【明治25年】お指図3

 更新日/2018(平成30).5.28日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「おさしづ」の【明治25年8−10月分お指図を確認する。 


 (8月)
 明治二十五年八月二日
 増野正兵衞腰の障りにつき願い。
 さあさぁ万事尋ねる処/\、尋ねるに身上から事情ありて尋ねる。又ほのかの話、どういう事、一時これまで話し一つ、第一それぞれ取り扱う。心に治めて日々というところ、事情はこれまで切りなしというところ、一つ一落すうきりと言うであろうまい。残した理あろう。取扱い諭したるところあろう。大き心治めにゃならん。取りよで変わる。皆な刻限に諭じたる。追々皆な談じて治めてくれにゃならん。身のところ案じる事は要らん。
 明治二十五年八月二日
 山名部内白羽支教会再願のところ御許し下さるや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ理は十分許しおこう。なれどいかなるという理ある中に、分かる分からん理ある中聞き取れ。いずれこうという理どうという理運ばず、これは何遍でもやらにゃならん/\。さあ心次第の理許しおこう。
 白羽支教会添書願のため諸井国三郎上京の願い。
 さあさぁもうどんなにも、どんな事も、運びの理治めば治まりて行くねで。心おきのう運んでやらにゃなろまい。
 明治二十五年八月三日
 奈良支教会地方庁出願の願い。
 さあさぁ運ぶ/\、運ぶがよかろう/\。心おきのう運ぶがよかろう/\。
 同支教会所これまでの所より井上町へ本月六日引き移り致したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねるところ、さあ心通り、願い通り事情速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年八月四日
 本部物入奥行五間、間口二間の普請の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、願い一条の事情許しおこう。ざっとしておくのやで。
 詰所の東へ杉皮にて庇設ける願い。
 さあさぁ事情なろまい。速やか許しおこう。何時なりとするがよい。
 明治二十五年八月四日
 山沢為造、高井猶吉、江州真恵講社へ出張願い。
 さあさぁまあ所という、広いという。一時のところ治まるまい。一つの理を聞き分けるなら、事情治め来うか、事情は許しおこう。
 丹波地方へ廻る件願い。
 さあさぁついでを以て事情という、事情は許しおく。ついでの理は先々の事情分からん。ついで許す事できん。それぞれの事情にめしおく。よう心得て、談示事情に運んでくれ。
 明治二十五年八月四日(陰暦閏六月十二日)
 永尾楢次郎頭痛し気分悪しきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条の事情尋ねる。万事心に掛かる。いかなるも心に掛かる。よう聞き分けるなら、何も心に掛ける事は要らん。よう聞いておけ。同じ一軒。三名は三名の心、五名なれば五名の心、一人一つ/\の理を受け取る。案じたところどうもならん。案じた理は聞いた理は聞いた理を忘れる。一軒という、一名限りという。よく事情分かる、身の行い一寸どうなら、銘々の理、人間たる理運ばにゃなろうまい。
 翌日願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、一度指図、二度の理を尋ねる。いかなる事とよく分かろまい。どういう事を聞き分ける。諭する理聞き取れよ。身上どういう事であろ。前一つ指図理を聞き分け。いついつ事情やあろまい。銘々で身を苦しむ理を拵え。前々指図、一軒一人限り理を聞き分け。これまで諭する理は聞いて、言わず語らず同じ兄弟の理もあろ。いつまでどうであろ。世界に対しては面目ない。同じ兄弟一軒一人限り。これまでどうでもいかん。さらさらの理を持たず。よく聞いたら身上も速やかなろう。
 明治二十五年八月七日
 御墓所塚の周り玉垣の下石垣積む願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情諭したる。自然の事情、一時は都合であろ。事情聞き分け。縁腰これだけ使う。事情の理諭しおくのやで。天然自然どんな事も成就さす。これだけ立てにゃならん。助け一条天然でできて来る、一つ小さき一時のところ、そのまゝ始めば草生えともいう。あれはそのまゝ均らし、事情道は十分にしておかにゃならん。どうでもできて来る。年々の理を見る程に。心配するでない。天然の理できて来る。よく理を聞き取って、それぞれという。
 押して
 さあさぁまあ追々、追々やで。追々するがよい。
 明治二十五年八月七日
 平野トラ身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、身上事情いかなる事、前々より諭しある。どうでもこうでも、これまで是非一つ運んでならんと思う。どれだけ思うたとても、又一つに後々と思う。何よの事も自然の理である事分からん。自然の理で成る。一時事情早く事情、天然の道を早く/\。道の後々のあこもあれも聞かず言わず語らず思う。身の障り誠一つあたゑあっても、身の障りあれば日々と言えん。身の障りより聞き分け。心に掛けぬよう、掛からんよう、よく聞き分け。
 明治二十五年八月七日
 増野正兵衞世界でいう、こり病という様な障りにつき、前指図押して願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、身に一つ事情、又候身上/\、段々一つの理が変わり、身は案じるようになる。身上案じる事は要らん。事情この屋敷どういう事話し掛け。これまで何度もすまいとて成るよう、一つの理成る。どうか思案。内々事情言うまでゝない。取扱い万事どんな難しい事でも案じなき、一つも難しい理はない。諭す理は放っておいてもできて来る。できるは理を以て掛かる。どうであろう。どんな事も時節天然で成る。内々ぢば一つどうしよう、こうしよう、人間心定めははあとなる。何度何遍やゝこしいな、煩いな、諭し話し通り違わん。身の一時のところ、一落という。一落と言えば楽しむ、緩むという理はない。よう聞き分け。普請切りなしといえど、時には三十日や、五十日や半季休まにゃならん。その時深き働く心を以て、一日の仕事なくては居られん。来ぬ者に来いとは言わん。来る者に去ねとは言わん、という証拠出してある。又々道に聞いておかにゃならん。どんな事するにも、案じる事要らんで。案じてはならんで
 明治二十五年八月八日
 山本利三郎小人あい願い。
 さあさぁ子供/\身の障り尋ねる。これまで話し、面々世界諭し、身のところ十五才まで第一の事情、子供取ったり育て子も育つ。情ない、うたていな/\思えば理が回る。面々よく聞き分け。世上の理を見るも聞くも、聞いて居るであろう。人の子さえ大事に育てる理がある。日々の理、重々の理に諭しておく。案じはないで。事情よく聞き分けてくれるよう。
 明治二十五年八月九日(陰暦閏六月十七日)夜
 永尾楢次郎身上今一段速やかならぬにつき願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、前々一時の指図、身上/\一時のところ、事情速やかという。悩みそれぞれ授けたる事もあり、聞かしたる話しもあれば、一つの事情確かなる事も分かる。身のところ直ぐになる。事情に一つの理を迫る。いかなる理と思う。ぢばという一つの理、一つの名がある。そらと言えば世界という。何たる事情も出す。聞いたる話、内外の事情に隔てはなし。因縁という理もある。迫るであろう、踏ん張らにゃなろうまい
 明治二十五年八月十一日
 城島分教会所月次祭従来陰暦二十七日のところ二十三日に改めたきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一寸の事情/\。こうしたいと願うよって、どうせねばならん、とは言わぬ。願い通り委せおこう。よりて安心して行うよう。
 明治二十五年八月十一日
 兵神部内社支教会の地搗き並びに棟上げの日を定める願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\。こうしたいという、願うところは願い通り許しおこう。心に委せおこうによりて、するがよい。
 明治二十五年八月十一日(陰暦閏六月十九日)
 山本利三郎小人あい身上願 い。
 さあさぁ尋ねる事情、前々より尋ねる事情/\、一時どういうも段々と言うてあろう。事情聞かせおかねばならん/\で。よく聞き取れ。一つの理を、一つ指図の事情を聞き取れ。助けの理案じるではあろう。これまでよくよく聞いて居るであろう。一つの理を聞き分け。大難小難と諭すであろう。可愛とてならん。常に一日事情、後々一つの事情、後々悟ってくれるよう。
 大難小難のお指図により押して願い。
 無理な願いはするやないで。後々の一つの理を篤と聞き取ってくれるよう。
 明治二十五年八月十一日
 増田兼蔵外二人住居移転伺い(徳島県勝浦郡福原村字高畑)。
 さあさぁ尋ねる処々の事情、人情を以ていかにまあ先々と言う。どうせえ/\と言うは、これはこれ人情の事情のあるところ、後々のところほんにまあ、何年経っても案じ案じでは楽しみがない。悪風にて何年にこうなりたと言うも、これ理。これ理を聞き分けねばならん。一つの理、その場/\の事情は変わらせんで。安心ならんと思うところは、楽しみがあろまい。こゝの理をよく聞き取ってくれ。僅か人間というは、僅かの間案じ/\不安心/\。日々には楽しみあろまい。住家して居るかいはあろうまい。よくよく聞き分け。因縁一つの理を改めてくれるがよい。
 明治二十五年八月十二日
 村田長平身上事情の願い。
 さあさぁいかなる事/\、度々事情、それぞれ諭したる。あらあらそれぞれ事情以て運び、先々改め、どうでも先々運び事情であろう。これだけしたなら治まるか知らん。なれど治まらんという。これ遙かという。尋ねる事情速やか事情、先々事情寄りようて/\、先々楽しみも結んであろう。何の事であろう、もう治まりそうなものやという。もう長くやない。愛想尽かすやない。ほんに話し通り聞き分けて、長い事情であろう。皆な長い、どういうもので集まりたる、中に不足どうという更に持たず、治まり難くいところから治まりたる。不自由思う、不自由思えども暫く/\事情であろう。愛想尽かさず、よう日々運んでくれるよう。
 明治二十五年八月十三日
 中河分教会所東井戸(台所)掘る願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる一つ、さああたゑという/\ところは、思惑のところ、随分思惑。一寸の水は随分の水、速やか与えよう/\。心おきのう掘るがよい。
 明治二十五年八月十三日
 高安部内和泉我孫子講社内里鳥村に於て事件でき、堺裁判所にて公判より尚控訴致すべきや伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時のところという。一時のところ尋ねる。万事ところと言えば教という理ある。その理聞かず、悪風という。知らず/\という。どういう事でこういう事になるという。よう聞き分け。一寸には助け一条という/\、心一つ治め先先のところ、いずれどんな道もある。どんな道ありてもこれは台である。なれどよう聞き分け。これからという、先という、先々心がある。又、道具という。道具以て仕事する。よう聞き分け。何年経ってあんなものどういう事という。何年経ってもくさすという。なれど年々の理がある。これまで水の中、火の中通らねば、往還越されんという。先々こんな事というなきにしもない。後々のため、末々のため、深き心諭そう。心通り悪きなき事は、天の理が許さん。万事尋ねて、理を捜して心治めてくれるよう。
 明治二十五年八月十三日
 清水はる身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得ん、いかなると思う。案じる事は要らん。これまでという、身の処という、一つ/\事情あたゑという。事情ある。前生あたゑと言うてある。これまで長い楽しみであろ。楽しみなくばこれだけ/\。一つ不自由と言えば、どういうものであろうと、出る前生からあたゑ身の処、不自由あれば楽しみはない。楽しみ/\遠慮なく気兼ねもなく、事情楽しめ。よう聞き分けておかねばならんで。
 明治二十五年八月十四日
 斉藤治良兵衞六十三才山岡ウタ五十一才縁談事情伺い(丹波国)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ遅いと言う早いと言う。遅い早い言わん、一つの処言う。それぞれ日々の処に、事情思惑通り尋ね出る処、どういう事であろう、どうしたものであると尋ねる。尋ねば諭そ。遅いが遅いに立たん、早いが早いに立たん。事情心通り、心へ通りて、それぞれの道がありて道は治まる。道がありて世界も分かる。事情心通り許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年八月十四日
 高安部内大県支教会設置再願につき御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の処、さあ事情の理は前速やか許したる。又一時どういう事ありたという理あろう。又、運んでよき処運んで尋ね出る。一時の処事情は速やかという。心一つ事情速やか事情、一時尋ねる処何時なりと出すがよい。何時なりと運ぶがよい。事情許しおこう。
 明治二十五年八月十五日
 天龍講社部内生駒講員一統集所の所百七十番地に於て御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ地所一条尋ねる処という、一つ理という。心だけそれぞれ運ぶ処、心だけ許そ、さあ速やか許そ/\。
 明治二十五年八月十五日
