(10月) |
明治二十六年十月二日 |
上田いそ五十八才身上障りの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ身上/\、身上一つ心得ん/\。さあ事情尋ねる処尋ねる処、よう事情聞き分けておけ/\。一時の処という、とんとこれ日々の処、内々一寸心、又一つ日々急く/\。どうでもこうでも事情、内々事情日々の事情、どうも急がしい/\。急がしいは十分である。内々も所という事情ある。内はどうであろう、これは思うは理。今の処一つこちら事情、銘々日々退屈であろう。よう聞き分け。長くの楽しみなれど、どうか毎日あれば、よう聞き分け。一人なりと代わりなあ、これ更に持たず、心じいと治めば治まる。まだまだ身上案じる事一つも要らん。 |
|
明治二十六年十月四日 |
本席お授け御運び下さる中にて、咳が出て痰がつかえるにつき心得のため伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、いかなる事も、どうもこれ三名の中に二名治まりて、もう一名にて声止まる処、どうであろうと思う。よう事情、席の中どうであろうと思う。よう聞き分け。席の事情急いでなるまい。遙々内々それぞれ事情遠く所と言う。皆な事情、銘々事情つかえてある/\。一日の処にて一席どうなろう。もう日々急く、日々掛かる。遠い所席と言う。これ世界ならん処、運ぶ中にどうであろ。取り扱い難しい。時々中々と言う。その中事情急いて心運んで道の処というは、又事情早く運んで、銘々事情多くの中いろいろある。誠一つからいろいろ理を拵えて、どうでもならん場席ある。その場席こそは難しい。これまで何度話伝えてある。取次よりこういう授け、こういう理/\、十分伝えてある。日々寄ってざあと事情、十分諭した処が聞いて一時に治まり難ない。それから銘々心出け、ようよぅ聞き分け。渡する生涯の心から外の話要らん。授け一条この事情の理以てしっかり諭してくれ。これさえ貰たら/\。どうもならん。速やか見る事、暇要りてならん。渡す日生涯の理。後より取り次いで、渡す理十分聞かして、外々話し要らん。授け一条、何度事情、度々事情、この場で計りてみよ、と、十分諭して事情、これ諭してくれるよう。 |
|
明治二十六年十月五日朝三時四十分 |
刻限御話し。
いつまでも/\居た処がどうもならん。何にも楽しみがない/\。どんな事変わるやら分からん。楽しみがありてこそ、長く居る甲斐があろ。折角の楽しみが楽しみになろまい。一から十までの処書き取らして、暫く猶予というようなもの。残念なわやい。付き添う者も付き添う者、楽しみさしてこそ側な者。一寸の処どうもならん。今日の日、道も同じ事、心も同じ事、一寸じっとして、何ぼ居ても同じ事、ほんの日々苦が増すようなもの。明日の日立ち帰り、タンノウさしてこそ付き添いと言う。案ぜるも無理はない。暫く/\の処、辛抱してくれ/\。 |
|
明治二十六年十月五日(陰暦八月二十六日) |
この日政甚小夫へ行って帰りに初瀬へ行きその時帰りて本席より政甚に説諭せられし御話し。
お前は戸主になりて居るから戸主のものや。俺は何処へなりと出て行くから、この理を分けて来い。何を諭して居るのやら分からん。夜昼の理が分からにゃ修行に出て行くがよい。この屋敷には五十そこそこの年を取りて居れど、それだけの阿呆はないぞ。お前世界並のこうけ出せば俺は何処へなりと出て行く。言おう/\と思て居た処や。お前らでは一寸先見えん。早い目に夜と昼との理を分け。夜昼というは、昼行く道を夜行けば、どうなるか思案してみよ。戸主やといえど、財産のなき者、何一つどうと言うのやない。夜昼の理さえ分かれば、この道は結構なもの。心の立て替え出けるまで、何処へなりと出て行くがよい。 |
押して、清水与之助より詫びられ。
道理を引き、言うて聞かせ。夜と昼とが分からねばならん。白いものと黒いものと分からねばならん。夜と昼と振り替わらんだけに、理までに許しおこう。戸主やと言うて言い張れば、俺は出て行く。心安い所へ頼り、それで行かねば一銭宛貰ろて、その日を送るはやい。アヽヽヽヽヽ残念なわやい/\。 |
|
明治二十六年十月七日(陰暦八月二十八日) |
本席御身上に付きお指図下され、それぞれ一から十までという指図もあり、且つ本席御身上障り有り、その外事情申し立て願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねにゃなろまい。まあまぁどういう事であって、こういう事でありて、何であったやら分からせん。あってから後の事、見えん先から知らしおく。何年先の事知らし置く。よう聞き分け。まあ一寸に何が事情で、この中にどういう事情で、この中に皆な日々待ちて/\、所国々楽しんで出て来る中に、待ち待ち何でもと言うて出て来る中に、席止まればいつまでもと言う。取り/\の理になりて、早く理に諭すなら、又一つあれこれ一つ理に集まらず、よう聞き分けて、どうでもこうでも澄まして/\、澄ましたら中抜かにゃならん。皆な事ばかり取りてこれ集まりたる処、集まりたる中に一つ変な話し掛ける。今の理これは世界一つ理、何処からどういう事思う。事情は一時、なれど前々諭してある/\。諭してある理、程のう/\出掛ける/\。事によって重き理もあれば軽い理もある。よう聞き分け。出た者が帰るは当たり前。出た者帰らねば、幾重道失うやら分からん。我が子と諭して世界盛んでと言うは楽しみ、小首傾げて思やん/\。一つではならん。たゞただ知らん中から理出たもの。そこで堅いものは堅い、柔りこいものは柔りこい。心前々世界風引いた。何であろうか。これまで先道々、年限諭してある。先道出るよう聞き分け。これから先という、彼処にどういう事ある、何処其処にこういう事ある。びっくりせにゃならん。びっくりせにゃならんというは、どういう事と又思う。びっくりしたような善き事あれば、いろいろある。そこで先に心に治めてくれ。中の中から出る/\。一寸治め難くい。よう聞き分け。出た者帰るは当たり前。出た者帰らんという、これ聞き分け。どういう事追々話し、何時出るやら分からん。 |
|
明治二十六年十月七日 |
松村吉太郎世界並で言う赤痢病に罹りましたにつき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上に心得ん/\、身上に心得ん。さあさぁ身上に心得ん。さあさぁ運ぶ処/\、事情いかなる事思う処、運ぶ事情に間違いあろうまい。世界だに入り込む処に不足あろうまい。事情思う処、身上不足どういう処、さあさぁ身上の処、しっかり踏ん張ってくれにゃなろまいなあ。身上どうも計り難ない事情、世界なあ、こんなくらいならなあ/\と言う。早く取り替え/\内々元々話したる処、皆諭す処、澄んで/\先楽しみあれば、どうという理ある。諭してある。これまで/\と、更々持たず、内々聞き分け。又、因縁聞き分けば、一寸踏ん張るであろう。これ一寸諭そう。 |
押して、内々の事情でありますか、先々の事でありますか願い。
さあさぁ聞く処/\、尋ね返やす処、事情一時話す処、いかなる事聞かせば分かるやろう。早く発散するであろう。これ一つ早く諭してくれるよう。 |
本部より一人行きまして宜しきや、押して願い。
さあさぁ尋ねる処/\、事情一時の事情の処、まあ一つこうと思う。一つあれば直ぐと立ち寄って、直ぐと述べてくれるがよかろう。 |
|
明治二十六年十月八日 |
兵神部内社支教会の先の講社元々の通り二つの理に取り直した方が宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、幾重事情も尋ねる。尋ねば又一つ事情、事情に事情がある。前々に一つ互い/\と言うて治めたる。一つ又変わりて心だけ運ぶ。これは元より二つの理なら、成る可くは一つの理に治めると言う。 |
押して願い。
さあさぁ尋ね返やす処、一日治まりて一つの理は堅い。そこでまあ一先ずという、他に事情という、これ一つ指図に及ぶと言う。 |
担任赤井武助内々事情につき断る願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一度二度事情三度まで伝え。是非こうと言う事情にあるによって、思惑事情こうという事情に委せおく。 |
|
明治二十六年十月八日 |
高知分教会長島村菊太郎外理事一名島根県濱田へ派出の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる所遠く所、それぞれ事情願う事情は心だけ守護、何か事情心だけ守護、しいかり許しおこう。 |
|
明治二十六年十月九日 |
道路の儀につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあまぁ遙かのような事情であろう/\。なれど始め掛けたら及ぼす。一時には行こうまい。一度二度運んで、皆んな心の理にすっきり委せおくによって、すっきり委せおこう/\。 |
|
明治二十六年十月九日 |
兵神前日に続いての事情願 い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねる事情、一度の指図という。どうでもこうでも一つ指図、どうでもこう、又一つどうでもなあ、一つ計り難ない。銘々こうと言う。一つ治まりこないなれど、先々事情所々という。その理という。暫く委せおくによって、その治まり早くつけるがよい。 |
|
明治二十六年十月十日 |
中山たまへ御身上御伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどんな事でもこんな事でも尋ねにゃ分からせん分からせん。今日の日どんな事も世界分かりてある。一つ/\尋ねて治まり、尋ね理から治まり付いたる、この事情聞き分けにゃならん。どういう事も聞き分けにゃならん。又一つ身にせえて/\心に案じる。案じる事要らん。心得にゃならん。指図又刻限という/\、刻限の指図に外れる事はない。なれど取りようで外れる。外れる外れん/\これ聞き分け。長い間の道すがら、皆な心持ってこれより段々多くの人出て来る。重なる/\。聞かにゃならん。重なる/\、強く/\道付く。一寸聞き分け。銘々心これより先どうでもこうでも伝わりゃならん/\。どういう事と思う、日々と思う。段々道の次第/\、日々何も思う事要らん/\。それからそれへいよいよ、それからそれへいよ、これ治めば治まり来る。よう聞き分け。身上不足とは必ず思わず、指図詰んで来る/\。そこで身にせく/\。身上一つも案じる事要らん。 |
|
明治二十六年十月十日 |
山本利八本部にてする用向きにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかなるも尋ねるであろう。尋ねば一つ事情指図一つ及ぶ。一寸今の処どういう事であろうと思う。そう思うは理や/\。よう聞き分け。前々どちらこちら皆な段々の日、今日の日事情、さあさぁ願い通り話しおくによって、しっかり聞き取れ。許しおこう/\。 |
|
明治二十六年十月十日 |
深谷源次郎妻ハナ身上事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情ありて、一つ何でも尋ねにゃならん/\と思う処、一日以て尋ねる処、指図いかなる事、よう聞き分け。一寸で分かろうまい。年限幾年経つ。年限思やんして、一時今の年限長い道筋、心という理以て通りたる。今日の日いかなる心で治まり来たる。身上尋ねる。よう聞き分け。一時以て何も案じる事要らん。案じる事要らんが、些か事情/\、これまで長い間、ようよぅ一日の日という。身上事情ありて尋ねる。尋ねたら、こうと言う思う事情治めて、いついつまでという。身上案じる事要らん。世界の話し聞けば、この子等持たず、よう聞き分け。タンノウという。 |
|
明治二十六年十月十二日 |
