【明治28年】お指図

 更新日/2018(平成30).5.28日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (1月)
 明治28年1月14日
 内務省社寺局より浪花新聞の件につき申し来たりしより、橋本清上京につき伺い。
 さあさぁ事情尋ねるところ、いかなる事情も尋ねる。事情もって尋ねる。事情一寸どういうひとであろう。何にも案じることも要らん。これだけ拡がり、世界どんなことを言う。訳の分からん子供頑是ない子供が、欲うて/\ならん。怖わいことも何にもない。心をゆっくり持って、物をやるにも明日やる拵えてやる心ばえ。何程無理を言う奴言わし、風吹くようなもの。東風も吹く、西風も吹く。元々のぢば、元の親が踏ん張って居るから、段々理が聞こえる。元を出して触れ廻る。こう言えばこう。今一時出越すところ諭しよう。物事急いていかん。おめも恐れも要らん。行って談示をして善い/\と言えば善いので、善いで一つ理が定まる。それより理が切るものである。理を取って了うたらそれ切り。事情一時に持って、一つの心治めてくれるがよい。さあさぁ遠い所一つ元々の理を互いに、事情速やか許そう/\。
 明治28年1月14日
 諸井ろく身上願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、言葉を数々諭せば間違いある/\。それではどうむならん。二つ三つ事情のところ、色々事情、あちらこちら教会段々治まりあるところ、銘々事情聞き分け。遠く所から誠事情始めて事情、長らえて事情聞き分けて居る。元々より聞き分けて、これまで通り来たる今日の道、小人のところ聞き分け。三才足らずして、一つ治めたる事情あろう。又国を隔てゝ事情、第一将来一つ楽しみ事情、不思議事情聞き分け。一時のところ何も案じること要らん。長くの道すがらなら、照る日もあれば曇る日もある。雨も降れば風も吹く。どんな日もある。これから聞き分けて、心たっぷり大きく持って治めば治まる。とんと成る日も成らん日もある。よう聞き分け。成るも成らん因縁聞き分け。何も案じることはありゃせんで。よう楽しめ楽しめ。
 明治28年1月15日
 小倉新造24才身上願い。(津山)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情、身上不足なりたるところ、どうでもいかん。どう言えど一ついかん。どうでも利益ない。尋ねる事情、尋ねば一つ諭しおこう。よう聞き分け。こうして道運ぶ尽すという、一つ道治まりたるところ、大丈夫と言う。一つ治まりたるところ、一つ間違った内々事情大変違いある。一つ理見にゃならん。治めにゃならん。内々それぞれ心治めてくれ。世界為す事情、色々世界にもあれば内々にもある。内々事情為す事情、どうも世界なあ、これ持たず。一つ事情取り損えないよう。内々早く諭してくれにゃならん。
 明治28年2月17日
 柳田由松身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情、一時身上大層。どういう事いかなる事であると思う心、余儀なき、よう事情を取り替え。身上大層。一寸事情掛かってある。これまでようよぅならんところも定め。捨てるじゃない程に。これから始まる。内々のところにも、しいかり心を定めてくれるよう。
 明治28年2月18日(陰暦正月24日)
 堀田なみ63才身上障り伺い。(縁談事情に掛かりてありますか、又は外に間違いでもありますか願い。靱役員)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一つの身上どうも心得んところ、一時尋ねる。身上という、先ず事情大層であるによって、これまで聞いたる理分からん。事情諭してやらにゃならん。又一つ、こうという縁談事情、どうなりこうなり楽しみ事情、これどうなろうと言う。それは一つ心得まで諭そう。心に掛ける事要らん。これまで伝えたる事情と、楽しみ事情どうなろうという事情聞き分け。これまで諭したるところと、身上不足なるところと諭す理にある。これより聞き分けてくれ。
 押して縁談事情に、後々心の理に、母に治まらん理あるによってでありますか願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、よう事情聞き分け/\。さあさぁ年に事情あろうまい/\。まあ内々ようよぅ治まりたであろう。それは直ぐに治めてよいもの/\。事情あらあら聞いて、待ち焦がれたる事情治まる。楽しみ聞く否や、これ聞き分け。身上一寸大層。それから聞き分け。急いで掛からにゃならんという。
 明治28年1月18日
 中山重吉普請の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情一つこうしてこうという事情は、何時にても許すによって、まあ思案安心心一つ治め、何でもという。一だんそれ/\/\談じ、一段二段こうという処、安心という心定め。事情は何時にても許すによって、もう一つ治めて掛かるがよい。
 明治28年1月19日
 宮森与三郎母身上心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処段々事情重なりたる処、一つ一先ず楽しみも聞き、又一つどうやらなあ、もう一つどうでも難しい。その心持って運ぶがよい。どうでもどうもならん。痛み悩みの事情楽しみ楽しましょう。楽しましてやるがよい。
 明治二十八年二月十九日
 久木貞蔵六十六才身上願い。(撫養分教会会計掛)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身の処いかな事情も尋ねる。長らえての間一つの心を持って通りたるという。内々成る程の心を治まったる処、身の不足どうであろ、こうであろ、必ずの理に持たず。一時暫くとも言う。身の処十分の理である。残る事情は末代とも言う。早く心を治めてやってくれるがよい。
 押して願い。
 さあさぁ尋ね返やすまでの理であろ。身に不足なったる処どうであろ/\、それは必ず思わぬよう。楽しみ一つの理を持たしてやってくれ/\。
 明治28年1月25日
 上志兵治郎地所買い入れ御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあ一つの事情所難しい。もう、どうもむさくろしい話してある。それはこうと定まりたる。心に掛ける事は要らん。後あちらこちら急くで/\。
 (2月)
 明治二十八年二月八日午前十時
 社寺局より質問の点有之就ては神道本局へ証明書持参のため前川菊太郎、橋本清上京御許し願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、一度の処はどうでもこうでも通らにゃならん。旬が来たる旬が遅れてある。放っておいては世界の理が分からん。一寸の掛かりである。何も案じる事要らんで。それはいかんこれはいかんと言うやろう。曲がった時は曲がっておくがよい。この世始めたる元なる所を心に持って行くがよい。世界から日日言い立てる。元々掛かりというは、何も分からん処から一寸付け掛けたる。おめも恐れる事はない。これも曲げあれも曲げ、理を何処まで曲げるやら知れん。曲げたら何処まで伸びるとも分からん。すっきり取り消して了た日もある。理を曲げ掛けたら何処まで伸びるやら知れん。何も案じる事は要らん。勇んで行け/\/\。
 暫くして
 さあ二人とも相談、又一人三名の理を許す。
 明治二十八年二月十八日
 中山重吉南の方へ普請致す処、図面の通り申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々以て事情尋ねたる処、一つの事情一時又尋ねる処、それは一つ心の理あるによって、心の理に委せておこう、さあさぁ委せおこう/\。
 木寄せ次第取り掛かる願い。
 さあさぁ事情許したる理によって、それは何時なりと理に委せておこう。
 明治二十八年二月二十一日
 南海分教会長山田作治郎母はる七十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身の処大変事情である。もう、どう事情、大層/\ある。よう心取り替えて、これまで長い間の道すがら、一時の事情、それぞれ世界の事情楽しみ事情聞かすがよい。
 明治二十八年二月二十五日
 飯降政甚と大阪宮川小梅との縁談の儀運び人の心得の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事情も尋ねて尋ねにゃならん。一時以て事情一つの理という。これまで変わりた理、何ぼ何才々々諭する。一つ治まる処、治まり事情によって、成るよう行くよう、治まって事情理話して、一時以て尋ねる。こうと言う。それは事情、人一つの事情は言わん。万事一つ委せる。又一つ第一、一つあちらこちら曇り、尋ねて行くよう。事情なきよう運び掛けるなら委せおく、もう一つ、まあまぁと言えば事情遅れる。行く/\尽す、これならん。一つ道のため日日一つ運ぶ事情にもならんとも言わん。これでこそ道のためになると思えば、委せおこう/\。
 押して願い。
 さあさぁ尋ね返やす処、判然の理幾重尋ね返やすがよい。前々運ぶ処運ばにゃならん。先々そんならよう事情、前々中という心の事情洗えば、それより一つ安心。いかなる理も治まる。一時治める理では、中々程心が変わりたら大変。これ一つ聞き取りて運ぶなら、一夜一つ諭し心を定めるなら、安心とも言う。
 明治二十八年二月二十六日
 教祖御霊舎新築の儀願い。
 さあさぁさぁ尋ぬる処/\、まあまぁようよぅこゝまでの処、一時以て一つ十年と言う。今の事と言うて居る間に十年。今一時尋ねる処、思う処は十分に受け取る。なれど、道のため世界のため、世界の事情遠く一つの理、万事事情のため指図に及ぼう。尋ねる処の理、精神はもう十分に受け取る。これまでの処、なかなかの道であった。遠いように話した。これは何講と/\と、古い話しにほのかに聞き伝えに聞いて居る者もある。からけ知らん者もあろう。ちゃんと何年経ったらと諭したる。頼んでする事なら分からん。危ない中からほんになあという日ありて、これまで知らん/\が多かった。知らん筈や。言うてない。今の処遠く所端々まで皆んな匂いが掛かりてある。一時どういう道になるやら分からん。ほんの話しだけの事なら、頼りないようのものなれど、実を見るなら一時分かる。一時尋ねる処、建物一条の処は受け取る。又受け取らにゃならん。受け取りておくなれど、一寸ならん処、何時とも分からん日がある。又々指図あるによって、これまで一寸聞かしておく。