 山本利正気が付かぬにつき願い。
 さあさぁ事情以て事情尋ねる処、小人身上一時尋ねる。一時どうという事にない。案じる事は要らん。なれど事情よう聞き分け。何人子供というてある。あたゑ持って生まれたる。あたゑという理聞き分け。これまで/\善いという理治まりてない。これ聞き分け。世界ほのかの理聞いて、なきしに理聞いてあたゑ十分であるという。これから聞き分け。一名一つ、一日の日何たる日もある。事情聞き分け。取り替えて治めにゃならん。後々大事よく聞き分け。注意治めてくれにゃならん。これまで悟りてくれるよう諭しておく。
 乳母の事につき事情願い。
 さあさぁこれもまあ当分/\一時の処、内にも一つどうならという。どうむならん。これも内々理が定まりたら治まる。聞き難くい理も聞かにゃならん、定め難くい理も定めにゃならん。よく聞き取りてくれるよう。
 明治二十五年八月十六日
 郡山部内津支教会川本由蔵担任として設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時の理を願い出る処、事情は心通り、真実一つの理万事の理に許しおこう、さあさぁ許しおこう。
 設置する地所の願い。
 さあさぁ一つ尋ねる処の事情、一つ事情、元々一つ理、最初一つ集まる所という。必ず不便利やなと心に持たず、世界の理は世上にある。どれだけ不便という理必ず持たず、心に理が治まれば、万事の理に治めてくれるよう。
 明治二十五年八月十六日(陰暦閏六月二十四日)
 永尾楢次郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、一寸見ればいかなる事、これまでの処にて、因縁と因縁との理を寄せて、十分撫で擦りするように、理を治め。言う通りにして、席が言う事は、捩る事は要らんで。
  明治二十五年八月十六日(陰暦閏六月二十四日)
 永尾よしゑ身上の願い。
 さあさぁ一時事情以て尋ねる処、身の処という。一つの事情/\、日々という。どうでもという。まあ一時の処、願い通り一日日が長うなれば、どうと日々思う。よう聞き分け。どんな事もこんな事も、世上見てタンノウ。怖わき理を見てタンノウ、恐ろしい理を見てタンノウ。一時の処どうなろうと思う。これは更に持たず。明らか一つの理に治め。世上一つの理を治めてくれるよう。さあさぁ事情/\。
 明治二十五年八月十九日
 増田とみ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、同じ理を尋ねる。身に事情不自由なき同じ一つの理、よう事情聞き分け。同じ中切るに切られん。一つの理によって言う。席の理によって他に一つよう聞き分け。銘々心一つ多分あればまゝにならん。事情同じ一つの理から、それぞれタンノウ理を聞き分け。人一つの理から暮らす中、不自由なき暮らす中、不自由事情、時に取ってタンノウ第一であろ。
 明治二十五年八月二十日
 兵神部内神崎支教会所陰暦七月一日地搗き、同六日上棟の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、願い通り事情許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。
 同所巳午の方に於て井戸掘る願い。
 さあさぁ尋ねる事情、心にさあ許しおこう/\。
 明治二十五年八月二十日
 大阪市西区立売堀南通り六丁目に於て真心組支教会所設置願い(西支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一つの理を以て講という。事情生涯一つの理、心の理に委せ、さあさぁ事情許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年八月二十日
 河原町部内丹波国氷上郡成松村之内黒田村に於て出張所設置願い(氷上出張所)。
 さあさぁ尋ねる/\/\。尋ねる事情/\所という事情、又それぞれ互い/\という事情、さあ尋ねる処、理は重々の理に許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 河原町部内美濃国安八郡大垣町字藤江に於て出張所設置願い(大垣出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時/\所に一つ事情なくばならん。所心だけの理は許しおこう、心だけの理を許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内山城国愛宕郡修学院村字山端に於て出張所設置致したきにつき願い(山端出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所に一つ事情、又互い/\事情話し合い、一つには見る処あり、又心の理もあり、事情さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう/\。
 河原町部内静岡県駿東郡大岡村字中石田方第三百十四番地に於て出張所設置願い(嶽東出張所)。
 さあさぁ所々所に一つ治め方事情、さあ元一つには互い/\の理、さあさぁ一つの理もなくばなろまい。一時事情許しおこう、さあ許しおこう、心だけの理は許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内京都市下京区元三十三組今熊野町第七十二番戸に於て出張所設置願い(一ノ橋出張所)。
 さあさぁ尋ね出る処、事情一時さあさぁ事情所々、事情一つまあ運ぶ処、取り扱う処、事情なくばなろまい、事情心通り心だけは許しおこう、さあさぁ許しおこう許しおこう。
 明治二十五年八月二十日
 寺田半兵衞身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情尋ねる。又一つには同じ事情身上尋ねる。一名一人の理を尋ねる。同じ一つの理を尋ねる。心に掛かるやろう/\。何程掛かれども案じる事要らん/\。案じる事要らんがよう聞き分け。急げば急ぐ。何が急ぐ。急ぐと指図すればどうであろうと思う。心理を治め。皆な理は一つの理であろう。理は一つの理であろうと言えば、又どうであろうと思う。今の一時と言えば、他に見れど事情どうでも急ぐ。急げば遅れる。ついつぃには身が急ぐ。よう聞き分け。どんな事も皆な一つ理を以て、いついつの事長らえて事情、急いては楽しみない。今年に行かねば来年。急いではいかん。彼処はどう、見ればどう、聞けばどう、これ三つ必ず持たず、日々清水のみとし、一つこれからという聞き分け。急ぐ事要らん。鮮やか。どれから始まるかも分からん。何も急ぐ事要らんで。
 明治二十五年八月二十一日
 北部内丹波国船井郡摩気村字大西三十八番地に於て支教会設置願い(船井支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所と言うてあろう。一つにはなけにゃならんという理あろう。一つ治めにゃならんという理あろう。一時願い出る時の事情、生涯一つの理に許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 北部内播磨国加東郡福田村の内上田三十六番地に支教会設置願い(青野原支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ心一つ、一つ理、治め方なけにゃならん。一つの所なけにゃならん。一日の日願い出る。いついつというはいついつ事情、さあ許しおこう/\/\。
 明治二十五年八月二十一日
 高安部内紀伊国伊都郡橋本村大字古佐田二百五十七番地へ信徒結成所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所々の一つ理の集まる所、事情急くであろう。事情速やか許しおこう/\/\。
 明治二十五年八月二十一日
 泉支教会普請の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、願い通りの事情は速やか許しおこう。事情と言うで。普請軽くにして、楽しみはいついつまで/\。事情は許しおこう。
 同所井戸の願い。
 さあさぁ願い通り許しおこう、さあさぁ許しおこう。
 泉部内守誠出張所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所々、それぞれ事情、又一つ集まる所/\、互い互いの事情諭しやい一時なくばなろまい。事情心おきのう許しおこう/\。
 明治二十五年八月二十一日
 前川菊太郎小東こたま縁談の事情陰暦九月頃執行願い。
 さあさぁ尋ね出る処、ころりと間違ってある。縁談尋ねるまで。三名話したる処、ほのかの理、これ一つ聞き分けにゃ分かり難ないで。さあさぁ改めて談じ合うて、話し合うて、何が違うてあろう。ようこれを談じて、まあ三名話し合うたる。合うた話やあろうまい。それぞれ掛かる処あろう。又世界掛かる理もあろう。又不自由理もあろう。これまで始めたる処から、二代三代見分けてくれ。三名話し説かにゃなろまい。それぞれ事情、万事の理に掛かるという。
 明治二十五年八月二十一日
 増野正兵衞しんどうて咳出で障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、これまで何度の身の処、危なきない、案じる事はない、と指図ある。いかなるどれだけ思えども、指図は間違わん。一つ受け込んだる理もある。これもせんならん。運び掛けたる理もある。一つ治まりない理もある。そこで掛かる。掛かれば日々案じる。一つの理出るであろう。話し掛けたる理、段々話しもある。一つ取り掛からにゃならん理もある。
 押して、永尾楢次郎の身上につき事情運んでる事でありますか願い。
 さあさぁ身上/\/\、身上についでゝあろうまい。これまであちらで話し掛けたる、こちらで話し掛けたる。いつの事の事情、一つ追い延ばし、これ聞き分け。万事の理に掛かる。よう聞き取りてくれにゃならん。
 同時、神戸水害見舞に兵神分教会へ行く願い。
 さあさぁ心に掛かるであろう。一度尋ね来て治まる。どういう事談示あろう。一度の処許しおこう。
 明治二十五年八月二十一日
 山本利正身上の願及び乳母の願い
 さあさぁ身の処から事情尋ねる/\。尋ねて一つ/\理がなくば理治まろまい。小人たる処、事情どうでも何ぼうでもどうもならん。指図尋ねた。これまで何度指図諭したる。尋ねば段々指図は悉く指図してある。指図はその場一つの理によって鮮やか分からん。見にゃ分からん、通りてみにゃ分からん。これまでは治まりという理分かり難ない。小人よう聞き分け。これまで指図は間違った理は諭してない/\。後々は一つ、いついつどうも長い道すがら、いかなるも日々月月年限越したる。なれどようよぅかたりという。互い/\の中、内々一つ理改めて/\諭す理に、家内一つの理、この理の処よう聞き分け。後々と言えば理がなくばなろまい。よう聞き分け。どうしようこうしようという処、一時成るとはないで。家内それぞれ諭する理、これ心と治め諭するからは、銘々心改めて諭さにゃならん。一時怖わいようなものなれど、後々治まりて後々越し、難儀な道も越し、楽しみの道も、どんな道も連れて通りたいから、苦がい事も聞かし、言い難くい事も言うて聞かし、幾重理も諭すのやで。これよう聞き取りてくれにゃならんで。
 押して、乳母の処御許し下さるや。
 さあさぁ十分苦労艱難して、こうという処、さあさぁ許しおこう、さあ許しおくで。
 明治二十五年八月二十三日
 芦津部内池田支教会再願事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ先々一条、一つにはいかなる事でありた、どういう事でありた、一つ計り難ない。又一つ事情何度事情/\、さあさぁ運べ/\。重々運んで掛かれ/\。事情これまで許したる。なれど思うよう成らんというは、思い思いの一つ理である。さあこの度の事情、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年八月二十三日
 前川菊太郎小東こたま縁談陰暦十月一日と取り定め願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなるこれまで心の思わく立てゝ通り、通られんようになったら通られようまい。なれど重々道運び掛け。今まで存命中にも話したる。なれど理によって結び変えたる。あちら不都合やこちら不都合やと、話し掛けたる理は、治めてやらんならん。追々道楽しみて、治めてやってくれるよう。
 押して願い。
 さあさぁそれはいつなりと。こうと言うて治まり次第一つ寄せる、又運ぶ理、一度の理に治まれば、運んでやってくれるよう。
 結婚は教祖御休息所にて御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、今までは今まで、後は後。こうという精神の理によって許しおこう。両人精神の理によって委せおこう、さあ委せおこう。
 明治二十五年八月二十三日(陰暦七月二日)
 永尾楢次郎身上の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、いかなるも尋ねる。前々の指図一つ事情、又後一つ事情、何ぼでも同じ事や。よく思えば又変わる。日々退屈、前々話したる処、中々大層なれど、踏み止めにゃならんから踏み止めてある。一つ理なけにゃならん。そこで十日と言えば二十日という、三十日という。日々難しいてならん処、暫く踏ん張りたる。一時理があってはならん。そこで踏み止めて、追々事情身の処分からん事もある。一時じっと踏ん張って居る。刻限延びる。そこで案じる。それぞれという、少し理がある。また明日という。又帰る、よう聞き分け。元一つの理、大変運ばんならん。これ長く持って一つの理。よう聞き分け。痛み悩みという。直ぐと言えば直ぐ治まりたる。又あちら駄目や、こちらや、これまで通りたるなれど、分からにゃ覚束ない思う。見れば分かる、聞けば分かる。鮮やか安心なものなれど、一寸分からん。一寸立て合うたる理もある。さあと言うたらさあ、こうと言うたらこう。諭する理よく聞き取れ。善き処の理は治まる。これ治めるは理なれど、悪き処治まらねばならん。悪き処治まれば重々の理。さあさぁ一人のためじゃないで、皆々重々の理に諭しおく。これよう聞き分けてくれにゃならん。
