(5月) |
明治二十六年五月二日 |
本席梅谷分教会へ十八日御出張の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\は許しおこう/\、一日の日を事情許しおこう。 |
随行梅谷四郎兵衞、鴻田忠三郎、辻忠作、山沢為造、喜多治郎吉、宮森与三郎、山田特別を以て御願い。
会長二十日より御出張の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、許しおこう/\、さあさぁ許しおこう/\。 |
随行前川菊太郎、山中彦七、桝井伊三郎、篠森乗人の願い。
さあさぁ許しおこう/\。許しおくが何名何人よく聞き取れ。一つ理はどんとどうもならん。銘々も苦しまぬよう、傍々も苦しまぬよう、よく諭してくれるがよい。 |
篠森乗人事情。
さあさぁ尋ねるじゃろ。それ一時話しをするがよいで。 |
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明治二十六年五月二日 |
中河分教会所事情により担任のところ、本部詰の前川菊太郎へ二三年預る事に定まりこの事申し上げ願い。
さあさぁ段々の事情/\、どうも治まろまい。どうも治まる道理がない。分かりたる事情始め掛けたるから治まらん。理に二つはなけれど、二つになる。よう仕切りた事情始めてくれた。もう世界水臭い、むさくろしい事情出るやら、世界幾重穢すやら分からん。よう早く思い切って、いかなる事も取り運んでくれた。一つ運び治め掛けたら、どんな事でも治まる、ぢばより治める事情、年限事情諭されん。信徒理によって明日日からでも治め返やすと、台にすれば、治まる/\。 |
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明治二十六年五月三日 |
山本利三郎小人ウメノ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、小人という、小人にどうも事情心得んと言う。一つ尋ねようと言う。尋ねば一つ事情諭しおこう。身上案じる事要らん/\。身上案じる事要らんが、小人事情ありて尋ねる。尋ねた一つ指図、指図聞き分け。取りよでころりと変わる。指図は違わん。なれど取りよで違う。諭しという。諭しというは、善き事情の諭しは諭し難くい。指図は同じ理、人間も同じ理、神の事情に運ぶなら、旬を改めて、これより改めるなら/\。これ聞き分け。何も捨てる神はあろうまい。これ聞き分け。一年も生涯、同じ理聞き分け。心の理治めて行けば、何ぼうでも治まる。段々事情という、事情善き事に善き理、理に理が回る。大風という、台風という。風はなけれど、そやそやの風ならよい。大風は恐ろしい。皆な風に巻かれ。銘々理聞き分け。これよりいついつまで定めるなら、いついつまでと指図しておこう。 |
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明治二十六年五月五日 |
南海分教会部下警官圧制一件につき願い。
さあさぁ一時を以て尋ねる事情、一つ道には大変なる処と察しる。まずまずの道、多くは道、こちらこうと言えばあちらこうと言う。集まる処掛かり掛けたら、一時には行かん。あちらがこうと言う。その中に互い/\一時察しる事できん。一時精神定めてくれにゃならん。話し掛けたら何でも彼でも運んでくれ。どんな処でもおめ恐れてはならん。そもそもではならん。一手一つの理を寄せるなら、治まらんやない。 |
押して、本部より出張して治めの願い。
さあさぁ元一つの理を聞き分け。段々と言えば繋ぐ。繋ぐは言うまで。皆な一つこうという、流れの道一つの心を寄せてくれ。さあさぁ一つ届けるがよい/\。 |
押して、中山会長より御願い。
さあさぁ怖わき事情を内々に寄って皆んな話し合い、事情一寸治まらん。他に一つ変わる。三十日が五十日といえど、明らか一つの理を分けにゃならん。さあさぁ掛け合うて/\、十分掛け合うて/\。 |
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明治二十六年五月五日 |
平安部内紀州橋本村字菖蒲谷に於て布教事務取扱所設置致したきにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所という、一つの治め方なくばあろうまい/\。なれど一つ事情という、治めたら治めにゃならん、治まらにゃならん。深き中、理に持って一つと言う。許しおくは何時でも許しおく。なれど十分鮮やか道つけて、一つ事情あしこにもどう、かしこにもどう、一つどうもならん。一度の処二度三度、改める処改めて、一つ事情許しおくは何時でも許す。よく注意一つという理は許す。 |
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明治二十六年五月六日 |
本席身上腰の痛みにつき願い。
さあさぁ段々尋ねる処、さあさぁ身上という事情に知らしある。いかなるも知らしある。前々以て知らしある。どういう事と思う。思うから尋ねる。折と言う時と言う。それ前と言う以て指図と言う。身上事情あれば尋ねにゃならん、尋ねて運ばにゃならん。三度四度までは許しおく。許しおくが身上に絡まる/\。理に絡まる。これ二つの理を聞き分け。もう程なく帰る。帰ったら十分一つの理を尋ねてくれにゃならん。どう言うものと思う。よう事情聞き分け。皆な思う理は一つ、運ぶ理は一つ、どうという理は一つ、これ三つの理が絡まれる。許さん許されんというは、自然の理で許されん。許しおいて、安心運んでこうと言えば案じはない。もうこれから一寸遠ぬくと思うやなれど、又々それぞれ運ぶ。一つ心得のため諭しおく。上の空に凭れられようまい。上の空のように聞いて居る事でけん。付けた義理と言う。誠一つ離そうにも離されん、これ第一と言う。席日々事情あれば、日々やれやれと言う。積み重ね立つ事情、理が発散せねば何処へ掛かるやら、どうとも分からん。時々の理に諭し、そこで五度の理までは許す、なれどこれよりどうもならん。程のう帰るから理に持って尋ねてくれるよう。よう事情聞き取りてくれるよう。 |
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明治二十六年五月七日 |
上原伊助二十九才身上事情願い。
さあさぁ尋ねる身上一条、一つの事情一つの理を尋ねる処、何ぼうでも速やかならん/\。どういう思案しても、速やかならん。どういう事であろ。どうも心得ん。さあ尋ねる。尋ねば指図。速やか事情諭す。諭せば、速やか事情まで。一つ鮮やか聞き分けよ/\。鮮やかならん、どうと思う処、事情に長く事情、これより先いかなるも聞き取れ。事情尋ねる。尋ねたら、こういう指図ありたと、いついつまで何か諭せど判然ならん身上尋ねる。事情思いだしては、一つ事情一つ理聞き分け。身上不足あれば、楽しみない。又々事情、事情聞き分け。鮮やか事情、一日の日やれやれ日以て/\長く事情。一日の日やれやれは、どういう事であろと思う。時々事情これまで事情、一日の日鮮やかならん処、聞き分け。身上速やかなら、楽しみ。不足あれば、見えてあれど、身上ばかり思う。身上は上々一寸事情一つ、事情あろまい。よう聞き分け。これより先楽しみ/\。楽しみというは、やれやれという。一つと言えば、百とも言う。これ聞き分けて、しいかり楽しんでくれ。身上案じる事要らん。よう事情聞き取れ/\。 |
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明治二十六年五月八日 |
松村善十郎六十五才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事と尋ねる。よく聞き取れ。まあ一寸には内々の処にて何故という心持たず、どんな事、今まで精神治めてくれるよう。なかなか迫り切りたる。大層。もう一度なあ、何でも助けて貰いたいというは理なれど、迫りたる処、何故なるという理は持たず、まあ主一つ楽しみ事情伝えてくれるよう。主に事情確かという理を、早く伝えてやってくれるよう。 |
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明治二十六年五月九日 |
深谷源次郎身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上に心得ん理以て尋ねる処、いかなるも聞き取れよ。いかなるも悟れよ。どういう事も世界講社という。一名一人理以て治まりたる。万事諭そ。いかなる事も聞き分け。万事聞いて、一日鮮やか言わん。長らく事情であろまい。障り、長らく事情であろまい。どんな事も、この道始まって何箇年経ちたる理、聞き分け。何処からでけた理やあろまい。道はたゞ一つの道であろ。それより今の道であろ。心得のため諭そ。理は空に持たず、心に持って一つ伝えば、苦しみはない。身上心精神、早く治めてくれ。身上案じる事要らん。これ一つ、早く聞き取りてくれるよう。 |
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明治二十六年五月九日 |
川勘五郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、身上に事情、いかなる事という。さあさぁ段々事情は、これまで事情にては、一日の理以て、一つ始め掛けたる。一つ際にどうと思う。思うは理である。なれど、よう聞き取れ。一時なると更に持たず、事情大層何故なると持たず、心に何故なるというが、一つ掛かりた理、どうという理、これ一つ寄せて、万事扱え。一時大層/\、何故なると前一時一つ、一時始めた理聞き分け。又どういう事も尽した理は、遺らにゃならん。又尽した理は鮮やかならにゃならん。これ一つ諭しておこう。 |
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明治二十六年五月十一日(陰暦三月二十六日) |
本席腹の痛み事情につき願い。
さあさぁ一寸身の障りをつけて、それより話しよく聞き取れ。どんな事もこんな事も皆な諭してある。どれだけ諭してもどうもならん。諭したる処、用いる処もあれば用いらん処もある。なれどどうもならん。事情に理をつけりゃどんな事でも理を付けられる。うっかり聞いて居られん。段々道が盛んになり、順々道をつけ渡し、高く所へ理を映り、理話したるまでの理はどうでも回りて来る。一段の足場を広くに括り掛けたようなもの。段々の話し、段々の道、一寸足場を掛け掛ける。又段々広くの中、一つの濁りどうでもこうでも濁るから、どうしてなりとも抜かねばならん。濁り水/\、快い日には濁りはでん。濁り水の出る時には一日の日朝と言う。どんな事もなけりゃよいが/\。心に掛ける事できん。風の向きが善ければ天気、風の向きが悪ければどうも計られん。心の理に中らねば、尋ね返やして筆に十分記し、元気ようどれだけ澄まそうと思うても、濁りはどうもならん。口説きの出ぬよう、広くの足場、国々まで掛けてくれ。まずまずの事情、どれだけの足場を掛けても、縄切れば落ちる。安心なるは一時、風の向き何時難風に誘われな。どんな理にも遭わんよう、一時速やか洗い切る。こうという事情が間違う。風雨という、どういう理が発しるとも分からん。前々指図、一時洗い切って十分足場括り掛け。ならん/\の道もあれば、陽気/\の道もある。段々陽気/\の道は又掛かり、いかなるも治め来たる処、一名一人何程の事情でも世界一つの理という、ようこれを聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年五月十一日午後十一時五十分 |
刻限。
さあさぁさぁ、どういう者を連れて戻るやら知れん。早く返事をせにゃならん。返事の中にどういう事、この世始めたない事あって、これが難しい。難しい中にあらあらの道がある。どういうもの今の一時事情、始めた一人、大変苦労した。我が身我が身の心を出して、事情始めた残念さ。段々道を早く取り替え、段々諭し通り、伺い通り、どんな事でもこんな事でも危なきはないと知らしたる。なれど伺い指図、諭の理を消して、銘々心の理を拵えて、暗がりの道。銘々それぞれ怖わき恐ろしきの道を知らず知らず、銘々結構思惑通り、よう聞き分け。数々の中に苦労集めて始め掛けた事情いかなる事も、千里跨がる一つの道、よくよくの道、心を改め替え。人間というは今日までの日は分かるであろ。明日日の事は分かろうまい。怖わき危なきの道は分かろうまい。怖わきは知ろうまい。一つの事情もよう知らず、万事心限りの道は知ろうまい。側なる者も、曇り一つの道を知らんが、早く取り替え。まごまごの心は要らんでな。これまで互い/\運んでおいて、暗がり知らんか。明日日から見せて通るが神の道。いかなるも聞き分け。 |
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明治二十六年五月十一日夜二時十分 |
篠森教正の事につき願い。
さあさぁ尋ねるまでやろう/\。どんな事もよう思うてみよ。そんな事尋ねるまでのもの。 |
押して願い。
さあさぁ、そんな要らざる心配する事要らん。そんな心配するのなら、どうする事もこうする事も要らん。そんな心配何も要らん事や。 |
押して、篠森教正お屋敷に入れぬように。
さあさぁ踏み込まさんと言うのやない。どんな者でも、踏み込まさんと言うのやない。よう思うてみよ。段々見遁してある処、皆々思案あってした事やろう。まだやはりどうも知らん。どうしたとて言うたとて、諭したとて、聞かず聞かせず自業自得でなりゃどうする事も要らん。いつまでも見て居れば、どうもならんようになる。どういう理で立ち寄ったぞ。何ともなくば何でもない。前々より成る程と思うて寄り来た処、何にも知らんから出けて来るのや。知らんから寄せた理が、いついつまでも年限経てば知らず/\の理になる。どうもならん。銘々がこうと思えば後々の者は、何と言おうが構わんと言う。何というざまじゃ。残念を知らんか。何というざまや。すっきり放っておくで。 |
押して願い、中山会長へ申し上げ朝親神様へ取次一同御詫び申し上ぐ。
押して願い、一同御詫び申し上ぐ。
二人や三人でどんな事でもできりゃしてみたらよい。取り扱いの事にそれだけの事分からんか。さしづも何も要らん。現在の事で何故話しをつけん。小さい事やない。一日の日知らしたる。その通り成りてある。それをまだと言う。一時に消えて了う処通してある。何と思うて居るぞ。怖わいも恐ろしいも知らんが、遠い理やない。一つの声がある。何ぼ説いても口説いても聞かん。もう放っておくで。放っておけば、暗がりで知らん所で突き離されたも同じ事、知らして/\知らし抜いたる。十分に知らしたる事も棚へ上げて、銘々の思惑ばかり。何行きそうな事やある。よう思案してみよ。よう聞き分け/\。まだ分からんか。要らざらん事、何も心をつけるやない。銘々でする事、どうも知ろうまい。是非はあろうまい。銘々の怨み、これだけの事を皆んなよう思うてみよ、天然自然という処成る程と言う。銘々承知して居れば、どんな慎みもできる。これよう聞き分けておかにゃならん。さあさぁもうこれ一人のためにそちらも騒がし、残念でならんがまだそれだけの事分からんか。分からんやない。なれど銘々勝手から怖わい道を通らねばならん。これまで艱難苦労、所々一つの理を治め、それぞれ速やか治めておいて、一日の日を定めて、所にてはタンノウして、喜ぶ/\場所で一つの理があってはなろまい。又遠く所にては、自由叶うというは許した一つの理、皆な怖わい中連れて通るは、何ぼでもどうもならん。百貫の力でも、百貫の物は持てようまい。扶け合いも段々ある。互い助け合いの中に、どんな理もある。理が許さなんだらどうもなろうまい。成ろうと思うても成るやない。これで聞き分けねばどうもなろうまい。もう一度と思う者もある。なれど叶わんで。万人の中多くの中から出て来て、大きい声も出さず、それに二人や三人の中で生涯心の理に持たれるような事を、これでも残念と思やせんか。 |
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明治二十六年五月十二日夜 |
これまで篠森事務所詰のところ、本部員相談の結果、事務一切取り扱い見合わさすよう談示の上伺い。
さあさぁ段々尋ねる処/\早う事情聞き取れ。どうもならん。気に合うと言う、気に合わんと言う。合うだけは受け取る。合わん処は受け取れん。よう聞き分け。この屋敷利巧発明で付いて来たのやあろうまい。ぢばやあろうまい。ならんも言うまでやあろうまい。どうもならん。事情により不承/\ながらこれまで何事もなしに通したは、神の屋敷でこそ無理な道も通した。指図刻限で知らしたる。一日の日に有る無きの証拠とも言う。これから始めたる。毎晩会議/\で苦しむなよ、と諭したる。道のためとは言えようまい。尽す理とは言えようまい。指図を尋ねたら、こういう指図諭されたと銘々心に考え。又一つ話し、変わった事情聞かしおこう。よう聞き分け。軽い/\話しで諭す。一戸という一つ理、一軒の理聞き分け。生さん中という理を聞き分け。世上にもあるやろう、継子殺しとも言う。この理聞き分けば一寸分かるやろう。あらあらは言うまで。どういう話しに集めるなら、一軒の内に心が二つある。二つあっては一軒の内は治まろまい。一軒の内、心二つあるとは、継母、継親、継子、この理から聞き分けたら鮮やか理。どんな難儀も知りつゝ抜けて出りゃ、どうも止められようまい。引っ張って居る間に思案せねばならん。又一つ変わりた理、一軒の内、主は一人、それに付き添うは理、主一人の心、主の心の理で代々発達、大きい財産持ちでも、主一つの心の理によって、あちらも売り払い、こちらも売り払い、あちらもこちらも難儀掛ける。これ主一人の心の置き所の理によってないようになる。世界にない理を始める。一人貰い受けたる理、たゞ息一つの理によって、どんな理も出る。段々成る程、今の一時思惑通りやない、早く/\の道を急ぐから、段々の事情を拵え、並大抵の道やない。銘々も聞いておかにゃならん。何でも彼でも精神の道を拵えねばならん。どんな難しい道を通るにも、精神の理で段々発達、多くの中皆な同じ心なら、主一人の心の理を立てず、繋ぎ/\は天の理、世界広く諭したる処、家内は一つ言うまでやあろうまい。話し古い話し、これ何も知らん者が寄り合うた道、どれだけの者といえど、おめ恐れる事はないで。でけるでけんは言うまで。又一つ変わりて事情と言う、段々こうと言う、一時の道が切れんと言う、色品変えてこうと言う。善き事前にして、悪事災難、こういう事これはいかなる事で御座ると尋ねたら、鮮やか諭したる。今一時分かる。何も古い事やあろうまい。僅かの間ならそこそこの理に覚えて居るやろ。親の言う事聞かねば、心の道になってからは取り返しのできるものやない。さあよう聞き分けるなら成る程の理も分かる。何もならん功のなき者心を寄せてやりたなら、落ちて了うて上ろうと思うてもいかん。善き事なら手を叩いて寄るやろ。不承/\ながらの夜を更かし、要らん道、兄弟事情を眺め、可哀相なもの。知らんと言えば取り掛かる事あろうまい。これより一つ話し変わる。内々一つの真柱、声が一つの理、何名何人の中、そうとそれぞれ人衆何人、誰何人何人定めてない。続いて/\年限経った後は、天に映りて人衆/\の定め替え、程なくの事情、一々の処にては順という。名付ける道は一時急ぐ。譬えて話、いかなる囲いという、いかなるも恐れるやない。理によって囲いの中から大砲打ち出す理は治められようまい。誠一つ失う。大抵の道も一時に消すと言う。いかなるもどういう事も聞き取れ。万事の中にたゞ心一つ。又変わりて話、一時治まらんという。これ指図の理によって治まらんと言えば、神の指図をせゝら笑い、空に聞いて居るからの事、サンゲどころやあろうまい。一時の処、許すに許されん。許してやりたい、可哀相なもの、可哀相なれば、別けて兄弟同様の道を運び、向こに不憫を掛けてやるが、不憫を掛け、一人分かれが銘々の理、側々掻き上げた理は、逆落しに落ちんならんが天の理。又一つ変わりた話し、これだけ聞かしたら、どんな者でも一寸は分かるやろ。分からねばどうもならん。親の心うっかり思やんと聞いて居てはならぬ。可哀相、気の毒なもの、又一つ、知らず/\起りた理やあろうまい。前々元々という、起りという、皆な段々の事情で起りたのか。取り抑えるに抑えられん。何としようと思う。これより又一つどうするとも言わず、居るやらなあ、居んやらなあと、この事情に委せおく。さあ、居るやらなあ、居んやらなあという事情、これ聞き分け。居るやらなあ、居んやらなあ。真柱にしっかり聞かせ。居るやらなあ、居んやらなあ、これ二つの理を聞き分け。 |
