞれ談示の理も出て道が開く。開いたら諭そう。遠い所始まりの理に取りても重いものなれど、重い軽いは言わん。こうもせにゃならんかという処は、十分の理であるから許しおこう。まだもう一つある/\。理によってどうも暮れて了た/\。なれど、後々理は繋がってある。前々一時どうしよう知らんという処、安心して尽した処を思えば十分の理である。後は立ったるなれど、これも一つの理に治めてやってくれにゃならん。
 同時、上田民蔵本部へ引き寄せる願い。
  さあさぁ皆なこれ一つ/\、心に掛かるだけは、理が重なりてあるから心に掛かる。これ一つ十分許しおく。
 同時、西浦弥平本部への願い。
 さあさぁこれも心に掛かるやろ/\。どうでもこうでも、心に掛かるだけは安心の理に許す。
 同時、桝井政治郎本部への願い。
 さあさぁこれもなあ、年も何ぼうにもならん、年限もなあと思うやろ。なれど、親という、親より続く理、これも一つ心に掛かる理であろう。
 同時、堀内与蔵本部への願い。
 さあさぁ尋ねる処、これは十分今の処ではとんとどうでもあろまい。なれど、十分の理がある。本部へどうせにゃならんとは言わん。どちらで尽すも同じ事、十分の理を治めてやれ。
 同時、松田音次郎本部員に引き直しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これらは一つの理と言う。長らえての間、及ばんながらでも、山を越え段々運んだる。まだそのまゝの心で尽して居る。尋ねる理に許しおこう。
 同時、村田幸助本部への願い。
 さあさぁこれも一つ十分である。なれど、一軒の内に幾世帯も持つと言うたる。なれど、こうと言うと言えば、その理に許す。
 同時、松尾はる本部への願い。
 さあさぁ段々事情を尋ね人々の処、これも内々にはこうと言う。なれどぢばにいつまでと言うなら、又々治めてやってくれにゃならん。
 同時、身を隠してと御聞かせ下さるは何方で御座りますや伺い。
 さあさぁ身は隠して居る。なれど、後へ一人の小人を残したる。この元をよう聞き分けてくれ。内々左程の物も無き中、安心して段々尽したる理を、思やんしてくれ。今の処内にも一寸始め掛けて居る。暮れた者の理より、ぢばの名義も一つ下ろしてやってくれにゃならん。
 押して、前川喜三郎で御座りますや。
 さあさぁそれは尋ねる処/\、方角はころっと違うたる。山を越えて西にある。今の処普請掛かりて居る。早く治めてやりゃ大いのためになる。
 大阪網島寺田で御座りますや。
 さあさぁ尋ねる処、どうなりこうなりの理が分かりたか。十分/\どうしよう知らんという処、いずれ/\放っておかんと言うて楽しましたる。ようよぅの日が来る。本部へ一つの理を寄せてやるなら、鮮やかという。
 押して、本部へ寄せますは小人で御座りますや。
 さあさぁ今は未だ小人たる処、今は親と代わりて十分タンノウさしてやってくれにゃならん。
 同時、増野正兵衞より会計上の事情願い。
 さあさぁ皆な治め方/\、治め方が難しい。何も難しやない。皆な銘々の事と思て掛かれば難しい事はない。あれとこれと集めるのは、なかなかの理やなけりゃ集まらん。銘々これだけの理を集めるのは楽しんでくれ。道なき道は分かりゃせん。どうしたいこうしたいと言うても、できるものやない。又入った処が分かりゃせん。これよう聞き分けにゃ分からんで/\。
 明治二十八年十月十四日
高安分教会所を村の乾方所有地所並びに接近地所買い入れの上転地の儀心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ余儀なく事情である。最初ほんの掛かり十分、これで十分と思うた日がある。あちら狭うなる。人々こちらどうする、地所一条運び難ない。余儀なく事情、地所変えて、旬を見て、心に委せおこう/\。
 明治二十八年十月十九日(陰暦九月二日)
 分教会長より先々教会の神霊鎮座祭致し来たりしも、もう一段明かならざる故如何致して宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これも一つ尋ねば指図に及ぶ。いついつ分からん。一つ指図一度事の続く、これまで変わらん処から一つ道かい、分教会は大きい印々、大きいものは大きい。又それから先何代事情、まあまぁ支教会は元の分教会からその先又小さきもの、肩並べるようなもの見えてある。遠い所中にこうして貰わいでもよい、と言うようでは真の理分からん。重になる者分からんようではならん。皆んな相当という一つ理を越してみよ。これだけ指図すれば皆な分かる。
 押して
