【明治22年】お指図

 更新日/2018(平成30).5.28日

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 (1月)
 明治二十二年一月七日午前十一時
 園原上田嘉治郎の伺い(ナライトの父)。
 さあさぁ段々尋ねるところ、さあさぁ心を鎮めて分からん事は尋ね返やせ。さあさあ台が定まれば皆な定まる。一つ定まりゃ皆な定まる。ろっくに直すが一つの理、その台という理を聞き分け。ろっくの台を直すところで、じっと台を直せば、じっと治まる。これは道理の理、これを分からんなれば尋ね返やせ。それ台一つの理をよう聞き分けねばならん。まあ遠いように思うたるところ、二年三年では分からんと思うたるところ、一時どうであろうと思う。なれど、見えたるなれば、これが神の道の理という。後々の理を思うて見よ。先ず外れた理はあろうまい。今一時尋ねるところというは、生涯の理を尋ねるから、生涯の理を諭そ。間違いと思えば、これ心の理が間違う。深きの理、因縁深きのところ、一つの理が治まれば、一時一つの理が治まる。さあさあ小人一つの理のところ、ぢばへ寄せたるところの理、又後に一つの理を運んだるところ、一日の日のところは、やれやれと思うた。神一条の一つの理を運べば、これ神の道であろう。

 今一時尋ねるところは、どうせこうせとは言わん、と諭したるところ、成るが一つの理、成らんが一つの理。さあさぁ遠く道ではない。近くのところ、日々に事情を治められる。一日の道もあれば、十日道もある。十日の道もあれば、三十日の道もある。朝に来て昼に戻る、昼に来て暮に帰る。さあさぁこれ一つの事情の理をよう聞き分けて、成らんの理を無理にせいとは言わん。まあ一寸やれやれ、まあ一日の日はあちらも同じ、こちらも同じ理、もう何とも/\楽な道もある。さあ二十年よりの理を見分け、聞き分け。世上にはあろうまい。さあかたがなくては定められようまい。ひながたの道を見てよう聞き分け。よき日の理は一つの楽しみ。さあ身上にこうなる、心を治まる。なれどもこうやと内には小人のところ、又一つには内々の事情も治めにゃなろまい。一時どうせこうせは言わん。成るが一つの理、さあどんと一つ定め替え。又、順序神一条のところ、前々に深き話しも聞かしたるところ、さあさぁまあ今一時のところでは何故なあと言う。日々日が経てば案じる事は要らん、何にも案じる事は要らんで。又世上にはあんな事をして居ると言うなれども、言う理は聞いておけ、聞く理は聞いておけ。貸し物の理は何にも分かりゃせん。いずれ鮮やかな道は聞かさにゃならん、通さにゃならん。さあさぁ悠るうと諭して一つの理、悠るうと聞いて一つの治まり。
 明治二十二年一月九日午前十時
 京都斯道会集談所講長深谷源次郎伺い(教会所地面表口八間八分裏行二十一間百七十一坪二合三勺、京都下京区第六組松ケ枝町)。
 さあさぁさぁさぁ一手一つに心々によりて尋ね来る。尋ね来るによりて理を聞かそ。いつにどうしょ/\思うても、旬々来んにゃでけるものやない。皆んな揃うて、ずうと揃うて、一手一つの心に委せおこ、さあ委せおこ。
 明治二十二年一月九日
 田代兵蔵四十七才(滋賀県近江国甲賀郡三大寺村斯道会六十四号講元)。
 さあさぁさぁ段々に運ぶところ尽すところ、又一つ段々の席をし、一日の日は生涯の心を定め。生涯の理なれば、席に生涯の理を諭しよ。さあどうせいこうせいは言わん言えんの理は、身は神の貸し物心一つは我がもの。その心にて日々通る。幾重の理は皆な受け取りてある。その中に自由自在というは、何処にあるとは思うなよ。自由自在は皆な銘々の心、誠一つの理が自由自在。誠は天の理、天の理なれば直ぐに受け取り直ぐに返やす。誠は一寸に弱いようなものや。なれども、誠は長い/\堅い/\ものや。又互いや助け合いというは、日々常々尽す誠一つの理が人を助ける、助かる。これよりは助け一条のためコウノウの理を渡そ。さあ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、これを三遍唱え又三遍/\三々々理を授けよ。さあ受け取れ/\/\。
 明治二十二年一月十日
 増井みつえ二十九才の願い。
 さあさぁさぁさぁこれまで/\/\長らえてのところ、段々の日も経つ/\。さもたる/\、吉き日もある、また悪しきの日もある。心一つに治まり難くい、治まり難くい。何名あれば何名の心、治まり難くいと思もたる日もある。尽して来てあるところもある。成るも理、成らんの世界、成るも理、成らんも理で改め難くい。早く一つの理を前々に諭してあるところ、行く行かんは言わん。たった一つの心、内のところも助け/\、たった一つの理、生涯の心定め。人間というものは、身は神の借り物・貸し物である。心一つ我がもの、心一つよりどんな心もある。どんな心も受け取り、中に一つ誠一つは天の理、天の理なら直ぐに受け取る、直ぐと返やす。この理を心に生涯と治め。これより一つ助け一条のためコウノウを、一つの理を渡そ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍、又三遍、三三三。さあさぁ受け取れ、さあさぁ受け取れ/\/\。
 明治二十二年一月十一日
 西浦弥平小人三治郎八才願い。
 さあさぁ小人のところ/\、身のところ、さあさぁ一寸心得ん/\。思う事に何にも理はない。小人のところ一名一人、一人の煩いは家内の煩いと言うてある。小人のところ、前生一人/\持越しという理がある、持ちて出るという理がある。一日事情定め。案じる事は要らん。一日の事情しいかりと見るがよい。
 明治二十二年一月十一日
 前川たけ五十二才伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、内々の事情長らえての道、内々ところ、まあまぁ長らえて段々一つには事情、内々治まる。早く一つ理聞き分け。一つ事情身のところ不足なる。障りありて内々ならん事情世界人情も運ぶ。それ内々の事情という心の理ありて、鎮まり理、心に事情/\早く心改め。治まる一つ長らえての道。又身に事情ありて、一つの理速やかという日は、事情早く。心に事情あり、一つ身の障り速やかという以て、一つの席、何時なりと許そう。
 明治二十二年一月十三日(陰暦十二月十二日)
 増井幾太郎妻みつえ二十九才願い。
 さあさあさぁ段々/\の席をして、こうのうの理を受け取れど、まだどうしても分かり難ない。親に孝心、夫に貞女、世界の事情、どうでもこれを分けねばならん。返やせとは言わんで。返やせばどうも仕様があろうまい。
 明治二十二年一月十五日午前九時二十分
 大阪真明組分教会設置の伺い。
 さあさぁ尋ねるところに一つの事情、さあさぁ所々に一つ理を待つ。長らえてのところ、これまでのところ、まこと難渋な道も通り、どんなところも通り、判然は世界のところ、判然は世界のところ、先ず今のところ、世上のところ、一つ理を持たねばならん。急くところもあれば、又治まらんならんところもある。勇んで通らにゃならんところもある。さあさぁ許そ/\。
 明治二十二年一月十五日(陰暦十二月十四日)
 大阪明心組より分教会所御許し願い。
 さあさぁさぁ願う一条/\、尋ねる一条。さあさぁ長らえての道/\、さあさぁ一日のところ、日々のところ、これまでさあさぁ神一条の道はこれからや。一手一つに運び、さあさぁ大層/\であろ。まずまず密っそ/\。掛かりはまずまず秘っそ/\にして運ぶところ、さあさぁ許そう/\/\。
 明治二十二年一月十五日午前十時
 神戸兵庫真明講より天理教会設立の儀、端田久吉、富田伝次郎、清水与之助、増野正兵衞総代にて御許し願い。
 さあさぁさぁさぁ願うところ、尋ねるところ、さあさぁ長らえて/\、さあさぁ長らえ、さあさぁ運ぶ一つ理長らえ/\。さあさぁ道のところ行く/\の道、段々の道通り来たるところ、世界一つの理という。所々神一条運ぶ一つ理治まるところ、ゆくえ一手一つ理尋ねるところ、長らえて一つ道、これまで明らかという理尽す治まるところ、許そう/\/\。
 兵庫の富田伝次郎所有の地所にて御許し下さるか、又は神戸の松田常蔵の地所にて御許し下さるかの伺い。
 さあさぁ一つ理治まるところ、皆なそれぞれ力尽す、運ぶところ受け取る。どちらへこちらへとは言えん。心の理を寄せ、尋ね一つ理受け取る理である。何で下ろさにゃならん。受け取る理はどちらとも言えん。幽冥一つ理に知らそう、幽冥一つ理を知らそう。
 幽冥理を押して伺い。
 さあさぁ幽冥とこゝに一つ言えば分かるであろう。幽冥知らそ。他に一つの理の理は寄らん、理の理は寄せられん。中に談示のところと、こゝに心一つで捌くがよい。
 明治二十二年一月十五日(陰暦十二月十四日)午後六時三十分
 本席御障りにつき願い。
 さあさぁさぁ身の障り、さあさぁどういう事を知らす/\。さあさぁ身上/\善悪を分ける。身の知らせ、身上のところ、善悪の知らせ。さあさぁ長くやない、僅かの間。まずまず十日半月の間。席はすっきり外へ出せんで。さあさぁあちらへ歩き、こちらへ歩きするのを、一寸のところ知らさん事には。皆んなの中へ知らしおく。今日から十日半月しっかりと用心。
 明治二十二年一月十五日(陰暦十二月十四日)
 日々本席へ相運び居る儀は、如何致して宜しきや押して願い。
 さあさぁ席順々のところ、随分/\のところ、さあさぁ僅かの日柄を切っておく。是非余儀なき事情はいつでも構わん。僅かの日柄順々の理もあろう。暫く一寸/\多くの中に、何でもどうでも多くの中の一人理を立て、年頃も大抵/\一寸一つよく思案、一日のところ思案、どうでも思案。十日半月出さんよう。どうでも一つの理を知らす。これまで話しをしよう。
 明治二十二年一月十五日午後十一時十分
 本席御障りにつき再度伺い。
 さあさぁうんうん、さあさぁさぁさぁ前以って、さあさぁ前以って、まあひょっとの心、銘々さっぱりと思惑立たんから潰そと言うて、あちらへ廻りこちらへ談示して。さあさぁしっかり聞け。何時分からん。何時人間というものは、分からん者に分からん者が付く。世界の悪肥え、段々思案付け。天理教会やってみよう。一つ道段々悪が添い、天理教会、銘々も天理教会同じ一つの理を祀る。皆な人間の心を寄せ、段々心を寄せて相談する。分かり難ない中に思案ある。何名の中多くの中、一人の身一つ計らう一つの理に、又計らえばよかろう/\/\。さあさぁよかろう/\。どうでも一つ運ぶところ、悪の司今に吹かそうか、明日に吹かそうか。日々押されたる悪、とんとさっぱりなあ外れた。又中に悪一つ立て替え。締まれ/\。何でも銘々何でも一つ集めて来る。相談/\、悪の相談して居るところが見えてある。知らんから身に知らせある。この理、諭しておかねばならん。余程用心頼む。すっきり出せん。悪のところ悪の理が寄って居る。さあと言えばさあと言う。おうと言えばおうと言う。日々悪が銘々手柄と言うから、用心手当せねばならん。日の暮れ/\用心せねばならん。朝のところどうしても居られん。日暮日暮何処から始まるかも知れん。悪が取って了うたら、一名一人ばらばら。一名の手柄して了もたら、おうと言えばおうと言う。夕景/\どうもならんで。
 明治二十二年一月十五日
 増野正兵衞目かい障り伺い。
 さあさぁ身上一条尋ねる/\。心得ん。どういうもので速やか心得ん。分かるまい。身上一つ事情定めるなら早く聞き取れ。どちらこちら治まるまい。一つ事情治まるまい。身上事情ある。成る程成らん事情一時治まる。身上ところ鮮やか速やか。身上一つ話し、幾々話ししよう聞き分け。こう言う、治まる。身上一つであろうまい。何が間違うてある。思う心が間違うてあるから速やかならん。一つ定まればいついつまで一つ事情治まる。身上に何処にもないのが身上。一つの事情が楽しみ、身上一つ理上楽しみ、身上一つ理で楽しみ。身上治まるは一つ治まる。
 同日、押して一時のところ地所に建築致す方宜しきや、又は借家にしておいた方宜しきや伺い。
 さあさぁ事情一時一つ尋ねるところ、一時どう思うところ、何かのところ指図。これはこうと一つ理も治まれば一時大層思う。真実一つ理、これまでどうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。代々どんな事も、今の今見える、来年見える、段々日々見える。一時心治まれ。いついつまで治まる。一寸ところどうや/\知らん。案じ一つ理はあろうまい。
 明治二十二年一月十八日(陰暦十二月十七日)午後七時
 本席の席間御普請につき伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあ一切のところ、何ものところ、一切のところ、これからこれ言え。すうきり/\さあ大層な事も要らんで/\。思わく通り来た/\。又建て替えんならんや分からん。何時どんな事になるやら分からんから、どんと建て替え。何時やら分からん。そこで今のところ、ざあっと/\。どうでこうで取り扱いのところ、叶いさいすればよいと。さあさぁ取り扱いの叶うよう委せおく。心おきのう/\/\。
 明治二十二年一月十八日(陰暦十二月十七日)
 本席御身上の伺い(休息所へと願えば)。
 さあさぁ尋ねるまでは、さあさぁ言わん/\。何処へも出すのやないで/\。さあさあ一日の理を定め。そういう事も見るやら、どういう事が出けるやら、さあさぁ一寸理を知らしたるところ、世界は悪に悪が添い/\、世界は何にもならん事をして居る。さあさぁどんな話しも、さあさぁ皆な離れて散り/\ばらりと分かれる。さあさぁ日々の尽す心の理を見たい/\。尽す心の早く/\理を見たい。日々のところの心、さあさぁこれまでの道に尽したるところ、さあさぁ見て案じ、聞いて案じ、さあさぁ一寸はそれ往なん/\。さあさぁ一手一つの心の理を日々に治めるよう。
 明治二十二年一月十八日(陰暦十二月十七日)
 大阪天輪王社の名義は、六年以前に御許しを受け居りしを、今回本部より分教会の御許しを受けしにつき、天輪王社の名義を取消す事の願い。
 さあさぁ事情尋ねるところ、地所尋ねるところは、あちらへどうや、こちらへどうやとは言わん。なれども元々の所に日々心尽し、段々来たるところ地面なじみ/\、元々一つの所となれども、どうせいとは言わん。なれども理を知らしておくだけの事、心一つ変わらんが一つの治まりや。
 押して願い。
 さあさぁ又変わる/\。名が変わりた。どうであろう。代々更わり/\/\続くところ、第一心一つの理続くのが第一と、この理を諭しておく。
 明治二十二年一月十九日
 飯降まさゑ身上願い。
 さあさぁ事情は尋ねるまでや。ちゃんと洗い切りて、一つ十分洗い切りて一つ心。一つの濁り心というは、面々事情。人間という、一つ生れる一つの事情、日々という、人という。どれだけの中、多くの中に皆な治してやるけれど、尋ねるなるというは、使い方によって一つの理が出る。年限は何ぼ程経っても使いようによって悪くなる。
 明治二十二年一月十九日
 八尾新八四十四才事情伺い(名張部内)。
 さあさぁほのかの事情/\、諭しおこう。十分話し伝ってくれ。一軒のうちに暮らす中に、ならん事情通れとは言わん。どんな事にある。順々理がある。なれど、随分ならんではない。
 明治二十二年一月二十日
 増野正兵衞目かい足のくさ障り伺い。
 さあさぁ幾重尋ねるところ、身のところ尋ねる。身一つ心得ん。定め思案せよ。心得ん思うところ、速やか一つ理を聞き分け。銘々こうと思う。聞けば一つ戻る。一時一つ定め。遠く所、なかなか遠く所、一つ心定め掛け。今一時定め。いつになくしいかり定めたら案じ少しもない。しいかりどうでも定め切れば身も速やか、家内の身も速やかという。日々心に掛かる身に掛かる。
 明治二十二年一月二十一日(陰暦十二月二十日)
 清水与之助目かい障り伺い。
 さあさぁ身上一寸心得ん。一日一つ思うところ、何がどう、どういう事が見えん、思う理であろう。身上事情尋ねるところ、よう聞き取ってくれるよう。所には一つの事第一運ぶところ、談示/\一つ理という。談示/\あちらこちら所、どういう尋ねる所であろう。よう聞き取ってくれるよう。これまで運ぶ理、何か万事心尽す。又々あちらこちら段々忙しい/\。運ぶ理が増す。思う一つよう聞き取ってくれるよう。又談示一つ理事情のところ、一つ事がこちら思いあちら思い、国所心に掛かる。日々運ぶところ、よう聞き取ってくれるよう/\。日々ところ心緩むところはあろまい。どちらこちらへどう聞いて運ぶところ、一つに治めてくれるよう。第一運ぶ一つ事情、何ぼ程段々理が増すという。すっとすればすうとする。ほんに直ぐという。どんな事もよう聞き取ってくれるよう。
 明治二十二年一月二十一日午後
 寺田半兵衞身の障り伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁよう尋ねるところ、身のところ尋ねるところ聞き取れよ。さあさあ聞き取れ/\。どういう事聞くという。身上事情ある。尋ね聞かさにゃならん。何か一つ心よう聞き取ってくれるよう。長らえ一つ事情これまでの事情一つ、段々理を引き出し、所々所々心一つ理という。一寸ほんにどういうものであろ。何か発散思うたるところ、一つ理はどういうものであろ。速やか一つ理を聞き分け。暮れる道理の理、明日は夜明けたら嬉し、一つ心よう聞いてくれ。どういう事も神一条理、一つ理はなくてはならん。よう聞き分けくれ。一日の日はな、十分こうして立ち越え、愛想尽かさず/\、これまで一つ今蒔いたるところ、前々蒔いたる理は生やさにゃなろまい。生やさにゃならん。一時一つ理を定めてくれ。治めたる理が治まるなら、一つ理は治め来る。切ない日道も楽しみ道もあって、運ぶ心受け取るところ、身上ところ一寸どうであろ。因縁いかなる事情治まるなら身上直ぐと治まる。
 明治二十二年一月二十二日
 井筒梅治郎伺い。
 さあさぁ思い掛けない。どういう事と思う。分かるまい/\。所々、内々一寸談示したいと言う。一寸伝え難くい。よう聞き分け。身上一つ何でも思案付かん。尋ね一つ理を聞かす。所々一つ事情運ぶ。今日も留守/\、用事調わんな。段々理、身のところ幾重理が重なる。これよう聞き分け。多く中ただ一人、日々尽すところ、あちら尽す、これまでこれだけ尽す、これから日々尽さにゃならん。世界日々これまで通り来たる。日々尽さにゃならん、所々尽さにゃならん。案じる事はない。
 押して、帰りますにつき願い。
 さあさぁ心に掛けずどうである。一度内々安心の上安心さし、これ結構、これではな。どうしようと思うてもでけぬ故、一つ理定め掛けたる理はどうでも連れて通る。
 明治二十二年一月二十三日
 増野正兵衞足のくさ目かい障り伺い。
 さあさぁ前々尋ね一条、諭しのところ、事情身が治まる諭し。又々内々一つ事情善き事情、心一つ理上どうであろう、一つ案じる理上どうであろう。一つ案じる理上止まる止められん。一時分かる分からんであろうまい。一時一つ心を、一つ印あるは印ある。いついつまで定め。心変わらんのが定めやで。これをよう聞き分け。
 明治二十二年一月二十四日(陰暦十二月二十三日)午前八時五十五分
 本席御障りにつき願い。