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明治二十六年五月十四日朝 |
本席俄かに御身上願い。
さあさぁ人は人で放っておかにゃならん/\/\。銘々は銘々さえの事、勤めたらよいで。こっからこうしたら、どんな思惑一つと言う。人は人、機嫌向かん/\。これだけ心に持っておかにゃならん。何もどうもならん。一つ許せば切りがない/\。 |
押して願い。
さあさぁそれから一つ掴まえたら、どうしてくれ、こうしてくれと言う。銘々は銘々だけの事に運んでおくがよい。どんな処もある、分からん処もある。銘々は銘々だけ。こうして一つ分かる。何処まで遠く所は一つ、小さい処から銘々もこうと言う。先々は又他に一つ事情、銘々機嫌に委せおくと言う。 |
又暫くして
もうねきへ頼らんがよいで。頼れば抜き差しもならんようになるから、随分頼らんようにするがよいで。 |
赤十字社の事情につき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどういう処からこういう事、成る程思うやろ。なれど一つ事情、善き事半分、どういう事と言う、半分どうと言う。なれど一度の事なら注意運ばして、そんならと言うてやるがよかろう。注意は、別に注意の上注意してやらにゃならんで。 |
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明治二十六年五月十五日 |
日々運び事情三点の処、この頃沢山つかえてありますから何とか御許し下さるや願い。
さあさぁ尋ねる事情、事情には余儀なくの事情を以て尋ねるであろう。又一つ事情席という/\/\、何時なりとの席と言う。心得の事情というは受け取れん。人間という、日々働きの事情を聞き分け。随分外なき事情使われんよう、分からず/\の事情にて、席事情の理を苦しまし、働かし、段々疲れ、一つの理とも取らねばなろまい。勇んだ時は何席運ぶ処を聞き分け。銘々心の勇まん時は出るにも出られようまい。これ一つ理に聞き分け。 |
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明治二十六年五月十五日 |
日本橋部内本荘支教会部下の事情願い。
さあさぁ一度の事情にて速やか一つの理が分からんと言う。さあさぁ重ねて/\直ぐ/\直ぐと運ぶがよい。一寸の事、あちらこちら事情善き理に中れば、事情一つ曇りに曇りが張って、善き理と曇りの理と分からん。愛想尽かさず、万事心得のため、前々事情通り運ぶがよい。 |
押して再び事情願い。
案じてはならんで。道に理がないと思わず、改めすっきり心得、前々事情以て運ぶよう。愛想尽かしてはならんで。 |
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明治二十六年五月十六日午後 |
日々本席に教会の願段々つかえます故、御許し相成りた上は地方庁へ出願なり御勤の鳴物なり御紋の処は添物のように心得ますから、これを神様へ願わずして運ばして下されますや、是非御願い申さずば成りませんや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、如何なる事も尋ねるであろう。追々事情以て尋ねるであろう。日々という、どうも用事重なると調なわん。と尋ねる。尋ねば随分諭せんでない。よう聞き分け。段々指図はどうであろう。指図という処に、もう明日早々出すがよいと、地方庁事情は尋ねた上も尋ね、順序運んだ上も運んだ理は、生涯末代速やか理に治まる。よう聞き分け。一戸一点という、世上事情集まるというは、余程の区域ある。よう聞き分け。末代というは生涯と言う。運んだ理の運んだ事情理、万事聞き分けにゃならん。又普請という、万事願いという、これも願ある。一戸普請と、教会普請、末代治まる理と、大変低き理と、高き理とある。よう聞き分け。何かならんと言わん。運んでこうと言うや治めてやる。なれど治まる理、又一戸一つの理と、世界集まる理と、件んの変わりた理運んで/\、十分尽した理、治めたる理、聞き分け。今日は信心、明日仇という理、善き理、悪き理、これ一つ聞き分けにゃならんで。 |
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明治二十六年五月十六日 |
松村五三郎身上障り願い。
さあさぁ尋ねる事情、身に一つ事情、これいかなると言う、何程事情と言う、これだけ事情/\と言う。一時事情ならんと言う。よく事情聞き取らさにゃならんで。どれだけ思う/\、思うだけ治まらんという事情聞かせ。銘々思うはとんとどうもならん。思いと言う、言うて事情運んで、どうでも思うだけはっちゃならんで。これ聞かすがよい。どうでも聞き容れる。身上大層思うなれど、一時聞かせ。又成ってはなろまい。篤と聞かして改めてくれるよう。 |
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明治二十六年五月十七日 |
本席足を括られてあるようにて、身上も速やかならぬにより願い。
さあさぁ尋ねる事情、事情分かろうまい/\。とんと分かろまい。どうでもこうでも日々と言うであろ。どうでもこうでも二度三度勤めさゝにゃならん。身上心得ん。身上切なみあれば気がいずむ。日々にいずむ。ならん中から日々勤めさす処、いずましてはなろうまい。 |
暫くして
さあさぁいずんで/\いずみ切ったる中なれど、段々諭しかけたる処、日々運ばさにゃならん。道から皆心得のため諭す。 |
暫くして
さあさぁ長い間と言えば長い間、ヽヽヽヽヽさあさぁヽヽヽヽヽ、諭というはどう心に治めてくれる。いかなる事情始め、もう末代のように思うて居てはならん。理は末代生き通り屋敷、心は末代、身は一代、この事情聞き分けにゃなろうまいヽヽヽヽヽ。こうして立ち並んで尋ねば一つ諭そう。銘々それぞれ同じ調子、日々変わらず道なら勇むやろ。留まる心をよう聞き分けて、一つ揃うて何でも彼でも真実の理があれば、一年なりとの事情。 |
又、暫くして
さあさぁ月を足し日を送り、一年なりという理はいかなる理に悟る。十人寄れば十年、一つの理、何でも彼でも持たにゃならん。今の一時どうもならん道であるヽヽヽヽヽ。どれだけの金銭財産と言う。金銭何程替えられんと言う。どれだけ思えど難しいてならん。もうこれ話し掛けたら話の理によるから頼みおくと言う。変わった話どういう話と思うやろう/\。心だけの理を持ってくれるやろう。頼むと言う、どういう頼み、日々の処何も不自由はさしてはない。大切の理を運んでくれる。これは受け取る。又一つ事情これはどういうものと思う。事情つかえる。席が心勇まんから、後や先になり、事情始め方運び方、どうも具合悪い。あいらすればこちらと言う。又一つ日々いずんで来る処よう聞き分け。頼むというは、余の儀余儀なきの事情、どれだけ撫でさすり、これはタンノウ。年限連れて通る。よう聞き取って頼み事情、兄弟の中にそれぞれと言う、外にそれぞれ頼みおく。いかなる事情も頼みおく。 |
押して、飯降政甚の身上治まりの処願い。
さあさぁ事情定め掛けたら、又一つ定め掛ける。どういう処から引き出すから分からん。ほんになあ人間の心では分からんなあ、因縁かいなあと言う。事情定め掛けたら夜々詳しく諭す。兄弟というは、存命から親は伏せ込み、子供は神の引き受けと言うて引き寄せたる処、どうでもこうでも治めてくれ。頼みおくと言うてあろ。これ一つ諭しおこう。 |
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明治二十六年五月十七日(陰暦四月二日)夜 |
前のお指図によって役員一同集合、銘々生命を縮めても本席身上長らえて頂きたく、その上飯降政甚の治まり方につき願い。
さあさぁさぁもうどうでもこうでも急き込み掛けたら急いて掛かる/\。どういう事を急き込むなら、一寸諭したる、あらあら諭したる、身の上諭したる。これどうも急いでならんから、一寸話し掛けるである。事情からどうでもこうでも及ばして来たる。今の処ではもう明日はと言う。段々事情重なる。善き理が重なれば喜ぶ。重なるうちに段々ある。一日送り連れて通りた。いついつまで連れて通りたる道である。遅い早いの理はあろうまい。なれど事情急いて来る。そこで一寸話し掛けたる。俄かにできる事とできん事とある。一時こうせいと水を汲んで水を飲むように行かん。一年と言えば一年、三年と言えば三年、急ぐ道ありて急ぐ。又一つには前々存命確か見て安心さしたいと、それより急き込む。一人は十分の理を以て過ぎたる。あと一人事情急いて取り扱い届かん事である。年限の中に留まる理留まる心、それより皆んな事情出したる。何箇年の間には何千人何万人幾何万人と言う。そこで身上不足なれば、三名より運ぶ事できん。一名の事情を諭し掛け知らすと言う。何名何人あって礼と言うてある。難しい事言い掛ける。言い掛けば案じる。案じる事要らん。話し掛けたら、どうでもこうでも話し掛ける。理に当たわん心得んと言う。これまで一言も言うてない。身上どうであろうと言えば尋ねる。尋ねて、明日からと言えば、明日から皆通りたる。今の一時段々重なりたる。善きと言えば善き、もうさっぱりではどうもならん。続き/\どんな事も知らしに出てある。これまで話し皆な同じ事、どうでもこうでも包んで居るにも居られず、そんな事ではない。この今の話聞き掛けたらの事やと思う。段々説き尽し/\、道のため一人残しおいたる夫婦伏せ込んだる事情、振り替わればこそ理も見える、理も聞こえる、そこえ/\通れる。振り替わればどうであろうと言う。取り決まり日々の処分からんようになる。暫くの処振り違えてある。長いような話し、なれど留まりたら一つの話、これから先いついつまでも同じ事やあろうまい。台定まれば留まる。一先ずいかなる事であろう。どれだけしたとて楽しみなくば聞く事できん。運ぶ事できん。遠く所段々理を伝え、多くの弛みと言う。国の中堅き/\の繋ぎ、後々こういう次第と段々話しすれば、後々繋ぐなれど、一時言葉使い仕切りてできんから、世界一つの事情と言う。この話し伝えておかにゃならん。これまで段々深き/\の理、繋ぎ一つの理、これまで治まり、それより国々の所にては段々の事情事情、又先々の所追々理を回して日々と言う。これから段々心の運び、心の映し頼みおく。誰言うなくして世界いつの間に一つ繋ぎ、これからは言うたら言うたように成る。思うたら思うように成る。よう聞き取っておけ。これまで何人の中運び方、尽し方心に持って日々と言う。幾重の心空にある。空々の中分かろまい。分からんから指図。一時見たら何でも彼でも重々の理、この通りさあさぁ、一名一人の心と言う。運ぶ理によりてその理が分かり来る。心を鎮めて芯を改めて道を通りてくれるなら案じはない。あちらもこちらも一つ二つの心を寄せてくれ。思わくこれから、楽しみはこれからであろう。苦しみばかり通してはなろうまい。明日より分かり来る。事情話す処まだまだある。一時始め掛けたる処話し、治め方運び方、一時言うたら今日からと言う。話し掛けたら事情運ぶであろう。暫くという、心得のため、寄せ掛けたら寄せるやろう。どんな事情でも寄せる。神が引き出して、誰と人を指せばその人主とも言うであろう。席段々話しをして居れば、どういう心でして居ると思う者もあろう。席あいだ常々の心でして居ると思う者もあろう。一人になりて淋しい心とも言う。楽々に暮らせば一年は一年、一年経てば一年、席も何程急いでも心という理、一日の日もなあと言う。嬉しいもあれば、ほんになあという心ある。若き者ばかりでなあと言う。忽せ心をも出して心急かせず、遠く所招待もある。一度は許そうと許したる。順序運ぶ。国々残り/\た招待もある。一度外れて通らにゃならん。年が明けたら早々とも言う。急いて急かず、急かずして急く。声上げたらその日から急ぎ掛ける。そこで抑えてある。方角と言えば方角。所やない。誰々何人目まで話し掛ける。一時そのまゝ。これ一つ聞いて皆なそれぞれ伝えてくれるがよい。 |
押して、姉弟の内政甚の方先か、まさゑの方先か伺い。
さあさぁ事情話し掛けると事情分かり来る/\。余儀なくの道、無理な道通れとは言わん。順席もあれば世界とも言う。成る可くは道から道と言う。世上の道ある。これ台として、事情治め掛けてくれねばなろまい。 |
本席付御守の人は男でありますか、女でありますか伺い。
さあさぁ尋ねる処/\/\、日々に就いて一つ付き添いと言う。あちらへ行けば随いて来る、こちらへ行けば随いて来る処、それぞれ内々事情、それぞれやれ/\、もう一日の処にては不自由と思わず、又、不自由さしても居ようまい。十分取り扱いたんのうして居る。若き処これも十分届いてたんのう。どうも寄り来る中に愛想、これ一つ運び方、八分まで届いて、もう一二分の処にてあゝもうと言う。運ぶ処見難くうてならん。そこで事情と言う。何名何人揃うて居る処に居る者、今と言うて今に行こうまい。若き事情腰掛け業では安心あろまい。そこで難しい事情を持って集まる処、愛想という影隔ての理はないなれど、さあさぁと言わねばならん。日々の処これ一つ心配、これだけ事情いとしいなあと思うから身に障る。これだけ半端という。そんなら夫婦揃うて居りゃよいと中に思う。なかなかそうやない。余儀なくの道を通し一人残したる事情拵え過ぎてはならん。大いに要らん心を身に飽かすから段々事情重うなる。そこで身がうっとしうなる。難してならん。門口へ一度二度出て居らりゃこそなれど、今日で三日徹夜というようになればどうもならん。これ台として運び掛け。心の尽し方、親孝行の理も同じ事、皆随いて来る。どうせにゃならんとも言うた処が成るものやない。半端という、半端振り替われば一層半端という。これだけ楽しんでくれねばならん。 |
押して、御守は女でありますか願い。
さあさぁまあ/\話しまで/\。こうしてもやらにゃならんか、運ぶ事情に委せおくから、こゝまでこうして手足で行かん。皆なそれぞれ談じ合い、役割内々何役や、何方や、一寸道は付いてある。なれどその内分かる楽しみも付かにゃならん。後々遅れる。相当の年限も経てば、いつまでも何じゃろうと遅らすばかりやない。皆々どうで出て来る。間に合う者は合うように早く運んでやらにゃならん。日々毎日同じ事日を送り、年限経てどいついつまで、こんな事かと言う。相当な者、尽して/\した者、一時かと言えばそれぞれとも言う。何名何人持ち切りのように思うて居てはどうもならん。日々運んで居るなれど、人少のうては隅から隅まで届こうまい。何名繰り上げねばなろうまい。何でもない者は何でもない。持ち上げた分にはならん。取次/\拵えておかにゃならん。これだけ諭しおく。この事情を見てこれはこれと言う。一人から何ぼ理が吹くやら知れん。皆々段々研究運んでくれねばならん。 |
押して、昼のお指図より銘々生命を差し上げても本席御身上長らえて頂きたく願い。
さあさぁまあまぁ長らえての中である。彼是の話しやない。何名の中十人あれば十年、もうこれ何でも彼でも出してすればその心の理は受け取る。どんな事出来るやら知れん。今日という今日、明日と言うて明日、これ聞き分け。昼と言えば世上騒がしい、大変騒がしい。夜々事情なら心も治まりて居るであろう。そこで尋ねる一つの諭、夜々と言う。一人一年と言えば十年と言う。今日に今日、明日に明日、よう聞き取っておかにゃならん。又々段々知らしおかにゃならん。 |
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明治二十六年五月十七日(陰暦四月二日) |
兵神部内神出村出張所、北分教会先々と同村二個になるにつき転居願い。
さあさぁ事情を尋ねる。とんと事情が治まらん。不都合と言う。皆んなそれぞれ溶け合わねばならん。前にこうと言う。何でもなき事に暇が要る。皆な同じ一つの心、一つの理である。兄弟も兄もあれば次もある。兄も立てば次も立たして。兄を勝たして、次を倒そうと言う。これはどうもならん。所を変えてこうと言う。心行き合えば一つの理に許しおこう。 |
押して、早く出来た方より先に地方庁へ願いまして宜しきか願い。
さあさぁ何よの処も早いという、遅いという。よう聞き分け。早い者から、遅い者を手伝え。これさえ聞き分けば、何にも言う事はない。早い者より、遅い者を手伝う。これよう聞き分けおかにゃならんで。 |
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明治二十六年五月十七日 |
南紀支教会長下村賢三郎小人正一身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情という。遠くの所、一寸の理を以て細かい事は分からん。一通り指図する。一寸大層/\なれども、どんな事もこんな事も、掛かる理、一つの理に聞き分け。何故なる/\という心、さらさら持たず、必ずの理に持たぬよう。これ諭してくれるよう。 |
押して願い。
さあさぁ遠く事情と言う。あらあら身上の処、余程大層/\と諭しおこう。何故なる/\、一つの理に持たず事情という。 |
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明治二十六年五月十八日(陰暦四月三日) |
前伺いより集会の上飯降政甚、まさゑ身上の治まりにつき、梅谷四郎兵衞、平野楢蔵、清水与之助、増野正兵衞の四名係員となりて運びの事願い。
さあさぁさぁ段々の事情/\、身に障りを以て一つ事情、始め掛けたる一つの理、段々の治め方、事情始めたら一つよう聞き分け。身上一時まだ治まらん治まらん。段々事情一つ一時以て見れば運ばにゃならん。どんな事情も重い事情見て成る程、一時事情よく聞き分け。始め掛けたら一日の日より段々治め方知らす。大層とは思わずして運んでくれ。難しい事言わん。又一つ成らん事せいとは一つも言わん。なれど身上から事情と言う。何たる事情大変身上迫る。事情あらあらと言えば身上直ぐ様、もう一つ二つ事情始め掛けたら、事情以て運び掛ける。暫くという、身上さえ速やかなれば、万事一寸掛かり掛けたる事情次第と言う。やれやれと言う。それより一名一人心を治め。年を取ってそれより一つ、何名何人委せおいたる処、よう聞き分け。皆な揃うてそんならと言えば受け取る。もう身上は速やか/\、世界も速やか。事情、運ぶ事情も運ぶ。明日から何ぼうでもどんな事情でも運ぶ。 |