吉田梶太三男国次郎歯噛み引きつけ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情があろ。小人/\という、身上一つ尋ねる。尋ねたら一つ指図に及ぼう。よう聞き分け。どんな事でも、心の理に皆な分かる。これまで長らく尽し来たる処、身上不足なければ尋ねようまい。他に諭する理には、因縁という理を諭すやろ。内々一つの理も聞き分け。成るも因縁成らんも因縁、成ろうと言うて成らんが因縁。しょうまいと思うても成るも因縁と言う。そんだら信心せえでも、と思うなれど、よう聞き分け。今年に蒔いて今年に生える種もある。そのまゝ腐る種もある。一つの理を蒔くには、種というは、選って/\選んで/\、選って/\蒔けば、一つの理も生えると言う。さあ内々しっかりこの理を聞き分けるよう。 |
|
明治二十六年十月十三日 |
船場部内明恵組支教会設置願い。 (堀江支教会担任志賀清兵衞)
さあさぁ尋ねる事情/\は許しおこう/\。指図は同じ一つ変わらん。いつまでも。一と言えば一つ、二つと言えば二つ、何処までもと言う事情は許しおこう。 |
|
明治二十六年十月十三日 |
中山会長御身上の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、又時々の事情を以て尋ねにゃならん。身上から余儀なく尋ねる。尋ねば余儀なく指図。心得のため一時の処、どんな事できて来る。できるできる。よう聞き分け。元々一つ治め掛けたる理であるから、治めにゃならん。見てどうと思うなれど、急く事は要らん。よく聞き取って成る程と治め。これまで長らくの処の道すがら、夜が明けたような道であろ。事情聞き取らねば分からん。例えば物という理は種とも言う。種が理とも言う。一粒の種が幾万の理に成るとも分からん。今一時の処、どういうものと更々持たず、年限の事情と思い運ぶよう。又一つ、日々働いて居る。何でもないと思う事は要らん。どうしようと思うても、十分に成りて来るが神の差配という。これから段々盛んの理を見せる。心に理を拵え、あゝしてはなあ、と身の不足。何にもなくば何にも言う事要らん。有る無きこれまでの事情と比べてくれにゃ分からん。身上は案じる事は要らん。これだけ諭しておく。 |
|
明治二十六年十月十三日 |
春野利三郎出直し結構御守護を蒙り有難く御礼申し上げ、就ては後継ぎの子これなきにつき、本人も喜市を以てと申し、一統よりも申さるにつき、喜市をもって春野の名前人に致しますの願い。
さあさぁさぁさぁ、尋ねる処/\、いかなる事も尋ねるであろう。あらあらの理は分かりあれど、深い処は分かりあろうまい。誠一つの理を運べば、先々心に浮かぶと言う。この度の理と比べば十分の理も鮮やかという。行く先こういう理とは分かろうまい。なれど十分心に治めた印浮かぶである。又一つ後々伝わりという。それそれ心だけの理を遺して出直して居るから、そこは心おきのう運んでくれるよう。 |
又押して、皆な談示の上神戸春野の内をこちらへ引き越したく、母があちらに居ればこちらが気に掛かり、こちらに居れば神戸の方が気に掛かり、正兵衞も心に掛かりますから、こちらへ一所に暮らさして貰いますと願い。
さあさぁ尋ねる処/\、もうどうするもこうするも言うまでやろう。前々諭し元一つの理である。銘々もよう思案するがよい。因縁事情という。まあ暫くの処、小人育てるようなもの。一時の処頼みおく/\/\。 |
又十日に此処へ帰りまして、もう内へ帰ろうと思う時に、石にけつまずきまして、右親指怪我致しましたが、何か違いでありますや願い。
さあさぁ尋ねる処/\、一つ心にひょと、側まで帰りてやれやれと思う際、よう聞き分け。辺所一つの事情ありては、どうもなろうまい。内々ならばこそと言う。些かなる事尋ねにゃならん。ほのかの事情であろう。盛んに成れば世界聞いて来う洗うて来うと言う。洗いなれば洗うという心で来れば、それは洗える。なれど飛び入りの事情では、とても洗う事出来ようまい。又洗わす理もない。これだけ一つ諭しおこう。 |
|
明治二十六年十月十四日 |
山本利三郎身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、一時の事情を尋ねる。長い間と思うやろう。事情迫るから身上迫る。身上何処が切なみと言うでもない。心の間違い一時どうと言う。身に切なみなくして不自由、日々どちらから見ても不自由でならんから、これまで段々指図に及んだる。一時どうと言う、一寸二三日はと言う、又どんならんと言う。よう思案してみよ。成る事と成らん事と聞き分けんならん。事情に成りてからは取り返やしはあろまい。どうせいこうせは言わん。思い出しては思い出し、こうしたら当分の不自由助ける。台から助からん理を、助けん。助からんと言うてはなろまい。銘々不自由より、傍々不自由の理を見分けるなら、一寸は治まろう。 |
|
明治二十六年十月十四日 |
宮田善蔵内々の事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、年々にいかなる事と思う処、これも余儀なく事情なれど、成る程という理も治めてくれにゃならん。今年という年が越してという。元々事情精神定めて、いかなる事も治め掛け、ようよぅ治まり掛け、一時どうしたならよかろうと思う。思うは理である/\。又一つ事情、これから先事情という。これだけします、どうしますと言うは心の理に治め。運ぶだけ運ばれるだけ、尽すだけ尽されるだけ、仕切ってこうと言えど、運ばれねばどうもなろうまい。尽されるだけ/\。この事情にて治めてくれるよう。 |
|
明治二十六年十月十六日 |
本席右の背先より胸痛につき伺い。
さあさぁ尋ねるであろう/\。どうも尋ねんとは居られん。昼という、昼にはどうなりこうなり働き治めて居る処、事情いかなる事情、一つ日々治めて居る処、一つ事情、身の処より入り込んで、事情諭したい。刻限と言うて急く。話し難くい。尋ねる事情から諭しておこう。身の処心得ん。一つどうなろうか知らん、こうなろうか知らんと思う。あちらにもこちらにも案じるような事情重なる。又内々台に事情、同じような事情、心得見えたる。日々働く、尽して居る中に、いかなる処どうと思う。夜分という、どうも堪えられんと言う。一寸夜明けたらどうなりこうなり働き、放って居られん。日々難しい中、勤めて居る事情、何処からどういう事とも分かろうまい。皆な事情改めてよく心得、十分心得、どんな理尋ねても分からん。尋ね掛けられるとも分からん。尋ねたて踏ん張って居る間、同んなじよなら治める。一寸の事が難しい。難しいと言えばどういう事難しい。後も先も分からん。人体借りて来る事情これ難しい。よう聞き分け。これまで話一条述べたる事情、理と言う、どうであろう。通るため一時の理を以て深く処集めて、誰が聞いても成る程理治め。何もおめ恐れするやない。事情許してある。その事情以て通れば通れる。あらあら集めて、何処から聞いても成る程集めてある。そこで彼処に話事情運んで集めてある。それは何もならん事集めてある。これから先開いた口は塞がらん。奥も知らず先も知らず、人の口借りて一寸話が働きするもの。これ一寸難しい。右と言えば悪の知らせ、左と言えば善の知らせ。これは先に知らしてある。これだけ一寸心得くれるよう。 |
|
明治二十六年十月十六日 |
山名部内益津支教会所外四箇所開筵式につき、これまで仮教会事務所より新築せし教会へ御遷座するにつき、道中厳謹にして装束にてお迎え伴する事情につき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあまぁ願わくなら重々心、どうでもと思う。どうしてこうしてと言う。どうしたさかいに、ひいそにしたさかいにと言うてどうではない。よう聞き分け。事情その時/\事情に委せおく/\。何も大仰は要らん。大き事大きしたさかいにと言うて遷す事出けん。理治まりたら同じ事。事情ひいそにしてどういう事こういう事、かえりて治め難くい。いかにもなあ/\、理治まりたら急く。大き理に成る。世上する理に通らんならん。彼処にどうしたためにどう成る、こうしたためにこう成りた。日々薄くなるは世界理、一人/\世界、これだけは聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十月十六日 |
北部内岡山支教会事務所煮炊場並びに井戸二箇所掘る願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は願い通り許しおこう。事情願い通り心おきのう生涯事情、井戸/\こうと言う、許しおこう。北と言う、丑寅と言う。随分東手へ寄せるがよい。これ諭しおこう。 |
続いて棟上げなり家移りの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ出来と言う、これと言う。さあさぁ移し替えという、開講式と言う。心だけせにゃならん。長らえ間と言う。一寸話し、でき成ってから定めてくれるがよいで。これだけ話しておこう。 |
|
明治二十六年十月十六日 |
諸井政一、一度国元へかえる事の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一寸心得ん。どういう理である。なかなかの間と言う。どういう事情、あちらの事情聞き、こちらの事情聞き、身上こう迫る。どうと思う。身上案じる事は要らん、案じてはならん。一度国元と言う、久し振りと言う。これも一寸暫く、一寸戻りて国にも久しいなあ、これも理。一寸四五日、又五七日悠うくりと、心おきのう一寸戻りて、一寸心で暫く許しおこう。 |
|
明治二十六年十月十七日 |
医薬の件に付、必ず医師の診察を経て御道上の御話しする事情の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、尋ねるであろう。ようこれまで話したる処、一時以て尋ねにゃなろうまい。一時難しいと諭したる。何にも難しいやない。一時も早く事情改め。何も今一時改めるやない。薬を以て治してやろうと言うやない。脈を取りて助けるやない。医者の手余りを助けるが台と言う。なれど一口に話する、聞く。又一つには邪魔になる。放っておけんと言う。よう聞き分け。何でもなければ何でもない。身上心得んと言えば、そらと言えばそりゃという理を諭したる。皆な諭したる。人を腹立てさすやない。前々古き話、人の義理を立てゝ神の理を欠いては、神の道とは言えようまい。詳しい話しをしておこう。所々分かろうまい。一時改めて医者に掛からねばならんと言えば、又どうと思う。派出する。よう聞いておかねばならん。今の一時泥海世上諭す理、病人を放っておいてはならん。こゝらにはそういう者はあろうまいなれど、もし千に一つでもありては道の疵、教えの理になき理である。医者の手余りと言えば、捨てもの同様である。それを助けるが教えの台と言う。よう聞き分けるよう。 |
奈良県下は、派出して最寄り教導職を集めて御話しを伝える事。
さあさぁ所々皆なそれぞれに運ぶ処、前々より諭したる。話一時にこうと言えば後々と言う。今の処どうかこうかが難しい。所々理を治めたる処にては、よもやなかろうなれど、ようちょい/\噂を聞く。それでは道の理とは言わん。あんじょう一つの理を以て諭すと言う。 |
前川菊太郎、宮森与三郎、喜多治郎吉、永尾楢次郎の四人南北に手分けして二人宛奈良県下巡廻する事。
さあさぁあちらこちら出越して話と言う。許しおくによって、話が難しいで。一時理を改めると言えば、これまでの理がどうもならん。こういう事はあろまいなれど、万に一つでもありてはなろうまい。なれど彼是の風説を聞く。万人の内に一人ありてもなろまいという事情を以て、諭すよう。 |
他国分支教会長或は重立ちたる者を本部へ招集して右話しを伝える事。
さあさぁ一寸研究のため先々と言う。遠い所は詳しい者はない。教えの台、手余り捨てものほかしもの、一つの理を助けるなら何処から怨みられる事要らん。なれど、銘々手柄しよう/\ではどうもならん。早く勇んで運ぶ事情は受け取る。よう聞き分けてくれるよう。さあさぁ所々一日も早くしっかりと話してくれ。くどう/\の理に諭しおく。もしやありてはどうもならん、という理を諭してくれ。何でもないような事が大変難しいで。 |