 明治二十八年二月二十六日
 北屋敷の納屋東新屋敷へ移す事願い。
 さあさぁそれはもう普請どうなりと。あちらへ直したと思えば、又こちらへと言う。それは何時なりと許すによって、皆な心おきなく掛かりてくれるがよい。
 明治二十八年二月二十六日
 島ケ原支教会を分教会に引き直す事情の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それも尋ねにゃ分からん。一つの理から見たら、直轄と言えば皆な直轄、分かれるという理を以て分かれるから、取り扱わにゃならん。これだけ指図に及んだら、分からにゃならん。さあさぁ皆んなこれどうしたとてこうしたとて、心だけしか治まらん。そこでどうせえとも言わん。あちらへ分かれこちらへ分かれ、分かれるという理は、いつまでも離れやしよまい。この理さえ心に持てば、いついつまでの治まりという。
 明治二十八年二月二十六日
 泉支教会平井恒七辞職につき、小倉芳治郎後任願い。
 さあさぁ心からこうと言えばどうもならん。他に以てこうという理は治まらん。心からこうという理を以て治めるなら治まる。他からあれこれと言う理は治まらん。誰なりと/\段々話し合い、理を合わせるなら、思うように治めてやれ。
 明治二十八年二月二十七日
 天明講社八木布教所担任岸本の処事情有之に付き、担任の処本部へ御預り下されたしと申すにより願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ第一、一寸始めた時は夢見たようなもの。段々年限一つ治まる処、夢見たようなもの。段々理重なり、一時治まらんという処、余儀なく理尋ねる。治め方内々からと言う。一寸は許しおこう。いつまでと言う事はいかん。銘々精神によって切り替えるというは、一寸暫く預かろう。
 明治二十八年二月二十八日
 西井徳重六十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事情も尋ねる。さあさぁ事情に一つ堪いられん一つ事情、どういう事運び、どんな事情も聞かす。事情尋ねる。尋ねるから指図。身上不足なりたる処一時であろまい。長い事情困る。よう聞き分け。たゞ道はどうたゞ信心という、尽すという、たゞ運ぶという中に、不足なる処よう聞き分け。身上大層一つ及んだる。よくよく聞かせ楽しみ、身上不足ありて楽しみというは、どういう事と思う。これまで世界に聞かす処、為す事理聞き分け。為す因縁、因縁ならと言うはどうむならん。世界に諭して銘々理ある。何遍でもと言う。これ一つ諭しおこう。
 明治二十八年二月二十九日
 神道本局幹事を教長に成りてくれとの事でありますが、御許し下されますや願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、前々事情以て尋ねたる。先々事情指図、いかなる明らかな指図、どうでもこうでも頼みに来んにゃならんようになる、と思うて居る。さあ、心おきのう許すで/\。さあさぁ段々事情重なる/\。どんな事皆な引き受けて了わんにゃならんという。一つの理諭する。一時どうであろうと思う。よう事情聞き取って、皆々談じ一つの心。どんな事情も出来てくる。話し生涯の理繋がる。いかなる事も聞く。どんな事も集まって来る。前々事情一つの理を諭する。危ない怖わい恐ろしいなると言うて諭しある。成ると言えばどんな事も成る。成らんと言えば何も成らん。成る程指図よかったなあ、心寄せれば助ける理じゃなあ、これが助かる理かいなあ、世界も頼み来にゃならん。日頼もしい皆な道という。これ一つ諭しおく。さあさぁ尋ねる処/\、さあこれは事情重なって、一時随分の理を以てどうでもこうでも集まって来る。一時尋ねる。まずまずの処段々の理に伝えるがよい。
 押して他の方。
 さあさぁ尋ねる処、二度三度又一度。まあまぁ一つの理、まずまずの道、これ一つ諭しおく。さあさぁ尋ねる事情/\、同じ理が三つある。あちら心得ん、こちらへ半端。心得のため指図しておく。是非の中の一つ理を以て治め方という。さあさぁもう、どうでもの理に迫って来る。そんなら暫く/\の理運んでやれ。
 (3月)
 明治二十八年三月二日
 教祖墓標台石仕替える事御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つ/\ようこれまで指図、あちらを直し、こちらを直し、これで生涯事情治まりない。これでこうしたらこれでという事情はいかん。皆んなの心、心だけ委せおくによって、やってくれるがよい。
 明治二十八年三月三日(陰暦二月七日)
 浅田いそ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に心得ん/\。事情尋ねる。一寸一時どうなろと思う。案じる事要らん、案じてはならん。万事事情聞き分け。身の処不足なる。何で不足なる。何も事情あるまい。間違いはあろまい。なれど、それぞれ治まりある処、とんとどうなろうと分かろまい。何も分からんやない。よう聞き分け。日々勤め日々に功積むという心治めてみよ。何も案じる事要らん。
 明治二十八年三月四日
 島ケ原支教会を分教会に引き直しの件につき、初めての事ゆえ念のため心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁいかな事情も尋ねる。尋ねるからは一つ指図に及ぶ。どういう事もこういう事も、一つの理になるという処尋ねる。よう聞き分け。今日良うて明日分かろまい。そこでどうしてくれ、こうしてくれ言われん。定まりた理に許そ。見ては綺麗と言うても、心内にどういう理あるとも分からん。よう聞き分け。一日の日でも朝は明らかでも、後の空曇る事もある。よう聞き分け。どうしてせえ、こうしてくれ言わん。それでは行く/\の処、決まり案じる。心の決まり取れようまい。兄弟/\忘れさいせねば同じ理である。
 分教会長とすれば直轄か付属には行きませんか押して願い。(但し平野楢蔵の願い)
 さあさぁそれはどうも別段という理下ろし難くい。銘々こうしてやれは先々深くいついつまで、一寸/\長く引い張る者もある。そこで分けてやる者に、心に委せにゃなろまい。分教会/\幾つ理ある。直轄という理ある。分けてやれば同じ理。皆な心という理ある。そこで談じやいの上定めてくれ。こちらからどうしてやると言うた処が、心という理あるによって。
 会長より押して願い。
 さあさぁ、それは表分かれたる理、又、中々理異なる。そこで、よう聞き分けにゃならんで。
 尚続いて申し上げし時。
 さあさぁ尋ねる処/\、それはまあ表立つ理。世界又内々理ある。それでは一寸には分かろまい。別段道分けて分かるだけ分けてやりたら、向この者/\。そこで心という理。又一つ生涯という。分けて貰うて、表は表、中は中という。分けてやりたら、向この者とせにゃならん。
 平野より、島ケ原万田言う事には、一代は宜しいなれど、代々向こうになりますと自然と薄くなり忘れる形になりますから付属という事申しますと、これは型のない事でありますから、この上諸方より参りて願いますと思います。
 さあさぁ型がない処、行く/\型になるという処尋ねる。尋ねば指図。あちら付属こちら付属、今の一時境界明らか。そうかいなあでは、それでは何万出けても嬉しくないというは理。よう聞き分け。本部はたゞ一つ。それより渡りた理、十分の理戴いた理。そこまで指図したら、しいかり聞き分けにゃならん。
 明治二十八年三月六日
 梅谷分教会治まらぬ事につき、増野正兵衞、宮森与三郎出張致させ治めたきにつき両人出張御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも一つ理が治まらん。どうも心合わん。日々の処それはどうもならん。思い立ったる理失わんよう、よう聞き分け。どんな道あるも、道の有る理と道なき理と、これ聞き分け。これ聞き分けば治まる。道のうて治まる理。これ聞き分け。一時はどうで通り難くい道もある。なれど通り抜けたら安心。楽しんで通られる。これよく諭してくれ。
 副会長でも置いて治めさせて貰ったもので御座りましょうや願い。
 さあさぁ指図という。指図というは、もう一つの理が治まらねば指図と言えん。一つ調べて、篤とその上鮮やか分けてやるがよい。
 明治二十八年三月六日
 喜多治郎吉宇佐支教会へ派出御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ万事の処、又は段々理多く治めんならん理あるによって、治めて来ればよい。万事理あるによって許しおこう。
 宇佐支教会に派出するにつき、序でに九州地方即ち大分熊本両県下信徒視察致させたく願い。
 さあさぁそれは心に委せおこう/\/\。
 明治二十八年三月六日
 檪枝の堀内与蔵小人三人の事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、皆んなこれ内に掛かる処、小人/\判然せん。何人日々の処、どうも何程思えどどうもならん。ならんと思う、ならんやない。前々掛かり一代にして二代、又事情小人何人ある。又事情/\これ思う処、よう聞き分け。内にあるか、外にあるか。内にある外にある。心という理一つ、一つである。この理聞き分けくれねばならん。一寸には分かる。何も案じる事要らん。
 押して、内々の事情願い。
 さあさぁ尋ねば一つ事情諭す。どういう事である。理は一つで一つ話し合う処、内にこれだけと思う/\。治まる理なけにゃならん。速くという処通るは道、十分の事なら何も言う事はない。なれど、よう聞き分けてタンノウ。不自由の処タンノウするはタンノウ。徳を積むという。受け取るという。これ一つ、聞き分けにゃならん。何も案じる事要らん。
 明治二十八年三月九日
 高安分教会負債金嵩みしにつき、所有の地所悉皆売り払いの上、返済致したきにつき御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は余儀なく事情尋ねる。どうしてこうとも言えん。今の道、事情重なりてこう、又一つこうという。まあ今一時の処、見合わして、さあ暫くという。