押して御守人の処、喜多治郎吉と定めて事情願い。
さあさぁもうなあ段々になあ、道が広がり世界と言う。出るも一時治まりて居るも一時、気進まん所へは連れて行くのやない。行こうと言うたら何処へなりと連れて行くのやで。行こうという所へ行けば、難は一つもない、案じはない。一時尋ぬる処どうせにゃならん、こうせにゃならん、治め方、足らず/\日を送り、追々日を送り、日を送れば道が遅れる。成るべくは心に掛けて日々と言う。どうせいとは言わん。言わんは人衆未だ少のうてならん。こうと言えば用いりてやらねばならん。積み重ねて待って居る。追々取り決まりて、治めにゃならんで。 |
押して、増井りん御守人として願い。
さあさぁ事情尋ねる処、見難くければ見難くい心以て日々という。どうせいとは言わん。繕え一つの事情できという事情治め、それより話する。話し通り治めたら諭そう。諭せば用いりて治めてくれ。これより身上暫くという。 |
又、人衆繰り上げの事情願い。
さあさぁ一時待って居る。どういう事であろう。もう一年であろうか二年であろうか三年であろうか。段々の理を重ねて待って居る。尋ねたら指図。指図より運べば落度はない。これ事情にてよう聞き取りておかにゃならんで。 |
又暫くして指図。
さあさぁ一寸話し残りを一寸しておく。こうして何名何人の顔を揃え心も一寸揃え、恙もない話/\。なれどよう事情聞き分け。通りた処は自由を以て治めて来た。よう聞き分け。どんな所へ出るも指図通りを以てすれば、危うきも遁れる。思う心は空になり、仰天の事情と言う。どんとどうもならん。そこで仕切りてしても、抑えられたらどうもならん。扈こる間は扈こる。これまで重々の処、日々の守護、日日の働き、皆んな治め来た。これから先思う事直ぐに出る、直ぐに見える。一名一人の心だけは日々に受け取りてある。よう聞き分けて互い/\の暮らし合い/\、互い/\知らし合いすれば、たゞ一つの諭、一つの心で日々遊山な心で通れる。たった一つ諭しおくから何でもない話しや。速やか話し通りの事情治めてくれるよう。 |
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明治二十六年五月十八日 |
平野楢蔵堺並びに中河分教会の治め方もありますので行く願い。
さあさぁ彼是の道/\、又あちらもこちらもと言う。一時の道速やか見る事出けん。なれど道の運び台として、これ元の台として一つ改め掛からにゃ、さあさぁ治まらんと指図しておこう。聞けばなあ、見ればなあ、段々と言う。これ治まらん。人の中たゞ柱という、柱持って通ればどんな事でも治まる。知らず/\道段々事情一つ/\現われる。とんと計り難ない。なれど旬々道浚えには銘々浚え。これだけ話しておくによって、速やか心おきのう行ってくれるよう。 |
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明治二十六年五月十八日 |
山本利三郎身上願い。
さあさぁ尋ね事情/\、とんと心得んと言うであろう/\。もうこれまでの処にて、事情の指図身の障りに指図、子供小人皆な指図してあるなれども、どうもならん。指図を以て指図通りすれば、何も言う事はない。間違う指図、指図に間違いはない。取りよう聞きようで腹と背とになる。どう思うてもならんで/\、悩み/\身の難儀、赤い黒いも分からず、そもそもの心を吹き出し、段々事情と言えば、これも十分の心とは言えようまい。これまで事情という、そこえ/\の日を送り来たる処より、やんわりと治めてくれるがよい。治めるだけ治めてみよ。 |
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明治二十六年五月十八日 |
梅谷四郎兵衞目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる処、銘々の身上にも心得んと言う。又一つ互い処、又大きい処と言う。なれど流した名、行く/\の道である/\。たとえの道は外れる。元先元先皆な聞いて居る。いかなるも身上、銘々身上そうと果たす。力落とすやない。新手も聞く。一寸どうなろうという、心間違う。何も一時治まりて皆な世上理に成る。この事情消える事ない。些かなれば些か。大きい取れば切りがない。こう成ったと、うっといなあと、持つ事要らん。これ故芯聞き取りてくれるよう。後々心から分からせん。そこへ二様何でも話しておかんならんで。 |
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明治二十六年五月十九日 |
松村れい五十六才身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、いかなる事であろ。もうこれだけの事どういう事であろ日々思う。十分諭せにゃなろまい。大変迫る。これまで事情一時なるという理持たず、皆んな話し替わり/\聞く。痛み悩み一つ理、これ聞き分けにゃ分かり難ない。長らえて精神、内々より始め掛けたる理、今日の日切なみいかなると日々であろ。身上余程大層。なれど、早く事情安心なる理諭せにゃならん。後々理ある。難しい事やない。世界の事情知らず/\、どうも分からんなあという理、何ぼうとも分からん。内々掛け合い/\/\、内々タンノウ聞き分け。暮らす間に不自由はない。なれど、身の一条思たてなるものやない、所にて順序/\皆な聞かすのや。愛想尽かすやないで。 |
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明治二十六年五月二十日 |
安堂鶴造四十五才身上願い。
さあさぁ尋ねるじゃろう。身上一つ事情尋ねる処、いかなるも万事聞いて居るやろう。身上一度ある。どうでも一つ/\事情によりて容易。一時先ず治まる。思惑一つ事情によりて、身上一つは大層。一時事情であろうまい。大層の中、一つ聞かしてタンノウ。道の中一時では何の頼りもあろまい。道一つタンノウ重々の理を聞かしてくれるよう。 |
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明治二十六年五月二十一日 |
板倉槌三郎目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身に一つどうも心得んという、心得ん事情尋ねる。尋ねば、一つ事情諭して置かにゃならん。これまで/\一日の日以て、それぞれ運んで一時事情、事情とんと思うよう行かん。どう定めても、思うよう行かん。そもそもという/\。一寸始め掛けたる事情、一つ成り代わりて一つ事情、事情受け取る。これから心事情によって、銘々先々事情ある。心事情第一。見れば事情、知らず知らず事情でなき、世上第一処事情何故事情、銘々思う中、さあさぁ行て一時綺麗通りて、段々分かり来る。楽しみなくばならん。いついつまで同し理、同し力なら、事情愛想。ついついまあこれ聞き分け。成る心寄せて一時傍に寄せて、又先々長く/\心治めてくれにゃなろまい。事情よく聞き取りてくれるよう/\。 |
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明治二十六年五月二十二日 |
植田楢松身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一時迫る処と言う。尋ねる事情、まずまず処にては事情一寸には大層、一時大層という処尋ねる。大層思う処、一時一つ事情、それは何ともない。余儀無く事情どういう事であろう。内々万事心得まで諭そう。いかなるもこれだけ/\と言う。事情吹くにも吹かれようまい。言うにも言われようまい。指図という。二つ/\の事情に諭しおこう。一時どうではない。なれど、大層一つ早く万事心の理残らんよう/\、世上第一と言う。これ一時早く運んでくれ。一つ指図というも出して、早く一つ運んでくれるよう。 |
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明治二十六年五月二十五日 |
寺田半兵衞二十一日より腹痛甚だしく身体自由ならず、食物頂く事できず、役員談示の上、光原二十四日おぢばへ罷り出で、二十五日朝御伺いの言葉、この時娘小近の面てい眉毛の上に出来物でき、目も腫れ塞がり痛み甚だしく、同時に願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情身に一ついかなるさしづと言う。又一つ堪えられん、どういう事であろ。身に一つ尋ねる。いかなるも尋ねるであろう。いかにも事情身の悩み、これは案じる事要らん。これまで段々諭したる。一時どう/\思うよう行かんなれど、世上見ればどういうものであろう。とんと事情公然たる事情、支配たる限りは、いかにも一つ又一つとんと遅れる。日々一つ事情、日々兄弟仕切りてこれも事情なれど、それの事情でない。小人身の処身の障り段々あろう。世上見れば日々心に持つ。心持つ事要らん。大きなものに理は一つ、小さきものゝ理は一つ、大きなものに理は一つ、小さきものに理は一つ、これはどういうもの。同じ理同じ事これは理。これまでどんな事情世界事情治め方、多分ありて大きい事、小さき事もある。高き理見てそこで大き理一つ、小さき理一つ、これ聞き分け。又子供一つこうしてしては一つある。これよく聞き分けてくれるがよい。 |
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明治二十六年五月二十五日 |
西浦弥平小人やゑ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上いかなる理尋ねる。一寸は大層、なれど一時どうではない。なれど一つ明らか。道急いで前々諭したる事情、成りて来れば止める事出来ん。身上理ありて尋ねる。尋ねば鮮やか治まるは理、又事情前々諭したる処、深き諭したる、又身上大変/\、一時どうではない。なれど、これでこそ/\、内内安心定めて、又事情指図は一寸は安心。見れば取られん、取りよでどんな理にも取れる。そこで指図皆な治めて居る。治めて居るは受け取りて事情と言う。前々からの指図以て、一つ理治めてくれるがよい。 |
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明治二十六年五月二十五日 |
氷室の事件の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁどんな事情も、とんと計り難ない。一つ事情、前々手掛かり事情、どういう事分かり難ない。明らか諭して、一つ取るがよい。その上の事情。 |
押して願い。
さあさぁそうして向この心取るがよい。すれば速やかなもの。又助けたら助けた理だけ、蹴ったら蹴った理ある。そこで向この心の理、一つ取るがよい。そうしたら速やかなもの。これだけ諭しておこう。 |
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明治二十六年五月二十六日 |
西岡平九郎、利右衞門の地所にて新築する事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねるには一つ事情取り扱い事情は、これは随分許しおこう。地所堅く話し治めて、一日の日以て事情と言えば、何時なりと許しおこう。一寸話しておこう。よく心得て事情一寸話しておくで。 |
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明治二十六年五月三十一日 |
新潟地方信徒治め方につき、本部より派出の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所と言う。一寸には不安なもの、ふわふわしたもの、前々一度なあ、この者なあと、暫く抑えてある。一寸には取り付く所有って無き故、抑えた。今の処一寸段々運び掛けたる。一度という、大変な処、一度では純粋一つの理は治まらん。ふわふわした所は、ふわふわながらの方がよかろう。仕切ってこうと言えば、又理が発しる。一時見合わすがよかろう。 |
日和佐西川派出の願い。
さあさぁ同し理やで/\。大層立てゝした処が理はあろうまい。今一時の処取り締まりと、事情堅くと言う。堅くと思うが、堅くにならん。
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明治二十六年五月八日 |
松村善十郎六十五才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事と尋ねる。よく聞き取れ。まあ一寸には内々の処にて何故という心持たず、どんな事、今まで精神治めてくれるよう。なかなか迫り切りたる。大層。もう一度なあ、何でも助けて貰いたいというは理なれど、迫りたる処、何故なるという理は持たず、まあ主一つ楽しみ事情伝えてくれるよう。主に事情確かという理を、早く伝えてやってくれるよう。 |
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明治二十六年五月三十一日 |
前川たけ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一時堪えられん。一寸に治まらん。いかなると思う。案じる事要らん/\。一日二日案ぜてばかり居ては、どうもならん。案ぜば、案ぜの理が回る。案じる事は要らんで。
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(6月) |
明治二十六年六月二日 |
諸井ろく再度足痛につき身上事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、小人たる処にて不思議なる、いかなる事であろう、いかなる事情であろう。変尋ねる事情、どういう事指図しよう。いかなる事聞き分け。皆々という処/\と言う。それ多くの中と言う。これ事情一時尋ね出したる事情、直ぐと取り運ぶと言う。段々事情、尚々事情、一つ何故一つ治まらんなんだ、一つ思うなれど、一時立ち帰り治めると言う。よう聞き分け。事情聞いたら事情諭しある。立ったる処言うまで。何が不都合でならん/\。ならんやない。何でならんやない。どういう理でならん。皆な同じ事情、その日取り扱うと言う。息の間違い、そこで理外れる。何遍外れても、事情及ばす。万事治まり居る処、万事心得ある。又々の処から、又々諭ある。これから先大きなる処治め。小人たる処、案じる事要らん。一寸も案じる事要らん。案じてはならんで。 |
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明治二十六年六月三日 |
諸井国三郎、愛知県下講社の事情につき派出の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ余儀なく事情と思う処、そら随分一つ/\諭して治め事情、又一つ先の先、一つ先の元諭して事情運んでくれ。順々の元に言う。これ諭してくれ。 |
押して、派出の処御許し下さるや願い。
さあさぁ事情、布教とも言う。一時と言う、先々事情、先の先、元と言う。その諭諭して、その心地一つと言う。これ一つ指図。 |
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明治二十六年六月三日 |
清水与之助、丹波国酒井多右衞門の宅の前半町程の所にて、人力車引っくり返り右の腕痛みの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事に一つ事情、いかなる事であったと言う。十分の道の中にいかなる事、身に一つ心得ん事であったなあ。一つ立ち越して入り込む中に、一つこら治まりある処、他に一つ事情これ掛かりたる。何も案じる事要らん。銘々身にはあっと思う処、他に思う処、他に一つ自分一つ事情によりて、何でも思惑十分一つ事情と言う。思う処世界事情ある中に、事情という理がある。そんな事思うたとて、その日事情によって、どんだけ思うたていかん。こちらより固める心持って出越す処、銘々心得ん思う処、他から一つ理が発っして、大変事情。これ一時取り替え。十分抑えて一つと言う。これ聞き分け。一時というは、どうなろと思う処掛かりたる。他に事情これ立て替えと諭せにゃならん。銘々事情抑えたる。これから聞き分け。銘々事情先々分かる。これ事情分かり兼ねる十分諭したる、これ所々何処がどう、他に案じる事要らん。これきっと聞き分けくれるよう。 |
押して、三箇所笹山に入り込みますが、これを御知らせ下されますや。
さあさぁ皆んなこれ入り込む、こちらから入り込む。あちらから入り込む中、同じ一つの理。どうもならん。それぞれ理ありて同じ事、皆な諭して居る。どうもならん。身心治まる処、どういう事あちらという、こちらという理に成る。よう聞き分け。育てやい/\。一つの理育てば皆育つ。一つ諭よう。こちら遅れば手伝う。あちら遅れば手伝う。これ万事との理、万事の理なら直ぐと受け取る。その場と言えばどう、これうっとしいてならん。あちらあかん、こちらあかんと指図なければ、一寸結構という理ある。まだまだ一つ治め難くい。順を定め。あちら遅れたら手伝う、こちら遅れたら手伝うと、これ先々諭してくれにゃならん。互い/\という理こゝにあるのやで。同じそこそこ事情の理の下りたる。あちら却下なりたと言う。却下なりたる信者、これ聞き分け。十分諭したる、却下聞き届けと、大変違う/\、力添いやい、あちらこちら布教に出る処に、あちら却下なりたと言う。却下なりた処の姿に一つ世上広く中に、どういう理あるとも分からん。これ諭せん。皆な澄んだ所と言う。一年か一日一時に現われる。これよう末々までの諭に書き、事情の諭しと言う。 |
押して、赤井武助断りによって、一二三度諭して、その上小林栄二郎へ運ぶ事に悟りますが違いますや伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やか諭しあって、一度二度三度諭して、あと十分これ先々どんな処も治まる。今一時泣く/\事情、とんとどうもならん。後々先々の事情つかえる。一度二度三度までこうとして、それより前々、先々何時事情始めて事情運んでくれるがよい。 |
押して、社支教会へ十分伝えて小林にするので御座いますや。
さあさぁ一度二度三度諭したる処、十分の上十分にこう、いついつまで一度二度事情定まり始まる。又盛んと言う。 |
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明治二十六年六月三日 |
増田甚七身上事情願い。