 明治二十五年八月二十五日
 寺田半兵衞家内中の処、この度教会御道のため他の所へ移転の願い。
 さあさぁ事情以て尋ねる処、一時に一つ理を尋ねる。それは段々日々の処、何程の処、どれだけ便利が悪いといえど、長く皆な寄り集まる処、なじみ一つ理がある。さあ運び難ない、取り難くい。一つには内々今までの処変えて、一つ思惑事情の処許しおこう。思惑付け、心通り事情は追々治めする。理を治めて心おきのう変わりて、思わく通り委せおく。
 明治二十五年八月二十五日
 上原伊助この度美作国出雲国の方へ派出の処、御許し下さるか願い(笠岡支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ遠く所又一つ、多く中、事情これある処、一寸一つ運んで、思わく事情。遠く所は遠いない。近く所が近くと言えん。心の届く理運ぶだけ許しおく。渡りてくれるよう。渡りて、便り楽しみ、事情早く返事聞かしてくれるよう。早く事情。
 明治二十五年八月二十八日
 橋本卯之助次男英之助十才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる。一時の処にては大層なれど、一時少しの事情、先ず大切大事。なれど、いかなる理でなると更々持たず、これまで通りたる理から定めて事情。これまで通りたる処から、聞き取り定め。身上大層なれど、一寸理がある。事情、よう聞き分けてくれるよう。
 明治二十五年八月二十九日
 中村初治郎妻いし三十四才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条理を尋ねる処、さあいかなるもなろまい。いかなるも行こまい。どれだけの理聞けど、判然速やか分かろまい。身上の処、分かろうまい/\。何も分からんやないで。よう聞き分け。身上事情は余程大層なれど、一寸事情理がある。早く改め/\。これまで思う。不足取り直し、事情聞き分け。幾度諭し、幾度指図、皆な同じ事。一つ諭しおこう。助け一条、又可愛一条から、これ聞き分け。身上不足なる処、たゞ不足ばかりだけ思う。これ思う処取り直し、因縁諭して、因縁分かり難ない。これ聞き分けて、これでこそ成る程と改め替えて、一つ事情因縁聞き分けて真に改めば、前生因縁のサンゲいという。段々分からねば、いついつまで分からん。世上の因縁聞き分け。世上にどういう事も聞けば、有る無き理やあろまい。又、可愛一条理を聞き分けば、助け一条分かる。又日々と分かる。一時案じる事要らんなれど、取りよう間違わんよう、事情早くに諭してくれるよう。
 明治二十五年八月二十九日
 高知分教会所上棟陰暦七月十六日に掛かり度きにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情願い通り、心通り速やか許しおこう、さあ許しおこう、さあ許しおこう。
 同客殿及び会長の居間新築、十間に三間の建物の願い。
 さあさぁ事情尋ねる/\、さあ心通り、心だけの理は許しおこう/\。心のう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう。
 明治二十五年八月三十日
 郡山部内生駒村支教会設置の願い(生駒支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り/\、理は速やか許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年八月三十日
 北部内但馬国朝来郡生野の内口銀谷町第百六十九番屋敷に於て支教会設置願い(生野支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所に一つ事情、願い通り事情は許しおこう、さあ許しおこう。心だけ一つ理許しおこう、さあ許しおこう/\。
 明治二十五年八月三十日
 兵神部内美嚢支教会、加東支教会、社支教会、加西支教会、神崎支教会鳴物紋の願い。
 さあさぁ願い通り/\、事情は先かた一つ理を以て、事情速やか許しおこう。さあ許しおこう/\。
 明治二十五年八月三十日
 宮森借家として建物事情願い。
 さあさぁ事情尋ねる処、それはどうせこうせこれは言わん。これは互いの心、それそれ心以て心運び、一つこうしたならと、互い理があれば、委せおく。さあさぁ委せおく/\/\。
 明治二十五年八月三十日
 吉田梶太次男武三郎急の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情小人一つよう尋ねる身の処、何ぼうでも事情分からん。理がない。日々聞けど分からんと思う処、よう聞き取れ。どういう事聞き取るなら、いかなる大難小難、いかなるも一つよう聞き分け。聞き難くい理であろ。定め難くい理であろ。なれど因縁聞き分け。世上理見て、いかなる理内々理治まれば一つ理。又一つ大層と、一つ諭しおこう。どういう事でなると更に持たず、いかなるも大難小難と聞き分けば、又一つ治まらんではない。さあさぁ指図一つの理は、間違わんで。
 明治二十五年八月三十一日午後九時三十分
 刻限。
 さあさぁさぁさぁ、一寸話し掛けるで/\。さあやれやれ、今年/\の年も、何かの事情も勤め切り、長々の事や。聞いてしっかり筆取れ/\。刻限これまで話し掛けたる処、これまでと引き比べて、一つ/\始め掛けてくれ。これまで何遍諭しても、大方これであろうが、日限遅れてある。追々、刻限事情諭であろう。ようよぅ年限事情諭しある。これまで刻限事情治め来たる処、これから治め。ころっと話変わり、話し掛ける。半年さそう。日々の事情運ぶ。日々の処寄り来る世界の事情、多くの処皆な事情ある。これまでの何遍話伝えてある。大方これであろか、一つ追い延ばし、これまでの処、第一伏せ込んだる事情、伏せ込んだる事情、一つ/\聞き分け。これ事情皆話し合い、話し合う者は組むようなもの、集めりゃ印通りに組んですれば皆組める。何程印が分からねば、何程諭しても何にもならん。印日々諭し、これまで後々恐ろしい怖わい事情ありても、年々印を打って解き、又組み、これから今はよいと言う。一つ証拠よいはよい機嫌で御礼申して来る。多くの話して遊んで居るや否や、立ちばえすると暑さであろうか思う。知ろまい、分かろうまい。出て話すれば分かる。同じ事ならば印一つ打ってくれねばならん。席という、どういう事も大方疑いない。一年相応の理がある、年限相応の席に理がある。これまで使い果たし、席と言えば何でもないようのもの。日々大切というは、これは受け取る。一つ話し掛ける。えらい事言い掛ける。一つ人間心で言うのであろまい。五年以前から見れば、席一つ指図で理を見、一つの理を改め、早く掛からねばなろまい。これまで十分日々タンノウは治めて居る。見る理普請、何年中掛かりた多くの中の理であろまい。一人二人の理で建て、田の中へしょんぼりと建て、席の十分見る処一つの理である。国々それぞれ事情、教会や支教会や、派出所や/\、日々尋ね掛けて、その中に一つのしんどと言うであろ。一事万事、一つよう聞き分けくれ。世上国々一つ治まり、一つの理であろ。ぢばへ立ち帰り、一つの事情。一つの事情分かるであろ。これ一つ聞き分けてくれ。
 又引き続き御話し。
 さあさぁ又々出るで。どういう話し、身上から話し掛ける。どういう事も身上から話し掛ける。半年事情いつ数える、幾日休み、それぞれ次第を取り、一つの話し、半年よう/\来た。幾日の間休み、それぞれ掛かりたる。休まにゃなろまい。事情話しておかにゃなろまい。どういう事急いて来るやろ。十日五日休み居たなら聞きたい。それぞれ事情持って行った処が、取扱いして貰う事できぬ。夜とも言わん昼とも言わん。尋ねだけ許しおく。又尋ね、そうそぅ今日は一日了うた。楽しまにゃなるまい。何時なりとどんな事も指図がよかった、身の処発散。これ一つ聞いておかにゃならん。又一つ話し変わる。一年中暑い凌ぎ難くい。仕掛ける中に一つ邪魔や。年限一つの理を見て尋ね合い一つ受け取る。諭し理は日々受け取る。話さえ刻限の理、その場経ったらそれ切り、刻限続いて話して来れば、又後々、今一時、席一条、先々の曇る曇らす。席一つの事情、口を借って心は借らん。席に人間心一つも持たず、追い延ばしして来た。一時間の間、合い言問い言事情から、刻限事情急ぐ。又夜々、その日/\、一日という刻限できる。見遁し聞き遁し、印刻限取り越して万事一つの理聞き分け。万事事情ほんに言葉を借って、十分と言えば十分、十分でないと言えば、この道是非ない。五年以前、どうなろうこうなろうと、それから成る程の理を聞き分け。こういう処から聞き分け。暑さも涼しく成る。一つの事情聞き分けて、日々自由掛かってくれよ/\。談示一つ誠治まるである。不都合でならん。あちらこちらで事情、遠慮気兼ねも事情聞き分けて不都合あろかも、この事情聞き分けて運んでくれ。三年五年以前休息所、一日使う/\、皆な使い、古館/\となってある。席一条理を考え、遊び場又一つの話、一時話、何彼も満足。すっきりこの間、これまでどれだけ用に立てたであろう。段々の理も急いて/\掛かってくれ。又談じ合いして話が合わねば、又伺うてくれるよう。急いで運んでくれねばならん。しっかり聞き取ってくれるよう。
 (9月)
 明治二十五年九月三日
 刻限事情より本席住宅建築の事、役員集会の上、会長の御許しを受け、談議相定まり、地所の処は裏手の藪の処へ御許し下されますか願い。
 さあさぁ旬を以て話し掛けたら、段々談じ尋ね合い、理を集める。事情始め掛ける処、談示一つ席とす。何処がよかろう、こうがよかろうという理が治まれば、十分であるなれど、元々治めたる一つ掛かり、理を作り掛かり。屋敷段々一つ心、談示理を諭したる処考え、取扱い尋ね、何たる理より始め掛けたる。一つの理治めにゃなろうまい。一寸始め掛ける処、どちらよかろう、大方裏と表と諭したる処、一つ取扱い事情ある。談示出来る出来ん、事情一つ心おきのう運ぶなら、万事治まる。一つどうであろうこうであろう、拒むという。普請一つ指図、踏まんと言えば分からんようになる。返し/\の指図は要らん。行く/\説いてある処、これまで一つ悟るなら、万事鮮やか。一つの理が皆な分かるであろう。
 押して願い。
 さあさぁ話し掛けたる理、これ一つ心に理を寄せて、これまで大層一つの理がなくば、万事一つの理に治まる。どうであろう。一つ分かれば皆な話し通り理が治まる。止めるにも止められん、人間心さらさら言わん。旬に掛かるなら皆な許しおく。
 明治二十五年九月五日
 本席建家の間数の件につき願い。
 さあさぁ段々の話を寄せる。日を寄る。理を寄せ理を集めたる処、一時の理を尋ねる。建家と言うて尋ねる。建家先ず一つどういう事がよかろうと、一つ尋ねたら、事情指図あろうと尋ねる。尋ねるは指図せにゃなろうまい。どういう指図、まあ一時どんな事も仮家という。仮家暫く年限の間、皆な仮家。思惑事情、先先の事情及ぼさにゃならん。一寸掛かり始め掛ける、掛かり仮家建ちやという。まず広くという。広くと言えばどのくらいと察しるも、建家が広くに理が集まると指図しておこう。あちらへどうしよう、こちらへどうしよう、何処が不都合、どちらが不便利やとさらさら持たず、仮家は今建てゝ、明日取りてもよう聞き分け。大き一つ広く一つ治めば、どんな事も治めて行く。大層/\重なればどうもならん。楽しみという心以て勇んで一つ始め掛けたら、指図通り鮮やか掛かる。一時始める処、どれだけの事せにゃと治めにゃならんというは、十分受け取る。心大層事情思わず出けるだけの事はせにゃならん。又追々の話しそれぞれこれだけの事情談じ何か理を持たず、これだけの建家坪という事情はいかゞなりと許しおこう。許しおくはあたゑという。よう聞き分け。一人一つの心、日々の理を以てあたゑという。日日の処これまで分からん処、それぞれ道を固めて成る程の理を治めてやらにゃなろうまいと、心おきのう成る程の理治めて、建家は平家、二階は要らん。建家は平家にて広くという。広くというは心の理が広くやで。
 明治二十五年九月五日(陰暦七月十五日)
 永尾楢次郎身上につき、上田ナライトの処こちらへ治まり下されば永尾の身上宜しく御座りますや、その外に運ばねばならぬ処ありますや伺い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どちらの身上という、こちらの身上という。一つ大変なる処を運び、日々大いに困るなれど、一度指図以て事情という。どれだけの身上という。前々どれだけの事情、暫く治まる。若き至りという、決まりなき言葉を造り、とんとどうもならん。段々理が重なれば理が許さん。身の悩み長く事情大変、事情一人限りやない。それぞれ幾重の話し諭しおいてくれにゃならん。どうと成り切りて了たらどうもならん。一時どうなり踏ん張り、又先というは楽しみ。すっきりサンゲ。後々話しのため、後々のため、日々の処事情諭して談じてくれにゃならん。一時の事情治め掛けたら、追々治まる。一つ治まれば又治まる。事情諭しおこう。
 明治二十五年九月七日
 兵神分教会所火の見梯子一本掛けさして貰い度きに付御許し下さるや願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一寸心得ん。まだまださあという処、心運ばにゃならん。一寸何時心に掛かる事情、一寸これで一つ/\なあという処は許し難ない。なれど、これだけ一寸一名二名方角定め、安心その理によって許しおこう。さあさぁ許しおこう。
 明治二十五年九月七日