|
明治二十六年十月十八日(陰暦九月九日) |
堀内与蔵妻トミ四十二才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一時尋ねる処、余儀なく事情の処、ようよぅ治まりて又一時と言う。まあまぁ暫くの処は、事情は内々にて、子供一つの事情も治めにゃならん。前々立ち越して戻ると言えば事情と言う。これはどういうものとは更々の理に思う事要らんで。ようこれを聞き分け。 |
|
明治二十六年十月十九日 |
本席身上夜前三時頃御障りにつき、いかなる事情のお知らせなるや伺い。
さあさぁ尋ねる処事情/\、さあ尋ねにゃなろまい/\。もうよい/\と言う。宵には高々の話、寝むや否や、夜に堪えられんという身の障り一つ始め掛ける。夜々事情にては諭す事でき難ない。そこで身上尋ねる。尋ねば一つ諭し掛ける。どういう事と思うやろ。障りと言う/\、よう聞き分け。何時なりと自由と言う。自由はこれまで説いてある。なれど伝わんから心配せにゃならん。よう聞き分け。これまで道という、今の道という。事情変わりたる。知らず/\通り来た。分からず/\通りたる。身上に障りて諭しに出た。難しい、どうでも難しい日々取り扱い、十分取り扱うて居る。なれど、多くの中に一つふし拵えて居る。ふし早く解かねばならん。取り直し、宵には機嫌よう遊んで居る。夜もうどうなろうか知らん。自由であるから、もう速やかなもの。日々理なければこれだけの道、いろいろ諭して事情、道は道通りの理、話しは話し通りの事情、刻限は刻限の理守りてくれねばならん。一つの話は生涯伝えて、早く注意の道を守りてくれ。その日速やか通りてくれねばならん。 |
節を早くとの御諭しはいかなる事情にて御座りますや伺い。
さあさぁ節と言うたらどういう事と思う。節なければ物でけやせん。一寸世上に分からん/\理を集めて、日々どうか急いで居る。その中連れて通りて危なき中、安心通りたなあ、と、危なき中連れて通りたこそ、安心して掛かると言う。 |
又押して願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ多くの中分からん/\。分からん勝である。とんと一日の日ばかり見て、たゞ世上どうでもならん。そこで危ない事情、案じる要らん。案じる事要らんがどうもならん。小さい事ばかり思うて事情通りて居る。大き取れば大き、小さき取れば小さい。この理によりて何尺何寸と改めた理はどうもならん。小さき処だけ抑えて居るようなもの。そこで十分道具使う事できん。道具使うと思えば雨と言う。日和見て使うが道具、雨も日和も構わずして使うはどうもならん。蒿高うなりてどんな事してもどうもならん。又話変わる。これと言う/\そこえ/\皆な治めて使う道具十分ある。一つ二つではあちらへこちらへ持って帰る間ある。そこで遅れる。これでは自由とは言えん。これ諭すによって、よっく聞き分けてくれるよう。 |
本席守の処願い。
さあさぁ尋ねる処/\/\、さあ一日替わり/\、十日替わりではどうもならん。さあさぁ掃き掃除から扱うてくれる者一人、日々の処あちらこちら心に掛けて放っておけん/\。放っておいてはならんという者一人。日々掃き掃除のうてはどうもならん。よう聞き分け。こちらから頼まんならんような者では、守どころやない。かえって気を病ますようなものや。これよう聞き分けにゃならんで。 |
|
明治二十六年十月十九日 |
里見半次郎朝鮮派出願い。 (高知分教会新居出張所役員)
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる処、いかなる事情もどういう事情も、心の理に委せおこう。さあさぁ心勇んですれば何時なりと。又一つ、心事情に委せおくによって、さあさぁ何時なりと/\。 |
|
明治二十六年十月二十日 |
村田すま身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁこれまで何度事情一寸事情、何度事情指図何度重ね/\及んだる。案じなきは案じなきと言う。早速鮮やか/\と言う。これまで段々日々通りたる。又一つ事情、一時尋ね返やす処、身上事情何ぼうでもならん/\。尋ねる処、身上不足ありてはどれだけと思えど、日々計り難ない。心に実変わりた事あろうまい/\。一寸取り決まりて一つ事情、段々事情取り決まりて又変わり、段々何ぼう掛かり掛けた処が、一つ戻りて内々十分聞けば治まりたる。又運ぶ中/\難しい。何故難しいなら、一つ善ければ又一つ、二つ善ければ又一つ、この理分かろうまい。入り込んでいつまで尽そうと思えば、下々理。第一何程運ぼと思えど、十尽して一つ戻ればそうや。尽し、善き事は一寸に映り難くい。悪き事は世界に映りよい。又一時善きと思えば、又々又余儀なく事情尋ねるから一つ諭そう。長くと言えば道々理あろう。又仕切りて事情と言う。何度事情の事長い間、一寸もなあ事情にて、一寸うっとしい。そこでよう聞き分け。十分鮮やか。何でも一つ台と言う、又ひながたと言う、心掛けに諭しおこう。よう聞き取りて、頼りないと精のない事と思う事要らん。これ一つよく諭しおこう。 |
押して、取り決まりてこうという理願い。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねば一つ又事情、さあさぁ何がいかん、彼がいかん。一つと言うたら又と言う。二つと言うたら又世界人々尋ねる。又思う理は皆な世界にある。その事情から又話し取次ぐ/\と言う。日々運んで重ね、段々治まり来た。一時尋ね返やす。今日の日はどうではあろうまい。日柄余程事情、見難くい処あろう、出難くい処あろう。世界事情運んで、急いで道を道に取って、一時案じる事要らん。世界第一、日々何ぼうある分からん。尋ねる。聞く/\。皆世上に知ってるによって、これ聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十月二十二日 |
郡山分教会僧の事情願い。
さあさぁまあ尋ねるじゃろ/\。尋ねにゃ分からん。どんな者入り込む、こんな者入り込む。順序道以て順序諭したる。どういう事も聞いて居る。前々伝えたる事情から治まれば案じなき。又一つどうと思うは日々済もまい。事情聞かしおこう。よう聞き取れ。都合善くはなあ、悪くはなあ。一様二様と言う。一様二様やない、三様四様までこれ持っておかんならん。日々話する。日々心を持って出る、心を持って出る。これどうむならん。訳が分からん/\。都合善い間は治まる。都合悪くなればどうむならん。飼猫逃げたようなもの。これだけ諭しおこう。 |
|
明治二十六年十月二十二日 |
永尾楢次郎の内守の事願い。
さあさぁ尋ねる事情、もうそういう事は指図までのものである。なれど知らず知らず道の者すればどういう心である。暫く内々引き入れて家内同然、事情知らず知らず事情成るだけ事情、何も難しいようなもの、話しのようなもの、これ第一。そこで難しい怪しいなれど、一々心に持たして心にするは第一、間に合う間に合わん言うて了えばそれ仕舞。なれど見分けるは道の事情、又因縁伝えての事情である。まず暫くどうこう改めずして、心治めてやるがよい。 |
|
明治二十六年十月二十二日 |
上田嘉治郎身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、よう事情聞き取れ。どういう処理を諭すなら、とんとどうもならん。どうしようこうしよう思たてならん。日々思う何遍諭する。いかなる事情、段々それぞれ事情なれば心事情治まる治まらん。この事情どうもならん。思案改め替え。内々談じ方、聞き合わせ。いついつまでどうもならん。日々悔んで頼りなし。又一つ速やか談じて、心通り速やか治めてくれるがよい。 |
|
明治二十六年十月二十五日 |
矢追楢蔵外二名信州地方へ講社弘めに行き、未だ何んの便りもなきにつき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ遠く所へ出越したる処、便りなき/\、日々待ってる処、どういう事であろう思う。そら思う。一寸事情でありて事情にて、程のうある。案じる事要らん、案じたら切りがない。 |
押して、じっとして居ましたら宜しう御座りますや。
|
明治二十六年十月二十六日 |
藤橋光治良皮癬病みにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる身の一条いかなる事を尋ねる。どういう一つの事情、聞いて事情見て事情、成る程見て事情、身に不足何ぼでもならん。いかなるも尋ねたら聞かにゃ分かろまい。身の内どうも不足なると思う処、事情これまで段々尽す運ぶ。これどうと思わず、他に事情諭する処、留まって一寸大層のようのもの。なれど、一寸踏ん張らねばならん。道に入って年々内々治まり、これまでこれまで知らず/\事情因縁の為す事、これ聞き分け。生涯の事情、因縁とサンゲ。タンノウは真の誠より出る。よく聞き取りてくれるよう。一つ又々いずれいずれ世界万事いかなるも聞き分けて、一時は治まるであろう。 |
|
明治二十六年十月二十七日 |
平野楢蔵身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つの処いかなる処、尋ねる事情はちゃんと分かってある。事情思い掛けなき処、早や/\その人という事情、皆な心得の事情これから尋ねる事情治めくれ。詰んだ指図、貸してある事情心得、内々皆な事情諭しおく。何と真実中にあるもの、分かりゃせん。皆な指図に及ぶ。身に事情なけねば尋ねはしようまい。よう案じる事は要らん。よう心得。 |
|
明治二十六年十月三十日 |
本席宅井戸やかた幅二間に三間、三間の中に風呂の場を置く事願い。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁ今一時一つ理を以て尋ねる。もう早く/\急ぐ事ありてならん、何ぼうでもならん。もうであろうか/\、いつでも急ぐ。急ぐ事出ける。そこで、ざあとして早くするがよい。 |
|
明治二十六年十月三十日 |
増野正兵衞十日前より口中の上口が荒れ、又腹の上の方痺れるようにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる処、身の処に心得ん/\。尋ねる事情は案じる事要らん/\。身が案じる事要らんが、何か事情よく聞き分け。どういう事も皆な掛かりて来る。掛かりて来れば、皆なそれぞれ改めて片づけけ/\。あちらこちら思う処、かえって思い掛けなき事、ついつい心に掛かる事情、日切りもあろう。身上から指図あったと運んだる処、万事片づけて一つ思惑あろう。事情も片づけて、又事情知らす。これ一つ指図しておこう。よう聞き取りておけ。 |
|
明治二十六年十月三十日 |
松村栄治郎並びにたみ二人陽暦十一月七日改葬仕りたきにつき、御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は許しおこう。さあさぁ委せおこう/\、さあ委せおこう。 |
|
明治二十六年十月三十日 |
梅谷たか十四才身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身の処、身は案じる事要らん。案じる事要らんが、よく事情聞き分けにゃ分かり難ない。今の指図は、これまでに何も彼も段々及んだる。どんな事もこんな事も及んだる。これから鮮やか一つ集まる。これ留まる。どうであろうこうであろう、放っておいてはならず、この事情どうもならん。一寸内や、一寸これまで指図難しい事と言うであろう。難しい事一つも言わん。皆な銘々に拵えるは、理を以て皆拵える。こうせんさかいにこうなる、どうせんさかいにどうなるという理は、こらないで。これから暫く中にさん/\ある。長い間やない。こうなればいずむか知らん、どうなるや知らん。世界いずむか知らん。そうやない程に。身に理がありて連れて通るのや。これよく聞き取るよう。 |
