(1月) |
明治二十三年一月二日(陰暦十二月十二日) |
村田長平身上事情願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、前々以ての事情/\、さあさぁ一時どうしよう、こうしよう、年限を延ばし、又年限どういう事を運ぶ。いついつまで理を残す。一寸見合わせという理で見合わせ、余儀なき理がある。心の理という理がある。すうきり事情理をなくなして運ぶ。ようこれまでの理、十分治まりある理、又理があれば計り難ない。そのもの、そのまゝ理上、理によって、心に理をなくなして、又々の理も治まる。一度の理というも計り難ない。 |
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明治二十三年一月三日(陰暦十二月十三日) |
巡査毎日々々尋ね来るにつき、別席本席順序運んで居ては、何分ひっそ/\になりませんから、暫く休みまして如何伺い。
さあさぁ事情尋ねる/\事情、さあさぁ日々のところ多くの多く事情、一時世界何ともなくしてこれには一つどうとか、一つ実際のところ、一つの理を見よ。多くの中と言うなれども、よう聞き分け。世界の道を通り、世上の道を通りよい。一時通り難くいという理が、これまで細道。年限一時世上一つ、世上の理を通れば十分であろまい。一時通れる。これまで細道を通りた。一時安楽という。通り難くい人間の事情から道を運んで、明らか一つの理が治まって治まろまい。秘っそ/\の理が立たん。一寸にはどうであろう。日々に映る、日々に思うも理、多く中たゞ一つの理、十分の理鮮やかなら何案じる事はない。又々聞きに来ればどうであろうと、尋ねくれるどうである。一寸段々諭しおいたる、一時心を改めるとする、余儀なく日々に渡しある、真実渡す理、一つ心の理計り難ない。一時どんと案じれば切りはない。案じれば取り扱いの事情なく、休むという事情あろまい。忙しいじっとして多く事情話し事情授け、心一つ助け一条、そこでそのまゝ治まる理も治まらん理もある。授けは効かん。何も効かんものでない。これも一つ日々のところ、これから先一時抑えて了うという事も行こまい。暫くのところはじっと。年が変わればどう変わる、春になれば分かりある。人間心世上同じ理、嬉しいな一時嬉しうなる。悲しいと思えば悲しうなる。一時席を改め、暫く一時治まるところ、もうつい一年/\、一年の事情僅か暫くのところ、日限なくして急がしい。一寸じっと心に納めておくがよかろう。又々一つ諭を以て、どうこう何々、一年のところ僅か日柄、内々忙しい。そこで暫く尋ねる事情こうあった。一年の間急がしうて暫くの事情言わずして。 |
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明治二十三年一月四日(陰暦十二月十四日) |
清水与之助身上願い。
さあさぁ身上急くのやないで。よう聞いて一時という。忙しい。何処にどうして居る、これ聞かしておく。急えて/\忙しい身上速やかならん。何程どうなる身上案じる事は要らん。忙しう/\てならんから知らす。忙しう/\てならん。身のところ障りある、その事情から案じる。案じる事は要らん。年明けたら、何時か理が分かる、理が見える。先より何か聞いた。始めてから言うては分からん。身上から尋ねる。こういう事もあった、見て言う、聞いて言うては分からん。分からん先から知らしおく。成る理成らん事情、成らん事情を好む者はあろまい。どんな理も通る、どんな理も通らにゃならんところを通るのが通り難くい。成る道、神の道、成らん道は世界の道。これから何でも神の道に治める。一つの理という、天の理よりどうでもこうでも立たせんで。 |
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明治二十三年一月四日 |
桝井伊三郎、村田長平同住の願い。
さあさぁ何かの事情尋ねる/\。どうせねばならん、こうせにゃならん、と、これは言わん。さあさぁの理を以ちて一条の理というは治まるなれど、よう聞き分け。曇る日もある、又晴れる日もある、又晴天の心の日もある。理をよう聞き分け。人間の心の理と思うなれど、日々心の日の理がある。日々という日がある/\。これよう聞き分けておかねばならん。心得ておかん事には。 |
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明治二十三年一月六日 |
増野正兵衞及妻、母身上障り伺い。(増野正兵衞十二月三十一日おぢばへ引越す途中、いと妊娠八箇月なるに、龍田の坂にて人力車転覆致せしも御陰を以て怪我なし、その落ちた日の翌一月一日より母の身上、いとの身上に障り、又正兵衞の身上にも障りにつき伺い)
さあさぁ何か万事/\、家内/\身上心得ん。身の障りよう聞き分け。遠く思う事情、一時急ぐ事情、遠く思う事情、何かの事情は今までよう聞き分け。一度一つの理諭したるところ運ばにゃならん。夫婦/\一つ聞き、よくよくの理を思え。これまでの事情思えども、今まで世上分からない。判然に思われん。一年経ち、又一年経ち、世上鮮やかという、治まるという。これまでならんよくよくな道を通して、一日一日いついつまでの事情、ようこの事情一寸のところ、一寸の治まり、不安に治まりはあろうまい。実際もうどうであろうか、夜分/\咳くところ、よう諭してやってくれ。一寸どうであろう、思わんところへ治まってタンノウ、身上治まるであろう。案じは一つも要らん、と、諭してやってくれ。 |
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明治二十三年一月九日 |
村田長平四十二才目の左の方より肩へこりつけるにつき願い。
さあさぁ尋ねる/\、段々事情尋ねる。一つの事情やれやれ、さあさぁ又々事情どういう事、さあさぁ尋ねる。尋ねるから又一つ事情の理を聞き、一つ順序一つの理から一つの理定め。日々思案又一つ身上心得ん、いかなる事情聞き分け。長らえて大抵な道、大望な道ともいう。どういう事も聞いて、事情一つの理。身上事情あれば一ついかなる理鮮やか、どういう理も鮮やか。事情治めた心分かる。身上からこれより一つ何よのところ、事情のところも通りくれるであろう。よく聞き分けてくれ。人間又々年限速やかとあろう。いかなるところ、身上速やかなれば、見るも聞くも一つあって一つ、一夜/\試しタンノウという。心一つ事情聞き、一夜鮮やかいついつまで事情諭しおこう。 |
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明治二十三年一月九日 |
桝井伊三郎身上障り願い。
さあさぁ尋ねるところ/\/\、身上心得ん、どうも心得んと思う。何が間違う、どれが間違うと思うところ、何のところ、一つ/\思う。身上事情あれば思う。どういう事こういう事も日々通るところ、何であろう、どうである。心は治めて居る。分かろまい。尋ね一つ指図一つ話し聞き分けくれるよう。どういう事諭すなら、事情あるから尋ね諭す。諭しとうて/\ならん。何かのところ聞き分け貰いたい。身上から諭されば、尽さにゃなろまい。一名一人であろまい。又々事情ある。一名一人諭し道理尋ねるであろう。聞いて諭しであろ。いついつの理と思う。旬々何時の事情であろ。どうも計り難ない、又時々刻限以て聞かさにゃならん。今日にある事分かろう。前々説いておく。鮮やかであろ。何彼のところ聞き取りてくれ。 |
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明治二十三年一月十日 |
松村れい五十二才(奈良県高市郡高市村大字岡第九十二番地)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯心一つの理を以て一つ席。席順序一つの理はよく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには難しい事は一つも言わん。どうせこうせはこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何彼の理も鮮やかという。それ人間という身の内という皆な神の貸し物借り物、心一つが我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理、自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ、誠の心と言えば一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き分け。一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互い助け合いというは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つこれまで運ぶ尽す一つの理は内々銘々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍又三遍三々々の理を授けよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年一月十一日 |
二三日前より奈良警察より二名及布留巡査等村内を廻り、お屋敷内へも度々入り込むにつき、村方の事を探偵するや、又お屋敷の事を探偵致しますや伺い。
さあさぁ事情尋ねる/\、心得ん事情尋ねる/\。尋ねるから一つ諭しおく。どういう事情諭し、いかなるも聞き取れよ。どういう事諭しおく。年明けたら世上どういう事である。一寸国という、国にてはどういう事も分からず/\、大抵聞いておかねばならん、諭しおかねばならん。年明けたらどういう事、世上定めある/\。どういう事、春になれば賑やかになる。応法から聞き伝え、善いか悪いか。一つ国が一つの事でない。又一つ事情尋ねるところの理、幾分何か一つの道という。道に一つの理はあれど、心に一つどうこう諭しやい、よう聞いて心に日々に、前々以て一つ日々取り扱い、日々の席という、秘っそ/\と言うて段々に縮め/\、前々秘っそにして国秘っそでも、国随分一度何名許したるところ、万事秘っそ取り扱い日々という。尋ねから事情諭しおく。又夜々の事情、朝早くか元々三名に還る余儀なき事情という。 |
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明治二十三年一月十三日 |
遠州山名分教会部下支教会を榛原郡白羽村に小栗市重、支教会長として設けること御許しの願い(白羽支教会)。
さあさぁ心だけ許す/\、心だけ許す。運ぶだけ心一つだけ許す。 |
押して願い、心だけ許すとはどういう理でありますか。
さあさぁ理を許しおく。理だけ許す。どんな所でもできる。所々所々理がある。どういう事も治まる治まらん。一日の日が難しい。皆んな成るで案じる事は要らん。 |
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明治二十三年一月十三日 |
遠州山名分教会部下支教会所を駿河国藤枝へ、小栗周蔵支教会長として設けることの願い(益津支教会)。
さあさぁ所々所々、さあさぁ心だけ許そう/\。心だけ許すのやで。 |
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明治二十三年一月十三日 |
大和国添上郡矢田村明元組へ支教会所設置御許し願い、担当教師久保小三郎(田原支教会)。
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明治二十三年一月十三日 |
増野正兵衞腹痛下り咳出で障りにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、日々尋ねるところ、日々思うところ、よう道を通り来て治まり一つのところ、十分聞くや聞かず、どういう理である。よう聞きてどんな事も案じる事は要らん。一寸の道、一寸の理によってこれある。何にも案じる事はない。年限の事情、どういう事も道と言う、年々の理である。思う理をしっかり。心に心配、心に案じる。案じる事は要らん。皆な事情案じて居てどうもならん。これだけの理で道がある。 |
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明治二十三年一月十三日 |
日々取扱いの本席は元三名に還ると仰せあり、又ひっそ/\と御聞かし下されど、新しき別席も致し居りてはひっそ/\となりませんから、新しき別席だけ暫くじっとして休み、これまでの分だけ別席運びましては如何でありますか、又他にひっそにする事もありますなら御聞かせの事願い。
さあさぁ尋ねる事情話しまで。さあさあ前々伝え、取扱い十分秘っそ、一つの理も悟らにゃならん。段々のところ、日々という席という、見分け聞き分け第一/\、一つの理が諭してある。何程古いさかいと言うても古いにならん。何程新しいと言うて新しいに立たん。秘っそ/\の理が立たん、秘っそ/\の理が立たん。よく聞き分けくれねばならん。そこで始めた一つ成る程順序。席に掛かる心から、どんな理を持って来るやら分からん。そこで見分け聞き分けてくれ。どれだけ一人では世界と言わん、万民を以て世界と言う。 |
同日、本席の取扱いの事願い。
さあさぁ日を切っておくが違わんようにせねばならん。神の指図一寸の理、一寸の理が立たん。授け順序、夜に定めておく。崩さんよう。どれだけ指図聞いて日々にせにゃいかん。日々の理は言うまでの理、聞く事いついつ日々のところ、月々年々を経諭したら神の道という。 |
同日、又別席取扱いの事願い。
さあさぁ月々の席出て来る、又出て来る。随分席して、席始めるまで見分け聞き分け。一つ一寸の事、人間心の義理は要らんで。神の理が陰るという。さあさぁまあまあ当分の理だけ運んでやるがよい。 |
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明治二十三年一月十三日夜 |
巡査毎夜本席宅へ来る事の件につき伺い。(布留村巡査一名毎夜本席宅へ出掛け、酒肴を持って行くから飲ましてくれ、など言い、又宿屋/\を廻り、酒を飲み歌を唄い踊りなどして、言う事やする事身分に似合わない仕業致しますが、どういう心で出て来るのでありますや伺い)
さあさぁ尋ねる事情/\、談示日々のところと伝える。伝えたで/\。一時どうとも言わん。日々のところ、よくよくところ運びが難しい/\。運ぶ事情の理がある。世界という。よう聞き分け。さあさぁ所々所々あちらこちらどうもならんで。どうでもな。未だに銘々思惑だけの理を説いてならん。ならんところ付けられまい。よう世界中一時始められた。どれだけの理とも分からん。日々の心の理がある、又あたゑあるが分からん。どういう事もならん。不自由は銘々の心から。銘々どうしよう、一時どういう事を思う。あすこへ行たらと思う。理のない所に理はない。運ぶ事情運んだ後へ、一つな一時心得ん。分かろまい。油断ならん。日々運んで居る。互い互いの心の理を日々という。別段何も案じる事は要らん。これまで難しい中を通り来たる。往還道は通り難くい、細道は通りよい。運ぶ日々が往還、運ぶ理によって細道という。日々とも月々とも年々ともいう。この心掛けで運ぶよう。 |
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明治二十三年一月十三日夜 |
初席及本席の件につき伺い。(前のお指図により中山会長より取決め下されしには、初席の者は会長と事務所一人、先生方一人、三人立合の上、身の内御話八つの埃の理を説かせ試験をする事、試験済の者は別席に掛かる事、本席に出る時同様の上、本席を取扱う。もしも試験に合格せざる時は、日を経て又試験をする事に定め下されしが、これで宜しう御座いますや伺い)
さあさぁ尋ねる事情、事情というは一時取り調べ、取り締まり中に何か諭しやい、分からん事情は分けてやる。急がしい忙しいと言うて、これ分からんなりに通り来た。十分の理は些かである。一寸の理はやれやれタンノウの理運ぶ理もあり、一時これをこうして信心の理が難しい。貰うたとてじいと納してある者もある。貰わん先心の理に合うて一つの理がある。これは生涯の楽しみの理もある。世界諭して心の理もある。たゞ授けだけ貰うた、これでよいという者もある。分からん者授け、世界十分通るところの理によって、一夜の間にも授ける者もある。三年五年貰いたいと信心の者もある。うっとしい難しい者もある。心の宝を求めて居て、世上の理を通る。これは不愍じゃな。何時渡すやら知れん。 |
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明治二十三年一月十七日(陰暦十二月二十七日) |
岩崎新兵衞娘おさく十七才縁談願い。
さあさぁ心と心と一つ/\の理見て運ぶまでやあろまい。道の事情、何時なりと事情、と言う。 |
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明治二十三年一月十七日(陰暦十二月二十七日) |
岩崎新兵衞四十九才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、よく聞き取れ。さあさぁ長らえて一つの事情運ぶ。一つの理を通る。日々の事情運ぶところは受け取る。日々の事情一つ、内々一つ思う一つの事情一つの理。なれど、何かのところ聞き取れ。心一つ治まり、内々事情一つの事情、何思う事はないもの。日々思う事情一つの事情、運べども尽せども一つの事情、何か聞き分け。身上の事情ある事情聞き取れ。思う身上速やかなれば何不自由はないない。人間一つよく聞き分けくれ。何不自由もなき、思う事もない。身上不足あれば、どういう理間違うてあろ。世界一つの理という、心に案じ一つの理がある。身上不足ある。世上一つの理である。よく聞き取れ。成る程の理が治まれば身も治まる。世上の理どんな理分からんも、世上を見てタンノウは真の誠の理である。よく聞き取れ。成る程の理を治め。 |
同時、同人小児おせつ五才身上願い。
さあさぁ尋ねる、前々理を諭し、一つの理から諭しおいた。日々内々小人諭しと言う。その事情ある。銘々身上に障る。二つ理は言わん。一つの理という。 |
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明治二十三年一月二十日 |
今村斧太郎二十四才(大阪内本町橋詰町天恵四番)。
さあさぁ段々席返し/\の席をして、さあ一日一夜一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内というは神の貸し物借り物、心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ面々精神一つの理にある。日々常、日々常に誠一つ、誠の心というは、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。よく聞き分け。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つこれまで運ぶという尽すという中に、一つ互いや助け合いという、互い助け合い、これは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で、助ける理が助かる。これまでの理は内々銘々の事情理に治め。これより先永く事情には、第一一つの理の諭し、日々に家業という理が一つ第一、内々孝心という理が一つ第一、二つ一つは天の理と諭しおこ。いついつまでも変わらん一つの理に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治二十三年一月二十一日(陰暦閏十二月朔日) |
西沢増吉三十五才(滋賀県近江国蒲生郡中山村河原町分教会二十四号)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日一夜一つ心の理を以て一つ席。席順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するに、難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、皆な神の貸し物借り物、心一つ我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る、直ぐと返るが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程者、成る程の人というが、常に誠一つの理が自由という。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互い助け合い、互い助け合いは諭する理。人を助ける心というは真の誠一つの理で、助ける理が助かるという。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情銘々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡そ。さあさぁ授きよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年一月二十一日(陰暦閏十二月一日) |
天野善七身上願い(郡山)。