 芦津部内西宮支教会所字北横道へ移転致し度きに付き地所御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ所一つ事情改めてそれぞれの心、理を以て日々であろう。又一つ広く心事情にて、一々治まれば、理の処心おきのう速やか許しおくによって、心だけの理は速やか受け取る。さあさぁ。
 明治二十五年九月七日
 村田長平妻かじ身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情身上どういう事であろうと尋ねる。身上案じる事要らん。案じる事要らんがなれど、長らえ事情の処、いつ治まるという処なく、まだ一時/\、これよくよく心によって治まろまい。一度二度三度諭しおいたる処、暫くと言えばいつの事と思う。今日はなあと思う処あろう。なれど世上見てタンノウ。又身上不足なる処暫くと言えば、もう何時と思う処心であろう。なれど暫くという処、一日も暫くなら、三十日も暫く、身上不足なるような事さらさら持たず、世上の理見て楽しみ、内々見れば楽しみあろうまい。なれど、一つ理があるによって、暫くと言うたる。身上案じる事要らんで。
 明治二十五年九月十一日
 増井りん身上障りにつき事情願い(普請の事を御知らせ下さるのか、又はその外の事を御知らせ下さるのか事情願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に堪えられん。一ついかなると思う処、尋ねる話しという、一寸という、これであろうかという、そこえ/\という。一時の処何も思惑あろうまい。まあ同じ事情、銘々左程一つ理あろまい。思う処は日々の楽しみであろう。なれど身上事情掛かれば楽しむ事でけんやろう。又でけん。いついつまで処同じ事さらさら要らん。一つ治まりて居れど又広くという、狭ばいという。今日はなあなぁと思う。一寸話し掛ける。又身も治まる。遙か事情そらそら持たず、ぼつぼつ事情、タンノウ治めてやるがよかろう。これ一つ諭しおこう。
 押して普請の事でありますか願い。
 さあさぁ話し掛け、身上から思い掛け、幾重諭しておこう。善き処治めば旬々治め、いついつまで待ったて同じ事、十分互い/\タンノウ治まるであろう。これ一つ諭しおこう。よく聞き分けておかねばならん。
 明治二十五年九月十二日
 誠心講事務所へ引き移りの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、心おきのう事情速やか許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年九月十二日
 増野いと血が下るに付き伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、身の処にてどういう理が掛かる。いかなると身が案じる。よう聞き分け。どんな事でも身に案じなきというは、一時の理に外れようまい。なれどよう聞き分け。身上不足あれば先に案じる。一時どう成ろうと思う。思うやない。これは分からん理を聞き分けば分からんやない。長い間の事でありて、よう心いずむるあれば、どうなろうと思うた事もあろう。これから思案して聞き分け。先々の処の事情という。これは掛けんよう理を治めて、ようよぅ治めばこれ末代と定めてみよう。これ一時の理に諭しておこう。
 明治二十五年九月十二日
 山瀬文次郎妻トヨ身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上事情理を尋ねる。いかなる事であろう、どういう事であろう。一寸治まる身は、案じる事要らん。なれど、尋ねたら、こういう指図と、先々の理を諭しおこう。いついつまで諭しおこう。楽しみいついつあろう。陽気いつであろ。まあ長い間である。そこで、どうも定まろまい。なれど、一つは一日の楽しみ。聞き分け。話し掛けたら、順々の道立てにゃならん。又立てにゃなろまい。身上案じる事要らんで。
  明治二十五年九月十四日
 石出しに付瀧本道普請の願い。
 さあさぁ一度は尋ねる。一つの事情所々で一つ運ぶ事情であろ。何でも彼でも始め掛けたら始めにゃならん。始めて容易なる理成らんやない。尋ねる処の事情、一時心おきのう掛かりてくれるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年九月十四日
 郡山部内白川出張所設置願い(担任は沢田ます)。 
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ事情これまでという長い間、とんと計り難ない。とんと定まりた理分からなんだ。一つさいによって通りたる、一つ改めて事情は、それそれ互い/\治め掛け。一つは事情なくば行こまい。事情鮮やか許しおこう、さあさあ許しおこう/\。
 明治二十五年九月十四日
 山名部内白羽支教会所月次祭陰暦十九日、説教日陽暦五日願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やか許しおこう/\。
 明治二十五年九月十四日
 山田伊八郎少女こいわ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ身の処一時迫る処、いかなる事情どうであろうと思う処、身の処、事情一時の処とても大変、事情は大変、それぞれ事情十分運んで治めてくれにゃならん。一つはどういう理で成ると思う。いかなるも大難小難、これ聞き分け。大変話しやあろまい。よう聞き分け。一時ではない。なれど大層。皆な諭す事情、世界事情治めて、内々の事情治まらねば、何よの事も遅れてならん。よく聞き取りてくれるよう。
 明治二十五年九月十四日
 林芳松母カノ借家の事につき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ大変事情/\は、これ何でもないように思う。なれど大変事情。成るにも成らん。放っておけんという。よう聞き分け。何故一人事情にて思うように成らん、放っておけんという。よう聞き分け。何故一人事情にて思うように成らん事情であろう。他人でも一つ理を結び、一人事情はさらになく、隔てる理はさらになし。可愛一つ、又、住んだる事情もあろう。なれど後々も治めるという話し、事情結構と思う。遠く事情でも、運ばんならん事情もあろう。近く事情に運ばれんという理、よう聞き分け。楽しみはないであろうまい。いついつまで事情であろうまい。一つ先々という。放っておけんという理、処置して治めにゃ一時遠くでも、一つ運ぶに運ばれん理ではない。後々理がある。遠くでも理を以て運ぶという。これ聞き分け。たゞ一名一人、何故とはさらさら持たず、因縁聞き分け。因縁というは、世界同じ理。見て因縁聞き分け。よく聞き取れ。これだけ指図しておくによって、それぞれ話して運ぶがよい。
 柴小屋借りたる処につき願い。
 さあさぁ日々の処/\、自由という。一つ理どうでも尋ねるから思惑事情/\。それは許しおこう。
 明治二十五年九月十六日
 山田作治郎母はる身上願い。
 さあさぁ一時尋ねる一条、一時尋ねる。どんな事も分かるであろう。どんな事も分かる。一つ指図、指図は変わらん、なれど事情心に重々掛かる。一つ心得一つという、どういう事であろう。夢現やない。見るよ否や一時急く。万事のさしづ、又々の指図に及ぼう。直ぐと運ぶがよい。又々事情は又々諭そう。一時急いで案じなきして一つ早く運ぶがよい。これだけ諭しおこう。
 明治二十五年九月十六日
 畑林やす身上願い。
 さあさぁ立てやう/\、どういう事が立てやう。これまで立てやう事情、皆などういう事立てやうなら、善き事は知らず/\越して、立てやう処案じなき、運んで早く事情、指図は又々の事情に諭そう。案じなきして、待って/\一つ事情一時尋ねる処、心に安心心持って戻らにゃいかんで。早く事情これだけ諭しおこう。
 明治二十五年九月十七日
 芦津部内池田支教会地方庁へ再願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ一時さあ、そらもう出すがよい。直ぐと通りてくれるがよい。いかなると、一寸行かんと、そんな心事情さらに思うやない。どんな心もあるから、遅れるだけ立て掛けた処、何でも彼でも立てにゃならん。一時尋ねた処、直ぐと出すがよい。
 明治二十五年九月十八日
 北部内支教会岡山市難波町にて設置願い(岡山支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\は所一つなくてはなろまい。事情は速やか許しおこう。
 北部内支教会但馬国城崎郡豊岡町にて設置願い(豊岡支教会)い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情願い通り。所になくばなろまい。さあさぁ許しおく/\。
 北部内支教会伊賀国名張郡名張町に設置願い(名張支教会)。
 さあさぁ願い出る処、事情/\一時なくばなろまい。事情は速やか許しおく。
 北部内生野支教会にて但馬国朝来郡字口銀谷町一丁目四百八十八番地の百五十二坪を買い入れ御許し願い。
 さあさぁ地所一つ尋ねる一つ所という。皆々一つ互い運び一つの心固め。皆な心一つの理に許しおこう。
 明治二十五年九月十八日
 高安部内出張所摂津国西成郡中津村大字下三番にて設置願い(西成出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情処、又一つ事情治める処、これはなくてなろまい。事情速やか許しおく。
 明治二十五年九月十八日
 撫養部内出張所阿波国那賀郡富岡村大字学原村に設置願い(那賀出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情、願い通り事情処、一つ事情なくばなろまい。事情許しおく/\。
 明治二十五年九月十八日
 平安部内出張所伊賀国花垣村字予野に設置願い(花垣出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情、願い出る処、所と言えば、又あちらこちら一時の事情見て事情という。事情は速やか許しおく/\。
 明治二十五年九月十九日
 奈良県奈良町字高御門二十一番地神田松二郎宅に於て誠心講の布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情所に一つなくばならんという。事情鮮やか許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 奈良県添上郡檪本和爾百三十二番地に和爾布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所に一つ理がなくばなろうまい。事情は鮮やか許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 滋賀県甲賀郡字神山、神山藤五郎宅に於て梅谷部内神山布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所に一つという。心一つ治まり、事情願い通り。事情は速やか許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 徳島県名西郡鬼籠野村撫養部内布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情、所に一つ尋ね出る処、心一つ事情、いついつまでという。事情許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 三重県山田郡山田村字真泥第百三十一番地上田林三宅に於て郡山部内布教事務取扱所の願い(山田布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情、願い出る処、一つ事情なくばなろうまい。事情速やか許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 奈良県葛下郡高田に郡山部内布教事務取扱所設置願い(高田布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情、所々一つ事情なくばなろまい。事情は速やか許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 徳島県名西郡鬼籠野村撫養部内布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情、所に一つ尋ね出る処、心一つ事情、いついつまでという。事情許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 奈良県添上郡大柳生村字大柳生六十八番地小南彦三郎宅に於て梅谷部内布教事務取扱所設置願い(大柳生布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所々一つという。事情速やか許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 奈良県添上郡大柳生村字忍辱山第六番地辻善九郎宅に於て梅谷部内布教事務取扱所設置願い(忍辱山布教事務取扱所)。
 さあさぁ尋ねる事情、所々それぞれなくばなろまい。いついつまでという事情は許しおこう。
 明治二十五年九月十九日
 大岡忠勝身上伺い(肥前国東松浦郡唐津町字旗町)。
 さあさぁ尋ねる処/\、身上に長らく身に迫り、自由成る成らんと言う。身の内借り物諭してある。なれど定まらん。何ぼうでもいかん。よう聞き分け。言葉一条諭して、身の自由これ聞き分け。一時はぁゝ思う。何ぼうでも身上鮮やかなければ、はぁと思う。なれど、理を聞いて真に成る程の理定まれば、成らんやない。自由成らん処、銘々処々、心に発散。又内々銘々定めば、成らんやない。よう聞き分け。言葉で自由分からんから、よく諭してくれるよう。
 明治二十五年九月十九日
 岡本久太郎妻かつ四十才身上願い。
