(7月) |
明治二十二年七月一日(陰暦六月四日) |
増野正兵衞六月二十五日より二十七日まで三日間、毎朝一度腹下り、二十八日おぢばへ出て止まり、頭痛胸むかつくにつき伺い。
さあさぁ身上事情あって事情尋ねる。さあさぁ所に一つ大き事情の道は、一つの道のところに一つの治まり、一つの理。身も鮮やか。銘々心の事情は、一時のところ心に掛かる。一つの事情/\聞き取れよ。前々深き事情、尋ねる事情、一つ/\諭したるところ、事情幾重一つの事情、定め聞き分け。身上不足理である。どれだけの事情、身上一つの心に掛かれば、よう事情聞き分けにゃならん。成らん事せいとは言わん、どうせいとも言わん。あちらこちら早く定める。身も直ぐに治まる。
|
|
明治二十二年七月三日 |
村田かじ身上願い。
さあさぁ段々の身の障り、あちらへ変わりこちらへ変わり、分かろうまい。一時どういうものというところであろう。身上から真実とは分かろまい。なれども聞き分けるなら分かる。日々にタンノウ一つもして居るでもあろう。どういう事も思うまい。なれど日々に寄り来る中や、入り来る中や。どんな事も日々、日々理一日の事は、朝一つの理にある。身のところは案じる事は要らん。日々のところに十分の理も授かりて居ながら、いかなるももう聞き分けねばならん。いかな理も聞き分けるなら身は速やかなもの。 |
押して今日今夜の願い。
さあさぁ尋ねる一つは、理知らしおこう。何か心に掛かればいかん。一時何かのところ速やかとするがよい。 |
|
明治二十二年七月四日 |
岡本久太郎小人太助十一才身上につき願い。
さあさぁ小人、さあさぁ身上事情尋ねる。幾度の理を尋ねても同じ事。さあ変わる/\一時の理は皆な同じ事。人間というもの、運ぶ一つ鮮やかという、何かのところ鮮やかという。人間というもの理がある。人間というもの、借り物という。さあさぁ分かろまい/\。因縁というもの、さあさぁよう聞き分け。聞き分けば、理が鮮やかと言う。因縁の理を聞き分け。世界という、世界に映しておいたるを見て、一つのサンゲ。この理を分かれば、随分身は直ぐと治まる/\。随分という。 |
|
明治二十二年七月六日(陰暦六月九日) |
八木村の倉橋という者、十柱の神の画像と、教祖の画像を共に版にして、内務省の認可を得て売出すにつき御道の妨げとなる故、買入れて宜しきや伺い。
さあさぁどういう事をするやら分からん。ようこれ思案して見よ。これまでの事情、どういう事がある。これまで事情、どういう事がある。古き話にしてある。世界どういう事がある。どんな道や。どんな事して何もなりゃせんで。これまで知って居るやろ。どんな事しても何もなりゃせん。これまで幾度道を通してある。扉を開いて。この理を思えば、思案してくれ。世界の事何しても、この道の害にならせん。一時する事は止めどがない。天理王命どれからでけたものぞ。年限長く日々理を増す事、どんな中も皆な連れて通る。どんな事しても何にも成りゃせんで。 |
|
明治二十二年七月六日(陰暦六月九日) |
山沢為造次女出産に付き、どなたの御帰り下されしや、御名を御下げ下さるよう伺い(このお指図により、後日中山会長より、ミキノと御つけ相成る)。
さあさぁ実際を尋ねる事情の理というは、六十日限り、六十日の間の理を定めて、銘々の事情定めて。又一つ、名のところは一寸の事情に知らせおこう、許しおこう。一寸の名を呼んでおくがよい。 |
|
明治二十二年七月六日 |
本席身上御障りにつき伺い。
さあさぁ事情あって一つの理、一つの理。さあさぁ日々のところ事情、一つの事情、第一一つ思い掛けなき分かろうまい。一つ分かり出し、よう聞き取りてくれねばならん。席の順々の理を尋ね、刻限/\知らしおく。十分の理を諭する事できぬ。一日の日より一つの理を諭す。さあさぁ日々取次、この事情よう聞き分け。どういう事を聞く。授け一条の事情、遠くの所、一度二度、近き所、幾度返えし/\の理を話せば、これは十分。運び来たる三名と定め来たる。あちらからこちらからまあまあ三名/\。一度の席六人までは速やか許す。六人の席二度に許す。取り混ぜはならんで。席を分けねばならんで。これをよう聞いておけ。 |
|
明治二十二年七月六日 |
橋本清南海行願い。
さあさぁころっと変わるが一つの理。大体のところ一寸も分からんからや。行てやって速やかな道を開けてやるがよい。 |
山沢為造上村心勇講へ派出願い。
さあさぁかれこれ出るところ、日限の日は切らんなれど、どんならん。廻らいでもよい所がある。何遍廻ってもどんならん所がある。何遍諭してもその場の心得ではどんならん。今度の事情ころっと変える。近き/\、早い/\、もう一時に皆な付いて来る。所々何日と日を切らずして行て来るがよい。 |
|
明治二十二年七月六日(陰暦六月九日) |
梶本松治郎より白土屋の店預る事に願いし時お指図。
さあさぁ尋ねる事情/\、よう聞き分けんや分かり難ない。互い助けやいという事は皆な言うて居る。助け一条という理をよう聞き分けんやならん。さあさぁ理だけやはっちゃあらせんで/\。どう思うやろ。止めはせんで。そこはよう思案して。こうどうと考えてするがよい。 |
|
明治二十二年七月六日 |
上川孫兵衞身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、身のところ心得ん事情尋ねる。どういう理であろ。日々のところ事情身のところ事情、不足どういう事である。何がどう、彼がどう、銘々身のところ分かろうまい。事情諭し自由と言えば頼もしい。この理どういう、内々十分それぞれ運ぶところ受け取る。身上不足あれば勇むまい。皆な理に運んで一つそれぞれ伝えるところ又々の理があろ。それぞれ尋ね事情ある。段々心諭し、それぞれ理上という。辺所身のところ不足なって、一時事情なれど、一時の理を持たねばならん。速やかなろ。案じあって勇む心はあろまい。案じなきよう、どんな所からどんな事聞くやら分からん。成る程の理が治まる。何程受け答えは、いかなるものなるも、これを聞き取っておかねばならん。一つ二つ三つ生涯の事情諭してある。これをよう聞き取っておかねばならん。 |
|
明治二十二年七月七日(陰暦六月十日) |
本席の向い東南に当る三島の足達地所買取っても宜しきや、増野正兵衞より伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、速やか知らそ/\。どういう事、地所一段の事情尋ねるにはよう聞け。どういう自在のところ定め。随分の理なれども広くの地所が要る。何でも広くの地所に広まる。これだけ一寸のところの理、どうでも広く地所。あちらの中こちらの中にあるという理であるなれど、一手一つの事情は一時ならん。ぼつぼつ何処になりとも掛かり次第、どっちなりとも広くいそなるには広く成る。地所どちら何でも十分の理を見せる。こう思えば十分、年々の理が治まり来るなら掛け引きが第一。今日という日がなくば治まらん。あちらもこちらも狭ばい。何でも彼でも要る。 |
|
明治二十二年七月七日(陰暦六月十日) |
増野正兵衞咽喉塞ぐようなるにつき願い。
さあさぁこれまでの話、通る心一つの道を以ていついつまで治める。これから安楽安心の道を通す。一日の日/\、日限/\の道を通り、定めたと思えば、又戻り/\、いかなる道も通し、一つ/\理に治まるという。 |
|
明治二十二年七月七日午前八時 |
佐治登喜治良(元斯道会第九十五号講元滋賀県近江国甲賀郡佐山村大字嵯峨村第九十番地)。
さあさぁ段々の席返し/\の席、一日の日は生涯の心の理を以て一つの席、席の順序一つの理というは生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、難しい事は一つも言わん。言わん言えんの理を聞き分け。聞き分け。何かの事情も皆な鮮やかという。人間という身の内という皆な神の貸し物、神に借り物、心一つが我がの理。心の理というは、日々常々どんな事情どんな理も幾重の理もある。どんな理も幾重の理も皆な受け取る。受け取る中に、たった一つ自由という理を聞き分け。自由何処にあるとは思うなよ。銘々精神一つの理にある。日々常々誠一つという、誠というは、一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なれば、直ぐと受け取り直ぐに返すが一つの理、ようこれを聞き分けねば分かり難ない。面々一名一人誠一つの理があれば、内々十分に睦まじい理が治まる。それ世界という、成る程の者成る程の人、成る程という。常に誠一つ自由という。これより又互い/\助け合い諭する理、人を助ける心というは、真の心も誠一つの理が、助ける理が助かるという。内々事情、これまで事情一つの理、尽す一つの理、内々銘々の事情に治め。これより先永く/\助け一条のコウノウの理を速やかに渡そ。授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍又三遍又三遍三々々の理を授きよう。しっかり、さぁ受け取れ/\。 |
|
明治二十二年七月七日 |
岡本久太郎長男太助十一才身上願い。
さあさぁ尋ねる/\、皆な尋ねる。何遍尋ねても、変わりた事言えん。一度聞いたところ、これだけ運ぶ/\思う心違う。運ぶ中、これは一つ/\治める中、身は不足なるところ、よう思案せよ。世界に理を治め。世上の理見て、タンノウ一つの理治め。世上の理を見て、内々心を分け。ならんではないで/\。身も治まる。 |
|
明治二十二年七月八日(陰暦六月十一日) |
郡山分教会月次祭の願い。
さあさぁ尋ねるところ実際何かのところ心通り許そ/\。 |
講社の願い。
子供勤め願い。
さあさぁ随分秘っそにして、心だけの事してやるがよかろう。 |
装束の願い。
さあさぁ尋ねるところ、そのところ、まずまず暫くところ、じいとして居るがよかろう。 |
|
明治二十二年七月九日(陰暦六月十二日) |
虫札めどう札は、中山会長か、前川菊太郎書認めの上教祖の御前の御供え申し、中山会長に御息を頂きて出しましても宜しきや伺い。
さあさぁいついつの事情、治めたるところの中という。なれどその場/\運び難ない。そのまゝにあれば席という。席に事情さえ了えば親の代わり。さあさぁ前々事情の理はそれぞれ渡してある。日々まもり、判然/\の席というものがある。その席運べば十分の理は増すという。さあさぁ前々諭してある。よう分からんところは尋ね返やせ。第一まもり十分の理が授けてある。助け札十分の理を一座、一つの理、世界という。よう聞け。いつも分かりゃせん/\/\。前伝えてある。これまでのところ、小さいところから始めてある。まもり札虫札多くの理、何ぼや数えられん。神前へ供えてすれば十分の理。 |
|
明治二十二年七月九日 |
兵神分教会所十柱の神様の左側に、教祖赤衣を別の社拵えて祀る御許し願い。
さあさぁ何かの尋ね一日の日、事情前々知らしおいたるところ、一日の日、ついの事である。尋ねるまでのものである。前々の話しの事情通らにゃならん。互い/\に応法治め掛けたるところ、暫くのところ心を持って居るがよい。祀りのところ、追々話しする。 |
|
明治二十二年七月九日(陰暦六月十二日) |
清水与之助身の内足共だるくにつき願い。
さあさぁ身上事情尋ねる/\。一つ諭そ。身上事情なけねば尋ねせん。身上事情一つ指図しておく。どういう事を言う。余の儀外の儀は言わん。十分の理が治まった。銘々一手一つ、一人の理、何かのところ一つのところ、一人の事情一つ世界という。何かのところ、どういう事も/\、互い/\に銘々どうでも/\、その事情運ぶ。日々ところ理がつく。ようこれだけところ速やかのところ、十分何かのところどうであろう。一名一人の理、銘々さあと言えば互いの理によりて深きの理が治まる。 |
|
明治二十二年七月九日(陰暦六月十二日) |
清水はる身上願い。
さあさぁ身上/\、身上に事情あって一つの事情を尋ねるところ、よく聞き分けてくれるよう。一日のところに、これまでという、十分一つの事情治まりあるところ、あちらもこちらも皆んな一つの心という。長らくの間、どんな道、どんな中も通り来たるところ、さあさぁ事情の心を速やか定め。速やか治めさえすれば鮮やか。何も案ぜる事はない。長らえての道を楽しめよ/\。これが一つの道という。 |
|
明治二十二年七月九日 |
高井猶吉身上障り伺い。
さあさぁ身上一条から尋ねるから、何かのところ知らしおく。よう聞いておけ。どういう事言い掛ける。身上尋ねる事情、聞く事情の理は、扱い段々銘々一つ心得の理があろ。これはどうであろ。何かのところ、これから暫くのところ、どういうところ、どういう理。越すに越せん。銘々心得という一つの道運び、こゝ暫くのところ、日々取り扱いのところに心得くれにゃならん。 |
|
明治二十二年七月九日 |
飯降さと身上伺い。
さあさぁ身上の不足なるところよう聞け。幾重諭する。銘々心日々のところ、思い開きなくばならん。長らえての道すがら、いついつ襷掛け、誰に遠慮はあろうまい。一分二分の心を添えて、朝晩走り歩き、一つの心を取り直し、いついつまでの事情じゃあろうまい。 |
|
明治二十二年七月九日 |
磯村卯之助目かいの障り伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\/\、よう聞き分け/\。どういう事いかなる運び、段々尽す、銘々通り来たるところ、事情何か一つのところ、銘々どうなる思う。一つ助け一条一つの理、一時どうあろ、いかなる、日々思う理聞いて、一つの理を治めるよう。急いて一つ銘々事情速やか事情、何も思う一つの理。一時ならん、不自由を不自由とせず、一つ見にゃならん。自由一つの理か前々一つ話し聞く。一つの理、どうでも一つはな、銘々いかなる理を思え。分かる分からんあろうまい。成るが成らんでない。一つの事情、治まり成るところ、一時不自由であろ。なれど、今に一つの道が分かろ。成ってから言うのでない。又銘々一つの理、話す理は、銘々なけねばならん。これだけ話し話しておく。 |
|
明治二十二年七月十日 |
喜多治郎吉身上の願い。
さあさぁ身上一条の理を尋ねるところ、一寸には何か事情分かろまい。さあさぁ諭してくれ。どういうものである。身上に不足やないで。長らえて尽す/\と思えども、一つ/\銘々日々事情ある。何やら分かろまい。分からんやないで。内々日々のところ、運ぶは小さき事は言うおやない。世上一つの理いかなる、第一世界に順序理がある。小さい事を言うおやない。立ち越したる事情を銘々一つ心、一つ思え。どういう理も分かれば、内々十分の理、世界事情を以て一つの理。月々何度ぢばへ通う中に、一つ小さき事は言うでなし。先々よう聞いておけ。世界一つの道がある。順序身上障り尋ねるから、一つ理を聞かそ。身に案じる事は要らん。 |
|
明治二十二年七月十日 |
山田太右衞門妻きく二十五才十五日以前より胸先右の肩悩み伺い(元斯道会江州甲賀郡宇田村第三十八号講元妻)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ内々の事情何度のところ/\、日々のところ/\、どういうものであろうと思うであろ。なれども余程大層に運び来てあるところ、一度ならず又変わり/\/\、何たらした事やと思うやろ。なれども、聞いたる事情いつになりても変わらん。難儀さそという親あろまい。何でも一つと、内々の心揃えて実を定めて願うなら、まだ一寸掛かりたるところある。さあさぁ急いで一つ。 |
|
明治二十二年七月十一日午前七時四十分 |
植谷浅次郎身悩みにつき願い(元斯道会愛宕郡大原村第二十一号周旋方)。
さあさぁ身上一条の事情尋ねる。何でも/\どうでも/\、どうすれどもまだ身上一つ速やかならんと思うところ、これだけ尽す中、身は歩び難くいところ、どういうものと思うところ、よう諭してくれ。一時取るとは思わずに/\、助け一条の中、身のところどういうものと思わずに、助け一条の話して、助かるは一つの理を聞き分けて、助けたいは親の心。一時なるとは思わずに、世上見て理を一つ聞き分けて、因縁一つの理もあろう。知らず/\にして来たる。一時なるとは思わずに、この理をよう聞き分けて諭してくれるがよい。 |
|
明治二十二年七月十二日 |
松村吉太郎帰宅の願い。
さあさぁ一日の事情、尋ねる事情は心に掛かる。早く運ぶよう。心おきのう早く心おきのう。 |
|
明治二十二年七月十二日(陰暦六月十五日) |
増田甚七小人身の障り願い。
さあさぁ何か順序一つ尋ねる、身の障りから尋ねる。よう聞き分けてくれ。何かのところ聞き分けてくれ。よう聞き分けて治めるなら、いついつまで治まる。段々尽し治め来てあるところ、これ一つ末代の印と/\、身上に障りのうて尋ねようまいと尋ねようまいと。一つ生涯の理を諭しよう。運んだ一つのところ、これ末代の印なるという。又内々のところ、内一つのところは談じやい、揃うた上授けようと。これだけの理を知らしおこうと。又々と何時とも言わん。内々揃うた上。 |
|
明治二十二年七月十三日(陰暦六月十六日) |
村田長平の願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身上に事情元一つ、小人一つ尋ねるところ、前々以ちて十分諭してあるところ、又一つ日々小人身上障りあれば、又こうかとそうぞうもて案じる。案じる事は要らん、皆な案じるやない。元々一つの理を思い、前に十分の理を諭してある。案じる事は要らん。案じは案じの理をまわす。案じは要らん。 |