 さあさぁやれやれ。道理/\道理上説くで。さあさぁ身の重々、何時重々出て来るかも分からん。皆な尋ねるから聞いて思案、皆な談示一つするからどんな事でも皆なでける。長らえて一人二人の思案ではでき難ない。いかなるところの理、どんなところの理がある。今ではどうにもならん。あちらの方にも開き、こちらの方も開き、三方四方、あちらの方こちらの方の話しが分かる。二方聞いた話は今まではどうもならん。皆な扱う一つの理思いながら、そのまゝ暮れた者もある。これから皆な引き出す。何を言うやろうと思うやろ。どんな者も何時連れて帰るやら分からん。皆な談示すれば一時のところ、これまで艱難苦労の道を艱難と思うなよ。いろいろの理から一つの理を聞かさにゃならん。どんなところも悪いところも善いところもある。理という、どういう事も聞かさにゃならん。結構の日もどんな日もある。案じる事は一つもない。一名一人では理を治める事はでけん、防ぐ事も出けん。さあさぁ言えば一時の理が寄る。これにて一時に連れて通る。どういう事、この道そこで一寸暫くのところ、頼むところの一条は、心にはまるはまらんも一つの道。十人なら十人、二十人なら二十人、安心なる者もある、もうこれだけの事十分の者もある、どんな者もある。内一つの心を尽す。理一つの心治めくれるなら、どんな事でも踏ん張り切る、という話しておく。何名の中、段々の中、多くの中、皆な一つの心揃えば、さあ西と言えば西、東と言えば東、南と言えば南、北と言えば一手十分に北と心定める。この理定まるは十分の道と言う。一つの道なれば何処へ一つの道と言う。この道はよう聞いておかねばならん。さあさぁ一日の日、うたて/\暮らす日も、朝とうから心が勇むという日もある。何も案じる事はない。案じると善い事は思やせん。今日の事を案じれば来年の事も案じにゃならん。後々の事を一寸知らしておかにゃならん。
 明治二十二年一月二十四日(陰暦十二月二十三日)午前九時
 飯降さと身上障りにつき伺い。
 さあさぁ身上/\、身上に不足が出ける。尋ねるところ、身上に不足さえなけりゃ尋ねる事はない。一時どんならん。どちらやらこちらやら、一寸今の今、一時いついつまでも日々の事を言うて居る。いついつまでも同じ事を思うて居る、子供の成人しっかり分かる。今はどういうものや。子供の成人楽しみに、日々に功を積んで居る。皆なその通り、いつもいつまでも親の厄介になる者はどんならん。子供の成人三才までは手離しはでけん。神一条の道も、いついつまでも尋ねてばかり居てはどんならん。辺所の所一人前の人間、三才までの理と同じ事。どんな者も助け一条、授け一条、段々渡してある。分かった上の理、分からん理を今まで運んでは何にもならん。皆なよう聞けよ。段々の道、幾重の道、長らえて五十年の理を聞け。通りたるところ、一時一つの身の障り、速やかと言えば速やか。心の間違いと言えば、どういう事も身の速やかなる理を、一つ諭せよ。なれども、治まりは一日、という事も十分治めて、怖わき恐ろしきこの理よう聞いて、いついつまでも大抵一通りの理を聞けば、心を澄まし居る。心が澄まんから身のところが澄まん。身の内思案定め。百十五才と楽しみとしたるところ、縮めたところ、嘘やと言って居る。百十五才縮めたるところ、既に一つの道のため、既に一つの国のため、助け一条のため。日本国中やない、三千世界一つの理、始め出したる一つの理。既に丹精の理を失う。何であった。丹精重なる理、幾重重々であろうな。二十年三十年、元一つ段々の日を了えて、世界より一つの理を運び来て、改めて十分の理を聞かす。あちらへこちらへ出すと言うてござった。なれども早く出さねばならん。今はほんになあ、一日の日を早く急いで掛かる。
 明治二十二年一月二十四日(陰暦十二月二十三日)午後十時
 山本利三郎の地所内へ、詰員十三名の家を一手一つに建てるにつき伺い。
 さあさぁ一手一つという。前々に一つ指図、どちらこちら定まる心が第一。心の理が第一。いかなる談示、一手一つに治まる。世界の理も分かろうか、治まろうか、思うところは十分の理。よう一つのところ聞き分けのところ、一時ならん、こちらもならん、あちらもならん。さあさぁ思い出すはならん。皆な神が止めて居るのやで。一手一つ繋いで心一つを運ぶなら。前々に一手一つの理が諭してある。さあさぁ皆な一つの心定め、十分計る精神が第一という。崩れぬよう理を諭そう。長らえて/\、ようよぅ一つの事情、身のところから第一差し掛かり、一名一人/\/\、一時のところがどうしよう、こうしよう。名は誰とも言わん。誰から急くところ、急くも一つの理である。ぼつぼつ順序尽すを一つの理治まるという。成らんから一つの事情を運ぶ。面々思惑治まる理を待ち兼ねる。治まる十分の理を急く、こちらも急く。急ぐ一つの理、随分一つ運ぶ。二つ三つ事情急ぐ。一つ事情だけ運ぶ。又一度に一つだけ。一度に一つ何にも掛かり/\と皆なぼつぼつの理である。一つ上れば一つ、二つ上れば二つ、順序の理を踏み止める。思惑通り委せおく。
 明治二十二年一月二十五日
 刻限御話し。
 さあさぁどういう話する。さあ聞き分け。さあさぁこの中段々の伝え、善き事も半分分からん。よう聞き分け。すっきり二つになれば理が分かる。それぞれいかなる事情、一つの道の事情、幾重という事情も分かり難ない。何処にも成る成らん。一寸初め分かり難ない。なれども一つ実を知らす。あちらにもある。この根から始まり。何とも分かり難ない。古い新しい一寸言えば、さあさぁ実を見てコウノウ渡す。理を渡してある。目に見えん、年にも当らん、西にも東にも南にも分からん。こうのう第一、一つの理、道の道、世上世界の道直ぐ治まる。千筋万筋何にも分からん。こうのう印あれば、どんと一つの道、さあさぁ授けや/\。さあ渡す。一寸俺も、あちらも、こちらへも、さあさぁ又一つ、段々変な話、十分尋ねを聞いたる。これまでのこうのう生える/\。さあさぁ大分生えそうや/\。そうじゃ。さああちらへも一寸道出掛け、さあさぁこちらへも十分残る。間引き/\残る。間引いた辺な所へも生える、生えてある。ほんにおゝ、どんな大木も分からん。段々蒔く種、一度は皆な生える。一つのこうを渡す。この道やれ思うたる。大風分からん、どちらへも方角分からん。こちらへも一つ大木、又々一つ事見えや方角分からん、一つ理分からん理分かる。
 明治二十二年一月二十六日(陰暦十二月二十五日)
 松村吉太郎左右の目尻五日前より痛むにつき伺い。
 さあさぁ身上一つ心得ん、心得ん、未だ心得ん。一時一つの理はあれど心得ん。何よ分かりある。長らく十分の理があれば、今まで十分の理である。内々事情一つそれ相応の理があれば、どうせこうせとは言わん。何かの事情あればどんと一つ事情治まるまい。段々身上治めさす。よう聞いておけ。身上一つの理、成るも一つの理。心得ん、案じる。心得んから案じる。案じるから又一つ。どうせこうせは言わん。段々理を聞けば、話し今までどうして事情運ぶ。事情、所にも一つの理は治めにゃなろまい、治めさゝねばならん。成る程事情なくてなろまい。一つ理は成る程事情治まるなら、真実理も鮮やかであろう。
 押して、国所に於て分教会を設けとのお指図なるや。
 さあさぁ事情皆な尋ね出す。一つ日々諭するある。銘々ほんに成る程治まれば、成る程の理である。どうせこうせ言わん。身上分かれば心で成る程、事情分かればほんに成る程。
 明治二十二年一月二十七日(陰暦十二月二十六日)午前八時
 清水与之助身上伺い(兵神分教会所地所まだ決定せざるにつき、清水身上よりその事を伺う)。
 さあさぁ一日のところどちらも大変。多くの理を運んで居るところ、あちらこちら一つにどちらもどうとも言えん。ちゃんと心を寄せて、あちらこちら良い理を心捌く。心捌くでない、理を捌く。心を寄せて理を捌く。どうしよう/\、どちらも受け取る。どんとどうも分からん。ちゃんとこうでよかろう。これをよう聞き取らねば分からん。
 押して願い。
 さあさぁ段々話し、大抵話し治まる。一寸治まらん人間の道の心を添え、一時一つ所の理を運ぶ。成らんでもない。どちら濃いい、こちら濃いい、どちらこちら一つの理に治めにゃならん。一つ心をつぐ、一つ日に治まる。どちらこちらいつも同じ事という。
 又押して願い。
 さあさぁこちらこうすればこちらよい。これが元かいな、これが理かいな。一つ目に見えまい。一日々々天より理を下ろす、理を下ろす。一つの理に寄せて心通り下ろす。一度固まる、段々理が固まる。よう聞き分けてくれねばならん。又一つには一つ理を運ぶ。成ろう事なら、早く治めてくれるよう。
 清水与之助神戸に帰り運びたきにつき、お暇を願い。
 さあさぁ一度の理は運ぶ。それぞれ理も諭し、急ぐところもたゞ一日の日、早く運ぶ。どちらも大事、こちらも大事、どちらも心に掛かる/\。なれど運ばねばならん。
 明治二十二年一月二十七日(陰暦十二月二十六日)
 増野正兵衞より清水与之助分教会の相談に帰るに付き、私も同じ講社の事故同道にて一度帰り運びたきにつき御暇を願い。
 さあさぁ尋ねるところ、まあまぁそれぞれ心に掛かるところ、早く一つ理運び、一つ/\談示治め/\。安心理を早く順々早く運べ。
 前々清水与之助のお指図の中に「これ元かいな、これが理かいな」と仰せられしは、兵庫の講元端田宅の所でありますや、富田の地面でありますや願い、増野一人の心にて伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、銘々一つ心の理を以て治まる。理を以て、一つ理を。一つ理が心に治まるなら、又内々心に掛かる。よう聞いておけ。一つ理始めたらどちらこちら理を定めおけ。あちらの理を運ばねばなろまい。一つの理を持て。これが十分日々治まり来る。いついつ治まる一つ心、あちらの心こちらの心、道は遠く/\間一寸十分の理が治まる。どちらこちら始まる、治まる。十分の理よう聞け。いかなるも談示やで。日々治まる月々年々治まる。案じる理これまで、これまで一つ理が捌ける。案じる事一つ要らんで。皆な揃うて一名一人計り来たるところ、精神一つ日々守護、日々道の間、怖わい日もどんな日もある。心一つ定め。一手一つ理が治まれば日々理が栄える。大き一つ心の楽しみ。心一つ定まらん。理で道の理定まる理である。談示一つあちらの理が早く、一日の日急いて一つ早く聞き取って、日々理を取って運ぶよう。
 明治二十二年一月二十九日
 松村吉太郎前の二十六日のお指図を考えるに、そのお指図はぢばへ常詰しておぢばにて尽すべきや、又は国所に於て分教会を設けとの事なるや、両方の何れなるや伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、身上から事情ありて尋ねるところ、こちらからどうせこうせどうせこうせいついつもこれは言わん。元々一つの理を出してある。長らえて一名一人のところより理を諭し、一人から始め/\、これは年限/\通し、これまでの道に成りたるところである。一代は一代の理、二代は二代の理、代々続く生涯末代の理である。さあさぁ国所に一つの理の治め、ぢばにて尽す、二つの理を一つの心に治め。これを心の道を合わせて通れば、身上も速やかであろう。国所一つ/\治めにゃなろまい。年限合わせば分からんであろまい。身上が理と合わせば身は速やかと成る。身上から理を合わせば速やかと分かるであろう。
 明治二十二年一月三十日(陰暦十二月二十九日)
 神戸へ帰り講元周旋方一同寄って兵神分教会の地所に付き談示し、富田伝次郎地面と定めて御許しを願、清水与之助、増野正兵衞両名より伺い。
 さあさぁ地所一点尋ねるところ、どちら/\一つ理、どちらの心も治まる。理上尋ねるどちら/\とは言えん。一つ理を聞き、皆な心が治まる理が治まれば理が治まる。どちらやろ/\。一つの心を治まりたなら。一つ心が十と心が治まりたと、理を諭しておこう。
 押して伺い。桝井伊三郎より、先日清水与之助お指図中に「これが元かいな、これが理かいな」と御聞かし下されしは、講元端田久吉の所でありますか、又天理教会設立に付きては、磯村卯之助初め清水与之助、増野正兵衞の三名より段々尽力下され、清水、増野両名は今に於て尽力下さるが、両名の所でありますか、いずれでありますか。
 さあさぁ尋ねるところ、よう皆な聞き分けにゃならんで。皆なの理よう聞き分け。前々尋ね。これが元かいな、これが理かいな、という理を聞き分け。余の儀外の儀でない。どんな道も千筋、一条道、成る程の理に伝わる。神一条の道なきところの道はない。何程心の道、一つ心より一つ心、日々心重なる、月々年々重なる。見分け聞き分けて一つ心定めるであろう。どちら/\言わん。十分理を以て治めるなら、十と治まりた。一つの理を望む心一つ鮮やかという。
 明治二十二年一月三十日
 増田つね願い(郡山柳町)。
 さあさぁ身上/\ところ、心得ん。いついつ心得ん/\。一つ身ところ障り、心鎮めて一つ理十分理を運ぶ。一つ理聞いて成る程理が十分理が治まれば十分治まる。一つ理が治まれば十分の理が治まる。見分け早く諭さにゃならん。生涯一つの席という。
 明治二十二年一月
 平野楢蔵の願い。
 さあさぁ何処で一つの話しとて、一つの理を聞く、何処で一つの話しをさすやら、事情今の/\/\どういう病と思うか。借り物/\どんな者でも自由自在。話しを聞いて成る程/\の心を定めてくれるよう、と。
 (2月)
 明治二十二年二月二日(陰暦正月三日)朝
 梅谷梅次郎、長堀材木商門田へ奉公に行くにつき願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ暫くのところ、身を見て心を定め。一つの理を治まるところ、日々のところよう聞き分け。まあまぁ身のため運ぶところ、暫くのところ、その日理を治めて。いついつまでじゃない、暫くのところ、じいとしておくがよい。幾年/\ならん。暫くのところ一寸理を治めさすがよかろう。一寸理。
 明治二十二年二月二日
 村田忠三郎願い。
 さあさぁ身上一条尋ねる理上いかなるところ、身の内一つ理上どういう事聞く。一つ精神治まる理ある。よう聞き分けねば分かり難ない。誠一つ精神面々一ついかなるところ事情、この理分かればいかなるところも分かる。身上世界のところ分かる。あゝ不自由銘々一つ心よう聞き分けてくれ。どうしてこうしてなりとも十分に受け取る。この理世界どういうこういう事情もある。誠というものは弱いものである。悪強うものでも、弱いものである。誠一つ天の理。長い道なら、長い心を落し付け。速やか。ほんに成る程/\、いついつまで分からん。言葉を聞き身の内発散と、通しや。この理聞いて。
 明治二十二年二月二日 午前九時二十分
 岡本久太郎妻かつ並びに娘十四才身上につき願い。
 さあさぁ、身上一条、それぞれ身上尋ね出る。よう聞き分けにゃ分からん。今の今十分一つ理を聞き分け。成る程理を運ぶところ受け取る。いかなるも聞き分けにゃ分からん。
 押して。
 さあさぁ今の今、今のところ一つ話し聞けば一つの理が分かる。尽すところ、一日の日どういう事が分からん。身上不足尽す中に、不足どういう事も伝えるところ、鮮やか分からんにゃならん。これだけ理が分からんにゃ、理に理が重なる。尽すところは受け取る。身上に回る。早く聞き取れ。世界一つの理が、一つ理がある。心を見定め。どれだけ身の不足さい日々通る。一つ理を聞き分けにゃ分からん。案じる事は要らん。一つ話し聞かし運ぶところ、幾重の理あって、天然自然。世界のため道のため、生涯の理を積む/\、一つ理である/\。身上さい、よう聞いておかねばならん。見て通る聞いて通る理を通るなら不足あるまい。人間というものは、日々守護、案じる事はない。案じに案じの理が回る。なれども、よう聞いておかねばならん。親一つ理を治むるなら身も治まる。しっかり聞き取れ。
 明治二十二年二月三日(陰暦正月四日)
 鴻田忠三郎越後行の伺い。
 さあさぁ遠くいかなる所、先々一つ理を下ろしたる、今一つ理を分かり掛け。道なき所あろまい。今一つ理を以て諭してやろう。十分尋ね、内々鮮やかという。尋ねから一つ尋ねて一つ理を運ぶ、一つ理を運ぶ。日々十分心を寄せる、思案/\はかんやるよう。皆なのところで談示、人の誰とも言わん。行ってくれるがよい。神の道運ぶ中日々守護/\。
 明治二十二年二月四日(陰暦正月五日)
 梶本国治郎障りにつき願い。
 さあさぁさぁさぁ治まれ/\、鎮まりて治まれ。鎮まりて聞け。さあさぁ一度二度順序、尋ねるところの順序、尋ねるところの順序、今一時尋ねるところの順序、今一時尋ねる順序。ふん分一寸には大層。尋ねる理何にも難しいと言えば難しい。順序も思えば難しいやない。これまでの順序よう思案してみよ。難しいやない。助け一条の理も一つ、運ぶところの理も一つ。一時分かる分からん理、何箇年以前の理、一つ聞いて成る成らんの理、よう聞き取りていかなる理一つを。さあさぁ順序の一つ、安心安心、一つの順と運ぶ。
 押して願い。
 さあさぁ道を以ちて理を諭す。痛み悩みもさあそれこれまでも道も一つ運んで順々の理。今一つの理というは、多くの中、理のなきところに理はない。それより内々のところの順序、銘々も一つ改め思うに、銘々一つ/\運べ。それより運べ。神は隔てないで/\。しっかり聞き分け。さあさぁ聞き分け。内も外も同じ理や。人間は貸し物や/\と聞かしてある。世界にはいかなる事も皆な映してある。それ世界に映る。世界は鏡や。皆々銘々心通りを身の内へ皆な映る。前生の事もどうなるも、皆な身の内へ映すと聞かしてある。タンノウと。いかなるもタンノウと。
 明治二十二年二月四日 午前八時
 木村松太郎十九才(遠州真明組周旋方)。
 さあさぁ段々所々どう事情/\運ぶ/\。日々のところ受け取る理、又々の席/\、又改めて一日の席一日の席は生涯の理を諭す。難し事は言わん。人間というものは、身は借り物、心一つ我がもの。一つの心よりどんな理も出る、どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心を治めば、内々睦まじいという理を出ける。それ自由自在、若き多くの中の鏡。人を助けるという、真の心の誠の理が人を助けるという、又助かるという。この理を心に治めて生涯忘れぬようと。これより助け一条のため、コウノウこの理を渡そ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十二年二月四日
 平野甚太郎二十八才(阿波国板野郡矢上村周旋方)。
 さあさぁ段々の席をした、又々の席もした。一日の日改めて一日の日に一つの席をする。難し事は言わん。若き至りやなれども、人間というものは、神の貸し物、借り物、心一つが我が理である。一名一人多年常々に誠という心あれば、それ多年という。誠あれば誠一つは天の理。天の理ならいかなる事も自由自在や。又一つの理を聞かそ。日々通る。内々の家業という道、孝心の道の理、この二つの理を誠の心常々治めて、又一ついか程若き者やとて、誠治まれば、国々所々の手本雛形鏡という理、さあさぁいつまでも/\/\忘れんようにして、しいかりと胸に治めて、これよりいついつまでもの、末々のコウノウの理を渡しおこ。授け/\、あしきはらい助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさぁしいかりと受け取れ/\/\。
 明治二十二年二月四日(陰暦正月五日)
 清水与之助身上障り伺い。
 さあさぁ身上心得ん。どういうものであろう、理であろう、なれどもよう聞き取れ。所国それぞれ一つ理、一つ事情思うところ、日々遅れ、段々遅れ、どちらへ理が分からん。心に掛かる。どういう理も治めてやれ。心に掛かる。成るよう、行くよう。成らん道は通すとは言わん。しっかり聞き取って、銘々心発散すれば身も治まる。早く一つ聞き取って運ぶよう。
 明治二十二年二月七日(陰暦正月八日)午後八時四十五分
 松見崎という角力取が本部へ無心に来て、平野楢蔵に向けて種々の事言い掛けるにつき、過日来刻限の話しもある故、如何取り計って宜しきや願い。