さあさぁ身の内/\の事情尋ねる。尋ねるからは一つ諭しよ。よう聞き分け。難し事は言わんで。何をいかん/\こゝどうせこうせ、これは言わんで。段々人間程事情のあるものはない。何を思うも、身上のうては、どうも仕様ないで。この理聞き分けてくれ。何思うも思うまい。思うも天のあたゑ、暮らすも天のあたゑ。日日暮らすに、身上事情案じる。案じる事は一つ、何かの事情案じばかりではどうも仕様ない。案じる事は更にもないで。さあ何にも案じる事は打ち払い、楽しみばかり/\心なら、皆な受け取る。案じる心を打ち払い、心に理を治めるなら、身は直ぐと治まる。 |
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明治二十三年一月二十二日(陰暦閏十二月二日) |
大西由五郎五十六才(大和国吉野郡平沼田村心勇講周旋方)。
さあさぁ段々席返やし/\席をして、さあ一日一夜生涯心一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、生涯の理を諭しよ。生涯の理諭するにはよく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という、身の内というは神の貸し物借り物、心一つ我が理。心の理というは、日々常という日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常日々常に誠一つ、誠の心というは一寸には弱いよう皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。よく聞き分け。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶという尽すという中に、互いや助け合いという。互い助け合い、これは諭する理。人を助ける心というは一人の誠一つの理で、助ける理が助かるという。これまでの理は、よく聞き分け。内々事情銘々の事情理に治め。これより先は永くという事情には、第一一つの理の諭し、日々に家業という理が一つ第一、内々さあ互い孝心という理が一つ第一、二つ一つは天の理と諭しおこ。いついつまでも変わらん一つの理に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、あしきはらい助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三三々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治二十三年一月二十三日 |
飯降政甚兵神分教会へ修行のため暫く趣くの願、清水与之助より。
さあさぁ尋ねる事情、暫く修行のため、心身上修行のため。 |
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明治二十三年一月二十四日 |
増野正兵衞身上の居所昨日より、大便の後に血が下り、本日又左の奥歯少し痛むにつき伺い。
さあさぁ皆な事情尋ね掛ける。さあさぁどういう身のこの事情まで心得ん。どういう事であろう。日々の事情尋ね、事情諭し身上聞いた。生涯前々伝え、ようよぅの日が治まり、どういう事、どういう理、月々年々の理を、一つの理よく事情聞け。大望大層一つの事情、運ぶだけ日々に治まる。日々に理を多く、どういう事、身は案じる事はない。道のため日々に運ぶ事情案じも要らん。どんな事も治まる。何時どんな事があるやろうとも安心、どれだけ案じも一切これまで。見れど聞けども治まる。日々の理、中の中一つの理どういう事である。一つ放っておかんという。一手一つ日々に治める。案じる事は要らん。よう聞き取って貰いたい。 |
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明治二十三年一月二十五日 |
飯降政甚の供致し、本日帰会致しますと清水与之助より願い。
さあさぁ尋ねる事情、暫くという。修行理のため、まずまず日々のところ、何か順序尽す一つの理と運ぶ一つの理という。修行のため、日々尽す事情、第一事情一寸のところ、一日の日という。いつまでとは言わん、日々のところ、成る/\の事情、まずまず成る順序運んでくれるよう。 |
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明治二十三年一月二十五日(陰暦閏十二月五日) |
清水はる身上願い。
さあさぁ身のところ/\、心得ん事情/\、前々以て尋ね事情に指図してある。何時どんな事を見るとも聞くとも案じる事はない。前以て一つ指図、何かのところ長らえて事情尽す、一つの道という。真実が分からん一つの理、これより助け一条一日の日より理を渡す。しいかり受け取れ/\。授け/\どういう授け、かんろう台の授けを渡すで。しいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年一月二十五日 |
清水与之助身上願い。
さあさぁ身上一つ心得ん事情、左程事情にも成らん、心得ん思うところ聞き取りくれ。一寸始め掛け一寸の理、どういう理、よう聞き分け。一つ心に持って日々という。治めにゃならん。どんな事を聞く、どんな事を見たとて一つの理、今一時世上世界一つの理。どちらへ帰ろうか、どう成ろうか、今一つの道。心、心得ん/\、まずまず日々のところ定めという。事情ある。どんな事を聞くやら見るやら、前々元々の事情、これからの事情。話し一つ筆に記し、どんな事も記してある。眺めて日を送れ。何かのところ始まる、何かの事見る、前々伝えたる、前々の道という、よう聞き取ってくれるよう。身上心得ん一つの理も諭しおこう。どんな事を聞く、どんな事も見る。前々知らしおき/\案じる事は要らんで。 |
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明治二十三年一月二十五日(陰暦閏十二月五日) |
上野きく願い(梅谷四郎兵衞妻の母)。
さあさぁそれぞれ尋ねる事情尋ねる。心一つの理があれば日々という、暫くという。何でも彼でも成る程日々に治めるがよい。日々に楽しみばかりの理ばかり。 |
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明治二十三年一月二十五日(陰暦閏十二月五日) |
梅谷たね身上願い。
さあさぁ身上/\、身上に一寸不足なる。身上不足どういう事である。何かのところ、一つ/\理を一時一つの理、日々月々年々の事情、さあ一時という、これでこそ楽しみの道。日々のところ身上尽せども運べども一時十分道である。治まりあってまずまず暫くのところ、結構の理は表にある。世上にある。又々タンノウ一つのタンノウの中、又一つ一時の間暫くという。十分道は世界にある。なれど内々日々という、思う一寸身の事情、どういう事であろ。身は案じる事は要らん。聞いておかねばならん。一時の理があって内々という。暫く心を鎮め。これまで思うて日々という。十分の理は世上という。成る程の理世上にある。これまでの事情を見て成る程と思え。身上は治まる。 |
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明治二十三年一月二十六日 |
河原町分教会部内甲賀支教会の儀につき伺い。
さあさぁ随分/\分からんところ、分かるところまで一度/\の事情、一度の開く開かん事情もある。たゞの一時先々幾重の理も運んで居る。日々に急く理が遅れる。なれどなれど急く理で遅れる。年限の理を心に持って、よう諭してやるがよい。 |
押して願い。
さあさぁ運ぶ事情、随分一つの理を治めて十分理が治まる。日々の理、月々の理、年々の理、治める理、治まらん理、日々の理にある。急くでない。急く事情よう間違う事情、理で治まらん。速やかの事情、どちらの事情も一つ/\話してくれるがよい。 |
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明治二十三年一月二十六日 |
飯降さと身上願い。
さあさぁ身上一寸のところ、一寸の理、どういう事や知らん。さあさぁ身上のところ一寸不足、何か間違う、どれが間違う。事情不足なる、日々という身のところ、日々のところ少し不足という。何かよう聞き取って思えば事情身上心得ん。それからそれの事情、段々の思惑あろうまい。世界に長らえて長らえ事情、これまで余儀なき一日の日は越すに越されん。一つ/\不自由/\通り来たる。遠くの事情、近くの事情、これ一つ/\運ぶ。何か分からせん。歎きは一つも要らん。何か順序日々という。案じ一つも要らん、歎き一つも要らん。何年経ち、長々の事情思わずして、段々日々という。順序の理を聞き分けて。 |
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明治二十三年一月二十六日 |
増野いと左の腹骨の痛みにつき伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身に心得ん。日々という、まず一つの楽しみ、一つの心一条何かの事情、何にも案じる事は要らん。一日/\の事情、旬々の理明らか/\。 |
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明治二十三年一月二十九日 |
小笠又右衞門頭咽喉の障り伺い。
さあさぁ事情は因縁尋ねるところ、因縁事情、因縁の事情はとんと分からせん。心で諭して身上の事情、一寸は大層。早く聞き分け。早く事情まずまず暫く踏ん張らねばならん。因縁の事情、どれだけ因縁と言うても、たゞ因縁では分からん。因縁の理を諭して、身に不足なるは、よく聞き分け。一つの理を聞き分け。因縁の理を鮮やかと、この理を諭してやってくれ。 |
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明治二十三年一月三十日 |
植谷元治郎二十二才(山城国愛宕郡大原村周旋方)。
さあさぁ段々席返やし/\の席をして、さあ一日一夜生涯。心一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかと言う。それ人間という、身の内というは神の貸し物借り物、心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情いかなる理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常、日々常に誠一つ。誠の心というは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理、よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶという尽すという中に、一つ互いや助け合いという、互い助け合い、これは諭する理。人を助ける心いうは真の誠一つの理で、助ける理が助かるという。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す理は、内々の事情理、銘々の事情理に治め。これより先永く事情又先永く事情には、又一つ第一一つの理の諭し、日々には家業という理が一つ第一、内々互いいついつまでも孝心という理が一つ第一、二つ一つは天の理と諭しおこ。いついつまでも変わらん一つの理に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年正月 |
大阪天恵五番講元小松駒吉廃業につき伺い。
さあさぁ一時一つ運ぶ/\中、一つの心、これは十分受け取るところなれども、世上の気休み、一寸世上の理も休めとかねばならん。世界道理上の理も済ましおくがよかろうという。 |
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(2月) |
明治二十三年二月三日 |
清水与之助建家建添いの儀伺い。
さあさぁ日々のところ、どういう寄る思い、互い/\真実話しやいのところ、真実一つの理に委せおく。 |
押しての願い。
さあさぁどうしたらよかろ。心寄せ許そ。何時なりと掛かるがよかろう。 |
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明治二十三年二月三日 |
飯降政甚の伺い。
さあさぁ尋ねるところ、身上一寸の事情、どういう事である。案じる。たゞ一つ修行という、深きという。これからどうでも思う。日々のところ治まり難ない。それよりの事情計り出す。日々どうでも思う、大抵何も一寸修行という。修行の理は分かりて居る。身上の事情あってはでき難ない。速やかになる。暫くのところこれどうであろ。深き何でも十分の学をし、十分の学を治めよう。智者学者あっても何にも治まらせんで。一つの理を始め掛け、日々暮らさせたい。思う道もう暫く。日々の理、事情より治まる理がなきという理を治めくれるよう。 |
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明治二十三年二月三日 |
本席東京行伺い。
さあさぁ遠く事情/\といえど、一度は連れ行くで/\。一時身のところ知らせある。心に理が治まる。身が速やかなら、それまではいつとも分からんで。 |
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明治二十三年二月六日午前五時 |
本席身上俄に腹突張り御障りにつき願い。
さあさぁさぁさぁ長らえての事にいつやらの話し、どういう話し、もうこれ言うてるうちや。映るで/\。前々からの話し、一日という日がある。これまで前々に伝えてある。聞いて居るやろ。分かり難ない。いつの事やと思うて居る。何時とも分からん。よう聞いておかねばならん。事情知らそ。身上早い目に知らしてある。これまで細道随分通れる、往還道は通り難くい。往還道は世界である。細道が通りようて往還通り難くい。何でやと思う。細道一人の道、往還世界の道。いかなる道始まる。日限の理数々見える。世界のところ見え掛けたら急がしい/\。もう一時何時とも計り難ない。一日の日/\、急がしうて/\ならん中に難しいのやで。どんな事あっても治め掛けたら一度に治める。道が難しい。皆んな揃うて真実の道さえあれば、どんな事でも治める。一時世界一寸の理であろまい。多くの中が難しい。多くの中に世界の道理、今一時人を毀つでほこりが立つのやで。世上の道が狭く成る。人さえ毀たねば人の事を悪く言う事はない。人を毀つで、あちらからこちらから眺める。あの者この者が何でも実々の道を通るに、悪く言うたら善き道とも、助け道とも言うまい。日々の道を通ろうと思うては、人を毀ったり悪く言うてはどうもならん。人を毀って、何ぼ道を神が付けても、毀つから道をないようにするのやで。急く事情は要らん。偉い者に成ろうと思うたらどうもならん。皆なたけ/\の人間。偉い者に成ろうとて一時に成らん。人間一生と言うても、人間の一生の事が急いてはいかせん。末代の道やもの。急いてはいかせん。天然自然の道に基いて心治めてくれるよう。 |
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明治二十三年頃二月十二日 |
中井宗七身上願い。
さあさぁ身のところ/\心得ん事情、どういう事であろ。日々の事情心得ん。日々の事情、身のところ日々心得ん。どういう事である。身のところ心得ん。いかなるも理、よくよく聞き分けくれるよう。難しい事は一つも言わん。長らえて事情、いかなる理どんな事も治まれば。どんな事情もそれぞれ銘々思案。よく聞き取って思案。身のところ案じる事は要らん。一つの尽すといえども、身のところ日々忘りようまい。一つの理聞き分け。まずまずこうして速やか。何にも思やせん。身がどうなろ、日々忘られまい。事情聞き分け。治まればいついつ思えば身のところ、内々それぞれ家内それそれ運ぶ事情尋ねる。一つの事情治まれば、身も治まる。身のところ案じる事はない。身のところ治まれば、世上の理を見てこれだけ事情タンノウ。これだけいずれ/\前生一つの理のサンゲ。いかなるも心治めくれるよう。 |
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明治二十三年二月十五日夜 |
梅谷四郎兵衞三昧田前川方へ行く途中、車より落ちて手腰きつく打ち痛みにつき願い。
さあさぁ心に掛ける事要らん。何にも心に掛ける事要らん。 |
押して願い。
さあさぁ心に掛ける事は要らん。どうもならん一日の日/\、さあさぁ朝の晴天という。一夜の事情どんな事情もあるか分からん。身のところに左程一つの理という。どんだけの急くという事情に、又急く事情がある。一日の晴天案ぜる事は要らん。どれだけ急けども急く事情がある。どちらで尽すも同んなじ勤め方、内も外も出て運ぶが同じ事、同じ事情、何も心に掛ける事は要らん。 |
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明治二十三年二月十五日(陰暦閏十二月二十六日)夜 |
増田ならえ身上の障り願い。
さあさぁさぁ尋ねる一条/\、第一身上一つの理、さあさぁ何が間違うであろう。銘々日々勤めるところ、銘々掃くに掃かれん一つの事情/\、銘々前々掃くに掃かれん事情/\、さあさぁ心一つの安心という事情を、早く/\諭してくれ/\。前生/\因縁一つの事情、掃くに掃かれん一つの事情、世界のところ見分けて、さあさぁ一つのタンノウ早くタンノウ。 |
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明治二十三年二月二十二日(陰暦正月四日) |
藤井幾太郎四十九才(備中小田郡笠岡真明組)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席をして、さあ一日の日というは生涯心。一つの理を以て一つの席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。席に順序一つの理は生涯の理を諭する。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん、こら言えん言わんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内というは、皆な神の貸し物借り物心一つが我がの理という。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも、日々に皆な受け取る。受け取る中に、ただ一つ自由という一つの理。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々の精神一つの理にある。日々という常という、日々に常に誠一つ、誠の心といえば、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返やすが一つの理。よく聞き取れ。又一つ一名一人の心に誠一つがあれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由という。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽すという、運ぶ尽す中に、互い助け合いという、これは諭する理。人を助ける心は、真の誠一つの理で、助ける理が助かる。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情の理銘々の事情の理に治め。これより先永く変わらん事情に。さあさぁ段々の席/\返やし/\の席順一つ、一つの理一つの心、さあさぁ一日一席事情いついつ事情、変わらん一つの心。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を授けよう。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、三遍又三遍/\三々々の理を授けよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年二月十六日朝 |
本田分教会地所買受けの事、井筒、堀田、中川、寺田、今川、山本、桑原の七名より願い(芦津分教会)。
さあさぁ地所尋ねるところ/\、前々伝えたるところ、詳しく伝えたる通り。悟りが違ってはどうもならんで。大層は要らん。小さい所から掛かる。小さい所から大きい成るが理。大きい事すれば皆な勇むであろう。それでは日々の事情が重なる。よう聞き分け。頭から大きい事情は望まん。小さい所から掛かるなら、生涯の理が治まる。小さき事情によって天然の理という。小さきもの大きく成るが理。よく聞き分け。急ぐ事情遅れる/\と言えば、どういうものであろう。 |
押して、地所は前々の所にするが宜しきか、他で借り受けるが宜しきや伺い。
さあさぁその所は、どちらなりと。どちらならと言えば、一つの理を諭して欲しいと思うやろう。そこは成るよう行くよう。さあさぁそこは心一つ運ぶ理に治め/\。 |
押して、風呂の願い。
篠森教正来るにつき、政府へ運ぶ願い。