|
明治二十二年七月十六日 |
井筒梅治郎身上願い。
さあさぁ身上/\事情尋ねる、よう聞いておけ。事情一つ始めてある。一つの理を定まらず。さあさぁ案じる事はないで。銘々身上から事情、案じる事は要らんで。一寸暫くの間やで。 |
|
明治二十二年七月十七日(陰暦六月二十日) |
増野正兵衞左の足小指障りの伺い。
さあさぁ身上尋ねる、幾重尋ねる、何遍尋ねる。この指図いつにこうという事情の理を、何か指図しておく。身上心得ん/\。又々、諭し理を同じ諭し身上から諭し、いつの諭にはこう諭し、銘々の理がある。何度諭し同じ理、銘々心に治めるなら、いついつまで同じ。こゝ一つこゝ一つ理を同じ事情幾度にある。案じる事は要らん。尋ねどんな指図。その場/\どんなに尋ねたらどういう理がある。よう心得。何彼に治まるなら身も治まる。 |
|
明治二十二年七月十七日 |
諸井国三郎小人たま身上願い。
さあさぁ身上不足/\と皆んな思う。思うところ早く聞かせ。こういう中に一時成るという理聞き分け。案じは要らん。心得ん身はすむまい。頼り理、一時成る理聞き分け。 |
|
明治二十二年七月十七日 |
諸井その、十四日より左の手足しびれ、自由叶わざるにつき願い。
さあさぁ身上一つ尋ね聞き分け。さあさぁ身は大変、一時大層一つ心、一寸自由何か聞き分け。成る成らん一時身、一つ心、案じ一つ理で深き事情、一つの事情何も又一つ事情あれば、銘々一つ道の理、さあさぁ一年は一年、年々何かの理も、これこそこれは案じ一つ理心得ん。案じ何でも踏ん張る。助けねばならん。一寸分からん。一つの理、一時さあさぁよう聞け。身不足道の事情、一時成るとは思うな。一時成るでない。助けねばならん。案じばかりである。踏ん張る、何でも踏ん張る。間違いで一時成ると思う心分からん。大層/\頼り一つの理を待つ。 |
|
明治二十二年七月十七日(陰暦六月二十日) |
前川喜三郎伺い(法喜寺村)。
さあさぁ内々一つ心得ん、どういう事である、日々思う。どういう事を聞き分け。長らえてのところ諭する。銘々いずれ/\内々治まり、銘々分かる諭する。内々一つ銘々理がない。長らえてのところ、どういう事である、思わんよう。銘々諭する理から諭さにゃならん。迫る/\因縁同し事という。内々一つという事情理という尋ねる。理上同し理を尋ねる。同し理を諭する。内々理を速やかという理を取り直せ。因縁/\事情銘々一つの理を定め。世界の理を見て定め。因縁世界の理を見て、どういう結ぼれ/\、世界の理を見てほどかにゃならんで。 |
|
明治二十二年七月十七日 |
岡本久太郎小人太助十一才身上障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\/\/\、幾重尋ねど、一つの諭、前々諭し、助け一条の理によって、尽す一つの事情、運ぶ中一つの事情、銘々の事情、どういうものである。助けにゃならん。いつの事情も鮮やかならん。諭する、諭して居る。銘々事情悟らにゃならん。多くの中も同じ理。銘々尽す中、一つの理という、運ぶ、どういうものである。助けにゃならん、助からにゃならんという。よう聞き分けにゃならん。大層/\の理とあて、いかなる理も運んで尽さにゃならん。 |
|
明治二十二年七月二十一日(陰暦六月二十四日) |
増田きぬゑ身上障り願い(増田つねお授けお指図)。
さあさぁ前々に十分伝えてあるところ、何かのところも治まり、何かのところ定め、一日の日生涯に定めて、以前/\の理より定めを付け。さあさぁ助け一条の理によって授けを渡そ。さあさぁかんろう台の授け。さあさぁ受け取れ。小人一つのところは案じる事は要らん。 |
押して願い。
押して願い。
|
明治二十二年七月二十二日(陰暦六月二十五日)午後六時 |
本席身上御障りにつき願い。
さあさぁ時を以て尋ねるが早い。まあ一日二日の間、悠っくりさしておくがよい。その中に何かの事知らさんならん事がある。尋ねる事情が早い。さあさぁもう格別にやいそりゃ/\言わんがよい。かれこれ言うのは案じの理を増すようなものやで。さあ心掛けて居にゃならんで/\。 |
|
明治二十二年七月二十三日(陰暦六月二十六日)午後十一時二十五分 |
刻限御話し。
さあさぁ刻限/\以ちて早くに知らしたい。諭したい。さあさぁ刻限と思うであろう。さあさぁ早く知らしたい。銘々一つ思うも、皆な通るも一つの事情、言うも一つの事情、さあさぁ刻限事情、一つは聞いたら話さにゃなろうまい、難しいと言えば、さあさぁ一名一人で筆を取る/\。日々さあさぁ知らそう/\。席するところ席するところ、さあさぁ知らそう/\。 |
|
明治二十二年七月二十四日(陰暦六月二十七日)午前一時二十分 |
刻限御話し(桝井伊三郎、大工音吉身の障りに付き願い、引き続いて御聞かせあり)。
さあさぁ皆な気を付けんにゃならんで。さあさぁ夜々に刻限と言うて、さあさぁこれまでに聞いたところ、聞いたばかりでは理を聞き分けねば何にも分からせん。さあさぁ世界にはどんな諭もして居る者もある。さあさぁこれまでとんとどんならん。これだけの事は当り前、なけねばならんと言うて居る者もある。さあさぁ皆んな心だけは働いて居るであろう、尽しても居るであろう。さあさぁ今までに諭してある、世上にはさあさぁ古い話しや説いてある。国々にも一人でも残しておいたるところ、前々に聞かしてある。誠の心の者があれば、さあさぁ銘々戦は要らんものや。皆々互い互いに談じやい。さあさぁ多くの泥水が流れ来るなれば、一時の堰はどんならん。さあさぁ是非にと言えば我が身先に掛かる。さあさぁこれだけの事を知らしておく。惜いものや/\と思うところ、今までに古きの道の理を思案してみよ。刻限というは間違うという事がない。皆々銘々に心一つの悟り、聞きよう一つの理によって間違いがある。これをよう諭してくれるよう。(一本には、この刻限の後半「国々一人でも残しておいたるところ・・・・・・」以下を「郡山分教会、奈良町にてごたごたの件に付き願い」と題して、同月二十三日付き輯録しあり。) |
|
明治二十二年七月二十四日午前八時三十分 |
永尾楢次郎口へ水わき、腹具合悪しきにつき願い。
さあさぁ身上/\/\、身上に一つ事情を以て尋ねるところ、尋ねるから一寸諭そう。どういう事情、一寸には分からん。不思議なる/\よう聞き分け。因縁この事情、最初一つ掛かりの事情、まずまず理が迫る/\。長らえての道、因縁の事情深きの事情、長らえての事情、一寸治まりの掛かりも付いたやろう。タンノウ一つの理を治め。不自由であろう。なれど長らえての道や。銘々も聞いてよく聞き分けにゃならんで。 |
|
明治二十二年七月二十四日 |
平野楢蔵若狭行につき伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ一こう一人の指図なら、一人の指図。世界一つの事情という。余儀なく一つの事情であろう。あゝ又々道のためという。よう聞き分け。前々に一つの理を諭したるところ、どんだけの一きどんだけの一き、あちらは一つの理が又こちらへ一つの理が立つ。いかなる話し前に知らしてある。一つの所より栄える理がある。余儀なくの理。又風が吹く。いつか止もうか、そりゃ又変わる、それ大風という。なれども時来れば治まらんやない。この理をよく伝えてくれるよう。 |
|
明治二十二年七月二十四日(陰暦六月二十七日) |
高安分教会設置再願の時機に相成り居るや、又はまだ来らざるや、もしまだ来らずば、既に材木伐採これある故、普請の儀御許可相成たき伺い。
さあさぁ尋ねるところ、さあさぁ前々以て一つの事情を運びたるところ、前々の事情はどうであったかと思うやろう。同んなじ種を蒔いても早いのも遅いのもある。所々によって遅れるのもある。遅れたぶには構ませんで/\。改めて一つの理を諭そう。一つの種を蒔く。旬が来たなら生える。急いてはいかんで。こうしておいては理が運ばれん、済まんという。こりゃ急いてはいかん。一日も早くと思うやろう。なれども一つの事情がある。 |
押して、然らば何卒材木伐採これある故、普請だけ御許可下さるよう願い。
さあさぁ尋ね返やすところの理を聞かそう。前々の事情ならば、そのまゝ順々を運ばずしては、暇の要る上尚暇が要るで/\。急くが遅くなる。遅くが早い理である。 |
|
明治二十二年七月二十五日(陰暦六月二十八日) |
増野いと三十三才後月より月のもの止まり、小人でありますか埃りでありますか伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身上に一つ/\、さあさぁどういう事情、治まり一つの事情、何か事情の治まり次第、これまでに幾重の道も通したるところ、一日の日にはどういう事であろうと思うやろう。さあさぁ分かろまい/\。尋ねるから一つの理を諭そ。日々ところ定まり、一つ理銘々さえ、心一つさえ定めば、後々のところどうでよかろう、こうでよかろう、分かろまい。なれども、銘々の心に一つの定まりを着けば速やかという。長らえての楽しみ、この理治まれば何かのところも楽しみ/\。よう聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年七月二十五日(陰暦六月二十八日) |
梅谷四郎兵衞小人たか十才歯痛につき願い。(宮川の隠居に梅谷住居せし時、分教会創立事件に付き、梅谷社長と嶋文助ともめし時)
さあさぁ尋ねるところ、尋ねる事情には、一つよう聞き分け。身上に事情ある。幾重思案しても、どれだけ思案すれども、速やかならん。これまで長らくの功、段々尽したるところ、重々の理を治めたるところあれども、速やかならんと思うやろう。一日に事情を、一つ事情治まれば、又一つ事情替わり/\の事情ある。思う一つの心という、治め掛けたる一つの事情、十分に治めよ/\/\。十分に鎮まれ/\/\。十分に治まって十分という。鎮まって十分という。何かのところ聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年七月二十五日 |
深谷徳次郎伺い。
さあさぁ事情尋ねるところ/\から知らそ。何にも一時の事情、何にも案じる事は要らん。長らえてのところの事情を、十分聞かしてやるがよい/\。十分一つ。 |
|
明治二十二年七月二十五日 |
深谷源次郎伺い。
心に、事情が心に掛かるところ何も彼も運んでやるがよい。心に掛かるを、まずまずところは、事情は運んでやるかい。又運んで、一つの事情を待つ。 |
|
明治二十二年七月二十五日(陰暦六月二十八日) |
今川聖次郎本月二十四日より一度腹痛み下だりにつき身上願い。
さあさぁ身上から事情を尋ねる。よう聞いて、よう聞き分け。諭さにゃなるまい。銘々も長らえてのところなれば、銘々も諭する理もなけねばなるまい。何処此処国々名を呼ぶ。段々の道というは、これからの道である。何時どういう所からどういう事。何か急がしい道も見えてある。よう心得ておかねばならん。世界広くという運ぶという。一時ならんと言えば、ならねばならん。世界の理を計ってすれば、鮮やかという、一つの心得がなくば、広くの運びをする事がでけん。この理をよう聞き分けてくれるよう。何にも案じる事は要らんで/\。 |
|
明治二十二年七月二十六日(陰暦六月二十九日)午後九時 |
本席身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁさぁ、順序/\/\、尋ねる一つの順序/\。さあさぁどういう事を話し掛ける、言い掛ける、どういう事を言い掛ける、思えども日限が十分遅れ来た。さあさぁ一日も早く、さあさぁ道の順序/\言い掛ける/\。世界の道行く/\の道、どういう道という。一手一つ事情難し話しが始まる。いろいろの事を言い掛ける言い掛ける。始まる。用意という理を忘れぬよう。今の世界のところ、多くの中、どんな者もいかなるも伝えよ/\。行くえの道、さあさぁ行く先の道/\、いかなるも始め掛けるという。さあさぁ前々にも話してある。一日の日、よく聞き分けておかんならん。知らしておく/\/\。
さあさぁ一日の日ある/\。通り兼ねる/\。さあさぁ身の内へ入り込んで話さにゃならん/\。前々に知らしある。身の障り/\/\、身の内のところ痛むという。口中の内が障り/\、身の内手入れ/\、知らさんとする。これ往還道通り難くい。どういうもので。さあさぁ身の内往還通り難くい、往還道通り難くい。世界の道何も彼も面々いかなるも思う。十分物種が伏せてある。暑さ厳しいて生えん、遅れる/\。暑さ厳しいて生えん、遅れる/\。身の内は大抵/\分かりてあるであろう。世界の往還通り難くい/\。世界の道理を聞き分け/\。さあさぁ世界の往還/\、一日の日通り兼ねる/\。変わる/\。外々なるところ、どんなところも皆な治めにゃならん。道理上を以て世界と言う。神一条の道、十分種伏せてある。順気の戦で芽が吹かん。さあさぁどんな種も皆な蒔いてある。暑さ厳しいて生えん。寒さで押され順気で抑え、遅れる/\。難しいで/\。何も彼も十分世界を廻り、十分防ぎ難しい事はない。一寸の理世界難しい一つの理、余儀なき理、どんな理の者も成る程成る程話し掛け/\。どんな高い所へも入り込んで/\、一つの話し/\。さあさぁ世界の往還、世界廻り/\、ようこれを聞き取りてくれるよう。 |
山本利三郎押して願い。
さあさぁ身上に事情知らす。十分の理を尋ねる。急ぐ/\。身の内という。刻限/\の理分かり難くい。夜々と言うてあれども話し出けん。刻限/\、とんとどんならん。そこで身のところで知らす。悟り一つ第一、刻限筆に付けておいて聞き分け。何彼のところ分かりた通り何彼のところ治め/\。世界ではあんな者/\一寸に抑えると言うて居る者がある。そこで前々一日の日と知らしてある。何時にどういう事があるやら分からん。その場に運んでから言うては後の間や。そこで先に知らすのやで。聞いて油断でけんで。しっかりと締まりておけ/\。今は遠く所で始まりてある。どんな道も始めてあるで。遠く所も、足許にもある。それを知らん。よう聞いておけ。ほん今がまだまだ始まりやで。論は一寸も要らん/\/\。論をするなら世界の理で行け。神の道には論は要らん。誠一つなら天の理。実で行くがよい。どんな高い所でも入り込んで、さあさぁ世界の往還一寸の理を知らしおこう。一寸これだけ話しおこう。 |
|
明治二十二年七月二十七日 |
松村吉太郎口中に歯のかみたる疵できしにつき伺い。
さあさぁ身上の事情を尋ねる。よく聞き分けにゃ分かり難ないで。日々のところ、心にどういうもの、日々忘れられん/\。日々のところ、又旬という、旬々の道がある。日々どうであった/\。よく聞いて改め替え。事情は世界という。世界ではどう言う、こう言うからこうせねばならんと思う、銘々の心仕替え改め替えて、身上一つが第一やで。第一やでから大き心と治め替え。何かのところ大き心と定め替えるよう。 |
|
明治二十二年七月二十八日(陰暦七月一日) |
兵神分教会詰員の重立つ者身上につき、清水与之助、増野正兵衞心得のため伺い。
さあさぁ心得までの事情を諭そう。一時事情を運ぶところは、時々の理によりてそれそれ身のところに心得んという。世界の事情を見て皆な一つ/\の道を運ぶ。身上から定めて、身上事情あってはどうもならん。一つの思案をし、身上が速やかならば、一つの道も楽しみて通るやろ。事情があれば心は進むまい。身上に事情がなくば楽しんで、夜は二名三名ではない、皆な寄りての事情楽しみて通るやろう。 |
|
明治二十二年七月二十八日(陰暦七月一日) |
長州阿武郡萩御許町五十五番地、増野喜市当月十八日より肺病にて重きにつき、増野正兵衞帰国致すが宜しきや、書面送るが宜しきや伺い。
さあさぁ遠くの所/\から、言葉を以て事情を尋ねる。尋ねるから諭そう。一時余儀なきの事情であろ。さあ助けにゃならん、助からにゃならん。言葉を以て尋ねる。何程の中と言うても心一つの限りのものである。所を変えて治めるも一つの理。皆なこれまでの聞きたる話しを伝えて、前生因縁の事情も伝えてやるよう。まあ一時は踏ん張ろう。細かくこれまでに聞いたる事情を詳しく伝えてやるよう。まあ一時は踏ん張ろう。 |
|
明治二十二年七月二十八日 |
梶本みきヱ脇下出物願い。
さあさぁ身上事情小人の事情、いついつまで同じ事、段々事情、段々事情同じ事、今一時どういうものであろう。どうも見難くいであろう。何かのところ聞き分け。小人一寸には人間事情/\、外に事情はあろうまい。何でであろう。いついつまでこれでは前々話した事情によって、治まる事情という。一時早く/\と言えば早い。いついつまでと言えば同じ事、いついつまでもと言えば同じ事、よう聞き分け。 |
押しての願い。
さあさぁこれよう聞き分け。よう聞け。一寸の理が治まる。道によって暫く。尋ね一条の理によって暫く。一時事情運び難ないである。事情によって先ず暫く。何かのところ聞き分けにゃならん。 |
押しての願い。
さあさぁ事情によって暫く分かろうまい/\。一時一つ席、前々尋ねるところ、話し掛けたる事情の中に、面々思案あれば、銘々心の理によって心の道という。尋ね一条というは、一時治め来たる道という。内々話し掛け。一時の身上事情ある、尋ねる。もう、そういうものなら、一時間三十日、一つ銘々運んで、事情一つの事情によって、どう事情どうも事情いかなるところ、定まった事情定めたと言うて、一つも事情が治まってありゃせん。 |
|
明治二十二年七月二十八日(陰暦七月一日) |