 さあさぁ支教会と言えば分教会の次、一寸許すは一つ、そこまで十分運んでやらにゃならん。その先二つある/\は裾は支教会から満足、又こうと言えば随分理、又そうせにゃならん言えば大儀理起る。その心で運ばにゃならん。さあさぁ一つ諭し置かんならん中にあろうまい。なれど、随分/\又候かいこうというは、随分/\軽くして歩むだけ歩み、軽くして中に生涯一度の事というは、親から差し止め、大層してはならん。よう聞き分け。軽くすれば軽い。軽い理は何程重いとも分からん。中に絡まれたる理ある。銘々結び込んで、生涯の理に治めてくれにゃならん。
 明治二十八年十月十九日
 東分教会長上原佐助これまで通り据え置く事を願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、余儀なく事情/\、皆んな一つ理の集まりて日々の処、どうもそもそも、そもそもではなろまい。又一つ事情所により何処にどうであろまい。又言えまい。よう聞き分けるなら治まる事情により、どんな事情もある。たゞ一つ理子供する理、今一時の処こうという、治め方宜かろという処に委せおこう。又々日柄経ったら十分治まるやろう。
 明治二十八年十月十九日
 東分教会副長加藤新兵衞事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあ一つ初めからという改め。その場寄り来たる理思う処、理前々最初改めてという理になりたる。又名義一つ理、成る事なら道に伝えて一つ理という。又治まり難ないと言えば、又一つ改め替えて。なれど成る事なら道の理を諭すなら、一つ理という。
 明治二十八年十月十九日(陰暦九月二日)
 寺田半兵衞孫行く/\本部の方へ引き寄せてという処から親寺田タンノウして貰いましたらという処願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、多くの中にその中にこれ年限経ったる。多くの年限まで悟り、成る時は何でも成る。成らん時は成らん。親子一つ理あり、成る時成らん時、これ一つ鮮やか分かるなら分かる。そこで小児遺しおいて身を隠れたる。親という理ありて隠れたる。親が尽そ、どうか尽そうという、難しい。難しい処精神に留まる理は、末代の理に留まるように運んでくれ。
 押して
 さあさぁ治まる理は末代理、治めてくれと言うは余儀なく理、又一つ末代理やない、今の理やと言うは、一つ助けたら皆な助かる/\。これまでどうもならん。善き者救けよい。その理は暗い道あらねば、暗い日明い日はどちら見ても見える。見て楽しむは大変事情と取らにゃならん。これから指図したなら、皆な分かる。
 明治二十八年十月十九日
 平野トラ身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上変わりた事や/\。どういう事の理、一つ心日々の心、どうも多くの中皆な女とあれど十分届いて居る。又万事治め方随分なる。なれど、身上障りどうであろうという。思う通り行かんという。事情身上案じる事要らん。出越す処治まれば治まる。心得のため、明日日立って行かねばなろまいという。これも治まりたる。万事心に掛かる処、悠るりと思えば思うよう、見れば見るよう、十分指図する。
 明治二十八年十月十九日
 村田すま身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に余儀なく事情尋ねにゃならん。元というは一つ諭したる。一度諭する二度諭す、段々諭す。とんと分からん。分かる時理が治まれば身が治まる。なれど、段々日が延び長い間、銘々一つたゞ一軒内から寄り合うたる。何人でも治まる。なれど一軒、何ぼう程一寸始め方ならという処から、銘々皆な事情起す。そこで気の合う者もあれば、又合わん者もある。こうして居たら、遂に身上迫る。どうしたらよかろうという心ある。悠るりとした、あちら楽々、年寄りたる者と言うたる。楽々一寸始め掛け。それで治まるなら留めて了い、指図通りするという心持ってすれば、直ぐに治まるやろう。
 明治二十八年十月二十二日
 本部青年輩九州佐賀関へ布教に四名罷り出し処、信者も結成せしに付布教所御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁ皆な若き事情、それぞれ布教信徒事情のため世界ならん処、所にならん処、事情にて早い/\、なれど、ほんの気休まりという、大いなる処許さんでない/\。もう暫くの処。
 押して、本部員でも派出して手数運んだならば御許し下されますや。