さあさぁ身上から事情尋ねる/\。どういう事あろうと尋ねる。さあさぁ何にも思う事情あろまい。身上一つ日々と言う。日々の処よく聞き取らねばならん。どういう事、どれだけ事情あれど、心に取りては何にも思わんよう。長らくの間にどういう事も、十分の中から一つの心案じる。どういう事やら思案付かん。これまでどういう事も通り、忘れかた/\一つの事情心に掛けんように、これから先長らくは楽しみ。どんな事聞いたて、心に掛けんように。銘々どんな道も通りた。心に案じるは人間事情である。なれど思い開き一つ。若きに事情委せ。銘々長らくの事情、楽しみと聞かんよう、見んよう。今日一日の日、今日こうであった/\と先々思わず、今日一日の日楽しみ、広き処楽しみ心の理であって、どっから眺めてもほんになあと言う。一日通り来たる、心に治めて、今日はなあ結構とどんな事も心に掛かる事は発散して、それさい心に治めて頼もしいなあ、長らくの楽しみ、諭しよう。見ればどう、聞けばどう、心に掛かるによって、長らくの道すがらに通り、一寸知らんという道がありては心と言う。心というは日々事情ありて、心と言えば、楽しみと言えば、楽しみの理を聞き分けて、長らくの幾重の事もある。若きに委せ、内々見ず聞かず、日々あれ頼もしい、返やし/\内の処にて尋ねる。これより楽しみはあろまいと言う。楽しみは日々の心と言う。これだけ諭すによって。 |
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明治二十六年六月四日 |
木村文蔵福井県下へ講社御許し及び拡張のため派出の願い。 (山名分教会役員)
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねにゃ分かろうまい。一時分かろまい。一寸事情始め掛けたる。ざっとゝいう、一時覚束ないという事情もある。すっきり分からん。しっかりと諭しに出るがよかろ。十分諭すがよかろ。さあ許しおくで。 |
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明治二十六年六月五日 |
岡本善六妻しな身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にて事情、一時にて大変迫ると言う。いかなると言う。内々何も思わず知らず理持って、安心してる処、一日という、中という、一時の処、何か万事、何も隔てる心あろまい。又ありはしようまい。なれど一時の処、思わく間違うから、思う事間違う。難しいさしづと思う。よう聞き分け。因縁聞き分け。これ聞き分け。鮮やか身上迫れば、大層と思う/\から、又一日二日なら世界理ある。一日心休み事情と言う。これ指図。一時身上どうという事あろまい。なれど因縁と言う。これ聞き分けにゃなろまい。 |
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明治二十六年六月六日 |
天名講社真菅村字中会司横山与八宅に於て布教事務取扱所設置願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それは一つこうというは、一時の処、事情はなけりゃなろうまい/\。よう事情聞き取って、事情一つ治めたらと言うたら、いついつまで治まりの理渡す。いついつまで段々道運び、それより一つ事情は許すが、速やか順序運んで、それより一つと言う。許すは何時でも許す。一度の処二度も三度も治めば、どんな事でも治まる。何処が叶た、彼処が叶わんだと、必ず持たず、ようこれ聞き分けてくれにゃならん。 |
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明治二十六年六月六日 |
山本利三郎身上事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、もう万事事情というは、一寸一度二度やあろまい。これまで何度諭したる。銘々掛かり、又小人掛かり長らえての道すがら、その日よい/\と心どうもならん。一時成りてからどうもならんから、小人何度事情諭したる。二度や三度やあろまい。その時/\の指図出して事情合わせてみよ。よう聞き分け。道に入りてこれまで前々事情と、これから合わせ、怖わき恐ろしいと諭したる。前々伝えたる。何度事情見て今の事情合わせて、又一つ事情何でもサンゲえ、第一事情これ留まる。いかなるも改心、いかなるもサンゲえ、これ諭しおこう。 |
押して願い。
さあさぁ救かる救からんは尋ねるまで。よう聞き分け。難で死するも/\、前々聞いて治めて世界と言う。一代持ち越し、二代持ち越し諭す事情、一時分からねば諭すまで。重々の中に古き迫る、元所暮らす事情迫る。これ聞き分けて、それぞれ休まり。休まれば、又身上休まる。これ事情聞き分けにゃならんで。 |
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明治二十六年六月七日 |
城島分教会へ赤十字社より幻灯の事につき、教会所を借りに来たりしにつき、貸して宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあ一寸一時所ではとんと心得ん/\。まあ一時の処頼めば、一つ言葉だけ添えてやるがよい。とんと分からん事情、まあ一時の処、そんだらと言うてやるがよい。そうして一つ事情諭しおこう。顔という、一寸遁れるに遁れられん。平でどうと言うや、通られん事はない。なれど皆な子供のする事なら、一つ聞いてやらんにゃならん。心これだけと言う。頼んだ事情こうと言えば篤い事になる。どうしたさかいにどうという事はない。前々内々に諭したる理あるによって、その心ばいで扱うがよい。 |
押して、向こうより願いの事情に就て一株でも持ったものでありますか、又断わりたものでありますか。
さあさぁそらどうもならん。皆んな助けやい/\。親寄り合って何ど無心の事情ある。深い思惑理要らん。ほんの気休み、一寸事情深き思惑は要らん。これだけ諭しおこう。 |
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明治二十六年六月七日 |
桝井伊三郎妻おさめ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一寸心得ん事情ある。いかなると思う。何も別段でない。身上一寸掛かる。どういう理掛かる。何も思う事はなし。中に一つ事情、皆んな寄り合うて居る中が、皆んな同じ事情、又身上から尋ねる。尋ねたらこういう指図あった。又一つ聞いてやらにゃならん事情、先々こうと言うたとて運ばん。先々兄弟事情、とんとならんと思う事情、心休み話して年限をも見たら、この通り治まりと伝えて、それより楽しみ伝えてすれば他に治まる。これ兄弟と言う。夫婦の中、男というは胸の広く持って構わん。女というは心の小さい、思わく小さい心持って苦にする。身上不足なりたる処案じる事は要らん、案じてはならん。兄弟又夫婦四名、今の処こうやと、又々一つ伝えて事情と言う。 |
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明治二十六年六月七日(陰暦四月二十三日) |
平野トラ東京行の願い。
さあさぁ尋ねる事情、一度一つ遠くと言う。長い間あちらこちらと言うてあろ。一度の理は許しおこう。万事心得のため、とかく/\の理を治め事情と言う。さあ許しおこう。 |
父親を伴って行く願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、それは心だけの理に委せおこう。どうとは言わん。心だけ。さあ理に委せおこう。 |
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明治二十六年六月七日 |
水谷いと二十六才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるも尋ねる処、どういう事も尋ねる。尋ねば、随分諭する/\。尋ねる処事情、他に事情やない。心得まで事情諭そ。よう聞き分け。先々の処にて事情なりたる処に、一つ諭すには、銘々心以て諭さにゃならん。よう聞き分け。いかなる事情どれだけ伝え、何の事情の理ない。こうと尋ねるであろ。よう聞き分け。あの者一人、一人替えられんは理。よう聞き分け。一人と万人の理聞き分け。人間身上かりもの聞いて入り、身上一寸は迫る。事情大層。なれど、道に一つ事情聞いて鮮やか。世上一つ、それより鮮やか。一時どうではない。一寸諭す処から聞き分け。尋ね、人の心までそれ/\諭そ。それぞれ伝え。一寸は大層なれど、順序一つ明らかという。 |
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明治二十六年六月八日 |
西岡平九郎妻こまん四十一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条いかなる事情尋ねる処、事情聞き分け。いかなる事情も聞き分けにゃ分かり難ない。たゞない事情であろ/\。成程一時理治め。どういう理も治め。遠い所から遙々という理、更に思わず。身に不足なる、どういう事であろ、とばかりでは分からん。一寸詳しく聞いて居る。又諭して居る思う中に、分かり難ない/\事情は皆な諭す。事情聞いて治めて居る事情、因縁聞き分け。いんねんならと言うて了えばそれ仕舞の処、成ると思ても成るものであろまい。成らんと思ても成るという。これ因縁聞き分け。因縁聞き分けにゃならん。一時一寸事情大層のような事情、一寸聞き分けて、旬を改めるなら、又事情。これだけよく聞いて、事情治めてくれるよう。 |
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明治二十六年六月九日 |
岡本久三郎長女マツ一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事情、とんと分かろまい/\。たゞ言葉という理/\、よう聞き分け。いかなるも分かるであろ。身に不思議、目に見えたる不思議だけ分かる。よう聞き分け。一寸事情早い諭しておく。よう聞き分け。中に段々道がある。関のなき道は、通りよい。関のある道は、通り難くい。そこで関のなき道通り、先遙々明らか。これ聞き分け。これ分かるなら、身上一つ早く治まる。これ一つ、よう聞き取りてくれるよう。 |
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明治二十六年六月十二日 |
山名部内愛知支教会神殿向きの替わる事になり、就いてはそれこれ事情又入口は北の方より東南口まわり西向きにして入る事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情という、又こうと言う。又一つ事情変わりてこうと言う。尋ねる事情/\、尋ねる事情は心のう許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治二十六年六月十二日午後 |
席御運びの後にて火鉢の所へ御坐りなされて御話し。
さあさぁ火鉢はすっきり要らん。これまで知らん間は見容して来た。何席事情々々自由諭す処に、火鉢なんか出けやせん。運ぶ事情に煙草など一つも吸わさん。乱れてならん。この場は始めるため、何か伝えて、独立出して運んで居る処、すっきりする処の成り立ちと言う。始まる処すっきり運んで了う。そうして、悠っくりするがよい。運ぶ間に火鉢要らん。前道と変わってある。今日は見苦しいてならん。今日までと言う。よう思やんしてみるがよい。 |
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明治二十六年六月十二日夜 |
飯降まさゑ治まり方事情につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まずまず縁談というは十分に尋ね、あちらも尋ね銘々尋ね、それぞれ尋ね、皆んな真の心治まり、どうしていついつまで心治まれば縁と言う。どれがよかろう、これがよかろう指図はできん。できんというは、これまで諭したる又一つ事情、前々余儀なく始め掛け、もう程のう/\の道も分かり、後々までも分かる処、どうこうの内には治まりができる。人が足らんようになる。段々道を伝うて、何処のどうとも言うてない。話し掛けたら何処から道がつくやら分からん。随分互い/\の心、それぞれの心治まれば善きと言うなれど、一つこうしたら道から道のように思う。一屋敷の内に住む処、因縁思う理は何処にどういう因縁の理あるやらこれも分からん。話し掛けたら何処にどういう理を治めたるやら分からん。そんなら何処からと言うて、今日に行くやない。早くと言うて道なき処に道をつける事はできん。話し掛けたら段々分かる。主々はた/\も分かる。急くようで急かんなれど、黙って居ては分からん。東とも西とも北とも南とも何処にどういう理あるやら分からん。一日/\日が近づく。とんと一時の処つかんという、合わんという理の分かるまで、無理/\の処、生涯の理なれば治まりて治まらん。人々の理按配よう治まれば何も言う事要らん。どれという諭はできん。事の尋ね、一度や二度では分からん。あちらからこちらからこうと言う。前々頼みおいたる事情、姉弟二人出すのやない。心寄せて人々の処少のうてどんならん。運ぶ理が遅なる。段々年が寄る。年が寄れば弱くなる。なれど年寄り若きの理はない。日々の働き心の働きもう直ぐ成る。自由も叶わん。立て替えの理も思わねばならん。長い間とも短い間とも言う。生き通り屋敷/\とこれまで諭したる理はあらあら分かる。なれど何処へどうしたとも分からねば、生まれ更わりの理は分かろうまい。何処へどうして居る。古着脱ぎ捨てて新たまるだけ。何処にどうして居る、幾日にどうと言えば確かやろ。一つ分かれば万も一つの理言うも同じ事、三十年の道ほのかの理がその通りに成りてある。神の自由分かりてあるやろ。証拠分かりてあれど、心に得心はできようまい。これ事情にて聞き分け。どちらからどういう者、引き出すとも分からん。時々刻限身の障りに知らすとも言う。これから始めてくれ。段々に諭そう。 |
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明治二十六年六月十二日 |
村田かじ身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情に一時どれだけの不思議/\、これではと思う。なれど一時案じる事要らん、案じる事要らん。一時言うて、今日言うて、明日には行かん。一夜理見て、それぞれ十分心掛け運んで、又一つ事情聞き取りて一つ治めにゃならん。 |
押して、一夜という処、医師の処でありますかと願い。
さあさぁ一夜事情、速やか一つ事情、それぞれ力だけ話し、又一つ見て速やかなる処、急ぐと言う。 |
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明治二十六年六月十三日 |
分支教会長より本部普請の事情議決につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあ前々よりも話し伝えたる。広いと言う、狭いと言う。あちらも一寸、こちらも一寸、ぢばを定め掛けたる処、どうも思うは理。思わにゃならん。なれど他に事情を持って運び掛け。どうでも分からんから他に運び掛け。思うようにしようやないかい。一寸なる事は難しい。難しい事はない。多くの口が開いたぞう。大変困る事ある。そこで事情小さい話から取り掛かり、所々運び、どうでも所運ばにゃならん。他に事情来たそよと言う。精神は受け取る。なれど、いつまでにどうせにゃならん、と、これは言わん。天然で成りて来る/\。これまで狭い地所であって随いて来た。年限重なり世界道と言う。あちらの端、こちらの端寄せ掛け。事情一寸三分処は、これまで些か七分と言う。天然というは、縄を張って何間何尺定めたるようなもの。一つ世界理の下ろしたる処、先々より始め掛けにゃならん。時節治まらねばいかん。精神定め掛けたる。僅かの年限心の理は受け取りてある。これから何年先どうせにゃならんと言うは理、精神は受け取る中にと言う、いつまでと言う、もう十年祭一つ節とも言う。一つの理である。これまで相当追々の心尽したから、今日の道長らえ、年限短い。三分と言う。これから七分というは理が七分。事は振り替わりてある。三分の理は七分、七分の理は三分、道理あれこりゃの理は分かろうまい。僅かは七分、多くは三分、急くと三分が七分になる。急かず/\追々の力を添え、それ、三分と七分と大変違う。七分いつの間にやらと言う。急いてはいかん。それより所々にて長い心を持って、これだけ指図ありた。急くも道、急かんも道、年限いつと/\年限切らず、一つ掛かってくれるがよい。 |
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明治二十六年六月十三日 |
分支教会長且つ分教会の理事会計掛本部にて寝泊まりさす事の願い。
さあさぁ事情/\、さあさぁ皆んな話し合うたる処、追々何でも心に浮かんで運び掛ける/\は一寸旬とも言う。これまでちいと/\伝えたる。なれど及ばなんだ。それは心おきのう一軒一つの理以てすれば、理が厚く成る。随分心おきのう許しおくによって、勤めてくれ/\。 |
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明治二十六年六月十三日 |
前陰暦二十七日晩の会議の件、分支教会長の子供衆十五六才の者本部へ小使に引き立ての事願い。
さあさぁ一手一つの事情尋ねる事情尋ねる処、どういう事に運んで治まるという処、事情は随分それはよい処理である/\。思えばこそ理運んで、それぞれ集まる処、随分受け取る。なれど、こうと言うて治め、聞いてこうと言えば、他に一つこうと言う理ある外に、言う事真実、心に真実あって身に真実なき一つ理許せば、他に人人事情、まあ一寸あらあら始め掛けたら、いついつの事、いついつの晩刻限事情以て諭し掛ける。又々自ずから事情しっかり聞き取ってくれるよう。 |
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明治二十六年六月十三日 |
上田平治六十三才身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあ尋ねる処、今一時以てこれ成りたる処であろまい。遠くあちらなあ、こちらなあ言い/\、月日送り来たる。今一時案じる/\は余儀なく処、尋ねる一時どうとはない。よう聞き分けて、十分の話し、十分のタンノウ聞かし、先まだまだと言うて楽しまし、又一つ世界事情一つ運んで明らかと言う。これ一つ諭しおくによって聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年六月十四日(陰暦五月一日) |
南の地所の南の壁の側に木小屋建築御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあ一寸あちらもこちらも一寸、当分のものは前々話し通りとこにて、一寸建て掛ける。直ぐ取るようの事情何時なりと。今日して今日に取るようのもの。地所こゝがどう、速やか万事の処許しおくによってやるがよい。 |