 さあさぁ世界は難しい。長らえてのところ、世界のところ難しいのやで。世界の悪は皆なあちらの悪こちらの悪皆な寄せ、あちらへこちらへばら/\。とんと一つ悪を定めて道が付いた。悪を善で治め、助け一条、千筋悪なら善で治め。悪は善出るところの悪の精抜けて了う。段々最初一つの談示、どうしたらよかろう。元より話し聞く。どうしてよかろう、どうしてこうとも言わん。夜更しして夜とも言わん、昼とも言わん。一名一人早く入り込んで、銘々深きところの理をして居る。名義のなき影形のなき間は怖わい。掛かりようもない。一つの理も吹き出し掛けたら悪がばらばらになった。一つ話し心見せる。危ない/\ところはない。どうしてやれとも言わん。所を変えて優しい心を治め、何よのところ頼む。何程心あれども頼む。心あれば荒い言葉も使うまい/\。成るだけ秘っそう、出せまい、秘っそうにして。
 明治二十二年二月八日(陰暦正月九日)
 お屋敷門前に本席御住居所新築につき、今日より取り掛かる願い。
 さあさぁいかなるところ、尋ね一条始まるところ、吉き一日続く。一つ始まる、段々始まる。紋型もなき処から十分一つ理を以て掛かる/\。話伝え掛かり掛ける。普請いついつまで一つの理を治め掛ける。一日何よのところ自由自在という。
 明治二十二年二月八日(陰暦正月九日)
 大阪真明組分教会地所のところ願い(芦津分教会)。
 さあさぁさぁ尋ねるからは、さあさぁ諭しよう。日々心尽すところは皆んな受け取る受け取る。さあさぁ所々には一つの名を下ろす/\。さあさぁ一寸大層な事は要らんで。元々一つの理を見て、さあさぁ初め一つの理を以て一つの理治めるなら順々の道という。
 押して願い。
 さあさぁ皆んな思うところの理である/\。さあさぁ最初掛かりというものは、さあさああちらも固まる、こちらも固まる。さあさぁこれまでの道も見ても通りた日もある。どういう事聞いて通りた日もある。どんな道も大抵/\の道も通りたる事、さあさぁ最初という理をよく聞き分け。自由自在は一つ理である。
 明治二十二年二月八日(陰暦正月九日)午後十時三十分
 神戸分教会長につき増野に勤めて貰いたき由を講元周旋一同より申入に付き御許し下さるや、いかゞのものでありますや、増野正兵衞身上より伺い。
 何彼に治まり難くいから一日の日遅れる。早く理上、治め一条、成らん事をせいとは言わん。言わん言えんの事情、いかなる事も治まり、事情一つ事情治めてやる。皆な治める事情、第一のところにて一つ思えども、日々日柄心一つ何かのところ段々治めやろ。治めやる。一つ治まれば何か万事治まる。一寸には所に一つなれどもよう聞き分け。あちら一つ、ぢば一つ、一名一人理運び来たる、日々月々年々一つ心の理が分からん。ぢば幾名何人居る。何処に段々一名一人治まりつきやせん。よう聞いてくれねばならん。たゞ一つ息、たゞ一つの息、これまで尽すところ、人数のところ、日々のところという。前々これまでのところ話々してある。ぢば一つの理という。長らえて尽したるところ、所に一つ治め来たる、日々治め来たる。どうでものところがある。成らん理を治め、治まられん理を治まる。このぢば幾名何人あるか。これから人数何人ある。よう聞き分けてくれねばならん。どれだけ第一ぢば人衆数えてみよ。治まる治めて一日事情問うてくれねばならん。人衆定め、理でない。国々所々枝々、元ある元、一つ息、この元一つ、一つ世界という。何程発明でいかん。一人の世界という。力々。
 明治二十二年二月八日(陰暦正月九日)
 増野正兵衞鼻血朝七八度出で、且左足のくさの障りにつき伺い。
 さあさぁ身上の障り心得ん。どういうものであろ。いかなるところよう聞き分けねばならん。事情一つの理、余の儀外の儀で言わん。早く/\理治め。一つ理、これまで一つ理、どちらよかろ。第一治め居て早くどうなりとな。日々今日皆な揃うて理を尋ねる。銘々満足。一日理を治めん。いつまで見て居てはどうもならん。尋ねたら治めてくれ。治めさす。遠くところ付くところ、世界の急ぐ中の理が急ぐ。早く一日の日、早く急ぐ定め。これだけ順々。
 明治二十二年二月九日(陰暦正月十日)午前十一時
 清水与之助神戸分教会長に成ってくれと、講元始め周旋方より段々申込に依て、御許し下さるや、清水与之助身上より伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、一寸にはあちらからもこちらからも始め。どんと一つの理が寄る。一時一つ理が寄れば、どうでも一つ/\理が揃う/\。何かのところ取り扱い十分、理が治まる。なれども皆な理と理と立てあるもの、どんな理もある。一つ道も治まる。理治まる。理を以て一つ成らん事しようとて成るものでなし。今一時成るよう行くよう運んで治める理が治まる、治まらん理が治まらん。日々ところにては、日日治まる理よう聞いておけ。初めあって一つ理始まる/\。同じ一つ理という。変わる変わらん理はない。治まる理を以て十分の理も治まる。成らん事をしようとてできるものでない。何かのところ治まりたところから、不足の理はない。思う理の間難しい。日々受け取りてある。
 明治二十二年二月十日(陰暦正月十一日)
 松村吉太郎二三日前より、唇の下に歯のかみたる如き疵出来しにつき、お指図。
 さあさぁ身上/\の事情、あちら変わる、こちら変わる。あっち聞く、こっちの理を聞く。あちらも直さんならん、こちらも聞く通りを。さあさぁ前々に深き/\の理を知らしてあるところ、神の指図も変わらん、諭も違わんで。違わんから一時一つの理はあるなれど、聞き捨てではどうもならん。身上に事情あるから尋ね出る。諭す。聞き捨てでは何にもならん。そこで又身上に掛かる。前々の深き/\の理も知らしてあるところ。
 押して願い、内へ帰りて運べとの事なるや伺い。
 さあさぁどうせこうせは言わんで。さあさぁ身上に知らしてあるから、身上が速やかなれば尋ねるに当ろまい/\。さあさぁ前々に知らしてあるところ、一つの理、どうせとは言わん/\。さあさぁ話し掛ける、どういう事も話し掛ける/\。どうで一時に一つは治まろまい。さあさぁ初まり/\、これは始め出し。さあさぁ話し掛けたる一つの理は治めにゃなろまい、見にゃなろまい。さあさぁ治まらにゃなろまい/\。
 明治二十二年二月十日
 村田ミツ三十六才願い(信貴村)。
 さあさぁ身の内のところ、身の内の事情尋ねる。理を諭しよ。同んなし一家の内、同んなし家内という。同し内の者面々の心というものある。同し家内でも心通りなる。これまでも、これはと思て来た日もある。日々尽せども身は速やかならんという心、すうきり離さにゃならんと。これ程尽せども、身は速やかならんと思う心、一つの間違いとなる。今一時こうとなりたところでない。前からの事情よく思いて出して、一つ/\思案すれば、理を分からんでないと、諭しておこと。
 明治二十二年二月十一日(陰暦正月十二日)
 清水与之助分教会一条につき、段々お指図を頂き、講社の談示致しとう御座りますにつき、神戸へ帰ります事願い。
 さあさぁ尋ねるところ何か事情/\、一つなせる、あちら定まる、こちら定まらんで。一時早く心の理を寄せ、十分一つ話し。どちらとも言わんで。よう聞いておけ。何処に理がある、何処に理がない。あちらへ送り、こちらへ送り、成らん事情いつまでいつまで成りゃせん。所は何処此処とも指図せん。道のため一つ理が十分治まる。
 明治二十二年二月十一日
 梶本うの身の障り伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、身上一条尋ねたゞならん。ならんでない。心得ん。いかなるもよう諭さにゃならん/\。長らえて中一日の日、又一日の日暮らす中、事情これまで聞き取って、十分一つの理を聞かそ。よう聞き取ってくれ。分かりなくば分からない。よう聞き分け。どれだけの事、日々のところよう聞き分け。成る程の理が治まれば直ぐと治まる。内々のところ段々それぞれのところ、皆な事情ある。どれだけの心、日日の心受け取るところである。一時どういうものであろう。いかなるも心洗い切る。事情理を聞き分けすれば直ぐと治まる。神一条の理を聞かして早くタンノウという。
 明治二十二年二月十一日(陰暦正月十二日)
 増田ならえ身上願い。
 さあさぁさぁさぁ一時差し掛かる/\。一つ事情尋ねる。尋ね出にゃなろまい。さあさぁ身上まあ一つ、何でも彼でも暫く/\。どうでも一つ日々のところ、余儀なく道じゃあろまい。言うに言われん、説くに説かれん。尋ね出る。余儀なく道という、早くという、助けにゃならんという。よくよく聞き取れ。難しいという。難しいで難しいで。一時一つのじと運び、なかなかのじと。どのよな事情、誰とも替えられん。一人であろう。一時早く事情を述べるまで。尋ねるまで。精神一条定め。早く救けにゃならん。思う一時の理。どうで達者な一つ日々の事情とは言わん、世界とも言わん。段々一つの道を運ぶのは、治めの道とも言う。まあまぁどんな事も精神上定め。何ぼでも一時一つ治まって一時という。もう一時のところ、どういう事ができる。心の理がそれぞれという。何でも彼でも行くと人々とも替えられんという。これはよう聞き、つまり一日一つの理は計り難ない。まあ一時じゃない。一寸人々今一時迫る思わずして、よくよく聞き分けくれねばならん。
 明治二十二年二月十四日(陰暦正月十五日)午前一時
 刻限御話し。
 さあさぁ一寸/\一事/\。さあさぁ何を話掛けるやら分からんで。さあさぁ世界世界中というは、これまでは/\、世界の事というものは聞いておかねばならん。皆な靄の如く話し/\年限経ちたるところ、さあさぁ世界/\は子供の如く、子供成人経ち来たる如く、靄の如く邪魔に成りてどうもならなんだ。さあさぁ一年経った。一つの理を見よ。さあさぁあちらにも一寸靄、こちらにも一寸靄が掛かりた。さあさああちらも晴れる、こちらも晴れる。何を言うやと思うなよ。さあさぁ靄の如くあちらでも声がする/\。さあさぁあれであったかと言う。さあさぁ世界の事、日日のところ、急がしいであろう。さあさぁ靄の如く、世界のところ靄の如く、あちらも一寸話しを切り、こちらも一寸切り掛ける。一度に晴らす/\。いつの日とも言わん。何にも分からん。待ち人を待ちて居るようなものや。さあさぁ助け一条という道は、人衆互い/\の理が第一と、今までにもくどうに話する。あちらからも頼みに来る、こちらからも頼みに来る。急がしい/\。心一つの理でどんな事も靄が切れたら、皆々の心一つで、いかなる事も治まるという。
 明治二十二年二月十四日
 大和国平群郡若井村講元松尾与蔵二十九才お授け指図。
 さあさぁ段々の席/\、返やし/\の席、又一日の日の席、席に順序の理、生涯の心持ちての席。生涯の理を諭すには、どうせこうせいとは難し事は言わん、言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借り物、心一つが我がのもの。たった一つの心より、どんな理も日々出る。どんな理も受け取る中に、自由自在という理を聞き分け。常々誠の心治めば、内々睦まじいという理を出ける。それ世界成る程と言う、成る程の者やと言う理を出ける。成る程という理を受け取るのやで。これまでもよう聞き分け。代々の道があるで。段々のところ尽し、席なくして身も隠したところ、さあさぁ代々さあさぁ授けを渡すで。かんろう台の授けを渡すで。さあさあしっかり受け取れ。
 明治二十二年二月十五日(陰暦正月十六日)
 梅谷四郎兵衞下阪につき伺い。
 さあさぁ尋ねるところ心に掛かる理もあろう。一日のところ心おきのう往んで、又談示のところ、それからそれへ/\大層は要らんで。まずまず小さいところより談示に、篤と言うて聞かし、小さきところより始め、段々の理で治め。運びたまから大きな思案しても治まらんで/\。
 押して願い。
 さあさぁ元々のところ/\変わらんが一つの理である。狭ばい/\といえども、元々のところ、天よりの理で、軽きところより掛かるが天よりの理である。元々のところの理を思い、何にもなき紋型なきところから、これまでの道成り立ち来た。ようよぅ聞き分け/\。初めは小さい/\ところから始め掛け。心変わらんが一つの理である。さあさぁ世界に一つや二つやないで。よう聞き分け/\。合えん/\、合わん/\というのは、無理な事を言う、無理な事をするから談示が合わんのやで。さあさぁ前々にも諭す理、よう聞け。一日の日は生涯と言うて諭しある理、無理な事すれば生涯を一日に取り越すで。そこで初めは小さきところから/\始めば、どうでもこうでも、こうしようやないか/\と言うて、独り出けて来るのは誠やで。段々に出けて来るのは誠やで。これが天理と言うのやで。ようよぅ聞き分けさせよ/\。さあさぁどんなところの道が付くやら分からんで。なれど初めは小さきところから、長う続くが第一と、よう聞き分けて諭すよう。
 明治二十二年二月十六日(陰暦正月十七日)
 平野楢蔵、山本利三郎、高井猶吉、三名河内一統高安分教会所設置のため、集会につき出張の儀伺い。
 さあさぁ何か取り扱いところ、所々段々談示、どんな談示/\、所で談示の理を受け取るのやで。どんな事でも穏やかと/\始めた。一寸から大層な事は要らん。一寸からや。それで理も治まろう。一つ治めば又一つ穏やかと治めい。
 明治二十二年二月十七日(陰暦正月十八日)
 兵神分教会所地所のところは指図せんと御聞せ下されしところ、増野正兵衞より講社一同談示の上、神戸下山手通六丁目三十八番地村上五郎兵衞地所に致し度くと、皆な心を揃えて定めしも、人間心を以ては相分り申さゞる故一応清水与之助よりの伺い。
 さあさぁ尋ねるところ事情のところ、思うようにいかん/\。それぞれの談示が大層思うからいかん。初め一つ、元一つの理、世界のため人のためなら日々見え来る、月々見え来る。所何処がよい、いかなる事情の理、どうせとは言わん。皆んな一つの理なれば、十分の思いである。
 同日、神戸へ清水与之助帰るにつき願い。
 さあさぁ心に掛かる、日々掛かる。一度戻りて一つ運び、又々の心も聞き、一つの理に治めてくれるよう。又々早くという。
 明治二十二年二月十八日(陰暦正月十九日)
 斯道会の分教会の件につきお指図(河原町分教会)。
 さあさぁ尋ね出るところ、一つ事情しっかり一つの事情を諭しおこう。段々これまでの順序道すがら、心一つの事情の理、幾重の道を通り、年限の理を以て、段々に盛ん。段々に聞いて段々に聞き分け。人間というところの事情、どんな事も自由自在。思案定めて、皆なの心一つの理を以て、日々のところの理という。とんとはかない道である。年限取った道は堅い道、心だけの道が分かる。働く一つの理、尽す一つ理、理の一つの話しなくばならん。さあさぁよう思案定め。初めは、小さきよう始まる。元より大きな所はない。所々先々の所には幾重の道もある。一つ心定めた事情が世界という。さあさぁ何時なりと一つの事情を定め。小さきところより始め掛け。皆な因縁事情の一つの道、元々の道、一つの心を以て通るなら、世界に危なき怖わきはなし。小さきところからぼつぼつと。さあさぁ心おきのう。何か順序は、計り出せという。
 明治二十二年二月十九日(陰暦正月二十日)
 東京出張所間狭に付き増築の願い。
 さあさぁ尋ぬるところ/\、いかなる事情聞き分けて諭する。さあさぁ普請方角一名一名のところ、取次に譲り委せたるものである。皆な揃うて寄る所なら、一つの諭する理がある。狭ばくの理は、元々の理があって狭ばく。どうせこうせとは言わん。皆々揃うた心の理に委せおこうと諭しおく。さあさぁ早く/\。
 明治二十二年二月二十一日(陰暦正月二十二日)午前七時
 本席身上御障りにつき願い。
 さあさぁさぁさぁしっかり聞いてくれ/\/\。さあさぁさぁさぁ、しっかり/\しっかり/\聞いてくれ/\。さあさぁさぁさぁ刻限/\/\。皆んなこれよう聞いておかねばならん。年が明けたら/\という、年明けたらどういう事を始めるという。年々年明ける。先々の理を話て掛かる。この身上一つの事情、さあさぁよう聞き分けておけ。歩むにも歩まれん、立とにも立てん。どれだけの者といえども、立つ事でけん、歩む事でけん。さあさぁまあまぁ古い/\、古い事というものは心に掛かる。心に掛からんから、さあ日々順序一つの理が第一である。さあ世界はいかなる世界と思う。大き一つの道なれば、大き一つの理を以て日々運ぶという。
 明治二十二年二月二十一日 午前九時四十五分
 本席身上御障りにつき伺い。
 さあさぁ一日のところは、ゆっくりと放っておくがよい。夜々静かなる時、又々どんな話しも聞かそ。一日のところはすっきりと構わんと放っておくがよい。
 明治二十二年二月二十一日 午後一時二十分
 本席身上御障りにつき願い。
 さあさぁさぁ、一寸/\/\、さあさぁさぁ余の儀外の儀は言わん。さあさぁ長らえての中で流れを汲む/\。今の一時ではない/\。なれどもたった一事知らしおかねばならん。国々所々段々出て来るは一つの道であろう。さあ四方から来る中に、一つどういう者来る。日々の扱い難しい/\。さあさぁ話し/\。そこで何よの事も前々以て知らしおこう。いついつよりどういう事が尋ねに来るやら分からん。そこで一つ/\よう考えて諭す。今の今とも言わん。後の後とも言わん。
 引続き願い。同日午後三時三十分。
 さあさぁさぁさぁ、さあさぁさぁさぁさぁ一寸の事やないで/\。よう聞いておけ。どれだけの刻限、一時どうしよう/\、一時どうこうしようと言うて成るものやない。この理がとんと分からん。さあさぁ朝に一つほんになあと言うて楽しみ。これだけこうして居るのに、どういうものと言う。これは分からん。そこやで。これは何でもないようなものや。なれどもよう聞いておかねばならん。まあ朝の掛かりに一つ、これだけ一つ、今までの事思い、これをよう聞かしみるから、一つの心出る。楽しみの理は一つの理で、あるも一つの理、見るも一つの理、楽しみ一つの理、これは言うまでやない。心胆の事は難しい。こゝはこうそこはそうと言わんよう、言わさんよう。楽しみの理を諭すはしよいものや。なれども心胆の理を諭すは皆な心に掛かる。一寸出るは嬉し/\、楽しみ/\。楽しみなればよい。なれども一つ見る、又や/\と言うて居ればいろいろの事を見る、聞く。この理の諭は難しい。一時分かろうまい。段々に分かり来る。又後々は追々に諭そう。
 明治二十二年二月二十一日(陰暦正月二十二日)午後十一時三十分
 刻限御話し。
 さあさぁ話し掛け/\、さあさぁどういう事を話し掛ける/\。又々珍し変わった話し。どういう事を思う、いかなる事を思うでない。一日の日のところが分からん。一日の日に始まって一日の日に納まる。どういう事に成って、どういう事に成るという事が分からん。年々の道、幾重のふしがある。節から節が栄える一つの理。又話し掛ける。いかなるの理と思うかな。一寸の身の障り、どういう事であろうかと思うて、一つの事聞いて印し/\、いついつ迄も印。長らえての道の処の印しには、まあようよぅ始めた一つの理、年限待って年限ある。どんな道も皆な分りたであろう。又一つの理も渡してある。いついつまでもの話しじゃない。この身の障りはどう思う。話しする、話し聞く、一つの話し治まるという。幾重の話し聞き分けて貰いたい。今の今見ても聞いても、そのまゝこれからと言えば、話し掛けたら、今の事も言わん、先の事も言わん。たとえ一人二人じゃなあ。まあ一寸掛かり、一寸の理を諭しおこう。
 明治二十二年二月二十三日(陰暦正月二十四日)午前九時
 本席身上御障りにつき願い。