 さあさぁ多分遠く所、事情に二つない/\。又一つ一人の処にどういう処、これもならん。日柄という/\、日柄事情これ心得のため諭しおこう。何処から何処、又どういう事情もある/\、多く世界丹精尽す、運ぶ中聞き分け。放うておけばどうなるや知らん思う。これも余儀なく事情、一寸暫く。長う待てと言わん。
 明治二十八年十月二十三日
 茶谷卯助四十五才身上願い。(南海部内東愛支教会会計)
 さあさぁ尋ねる身上、余儀なく事情尋ねる処、一時どうと言うやない。どんならんと言う事情、よく聞き取ってくれにゃ分からんで。事情に事情なくば、何も言う事はない。身上長らえて、どうも事情一寸大変である。余程迫りてある。内々の処、第一聞き分けにゃならん。何故なるとは更々思わんよう。これまでの処、すたるやない、捨てるやない。よく諭してくれにゃ分からん。一度の理やない程に。尽す理は末代の理にある程に。よく聞き取ってくれねば、分からんで。これ諭してくれ。
 明治二十八年十月二十四日
 山名分教会より事務所本部近傍にて地所買い入れ建築致したく願い。(就ては鈴木由太郎地所買い入れ度く願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあまぁこれまで古き所で先楽しみ、今の一条前々古き事情にて又話しにて通り来たる。容易ならん道通り、今一時これ一つ楽しんだ日来たであろ。それは心に委せおこう。皆々心に委せおこう/\。
 明治二十八年十月二十四日
 井筒梅治郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ余儀なく事情尋ねる/\。身上迫る処尋ねる。よう事情聞き取れ。十分諭して一つ事情、どういう事間違う、こういう事間違うというは、今までもう一先ず何でもこれは言うまで。又一つ事情一時掛け継いだなら、どういう指図掛け継いだ指図。事情にて指図判然諭し難くいなれど、一先ず一先ず事情以て、中に一つ成る因縁聞き分け。始めた事情治めた事情、同じ理治まる/\。事情は十分治まりてある。掛かり/\役々一つ事情、何でも親という理戴くなら、いつも同じ晴天と諭しおこう。一先ず/\という事情、何でも治めてくれ/\。
 明治二十八年十月二十五日
 石田玄益身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上不足なりて尋ねる。まあ尋ねば諭す。どういう間違いであろ。こうしたらよいという指図はない。たゞこの道心一つ。借りもの一条借りもの一条、これ聞き分けて居る。聞き分けて居るなれど、まだ一時聞き分け。為す因縁聞き分け。因縁ならと言うて了えば、どうもならん。因縁為すと思うなら、この道聞き分けて。聞き分けば、借り物一時伝える。借り物自由成る成らんの理聞き分け。道に入りてよう聞き違いのないよう、聞き分け。成ろうと思たて成らん、成ろまいと思たて成る理、聞き分け。いつまで身上速やかなら、何も思やせん。年々という、一時なると思わずして、この理一時聞き分け。一寸暫く聞き分け。早く諭して聞き分けるなら、一寸事情又々と言う。
 明治二十八年十月二十七日
 岡林浅次三十五才身上願い。(高知部内)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条の理を尋ねる。余儀無く事情尋ねる。どういう事であろ、思う事分かろまい。一時どうとはあろまい。一時鮮やかなる処、遅い/\と日々思う。思うは道理なれど、取り直し、取り返やし、取り返やして、身上これだけ成りたる。世界からどうと言う。一度二度三度一つ事情、又一時ならん、尋ねる。それは余儀なく事情一つ諭して、理なければ、どうと言う。よう聞き分けて、それぞれ治めてくれ。一時速やか暇が要る。どういう事も取り直してくれ。銘々傍々取り直してくれば、又一寸治まろ。
 明治二十八年十月二十九日
 板倉槌三郎子息国太郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる処小人たる処、思い掛けない身の障り、銘々事情思惑もあろまい。小人身の障り事情内に一つ事情、どうしても何でも彼でも、心という理一つに見にゃならん思わにゃならん。小人たる者身上にて事情はなきものなれど、親一つ身に一つ事情、何たる事と思ただけではならん。為す事因縁の理を聞き分け。一時の処そのまゝ戻りて、一つ何でも彼でも成るようによか成らんと言う。一つこの道運んで居る添うて居る中に、一つ鮮やかなる事情、早く諭してくれるがよい。
 明治二十八年十月三十一日