梶本内浅田徳二郎身上障りにつき願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、尋ねの事情どういう事、身のところ心得ん。事情よく話てくれ。十分理を十分聞かす。前々一つの事情によって一つ話し掛け。身上事情銘々思案、十分の理であろう。身上事情どんな思惑どうもならん。因縁一つの事情なら、尚一つの胸に挟んで、十分の理を身上事情十分と思えど、銘々思案の理、思案の理であろう。どちら治めるどちらの事情、一つの事情治まるなら、身も治まるであろう。 |
|
明治二十二年七月二十八日 |
深谷源次郎下咳の悩み伺い。
さあさぁ事情/\皆な事情ありて道を通る。これまでの道幾重の道も通りても、立て替えて幾重の道もある。道理事情の道を暫くの間通るようと、先ず一時暫くのところ通るようと知らしおこ。 |
|
明治二十二年七月二十九日 |
松村吉太郎祖母たみ病気につき、神の道を運びて宜しきや、何分老体の事につき、伝えて却って御意に叶わずと思いしが、この儀如何にや伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、どんな話しも皆な聞かさにゃならんで。長らえて内々も通るところ、いか程年長けたるとても、どんな話しも聞かさにゃならん。心に借り物貸し物の理も伝え、生れ更わり出更わりの理も、さあさぁ長き/\道すがらの理も、聞かさにゃならん。心に治めさゝねばならん。 |
続て明日帰国致度につき願い。
さあさぁ事情/\心に掛かる事情は、十分の話を聞かさにゃならんで。今までに生れ更わり出更わりの理も聞いたるところ、皆んな十分に楽々と聞かさにゃならんで。よう諭してやらにゃならんで。 |
|
明治二十二年七月三十一日(陰暦七月四日)午前六時十七分 |
本席身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁさぁ、どういう事を言い掛ける。何にも分かろうまい/\。世界の道理事情のところ、神の道は分かり難くい/\といえども、世界の道理上のところ一寸分かるやろう/\。神一条の道は大変であろう。長らえての道のところ、分かり難くいといえども、なれど世界の道理上から思案すれば分からんであろうまい。どんな事を定めるのも、神一条の道を以て定める。どうもならんから世上道理上の道、一寸通してあるのやで。神一条の道をどうでも聞き分けにゃならん。長らえての道のところ分かり難くい。よう聞き分けてくれ/\。どんな事も、さあ世界ありながらどんならん。余儀なきの道でないで/\。よう聞き分けてくれ/\。さあさぁ世界の道は何処でも付けられる。世界の道を以てあちらにもこちらにも本部や、偽の本部やと言うて居る理聞かしたい。どんな事でも聞かしてある。一日も早く理を見せたい。鏡屋敷の理を失う、失う。さあさぁ理を失うところ、急がしい事情知らずして、年が明けたら、お陰や/\。国会が開ける。何にも分からず、開けたらと言うて居る。急がしい事はその日来にゃ分からん。一寸事情ありて治めて居る。日々は通れる。早く聞かねばどうもならん。よう聞いておかねばならん。元一つ鏡というは、内から言うのやあろうまい。世界から神の理を見て鏡屋敷と言うのや。鏡というは何処から何処まで分かるが鏡屋敷。聞かにゃ分からん事ではどうもならん。もうこれ年限に徳を付けてある。心だけ皆なそれぞれ授けてある。銘々徳が付けてある。その徳だけを銘々よう働かさん。第一どうも成らん。鏡曇らしてはどんならん。鏡屋敷に曇りありては助ける事はでけん。芯が濁れば傍が皆な濁る。濁せ/\、濁してはどんならん。それぞれのところより濁す者ありてはどんならん、それぞれのところより濁す者ありてはどんならん。日々の話はその場だけや。どんな者が来ても心だけの守護。寄り来るところ、日々種を蒔く、一つ種を蒔く。旬々の理を見て蒔けば皆な実がのる。旬を過ぎて蒔けばあちらへ流れ、遅れてどんならん/\、とんとどんならん。話し聞いて日々のところ、もう何年経ったら/\要らん。一日の理が治まれば生涯の理というは、ちゃんと筆に知らして一々話してくれるがよい。 |
|
明治二十二年七月三十一日(陰暦七月四日) |
増野正兵衞これまで幾度のお指図によって、おぢばへ引越せますのは旬が早う御座りますか、寄せて下されますか、御許し願い。
さあさぁ長らえてのところ/\、幾重尋ねる/\。諭して一時治まる事情の理が分かる分からん。内々一つの理治まらん。段々の日が来たるところ、一時の道という。まだと言えば理の治まるまで。旬と言えば旬、理と言えば理が治まる。心の理に委せおこう。たゞ一つの道、心の理は治まるであろう。一時事情の理治まる。どういう理で治まる。心の理の治まる思案。理が暇が要る。何時心の理に委せおこう。 |
|
明治二十二年七月 |
大和国添下郡郡山町五丁目万田まつ二十五才身上願い。
さあさぁさぁ身上/\身上に一つ不思議どういう事であろう。よう聞き分け。人間というものは、自由/\。さあさぁ一寸の道であろまい。余程の道も尽し、容易な道であろまい。さあさぁ順序以て、さあさぁ一つの席、生涯の理を諭す。さあさぁ席順追うて、一日の日の席、生涯の理は鮮やかな理を諭しよ。人間というものは、身は神の貸し物、心一つ我がもの。たった一つの心、日々常という、常に誠は理が鮮やかという。さあさぁ身のところ自由という。さあ授けの順序、さあ授け渡すで。さあさぁ、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱え、又三遍、又三遍、三三三の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
|
(8月) |
明治二十二年八月一日(陰暦七月五日) |
近江国甲賀郡宇田村へ、京都河原町分教会所の支教会所御許し願い(甲賀支教会)。
さあさぁ尋ねる一つの事情、心一つ事情、重々の道を運ぶ。一つの理許そう/\。何時なりと。第一運ぶ事情という、運ぶ一つの理、第一心という始め掛け一つの理、変わらんのが天の理、変わらん一つの理、尋ね一度の理、生涯の理、末代の理に治まる。さあさぁ定まれば心おきのう運ぶがよい。 |
|
明治二十二年八月一日 |
石塚松治郎三十六才(江州辻町村真恵組講元)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席、又一日の日の席生涯。さあさぁ心を以ちて一つの席、生涯の理を諭しには、どうせこうせ、これは言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は皆な神の貸し物、神より借り物である。心一つ我がもの。たった一つの心より、日々常という、どんな理も出る。どんな心の理も皆な受け取る中に、一つ自由という理を聞き分け。常に誠一つの理が自由。常々誠一つの心あれば、内々睦ましいと言う。誠というものは弱いものゝ長き堅きものである。誠程強きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やすは天の理。天の理なら、直ぐに受け取る直ぐと返やすは天の理である。又一つ互い助け合いは、日々運ぶ理。人を助けるというは、真の心の誠の理が助けるという助かるという。これまでの理は運ぶ一つ尽す一つに、銘々心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を授けよう。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。 |
|
明治二十二年八月三日 |
上原佐吉七十四才(備中真明組講元)。
さあさぁ渡そ/\。事情の話伝えてくれるよう。授け/\、どういう授け、珍しい授け、かんろう台の授け/\、受け取れ/\。 |
|
明治二十二年八月四日(陰暦七月八日)夜十二時 |
刻限御話し。
さあさぁさぁどういう事情、一つの話し掛ける/\。どういう事話し掛けるなら、道理上一つ話し掛ける。聞いてくれ。どんな事情、いかなる事情、どんな事も知らん事はない。何処に居る事、為す事、する事、日々に受け取る。よう聞いていかなるも日々に受け取る。たゞ一つ皆なそれぞれ一つの理を聞き分け。どんな中、一つどうでも生涯の話し掛けたる。どんな事情、こんな事情、夜昼、夜は一つの理を受け取る、昼は一つの理を受け取る、日々映る。話し掛ける。何程どんな事情、治めねばなろうまいが理という。世界の理を集める。いかなるも、茨畔も崖路も、剣の中も火の中も、前々の理を以て説いたるところ、見るも一つの道という。天の理教や。やれやれ、もう楽しみも知った。どんな理も分かるなら、実真大きい蓋も、二重三重の蓋を取る中には、どんな箒出るやら。いかなる事情も聞き分け。一つの事情、人間数々、日々聞き分け。この事情しっかり聞き分けるなら、深き。やれやれ始まったなあ。年限の理によって世界一つの事情、これを、しっかり聞き分け。親の残念一つの道を通る理という。守る理、銘々それぞれの事情、一つの話し掛けるという。どんな事情も述べにゃ。二重三重蓋を取らねばならん。よう聞け。神一条は八方夜から夜、余儀なきもう一つの事情という。人間の理というは明日の理がない。よう聞き分けてくれねば分からん。どんな事情も理によって分かる。難儀な親の通りた理が分かれば皆な分かる。八方広がる。八日九日苦がなくなって、一つの親一つの理、一日の日世界八方という。よう何かのところよう聞き分け。親の道通り、腐(?)種段々に蒔く。親の道分かるという。何かのところ聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年八月五日(陰暦七月九日) |
船場紛議事件につき、山本利三郎、平野楢蔵出張調べ方の願い。
さあさぁ尋ねる/\。どういう事情の理を以てどういう理、一つの理何かの事思案。幾度どれだけ運ぶとも、理を聞き分けねば、どんな所何遍の理が変わる。よく聞き分け。何程聞き分け。結ぼるゝ解けん。どれ程一名一人、日々何程迫り切る。迫る理から解けば皆な解ける。実を聞き分け尋ねるから聞かそ。今一時どちら分教会支教会、前々の理には、元親一つの改心できれば、親の理さえ守るなら一つの理でする。親というあちら抑えられる、こちら払われる。真綿で結ばれるという。皆な治められん、あんな理が治められん。理が治まらんから元々の親という。何程切ろうと、継ごうと、真綿で包まれようと、何にも構わん。この理をよう聞き分け思案。 |
|
明治二十二年八月六日午後五時 |
深谷源次郎伜徳次郎身上悩み伺い。
さあさぁ身上から尋ねる。事情尋ねるところを、改めてしっかり聞き取れよ。これ事情長らえて事情一つ、どういう事これではなあ、思い/\通りたる処、第一所々一つの理、何か順序治まりたるところ、これまで分かりあって分かりない。前々元々のところ、一日の日理を運び、一つの理を治めたるところ、多くの道年々道を治めて、しっかり心を治めて、しっかり身のところ、心の不足に思わんよう。身上の事情聞き取って、案じる事は要らん。これまで、分かり難ないところを思うたるところ、まずまず静かに心を治めて、長らえての事情運ぶ。一日の日心を治めるなら、直ぐと治まる。 |
|
明治二十二年八月六日 |
山本源七伜徳次郎二十才身上願い(元斯道会第一号周旋方伜七月上旬より身の内はれる)。
さあさぁ段々一つ/\の身上を尋ねる。身上一時不足なるところを尋ぬ。何を思えども分からん。分からんから尋ねる。一つの諭をしよう。同じ一軒一つの理といえども、今一時不足なるとは思うなよ。これだけの事情を運ぶ、不足なる、思う事情であろ。心尽す事情であろう。同じ子供、助からにゃならん助けにゃならん理であろう。一寸大層/\。安心の理を運んで、早く理を聞かさにゃならん。 |
|
明治二十二年八月七日(陰暦七月十一日)午前八時 |
増野正兵衞裏向悪しく、左耳鳴り、右鼻瘡頭しんの伺い。
さあさぁ身上の理尋ねる/\。一つ変わる/\。どういう事何か聞き取れ。一時治まる。心一つ又一つ国/\、国一つという、一つの理がある。聞いて話。これは珍しい一つの事情。遠く/\一つ/\通路又々通路、何かの事情運んで又々の道という。身上案じる事はない。何か一つ。 |
押して国元段々通路せよとの事でありますか伺い。
さあさぁ一日早く通路、一つ十分一つの理を知らして早く事情運ぶよう。 |
|
明治二十二年八月七日(陰暦七月十一日)午前 |
西井徳重娘タツ三十四才身上願い(京都元斯道会第一号周旋方娘)。
さあさぁ身上事情尋ねる/\。身上の事情尋ねる。これよう聞いてくれねば分からん。長らえて身上、どういう事を思案すれど、分からん。よう聞き分けねば分からんで。人間生まれ更わり理を聞き分け。そういう事はあろうかいな、と思う。世界にある。どんな者、親があって子があろ。何人ある、皆な可愛いが理である。年を取る。世界同し理である。難儀するも不自由するも、皆な心の理である。ほんにな、理が分かるなら、速やかなものである。何年年を経て、理が分からねば、同し日を通らねばならん。これが実かいな、あたゑをやろうと言うても、嫌じゃ/\言うても、どうでも/\心の理によって与えると言う。 |
|
明治二十二年八月七日(陰暦七月十一日) |
上川孫兵衞伜米太郎十四才伺い(元斯道会第十七号講元伜)。
さあさぁ尋ねるところ/\、一時思え掛けなき一時の事情治まる。よう聞き分け。銘々一つの理なら聞き分けて、よく一つ十分理も聞き抑えるである。一つの理同し心十分ならん。これでという、応法の理を運んで、それより運んで、真に治め居る。同し一軒治め居るであろ。応法一つ運んで、それより定めるなら十分の理である。 |
|
明治二十二年八月七日(陰暦七月十一日) |
牧伝七四十二才身上願い(大阪東区淡路町一丁目)。
さあさぁ身上一条の理を尋ねる。さあさぁ一寸事が大層/\と言う。余程心の理を諭しおこ。心に順序、所々理を世界と言う。所々理があって世界と言う。身上事情尋ねる。一寸の事であるけれども、余程大層/\。銘々の理を以て世界と言う。銘々の理と世界の理を治めるなら、速やかと言う。運ぶ尽す中、世界と言う。なれど、日々これの理分からねば、後へ/\戻るという。 |
|
明治二十二年八月八日(陰暦七月十二日) |
松本国松妻おなを二十六才身上願い。
さあさぁ身上一条の事情、前々に伝え。大難小難一つの事情、いずれ世界の理から一つ心を治め。十分の安産の理後一つの理どういう事であろ。身のところ、妊娠鮮やかという。後ならん/\一つと言う。早く事情前々より一つの事情、妊娠一つ心を改め。一時の事情暫く。前々一つと、妊娠一つの理を計り出せ。よく聞き分け。一時事情暫くの事情、踏ん張らねばならん。妊娠事情というは、速やか事情という。 |
|
明治二十二年八月八日(陰暦七月十二日) |
松本忠七五十四才身上願い。
さあさぁ何の事情内々事情尋ねる。又一つ身上第一の理を尋ねる。どれだけ話しの理、幾度理を聞けど、身上のところ速やかならん。どうなろ、日々思うで、送る日という、忘られてあろ。一時早く聞き分け。難しいところの理を以て、又理を以て一時と言う。どういう事の間違い、何が違うと思う。一つ理であろう。どうでも一時ならん、日々思う。一時あろ。助け一条どんな事聞く。理を聞き分け。一時速やか一時分かる。世界という、銘々の事情尽し、又々尽し運んで居るであろう。一時の事情心の事情、知らん/\分からん/\の間、事情ほんに成る程/\、一時治まらん。暫く/\の事情、聞くまでの話し。一時成らん。大難小難、成るも一つの理成らんも一つの理、よくよく因縁の事情一つの理を聞き分け見分けて、何かのところ治まらんでもない。よう聞き分け。一時成る。尽す中運ぶ中に、成ると必ず思うな。因縁の事情、世界を見分けて通れば、治まらん事はない。大難小難、一時一つ心一つで治まる。 |
|
明治二十二年八月九日(陰暦七月十三日)午後八時 |
本席身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁどんとこれもう身のところから一寸知らしてあるところ、それから順々の道を以て、一寸の理を尋ねる。どうでもこうでも諭しておかねばならん。どうでもこうでも出て来る。どんな事も出て来れば、よう聞き分けておかねば分からん。そんなものやなれども入り込むところ、どんな者も出て来る、どんな者も持って来る。銘々日々運ぶところも心に気をつけ。人体一つの事情、心一つの事情、その事情、第一人体一つの事情という。それよう聞き分け。抑えて/\するところもある。急いて/\するところもある。十分の中に、ころりと思案間違いの理が一寸始まり掛ける。難しなれども、最初一つの理というは、大きな理で持って来る。どんな事言う。どんな話し聞いたとて、聞かしても、一条一つの話し、神様の守護であったなあと言うて、皆な理を軽く思う。さあ難しい理、一度の理が生涯の理と取った者もある。生涯の心に取って世界の中の理に悟れ。やれやれ十分立って話する。世界どちらへ/\、どんな理を持って出るや知れん。なれども理の振り売りや。一寸返やせん振り売りを求めて了う。何にもなりゃせんで。振り売りは一遍に取り払うて了う。神の立腹かいな。身上聞いて話し定まればどんな理も出る。何時どんな理も出る。何時どんな理が飛び出るやら知れんで。今日は風呂も要らん。喰べる気にもならん。これからは早いで/\。これまでまだや/\。一寸始め掛けたら直きじゃ。始め掛けたら直ぐやで/\。そこでもうこれだけの事でけそうなもの。そこで成るも成らんも、一寸刻限を以て話し掛けるという。 |