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明治二十六年六月十四日 |
本部事務所及び墓所事務所に昨夜盗人入りしにつき願い。
さあさぁ一寸尋ねる処まあ思い掛けない事、ついにない一寸初めてどういう事も尋ねるであろ。事情諭しおく。どんな者も入り込む。何処から思うて居る事情何時とも知らん事情降り湧く。どういう事吹き湧く。善い事もある、悪い事も降り湧いて来る。一時の事あんな事日もあって了う。心の事情さえ、我々だけの事皆な一つ/\の心と言う。西を向いて住む者、東向いて住む者、北向いて住む者、南向いて住む者、一時に向けば中一つ事情難しうてならん。四方向いて居れば一つの息、一つの理が治まろ。闇の晩危うき理を遁れ、あちら零れもの拾い、喰べるものなし。ごもく場で拾うようなもの。心がなくばそれぞれ。 |
又押して、警察署へ届の件願い。
さあさぁ尋ねる。何にも包む事、一つの理が解けば一つのものを何する。一つの理が分からん。西向いてる、東向いてる。今に諭したる。よう聞き分けにゃ分からんで。 |
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明治二十六年六月十七日 |
奈良県旧知事税所子爵記念碑建設につき、中山会長発起人名出しの儀願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事を言うて来る/\。もうこれからどんな事でも言うて来る。そこい/\の処なら、とてもならんのやが、裾の方から/\運んでくれ。余儀なくなら余儀なくの事情を以て、裾の裾から話しか、そこい/\。互いな、そんならという事情にて、掛かってくれるよう。 |
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明治二十六年六月十七日 |
兵神部内篠山にて出張所設置の儀古市村へ移転願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一度一つの理は重々の理に諭したる。他に事情あって一つと言う。成る程の事情治まるなら、どうなりとあちらからこう、こちらからという事情では大変面倒な。そこで、皆々成る程の事情に委せおこう。 |
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明治二十六年六月十七日 |
永尾よしゑ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上いかなる事情いかなる事、どういう事、身に迫る。どういう理迫る。よう聞き取れ。もう一つの事情、事情一ついついつまで思う事情、思う事情一つの理によって事情銘々の心と言う。どういう理日々の事情よく聞き分けにゃならん。身に段々日々に迫り来る。身上迫る心で心の理を迫る。思わず言わず姉弟三名三人の事情、一時聞き取って、一つ銘々事情一つ、行く行くと先々と言う。万事一つ心を治め。身上不足要らざらん心を思い、それぞれ心に心を掛け事情とも言う。三名の中と三名の中の理を聞かそ。よく聞き分け。銘々あってこう、後こうと思うとも三名の中の理を聞け。これまで知らずやあろうまい。姉弟三名親々子伏せ込み、大きい心治め、先に生まれる事情、中に生まれる一つ事情、末に生まれる事情治まり一つの理、日々の所にてこれ仕込む。われ何処其処一時の理を以て変わりゃせんで。神一条の理を伝え、いついつ立ち越したる生涯末代の理を治め。芯を定め。姉もあろ。俺が男なら、追い返して思う心を持って。誰のものでもない程に。澄んだる心にあたゑ、姉弟三名、成るだけは姉は姉だけ、裾は裾の事情、事情だけ。この理治まれば一時治まる。この理聞き取ってくれ。 |
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明治二十六年六月十七日 |
深谷源次郎身上願い。 (左腰から足まで身上)
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも心得んという。よう聞き分け。万事あらあらの理は、分かりてあろう。心といえど、一つ事情を諭し置こう。多くの中という、万事事情を定め。多くの中という、どういうもの、とんと心得ん。日々段々よう聞き分けて、改めてくれ。遠く先々中に、先々という。人々一つ/\の心という理が出る。随分始め出す。遅れる処もある。何処がどうとも分かろまい。一時道を伝えて運ぶ。身に迫る。これを随分。内々それぞれ他に事情、明らか心理という。よう聞き取れ。身は、案ぜる事は要らんで。 |
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明治二十六年六月十八日 |
島村菊太郎父庄七足の痛みにつき願い 、又両親分教会へ引き寄せの事御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情はこれ何ぼう待っても同じ事、一時事情以て随分早く事情楽しみ、一時事情仕切りて事情楽しめ/\/\、いつなりと日は言わんで。 |
押して、足の処願い。
さあさぁもうもぅ、もういついつまで待って居たとて同じ事、早く運んでくれるがよい。早く十分楽しましてくれるがよい。 |
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明治二十六年六月十八日 |
今村斧太郎身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情はこれ急がしいと言う/\。急がしいとならん。又一つ段々頼り日々事情、頼り/\と言う。身上心得んと言う/\。一寸暫く、一寸事情治めにゃならん。心にどうと思うた身上事情あれば、運び難ない。身上速やかなら、事情又運んで、身上速やかという処まで、じいとこれから先長らく事情、身上銘々聞き分け。どれだけ思たて、身上事情あればどうもならん。何が間違ってある。これが違う。これは言うまで。これよく聞き取りてくれるよう。 |
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明治二十六年六月十八日 |
吉原庄吉身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処、さあさぁ一つ事どういう事であろ、いかなる事であろと思う処、一寸の事情という。運び難ない一つ事情、どうも一つ事情、よう聞き取りて諭してやってくれ。これまで長らえて段々運び、一時身上処迫る処、よう聞き分け。何故なると更に持たず、一時事情なけねども、段々迫る。これ一つ明らかなる処十分運んで、それより事情というは、一寸暫く。 |
明らかと仰せ下さるは、医師に掛けて宜しきや願い。
さあさぁ事情はなあ、早く事情運ばにゃならん。一時遅れる事できん。よう聞き分け。何故なると、内々家内更に持たず、これ一つよく聞き取って、運ばにゃ分かり難ない。 |
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明治二十六年六月十九日 |
平野楢蔵身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身の処に心得ん。又一つ事情、一寸事情諭するがよう聞き分け。身上の処にて一寸心得んと尋ねる。そら案じる事要らん。案じる事要らんが、万事の処思い掛け事情喜んでくれる事運ぶ。一時も成らん処皆であろ。これ聞き分け。又諭す。一時救けてやりたい、一時助ける事できん。これ皆なの中へ伝えて、これまで見遁して/\どうしてなりと、段々見遁しまゝある。よう聞き分け。一寸始まり掛けたら、どういう理始まるとも分からん。見りゃ怖わき、聞けば恐ろしい、これ怖わい、三つ理迫り、放っとけばなあ他になあ。これ聞き分けにゃならん。人間借り物説いて居る。借りもの聞き分け。成る程借り物聞いて芯を定めて居る。十日三十日聞かせる事知りて居る。借り物聞き分け。これ伝えてくれ。日々力があり身は達者である。喰べる事でける/\なれど、人間反故同様。借り物聞き分け。うっかりしてはならん。段々伝えたる。借り物心に諭したる。皆な聞き分けて居る。借り物あれに違いない。それから借り物思う事する事分かれば押せる。借り物諭せばほんに借り物や。銘々のものならでけん事聞き分け。又諭す理諭せば世界同じ。何処も悪い事ない。皆な人に難儀掛け。これ我が身が身に難が掛け。これこれ諭す台と言う。その場うゝかりして行けば行けるものや。これ聞き分けて、銘々尋ねる事情は案じる事要らんで。すうきり案じる事要らんで。 |
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明治二十六年六月十九日 |
平野トラ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上どういう事であろう。こんなもの尋ねるまで。心得んから尋ねる。尋ねば諭そ。日々という。遠く所より又年の寄らん者一寸や。若い者寄り来る処厄介、世界から見れば厄介。なれど道から厄介ではない。道から十分大切。道は遠かろが言わん。助け一条と言う。これ聞き分け。十のもので九つ半大切して、半分だけ出けん。十のもの半の理で九つ半まで消す。よう聞き分け。喜ぶ者は少ない。成る事情因縁である。因縁というは面倒いなる者も寄せる寄せる。皆な運ばすも同じ理、出て助けるも内々で助けるも同じ理、因縁ならどんな者も因縁。道の処は重々掛かり、これから先掛かりの者そこで入り込む。年の行かん者我子より大切、そうしたなら、世界からどういう大きい事に成るやら知らん。すれば、そんだら何が間違うてある。日々という、言葉一つという、これ聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年六月二十一日 |
御墓所絵図面できて来たりこれを彫らして貰い雑誌へ加え出す事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、急く事はないで。まあぼつぼつ聞いた話、これでな世上の理、ほんに聞きたな。独りと道になる。一時にこうしたらこう、又追々諭しおく。 |
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明治二十六年六月二十一日 |
平野トラ身上よりお指図につき、山瀬の子息外二名を教会へ入れる事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情尋ねば一つ指図しておこう。どうでもこうでも伝う理、親という代、そのあと伝わにゃならん。尋ねるまでのもの。真実の理を見た限り、親のあと子が伝う。心なき者どうしようと言うて成るものやない。元々の理を伝わにゃならん。後々は二三年四五年という理を以て通れば分かるであろう。 |
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明治二十六年六月二十二日 |
道の事件に付き、郡山山中、増田両名より願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ何かの処は皆な心に掛けて、理を運ぶ処、これは受け取る。なれど急いではいかん。急がいでも急いで来る。何でも彼でもさあさぁいつから事情始めば見て、あと追々それからそれぞれ一時運ぶ。急いでは反って遅れる事ある。行く/\どうでも付ける/\。いつの間にやらなあ、ほっと言うは世界。これ一つから万事取り扱いしてくれるがよい。 |
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明治二十六年六月二十二日 |
前川菊太郎妻こたま身上の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身に心得んと言うであろう。心得んと言う処尋ねる。身上は案じる事要らん、案じてはならん。なれど身上心得んたる処聞き分け。どうでもこうでも因縁事情以て引き寄せたる。これから先長く事情、日々誰言うとも分からず、よう聞き分け。事情運ぶ。どうでもならん。道の処何かの処、それぞれ理に掛けて運ばにゃならん。道に持って道に伝う。世界理に伝う。入りたというばかりではならん。これから先長い。内なる者や。何も言わいで、大抵入り込んだ理がある。入り込んで来たばかりではならん。事情は世界鏡と言う。万事聞き分け。諭しおこう。 |
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明治二十六年六月二十三日 |
三重県警察署へ二度目行く事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情諭したる。一度の処、一つ明らか事情尋ねる。一日の日、これより尋ね出る。どうでも一寸に行かん。順々の理磨き同じ理である。小そう取れば小そうなる。大きい取れば大き一つ事情、明らか事情、余儀なき事情、一時行かん。どうでもこうでもやらにゃならん中に、あれあれたゞ一つの心を重々の理に、明らか/\より、仇々の者も皆な神の子供、一軒の内、放蕩人ありて、内々の事情治めるに治められん事情となる。道に明らか、事情軽く低い処から掛からにゃならんで。一日の日、尋ねたる心、書き取って家々までの事情と言う。さあさぁもう事情は、成るだけ節に節を通れば事情明らかなもの。高い所からいかなるも始まったか。幾日/\に治まる。低い所からぼつぼつ始まったら、直きに道が付くから。さあさぁ尋ねるであろう/\。道を以て尋ねる。掛かりという掛かり、一つの理である。低う行く。願わくは穏やかと言う。一時たゞ抑える、たゞ蹴る。低く、ぼつぼつの理を始め掛けると言うで。よう聞き分ければ鮮やかと言う。さあさぁ元々の事情、即座一つ始めて越え、こうすればこうなる、でも御座ると言うたら、その理から始める。さあさぁその道を容易ならん。返す/\穏やか一つ、まずまずの理が現われて来る。のうけは一寸に付かん事情、低い所から歎きというようなもの、それを明らかにもせんと言えば、段々高い所もあろう。ぼつぼつ掛かって行かにゃならん。よう心得て行かにゃならんで。 |
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明治二十六年六月二十四日 |
本席御宅西南の方へ井戸一箇所掘りたきにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は許しおこう/\、さあさぁ許しおこう許しおこう。 |
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明治二十六年六月二十四日 |
春野利三郎五十六才初めは頭のぼせ熱強く口中出物舌腫れ表向通じなくいぼ痔出で、よって願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身の処、さあさぁ身の処大変事情と言うであろう言うであろう。まあ一寸事情では一時尋ねる処、出物/\と言うであろう。出物/\一寸出難くい。出難くい筈や。皆んな一つの事情。心持って競り/\持って、これ出難くい出物に、あらこら替わりたら難しい。こら尋ねるまで。なれどこれまで皆な事情にて通り、段々伝える理によって一時と言う。とんと爽やか成りて成らん。一寸心得まで事情、これ心得まで諭そう。一寸暮らす中、不自由はあろうまい。なれど身に迫りて不自由であろう。順々十分運んでそれから一寸事情、よう取り替え皆な知って居る。知りて居て通らん。どうもならん。事情/\これ急ぐで/\。 |
右事情にて増野正兵衞神戸へ帰る御許しの願い。
さあさぁ早く/\、事情急ぐ/\、急いで掛かりてくれにゃなろうまい。事情さあさあ許しおこう。 |
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明治二十六年六月二十六日 |
増井りん身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処にさあさぁ心得んという処尋ねる。尋ねば一つ諭しよう。今一時一寸どうも、日々の処にて心に掛かる。いついつと言えば理が変わる。これまで運び帰って、一つこれまで通り、あちらもこちらも同じ事、これまで一つもう十分治まりてある。あちらもこちらも同じ理、これから先理長くが楽しみ、これ一つ治めてみるがよい。 |
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明治二十六年六月二十六日 |
春野利三郎身上事情につき願い。(春野利三郎お指図により段々と諭し、少々お助けを蒙り、今一層障り良くなくにつき、又身上障りの処より出物出難くいお指図を押して願い、神戸兵神分教会より出て盡すがよいか、又本人は大阪へ行き度く、増野正兵衞同様に宅へ連れ帰り安心をさしたいとの願い)
さあさぁ尋ねる事情/\、一寸前一時以て事情尋ねる処、身の処より一寸事情諭したる。一時事情迫る処、順々の理を諭したる処、さあ諭したる理思うよう治まれば、一時少しなあ治まる。又一時難しい。又どういう事であろうと、唱え違いであろうか、諭し違うのか。よう聞き分けて、よく事情諭して、心治まれば身が治まる。一つ大変と思う、又他に大変と思う。一先ず尋ねる。尋ねば一つ事情、事情理は諭しよう。諭せば心に理が治まれば一寸暫く。早く聞かすがよい。身に迫る、身が切なみ、どうこう思う処、何の楽しみ薄きもの。尋ねる事情指図/\理は間違えあろうまい。一寸言えば一寸、一寸言えば一寸遁れる。遁れられんは精神一つ、暫くの処、どうでもと思う。思うは理、他に理、理と理と身上どうでもと言えばどうむならん。これまで結構分かりある。又銘々暮らす中、結構事情どうこう思えど、一日の日難しい。一寸早く聞き分け。迫る理と諭し、外にどう、誰にどう、こら要らん。一名こうと言えば治まる、他にどうと言うまで。銘々こうという理、一時治めて見るがよい。これ一時暫く事情と言う。これ諭しよう。 |
春野に子を貰い後継ぎ定める事の願い。
さあさぁ後々まで尋ねる事要らん。後々というは、どうこうあろうまい。一つ理寄せて了えば理、後々立てば一つの理、あちらにあるもこちらにあるも同じ理、皆な暮らすも同じ理、よう聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年六月二十六日 |
吉原庄吉身上願い。
さあさぁ一寸尋ねる処/\、身上という理尋ねる。一寸身が不足なれば案じる。一時事情案じる事要らん。一時内々日々の処、こうして居ればもう一段なあ/\、一寸結構の治まる。日々尽す処運ぶ処は受け取る処、一寸身上不足なれば、どうしょこうしょ思うようできん。身上不足あれば、でけん。思い出しては、又拵え、又拵え、身上処、切なみありて自由ならん。行く/\こうという心あれば、身上が治まるであろ。これ一寸諭しおこう。 |
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明治二十六年六月二十七日 |