 さあさぁ一日の日/\、さあさぁ一日の日/\、一日の日から始め出す。さあさぁどういう事を始め掛ける。これまでの聞いたものもある。はっきり洗い替えて始め掛ける。さあさぁ日々運ぶところの席、順序一つの理聞き分け。日々に運ぶ内、聞き分け見分け、どちらから入り込む、どちらから入る。心得一つが道のため、心得一つが世上のため。これまでのところ、一名一人で道を通り来た。心の精神を定め。心精神道の理を以て世界という。神の道なら世界の道がなければならん。治める道は精神一つの理に止まるという。さあさぁ一時一つの話、もうもぅ尽すうち不自由である、困るであろう。不自由は一つの事情、精神の定めやい。一つの精神の理で治めるなれば、火の中水の中でも治めさす。心締まり一つの理は第一。火柱、水柱、悪の理上でも、精神一つの理で治まるという。
 明治二十二年二月二十五日(陰暦正月二十六日)
 中山たまへ身上御障りにつき伺い。
 さあさぁ一寸障りどういう事と思う、余の儀外の儀でない。何かのところ、そば一つの理、どちらから眺めても成る程と、成る程の理に育てにゃならん。一日の日のところ、一日の日先々何から事情を諭するところ、一年一日どういう事、一つ/\の理を、そばさば何かの順序も育てにゃならん。一日の日よりいかなる理を吹く。一年二年三年後々一つ事情思案は、これまでの理である。世界が第一、一つの事情、内々第一、一つの事情眺めるから事情ある。育て一つの事情、成る程の事情分かり来る。聞くも一つの理、育てるが第一、年々のところの理を見よ。さっぱりどうなるぞと、成る程の理も鮮やかであろう。子供たりといえども一つの理、日々のところの理を以て育て。言葉一つの理によって、何か一つの理を聞いて一つの理が治まるで。育てる一つの理が第一、聞くに一つの事情あれば、皆なこれ映り来る。大きい一つ、大きい育てば一つの心、成る程の理が治まる。一つの理は一つの心、一つの諭し皆な一つの心という。曇らば曇れ、晴れば晴れ、成る程の思案を定め。一日一つ/\の理を治め。一つ/\の事を定めという。
 明治二十二年二月十六日
 田中光次郎二十七才(備中国小田郡有田村真明組周旋方)。
 さあさぁ段々の席をし、又々の席をし、生涯一日の席をする。席にて一つの理を聞かそ。人間という、身の内神より貸し物、借り物、心一つが我がもの。どんな理も皆んな受け取る。皆んな受け取る中に、たった一つ自由自在の理を聞き分け。常々誠一つという。誠というは、細い長いもの。誠一つが世界成る程と言う。成る程の者と言う、成る程の人と言う。内々誠一つ理を聞き分け。又一つには第一という。若き至り家業第一互い/\の孝心これ聞かそ。一つの心に定め。又一つには、互い助け合いという、誠の心が互い助け合い。人を助けるという、助かるという。誠の理が助かる、助ける。これより先々助け一条コウノウの理を渡しおく。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、三遍唱え又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ/\。
 明治二十二年二月二十六日十時三十分
 山田安治郎二十六才(斯道会第三十八号講元代)。
 さあさぁ段々席順序/\一日の日い生涯の心生涯の理を諭しよ。難し事は言わん。どうせこうせもこれは言わん。言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借り物、心一つ我がもの。心一つよりどんな理も出る。どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の理が自由自在と言う。この理を心に治め。これよりこうのう一つの理を授けよ。さあさぁさあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。さあさぁ受け取れ。
 明治二十二年二月二十八日(陰暦正月二十九日)
 増野正兵衞歯浮きしにつき伺い。
 さあさぁ身上という、心得ん理を尋ねる。どういう、速やかどういう事、日々案じる理はない。これを聞き分け。どれだけよう聞いてくれ。身上心得ん、一寸どういう理思う。なれどなかなか遠く速やか、一つ運び、一つ道十分理も分かり来る。一つ心と心と心にある。一名はこう思えど、一名はこうなれど、一時に治まる。銘々身上心得んと思うでない。掛かりは遠くの者は日々尽すところ十分理に受け取る。身上案じはない。成る程に心を治めてくれるよう。
 明治二十二年二月二十八日
 上村治一郎三十才(京都斯道会第三十八号周旋方甲賀郡植村)。
 さあさぁ段々の席又々の席をしい、又一日の日の席、生涯の理を以ちて諭す。難し事は言わん。人間というものは、身は借り物、たった心一つ我がもの。一つの心より、どんな理も出る。どんな心も日々受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心の理が自由自在。又人を助けるという、真の心の誠の理を助けると言う、助かると言う。この理を心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を渡そ。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。さあさぁ受け取れ。さあ授けよ。
 (3月)
 明治二十二年三月一日(陰暦正月三十日)午前九時三十分
 兵神分教会地所並びに東京出願の事、清水与之助、増野正兵衞両名にて願い。
 さあさぁ段々前々一つ事情、所々運ぶところ、皆な揃うて一時治まる。どんな事も治まる。定かなで。又々理を寄せ。いかなる事情分かり来る。皆な身上より運んで成る程一つ安心、いついつ一つ心。一寸十箇年というは、長くはない。つい通る。一つ心の治まる。心分かり難ないから、始め掛けたら一つ理、始め掛けたら治まる。十分運んで一つ十分守護。心おきのう皆な揃うて日々という。

 同日同刻、兵神分教会建築及神祀るにつき願い。(分教会所建坪四十五坪、住居十五坪、講社談示定まり、私共神戸へ帰り、神様より細き所よりとも聞かして頂き、段々一同相談致しましたるに、是より細く致しては却って講社人気も落ちるからと承り、押して申難く、この位にて御許し下されますよう、又、神様祀りますにはどちらの方角にして宜しきや願い)
 さあさぁ尋ねるところ普請一条、方角どちらとも言わん。向もどちらとも言わん。大き小さいこれ言わん。大層思うからならん。皆な心を寄せた理を受け取る。理が分かる。念を入れ、念を入れる事は要らん。寄り来る心これでこそ、皆なほんになあ。これだけ聞かしておく。
 押して、井戸一箇所御許し願い。
 さあさぁ何かのところ、心一つ、一時一つ心を揃え。これでこそ満足という。この理一つ/\守護という。
 明治二十二年三月一日(陰暦正月三十日)午後一時三十分
 前伺いの「なかなか遠く速やか一つ運び、一つ道」又「心と心と心にある」という理は、これは増野正兵衞生国長州へ帰りて神様の御話しを伝える事でありますか、又これは悟り違いでありますか伺い。
 さあさぁ何かのところ尋ねるところ、一時一つ思案、十分理。元々所一つ事情急がしい。何人あっても急がしい/\。所々、所段々栄える。世界の道ある。まだまだ道がある。国々国々という。幾重の名を下ろす。一時分ける。いずんだる所は引き起こす。遠く/\運び来たるという。何かのところ十分運ぶ。一日一つ理を尋ね一つ聞かす。先一つ心に治めておくという。
 明治二十二年三月二日午前十時頃
 田淵広七五十四才(但馬国二方郡丹出村天地組講元)。
 さあさぁ段々の席/\替わり/\の席、又一日の日の席は生涯の席と言う。生涯の理を聞き分け。どうせこうせはこれは言えん言わんの理を聞き分け。人間というものは、身は借り物、たった一つの心だけ我がもの。一つの心よりどんな理も出る、どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の理があれば内々睦ましいという理をでける。常に誠の理が、自由自在と言う。又人を助けるという、真の心の誠の理が人を助けると言う、助かると言う。これより末永くの楽しみと、助け一条のためコウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。
 明治二十二年三月二日(陰暦二月一日)
 西岡岩太郎二十二才(吉野郡佐田村)。
 さあさぁいかなる/\、段々の席をしい、又々の席をして、一日の日を改めて席をする。さあさぁ精神定めた/\心、さあさぁ人間身の内は神の貸し物、心が我が理。誠は天の理、誠程強い長いものはない。さあさぁ鏡というは日々通る。内々家業と言う。さあさぁ表も映る、裏も映る。尽す心が皆な映る。見えて来るのも皆な映る。これが四方正面と言うのやで。さあさぁ人を助けるには、神の貸し物、我がものは心だけ、という理は、諭すところ。又これより助け一条のために末永くの楽しみを授けよう/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさぁしいかりと受け取れ/\/\。
 明治二十二年三月三日(陰暦二月二日)
 河内国講社中より分教会設置願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ定めて理を立てば一つの理は治まる。一つ立てば二つは直ぐに治まる。皆んな一つよう聞き分けねばならんで、皆な聞き分けねばならん。二つ一つの理を聞き分けたら皆んな治まる。さあさぁ一つの心聞き分けるなら、皆な治まる。銘々に一つ/\の心あっては治まらん。皆な一つに。
 押して、分教会所を教興寺か、又は恩智か、又は老原に致すべきや願い。
 さあさぁどちらどうとも、これ諭する理でない。なれど元紋型なきところから成り立ち来たるところ、因縁の事情である。さあさぁ元々一つ/\の事情を聞き分けて運ぶなら、皆んな治まり来る。これだけ諭しておく。
 明治二十二年三月三日(陰暦二月二日)
 林つま四十六才(河内国喜連村講元)。
 さあさぁ一つ/\尋ねる事情、尋ねる席、いかなる席段々席、一日の日を以て席、席に順序鮮やかな理を諭そ。長らえて一つ心、年限を越し、これではならんという日も通り、一時分かり来るところ、皆な一つ心。段々通り来たるところ、よう聞き分けるなら、成る程という理がある。世界という、今までの事を忘れんよう順序の道を通る。早く一つ道という。席順序一つ理、成る程一日の日生涯の理を諭しおく。よう聞き分け。難し事は言わん。言わん言えんの理を聞き分け。成る成らん、しっかり聞き分け。人間身の内神の貸し物・借り物、心一つ我が理。幾重の理もある。日々ある。日々受け取る中たゞ一つという自由自在何処にあるとは思うな。銘々精神にある。よう聞き分け。中の自由自在常々ところ一つ誠と言う。一つ細路がある。細路は通りよい。往還は通り難くい。細路は細い、身心に掛けて通るから、通りよいから、往還と言う。往還の道は十分の道であるから油断して細路となる。この理を諭そ。国々所一つ所治まる理を、女一つ理を以て一つ理を悟れ/\。いついつまで聞き取るよう。授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍唱え三遍三遍三々々の理を渡そ。さあ受け取れ。
 明治二十二年三月四日(陰暦二月三日)
 武内清次郎二十八才(備中笠岡真明組周旋方)。
 さあさぁ何かに段々席をしい、又々の席もしい、一日の日を改めて席をする。これよう聞き分け/\難し事は言わん。よう聞き分け。常に誠一つの理があれば、それ天の理、それ世界と言う。内々常々に誠あれば、さあさぁ幾重の理も話もしておこ。遠く所や、幾重の理も諭しておこ。国々遠く/\の所寄り来たところ、所々には鏡と言うも要る。又、雛形というもなけねばならん。さあさぁよう聞き分けた。若きの至りに、これを生涯忘れなよ。一日/\家業大切、互い/\の孝心の心定め。又これより末永くの楽しみの理を渡そ。授け/\コウノウの理を渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、これを三遍唱え又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさあしいかりと受け取れ/\/\。
 明治二十二年三月五日(陰暦二月四日)
 岩佐甚五郎二十七才(阿波国板野郡東貞方村講元)。
 さあさぁ段々の席をしい、一日の日の席は生涯の理を聞かそ。生涯の理は、難し事は言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借り物、心一つ我がもの。たった一つの心より、どんな理も出る。どんな心も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心と治めば、それ世界成る程の人やなあと言う。真の心に誠の理が自由自在。又人を助けるという、真の心の誠の理が人助けるという、助かるという。これまでの理は、銘々心に治め。これより助け一条のため、コウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさあ受け取れ。
 明治二十二年三月六日(陰暦二月五日)
 松村吉太郎の身上より、因縁の理によりてお指図に預りたれ共、山本は河内に於て紋型なきところより弘めた方につき、この中のお指図に、紋型なきところからと仰せられましたが、この辺り如何にや伺い。
 さあさぁ前々以て一つ/\の諭し、どういう諭しである。銘々の心、いろいろの心、理を計る。銘々に心で理を抑える。暫く控えるがよい。又所変えて指図するで。
 押して、山本より、松村に於てはこれまで運ばれた事でありますから、松村の宅に於て御許しの願い。
 さあさぁ尋ね返やすところ、一度一つの理と悠っくりと、心に治めて、又談じて固めて、内のところも心勇んで掛かれば十分である。じっと心治めて談じ替えて、又一つ内々変わらん心定めて尋ねば生涯の理も諭そう。
 明治二十二年三月七日
 清水与之助腹痛みにつき願い。
 さあさぁ身のところ/\、日々心に掛かる/\。身のところ一寸、心おきのう。案じる事は要らん。皆な掛かるところ、さあさぁ一つの心分かりたところ、一つの心皆な受け取るで。皆な早く治めよ/\。
 明治二十二年三月七日(陰暦二月六日)
 兵神分教会の願、東京本局管長の添書を送付相成り、兵庫県へ出願致しますにつき、清水与之助、増野正兵衞両名神戸へ帰る事の願い。
 さあさぁ掛かるところ/\、一日の日、心おきのう掛かれ。一日も早く掛かれ。
 右教会の願書運びにつき、橋本清神戸へ出張の儀願い。
 さあさぁこうしてこう、銘々心を寄せ理を掛かるなら心おきのう。
 明治二十二年三月十日(陰暦二月九日)
 本席へ身上取次指図間違できて取次へのお指図(遠州弘岡村真明組周旋人の身上の願なるに御授人として取次せし故なり)。
 さあさぁ早く/\聞き取れ/\。さあさぁ余の儀外の儀は諭さん。日々に運ぶところ運ぶところ、いかなる事も尋ねる事も、さあさぁどういうもので、さあさぁ間違うたやろうと思うであろう。さあさぁ一つの理を諭しておこう。身上は身上の理を聞き分けて運ぶよう。事情は/\事情の理を聞き分けて運ぶよう。さあさぁ席は願の通りに諭そ。さあさぁ日々運ぶところに理が間違えば、一つ間違えば皆な間違うで。日々取次の者にもどういうものであろうと、一つの理が治まらんであろう。さあさぁ万人の中万人の中に一人一日の日に、さあさぁ悟りは皆々同んなじ理が渡してある。これをよう聞き分けて、日々運ぶところ/\見分け聞き分けて運ぶよう。
 明治二十二年三月十日
 松村吉太郎三月六日のお指図に「生涯の理も諭そ」との事につき伺い。
 さあさぁ何か事情、尋ねるところ/\、さあさぁ数々の理は言うまでやない/\。これまでに聞かしてある。数々の事は言わん。どんな事も、どんな道も、世界の事情もこれまでの理も、通り来てある。月々年々の日も通り来てある。さあさぁ五十年以前からの道すがら。元泥水やない。元初まりの理を聞き分け。理を見よ。人間心で始めたのではない。拵えたのやない。誰に談じてしたやない。今日は晴天、今日は雨かと、この理を分かれば、理は鮮やか分かる。さあさぁ最初初めというものは、難しところより始め掛け。さあさぁ世界ではもう取り払いや/\と言うた日も、幾度も幾度もある。又取り消した、又差し止めた事もある。さあさぁ正月二十六日と筆に付けておいて、始め掛けた理を見よ。さあさぁ又正月二十六日より、やしろの扉を開き、世界ろくぢに踏み均しに出て始め掛けた理と、さあさぁ取り払うと言われてした理と、二つ合わして理を聞き分けば、さあさぁ理は鮮やかと分かるやろ、と。よく聞き分けてすれば、分からんやあろまい。世界ろくぢに踏み均しに出て居る。疑いもあろまい。なれど疑い心があるなれば、尋ねて見よ。神は幽冥と思うやろ。幽冥と思うなよ。五十年以前の道の理を思案して見よ。神は嘘と追従これ嫌い。
 明治二十二年三月十二日午前八時三十分
 筒井善三郎三十五才(元斯道会第三十八号周旋方江州甲賀郡北脇村)。
 さあさぁこれまでのところ/\、段々の席一日の席/\生涯の席、生涯の理はよう聞き分け。難し事は言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借り物心一つ我がもの、たった一つの心より日々どんな理も出る。どんな理も受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常に誠の心あれば内々睦まじいという理を出ける。世界成る程の内や、成る程の人やなあ、と言う。それ自由自在。又人を助けるという、真の心の誠の理が人を助けると言う、助かると言う。この二つの理を一つに銘々心に治め。内々も心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を授けよ。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ/\/\。
 明治二十二年三月十五日(陰暦二月十四日)
 宮森与三郎小人の願い。
 さあさぁ小人/\のところ、一時どうむならん/\の思案、思案はどうもならんの思案するばかりやないで/\。さあさぁ思案/\ばかりはするやない。さあさあ小人/\のところは、一時定めたところ/\、さあさぁこれを聞き分けて定めて居るであろ。なれど、さあさぁこれ遠く/\の所は、一つの理と思うであろ。今日で幾日になると思うぞ。さあさぁ一つの理諭したところも、銘々はどうであろうと思う。とんとどうむもならんという心は、一寸思うであろ。さあさぁ実を定めたところ、大抵大抵日々心定めたであろ。定めた心、さあさぁ遠く/\運んだ所は、さあさぁ一時は戻らにゃなろまい/\/\。
 明治二十二年三月十五日
 平野トラ願い。
 さあさぁ身上/\の一寸心得ん。知らせある。心得んところ一名の理で何かのところ理を鮮やかとなる。一人のところより、心から何かのところ、一つの事情長らえての事情大層の事なら、長らえての心で運べ。三年四年から運んだところより、これまで成りた事を思え。長くのところなら、長くの心を持ちて運べば身もすきやかという。
 明治二十二年三月十七日(陰暦二月十六日)
 兵神分教会の儀、世界の道速やかに御許し下され、地所のところ誠に不思議のように御許し下されましたに付き、中井宗七、清水与之助、増野正兵衞の三名講社一統の代りに御礼を申上げお指図。
 さあさぁ何かのところよう聞き分け。前々より鮮やかと治めて来てある。皆な心通りに成る/\。十分/\に治まる。人間の順序の理が、神が何かの理を皆な受け取るで。生涯の指図しておく。人が勇めば神も勇むという。
 明治二十二年三月十八日(陰暦二月十七日)
 松村吉太郎河内へ帰国につき御暇願い。