 さあさぁ事情尋ねる。身の処、一時の処にては大変なる処思う処、これまで長らえの処/\、一度一つ事情又事情、タンノウ治まれば一時の処、暫くなれど大層。これまでの処、治まれば治まらんでない。事情大層であれど、タンノウ治めば一時とは言わん。これまでタンノウ治め。又タンノウ事情は、大変なる事情である。なれど、前々からタンノウ治めて、又タンノウ治めば、一時治まらんではない。よく聞き取りてタンノウさすがよい。
 明治二十五年九月十九日
 木下嘉兵衞四十一才身上願い(平野講社)。
 さあさぁ一時尋ねる処、身上に迫りて理を尋ねる。尋ねば、よく諭しおこう。身上余程大層とはいえど、これまで多く中に、尽す運ぶ。添うる/\。心に悔み心に掛け、これほどき難くい理であろう。何度程々にほどけん事はない。さあさぁ事情身上は、余程大層。事情余程迫り切りたる。油断しては居られん。これまで又候前々の道、何名何人一つ、これコウノウなしという濁り心さらさら持たず、事情諭してくれるがよい。
 明治二十五年九月二十一日
 御津支教会所地所南区竹屋町四十七番地を買い入れ御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一つ段々に心を運び、段々人を寄せ、所という、地所という。尋ねる時、一つ事情生涯一つ理、さあ心だけの理は許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年九月二十二日(陰暦八月二日)
 都築竹治対州へお助けに行く願い(岩見国寄留)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情段々遠く、それぞれ何程事情遠く所、追々の理治め。一つ年限がこう、何処までも許しおく。時という、旬という、身上という、三つの理いを合わして、身が勇むなら、思わくの処運び、自由という理もなくばなろまい。話し聞かしてくれるよう。
 明治二十五年九月二十三日
 梅本こま身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に一つ不足という。いかなる事であろう、どういう事であろうと、日々忘れる事あろまい。日々どれだけ楽しみ、何の楽しみあれど、身上理に一つ不足あれば、どれだけ美しい、どれだけ長いといえど、身が不足なれば、どうもならん。今一時大事。一つは案じなきよう、心定め。綺麗な花やと言う。いついつまでといえど、又幾年何年経ってある美しい花といえど、どうであろうと言うては、綺麗な花とは言われん。よう聞き分け。暫く事情、案じる事要らん。案じてはいかん。これだけ早く諭しておこう。
 明治二十五年九月二十三日
  奈良支教会所普請の願 (梁行四間桁行八間)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情の理は許しおこう。心だけの理は許すのやで許すのやで。心だけの理を許すによって、何時なりと掛かりてくれ。しいかり聞いておけ。大層は要らん、丈夫な事要らん。いついつまで一つは仮家と言うてあろ。大層は要らん。心だけの理に許しおこう。心のう掛かるがよい。心だけ許しおこう。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年九月二十三日
 芦津部内西宮支教会普請の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り速やか許しおこう。心だけ速やか許しおこう。心のう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年九月二十三日
 兵神部内神崎支教会石搗き及び棟上げ陰暦六日に仕りたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情の理は、速やか許しおこう、万事許しおこう/\。心おきのう掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年九月二十四日
 丹波国船井郡摩気村字大西第十八番十九番地北部内船井支教会用地に買い求めたきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、一事一つ思わく事情ならんとは言わん。又一つには先々事情という。所々一つの所々よって理があろう。互い/\心を寄せ、事情は心通り理を許しおこう。
 明治二十五年九月二十四日
 高安部内大県支教会毎月陰暦二十八日月次祭、説教日陽暦毎月六日、入社式陰暦毎月十五日並びに御紋鳴物御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情をすみ、万事これまでの事情を以て尋ねる。万事事情許しおこう。
 普請に取り掛かりたき願い。
 さあさぁ事情まあこれだけと思う心だけやで/\。心だけの理を許しおこう。
 明治二十五年九月二十四日
 南浅之助身上願い。
 さあさぁ身上事情尋ねる。指図に及ばん。さあ大層やで/\。大層なれど、行き方分からんからの理やぜ。因縁一つの理、行き方分からん理より思えば、一つのタンノウの理も出るやろう。尽す理はどうや。これまで運んで居る。どうと一つも心に掛けず、因縁一つの理を聞き分けて、思いやり付けば、タンノウ一つの理も治まろう。よう聞き分けてくれ。さあさぁ大層やで。後々一つ聞き分けておかねばならんで。
 明治二十五年九月二十六日
 寺田半兵衞これまでの居宅にて商業致し居りし処、職場を新喜多新田へ移し、娘たき孫真之助又コウ三人の者家移り致し、その夜よりコウ真之助両人咳出でしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ一日の事情以て、身の処いかなる事であろう、どういう事であろうとさら/\持たず、よう聞き分け。案じ過ごせば、案じに切りがない。身上案じる事要らん。一時の処という、一寸にはこれではなあと思う/\、一時暫く不自由な事もあろ、淋ぶしい事もあろ。これはさらさら持たず。どういう道もある。事情から成り、又重なり、事情楽しみとしてある。案じる事要らん。暫く不自由頼りなきと思う処、取り替え治めば治める。一つの理に案じなき、と諭しおくという。
 明治二十五年九月二十七日
 滋賀県蒲生郡苗村字綾戸五十番地に於て河原町部内支教会設置願 (蒲生支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ理は一つ同じ事情、所という、事情という、何でも彼でもなけにゃならん。何でも彼でも及ぼさにゃならん。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内武蔵野国秩父郡大宮町字大宮に於て支教会設置願 (秩父支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ事情は願通り許しおこう、さあ許しおこう。
 蒲生郡中野村字中野七十七番地にて河原町部内支教会設置願 (中野支教会)。
 さあさぁ尋ね出る処/\、さあさぁ事情は速やか許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。さあ許しおこう。
 蒲生郡日野町大字大窪四百七十六番地に於て河原町部内出張所設置願 (日野出張所)。
 さあさぁ尋ね出る処/\、事情は願い通り/\、願い通りに速やか許しおこう、さあさあ許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内伊勢桑名町に於て出張所設置願 (桑名出張所)。
 さあさぁ願い出る処、事情/\は許しおこう。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 伊勢国鈴鹿郡亀山町字西町に河原町部内出張所設置願 (亀山出張所)。
 さあさぁ尋ね出る処/\、願い通り事情/\、速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 河原町部内丹波国船井郡高原村字富田百七十五番地に出張所設置願 (高原出張所)。
 さあさぁ事情願い通り許しおこう。さあそぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年九月二十七日
 高知部内高岡村町分四百十番四百十一番地に於て支教会設置願 (高岡支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やか許しおこう、事情は許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 高知部内瓶岩村繁藤部二十一番地に於て支教会設置願 (繁藤支教会)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やかに許しおこう/\、さあさぁ許しおこう。
 明治二十五年九月二十七日
 梅谷部内山城国相楽郡加茂字大野に出張所設置願 (大野出張所)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は速やかに許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 梅谷部内相楽郡加茂村字北第五十四番戸に於て加茂布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情速やか許しおこう、さあ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年九月二十七日
 梅谷たか修行の件につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一度二度三度事情、まあ一度の処に尋ねる事情、修行心得のため、それぞれ鮮やかなる、どんな所、こんな所と好む事要らん。修行は第一、修行一つ修行第一やで。一時の理に残す。見て分かる、どんな所、こんな所、好む事要らん。どんな所でも修行/\、さあさぁ暫くの処やで。
 明治二十五年九月二十七日
 天野善七妻ムメ四十二才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時の道を尋ねる/\。さあさぁ尋ねるまでやあろまい。もう内々十分治まり、どんな道も通りて来たやろなれど、一つ道を拵え、堅く中珍しい中明らか道の中に、案じる。内々よう聞き分けねば分からん。道を案じれば、一つ理が出る。案じる事要らん。心一つの理、必ず案じず、道一つ理を思え。さあさあ案じる事要らん/\。
 明治二十五年九月二十八日
 南紀支教会所木本町字木本百三十五番地、建物は三間に六間半の所に於て仮に御祀り申し御勤致し度きに付き願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所に一つ事情始め掛ける処、一時の処仮家、段々話し以て集まる処、事情は心事情によって速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 同、月次祭毎月陰暦十八日、説教日は毎月陽暦一日十一日二十一日の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ事情は速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 九つの鳴物、勤の衣物紋御許し願い。
 さあさぁどれどれ、前々事情もかたどりて、一つ理は鮮やか掛かるがよい。さあさあ許しおこう。
 明治二十五年九月二十八日
 畑林やす身上願い。
 さあさぁ一時事情に尋ねる。段々の事情、前々一つ身上、一時迫り、便りを以て一つ理諭するまで。遁れるも一つ、遁れられんも一つ。よう聞き分け。身上から一つ理考え、指図考え、又々一つ安心定め。それぞれ事情よく聞き分けにゃ分かり難ない。どんな事もこんな事も長らえて理がある。又長らくいかなる道も通りた理がある。一つ苦労もし、又敵も受け、どんな事もこれまで受けて来たる処、事情は広くという、心広くという。段々聞き分け。心得までよう聞き分けにゃ分かり難ない。因縁諭するであろう。因縁諭する処銘々因縁聞き分けにゃ分かり難ない。たゞ因縁だけでは分かり難ない。成るも因縁、成らんも因縁。因縁諭す処よう聞き分け。成るも成らんも、できるもできんも因縁。因縁以て世界集めたる理、これが分かれば鮮やか澄んである。一時諭しておくによりて、それぞれまで事情という。よく聞き取ってくれるよう。
 明治二十五年九月二十九日
 高知分教会所の続きの地所買い入れ御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあもう心だけの事情は十分受け取る。又よう聞き分けてタンノウという。タンノウというはどういう事なら、地所という、大変という。どうしょうと思うたて成るものやない。一つは広くという。知らず/\広くというは、なかなかの理である。鮮やか許しおこう。心だけの理はいついつまでの理に受け取ろう。
 明治二十五年九月二十九日
 山田太右衞門三十九才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一条一つ心得んという事情尋ねる。もうこれ身上一条話も聞き、聞き分けて、これまでと言う。又一つ心事情いかなると思う。一つ尋ねる。一時どうと言う一時何故と言う、一時運び掛ける。又どうと思う処に、心悔やしむという理、切りもない。日の処月の処、年限見て又世界見て、いかなると思う処、日々の処聞き分け。長くの道は長くの理、いついつまでやない。心改め。大変いずれ一つ理を見て治めにゃなろまい。日々心に分かり難ないから身上障り、よう聞き分け。身上鮮やかありて、楽しみ早い遅いはない。又後先言わん。いついつまで名は理である。一つは早くと言うであろ。なれど一時暇が要る。なれど、銘々理に名がある。理に名があるというは、どういう事なら、始め掛けて、先々世界理が名であろ。これ聞き分けて、治めてくれ。案じる事要らん。聞きようによって案じる。これ一つ聞き取りてくれるよう。