|
明治二十六年十月三十一日 |
富森竹松の山にて本部入用の石出す願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情はさあ一つこうと言う処、心だけは許しおこう/\。 |
|
明治二十六年十月三十一日 |
山沢為造身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上理を尋ねる。前々以て理を諭したる。一つ成る/\、一つ成らん/\。一つこれまで事情一時道、一つも早く事情にてはだん/\心ある。身の処心得ん事情、身は案じる事要らん、案じてはならん。よう事情聞き分け。どんな事でも見れば一つ理を分かる。見やにゃ分からん。これ事情聞き分け。日々の処である。これまでと普段変わりてある。これから思わく、これから聞き分けならん中ではない。どうせにゃならん中ではない。銘々これまでとは変わる。大きな事に諭しよう。今までの事と一つ理が変わる。これから暫く長い間でない。暫く心掛け。もう内々一つ万事一つ暫く扱わにゃならん、見分けにゃならん。又一つそんだら銘々まゝにならんと思うなれど、そうやない。万事今までと変わると言うたらどうと思う。身に不足ありたら身の案じどうもならん。何時刻限聞かすとも分からん。なれど刻限遅れる。夜分といえど半端でどうもならん。そこで身の処尋ねる事情はどうでも刻限掛かる。刻限銘々身上に掛かるはどうと思う。成るも成らんも聞き分け。又一つ銘々事情たゞ一つ子供やしきたゞ支配人、子供支配人始め掛けたら又始まる。今日はこれだけ指図しておこう。身は案じる事要らん。 |
|
明治二十六年十月三十一日 |
植田平一郎小人キクヱ左の目に星掛かり大層悪しきにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ尋ねる。さあ身の処にても段々事情、段々事情大変一つ事情、いかなる事と思う処、事情どうでも事情身に掛かる。いかなる事も理に掛かる。段々日々という諭したる。それぞれ一つ心得のため諭しおこう。 |
|
(11月) |
明治二十六年十一月六日 |
神田亀吉五十一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に不足なりたる処尋ねる。一時大変大層。談示一つ、後々事情又事情、よく事情聞き分け。中に中、又中に中に、何故という、何故なる、一時心を持たず。事情一時なると、更々持たず。どういう事、これだけの事、中に中、心に持たず。一時大層ななれど、早く事情頼りなき/\、これ持たず。何故なる聞き分け。どういう理でなると諭し難くい。尽しただけ運んだ理は、いついつまで失われん。よく聞き分けるよう。それぞれ事情に諭しおこう。 |
|
明治二十六年十一月七日 |
柴田留吉二十三才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事であろう尋ねるであろう。よく事情聞き分け聞き分け。一時身上段々迫る処、事情聞き分けて諭してくれ。一時処大変事情、なかなか大変事情なれど、じいと治まる間、事情諭してくれ。もう一時処、長い処やない。さあさぁどういう事である/\。発散事情諭してくれにゃ分からん。月々あろまい。世上一つ理ありて、よく聞き分けてくれ。諭してくれ。成る/\。これ一つ事情何も思わくあろまい。なれど、一寸思う処、まだまだである。これ諭してくれ。身上大変、一時皆んなの中、銘々一人なあ、これ聞き分け。何人中といえど、どうも分かろまい。事情しいかり聞き取らしてくれ。何故なるという忘れさしてくれ。何故なると言うえば、理を堰ぐようなもの。何故なる/\。よう一つ/\返。ようあたる。内々よう聞き分けて、事情早く急ぐ/\。 |
押して願い。
さあさぁ助けるという、助からんという。一そく願いは言うまで。助けるというは、指図まで。事情皆な成り切れば、止める事でけよまい。どうしよと思うたとて、でけて来れば、どもならん。こら節のもの。これ心まで一つ諭しおこう。 |
|
明治二十六年十一月九日 |
御墓所石垣修復事情の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それは随分あちら損じこちら損じ、どうでも修復せにゃならん。なれど、一度二度下がる。一度二度やない。年限経って今年する。一年も二年も治まらねばならん。なれど水除け/\、是非こゝという処はせにゃならん。なれど、じいとして/\、又積み替えて生涯持ち切り、随分水除けるよう。是非ここという所せにゃならん。まだまだ一年二年実際固まらん。こゝという所だけ。あちら損じるこちら損じる。こらせにゃならん。下がりたら下がりただけ。下がり切り、皆な話して通りてくれにゃならん。 |
上の段水はかしよくする事願い。
さあさぁそれはどうでも、一寸見にゃ悪いと言えば土を置き、段々どうしても緩む。一年二年して段々締まり、修復せにゃならん。一度二度で行かん。一寸土を置き、又土を置き、自然に固まりたら生涯末代と言う。これ一寸諭しておくによって、その心でしてくれるがよい。 |
|
明治二十六年十一月九日 |
上田いそ身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、まあ一寸には尋ねにゃ分かろうまい。まずまず心一つよく聞き分け。いかなる指図、これまで段々事情以て諭したる。今日に一ついかなる事、又内々一つどういう事と皆思う。思う処聞き分けにゃ分かり難ない。事情にてはいかなるもあろう。一つ他にあろう。他に一つ心湧くであろう。他に一つ些か持たず、万事聞き分けにゃ分かり難ない。他に一つ心要らん。他に心持てばこれまで運んだとは言わん。今一時尋ねる身上、世界同じようなこれ取り直し、悠ぃくり事情/\、一つ心安心さし、頼り/\内々一つ事情、これ第一暫くタンノウさして、夜昼タンノウさして、それより長く聞き分けるよう。 |
|
明治二十六年十一月十日 |
兵神、北二分教会講社神出村に出張所と支教会と設置事件につき、これまで両度までお指図頂戴致しありて話し調いありし処、今又二方共神出村字ヒガシにて設置致したき旨申されしによりお指図。
さあさぁ尋ねる処、さあさぁまあどちら聞くもこちら聞くも、どちら立てるもこちら立てるも同じ一つ理。一寸の話、一寸理諭す処、どちらも同じ事。どちら話す、こちら話す、こら言うまで。どちら置いて、こちら許す。こらできん/\。どちらもどんならん。そんならこゝいと言う。思案/\治まらん/\処許した限り、どうでもこうでも立てにゃならん。そこで立てる処、あちらこちら治まらん/\。心に互い/\の心持てば立たんではない。無理に立つものや。遠慮/\これ理と言う。どちらこちら遠慮台である。こわむ事台であるから治まらん。信徒これ狭ばく処、無理に/\一つ理治めてやるがよい。 |
押して、梅谷四郎兵衞の心でこの件暫く猶予を願い。
さあさぁ事情以て事情尋ねる。さあ何でも彼でも治めにゃならん。話した限り、どうでもこうでも治めにゃなろまい。 |
|
明治二十六年十一月十日 |
土佐卯之助右小指痛みにつき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ尋ねるも段々ある。何処尋ねもあろう/\。もう長い間である。前々諭したる。一寸の理と指図あるなれど、事情は取りようでどうでもなる。そこで、これまで伝えたる事情、通るだけ通らねばならん。又一つ年限経ちたる。どうなりこうなり、これ第一聞き分け。どうしても、置かにゃなろうまい。今一時以てどんと心に掛かる。一寸通す、今まで通す。どうなりこうなり理治まりて、一つようよぅ治まりたら、身の処事情忘れるに忘れられん。このまゝ通れば、間違え心に掛かる処、長い間もあれば短い間もある。いつになりても、名を残した処楽しみ。よう聞き分け。何でも一つ、国に名を残した限り、末代の理。これは金銭では買わろうまい。作りたこれまで、どうなりこうなり治まり、治まりたら心に悔しむ。日々忘れられん。よう聞き分け。いつになってもこの先になぁても、こう十分なる処の事情、運びも安心なる事情運んでくれるよう。 |
押して願い。
さあさぁこれよう聞き分けにゃならん。惜しい事であった、どうも惜しい事であった。事情は定めくれ。末代の名を残る限り、よう聞き分け。百年も一年も同じ事。事情案じて居れば切りがない/\。日々心に病むとすれば、身はどうもならん。あちら掛からん、掛からん理に基づいてくれ。あちらなあと必ず持たず、危なき処ありても身上一つ、第一運ぶ事情/\これなればこう、どうなればどう、尽した理は末代、下りた理は末代。一年は同じ道理。これ一つ指図しておこう。 |
|
明治二十六年十一月十日 |
西井徳重六十才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の処いかなる事尋ねる処、よく事情聞き分け。一つの理を諭し置こう。堪いられん/\。一つ心これだけの事/\。さあ一つ心に治めば、事情いずれも分かる。それはどうこれはどう、指図まで。一つ理は一つ/\理考え。身上何故という/\、これどうも分かり難くい。事情は、世界事情見て、成る程と、これ取り直し出け難くい。これ治まれば、自由という。これだけ諭しおくによって、案じずして、治めてくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月十日 |
高田松太郎三十才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条一時理を尋ねる。さあさぁどうでもならん/\。段々運び来たる。一時大変迫りたる。どうでも一つという処、さあなろまい。自由一時どうでも処、万事心得てくれにゃならん。後々心得てくれにゃならん。どうでもならん/\言わず、これより互い/\運んで、一時大変/\。事情は言うまで、諭すまで、と言うなれど、一寸一時事情中々事情、運んでどうもなあ、頼りなきなあ、これ持たず、一時の処鎮めてくれ。治めてくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月十一日 |
宇野善助娘こん二十四才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事も尋ねるであろ。日々の処と言うであろ。銘々からそれぞれ諭す処、内々一つ事情なくば、何も言う事はない。一寸尋ねる。尋ねるは一寸諭しおこう。この道という、この道一つ、事情長らえての道筋、長らえての年限、どんな事も聞いて一つ道。又聞いて世界話し段々諭して事情因縁諭すやろ。因縁聞き分け。他に因縁、銘々因縁、これ聞き分け。深き因縁、一つ事情聞き分け。因縁為す事という。これ知らず/\、これという。この事情聞き分けにゃ分かり難ない。どうなるも一つ定めてみよ。日々こうして誰それと言われ、どうも世界なあ。この心更に要らん。更に捨てゝ了え。一軒の内事情、世界聞き分け。道というものは、これ事情積み立てたる処、日々受け取る。これだけの事なろまいか。折角積んだる、折角積んだる物種。これよう聞き分け。人は一代名は末代定め。一軒の内、一つ誰々何某、名は末代。この事情から聞き分け。一寸踏ん張りておかにゃなろまいなれど、よう思案しておかにゃなろまい。 |
|
明治二十六年十一月十一日 |
東分教会長上原佐助身上願い。 (去る十月二十七日本部に於て集会これあり二十七日出立の際俄かに寒けが致しまして熱酷しく相成り心に考えさして貰いまして、二十八日出立仕りましたが如何御知らせ下さいますや願い)