 押して、分教会維持困難につき、役員協議の上にて万事取り決め致すべきや。
 さあさぁ尋ねる処又一つ事情、皆々談示の上より一つ定め。定めた上、又事情とも言う。これ一つ指図に及ぼう。
 押して、然らば、役員会議の上地所売り払いの儀協議一決致して売却致して宜しきや。
 さあさぁ事情は定めておいて、事情は暫くともいう。精神の理を定めて、一寸暫くという。
 明治二十八年三月十日
 教祖御霊殿本部北寄りで六間に八間の建物建築致し度きにより願い。
 さあさぁ段々事情以て尋ねる処、一時はこうせにゃならん、又事情によってなくばならん。皆なそれぞれ事情急ぐ処受け取る/\。年明けたら十年という、何でもという事情の処、急く事要らん。まだまだ地所急ぐ処ある/\。又広く建て出す処、日柄何時でもでける。地所は一寸今に言うて今に集める事はでけん。これでなら大抵なあ/\というは、一時の道という。地所から定めてくれ。
 押して願い。
 さあさぁ尋ね返やす処/\、一つ一寸話に及ぼう。これ聞き分けて定めてくれ。どういう話しなら、たゞ一つ世界事情、これは教祖という。それは十分受け取りてある。なれど内々治まる処急くやない。まだまだ扉開いてある/\。銘々の処、こうしたのにと言う。その処、一寸気兼は更に要らん。遠慮は要らん。たゞ事情世界理が集まれば、十分受け取りてある。そこで扉開いて居る。
 続いて願い。
 さあさぁいつまで仮家ではどもならん/\。これだけという処定めたら、建家事情理を諭す。それまで建家一条、まだまだ早いと指図しておこう。世界理を集めてぢばこれだけという処、それは構わん。世界十分なりたら、ぢばは十分出けてあるのや/\。さあさぁまあまぁ十年経っても、まだ教祖建家ないとは更々思うな。心掛けるまで親里という/\。親は子思うは一つの理、子は親を思うは理。この理聞き分け。何でもぢば、という理が集まりて道という。親の内は地所さい拡がりたら十分。建家住家して居りても、多くの子供戻るぢばのうてはどむならん。
 明治二十八年三月十一日
 清水与之助身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、とんと心得ん事情であろ。いかなる事であろ。理を思う処余儀なく事情尋ねる。尋ねば一つ諭そう。よう聞き分け。長らえての道筋、長らえての事情、尋ねる処にては一つ指図、よう聞き分け。どうするも一つ因縁、成る因縁掛かる因縁聞き分け。因縁/\という処が、どんな因縁もある。よう聞き分け。たゞ因縁と言うたら、前生どういう因縁やらと言う。為す因縁聞き分け。一つ話する。一時以て掛かる事情、何したんやらと思わず、内々夫婦中という、一時あたゑ。あたゑなきという。それは何にも思う事要らん。夫婦あたゑなき因縁。先々因縁、先々治め方、これ一つ確かに持たにゃならん。尽してこうなればどうという理を持たず、掛かりて来ればどう。一時片付けばやれやれ皆な一つの理に掛かる。どうで一つなき事情の道、始めたる理、これ聞き分けて、何も心に思い残さず持たず、よう聞き分け。案じる事要らん。案じる事は早いで。
 たゞ今お指図小人を貰い受ける心は両人とも無之外の人を後に致したきの願い。
 さあさぁまだ一つの事情は思惑/\。そら成程の精神受け取る。まだ何年とも先長い。その事情まだ早い。年限経てばやれやれ。まだまだ長い道やで。
 明治二十八年三月十一日
 村田慶蔵普請事情につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあ尋ねにゃなろうまい。一時どうという処あろうまい。なれど多くのぢばへ、いずれ一つの理から出て来る。一時と言うまで。一時疾うから又一時でないと思う。尋ねる一時、こうして居たならと言う。するならいつなりとするがよい。その心でするがよい。
 押して、外にという処願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁまあ一寸建てゝ十分、一寸大層と言う。そこで話し掛けて、所で思い付き、先で此処という。こうしておこう処なら、何時でも許しおこう。さあ、もう一つ思案/\/\思案して心静め。一時こうと言うた処が、一時心治まらせん。
 明治二十八年三月十一日
 郡山分教会部内池田支教会所地所の処三方の事情申し上げ願い。(中和)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一時理を尋ねる処、事情はそら随分許しおいたる処、又一つ変わりて、又一つ前許しおいたる。又変わりある。どうも心に落ち付かん処、尋ねる。尋ねば事情諭しおこう。まあ元に事情ありて、成らん処から漸く理の治まりたるなれど、こうと言や許しおいたる。前元なる処に理があれば、随分よかろ。
 明治二十八年三月十二日
 柴田久兵衞妻よね五十四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身の処事情尋ねる。どうしてもならん、いかん。ならん/\尋ねる。尋ねば、話事情諭す。よう聞き分け。一時なりて一時なるとは思うな。日々こうしてる中、更に持たず、名は事情/\世界にも内々にもこれ聞き分けて、成る程と治め。一時なるとは思わず、余儀なく事情、十分安心なる処、十分治め諭す事情は世界。内々にも一つ聞き分け。これ治めば、一寸ならんではない。これよう聞き分けてくれるよう。諭しおこう。
 明治二十八年三月十二日
 梅谷分教会部内に属したくと願い出でし黒崎太治郎は、先達て不都合の処ありて一先ず退社命じたる者なるが、この度改心して入社申し込みしにつき如何計りて宜しきや心得までの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ人々心どうもならん。何程聞いたてならん間はどうもならん。なれど、多くの中あらあら理が分かりて、一つの理には取り立てゝやるがよかろう。
 明治二十八年三月十二日
 永尾楢次郎小人身上願い。
 さあさぁ尋ねる/\/\、尋ねる処まあ小人と言うても、小人/\/\三箇月経っても小人、三年経っても小人、三箇月経たん小人、不思議/\血が出る事情というは、どういう事思うも、皆んなこれ小人罪あるとは思われまい。為すとも思われん。小人十五才まで親の理で治まる。この理取り直し鮮やか。どういう事いかん、聞き分け。いついつまでの身を以て生まれたる者、これ事情諭しおこう。
 明治二十八年三月十三日
 内務省より事情申し来たり前川菊太郎、橋本清上京に付き御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一つ話し、又一つ話し/\、段々事情という。一つ一つ理の聞き分け。一つ/\理の悟り。自由/\、皆んなどうと思う、思うやない。さあさぁ理が分かる/\。急いで行くがよい/\。さあさぁ許しおこう。
 明治二十八年三月十三日
 上志兵治郎より買い入れし宅地へ石垣並びに塀拵えたき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、仮家/\、一寸/\一寸仮家、さあさぁ許そ/\/\。
 明治二十八年三月十三日
 増野正兵衞小人目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、日々事情/\に事情心得んという処尋ねる、心得んやない心得んやない。一つ/\分かり来る/\。こうして居たら善い事聞けば、楽しみ事情聞けばどうと思う。事情に事がありたら節と思え/\。さあさぁ案じる事要らん/\。
 明治二十八年三月十四日
 平野楢蔵目の障りにつき願い。
 さあさぁ心得ん事情であろ/\。第一一つ見え難くい/\。見え難くいやない。見えたる事見え難くい。見えたる事見える。十分見えたる処、身の内目に見えん理ある。これ一つ放っておけん。何日暫く/\抑えてある/\。一つ改めて早く見えるよう。いついつまでじいとしておけん。一つそうしては取り返やしがならん。この一つの理聞き聞かず、強って一つ掃除、これ掃除早く治め。この一つの理が急ぐ/\。話し/\て相談為して相談為し下され。違うで/\。よう聞き分け。知らず知らず思い/\不義理事情、不義理事情、これ堅い理突っ張る/\。これ解きほどきすれば、今日と治まる。これ一つ早く諭しおこう。
 押して、内々の事か講社部内の事か願い。
 さあさぁ部下でもない。又内の事やない。おっとり何日という。三日は三日という、前なりたる。尋ねる事あろまい。人間心以て治めたる。なれど、急いで早くあちら事情こちら事情、早速騒がにゃなろまい/\。治めにゃなろまい。
 話して居る処へお指図。
 何ぼうでも悟り付かん/\。内になき世界になき、ぢば一つ/\。これ一つ第一残念でならんわい。
 明治二十八年三月十四日
 焼山善治五十三才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかなる事も尋ねる。身上ならん/\の処、尋ねる。どんな事、これ一つ思案第一。十分心持って一日と言う。中に身上不足、尋ねる処/\身の内借り物、一つ/\心得。この一つ案じる事要らん。なれど、成る程借り物第一。これ一つ早く諭してくれ。
 明治二十八年三月十八日午後八時
 刻限(本席島ケ原より御帰りの晩平野楢蔵目の障り願の前)。