 明治二十五年九月三十日
 大和国添上郡和爾村布教事務取扱所県庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は一時速やか早く事情、さあ急ぐ事情早く早く。さあさぁ許しおこう。
 明治二十五年九月三十日
 諸井国三郎身上障りにつき事情伺い。
 さあさぁ段々と道をそれぞれ事情を尋ねて、一つ指図を以て日々運び掛ける。段々諭して又身上障り、これはいかなると思う。許して出る。出す理であろう。それに身上どうであろうと思う。どんな事思えども、一時理によって障ればさんげと思う。広く中からいかなる道もあろう。聞いた理もあろう。後々理もあろう。そこで又身上障り、又戻らにゃならん。追々治めるであろう。それよりよう聞き取れ。遠くといえど、言葉で諭せにゃなろまい。日々の事情、日々の理も見にゃなろまい。後々理を以てこれ大変事情である程に。これ聞き分けて満足思い出してくれるよう。
 明治二十五年十月一日
 白藤常松身上願い(松尾)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一時一つ理を尋ねる。よく事情聞き分け。いかなる理も聞き分け。大抵分かりてあろ。一つは段々諭すであろ。身上いかなると思う処尋ねる。皆な分からんやない。分かりてあろ。身上不足なると思う処、一時なるとは思わらせんで。これまで長らくでという、段々という、運ぶ中になあという、更々持たず。段々帰らず/\、何箇年という/\。後々三里の道が帰る、という。これ一つ諭しておこう。案じる事要らん、案じてはならん。しいかり聞き取りてくれるよう。
 (10月)
 明治二十五年十月一日
 山本コマツ身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に不足なりて一つどうという、いかなると思う処聞き分け。どういう事思えども、何を思えども、身上不足なりて楽しみあろまい。これから心定め。成る程心定め。今一度やあろうまい。何度事情、何程思えども、楽しみあれど、身上不足あれば楽しみとは言われようまい。よう聞き分け。どういう事聞き分けるなら、一時やあろうまい。遠い所やない。山を越え、国を越え運ぶ理を思え。銘々いか程思えども、心の理によって思うようの道ない。必ず心定め取り直し、これだけ諭すによって、又々夫婦ともども寄って聞くなら、よるよるの理に諭しおこうと、指図しておこう。
 明治二十五年十月二日
 島ケ原支教会所未の方へ井戸掘る願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情速やか許しおく。心おきのう掛かるがよいで。
 明治二十五年十月三日 午前二時五十分
 刻限御話。
 さあさぁ一寸話し掛けるで/\。前々一日一寸一つ障り、大き障りなら分かる。さあさぁ朝一席三名の中、一つ一時の処、もう一時声が止まる処、その場を通り分かろまい。一席たゞ一名も声を尋ねる者はない。一寸二三日後より三名の中、声続かんようになる。続いて三日勤めさして、どういう事こういう事声が続かん。尋ねにゃなろまい。声が止まる。一寸朝三名役を止まる。三名の中声中止まる。何程でも声が止まる。日の中はあちらざわつき、こちらもざわつき。一寸話し掛けるで。なれども、よんどころなく知らさにゃならん。これじっと聞き分け。いかなる話、難しい事せいとは言わん。どういう事もこういう事も、何にもない処から障る。そやそや風は心地がよい/\。世界日々暮らす同じ風でも、大風はそれぞれ困る。可愛可愛、可愛くあってこれまで、そや/\風は秋風、そや/\風で大風はこちらへ逃げる事もできぬ。一時の理分かり難ない。一寸の道、並大抵の道やあろまい。万事の一つの話、一つの道は今一時とは言われようまい。もう一人三名、声の止まるを見て居る。よんどころなく出る。いかなる事成らん知らさん。この道は頼み歩く道じゃない。事情理の世界。人間心事情よう思やんして又々話しやい、互い/\いかなる話し諭し合うて、広く事情話し掛けてくれるよう。刻限話しは違わんで。
 明治二十五年十月四日
 河原町部内宇田講社事務取扱所水口へ移転致したきにつき願い。
 さあさぁ尋ねる/\、尋ねる事情、一時一つの理を諭しよう。いかなるもしいかり聞き分け。これまで長らくで一つ理を運び、まだ一時鮮やかならん、分からん事情中に一つの理であろう。順々暫くの処という。長らくの間、待てとは言うやない。暫くいついつ、信者運ぶ処、よく諭してくれにゃならん。何故とんと安心ならん処、日々であろう。早くという。早く事情なれど、早いが早いに立たん、遅いが遅いに立たん。大抵尽すであろう中に、何故と言うであろう。これ一つ聞き分けて、発散ならんと言うやない。よく信者に諭して、事情は何時でも許すによって、じいくり暫くという。万事の諭である。長い道すがらなら、どんな道もある、いかなる理もある。早いが早いに立たん、遅いが遅いに立たん。暫くじっくり治めてくれにゃならん。許さんと言うのやないで。許す事情なれど、暫くじいと静めて居るが理という。互い/\諭しやわんならん。許すと言うのやで。重々の道が治まると言うのやで。これだけ諭すによって、よく聞き分けてくれるよう。
 明治二十五年十月四日
 山田亀吉長女いちの身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人一つ事情の処尋ねる。どういう事であろと尋ねる理は、重々聞いて居る。なれど、身上判然ならん処尋ねる。しんしん内々聞いて満足。事情は世上見てタンノウせにゃならん。身上こうなりたるのに、何故タンノウと言う。なれど、よう聞き分け。あちらにもある、こちらにもある。皆な聞いて居るやろ。その事情から聞き分け。成るも因縁、成らんも因縁。事情と思っても、成らんが因縁。これ聞き分け。案じる事要らん、案じてはならん。しっかり聞き分けてくれるよう。これだけ諭してくれるがよい。
 明治二十五年十月六日
 高知部内高岡支教会県庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やか許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月六日
 清水与之助腹二度下り熱の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条尋ね/\、尋ねば一つ理を諭せにゃなろまい、聞かにゃなろまい。身上から心得ん一つの理は出るであろう。身上案じはないが、よう聞き分け。段々刻限話し伝えてあろう。見にゃなろまい。一時事情大変なる事情、一時事情違う。違うというは中々の事情である程に。出ける出けんという。出けるだけ/\して、心の楽しみ一つ重ねば、大変出けるだけ皆な力持って、今年に出けねば来年というは、楽しみの理であろう。人間心掛かる処聞き分け。大層大層は大変事情であろう。日々年限の理を積んで、楽しみいつにこうという理、皆な心に掛かる。すれば夜も寝やずしても心解けん/\。聞き取れ。どれだけの事も日日詰み立てる。日々積み立てる理は受け取る。なれどでけん事無理に言わん。楽しみだけ運んでくれるよう。身上から聞き分けば鮮やか速やかという。皆な刻限から話し思案してくれるよう。
 明治二十五年十月六日
 松村さく身上障り願い。
 さあさぁ尋ねる身上/\、とんと心得んと言うであろう。もう内々それぞれ理は日日という処すっきり委せ、他に運ばし、安楽であろう。世界一時事情であろう。なれど身上掛かると身上案じるやろう/\。一つはタンノウ。身上ありて楽しみ、長くは楽しみ。一時事情という、二三日悠っくりと定めて、楽しみ事情定めてみよ。
 明治二十五年十月七日
 本席身上より願い。
 ならんで/\。そら尋ねるまでや/\。身上から刻限出たもの、何も尋ねる事要らん。刻限から出来て来た。皆合紋印打って来た。皆一二三四の印、一つ違うたら組んで行からせん。西は西、東は東、北は北、南は南。違うたら西は東、北は南、後手になりて組まらせん。皆見通して付けて来た。刻限で知らしたる話しの伝えから考えてみよ。無理な事無理にせいとは、たゞ一つも諭してない。出けん事無理にせいとは言わん。日々身上迫れば、皆な運んで居る。運べなんだ事なら、一も取らず、二も取らず。刻限話他所に聞き、人間心を銘々出して運んで居る。日々取扱いも放っておき、一寸掛かりて来れば一寸開きて/\草深でよいと言うであろ。刻限諭し聞かぬようになりたら、何も聞かぬようになる。あちらも半端や、こちらも半端や。天然自然の理も幾度も聞かしたるやら知れやせんで。大層大儀な道やあろまい。一時の道やない、一寸に出ける道やない。今夜行て話決まりて来い。席の処へ行ったら、こういう事聞いたと、一つ決まり取りて、一つの理供えに来い。諭して言い付けてするは皆な受け取る。皆な勝手出して皆な働いて居るのやで。皆な楽しんでせにゃならん事情であろ。えらいと思たら違うで。日を数えてみよ。幾日/\あるぞ。昼夜とも働いても、幾日/\あるぞ。昼夜とも働いても、幾日あるぞ。皆な数えてみよ。
 明治二十五年十月十一日
 教祖御改葬に付御輿の処四方御簾(みす)に致したきにつき御許し下されますや願い。
 さあさぁ段々追々理を以て尋ねる処、一つの事という。又一つにはどうよこうよ思案あろ。一つ尋ねる。一時指図及ぼ。それはどうと好まん。一つ心だけ許しおこう。一つ話しする。分からんから及ばん。又一つ追々指図以て尋ねにゃなろうまい/\。
 明治二十五年十月十一日
 南紀支教会所の敷地の願い。 (木本町大字木本字松原三百四十六番、三百四十七番、三百四十八番の合計反別一反四畝二十七歩の所に敷地)
 さあ尋ねる事情/\、所と言うであろう。こうという一つ尋ねる処、もう一時の理に許しおこう、心だけの理に許しおこう。しいかり伝えてくれ。さあさぁ心だけ許しおこう。
 建物の処教会所は八間に七間、玄関は一間半に二間、それに三間に半間の建て添え及び事務所は六間に四間の御許し願い。
 さあさぁ建家一条理を尋ねる事情は速やかに許しおこう。建家願い通り許しおこう。何かよく諭して、事情ざあと事情思惑よりなあ/\、心一つ理があろう。大層要らん。ざあとして追々盛んという理は十分許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月十一日
 山本利三郎小人利正身上願い。
 さあさぁ前々以て一つ事情一条、事情から指図という。指図というはよく聞き分けにゃならん。よき指図があれば楽しみ、心得んというは楽しみあろまい。指図は違わん。指図というは内にふしがあろ。どういう事なら多い理があろ。一つ指図というは、よき指図もあれば、悪き指図もある。指図に二つ理があれどこれ聞き分け。大抵突き延ばし、追い延ばし、敷き延ばして居る。芯を定めてくれ。日が経てばつい忘れ、月が経てばつい忘れ。内という、家内という、日の内という、夜分という、家内万事日々という。旬を改めるは、旬という。怖わき危ない理があれば、捜さんならん。捜さんならん危ない理から、これより内々家内目も張り、心配り、日々入り来る出入る理がある。順々明らか諭し、入り込む者理が治まる。日々経てば忘れ、月が経てば忘れ、入る事入り来るばかり思い、案じずしていついつまで。これ一つよく聞き取らにゃならんで。
 明治二十五年十月十二日
 梅谷四郎兵衞家内たね目の障りの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情ありて皆な尋ねる。何もこれ案じる事要らん。案じる事要らんが、よう事情聞き分け。どんな事でも見遁し、聞き遁しいかん事情、互い運び合い、道付いたる。よう聞き分け。事情は指図通りの道でありて、指図通り。これまで皆な尋ねて、これまで事情尋ねて心治めば、案じなき事情である。これ一つよう聞き分け。それぞれ取り扱う中に、人々の心ある。又最初という、又通りて一つの理もある。どんな事もあり、近くは言うまで、遠く心届くよう、これ事情に心治めてくれにゃならん。銘々心得ん。一時という処ある。皆追々あちらこちら身に悟りて心得ん事情、分けん事情分けんと、身にあたわんと身に障る。これ一つ聞かそ。これよう聞き取りて用が多なる、忙わしくなる。夜や昼や分からんと話し掛けたる、運ばにゃならん。安心互い/\伝えて楽しみ、皆伝えてくれにゃなろうまい。
 明治二十五年十月十二日
 斯道会、事務所三島にて建てありますが、その南の方へ、煮炊場四間半に四間の建物、御許し下されたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁまあ一寸これだけという処、事情尋ね出る。心のうするがよい。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 西村川淵石垣を致し地所に、この度教祖の改葬の時信徒扱いの所板囲えにて建てたきにつき御許し下さるか御願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、地所つくらい事情/\、何時なりと心通り。事情速やか許しおこう。又一つ中に、これこれ扱いという。心のう万事許しおくによって、掛かるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年十月十三日
 前日南浅之助出直しにつき、南辰平後心得のため事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、思い掛けなきとんと分かり難ない事情ありて思う処、よく事情聞き取れ。段々諭したる処、聞き分け。一名一人心改め。同じ一軒それぞれの処、いかなる事情、どういう処、所にては大変なる事情、いかなる損、いかなる事であったなあ。多い話し何かの処分かる。事情によって、しよと思うたて、成るものやない。しよまいと思うたて、成りて来る。これ一つ諭しておこう。よう聞き分け。一人限り改めて、見難くい事であろう、聞き難い事であろ。これより鮮やか。強き事情改めて、安心楽しみ事情定め。よく聞き取りてくれるよう。