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つの事情いかなると思う処尋ねる。どういう事情、事情はつかえて/\/\、十分つかえたる処あろう。よう聞き分け。一つ始めたる処と言う/\。これは段々事情それ明らかある処、変わりて一つ事情いかなる指図しておこう。同じ一つ/\の台、一つの事これ十分聞かん処に、一つ一寸始め掛けたる処、追々段々いかなる道もなけにゃなろまい。一時始まりたる始まりたる、どういう事段々思い出せば、成る程/\心持たず、段々始め掛けの話しある。一つ理以て何時なりと心一つの理が思う。思い出し、ついつい始まる始まる。心おきのう銘々楽しみあるばかり、これ一つ何じゃやらなあと思う。指図これ一つ、一時心持たず、何時なりと鮮やか治めば案じなき、身上一つ案じなき。これ一つ諭しおこう。 |
押して、事情つかえてあると仰せ下さる処尋ね。
さあさぁ尋ね返やす処/\、心から尋ねるであろう/\。それは所々名を下ろしたる。一つから事情始め掛けたる。段々先々所始まりたる。これは違いなくばなろうまい。尋ねる事は一つ残しおこう。多くそろそろ心持っておかにゃならんという事、どんな事始める。ほんにそうかいなあと言うて、心発散してくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月十一日 |
土佐卯之助重ねての願い。
さあさぁ段々事情以て尋ねる処、前々事情諭したる。又一時事情一つの事情あれこれ事情通りて来て、事情案じという一つ事情、一時心得までの事情、これまで所にては危ない処、どういう処通して来たる。今一時一つ事情、ほうと心に思う。心と/\心咎め心咎める事情と言うは、よく事情聞いておかにゃならん。もう一つ話しておこう。よう聞き分け。どうでもこうでも何でも彼でも、いついつまで一つ何となあ。精神遂げられん、心の理が遂げられん。段々間以て自由と言う自由と言う/\。心あれど心と言う理、一つそこで一つ理が拵える事情、これ心掛けば又ついついにて身に障る。これは第一これを聞き分け。身に障る事情はどうもならん。五年七年楽しみ/\は鮮やかならん。これ諭しおこう。ようよぅ年限経って十分/\理、生涯末代頼り。よう聞き分け。そこでこれから一つ諭しおこう。身上障りある処まで許しおこう/\。三年五年身上治まりある。その又身は心得ん。心得んにゃ一時定めにゃならん。これだけ定め。さあさぁ心おきのう/\さあさぁ。 |
|
明治二十六年十一月十二日 |
永尾楢次郎小人きぬゑ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は身上いかなる処尋ねる。又小人一つ立て合う事情、よく事情聞き分け、万事一つ事情長らえての事情、これ一つ事情日々にて心に掛かる、万事心に掛かる。同じ一つ事情強って事情何でも事情、これまでよくよく諭して日々治まりた日あれば、治まり事情聞き分け。一寸戻る又一つ戻る。とんと事情分かろうまい。鮮やか分かろうまい。何もあれこれ言えば一つ心に掛かる。この事情差し込む。又事情聞き分け。仕切りて又事情とは行こうまい。万事こうと運んで道と言う。これだけ一つ諭しおこう。さあ身上は案じる事要らんで。 |
|
明治二十六年十一月十二日 |
土佐卯之助重ねて願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ尋ねるも段々ある。何度尋ねもある/\。もう長い間である。前々諭したる。一寸の間と指図ある。なれど、事情取りようでどうでもなる事で、これまで伝えたる事情、通るだけ通らねばならん。又一つ年限経ちたる。どうなりこうなりこれ第一聞き分け。どうしておかにゃなろうまい。今一時以てどんと心に掛かる。一寸通す、今まで通す。どうなりこうなり日を送り。 |
|
明治二十六年十一月十三日 |
上原佐助願い、前お指図により、右事情は日本橋、分教会に引き直しと悟らして貰いますと願い。
さあさぁ尋ねる処々、さあ身上事情以て尋ねたらいかなる指図、段々事情諭したる。いかなる事よく事情聞き分け。悟りついたら一つも早く、悟り付いたら一つも早く勇んでやれ/\。これ一つ台、これ一つ勇めば皆勇む。よう聞き分け。多くの中皆な理を下ろしたる。いつまでと言う。あれはまあまぁと言う/\。ほんにいかなる道間違う。皆諭す事情から聞き分け。これは世上大きい事と言う、大きい事情と言う。これ諭しおこう。早く悟りついたら早く事情、言葉添え早く事情、これ一つ諭しおこう。 |
押して、左様ならば帰りましたら役員の者に談示致します。尚芝支教会及び浅草支教会の事情も御座りますにつき、当本部より両三名御苦労願いたく事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\、一寸以て一時と言う。さあさぁもうどちらからどうこう一つのもの、たゞ言葉一つ理一つの理、皆なそれぞれと言うて行こうまい。話して真実分かりたなら、これより事情始め掛けると言う。 |
|
明治二十六年十一月十三日 |
高知分教会教祖赤衣の事につき事情願い。
さあさぁ尋ねる処/\/\、さあさぁまあ一寸事情、あちらこちら譲り合い/\、所さあ所変えてやろう/\。さあ心だけ/\、さあすっきり所変えてやろう。 |
押して、左様ならば分教会へ御祀りさして頂く事の御許し願い。
|
明治二十六年十一月十三日 |
上原伊助妻ミツ十七才身上願い。
さあさぁ尋ねる身上、いかなる処尋ねる事情であろ/\。さあ、まあ一寸は踏ん張らにゃならん/\。一寸は大層であろ。大層/\、心一時世界/\。心おきのう世界心運ばにゃならん。成る程/\。世界一寸踏ん張らにゃならん。何が変わりてどれが変わりて、こらあろまいなれど、身上不足何故なる/\、何故なる更に持たぬよう。何故なる、更に持たぬよう。 |
|
明治二十六年十一月十四日 |
松村吉太郎身上につき、桝井伊三郎出向の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、事情身の処尋ねる。一時何とも分からんと言う。最初諭したる。大変と言うたる。いかなる事も世界事情、一つの理に迫る。よう聞き取らにゃならんで。 |
|
明治二十六年十一月十四日 |
松村吉太郎身上につき、桝井伊三郎出向に付心得のため願い。
さあさぁ返やし/\に尋ねる処、誰にどういう指図違わん理を諭したる。指図に違わんというは、誰彼の差別はなきと言う。一つ取り次ぐ処、陰と表の理の変わった指図はない。事情大変と言えば、大層の心を治めにゃならん。案じる事要らんと言えば、案じる事要らん。万事明るき道を通りてくれにゃならん。 |
|
明治二十六年十一月十六日 |
村田忠七身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の処心得ん。尋ねる。何かの事情も、治まりてあろ。心に思わくあろまい。たゞこれより先長いが楽しみ。順々の理に、皆治まりてある。よう聞き分け。どれだけ運ぶ尽す事情は、日々分かりてある。何故なると思わず。身上一寸の処案じる事要らん。まあまぁ今日も/\と、長く事情、これだけ諭しおこう。 |
|
明治二十六年十一月十八日(陰暦十月十一日) |
本席御身上の願い。
さあさぁ尋ねにゃなろうまい/\。さあ心得ん事情、心得ん日々の事情はどうなりこうなり勤まり、身上に一寸心得ん。話するまでは長い間、一つの事に事情出たなら、尋ねにゃなろうまい。これまで長い間楽しみもあれば、どんな道も通してある。道筋道すがらと言う。何程危なき怖わきでも、日が経てば忘れる。日々処日々に見えたら心も治まるものである。今の一時世上といういろいろの理がある。何でも彼でもどうもならんが一つの道、どうなりの道が、早くこれ一つ聞き分け。段々それぞれ一つの理を集めて、一同の会議一つ定めてくれ。忘れた事も尋ねたら分かる。いつまで事情は何でもない。ほのかの事情声無き事情ありてはならん。取り返やしがない。これから何でも心を病まさんよう、取り扱い一つの理に諭しおこう。 |
|
明治二十六年十一月二十日 |
上原佐助身上及び事情につき、桝井伊三郎高井猶吉東分教会に行く事の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ先ず/\一つ話、事情話し掛けたる。それの中に理がある。まだまだ事情早いと言う。話しまず一寸纏まろうまい。話し掛けたら一時段々人一つ理で一つなれど、むこび理集めて、まず一寸には行かん。事情行て諭してやれば、諭すには仕切りた理は先ず抑える理ある理集まる。強ってどうと言うてはならん。段々理及ぼさにゃならん。強ってという理持ってはならん。これだけ話しておこう。一時こうと言うやこう、どうと言うやどう、仕切りた事一寸言えん。今一時と言えん。今の事情、一人のため一つ通りたら皆な揃うて満足、何処から成るも彼処から成るも一つの理と思えど、世界第一繋ぎやい尽す理は受け取る。これだけしっかり持ってくれるがよい。 |
明日から出ます処の願い。
さあさぁ又尋ねる事情、それは向こに於ては聞いてる。一時運ぶと思う。いかん。僅かの日であろう。こうと思えば尽してやると心も治まる。なれど、一時こうと思う処、順々日近寄る。そこで暫くと思えば暫く。これ一つ諭しおこう。 |
大祭に参詣した上で、と押して願い。
さあさぁ尋ね返やす処/\、もうこれ順々近寄る日出て来る。その時どちらもどうどちらもどう、何分日順々日の間、これで分かるであろう。これ一つ話しおこう。 |
|
明治二十六年十一月二十日 |
山沢為造身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるも尋ねるであろう/\。身上から事情を尋ねる。諭したる事情は通り難くかろう。なれど、どうも話し掛けた事は通さにゃならん。身上速やかなればと言う。身上案ぜてはならん。身上に案じなきという指図は違わん。どういう事もこういう事も、皆あちらも一つこちらも一つ、日々の処思うように成ろまい。身上から尋ねたなら、指図の理はどうでも渡りてくれねばならん。身上案じる事要らんで。 |
押して
さあさぁ何時どういう模様変わるやら分からん。これも一つ話しておかにゃならん。 |
|
明治二十六年十一月二十一日 |
高安分教会役員佃巳之吉家族共分教会へ引き寄せ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる処も、それぞれ心という理皆あろう。そこで、それぞれ中に精神定まって、こうもしてやろう、こうもしてやろうかと、皆なそれそれの心、精神一つ皆な精神に委せおこう。 |
|
明治二十六年十一月二十二日 |
下村賢三郎長男正一身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処に心得ん事情であろう/\。又一つには銘々も思う。これ道一つ事情これまでこういう事と分からん。こういう事と分からんは一寸は理であろう。なれどよう聞き分け。もう身上速やかなら何も思わん。何も思わんが事情あれば日々忘れられん。よう聞き分け。内々事情あれば、世界一つの理は世界何か万事心得/\。世界事情見ればいかなるも大難小難、これ一つ聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月二十二日 |
山口安太郎四十二才身上伺い。 (天清三番講元)
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ尋ねる処、よく事情諭してくれねば分からん。何の事情以て日々運ぶ。何の事情で尽す。よく聞き分け。これだけの身上/\、身上大層なる。もうどうでもならん、どうでもならん、日々思う。これまで運ぶ、切なみ、けういに向いたる、これよう聞き分け。他に諭すれば、銘々もなけにゃならん。銘々なくば結構。有りては、どうしょうこうしょう、こらできん。又借り物諭す、因縁/\ならと言うて了えば、どうもならん/\。因縁生まれ更わり諭すやろ。諭せば、銘々事情これ治めてくれ。身上一時大層なれど、一時どうではない。早く聞き取りて、諭してくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月二十六日 |