増野いと居所障り日々一時に痛みては下り、小人おとも口中怪我して熱差し、夜々泣きて困るにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついつ事情、身上判然せん/\。いつになりたら/\、さあさぁ一つ小人又小人、皆んな同じ事情、どういう事何よの事、前々より伝えてある理、こう身上に掛かればどうなる知らんと思う。身上案じる事は要らん。これまでどういう処遙々の所思わず、道の遠い国の遠い、皆んな為す因縁の理を以て為す事、集まる理を以て治めてみるがよい。身上は案じる事要らん。案じると善き事を捨てゝ切なみより思わん。又一つには段々の話多くの中、それぞれの事情日々取り扱う。取り運ぶ処の事情一寸掛かる。改めて諭すによって、又々の席を以て事情という。
 押して
 さあさぁ尋ねる処/\、ようよぅ一つの理を尋ねる。大半分かりあって又一つ事情、居所分からんという処の理、日々遠く所どんな事情、何程遠い所、一つ最初掛かり掛かり、段々事情経ち年限経ち、皆な経ち来たる処、とんとどうでもよいと思わず、どちらもそうすればよい。為す事因縁という、一つの理を持たにゃならん。これ聞き分けたら、何も思う事は要らん。
 (11月)
 明治二十八年十一月二日
 高安分教会、本部近傍にて郡山増田甚七の地所を買い受け、高安事務所設置致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はこれ何時にてもどういう事、又一つにはそれぞれそう、一たい事情、一だい事情集まりて尋ねる処、それは心おきのう許しおくによって、何時なりと一つの理始め掛けるがよい。
 建物の処四間に六間の二階建、二間に四間の出し家御許し願い。
 さあさぁ建家の処、こうというだけ許しおこう、それは許しおこう。
 明治二十八年十一月二日
 空地善右衞門身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尽す事情によって、遠く所尽す中に一つ道、段々遠き所成らん処運ぶ。治まる一つの理に一寸掛かる処尋ねる。そら一つ何がいかん、何が間違うやろ、一つ思うやろ。一つ聞き分けて、諭してくれ。どれだけ間に合う間に合う。間に合うやこさり、心に心なくば運ばれん。なれど、心に差し掛かる処は、一寸には行かん。行かんやない。遠い所は遠い心、悠るりと心持たすがよい。とんと心分かる処も、分からん処もある。それ、よう諭してくれにゃならん。
 明治二十八年十一月五日
 本席三日前より御障りにつき御願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ又尋ねにゃならん。事情日々変わらず/\、事情運ぶ事情というは何ともなき日を送る。一寸事情/\一寸止まればとんと計り難ない。日々待ってる理は長い。言うてる間に日が経つ。事情始め掛けたらどういう理始めるとも分からん。日々どれだけに向かうとも分からん。日々遅れると淋ぶしいなるとも分からん。深き理定めて聞き分けにゃ分からん。何人寄せた処が計り難ない。休まず/\は、洗い替えと指図しておこう。今日の処、話し掛けたら時々以て尋ねにゃなろまい。尋ねば治まる道を諭す。それによるなら、どんな事もできて来るできて来る。心一つ理以て又々尋ね、一寸に分からん。これよく諭しておくによって、よっく聞き分けてくれ。
 明治二十八年十一月五日
 五条支教会担任富松猶次郎辞職につき、後任前田喜四郎に願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つの事情によって皆々の中一つの理、集まる理、一つ定めた理、一つ/\からこうという、一つ事情こうという治まる理、願い通り/\さあさぁ許しおこう/\/\。
 宇恵準治を副担任に願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つ/\の理は同じ事、一つの理に許しおこう/\/\。
 明治二十八年十一月六日
 増野正兵衞前お指図に基づき願い。