さあさぁ尋ねるであろう。尋ねる一つの理を悟って、諭す事情よく聞き分け。どういう古き/\、一つ元親という、五十年以来それより一つ始め。その事情一代の事情、艱難の事情、後々心一つ治まる。一日の日という。何かのところも聞き取ってくれるよう。何が成らんやない。親と元というこの理、心一つ治まれば皆な治まる。どうせこうせこれ言わん。急く事要らん。 |
教祖五十年御苦労下され、後は中山会長の名前に替わり、その道理で御座いますか、山本利三郎より押して願い。
さあさぁ日柄経ち、年限変わり、どういう事も何処から変わりた事情、見るやら聞くやら分からんで。これだけ事情諭しおこう。 |
押して、前々お指図、井筒の所も、外にて大きい借家にても宜しきや願い。
さあさぁそのところ、どちらなりとも十分、どちらと言えばよいと思うやろう。さあさあ皆な心一つに運ぶ理に治め。 |
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明治二十三年二月十六日 |
増野正兵衞食物を上げ、右の足のきびす痛み、道興夜々泣き、乳を戻すにつき伺い。
さあさぁ尋ねる/\。小人夜々、又一つ銘々不思議身に心得ん。よう諭しおこう。一寸摂理という、摂理心に案じ、一つよう諭し切り、諭し第一、一寸まあまぁこれまでのところ、どういう事情幾重事情、年限の事情年々の事情、諭し/\ようの理を思う。何かのところ、聞き取って一日の日どんなせつという。一寸危なき怖わき事はない。付けた道よう事情聞き取って、事情は因縁付いた。一つ因縁通さにゃならん。不思議/\、今日は一つの理で不思議/\。世界の理、何か成る事情、成る一つ、成らん事情一つ。心は大きい。どんな世界、一名/\因縁。難儀さそう、不自由さそうとは弘めん。難儀さそう、不自由さそうとは話せん。いかなる理を聞き分け。不思議見る、聞く、始まる。どんな道も登らにゃならん。因縁の理を定め。一日の日という。 |
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明治二十三年二月二十八日 |
隣家地所買入急にする方宜しきや、暫時見合わす方宜しきや、増野正兵衞伺い。
さあさぁ一名一人より尋ね出る。前々一つの心一つの理、何かのところよくよく聞き分け分かろう。日々に治まる。不安という。不安に持たず、持たさずこれが望み。一寸のところ、まずまずのところ、一時叶わん。一つの心に談示持たず、一日という。どうでも成るで。取り扱いどうでも成る。どんな事でも通さにゃならん。一寸暫くのところ、これだけあたゑという。そのまゝ安楽。誰にこう、誰にどうとは要らん。一時のところじっくり。あたゑ一つのところ何も案じはない。前々あたゑを以て、一つ何か事情暫くそのまゝ。 |
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明治二十三年二月二十八日 |
増野いと産後下りもの及道興夜々泣くにつき伺い。
さあさぁ身上一つ心得ん。安心又一つ。夜々のところ、どういう事であろうと思う。何か事情、身上の事情、安心身の内より発散、世上一つの理というは、難し事情通る。どうなりこうなり通る事情、案じる事は要らん。速やか成るで。どう成ろうこう成ろう、一つ案じ掛けたらどうもならん。一日の日大抵でない。すっきり事情治めば、生涯楽しみ。事情を以て一つ案じ掛けると、どんな案じにゃならん。小人の事情鮮やか一つ指図。何が間違う事情は要らん。一日の日やれやれ、生涯身上も速やか、治まる事情諭しおこう。何が万事取り扱い、この事情心得ん。談示幾重の事情も諭し合い、まずまず一日の日、一年の日聞き分け。治める理、話し通り指図通り。一日の日という。一時余儀なき旬、一つの理を以て一日という。どんな談示する、一年の掛かり、年々の理という。何かのところ、どうしようこうしよう、どうでも成らん。一つ成るにも一つの理、鮮やか一つの道を通り、一寸今日はこれだけ聞き分け。一つの理と案じる。今日は聞き分け日々の事情、穏やか一年一つの掛かり、どんな談示するなれど、神一条計り難ない。世界も内も一つ理という。神一条第一世界の事情立て、立てさせ立てさする。世界の理を勤めにゃなろうまい。一名一人の理、又々の理聞かしくれるよう。神の諭し、神の理を諭して日々取り扱いという。 |
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(3月) |
明治二十三年三月四日 |
増野正兵衞、先日小人障り、又家内障りによって、日々取扱いの事を御聞かせ蒙り、いかなる取扱いにてありますや、色々考えますれど分かり難きにつき押して伺い。
さあさぁ前に事情諭し、案じる。小人一つ案じるでない。よう聞け。一人大抵一つの理。よう事情聞き分け。どうせこうせこれは言わん。事情聞き分け。心得ん。小人どういう事である思う。順序/\十分治める中心得ん。事情案じる/\。事情案じんよう聞きたる、早く治めにゃならん。どういう事を見るやら、日々心ばかりを案じる。日々のところ/\、随分何か秘そやかという、心得ん。十分日々の処、随分秘そやかついついの理が現われる。よう暫くのところ秘そとす。取扱い十分諭す。何かのところ諭す。秘そやか暫く。何かのところ、聞き取りくれるよう。どういう事、こういう事、世界の道難しいてならん。なれど月々経てば変わる。暫く秘そやか。日々取り次ぐところは十分諭し、よう聞き取りくれるよう。 |
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明治二十三年三月四日(陰暦正月十四日) |
永原村岡本善六伜栄太郎十八才身上につき願い。
さあさぁ一時身上のところ、身上一つ心得ん。どういう事でと思う。一時案じる事は要らん。一日これより/\、一つそれより成るところ、聞くところ、世界の事情、一夜のこう治まれば重々の理。順序一夜の理治まらん。一つの理に運び改め。一つの理に鮮やか。世上見る、聞く。一夜の理を見て順序の理、一時の理、早く/\聞き取れ。一夜の理が実々、まずまずの一夜の理。又心得んと言えば世界の理を運べ。それより一つ事情の案じはない。一夜のためし、一夜十分一つの理。まず心得ん/\、世界見る聞く一つの理。 |
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明治二十三年三月六日(陰暦正月十六日)午前九時 |
上田ナライト心いずむにつき、暫く本人の言う通りにしておいて宜しきや、又十分話しを聞かしたもので御座りますや伺い。
さあさぁ日々のところいずむ。一つの心というは、心の理でいずむ。どういう理でいずむと思うやろう。これまで話しを聞いて、幾年何年の理も聞いてある。楽しみやろう。前々生涯の理も諭しある。そばそばの心、はたはたの理、神一条の道は心に分かり有って分かりない。内々の事情という。今暫くのところじいとさしておくがよい。もう今の間に勇んで出て来る日がある。この理をよう聞き分けておけ。 |
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明治二十三年三月十五日(陰暦正月二十五日) |
阿波国板野郡斎田村支教会開筵式の願(撫養支教会)。(陰暦二月十九日鎮座祭、陰暦二月二十日開筵式、陰暦二月二十一日大祭式)
さあさぁ一日の日を尋ねる/\、尋ねるは並大抵での理を外れぬよう。一日の日心おきのう許そ/\。速やかな一つ速やかに許すで。十分の理を治めるで。さあさぁ心おきのう勇んで一つ尋ねるところ/\、尋ねるは順々の理に委せおく。 |
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明治二十三年三月十五日 |
西川喜平三十八才(大和国高市郡石川村周旋方)。
さあさぁさぁ段々の席又々の席もしい、一日の日を改めて、一日の日に席をする。難し事は言わん。ようこれ聞き分けねばならんで。人間というものは、身の内は神の貸し物、我がものというは、心一つだけが我が理。さあさぁ常々に誠という心あれば、世界と言う。さあさぁ内々常々に真の誠という理があれば、銘々にそれ内々も睦まじいという理が治まる。又、これまでの互いや助け合いの理は、こら諭す理である。常々内々誠の理があれば、それ人を助けるには真の誠というのは、真の誠の理が助け助かる。さあさぁこれより又一つ授け/\/\/\、コウノウの理を渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍又三遍三々々の理を渡そ。しいかりと受け取れ/\/\。 |
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明治二十三年三月十五日(陰暦正月二十五日) |
正木くま身上願い。
さあさぁ身上の事情尋ねる/\。諭そ/\。身上の不足なるは、余儀なくの事情、余儀なく事情早く知らせ。さあさぁ案じ一つ/\案じ一つの心を除けて、早く一つ。身上に不足あれば、案じる。案じる心日々という。日々の案じは一寸は踏ん張る。日々の案じ心何の理も速やかして願うよう。一寸は踏ん張らにゃなろうまい、踏ん張らさにゃなろうまい。 |
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明治二十三年三月二十日(陰暦正月三十日) |
藤本喜七二十一才(真明組備後国安那郡上竹田村周旋方)。
さあさぁ段々の席/\返し/\の席をして、一夜生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理よく聞き分け。生涯の理諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。そら人間という、身の内という、皆な神の貸し物借り物、心一つが我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう理、どういう事情、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ、誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐに返すが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじい一つの理が治まる。そら世界という、成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互い助け合い/\は諭する理。人を助ける心は真の誠一つの理で、助ける理が助かると言う。よう聞き取れ。これまで運ぶ尽す一つの理は、内々事情銘々の事情理に治め。これより先永く事情に。又一つ、所々一つ日々という、日々には家業というこれが第一、又内々互い/\の孝心第一、二つ一つ天の理と諭しおこ。いついつまで変わらんよう、変わらん事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授きよう/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を渡しおこ。さあさあ授きよう/\。しいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年三月二十日(陰暦正月三十日) |
高田嶺太郎三十一才(真明組備中国小田郡茂平村笠岡周旋方)。
さあさぁ段々の席/\返し/\の席をして、一夜生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせ、これは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、皆な神の貸し物借り物、心一つ我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心というは、一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじい一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人と言うが、常に誠一つの理で自由。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互い助け合い/\は諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で、助ける理で助ける。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情銘々の理に治め。これより先永く助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさあしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年三月二十一日(陰暦二月朔日) |
森本儀三郎妻りと三十二才身上願い。
さあさぁ身上迫り切り心得んところ々、諭しおいたる分かり難ない。十分迫り切り大層大層。一寸掛かる掛からん事情、早く事情早く行くがよい。一時分かり難ない事情、早く行て事情、人間心一つの事情という。 |
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明治二十三年三月二十一日 |
深谷源次郎願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、さあよう聞き分け/\/\/\。十分/\尽してある/\。十分に広やかにしてくれるようと、指図しておこ。 |
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明治二十三年三月十七日(陰暦正月二十七日) |
お授け順序に付き、本席は二月三月世界どうも通り難くいと御聞かしあり、そこでひっそ/\にしてと御話しありましたが、本席順席如何致しまして宜しきや伺い。
さあさぁ秘っそ/\にして、その日/\の旬を見て、秘っそにして三名、昼でも夜深でも大事ない。秘っそにして取り計らい、取り扱い、皆な渡さにゃならん。 |
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明治二十三年三月十七日(陰暦正月二十七日) |
御守はこれまで教祖の御衣物を御守に用い来たりしに、皆な出して了いになり、この後は如何に致して宜しきや伺い。
さあさぁ尋ねるところ、守いついつ続かさにゃならん。赤衣という、いついつ続かんなれど、そうせいでもいと、何尺何寸買うてそうすればよかろうと思うなれど、赤き着物に仕立てゝ供え、これをお召し更え下されと願うて、それを以ていついつ変わらん道という。 |
御霊前へ供えますや、本席へ御召し更え下されませと御頼み申しますや、どちらでありますや願い。
さあさぁこれまで住んで居る。何処へも行てはせんで、何処へも行てはせんで。日々の道を見て思案してくれねばならん。 |
押して、御霊前へ赤衣物に仕立て、御召し下されませと御願い致しますにや。
さあさぁちゃんと仕立て御召し更えが出来ましたと言うて、夏なれば単衣、寒くなれば袷、それぞれ旬々の物を拵え、それを着て働くのやで。姿は見えんだけやで、同んなし事やで、姿がないばかりやで。 |
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明治二十三年三月十七日(陰暦正月二十七日) |
桝井伊三郎身上の障りにつき、刻限の事情御諭あり。
さあさぁ身上の事情尋ね出る。いかなるも刻限の事情話たるなれど、話すに話されん。皆なそれぞれの心、夜に知らせたい/\。なれど諭す事が出来ぬ。見えん見え難くい心尋ねるである。尋ねるから話し掛ける。一つどういう事、刻限余の儀外の儀は諭せん。長く分けとは言わん、分けとは言わん。出て来る見る、尽しながら、見るに見られまい。秘っそ/\諭しおいたる話し、一時二月三月のところ通り難くい。何彼の事秘っそ。取次事情難しい。よう事情聞き分けくれるよう。一時話し聞かさにゃならん。聞き分ける理もあろ。見分ける理もどういう事であろ。大道は難しい通り難くい。これまで往還道難しい。十分取り決まるよう。 |
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明治二十三年三月十七日 |
心勇講へ分教会所御許しの願い(城島分教会)。
さあさぁ十分治まり、所変わって一つ。これまでどうもならん。その日治まる事ができぬ。それぞれ心を揃え、こういう心を定め。許そう/\。 |
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明治二十三年三月十七日 |
河内国志紀郡柏原の里に、柏原分教会設置の儀御許し願い、会長山本利三郎(中河分教会)。
さあさぁ前々伝えある理は、十分許すであるところ運ぶ。まだまだ順々一度のところ理は運ぶがよい。 |
本部長より押して御願い。
さあさぁ許すところ、たゞ一つの心、十分の心、許してやるがよい。 |
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明治二十三年三月十七日 |
増野正兵衞毎朝腹痛み下るにつき願い。
さあさぁ身上一日の日印、一日の日の仕様、どういう事であろう。事情聞き分け。どんとこれまで何でも通さにゃならん。十分受け取るところ、世界の事情、十分運ぶ。十分受け取る。一日の日事情、小人並大抵の事でない。一人のあたゑなか/\。二人夫婦その中一つ、三人夫婦可愛い一つの理、頼もし一つの理、心一つを定め。身の内は心の理かと、一時の理が定まるという。 |
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明治二十三年三月十七日(陰暦正月二十七日) |
飯降政甚大祭に帰りしにつき、又々神戸へ出越すの願い。
さあさぁ修行/\、学問上十分という、心通して修行。学問上何が違う、彼が違う、どういう事であろう。身上どんと不足なれば、どうする事もできん。どんと不足あるとて指図一つで速やか。何年幾年了えたら、身上どんと不足成ったらどうもならん。修行のところ、身上不足取次何も案じる事はない。修行のため、銘々身上磨きに出るのが修行。通さにゃなろまい。修行という、心の身を磨きに出るのや。修行、大切に扱うては修行にならん。そら水汲みや、掃除や、門掃きやと、万事心を磨くのが修行。そこでさしてくれるよう。 |
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明治二十三年三月十七日 |
清水与之助これより、飯降政甚の供致し神戸へ出越す願い。
さあさぁ暫くのところ、修行のため、先々話したるところ、心に掛けずして取り計ろうてくれるよう。 |
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明治二十三年三月十七日 |
清水与之助身上の願い。
さあさぁ身上から尋ねる。又一つ指図どういう事であろう。思案すれど何が違うであろう。身上心一つの一人の事情という。それぞれ運ぶところ、日々のところ、結構十分はさん。世界どう心に掛かるなれば、身ははさん。一人のところ、世界から十分はさん。夜のところ一つの理を思う。どんな事あっても何も案じる事は要らん、身上案じる事は要らん。 |
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明治二十三年三月十七日 |
井筒梅治郎一人で行き、立売堀三丁目家屋敷買受の件伺い。
さあさぁ尋ねる事情、前々事情一つの事情諭し、いずれこう言えば治まる。一つどうであろう/\、心の安心出けようまい。今日して明日として同じ事。何処にどうして、何一寸も構わん心の理が第一。心の理が治まり付かねば、どんな名を付けても何もならん。実際多くの中が治まりという。 |
押して、借家と右家買取るとどちらが宜しきや伺い。
さあさぁどちらでもよい。いっそ小さきところから/\、大きく成る理。どうこう成らんと言うでない。たゞ心治まる所/\、心の治まらん所には成らん。子供の寄り合う所が一つの理。あちらから妬む、こちらから妬む、身が悩む。治まらん。どうでも一つ治まりという。あちらから妬む、こちらから妬む、という理治まり成らん。一時一つ運ぶ。いつなりと治まるという。 |
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明治二十三年三月十七日(陰暦正月二十七日) |
高井猶吉小人目かい障り伺によって同じ事情聞かせ下され。
さあさぁ皆な身上目のところ尋ねる。一つ悪しき事情理を尋ねる/\。尋ねにゃ分からん。何処/\なれば一つの道、同じ理諭したる事情聞き分け。日々の事情聞き、たゞ賑やか事情楽しむ。その中事情聞き分け。見えん、尋ねにゃ分からん。一時尋ね速やか。これにゃ諭する理が難しい。諭して成る月々の理によって一つ心得ん、日々という、これの理をよく聞き分けくれねばならん。 |
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明治二十三年三月十九日 |
平野トラの願い。