本席家移りの願い。
さあさぁ一寸話し掛けたる処から談示事情、もう追々速やか出け上がりた/\。さあさぁ日が来る、日限来る。どうであろう、話し掛ける理であろう。鮮やかとしてこれでよい/\。十分諭してある。何でも彼でも心養わにゃならん。日々無理に勤めさしてあるのも知らずに暮らして居る。とんとならん。そこでどうでも心の養い、急いで/\くれにゃならん。建家出け上がりた。ちゃんとして/\ちゃんとした中でも構わん。気の養い気に掛かる。傍からもう十分であろうという処まで養い、移る治まりどうでも構わん、延びても構わん。そこで、これだけ運んでくれ。 |
押して、気の養いの処願い。
さあさぁ尋ねるであろう/\。身上障り速やかなら、いつになっても/\身上速やか。今日運ばにゃならん。心治まらねば日々運べん。日々治まり取り難くい。急ぐ処養い何でも心に掛からんよう持ってくれにゃならん。話しておく。道具の中の道具である/\。幾ら/\寄せて運ぶも道具。道具に譬えておく。十分道具いついつまで治まる/\。道具の中の道具、一人でも捨てゝおくという事ならん。そこで心勇めてくれ。心の養い/\、何以てどうせにゃならん、こうせにゃならんと言うやない。たゞ心に曇り掛からんよう、日々晴天唱えてくれ。どんな事話し掛けるやら分からん。そこで日々心に掛からんが晴天。又、日々世界から段々運び掛けたる談示遅れる。待って居る。暫く間はよいなれど、もう何日なると言う。これで治まり取れると言わん。世界あゝと言う。どういう心の養い、前諭したる。もうほんにほんに心に掛からんよう、取り締まりてくれにゃならん。これだけよう聞き取りてくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月二十六日 |
教長御身上につき願い。
さあさぁ身の処、皆立て合うて来る/\。銘々から一つ心勇んでくれ/\。気の養いは身の養い/\。一名一人の心理に成る。養うてやってくれ。よう尋ねてくれた。早くこゝまで治まりたら、心に持ってよくよく嬉しいや、頼もしいや。身の処案じは一つもない。よく尋ねてくれた。 |
押して、気の養いと仰せ下さる処は政甚なり、まさゑの縁談で御座りますや伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それはもうこれ一度話し掛けたる。ちゃんと治まりたら又掛かる。心養い一つ諭したる。又身上障る処、諭したる/\。気の養いたった一つでどうであろう/\。思わしたら気の養いはあらせんで。さあさぁよう聞き分け。この屋敷というはどうでも安心さし、人を安心さゝにゃならんが台である。満足させば世界から集まる。満足させば治めにゃならん、治まらにゃならん。満足なくば、表で運んで陰で一つこんな事と言う。陰日向ありては鏡屋敷とは言えん。ようこゝまで届く。やれやれこの事情から始め掛けたる。この事情聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月二十七日 |
本局管長より呼状につき、会長御出で下さる事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一時直ぐという処、事情皆思う処、又は何かの事、一寸段々行く処どういう事、あらあら一寸急ぐ処、一寸行て来るがよいで。さあさぁ許すで。さあさぁ二三名出んならんで/\、二三名行かんならんで。 |
随行員前川菊太郎、清水与之助との願い。
|
明治二十六年十一月二十七日 |
清水与之助身上事情の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上/\、身上遂に一つ。いついつ立ち、身上障りある障りある。尋ねる/\。案じる事は要らん、という指図する/\から何にも案じる事要らんようになり、治まる理。又一寸怖わや危なき事情なれど、身上に些か事情なく、一つ通る。これ一つ。又後より心得ん。これ尋ねる。よう聞き分け。どんな所でもこんな所でも、これまで指図通り、指図通りより変わらん。指図に変わらんなれど、銘々変わす心なくば変わらん。なれど、先々多くの中でありて聞いて、こちら聞いて居ればあちら、あちら聞いて居ればこちら、多分時々怒る。これからは十分聞いてる中、又一つ治め方、難しい、聞いたら腹の立つような教の台はあろまい。諭しおこう。あれこれ諭してくれ。どちらは話するまで。道なら一つ、心発散せにゃならんが理や。これ心得まで指図しておこう/\。身上案じる事要らん。心得ん指図しておこう。先々まで指図しておこう。よう聞き取りてくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月二十八日 夜十一時二十分頃 |
刻限御話し。
さあさぁまだまだそんな事や/\、まだまだそんな事や/\。まだ定まらんな/\。さあさぁもうもぅ定めて貰わにゃ、いつまでもそんな事ではならん。早く締まりつけてくれ。締まりが第一。もう締まりさえできたら連れて立つ。その覚悟せにゃならん。締まりと言うても一寸の締まりではいかん。締まりというは、一人でも二人でもいかん。それぞれ心の理を集め。いつまでもどんならん。さあ結びおく/\。頼め/\。頼んだら直きや。道がついたる。あれとこれと結んだるで。談じ掛け談じ掛け。これが一つの台。又始め掛ける。さあさぁ話し掛ける。万事の事まで指図。それぞれ道を付けてやれやれ。内一つの締まりさえつけたら、何も言う事ない。大層な普請をさした。大層/\。何も大層やない/\。長くの道も経ち越し、ならん/\中から寄せ掛け、伏せ込んだが、ようよぅ伏せ込み、どんな事とも分からず、皆な先の事言い掛ける。目に見えん聞いたばかり、人が遠い所へ行って来て話しするのを聞くようなもの。銘々その場に行かねば成る程の理と分かろうまい。指図という、皆な先の事ばかり言うておく。悩めてなりと痛めてなりと、話したる理に運ばす。今日までは長い日後々思えば短い。指折り数えてみよ。ようよぅと言う。五六年前艱難の道も通してある。あたゑというは、どうしてくれこうしてくれと言わいでも、皆なできて来る。天よりの理でできて来る。遠い所にもできてある。近い所へ出来たら分かるやろ。いつまでもこうと思うて居たら違う。これまでとんと分からん勝。どんな指図もする。指図通りできて来る。何にも彼も話し、もう又皆帰る。皆な話ししてくれ。義理や人目でつく者もあろうまい。これだけ話しておこう。こんな事ようできたと思うやろ。あたゑ/\、皆な誠々の理を積んだ一つの理、この話し皆んな一つ/\話してくれるよう。 |
|
明治二十六年十一月二十八日 |
先の分支教会出張所大祭につき提灯立て旗出す事本部へ願いに参りますが、一つ/\神様へ御願い申し上げなければなりませんや心得のため願い。
さあさぁ寄り合うてする事は、一手に許しおこう。そこで一所許したら同じ事、その心で取り計ろうてくれるがよい。 |
|
明治二十六年十一月二十八日 |
増野正兵衞兵神分教会大祭に代理として行く願い。 (清水与之助中山教長の随行にて箱根なる神道本局管長の別荘へ赴きて不在につき、清水の依頼により)
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ心に掛かる/\処、事情速やか/\、さあさぁ許しおこう/\。 |
同時、増野正兵衞神戸へ下りますにより、先に春野家の事につき願い(はるを大阪梅谷の方へ戻し呉れとの事により、相談の上帰しましたが、あと一つの事情が残り、心に掛かるにつき、運ばして貰いたくと願い )
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情どうしてこう、こうしてどう、一つどうもしよう、こうもしよう、それぞれ談示重なる。重なる理はついてある。理によって残る処あろう。一つの心にすっきり委せおこう。一つ心治めるなら、行く/\治まる。そこでどうせにゃいかん、こうせにゃいかんと言わん。先々の処こう今はこう、治めてやれ。先々案じる事要らん。どちらも旬を定めるなら、よう聞き取りておけ。 |
|
明治二十六年十一月二十八日 |
村田かじ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情、さあさぁ心得ん事情、いかなる事であろう。さあさぁ尋ねる処/\、指図まで一つ事情諭しおこう。まあ一名一人であろう、一名一人であろう。又治まるまい。持ち合わせ一つ事情、よう聞き分け。これからいつまで/\定め。銘々事情、皆な事情、思えど思う程切りなき事情、心病まんよう、心養うてやるがよい。さあさぁ身上案じる事要らんで。 |
押して、身上案じる事要らんという処
さあさぁ身上案じる事要らん/\。又事情多くの中、又理が掛かる。これだけ諭しおくによって、諭してやりてくれるよう。 |
|
(12月) |
明治二十六年十二月三日 |
本席御移りの願い。
さあさぁさぁさぁ事情/\/\、ようよぅ日が移る。前々より事情尋ねたる処、まずまず事情諭したる。いつという万事心掛かりあってはならん/\。一時穏やか理も治まり、分からん/\理も分かり、月の初め日の初め、一つの事情、今日の日を以て万事委せおく。引き移り夜十時連れて立つ。速やか委せおくから、万事心おきのう取り扱うてくれるがよい。 |
押して、信徒一般取り扱いの処は正月節会にさして頂きます願い。
さあさぁまあ皆々の処心を運び尽し通りてくれる処、引き移し連れて通る処は諭してある。後々の事というは委せおこう。どうせにゃならんこうせにゃならんとは言わん。楽しみの事そこえ/\皆んな心の理に委せおこう。 |
|
明治二十六年十二月三日(陰暦十月二十六日)午後十時 |
本席お引き移りの席にて御話しあり。
さあさぁ待ち兼ねた/\/\/\。さあさぁさぁ、一寸今夜一言話する。さあさぁ始まり/\。長い間やったのう/\/\。さあさぁこれから勤めにゃならんで/\。もうこれから自由/\やで。さあさぁこれまでこの屋敷これでこそ元屋敷であるのやで。これまでようよぅ長い間の道すがら嬉しい事やなあ/\。頼もしい事や、嬉しい事や。これまでどんな日もあったやろう。まああたゑ/\、一粒万倍と言う。長い間ようよぅの日来たら何よの事も知らす。これから又々指図いかなる事話しする。十分働かさにゃならん。席と直りたる中に、三名の姉弟、一屋敷の内に暮らす。何処へも出すのやないで。これまで知らず/\楽しんだこの屋敷、中南同じ一つの理に許しおく。雨が来る、風が吹く。授けも皆なこゝで渡すのやで。さあさあ真柱たまへも連れて来るのやで。又々一言仕切って話して置く。どちらからもこちらからも、何時どういう事があって、余儀なくの事情あるとも分からん。間数幾間ある。これ一つが席の間と定め、後々姉弟一つの理、三間四間ずっと同じ事情、何時の事情にこれはどうである、尋ねにゃなろうまいか、指図貰わにゃならんかと言う。三間四間余儀なく事情には許しおく。いついつ満足の事情に取り計ろうてくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月四日(陰暦十月二十七日)午後 |
永尾よしゑ、まさゑ、本席引き移りの時お伴できぬにつき腹立たれ、桝井伊三郎、増野正兵衞の二名取り扱われ事情につき、本席古家へお帰りに相成る事情願い。