教祖御墓所の事に付教祖の履歴奈良小牧知事が千文字書くとも仰せらるによってこの事情如何と願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねるであろう/\。さあさぁどうせにゃいかん、こうせにゃいかん、どうとは言わん。段々事情諭そ/\。どうせにゃならん、こうせにゃならん、こら言わん。事情は世界人気事情、しようと言うて成る処やない。事情として、いついつ世界から理、元より諭したる。内からどうしようあろまい。実ある、天然/\は長くであろう。短こうては天然と言わん。一時どうせ、これ言わん。言うては事情取り難くい。皆心の理に委せおく。又々繋ぐ事情一つに集めて事情でけて来る。段々事情委せおく事情、委せおく/\。 |
中山会長より押して、本部員会議の上定まりましたらその事に御委せ下されますや願い。
さあさぁ尋ねる処/\、こうと言う。皆な多くの心寄る。こうせにゃなろうまい。皆な心集めてくれるがよい。心集めるが受け取る。どうしようこうしよう言う処、心に集めてくれるよう。これ諭しよう。 |
御委せ下されますや願い。
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明治二十六年六月二十七日 |
紀州の事件につき伊勢津橋本より電報来たりそれに付き事情伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、前々に一寸尋ねる処一寸諭したる。一寸に言わん。一度二度で行かん。諭したる。行かんなり運んだる。心に差し入りて事情高き所知らず知らず。なれど十分これだけしてこうと、心にあれば又事情、他に高き所事情で遅るなれど、遅らしておくがよかろう。十分一つ改め。他に事情一つ/\事情によって又遅れる。なれど心得んなあ。又精神心事情あれば運んでもよい。なれど、恩と言うなれど、これからこうせえでもと言う。そこえ/\他に言い聞かす処、当たり前なら行かんならん理ある。なれどどちらも同じ理、皆な兄弟/\の中に刃物三昧と言う。親子の中刃物三昧と言う。踏み損えさしてはならん。篤と事情考え、事情運んでくれるよう。 |
何分書面では委細分かり兼ねますから、呼び戻したものでありますか、押して願い。
さあさぁまあまぁ、一寸はんどう言う、言うだけ言うたら理出るのや。疾うと運ばにゃならん。重々そのまゝ放っておく事でけん。日が長ける。こゝまで運んだら十分運んである。一時呼び/\返やし、これではいかん/\理ある。 |
一人呼びにやりましょうか願い。
さあさぁその場/\、一時早く運んでくれ。一人やれ/\。 |
平野楢蔵やりますと言うて願い。
さあさぁ事情/\、とんと分かろうまい/\。なで折角と言う、こらどういうもの、心あろう。じっと早く急いで。早くじと。さあさぁ許そ/\。 |
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明治二十六年六月二十七日 |
山中彦七、山沢為造二人南紀支教会所開筵式に付き行く事の伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁまあまぁ先々の処、どうでもという処、一度という、精神遠く所、実々の心、一寸心、一寸治めて来るがよかろう/\。 |
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明治二十六年六月二十七日 |
上村吉三郎北海道函館へ陰暦本月十七日より役員一人連れて行く事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、遠く所という、遠く所に一つ理、長い間である/\。遠い所は一寸運び難くい。そこで事情始め掛けたら、皆な同じ一つ理、結構な人と思う理ある。なれどとんとあれこれと言う。折角一時道なくばならん。それ道とんと計り難ない。見難くい事情始め掛けたら、堅く出来る事情、篤と事情始め掛けて貰いたい。順々篤と実の心改めて、それより安心/\治めて所尋ねる処、こうと真実というは許しおこう/\。 |
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明治二十六年六月二十八日 |
久保小三郎伜楢治郎十六才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上さあまあ一寸、どういうものこういうものと、先々事情尋ねる処、人間というは心だけは我がもの。皆な借りもの。段々諭したる事情、万事話し合い、万事言い聞かし、本部というはどうどうと言う、暫くと言うて聞かして、運んでやるがよい。 |
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(7月) |
明治二十六年七月四日 |
梅谷四郎兵衞身上腰の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処と言うであろう。いかなる事と言うであろう。よう事情聞き取ってくれ。長い間の道中、道中にはいかなる道も通りたであろう。今の日は鮮やかな日である。又自由ならんと言えば、案じるであろう。案じる事は要らん。これから先段々広く、内というその理治める。こうと言う理、あゝと言う理、これ難しい。あちらも重々の事情治まりて理と言う中に、所々事情は事情、先々の処、一つの心集めて、理と理で集まる。仕難くい、日々言い難くいものといえど、思案してすれば難しい事はない。銘々心の理を以て治まり諭さば、難しいといえど、難しい事はない。皆な旬々これだけこう成って、日々タンノウは受け取りおこう。どういう事も談示に取り、銘々はこう、皆なはそう、どう成るも理に委せ/\、心の理返やす。まる順々の理を諭しておく。 |
押して河内の方の願い。
さあさぁ皆なそれぞれ思う処、思わくどういうもので成らん/\。人々の理、どうでも成らん/\じゃない。暫くの日を送れば、一時こうどうであろう。人々どうであろう。成らん/\どうもならん。これだけせにゃならん。暫くの処、うっとしいてならん。何でもこれだけの理は、別々の理に伝えてくれるよう。 |
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明治二十六年七月五日 |
御墓所井戸掘りし処未だ水湧かざるにつき事情願い。
さあさぁ尋ねる処々、井戸という処、前々諭したる。井戸三つ許したる。一つの井戸、三つそんなら湧くであろうか。今一つ始めたる処、水は未だ遠い、所を変えて、事情水あろ。今の所は遠いで。三つの所々の理を聞き分け。三つ許したる理を聞き分け。又始め掛けたる所、遠い所と言うて願えば又諭す。さあさぁ所を変えるなら、遠い所とは言わん。十間と十四五間未の手より始め掛けるがよい。水は遠いで/\。 |
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明治二十六年七月五日 |
林芳松身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん。十分尋ねる。十分尋ねば事情諭しおこう。まあ長い心/\、長い楽しみ/\。長い心を持って、これまで容易ならん所を、内々十分の心治まってある中、こうして居れば気楽じゃ。身は案じる事は要らんで。 |
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明治二十六年七月七日 |
南海分教会部内金山村の件につき願い。
さあさぁ段々事情/\、いかなる事情と思う。どういう事情、最初前々尋ねたる事情以て運んでこうなる。よう事情聞き取れ。これで十分の道である。今度指図を以て運んだる。知る知らん。いかなる事情思うて見よ。身が入るは守護幾日こうした指図を貰うた。これまでよう重々運んだ処は受け取る。なれど心を静めるは神の道、年々再々見えるが神の道、よう聞き分けてくれ。 |
押して願い。
さあさぁ治めてくれよ。静めてくれ。残念の処はない。どういう事で言わず治めやろう。これくらいで指図小さいが、一度の処で鮮やかの指図/\。どういう理であろう思う理、その日最初ならん処、どういうものでこれだけで十分運べてある。泣くでない、悔やむでない。運べてある程に。 |
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明治二十六年七月八日(陰暦五月二十五日) |
昨日本席席の中に御声止まり霞むよう成りたるにつき願い。
さあさぁ身上事情、尋ねる処不思議なる、又不思議なけねばならん。いろいろ段々の処、尋ねる事情/\あって尋ね、半ば声の止まる処、長いように思ても違う、短いように思うても違う。不思議/\の間に聞き分け。一つの話しておく。何時どういう事から鮮やかやら分からん。又事情心得ん。又何時どういう事も分からん。まあ遠いから、話しよう聞き分けておかにゃならん。 |
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明治二十六年七月八日 |
桝井伊三郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身に心得ん/\。心得んじゃろう。尋ねる事情、よう事情聞き取って、又談じ運び掛け。安楽いついつ、一つ案じも治めてやらにゃならん。たゞ後々では、心安心一つの理がない。暫く、長い遙か、どちらこちらも夫婦とも中に一つ忙しいなる。何人居ても余計の人はない。皆なそれぞれ因縁皆な引き出す、呼び出す、寄せる。何程寄りたい、来たいと言うてもできるものではない。何程淡き因縁と言うても理を寄せば濃ゆくなる。何でも聞き分けて、心を治めてくれにゃならん。 |
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明治二十六年七月十二日(陰暦五月二十九日)夜十一時四十分 |
一昨日より本席身上御障りにつき事情の願い。
さあさぁ心得が悪い/\、どうも心得が悪い。心得んからどうもならん。明日日から一日一席、事情一席だけそうした処が一日二日で行かん。明日一日一席だけ。 |
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明治二十六年七月十二日夜 |
前のお指図に付き願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は尋ねるまでの事である。尋ねるまでのもの。鮮やか諭したい。一時夜々に及ばん。何時どういう事諭しに出るやら分からん。一寸事情話すなら、今日の者つかえてある。又明日もつかえてある。未だ明後日の者つかえてある。何ぼつかえたる中にいろいろなれど運ばれん。席休んだらいろいろの説出る。いろいろ思案出る。そこで見分けも付くやろ。一寸休んだる。始め掛ける/\。どういう事始め。これまで古き話し古き事情の理に段々年限、天然自然の理によって始め掛けたる処、又遠く始め掛けたる道に肥が要る/\。どういうもの肥がするなら、どんな作も取れる。何処から何処まで一時に作る。成らん事せいとは言わん。いかなるも道に肥せにゃならん。肥なければ蒔き流しの種も同じ事、いかなる事も聞き分けてくれるよう。又銘々それぞれ寄り来る中、厚く理は受け取り、段々重ね/\の道、今日より改めて一つの話、行く/\の道、一時の道じゃあろうまい。どうしてくれよう。事情尋ね掛けたる。これからの道危なきの道もあれば頼もしい道もある。危なき道よう堪忍して。この道は難しい事は要らん。堪忍はこの道を始め掛けたると言う。よう尋ねて始め掛けてくれた。堪忍互い結ぶなら、あらあらの道。堪忍というは誠一つの理、天の理と諭しおく。堪忍という理を定めるなら、広く大きい理である。あらあらの道聞いて居る。聞いた止まり分からん。あいや/\/\と言う。これ心まで。今日/\と言う、日はこれ待ち兼ねて、何でもなき辺所、堪忍一つの道はない。天より明るく道と諭しおく。心に堪忍戴いて通れば晴天同様、一つ道と諭しおこう。 |
中山会長の御身上の願い。 (久しく坐りて居られると目まいして坐りて居られる事できぬにつき)
さあさぁ理は一つ/\どうでも身に心得ん。いずれ/\尋ねという/\。仕切りて事情のあろうまいなれど、心得んと言うは尋ねる。尋ねばさしづ。指図はこれまでいかなる事情、これまで指図、さしづと言うたら言葉一つ。第一言葉一つの理が第一。身に事情あれば尋ねにゃならん。まあまぁと言うてじっとして居る。成り切った理でない。又掛かる。尋ねにゃならん。案じる。案じにゃならん事情もある。軽き/\又指図、指図は一寸判断付かんようなもの。指図は一寸も間違いあらせんで。間違いは/\間違いと思う理がこれ間違うてある。内には、真柱真柱という。これまでない事ばかり始め掛けた。それぞれ筆に留めたる。いろいろの道も通ったやろ。すれば一日の日成る程の日は見たである。よう聞き分け。又言葉諭すは入り込んでの諭、存命一つの理に諭する。皆な聞いて居る。指図十をば十ながらきっしりしたるものなれど、聞きよう取りようで間違う。これ聞き分け。暑い時分も寒い時も皆同じ事。暑い時には暑い、寒い時分には寒い事知らす。よう聞き分け。これから一戸の思案持たず、よう指図こういう指図、そんなら直ぐと受け取る。又一つ理と理と合わせる。理と理とを合わせば指図は要らんもの。言葉添えたらこうと言う。理と/\合わせば要らん/\。指図は要らんもの/\。これ諭するによって、よう聞き分けてくれるよう。 |
日々授けの事につき願い。
さあさぁ尋ねる処/\、皆なこうして寄りて居れば皆な真実ばかり。どんな指図した処が心まで。一寸行かん。二日三日で行こまい。事情一寸諭したる。一日日を以て皆な一つ理に理が添えんという理を聞かして受け取る。どれだけ盛ん/\と言えど、道を抑えて盛んと言えようまい。理に合わせる。そうやない。どんな処にをい掛かるも神が働くから掛かる。なかなかの働き言うまでやない。出るや否や危なき怖わき所でも守護するで通れる。何処其処へにをい掛かりたというは皆な神の守護、どんな所通りて危なき所怖わき所でもなかなかの理なくば通られやせん。遁れて来た所、一寸遁れる事できやせん。仇の中、敵の中剣の中も連れて通るも同じ事と言う。 |
引き続き
さあさぁ皆な取り抑えてある処あろう。我も/\所々国々早く/\急く処、止め置いたる処あろう。よう聞き分け。百人の中に九十人まで心合って、後十人合わん。九十九人の中一人でも精神あれば、相当話しておこう。これから一つ道運ぶなら、三年々々の中に速やかの道見せる程に。今日の尋ね/\後々席がこうと言えば席に委せおく。席一席と言うや一席、二席と言うや二席、今日にもこうと言えばこう、又事情運んでやるがよい。 |
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明治二十六年七月十四日 |
山田作治郎身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、何かの処皆な心に掛かりてあろう。一つの思い事情どうであろと、皆心に掛かる。何から済まそと思えど、誰々に凭れようと思う。日々発散はできようまい。国に一つの名を出せば、末代とも言う。残念事情心の理に持たず、何故こゝだけと思うやろ。そうやない。よう心を発散。段々治まり難くい事情であろ。なれど、心を静めて治めてくれるよう。身は案ぜる事は要らん。よっく聞き取ってくれるよう。 |
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明治二十六年七月十五日 |
梅谷四郎兵衞身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々事情以て一つ指図及んだる。どうなりこうなり事情、又一つ続いてなあ思う処、どういう事であろう。もう一段なあ尋ねる。尋ねば指図どういう事情、いかなる事情、つかえてある/\。もうこれ長い間の事でありて、もう済んだる処でありて、済んだる処より現わりとも/\。これまで長い間、互い/\一つ事情によって変わりて、今の事情何人幾人心にある/\。それは随分一つ事情、あちらへどうしよう、こちらへどうしよう。今精神ありたら、聞けば成る程、見れば成る程、どういう掛けやい、一つ跨がりて一つ事情難しい。いついつまで通りて成りて、互いになあ尽したが事情、浚えて一つ事情、休める休ますと言う、これ事情聞き分けにゃならん。 |
渋川の事情願い。
さあさぁまあ一所やない、二所やない。それ理があるによって、話しのようなもの。愛想尽かすと言う/\。これすうきりなきよう。愛想尽かすは同じ理。善き理、心に間違ったる。一時どうもならん。善き時、悪き時と同じように扱うからどうもならん。どうしてもならん身上の理も、日々渡世一つの理も同じ事、事情それ聞かして、又々事情運んでくれるよう。 |
順慶町通りの門の西南の家を梅谷勝手用に御許しの願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それは自由、いかにも思惑ある。又一つ運んですれば、それは心に委せおく。これは心に委せおく。 |
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明治二十六年七月十六日 |
前お指図により会議の上規則教会所設置請願手続取り消し出願の節は、本部員会議の上取り調べ本部長に許否を乞う願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々以て事情諭しおいたる処、分かるであろう。道に肥を諭したる事情、尋ねる/\。こうも/\どうも/\、日々つかえる/\は鮮やかなる処、一時どうである。どうも一時々々では分かろまい。聞く、成る程一時事情というは、そのまゝ立ち越して、運ぶ/\が道の肥と諭そ。たゞでは分からん。これはと言えば直ぐに尋ねる。それ見届けば道に修理肥と言う。これ聞き分けたら追々道盛ん。一つの道と言う。 |
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明治二十六年七月十六日 |
前お指図に付き笹山を古市へ転居の願い、又は赤井武助受持を家内事情につき、段々諭しても断るに付き清水与之助心得のため願い。
さあさぁ尋ねる処、事情/\前々の事情には、これ元々事情それ諭したる。一時以てどうであろう。速やか鮮やかならん処に、一度二度三度まで鮮やか運んで、それでこうと言えば取り替えにゃならん。急く事要らん。急えてした処が、事情治まる処同じ事。前を洗て、道を洗えば明らか。前の道洗わずしてすれば、事情遅れる。それぞれ世界と言う。それ前事情洗て運んでくれにゃならん。三度までこうと言うて聞いたなら、あと残らせん。後々どうもならん。一度又二度三度まで尽して、それでどうと言えばどうもならん。急く事要らん。事情抑えてくれるよう。 |