 さあさぁ一時一つ事情、尋ねるからしっかりと諭しおく。内々の事情、世界の事情、どうやろうと思わんよう、心に思わんよう。大きい心を定め。何かの事も案ぜず運ぶ心ならば、心の誠一つでいかなる事も、自由という理を諭しおく。
 明治二十二年三月十八日
 寺田半兵衞願い(大阪北区網島町)。
 さあさぁさぁ身上/\、さあさぁ身上に事情、又々どういう事/\、これよう聞き分けてくれ/\。さあさぁ身上一つに障りなけねば、どういうものと思うやろ。さあさぁ長らえ、どんな道も通り来た/\。さあさぁさぁこの事情をよう聞き分けてくれ/\。さあさぁ世界の事を見て、何にも/\案ぜる事は要らんなれど、身上に一寸の事情あるから、こらどういうものであろうと思う。案ぜる事は要らん。心しいかりと定めておくよう。
 明治二十二年三月二十日
 峰畑為吉伺い(宇陀郡見田村)。
 さあさぁ身上/\、さあさぁ身上尋ねるところ、さあさぁこれよう聞き分け/\。事情世界諭する理、理があればこそ/\。なれど、銘々の身上に一つの理があってはどんならん。銘々身の障るところから、世界諭すところの理と、銘々の身上に不足の理があってどんならん。銘々世界諭する理を、これよう思い/\、銘々心一つの理治めるよう。
 明治二十二年三月二十一日(陰暦二月二十日)
 三月十日の取扱上のお指図に続いて、日々取扱上の事につきお指図。
 さあさぁ誰彼とも言わん。一寸一つの理を聞かしておかねばならん。何かのところ、万事一つ、日々運ぶところ、一つ話しておく。日々運ぶところ、世界中のところ、大抵/\は運ぶところ、道の道の中の道というは分かろうまい。聞き分けるなら分からんでない。世界の道の中の道は古き道、さあさぁ日々運ぶところは速やか鮮やかなものもある。なれども古き/\という理を見分け聞き分け。さあさぁ年限を見て、さあさぁ世界のところは大抵/\の理を見て、さあさぁ年限相応見分けて、さあさぁ日々運ぶところ、銘々勝手を出ささぬよう、皆々一つに理を寄せて、銘々に運ぶならば世界の理も治まる/\。
 明治二十二年三月二十一日午後五時
 本席身上御障りにつき願い。
 さあさぁさぁしっかり、さあさぁ聞かそ/\。どういう事、さあさぁこの所この屋敷/\、さあさぁさぁさぁもうこれ早く聞き取ってくれ。余の儀外儀は言うまでやない。世界は早く/\と言うて寄り来る。さあさぁ世界はどんな事もやってみる/\/\。どんな事をしたとて分かりゃせん/\。さあさぁこれまでの道、年明ける/\、三年の年明ける。一寸明けたら通れるように成ってある。これまでの難しいところは、今はまあ通りよいように成った。遠くにもあれば、近くにもある。さあさあ道の中、道さえ分かりさえすれば、不自由しようにも不自由は出けん。これ皆な筆に知らしたるところ、紙に書いたものを持って居てさえ分かりゃせんから、一度や二度で聞いたとて分からん筈や。

 伏せ込み/\というは、皆なこれよう聞いておけ。伏せ込み/\というは、どういう事やら分からせん。三年前の後の道、又、これから先の三年を思案しての道の中の三年の中の理分かるもひながた。皆々互い/\に研究して日々運べば、取次の古き道の理と、又世界の道理の理と諭せば、神の働きどんな働きをするや知れんで。今までにも面目ない事が何遍もあったで。分からんも一つの雛形、分からん雛形は要らんというようなものや。なれど分からにゃ仕様がない。さあさぁお前も行こうか、わしも行こうと言うて来たのやない。最初の掛かり、一人もどんならんと言うた日もある。長らえての道は一寸にはいかん。何も彼も皆んな取り混ぜて話しおこう。これからは又々話そう。話し掛けたら、どんな話しを持って帰るやら知れんで。

 さあさぁ日々席をする/\と言う。これまでにもくどうに説いたるところ、どんな事でも皆な受け取る。思うよう。そこで面々、前々の席が難しい事はないのやで。どんな事でも受け取ると言うて諭しあるといえども、さあさぁ日々取次の席の掛かり、一つの諭しは難しのやで。今の道に何ぼ程面目や分からんで。さあさぁ古き事を、銘々年々の理が積もれば皆な分かり来る。今日も一つの道、夜も又一つの道、あの者は放っておけ、この者なれば捜してなりと言う、これが第一いかんで。
 明治二十二年三月二十一日午後五時四十分
 刻限御話し。
 さあさぁ自由/\、どんな自由して見せるやら知れんで。さあさぁ朝の掛かりはあちらからも出て来てくれるで。さあさぁ何時俄かに抱きかゝえせにゃならんようになる。さあさぁ今までに何遍も/\、三名五名と今日から真実/\と言うて、神が見分けて段々と運び来たるところ、皆んな可愛い子供、皆な可愛い/\。さあさぁ成る理が難しやない。成らん理が難しい。成らん中より運ぶ中の心がこの理が深きという。さあさぁ日々取次が急くやない。日々毎夜/\運ぶ席にて一つの事情あらば、又々変わる。日柄が経てば又一つの理を欠く。そこでよう聞き分け。席の運ぶところで三三三の理をよう諭すよう。
 明治二十二年三月二十一日(陰暦二月二十日)午後十一時
 刻限御話し。
 さあさぁさぁさぁ、まあまぁ一寸には難しい事も言い掛ける/\。内々ぢばや/\と言うが、ぢばに一つの理、さあさぁ皆々寄り来る道や。治まるところ理を聞く。皆々身上からつき来る道や/\。さあさぁ面々皆々日が経つ。長らえての日が経てば踏み込む/\、入り込む/\。出て来る道や。その道一つの道長らえて年限経ち越したる。難しい道の楽しみや/\。さあさぁこれよう聞いておかねばならん。なれども一時楽しむというは、楽しむ一つの理、そこで遠く/\近くの所より、さあさあ大抵/\入り込むところ、一寸世界のところは一寸駈け廻りた。何処から何処までも大抵/\の道。何処までも駈け廻りたるところ、さあさぁ一寸根に踏ん張るところを見よ。根から一つの花が咲く。一寸こうやったら困まるやろう、難儀するやろうと思うて。さあさぁこれよう聞き分け。何にもならん。どんな者でも何にもなりゃせんで。何時どんな水が流れ来るともこれ分かりゃせんで。さあさぁこれ踏ん張るところの根を見よ。根から一つの花が咲く。今までにもどうもならんと言うた日の事を思い出してみよ。それ分かりたら先の事が皆な分かる。これひながた、分からんもひながた。一町四面、さあさぁ一年経ったらどんな事でもして見せる/\。さあさぁ年限はさあさぁ銘々これだけ経ったと思わんよう。深きは深きの心の理を定め。人衆人衆と言うて居るけれども、何程あると思うぞ。

 
さあさぁ一代は一代の苦労を見よ。長々の苦労であった。二代は二代の苦労を見よ。三代はもう何にも難しい事はないように成るで。なれど人間はどうもならん。その場の楽しみをして、人間というものはどうもならん。楽しみてどうもならん。その場は通る。なれども何にもコウノウなくしては、どうもならんことに成りてはどうもならん。これを銘々もよう聞け。日々取次が難しい。銘々の勝手心が難しいてならん。何程尽せども果さにゃならん。これを聞き分けねばならんで。又それぞれへもこれをよう伝えてくれねばならん。さあさぁしっかりと伝えてくれるよう。
 明治二十二年三月二十二日
 平野楢蔵の願い。
 さあさぁよう聞き分けねばならんで。あちらへも一本、こちたにも一本、根は一本。段々の理を聞き分け。同じ芽、同じ根と指図しておこう。
 明治二十二年三月二十四日夜
 梅谷四郎兵衞大阪へ帰る願い。
 さあさぁ帰る一つ事情、運ぶ一つ事情、どちらもこれ同じ一つ。もうこれ急がしい。どちらも急がしいで。もうちいとの間やで/\。どういう事を言うなら、どちらも急がし成る。急がしい成ってからは、誰でも分かるやろう。前以てこの事を知らしおこう。急がしい成るで。
 明治二十二年三月二十六日(陰暦二月二十五日)
 取次中当番を定める事の願い。
 さあさぁ前々にも理を以ちて諭してある。尋ね出て来る取次一つの理である。どれだけ入り込む。何から皆な引き受け。一度成る成らん替わる/\。事情運び理かいなあ。神の理、神の道、運ぶところ尋ね来るなら、取次一つ段々尋ね、世界互い/\の理がある。遠く近いこれ言わん。日々取次難儀不自由の道も通した。助け一条道を教え。この理を思えば近いという、そばという、真実が分かろうまい。国々遠く先々枝先一つ始め出し。一つ心を定めさせば、一つ心鮮やかという。遠く一つ、石も立木も分かるであろう。この理もまた諭してない。それより運びつけたるなら十分治まる。
 明治二十二年三月二十六日(陰暦二月二十五日)
 増野正兵衞神戸に帰り居る時から居所悪しく、一昨日より血下がり、昨日は頭痛するにつき伺い。
 さあさぁ身上一点一つ事情尋ねるところ、幾重の事情、幾重度々心に治まりある。よう聞き取れ。一つ事情、さあさぁ一つ事情身上あるから尋ね出る。一つ諭し、どういう事を聞く。難しいならん事、一寸何かの事、所も一つ、所一つ、所何処/\一つ言わん中に、一つどういう思う、一つの理。日々一つどちら事情、所も同じ事情、仕切って心を定める。日々事情身上治まれば皆な治まり来る。銘々十分治め居る。面々どうである。段々どう日々理が現われる。案じる事は要らん、案じてはならん。こゝが十分の居所。よう思案すれば一名は定まれど、一名はどうであろ。心と心と定め。銘々日々心働く、日々思う心障る。何かのところ、それからそれから諭する。一つ何かのところもよう聞き分けてくれるよう。
 明治二十二年三月二十六日(陰暦二月二十五日)
 兵神分教会所去る陰暦二十六日地築につき、講社員多人数出て賑々しく致したる御礼申上げし時のお指図。
 さあさぁ一時/\の理を宣べるは、心に速やかに理を宣べる。心一つ一条の道。皆な揃うて思うように成る。一寸には最初、一時願い出る。皆な心と心を捌いて、段々心を洗い合い、心を諭し合い、どんな心も十分一つの理を治め。一日の日掛かる。あちらも上々、こちらも上々、日々勇めば日々勇め。心おきのう日々ところ理が治まるという。
 明治二十二年三月二十六日(陰暦二月二十五日)
 和爾部内に頂きしお指図。
 さあさぁ尋ねる。道一条長らえて不自由/\一つ理。さあよう諭して、身の自由、よう聞け。速やかという。自由些か長らえてのところ、尽すところ、何かのところ、何不自由さそうとは言わん。成る程心休めさせ。又一時道が分からん、日々思う心、心日々変わる/\。一つ事情何も/\/\見えん。見える見えん。速やか請願心であろ。思う道理、見える。長らえ尽す。すっきり身の自由一つ理を悟れ。心を休まるよう。内内長くところでない。又候、今度は長く一つ理を待たずして、一つ話一つ理を聞かそ。
 明治二十二年三月二十八日
 平野楢蔵より伺い、河内一国講社合併については、恩智村は彼是申居るにつき、一応参りて可然や伺い。
 さあさぁ皆々のところ、皆な銘々に思案のところある。一同のところ何でも彼でもという理を定めるやろう。又所々幾名ある。所々へ治まれば何不足もあろうまい。そこで穏やかと運ぶよう指図しておこう。
 明治二十二年三月二十八日
 高安分教会設置添書本局より下付相成れども、大阪府のところ、只今大阪船場分教会出願中に付き、その許可まで延引致すべきや運ぶべきや伺い。
 さあさぁ事情運ぶところ、運ぶ事情運べ。運ぶところ早く運ぶがよい。何かのところ、所一つのなあと言うなれども、運ぶ順序は何か運ぶがよい。
 明治二十二年三月二十八日
 平野楢蔵の願い。
 さあさぁ何かのところ、定めるところ、後が先でも構わんで。二十六日何かのところ始め掛け、二十六日から始め掛けたるところ、聞いても居るやろ。先々のところ後先に成りても構わんと知らしおこう。
 明治二十二年三月二十八日
 平野楢蔵願い。
 違うは身上に知らすで/\。計り難ない事は、皆な身上に知らす。これだけ言うたら、皆んな分かるであろう。
 明治二十二年三月二十八日
 平野楢蔵願い。
 さあさぁいかなるところ、一寸は遅れ/\。皆な一寸の印皆なある。一つの話じかねの道知らしたい、皆な聞かしたい。何から尋ねよと、皆なそれぞれ一寸印を知らしてある。
 明治二十二年三月二十八日
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ早く/\、どんな道も皆な通り、むさい所/\皆な掃除/\。皆な心次第委せておこう。皆な掃除して了うがよい。
 明治二十二年三月二十八日
 平野楢蔵家の願い。
 さあさぁ一時尋ねるところ/\、何か一つの理、一時心に掛かる事、さあさぁ何かのところの事情聞かしておこう。さあさぁ刻限/\/\というは、皆んな揃うて居るところを以て刻限話を聞かそ。その聞かすところの話は、人間始め一条より、何彼のところを皆々話し聞かそ。刻限はいつとも言わん。
 明治二十二年三月三十一日(陰暦三月朔日)午前九時三十分
 郡山分教会所に御神楽御道具を御許しの願い。
 さあさぁ尋ねるところよう聞き取らねば分からん。道のところ一つの理、一つの理を、さあ理を下ろしたるところ、十分の道も、一寸世界の道を計りたるところ、真実日々一つ思うところ、よう聞き取れ。面々一つ治めにゃならん。十分どちらとも/\同じ事なら、一つの理思う。多くのところ道のところ理を下ろす。皆な人衆一つ理である。人衆の理を計らねばならん。ぢば一つ始め出しという。それから道から所々から運ぶところから、一つ理が治まる。人衆の心から悟り、鳴物の理十分理で治まる。道具これまで、神前に道具飾る。十分の理を諭しておく。道具の理皆な許す中一つ元一つ人間始め出したる、これだけぢば一つに限るという事を指図しておく。
 明治二十二年三月三十一日(陰暦三月朔日)
 兵神分教会所前同様御神楽道具願い。
 さあさぁ理は皆な同じ理、つとめ一条鳴物十分の理を許す。第一事情、人間始めた一つ事情、これからこうして貰いたい。こゝよう聞き分けて貰いたい。
 (4月)
 明治二十二年四月五日午前八時
 平野トラ願い。
 さあさぁ身上のところ、国々一つのところ、第一始めたるところであろ。一寸には普請中や/\。何かのところ、心に掛けんにゃならん。急く/\尋ねる理、安心の理、尋ね出すは安心の理。尋ねると日々のところ、一つ/\の心治まれば、身に障る事は更にない、と。何かのところ、日々遅れ/\来る、と。
 明治二十二年四月五日
 平野楢蔵の願い。
 さあさぁ身上から一つの事情尋ねる。尋ねるから一つ聞かそ。どうしても身上一つのところ分からん。案じるから理を分からん。どれからどうする/\、一日の日はどうであろ/\。そこで身上知らす。一日の日を速やかのあちら良し、速やかこちら良し。自由自在、身上より知らす。身上に事情あれば、どうも仕様あろまい。今日は速やか分かりたなあと、この理を身に治め。速やか分かる。銘々だけやないで。又々それぞれ知らすところ。
 明治二十二年四月五日午前
 増田甚七の願い。
 何か/\尋ねるところ、しんに知らす。運ぶ。こうしんに知らす。何かのところ、始め掛けたところより運ぶ一つの理と、案じる事は一寸も要らん。日々のところ遙かの日の楽しみと、遙かの理を積むと、理を積むと/\。どれだけ澄んだ多くの中でも、風が吹く。風吹けば、一寸/\したごみも溜まると。案ぜんようと/\。長くのところでもあろまい。僅かのところ何かのところ心掛けてくれるようと。
 明治二十二年四月五日午前
 増田とみ二十二才身上願い。
 さあさぁ身の障り/\尋ねる。身の障りは尋ねるまでや。何にも思う事はない。それに身に障る。どういうものやと思う。一家も世界中も同し事や。何か間違う/\。銘々に十五才より面々に治めにゃならん。銘々心に、成るも一つの理と心に治め、成らんも一つの理と心に治め。何にも外になきものや。
 明治二十二年四月五日(陰暦三月六日)
 柏木六左衞門四十八才十日前より目九分悪い井戸濁るに付伺(斯道会第三十八号周旋方)。
 さあさぁ身上/\に事情ある。又段々内一つ事情ある。内々一つどういうものであろう、と言うて尋ねるところ、よう聞き分け。今の一時のところ、人に一つの施しい一つの道を運びするところに、一つの身の悩み。これまで何も知らんどくに通りて来てあるところ、今一時のところは、分かるなれども、前々のところ分からんで。前々のところで一つ改め。前々のところ生まれ更わり、心通り世界に皆な映してある。世界見て心改め。見は速やかとなる。なれども今一時のところで、これ程して居るのに、どういうもので運ぶ中になあ、と思う心なきようにと、生涯一つの理一時に諭しよ。
 明治二十二年四月十日
 三月九日の願船場分教会の大阪府へ出願仕り、御許可下されしにつき、おぢばへ橋本清を送りて神様へ御礼に参りし節に島、小西、太田の三名より今までの地所を他へ移転仕りたしとの願いのお指図。
 さあさぁ前々所一つこれより聞き分け。前々の理を思えば長らえてのところ、思い掛けなき一つ道、一時どうであろうと皆な思う。先々一つ治まり居る所のところ、不都合の理と思えども、これでは狭ばいなれども、狭ばいところの理をよう聞き分け。元々何にもなきところより、狭き理は前に一つの理、狭いになるといえども、今時に改めて一つの掛かり、小さきが大き成る。これが一つの理という。紋型すうきりとなきところからの道、皆な精神の理治まるなら、いかなる芽が吹く。皆々銘々一手一つの心。これだけの理を聞かしおこう。
 押しての願い。
 さあさぁ尋ねる事情、小さき事情は大き成るが一つの理。これだけの事を知らしておく。又今のところを尽せば皆々受け取る/\。
 明治二十二年四月十六日
 郡山分教会の願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、しいかり諭しよう。さあさぁ一時にところ、どう事情の理を以ちて、世界/\暫くのところ、又々の理を以ちてする。今のところ、世上の理を以ちて通る通る。尋ねるところ、それはどうでも一日も早くと言う者もある。それはどうでも一つ/\。さあさぁ尋ねるからよう聞いておけ。一寸始め掛け/\。皆な心持ちていろいろ思うから、理というものは、一寸どういうものであろう。掛かりは一寸の心を持ちては、運んでくれるよう。尋ねるところ、まあ一つ始まりのところ、学びという始まりの理。幾名何名、あちらこちらの理を思う/\。よう思案してくれるよう。
 明治二十二年四月十七日(陰暦三月十八日)午後七時
 本席の左の下歯厳しく痛むにつき願い。
 むさくろし/\/\/\/\、むさくろし/\/\、あああぁあぁむさくろし/\むさくろし/\。さあさぁさぁすっきり着せ替え/\/\/\。さあさぁさぁさあ古い物要らんで。皆な古い物は、すっきり着替えたらよいのやで。一遍着たら二度着やせんのやで。着せるやないで。古い物は、すっきりとやって了うのやで。さあさぁさぁ人にやって了うのやで。やるのや。やらすのやない、やって了うのや。古い物着て居ては働けん/\。一枚ずつあればよい。さあさぁ一言話々。さあさぁ席々と言うて、これまでにも入り込んでの話し/\。始まりというものは、一寸分からん。分からんから尋ねようも分からん。これからというものは、よう聞き取って貰わにゃならん。さあさぁ言い付けるで、すっきりと言い付けるで。さあさぁ結構な理は分かりてある。なれど日々のところの理が分からん/\/\。さあさぁさぁ言い付けるで。すっきりと言い付ける/\/\/\。さあさぁ席と名を付け/\/\。今まで通り来るところ/\、さあさぁ席と名を付け、入り込んでの話し。これからどんと入り込む。どういう事も改める/\/\、十分改める。白きものは白きと言えば分かる。さあさぁ今からすっきりと改める/\/\改める。どういう事も改める/\/\。さあさぁ皆々これよう聞き分け聞き分け/\。さあさぁすっきりと改める/\/\。席というは何と思うて居る。席として入り込むところ/\、さあさぁ改める改める/\。日々入り込むところ入り込むところ、一年経てば一年の理、二年経てば二年の理、三年経てば三年の理。いかなるも話しもう皆な分かる。さあさぁむさくろしい事は、皆なすっきり取り払い片付けるなら、これより道はますます栄えると諭しおこう。