さあさぁ身上心得ん、尋ねる。どういう事であろう。皆んな残らず尋ねる/\。一つ指図、今一時秘そ、穏やか秘そ/\。日々ところ、どういう事をきても言をか。秘そ一時一つ、どういう事を聞いて、一時一つ分からん/\。仕様ない。これまでどんと一つ、どんなところ通して来た。どれもこれも前々伝えたるところ通さにゃならん。案じる事は要らん。なれど秘そ/\出そ。どういう事、どうしたらよかろうと思う。日々日々取次ぎ十分取次ぎ、日々日々秘そ/\やで。大層/\言わず/\。大層秘そと言う。秘そのところ、大層があれば秘そとは言わん。秘そでも大層、秘そから出た大層治め難くい。そこで大層やで。秘そ先だ/\。控えて秘そならんところ運んで秘そとは言わん。事情聞き分け。どうでもこうでもじと踏ん張りて右へ躱し、左へ躱し、右のものは左へ躱し、左のものは右へ躱し、大層の理は実々の理に運ばんよう。この理上聞き取ってくれるよう。 |
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明治二十三年三月二十日(陰暦正月三十日) |
表の門西へ二十間立壁出来、山沢の宅を西へ引き、西の納屋を裏の地所に引き、教会所の東方建増二間十間、裏の地所三方へ板柵の御許し願い。
さあさぁ仮家、今のところ仮一寸のところ、仮家で狭ばくてどうでもこうでも仕様がない。談示あちら建て出し、こちら建て出し、今一時建て出し取り払うから堅い事や綺麗な事は要らん。ぐるり八方に建て出す。心通り談示通り委せおく。 |
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明治二十三年三月二十日 |
中山たまへを灘の岸田へ預け修行に出す事を、中山会長より御願い。
さあさぁ長らくは要らん。一寸見て分かろうまい。一つ聞いて分かろうまい。もう世界のため、面々身の修行、一つの道を通り見にゃならん。心々幾重ひながたの心、十分の心、よう聞き分けにゃならん。出す事はできんで/\。治まり心、内々心矯め方、心一つの道のため、日々のところ、これまで何にも分からんならん、内々思うた日もあったれど、これから案じはない。どういう日もあるなれど、案じる事は要らん。長くの日は、短こう思うて何かのところ楽しみ。日々又候どうである/\、難しい濁り道払い切り、澄み切りた水が多いと、一寸の濁りは応えんで。 |
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明治二十三年三月二十一日 |
増野正兵衞小人道興夜々泣き、又乳を戻すにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情、尋ね同じ事情、日々諭し同じ一つの事情、諭し聞き分け。一つ/\理を洗い、一つの理を聞き、運ぶ一つ尽す一つ、前々事情諭す中、いかなるも成る程の理を定めみよ。どっから諭するであろう、よう聞き取ってくれるよう。 |
同日、桝井伊三郎の前のお指図の前々伺いのお指図を増野正兵衞見て後に、前のお指図を見るよう、目が霞むにつき願い。
さあさぁ身上のところ一度尋ねる、二度尋ねる。まだ事情に心得ん/\。どれだけの事、日々の事情という事情に、事情が分かろうまい。身上分からん。一つの理という。よう聞き分け。一日々々理を運ぶ。日々随分の勤め、日々通り来る事情心得ん。どういう事で成る。これが違う。分かろうまい。尋ね事情、聞いて事情聞き分け。一時発散できぬ。心に治まり事情間違う。治まり事情がない。日々に諭す事情、世界それぞれ諭するに悟って、一つ身上は心一つの理、何か事情分かる。十分事情諭しおく。前々因縁の理、諭する理である。一時身上これを聞き取って安心。日々の事情、因縁の事情、勤めるが事情、送るが事情、立つが事情。 |
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明治二十三年三月二十二日(陰暦二月二日)夜 |
本席お授け順序、夏は朝か暮に御許し下されるや願い。
さあさぁまあ暫くの間は一席という。夜々とは言うた。又一つには事情の理によって朝ともいう。一席よりならんで。 |
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明治二十三年三月二十四日(陰暦二月四日) |
山沢サヨ身の障り願い。
さあさぁ小人のところ一寸身の障り、いかなる事情案じる。よう聞き分け。どういう諭し、一寸始めよう。何たるところ案じる。よくよく聞き分け。日々という/\、月々という、年限という。何か聞き分け。何かのところ、どうでも見る理あれば年々の事情、日々やれやれ楽しみの事情治め。一寸始め掛け/\。一つ小人障りあれば何よのところではあろうまい。年々の事情見て治めるなら、いついつの事情と諭しおく。 |
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明治二十三年三月二十七日(陰暦二月七日)午後九時三十分 |
本席御身上より刻限。
さあさぁ日々迫る/\。知らさにゃどうもならん。言い掛ける事情治めにゃならんで。さあさぁ先々のところ/\、まあよう思案してみよ。さあさぁ身の内にてこれ一寸障り付いてある。どうも真実なる知らせたい。分からんでならん。十分迫り切る。迫り切らん事には聞きやせん。日を送りて来た。さあさぁ一寸のところから一寸のところ聞きやせん。見えて来たなら後で一つ/\の思案するであろう。大きものや堅いもんやと。大きいやない、堅いものが堅いもんやありゃせん。よう聞き分け。皆な一つどうもならん。何を言うやら分かろまい。理には迫ろまい。なれど日々のところ、身上聞き分け。さあ聞き分けてしっかり事情、何もこれよう聞き分けて事情定め/\。段々に話し取り換え。寄り来るところに早く話し聞かせ。今の道難しいてならん。ならんものにどうせいそうせいと言うたところがどうもならん。これだけの人はどういう理を担ぐ、どうもならん。時節/\到来、時節あちらこちら成る事情は、言わいでも運ぶ、成らん事情は言うても運ばん。遠く事情これだけ働いてこう成らん者はせいと言う。成らん者にせいと言うてできるか。世界という教え一つの理から考えるなら、一つの理も分かるやろう。さあさぁ理を取り換え/\。取り換えねばどんな理が出るやら知りやせんで。元の事情こういう理である。いかなる理も尋ね/\。尋ねるならいかなる理も諭す。こりゃ大き理や。分からんから道を失うような事ができる。今は大きにとこぎり大きもの、何でもない事が大きい事やで。何でもないと思うやろう。よう聞き分けてくれ。さあさぁ追々話しする/\。一度の話しでは取り混ぜである。話し掛けたらどういう事を話し掛けたら、旬々の理を以て一寸長々の道、身の障り、どれだけ一時に諭したい。分からん事情、そこでじっと些か心得んと言うて日を送って来た。今の日柄話し掛けたら段々諭さにゃどういう事も諭する。残念な事が何ぼ積もりてあるや知れん。いっかどあるや知れん。世界という、並大抵でない。眺めうっとしい。小さいようで大きいで。これをよう聞き分けておかねばならん。 |
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明治二十三年三月三十一日 |
深谷源次郎目の障りにつき伺い。
さあさぁ事情以ちて事情尋ねる。日々のところ、どういうもの分かるまい。分かるまいから尋ねるのやろ。一つ聞き取りて何も彼も分かるやろ。これまでのところ、中の中日の中月の中、思うところ多くなる。信者思い/\なりた。道は、往還道は通り難くい。細道は通りようい。細道は銘々一つの心を以ちて世界、往還道は心一つは通り難くい。細道は銘々心一つの理で通りようい。よく聞き分けて、一つの心で多くの中という。元々思い、一つの心で多くの中という。仕切りて身を試してみよ。一つ分かれば何かのところと言う。 |
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明治二十三年三月(陰暦二月) |
高知集談所長島村菊太郎身上願い。
さあさぁ尋ねるであろう。身の処の事情尋ねる事情、所々一つの理を話し、初め初めはとんとはかない一つの理より、三里五里と尋ねる身のところ、一寸にはどうであろう、これ聞き分け。事情定めば直ぐと治まる。生れ更わりの事情、因縁の事情、世界の事情見て身の理を見にゃ分からん。重々の治まりは、いついつ一つの治め方、話し方、第一育てる事情でどんなところも治まる事情、互いというを以て通ればどんなところも通れる。誠は天の理、これ一つには身の治め、一つには治め方、第一これよう聞いてくれねばならん。 |
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(4月) |
明治二十三年四月一日 |
高井猶吉、飯原久吉、熊本地方へ派出致したくこの儀いかゞと願い。
さあさぁ遠く事情、一つ段々道いつともなし、一つの道改め、一つの理、国から段々一つ聞き分け。内から一つはじっとして、内々からそれぞれとの話しも聞かし、国から国へという。他に一つの事情、同んなじ理やで。内々から諭す理と、他に行く所それからそれへ聞き分けてくれ。 |
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明治二十三年四月一日 |
橋本清撫養支教会へ出張につき願い。
さあさぁ尋ねる事情、所々にて一つの事情治まりは年々の理、世界の事情、又一つ道を実理聞き澄まして、実が治まれば実が治まる/\。事情が世界という、実は誠、一つの理が世界という。案じる理は一つはない。心おきのう一つの事情を運ぶがよい。 |
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明治二十三年四月一日 |
山沢サヨ身上願い。
さあさぁ小人一時身のところにて、一つどういう事に思う。一日の日という、さあさぁ一時成らん、どう成ると思う事情であろう。一時何かよう聞き分け。一時成らんところにて、順序一つ/\身のところ、又一つには案じならんところ、どうであろうか、一時一つの理コウノウの一つの事情、世界一つ尽す事情によって、コウノウ一時こういう安心、これ一つのところ、どういう事であろう、事情聞き分け。何も案じる事はない。又一つ段々の道があって諭しおいたるところ、これで安心、又それぞれに話してくれるなら、何も案ぜる事はない。安心の心に成っては居る。もうそうこうと思うて居る。前々一つ小人に立ち還える事情、疑い一つの理はあろうまい。心一つの理が治まらん。いかなる理、神一条の道、一つの理をいついつまでの理見にゃならん。聞かしたら速やかの理を聞き分けるなら、身上はそのまゝ発散。いついつ成る程、幾度の身の障り、先聞き分けるなら、身は直ぐと治まる。今日の治まり前々速やか。先どういう理である。今日の理を聞き分けてタンノウ。前々サンゲ、兄弟計り難ない事情という。よう聞き分けて事情という。 |
押して
さあさぁ分からんか、よう聞き分け。幾名何人の兄弟、親という。小人一つの事情を治めたるは親という。前々の親という事情を治め。何でもサンゲという。今日の日を見てタンノウの心を定めるなら、身の速やかという。さあ身上事情の一つの理、タンノウの理が心に治まればどういう事である。何かある。何をサンゲすれど、又一つという。小人のところ、一つタンノウ。小人の事情から速やか事情あらば、同じ一つの理、前々一つの理、どうであろう、余儀なき事情であろうまい。中に通して見せにゃなろうまい、通さにゃなろうまい。前々急いて運びたるところ、ようこの理を聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十三年四月二日 |
山添利兵衞四十六才(江州蒲生郡山本村斯道会講元)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯、心一つの理を以て一つ席。席の順序一つの理は、よく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、神の貸し物、借り物心一つ我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互い助け合い、互い助け合いは諭する理。人を助ける心は真の誠一つの理で、助ける理が助かる。よく聞き取れ、又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情銘々事情理に治め。これより先永く又々先永く事情に助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう。あしきはらい助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年四月二日 |
和田ひな四十三才身上願い。
さあさぁ尋ねるまで。心得までの事情知らせおこう。妊娠まで。どういうものこういうもの。第一、人の怖わがる、許しまで。第一、案じ/\心試しというものあり、残念/\の理もある。一つの理も治まれば、いついつまでの理も治まるやろ。一つの試しこれ定め。皆々同じ事であろう。たゞ結構と思うだけで理を知らんや、何にも分からんで。一時残念/\一つの理を聞き分け。一つ試し/\という理も聞き分け。産式許しと言うて試し、早く急ぐ/\/\。 |
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明治二十三年四月四日 |
中西殷二十二才(紀州国那賀郡中貴志村大字前田心勇講周旋方)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席をして、さあ一日の日という、一日の日というは生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席に順序よく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するには難しい事は一つも言わん。どうせこうせこら言わんこれ言えん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの事も鮮やかと言う。それ人間という身の内という、皆な神の貸し物、借り物心一つが我がの理。心の理というは、日々常にいかなる事情幾重理、どういう事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神、心一つの理にある。日々常に誠一つの心というは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐに受け取る直ぐに返やすは一つの理。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界という、成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つで自由という。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互いや助け合いというは、これは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で助ける理が助かる。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す事情、内々銘々事情理に治め。これより先永く理を諭しよ。第一家業大切内々孝心。先永く変わらん事情、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあ悪しき払い助けたまい天理王命、と、三遍唱え又三遍/\三々々理を授けよう。さあ受け取れ/\。 |
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明治二十三年四月六日 |
高安分教会設置大阪府へ出願の儀願い。
さあさぁ尋ねる事情、日柄という。日柄の事情、十分それぞれ日柄経てば十分の理が分かり来る。これまではどんな理もどうもならん。事情一つの道を運べども、日柄の掛かり、一つの理も分かれば一時やで。この話しておく。 |
押して願い。
さあさぁ運ぶ道は日々の道である。日々に道を運んである。よう聞き分け。日柄日柄、日々の道をほんに成る程の道が分かり来るから、あちらからもこちらからも、一日の事情と言うてある。たゞ思案、思案では分からん。あちらこちら事情定まれば一時やで。一緒に見え掛ける。順々の道が見える。 |
押して願い。
さあさぁ手順十分運ぶ。一つの道を諭そう。道があれば十分の道を運び、一日という日があれば又尋ね出るがよい。 |
同日、高安分教会所設置の地所の儀、座敷の南方にて御許し下されるや伺い。
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明治二十三年四月六日 午後十時十七分 |
伺いの後にて刻限御話し。
さあさぁ一度一つ指図するで。指図はどんな指図するやろうと思うやろう。さあさぁ指図/\。しっかり聞き取れ。筆取れ。幾度の事情話したる。さあさぁ道や/\、どういう道や。細い道、細い道は通りよい、往還道は通り難くい。細い道幾度返やし/\という。細い道、これまで並大抵やない年限を通りたであろう。細い道は通りよい、往還道は通り難くい。又同じ事情を話しする。幾重にも話たる。往還道は世界の道、細い道は心の道、心の道は誠、誠は天の理、天の理であたゑという。細い道を外せばばったりと。早く取り直せ。どういう道も取り締まれ。身上世界という。誠の理を立てゝくれるよう。日々の守護、くどう/\話しておく。しっかり細い道、誠一つよく聞き分け。段々頼みおく。親一つの道という。 |
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明治二十三年四月七日 |
中山会長出張願い(会長阿波国撫養支教会開講式に付き御出張の儀代理を以てすとのお指図のところ、事情申上げ御許し願い)。
さあさぁ事情話、よう事情聞き分け。遠く事情/\、事情行くとこの事情、下りるとも分からん。軽き処一つの理、大き事情は大き事情、又一つ尋ねる事情、話し、どういう事情、同じ事情、前々一度諭したるところ、代理諭しある。一度の事情によって許しおく。軽きところ重きところ事情聞き分け。前々の事情によって許す。 |
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明治二十三年四月七日 |
増野正兵衞身上障り又いと下りものにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情、内々心得ん、面々心得ん。面々どういうものである。事情運び掛けたら、又一つ段々多く成る、多く事情忙しく成る。事情日々の事情、又一つ掛かり掛けたる、この理を聞きこう思う日々のところ、成るも一つ成らんも一つの理、前々一つの諭にある。事情は日々という。事情始め掛けたる一つの事情、あちらの事を聞き、こちらの事も聞く。何彼に聞く。なれど心おきのうするよう。なれど思うたとて成らんのも理、成らんと思うたとて成るも理。何かのところ心勇んでしてくれるよう。一つ諭しおこう。 |
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明治二十三年四月七日(陰暦二月十八日) |
高田兵吉三十二才(近江国甲賀郡林口村斯道会周旋方)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理はよく聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせこうせは、これは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、そら神の貸し物借り物、心一つ我がの理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中にたゞ一つ自由という一つの理、自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。又一つ、これまで運ぶ尽す中に互い助け合い、互い助け合いは諭する理。人を助ける心は真の誠一つの理で、助ける理が助かる。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情銘々の事情理に治め。これより先永く事情に、助け条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授きよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三度又三度/\三々々の理を授きよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年四月八日(陰暦二月十九日) |
村田長平伜慶蔵身上願い。
さあさぁ小人のところ、どういう事であろう。さあさぁ小人の身の障り、どういう事であろう。日々分かろうまい。事情尋ねる。一つの理を諭そう。いかなる知らする。大きいに取れば大きい、小さに取れば小さい。日々寄り来る、出て来る事情、一つ知らせおく。まあ年の年という、月の月という、多くの中出て来る一つの事情聞き取って、何時どういう事計り難ない。一時一つ諭するから、多くの中事情聞き取って、しいかり定め。心得ん日々のところ急がしい事情もある、又悠くりな日もある。急がしい、これだけ順々、内々十分詰んだ中、一日又二日暇である。今夜一夜急がしい。一日という暇である。事情聞き分けさせねばならん。ほんに事情から聞き取って、どんな者が入り込むとも分からん。そこで一つ第一一つの理を諭しおく。一日一日運ぶ尽す、第一事情諭しおく。身のところ一つどうである、忍耐一つどういう事であろうという理を諭しおこう。 |