|
明治二十二年八月九日 |
吉田梶太長女おさわ三才脳膜引きつけ身上につき願い。
さあさぁ小人のところ、小人の不足なるところを尋ねる。内々どれだけ思案すれども、分かり難ない。尋ねるから諭そう。小人の身のところ、大層/\である。大層一時とは言わん。身上一つの身上速やかな心通りて、一時大層なれど、幾重どんな話しを聞き分けるなら、一時と言わん。よう聞き取らねば分からん。一時早く聞き取らねば分からん。どういう事であるなれど、聞き分けねば理を受け取るところがない。どんな事も日日受け取る中という。どんな話どんな理、いついつまで同じ。段々心一つ、ようこれ聞いて、いかなるも、大難/\小難一つは、世上を見ていかなる心も取り直し、一つは安心の理も運び、早く事情運んで、一時ではない、十分運んで早く取り直し諭すよう。諭すというは、どうせこうせは言えん言わん。親であるから、どれも皆な可愛。一人のところの小人身上の不足、世界と思うは一つの理であろ。可愛一時よう聞き分けくれねばならん。一つの道を通りて一つの心を定めてくれるよう。 |
|
明治二十二年八月十日(陰暦七月十四日)朝八時 |
上田善兵衞三十七才女房みや出直しつゞいて娘かめ出直しにつき伺い(大阪東区南本町三丁目天地組)。
さあさぁいかなるところ尋ねるやろう。いかなるところも心得んやろう。段々の道も通り、何たらした事やと思うやろ。一つの助ける理いも貰い、何たらした事と思うへもっともや。今一時の事情は思うやない。因縁一つの理を見えた、何たる事やと思う。日に/\思う心取り替えよ/\。心一つ澄んだるところへ、助け一条の授けである。銘々澄んだ心に成ったら、した事見るところ因縁一つを知らず/\して越して来てあるところ、今までのところ、こうやと思うて、心を治まろまい。なれどもなれども因縁知らずして通り来たのであろう。どうも一つ銘々実を定めて、いついつまでも通り抜け。心通りの楽しみがある。 |
|
明治二十二年八月十一日(陰暦七月十五日) |
増野正兵衞身上下痢の伺い。
さあさぁさぁ何かの事情/\、身上に一つ心得んという、これよう聞き分け。どういう事の理であると思う。聞き分け。もう十分/\、十分の事情日柄という。一つにはこれぞという一つの理がこれで治まりた。定まりたる。さあさぁよう聞け。身上一つの事情どう、いかなるどうであろ。案ぜる事は要らん。要らんが、一つの理を聞け。いついつ世界というは、どういう理であろうところ、どういう理も持たず、もうこれ何にもなきところ/\からの事情を見い。所々には治まりの事情も眺め、銘々身上治まりという。難しい事は一つもない。身上の事情、心一ついかなる事情、多くの事情速やかという心を以て日々という。幾重の事情身上に一つの事情あるところ、これよう聞き分けて、身上に事情はこれ鮮やか。銘々余の儀いかなる事情でない。身上の事情世界の事情、これだけの事。さあよく聞き分け。何にも身上心に案ぜる事は要らん。一日の日生涯の理が治まる。 |
押して願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、返やして一つの事情を尋ねる。何か順序、銘々一名一人の理思うところ、内々事情因縁一つの事情は何処も同じ理、所変えて一つの事情。もうこれ便り一つを待たずして、日々ところよく運んでくれるよう。又内々の事情にも案ぜ一つの道がない。所を変えて治まるも因縁一つの理、安心さしてくれ。遠く所は事情言葉/\を以て運ぶ/\。十分銘々何にも案ぜる理は要らん。これよう聞き分けねばならん。 |
|
明治二十二年八月十二日(陰暦七月十六日) |
松村栄治郎身上障り願い。
さあさぁ身の障り/\と、一つ事情を尋ねる。どういう事である。心思案どういう事、十分の処身上不足なる、いかなる思案も分かろまい。身上不足なる事情、一つ道という、長らえて一つの道という。日々十分の理を治め居る処、身上不足どれだけ思やん、今以て速やかと、前事情聞かそう。身上不足なるは、心の不足を以て、金銭一つの道じゃない。神一条は金銭ではいかん。真実世界の理を、治まり/\の理と、世界の理によって治まる。銘々長らえて一つ順々の道は、通り尽す中、身上不足なる、思う一つの理であろう。一時どうとはこれなきものなるも、一つの理が成らん。金銭でできる理であろうまい。神一条は金銭でできまい。所々一つ治まる理を見る。治まろう。一名一人治まる。そのまゝ心あちらこちら、暇が要ってならん。銘々の身上一つの理、身上長らえて、急いて一つ治まりの事情暇が要る。何処で運んでも直ぐ分かる。又第一まだまだの理である。内々の理が運ばん理である。よう聞き分けておけ。一名一人世界という、神の道という。道の理ならつけんにゃなろまい、つけさゝにゃなろうまい。世上の理、道なき処に道はあろうまい。一度二度長らえて/\の事情聞き分け。世界何たるの事情聞き分け。ほんに有った、実実の道、治まらにゃなろまい。どうでも一つの事情、少しの事情を見て、不自由の道、世界の事情どうであろうと思わんよう。前々の道を見れば、一つの掛かりという。心治まれば直ぐと治まる。理を理と世界はどうであろう、すっきり思わんよう。親一つの道、どういう道を通りたなあ。古きの道の重なり、この理を思案すれば、身は直ぐと治まる。 |
|
明治二十二年八月十三日(陰暦七月十七日) |
上田嘉治郎六十才身上障りにつき伺い。
さあさぁいかなる身上という。身上に一時不足、どういう事である、いかなる聞き分け。一時大層という。どういう事であろう、分かろうまい。事情から聞き分け。それぞれ理を聞き分けねばならん。第一身上案じるであろう。どちら/\案じる。前々以て一つの闇雲/\、どういう事と思わんよう。長らえ/\ならん中通って身上という。どちらにどう、善き事ならば一時立て合いばかり、身上案じるばかり。別段不足とは思わん。人は深き理を聞いて事情聞き分け。人が銘々銘々心は澄み切らん。長らえ因縁行寄人抱う。これ銘々もいかなる聞き分け。因縁事情、又々道を通り、どうでも因縁理明らかの道を見せ。人はどうでもよい。また若きこちら事情治め。若き事情聞き分け。銘々こう、長らえこう、人がこう、銘々いかなるところ、よく聞き分けくれねばならん。立て合いこうしようか知らん、遂には理を失う。早く聞き分け。銘々治めてくれるよう。 |
|
明治二十二年八月十三日朝九時 |
内藤善次四十七才身上願い(元斯道会第七号周旋方)。
さあさぁ身上一条事を尋ねる。身上の理を尋ねる。よう聞き分けねば分からん。日々という、どれだけ日々十分尽すところの理は受け取る。日々尽すところ受け取る。一つの事情身上の事情あれば思案ばかり。長らえての中日々中運ぶ。身上どういう事であろ。改め。一つ人間という、生まれ更わり出更わり分かり難ない。何ともなけにゃそのまゝ。実正あって、身上事情あって世界。世界の理を聞け。銘々借り物。尽す一つの心であろ。なれど借り物。身上事情あってどれだけ尽す。世上一つの理を見て、日々タンノウ。生まれ更わり出更わり、成る程世界の事情身上の事情、同し事。難儀さそう不自由さそうという親はない。前々一つの理を聞き分け。世界どうでもこうでもならん。皆な同し子供、これを聞き分け。世上を見て心が定まれるなら、直ぐと治まる。多くの中事情これよりなきもの。第一という。身上不足なって、世界を見てタンノウ。改めるなら、身は直ぐと治まるという。 |
|
明治二十二年八月十七日(陰暦七月二十一日) |
増野喜市の身上心許なく、神様の御守護にて全快致せしや、遠国のところにて案じらるゝにつき伺い。
さあさぁ遠く事情、尋ねるところ、幾重十分一つ治まりある。一つの事情近々一つ便り近々。 |
|
明治二十二年八月十七日(陰暦七月二十一日) |
深谷源次郎身の障り伺い。
さあさぁ身のところから、何かのところ尋ねる。尋ねるから一つの理を聞かそ。身上速やかなれば、一つの証拠であろ。段々一つの理を始め掛けるという。小さいところから、段々始め掛ける。小さきところから段々大きく成る。何某誰々銘々御苦労/\、十分治めるなら十分治まる。銘々どれだけ事聞けども、御苦労御苦労十分治まる/\。 |
|
明治二十二年八月十七日(陰暦七月二十一日) |
増田亀次郎身上願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、尋ね一条身ところ心得ん。どういう事であろ。一時どういう事であろ。身上にて自由心一つ、心一つで十分身の治まりのところ、又一つどういう事であろ。何かの治まる。何も思う事情は要らん。又変わって一つ銘々事情、よう聞き分け。どんな事こんな事も治めてある。銘々/\これもこう/\、これなればならん。これだけ真を治めてある。理が定めてある。何も銘々まゝにならん。直ぐと聞く、直ぐと見る。銘々所を変えて運び来たる。十分中に、十分銘々ならん事情日々聞くと見る。よう事情銘々これだけなら十分/\。あたゑの理は生まれるより定まってある。どんとした所に生まれ/\、庶情が分からん。誠聞き分けて治めるという。 |
|
明治二十二年八月十八日 頃 |
当三島村田中忠蔵、清水利八、中島嘉三郎、中川勘平宅地一反三畝十八歩、お屋敷地面続きにつき、買入れの事御許し下さるや願い。
さあさぁ尋ねる/\ところ、一つ順々、よう何か聞き分けくれるよう。尋ね順々一つの事情話置かねばならん。段々の事情、もう一時の話諭しおく。たゞ一年/\どんな理でも治まらにゃならん。一年/\後一年の理、この事情話合い伝え合い、尋ね旬である。旬とあればどうでも古き話、一つ話し掛けたであろう。一々諭しある。一時治め掛けたる。見せにゃならん見にゃならん。事情見て急くに一つの理、じっとするも一つの理、一年後見て急くも一つ神、抑えるも神。広く/\要る/\。一年経るまで事情、又な、これではな。たゞ一年の理を見て治まり掛けたら早い。その心ばえを以て運んでくれるよう。 |
|
明治二年八月十九日 |
清水与之助身上の願い。
さあさぁ身上案じる事は要らん。幾重話聞く。何遍聞く。どういう事である。一寸身のところ、どういう事で、どれでどうなる、銘々とんと鮮やか/\。一年という、年年いつにこう/\。この事情聞き分け。朝という、十分晴天。一名一人の事情、大変の事情、年々の事情あって身上のところ、案じる事は要らん。年々事情いついつまでやない。難しい事やないで。 |
|
明治二十二年八月十九日 |
清水はる熱強く、上へ戻すにつき願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身上つかえる/\。どういう事である、分かろまい。思うであろう。これまで/\のところ、どんと分かりあれど、銘々心を定めて一日の日という。なれど世上の理が分かり難ない。細く道、道のため十分治まるところという。銘々鮮やか治まりあるところに、治まり一つの事情、何にも遠慮気兼も要らんで。あたゑいついつまでのあたゑ、皆な揃うてあたゑという。 |
|
明治二十二年八月二十日(陰暦七月二十四日) |
梶本うの指先の障りにつき願い。
さあさぁ身上から尋ねる。身上一寸不足なるところ一寸尋ねる。どういう事も分かろまい。何かのところ諭し、人数の理も聞き、成るまで何か聞き分けくれねばならん。身上から理を始め掛ける。皆な第一難しい事は一つも始めん。皆なよう聞き分け。理を始め掛ける。話し早うせにゃならん、尋ね返えさにゃならん。内々事情理を揃え、身上不足なで一時早く運ぶよう。万事何かのところ早く皆な揃うて尋ねるがよい。 |
同日、山沢為造の娘ミキノの伺い。
さあさぁ尋ねるまで同じ事、理上理に知らしてある。皆な一時事情、家内十分人を揃えて尋ね出よ。指図してある。 |
|
明治二十二年八月二十日(陰暦七月二十四日) |
宮森与三郎三十三才身上願い。
さあさぁ身のところ/\不足尋ねるところ、一時のところどうなろと思うところ、又一時一つそのままじと治まりあるよう。何かのところ十分の理諭しくれるであろ。身のところ不足間違いあろ。どう事で間違うてなて、身のところ一時間違いある。間違うてある。十分どういう事でどうなろ。一つ/\案じる。皆な案じる。ようこの理を聞かしてくれねばならん。何も案じ、どうて一つの道を通り、案じる身はない。身を以て案じる。事情案じる。身を案じる。そら案じる話しを聞いて、尽す身のところ思案すれども、思う間違うところ何もない。銘々思う。案じるではない。長らえて何か世上/\一つ理も諭しに出る。銘々一つの事思うて案じる。何も案じる事はない。何かの事引き受けある。どんな理も案じにゃ、聞いたところから案じる事は要らん。心一つの理によって引き受ける。さあさぁ当分のところ何かのところ、当分のところ許そう。当分じゃで。 |
|
明治二十二年八月二十日 |
紙谷九兵衞身上伺い(五十八才の時七月十日よりふらふらと致し、首よりつかえ、又、腰にて痛み、外のところ速やかになると、又々足より右の足を痛み、日々のところ身のところは、ぼち/\と仕事致して居ります。右の願い)。
さあさぁ身上/\一時尋ねるところ、長らえて/\、まだ身は発散せん/\。聞き分けてくれ。一寸の事情は大層である。一時ではない。話し難くかろ/\。所に一つ理を始め掛け、運ぶところは十分受け取る。まあまぁ大層中、一時掛かりたところ、一時の事大層とは思う。聞き分け。銘々も長らえて、内々の中も速やかならば何も案じはあろうまい。なれども、一寸中一つの取りよ。ならん/\中の理を見て、世上一つの理を運べ/\。そこで事情を定めば一寸の理も分かる。試して見ようと。 |
|
明治二十二年八月二十一日(陰暦七月二十五日) |
中山会長始め、梶本松治郎、山沢為造、ひさ、うの、身上の理から皆な引寄せて御話しあり。
さあさぁ話し掛ける/\。どういう事を話し掛ける。何かのところ、よくよく聞き分け。どういう事を話し掛ける。神一条の理を話し掛ける。どういう事を聞く。返やし/\神一条を聞き澄まし、いついつ心、一寸人間古き道筋通りた道が分かりゃせん。通りた夜も昼も見て居るで分かる。通りた速やか分からんなれどよう聞け。元々ないところから始め掛け。どうなりこうなり付かなんだ。長くのところ、ようよぅの道を縮め、内々どうでもならんから、ころりと道を立て替えて、世界これだけの道を始め掛け。神一条世界一つの道、たゞ一つの道を始め掛け。段々因縁/\の理を以て始め掛けたる理という。十分理を聞き分けてくれねばならん。何年の理を計る。心に一つの理がどうなりと十分心が治まる。この事情速やかに聞き分け。どんな事も詰んで/\千度幾度理を諭しあるところ、年限寿命を縮め。今の事情、世界通り良い。通り難くい日も。神一条の道はまだまだ治まってない。神一条の道を通りてると思うたら、ころっと間違うで。年限たゞ不思議や/\、思うだけ何も分かりゃせん。又一つ一人の小人定め一つの理であろ。待ち兼ねた一つの理であろうが。年限見せにゃならん、見にゃならん。今一つの事情、理と理によって一つ計り難ないところ、何かのところ聞き分けくれるよう。小人十分どういう理が治まる。世界大きいもう一つとない。一名一人より世上の理が治まると。銘々それぞれ真の改め、理が分かれば分かる。早く通したい道理一つの理、十分理を下ろし、十分に地を均らして、十分理を下ろし、十分に地を均らして、十分善き種を蒔いても、その年理をもて、生え難くい理もある。辺なるところへも生える。一つの理聞き分け。今一時のところ、前々通りて一つの理で一つの理、因縁/\、小人一つの理は七箇年の間、何時とも分からんと指図しておく。身上から寄せた事情速やかと諭しおく。さあさぁ尋ねる事あれば尋ねるがよい。 |
梶本押して願い。
さあさぁ身上事情ある、尋ねる。又一つ詳しう聞き取って、小人一つ身のところ、何処も悪くない。どういうものである。皆んな寄せて聞かさにゃならん。銘々身上のところ分かり難ないところ、神一条の理なら、世界の道理上から分かり難ない。世界たゞ一つの事情から始まりたる理、初め一つの理、一代も経ち、二代も経ち、三代世界の道の道から、神一条多く広く、一つ道よう聞き分けてくれ。銘々尽して居る。何年心の働きによって、何年左程の理はなけれども行かにゃならん。どうでもこうでも治まらん。ほんに理かいな、治まる一つの理によって治まる。初めの理はどうせにゃならん。見えるだけ変わらんなれど、一年の後先の理を見れば、成る程の理が向こにつんであるで。それが分からんではどうもならん。何でもこうでも見せる。長いと思うたら違うで。あんな事言うて居て、あんな事に成ろうか。一年の後先の理を見れば先はつみてある。皆な功尽さにゃならん。道なき道はない。又々一時に分かろまい。刻限の理を以て一つ/\諭そう。 |
|
明治二十二年八月二十一日 |
小林長三郎三十六才(近州志賀郡飯賀立村周旋方)。
さあさぁ段々一つ/\の席をして、さあさぁ順々の席をして、さあさぁ世界中は互い/\の真の心の誠の理が兄弟やで。さあさぁ誠程堅い長いものである。誠というは何処にもありはせん。真の心の理が人を助ける。さあさぁ所々に一つのコウノウの理がなくばならん。さあさぁ授け/\、一つのコウノウの理渡そ。授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を渡そ。しいかりと受け取れ/\/\。 |
|
明治二十二年八月二十一日(陰暦七月二十五日) |