 さあさぁ尋ね掛ける処/\、前々以て皆な知らしたる。どうなるこうなる知らしたる。皆な心得、心得まで皆な諭したる。万事の事情諭しおく。悠るりと書き取りて思案してくれ。この道元々ありて変わらん。どういう理、名義見えん。諭し掛ける理見えてある。見えてあるは中、内々中一つ芯ありて又ありて三つ治めたる。三つ理どういう事と思う。分からん先から諭したる。疑う事出けん。おら聞いて来たと言えまい。何でも彼でも治めくれ。どういう理、いついつ続く理諭す。余儀なく指図皆な一つの理に留まる。留まれば日々の事情、日々の事情は年々事情になる。よう聞き分け。日々尽して居るは受け取る。その中一つ理ありて育てば育つ、育たねば育たん。この理いついつにも出てある/\。大望出掛ける。禍は下から。その理聞き分け。出掛けたら堅い処でも砕ける。よう聞き分け。嘘やない。どうしたらよかろう。今日の日疑う理あろうまい。又々の理添えるからいろんな事添う。皆な澄み切りた理は集める。濁りた理は寄れん。ひながたあるで/\。嘘やない言うたる道出てある。どういう事成るも神の働き、神の働き諭す。台一つ/\書き取りたる。読み返やすも同じ事。間違た事言わん。それぞれ談じようて、真の心に善いひながた出さにゃどむならん。ひながた聞き分け。銘々脱いでも構わん。出そと思てならん。刻限で諭したい。なれど、刻限諭されんから、あちらへ障りつく。段々尋ねば一寸諭す。又席諭す理、ひながた通り成りてはあろうまい。育てば育つ、この理難しい。禍は下から。この理聞き分け見分けてくれ。いついつも出てある。詳しく出してある。旬待てども外れる。旬外れるから取り返やしならんようになる。よく定めてあの者/\どういうものと思わず、よう聞き分けて皆な楽しみ。どうしたいどうしたらというは、鏡屋敷とは言わん。長い指図、指図の理一段区い切りて又一段、悟りないほんに取り違うて居たかと言う。諭す理は遠い近い言わん。理のないもの/\、こら言わいでも分かる。小さいとこから説き掛ける。よう聞き分け。年明けば十年祭ある。どういう大き事と大半分かる。これも諭す。その日/\皆なそれぞれ運んで居る。運んで居る中、それぞれあたゑ年分皆あたゑ、要らんといえどあたゑが楽しみ。同じ働く者、働く者は見てやらにゃならん。これとは言えん。男女言わん。男ばかりやない、女にもある。どういう重い役持たすや分からん。女でも世上一つ集まる。親持って中途から滑り落ちて居る。今日でどうむならん。この理聞き分け。遠い所やない。皆な分かる。軽い者軽い理運び、重い者重い理運び、刻限と思えどどうむならん。古き/\古きばかりではならん。よう聞き分け。皆な諭しようて、ほんにと通らにゃならん、と諭しおこう。又席変わりてと諭しおこう。
 三つの理、押して上田ナライトに段々運びつけて帰りて貰いますようにと願い。
 さあさぁ尋ねる処、一人の処、存命中しいかり貰い受けたる。なれど、これどうむならん。治まり心にほうと思うた理、ほんに一つ捌けんから、そこで一度戻り、又間あけて又一つ呼び、運び方は事情として、それは心日々治まり、これやれやれ見えてある。後々聞き分けてくれ。秋という理、これで皆な心に浮かむ。育てば育つ、これ台として聞き分けてくれ。
 明治二十八年十一月六日
 中村源次身上障り願い。(豊島出張所担任)
 さあさぁ尋ねる事情/\、余儀なく事情尋ねる処、身上の処どうも大層運べたる。まあ事情よく聞かしておかにゃならん。運んだ処取りよう聞きよう、互い扶け合い、後々一つ治め。タンノウ/\。いかな事も、タンノウ一つの理与えてくれ。
 押して願い。
 さあさぁ一時以て尋ねる処、身上大変事情、諭し難くい事情である。なれど、楽しみは尽した理、皆なそれぞれ立ち寄るは尽した理と言う。又内々一つタンノウせにゃならん。身上事情ありてタンノウでけやせん。なれど、よう聞き分けばタンノウでけんではない。
 明治二十八年十一月九日
 城甚三郎藪地買い入れの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、皆々それぞれ一つの理は皆楽しみ、一つの理言うたる話、先々より言うたる。そんな事出けるか知らんと言う。日々経ったら一寸あちら出ける、こちら出ける。指図してある。皆なそれぞれ治まれば、きっしり繋いでくれ。まだまだ何処まで行くや知らん。皆な知らしておこう。
 又、藪開き塀石垣の願い。
 まあ今の処これだけ事情/\、まだまだどうでも及ばす。これ聞き取ってくれ。
 裏の門願い。
 さあさぁまあ尋ねば一つ指図しておこう。囲いせにゃならん。一時以てどうと言わん。一つ運べば出ける。もう広く日々人が多くなる。ほんの古い事思えば勇んでくれ/\。この働き一つ疑いはない。日々席休めばどうと思うてもならん。席は日日理遠き所治まり来る。この理成る程と思えばほんに成る程。どんな事仕掛けるやら分からん。独り成りて来る。世界治まる。もう不足やないと思えば、不足になる。勇めば何処までも勇む。心いずめばいずむ、いつまでもいずむ。
 押して
 さあさぁそら談示の理皆な受け取る。
 明治二十八年十一月九日(陰暦九月二十三日)