 さあさぁやれやれ、あゝやれやれ。さあさぁ一時も帰るを待ち兼ねた/\。事情の話暫く事情を諭すから、落ちのなきよう十分書き取って、十分の心を治めにゃならん。筆が揃うたら話し掛ける。今晩の話という。事情諭すから、落ちのないよう付けて貰わにゃならん。これまで段々事情つかえて/\、一度速やかなる諭しとうてならなんだ。一日/\と勤めて居たから控えて居た。十分の心から、理を以て一寸連れて居た処から話す。所々国々十分の理が治まって、心の理を運ぶ。連れて居た見せた。これから話し掛ける。どういう事情諭すなら、皆んな尽してくれる中に、誰々とも言わん。成る程尽して居る中の理によって、これだけの道、大きい話ししてある。さあさぁ上からするやら下からするやら分からん。身上に障りという。身上に障りあって尋ねるから、一寸諭し掛ける。これから一つの話しするから理は間違わん。取り混ぜの内に一二三と印を打つ。これまで世上という、世界という、あくたもくたの道。中にも心に変わらん者もある。これは一つの話し。これから段々話しする。これまで長い道すがら、長々話しどうなりこうなり、所々には真実の理を治め掛けたる。皆な治まる。治まってあるのは、誠があって治まる。中にはどういう処もある。これから一つ尚も/\改めた上も改め、何でも改め。大抵始め掛けるが一、一と言うたら二が後になる、三はもう一つ後になる。世界あくたもくたの中、万に一つも/\世界悪風悪説、この理が会うたら何にもならん日があろう。ようよぅ往還あれど、崖道通らんならんような道があってはどうもならん。もう話ししようかと思い/\、ようよぅ越して来た。意見しようと思うても、意見聞かんと言う。これが一つの初め。澄んだ道から澄んだ心が鏡屋敷。澄み切ったもの、曇りあっては世界映ろうまい。少しでも曇りあっては、世界は丸曇り。まあまぁまぁと言うて聞き捨てた。日々に守護あればこそ、尽しただけの理がある。ならん中からこゝまでという。もう一つ世界映そうと思えども、裏も表も曇りなき鏡拵えねばならん。言う事も一つ、聞く事も一つ。これが曇りの端である。これから又一つ事情、これから一つの事情、一二三と言うたる。これから二と言う。にっこりしようと、はあと言おうと、たった一つの曇り、さあ晴らしてくれにゃならん。台になって晴らしたら、皆な晴れる。身の障りという。よう聞き分け。これより手柄さすで/\。さあさあしっかり定めるなら、一時に晴れる。それ世界すっきり晴れる。たった一つの聞き分けという。心にやめようと行こうと、たった一つの心。さあ聞き分け/\、聞き分けにゃならんで。さあさぁ変わる/\/\/\、多くの中、世界の中、信者信者と言うて日々連れて帰る。改める心の磨き。濁り言葉はなけれど、心に濁りありてはどうもならん。通るに通れん。あちらへ出越す、こちらへ出越す中に、真実信者に聞こえたら、どうするぞ。俺が/\と言うたて、澄まさにゃならん。皆んな中に上から澄ませ。空から澄ませば、皆晴れる。上から濁れば、はた曇り真っ暗がり。若き中内々の処、何度/\の詫び言。罪に落そうと思う。何度/\澄ませ/\。始め掛けたは、何以て始め掛けた。四方正面の理を以て澄まし掛けた。よく聞き分けてくれ。どれが悪いこれが悪いは、数々の中言えん。通りただけは心にある。手柄さすで/\。曇り洗い切る台とも言う。手柄さすで/\。さあさぁ高い所に濁り、一寸には数えられん。何とも一寸には現われん。もう一寸手が足れば俺も磨こうと思えども、高い所は手が届かん。よう聞き分けたら、何にも不足はない。誰も/\長う通ろというは皆同じ事、よう聞き分け。一寸速やか心という理改めたら出世/\。それぞれの心も改めるやろ。これではなあと、道を切ったる者もある。十分の道具めかえ/\。さあさぁ一寸に見えん/\。さあさぁ手柄/\、手柄さすで/\。さあさぁ明日日から話に掛かり、どうなるも思う処、日日照らしてくれ。どうでもこうでも道、心の理に曇りありてはどうもならん。行くも一つ帰るも一つ。みす/\の理というは、どうも治めるに治められん。出るも帰るも見んという理は、これまで楽しました甲斐もないわい。ウワヽヽヽヽヽヽヽ
 押して願い。
 さあさぁ身の内の障り、痛み悩みは神の手引とも諭したる。さあさぁ楽しめ/\。心の理は受け取りてある。こうと言うたらこうという理は見定めてあるから、第一の道具、一名からこうと言えばどうでもこうでも止めて見せる。台に成れ/\。幾名何名の中でも思うように行かん。よう聞き分け。それぞれ談じ合うてくれ。これまで何時どう成るともどういう心に成るとも、分からなんだ。教祖の陰神様の陰や。どう成りても構わん。ついの一つの事情、長いとも短いとも言わん。歎きの言葉も聞いたであろう。年が若い者、又候/\と言うて何にも兆しもなく、心になき者まで皆な煩わした。そのたった一つの理皆改めさすから、俺は何もした事はないと言う者もあろう。これだけ諭したら十分の諭である程に。
 明治二十八年三月二十三日
 足立亀助身上願い。(福知山支教会長)
 さあさぁ尋ねる処/\、どうも身上一つ心得んであろう。尋ねるまでやろ/\。これまで事情段々聞き取っての上であろう/\。一時身上自由ならんという一つの理を諭しておこう。どういう理を諭す。今の心一つというは、最初掛かりというは何でもと思う理より、こゝまでと言うなれど、今一時の処、こうして居ては世界の処もどうやろうと、段々心に理を沸かす。世界の処世上の理、どういう理が立つぞ。ようよぅ聞き取って、一つ取り直しゝてくれねばならん。内々にもこんな事とは更々持つなよ。よう十分理を聞き分けてくれ。これ一つの理を諭しおこう。
 明治二十八年三月二十四日
 陰暦四月五六日宇佐支教会開講式につき本部長出張の儀御許し可否願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまあ所々に一つ/\事情という。何も軽い重いの隔てない/\。一つ理治めたる処、一つ成る成らん処、一つ成る処諭さにゃならん。遠く所でも尽さにゃならん。又軽き事情、又々事情ある。よう聞き分け。大抵というは又一つ許しおく。なれど、まあ一人代人以て諭せば、一つ聞くであろう。
 押して願い。
 さあさぁ代人を以てこうという。一つ理治まる。又々後々事情あるによって。
 明治二十八年三月二十五日
 下村賢三郎病気に付き、山沢為造尋ねに行く事御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ遠く所であろう。事情一つの理、又々心という理はいついつまで、一つ治まりてこうと言えば、一つ許しおこう/\。
 明治二十八年三月二十六日
 郡山分教会長平野楢蔵熊本へ派出願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々一度という。さあさぁ事情それは心に委せおくによって、さあさぁ心に委せおこう/\。
 明治二十八年三月二十七日
 山村のゑ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、成らん事情を尋ねる。いかなる話、事情によりて身上と言う。不足なる/\。不足なれば心と言う。これまで段々尽す処運ぶ処、よう聞き取れ。尽した理は無にならん。よう聞き分け。一寸暫く/\これだけ道のため苦労して居る中に、どういうものと言う。この理は必ず/\思わぬよう。心に持たぬよう。内々銘々それぞれも、よう治めるよう。聞き分けるよう。
 明治二十八年三月二十八日
 吉岡栄蔵妻さと身上願い。(近愛支教会長妻)
 さあさぁさぁ尋ねる処/\の身上、理の許りる処、ちょとの理ではない。必ず軽く思うな。一つ名の下りる理は、なかなかの理である程に。普請に掛かって居る。身に又事情どういうものと思うであろう。古き処、又艱難苦労因縁の道、年限の事情心の理、三つ一つの理を台として、よく聞き分け。尽す理は受け取る/\。又身上大層であるなれど、内々心一つ。心次第である。よくこの理を聞かせおく。

 明治二十八年三月二十九日

 天理云々に付中山会長心得までに願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ理によって事情の理、一に持って尋ねる。まだまだ一つの理が分からん。どうしてもこうしても初めという、諭し掛けた理、この道が分からん。本元を知らん。一時分からん理、段々に分かって来る。道という、分からん者に言うたて分からんなれど、日が出て来る。どう言うもこう言うも、治まる日が出て来るから、皆な心配は要らん。皆な守護、さあと言うたら出るで。さあと言うたら成るで。
 (4月)
 明治二十八年四月三日
 柿谷達太郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身の処いかなる処尋ねる。尋ねるから一寸諭しよう。身上不足なる処、何故なると、日々内々銘々も思うやろ。まだまだ先々は長くの事情、日々運ぶ尽す中に事情ありては、どうもなろうまい。分かろうまい。よう事情の理を聞き取って、やれやれ頼もしいという一つの理を治め。世界事情の理を、心一つの理に治めるよう。世界にはどんな事情もある。どんな理もある。道のため運ぶ尽す理は日々にある。これまでの処、何でもないようなもの。よう心一つの理を取り直してくれ。何も案ぜる事は要らんで。案じてはならんで。
 明治二十八年四月四日
 辻豊三郎ととめぎくと縁談の儀願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条尋ねる。繋いだ日結んだ一日の日を生涯の理に治めるなら、十分なれど、中にどんな事情神に尋ねてしたなれど、こんな事言うような事ありてはならん。そこで銘々それぞれこうという理さえ結べば、一つ運んでみるがよかろう。
 明治二十八年四月五日
 教長本局管長御迎えのため出発御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一日二日この事情、又一日二日この事情、それだけの義務は尽さにゃならん。何時用がつかえるとも分からんで。そこで、一日二日の事情を以て出越すよう。
 随行員篠森乗人、松村吉太郎の両名御許し願い。
 さあさぁその処は事情、又内々事情、又出越す処の事情、願い通りに許しおこう。
 明治二十八年四月十日
 高安分教会教祖を御祀り致し居りし座敷取り払い教祖の御殿を新築致したく、就ては右座敷は教祖の御入り下されし座敷につき取り払いても可然や伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つ事情を以て尋ね掛ける処、心に掛かる処もある。こうせにゃならんと思う。こうせどうせとは言わん。どうしてくれと言わん。ぼつぼつの心を持ってやるがよいで/\。
 明治二十八年四月十一日
 前川菊太郎明日か明後日か上京するにつき願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、さあさぁどうでもなろう。まい/\一つまあ談示一つ事情。それぞれ一つ事情であろう。何か万事一つ許しおこう/\/\。
 明治二十八年四月十一日
 足達保治郎四畝二歩宅地買い入れ御許しの願い(本席宅東の地所)。
 さあさぁ尋ねる処/\、時を以て/\。成る時あれば成らん時もある。時以て事情運んでくれるよう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十八年四月十一日