 明治二十二年四月十七日(陰暦三月十八日)午後十時三十五分
 刻限御話し。
 さあさぁこれまでの辛抱/\/\、さあさぁ踏ん張るも一つの辛抱。さあさぁどんと下ろした一つの石や。さあさぁさぁ話し掛ける/\。言うやろう聞くやろう/\。さあさぁもうもぅ長らえて口説き/\の年限通り来た。今の一時は一寸世界は治まらんから一寸許した道や/\。さあさぁ十分口説き詰めたる道や道や。さあさぁさあ一つの話十分説いた。助け一条の道は、どうもならんかいなと言うた日も通り、世界は一つの道があれば安閑なものや。さあさぁこれまでの道というは、これで安心と言うた日もあり、又どんと心定めた日もある。残念/\の道も幾年も通り来た。もう、とても/\と言うた日もあり、長らえての道、これまでつけた道や/\/\。付けにゃならん珍しい道や。世界で一つの道、大抵の道や。大抵の道やあろうまい、よう思案してみよ。さあさぁ一つが始まり、一があれば二がある、二があれば三がある。さあさぁ何事も三三三の理を聞き分けくれねばならん。細い道を許した。さあさぁ世界が皆な分かる/\、すっきりと皆な分かるで。分からんが九分、分かりたが一分。もう一寸のところで世界が分かるで。これをよう聞いておけ、よう聞いておけ/\。皆な成る程の理が分かれども、日々の理が分からねば、どうもならん/\/\。親の話し、親さんの話しやと楽しました。成る程の理が分かりても、日日の理が分からにゃ、何時に何程の井手が崩えるやら、潰れるやらこれ知れん。何時に分からん/\/\。さあさぁ諭しよ/\/\。一時その場の話し/\、さあさぁ遠くの所の話/\/\、さあさぁ遠くの中の中にいろいろの道あり、一時一つの理があって、あちらへ入り込み、こちらへ入り込み、その中へ入り込む。高い所へ入り込む。十分に働く/\/\。さあさぁ人間心がこの道分からんから、これだけ/\と言う故に、口説きに帰らにゃならん/\/\。何程の理があっても、容れ物へ入れて始末してあっては何にも分かろまい。この理が分かりさえしたら神の口説きも速やか。尽せども理が分からねば口説きもこれまでや。
 明治二十二年四月十八日
 平野楢蔵の願い。
 さあさぁさぁ身に障りはどういう事と思う。分かろまい。一つ始めたい/\。一度の理は戻ろまい。さあさぁもうこれ何かのところも聞き分けて、これまでのところ、初めあれば終りある。内々のところ、世界は応法、内々又々の中というは、十分何かの事を待って。さあさぁ案じる事はないで。一日の日に始まりた/\。一日の日は生涯の理、いついつまでも不自由するやない。一日の日から始まりた一つの理、さあさぁ内々寄りやうところ、世界は十分大層さすやない、大儀さすやない。後々続くが一つの理、続かにゃならんが一つの理であろうと指図しておこう。さあさぁさぁ何かのところ、掛かりというものは、覚束ない者もある、何でもと言う者もある。成るに成らんという理、一度定めた理は、末代の理と定めたる所、さあさぁ良き所、思う所許そ許そ。さあさぁどちら/\、さあさぁこうしたらよいと思う所、随分にして広く大きい掘りて。
 明治二十二年四月十八日
 平野楢蔵願い。
 さあさぁようこれ聞き分けにゃならん。身上に障り/\と言う。よう聞き分け。これまで身の障り皆諭して居る。又銘々に身の障り、よう聞き分けんにゃならん。めど一つの話し/\。そこで銘々のところ、一つ立て替え、洗い替え。銘々よう聞き分け。皆な寄せてあるところ、他のところ、事を言うところ、聞いて銘々タンノウして定めば、速やかのもの。銘々の事と思え。銘々の受けは、他の事と心に治めば、大きに御苦労と、日々心にタンノウを治め。これだけの理を諭しおこう。
 明治二十二年四月十八日午後十時
 刻限御話。
 さあさぁさぁさぁうんうんうん、さあさぁさぁ話し掛ける/\、どういう事を話し掛ける。これまでのところというものは、皆んな一つ/\寄せて運んだところ皆な寄り合うて始めたところ、又これよりどんと一つの道改める。改めると言えば皆が案じる。皆々変わる/\と言えば皆な案じる。案じる事はないで。道が変わると言えば案じる。さあさあ今になって今の事を言うやない。所々には一つ/\の名を下ろし/\。さあさあいついつまでの事情、往還道を待ち兼ねる。何か一つの治め方、一つの事情、元一つの事情から始め掛ける。初まりという、国々何処の国々、初まり/\前より一つ。さあさぁ遠く/\こんなところから、何処からどういう道が付くとも分からん。世界の中の所から、どんな所より道が付くやら。偉い事や。この道というは、後々の事も言わん。日々のところどんな所へも入り込む。さあさぁ皆な始め来たるところ、あちらに一つの社や、こちらに一つの講や。皆々難しいところより始めた。心の理によって一つの名を揚げた。一つこうのう始め掛けたら、よう聞いておけ。何処にどういう道が始まるとも分からん。さあさぁ天理教会やと言うてこちらにも始め出した。応法世界の道、これは一寸の始め出し。神一条の道は、これから始め掛け。元一つの理というは、今の一時と思うなよ。今までに伝えた話、かんろ台と言うて口説き口説き詰めたる。さあさぁこれよりは速やか道から、今んまにかんろ台を建てにゃならん、建てんならんという道が今にあるという。
 明治二十二年四月十八日 午後二時頃
 清水虎次郎身上願い(式上郡出雲村講元)。
 さあさぁ身上一条尋ねる事情、よう聞き分け。どうでならんではない。段々ところ身の障り心の事情なれば、速やか変わる。小児たる事情よう聞き分け。銘々身上から思案して速やか、どういう事もあろう。一つ澄ます一つ揺るぐ。どうでも助からにゃならん助けにゃならん。身上どうでも一つ理分からん。一つ思案して一時何か違う心、一つ理よう聞き分け。銘々一つ定めならん。速やか小人障り、世上のところ見て心の理定め。一寸速やか銘々案じる理である。助けたい一条助けねばならん。重々の道、早く運ぶ。安心何か一時案じどうむならん。助からねばならん。安心よおう一時のところ道を運ぶ。おく。よう聞き取らねばならん。銘々治めるところ聞き分け。一時道の難しかろ。運ぶ道運び難なく、しいかりといついつまでもならん。又一つ世上の理を通して通らねばならん。早く重々道を運ぶ。
 明治二十二年四月十九日午前八時十五分
 京都斯道会分教会地所願い(総地坪二百八十七坪九合六勺)。
 さあさぁ尋ねるところ/\、地所は何処とも言わん。皆んな心の寄せてある所へ決めるがよい。第一心一つの理/\定めるなら、いついつまでも鮮やかと治まろうと。
 明治二十二年四月二十日
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ尋ねる/\、身上から尋ねる。これまでの事情は、一つ/\して聞いてあるところ、これようどういう事を見る、どういう事を聞く。これから治まり居れば、いつまでもじいとして居る。皆の者へ、タンノウ理を供え、タンノウ一つの理を思い、これから入る出る。タンノウ一つ、日々タンノウ一つの理で暮らす。しいかりと聞き取りておけ。
 明治二十二年四月二十二日
 高安分教会大阪府の許可相成らずにつき、如何の都合により許可ならずや、尚将来如何可致や伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁどういう事である。何が故に成らんと思う。さあさあ、成るも理成らんも理、先に成るも一つの理。さあさぁ心得ん/\。皆んな心の理である。外に成るというは、速やかと分かれば速やかの心である。外々眺めて速やかとしたところで、一つは速やかと治まるという。
 押して願い、外の講社へ談じて運びて宜しきや。
 さあさぁ皆な何処でも治まるというは元々一つの理である。外々談じて早く一つに取り掛かれという。
 明治二十二年四月二十三日(陰暦三月二十四日)
 増野正兵衞五日前より胸悩み、居所悪しく、南京虫にさゝれし処、おぢばへ出て宜しきにつき伺い。
 さあさぁ身上一つ心得ん。一つ一時どう成る、一つ所どうしたらよかろう、分かり難ない。長らえて尽した理によって身上治まるところ、どれだけ一つそここゝ一つ事情、どうで事情、銘々事情から分かる、なかなか事情分かる。何程の身上、一つ一日の日、心勇んで治まるまい。治まり一つ事情という。どうでも一つ。
 明治二十二年四月二十三日
 増野松輔身上おたすけ御礼申上げ、主人先へ職を教えにやるのを、主人が職を知らん故、内へ置きましたものでありますや、又主人方へ其儘置いて宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、何の思案も分かろうまい/\。尋ねるところ、暫くところじと。
 明治二十二年四月二十三日
 山沢為造身の障りにつき願い。
 さあさぁ身上/\、身上の事情尋ねる/\は、銘々一つ思えども、発散と思えども、発散出けん。どう思えども長の間、尽すところ運ぶところ、皆な受け取る。なれども銘々身上一つどういうものと思う。身上のところ不足あれば、思う所廻れん/\と、内々思えども、身のところ障る。日々のところ皆な諭して居る。なれども銘々分からんやどうもならん。日々のところ何名何人あるとも、このところ諭してくれ。発散すれば身のところ直ぐと速やかと成る。
 明治二十二年四月二十三日(陰暦三月二十四日)朝
 吉田栄助伺い。
 さあさぁ万事の事情/\、どれだけの指図、指図を以て一つ理を思う。一つ心何よのところ、これまで事情諭し、段々受け取る。一つ理を聞き分け。どういう理を諭する。分かる/\心に分からんから、同じ理何遍何ぼ諭しても、心が分からん。十分話という、聞いて治めてくれ。どうせこうせとは言わん。聞いて事情速やかの事情、聞く事情を受け取る。十分理を受け取る。
 明治二十二年四月二十四日(陰暦三月二十五日)
 遠州山名郡分教会所に於て、御神楽面を開筵式につき御許し伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、尋ねて一つ心の理があれば、尋ね一つ指図しよう。どういう事であろう。さあさぁ止まる実際尋ねるまで一つ理、つとめ一条の理、多くの中、幾重心得も段々始め、鳴物一切道具許そう。第一人間一つ始め、人衆一つの理、段々話し一つ/\、一時尋ねるまでの理であろう。面はぢば限り。このお話しておこう。
 明治二十二年四月二十四日
 寺田城之助十日程前より咳出るにつき願い。
 さあさぁよう聞け。身上の理を尋ねる。どれか分からん。分からんやない。よう聞き分け。身上のところに事情あれば皆な案じる。案じるやない。これは難しい/\。何遍思て来たやら分からん。身上に一つ案じる/\。どうでも聞いたる理は見にゃならん、通らにゃならん。案じの心持たぬよう。ようこれ聞き分け。
 明治二十二年四月二十四日(陰暦三月二十五日)
 村田ミツ三十六才(大和国信貴村天龍講周旋方)。
 さあさぁ段々の席、さあさぁ一日の日い/\一日の日い生涯の理を以ちて諭しよ。生涯の理は難し事は言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は借り物、心一つ我がもの。たった一つの心、常という、常に誠の心治めば、内々睦ましいという。それ世界成る程の内や、成る程の人やなあと言う。常に誠は天の理や。天の理いなら、直ぐに受け取り直ぐに返やすは天の理である。常々誠一つの心が自由自在と。自由自在は何処にもない。真の心に誠の理が自由自在。これまでの理は、銘々心に治め。これより助け一条のためコウノウ一つの理を渡そ。さあさぁ悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。
 明治二十二年四月二十六日(陰暦三月二十七日)午後十一時
 飯降政甚夜中厳しく左の下歯痛むにつき伺い。
 さあさぁ仕込み/\/\、さあさぁ仕込み/\/\。道これ一つ/\古き者より皆な改め。互い/\知らせ合い、皆な仕込まにゃならん。皆なこれこれいついつまで子供子供言うて居てはどうもならん。一時辛抱して居られんで。一時心が寄る。あちら一つ席々急がし成る。遠くの所出て来る。一つ話して聞かさにゃならん。何かのところ、順々改め。別席のところ、俺も/\、互い/\ところ、心合せて夜々話し合うてくれねばならん。忙しくなる。それから段々身上入り込んでの身の障りと言う。皆んなどんな者でも、神の話し知らんようではどうもならん。いついつまで子供/\ではどうもならん。取次/\一時のどんな事始まるものではない。取次/\あちらへも出越し、こちらへもそれぞれ皆な用がある人多いで。席をする者がないで。一名/\事情あれば、皆なそれぞれ運んでくれるよう。
 明治二十二年四月二十七日(陰暦三月二十八日)午前九時
 刻限御話し。
 さあさぁいかんで/\、すっきりいかんで/\/\。さあさぁ日々三名難しい/\。さあさぁ暫くのところは授けを止める/\。聞かせども/\何遍聞かしても座が崩して/\どうもならん。そこですっきり止めるで/\。止めて了うのやけれども、日に三名、さあさぁ日に三名なら、何時でも許す。さあさぁあちらからもどうしてあの型を取ろと思う者があるで。さあさぁあちらからどういう事があるやらと言うてある。見分け聞き分けが難しいと言うてある。所はあちらからもこちらからも、あれをすっきり取りて了もたら/\と、目をつけて入り込む者が間々ある。そこで難しいのやで。何にも外に難しい事はないのやで。さあさぁ暫くのところや。又すっきりと何も彼も許す日があるで。さあさぁすっきり許す日があるで。さあさぁ暫くのところやで/\。これを聞き分けて毎夜/\断われば分かるで。その場では言えようまい。そこでこの事きっしようにして、断わるがよい。暫くのところ三名と。何にも分からん者は授けやと言うても、そんな者に渡しては何にも分かりゃせんで。何にもならん。しっかり見分けて実のところを三名やで。しっかり聞いておけ。
 明治二十二年四月二十七日(陰暦三月二十八日)
 山沢為造身の障りにつき願い。
 さあさぁこれしいかり聞かねば分からんで。さあさぁ身上から一つ事情身上又変わり、身上どうでいかん。指図思案すれども、身の障り段々変わり、よう聞き分けねば分からん。余の儀外の儀の理は、内々身上事情いかなる事、どういう事さす。身上一時一つ事情、何事の理も、何事も運ぶ理に向かん。これ神一条の理と言う。これ聞き分け。どれだけ真実、どれだけ運ぶ。よう聞き分け。いかなるも幾重の道、一つ初めが理が立つ理、内々一つ理がある。残しおき/\理の治まるところ、何に彼のところ、よう聞き分け。どんな者も入り込む中、一つ理、又内々理も親族の理寄り来る理、どれだけの者はこう、身上理上分かれば、計りする事、為す事、見る事、聞く事、分かろうまい。神一条の道尽す理によって、何かのところ治まるという。鮮やか分かりあれば、身上速やか。計り難くば、問い返やせ。すっきり取りて分からにゃ、何ぼでも理は諭そう。内々親族寄り来る者、同じ一つ理に寄せて運ぶ相談できさあさぁ分かった/\。その事情分かれば、もう模様二人一人の事情でない。さあさあ分かる/\/\。
 押して指図。
 さあさぁ理が分かり掛けたら話しよう。どういう話、何よの話、何よの役が一人一人尽す中、お前の理を分け。お前はこう、誰はこう、そなたはこう、日々理を渡す。身上不足さそうと言うてもできん。何程の役を言い付けるなら事情速やかやろう。
 押して願い。
 さあさぁ身上事情あれば、何よどれだけ思えども、一時何かのところ、勤めようと思えども勤まらん。勤めさそうと思えども勤まらん。この理をよう聞き分け。
 明治二十二年四月二十八日(陰暦三月二十九日)
 兵神分教会新築の事に付、所々へ名をかたり行く者ある故、新聞に広告を出す伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、どうせいこうせいとは言わん。よう聞き分け。どういう事、古きところ筆に知らせてある。何処へどうする成るは年限成り来る。人間の心で成るではない、世界から成り来る。止めようにも止まらん。元々さっぱり分からんところから、世界成る道往還道、どんな事も成る。人間心どうせいこうせいこれ要らん。
 明治二十二年四月二十九日
 林由松十八才身上障りにつき願い。
 さあさぁ身上尋ねる/\。又一つ理も聞かそ。一時成らんという理聞き分け。成る成らん治め来たる、どういう理である。寄れば一つ理という。理の理を聞き分けねばならん。成る成らん、道を通り来たるところ、あれも一つ外に理を思う。成らん詰み来たるところ、何かのところ、よう聞き分けねばならん。外に一つという、いついつまで面々あゝして日々運ぶ。運ぶによって身が不足。内々案じる外に、今一時思わずして、今一時立て。こうのう成らん/\運ぶ日々ところ運ぶ、その理忘れ、今一つ結構取って居る。
 押して願い。
 さあさぁ尋ねる理という。一寸理であろう。一寸外一人どう。面々成らん事情運ぶ。成らん今結構は今の理に取る。銘々理を忘れ、身上の事情障る。元々一つの理にあろう。
 明治二十二年四月三十日午前
 梅谷四郎兵衞身上伺い。
 さあさぁ身上に一つ/\心得んの理がある。心得んの理があるから尋ねる。思惑/\/\、どういう思惑、思惑が治まらん。どうであろう。もう一段の理が治まらん/\/\と思うやろう。さあもう一段治まれば、十分の理である。今までに十分に治めて来たるところ、もう一段一つの理治まらんと思うところ、心で思う通りに治まる。銘々心に思惑通り治まれば、それから先は何も思う事はない、言う事もない。皆々々それからそれぞれ委せての理、それ故に坐りて居るに居られん/\/\というのは、面々心で思わく通りの理が叶えば、すうきり/\/\/\。それからそれへ/\/\委せて了うよう。
 明治二十二年四月
 兵神分教会所棟上の願い。
 さあさぁ何かの事情尋ねるところ、一日なりとも一つ事情尋ねるところ運ぶ/\。十分一つ理が治まる。十分理を以て何時なりとも。談示/\一つ理が一つ。何時なりとも一つ心運んでくれるよう。
 右につき増野正兵衞帰神の願い。
 さあさぁ運ぶところ、心おきのう運んでくれるがよい。
 同じく清水与之助帰りの願い。
 さあさぁ心に掛かる/\。心一つ理は心おきのう。心掛かる、一つ/\理を治め。心おきのう掛かるがよいで。
 (5月)
 明治二十二年五月七日午後十二時
 永尾よしゑ頭痛、たつゑ夜泣きするにつき、併せて願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、よう聞き分けねば分からん。身のところさあ実を知らす、真を知らす。一日の理は朝にある。一日の日何にも分からん、何にも知らん。一寸分かり、どういう理が、よう面々一つの理という。よう聞き分け。皆な一つ内々のところにて、結構の理は言わず思わず。どんな理も聞き分け。いかなるも不足じゃあろまい。分かりあれば鮮やかという。何も一日の日/\という。どれだけ一つの心、話々一つの心、一つの話しよう聞き分け。何程のところ、どれだけの心を尽す、身をこなす。たゞ一つの心で皆な戻る。兄弟一つの理を聞き分け。人間身の内神の貸し物、神に借り物、兄弟先々にも擦れるのも兄弟、親という一名一人それまでのもの、後後小人同様。この理一時聞き分けるなら鮮やか。ぢば一つの理、日々育てる理は親と言う。ぢば清水一つの理である。不足な人の身に取れ。一時一つの理を改め。
 明治二十二年五月七日(陰暦四月八日)