井久保栄治郎五十三才(此瀬)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして一日の日生涯、心の理を以て一つの席、席順序一つの理は、生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには難し事は言わん。どうせこうせ言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかと言う。人間という身の内という、皆な神の貸し物神に借り物、心一つが我がの理。心の理というは、日々常々どんな事情もどんな理もいかなる理もある。どんな事情理もいかなる理も、日々に皆な受け取る。受け取る中にたゞ一つ自由という一つの理。自由というは何処にあるとは思うなよ。銘々精神一つの理にある。日々常々誠一つという、誠の心というは、一寸には弱いように皆な思う。なれど誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なれば、直ぐに受け取る直ぐに返す、一つの理。よう聞き分け。又一名一人の心に誠一つの理があれば、内々皆な十分睦ましい一つの理が治まる。そら世界という、成る程という、成る程の者、成る人というが、常に誠一つの理が自由という。又互い/\助け合いは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理が、助ける理が、助かると言う。又これまで尽す運ぶ事情は、内々銘々の事情に治め。これより先永く事情、助け一条のためコウノウの理を渡しおこ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍又三遍又三遍三々々の理を授けよう。さあしっかり受け取れ/\。 |
|
明治二十二年八月二十二日 |
谷川清三郎三十六才身上願い(芦津)。
さあさぁ尋ねる事情、身上一条の理を尋ねる。さあさぁ、身の内どれだけ長らえて、何ぼうでもならん。日々のところ、思う一つの理であろ。話し聞く。成る程と心を治め、よく聞き分け。人間身上不足、世界の一つの理である。因縁一つの理聞き分けたか。因縁生まれ替わりの理も聞き分けたか。聞き分けたら分かる。一時でない、成る程の理を聞き分けくれるよう。生まれ更わりの理は、世上の理を見て成る程。前生世界の理を見てサンゲ。同じ神の子供、可愛が一条。よう聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年八月二十三日(陰暦七月二十七日) |
増野正兵衞神戸へ帰宅御許し願い。
さあさぁ心に掛かるだけ。身は一日の日、急いて心おきのう運ぶがよい。 |
同日、同人妻いと儀、大和へ引越すにまだ早いと申します、これは理の諭しが足りませんのか、私の心が定まりませんかにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情、一寸のところ深きところ、深き心はあれど一寸の理を思う。一寸の心の暫く、どういう事であろう。よう話し伝え。前々古き一つの理、所々十分の事情話してくれるよう。それより一つの心を定めて十分許そう。 |
|
明治二十二年八月二十四日 |
兵神分教会所にて参詣人不思議なる御自由あり、いかなる御知らせなるや、清水与之助、増野正兵衞、中井宗七より伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、どういう事情あったぞ。これも不思議、コウノウ一時治まりある。何かのところ聞く。自由/\は一つの心を寄せて、十分の理現わせある。又候いついつも先々の事情新た事情であろ。事情よう聞き分け。自由聞くばかりでは分からん。話しまで聞くまで心と心と自由治まる。どういう者も入り込む。どういう事もあろ。一つ談示何かの事、案じの事情を以て一つ成らん事情、自由の理がある中に、一つ案じる。自由何処から見ても一つ鮮やか運んでくれるよう。速やかという理を知らしおこう。 |
|
明治二十二年八月二十四日 |
山田太右衞門三十六才足障り伺い(元斯道会第三十八号講元)。
さあさぁ身上に心得んの理がありて尋ねる。尋ねるは一つの理を諭しよ。長らえての中々、銘々も、どういうものであろ/\思て通りた一つの道。どうなろうどうなろう、段々尽す中に、これはどうであろ/\思うは、一つの理であろ。なれども、早く一つの理を取り直せ。成らん理を取り直すよう。成る成らん/\皆な同し神の子供、何の憎い親はあろまい/\。因縁という理を聞き分け。因縁理は分かるまい。因縁事情は、まあ世界/\見て、一つ心。改め替え。尽した一つは一代は末代の理と思え。この理を速やか分かれば、身が直ぐと治まるという。 |
|
明治二十二年八月二十四日午前九時 |
礒田源右衞門四十二才胸の悩み伺い(元斯道会第二十一号講脇)。
さあさぁ身上一条段々理を尋ねる。思案幾重どういう身上取る。心得ん。よう聞き分け。一寸の理は幾年という、何年という/\。心という、よう聞き分け。身上心得んという事である。皆な内々一つの事情、長らえて/\一つの事情という事も聞き分けて居る。話しする、諭する。銘々案じて居る。話し諭する理、銘々身上一つ癒し、理一時のところ一寸案じて居るであろう。案じる事は思わずして、いついつの事情生涯末代、いついつ一つの事情治め。身上案じてどうもならん。よい思案出ん/\。計り難ない思案出る/\。よう聞き分け。一代の理が末代いついつの理。世界の理を見てタンノウの理治めと諭しおくと。 |
|
明治二十二年八月二十五日(陰暦七月二十九日) |
本席口中左の上歯痛み頬腫上り身上御障りにつき願い。
さあさぁどういう事を話し掛ける。前々の理を以て話し掛ける。何かのところ、もう何年である。いつの日も分かり来る。近づく一つの理を知らせおこう。精神一つで分かる。どんな事情も治まる。薄きは薄きの理、濃きは濃きの事情、段々諭すまで心一つの理が台や。孝行を尽して孝があって立つという天の理が分かる。さあさぁ銘々に一つの理。いつにどう、又々理が分からん。どういう理を治めたらよかろう。一つの理が治まればどんな理が治まるか分からん。何にもないところから始め掛け。前々の話しはほんに薄き濃き理が分かれば数々の理は要らん。どんな理を聞き分けくれるなら、一つの話、どんな理も天より一つの理を下ろすという。銘々一つの理を治める。よう聞いて心の理を治めくれ。一年/\の後先の理を見れば、成る程の理治まる。これより成る程の理治めば、どんな理も治まる。精神一つの理で皆な早く治めたい。思うは一つの世界の理を聞き、何たる理である。今の今聞いたまでは分かるまい。見て言うだけにては得心でけん。前以て一つの理を諭しおく。いずれ一つの理があり、皆な同じ理、銘々悟りが違うた。十も一つ、百も一つの理を見よ。どんな理があれども一日/\、夜昼の事情を聞き分け。親の理があれば忘れられん理を思え。難しいようであろう。心で日々思う。一日/\暮らし、一つの理がコウノウ、日々のコウノウを以て尊ぶという。日々コウノウこれをよう聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年八月二十六日 |
撫養斎田村に於て支教会設置の願い(撫養支教会)。
さあさぁ尋ねるところ/\、さあ事情一つ理話す。地所一つの理を尋ねる。さあ一つの理、許そう。一つの理を聞き分け。生涯という心の理に許そう。変わらぬ一つの理は存命の理、いついつ心の理変わらぬよう。速やか許しおこう。 |
|
明治二十二年八月二十六日(陰暦八月朔日) |
増野正兵衞身上障り伺い。
さあさぁいついつの事情尋ねる。どうでも日々尽して居る。あちらこちら日々取り扱い、早くの事情思うた。銘々治まる。内々十分どちらなりとも生涯治め。何かのところ運んでくれるよう。いついつ身のところ、ならん障りタンノウの日も送り、どちら事情、これで生涯治め/\の事情あれど、一つすっきり治め、心を治め。日々いついつの事情聞いていつまで。 |
|
明治二十二年八月二十六日(陰暦八月一日) |
兵神分教会所講社の人多く泊める事伺い。
さあさぁ尋ねるであろう。尋ねるから一つしっかり理を聞け。日々のところ出入り、道のため十分の理、日々世界一つの理から世上一つの理、どういう事情から前々諭したるところ、安心/\の理、世界という。よう聞き分け。どうであろう、それはどうである、全然心に掛からんよう知らせおく。 |
|
明治二十二年八月二十六日(陰暦八月一日) |
辻忠作娘とめぎく願い。
さあさぁ身上のところ切なみ、何ぼでもならん。早く聞かせ。今日は明日はどうであろ。子供十五才以上は銘々の理を定まらん。今日は明日は日々のようのように思う。それは定まるまい。急ぐ日も暇な日も/\ある。いついつまで同じ日の心持って早く聞かすよう。 |
|
明治二十二年八月二十六日 |
西岡善造伺い(河内)。
さあさぁさあ一つ尋ねるところ、どうがよかろう。銘々一つ内々の事情、さあさぁ内々の事情、心に一つの誠、誠一つの理は内々の事情。十分と言えば、十分の理を治めるなら、一つ治めるなら、一つ治め。一つは治まらなゝろまい。内々一つ十分の理を治まれば世界という。 |
|
明治二十二年八月二十七日 |
旧東京出張所なる東分教会所の井戸掘替につき伺い。
さあさぁさぁさぁ、水一条の理を尋ねる/\。さあさぁ尋ねるところ/\/\、前々一つ元一つ、それより一つの理、どちら/\、さあ尋ねるところ、さあどちらでもよいで。どちらでも掘るがよいで。 |
押して、水の清きようにと御願い申し上げし処。
さあさぁ水々、水のあたゑ、さあさぁ水のあたゑは、心一つ、人一つ、人一つの理による。 |
又、古井戸埋立の伺い。
さあさぁ十分の理を見て、それより心一つの理に委せおこう。 |
|
明治二十二年八月二十七日午前八時 |
中島安蔵(斯道会第八十三号講元)
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、日々運ぶ段々の席、さあ一日の日一日の日という、席に順序の理を以て、生涯の理を諭そう。それ人間というは、身は借り物心一つは我がもの。どんな理も誠一つ。誠一つはどんな理も受け取る。日々常に誠一つ、誠の理は弱いように思う。弱いようでも強いのが誠の理、誠の理は直ぐに受け取る。又一つ、これまで運ぶ一つの理、互い助け合い、助け合いの理は諭する理、諭する理を身に治めるのが第一。さあさぁ尽す理によって末楽しみの理を渡そう。さあ受け取れ/\。悪しき払い助けたまゑ天理王命、さあ三遍三遍又三遍三々々の理を授けよう。さあ受け取れ/\、しっかり受け取れ。 |
|
(9月) |
明治二十二年九月三日(陰暦八月九日) |
井筒梅治郎妻とよお授けの願い。
さあさぁさぁ一日の日/\の一つの理というは、よく聞き分け。生涯の理を諭しよう。よく聞き分け。これまでの事情、長らえての道、よう/\の日、生涯の理、これまでの道長らえて、一日の日生涯の理、長らえて、これより一つ長らえて、末長くの理に授けよ。さあさぁ授け/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱え、又三遍、又三遍、三三三の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\/\。 |
|
明治二十二年九月三日(陰暦八月九日)午前八時 |
中村清六二十七才(斯道会第三十八号周旋方)。
さあさぁ段々の席返やし/\の席、さあ一日の日生涯一つの心を以ちて一つの席、生涯の理には、難し事は言わん。どうせこうせこれは言わん言えんの理を分かるなら、何かの事も鮮やかと言う。人間という身の内という神の皆な貸し物、神に借り物、心一つ我が理。たった一つの心より日々常どういう、どういう理いかなる理皆な受け取る中に、一つ自由という理を聞き分け。常々誠一つの理が自由。誠というものは一寸には弱いよに思うなれど、誠より長き堅きものはない。誠一つは天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。又一つ互いや助け合いは日々尽す理、人を助けるというは、真の心の誠一つの理が助ける理が助かる。これまでの理は、尽す一つ運ぶ一つに、銘々心に治め。これより末長く尽すために、さあさぁ助け一条のコウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ/\。 |
|
明治二十二年九月四日 |
松村吉太郎のぼせるにつき伺い。
さあさぁ身上事情ありて尋ねる。どういう事も聞いて居るやろう、どういう事も見て居るやろう。身上のところ一つもう思うまい。幾日経ったらどういうもの、いつになったらどう成ろうと思う。世界からの理、いかなるところ、大きな心悠っくりと治め。神の指図は違わんで。どんな事でも身上の理が分からにゃどうもならん。身上から理を計り出してすれば何かの理も分かるという。 |
押して願い。
さあさぁ事情あれば一つ事情運んで、又々一つ内々のところも運んで、身上から一つ話して、何かの理も話してくれるよう。 |
|
明治二十二年九月七日 午前七時 |
上原佐助左の足首痛みにつき願い。
さあさぁ身上一条から尋ねたところ、どうでもいかん。一寸の事はどういう事であろうと、日々に思うからは、どうでも忘れられん。さあさぁまずまず所という/\。十分の押し固まりという。なれども一つの所、又々の所、とんと定かならん。早や早や一つの理が成ればと思うところ、身上に事情あって尋ねるから諭そ。先々のところは十分に運んで十分の理。心の理が治まる、身上も治まる、何かの理も治まる。案ぜる事は要らん。いついつまでも変わらん。一つの理は第一というは、変わらんが天の理、又一つには銘々事情、さあさぁ前々の心が変わらぬよう。理で十分一つという。何かのところも諭してくれるよう。 |
|
明治二十二年九月八日 |
小西亀治郎二十九才身上願い(芦津)。
さあさぁ身上尋ねるところ/\、長らえて/\理を聞けども、身上に事情ある/\。何程聞くといえども、何ぼ聞いて、心に理が分からんにゃ、どうもならん。何程聞いても、理が分からんにゃどうも仕様がない。内々も治まらん。何ぼ聞いても、どうもならん。一寸には分からん。なれども、分からんやないで。暫くのところ一寸分からん。その内に分かり来るで。 |
|
明治二十二年九月十日 |
本田分教会地方庁へ願出で致しますか、国々派出して宜しきか願い(芦津分教会)。
さあさぁ尋ねるところ、遠くと言うて尋ねるところ、又銘々の一つ、早くというところ、二つ一つに諭そう。銘々理何程暇が要ると言うても、心一つの理、誠鮮やか一つ理と治めば、何かの理も分かり来る。遠く一つの理の理というは諭する。一つの理遠くといえども、日々の理は一つの理に治まれる。内々の談示は直ぐとできる。なれども遠くといえども同じ一つの理と治まれる。なれども遠くの談示は一寸に仕難くい。早くどれからや、道に/\幾重の道もある。これからの理も治め。早く治めれば、所所の理やと諭すれば皆な治まるという。 |
|
明治二十二年九月十日(陰暦八月十六日) |
増野正兵衞咳の障り伺い。
さあさぁ身上心得ん尋ねる、いついつ尋ねる。同じ事情身上という、銘々心得ん、幾重思案。余の儀外の儀思案でない。一日の日、生涯やれ/\。いつも同じ事、一寸の心皆な案じる事は要らん。これまでの事案じる。思案もこれまでの事情、世界何かのところ案じる。心をどんと据えてくれ。一日やれやれ、心に治まるなら、やれやれ治め成るよう。一つの道、どうでもこうでも成るよう通る。一日の日生涯という。一つ/\治めくれるよう。何かのところ心に掛けんよう。一寸のところ、あちら真実理は定め居る。思わず/\何にも事情思わんよう。一日の日生涯という心を持ってくれ。 |
|
明治二十二年九月十日 |
梅本善七長男永治五才十日前より出けものにつき伺い(大和国吉野郡平沼田村)。
さあさぁ小人身上から身上尋ねる。尋ねるから、深き一つの理を聞き分け。皆な聞き分けでは分かろまい。これまで諭する理、運ぶ事情鮮やかという、一日の日忘られん。諭するから、成る成らんではあろうまい。事情理を聞いて、元々聞いて、元々諭する。心一つの理が分かれば、身は発散。もう何にも難儀はない。十分ある一つの理を聞き分け。しかり聞き取ってくれるよう。銘々の理聞き分け。分かるであろう。発散一つの理、銘々心に取って聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年九月十六日(陰暦八月二十二日) |
明二十三日兵神分教会月次祭なるも、清水与之助事情のため帰る事できず、よって増野正兵衞代りて神戸へ帰る事増野より伺い。
さあさぁ所々々に皆な楽しみ積んで功を積む。何かのところ、所々と功を尽し、身の寄るところ、一日の日という。どうでも早く一つ急いで/\。心一つ功を積む理によって、何たる所であろう。以前三年/\余儀なき事情あって、何でも/\些か何でも三年以前楽しみの理を聞き、天の理を聞いて忘れはあろまい。所々日々尽すところ、いついつまでも変わらんよう。 |
|
明治二十二年九月十六日(陰暦八月二十二日) |
前御願い、地所買取中山会長の名義に書換御許しの願い。
さあさぁ何かのところ、ならん事情/\を通り、一つという難し道を通り、一つ一寸掛かり、一つの理始める。深き段々深き理を洗い、互い/\の身の知らせ合い、何かのところ治めおく。十分一つ洗う/\。綺麗なる道、鮮やか互い/\理を洗い、道を洗いいついつ道、又まあ十分運んで、又一つ一度大層、二度大層、一つの心に理に寄せて尋ね、一つの理を以て一日という。 |