押して、赤井武助断りによって、一二三度諭して、その上小林栄次郎へ運ぶ事と悟りますが違いますや伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やか諭してあって、一度二度三度諭してあと十分、これ先々どんな処も治まる。今一時泣く/\事情とんとどうもならん。後々先先の事情つかえる。一度二度三度までこうとして、それより前々先々何時事情始めて事情運んでくれるがよい。 |
押して、社支教会へ十分伝えて小林にするのでありますや。
さあさぁ一度二度三度諭したる処、十分の上十分にこう、いついつまで。一度二度事情定まり始まる。又盛んと言う。 |
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明治二十六年七月十八日 |
不破修本妻りう三十七才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上という、身上という理は大抵何かの処聞いて居る。聞いて居て、身上不足なければ何も思う事なきもの。身上どうなるこうなるという。話し聞くという話し聞かすという。なれど、身上なあ、どうでも身上鮮やかならん。発散せん。よう聞き分け。一時になると更に持たず。因縁という、これ聞き分けるなら前生サンゲという。よく聞き分け。指図貰た、指図貰たなれど身上なあ、分からんから皆な思う。因縁聞き分け。因縁見て、内々それぞれ聞き分けにゃならん。因縁ならと言うて了えばどうもならん。因縁生まれ更わり、よう思案してみるがよい。しよと思うて成るものやない、しよまいと思うても成る理。これ聞き分け。又世界聞き分けて、いかにも成る程と集まれば又暫くと言う。さあさぁこれしっかり聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年七月十九日 |
東分教会神殿三段の処一段に致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情はさあさぁ皆なこれこれまあ一寸事情取り替えてこうと言う処、心だけ許しおくによって、事情伝えてくれるよう。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治二十六年七月二十二日 |
東分教会所門の願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一時こうと言う。それぞれの心運ぶ処、事情一寸事情許しおこう/\、さあ許しおこう。 |
同教会大祭の処陰暦正月十九日を二十日に御勤め致したく願い。
さあさぁ尋ねる処/\、一度はこうと言うであろう。又それぞれこうと言う。なれど今まで暫く定めた一時理、そこからそれ随分大事ない。なれど暫くそのまゝで居るがよい。一寸暫く事情。 |
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明治二十六年七月二十二日 |
郡山部内島ケ原支教会担任萬田萬吉に変更願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ事情いかなる事である。他に事情それぞれ又多くの中、それぞれ事情思う事鮮やか一つ理、すれば尋ね出る理、さあさぁ事情運ぶがよい。又所と言う、又それぞれと言う事情は運ぶがよい。事情は許しおこう。 |
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明治二十六年七月二十六日 |
土用中本席事情休みの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情、何ぼ運んでも日々と言うであろう。又一つ遠く所いとわず入り込んで来る戻る処、段々会うてこうと言う処、どうとは言わん。又一つ知らず/\出て来る処、それは運んでやらねばならん。あらあらは一寸許しおく。びっしゃりとは行かん。どういう事情が出て来るやら分からん。許すは許す。なれど、運ぶ処は運んでくれ。 |
押して、この由各分支教会長へ通知したものでありますや伺い。
さあさぁそれはもうどうでもよい。こうと言えば運んでもよい。話を聞いて居るが一寸行て来うか、聞きに行てこうかと、遠く所出て来る処、すっきりと言えばなろまい。日々の扱い、誰がこうやと言えば、後の治め向きが執り難くい。尋ねる処は言葉添えしてもよかろう。 |
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明治二十六年七月二十六日 |
増野正兵衞身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあ一寸には身に障る。どんな事情があると言う。諭したら、何も案じる事要らんと諭したる。暫く事情身上に掛かる。身には何も案じる事要らん。日々どんな事も皆んな掛かりて来る。嬉しい事情もどんな事も、日々に遁れるに遁れられん事情も掛かる。日々勤まる。又一日経った/\。案ぜる事はない。楽しみ一つの理を治め。まだまだ半ば/\の道である。どういう事もやり掛けたらやらにゃならん。治め掛けたら治めにゃならんが一つの理。今年に行かにゃ来年という心を治め。一日の処にて朝という、昼という、順序運びくれという。道が掛かる。どんな道が掛かりて来ても案ぜる事要らん。遠く所からどんな事持って来るとも分からん。どんな事始まるとも分からん。どんな事来ても元一つの理によりて治める。日々剛気の心を以て治め。うたていなあという心を持たず治めてくれるよう。 |
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明治二十六年七月二十九日 |
梅谷四郎兵衞及び伜梅次郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\段々尋ねる処、一度二度一つ事情、前々事情諭しおいたる。いかにも一つ万事心得のため尋ねたら、どういう事も分かるであろう。尋ねる処よく聞き分け。事情世界運ぶ処、尽す処、これは十分一つ十分諭す処、日々といえば世界多くの中、又楽しみある処重々受け取る。又一つ何でもなき事/\、あらあらそれぞれ覚えて居る。掛かり/\いかにも元々一つ運ぶ/\。道付かん、高い道付かん。見やわん運ぶ処、まあ一寸いろいろ道ある。いろいろ道聞き分けるなら、一時身の処速やかなもの。又一つ身上長く続いて一つ、又内々どういうもの、又それぞれ互い事情と言う。先々事情前々事情、これ一寸聞き分け。難しいようなもの、怪しいようなもの、これ通りてあると運び方聞き分け。銘々身に不足ありては、内々結構ありても、又日々切なみありては楽しみない。それぞれ道浚え浚え。又理が集まれば又世界、身上一条案じる事要らん。案じる事要らんが、よう聞き分け。取りよ/\これ難しい。よく聞き分けてくれるよう。 |
押して、掛かり/\元々の事情申し上げて願い。
さあさぁまあ尋ね掛けば又諭しよう。是非心と心と以て一寸道付こまい。なれど追追付く中に、道運んで居る中に、事情見分けてやらにゃならん中に、皆な揃うて居る揃うて居る。又一寸遠ぬく。一度二度三度と言うて諭したる処ある。よう聞き分け。今の一時、心寄せたら思うよう出ける。思うように成る。なれど元々手を繋ぎ、こうという日もあろう。又世上集まる。よう聞き分け。元失うてはならん/\。これ聞き分け。又運ぶ処尽す処受け取り、これ諭しおくによって、よう聞き分けてくれるよう。 |
又内々という処心得のため押して願い。
後々内々と言うてある/\。元々細い道、どんな道もありて、もうか知らん/\。ならん処を尽された元を忘れてはいかん。年限一条で今一時現われて楽しみ。又前々楽しんでそれぞれの道どうもならん。あちらからすればこちら、こちらからすればどう、よう聞き分け。元々たった一つ種蒔き、蒔いたる時は何処にあるやら分からん。段々栄えるというは、元種である。これ聞き分け。それぞれ運び方、治め方、事情尽さん、届かん、遠ぬく。こういう事ではならん。事情皆んな心得のため諭しおこう。よう聞いてくれるよう。 |
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明治二十六年七月二十九日 |
寺田半兵衞娘コウ三年以前に縁付きの事御止めに相成りしにつき、この度教会相続のため養子を貰いたく願い。 (増野正兵衞取次にて願いのお指図)
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ段々身上から尋ねる。これまで古き話に諭したる。一寸にはどういう事であった。今一時尋ねる処よう聞き分け。内々という、事情という分からん。分からん事情であろまい。内々頼りなき事という。先々一人のためは先々ためは判断つかんと言う。よう聞き分け。一人のためと言うて一日の日から今日の日、年限内々治め方、どちらからどうしてよかろ。どうも判断付かん。日が経つ月が経つ。よう聞き分け。内々処にて、誰はどう彼はどう、日々始め掛けばどんな理も治めある。内々障り付く。急くという、急かず、日々処から始め掛け。内々これと始め掛け。内々談じ又後々分かり難ないなら尋ね出よ。始め掛けたら始まる。始めたら治まる。内々案じる。始め掛けたら治まる。これ諭しおく。これ聞き分けてくれ。 |
押して、コウに養子を貰い受け致しましょうか教会の治め方を致しましょうか。
さあさぁ人の処という、又始め掛ける、定め掛ける。深きの理諭す。善き/\諭し、悪き道諭さん。案じるは余儀なき事情。案じる事一つも要らん。 |
押してたきの事情願い。
さあさぁ道を始めば又道始めると諭したる。もういつまで同じ事ではならん。段々理が含むばかり。どうもならん。始め掛けたら治まる。それぞれ内々心治まる。よう道伝えてくれにゃなろまい。 |
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(8月) |
明治二十六年八月三日 |
宮の東の方へ井戸一箇所掘る事願い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁいついつも皆な同じ事なら何も思う事要らん。どうもならん。どれだけ早くと思えども、遅れてある。一時尋ねる処、こうと思えば思いに委せおく。事情さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治二十六年八月三日 |
諸方より雨乞い願いに来るにつき、心得のため事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねにゃならん。尋ねにゃ分かろまい。尋ねる処理の諭し、これまで事情皆話伝えてある。修理肥という、修理肥はこれまでなけにゃならん。修理肥はこれまで始め掛けたる。どんな処どうしてもこうしても、成らん処どうもならん。どうでも成らん処、芯から頼まにゃならん。芯から幾日いつにと仕切りた話しでけ難ない、語り難ない。人間たる処、たすけ一条、何処へどうしてなあ、何処へどうしたらよかろ。何処へ運んでも救からん処よう聞き分け。何処から言うて肥仕方ない。人間痛み悩み、ならん/\中から運び、身の処自由ある処、これ話してくれ。雨が降らん/\。どれだけどうしても、祈祷しても自由ならん。よう聞き分け。一時救けにゃならん。助けにゃならんのに、助け何故ない。善き理ばかり通りて居る者ばかりではならん。話聞き分け。これまで伝えてある。どれだけ成らん/\中、珍らし助け頼めば、一つ事情頼めば一つ印、何程頼めど、善き理ばかり頼めば叶うまい。そんなら雨乞いする、雨あると言う。これどうもならん。これだけは話しておこう。よう聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年八月四日 |
高安分教会より雨乞いの願い。 (五箇村の村長惣代村民より願、昨日お指図に基き、世界の雨乞いの事情も心得のため願い)
さあさぁ尋ねる事情/\、何でも彼でも尋ねにゃならん日が出て来る。どうでも思うように行かん。どんな妙も外れる。外れたらならん。名も高きと言うて世上と言う。事情ありて尋ねる。どんな処でも一時見捨てゝも居られん。真実分かる。映りてあってまだまだ覚束ない。世上という道を通りて居るからは見捨てゝ居られん。一つの話も伝え。あらあら諭してそれより所々と言う。よう聞き分け。所々心だけ通りてくれるよう。ようこれ一つの事情又々一寸印という。ほんの印だけと言う所もある。結構と言う所もある。一つの声が始める。空より雨という結構未だ先と言う。自由は日々にある。何故と言う。日々に皆心の理にある。雨止めるやない。雨あたゑと言う。これ聞き分け。所々国々それぞれの所捨てゝもおけん。又世界の事情運んでおかんならん。これだけ諭しおこう。 |
押して、教会内にて致しますか又領内を廻りますか。
さあさぁ所には皆なこれ一寸々々の仮印を置いてある。それより始め掛けて皆心だけ尽さにゃならん。一寸仮印置いてある。三日なら三日という日を切り、長う切るやない。印なくしてなあと言う。どうも印ある、又掛け直してと言う。これ一寸諭しおく。 |
押して、お神楽道具を揃えて致しますか。
さあさぁさぁたゞ雨乞い言葉だけ許しおこう。道具を揃えてするのはまだ分かり難ない。ちゃんと雨乞いは雨乞いだけの事情を許してある。 |
押して、教長よりお勤めの仕方御願い。
さあさぁ尋ねる処/\、朝一座、夜一座、これだけ許しおくによって。さあさぁ教会の内らで朝一座、夜一座。所々にては、何で元真実所々、心だけ運んでくれるよう。 |
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明治二十六年八月四日 |
御墓地の井戸矢入れる事情願い。
さあさぁ一寸尋ねる処、何ぼ掘りても水がない。掘り替えても水がない。最初許し三つ許したる。一寸分かり難ない。あれだけの所にて三つは要らん。遠い/\。矢入れると言う。するだけしてみるがよい。 |
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明治二十六年八月四日 |
本席身上願い。
さあさぁ\尋ねる処にては、一寸事情諭さにゃならん処ある。変わった事や/\。一寸暫く。日々の処運ぶ処にて一寸暫く休みと言う。一寸不足一日やない。朝という、身の処切なみ、夜明けて事情、身の処切なみ。夜明ける、楽になりたと言う。よう聞き分け。どれだけ運んだとて、身の処不足なりたる処、夜明けると案じる。どんならん。日々勤め通しも同じ事。言葉を聞けば心に掛かりて運ぶよりも、心の疲れ日々と言う。暫く休ますがよい。銘々の方から、用がないかと言うまで休ますがよい。 |
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明治二十六年八月四日朝 |
奥西要蔵妻おすゑ四十才身上願い。 (大和国山辺郡東山村大字水間 出張所長妻)
さあさぁ尋ねる処/\、身上に一時/\どうと言うやない。なれど、身上迫り切りてある。一つには身上長らて悪い。又内々皆んなどうである。たゞどうであるとばかり思うてはならん。一つ始めたる処、こんなくらいならどんならん。今心で一時早く直ぐと事情心得運んで了わんならん。何ぼ屋敷の内来ても、一人の事にて世界事情ある。事情ありてからどんならん。一時ない一時大層どうもならん。これ十分事情、又持ち込む。どうもならん。何ぼ側に居てもならん。千里遠い所でも言葉でも分かる。世上難しい。後々どんな事始まるとも分からん。これから先難しい。何でなるも更に持たず、幾年尽しても何十年運んでも、言葉一つの理多くから、消えして了うで。これ一時諭しておこうによって。 |
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明治二十六年八月十九日 |
四五日前より本席両足少々痛み事情につき願い。
さあさぁ事情尋ねて、事情以て事情尋ねる。さあさぁまあ一寸暫く休んで居る。悠っくり休む処事情ある。とんと心得ん。どうであろう。身上事情あれど未だ/\暫くと言う。事情以て、強う身上速やかなら、運んで尽した処、一日の日に何度事情も働かしてある。暫く心休み、身上一寸心得ん処ある。これは一寸々々障る処、これより始め掛けば、切りなし運ぶ。なれど運び掛けたら、切りなし運ばんならん。これから先運び掛けたら、続かさにゃならん。休み中すっきり聞かさんが、休み余儀なく事情取り扱い、事情取り次がにゃならん。余儀なく事情一寸話しすれば、放っておかれん。一つには一時席に尋ねる処、どんな事一時許しおくによって、尋ねやりてくれるがよい。 |
前日より本席運ぶ人五人程ありますが、これは余儀無き御方に思いますから如何と願い。
さあさぁ尋ねる事情/\さあさぁすっきり休中と言う/\。余儀なく事情、知らず/\大層と言えば大層なれど、生涯の理一つ尋ねる処、事情一寸運んでやろう/\。運んでやるが、今一日一時ならん。明日早朝みて運んでやるがよい。 |
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明治二十六年八月十九日 |
茨木基敬妻キヌ身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一時迫る処、どういう事もこれまで皆通り来たる。もう暫く/\、何でもと思うは一つの理、事情前々段々以て日々と言う。ようよう身上不足なる。ようよぅ一日の日から安心認めてくれ。余儀なくの事情を尋ねる。一時速やかなれば聞きよいなれど、どうじゃろうなあ、と言えばさもしいもの。知らず/\思う。まだまだ事情是非一つの理というは、遁れるに遁れられん。いかなる処心以て双方治め。一時ではない。なれど大層一寸の処は、よう聞きて尋ねる事情、芯より定めてくれるよう。 |
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明治二十六年八月二十七日(陰暦七月十六日) |
檪枝村の堀内与蔵妻トミ身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、余儀なく身上尋ねる。一時どうと言うやない。なれど余程大層、事情大層なれば、明らかの道も運ばねばならん。何が間違う。それぞれ話しも伝えてあるやろう。皆なそれぞれどういうものと思うやろ。因縁という、一時因縁渡りて了う。一時どういうものと思わんよう。遠くやない。皆なそれぞれに治まりたる処を見て、一つ治めてくれ。 |
押して医者の事願い。
さあさぁ何でも彼でも一日と言うて二日と言う。一夜も明けられようまいかと言うても、速やかなればそのまゝなれど、二日やあろうまい。三日やあろうまい。五日やあろうまい。世界一つ明らかな道と言われようか。これ一つよう聞き取ってくれるよう。 |
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(9月) |
明治二十六年九月一日 |