 明治二十五年十月十四日
 深谷伊勢国派出の処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一度はこうと言うであろう。一つ行て万事何か思う処思う処、何程行てというは、重々の理であろ。なれど、よう聞き分け。一つ諭せんならん。一つ言葉というは、生涯に残る。重々の理は、互いに心得。同じ兄弟兄弟は互い美しい通るが兄弟。銘々理が立てば、二つになる。二つ理は世界に見難くい聞き難くい。銘々注意第一であると、諭しおこう。これよく諭してくれるよう。万事聞き取れ。
 明治二十五年十月十四日
 小出兵治郎四十一才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも一つ不足。いかなる事であろ、どういう事であろう思やん事情、又一時という事情、身の処/\は案じる事要らん。案じる事要らんが、よう事情聞き分け。身上という一つ日々に心に掛かりては、日々楽しみあろうまい。楽しみという理聞かそ。同し一つの理、同じ一つの理なら、互いという理聞き分け。一時の理一時の心、銘々一時では通らゝせん。人をこうと言や銘々身に迫る。日々遅れる。銘々取りよで身上がうっとしいなる。うっとしいと言う。これ諭しおくによって、案じなきよう、事情よく諭してくれるよう。
 明治二十五年十月十四日夜
 本席身上障りに付お指図の処から申し上げて願う積もりにて一言申し上げ掛ける処へ。
 ならん/\、すっきりならんで/\。同じ事や/\。今日の日を見てこれまでの日を見て、それから/\成人/\、成人の日を改めてみよ/\。今日の日ならこれまで、今まではこれまで。今日の日のいつからぞ/\、数えてみよ。今の日分からねばいかせんで/\。今日の日の事情なら、どんな事も構わん。案じなき事なら構わせん。今日の日、邪魔になるのやろ。邪魔になるなら、何処へなりと連れて行くで。どんな事でける、でけんという事、どんな事も数えてみよ。もう身上すっきり/\、身上すっきりやで。すっきりして暫くの処連れて歩く。何も彼も思てみよ、元々思案してみよ、日柄の日をみよ。理を聞き分け。成らん事せいとは言うやなし。見て居らりゃせん。理として見ておけん、放っておけん。得心さゝにゃならん。人間心有るなんて推して、有るか無いか、理として捨ておけん。今日から一時どうせいと言わん。それぞれ世界事情思案ある。何か思案して、何か事情治めてくれるよう。
 押して、相談の上御願い申しますから、他へ御出まし下さらぬよう願います
 さあさぁ尋ねる。諭しよ。話集める/\。どんな事、どんな中、こんな中出ける出けん、心治める。何度運んだと、一人事情からどんな理発しるやら分からせん。総やつし、総凭れ、神の屋敷、神の道、神の支配、これ聞き分け。人間心言うやない、聞くやない。これだけ指図一寸しておこう。
 明治二十五年十月十四日
 寺田半兵衞娘コウ二十才孫真之助七才両人身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上どうでも鮮やかならんと思う処尋ねる。あちらがどうであろう、こちらがどうであろう、一時分かろうまい。一時聞き分けにゃ分かり難ない。一つ所いついつまでと思う処、一つあちらへ分かれ、皆な思う。よう聞き分け。所を変わりて身に障るとはさらさらないで。これだけ発散諭し、理を見て心に掛かる処さらにない。指図悟り間違いと思う処、理であろなれど、世上一つ理見にゃなろまい。一時大変と思う。暫く道であろ。因縁理であろ。銘々一時世上理に持たず、先々理が栄えば理である。道案じ理は要らん。一時の処タンノウはでけ難くい。先々案じなきと聞けば、楽しみ定めにゃならん。これだけ諭しておこう。(右のお指図は、コウ大熱となりうつゝにてたわ言ばかり言い、夜分はなほ大き声にてうめくに付き伺い)
 明治二十五年十月十五日夜
 本席住宅普請の願い。
 さあさぁよくよく事情/\、事情始めて話し掛ける。話し掛ける理が分かれば、重重の理に諭し置こう。追々話し、刻限の話し。これまで中にあったであろう。一つはどうであった、こうであったと難しい。成らん道一つ踏み込めば、後へ寄るに寄られん。思案あったであろう。一つ精神おこるともありて人々の事情何も彼も話し、話はどうであろと分からん事は答え、事情は答えて答えるは神の指図である。指図は一時も捨ておく事でき難ない。よく聞き取ってくれ。一寸刻限聞き取りて旬を改めば理である。事情一つ話し掛ける、又話し掛けるで。長く理である。さあさあ元を聞かねば分からん。一時道ではない。皆なそうやって結構見れば当り前。結構分からん。これまで古き道分からん。尽す余儀ない事情取りてそこで理が合わんと思えば答え、刻限間違わんなれど、答える理がない。勝手良い理に寄って勝手の悪き理は寄り難くい理であろう。勝手の良き理は置かん。この道では選り喰い同様、親という理分からねば何も分からん。寄り来れば尋ねる。尋ね掛けたら普請一条尋ねるであろう。指図には幾重どうしてくれとは言わん。重々運んでくれ。これから話し変わるで。席という席一条頼んだ事はない。日々働き同様、今日の道はどういう処から出たか、考え。理が寄りて互い/\尽しての理である。神の道でこそ尽すだけのあたゑという。これ一つ聞き取ってくれ。それから又変わる。放っておく、放っておかんは言うまい。日々あちらこちら用が立て合うから届かんのやろう。そこえ/\届かなんだなれど、たった/\一つの理同じ理、これ分からん/\。どういう理なら、憲法発布許した限りの理、よく聞き分け。分かる分からんか答をせよ。一つは答えてくれ。答なくば段々話しに掛かる。寄り合うて遠く道もあれば近くもある。聞くもある。遠く話し聞き取りて、一時に聞いて、寄るは神屋敷元一つありて世界、世界からという。
 明治二十五年十月十六日
 高知部内繁藤支教会県庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は速やか、さあ事情早く/\心おきのう。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月十七日
 御墓所門の処伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、大変なる事情である。事情はそれ/\追々、思わくより一つ、一時これで一つという処尋ねる。掛かり掛けたる思いたる処、許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 同日、本部北の方屋敷へ大工仕事小屋建てる願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、事情は許しおこう/\。
 同日午後、改葬の御輿二つ造る願い。 (内一つは教祖、一つは中山家祖先の輿)
 さあさぁ尋ねる処/\、一日の日を以て事情という。さあさぁ尋ねる処/\、万事事情尋ねる処、一々尋ねる処、こうという処、理集めて事情受け取る。又一つには他に事情寄せ、一つ事情これも受け取る。後々の事情治めにゃならん。一日一つ尋ねる。これから何度も尋ねて日々運ばにゃならん。一時の理に治まる、一時の理が一時に治まる。又々の理にこれも治めにゃならん。事情何ぼ重なりたるとも分からん。許す一つの理、どんな事したとてはあという理さらになき、一つ理どんと計り難ない。二度三度以て尋ねば生涯の理話定まりたる。これ放っておけようまい。一つ理は早く理を以て尋ねる事情は心だけ許しおく。何かの事軽くという思やん持って、最初/\こうというは台である。どんな事したて心治まらねば、ふわふわして、ふわふわした事はどうもならん。そこで語る、話し合うて心おきのう万事掛かる。尋ねる処心洗って掛かる。一つ間違わん事通れば固まる。固まりの理は世界という。どんな事せいとは言わん、なれど、指図という理違わってはならん。これ一寸諭しておこう。
 明治二十五年十月十七日
 撫養部内名東支教会の普請の処、教会所は八間に四間、受付は二間に三間半、座敷は二間に三間半、竈は二間に一間半の御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は心だけの理は鮮やか許しおこう、万事許しおこう、心だけの理は許しおこう。事情は鮮やか理以てするがよい。さあさぁ許しおこう、許しおこう。
 明治二十五年十月十七日
 日和佐支教会陰暦九月十七日十八日開筵式の願 (併て御勤衣物の紋及び九つの鳴物の願)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は許しおこう、速やか許しおこう。又一つ自由という処尋ねる。これも速やか許しおこう、心おきのう許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年十月二十日
 島ケ原支教会開講式陰暦九月十一日十二日の願い。
 さあさぁ事情以て尋ね出る処、事情は心通り、一日定めた日速やか許しおこう/\。
 御勤の紋等の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、皆なこれまで一つ/\事情通りだけは許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年十月二十日
 梅谷部内伊賀上野町七十番地に集談所有之処この度上野町通り字網屋町第五十五番屋敷建物共買い入れ此所へ移転の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つ所という、さあいかなる理、それ理以て順々理に治めよ。そこでよう聞き分け。掛かる時、一つ精神いついつまで治まれば、どんな理でも治まる。掛かり二つ三つ理変われば、計り難ない事情長らくで、いついつ心楽しみ、一つなら受け取るで。治める心楽しみ。理は受け取る。重々と言う。そこで許しおこう。順々理以て治めて、よう聞き分け。いついつまでと言うて許しおこう。
 明治二十五年十月二十日
 寺田半兵衞娘コウ前々より身上重態に赴くにつき又願い。
 さあさぁ身上一条理を尋ねる。段々の理を以て尋ね返やす処、一度指図という。一つ治めて居るか、いかなるも改めて内々これまで尽す運び、並大抵な事でない。何たる処という。理で一つ、又候どうであろ、一度思うは余儀なく理であろう。よう聞き分け。一時理の処、何時とも計り難ないという。一時という事情であろう。難しいという、発散出来ようまい。何時の尋ね話とは前々諭したる処、長らく日間諭し、諭したるどうなる事であろという。月々年限経ったる処、一時身に迫りてどういう処、成るも因縁、成らんも因縁。これ聞き分け。前に一つ又一つ、重ねて一つ立ち越して又候諭し計り難ない。なれどよう聞き分け。今一時の道ではない。今一日の処受け取って重々という。まあ指図という以て一つ明らか。明らか中に一つ事情、折角と思えども一時なあ、又所変えてどんと一つ治まり、万事の中些か思うやろう。内々これまで思えば理や/\、世界の事情には幾重にもある。あんな惜しいなあ、あらありうちじゃと言う。あんななあなら、ありうちじゃなあと言う。これよう聞き取れ。又道という変わりた理諭し運ぶ。この因縁聞き分け。内々であろ。又候何たる理、あらありうちじゃと言う処聞き分け。道々の処運ぶ処によってほんになあという、これから聞き分け。一時怖わいようなもの、怖わい処は怖わい処の理運び、危なき処は危なき理運び、何ともなくば何とも思わせん。どういう処聞いたる。聞いたる処どうであろ。それ一つ心に聞き分け。成らん事情中に一つ、これまで運んだ中重々受け取る。たゞ心にどうであろうという処、よう事情聞き分け。危なきは危なき重々心に持って、治めにゃなろまい。しっかり聞き取りてくれるよう。
 明治二十五年十月二十日
 土佐まさ咳につき身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上心得んから一つ尋ねる。遠く事情から一つ心に持って事情尋ねたら、一つ指図という心を以て尋ねる。遠く所といえど、重々一つ理である。よう聞き分け。何程遠いといえど、日々運ぶという、一つ出入りに一つ掛かるという。身に案じる事要らん、案じてはならん。なれど日々という、入るタンノウ、出るタンノウ/\というは、案じタンノウ、入り来るタンノウ、出るタンノウ。たゞタンノウ/\は、日々と言えば長く深く楽しみ、これ聞き分け。一度ない二度やない。案じ思たる日という順を改め。それタンノウ日々という。入りくるタンノウ出るタンノウ、これ諭しおくよって、案じる事要らん、案じてはいかん。
 明治二十五年十月二十四日
 撫養部内秋月村出張所設置願い。 (秋月出張所)
 さあさぁ尋ねる事情所事情一つなくばならん。所事情さあ願い通り事情は許しおこう許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月二十四日
 芦津部内備中国後月郡高屋村三百三十五番地に於て高屋布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情願い出る処、さあ所事情一つなくばならん。一つ事情一時の処許しおこう、さあ許しおこう。
 同日、同部内同国浅口郡柏崎村大字柏島に於て玉島布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ね出る願い出る事情は、所一つ理というなくばならん。事情は許しおこう/\、さあ許しおこう。
 同日、同部内備後の国深津郡福山町字西丁九百五番地新一番屋敷に於て福山布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情願い出る処、所々という。一時事情、許しおこう、さあ許しおこう/\。