 武田平吉二十八才身上願い。(本人北分教会へ来る道中にて身に障りつき、神戸市楠町六丁目百七十八番地に住居岩尾岩松方に世話に相成り、お指図頂戴す)
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ思い掛けなき一つ事情であろ。一時身上迫り、どういう事であろ。どういう思案、鮮やか諭しておこう。よう聞き分け。身上不足なる処、一時なると思わず、遠き所運ぶ。銘々思案。身の治まる処迫り、身上事情なくば、何も思う事あろまい。一時障り/\、よう聞き分けにゃならん。遠く長く心なら、悠るりと持って運ばにゃならん。先に行こ/\、これ一つ先長く持って、悠るりと事情/\、これ一つ諭しておこう。
 「子供ずつないめはすっきり掛けん。ずつなみは見て居られん。皆な心に嬉しいすれば嬉しい受け取る。受け取る理は世界成る程と言う」(28.11.13)
 (12月)
 明治二十八年十二月三日
 山瀬家内身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあいかなる事もどうであろと思う。余儀なく事情であろ。心の事情治まらん。これまで遠く所から見れば、一時案じる/\。案じるような理はない。これまで一つの理もある。最初掛かり一つからどうで、これはどうである。いかな理も、遠く出て居る処、いかな理である程に。十分の理休まして。
 押して
 さあさぁ何かの事情、一度早く/\。事情案じる事は要らん。
 明治二十八年十二月五日
 宮森宅二間に六間建物願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情願通り許しおこう/\。
 明治二十八年十二月七日
 上原伊助三十一才身上より願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうもこれ一時身上堪いられんと言うなれど、随分万事事情取り扱え。掛かる理はあろまい。又内々事情互い/\事情以て、日々事情これも鮮やかなるもの。そんだら日々堪いられん事情、どうであろと言う。よう聞き分け。一時の事情一時の事情の一つ、又長らえて又や/\と言うて、日々の処随分送る事情、一時事情と一つ聞き分け。なかなか事情なかなか事情であろ。ついつい忘れるやろ/\。どんな事でも、銘々事情掛かりて来る。掛かりて来れば、皆な心の理によって、満足理である/\。ついつい治まる。一寸尋ねたら、聞き分け。何も案じる事は、一つもあらせん/\。ようこれ聞き分け。
 明治二十八年十二月二十二日
 安藤国太郎二十五才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身の処/\、一つどういう事であろ思う処、尋ねる。身上速やかなら何も思う事あろうまい。事情どういう事聞かせど諭せど、鮮やかと言わん。成らん/\、成らんから尋ねる。よく事情諭してくれにゃ分かり難ない。人々という道について、日々と言えど、一つ聞き取りて楽しみあれど、日々身上不足なれば楽しみあろうまい。ようよぅ諭してくれ。助けにゃならん助からにゃならんが理でありて、身上暇が要る。尋ねる事情聞き取りて諭してくれ。どういう理諭すなら、借りもの、因縁諭す処から、やれやれと聞き分けるなら、一時暫くと言う。これ諭しおくによって、よく聞き分けてくれるよう。
 明治二十八年十二月二十三日
 白藤常松身上願い。(加古支教会役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\身上一つ理を尋ねる。長らえて事情ならば、もう癒ろうか癒ろうか、日々思い来たる。又日々の処堪いられん処、日々それは思うなれど、よう聞き分けて、皆なそれぞれ事情治めてくれ。これはどうであろうと思うばかりではならん。身上余程大層/\。これまで深き処段々心合わせ楽しみ来たる処、頼りなきと言う。よう聞き分けて、成る程理治めてくれ。成る一つ分かろうまい、日々取り扱えば十分。これ十分ならと言う。よう聞き分け。一寸大層中に一つ頼りないと思わず、持たず、内にも聞き分けて事情。尽した理は末代理残る。これだけ一つ諭したら、皆な分かるやろ。
 押して願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、もう一先ずは言うまでやない/\。身上不足なる処、助けにゃならん、救からにゃならん。日々言うまで。一つ理中一つ理、どうも判然たる理諭し難くい。これだけ諭したら、大抵持ち寄って悟りてくれ。一時どうという理はない。




(私論.私見)