京都羽根田文明なるもの天輪王弁妄と題する小冊子を著述し攻撃せしにより、反駁して宜しきや、又訴訟にても起こして宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、いかなる事も皆これまでどういう事も諭したる。何時どういう事言い掛ける。始め掛ける。前々諭したる。一時尋ねる処、どういう事と思う。何も構わせん/\。よう聞き分け。何とかしたらどうかなろうか。相手を見て居るようなもの。今の一時世界の道を通したる。一時治める。これまで一寸振れたる。そこで通りたる理を心に治め。何を言うても聞いても今日の日が実際とさえ言うて居ればよい。これまでどういう事も聞かす。どうもならんから、世上の道を通したる。相手一つの理もなきもの。言う事も聞かず、どうもならんから世上の道を通したる。往還道、どんな邪魔があるとも知れん。何にも案じる事要らん。皆な心に治めてくれ。 |
暫くして御諭し下され。
どんな事目論でも何にもならん。善い事目論めば善い理が回る、悪い事目論めば悪い理が回る。この道賢い者からできた道やない。これから一つ定めてくれるがよい。 |
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明治二十六年九月四日午後十一時 |
諸井国三郎身上につき願い。
さあさぁ尋ねる/\。尋ねるからまあまぁの処に、どうも思い掛けない身に迫る。どういう事知らす。一時身に迫る処、遠く理、遠く事情、考え思案して日々と言う。日々どういう事情、どういう理、今一時と言う。一時の道は難しいでならん。多くの中、段々諭して、これまで段々立ち替わり入り替わり、あちらへ諭しに出る。こちらへ諭しに出る処、いかなるも取り替え、多くの中、いろいろあるある。十分心得のため諭そ。事情日々の処、日々の事情、又楽しんだる。又中にどういう節とも分からん。一時尋ねる処、身上案じる事要らん/\。もう身上速やかなる処であろう、遠からどういう事情、山中突き抜ける。突き抜けるは難しい。一寸諭せにゃならん。これからどういう処出るとも分からん。日々どんな事情、どんな理広く成る。広く成ればどんな事、どんな理皆龍頭と言う。龍頭に掛かる。互い諭し組んで/\十分組んで、水漏らさず、よう又々話し掛けたる。尋ねる。尋ねたら始まる。これ事情早く/\聞き取りて、諭してくれるがよい。 |
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明治二十六年九月七日 |
暑気のため休務中の処、暑中も明きしにつき日々事情扱い願い。
さあさぁさぁ尋ねる事情/\、さあさぁもうこれ十分の処にて、暫く休ましてある。もう段々もうあれこれ用事つかえてあろ。つかえば始め掛ける。一度/\尋ね。これより一つ、一日の日から始め掛ける。事情何なりと尋ね掛けるよう。 |
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明治二十六年九月七日 |
諸井国三郎前日身上のお指図より心得のため事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々に身上事情ありて尋ねたる処、いかなる事情、まあ一時事情、その事情案じなきというは、案じはさらさらない。指図聞き分け。身上事情ありてこうと定めて直ぐと言う。又候それ指図と言う。どれだけ指図、危なきないという理聞き分け。案じれば切りのなき、尊き大き理、粗末にはせん。なれど善き理と悪しき理と理を拵えんよう。尊き事情、どうと思やん出て来る。後も先も分からん。多くの中、段々事情ありて入りて来る。入りて来るやない、連れて帰る。心得まで諭し、暫くどういう事諭すも、今一時の道理だけ定めさせ。外々果てるに果てられん。あちらに堰ある、こちらに土居あり、世界通り難くい。初め今日の日照らすがよい。今日の日照らせばあわてる事分かりたる。一日の日勤まりたる理、どんな事知りたる者あれば、知らん者心にせん。恥あると吹き出す処聞き分け。もう暫くの間、いつまでと違う。天然一つの理聞き分け。万事取り締まり第一。 |
東の方へ派出に出て居る事情願い。
さあさぁこらまあ今一時の処、一度の処付け掛けてある。こら急く事要らん、急いて急く要らん。銘々始めたるに、皆な芯なけにゃならん。事情定めてこれまで深き事情ありて諭せにゃならん。 |
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明治二十六年九月八日 |
本席居宅の前門及び塀の建物の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は前以て取り扱うたる。これだけ/\早く早く、ざっと早く/\。さあさぁ許しおこう。 |
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明治二十六年九月十二日 |
坊春松身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情尋ねる処、成る程身上の処迫りある。又一つには心得のため遠く以て知らす。又指図という事情、余程事情余儀なく事情、一時身上の処どうもはぁゝと、一つ根に持って、一つ治めてくれにゃなろまい。 |
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明治二十六年九月十六日 |
桝井政治郎鹿児島へ布教に行く願い。
さあさぁ尋ねる処/\、それ事情はいかなる心、どうでも踏み出してこうというは受け取る。よう聞き分け。遠く所にて、又事情伝える。遠く伝える処、内々事情、今一時とんと事情、こちらへと言う。治まりたる。又一時事情所へ事情運びに出ようか。一つ諭しに出ようか。これ十分よう聞き分け。急がしい処、皆な心揃うて一寸事情、それではまあ揃うた事情と言わん。こういう理思い出してならん。長い心合わせるは生涯一つ理と言う。よう聞き分け。急がし/\。内々何も急がしいない、急がしいない、思わんよう。どうでも急がしいなる/\。他に真実どうでもと言えば止めるやない。これ聞き分けてくれるよう。 |
押して願い。
さあさぁ尋ね返やす処、尋ね返やせば、事情どうでも精神定めてすれば、許しおこう、許しおこう。 |
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明治二十六年九月十六日 |
岡本栄太郎長男栄六身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、小人と言うであろう。小人という身の処、どうでもならん。ならんやない。いかなる事聞き取れ。どういう事聞き取れ。どういう事急ぐ/\、急ぐ事情、銘々それぞれ急いで長くと言えば長く、短いと言えば短い事情と言う。話という、これまで話し事情以て取り扱え。皆な心という理ある思う。よう聞き分け。諭す処、段々段々他に事情、諭す事情、因縁諭すであろう。よう聞き分け。何であろう、どうであろう。長々事情あら/\あれど、理がない。一時の処、内々事情に早く治めてくれるよう。 |
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明治二十六年九月二十一日 |
寺田半兵衞娘小近十九才喉へ差し込み息止まるようになる故願い。 (尤も十日程以前よりおこり)
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身の処にていかなる事も日々よう聞き取れ。これまでいろいろ諭してある。いずみいずんで居ればいつまでと思う。身の障りと言う。日々思う外に事情を見て日々と言う。こうのうというは、直ぐに見えるものやない。不思議から不思議が出る。よう聞き取ってくれるよう。 |
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明治二十六年九月二十二日 |
北分教会伊藤半七三十一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\、身上さあいかなるも尋ねるであろう/\。尋ねば一つ理を諭し置こう。よう聞き分け。事情遠く長く間、事情運んでようよぅの理を見て、段々という事情見て、日々思えば又一つ理を拵える。思い出す。よう聞き分け。なかなかの道、ならん中難しい道通りて、ようよぅと思うは心であろう/\。聞き分けば分かるであろう。尋ねる身上一条の理は、案じる事要らん。案じずして、日々精神定めて、いついつまで楽しみ、一つ心に持って事情、日々晴れる日もある、曇る日もある、いろいろある。ようよぅ治まりただけ長く道通すも、これまで、やれ切なみじゃ、怖わや。ようよぅ日見せて、それよりと言う。すれば、互い/\話伝えてすれば、銘々身上も治まるであろう。 |
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明治二十六年九月二十三日 |
本席身上少々御障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にさあ/\、日々の処、さあどうでもこうでも運ばにゃならん、運ばさにゃならん。なれど、事情によって取り扱え。余程気を付け。気を付けにゃならん。どういう者出て来る/\。一つ心それぞれ出るであろう。なれど事情そうではない。中にどういう理、それも一つ、今日身上切なみ運ぶ処、日日一席二席と、筆も運ばにゃならん、運ばさにゃならん。日々運ばして一席二席、中にはたゝき/\、日々詰むで/\どうもならん。もう一席特別々々働く処、そこで身体とんと疲れる。日々の処不足なし運ぶ処、不足なし運ぶ中に、とんと今日どうであろう/\皆な思う。そこで一寸諭そ。忙しくなりたら切りなしと言うて諭し、事情もう一席/\、言わずして席心だけ運ばす。遅い早い言わん/\。一日の日、今日も/\、席から念じて十分治まる。その中皆治めて行かんならん。暫く席の心配に留まりたる。よって、その心で運んでくれるよう。 |
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明治二十六年九月二十六日 |
浅田徳二郎辻いそ縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあもういかなるも分かりてある。どんな事もどうであると思やん要ろまい。どちらにも分かりてある。皆こうと知りた理あるまい。あちらからどうがよかろ、こちらからこうがよかろ、運ぶ身の治まり/\一つ知らん。知らんやあろまい。分からんやあろまい。こうと治まり取りて、随分理随分治まる。皆な深き中、深き事情、こうという事情委せおこう/\。 |
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明治二十六年九月二十六日 |
深谷徳次郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上がとんと心得ん/\事情尋ねる。尋ねば一つ事情諭しよう。他に心得んは身に心得ん/\。銘々一つ事情、これ一寸取り難くい。他に聞き難くい。一寸早く取り替えて、一時成らん/\思う事情、早く尋ね、早く悟れ。何も難しい事言うて大望なれど、大望大層なれば、大層一つ集まる/\。皆な事情一つ運ぶ。運ぶ理であろ。又一つ諭し、諭し理である。これ聞き分け。身は案じる事要らん。何か聞き分け。諭する/\。諭すれば、まあ一つ理が治まる。理が治まれば、身上が治まる。これから銘々身が心得ん。それ集まる処/\、日々と言うてあろ。いずれ/\又理がある。よう聞き分け。白きもの白きと言えば、一時そこで難しい。諭し難しいければ、身が難しいという。銘々心持たず、これ聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十六年九月二十六日 |
井久保貞二郎伜安太郎身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるも尋ねるであろ。身上に不足なる/\。自由な理何処にある/\、こら思う/\が理。よう聞き分け。一時の処聞き分け。何処い迫り切りたる。そこで、諭しよ。よう聞き分け。事情因縁と言うて、これまで諭したる処、速やか行て諭し、一寸理ある。悉くは言うまで。因縁諭して、銘々分からん。早く事情諭してくれるがよい。 |
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明治二十六年九月二十六日 |
宮田善蔵四男繁治父親の身上共願い。
さあさぁ段々尋ねる事情、小人たる処から身上どうも心得ん。事情尋ねる。重重の事情、日々の処という。何がどうであろう又これはどうであろう、これは言うまで/\。成らん/\中、一ついかなる事情踏み止まり、段々治まり事情一つで理が治まる/\処、受け取る処、小人どうであろう思う。思うは理。どういう運び方尽し方、万事一つ理で持ちたる処、小人身の障り案じたる処、どうであろう、内々思う。思うは理や。よう聞き分けにゃ分かり難ない。一つ事情諭そう。さあさあ早い/\早い事情に諭しよう。成らん中道という。難しい中治まりは、一つ皆寄りたる処、子供理から内々何たる事と更に持たず、幾重事情成らんという理、世界一つこれより治めてくれ。よう聞き分け。まあ今年々々事情思わず/\、聞き分け。皆な道の処に、世界は言うまで。道の理に何もなくば、と言うは理なれど、これから先長き事情、長い事情治めて、末代の名取れば、一つ事情治めて、小人どちらへとさしづ出け難ない。これ一つ聞き分けてくれるよう。 |
押して父親の身上の処願い。
さあさぁ諭してある/\。言葉を別けても諭してある。小人一つでこれだけ諭せん。本人尋ねる処、身上どうも日々の処に心に掛かりて、忘れられん。忘れられんではない。よう聞き分け。日々の処にて、どういうものと思う。それは、思う中に聞き分け。もうこれ内々の処という。内々幾重なければならん。事情なくして渡れようまい。日々尽さにゃならん。日々こうでなけにゃならん。そら生涯理聞き分け。一つ治めて見よ。どれだけ思えど、何でもと言えど、身上不足なり切りたる理、道の道十分尽す処受け取る。そんならと言う。成りて来る。よう聞き分け。一日と言えば二日と言う、三日と言う。よう聞き分け。世界一つ何でも日を送り月を送り、どうでも送り、タンノウ精神治め処タンノウ。身上不足ありてタンノウでけん。なれど、世界見ればタンノウという。案じる事要らん、案じてはならん。 |
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明治二十六年九月二十八日 |
増野正兵衞腹痛み、いとも腹張り後通じ悪しく、然るに神戸春野利三郎赤痢病の由申し越しにつき伺い。
さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ身上と言う。一つ尋ねる処、一寸にはこういう処、こういう理、皆心という理ありて、身上一時の処案じる事要らん、案じてはならん。どういう事違うて、こういう事違うて、こら今まで世上の理と、それと理と銘々引き合わせてみよ。これだけ諭しおくによって、身上違う違わんは、今までにある。よう聞き分けてくれるよう。 |
兄の障りにつき正兵衞下神の事願い。
さあさぁ一時一つの理やで。これよう聞き分けにゃいかん。 |
又押して、前身上に迫りし時、こちらへ連れ帰りてという定め致し、その事を十分談じ、連れ帰る事の願い。
さあさぁ尋ねる処/\は、身上事情ありて尋ねた。一時身上どういう事であろう。前に一つ大変事情、なれどようよぅ速やかと言う。後一つ何かの処聞き分け。どうせにゃならん、こうせにゃならん、諭し難くい。よう聞き分け。一時どうせこうせと言えば仕よいもの。そんならこうと事情は定めて事情と言う。 |
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明治二十六年九月二十九日 |
山沢為造腹及び喉痛むにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の処、どうか身の処、まあ一寸心得ん/\心得んやろう。身の処にてはよく事情聞き分け。一寸数えてみよ。数の数中、又理がある。よう聞き分け。同じ一つ理でありて同じ理、日々通りたる中の中に理がある。よう聞き分け。どんな事聞くやら知れん、見るやら知れん。これまで伝えたるその日近寄る。急いで/\ならん。前日伝えたる。それより思い出してみよ。調べてみよ。内内であろ、日々であろ。他に聞き分け心に掛かる。又思い出した理ありてはならん。又段々話し伝えて一人では分からん。追々鮮やか。身上事情なければ尋ねやせん。尋ねば一つ話し、どんな事見るも、出て来るも、何ぼ出て来たて、理に一つ理二つ合わせてある。怪しい恐れやせん。天の理に恐れる事はない。天の理諭しておめも恐れもしやせん。皆な小首傾げて居る。艱難苦労の道通り/\、思案してみれば、今は明らか/\。又中に一つ理という、これ難しい。夜が明けば結構、夜が明けば結構。これ一つ諭しおこう。 |
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明治二十六年九月二十九日 |
中之道の事につき事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\は、まあ一寸前々以て一つ始め掛けたる。又一時鮮やか分からん。年限一年先、二年先、三年先、これはどうでも思うよう。成る程に一度話し、二度話し、一寸以前こゝどうでも及ばず。独り成って来る。独り成りて来ると言えば、放っておいてもと言う。そうではない。一度の声、二度の声、三度声、これ集まれば成って来る。一度一寸始め。一寸声。これだけ話しておこう。 |
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明治二十六年九月二十九日 |
泉部内向井出張所預かる預からんという事につき願い。
さあさぁ尋ねる/\、尋ねにゃならん。尋ねにゃ分からん。よう尋ねた。事情聞き分け。一寸した事であろう。こゝこうしたら治まる。なかなかの事情になりたら治まらん。一時どういう治め方、一寸他に事情以て預かる。又本部/\と言えば一つやないで。そうなったら治まらんで。この理の治まり方諭し、又諭し事情治めてくれにゃならん。これ一つよう聞き分けてくれにゃどうもならん。 |
押して、元と言うて治めさして貰います願い。
さあさぁこれは元一つ理やで。こうしたらよかろう/\。そんな事したらどうむならん。どんな事出けるやら分からん。これから先どんな事でけるやら分からんで。 |
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明治二十六年九月三十日 |
村田幸助妻すま身上願い。
さあさぁさぁねる事情/\、さあ身上心得ん事情から尋ねる。いかなる事情という処尋ねる。まあ大抵どうなりこうなり、万事治まりある処、もう一段と言う。どれがならんこれがならん、こら言わん。勤まる心という理治まる。又難しい理あるによって、先深き事情あるによって、まだ先年限事情万事いかなるも引き受け。あちらから事情言う、こちらから事情言う。難しい。難しいと思えば難しい。事情裏表なく同じ理。どちら眺める、こちら眺める中、二つなく、一つ理見難くい事面倒い面倒い事情と言う。又、楽しみの中、身上は案じる事要らん。しいかり聞き分けてくれるよう。 |
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