|
明治二十二年九月十六日(陰暦八月二十二日)夜十時二十分 |
本席身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁさぁ一寸/\話しおく。出掛けたで/\。まあまぁ一寸これまでのところの話し取り混ぜた話であった。広く/\という。やれやれまあまぁいつの事やと思うて、ようよぅのところ、心一つを以て勇め掛けたるところ、治まり次第、段々世界の理、まあ一度まあまぁ一度どういう事を言い掛けるやら分からん。皆んな元々話を聞いて、これ世界誰の道とも言わん、誰のものとも言わん。真実一つで難儀不自由の道を通りて、今日の日という。もうこれ長らえての道を通りて、艱難の道を知らずして、あんな阿呆らしい事は措いたらよいという。こうしたら勝手が良い。こうやれば良いと思えど、天の理でいかん。治まらんで。成るも一つの理、成らんも一つの理、皆んな心を合せてすればいかんやない。話に一つの理があって、幾重の道も世界という。元々不自由の道も知らずして、日々こうという。治めようと思うてもいかんで。これよりはすっきり洗い替えるで。これまで長くの間、苦労艱難の道が一つの理であろ。これよく聞き取ってくれるよう。話し掛けたら又々話し掛ける。昼はあちらへざわ/\、あれは何じゃ。あちらから眺められ、どうもならん。さあさぁすっきり洗い替え。もうこれからはすっきり変えるで。さあしっかり踏ん張る/\。運ぶ事情、どう成ろうとこう成ろと、日々世界治まるという。どんと心を定めてくれ。しっかり踏ん張る/\。 |
|
明治二十二年九月十六日九時 |
宇野善助五十四才伺い(十四五日前より腹中より、芯へこたえ障り、夜になると冷えるようになります、この段伺い)。
さあさぁ身上一条尋ねる/\。身上理を尋ねるから一つの理も指図しよ。どういう指図。難し事は一つも言わん。成る程の理を諭そ。身上一つの理速やかなれば一つ、どれだけ理も一つの理。長らえて中一つの理、それぞれどういう事情であたぞ、日々思う/\。日々にあろ。人間という、段々話し前々伝えおいたるところ、身は借り物心一つが我がの理。この事情分かれば、何かの事も分かる。銘々一つ世上随分一つ皆な一つ取り混ぜた。どういう第一思案。一つ世界十分通る道という。十分蒔いた種、十分受け取る。幾重生まれ更わり/\、何度生まれ更わりの理、世上の理は生まれ更わりの理がある。幾何年何遍じゃ、銘々一つの理が心に治め。生まれ更わり心治め。身上不足なきもの。難し事は一つも言わん。世界の理を同し一つの理。世界の理を心を治めれば、何にも案じる事は要らん。 |
|
明治二十二年九月十七日(陰暦八月二十三日)午後九時 |
刻限御話し。
さあさぁさぁさぁ一寸一つの話し掛け。さあさぁこれこれどういう事を話し掛ける。皆々ようこれを聞いてくれ。もうこれいついつの事に思うて居る。もう時節十分。もう十分に詰み切ったところに、一つこんな事とは知らなんだと思うやろう。どんな事をして、十分にこれでこそと思う。こうしたらもうどっからどういう事もないと思うたは、一時のところ、神一条の理、一つでもどうもならん。十のものなら十ながらどうもならん。この者に運ぶ/\と言うても、神が定めねばどうも定まらん。いつになっても定めたる神屋敷。道なき心は大丈夫とは言えよまい。皆なよう聞いておけ。もう暫くのところ、神一条の道にして了う。日々取り扱い成る程これでこそ神屋敷、天の理いついつまでものこるという。そこでもうこれ一寸前々よりも伝え話し、刻限の理が分かり難ない。これからは皆な心を繋ぎやい、人間の心で定めた理はどうも続かん。何彼の事頼みおく。もうこれ一寸掛かり掛けたら、皆な身のところで障る、障るから尋ねる、尋ねれば諭しよう。神が一つの理を見て定める程に。人間心の定めはどうも定まり難くい。何彼の事も話しおくという、何彼の事も頼みおくという。 |
|
明治二十二年九月十九日(陰暦八月二十五日) |
増野松輔足障り伺い、(増野正兵衞八日の日おぢばへ夫婦連にて参詣、その日松輔徴兵検査より帰る道にて、不意の足障りにつき伺い)。
さあさぁ尋ねるところ/\、道理上の道、心一つの道、一日の日道がけ尋ねる。順序理を指図/\。一日の日はそれのところ、一つの理は心に掛かる理はない。主一人心得ん。身上心得ん。どういうものである。つぐ間違うであろ。後々前々十分の日という。後一つの理はなきもの。主一つの理を諭せ。余儀なきどうであろ。一つの理である。そば/\一つの理であろう。余儀無きは、心の段々の理を燃やす。因縁事情理である。為す事一つの理、どのよな事も成る。余の儀一つ心得ん事情、危なき理はなきもの、一日の日は安心、案じる理はなきもの。因縁/\運ぶ。一つの理を寄せ。事情一日の日、やれやれ治め居れど、どんなところ、どんな中、案じる事はない。前々深き中、やれやれ真の心、一日の日治める。ようよぅ身上のところ安心。どう成るもこう成るも因縁/\、どんな因縁もある、どうもならん因縁もある。話し一条、話し人間拵えた時の話し、一人ところどうあろ。一つ余儀なき事情であろ。どちらでも案じる事は要らん。案じるというは真に受け取る理が分からんから案じる。 |
|
明治二十二年九月十九日(陰暦八月二十五日) |
前夜飯降さと、よしゑの事情より両名直にサンゲの際御話しあり。
さあさぁ罪々聞かすやない。心いずむ。神が乗らん。席という、一日の心、一日の日、神が踏ん張るところ、罪という罪すっきり聞かさんよう。一つの心という、神じゃない、心人間心に映してある。罪聞かしてどうなるとも計り難ない。思案思てみよ。僅か因縁、僅か治まり、雑言悪を馳(は)すと言う。一度は許そ。後一つ心許さん。さあさぁ席詰んだる/\。心おきのう席を勤めてくれるよう。
【註】雑言「罪口説」とほぼ同意。ここで 「罪 」は文脈から「悪口・陰口を聞かせること」、悪を馳すは「ほこりを駆け巡らせ、まき散らすこと」。
|
|
明治二十二年九月十九日(陰暦八月二十五日) |
堀内与蔵子供菊松伺い(檪枝)。
さあさぁ尋ねるであろ/\。先々何でもないであろまい。余儀なき事情あろまい。心一つ面々一ついついつまで尋ね一条の理を諭そ。これより先心にまで事情諭すがよい。余儀なく事情なくして、一つの心長らえて一つの理を諭しおく。十分話してくれるよう。いついつの理が第一。危ぶく理を思わんよう。神一条余儀ない。成る程余儀なき、成る程の理は運び難ない。後々のために聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年九月二十一日(陰暦八月二十七日) |
清水与之助身の障り願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身上一つの理を尋ね、前々心得ん。どういう、余の儀でないところ通り来た。よう聞き分け。もうもぅ世界も治まり、日々の事情、世界という。世上の理はそれぞれもう十分何たる事、この理を聞き分け貰いたい。一日の日始まった。何たるどうである。どういう理を治めたらよかろ/\。何も分からんから、理と理で抑えねばならん。理と理で言葉の理も抑え、治まって暫くすうと抑えおく。難しいうち、これはという中を通り、三年以前/\正月二十六日たゞ一日の日、世界を見れば、これはという。今一時の理を見て、先々の楽しみを治めてくれるよう。治まって暫くの間、何でも踏ん張るという。 |
|
明治二十二年九月二十一日(陰暦八月二十七日) |
清水与之助帰会の願い。
さあさぁ所々治まって一つの理を治め。又身のところ一つ心得ん。一日の日という、それぞれ治まって一日という/\。 |
|
明治二十二年九月二十一日 午前八時三十分 |
植谷浅次郎身上願い。
さあさぁ事情以ちて事情尋ねる。身のところさあさぁ面々身上事情人にもあればどうなろう案じ一つの理を回る。取り直せ/\。治め一つの理が大事。人間というは残らず神の子供。助からんやならんところの理より、助からんところの理を聞き分け。心一つの理である/\。案じる事は要らん。案じは案じの理を回る。どうであろう、案じやせんと言うても、心一つというは、時々日々どんな事も思う。変わるは一つの案じ、変わらんは一つの誠。 |
|
明治二十二年九月二十二日(陰暦八月二十八日) |
船場分教会所普請落成につき、陰暦九月八日、九日(陽暦十月二日、三日)に落成式致したく御許し願い。
さあさぁ尋ねるところ心おきのう何かのところ運んでくれるよう。皆な心おきのう。一日一日日定め。何かのところ心おきのう、心揃えて何時なりとも心おきのう。 |
同日、開筵式につき、郡山分教会並に兵神分教会所同様式御勤のところ御許し願い。
さあさぁ十分治まりの理を以て、一時運ぶ許しおく。何でも順序第一、心おきのう運んでくれるよう。 |
同日、本席招待に付御出張御許し願い。
さあさぁ三日だけのところ、三日よりどうもならん。三日だけ。 |
押して、三日だけは中三日御許しの願い。
さあさぁ三日切り。又一日という、その時の事情以て一日という。 |
同日、本席の随行御許し願い。
さあさぁ一名二名三名、どうでも三名。少のうてもいかんで。三名という理を聞き分け。何かのところ三三の理。 |
同日、船場分教会所へ梅谷四郎兵衞籍を持て入込む事願い。
さあさぁ尋ねるところ、まずまず当分理を治まるよう、それぞれ理を寄せ。暫くのところ順序理を寄せ。これまでならん中、多くの中、なかなかの中、世界の事情一時治まる。神一条の理どうであろ、思うたところで治まると言うたら十分。それぞれ心尽し十分心受け取る。一時一つ何でも生涯末代。この理一時聞かしおく。治まるというは心一つを以て治まる。しっかり聞いてくれるよう。 |
押して、梅谷入込むところ御許し下されますか伺い。
さあさぁ治まる理を以て当分暫く、一時誰どれ治まり難くいから、順序を以て心おきのう、主も心おきのう。 |
|
明治二十二年九月二十三日(陰暦八月二十九日)午前四時 |
刻限御話し。
さあさぁさぁさぁ早く/\知らす。どういう事を知らすなら。これまで/\段々説いたるところ、これこれ書き取って理を知らせ。前々説いたるところ、何を説いたるという。天理王命どういう神であろう、何であろう言うて暮らす、年々通り一時という、どうも計り難ない。応法聞けば段々一年/\、理を見ればいかなる理も知らず、一度不思議/\を以て、世界の理を以て計り難ない道とは思う。そうそううんうん実際のところ、どっから眺めても実際のところが分からん。私考えのところ、今どっから/\理を知らせあるところ、不思議世界のところにて、日本国中にて賑あう事が大変。何事がある、ふんふんこれより大層な、どういう事も聞き流し、ふんふん第一の所に元始めた親の証拠、元々夫婦に成った一つの理には、代々又続け繋ぐ/\。大変な事を言い掛けたな。これで元の神、元の親の理に、人間生れるところ、人間生れ代々続く。そうしてどうじゃ、人間生れるをびや許し。それはどうじゃ/\、さあどうじゃ。をびやさんしき許す、それはどうじゃ。すっきりと今一時出来る、たゞ一つできて了う。すっきり常の通り/\。さあどうじゃどうした、常の通り産をして了う。常の通り毒は要らず。いついつすっきりいんじりとも動かず/\、僅かの日じゃで。皆な世界一時、そのまゝ常の通り、これが第一親人間始め証拠。世上に幾重/\の理がある。成る程/\これまで言うた理、残念の道が分からなんだ。道理上世界の道、さあさぁ又話しの理を聞かしおかねばならん。一つの理を諭し合い、いついつ国々治まるところ、世界中一つの理、さあ刻限の話し長い話しはせん。短き一つの理を諭し、十分あちらこちら駈け廻り、前々伝えたる話し、前々世界中、どんな事も見るや聞くやろ。世界あちらで始め掛け、どうでも始め掛け。どうでもいかん。あちらでも本部/\、こちらでも偽の本部、十分成る成らん理をどうして来た。あれがどうする、これがどうするところ思うてくれな。暫くのところ、知らん者の言うところ、前々話のところ通るなら、そこで日々取り扱い、日々扱い暫くの間、日々のところ、一人どうしてなりと事情授け居る/\。早く/\という。暫くのところ、日々の理と思うやろ。日々のところ、三名にせまりて、又三名六名として思うように行こまい。なれど暫くのところ、秘っそ/\にして、本部/\急いて/\知らせ。世上の理を抑えたで。世上には本部/\名代、世上どうして運ばにゃならん。暫くのところ、もとの三名、取次たった二名、身のところを聞く。長く聞いて分からん、身上の理を聞いて分からんじゃ、いついつ同じ事。段々日々身の障り、いついつこうという事どうもならん。そこで刻限を以て知らさにゃならん。もと三名のところ、いつどう成ったという、いつにどう成ったやら、授け/\何時止めるやら、始めるやら分からん。何程あるやら、今暫くのところどうやろな。実々知らするによって、実々身の障りのところ、すっきり断っておくよう。その場/\できる。今暫くのところ、すっきり断っておくよう。 |
|
明治二十二年九月二十三日 |
地所中山会長名義登記の御許し願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、尋ねどちらも同じ理上、これでよい。いついつもうどうであろう、運ぶ中計り難ない。十分これで一時一つの理に集めて、治めくれるよう。何かのところ、さあさぁこれでよいよいところに、よいよいと皆な受け取る。 |
|
明治二十二年九月二十三日 |
増野正兵衞夫婦去る十四日より咳障りにつき伺い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうであろう、よう聞き分け。大抵順序十分治めたるところ、又々のところにて案じ一つの理がある。どういう事である。案じある十分の理は治まりある。第一もう一段の理である。互いに一つの理を治め。そうすれば一つの理が治まれば急く事情ある。内々たゞ一つ理が立っても日々の理がある。銘々一時一つの理が心に治まり難くい。十分の理に治め、治まりに理が日々に思う、思わす。治めるなら身に障りない。 |
同日、押して妊娠中身二つになるまで、神戸に居るも宜しきや願い。
さあさぁたゞ一つの理、日々思う、思わず一つの理。よう聞け。どちら一つも同じ理。銘々こう、何かのところ、銘々こう治め。どちらどう、こちらこう、銘々心一つの理を治めるなら、いかなる安心さゝねばならんという。 |
|
明治二十二年九月二十三日 |
阿波国板野郡撫養斎田村に於て、撫養支教会設置の件につき願い。(但し、土佐卯之助より橋本清招請の件を含蓄す)
さあさぁさぁ実際一つの所/\、十分運びあれども、安心ならんと思うところ、行て治めてやるがよい。 |
|
明治二十二年九月二十三日 |
松村栄治郎身上伺い。
さあさぁ身上から事情、又々の事情以て尋ねるところ、第一身上心得ん。何かの事情治まるまい。何か分かるまい。大抵聞き分け居る/\。身の内貸し物第一、借り物第一、心一つ。身上事情、日々身上の不足の理を思う。思うから又不足拵える。何をすれども運べども、身上不足にては十分運ばれん。身上さえ治まれば、何かのところ皆な治まる。又々の理も治まる。一時誠一つ治まるである。どう思う一つの理。何思う、身上一つ理よう聞き分けてくれ。三才一つの心の理を治め。まずまず一寸一つの事、身上さえ十分に治まるならと思う。身のところ不足なる。身の不足忘れられん。何かのところ三才心一つの理を治めて、何日/\と日を切って実正なるか、実正ならんか、治め掛けるという。 |
押して願い。
さあさぁ一時も早く何かの処、伝えてくれるよう。何かの処、身上の事情、身上の不足案じる。身上に不足あれば、何かの処皆な案じる。早く身上速やかなれば、何思うまい。身上不足を日々に案じる。まずまず幾日と理を定め。三才一つの理を治め。幾日という日を切って、理を定めてみよ。 |
|
明治二十二年九月二十六日午前九時 |
甲賀支教会願書滋賀県庁へ差出しの儀につき伺い。
さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ心通り十分なれば、十分の理を以て出すがよい。 |
|
(10月) |
明治二十二年十月三日 |
増井りん願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つの理、いかなる理と思う。日々に運ぶところは十分/\受け取る。いつの事やらと思うはそれだけの事、まあ長く身上の理も、一つ内々事情も一つ変わる/\ところも思案せ。先長く銘々も年限の理を待てば、年限の理も治まろうと、よく聞き取りて、心に理を定まれば、身も直ぐと治まる。 |
|
明治二十二年十月四日(陰暦九月十日) |
阿波国板野郡斎田村に於て支教会普請願い(撫養支教会)。
さあさぁ尋ねる事情、さあ一時治まるところ、一つの所と、よう皆んな一つの心を揃え。これまでというものは、とんとどんならん/\。これより心一つの理を身の内で思案/\という。これまでのところ、とんと分かり難ない/\。こう遅れてあるところ、心一つの理を以て一つの旬という。一つ拾えばさあさぁ末代の理という。治めたところより始め掛ける。何かのところ心おきのうと許しおこう。心一つの理を運び、何かの事も許しおこうと。 |
|
明治二十二年十月七日(陰暦九月十三日)午後九時半 |
本席身上の障りにつき願い。