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明治二十三年四月八日(陰暦二月十九日) |
辻忠作娘とめぎく願い。
さあさぁ第一の事情尋ねる事情/\ある。身のところ心得ん。第一の事情である身上不足なる、段々不足第一、第一不足なるところ、何か一つ早くという。どういう事情、何か間違うてある。心日々という。身は心の身の理によって第一身上不足なる。第一さあさぁこれまで長らえての事情である。内々の事情に聞き分け、運ぶ尽す事情は受け取る。長らえての事情、家内何人一つの理幾人一つの事情、一つの理で心幾人、この事情聞き分け。尚思案長らえて古き/\中、世上一つの理も同じ理、第一一時一つ身でどういう事である。人々の中、何人の理は一つであって、心一つ十五才以上銘々の事情、一時言えば一つ、これより早く内々しいかり聞き分け。難儀一人何人の難儀、その者一人。それは違う/\。内々一つの理を治め。一日の日という。 |
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明治二十三年四月八日(陰暦二月十九日) |
吉田栄助四十二才(兵庫県神戸市三之宮町兵神分教会周旋方)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席をしてさあ一日の日という、一日の日には生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席に順序一つの理よく聞き分け。生涯の理を諭しよ。生涯の理を諭するには、難しい事は一つも言わん。どうせこうせこら言わんこれ言えん。言わん言えんの理を聞き分けるなら何かの事も鮮やかという。それ人間という身の内という、皆な神の貸し物借り物、心一つが我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、いかなる事情どんな理でも日々に皆んな受け取る。受け取る中にたゞ一つ自由という理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つの心というは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より長き堅きものはない。誠一つは天の理。天の理なら直ぐに受け取る直ぐに返やすは一つの理。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つで自由という。よく聞き分け。又一つ、これまで長らで運ぶ尽す中に、互い助け合いというはこれは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で助ける理が助かる。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の理銘々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三度又三度/\三々々の理を授きよう/\。さあさあしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年四月九日 |
山添寅吉三十九才(近江国蒲生郡山本村斯道会周旋方)。
さあさぁ段々の席/\返し/\の席をして、一日の日は生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理はよう聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、皆な神の貸し物借り物、心一つ我がの理。心の理というは、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな/\理でも、日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常という、日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という、成る程という、成る程の人成る程の者というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互いや助け合い。互いや助け合いは、これは諭する理。人を助ける心は、真の誠一つの理で、助ける理が助かる。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々事情理、銘々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三度又三度/\三々々の理を授きよう。さあさぁ授けよう授けよう。しいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年四月十日(陰暦二月二十一日) |
磯村卯之助眼に黒星廻り紅色を発するにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情一つの話一つの理、長らえて事情/\、不自由/\の理に困る。一時早く事情思う。言うまでの理。日々の尽すところ十分受け取る。一時不自由不自由。年限の事情聞いてはおかん。楽しみの事情もある。印一つの理があれば、前前尋ね、一つ何でも一つと、一つの理を伝い、年限/\日々の心である。さあ一寸の印一つの理がある。何でも、何でも彼でも理という。長くの事情とは言わん。近く待つである。事情聞かそ。そうして一つの理を聞き、長く事情やな思わず、一度生涯の理を諭しある。年々難しい/\理思わず、日々心を休めて楽しみ、不自由一つ楽しみ、楽しみあろまい。事情いずれ世界という。生涯あろ/\、あろかを、取り直せ。事情あろまい。まずまず心を休めて、一寸に一寸の理印がな、急がずして事情/\だけ運ばねばならん。運ばさにゃなろまい。一寸の印楽しみの台。心鎮めて、もう生涯の心を持たずして、日々という。 |
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明治二十三年四月十一日午後七時 |
本席身上御障り願い(中山会長阿波に行きて御座るに本席身上御障り)。
さあさぁ二三名者呼び返えさにゃいかんで。呼び戻して治まりの話をせんならんで。呼び返えせ/\。早く呼び返やせ/\。さあさぁ段々詰め切った話を何とも思わん。うかうかとして居たらどんな事に成るやら知れん。遠くの所を早くという心を察すりゃ、銘々の心だけの悟りは付くやろう。これだけの道がついて来たなら、もうどんな事でも尋ねいでもいゝと思う。そこでこれよう聞いておかねば分からん。 |
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明治二十三年四月十三日(陰暦二月二十四日)午前六時五十分 |
中山会長、梶本松治郎、平野楢蔵、山本利三郎、阿波撫養支教会開筵式より御帰会になるや、直ぐと本席御身上につき御願い。
さあさぁ待ってるで/\。何も、急いで帰ったところがこうのうのない事や、と思うやろう。事情から事情悟り来るよう。もうつかえる/\。世上から一つの理がつかえる。一日の日が照って温き所だけなら、何にも事情は要らん。三年以前まあ四年以前、日々心配ばかりで通りた人間の心ばかり助けたいばかり。世界は何たる事やと、三年四年という。姿は見えん、働きは見えん、どうする事もできん。日々の働きを見てタンノウという。タンノウの理が分からねばならん。タンノウは心一つ、天一つの理。どういう事を急ぐ。一つ/\の事情なくば分かりゃせん。出て一日の事はそれでよい。一度/\何度の理になる。一日/\、天一つ温き所、善き事だけなら何にも言う事はない。一つ悟り来るなら、誠は難しいものはない。誠は天の理やもの。言葉で聞いてくれるよう。早く/\という、一時/\心ばかり急ぐ。何となりと返事せよ。 |
押して願い。
さあさぁ聞き分けにゃ分かりゃせん。遠く出越すところ、辺所なって時間切ってその日の事情こそない。何日の間には、どれだけの事情を運ばねばならんという事情中、何とどんと計り難ない。事情治まって誠一つの理に、そのまゝどっから見ても理に治まりゃせんか。 |
又、押して
さあさぁ分からん事は答々、どんな事でも返事するで。日々世界から見て、ぢばやぢばやと言うは、人間賢いところからできたか、口の達者な者からできたか。神が出て来たる。皆な考えて勘考が成るか/\。 |
押して
さあさぁ職人も多く来て勇んで掛かって居る。日々他の真で居る。それに身も動けぬように成って居る。心早く捌けよ、理を捌けよ。 |
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明治二十三年四月十四日午後五時三十分 |
本部内成るだけ倹約する事等につき伺い。
さあさぁこれよう何かのところを聞き分け。第一の事情は席の事情、一つ話し掛ける。席というは三才の心、元より話したるなれどどうもならん。人間の心を混ぜんよう。三才の心若き者、女一人の事情に心を合わせ賄うよう。席の事情は三才扱い。いかなる事も尋ね、第一これから一条二条のところは言うまでやない。第一世界からいろいろの話し、日々に席順序の所へ届く/\。この席の所へ届く/\。どうしてもこうしてもどんならん。踏ん張ろうと思うても踏ん張られん。どもならんようになる。これから引っ返えして、長らえての事情難しい。一分通りを皆な通してある。もう世上からどれだけの理を、どういう人気の理とも計り難ない。持って来る元日々のところという。世上へ道を踏み出す。一時急ぐ事情もある。走らにゃならん事情もある。急く事情は朝早くさえ出れば、その日は十分の理は運べる。又一日の日悠っくりの日もある。そうすれば世界から成る程の道や、何処へ何にも掛ける事は要らん。教え一つの道に間違う/\。誠一つの理を以てするならば、いか程のところでも抱えてやる。これから一時話たる取り決めたるなら、いつも変わらんよう。まことにどれだけの理が見えるやらこれ知れんで。 |
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明治二十三年四月十四日 |
中西市兵衞四十八才(斯道会百二十四号、江州蒲生郡里口村周旋方)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理はよく聞き分け。生涯の理を諭する。生涯の理を諭するには難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間という身の内という、皆な神の借り物貸し物、心一つ我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理は、何処にあると思うなよ。たゞ銘々の精神一つの理にある。日々常に誠一つ、誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互いや助け合いという、互いや助け合いは諭する理。人を助ける心は、真の誠一つの理で、助ける理が助かる。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情理銘々の事情理治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、あしきはらい助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治二十三年四月十五日 |
増野松輔国許より帰国致させるよう申し来り、今は修行中につき、その由申し送りしところ、又申し来りしにつき、一度帰しました方宜しきや、又その由今一度申送る方宜しきや願い。
さあさぁいずこ、二度三度、まずまずそのまゝ、強ってと言えば一つ一度戻してよかろう。 |
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明治二十三年四月十六日 午前九時 |
永尾たつゑ目のふちたゞれ鼻つまり、快よく眠らぬにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情、小人尋ねる事情、どういう事情であろうと思う。分かろうまい。よう聞き分け。一つ定めにゃならん。成る程の事情を聞いて、一つの事情であろう。尽すところ理である。尽すところは受け取る。理の話し難しい事は一つも言わん。心次第という台が出してある。一名一人一つの理聞いて理が分からん。誠一つの理が分からねば何にもならん。銘々の心、誠一つより受け取る理はない。誠一つを受け取る。年限の日からあたゑ、年限月々年々よう聞き分け。誠の心は誰に相談は要らん。誘う誘われん一つに人の身上から、一つ一度の指図から誠一つの理、誘う誘われんこの理生涯の理。この指図しておく。前々刻限の諭しおいたる一代二代、これまで何度生まれ更わり来て、まだまだ年若い。一代二代、一代一つの心を定め、今一時の席、今度一つ改め。今三代の理、年限の事情、今一時出越した三代まで。万事聞き分け。心を治めてくれるよう。 |
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明治二十三年四月十六日 |
増野正兵衞小人道興目かい乳を上げるにつき伺い。
さあさぁ小人一つの事情、内々の事情、家内/\日々どういう事であって、よう事情どういう事であろう。こういう事である。どれだけ思うて居るである。小人のところ一寸心得ん。身のところあたゑ一つの理思わん。この事情聞き難くい。三人寄れば三人の心、四人寄れば四人心。一人が一人の理を以て案じる。案じる事は要らん。案じると楽しみの理が薄うなる。案じの理が回る。四名は四名、三名は三名の心という理がある。案じる者も案じん者もある。 |
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明治二十三年四月十六日(陰暦二月二十七日) |
清水与之助三の宮町宅建家売り捌く願い。
さあさぁ内々の事情、思案一つ、こうと思うよう。何時なりと真実心一つを定め。何時なりと。心おきのう心通り委せおく。 |
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明治二十三年四月十六日(陰暦二月二十七日)朝九時 |
端田久吉伺い。
さあさぁ尋ねる事情、よう聞いて一つの理いかなる事、話しの事情を聞き分け。元一つの事情あって、ようよぅ年を取れて一つの事情、及ばず/\余儀ない。何たる心何たる心。一つの理発散ができ難ない。元々話し聞いて、難儀さそう不自由さそう親はあろうまい。助けたいは親の理。年を取ってようよぅの理。中に一つ日を送り日を通り、どういう事である。日々のところ踏み落ちたである。その理察しあれど、心を取り替え。あちらで一寸又々の理もあって、又一つの理も聞いて一つの理も分かったか。小人思うところ、段々の年限崖路という、心の道はなろうまい。一旦そのまま心治まれば、発散一つの心治め、日々という。身のところ案じる事は要らん。 |
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明治二十三年四月十六日(陰暦二月二十七日) |
岩崎新兵衞左の目かい障りにつき願い。
さあさぁ身上に事情一つ理を尋ねるところ、何が違うであろと思う。長らえての身上のところ計り難い。内々のところ、一つの事情諭してくれるよう。長らえての事情、何であろ。身上に不足あれば、案じずには居られまい。なれど、よう聞き分け。これだけの事情なれば、これだけの事情は世上を見てタンノウ。内々思案を定めるなら、身は直ぐと治まる。日々のところ暮らすところに何も不自由はあろまい。世上の理を見て、案じなきようにして、仕切りて一つ速やかという。よく諭してくれるよう。 |
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明治二十三年四月十七日(陰暦二月二十八日) |
清水与之助左の喉痛み、足膝より下だるくにつき願い。
さあさぁ身上障る一つの理、一度変わる又変わる/\。又尋ね一つの理諭しおこう。どんと一つの理が定め。国々所々第一の事情、皆な日々のところ心に掛かる。所々それからそれ、どんな理もある。一寸の理を諭しおく。一寸どうで不思議やな。日々に見え来る。その事情難しい事やと思わず、不思議/\を以て治まる理、事情とも一寸どんなところから軽きところ、難儀なものや/\。これは元を聞けば助けも日々助けもある。又一般の助けもある。一つの理を考えば事情の理は鮮やか。銘々談じ合い、助け一条の台、助け一条誠一つの理、誠一つの理は天の理、天の理なれば直ぐと受け取る、直ぐと返えすが一つの理。内々掛かり/\諭してくれるよう。助けというはどんな助けもある。返やして諭す。一般助け一条一日一年という理によって一生とも言う。身から見分けて尋ねるから諭しおこう。 |
押して、元を聞けばと仰せ下されますは、端田久吉小人教会へ参り居ります、この事を御聞かせ下されますや願い。
さあさぁ事情元々にある。元一つ不思議やと言う事情の理諭するまで。まあ言うて見よなら、何程元順/\、泥水/\助ける事がでけぬ。泥どういう理がどうもならん。何たるところ一時という。泥すうきり抜いて日々気休みの理を諭し聞かし、よう尋ねてくれた、頼もしとも日々尋ねば何かのところ、成らん事情せいとは言わん。それそれ十分伝えてくれるよう。 |
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明治二十三年四月十八日 |
本席御身上御障りにつき願い。
さあさぁ第一心得んから一つ理が分からん。尋ねて一つの理を諭す。何でもなくば何でもない。一つの事情聞き分けて、ほんに成る程十分に話しを聞いてくれ。今の一時は世界の道理上とも言うてある。一寸の事情、古き事情は何にもない、紋型もない。何から成っても分かろまい。女である。百姓の中へ生れ行き、一つの理、幾年の年限、一つの年限の間は難しい道を通り、艱難して年限経って年という。一つの功もあろうと思う。一つの世界内々の事情ともいう。内々事情は、人間心の道とは更に何かの事情を持たずして、心胆真実の理を教会事情。又は一つの万事取り扱い事情は、世上一つの事情を以て一つ通る。難しい道は大抵通る。分かる分からんの道は順序一つの道はまだ鮮やかでないという。事情始めた姿は影一つも見えん。不思議一つの道に及び来る理である。席と言うて諭してある。内々成る程とは思えぬ理はあれど、実際/\の事情一つの理を運んで世界という。日々入り込む事できんようになれば、一寸難しい。どんだけの加勢すれども外れる。一人の為にするでない、内々の為にするでない、皆な世界の為。夜分になればそれぞれの用のため聞かす事はでけん。今日は晴天である。身上に事情があれば思案という。何かのところよく聞き分けよ。 |
押して願い。
暫く間出られんとは言えん。一つの理をそこえ/\、内々理を治めば勇んで掛かる。日々の事情にはどうもならん。何でもないと言えば何でもないというの理に成る。 |
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明治二十三年四月十九日(陰暦三月一日)午後九時三十分 |
本席御身上腹張り胸つかえる事につき伺い。
さあさぁ尋ねる/\ところ、人数皆な揃うて居るか。一つの話し、話しはよう聞き分け。聞いて何か順序運び掛ける。話し通りの理を通らねば何もならん。この屋敷は何屋敷と言うか、聞いて居るか。神屋敷と言う。神屋敷ならば神のまゝ聞くならば神が支配する。これはこうしておけ、どうしておけと言うならば何にもならん。指図通りできんとすれば指図は要らん。尋ねるにも及ばん。皆んな話しにも及ばず。前々難しいところ運びを付けて、前々の理を立て替える。難しいてならん、どうもならん。どうなるもこうなるも神屋敷、神のまゝ皆な因縁を以て連れて帰る。どうこうと言う心は持たんよう。どうしたらどう成るこう成る、銘々も一人の主ならば、世上のため何か事情、成る日成る理は成ろまい。成る年限は成ろまい。何でも彼でもこれにも自由という理を諭してある。自由は誠一つという。誠一つないから何よのところも分からん。丹精尽すは世界一つの道理や。難しい事をせいとは言わん。成る理だけの事や。前々の道、皆な一つの理世界という。一日の日も信心、十日の日でも信心、一年の日でも信心や。陰ながらも千日であろうとも受け取る。道の理、幾らあるも聞き分けるが神や。銘々神一条の道、成る程一日、神一条の道は知って居ると言うも、それだけの理を運ばねば何にもならん。神一条の理を銘々分かったとも言われまい。この屋敷は鏡屋敷と言うは、映るが鏡屋敷と言う。鏡屋敷裏も表も日々のところ照らしてあるが、理というは、どんな理もある。前々の理にも指図ある。一つの理、談じ合いの理が合わねば難しい。何にも難しい事はない。皆な銘々より難しいするのや。皆な出て来るところ皆な親里や。一度は親里や。一人一つの子やない、一人一つの理やない。理だけ諭しておくから、これまで因縁の理、どうせいこうせい言わん。皆んなこれまで見たであろう、聞いたであろう。分からん中一つの理を聞かすなら、運ぶなら、何よのところもこの理をよう聞き分けてくれるよう。 |