 梶本うの腹痛み、気分悪しく障りにつき伺い。
 さあさぁ何かの尋ねる心鎮めて聞き取れ/\。どんな事でも皆な分かる。一寸前々話しいかなる話、前々以て話したるところという、どういう事も思うまい。どういう話しも身上一つの理がある。一つの席をして十分の理を聞かそ。十分の理があれば直ぐと治まる。一寸古き処の話し、どういう事である。なれどよう聞き取って、心鎮めて聞いて事情一つ、因縁/\皆な因縁、理を聞き分けるなら、一代は一代、二代は二代、古きところ一段変わり、段々紋型なきところ諭してある。自業自得なる、この心鮮やか、先々の処鮮やかなる一つ理、成らんも一つの理、成るも同し。前以て理というは、一つの理分からん。心一つの理を以て身上一つ障る。難し事は言わん。長らえての道すがらの事情、直ぐと治まる。一日思え、年限事情思え、後々の理を思え。銘々それぞれ思い/\の理が違う。一つの理が障る。年限はいつとも言わん。どうしてなりとも尽したる理もあろう。こんな事ではと言う日もあろう。事情話したるところ、これよう聞き分けくれるよう。身上案じる事は要らん。事情話たる事情、常に治まる。内々一度聞いたるところ、身上に治まるなら皆な治まる。
 明治二十二年五月七日(陰暦四月八日)
 梶本松治郎二女ミチ夜泣き障りにつき伺い。
 さあさぁ夜泣き、子が泣く、どんな事情も諭してある。よう聞け。何にも彼も神口説き、皆な筆先にも知らしてある。読んで分からん。どんなであろう。夜泣きする、夜泣きする。どういう事を口説く。一日の日雨降る、風吹く、春の日はのどか。一年中はどんな日もある。何であったな。一時なる思うなら、どういうものであろう。見えようまい、分かろまい。よう聞き分け。
 明治二十二年五月七日(陰暦四月八日)
 お授けにつき、本席へ一座三名との御定め、然るに遠国より同連五名ありますにつき、二座御願申す事御許し願い。
 さあさぁまあまぁ暫くのところ/\、一日の席一つの理という。三名話し掛け。成るところ余儀なくの理を定め掛け。一日の日、生涯の理を暫くの事情、一つ是非なくの理である。一日の日一つ席、一つ理暫くの理一つの話し。
 明治二十二年五月七日
 松村吉太郎口中に歯のかみたる疵できしにつきお指図。
 さあさぁ身上心得ん、事情一度尋ねる、尋ねるから理を聞かそう。よう聞き分けねば分からん。一つ定まりがどういう理、又々の道を段々分かろまい。一時一つの指図して、指図通りの理を以て運び、どういうものであったでな、日々一つ理を思え。通るところ事情聞き分け。難しい事は言わん。成らん一つの理、一人事情という。世界/\所々、一時一つの理が世界。銘々鮮やか。一つ又分からん一つの理運べん。日々という。改め/\。後々一つを改めよ/\。世界の理を改めよ/\。
 明治二十二年五月九日午前七時三十分
 郡役所より大和国講長名前書出すべき旨、役場より照会につきお指図。
 さあさぁ尋ねるところ、これさあさぁ一々名前一つ所を聞く。ようこれ聞いておけ。案じる事は要らん。心おきのう出すがよい。さあさぁ尋ねる事あれば何時なりと行くがよい。さあさぁ出さんと言えば、尚聞きたがるやろう。聞かさんと言えば、尚聞きたがるやろう。聞こと言えば、これまでに聞きたる話、段々一々聞かすがよい。出せと言えば、皆な出すがよい。心おきのう。
 明治二十二年五月九日
 松村吉太郎帰宅暇乞伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、一つ事情何かのところ/\、一つ/\心の理、安心して心おきのう。
 明治二十二年五月十日
 藤橋光治良三十二才(元斯道会第九十三号講脇滋賀県近江国甲賀郡佐山村大字神保第五十五番戸)。
 さあさぁ段々の席/\、返やし/\の席をして、席に順序以ちて、一日の日の席生涯の心の理を以ちて。生涯の理は、どうせこうせと、難し事は言わん言えんの理を聞き分け。人間というものは、身は神の貸し物、心一つ我がもの。たった一つの心より、日々どんな理も出る。どんな理も皆な受け取る中に、一つ自由自在という理を聞き分け。常々誠の心が天の理。天の理なら、直ぐと受け取る直ぐと返やす一つの理。又一つ、人を助けるという、真の心の誠の理が、人を助けると言う。誠は常という、日々という。日々誠一つと治めば、内々睦まじいという理を治まる。日々常に誠の理をあれば、自由自在。これまでの理は、銘々心に治め。これより助け一条のため、こうのう一つの理を授けよ。さあさあ、あしきはらい助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさあ受け取れ、さあ受け取れ/\。
 明治二十二年五月十二日(陰暦四月十三日)
 分教会所開筵式につき、これまで本部へ尽力の方は黒衣一組ずつ本部より下付して宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねの事情、どうしたらよかろう。談示事情十分の理である。一つの理を聞き分けねば分からん。一つ本部の事情、段々所々、地方に理を下ろす。何をやろ。渡すもの一時よかろ。心の理十分、その理は暫くのところ見合わすがよかろ。心だけの理を計り、何を名称するのは早い。
 続いてお指図あり。
 さあさぁ一寸のところ、心までのところ、一寸些かなるところ/\、大変の理に掛かる。一寸心だけの事情、段々盛んに成ったら大変渡す/\。一つ/\指図をしよう。
 押して、些かでも心だけの運び御聞き下され、金にて些かさして貰いましても宜しきや伺い。
 さあさぁその事情の尋ね、一つ話しよう。十分の種によって一つの理に治まる。所所十分、旬々に蒔いたる種、今一時のところ通したるところ、談示のところ十分に受け取る。どうせいこうせいは言わん。ほんの些かのところ、心一つ心あれば段々事情深きの事情、一つに止まるという。さあさぁ心に澄んだだけの事情、高き低きは言わん。ぢば一つだけ。軽う先々千倍に運ぶという。さあさぁ段々のところ、一つ話し、一つの理、まあ心得ん一つの理を尋ねる。どれよかろうこれよかろう。一時成る成らん暫くといえど、理がすまん。一寸の心千倍の理が治まる。よう聞き分けねばならん。
 又中山会長より心だけとお指図でありますが、本部より致しますか、銘々心だけ致しますものか伺い。
 さあさぁ一時理を諭そ。どれから見る、これから見る。互い/\一つの理を心だけの事情運ぶ。互い/\一つの理を以て千倍の心という。さあさぁ一つの事情運ぶ。これで些かは千倍の理という。前に諭したるところ。
 虫よけ札についての願い。
 さあさぁ尋ねる/\札一条の処、十分書かし、一束に揃え、つとめに掛け、それで十分。
 押して、千枚揃わねばつとめに掛ける事はできませぬか、又少しにても御許し下されますかと伺い。
 さあさぁ節々、節なくばならん。節から芽が出る。節より旬々揃えにゃならん。それより世界十分の理という。
 明治二十二年五月十二日(陰暦四月十三日)午後六時
 梶本宗太郎身上障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねるところ、幾重の理は一つ。いついつ身のところ、どちらへこちらへの身の障り、幾重尋ねるの理は一つ。返えし/\理は同じ事、尋ねる身が同じ事、良いかと思えば変わる。どういうものであろう。よう聞け。一寸にはどうであろう思案して。皆な何よのところ分からんところから。これは家の支配人、家のしんばしらと分からん先から一つ話し。一時にどうでもと思う思案。一つ理というは一寸どういう事諭するから、前々ひながたあちらもこちらも一寸分からん間、他人に分かり来たる。成るも一つの理、成らんも一つの理。成る一つの理は長らえてのところ、同じところ、互い/\一つの理を見分け。一寸古き話、あゝいう事を聞いたのもいつ頃であろう。事情あった一つ話し、前々諭してある。同じところと思案、何処の者や分からん。古き話してある。古い/\どうあろう。あんな事を言われる。何かのところの理を見分ければ分かろう。古い/\/\一寸忘れてる事もあろう。一度一つの理を見分け。あゝいう事を聞いた、あんな事情は成ろうか、一つ理を見分けるならどういう事も分かる。一つ治めかた眞柱、年限相応何処の者誰、一に一つ大工一条の理を聞き分けるなら、最初一切一つ理、年限経てば一つの理、いかなる事も聞き分け。内々のところあちらへ障り、こちらへ障り、今一時どうする事はできまい。この話し一条に凭れ、外なる事は要らん。どうしておこう、こうしておこうという事は要らん。一日の日、やれやれ前々の事話し通りと。やれやれ一日も早く。後ではない。一寸の理を聞き分けるなら、身も鮮やかという。
 明治二十二年五月十四日
 岡本久太郎長男太助十一才身上願い。
 さあさぁ小人障り、どういう事分かろまい。幾重思案分かろまい。小人の身の障り、広く中これまでのところ、まあまぁようよぅのところ経ち越え、これより一つ遠く所、所々一つ/\理がある。さあさぁ始める。治める/\。小人障り前々どう、一時小人の障り思案分からん。一つ話しよ。これまで内々事情捨ておき、一つ所々一つ道を始め掛ける。よう事情聞き分け。身の障りどういう事を急いで出る。身のところ治まる。又出る。前々身のところ鮮やか、又障り、尋ね出る。よう聞き分け。身上一つ事情、事情あるから尋ねる。深き理を聞かそ。多くの中、互い/\治め合い。遠くどれだけの理がある。所か、急がしい。一つ所に早う一つ/\急ぐ処から片付ける。深き事情治め。この事情さい治めるなら、深き理が治まる。急く一つの理がある。程なく、所々理が忙わしい。皆な話し聞く中、内々事情今までの事情思う。一つこれまでのところ/\/\急がしい。どうでも尽さにゃならん。遠く所/\一つ理を治め。一時急がし、忙わしい。今に事情始まる。一つ事情治め。内々いついつまでやない。今の今急がしい。小人一つの身の障りところ、早くさあさぁ一時/\。
 明治二十二年五月十六日(陰暦四月十七日)
 清水与之助五日前より腹少々痛み、しぼります、又家内清水はる同日胸先つかえるにつき願い。
 さあさぁ身上/\事情から尋ねる。諭しおかねばならん。よう聞き分けてくれ/\。十分/\、十分の中の十分、世界も十分/\。なれど一時のところやってみよか、やろか、見て来うか、と、月々いつとも言わん、よう聞き取っておかねばならん。身のところ事情より指図あったと伝えおかねばならん。尽す理は三年と言うておく。日々尽す/\、尽す理という。この理を聞かしおいたら通らにゃならん/\。三年/\又三年、世界は九分一分の理である。九分一分の理。
 押して願い。
 さあさぁ尋ね返やさにゃならん。世界のところ九分一分というは、一年の理から三年、一日の日から一年の理、一年の理から三年、三年の理から九分という。一日の日から一分という。よう聞き取りておくがよい。
 明治二十二年五月十七日(陰暦四月十八日)
 本席御宅新築落成につき、御引移りの事御伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、尋ねの事情よう聞き取っておけ。今一時のところ、一寸したるところ、常々一つ一寸休憩所と言う。あちらへ家移りゃ要らんで。一寸休憩するのやで。
 押して願い。
 さあさぁ同じ一屋敷、同じ一棟一つの指図。一日の日、一つの話し、一つの理を治めたる。一寸休息所、遊び場と言うてあろう。いつにどういう事、日は要らんで。
 明治二十二年五月十八日(陰暦四月十九日)
 大阪本田分教会出願につき願い(芦津分教会)。
 さあさぁさぁ尋ねるところ/\、尋ねる事情というは、何かのところはよう聞き分け。一時成って一時成らんという。成る一時というは一時成る理。今尋ねるところの事情は、運ぶ/\。思い掛けないなという。急いで/\速やか運ぶがよい/\。
 同日、同事情につき永尾楢次郎出張するにつき暇の願い。
 さあさぁ何かのところも運ぶところ、尋ねるところから理を諭す。さあさぁ運ぶ。心おきのう運ぶ/\。
 明治二十二年五月十九日
 松村吉太郎先回のお指図により、一手に運び、内も運びたれども神の御心に叶わねば成らぬから伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、前々に分かり難ない/\。さあさぁ十分に理を運ぶ。内々も心を治め。一手一つの理を治めば、皆な受け取る。一手一つの速やかの理をあれば速やかと治まる。いついつまでの理に治まる。そこ一つ、さあさぁしっかりと理を治めにゃなろまい。
 明治二十二年五月二十日
 増野正兵衞神戸へ帰る御許し願い。
 さあさぁ皆な一つ/\事情、一つ指図、指図通りの理を以て自由一つ話々、自由自在一つの理という。心おきのう一つの理という。
 明治二十二年頃五月二十日午後一時
 天野家内願い。
 さあさぁいかなるも心得のため、さあさぁどういう事であろ。さあさぁ実があれば実がある。どういう事もあろまい。さあさぁ早く/\/\身のところ分かろまい/\。尽すなれども、早く尽せども、痛む悩むところはどういう事という。何かのところ身の悩むところ、早く/\/\。今の事やない。案じる事は心一つは定め。一寸には行かん。案ぜる事はないで。早く/\/\/\。古き道を、何かのところを思案して。
 明治二十二年頃五月二十三日
 天野伺い(郡山)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一つ遠く事情、一つ段々道を以て世界という。出越す事情先ず/\掛かり一つのところ、一時というは一つ事情、一つを以て一つの理始め掛ける。事情理を以て大き事情又々事情、多く中一つの理の掛かり、どういう事掛かり、どんと分かり難ないところから、日々の事情月々年々の事情中に、うっとしいな。晴天の日もある。三つ一つ人間心という。これ又一つ、所々国々の事情、一つの事情諭しおいたるところ、又々替わり/\一つの事情、いつ一つの理一つの理を見たなりの治まり。遠く身の障り、遠く身の障りどういう事であろと思う。切なみ障り事情急き立てる事、事情はどういう事であったな。心に見にゃ分からん。一つの治まりも見にゃ分からん。一度理を諭しおく。いかなるところ精神難しい事精神事情とは言わん。尽せん。無理にどうせこうせ言わん。尽されるだけ尽せる理、内々の理に治まる。随分大層。心だけ尽す、成るだけ心を尽す、精神定め。尽す尽される、何か同し一つの理で受け取る。よう聞き分けてくれるよう。
 明治二十二年五月二十五日
 前々別席順序を運び見分け本席へ伺い、一度に三名と御聞かせ下されしも、本席御出張につき、遠く阿波国及東京より参詣人六名順序運び居り、就ては一度に三名両度だけ御許し下さるよう願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、理を渡すところ理という。三名理を定める。今度の刻限まで、一つの理は許す事でき難ない。さあさぁ一日の日経つ。又一つの理、一日/\一つ三名、一つの理が刻限の理が分からん。刻限暫くの間という。一日の日という。
 明治二十二年五月二十五日(陰暦四月二十六日)
 兵神分教会所新築落成につき区役所へ届け済み、この段御礼申上げ、就ては開講式の儀は陰暦五月五日六日両日御許し願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁやれやれの日、ぢば治まった。皆々の心一日/\定めるところ、何時なりと吉き日を以て心おきのう。楽しみ一つ治めるよう。
 押して日のところ陰暦五月五日、六日の願い。
 さあさぁ定日定め/\、心一つやで。皆な心一つの理を以て治まる。これをよう聞いておかねば分からん。
 分教会所めどうのところ、赤衣は又一日の日があると、郡山分教会のお指図に御聞かせ下され、よって御鏡をめどうと致し居ります。御心をうつし下されますのに、おぢばへ持ち帰り、本席へ御願い致して宜しきや、世界の事情で御うつし下されますや伺い。
 さあさぁめど/\/\、銘々めど。銘々どういうもの、心、心がめどやで。よう聞いてこれめど。道理を以て、めど一日の日治まる日がある。道理上一寸一日の日、世界中一日の日めど一つ、道理上めど/\、面々めど、どんな所でも守護。
 御勤御面のところは郡山分教会所より伺いの節に、御許し無之旨承り恐入ります。就ては悪しき払い、一寸咄し、甘露台、十二下りよろづよ、この御勤めさして貰いましても御許し下されますや伺い。
 さあさぁつとめ/\、つとめ尋ねる。鳴物一切許す。日々に勤め居る通り許しおこう。
 御勤の人衆は男は黒紋付袴、女は紅色の衣服に白かり絹を掛け、赤袴、髪は下げ髪にしても宜しく御座りますや、おぢばの型通りして宜しきや、御許し願い。
 さあさぁ一日の日、定め一つ元一つの理を見て世界一日の日、一時世界という。その理をもて世界という。さあさぁどんな事して悪いとは言わん。元一つ世界その理に計り出せ。何処にどうや、こう言えば許そう。
 十二下り御勤は六人一勤、三人一勤という事承り、講社の人数も多人数でありますが、六人のところ九人、九人のところ十二人位として、理が外れるものでありますか願い。
 さあさあ事情の理を尋ねる。だいたい一つ始まる。六だい一つの理、それより理を始める。一寸何かのところ、六だい始まるところ、一寸通るがよい。段々理がふえる。何許して貰われん、楽しみ出したるところ、一つ皆々思う。又々ようよぅ始まり、一寸六だいの理を以て始め掛け。
 開講式につき、参詣人に御酒御鏡餅一寸印しだけさして貰いまして宜しや、人間心で先見えぬ故伺い。
 さあさぁ皆々尋ね/\。一つ/\の理を聞かそ。どうしたらよかろう。どうしなとも言わん。随分の理を以てする。世上一つの理がある。付く中に一つの理もある。一寸に分からんから尋ねる。一寸談示/\ある。随分/\長くの理をするがよい。
 遠方講社より分教会所へ寄進なし下されし人に、受取証書出して宜しきや伺い。
 さあさぁそら心だけ/\。
 同日、兵神分教会所新築落成につき、本席を一度招待仕りたく御出張御許し願い。
 さあさぁ一度/\許そう。一度許そう。
 明治二十二年五月二十六日
 増野正兵衞前指図より前の障り伺(五月二十二日左の頭のぼせ耳が鳴り、二十三日夜俄に胸先へ厳しく迫り二十四日宜しく、二十六日右の手先の痛みにつき伺い)。
 さあさぁ尋ねるところ、内々一つ身上事情安楽、一日十分身上一つ一日の日どうである。長らえて道すがら通る。一度の尋ね古きところに諭してあるところ、ようよぅ夜に/\理がなくば暗くて通れん。今のところも安心、世界安心、どちらこちら安心。身上定めるなら鮮やかという。
 同日、増野正兵衞身上障り伺い。
 さあさぁさぁさぁ尋ねるところ/\、尋ねる事情というは、何かのところ早よう聞き分け。一時成って一時成らんという。成る一時というは一時成る理、今尋ねるところの事情は運ぶ/\。思い掛けないという。急いで/\速やか運ぶが近い/\。
 明治二十二年五月二十六日(陰暦四月二十七日)
 紙谷ゑい身上伺い。
 さあさぁ一条事情、身のところ尋ねる。速やかなるところ諭しよ。一つの身、一条心一つの理を治まれば、身も治まろう。所一つの理を治めば、世界という、世界一つの理も治まろう。心一つを速やかと、所一つの理も速やかと、速やか一つの理を以ちて、又尋ね出よ。
 明治二十二年五月二十七日(陰暦四月二十八日)
 船場分教会普請につき梅谷四郎兵衞願い。
 さあさぁ何かのところ、道有れど道ないと思う心、成る理を成らんように思う。成らん理を成ると思うて、銘々の理を立てる。一時どう成ろうと思えども、さあさぁ治めるで/\。
 押して急く事の願い。