さあさぁさぁさぁ一言話しをしておくで。一言話しておこう/\。話どういう話しと思う。やれやれ長らえてのところ、これまでのところ、皆んな一つ運ぶ事情に一つの理を諭し、又々一つの理を諭し、所々へ一つの理を下ろす。まあどうであろうと思うて、通り来た道理を思案すれば、いかなる道も通りたやろう。安心なる道の理を聞き分けて通らねばならん。問えば一つの理を諭する、明らかな道を諭する。聞き分ける道が明らかという。指図なくしていかなる道も通れるか、通れんか。分かり掛けたら分かるやろう。指図なくしてまだまだ通る事はできん。何処から入れど何処へ出れど、一つの理もない。よって刻限の理を以て一つの理を諭しおく。 |
|
明治二十二年十月九日(陰暦九月十五日)午前一時四十分 |
高井猶吉身の障りよりの刻限御話し。
さあさぁさぁさぁさぁ急くで/\/\/\/\。さあさぁ急くで/\/\、急く急く/\。どういう事を急く。さあさぁ何かのところ、これ尋ねるまでやない。十分諭したるところ、よう聞き取らねばならん。皆な楽しみばかりの道と思う。何処にどういう事、早く前々以て刻限伝えたるところ、もうこれ何かの節がなければ、何かの事も聞き流し。早く聞き取って何かのところ刻限という。刻限の理は違うという事はない。一つの節がなければ聞き分けができん。身上から一つの事情を尋ねる、尋ねるで知らす。刻限は違わんというだけで、その心がなければ何にもならん。まあ一寸には誰それとは言わん。何処にどういう事あるとも知れん。刻限の理というは、違うという事はない。刻限の理を何ぼ知らせども、どうもならん。聞いた道は皆なそれぞれに運びを付け。早く聞き取って何かの事情を改め。日々出る入る。これもどうも分からん。何かよう聞き分けてくれ。どういう道を見るやら分からん。一時の場より案ぜの道が分からん。皆な早く談示の道もつけて貰いたい。皆な凡そな事やと思う。皆な早く身の切なみより早く聞き分けて、出る入るの事情を聞き取ってくれ。もうこれだけ奮発、これだけ運べばと思うから、刻限の理も突き延しになるから、早く聞き取って、一時も早くその理を改めてくれるよう。 |
押して願い。
さあさぁさぁ尋ね掛けるであろう、尋ねにゃ分からん。さあさぁ諭しおこう/\/\。日々入る出るという理を聞き分けてくれ。どういう事を始め掛ける。刻限の理何か尋ねる。これまでの理を見て、何かの事見せにゃならん。今のところでは、前々の古き諭というは、今は改めて席と言う。席は十分と思う。皆な銘々の理にある。席というものは尋ねに行くだけや。尋ねたらそこい/\の理は諭して下さるだけや。席と言えば皆な下のように思うなれども、ひながたと思えばなかなかの理がある。さあさぁ急く/\というは、日々に出る入るという。一寸には分からん。一時どうなろうと思うたところを考えば分からんやない。互いに諭し合いするが第一。一日も早くやない。一時も早く改めてくれねばならん。さあさぁ道理を以て諭すれば分かるやろう。どれだけの者でも、一つ三名五名七名ではこれ行こうまい。赤きものを赤きと言えば、鮮やかであろう。白きもの白きと言えば鮮やかであろう。どんな大切なものや、どれから見ても放っておかれん。前々古き事情、古き道があればこそ、新しい道という。親があるで子があるという理を考えば分かるやろう。世界は理屈や。理の世界という。早く悟れよ/\/\/\。さあさぁさぁ悟らにゃならん。身上から一時早く悟って、早く治めてくれ。親があるで子という。子は世界という。さあさぁ急ぐ/\/\急ぐ。まだまだ話しするで/\。さあ親の道を通りながら、親の道の理が分からん。古き道があるから新しい道がある。古き道は親、新しい道は子という。さあさぁ段々に新しい道を通ろうとするで、古き道が忘れる。よう聞き分け。古き道があるで新し道という。古き道は埋めて了う。人が障りがあればあれ埃りやと言う。どうも情ない。日々の理が辛い。古き道というは、前々より固めたる。新しき道というは、雨が降れば崩れるというが新しき理。もうこれ世界にない。道の始めたるところ、一時ではあろうまい。五十年以来、段々固めたる道、新しき道は、何時山崩するやらこれ知れん。古き理がこれ第一という。人間も若き年寄という。若きは先長い。年寄はまあ一日の日はやれやれ。心の安心という道を通さにゃならん。まあ一日はよい、二日はよい、三日はよい、と段々に送る。早く身上のところも刻限の理によって、何かのところも早く改めてくれるよう。 |
|
明治二十二年十月九日午前十一時 |
沢田勝治郎二十七才(元斯道会第三十八号周旋方)。
さあさぁ段々の席、返やし/\の席をし、一日の日生涯一つの心を以て一日の日生涯の理を諭するには、難しい事は言わん。どうせいこうせいこれは言わん。言わぬ故、この理を聞き分けるなら、どんな事も鮮やかと言う。人間という、身の内という、身は神の借り物貸し物、心一つが我が理。日々幾重どんな理も皆な受け取る。その受け取る中にたゞ一つ自由という、この理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々精神一つの理にある。誠と言えば、一寸に弱い、弱いようなものや。なれども、誠より堅き長きものはない。誠一つが天の理。天の理なれば直ぐに受け取り直ぐに返やす一つの理、又一名一人の心に誠があれば、内々十分睦まじいの理が治まる。それ世界という成る程の者成る程の人というが、常に通る誠が自由という。又人を助けるというは、真の誠の心の理が、助ける助かる。これまで尽す運ぶ中に、互い助け合いは諭する理、又所に一つ成る程の者というは、第一には家業親孝心、二つ一つが天の理という。これよりは変わらぬ心の理により、先永くコウノウの理を渡そ。さあ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍又三遍又三遍三々々の理を授けよ。さあ受け取れ/\/\。 |
|
明治二十二年十月十日(陰暦九月十六日) |
刻限御話し。
さあさぁさぁ急ぐ。聞いてくれ。さあさぁさぁ一つの理を立て聞き分けくれ。元々一つの理分からんところより、ようよぅこゝまで連れて来た。道一つの扱いからどんな者も道を連れて付けたで。段々刻限理話し掛けたる道、何か取り扱い、今一時成る程大切、何であろうというところから。木は元やで、元は順々に芽が出る、栄える。あれだけ世上に見える理は、元より分からん。しょぼんとして居る理分からん。残念/\。さあさぁ聞き分け。理を聞き分けるなら分かる。あちらからもや、こちらからもや。やれやれどういう元々やな。ああゝ何じゃ楽しみあれば神や。さあ元は女一人や。始めた又聞いた。又迎い取りになりたる者もあり、段々の道諭し、神は見通し、どんな道もあろう。どう言われてもじっとして居た者も、神が皆な連れて通りた。あちらこちら/\何でも一度言うた。元女一人天より道を運んだ一つの理や。後の理、どうも心一つの道連れて通り来たる者ばかり。元というは、古きものは大切にすれば花が咲く。大木/\と人間ばかり、花咲くも、その元ありてよりある。古き元あればこそ大切。元なくてはならん。元というは、古きものが元、元より花咲く、実がのる。元あればこそ花咲く。よう聞き分け。忘れぬよう。それ一つ理詳しくタンノウさせるよう。元一つの理というは、風吹けば散る。根がそのまゝ。枝という、花という、俄に風吹けば散る。元は散らぬ。元より出ぬものはない。新しものは枝折れ易い、散り易い。この理をよう聞き分けるなら、何分からんではない。 |
|
明治二十二年十月十四日(陰暦九月二十日)午前八時二十分 |
本席身上御障りにつき願い。
さあさぁさぁさぁ、これこれこれ同じ話を又する。何を言うやら分からん。これから何遍も返やしする。一つの話し、十のものなら三つまでは、そこい/\の理が治まる。七つの理というは、まだまだ治まりゃせんで。 |
押して、十のものなら三つ、あと七つという理が分からぬにつき願い。
さあさぁ一つ理が、七つの代りをするというは、どうも合点が行こまい。思案もつこまい。七つ一つ、余程大層であろう。実正の理と思や治まって居るのや。治まったやろう。これこれ、俄に錦の継ぎはならん/\。七つ一つのこの話、七つ一つのこの理、どういう事やと思う。分かろうまい。分からねば、まあ一寸の理を聞かそう。どういう事の理である。まあまぁよう聞き分けてくれ。日々のところにようこれ聞き分け。日々のところ、すきやか鮮やかに諭そう。これ人間と人間の心、又々/\人間と人間心、人間同志の心でも頼めば一つの理がある。頼めば一つの理を聞こう。どんな事も尋ねある。理を聞いてある。七つ一つの理も尋ねば諭すやろう。七つが一つの理であるから大層であろう。七つの理が一つの理で治まるところ、よう聞き分け。又々まあまぁどういう事である。又々指図を待たねば行きやせんで。所々に一つの理が治まり、まあ結構やと思うて居る。結構なものが出るそうな、珍しそうな、と、世界に何ぼ理が立ち掛けたるやら分からん。さあさぁもう知らしおこう、早や/\知らしおこう。どんな事も一つ、どれから見ても一つ、七つの理がこれこれ聞かねば分からん。何ともないと思えばそんなものや。飼うてある、養うてあると、思えばそのまゝや。何ともない。 |
押して、別釜、別風呂に改めるの願い。
さあさぁさぁさぁ尋ねるところ、いつからどうせ、これ言わんで。なれどもよう聞き分け。こうしたならこうなる、これだけはこうせにゃならん、段々一つの理を聞き分け。心皆んな心一つの心でこうせにゃならん、思う心いつからどうせいこうせい、これ言わん。心一つ/\の理を洗えば皆な治まる。こゝどんな事でも指図する、心の間違うて居るところや、指図しても何にもならん。さあさぁよう聞け。一寸二日三日は、どんな事でも定めたら定まる。定めたる事は、そのまゝ治まる者もあるそうや。皆んなが互いに堅い事を言うても、こうします、どうしますと言うても、皆んなが心が擦れてあっては、日々のところ段々さあさぁどうこうという、いついつまで互い/\の理が第一。何名/\心がふれてどうもならん。段々もうこうどうと三日五日の理は治まる。さあ、まだ成らん間が楽しみやで。十分言うたら今一時のところ、一寸学びをする。学びすると言うたら長い事やないで。二十年も三十年もと思えば長い。そうやないで。五名は二人の心、後三名の心一人の心、十名は一人の心難しい事やろう。よう聞け。神の理、心というは皆んな同んなし心、その中に取りようが間違う。神の理が心に治まらんから違う。これは一年二年ではいかん。身の内日々に何と言うて諭して居る。何を諭して居る。そのところを思案すればいかんやない。人間という心次第の名が出て居る。こっち/\どっち/\の心が勇む。あちらにも家がある、こちらにも家があると言うて、日々喜んで暮らす事を楽しんで居る。もう話通り治めにゃならん。多くの人が出て来る。あちらからもこちらからも、若い者が入り来る。日々忙しうなる。もうこれだけ尽した、それにこうと、日々忙しうなる。何かのところ立て替えなき話しておく。先繰り/\あちらからも、こちらからも古き者に、こんな事神様が見て居やはる。見て居るならこさり、立てを変える。よう尽してくれた。一日の日は遊びに行て来うか言うて暮らして、奈良へ行こと思えば、年寄ったら手を引いて上げましようと言うて、手を引かねば行かりゃせん。この理をようよぅ気を付けさっしゃい。この理から年が寄ればくどい事を言う。理と理と親子なるこの屋敷へ入り込めば、年取りた者を親と見立てるよう。この理を聞き取ってくれ。 |
|
明治二十二年十月十四日(陰暦九月二十日) |
刻限御話し。
さあさぁ前々より刻限以て話したるところ、古き事/\という事、ほん一つで分かる事。古き者親という。子は何人ありても親は一人。為したる事はどうでも立てねばならん。親がありて子というは、親が賢うても、子は鈍な者でけるやら知れん。子は、親が鈍な者やと言う者があるなれども、何ぼ鈍な親でも、親があればこそ。年が寄れば鈍な者や。鈍な者でも親というもの大切なものや。悟り一つの理で席というものは、聞けば聞くだけ、尋ねば尋ねるだけのものや。何にも知らぬ者や。いやいや悟りというも、よう聞き違いのなきよう。親というものはどれだけ鈍な者でも、親がありて子や。子は何ぼ賢うても親を立てるは一つの理や。これだけの理を聞かしおこう。 |
|
明治二十二年十月十五日午前九時 |
中川茂吉三十才(元斯道会第八十号周旋方)。
さあさぁ段々の席返し/\の席をして、一日の日生涯、心一つの理を以て一つ席、席順序一つの理、よう聞き分け。生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには、よう聞き分け。難し事は言わん。どうせこうせこれ言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかと言う。人間という身の内という、皆な神の貸し物、神に借り物、心一つ我がの理。心の理というは日々常々どういう事情どういう理、幾重の理どんな理も日々に受け取る。受け取る中にたゞ一つ自由という一つの理、自由という理は何処にあるとは思うなよ。たゞ銘々の精神一つの理にある。日々常々誠一つ、誠の心というは一寸には弱いように皆な思うなれど、誠より堅き長きものはない。誠一つは天の理。天の理なれば、直ぐに受け取る直ぐに返すが一つの理。一名一人の心に誠の心があれば、内々皆な十分睦まじい一つの理が治まる。そら世界という成る程という、成る程の者成る程の人というが、常に誠一つの理が自由という。又運ぶ尽す中互い/\助け合いは諭する理。人を助ける心というは、真の誠一つの理が助ける理が助かるという。これまで運ぶ尽す事情は、内々銘々の事情理に治め。これより先永く事情に、コウノウの理を渡そ。授け/\、あしきはらい助けたまへ天理王命、三遍又三遍/\三々々の理を授きよう。さあさぁしいかり受け取れ/\。 |
|
明治二十二年十月十五日(陰暦九月二十一日)午後一時 |
本席歯痛にて御喫飯出来兼るにつき伺い。
さあさぁさぁ刻限を以て話し掛けたるところ、皆なそれぞれ指図通りに成るが実正、するが実正。日々通りてあると思うて通り来たるところ、もう二分のところが通り難くい。今はこれだけ尽して居る思う。どうも二分のところが通り難くい。そこで時分/\の喰べる物が喰べられん。もう十分切なみ来た。長らえて/\の道は通らねばならんと思う。皆な通りてある。どうも二分のところが難しいてならん。よう聞き損いのないよう、唱え損いのないよう、古きの道も、おっとりのところが定まりたるところ難しかろう。二つの理を諭するがどうも難しかろう。まだそれぞれへ伝えが仕難くかろう。なれどこの二つの理は現わさにゃなろうまい。楽しみも見にゃなろうまい。まあこれ切りで順々の話し、神一条の道よりなきところ、すっきり磨き切る。もう身上もすっきりする。又夜前の話より取り扱うた処も、十分受け取る。人間の理を治めさゝねば、どうも楽しみという道にはいかん。そこでこれよう喰べる物も、喰べられんというところまで迫り来た。席には何かの諭し間違わんようにしたいなれど、人間の心が混る。何故なれば、これではどうであろう/\と思う、諭に思案は要らん。これから神一条にすっきり洗い切る。今一時のところ暫くのところ、これまで暫くという。 |
|
明治二十二年十月十七日(陰暦九月二十三日) |
本席の事情段々つかえ、別席のところも日々増加するを以て、遠く所三三三の理を以て九箇月通るよう改むる御許しの願い。
さあさぁ何かのところ尋ねるであろう。一つ/\理を尋ねにゃなろうまい。授け一条の席よう聞け。段々遠く事情一つの理、近く一つの事情、同し一つの理を渡す。まずまず暫くのところ席を縮め/\、これから縮め。最初水の花が出る。前々があって遠くの事情、一つの理通う通わんは大き。一度席に運んで、遠くの所、一度運んでじいとおき、又一度所々心の誠治める。所々急いで/\ならん。そこで縮める。遠くの所一度でじいと。又二度の席許して、一度の席では分からん。又一つこれまで三名のところ、朝一度、夜に一度、筆取二人、取次一名、名前呼び出し一名、四人許そう。遠くの所、一度の席はならんで。この事情改めるため、一日に三名とした。遠くのとこは二度運んで遠くの所、三三九度一つの理を治め。胸の内発散するである。随分秘っそり。 |
|
明治二十二年十月十八日 |
増野正兵衞鼻先一寸痛み、又夢にかみそり身に打付ける事四度、誰とも分からず、追い掛け身体抱きかゝえ、脊より切られると夢醒めしにつき伺い。
さあさぁ心得ん。悟りどういうものであろう。生であろうか、現であろうか。いかなる悟り。案じる事は要らんが、一寸の理を諭しおく。一日二日入り来る寄り来るところ、一つ案じ心は要らん。銘々心得ん一つの事情。 |
|
明治二十二年十月二十日(陰暦九月二十六日) |
石西三五郎地所買入れの儀伺い。
さあさぁ長らく経てのところ、どうなりとこうなりと通り来たる。追々年限を以ての理、不思議じゃな、何でも広く場所/\通り来たる。どうでもこうでも追々年限理を以て、よう天然の理を。これ年々これだけ、年々これも屋敷、これも屋敷、屋敷の地所定まって居る。これだけ買手がある。年限の理を見なければならん。年限の理を以て運ぶ。広く場所持って治まる。長くやないで、早いで。大望や。何処そこそこ大望天然、やれやれ頼もしや。世界寄り来る事情以て運ぶ。日々という、尽せば一つ、運べば一つ、理治まる/\。 |
|
明治二十二年十月二十一日 |
春野ゆう六十八才喘息障り伺い。