 増野正兵衞小人二人の目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上心得んは一寸案じる。案じる事要らん。まあ一つ事情できたらどうであろう、これ事情に理あろう、思う事情一寸内々どうであろう。皆な思う処、先長く思えば長い。一時以てこう、前鮮やか事情思う処、よう聞き分け。年取れたる者は今日言うて今日に変わる。明日言うて変わるものや。そこで変わる事情楽しましておけば治まる。どう成るこう成る楽しませて置けば治まる。どう成るこう成る楽しましておくがよかろう。小人案じる事要らん。案じ過ごす内々聞き分け。道々の処、先もある。日々案じる事要らん、と毎度諭してある。案じてならん。これ内々治めてくれ。
 明治二十八年四月十七日
 本席目の御障り御伺い。
 さあさぁまあ一寸尋ねる処/\、指図というは幾重指図及んで実々口説き諭したるなれど、とんと心得ん事情であろ。もうすっきりなあ、皆な一つ事情思う処、これ聞き分けにゃ分からん。もう速やか。今日は身の内少しよいという、又悪いという処から勤めさしたる。日々事情どれだけ重なる。一時見れば計り難ない。よう聞き分け。遂に/\話し諭したい。どれだけ諭したかて、ほんの掴みさがしたるようなもの。日々運んでる中に、ほんに安心してる処あろうまい。よう聞き分けにゃならん。人間心の治まり所という。どれだけの中に、不自由艱難嬉しいという。遂に分かるもの。年一つ数えてみるがよい。年限長き諭しある。年限聞き分け。一日も休んだる日ない/\。楽しみの中にとんと一つの理にうっとしい。うっとしいから聞き分けにゃなろまい。よう聞き分けにゃならん。放っておけば、いつまでも一人居らん/\と言う。日々の日を遅れたる。一日の日運び難ない。よう聞き分け。身の内と道と理と日々運ぶ理と三つ諭したる。それぞれ皆な心の理失うて居る。そこで分からん。そこの処、とんと運んでくれにゃなろうまい。
 押して、政甚の処ですか、まさゑの処ですか御伺い。
 さあさぁ皆な尋ねる処/\、治まりありて治まりない。どうもなろうまい。誰がどう、心治まらんから万事治まらん。皆な根を洗い/\、速やかならん処から、事情どうもならん治まらん。根からすっきり洗い、大望の処からせいとは言わん。一人から治まりたる処よう聞き分け。訳も分からん処から、この道元々破れ道、細き道忘れて、今日成りたる道ばかり見るから分からん。元々根から洗うてすっきりと言う。
 同日、教長御身上御伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれ身上という。身上今日速やかありて、一時心得ん処、万事の処聞き分け。まあ身の処が不足なる。まあ明かい処/\、日々明かいなれど、心の道事情これどうもならん。何故どうもならんというは、一つの物持って一つ、二つ持って二つ、三つ持って三つ、難しい諭、よう聞き分け。一時の治まりというは、いずれというは、どうもならん/\。よう聞き分け。物に譬えて諭そ。損じて了たらどもならん。早く修理掛からにゃならん。年々修理/\。破損なる。破損なり切りたら、修復に掛からん。これ一寸聞き分けてくれ。
 明治二十八年四月十九日
 内務省より鳴物の内三味線入れるのを喧しく言うによって、三味線に代え琵琶のようなものに御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどういう事こういう事、一時分かるまで心が澄まねば、許すという理もならんという理も、日々であろ。どんな事も出る。出ても何か見るであろう。心に持って。
 明治二十八年四月二十七日
 教長身上御障りに付き、ほうそ守り遠方の人折角参拝せしも渡し兼ねるにつき、本席に書いて頂きます事は如何で御座りますや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時以てどういう、鮮やかなる理成る。日々遠く所、一度二度の理、一つ理により代わり、代わり事情は席に万事委せある。席にそう言うてくれ。万事すっきり委せてあるによって。
 明治二十八年四月二十七日
 増野正兵衞目かい、小人おとも目にやに時には血が出る、首筋に大き出物の願い。
 さあさぁ尋ねる、余儀なく事情尋ねる。尋ねていついつ事情、毎度/\身の処不足、あちらが不足、こちらが不足、あちらがよいと思えばこちら、どういう処余儀なくの処、善き事情諭しよう。これまで長い事情幾重の理、日々運ぶ処、皆々事情よく聞き取れ。内々事情日々運ぶ中/\、中に日々の理、内々心得んなあ思う処、運ぶ中忘れられん。これ一つの事情、まあ一つぢばと言うてある。ぢばの中一つもうものと言う。伝とうよう、成る程一つ忘れる。万事一つの事情、遠い所一度二度三度、どんと集まって集まらん。第一一つ事情いかなる事情、いかなるも内事情、小人見難くいなあ。これして神の使うとも神の道具とも言う。神の働きに間違いあってならん。話纏まり放ておけばあちらから間が抜ける。当分こちらが帰らん、あちらが帰らん。皆な理が遅れる。縺れたら先も縺れる。口は何処やら分からんようになる。銘々仕切って一つ内々心に掛かる。掛けて運び方なく仕切って皆な集まる。そもそもどうもならん。長い日放っておけん。ついつい皆な戻る。仕切って事情、銘々身に掛かる。敷いて詰めて、他にそれぞれ日々の処どんな運び方、戻る、帰るとんと集まらん。放っておく。先という治め方一時大層、仕切って運ぶという心を定めてみよ。よく聞き取れば十分談示、一つ掛かり掛けたら、すうきり一つの理を聞き分けて治めてみよ。
 明治二十八年四月二十九日
 事情願の前にお指図あり。
 さあさぁ尋ねる。席々これまで事情にて、もう日々の処つかえ/\て、一日の日事情運び/\、そこで一日なりと/\事情運ばしてある。席がどうもならん事は一寸はない。事情によってどうもならん。多分/\の事情つかえて居る。一日一席となって居る。これが日々運び越してある。運ばさにゃならん心にとって事情運ばしてある。皆な待って居る。なれど、四五日の処事情休ましてくれ。そこでどういうものである。戻るや否や一日もなあ。一日の日も休まずして退屈/\、十分の退屈、用が増えてある。皆な刻限以て働かさにゃならん。もう程のう戻って来る。
 (5月)
 明治二十八年五月五日午前九時半
 平野楢蔵身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に心得ん事情いかなる事情いう。何が間違うたる。何か分からんからと尋ねる。それは十分の理を諭す。よう聞き取れ。思い掛けなき事情、一時一つ身に迫る。万事何かの処こうと言えばこうと治まる/\。皆寄り合うた理で治まる。他に事情ありてと思う。なれど、外々事情はなきもの。これまで大抵/\の事情、始め掛けたら治まる、治め掛けたら治まる、治め掛けたら治まる。前々にも指図したる。人間心で言うやない。これまで一つ/\何かの事も理で治め来たる。よう聞き分け。治め方の談示/\、幾晩運んで治まりてあると言えば、治まってあるようなもの。ほんの一寸の治まりである。身上から事情できて、ようようの道が一寸分かりただけのもの。万事心に掛けてどうこう思うは理。よう聞き分け。ぢば一つ屋敷の事情なら放っておかれん。さあさぁ指図という。その場で直ぐ調う事と、中には刻限の理でも遅らしたる事情があろう。あるから今日の日という。どうこう想像して、これは見て居られん、放っておけん。不自由して居るという。不自由というは、喰わず飲まずして居る者が真の不自由であろう。外々世界道のため喰わず飲まず通りて居る者もあろう。この屋敷に喰わず飲まずに居る者があるか。さしてもない、しても居ん。刻限話事情諭したる処、身上から諭す理、会議はく処の理、又々及ぼす席事情許してある事情ある。よう聞き分け。三年五年では不自由と言わん。これより一つ取り替えて、身上今日の日どういう事情さらさら持たず、身上ちゃんと治まってから一つ事情という。さあさぁ止めるやないで。罷めるやないで。さあさぁ又々一つ話という。分かりてある/\という。必ず心に持たぬよう。指図は神がするのや。人間の理を以て諭するやないで。想像の中から理を拵える。集まる集まらんの事情を拵えたら、心に苦しむ理も拵えにゃならんで。
 押して
 さあさぁ皆んな一つよう聞き分け。思い過ぎてもならん、又思い足らいでもならん。この頃何よの事も指図で治まるから、年限重ねるだけは許さんで。これだけ指図しておこう。
 明治二十八年五月五日
 山田伊八郎及び小人三名の障り願い。
 さあさぁ段々事情を以て尋ねる。いかなるも日々あちらどう、小人どう、何人何人の中、いかなる事情であろ。何が違う間違うて居た/\。サンゲもなく余儀なく尋ねる処、よう事情聞き取れ。内々長らえて道すがら、長い/\よう聞き取らにゃ分からん。他に事情世界と言うであろ。世界の中、信心の場所/\、幾重信心の場所、段々尽したる処、よう聞き取らにゃならん。因縁世上諭する。銘々代々も聞き分けにゃ分からん。これだけ道を通り、尽す理は受け取る。運ぶ理も受け取る。長い年限も受け取る。内々銘々それぞれ子供不足どうあろう。思う理であろ。よう聞き取れ。人を頼むという。実の心と人を以て頼む心、実の理を頼む。実々その日/\の理を免がる。よう聞き取れ。又々一つの理を諭する。内々の用、よう仕掛けたる。元々の理の始まり聞き取れ。長い間であろう。ほのかの理であろう。理を見て年限の事情、これまで難儀奈落の理、この理を内々サンゲともいう。世上には何をせえでも時節、この道、長々の道によってこれだけ聞き分けるなら、内々タンノウすうきり。何名何人あってたんのう。因縁の理を聞き分け。因縁のサンゲとも言う。内々案じる事は要らんで。案じてはならんで。
 明治二十八年五月十日
 教長南海分教会にて身上御障りにつき事情申し上げ願い。
 さあさぁ悠るりと話しする/\。急えて話し難くい/\。他に事情世界事情早く運んで了うがよい。
 明治二十八年五月十日
 山田作治郎妻とめ前日身上障り有之し処、教長身上お障りにつき、分教会に於て後々の心得のためお指図願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ万事の処はようよぅ以て一時/\。皆な済んだる処、又一つこれはと思うた日もあろう。又中にどうであろ/\。余程大変事情ありたであろ。日は安心なる処見て、これから先今までこれではなあと言うた理を以て、いついつまで取り計らえ、取り扱え。それで治まりつくであろ。案じる事案じる処一つもない。