押して、今の納屋を取って裏へ移して宜しきや、又、そのまゝにして宜しきや伺い。
さあさぁ広く/\、広くする/\がよいで。さあさぁ広くにしてこれでよいというは、まだまだや。一つの理を今と言うて今事情は今にある。成る程という理に運ぶよう。何か一つに治め、神一条の理に運び来るなら、何時なりと始めてくれるよう。又心にこれだけこうしておこう、心に一つの理があれば始めたところがどうもならん。一人の心の理があってはどうもならん。見難くうてはいかんで。すっきりとして広く/\。これでよいと言うは先やで。広く広く一寸/\、今のところはほんの仮家、一寸して今一時は風吹き雨凌ぎ/\や。順序来て広くして、それまで建て出し。あんな事何を言うやらと思うやろ。年限来たなら何でも彼でも見せにゃならん。なれど先を楽しみて居るなら分かるやで。銘々こう心がむさくろしい。そこらあたり塵だらけでは、成る程の理が治まろまい。これでなあ、あちら見苦しい一つの理を離れまい、楽しみ成ろうまい。前々急がしいと言うて、前々にも諭してある。世上はお陰やと言う。旬になったら急がしい。お陰お陰。年限明けたらと言うても、どんな事やらと思うて居た。よう聞いて置け。尋ねるならどんな事でも指図しよう。指図通りすればどんな事も指図する。不自由しようとて不自由はさせん。諭しても理が運ばねばどうもならん。そこでこれだけの事を諭しておこう。 |
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明治二十三年四月二十日(陰暦三月二日)午前四時 |
刻限御話し。
さあさぁ一寸一つ事情尋ね掛ける。初めてさあさぁうちの真柱を初めとして、親族一同の者一人/\どういうものや。一つの事情を尋ねに出よ。どういうものや分かろまい。今までというものは、あちらこちら取り混ぜての人間心あるから分かるまい。事情が違うてはどんならん。そこで真柱を初めとして、親類一同一人に一人付き添えて、明日の朝より尋ね出よ。さあ明日の朝、夜が明けたら早天に尋ね出よ。 |
同日、続いて親類一同伺い(梶本、山沢伺い)。
さあさぁ真柱/\、後一つは親族。刻限という、刻限というてはとんと分かり難ない。秘っそ/\にして真の親族、因縁、しんを定めてこれもこうかい、あれもあゝかい、一つの理が治まりたら何彼の事も治まる。又々話し、今日は親族の理というは深きの理、これで親族という。神一条の道は又一つ別派、それより血分け、心の理寄り来る理がある。誠の道に寄り来る。神一条の道から始まりた真実の心という。タンノウの心より治まる。こうすればこう成る。鏡屋敷/\と言うてある。不自由さそうと思うてするのやない。一つ/\あたゑという。親族/\、これよう聞き分け。前の親族因縁の理、一つ心治め。こゝ一つの心の置き所、一つ/\に力添え、それからそれへは日々に受け取る。三年四年後なる道は通り難くい道であったであろう。通りたる道は道理上、道は一つに寄せてある。教会は多分にある。遠くから始まりた道である。今一時の指図はよう聞き分けねば分からん。真実の道はなかなかの道であろうまい。連れ帰る道、心の理を以て理を出さす。心の理が出るのはタンノウの心ないから、早く澄ましたら得や。早く澄ましたら不足はない。どんな事も寄りて珍し事をして下さる。今のところはすっきりと仮家で、いついつの道を諭したる事情、しんの書き取りたる理と合わせ、人間心を持たず、曇りなきより鏡屋敷と言う。不自由の者の身上を見て、何彼の事も治め。暫くのふしん、何彼の事も一日の事情を定めてくれるよう。 |
同日午前八時、中山会長の御伺い。
さあさぁ呼び取りて話しする。大抵は皆な分かりてある。世界のところも大抵は分かりてある。因縁というも分かりてある。神一条の道、親族事情の理、在姿の事情これ第一。三つの理を真柱はよう聞いておかねばならんで。神一条の支配は、親族の事情と、因縁事情と、真柱の事は親族へ。この屋敷の真柱と成るというのは、生れ出ん先からの因縁の事情、一つの理。分からん先から先に真柱と言うも、前々より諭してある。又この席というものは、何からできて来たものや。この事情因縁というは、神一条の道は連れ帰るというのは因縁、皆な一軒限りの在姿の理を見て、大抵/\分かりてもある。真柱というは、穏やかなる心が真柱という。親族には神一条の道は何にも言うやない。神一条の道があればこそ/\と言うて、真柱より家内へ皆な話しすれば皆な得心する。さあさぁ何にも案じる事はないで。難儀するような事は言わんで。日々にでけて来る。神一条の道からどんな事でも皆なでけて来るのやで。年限日柄という。 |
押して願い。
さあさぁ真柱の書取と、親族一同の書取と合わして、ほんにこれでこそという。 |
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明治二十三年四月二十日 |
中山たまへ御障り伺い。
さあさぁはたはた一つの理を治めてくれるよう。鏡屋敷は鏡、今一時の事というは住家一つ、何かの事聞き取りてくれるよう。 |
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明治二十三年四月二十日 |
阿波国撫養支教会所定日の願い(説教日陽暦三日、十三日、二十三日、月次祭陰暦二十二日、入社祭陰暦十二日)。
さあさぁ尋ね出るところ/\、一日/\の日を定め。思惑通り皆な許そ/\。許すところこれまで長らくのところ、どうであろう/\思うて通り来たところ、今の道通るところ、これまで通り来たところの心を持ちて、通るよう定めた一つ、いついつまでも変わらんと定めつけて通るよう。さあさぁ差し許そ/\。 |
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明治二十三年四月二十日 |
玉垣多伝治妻つね身上願い。
さあさぁ身上に一つの事情あって、尋ねる心一つありて、身の内自由自在。銘々にも誠なくては身は育とまい。人間というものは、身は仮り物という理が分かれば、身は速やかのもの。タンノウという心定め合うて、家内タンノウという理は誠より外にないと諭しおこ。 |
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明治二十三年四月二十日 |
播磨芳蔵娘きく身上願い。
さあさぁ尋ねるところ、順序の理を聞かそ。どれだけ尽すどれだけ運ぶという心、一つも持たずして因縁という事情ある。因縁の事情というは、幾何名家内あるといえども、揃う揃わんというは因縁の理である。どんな中運ぶのも、誠一つの理で通るのは速やかなる理である。 |
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明治二十三年四月二十一日 |
おぢばの西の柵、足達源四郎の境に壁を拵える事願い。
さあさぁ尋ねるじゃろう/\。さあさぁ尋ねる理というは、何か事情談示一ついかなる理よう見分け、聞き分け。一つの理を鮮やかという。不都合何たる理である。何も不足ない。どうしたら、尋ねたら/\、日々の理が治まる。何に不都合な/\、誠一つの理と言うまい。一つの理を治める。前の理と理とが鮮やかという。万事一つ談示、どれから見ても聞いても一つの理である。 |
同時、押して一統へ談示御願して宜しきや。
さあさぁ尋ねるところ/\、皆んなこう言えば理であろう。又どうと言えば計り難ない。聞き分けてくれ。事情によって皆な一つの理を揃えて理の治まりという。よう聞き分け。 |
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明治二十三年四月二十一日 |
赤心社新株を募り、引続き加入するか又は止めにする方宜しきや願い。
さあさぁ古き事情尋ねる。古き一つコウノウ一つの理、理によって思案、古きコウノウ幾重の道、一つの事情、コウノウの理がなくば、今一時後々事情心運んで、一度の理で心を治めて了うがよいで。 |
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明治二十三年四月二十一日 |
増野正兵衞左の眉毛の上一寸出物の障りにつき伺い。
さあさぁ日々のところ、どういう事であろう、思う理で一時何かのところ、察しるところ、一名一つの理、多くの中の事情、言えば困る。皆な談じ治め。一名では治まらん理である。あちらこちらに気を兼ねて走り歩き、皆な談示一つの理。談示身上に何か心に掛かる。ほてこく(****)、早く遁がれ、早く治め。身は案じる事は要らんで。事情治めるで。 |
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明治二十三年四月二十一日(陰暦三月三日) |
梅谷四郎兵衞身上の願い。
さあさぁ何か事情を尋ねる。諭し大きい事もあれば、小さい事もある。事情一つの理を聞き分け。何程結構でも、身の内事情あっていかなる事情ある。何程結構に暮らせども、遂に間違い、一寸どうしても思うように行かん事情聞き分け。いかなるも聞いてタンノウ成ろう。結構理が薄う成って結構暮らす。十分一手失う理を見て治める。治められん事はない。銘々サンゲ一つの理を治めるなら、治まらんでない。何程結構と言えど、結構の理を失う。何かの事情も治まるという。さあさぁ事情速やか十分諭してやるがよい。事情聞かして何かのところ治め。一度理、何度の理、同じ事、一日の日という。 |
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明治二十三年四月二十一日 |
村田すま身の障り願い。
さあさぁ身上尋ねる、理が迫る、どういう事である。よう話してやるがよい。今のところは悟り知らいで日々付き居るやろう。事情という心の事情、かわり事情ある。一人というはこちらへ内々一人、先々のところどうであろう。日々月々に見えん、年限の道によってどういう事が見える。一寸見る事情から見て治まりある。なれど事情という。いついつ事情心に治め来ればいついつまでや。内々の事情定めた理があれど、月々経つは生涯の心戻る。日曇り易いもの、曇りを磨きさえすれば、ついついこれはなと分かる。一日の日取って思案すればコウノウという。 |
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明治二十三年四月二十一日 |
桝井伊三郎及妻おさめ身上障り願い。
さあさぁ皆な身上に変わりた理はない。幾重聞いて身上どういうものである。何をサンゲい。一寸身上障る。どれだけ思案すれど、余儀なき事情ない年限の事情、何か治まりの事情、十分一つ旬々心づもり/\、楽しみなければならん。いついつ急く事情、成る楽しみ事情、一寸楽しみなければならん。又取り扱いの事情、旬々抑えてある。一寸一つの理治め掛ける理、治まり楽しみなければならん。 |
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明治二十三年四月二十三日(陰暦三月五日)九時二十分 |
本席御身上の御障り伺い。
さあさぁさぁ話し掛ける。何か一条、一時さあさぁあちらこちら、仮普請話しまでやないで。知らするのやないで。古き門を潰すという心がいかんで。古き門一時、第一の門じゃろう。潰すという心がいかんで。仮普請外々のところ思惑にするがよい。潰すという心が違うで。これよう聞き分け。有難き並大抵な事でできたではない。それから/\心が出る心は出せんで。俄かに明日から煮炊きする所やで。明日から取り掛かるのやで。所は今までのあの所、仮々の仮、暫くのところは仮、むさくろしいてむさくろしいてならん。あれさえ取り払うてくれたら、すっきりむさくろしい所はすうきり、古き所だけすっきり取り払い、組んだかと思えば、仮々と言えば仮やで。何時取り払うやら分からん。そこですっきり取り払い、明日の日から取り掛かれ。 |
押して、元の煮炊場所取払いの事願い。
さあさぁ煮炊場所急くで。一時あれをざっとにして一時急くやで。あれを早く早く。明日の日からも取り払い、いつまで言うて居たとてどうもならん。むさくろしい所から取り払え。 |
同日、裏の稲納屋取払うて裏の東側へ持って行く事願い。
さあさぁその所は十分広くと言うてある。何時なりと心通りするがよい。 |
同日、西側足達の地所の境へ塀を御許しの願い。
さあさぁまあ一仕切り/\、仮家事情どうせこうせ言わん。当分のところ皆な思案のところ、今度生涯の理が治まって、本普請まで仮家のところ、軽く普請してその時/\、それでよい/\。年代記な事は要らんで。さあさぁむさくろしい所は取り払え。身の障るところは一つもありゃせんで。 |
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明治二十三年四月二十三日 午後十時頃 |
梶本うの身上障りにつき願い。
さあさぁ身上/\、第一尋ね出るところという、どういう事か分かり難ない。身上に不足、成る程の事は治まれば、男女一つの理が現われるという。第一運ぶ一つの理、神一条道ほのかの道、世界治まるという心の理、間違うから身上治まらん。ほのかに聞いたる理、今一時という思惑は違わんという。いらって運んだるところ、ようよう年早く理を悟れ。心の理によりて成る程の理が治まれば身は速やか。案じる事は要らん。理をしっかり諭してくれるよう。 |
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明治二十三年四月二十四日 |
煮炊場所三間、風呂八尺、物入一間、漬物入二間としてこれで御許し下されますや願い。
さあさぁ煮炊場/\という、煮炊場むさくろしうて/\/\ならん。どれだけの話し、三日の心が寄らん。一時取り払い指図、これは煮炊場仮家で、一時何時今日に建て明日に取らにゃならん。一寸南北広く煮炊場、それから月々の模様、年々の模様、地所狭ばい/\。元の屋敷へ成って来る。元の屋敷へ帰る、一寸大層思う。掛かって良かったな。皆な頼もしい。一寸大層仕掛ける、なれど治まる、これだけ治まる。皆な心を治めくれ。今一時取り払い、当分堅い事は要らん。暫く思案/\。世界から治めて来る。難しい所が早いで。どうである、二つの心一日の日分かれば心が寄る。一時という、これをよう聞き取ってくれるよう。今尋ね何間何尺煮炊場のところ随分広くしてくれるよう。 |
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明治二十三年四月二十四日 |
大阪西区立売堀南通三丁目の地面に六間に十五間の真明講社事務所設置御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情よく聞き分け。さあさぁ一時の事情尋ねる。まずまずのところ秘いそにして、十分先ず軽きのところから、成らんところからしてはいかん。皆な寄りこれだけの事々を以てするところは受け取る。しっかりにして/\、どれから見ても成る程という。暫くのところ、いずれ治まる日もある。軽きにして暫く。この理を聞き分けて、心おきのう許しおこう。 |
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明治二十三年四月二十四日 |
増野正兵衞三日前より腹張り時々痛むにつき願い。
さあさぁ身上一つの事情尋ねる。心得ん。さあさぁ第一多く寄り来る、多くの中、思うは成らんじゃあろうまい。心に掛けず、一名の為じゃない、世上の為治める。日々に受け取る。一寸心配、どちらもこちらも一寸心配、小さき心を持たずして、仮普請掛かりたところは一寸差し許す。あと当分、一人のため一戸のため分からん。どれだけ仮普請、何処から何処までも仮普請、何時あちらへ持って行くやら分からん。仕掛けた事なら切りはなし、仮普請切りなし、建てたかと思えば持って行き、切りなし一寸心配、一人の為一戸の為心配せにゃならん。年々の為なら心配は要らん。大儀なくして尽す理受け取る。なれど取り払い、一時取り扱い日々に掛かる。銘々一つの心、それだけ思うて行かねばならん。できて来る、世界出て来る。一つ思惑できんで。段々談じて一つの心治めるなら、銘々のものとは思われまい。一寸掛かり難しい。日々できて来るが不思議、澄んでから何処までも心おきのう掛かるがよい。 |
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明治二十三年四月二十四日 |
西田おため身上障りの願い。
さあさぁ身上のところ、不足なって事情尋ねる。諭す理を聞いて、前々諭してある、幾重も諭してある。今一時であろまい。よう聞き分け。身上不足どういうものであろう。今一時治まり、それ十分という。女一人と言えば、一人は事情である。事情聞かしおく。いついつまで吉き日頼もしい。後々の事情立っていついつ吉き日、何にも幾年同じ事情ではどうもならん。女一人一つの事情はなけねばなろうまい。聞いた一つ今一時楽、今かて身上不足を聞き分け。吉き日一日の日、一人/\後の日後の日治まるという事情ある。前々伝えある。又々の道も伝える。 |
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明治二十三年四月二十五日 |
中山たまへ河内教興寺松村宅へ遊びに御越し御許し願い。
さあさぁ長らくはならん。何日とは日を切らずして、一寸行て来うかと思えば久し振りや。一寸気保生(***)に出すがよい。何処へ行くかと言うても、何日と日を切る事はでけんで。 |
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明治二十三年四月二十七日午前九時二十分 |
飯降さと頻りに咳出て息どしく夜も眠り兼ねるにつき願い。
さあさぁ身上のところ、切なみに切なみ迫る。幾重の尋ね事情を聞き分け。遠くの事情ならば一度の理にて成る程の理も治まる。何ぼ諭しても聞いた時の心ならよい。なれど又いろいろに気に掛ける。これまでのところ、危なきところ、越すに越されんところも通り来た。日々のところは十分という、有難いという、日々に忘れはしようまい。又受け取るところもある。これでなあと思う心はどうもならん。指図聞いてその通りの心をいついつまでに治めるなら、何にも言う事はない。日々気に掛ける事はない。身上大切という。どうもならんと言うて居ては、いつまでも竦んで居やんならんという。この理をよう諭してくれ。人間の義理を病んで、神一条の理を欠いてはどうもならん。 |
同日同時、永尾よしゑ頻りに頭痛して食事も仕兼ねるにつき願い。
さあさぁさぁ皆な身上/\、身上に不足なってどうもならん。銘々の心から不足なる。日々暮らす中に事情聞き分け。不自由知らす。どんな事も頼もしいという事は一寸も知らん。人々の事情を見て、さあ世上/\の理を見て、銘々暮らす中、タンノウの理を聞き分け。十分一つの理、十分一つの道、心通りの道は日々という。入り人出人住家一つの理、銘々日々タンノウ、日々に事情、銘々一つの心は要らん。内々澄む一つの理は前々にも話たる。若き事情に一つという、又一つには兄弟一人二人という。世上の理なら話した者はそれ切りなれど、因縁一つ、神一条の道には日々余の儀外の儀せいとも言わん、難しい事をせいとも言わん。善きところの理は身にも障りない。二人子供、三人兄弟という。三人兄弟はいついつまでも同んなじよう。一旦一つの理というは世上という、暮らす中三人兄弟一つの理に暮らせば、下を育てる心に成りて我子育てるを思えば、どんな無理も聞けるやろう。何かよう聞き分けるよう。 |
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明治二十三年四月二十七日 |
藪田林兵衞五十五才。
さあさぁ段々の席返やし/\の席をして、さあ一日の日というは生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席に順序一つの理は、よう聞き分け。生涯の理は諭しよ。生涯の理を諭するには、よう聞き分け。難しい事は一つも言わん。どうせいこうせい、これは言わぬ言えぬ。言わぬ言えぬの理を聞き分けるなら何かの理も鮮やかという。それ人間という、身の内というは神の貸し物借り物心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常、どういう事情どういう理幾重事情どんな理でも、日々に皆んな受け取る。受け取る中に、たゞ一つ自由という、この理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々の精神一つの理にある。日々常に誠一つという。誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、それ直ぐに受け取ろ、直ぐに返やす一つの理。よう聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々というは、十分睦まじいという一つの理が治まる。それ世界という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由という。よう聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す中、互いや助け合いというは諭する理。人を助ける心は、真の誠一つの理で、助かる助けるという。又一つこれまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情銘々の理に治め。これよりは又、先永くという、先永く事情には、助け一条のためコウノウの理を渡そう。さあ授けよう/\/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三度又三度/\三々々理を授けよう。さあ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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(5月) |