さあさぁもう持って行た物も、持って帰ってくれ。今日までは一日も早く、ウワヽヽヽヽヽヽヽ。さあさぁ話しするで/\。まあ楽しみ/\、十分楽しみ、刻限まで知らしおいたる事情、こんな大望の事といえど、何程のあたゑも天然と言う。天然の事情は諭してある。事情はでき、できた何程の事でも時節で高山も崩れる。天然という諭したる。又草生え同様の処より、段々頼りにして居る。子供/\小人/\の事情、成人話し掛ける/\というは皆な指図してある。今日の日はこれ一つの事情/\、丸こい/\ものや。丸こいものも見ようによりて角がつく/\。これ事情もうこれ暫し話し掛ける。これまで事情理諭したる処、さあさぁ暫く/\、これ事情に諭そう。大抵の道はつけられたる。最初掛かりというものは荒ら家同様、何処から取り掛かろうか、こゝから取り掛かろうか。それ一つ道は付ける、始めると言うても、何でも彼でもこのもの一つ、まあまぁ先の/\、これ身ばかりの道を付け。長い/\話しも出てある。年限を縮め。それぞれどうなるか知らん。ようよぅこれ一人の処へ委せおき、席という話しするまで。それから始めて聞いて居るやろう。それぞれ事情成り来たる処、天然の事情頼もしや。口の心身の心よくよく事情/\聞き取ってくれ。どうでもこうでも委せたる。席なくば事情分かろうまい。一時事情始まって一時事情どういう事とも計り難ない。神というこれ事情、事情何とも一寸一つの理というは尊い/\事情、よく聞き分け。今日の日十分/\は言うまで。十分皆なそれぞれ道具に使い、世界/\多くの中運びできたと言い来たる。天然で成り来たる処である。草生え何処にあろうまい。ほんの草生えの中、一時定めたる並大抵やない。今日の日通り通したる理によって、天然のあたゑと言う。嬉しい/\治まった。早く事情取り替え/\。一軒一つの棟、一屋敷一棟、棟と棟との事情が分からん、事情まずまず暫く処は、どんな談示したとて指図事情、理なくば治まろうまい。これこれすっきり早く取り替え/\、両方これで道が分かる。どんな道ができるやら知れん。早く/\/\洗う/\。急ぐ/\/\/\。 |
|
明治二十六年十二月六日 |
本席御側へ本部の内一名ずつ交代出勤する事願い。
さあさぁ事情を以て尋ねる処、その事情という。さあさぁまあ一寸には大層のようなものや。なれどこうという理運んで、一つ心の理の集まりたる処は受け取る。 |
押して、前川喜三郎替わりに山田吉之助出勤する事願い。
さあさぁ尋ねる処、これまでの処二人、十分の理を運んだ処、又一人替わると言う、それは替わりてもよい。なれど、そうしてこうしてという処は、十分に受け取る。 |
引き続きて女中増井りん煮炊きの事情願い。
さあさぁ段々の事情、それぞれ尋ねる。一時どうとは言わん。一寸暫く前以て運び掛けたる処、談示取り決まる処、それぞれこうという処に委せおく。 |
左様ならば今日より出勤する事に取り決めます。
さあさぁもう同じ事、一寸暫くは何言うても一寸の治まり、一寸の事、万事取り決まりできようまい。なれど放っておく事もできようまい。暫時の処これまで事情以て治めてくれるがよい。 |
引き続きて御話し下され。
さあさぁ一寸事情諭しておかんならんで。これから一つの理に諭す。第一理心に持って治め。遠い所近い所は言わん。日々運ぶ尽す理を受け取りて日々守護と言う。それぞれ澄んだ者なれば遠い近いは言わん。何ぼ遠うても心の理によりてその場生まれたも同じ事と諭しおこう。万事互い/\よう聞いて/\居るやろ。聞いたら道を違わんよう、違わさんよう。違わしては何にもならん。心に違う理がすっきり嫌い。鏡屋敷取り扱い四方正面という心。罪はならんで。取り扱いの処治まりてないから罪できる。心罪ないよう諭してくれ。毎夜/\の理に諭してある。なれど、銘々理を拵え、裏と表との事情がどうもならん。善き事も悪き事も裏表、取りよう聞きようによりて理が戦う。こそこそ話しはすっきり要らんで。直ぐと/\大きい声で話し、陰々の話しは要らん。こそこそ話しは二人の心は治まる。なれどもう三人との中は治まらん。よう聞いておけ。たゞ一言に聞いても分からん。内らの中何人居る。長らえてどうなりこうなり月々の処、年々の処、立って来てある。心安いは言うまでやない。あちらこちら心に持っては要らん。兄弟の中/\と言うても、中に兄弟の理がある。ぼそぼそ話しはすっきり要らん。世上の理世界の理は心に治めて話もせにゃならん。内々気に済まにゃ済まぬよう明らか話しもせにゃならん。中に跨り要らん。心変わる理あろうまい。なれど、日々理を拵える。皆んな揃うた中で話しておくからぼそぼそ話しは要らん。ぼそぼそ話しはろくな事やないと思え。誰彼言うやない。そのまゝ直ぐに諭してくれ。こそこそ話しは罪を拵える台とも諭しおこう。道が大きい成るか。指図以てすれば違わん。一名はどうであろう、と、これは思うやないで。しっかり聞き取って皆な心に持ってくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月六日 |
河原町部内湖東支教会長妻子供これまで寄留の処この度転籍の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は心一つ事情、さあさぁ心に委せおこう、心おきのう、さあさぁ許そ/\。 |
|
明治二十六年十二月七日 |
本部内日々の処道が盛大になるにつき、分教会長を二人ずつ詰めさせて、本部員の手助けをさして頂きたく願い。
さあさぁ事情以て尋ねる事情、いかにも一つ事情運ばにゃなろうまい。段々道大き成り、世界集まれば、段々日々と言う。日々忙してならん、と、これまで諭してある。さあさぁうつる/\。さあ願い通り事情受け取る。 |
|
明治二十六年十二月七日 |
山本利三郎京都の病院へ行く事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、余儀なく事情尋ねる/\。さあさぁ事情聞き取りて一つ万事一所にて事情治めてやらにゃなろまい。一つ事情言うまでやない。遠く事情は運ぶまで。遠く事情運ぶという事はさらさら持たず、すっきりなきよう治めて。これではどうもならん、これではどうもならん。よう事情聞き取れ/\。どんな事も前前より諭してある。難儀不自由と言う。日々暮らす中に不自由はあろまい。なれど、事情見て、寝ても起きても、何時でもたい忘れる事でけようまい。暫く内々にて十分拵えて、それより日々治め。暫く内々にて注意せにゃならん。注意と言うても、つい知る事でけん。でけねば同じ事。なれど、親族/\一つ以て、暫く匿もって一つ心静めさゝにゃならん。 |
|
明治二十六年十二月七日 |
山田太右衞門身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にて事情尋ねる。いかなる事であろ。どういう思やん、どういう話聞く。いかにも聞いて居るなれど、どうであろと思う。思うは一寸理であろ。いかなる理聞き取れ。一時案じる事要らん。案じる事要らんが、一つ聞き分け。どういう事聞き分けるなら、諭す理、これまで諭してある。これまで、一度二度やあろまい。善き理悟りよい。悪き理悟り難くい。事情成る程と聞き分けて、一寸治まれば、治まらんではない。銘々事情なくば、何も言う事あろまい。銘々切なみ、どんな理も、世界一つ因縁と言う。因縁諭する理、銘々為す事鮮やか分かろまい。世界数々いろいろ事情、銘々その場ならと心に持って、事情治めてくれ。身上案じる事要らん。身上不足ありて、タンノウでけやせん。なれど、聞き分けば、タンノウ治まらんではない。よう聞き分け。治まる事情名は末代の理と聞き分けば、いついつまで分かるであろ。よく聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月九日 |
岡室熊作身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の処いかなる事という事情尋ねる。尋ねば、一つ事情諭して置こう。どういう諭諭し、よかったなあ、一つ更々持たず。一時十分大変な処であるなあ、聞けばなあ堪いられん事情、よう聞き分け。助けたい、助けにゃならん助からにゃならんが理である。なれど、段々事情見るに見られん日々通りたる。一時どうという事はない。なれど大層。一寸一つ諭しおこう。これまで難しい道を越し、どうしょこうしょ思うたる日経って、これでなあと思えば、身上事情思う処、事情思うは理である。なれど、よう聞き分け。皆な事情因縁諭す処、この事情聞き分け。皆な世界聞き分け。世界の道理聞き分けて、ほんになあと事情治めて、これより事情。一時難しい。何でなる、世界になあ、これ持たず。聞き分けてくれ。なれど、大層である。ようこれまで、どうであろ、諭す処から聞き分けば、どんな事も分かる。よく聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月十日 |
松村さく教祖御守の処願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ日々の処、とんとあちら人抜ける、人足らぬ、余儀なく勤めて居る。内々心掛かりなき、日々どうなりとも内々定めてこうと言う。そらよい。人々の処あちらと言う、こちらと言う、どうもならん。一寸替わり/\替わらして居る。仕切りた処鮮やか治まりた、治まらん。それで人々誰と言わず内々の処、年々取れたる、年々長い間、どうこう伝え合い、人体それぞれある。すれば替わり要る。幾日と決めん。一名替わりあれどどうもならん。尋ねる事情内々構わん。又々事情以て内々談じて替わり、当分あちらこちら人々揃うまで、それぞれ事情に受け取る。これだけ諭しておこう。 |
|
明治二十六年十二月十日 |
吉岡栄蔵三十二才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一時成る成らん処、事情尋ねる。身上という、いかなる事という処尋ねる。これまで知らず/\の道なれど、こうと言うて一日定めた。それより伝う身上どうであろ。いかなるも聞いて居る。身上不足なる処聞かず、身上不足なる処分かろまい。どういう事となる。日々思案しても分かろまい。一時成りて来ると、更々思わず、人に諭して銘々事情一寸に行こまい。なれど、これまでいかなるも思い出し、内々に、もうこうなれば世間面目ないと、これ持たず、内々改め。こうなれば世上なあ、内々更に思わず。これ一つ諭しおこう。よう聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月十一日朝 |
事情願い済みし後、引き続きて御話しあり。
さあさぁ一寸事情ある。話し/\一つしておかんならん。もうこれ段々幾らでもどれだけでも、動かれるだけ、段々動いてくれ。動けば、何ぼうでも動かれる。さあさぁ、忙しい/\。忙してならん。朝も早ようから夜も掛け。これまで話伝えたる。一寸掛かりた。そこで急がしなる。何ぼうでも急がし/\。何ぼう運んでも、身上障りなく、日々勇む。日々急がしなる。誰に遠慮気兼なく、これまで伝えたる。その道近寄る。日々嬉しや頼もしや。よう聞き分けて治めにゃならん。どんな理も分かる。そこで席急ぐ/\。自由自在しておく。違う事さらにない。これまで誠事情の道、いろいろ聞き、通してある、どんな道も通してある。その代わり道明らか。何処から言うても、自由諭し掛ける/\/\。運びさあさぁ急がしい。たゞ遙々早く戻りたい。自由自在聞いて来たと、満足の道今にある程に。聞いておけ。 |
|
明治二十六年十二月十三日 |
増野正兵衞夜々腰痛み、又小人道興熱につき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一寸心得ん、心得んと思う心得ん。身上事情あれば心得ん/\と思う。よう聞き分けにゃ分かり難ない。又一つ事情集まる/\。これ二つ、一つ二つ集まる。いかなるもこれまで一つ、又一つ事情、一時事情尋ねたら指図。よう聞き分け。身上は案じる事要らん。案じる事要らんが、まあこれ遠く遙か思う。遙かなれど、安心さして、これ遠くこれまで事情、皆な安心運んで安心さしてやるがよい。これだけ指図しておこう。 |
押して、母ゆう神戸宅にあるに、喜市これまで船場分教会の方に御世話になり修行中でありますが、その儘修行致させておきまして宜しきや、又は神戸の母の元へつけおく方宜しきや伺い。
さあさぁ暫くと言えば暫くなれど、放っておくに、放っておかれん。淋してならん。こういう理、付けてやるがよい/\。 |
又神戸宅地家屋を買いに来て居りますにつき、母もいとも売り渡したきよう申しますが、売って宜しきや伺い。