 同日、同部内同国安那郡川南村に於て神辺布教事務取扱所設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情願い出る処、所事情一つ理はなくばなろまい。一時事情、さあ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月二十四日夜
 刻限話(大声にて)。
 さあさぁさぁさぁさあさぁ刻限に知らしおいたる事情、早よう定めにゃ道を遅れるで。さあどんな道筋、日があるやら知れんで。一寸知らしおく。暫くしてからの御話(大声にて)やあい/\聞いてくれやい/\。うんうんうん。さあさぁ始め掛ける/\。さあさあまあまぁ大変なる事/\、もう始め掛ける。誰が言う、ようよぅ西東北南、中に西にもあり、東にもあり、北にも口あり、南にも口あり。さあ世界一度に映る、何が映るやら知らん。何が映るやら。いかなる事も刻限に知らしてある。これよう聞き分けてくれ。これよう思案すれば皆な分かる。刻限に知らしおいたる。これ聞き分け理を運ぶ。聞き分け一事理に定めにゃならん。何でもないと思えば何でもない。これよう聞き分け。刻限の理に知らしおこう。
 明治二十五年十月二十六日
 墓所の建物三間半に四間にする願い。
 さあさぁ尋ねるであろ/\。まあ地所一つという、あれだけという。寝ずの番もできようまい。難し。心あれだけ運んで事情治めるからには、昼夜という、建家という処受け取る。一つ判然たる心ずうと下の所にて、晴々しい事要らん。雨露さえ掛からぬようにすれば、何時でも掛かるがよい。心おきのう、掛かりてくれるがよい。
 明治二十五年十月二十六日
 神様御用場の建物六間程にして、それより地所広く致し度く御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあ事情は幾度の話、諭しは幾度の諭し。さあ一日の日を以て尋ねる処、幾間という。幾間一つの理を諭する処、ようよぅ悟り/\、どういう悟り。悟りやあろまい。聞き分けたら分かる。一時の言葉に一つの理があれば、いかなるも書き取りて、一つ/\話し掛けたる理合わせ/\。建家指図いかなると思う。容易なる理であろまい。話し掛けたる理がある。その理から万事一つの理が治まる。さあ広くと言うて話し掛けたる。心広くは万事広く。広くというは分かろうまい。広くという、広くには不足という理あろまい。どれだけ広くとも分かろまい。広くというは心の理が広く。広くが楽しみ、楽しみがあって広くという。なれど心に一つ理があっては、広くとは言えん。さあ幾間何間と言うて事情尋ね掛ける。よう事情聞き分け。存命中の事情から諭しおいたる処の理考えるが、一時の理鮮やかという。存命で居る理を以て楽しみ。楽しみはタンノウ、タンノウは言葉で分かる、話し合うて分かる、掛け合うて分かる。この世過ぎたる処聞き分け。又一つ事情、事情切って話し掛けるで。よう聞き分け。幾間という理を切って話しという。存命なら存命の理以て、嬉しい心の理を取り結んでの理は、重々受け取る処、よう聞き分け。この世という、過ぎたるという/\、語るに語る事できようまい/\。一つには事情、席一条、諭する理は存命一つの理という。一つ分かるか分からんの心こら要らん。一時諭す。刻限事情で諭したる処、これ一時固まりたる処、皆な勇んで通れば危なきはない。なれど、はあと思うては危ない。一時心を鎮めて運ばにゃならん。一時に仕上げて、一時にどうとは要らん。皆な寄りたる一つの心、一つの道、この所に用という理がある。一つ遅れる、二つ三つ遅れる。よう聞き分け。幾間何間という。これ存命は存命一つの理によりて諭し安心。事情は二度と尋ね、三度四度尋ねてと、指図しておこう。
 明治二十五年十月二十六日
 高安部内西成出張所設置の件地方庁へ出願の伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は直ぐと/\許しおこう/\、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月二十六日
 北分教会所入社式毎月陰暦五日、月次祭陰暦二十四日、説教日陽暦四の日願い。
 さあさぁ事情尋ね/\尋ねる処、それぞれの事情皆談示一つ道付いて重々の処、一時の処速やか許しおくによって、心おきのうしてくれるがよい。さあさぁ許しおこう/\。
 御勤の着物の御紋及び九つ鳴物御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねはこれ皆な理を以て許したる。許す事情は明らか許しおこう。事情一つ理を以て取り扱うがよい。しいかり聞き取りてくれるがよいで。
 明治二十五年十月二十六日
 郡山部内山城国久世郡久津川村に中背支教会所設置致したきにつき、担任教師は増田亀次郎に定まりました処御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、所々という、所には一つ理という。何故一時心という。治まる治まらん、それは心にあるという。理持てば一つの理治まる。事情暫くの処許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年十月二十六日
 河原町部内嶽東出張所地方庁へ出願の伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ所に事情一つ一時尋ねる。願い出る処一つ理は許しおこう。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月二十六日
 増田亀次郎右の脇腹に息がかまうにつき願い。
 さあさぁ身上一条理を尋ねる。どういう事であろ、何が間違ってあろ、何が間違うてあろうと、こういう事になる。どういう事で身がいずむ。一つ諭してやる。諭してやるが、聞いた理は心の真底へ治めにゃならん。善き事は嵌まる、悪き事は嵌まらん。一つどうという処、追い延べはどんな事諭したるとも治まらん。何が治まる事でけん、身上不足ありて治める事でけん。身上不足なりたる処、案じる事要らん。案じれば案じの切りがない。又候は銘々思い掛けると切りがない。これまでどんな事も見て通り、聞いて通り、あれだけ尽すのになあ/\、これらの事情大変事情、可愛憎い、道について尽して何たるとすっきり持たず、一時の理というは、定まりたる処、一つ取りようでタンノウ。よう聞き分けて、ほんになあと真の心にタンノウ遂げる/\。真の改めた処タンノウ受け取る。銘々こうしてした処がなあと、銘々治まりありて治まらん。仕切りた処要らん。一日経ちたらこう、二日経ちたらこう、万事心配る事要らん。これ一日は生涯と諭しおこう。しいかり聞き分けて、万事の処治めてくれるよう。
 明治二十五年十月二十七日
 豊前国宇佐に布教事務取扱所を宇都宮右源太宅に設置願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は速やか許しおこう。許しおく一つ理には、定めた一日の日生涯の理に治めよ。理に許しおこう、さあさぁ許しおこう/\。
 明治二十五年十月二十七日
 増野正兵衞咳出るにつき願い。
 さあさぁ身上に掛かる/\、何故身上に掛かる。理であろう。日々思う/\、日々大変。一名一つ理という。身が不足なる一つ尋ねる。身上案じる事要らん。一つ事情話し又一時事情、又事情治まり明らか事情、銘々これまで思えば一時どうであろう、どういう事で掛かる。心に曇りなく、身に曇り有ろう。案じる理はあろうまい。一時一つ、一つと言うて一つのもの/\、これ銘々の心得、日々思う。そこでよう聞き分け。どうで、どんな話し聞くであろう、見るであろう。なれど尽すだけは皆な受け取りて居る。事情重なりてあろう/\。事情は急く事要らん。急えてはいかん。心あちらへ運び、こちらへ運び、急えたて行く事やない。古きたゞ一つ旬という、移りて来にゃならん。今という、旬という来れば掛かり、掛かり掛けたらそれぞれからそれぞれ治まりて来る。秋も来れば冬も来る。何ぼ人が来れど人が足らん。これ思案。その中に目張りという。あちらの目張り、こちらの目張り、タンノウ皆な与えてある。又一つどういう者が入り込むとも分からん。これ心得。行て来うか、見て来うか、第一の理である。どういうもの。あちらも固め、こちらも固め。多くの中どうも分からん。日の暮れという、朝という。行きたい中そこでうっかりして居られん。夢に譬えて話ししよう。移れば互い話しあろう/\。互いの心それそれの心寄せておかんならん。剣の中もあれば、水の中、火の中もある。その中常の心一つで遁れる。銘々尋ねる処案じて要らん、案じてはならん。それぞれに聞かし話してくれるよう。
 明治二十五年十月二十七日
 村田長平及び妻かじ共に身上の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、長い事である。内々も、事情に於ていかなる事と思う。あまり長い日/\日々忘れられようまい。もうどうであろう/\、長い事やないか、これまで指図してある。一寸変わりてどういう事や知らん。急いて尋ねる。一時どうという事もない/\。身が治まる、心治まるという。すれば理がない。これはどう、長いなれどうっかり持って居られん。一時の処、二人の理以て取り扱い、長い間、重々困り/\、これは更に持たず。何でも彼でも早くと思う、思う理は一時受け取る事出けん。何故早くという。長い間とは言わん。一時も一時も暫く/\というは切りがない。今日一時迫り切りたる理ある。すれば何時と思う。そういう事更に持たず、用意の心持って一人の処、二人賑やか理以て運ぶよう。そこで大抵運んで居る。そこで煩いと言う。煩い事はない。一名の心持って、銘々に心改めてくれ。長い間困る処、銘々に心持って、何たるも思わにゃなろうまい。夜々は一名の処、二名賑やか理持って運んでやりてくれ。
 地所の処願い。
 さあさぁ地所一条尋ねる、それは内々の心得、内々に委せおく。さあさぁ委せおく委せおく。
 明治二十五年十月二十七日
 寺田コウ身上障りに付園原に預けあるおなを(ナラトメ)国太郎の両人を呼び取るにつき、梅谷たね迎いに行き、連れて戻りし処へ、梅谷四郎兵衞帰会の上伺い。
 さあさぁ長らくの道中、道という一時どういう事になろ。皆なそれぞれとんと案じ心運び、尋ね前々以て諭したる。事情一時治まる処、見て治まりあれば諭し通り。三年と諭しある。一寸出替わり処にて三年と諭しある。一つ治まれば皆な治まる。三年諭しの事情これ分かれば、何も思う事言うまで、と指図しておこう。
 明治二十五年十月二十七日
 岡本久太郎外一名阿波国へ派出の儀願い。
 さあさぁ事情尋ねる/\。さあ所々にいつ何時事情諭し出る処、皆なそれぞれ理を以て話し掛ける。遠く所という、遠く所から遠く事情以て又始め掛ける。これ一つなくばならんで。一時遠く事情、皆なそれぞれの理がある。それぞれの理があるから、出れば皆な心に理を持って出やにゃならんで。国々の中に幾重の道もある。幾重の事もある。それぞれ一つ幾重の理の中に、銘々それぞれ運ぶ。皆な同じ道と言う。これ一つ心まで諭しおく。どういう諭しならと言うなら、同じ諭し。それよい/\とあればどうである。同じ/\道ともいう、同じ道に違う道はあるまい。銘々は銘々だけの道を通り、皆な同じ道を通り、尋ねる道もあろ。その時綺麗な理を以て諭せば難しい事は一つもない。同じ所に二つある。二筋あれば三筋もある。あちらの道あろ。銘々の道、銘々の道から人の道ある。この道よう聞き分け。心次第諭せど、銘々の道心得思案してみて、鮮やか西から弘まる、東から弘まる、南から弘まる、北から弘まる。同じ道に二筋三筋、銘々は西から弘まり向こは東から廻り、他に道なれ、道聞き分け。銘々からどう、西からどう、人の道向この道、向この心向この心、銘々は銘々。世界伝え道は、それから繋ぐ出る処は、勇んで通れるがよい。何時なりと勇んで出るがよい。さあさぁ許しおくによって/\。
 明治二十五年十月二十八日
 北部内生野支教会所設置地方庁に出願の願い。
 さあさぁ事情/\、さあさぁ許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 同部内岡山支教会設置地方庁へ出願の願い。
 さあさぁ事情/\、さあさぁ許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 同部内豊岡支教会設置地方庁へ出願の願い。
 さあさぁ事情/\、さあさぁ許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあさぁ許しおこう。
 同部内船井支教会設置地方庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情、さあ許しおこう/\。
 同部内青野原支教会設置本県に出願の願い。
 さあさぁ事情/\、さあ事情は許しおこう、さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 同部内名張支教会設置県庁へ出願の願い。
 さあさぁ事情/\、さあ事情許しおこう、さあ許しおこう、さあ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月二十八日
 宇野又三郎移転願い(宇野善助伜又三郎これまでの所より同市上京区二条通り御幸町東南角山本町第四番戸へ移転のところ御許下さるか願い)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ心一つ治まるという処尋ねる。事情は許しおこう。心通り許しおこう。さあさぁ許しおこう、さあ許しおこう。
 明治二十五年十月二十八日
 大阪立売堀高田邦三郎担任の西支教会設置の件地方庁へ出願の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ事情許しおこう、さあ許しおこう/\。




(私論.私見)