明治二十三年五月一日 |
古井戸に蓋をなし、つとめ場所の上へ息抜き拵える事願い。
さあさぁ尋ねるところ々、十分の事をしておくがよい。暑い/\という、我も/\と出て来るはついつい。年代記な事は要らん。これでよい/\十分しておくがよい。ぐるり八方開け放して、これで少し取り払うて、これでよい。今のところは仮でよい。なれどこうしたならよいと一時はするがよい。 |
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明治二十三年五月一日 |
春野ゆう神戸へ帰宅し、五日目より俄に寒気立ち発熱し、食事進まず、足の運び悪しく、一時は気が狂いうわ言言い、一時難しいように思いしが、追々御利益蒙りたれど、今に自由できず御助け下さるよう願い。
さあさぁ身上一条の理尋ねる。一時どう成ろう、どうであろう。一時身は案じる事は要らん。よう事情諭しおかねばならん。先々良き所と思えども、どうしたならば身上一つの理、大き事情、どうせにゃならん、心倍の理を諭してやれ。古き心が掛かる。身に日々どう成ろうか知らん、よう諭してやれ。そうして一時という。 |
同日、増野いと神戸にて居所障りにつき願い。
さあさぁ事情早く諭してやろう。遠いで一つの事情以て楽しみあろう。一つの心通り、どちらでも同じ事であろう。離すに離されん、余儀なき心ではどうもならん。 |
同日、増野正兵衞母又いとの障りにつき、神戸へ行きて諭しまして宜しきや、他人を以て諭しの事を願いました方宜しきや伺い。
さあさぁ一時はそれぞれ、ちゃんと筆に記し、他人から一人の事情を諭する方がよい。 |
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明治二十三年五月二日 午後 |
堺朝日組、神世組合併の上支教会所御許しの願い(堺支教会)。
さあさぁ尋ねる事情、一つ尋ねる事情、一つの理、さあさぁ許そ/\。なれど順序皆な一つの理、鮮やかに秘っそにして、理は十分に許そ/\。 |
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明治二十三年五月二日 |
河原町分教会所部内宇治田原に支教会所御許し願い(宇治田原支教会)。
さあさぁ事情一つ話し、一つの理許そ/\。心おきのう運ぶがよい。 |
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明治二十三年五月二日 午後 |
兵神分教会部内蛸草二子真明組講合併の上、支教会所御許しの願い(加古支教会)。
さあさぁ運ぶ尽すところ一つの理、心順序十分の理を運び、許そう/\。心おきのう運ぶがよい。 |
蛸草村松尾唯之助居宅建物のまゝにて御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情、何か一つ秘そやかから始まる。かたから大きものはない。一つの理小さきところから、世界から理があれば道がある、一つの道があれば理がある。理があって道がある。何か心おきのう運ぶがよい。 |
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明治二十三年五月二日午後 |
兵神分教会部内飾磨真明講に支教会所御許しの願い(飾東支教会)。
さあさぁ運ぶ尽すところ、一つの心順序十分の理を運び、許そう/\。心おきのう運ぶがよい。 |
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明治二十三年五月三日 |
稲見倬三二十一才(播州美嚢郡吉川村ノ内大嶋)。
さあさちぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理はよく聞き分け。生涯の理を諭す。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難しい事は、一つも言わん。どうせこうせ、これは言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内という、皆な神の貸し物借り物心一つ我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理が何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦ましいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。これまで運ぶ尽す中に、互いや助け合いという、互いや助け合いは、これは諭する理。人を助ける心は、真の誠一つの理で、助ける理が助かる。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情理銘々事情理に治め。これより先永く事情に。又一つ、日々第一の事情所々理の諭しの台。日々には家業という一つの理これが第一、内々互い/\孝心これが第一、二つ一つが天の理と諭しおこ。いついつまで変わらんよう、変わらん事情に助け一条の為コウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授きよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年五月六日 |
平野トラ身上願い。
さあさぁ銘々の一つ身のところに心得んという、一時尋ねる。親々どれだけの深き心、兄弟心がある。どういうものであるという心持たず、一つには万事楽しみの話し聞かして、タンノウ事情を早く運ぶがよい。(一本には「平野トラ親の身上に付き願」と題しあり。) |
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明治二十三年五月六日 |
正木国蔵身上願い(初代名東支教会長)。
さあさぁ尋ねるところ/\、道を以て理を尋ねる/\。道を以て理を尋ねば、一つの理を鮮やか聞かそう。どうせこうせこれは言わん。なれども神一条の理を聞かそ/\。聞き分けば生涯の理を諭そう。さあさぁ因縁の事情扶けやい/\、世上から見て成る程あれでこそと言う心を面々持ってすれば、日々に皆んな受け取る。案じる事は一つもない。速やか鮮やか思うように治まる。思うように成るで。世上から見ては、あれでこそ成る程の人や、成る程の者やなあという心を持って神一条の道を運ぶなら、何彼のところ鮮やかと守護しよう。 |
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明治二十三年五月六日 |
安井藤市三十才(江州鴨郡綾戸村斯道会百二十六号講元)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日は生涯、心一つの理を以て一つ席とす。席の順序一つの理はよう聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、難しい事は一つも言わん。どうせこうせこれ言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という身の内という、皆な神の貸し物借り物心一つ我がの理。心の理というは、日々という常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という一つの理。自由という理は何処にあるとは思うなよ、たゞ銘々精神一つの理にある。日々常に誠一つ。誠の心と言えば、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返すが一つの理。よく聞き取れ。又一つ一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理で自由。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す中に、互いや助け合いという。互いや助け合いは、これは諭する理。人を助ける心は、真の誠一つの理で、助ける理が助ける。よく聞き取れ。又一つ、これまで運ぶ尽す一つの理は、内々の事情理、銘々事情理に治め。これより先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授けよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍/\三々々の理を授きよう/\。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年五月六日 |
虫明元三郎五十五才(備中国浅口郡地頭下村真明組周旋方)。
段々席返やし/\の席をして、さあ一日一夜生涯、心一つの理を以ちて一つ席とす。席に順序一つの理は、よく聞き分け。席に順序一つの理は、生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よく聞き分け。難し事は一つも言わん。どうせこうせこれは言わん言えん理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。それ人間という、身の内というは神の貸し物借り物心一つ我が理。心の理というは、日々常という、日々常にどういう事情どういう理、幾重事情どんな理、どんな理でも日々に皆んな受け取る。日々に皆んな受け取る中に、たゞ一つ自由という理を聞き分け。自由という理は、何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理いにある。日々常に誠一つ。誠の心というは、一寸には皆な弱いように思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なれば、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。よく聞き分け。又一つ、一名一人の心に誠一つの理があれば、内々十分睦まじいという理が治まる。それ世界成る程という、成る程の者成る程の人というは、常に誠一つの理で自由。よく聞き分け。又一つ、これまで運ぶという尽すという、運ぶ尽す中に互いや助け合いという、これは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理で、助ける理が助かるという。これまでの理は内々の事情理銘々の事情理に治め。これより先永く事情に、先永く事情に、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよう。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
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明治二十三年五月七日 |
河原町部下宇治田原支教会事情の願い(西野清兵衞より)。
さあさぁ事情は一つの理許そ/\、心だけの理という。 |
同外に地所事情の願い。
さあさぁ段々事情以ちて理を尋ねる。段々談示揃うたところ、さあさぁ許そ/\。さあさぁ掛かるところは十分小さきところから始めるがよい。段々治まるのやで。小さきところから、ぼつぼつの道という。 |
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明治二十三年五月七日 |
深谷源次郎願い。
さあさぁ前々尋ね出る一つの諭という、まだ速やかならん思うやろ。さあさぁ諭しよ。聞き分けが難しかろ。どっちもこっちも世上の理という。第一は長らえての道という。身のところ心得んというところは、古き道通りた道を思え。世上は往還道という。往還道は通り難くい。世上往還道という。心は、元々の細道、小さき道を通れ。この理をよく聞き分けて通れ、と言う。 |
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明治二十三年五月八日(陰暦三月二十日)夜 |
本席より胸に差し込むにつき願い。
さあさぁ一寸一言だけ。さあさぁようこれ何かのところ、どんとどうもならん。どういう事も聞き分け。席々始めて席の一つの理を聞き分け。どんと席を崩す。大抵取り扱いして居る。よう聞き分け。身の内切なみのつかえるところ、一寸話。些かな大抵の理は聞き分けられまい。いかなる理も前々より知らせある。覚束ない話し、自由自在という。自由自在どういうものである。小さい事が大き所、席の順序始め掛ける。一日に一席、成らん事情尋ねるによって、成らん事情許してある。一寸許して定席となる。定かならん。世上何をするやと思われてはならん。昼のところは遊び歩くにも歩かれん、連れて出ようにも出られん。夜分のところどうもならん、勝手はならん、出ようと言うても出られん。身の内ぼつぼつ段々取り決まる。いついつまで二日三日、皆な勝手思うから勝手をしてはどうもならん。しっかりした者を一人、夜々どういう用ができるやら知れん。夜どんどんと門を叩く、席が門を開けに出るようではならんで。人間心でないで。そうして居て運んで一人さい事を欠かさにゃよい。皆な話しを聞き、どうせにゃならん、皆な同じように思うてくれねばならん。三年以前から人間心であるまい。同じように皆な思う、あれは年寄、それでよい。昼のうちはそれから/\人間心を働く。一人/\おこまい。一夜一つから話しておかねばならん。用向使うだけ、用向働くだけであろまい。この事情だけ聞き取って定めてくれねばならん。雨が降る。何時聞き分け。その事情夜になって門を叩き、席が門を開けに出る事情とは言われまい、言わしようまい。しっかりした者一人づつ、余分の者は要らん。しっかりした者一人、どんな者でも寝たらそれでよい。席が世話をせにゃならんような者何にもならん。席の番じゃない、神の番にねきに付いて居る。難しい事を言うのやない。 |
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明治二十三年五月八日 |
喜多よし足の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、よく事情身のところから一つの理を聞き分けるなら、一つの理は諭しよう。さあさぁ難儀さそう、不自由さそうと思う親はあろうまい。長々の道の理を聞き分けてくれねばならん。あちらへ障る、こちらへ障る。いかなる道も通さにゃならん。難儀不自由はさゝんで。さあ一日一夜の日を切って願うがよい。 |
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明治二十三年五月九日 |
山名分教会部内益津支教会説教並月次祭の日選定願い。
さあさぁ所々一つの事情、順序の理を追い、事情は速やか許す、すっかり許す。 |
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明治二十三年五月十日 |
増野正兵衞小人道興五六日前より目かい目の上眉毛のところへくさ一面にできしにつき願い。
さあさぁ段々尋ねるところ、小人/\一つの事情心得ん。段々心得ん事情の理を聞き分け。小人罪なき/\/\思え。一人出るところ、いかなる一つ、前々前生計り難ない理、一人小人一つの理、よく事情理を聞き分け。段々尽す一つの理、どういう事で諭す理も一つの理、代々一つの理、一箇月前知らせおいたる、父一つの心を一つ小人という。前々一つの理を以て小人の事情、どういう人、一人の心を以て心得ん。事情に一つの案じる事は要らん、埃り因縁段々の理を諭す。父又父、前々事情案じる。重々知らせおく。小人何にもあろうまい。小人一人の理を以て、小人前々計り難ない。夫婦何かの事情、何一つの事情、順序聞き分け。諭する理、夫婦小人与える因縁、それから第一小人案じる事は要らん。 |
同日、押して父とお聞かせ蒙り、これは正兵衞の父でありますか、いとの父でありますか願い。
さあさぁ今の親一つの父、前々の父、今の父、前々一つ心得違わんよう実際知らす。心一つの理を違わんよう。 |
同時、増野正兵衞、いと、道興の三名の本籍を当地へ引く事の御許し願い。
さあさぁ生涯事情定め。心得のため、一時と言えば一時、何時心通り、生涯一つの理を、真を改め自由自在。 |
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明治二十三年五月十二日(陰暦三月二十四日) |
表門のところあらあらでき上りましたから明日棟上げ御許しの願い。
さあさぁ一日の日尋ねる/\。出るところ、何かのところほんの一寸の掛かり、何か万事仮家きっしよう、何か心だけ。それぞれ皆な心嬉しい。何か順序に委せおく。 |
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明治二十三年五月十二日(陰暦三月二十四日) |
表門の西側に消防道具を入れる所新築願い。
さあさぁ尋ねるところ、さあさぁ談示に委せよう/\。 |
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明治二十三年五月十二日(陰暦三月二十四日) |
本席御身上腰痛にて御障りにつき伺い。
さあさぁ事情のところ尋ね、席の事情/\尋ねる。あちらこちら変わる一つの理治まる、一つ始まる。一つどういう事で掛かる。じっとして居ればそのまゝ。この理何か尋ねるだけ諭しおく。一つの理というを聞き分け。一度生涯の指図。指図聞き当分一寸にも遂に外れる。何でも彼でもどうで通らにゃならん。先々遠く所出越す。それ順序あるで/\。これから軽き順序運んでくれるよう。これから改めくれるよう。どういう事を改めるなら、日々の取扱い、あちらこちら用が出来たる、三つの理を勤めにゃならん。日々年々あるか、年々の控え、内々に治めておかねばならん。何でもないような諭しと思うなよ。何でもない諭しやないで。 |
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明治二十三年五月十三日 |
高安分教会出願のお指図。
さあさぁ段々順々手順、日々のところ十分理を運び、一点十分と見る、理と見る。運ぶ一点尋ね出る。十分のところには、一度の理がなくて二度の理、十分の理なくば治まらん。治まる理は日々の事情、もう十分の理と思う。まずまずの事情は十分運んでこれでこそと思う。成ると成らんはこれからの理である。運ぶ事情は心おきのう運ぶよう。 |
押して
さあさぁ運ぶがよい。さあさぁ心おきのう運ぶがよい。 |
右につき前川菊太郎出張の願い。
押して
さあさぁ控え/\、控えの理を以て心得んと言えば、控えの理持って出るがよい。 |
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明治二十三年五月十三日 |
扇ゑん身上願い。
さあさぁ一時尋ねるところ/\、思うところ暫く見定めて治まるがよいで。今こうしたらなあと思う。これでなくばと思う心、ころりと間違うで。人間一人/\のあたゑというものがあるで。成るよ行くよう。成ろうと思うても成らせん。この理をよく聞き分け。どれだけのものや、これ程信心するのに、というような心の者皆な多い。これではいかん。誠ない。受け取るものはない。不足思えば不足になる。タンノウの事やが、受け取る事できんで。不足思えば皆な不足になるで。タンノウより受け取る事出けん。誠あればこそ、タンノウの心定まる。そこで、タンノウより受け取るものはない。タンノウは誠。誠は天の理や。天の理なら誠より偉いものはないで。この理をよく悟ってくれ。 |
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明治二十三年五月十四日(陰暦三月二十六日)午前一時 |
刻限御話し。
さあさぁやれやれまあまぁ、大変/\えらい大変な事/\、さあさぁ大変という事はよう聞き分け。大変というは元々ある/\事情という。木の元に種がある/\。一時花が咲く/\というは一つどんな理もある。さあさぁ何が事情、一つ/\元に段々一つの理、木の元あって花が咲く。何よの事も一度植えた木は生涯の木、年々に咲く花もある。世界の理同じ事。又花咲かん花もある。長く楽しむ木もある。花も咲かす理もある。どんな花もある。それぞれ談示、さあさぁこれをよう聞き分け。一二の理元々談示一つの事情、何かの理を諭し元の理、さあさぁ何かの事も一つの理を聞き分け。長く話しは要らんもの。元々一つの理上という、それぞれ談示一つの理、年々の理、歳々の理、いかなる花も咲く。それぞれの理、世上という、世界という。元々理、枝の先という。 |