さあさぁそれはよう聞き分け。誰のものでもあろうまい、彼のものでもあろうまい。兄弟親というまゝに治めて、心休みさしてやるがよい。 |
|
明治二十六年十二月十三日 |
前堀亀吉身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ理を尋ねる。いかなる事であろ、尋ねるであろ。万事一つ理を諭しよ。一つの心定めて、心に理を治めてくれるよう。どういう事諭すと思う。よう聞き分け。これまで難しい道ありて、どうしょこうしょ、銘々心どうもならん。長らえての道すがら、どういう道も通りた。ようよぅの道つき、ようよぅ治まりたら、身上掛かり、これまで通りた。又身上速やかなら、何も思う事なし。身上どうと思う。思うは理やなれど、取り替え、思い直し、いかなるも国という、所という。前聞いて、所皆改めさし、余儀なく事情でない。これまで変わりて中に、身上事情世界事情見分けて、それから事情先ず治まるなら、そのまゝ身上直ぐと治まるであろ。 |
|
明治二十六年十二月十四日 |
増田ならえ目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、第一の処、さあさぁまあ一寸にはこうなればどうなろうか知らん。これ台。これまでどんな事も見て聞いて通りたる事情、又段々事情楽しみ、これという楽しみはこれ聞き分け。これだけ何となくして、それからそれ、どういう事、いろいろの事、又、身に掛かりたる事情、皆な為す事理である程に。よう聞き分け。寒い時分には寒い、暑い時分には暑い。これ分からん、これまでどういう理、楽しみ集まる。それにどうであろ、又傍々思う。よう聞き分けにゃならん。ならん中と言う。どうした事であろ。どうした因縁であろ。これまでいろいろある。これ為す事、為す事は因縁である。多分不自由なき、どういう理も世界聞き分けば、鮮やか治めてくれるなら、又治まる。これ長いようなるもの。これ有り難いは言うまで。分かりて通りたる。通りたる曇りとんと分からん。善き時ばかりなら忘れて居る。身上に掛かる。掛かればいろいろ寄せる。これ寄せんよう皆な通りたる。世上何と言うであろ。銘々世上の言う事集めて、すっきりこれだけ結構あろまい、と、よう聞き分け。辺所影姿分からん者もあろ。これも因縁。これまで難しい中通り、末々楽しみ。難しい中日を送りたあたゑと言う、これ聞き分け。よく諭してくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月十五日 |
中山会長より東京行の事情につき御願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々の事情は、これ心胆心差し入って、事情持たそうと言う。なれど一つまあまぁと言うであろう。まあまぁと余儀なく事情治まりてあろう。又一つ事情一つ皆な揃うた事情、もう一度/\、一寸事情、今の処代わりやってよかろう/\。 |
前川菊太郎、松村吉太郎出越しの処願い。
|
明治二十六年十二月十六日昼十二時頃 |
本席昨夜歯痛み頭痛につき願い。
さあさぁ寸身の処に心得んと言う、事情と言う。いかなる事であろう。それぞれ尋ねる処、何も案じる事要らん。又万事事情と言う、又日々と言う。一寸もう十分なる処治め、楽しみ事情暮らして居る。どうがよかろうこうがよかろう、一つ治めて十分なる事情なれど、一つ諭しておかんならん。とんと気の養い諭しおき、理治まりたる日の中替わり番して大切は受け取る。とんと事情構わず、日々替わり番十分理である。これまで世界何時とも分からん。越したるよう聞き分け。日々の処どうしようこうしよう間も居てくれるが事情、強ってというは気の養いにはならん。もうかり言わんよう取り扱い、これまで渋々治まり、これから先何処に居るやらなあ、というようにして、日々取り扱いしてくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月十六日夜十二時 |
刻限。
さあさぁ一寸出掛けて話し掛けたで。どういう話し掛けるなら、さあさぁようこれまでの処、よくよくよく思案してくれねば分からん。何も思案してどれだけ苦を病んでくれと言うやない。濁りた話しも、一寸澄んだ話しはこれまで余儀なく、どんな遠い所からでも、どんな運び所も、恐ろしい所も、何でも出て来んにゃならん。これまで信者より深き心を持って出て来る。この道艱難苦労の道も通りたやろう。通りたならこそ、この道が出て来たのや。澄んだ事できて来るは神さんの守護や、神の守護やと言う。通った中に道ある。真の心以てできて来る。皆な大抵やない。山坂をも道をつけたら楽々の道も運ばれるやろう。親が道をつけ、段々つけ掛け、一人やしろに貰い受けて、始め掛けた道の割方してみた処が、人数足らいであちらも掛かり、こちらも一寸掛かった。あれはどうなろうと、いつになったらと言う。折角どうもならん/\。百十五才まで寿命定めた。なれど、どうもならん/\から、年限を縮めて治まった。たゞあの人は結構やと言うだけでは分からん。道の理分からねばならん。年行てある。何であのような理であろう。今の者はあの人がどういう者と思うが、澄んだ中の濁り、晴天の中でも曇りする事ある。道があったならこそ随いて来た。世界濁りの中頼り、あちら何も頼りなきよう、一寸入り込み仕事場と言うて掛かりたなれど、とんとどうもならん。あちらもしさがし、こちらもしさがし、仕事場ではあちらへ持って行き、こちらへ持って行き、どうもならん。席と言う一あっての二、何程賢うても、晴天の中でも、日々の雨もあれば、旬々の理を聞いてくれ。聞き分けねば一時道とは言わん。これだけ話し掛けたら、どういう者も聞かさにゃならん。これまでの話し何でもと思えども、今まで遅れた。いかなる道も分かり来る。尋ねば指図を以て、これまで世界造りたと言う。言うも無理やない、頼むも無理やない。この三つの理を改めて聞かねばならん、と指図しておこう。よく聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十六年十二月二十二日 |
梅谷分教会理事駒谷忠四郎家内中教会へ移りたきにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情、一つは尋ねて一時こうという処、どういう処、どういう指図/\、一つ理諭しおくによって、よう聞き分け。内々心でも行こまい。順々心運んで、いかなるも心頼もしいなあ、事情以て運び掛ける。又皆な一つ心理、心に委せおこう、何時なりとも委せおこう。さあさぁ許しおこう/\。 |
|
明治二十六年十二月二十三日 |
諸井政一身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこれまでに段々事情諭したる。諭したる事情、これ一寸心に治まりたるやろう/\。治まりたる事情よく聞き直し、取り直し、どういう事も聞き分け。内々という、国という、所という、万事どうしてこうしてと思うまい。なれど、あちら変わりこちら変わり、これ日々堪えられんと言う。又一つ銘々こうと言う。身の障りどういう事と思う。よう聞き分け。所と言うて所に生まれ/\、国を隔て、こゝらどういうもの、それは因縁と言う。因縁聞き分け。まあどうでもこうでも珍しい。これまで聞いた事あろまい。なれど遠く所より、親里という処聞き分け。今年もどうであろう、先もどうであろう。因縁の為す事聞き分け。長い短い、因縁為す事聞き分け。これは第一身上案じる事要らん。案じる事は要らんで。 |
|
明治二十六年十二月二十四日 |
先々分支教会より節会の事御願いに参り、それにつき心得まで事情申し上げ願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々皆なこれ一つ/\事情と言う。なれどあちら一寸変わる、こちら一寸変わる。皆な心分かる分からん。皆一寸暫くの間である/\。それしたなら尋ねる事要らん。一つ治まる事情は今の事、今の事はどういう事にしたらよかろう、所々こうがよかろうどうがよかろう。尋ねる心だけに委せおく。当分という心持って、こうという処治めて以て先と言う。さあさぁ心だけ委せおこう。 |
押して、他の処より願いに参りましたら詰員より話して御許し下されますや願い。
さあさぁ段々の処々、まあ一寸今の処は前々諭したる。一つどちらから尋ねに来る。これは尋ねにゃならんか。さあさぁ一つに委せおく、さあさぁ一つに委せおく。さあさぁ心だけに委せおこう。 |
|
明治二十六年十二月二十四日 |
島村菊太郎妻銀代指腫れ身上につき願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあさぁまあ事情変わる、又変わる。又事情と言う。いかなる事情、身上案じる事要らん/\。案じる事要らんが、事情身に自由あれば、どうでも進まん。又尋ねる。尋ねば又事情聞き取りて諭してくれにゃならん。身の処尋ねる。尋ねたらこういう指図聞き取らにゃならん。皆な話する、聞かす、よう聞き分け。これまで説いてある。どんな所でも話しするは八つの埃り、又因縁為す事諭して居る。因縁諭する事、他に事情成る程という道初めにそれぞれ付いて、先々と言う。よう聞き分け。諭す中に内々理あるによりて、これ聞き分け。因縁諭して先に諭すれば、いかなる事も自由。又銘々諭す処から、銘々先に定めにゃならん。先に定めてすれば皆な自由そこにある。身に一寸事情あれば案じる。それどうなる、こうなる、銘々思う事、すっきり思わんよう。すっきり治まれば日々治まりて、治まれば、先々言うまでやない。何も切なみとなる、こうなるという諭し置く。何も曇りない。すれば誰に何を。これ一つ又どうにもこうにもならん。あちら風や、こちら雨や。話しせん。不足ばかり。これ諭しおくによって、よく聞き分けてくれ。 |
|
明治二十六年十二月二十八日 |
田原支教会増田伊三郎を副会長に致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情にも段々、一つ事情によって余儀なく事情尋ねる。尋ねば一つ指図、よくよく事情聞き取れ。何でもこれから重ねにゃならん。今一人こうという理、心おきのう許しおくによって/\、これから何でも始め掛けてくれにゃならん。こうと言う、一人尋ねる。尋ねて許す限りは、何でも一つ事情鮮やか許しおくによって、これより何でも事情。 |
|
明治二十六年十二月二十八日夜十時半 |
本席御身上の願い。
さあさぁ一寸これ昼からの席/\と言うて待ち兼ねて居る。身上に障りどういう事であろう/\。日々に急がしい/\と言うてある。どうでもこうでも急がしい席、一席に定めたる十分の理を互い話し掛け、始め掛け。段々ならんから特別と言う。よしよしと言う。もう特別の話し仕様ない。日々一席事情、何席運んだる。何名何人一つの事情、皆な席は何も知らん。たゞこうしてやったら喜ぶやろう、道も盛んに成るやろうと思う。側には分かろうまい。続くだけ何名押し込んで来ても運んでやるもの。席の身上長う使うと思えば、ぼつぼつ運ばにゃならん。急げば短こうなる一つの理。席と言えば、これだけの理のあるものかと言う。十のものなら九つまで運んで、往ぬ事もできず、そんなら今にことわけ言う事もそれも行かん。これから席と言う、皆な同じ信心家や中かは思うやろう。又、席というはあれだけの事はなけにゃならん。万人の内一人事情、老母存命中より聞きて居る者は分かるやろう。こうのう積まん者はこうけい出せん。一個は一個だけの理。これまで尋ぬる指図という、指図に間違うた事はあろうまい。身上という、尋ねてそんなら行て来いと言うは、滞在中と言う。道中何の理もあろうまい。尋ねて指図の理を以て勇んで行くというは、それだけのこうのうの理、今夜刻限諭しおく。明日は一席に済まして了う。もうであろうか/\と思う内にまだと言う。その理が一寸身に祟りた。さあ又々刻限にて知らさんならん事がある。何名何人明日疾うから席をさすで。 |
|
|