 明治二十八年五月十日午後
 教長昨夜南海より帰部、御身上手足自由叶わぬ事情御願い。
 さあさぁ一時を以て尋ねる処/\、身の障りはいかなる事と皆な思う処、一時以て障りやあろうまい。前々事情一つ、ならん処どうなりこうなり治め来たる処、中に変わり、身に堪えられん処、何でも彼でも尋ね切りて/\。身に事情あれば放っておく事できん。一人掛かる処、今に今の理ではあろうまい。短い間と言えば長い間である。銘々事情尋ね掛けるからは指図に及ぼう。身に堪えられん事情より改め。あちらちょい/\こちらちょい/\の事情諭してある処、ほんに成る程と集めてくれ。放っておけばおける事もある。なれど身上に事情あれば放っておくことできようまい。ならん事情存命中の事情なら、一人をやと見て、ほんに頼り治めたる事情。又一つ代かわりて事情と言えば、指図一条で運び来たる。これまで何ぼも幾重の指図もしてある中に、そのまゝの事情もある。よう聞き分け。人間心の理と又皆んな双方頼もしい理と聞き分けてくれ。一人に掛かれば一人に掛かりてある。日々身上に事情あれば勤められようまい。一人の心の理という。人間の理というは、よう聞き分け。多くの中に、どんな理もある。そのまゝにしておける理とおけん理とある。皆んなそれぞれそもそもの理では治まらん。人間一人の理察してくれ。人間の心を以てこうという理は、言えば成る程の事情もある。なれど、長う/\このまゝ放っておけば、どんな事情になるとも分からん。一時以て心の治まる理諭さにゃならん。安心さゝにゃならん。先は放っておかんと言うても、一時の心なくば、どんなタンノウさしても治まろまい。追々延べ/\の理は、今までは許しおいたる。なれど、ころっと一時成る程の理を治めにゃならん。気を休めさせ/\という理は、これまで幾重にも聞かしてある。今まで指図の理を外したのやない、外さしたのや。これ一つよう聞き分けてくれにゃならん。
 押して、安心は本席。
 さあさぁ皆尋ね掛けたら一つ/\分かるやろ。もうこうと言えばこう治め掛けても、どうでも治まらん。いずれ治まると言うて今まで捨てゝおいたる。どうでも治めてくれ。寄る寄らん戻る戻らん。戻ったかと思えば又出る/\。治め方一つで治まる。こうしてこういう事になれば、先々治まらん。先薄いという、先の理ある。先の事情があるで、早く取り替えてくれにゃならん。
 又押して
 さあさぁ皆な談じ合うてくれ/\。一人も隠し包みは要らん。皆んなそれぞれ事情以て話し掛けたら、こうなったという。身上に切なみ見て居られん。日々の曇り悩みは、なかなか大変長い間である。入り込んで段々諭す理から聞き分け。こうと言うても、又そうやないという事情を以て治めにゃならん。
 明治二十八年五月十二日
 飯降政甚東の方へ治まりて後を継ぐ事情運ぶ件願い。
 さあさぁ段々事情以て事情尋ねる処、さあさぁよう聞き分けにゃ分かり難ない。ものというものは旬がある。道理諭せば皆旬がある。旬が外れると、種を下ろしても生えるものもあれば、生えんものもある。旬が外れば覚束ないもの。どんなものでも旬が外れると、一花だけで落ちて了たら、どうもならん。これから一つの理を聞き分け。一時一つ分からんようになったらどうもならん。一つ大切々々心の理を静めて聞けば、これまでの理に鮮やか分かる。身の内切なみ病むも心一つ、難儀するも心一つ。よう聞けば早々一つ治まる。この事情聞き分けば分かる。事の集まる理、年限経ってどうもならん。年限経った中に喜ぶばかりならよい。口説きはすっきりならんで。年限経ってから功を積んだてどうもならん。有るうち見るうち楽しみ尋ねる理なら一つ受け取る。又一つ用いる。身上ありて楽しみ、身上ありて道である。これ一つ聞き分けてくれにゃならん。身の切なみありてから改めりゃ、どんな事でも改められる。
 西の方古き建物永尾よしゑの住居とする願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、協議として治まる。理を集めたら、善き事と思えば早く運んでくれ。中にしんの改める。どうせいとは言わん。身の内かりもの事情諭したる。後々銘々の物はないもの。世界、名がありて性なきものあろまい。これ一つ考えてくれば分かる。よう聞き分けてくれるよう。
 梶本、まさゑ建物一軒建てる願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる処/\、治まり次第/\。実を尋ねて治まり次第/\。治まる事情何時でも/\。
 政甚東京より郡山へ連れ帰りある処、本部へ連れ帰る願い。
 さあさぁこれこれ尋ねる処、これも一つ話せにゃ分からん。何度も/\心定めずしてあちらこちら騒がす処、分からんは世上理である。又一つ大きようなものでも、旬を見れば小さいようなもの。人間の事情以てすっきり切り払うた/\。なれど神が繋いである。一先ず人間心で切り払うた。世上の理から切らにゃならん。又人のためである。一時以て尋ねる処、連れ帰れ/\。何であったやろうというようになる。連れ帰れ/\。
 梶本、まさゑの中調和の事情願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、よかろうと思う理が悪い。これはどうである。人の心は分からん。他によかろう/\、どういうものあれだけの事は何であろ。一つ理を一つで分からん。あちらの理もこちらの理も、二つ一つの理を寄せて何でも彼でも理を寄せて、それより集めるがよかろう。速やか治め掛けるがよかろう。
 押して願い。
 さあさぁ尋ねる処、どうもこれ一つようて一つ悪い。これ、どちらも聞き分けてくれ/\。仲好く治まる理、どちらの理も聞き分けてやれ。日々見難くい/\事情、とんと日々の心が治まり難ない。これであったか/\。一時の処早く治めてくれるよう。
 梶本籍を本部内へ引き取りの件願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これはどうでもこうでも、こうと言うたら治めてやらにゃならん。これ諭して、治めりゃ治まるような心を治めにゃ、治まらせんで/\。この屋敷鏡屋敷。曇りありては鏡屋敷とは言えん。言う事する事違うたら治まらせんで。これだけ諭しおく。遠慮は要らんで。遠慮するから治まらん。神の指図を受けて遠慮して居ては、指図要らんもの。後へ戻る方が多い。何もならんようになる。遠慮するから事が遅れて来るのやで。
 明治二十八年五月十三日
 教長御身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上/\これさあさぁ堪えられん/\。一時堪えられん処を尋ねる。双方の理であるで/\。双方の理というは、前々指図どういうものと、それ一寸には湧くであろう。旬という、一つの理を諭したる処から、万事世界にも一つ理がありて、今一時に掛かるとは思わず/\、一寸の事情ではない。案じる理もあろ。身上に一つどういうものと尋ねるも同じ事。早く万事の処、どれから眺めてもほんにそうやなあ、と明らか道を運んでくれ。こう言えばそんならどうなろうと又思うやろう。身の内障る。今一時の事情やない。なかなか長い/\事情である。前々事情ありて、又遠く所で事情ありて、戻る道筋の処よりよう思案せよ。これ聞き分けてくれねばならん。一人ではあろうまい。一つの事情、一時世界の処も成る程という事情、重々さあさぁ早く/\一つ事情。
 押して、院長でも招く事で御座りますや。
 さあさぁ前々事情運んだる処、一時伝えて早く運んでくれ。こうすればどうなると思うやろ。思たてならん。しっかり/\。
 押して
 さあさぁ事情尋ねる。身上どうであろ。案じる処の理を尋ねる/\。案ぜる処の理は一寸に諭し難くい。よう聞き分け。一段治まったら治まるであろ。これ一つ諭しおくによって。
 又押して、医者の事情願い。
 さあさぁ尋ねる処、さあさぁよう聞き分け。世上には皆これ何という/\、これ第一の道。今の一時やあろうまい。前々より諭したる。さあさぁ早く/\事情運んでくれ/\。
 引き続いて御諭し。
 さあさぁよう聞き分けておかにゃならん。一時なるとは思うやない。これ聞き分けたら強い話し。聞き分けなんだらどうもならん、弱い話し。これよう聞き分け。さあさぁ幾度思案したとて、こういう時は思案付かん。又言えるものでもなし。それより、一時も早く順序世界明らかという事情を運んでくれ。内々もよう聞き分け/\。よう定めてくれ/\。定めるというはどんな道、神と言う言う。定めるならよう聞き分け。成るも神成らんも神、成らん神なら要らん、と言うやろ。さあさぁ万事神一条の道という理を治めてくれ。これ一つ聞き分けにゃならん。
 明治二十八年五月十三日夜九時半
 教長御身上大変迫りしにつき御願い。
 さあさぁもうよい/\。言わんかて分かりてある。今夜の事は分かろまい。いかなる事も神一条の道、神一条の理を立てるという事は、前々諭したる。今日になる、今日になるとは更々思うやないで。一時の処、身上迫ればどうもならん。何が違う、彼が違うとは、思うまで。これまで段々前々よりもくどう/\諭したる。今夜になりて、どんな事も思い出してくれ/\。
 押して、詰員一同御詫び一心の願い。
 さあさぁあってはならん/\。あっては気の毒や。皆な諭したる。一時を以てどういう事と思う。よう事情を聞き取って悟ってくれ/\。一時の処、事情は一寸、一つの理計り難ない/\。これから心得のため諭すから、古い者こんな事では/\と思うて通りて来た。経ったら安楽のようなもの。一時一つの思案。思案というては、この上の思案はあろうまい。一時どうなろうというようになれば、どうもなろうまい。早く/\と事情、これまで何遍諭したやら、これ知れん。よう聞き取れ。一時の処、どうなろうと思う。双方の心にとって皆々高い低いの理はない。ろっくな道なれど、勝手の理より段々高低の理を拵え、あちらへこちらへ擦れ、心の理は散乱。たった一つの理を、兄弟一つの理、後より出けた理もあろまい。先へ出けたという理はない。どうなろうと言うようになりてからは、どうもならん。皆な打ち捨てたる事情もある。よう聞き分け。続くだけは続かす。続かんようになれば、続く理を拵えておくから、何も案じる事は要らん。
 暫くして
 道を案ぜるやないで。道と一つの理とは、ころりと間違う。これだけ聞かしたら、確かに/\。
 明治二十八年五月十六日