 さあさぁ所一時どう成る、こう成る。どうも成らん心の理を以てする事、元より一つの心を持って来て、一寸のところじいとして治めるなら十分治まる
 明治二十二年五月二十七日(陰暦四月二十八日)
 兵神分教会所開講式につき、御出張御許し下さるよう前以て願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、一日の日という。世界楽しみのところ/\、一つ/\一日の日、たんのう治まる日という。一寸どうしよう、こうしよう、どうせいこうせいは言わん。長らえて理を聞いて、日限前日尋ねるなら、一日の日、朝の理があれば、真実理を以て尋ねるなら、出にゃならんと思えば十分の理。一日の日、前日の理を以て尋ねるなら指図しよう。
 明治二十二年五月二十七日(陰暦四月二十八日)
 清水与之助身上障り伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ尋ねるところ、身上事情尋ねる。身上の事情案じる事は要らん。まあこれまでのところ、長らえてのところ、幾重どんなところも通り、今一時のところ安心、世界安心思うところ、どちらこちら理という。先ず/\心を治めくれるよう。十分談示を以て所に一つの理。世界ようよぅ夜から始まる。十分世界どちらなり一つの理、又々理内々一つの理を、又々何かのところ、心一つの理、よう聞き分けくれるよう。身上安心、ようようの日、古き尋ねる。夜々ところ通り難くい。世界という、前々古き諭聞かしてある。
 明治二十二年五月二十七日(陰暦四月二十八日)
 増野正兵衞帰神の事御許し願い。
 さあさぁ運ぶ/\。一つの心/\、順々尋ねる/\。尋ね通り心おきのう。何かのところ心おきのう。
 明治二十二年五月二十七日(陰暦四月二十八日)九時
 麻植房次郎伜晴介身上願い。
 さあさぁさぁ身上一条の/\理を尋ねる/\/\。さあさぁ長らえての事情と言うて居る/\。皆んな同んなし事や。身の内の事情というのは、皆んなの事情である。人間身上は一度に貸してあるのを、段々分かるように聞かしてあるのや。さあさあ一時になるとは思うなよ。どういうものであろうと思うなれど、さあさぁ皆んな助けたいのが理である。皆な一列は神の子供、兄弟事情は皆な同じ事。話し、あの諭しの理がよい、こら、理が分からんと言うは、この心がいかんで。諭する理は話しの理。助かる理いというのは、銘々の真の誠という。心の悟り一つの心が第一である。皆々一時なるとは思うなよ。銘々心の真の誠という理が第一である/\/\。
 明治二十二年五月三十日(陰暦五月一日)
 兵神分教会お指図に、元々ぢば一つつとめ六名のお指図の趣、周旋方一同へ談じ、一日の日開講式六名へ談示し、後々定め方につき願い。
 さあさぁ尋ねるところ、それはどちらとは言わん。初まりの理を始め掛け。一日の日、いついつの道という、治まりという、何名/\のところ両人に委せおこう。日々寄り来る道の理を見て、応法一日の日のところ、すっきり委せおこう/\。
 清水与之助寄留籍か本席かを以て分教会へ入込んで宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、理というは、どちらでもよい。皆な十分多くのところの理を計れ。十分の理十分の諭。
 前川菊太郎出張御許し願い。
 さあさぁ一日の日、所々出越すところ、心おきのう/\。
 明治二十二年五月三十日(陰暦五月一日)
 兵神分教会所へ清水与之助引移り願い。
 さあさぁ一つ/\理を分かる。これ分かる言うて長らく通りた。どうでも一つ治まり。事情治まり来るも一日の日、皆な一つの心の理を以て、どうでも一つの理、大層一つの理が初まり。面々が事情/\心の理がある。心の理を一つ/\、何かのところ治まる。こうしてこう、一日/\日が近づく。心おきのう。皆々心の理という。
 (6月)
 明治二十二年六月一日
 中山会長兵神分教会開講式に出張御許し願い。
 さあさぁ出越すところ、心おきのう出越すがよい。万事心得て治めて来るがよい。心一つの理が第一。万事世界の道理を以て、何か治め。何かのところ心一つの理を以て運ぶ。世界という。
 明治二十二年六月一日(陰暦五月三日)
 松村吉太郎兵神分教会開講式につき出張の暇願い。
 さあさぁ尋ねるから一つの理を諭しおこう。所一つ/\順々の道を見て、早く/\心おきのう。
 明治二十二年六月一日
 徳島県海部郡日和佐村大字奥河内百七番屋敷、西河実三郎三十六才お授け指図。
 さあさぁ段々の席、又々の席、一日生涯の理を諭しよう。難し事言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかという。人間というは、身の内神の貸し物、借り物、心一つ我が理。心の理というは、日々に受け取る。どんな理、幾重どういう理も受け取る中に、誠一つは自由自在。誠いうは天の理、天の理なら直ぐに受け取る返やすが自由自在。これまで互いやと言うて、助けやい言う。諭すまでや。人を助けるのは真の心が助ける。これから先々長く尽すため、授け渡しおこう。天理王命、三三の理三、前々の理を渡しおこう。さあさぁ受け取れ/\受け取れ。
 明治二十二年六月三日
 宮田善蔵伜善一五才身上につき願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情、小人一つの事情という。一つの身上が発散せん。いかなる理、尽す一つ事情は受け取る。どれが間違う、どれが違う理はあろうまい。そこで、一つの理を聞き分け。小人という、助けにゃならん事情という。一時速やかならん事情という。まあこれ何を聞き分ける。親々一つの事情聞き分け。事情聞き分けて貰わねばならん。一日の日それより速やかという。ようこれ聞き分けてくれるよう。
 又押して転宅の伺い。
 さあさぁ一つの事情、変わる/\。日柄を見て定めるなら、心の理に委せおく。
 押して小人身上願い。
 一日の日というは、理のところは、銘々の心を定めた。一日の日という、幾重尽す受け取るという。生涯の心の理を以て、子供の身上速やか知れ、と言う。
 明治二十二年六月六日
 宮森与三郎歯痛むにつき願い。
 さあさぁ身のところ心得ん。どういう思やん当らん。尋ねるところ、一つの理を諭しよ。日日のところ事情理を聞き分け。多くの中、遠く中、事情十分理を諭する。理によって障る。遠く事情、一つ/\運ぶ一つの理、聞いたる理はそのまゝ。又一つ/\の理を諭してくれねばならん。道理一つの理を以て、一つ世界聞きたる事情より外に、心の理を出してはどうむならん。事情働かすなら、遠く事情に諭すによって、事情分かる。諭してくれねばならん。まずまず一日二日事情幾重の事情、一つの理十分の理を諭してくれねばならん。
 明治二十二年六月七日
 郡山分教会開講式の願い。
 さあさぁ尋ねるところ、さあさぁ尋ねる事情/\、いつか一つの日を尋ねるところ、さあさあ日はいつなりと/\。一つの理は十分治まるで。来る/\元というものは、どんと初まりはどんな者出る、来る。さあさぁ皆んな揃うて心定め居よなら、皆な治まる。安心一つの理やで。よう聞いて置け。今んまにあゝ結構やと言う日が来るで。
 開筵式御勤につき、周旋や子供やが出ても宜しく御座りますか、押して願い。
 一日の日/\、つとめ一つの理を尋ねる、式一つの理を尋ねる。式一条は世界一条の理を以て運ぶ。さあさぁいついつまでやないで、長くやないで。思うように成るで/\。暫くの間やで/\。
 悟り不分明につき、押して願い。
 さあさぁ返やし/\のところ、尋ねる。暫く世界の理を以て。長らくやないで/\。そこで世界の道理上の理を以て、世界どんな事でも、皆んなどんな事をしてもよいように成るで。暫くのところやで。
 神遷しにつき老婆方御勤に出ても宜しきや。
 さあさぁ尋ねるところ/\、真実の理を以て尋ねるところ、一時のところ、世界道理の理を以て、世界の道理の理を治めさゝにゃならん。暫くのところ、世界の理を治めさゝにゃならん。暫くやで。今のところを治めておいて、どないな事も心通りに出けるように成るのやで。この理を分からんやどうもならぬ。
 明治二十二年六月八日午前八時
 井筒梅治郎長女たね目の障りにつき願い。
 さあさぁさぁ小人のところ一寸心得ん。これよう聞き分けねば分からんで。さあさぁ今一時のところ、今一つ定まりの事情どうである。小人のところにて一寸心得ん/\という。内々一つの事情というは、元々の事情、世上の事情というは、多くの子供や。一つ分かり有って分かりない。今一つのところ一寸暫くという。世上には多くの道がある。心一つの理を広くに持って、心一つ定めるなれば鮮やかという。身上障りのところ、案じる事はない。今暫くのところや、今一時のところや。これだけの話しをしておこう。これだけの理を聞かしておこう。
 明治二十二年六月十日
 梅谷四郎兵衞より願、中山会長の仰せにより平野楢蔵、山本利三郎の両名扱い下され一統一手と相成りしにつき、普請の儀御伺い申上げし処お指図。
 さあさぁさぁ何かのところ、段々のところ、道を以て道を諭す。まあ一寸一つの理、前前より大層は要らん。年々の理が安心である。古き道何度茨道を連れて通ったで分からん。長らくの年限のなりで、治め掛けたるところである。日々のところ治めてるなれば、年限は年限だけの悟り諭しておこう。広く場所が要る。どうでも一つの所を、治めにゃならん。どうせこうせえは言わん。一つの心に成ってすれば、どういう事もどういう所も、難しいというはない。皆な一つ世界。十分の理を諭しておこう。広くというは、世界の理というは心。
 押して願い。
 さあさちぁ何かのところも、取り締まり出けるだけのところ早く/\。なれども元紋型なきところの理を思い、初めというものは不自由なところより始め掛けるならば、年限の理を楽しむという。
 明治二十二年六月十日
 松尾与蔵小人信太郎六才身上障り願い。
 さあさぁ小人子供どういう事である。夜々の事情ある。夜々どういう事分かろうまい、何程思案分かろうまい。一寸一つの理を諭そ、小人の理を以て諭そ。家内親々一つの事情、一代又二代、心の理があって一つ十分に治めある。小人どういう事である、思う事情、家内の身上、まずまず多くの中でなあ、一人/\通りたるところ、なれど事情二代十分なる事情ある。身上から聞いておかねばならん。身上尋ねたら、これからの事情は一つも違う事はない。まずまずのところ、所という所に深き事情治めてある。日々のところ助け一条、日々の日に銘々助かる事情を以て、世上と人の助かるは、銘々の助かると人の助かる、銘々助かるという事情を治めてくれるよう。
 明治二十二年六月十五日(陰暦五月十七日)
 兵神分教会所開講式御礼申上げ、後々順序の儀、清水与之助、増野正兵衞、岩崎新兵衞の三名より総代にて願い、講社一同協議では毎月三度説教、中山会長よりは、警察署の内達の廉も有之につき、毎月六度、どちらを御許し下されますや伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、定めて三日、それでよい。日々説教なる時間が移る。日々ところ尽すところ皆々のところ理を以て治め掛け。
 そうなれば月の三日、十三日、二十三日の三日御許し願い。
 さあさぁそれはどうでもよい。尋ねたら十分指図、日々所あって定めるところ理を以て定め。皆々幾重の理、どんな理も治まるで。
 毎月陰暦二十三日月次祭御許し願い。
 さあさぁ三日の理を以て治め方、いついつまでやで。三日の理を治め掛け。
 明治二十二年六月十五日
 兵神分教会新築並に開講式等結構に相済み、信徒寄付金余りありますによって、後の日々入費に借家二軒建る事御許し願い。
 さあさぁ事情尋ねる/\。一つの指図、どうせこうせは言わん。皆な一つの心一つの理を以て運ぶ事なら皆な受け取る。皆な揃うた心十分の理、皆な揃う一時どんな心も受け取る。そこで心おきのう受け取る。
 同普請並に井戸の御許し願い。
 さあさぁ何彼に許そう/\。
 明治二十二年六月十五日(陰暦五月十七日)
 増野正兵衞前々お指図御聞かせ下されし処、毎々帰りまして恐れ入りますが、分教会の処談示もありますにつき、帰る事御許し願い。
 さあさぁ運ぶだけ/\。一度に又一度/\理の間、心通りに許しておこう。
 明治二十二年六月十六日
 喜多治郎吉身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる。尋ねるから一つの理も聞き分けおかねばならん。身の障り、さあさあ一寸身の障り、一つ/\直ぐ/\何か障る身のところ、小児一つ因縁のところ、ようよぅ小児一人与えたるところ、身のところ、一つ/\二つ三つ、さあさぁ妊娠、さあ出産、さあさぁ三才で物分かり掛け。よう聞き分け。さあこれもあたゑ一つの理という。又因縁一つの理。この理をよう聞き分けば、身は速やかという。さあさぁ小児因縁/\、あたゑ/\という。
 只今の小児因縁あたゑと仰せ下さるは、いかなる理で御座りますか、押して願い。
 さあさぁ与えたる小児は親々の親という。親々の親を与えたるという。
 明治二十二年六月十六日
 西岡善造二十三才身上皮癬につき願い。
 さあさぁ身上一条事情、尋ねるところいかなるところも聞き分けるよう。どういう事情薄々事情には、何一つも不足あろうまい/\。中に一つ身上不足あれば、心勇む事はあろまい。一つ改め替え/\。世上事情を見て、心一つ改め/\。何程の事情あると、世上の事情見て身上一つの事情聞き分け。人間というものは、世界の事情見分けてすれば、前生因縁の理も速やか分かる。今一時の事情は、因縁の事情運んである。親は子をば可愛ゆてならん一つの理。何の憎い子はあろまい。そこをよう思案して、世上の理を見て心を洗うなら、身も速やかなもの。どうでも一時救けにゃならん、踏ん張らにゃならん。よう聞き分けてくれるよう。
 明治二十二年六月十七日
 松村吉太郎父栄治郎及祖母たみ病気につき伺い。
 さあさぁ身上のところ、一時一つの事情、日々のところ忘れられん。身の不足聞き分け。一つには聞き分けさせたい。その事情一時ではない。安心、事情道一つという。成るに成らんという道やあろまい。この理を聞き分け。それから/\一時のところ、一寸大層。大層に見えんが、大層である。これでという。何彼のところ十分のタンノウをさせ。何彼のところ十分順序事情を追うがよい。
 明治二十二年六月十七日
 前川菊太郎西京河原町分教会出願のため出張御許しの願い。
 さあさぁ事情は皆な同んなじ事であろう。なれども一寸控え/\、分かりありて分かりない、この理が難し。さあさぁ一日順々、さあさぁまあ行てやるがよいと。
 京都分教会地方庁へ出願するにつき願い。
 さあさぁ一時思い立ったるところ、さあさぁ分かりある中に分からん。一寸やなれども出してみるがよい。第一皆々の心の理が一つ/\。神は四方正面である。
 明治二十二年六月十八日
 松村吉太郎、前日実父、祖母身の障り願いし処、大層のようお指図に預り、これは両人共安心の道を運ばねばならぬか、押して願い。
 さあさぁ区域分かろうまい。指図しよう。長らえて年を取り、一時は大層である。経って了うてから、どうも仕様がない。この理を分かれば、何も彼も速やかと分かる。内のところこちらの内は、昔からやと思う心が身に障る。昔からやと思う心除けて了うて、世上見てタンノウ一つの理を定め。何かのところ、一つタンノウの心を治めにゃならん。世上見て身は一つタンノウをせねばならん。これだけ尽し思うのに、何で身が悩むと思う、日々に思う心が身に障るのや。誠真実定まれば身は速やかという。
 押して願い。
 さあさぁ一時のところ、大層という理を聞き分け。大層と言えば、大層だけの理を運ぶ。大層は大層の理だけ運ばにゃ、世界というものがある。これだけの理を分からにゃ、どうも仕様がない。
 明治二十二年六月二十日
 松村吉太郎帰宅の願い。
 さあさぁ是非の事情なら、さあさぁ心おきのう戻るがよい。
 明治二十二年六月二十三日
 井筒梅治郎身上願い。
 さあさぁ身上一つ心得ん事情ある。何ぼでも/\鮮やか運ばん道がある。世界に事情、銘々に事情ある。遠くところ、一つ/\自由ならん。身上に事情あれば、世界銘々に元々一つの理を思い/\、速やか話さん/\理を諭しよう。身の自由/\元々一つの理で分かろまい。元々一つの事情というは、銘々心どんと定めたところ、元々よりそれからそれへ/\、段々運び来てあるところ/\、銘々の理は世界に理はある。さあさぁ世界という。この理を速やかとすれば身は直ぐと治まる。よう聞き分け。
 明治二十二年六月二十七日
 岡本やゑ二才身上願い(中之庄村)。
 さあさぁ小人/\、さあさぁ小人の身のところ、一時どうなろうこうなろうと思うところ、どういう事一時思うところ、一つの理を聞き取らねばならん。ようこの事を聞き取れば余儀なきところを通り来たるところ、小人のところ、一時早くと思うところ、順々一つの理を運べ。余程大層。さあさぁこれまで余程尽せども、一時なるとは思うなよ。一つの理がないと思うところ、代々一つの因縁と言う。尽すところは受け取る。何でも一つの理を運べ。何でも一つの理を運べおかねばならん。この理をよく聞き取らねばならん。
 明治二十二年六月二十八日
 板倉へおひろを貰い受けるにつき縁談事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談一つ尋ねるところ又内々又内々人々の心理を結び/\、又内々の事情/\それぞれ治まれば、何時なりと/\許しおこう/\。
 押して。
 さあさぁ尋ねる/\事情/\、何時なりとゝ言えば、さあさぁ何時なりと。心に委せおこう/\。いつ何時なりと、心に委せおこう/\。
 明治二十二年六月二十九日(陰暦六月二日)
 冨森竹松兄幸七身の障り伺い。
 さあさぁ事情尋ねる/\。尋ねるところ前々事情聞き分け。何程に思えども、銘々事情、一時内々どうでもあろうと思う事情であろ。日々所々に楽しみある。一つの心どういう理、日々楽しみあれども、事情内々一つの心どういうものであろ。よう聞き分け。速やかという事情、どうでもならん。日々の事情定まらん。皆な一つ、よう聞け。世界という、日々治め一つの理隠して、世界/\理を見て、内々事情一人事情であろまい。家内中随分治まる。世界の理を聞き分けるなら治まる。これを聞き分けてくれねばならん。
 明治二十二年六月三十日
 山名分教会講社先々説教所設置の願い。
 さあさぁ広くところ、一時一つ/\の名称を下ろすところ、何時一つ話十分聞きおく。一つ元々の理、順序いついつ。第一理の諭である。こうあると言えば委せおく。
 明治二十二年六月三十日
 諸井国三郎小人ろく身上願い。
 さあさぁ小人ところ、身上一つ、はて、どうであろう。さあさぁ十分理があれば身の障り通ろ。一時身上一つ、後一つ心得。内々事情、代々前々、代々前々の理を始めたるところである、代々理を以て治めたるところである。身上理どうあろうか、どういう事があろうか。案じる事はない。
 明治二十二年六月三十日(陰暦六月三日)
 梶本内芳松の事情につき伺い。
 さあさぁ銘々心の理、世界どうでもこうでも頼らねばならん。十分諭して暫くと言えば暫く。十分の理を運んでやるがよいという。
 明治二十二年六月
 阪倉佐助長女のぶ身上願い。
 さあさぁ身上一条事情尋ねるところ/\、一時どうも元一つ印ある、理がある、思うところ理である。よう聞き分けてくれねば分かり難くい。尽すところ一つ/\受け取る。尽す中、これだけ一つ/\の事情、余儀なき一つ事情、十分理を諭しおく。応法一つ理を一つ、何かに定めてくれるよう。応法一つよう聞き分け。身上事情運んでくれるよう。




(私論.私見)