さあさぁ実際事情、身のところ尋ねる。よう聞き分け。聞き難ない。長らえてのところ、長らえて月日年限、事情一寸に分かろうまい。身のところ切なみというは忘れられまい。身のところ心得ん、切なみ忘られん。尋ね一つの事情、成る程身も十分なるものであろう。いついつ分かり難ない、事情という。いかなる因縁事情聞き分けるなら身も鮮やかという。因縁という。身上一つ鮮やか、身上切なみ、因縁の事情諭しおこう。聞いて定める。速やか事情、速やか事情定め。事情諭そう。一寸の理があれども、安心/\の事情分からいで切なみ。難儀さそう、不自由さそう神はあろうまい。人間幾何名の子でも可愛い。神も同じ事。不自由難儀は人間にとて因縁、身上速やかなれば心も勇む。世上因縁の事情から見て、身上速やかなって今一時道を定め。一時どう急いで心を定めてくれるよう。 |
|
明治二十二年十月二十一日(陰暦九月二十七日) |
清水与之助身上願い。
さあさぁ身上心得ん。どういう。又々身上心得ん、又心得ん身上一つ忘れられん。十分の心治め。十分治まって居るであろう。掛かるところ前々事情尋ねる。一つどうであろう。元々一つ何年経つ/\。十分心を治め。心治めるなら、身は直ぐ何にも十分治まる。何かのところ治まるよう。いついつさい治めて一時早くという。 |
|
明治二十二年十月二十一日(陰暦九月二十七日) |
さあさぁ尋ねるところ/\思惑通りに建てるがよい。十分な事、思惑十分許そう。心通り速か許そ。許そと言えば、その思うように許しおこう。どんな事も許しおく。こう言えばこう、と、心定めるところに許しおこう。 |
|
明治二十二年十月二十一日(陰暦九月二十七日) |
清水与之助播州地方へ派出の願い。
さあさぁ尋ねるところ、すうきり何かのところ分からんところ、一つ分からんじゃない。前元一つ理からす。年限の理によって分かり掛けたる、世上の理を以て分かり掛けたるところ、どう言うたら困るであろう、日々のところ理を集めて居る。まずまず所々、一度なあ一度なあ運んでやるがよい/\。 |
|
明治二十二年十月二十二日(陰暦九月二十八日)午後十一時 |
刻限御話し。
さあさぁさぁさぁさぁ帰る/\/\。皆んな帰るで/\/\/\。さあ何が帰る帰る/\と思うやろ/\。分かろまい。何箇年以前/\よりよう早く急ぐ/\/\。何箇年以前/\始め掛ける。始め掛けたら広く場所が要るでな。どれだけの場所、さあさぁしんより/\どちらも何時まで、しんより/\何時まで。刻限日柄/\、西も/\/\、それ北も/\皆な北、東/\/\南/\、これで十分、十分一つの理を知らそう。何にも分からんものであろう。長らえて道を、やれやれに連れて通りた。いついつ晩刻限の事情は違わん。四方八方何十何間差しを入れたらいかなる者で、どうもいかなる者も心を運んで、妙な普請が始まる。 |
押して願い。
さあさぁ何かの事も始め掛けたら始まるという。何よの事も大層事やと思えば、これ不思議と思えば不思議、時節/\の理を見たら不思議やあろまい。古き/\のところを見たところであろまい。長らえて一つ/\道を通り来た。 |
|
明治二十二年十月二十二日(陰暦九月二十八日)午後十一時 |
山本しげの身上の障り伺い。
さあさぁさぁさぁ、小人のところ身の障り、どういう事と思う。親は親。何も案ぜる事は要らん。どういう事も治まれば皆な治まる。親小人同じ事情。不思議と思うなら、何にもこれまで聞きたるところ、思案すれば不思議と思うなよ。身上は案ぜる事は要らん。 |
|
明治二十二年十月二十三日 |
梅谷四郎兵衞身上願い。
さあさぁどんなとこから何を尋ねに来るや分からん。どんな事尋ねに来るや分からん。所に一つという。一つ治まる。長い/\話し、どうもならん。どんな者も見て、一つ聞こうか、善き事ならば同じ事、一つの理に、理に花咲かそ。皆な面々の理によって、隠し包みは要らん。長らえての道、一つ長らえての道、難しい事を言うたところが分かりゃせん。世界の中一つの理、同じ一つの理、これだけ成る程/\からその日経つ、大分年限経つ。あちらの国へ一寸、こちらの国へ一寸分かり、年限の事情分かり来る。日々のところ万事一つの心に持って、どっからどんな者が尋ねに来ても、おめも恐れもするのやない。分からん人間と言うてある。人間治まり来る道は、話し掛けたる道、とんと分かり難ない。吉き日も、どんな日もある。日々一寸ほんに成る程道説いたら話をするがよい。 |
|
明治二十二年十月二十三日(陰暦九月二十九日)午後十時 |
刻限御話し。
さあさぁ何かの話しを仕掛けるで。どういう話に掛かるかな。さあさぁ始め掛けたるところから、どんな事をするのも、神の道から始め掛ける。何かのところも聞き分けてくれ。内々の事情どういう事も仕掛ける。始め掛けたら切りはない。どういう事聞き分け。人間心の事情要らん。すっきり人間心要らん。これから先は人間心すっきり要らん。もうこれから神一条という道を立てにゃならん、立てさゝにゃならん。立てさして見せる。成るも一つの理、成らんも一つの理というは、前々に諭してある。指図通りに通るなら働き掛ける。どんな事も指図一つの理を以てするなら、どんな事も神一条の道を通るなら通して見せる。始め掛けたら、年々何かの事、これだけの話しを伝えようと思えども、昼はあちらに話し、こちらに話しでどうもならん。旬旬の理を聞いて話し掛ける。世界の事情、内々の事情もこれ一つやってみようと思えど、できそうな理でできん。思うように成らんが一つの尋ね一条。尋ねたらどんな事情も世界も内も、一つ自然にできて来るのが一つの理。神一条の道なら尋ね一つから始め掛ける。遅れるから怖わい恐ろしい事情が出る。これだけの事情を話しおこう。何かの事情も段々又々話し合い、ようこの理を聞き分けてくれるよう。 |
押して、東の方地所買受の処談じて宜しきや願い。
さあさぁ尋ね掛ける/\。尋ぬれば一つの指図。成らん事をせいとは言わん。できるだけの心を以てする。難しい事はならん。夜も明けば日も照るという。いかなるも運ぶ事情に一つの理、成らんと思うても独り成ればそれでよし、成ると思うても成らんが一つの理。何にも勧めるやない、頼むやない。くれと言えばいやと言う、いやと言えばやろうと言うが世界一つの理。この理をよう聞き分けて悟り違いのないよう。 |
|
明治二十二年十月二十五日(陰暦十月二日)午後七時 |
刻限御話し。
さあさぁ一寸説き掛けるで/\。これからもう何よの事も決まって了う。とんとどんならん。身の障り/\、身の障りから尋ね出る。尋ね出るところをちゃんと決まって了う。あゝ楽やなあというようにして了う。さあさぁ俄に身の障り、どういう事やと思う。思惑一つを知らしたさ。一寸身の障り聞かさにゃならん。どうする事も要らん。さあさぁ身の障りや/\。さあ早う聞きたいな、見たいなと急ぐ/\。身の障りどうやろうな、話し掛ける。身の障りどんな事も聞かしおく。これまで刻限の理が取違いがあってどうもならん。聞き損い何ぼやら分からん。席一つ身の障り、刻限かいな、あちらこちら心掛け、一時一つの諭しという。直き/\一つの話し、それぞれ聞きたいという心ある。聞きたいという心があれば、心を散らさず聞こう聞こうという真実も出るやろう。刻限の理は一つも間違わん。違う事はない。なれども少し違うたかいな、遅れたかいなというは、心に取違いあるから、段々取違い事情連れて通りた、身の障り、刻限かいな、身の障りや/\、これ聞こう、どんな話しやという。よう心を鎮め。刻限を以て何時どんな事を知らすやらこれ知れん。一日の日はいついつの理に知らしおく。これからすっきり改め更える。一寸そこで夜々刻限を以て、夜々心を掛けて居てくれるよう頼む/\/\。 |
引続きての御話し。
さあさぁ一寸話し掛けるで/\。掛かり掛ける/\。さあさぁどういう事を話し掛ける。一つ話し、やれやれこれまでは狭ぼうて/\どうもならん。むさい/\一寸始め掛けた。一ついつにどう成ろう知らん。どうでも出て来る。どうでもこうでも急ぐ。掃除を急ぐで/\。すっきりと掃除をするで。どうもごむそうてならん。どっから眺めてもこれでこそと思うが一つの理、むさい所はすっきり取り払う。あれが邪魔になる、これが邪魔になる。まあ一寸差し掛け普請をして越して来たるところ、広き所、煮炊き場所が第一や。ぼつぼつ掛かり掛ける。言い掛けたら一つ/\の談示、談示の用がふえる。急がしなる。ぼつぼつ掛かる煮炊き場所。変な話しに掛かり掛けたで。さあさぁ第一一寸話し掛ける。談じてくれ。段々に日々が急がしなる。多く煮炊き場所が急ぐ。これからはどうするもこうするも話し掛ける。話し掛けたら談じてくれ。談じたら尋ね出る。人間心はすっきり要らんで。こうすれば勝手がよいという、人間心をすっきり出せん。刻限の話は違わんで。銘々思案があってこうしたらよいと、談示して尋ねる。これからは何でも彼でも指図する。指図通りにすれば間違う事はない。あの者があゝ言うよって、この者がこう言うよって、と言うて居ては、すうきり間違う。そこでこの事を一寸話しおくという。 |
|
明治二十二年十月二十六日 |
増野正兵衞三島村足達保次郎田地三畝九歩買入れに付、御礼を申上げお指図。
さあさぁ尋ねるところ/\、理は十分の理である/\。尋ねるところ十分、前々心と十分受け取る。又々段々年限の道を見れば元という。まあ一寸心に済まん、心に掛かる一時は忘られまい。心にて治めたが、心に委せおく。心に済まん、心だけ明けるに、さあさぁ治めるがよい/\。 |
|
明治二十二年十月二十六日 |
増野正兵衞居宅新築御許し願い。
さあさぁ理を尋ねる一つの理、さあさぁ一時思うところ尋ねるところ、どういう理を諭そう。話し掛ける。どうでも共々いかなる理、話し掛ける。尋ねるところ、心わけない。吉い旬々同じ心を以て鮮やか。年々明ける心と遙かの日、どうしようこうしよう、こりゃ要らん。世上の理を治め方、皆な心に聞きよ、心の理を楽しむと、年々事情ならんともどうせえとも言わん事情、心胆の心十分、同じ事情を寄せるなら、心おきのう事情という。 |
|
明治二十二年十月二十六日(陰暦十月三日) |
本席別風呂仕立ては、気兼ねせられ、外の湯に入りたいと仰せらるゝが、如何のものでありますや伺い。
さあさぁ尋ね一つの理を諭そ。何彼の事情諭そ。一つの理が分かれば何彼の事情、世界の事情分かろう。席という。十分の席という。人間心を以て席とは言うまい。十分神が貰い受け、人間心は更にない。なれど入り込む時、時々知らず、人間というはそのまゝ心がある。一時人間の心に取りて、これまで大層。今一時に取りて、なれど人間心に取る。まだまだ今一時通り良うて通り難くい。そこで心に入り込むところは神の指図と取れ。 |
|
明治二十二年十月二十六日(陰暦十月三日) |
お指図の後へ御話し。
さあさぁ一寸一つ話しておくで。話というは余の儀でない。段々広く場所/\。段々説きた道であろう。いつの事である。日柄刻限、日柄来る世界ある。治まる治まらん世界にある。どれだけ治めようとて治まらん。段々の話し仕掛けるから生える。こう生えるいかな話し、段々生え掛け。又一つ中にこれだけこれもこうじゃ、段々一時成るように思う。これだけの地所、何間/\今年はこれだけ見るところの理、又一つあちら取り払い、すっきり掃除して了う。多く広く煮炊き場所。一寸集まる、小さきものが大き成る、小さい理大き成る。又心の理、多く思わねばならん。世界から何と言えども随分秘っそ。治まり事情から見れば大き成る。何ぼ大き道どうでもこうでもつけ掛ける。一時広く成った。あちら/\こちらから言う。随分秘っそ/\して、くどう/\言うけれど、この理諭しおく。 |
|
明治二十二年十月二十六日(陰暦十月三日) |
河内国松村栄治郎老母出直につき、中山会長斎主御許しの願い。
さあさぁ尋ねるから一つ指図しよう。さあ心だけ尽してやるがよい/\。その日余人を以て治め方。 |
同御出張なされても宜しきや願い。
さあさぁ心おきのう運んでやるがよい。一日の日は生涯の理に報うで。 |
同会長の御供を増野正兵衞願い。
同刻お指図後へお指図。
一寸一言言うておく。一日の日、事情済んだら直ぐに戻るやで。そのまゝ外へ行ってはいかんで。運んだら直ぐと戻るのやで。 |
|
明治二十二年十月二十八日(陰暦十月五日) |
前伺中山会長御名前に登記御許し願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、事情どちらどうするのも同じ一つの理片づけ、同じ運ぶところ運んで来るがよい。 |
|
明治二十二年十月二十九日 |
増野松輔身上全体腫れしびれ、去る十四日身上障りあり、一時御陰蒙り、主人の方へ帰し、又同方にて障りに付き、主人方より取戻せとの事につき、その儘にしておきまして宜しきや伺い。
さあさぁ前に一つの事情を諭し、尋ね一条諭しおいたるところ、何かのところ一時一つの心掛かり。どうがよかろう、日々のところという、よく聞き分け。よく諭しおく。一寸どういう事思うなれど、一寸暫くという。長いも暫く、短いも暫く。身の不自由、不自由の勤めがコウノウの理と言う。よく聞き分けさゝにゃならん。暫くという。身の不自由は行。よう聞き分け。身の行は心に理を持って通るであろう。不自由不自由日々にコウノウ尽すあたゑ。身の不自由がコウノウ/\の理をよく聞き分けささにゃならん。 |
|
明治二十二年十月二十九日(陰暦十月六日) |
村田幸助身上障りにつき願い。
さあさぁ身上さらに一つどういう理、日々どういう事で、どういう理であろう。身上心得ん、どういう理である。身上事情どういう事である。身上障りどういう理、一つの道、前々諭しおいたる。道一つの道は、通さにゃなろうまい。心を以て事情事情以て事情、心に持って事情、日々二つ三つ事情の理を以て日々という、一日という。日々に見える、月々見える、年々見える。一時諭しの理を、銘々日々という。一名一人/\理何かのところの諭しところ、目には見えまい。日々の理、月々の理、年々たても見えまい。何でも見にゃなろうまい。 |
|
明治二十二年十月二十九日(陰暦十月六日) |
檪枝の堀内与蔵村田方へ入込みの願い。
さあさぁ尋ねるであろう/\。さあさぁさあさぁ尋ねるであろう。事情以て尋ね掛ける。古き諭しの事情、何か聞き分け。どういう事聞く。一時どうせ、どうすか、これ言わん。段々事情、古き事情から一時一つの理という。何かのところ聞き分け。日々という、よく聞け。一軒の内、何名心の理さいあれば、何人一軒の内にとって、一名心分からにゃ何にも分からん。神一条の理を以て治めるなら、古き親という。そのまゝ存命、そのまゝおきたるところ、前々先々のところ安心、古きのところ安心。一致理を集める。そうすればこう、日々、月々、年々一つ心を治めるなら、どんな事でも治まらんやない。一時どうとも言わん。時々急がしき用、急がし理を計れば、都合じゃな。よく聞き分けてくれるよう。 |
|
明治二十二年十月三十日(陰暦十月七日) |
上田ナライト身上障り願い。
さあさぁ事情以て心一つ尋ねる。よく聞き分け。難しい事は言わんで。すうきり要らん。幾年何年経つ。ようどういう事も諭してくれるよう。日々ようようの日柄日々のところ、心一つどういう心、何かのところ聞き取れ。心一つ事情、心で理を拵え、心で理は要らん。前々からの話し、前々伝え、今や一つの理じゃ/\あろまい。長らえての中/\、難し事もありて、年限事情以て事情年限、事情一つ日々のところ、どういう事も銘々一つよう聞き直せ。何にも今という理を拵える。今はやれやれ、事情から理を拵える。楽しみ理の事情要らん。遠く思うから、事情何不自由さすじゃない、難儀さすじゃない。世界から見て、どういう理である。今や一つの理であろまい。長らえて、道一つという。中に銘々事情、幾年何年先楽しみこれではな。一つも気兼事情は要らん。これだけなくば理は要らん。銘々拵える。切りがない。内々揃うて、誰がどう、十分理を頼もしや。今日も陽気/\、遠き事情待ち兼ね、ようよぅ通り掛けじゃ。長らえて事情待つという心ない。日々やれやれ楽しむ心あれば十分。 |
|
明治二十二年十月三十一日(陰暦十月八日)夜九時 |
刻限御話し。
さあさぁさぁさぁ、これこれこれ、さあ一寸の理を諭し掛ける。どういう理、さあさあよくよくの理を諭し掛ける。どうで一つの理は諭し難くいであろう。どうでもこうでも話さにゃならん。諭し掛けたら急がしうてならん。どういう理、さあさぁ内々の事情早く急いで/\。どういう事であろう、どういう理で分からんから、一つ/\の理を運ぶ。知らず/\の道は通ろうまい。通れるに通られんやあろうまい。諭しの理に通れる。早くの事情、どういう事情。人間の心、人間の理は、どんとまあ、どういう事に一つの理があると思う。一寸には分からん。早くの事情、知らしたい事情の理によって、明るく道という。さあさぁ仕切って/\一つの理早く/\早くンン。(但し、松村栄治郎本部へ罷り出で居りその身上に関しての刻限のように詰員一同の悟りなり) |
押して、人間の心人間の理というところ尋ね。
さあさぁなあ尋ね返やす/\やろう。さあさぁ尋ねてどんな事も先に知らしおこう。人間心一つの理が何かの理であって、尋ねるにも尋ねられん。人間の理は、互い互い知らせ合い/\、どういう事も話し、諭し難くい/\ところも諭するも一つの理であろう。まあこう言うてじっとしておく。どうであろう尋ね事情の理を諭す。人間の心の理を運ぶ。諭する理に違う違わん。間違う理は指図せんで。さあさぁどうであろうと言い掛けば、一つの理も鮮やかという。なあ人間心というは、言い難くい/\という理を、五名八名という、銘々談じ包む、含む、それは要らん。どっから見ても、聞いても、これで一事の理は、眺めるところは鏡屋敷という。聞き損いあっては気の毒な。そこで諭しおくという。 |
|