 畑林徳治郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ余儀なく事情以て尋ねる処、どういう事であろう。一つの心を以て、皆々それぞれ聞いて居る。銘々それぞれ諭して居るであろう。日々多く諭して居る理、銘々理治め。身上不足なる。一度の指図一つの理、鮮やか思惑の理もあろうまい。一つ/\の心と言う。日々である。銘々こうなると思う理、諭する理。為す因縁諭する。因縁と言うて了えばそれ切り。因縁ならば、前々事情によって身上に障り、段々内々運ぶ尽す事情によって選り出す。尽した理は一代やない、二代やない。末代捨てさしゃせん。よう諭してくれ。
 明治二十八年五月十八日午後六時
 教長御身上今一段速やかならぬにつき御願い。
 さあさぁ段々事情尋ねる/\。もう大抵の事情はそれぞれ皆んな聞いてもあれば知りても居るやろ。皆な知りて居る。どういうもので身に迫り切る/\。これで大丈夫と思う。なれど、未だ身上迫る。もう一段いかなる事と尋ねる。前々事情以て諭したる処、成るも神成らぬも神、と指図したる。これからよう聞き分け。どうでもこうでも助けにゃならん、どうでも助からにゃならんが理。中に日々心病む処より聞き分け。神は捨てるという理はない。助けたいが一つの理、捨てる理はなけれども、よう聞き分け、日々皆んな残らず可愛理、日々可愛ならこそ、分け隔てないのが一つの理である/\。まあまぁ大切ない身体と言えば、もう一人取り返やしのならん理である。一つの理がどうも分からん。もうよいかと思えば又事情、一時の処はどうもあろうまい。なれどよう聞き分け。身の内障り、どうなってもこうなっても一つの理、切っても切れようまい。離すに及ぼうまい。この身上不足なる事情、よう聞き分け。もうどうなるか知らんというようなもの。一時の処出越して、遠く所より、道中ながらの事情鮮やか、内へ治まり、一夜明くれば自由ならんという処を聞き分け。一寸には行かん。案じると言えば案じる、案じなきと言えば案じなき、仕切った事はどうも一時の理に述べ難くい。この場に立ち並んだ者は皆な心の理は一つであろう。放っておかせんで/\。
 押して願い。(談示の上取り定まりた処を早く運ばして行く事でありますや願い)
 さあさぁこれまでの処、運ぶ/\処、もう長い間であって、どうも見難くて/\ならん。一つの理によってそもそもの理、どうもなあ/\。これまでに運び運んだ道がなあと思い思わした処、こうなってからは遅いはやいやい。ワヽヽヽヽ、ならん先にとこれまでに段々聞かしたる。ならんはやいやい、日々錆た理の錆は、磨くに磨けようまい。遅れた事情は急いだ処が定かならんものや。叶わんものや/\。
 押して
 さあさぁ尋ね返やす処/\、一日/\早く/\、一日も早くこうしたならばこうであろうかと思う処、理に理の迫りた処、今どうしようこうしようとまゝのものなれども/\、何程の処諭すとも、一時の処今の処では身に応えんと言えば、案ぜんと言えようまい。二三日の処心を合わせてくれよ/\。繋いでくれよ/\。何も道は案ぜるやないで。道という道は大きい処も少ない処もない。どんな危ない処あっても案じる事要らん、皆々世界打ち響いたる処、心に掛けぬよう。一時の処何も口説きは要らん/\。
 暫くして
 さあさぁ運ぶだけは運ぶが理である。放っておく事はでけん。一つ/\運んで又一つ話し、皆々心一つの理合わせてくれにゃならん。道治まりたら先々道という、心得という理が第一。目に掛からにゃ知らん、知らんという理は消す事はできん。身に付いた理であるから、消す事はできん。よう、これだけ聞いてくれ。
 明治二十八年五月十九日
 陸軍恤兵部より、軍資献納に付明細書差し出す儀通知有之につき、如何致して宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情/\というは、それは一寸には何っから取りたらよかろう、どうしたらよいやらと思う。前以て献金。誰名前にして、名前なくしては出せず、教会は一つの元として、理を出した中には、陰でなあ/\。疑い心というは、世界でいろ/\細こうして、一つの理を運ぶがよかろう。
 押して、本部より分支教会の区別をして差し出して宜しきや。
 さあさぁ世界疑い心から見れば、何っからどうした。たゞ一つの理に運んで了えば疑いなきにしもない。前以て一名の名前にして出してある。この道は欲もなし、心から出たもの。そこで、これだけ誰がどうした言わずして、一名に治めたる。この事情も一つ話しせにゃ分かろまい。
 明治二十八年五月十九日午後七時半
 分支教会長一同帰部の上、教長御身上につき、本部員共に分支教会運び方将来心得事情願い。
 さあさぁ段々と事情運び/\、又事情に事情、皆なそれぞれ遠く所心事情を以て、一日の日に尋ね出る処、よう皆な一つの事情から、心という理を持ってくれにゃ分からん。もう穏やか行けば、穏やか心で、心を沸かさんよう。よう聞き分け。皆な説という理がある。どういう説もある。説聞いて段々事情できたら説だけやない。真の事情になる。真の事情になりたら、取り返やすに取り返やされん事になる。皆な兄弟連れ戻りたから、よう聞いてくれ。長らくの道の事ならどんな日もある。良き日ばかりなら良いなれど、そうそぅは行こうまい。よう聞き分け。慎みの心が元である。明らかというは慎みの心。一先ずは、怖わき恐ろしいという日もありた。実は天の理、天の理は誠一つの理と言う。一度二度三度は見許してある。可愛一条から許したる。なれど、心の理より起こる事は、皆な適わん。この道という、元は細い道、所にどうという者もなし、今の処ようよぅ所々道開けたる。これ一つ台として拡めば、段々道と言う。これまでの処追い払われ取り払われ、どんな事情もありたやろう。なれど今日という、皆なそれぞれ理の治まりたるは真実台と言う。よう聞き分け。これまで艱難の道を通したる。どんな日もあったやろ。何でもというは、世界国々それぞれ多く道が付いて、一つ/\兄弟の元を拵え掛けたる。兄弟という理を聞き分け。人間という、元々一つの理より始めたる。兄弟なら兄弟という意味がなくばならん。なれど、中に兄弟心が合わん者もある。皆なそれぞれ心より合わせてくれ。聞いたる者より合わせてやれ。そこで聞いたる理、神の自由という。日々疑いすっきり晴れてこそ、理と言う。身の内かりものの理は日々説いて居る。日々説かしてある。日々世界理を出す。元分からんから皆な寄せたる。それぞれ心の理を合わすなら、どんな事も叶わんとは言わん。兄弟というは、今一時諭す理が兄弟の理。成るも神成らんも神という理は、こうという精神を定めるなら、受け取らんとは言わん。受け取らにゃならん。受け取れば安心、皆な改めて定めてくれ。今の一時どうなろうというようにならねば、後の理が分からん。後の理が分からねば、先の理が分かりそうな事がない。よっく後々思案して、皆な兄弟諭し合うて定めてくれるがよい。
 押して
 さあさぁ尋ねる処/\、どんな事情も諭してくれにゃならん。うっとしいような日でも、又照る事もある。陰ばかりやない。これ一寸諭しておこう。
 前川菊太郎居宅新築願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、それは順序と言うであろ。さあさぁぼつぼつ一つ/\理を運ぶ。これ一つ担うておく。あちらも傾ぶかん、こちらも傾ぶかん。傾ぶいては身に持たりゃせん。これだけ諭しておこう。
 政甚東の方本席御宅にて住居の事情願い。
 さあさぁこれまでの処/\、幾重の思案も付かず、心も定まらず、日々席勤め、一つの心というは、夜々の理には思い出し、心を病まして、どうも諭しもでき兼ねたる日もありた。日々遅れ/\て、とんともう分かろかと思い/\通りた。旬々という、旬に治まれば末代、と諭しおこう。神一条に濁り曇り更にない/\。なれど、取りよう伝えようによりて曇りが始まる。曇りては神の道とは言わん。よう聞き分けてくれ。道というは、どれから教えに来たのやあろまいし、元々始め掛け事情より聞き分けてくれ。神一条の理は真っ直ぐなもの。真っ直ぐなればこそ今日の道と言う。一つ治まれば末代の事情、これ聞き分け。分からんから分からんようになるもの。もう一つ分からんなんだら、すっきり分からんようになる。取り返やしのならんようになる。これ聞き分けてくれるよう。
 明治二十八年五月二十二日朝
 前川菊太郎副会長選定の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまぁどんな談示どんな事情、日々それぞれ心に掛かり、心使い、ようよぅ分かり話し合う処、尋ねた一条ちゃんと皆な戻らんという精神を定めて尋ねたら、こういう諭しは初めてする。会議/\と言うて働いても/\、用いて貰わねば働き損のようなもの。世界の道は実を働くで、鮮やか鏡屋敷の理も立つ。これまでの処は、何をしたんやらというようになれば、理の持て行き所はない。こういう話しは初めて聞くであろ。これより始め掛けた理に基づき、今までの人間の心を以てするから、神の理が欠ける。薄うなりてからはどうもならん。こんな事情初めやで。始め掛けたら治めにゃならん。まあまぁ一つこれもこうせにゃなろまいか、と思うやない。皆な指図する。これまで人間の心を以てするから、縺れ縺れて持ちも提げもならんようになる。これから始め掛ける。筆に留め/\。筆に留めたら、その理に定めにゃならん。夜も寝られん程会議をしても、用いねばどうもならん。縺れ/\の理はどうも受け取れん。受け取れんから困る日がある。取り返やす事でけんようになりたらどうもならん。まだまだだんない/\と人間の義理を持つからどうもならん。これまで席と定め段々話し伝えたる。何程留めても理が治まらねば受け取られん。不承/\の理は受け取れん。よう聞き分け。この者一人放っておけん。担い柱控え柱と言えば、皆な一時以てこうせにゃならんと思う処、今一時に聞いて、諭する事は一寸に出来ん。又々旬を見て話し、旬が来たなら刻限という。刻限は旬を外さんための刻限。刻限の話皆伝えて筆に留めてある。なれど、皆な外し/\て来た。筆に記しあっても、これは一寸こうしておこうと言うようではどうもならん。ならんからこういう事になる。刻限以ての話し、指図用いねば尋ねは要らんもの。今までの処過ぎたる話、取り返やしはならん。何でも彼でも助けにゃならん、助からにゃならん。なれど、助からんというはどういうもの。よう聞き分け。これまで長い道中という。どうしよう知らんというような日もありた。指図これなら違うまいと、これまでの刻限調べば、成る程こうという理も分かるやろ。これ分からねばならん。これから話しする。よう聞き分け。みんなそれぞれ皆なまちまちの事情改めて、一時を以て掛かれども言い難くい/\。なれど、要らんとも言い難くい。刻限を以て諭そう。刻限何時とも分からん。筆に留めた理より頼りにさえすれば、何も言う事はない。なれど、刻限の指図、ぐるぐる巻いておいて納い、紙の色の変わる程放っておいてはどうもならん。そこで、これまでにも遠慮気兼は要らんと伝えたる。遠慮気兼は理の集まらん種である。夜々費やした処が何にもならん。これよう聞いておけ。