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明治二十三年五月十五日 |
真明講事務所開きにつき願い(橋本清出張を伺う)。
さあさぁ尋ねる事情、一寸の始まりは何か分からん。なれども理を以て治まれば何処までも治まる。始まりは小さきもの、段々の理を始める。長き事情やない。一度言うたる事情は通さにゃならん、通らにゃならん。一列が成る程と言うが第一という。心おきのう掛かれ。そこでこれだけはだんない/\ではいかん。純粋一つから始めば純粋一つの道と成る。掛かりは何時なりとも掛かれ。 |
又、願い。
一つの心得、心だけの理を運ぶのやで。事情運べば直ぐと皆な帰るのやで。 |
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明治二十三年五月十五日 |
平野トラ百日から腹鳴るにつき願い。
さあさぁ身上/\、身上尋ねる一つ、さあさぁ何時/\身上、幾度身上一つの理、何度身の自由、身の不足から尋ねる。一時説き聞かそ。長い話、遠くの事情、深くの事情、世界の事情聞き分け。一つ何ど聞いて不足、身の内不足の理、一つの理が分からねば何にもならん。身上の理で聞き分け。拝み祈祷するでなし、医者薬の指図するでない。身の内の理で不足なる。この理を聞き分け。不足なる一寸の理で一寸で行く。一時治まるか治まらん。聞く話し不安に思うてはならん。自由の理、年々一時分かるまい。話しだけの理、身の内話し理で発散、一時計り難ない。難しい諭しはせん。心の諭し、難しい事でない。十分聞かして世上の理を見よ。成る程古き/\心に治まり、事情なくばとんとどうもならん。 |
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明治二十三年五月十五日(陰暦三月二十七日) |
土佐卯之助身上の伺い。
さあさぁ事情に事情があって尋ねる。さあさぁ所々一つの理のあるところ、一時これまでというは、計り難なき道を通り、長々の事情あれば、いつまでの理。急いてはならん。長く事なればどう事も始まる。事情はなくてはならん。成る成らんの道を越し、日々越し、年々越し、春の理を始めたるなれば、静かの心を持ちて静かの理を始め聞くという。事情の始まったる事情は銘々の心という。銘々長く心を持って一つの理を育てる。これまでの事情、艱難の事情を見て、遙かの理置いて、どんな事も急いてはいかん、静か理やなけりゃ治まらん。心一つの理によって皆な治まる。一名の心次第によって何かのところ治めてくれるよう。 |
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明治二十三年五月十五日(陰暦三月二十七日) |
麻植房次郎身上願い。
さあさぁさぁ尋ねるところ/\、先々の事情これまで三つ一つの理を諭そう。前々何か心に事情あって一つの道と言う。運ぶ中に心得ん。どういう事であろうと思うやろ。道のため世界のため運ぶ尽すなれど、身上がどういうものと思うは理である。先々のところはどうやろと思う。運んで一つの道、尽す一つの道で、因縁一つの理を聞き分けて、先々どうこう思う事は要らん。楽しみの道や。よう聞き分け。身上は案ぜる事は要らん。楽しみ/\の道や。身上は速やかで/\。 |
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明治二十三年五月十六日 |
出直後、証拠守取扱いの事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一つの理を諭そう。さあさぁ悪難除け心だけ下げてある。一人の心に下げてある。人が変わりて一つ前々の理、内々の大切な宝として祀るがよい。 |
をびや許しを戴き帰宅前に生れ、お浄め一包を戴かせ、残り二包取扱いの事情願い。
さあさぁ尋ねるじゃろう/\。尋ねる事情、妊娠一条尋ねにゃならん。ならんはどういうものなら、妊娠一条、内々信者何の苦もなく、他のところ尋ねる。一つの理も諭しおかねばならん。前一つ尋ねる。身持ち一つ、早め一つ、後浄め一つ。又一つ尋ねる事情というは、皆な聞き取って心治め。どういうところから尋ねるものじゃ。をびや一条どういうものであろう。近く所、遠く所、尋ねる事情、今一時世上世界という。自由成るか成らん尋ね分かりある。成らんは今一時判然許す事できぬ。いずれ年限の事情を以て先々という。たゞ一概遠く所どうするぞ。近くの所それぞれ一体と言うか、言わぬという。何処も一つに治まる。一つという。遠くの所一つの理分かれば、近く分からん。今一時一手に分からん。年限の事情で自由、年限の理で自由聞いておかねばならん。 |
押して願い。
さあさぁ一度の願一つの理、一人の願/\、一人の助け、妊娠一人の理、三つの理をよう聞き分け。一人の事情に三つ/\理で発散できて、もう一つはこうして人一人の理で三つの理で、一つ後へどうも分からん。尋ねる一名一人、小人一人の理は三つ許してある。 |
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明治二十三年五月十六日 |
深谷徳次郎二十一才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、よくよく聞き分けんや分からんで。理いというものは、何処にあるやら分からんで/\。分かりたらなあと言う。僅かな間や。なれども、僅かの間でも身上に不足ありてはどうもならんで。僅かな事でも身上に不足の理があれば、成ろうと思えども、身に不足の理があれば、どうも仕様ない。成ろうと思ても成らん理。仕よまいと言うても成りて来れば、どうも仕様ない。今の身の不足も案じる事はない。身上案じる理がなくば、タンノウ理と治めにゃならんやろ。行こうと思ても、やる事でけん理、行く事でけん理。やる事でける理、行く事でける理。身に不足ありて行く事もでけん理。どんな理でも理の理を聞き分け。僅かの間の理は一寸の事と、身上の理を心によく聞き分けて、何にも案じる事はないと、ようこの理を諭しておこと。 |
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明治二十三年五月十七日 |
増野いと居所又正兵衞居所障りにつき願い。
さあさぁ尋ね出る/\。いかなるもよう事情聞き分け。余の儀あろうまい、外の儀は思うまい。どういう理でなる。又心得ん/\事情諭しよう。一度戻り身上一つの障り、この事情、あちら身上、こちらでも事情、その中小人の事情案じる。日々案じる/\だけの事を思うて居る。一つの理尋ねは聞き分け。身に治まり付き、段々治まりが付く。ようこの理をよう聞き分け。どうも案じて/\ならん。今度の住家一つ不都合、なれど又々年限の理を以て広くに治まる。知らせおく。又安心の事情治めさせにゃならん。心を治め、心を定め。事情日々の事情、入り来る出て来る理を見て治めくれ。心おきのう治めてくれるよう。心に案じると案じの理が回る。 |
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明治二十三年五月十八日 |
桝井伊三郎身上障り居所願い。
さあさぁ身上の事情/\、身上一つの事情、幾重前々諭しある。事情急くと言えば急くであろ。じいとゝ言えばじと、いかなるも真を定め。いつになってこう、事情定め。内々談示定め。 |
押しての願い。
さあさぁ日々のところではいれど一つの事情、不自由のところ、身のところ事情の理を諭し治まりの事情、一寸仮家いつとも何時とも言わず、何月経てばいかなる理も楽しまる。 |
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明治二十三年五月十九日 |
裏門新築御許しの願い。
さあさぁ皆な当分仮々々、一寸仮普請、又何時取らにゃならんやら知れん。これを一落するがよい、心おきのうするがよい。さあさぁ仮の事何処ないなとよいよう。仮々でも、体裁の良いのというものは何処でもよいで。 |
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明治二十三年五月二十日 |
柏原分教会設置出願の願い(中河分教会)。
さあさぁ事情十分という理を運ぶ。又一つ運ぶ。難しい事はない。皆な前々に諭してある。分からんが難しい事はない。皆な前々に諭してある。分からんが難しい。案じる事は要らん。一時一つの理を話す。何程急いだところが、旬々順序の道が何時でも一度に治まる日がある。今日か明日か、事情いつなりと何処へなりと出すがよい。 |
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明治二十三年五月二十日 |
峰畑為吉妻まつ三十一才身上願い(宇陀郡見田村)。
さあさぁ尋ねるところ、身上に事情尋ねる。よう聞き分け。難しい事は諭せん。内々の事情、長らえての事情には、まあ思うように行かんと思う。これよう聞き分け。内々の事情は、世界からは尽す事情、銘々にもいかなる道も通り尽す中に、どういうものと思う事情は事情、世界一つの理、思うようにならんやない。日柄を見て、成らんやない。まあ暇が要る。銘々にも楽しみタンノウという。この理を諭して速やかなれば、又一つ尋ね出るも一つの理という。 |
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明治二十三年五月二十一日 |
桝井伊三郎普請の事情願い。
さあ前々一つの理尋ねる。順々の事情知らす。日限の処、月々の日柄前々先々旬々の一つの理を話たる。旬々の理は、これまで一時一つ思うところ尋ねるところ、何もどうせにゃならん、世界どうじゃと言えば、どうしてこれで十分。世界どういう事をして居る。真の心の理、一つの理が世界という。この理上理を聞き分け。一時こうと言う。心が澄まん事無理にどうせとは言わん。事情は軽き事情から始める。どういう事も治まる。どういう事も談示の理を治める理の旬。 |
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明治二十三年五月二十一日 |
今川聖次郎腕痛む身上願い。
さあさぁ身上の事情心得んというところ、どれだけ何でもどうでも、身上の事情ある。長らえてどういう事であろ思う。まあ多くの中広く/\十分広く中の事情、所々銘々の事情、元々長らえて尽す。とんといかんな思う事、広く多くの中という。多くの中、いろいろどんな中、一つの理で治まるものである。古き中思うようは運ばん。思うように行かん。身上の事情よう一つ聞き分け。まずまず始め掛け。まずまず見え掛け。銘々多くの中の理、一時一つの事情にて、尽す理は受け取ってあるところに事情運ぶ。思惑運べ。世上遠く始め掛けたるところ、善き事も留まればこれはというところも留まる。一つ善きところの理の留まる一つの理、これ一つの理を始め掛け。いかなるもタンノウ。身上からこう指図あった。実々まずまずの理の理がある。善き事も留まる。元一つという始まるという。小さき事は小さきもの。大きい中一つの事情何たるところ一寸の掛かり、気休めのところ、十分の理を下ろす道がつく。まずまずの事情、よく事情聞き取ってくれるよう。 |
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明治二十三年五月二十三日 |
心勇講城島分教会所に教職寄り合い、八日の日に仮に祭をする事の願い。
さあさぁ心通り願い通り、速やか/\心おきのう。随分/\小さいところよりぼつぼつ、いずれ/\の心結び、互い/\の心を運んでくれるよう。 |
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明治二十三年五月二十三日 |
郡山分教会所に於て、婦人も教会設置に尽力を為し、女は御勤出来ぬかと力落すもあり、よって入社式に教会にて女勤め御許しの願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、余儀なき尋ねである。一つこれまで多く中、一度一つ、どんな一時分かる分からん中、一つの理に寄せたるところ、今一時長らえて事情ならん。ようようの道、前々一つの事情、何度/\の事情よう聞き分け。一つ始まる、一つ始め、一時一つぢば一つの理、それより世界どういう理も始め掛ける。折角丹精して勤めして楽しんで抑えど、どういうものである。何かのところ、元ぢば一つようよう日々のところ、判然入り込むところ、第一三年千日という日が切ってある。心治めくれるよう。ようよう日柄という、この事情聞き分けくれねばならん。 |
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明治二十三年五月二十三日 |
村田忠七伺い(郡山)。
さあさぁ身の内事情/\尋ねる。皆な一つの事情皆な一つに止まる事情一つに止まる理上、借り物/\たゞ借り物では、軽き理が分かれども、真の理聞いて一つの理。一時借り物どんな理でも分かるなれど、不足なるものは貸しはせん。不足なるものは持って出ん。何ぼでもならん。心一つ事情はタンノウ。前々の理一つの理、これだけ事情な、更に持たず、これだけなあ、と更に持たずして、これだけ/\理に持たずして、幾重世界という。一寸の理タンノウ。身のところ不足なってタンノウはできやせん。尋ね聞きて不足タンノウ。同じ神の借り物聞いて居て、これだけの理、これだけ軽き理が分からん。深き理が分かりなる。不足のものは拵えん。世界幾名何人あろとも皆な兄弟、銘々これだけ理が苦しんで、世上から思えど、事情聞き分けくれ。助けにゃならん助からんにゃならん。日々通る世上を見て、タンノウしてくれるよう。案じせずしてタンノウ。 |
商法の事願い。
さあさぁ尋ねる/\、一時一つ事情尋ねる。こうしたならどうしたなら何か事情今一時十分の理であると思う。今一時急がずして、いずれ一つの理である。一時理を心にそのまゝ。思い掛けたら、旬々の理を以て又々尋ね出よ。又々諭しもしよう。 |
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明治二十三年五月二十三日(陰暦四月五日)十一時 |
山瀬伺い(郡山)。
さあさぁ身上一条の事情一点尋ねる/\。一つの理諭し、事情聞き、どういう事情聞き分け。難しい事情は言わん。これ日々のところ出入れど、十分受け取る。世上身のところ心得ん、どういうサンゲしてと、日々に思うて居る。事情ある。因縁/\、事情を以て因縁。心の理/\どんと分かろまい。軽き事情もあれば、重き事情もある。一時の事情もある。長らえて一つ世界日々に尽すところ、十分内々の治まりある。身のところ心得ん。治まらん。同し神の子供、皆な助けたい助けにゃならん。世上助ける。どうでもならん、身上ならん。不足段々不足/\十分不足、成った事情の事情、世界は覚束なき、段々事情聞いて治まりあれば第一事情聞き分けねばならん。案じ要らん、案じてはならん。日々心得ん/\治まる。ついに心に治まる/\。もうどうでも/\こうでもならん。同し人間同し神の子供。あの身なら/\一つの心を定めるなら、諭しは生涯諭と思えよ。 |
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明治二十三年五月二十四日(陰暦四月六日) |
富田伝次郎妻たき身上願い。
さあさぁ事情一つ事情尋ねる。何か尋ねる/\、事情聞け。長らえての事情、身のところ尋ね出る。これまでの事情一つの理、いついつまでの理十分/\、今日一日尽す一つ身上の事情治まり、深き事情に助け一条のためコウノウの理を渡す。さあさあ授け/\、あしきはらひ助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍又三遍、三三三の理を授けよう/\。さあさぁしっかり受け取れ/\。 |
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明治二十三年五月二十六日(陰暦四月八日)朝 |
昨二十五日夜、野本七兵衞、松田常蔵外二軒類焼に付、電信にて申し来るより、清水与之助心得のため伺い。
さあさぁ一時尋ねるところの事情、何か思うやろ。事情しっかり聞き取っておけ。十分理を運んで一時何たる理であろ。さあさぁ大変/\でならん理、ならんと皆な思う事情/\聞き分け。信心して信心のため、一時/\思う。聞き分けくれ。前生因縁/\事情、これより先々胸を浚らえ心を浚らえ、いかなる理も取り替え。いかなる理も取り直せ。一時ならん事情は因縁遁れようと思うても遁れられん。洗い替え立て替え、又々の理を以て生れ出る。今一時一つの理を治め。掛かり掛け。鮮やかの理を治め。余儀なき理に迫る。一時何たる理である。深き事情、又々何処へも掛かるところはあろまい。一つの理天の理、天災いかなるも聞き分けくれるよう。 |
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明治二十三年五月二十六日 午前十時 |
大阪船場分教会のところ心得のため願い。
さあさぁいかなる事情、たゞ尋ねるところ、どんな説も聞く。どのような話聞いても案じる事は要らん。皆な分からんから皆な言うのや。この事情をよく聞き分け。長らえてのところ分からんところより段々通り来たるところ、誠真実一つの理はどのように潰そうと思うても、どないにも出けるものやない。よう悟りておけ。真実誠天の理、天の理が潰れたというような事はない。何ぼ潰しに掛かりても潰れるものやない。一度下ろした理は真実の理、何にも案じる事はないで。分からんから難しいのやで。分からん者程難しい者はない。もう程のう分けて見せるで。何にも心に掛ける事は要らん。どないに成る、皆々こちから成らんようにするのや。よう聞け。この事真実というものは、秘っそ/\に運ぶが真実や。何にも案じる事はないで。 |
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明治二十三年五月二十六日 |
飯降政甚兵神分教会へ寄留籍の願い。
さあ/\暫くの処、事情順序一つ安心の事情委せ置く。心に掛からんよう/\にして運ぶがよい。 |
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明治二十三年五月二十六日 |
春野ゆう前お指図を頂き、清水与之助より御話し伝え下されしも、まだ速かお助け蒙り申さず、よってタンノウの事情、いかなる理も悟りますにつき、お助けの願い。
さあさぁ今一時尋ねる事情、身のところどういう事、こういう事であろう。何ぼでもならん。事情尋ねる。よくよく一つの理、一時一寸には遠く思うた事情、一日の日から成る因縁/\、十分運んで了うた。何ぼでも/\ならん。一時事情大層長らえての事情、大層こうしたなれど、一度どうで運んで、どうせこうせ言えん。日も経つ、月も経つ。一時一つ立ち帰り、心にしっかりどちらなりと心に治めてやるがよい。銘々こう堅くろしい事情出さぬよう。因縁だけ通る。 |
同日、増野正兵衞腰の障りにつき願い。
さあさぁ何か案じる事は要らん。何でもなき事情、案じる事情聞き分け。通りたる因縁の事情、通りたる事情は分かる。こういう事見ぬ、聞かぬよう。案じる中案じる中理が増して来る。いかなる理案じんよう。 |
同日、神戸の野本、松田外二軒出火につき見舞及母の障りにつき増野正兵衞神戸へ出張御許し願い。
さあさぁいかなる事情、それぞれ事情を見て、心を治めてくれるよう。 |
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明治二十三年五月三十日 |
梶本松治郎頭痛につき伺い。
さあさぁ尋ねる事情、身上一条の理尋ねるから、一寸の理を諭そう。諭するには難しい諭はせん。勤め日々の勤め、他に見ては楽に見える。心に事情があればどうもならん。日々の勤め難しいと思えば、何ぼでも難しい。夜分と昼と振り替わればこれ勤められん。さあさぁ仮名の理に諭そう。よう聞き分け。神の道は長いようで短かい。神の理はいついつまで。心の道は短かい。神の道から見れば短かい。難しいと思えば難しい。日々の事情勤めるところ難しい事は一つも言わん。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。言わん言えんの理を聞き分けてくれ。いついつまでも長い事情、いついつの心の理という。日々に心の理積もる。日々事情には二つの理は言わん。どれだけの事も思うても、心に不足あれば勤めようと思うても勤められん。今日かと思えば明日、心の勤めは第一、心の勤めというは難しい。夜と昼と替われば勤める事できようまい。これだけ尽すこれだけ運ぶと思う心、計り難ない。夜昼心に替わればどうも勤める事でけん。タンノウの心の理を治めてくれねばならん。 |
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明治二十三年五月 |
西岡宗次郎五十四才身上願い(中野村)。
さあさぁ尋ねる事情身上一条、さあさぁどうでも運びどれだけ運んで諭する。いかなる諭する。身のところ些か理がない、一寸一時大層。一時でない、どういうものであろ、あろという、更に心を持たずして、一時旬々の理を運び、いかなる理一つの理早く/\。 |
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