 押して 第一、たゞ今の御諭によれば後々談示の点も刻限で御知らし下さるや。
 さあさぁまあまぁ尋ねる処/\、分からにゃ尋ねにゃならん。分かるまで尋ねにゃならん。前に尋ね出した理は急いで急がん。刻限に知らすという、後々の理はこうという事情なら、続いて諭すによって、思惑通り尋ねるがよい。
 第二、本部会計一手の事情。
 さあさぁそれは/\よくよくの理を集めてくれた。それは十分待って居たわい/\。遅れてあるから、こういう事になったのやわい/\。それはよう集めてくれた/\。さあさぁ許そう/\。
 第三、本席の宅を政甚の名前に切り換える願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一屋敷/\幾重の棟数、一屋敷/\幾重の棟数/\、どうしたさかいに誰の物と言うやない。なれど、世上世界の理もある。又人間には一名一人の理のあるもの。それから聞き分け。一時尋ねる処、どうせいこうせいとは言わん。どちらへした処が同じ事、中にそれぞれ合う合わんという理はどんならん。こうというは理である。席という万事の処聞かせおいて、事情一寸暫くの処、扉を開いての働き、一代ではあろうまい。後々続いて又代という。後々代、それなくばなろうまい。一時一つどうという、堅き理を諭するにはこうならこう。今日の日は子供に一つの事情、一寸一日二日三日が早い。治まったら早くするがよい。
 続いて御諭し。
 もうこれ程のうの旬の日が来たるから、早く見分け聞き分け。こうと言えば理を運んでくれ/\。一年の間どんな苦労を見せたやら分からせん。
 第四、梶本、まさゑの事情願い。
 さあさぁ指図/\、前々の掛かり一つ縁談皆な諭したる。誰々との縁はない。あちら伝えこちら伝え、やれ嬉しいと理が合えば、十分の縁と知らしてある/\。それが生涯の縁と言う。一時尋ねる処、将来の理に治まらねば治まろうまい。この屋敷十分と思うた中に、どういうものと思うやろ。無理という理は治まらんと言う。一つ話の理になるやろ。神様の指図ならばと言うても、後々事情拵えば止めるに止められん。こういう事になれば、ほどいて了うてやれ。あゝいう風になりても後々は親切やい、成る程という。夫婦の中切れたという。夫婦の縁はなくとも互い/\兄弟という縁は結んでくれ。鏡屋敷、これまで夫婦の中罪の絶えもなき日を送りた。なれど、十分なら運ぶがよかろうと諭したる。なれど、よかろうと思うた理が悪くなる。不承/\の理は治まらん。すっきりするがよい/\。ぢばならこそなあという。親切やい、互い/\これが第一である。こうと言えばそうするがよかろう。
 第五、上田ナライトの事情。
 さあさぁこれも/\埋れたる/\。埋れたるも埋れさしたのや。こういう道であると、二度三度も運んでくれるがよいで。
 第六、山中忠七居宅の事情。
 さあさぁ尋ねる処/\、もうこれ先々の日は分かりてある。知れてある。そこで綺麗な所気楽な所拵えてやってくれ。前々の掛かり、掛かりの道という。これ喰べたいと言えば喰べさし、飲みたいと言えば飲まし、寝る事できりゃよい。日々の日、大抵気楽にしてやってくれるがよい。
 明治二十八年五月二十三日
 山沢ミキノ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人事情心得ん尋ねる。事情いかなる事情、小人たるどうも心得ん事情じゃなあ。尋ねば一つ事情、どれだけ事情、日々事情である。内々一つまあ、こう内々の処、事情身上案じる処、小人身上に一つ尋ねた処、いかなる事情である。一名二名どういう事である、一つ諭そ。事情案じる事は要らん。成る一つ、成らん一つ。まい/\一つ諭したる。聞き取ってくれ。一時なったると思わんよう。親々定めてくれ/\。
 押して願い。
 さあさぁ尋ね/\にゃ分からん。いかな事も夢に知らせ案じおきたる。成る程これであったか。これまで知らなんだ/\。夢々一つの理、見る一つ聞く一つ、いかな理も悟るであろう。
 明治二十八年五月二十六日(陰暦五月三日)
 裏筋道路開き壁をする事願い。
 さあさぁ長らえて事情、それぞれ順序一つの理、心おきのう治まれば何時なりと/\。
 明治二十八年五月二十六日(陰暦五月三日)
 本席地所東足達保治郎所有之地所買い入れに付き、川筋へ石垣する事御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、追々ぼつぼつ掛かるがよい。許しおこう/\。
 明治二十八年五月二十八日(陰暦五月五日)朝
 教長御身上の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどうもこれ一つ思やん分かろうまい/\。身上に一時これどうなろう知らんと言うた処、幾重/\の理は諭したる。皆なそれぞれ談示の理を治めて事情運べば、成る程と言えば身上は楽々なれど、一つ/\の理を思い、誰と/\の思案はあろうまい。二人事情の思案、我も思い俺も思い、先々は何も言うやない、思うやない。これから先は陽気ぐらし陽気遊びという、楽々の心を一時定めにゃならん。この理を諭しおこう。
 明治二十八年五月二十八日
 永尾せつ身上よりたつゑ身上に罹かり両人速やかなれば又々よしゑ身上に罹かりしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、まあまぁ身の内さえ速やかなれば、尋ねる事あろうまい。身の内迫るから尋ねる。尋ねる時の心というは、いついつ生涯定めると言うなれど、速やかなれば、事情日が経ち、月が経ち、ついつい忘れる。一度や二度は皆許したるなれど、難儀さそう不自由さそうという理は、親々の心にはないなれど、難儀するは可愛一条から。可愛という理から身上に悩み掛ける。よう聞き分け。なれど、段々天の理に迫れば、どうもならんようになる。一時定めたと言うたら、何年経っても変わらんのが生涯と言う。人が知らんと思うても、銘々心で夜々思案すれば、千里離れても思案は付くやろう。さあさぁよう聞き分け。さあさぁサンゲ/\/\。
 明治28年5月28日
 上村吉三郎家内目の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処、身に一つ心得ん事情いかなる事であろ。尋ねる処一つ事情、一つ事情よう聞き分けてくれにゃならんで。まあ一つ所/\、幾重事情ありて/\目に見て一つ心、見ずして一つ心、この事情一寸分かろまい。身上理から一つ/\改め。どんな事も分かる。よう聞き分け。身上事情ありて尋ねる。こういう事どうと断じるまで。銘々事情は、数々ありて見難くい事情明らかするが事情、事情を以て一つ聞き分け。身上の処なれど/\、あれど、まあ暫く/\尋ねる。まあ案じる事要らんという指図及んだる処から聞き分け。これからどういう事も、銘々不自由厭わず、人の不自由思い、これ治めてまだまだと言う。身上案じる事要らん/\。内々事情一つどうやろう、うっとしいという処改めて、諭したる事情はいついつまでも同じこと。よう聞き分け。案じること要らん/\。
 明治28年5月29日
 江藤すゑ縁談事情願い。(東肥支教会)
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一条理を尋ねる。良き事という一つの理、又一つ治まる理と、それぞれ理を運んでこうと言うならこう、良き日なら生涯言う。よう聞き分け。一時以て尋ねる処、事情は皆な重なる理と又義理という理、これ取り直して、取りてから運ばにゃならん/\。
 押して
 さあさぁ一寸以て尋ね返やす処、こうやない一つの理思う思われん。これ一つ一寸難しい。そこで、よう聞き取らにゃならん。それに何でもというこの理、取るに取れん。これ一つ委せおくによって、聞き取りてくれるよう。
 又押して
 さあさぁあらあら理諭したら、大抵皆な分かる。
 明治28年5月29日
 西松太郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん事情銘々事情、さあさぁ他に事情一つと言うであろう。一つ事情聞き分け。何故なると必ず持たず、皆な内々それぞれ深き事情諭す中に、面々なあと、これ第一見にゃなろまい。何でなる、又他に事情どうもなあと、思う理であろ。よう聞き分け。皆なこれどういう事もなると思うな思うな。為す事情説いて居る。説いて居る理は、又内々にも取らにゃなろまい。尽した理は日々、運んだ理は日々受け取る。そんなら不足なくば尋ねる事要らんと言う。よう聞き分け。尋ねたら一つこういう指図ありた。身上に障り思案する。一つ分かろまい。皆な為す因縁、諭す因縁、内々因縁、これ分かろうまい。諭す中に、これ一つ分からんで。よう聞き分けば、皆な因縁のサンゲえと言う。しいかり聞き分けてくれ/\。
 明治28年5月31日夜十時頃
 教長脳の芯痛むにつき身上願い。
 さあさぁ事情尋ねる/\処、さあさぁ事情尋ねる。心というは余儀なく心であろう/\。身の処切なみ一つ事情今日はどうであろう、又明日どうであろう。日々思う処/\、又一時どう、日々であろう/\。ようよぅ一つ理それぞれ所にては皆な取り決まり、談示一つほんにそうやなけにゃなろうまい。一つでなろうまい。一つ諭すによって、よう聞き分け治めてくれ。身上切なみいついつまでにはなろまい。これまでちゃんと済んである。身の内切なみなけにゃ楽しみ諭す/\。神一条実と取りて治めてみよ。又しても苦労は、心で苦労して居たのや。楽しみ、心改めたら苦労あろうまい。陽気遊びと言うたる。陽気遊びというは、心で思たりして居た分にゃ、陽気遊びとは言えまい。これから心に悔しみありては、陽気ぐらしどころやない。早くにこれだけ分かったこっちゃ。分かったら、日々飲んだり着たり、いついつまで楽しみ。これ一つ聞き分け。一時早く諭してくれにゃならんで。




(私論.私見)