【明治21年】お指図4

 更新日/2018(平成30).5.28日

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 (11月)
 明治二十一年十一月一日(陰暦九月二十八日)
 刻限御話し(本席御寝み後午後九時)。
 さあさぁさぁさぁ、珍し/\、珍しい事を言い掛けるで/\。さあさぁこれこれ秋を合図と、これまでに段々に言うてある。秋を合図に見え掛けるで。さあさあ古い話しや。いつの事やと思うたであろう。秋を合図にこれまでの話しやで。段々話し掛け。年が明けたらいろいろや、年が明けたらいつまでも始め、始め掛けたらいつまでも。年が明けたら一日の日がある。一日の日というは、前にも一つの話し、一日の日はいつの一日の日とも分からん。年を明けたら一日の日、治めるもその日、始めるもその日、いつの事とも分かりゃせん。一日の日始め掛ける。一日の日に仕舞いする。その日は分かるまい/\。いつまでも楽しみや楽しみやと言うて来たところ、長い筈や/\。たった一つの所より、段々始め掛け。十分年限経って又始め掛け。年が明けたら一日の日があると話しておく。話し掛けたら一日の日がある。いついつまでの道、永い道の楽しみや。深い一つの理を聞かそう。一寸一つの話し掛け、一寸一つの話し掛け。
 明治二十一年十一月一日
 山本和三郎三十六才(山城国大瀧郡長谷村周旋方)。
 さあさぁ段々段々の席をして、又一日の日を改めて一つの席という。同し一つの理である。なれども生涯一つの諭いと。又生涯所々又誰それも/\生涯の道理の理を治め。若きのところ諭しというは、若き至り、家業第一、又内々互い一つの孝心と、二つ一つの理に治め。誠というものは弱いものゝ長い堅いものと、誠一つの心と定め。これより一つ授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十一月一日
 麻植房次郎三十六才(阿波国板野郡榎瀬村真心組講元)。
 さあさぁさぁ段々席又替わり/\の席、一日の日を改めて一つの席をする/\。さあさぁ改めてよう聞き分け/\。人間というものは、神の貸し物。どんな事も受け取る、どんな事も返やす。さあさぁこの理を聞き分け/\。常々に面々の真の誠という心あれば、それ天然自然という理。さあさぁこの理が分かれば、さあさあ誠という心、それ常々に誠なけねば、何ぼ大きなる道を歩けども、道が狭ばい狭ばい。危うき事。さあさぁこの理をよう聞き分けて、又これより所々には、助け一条には一つ理がなけねばならん。授け/\一つの理を渡そ。一日定めた心生涯忘れぬようと、コウノウの理を渡しおこ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十一月二日(陰暦九月二十九日)
 本席身上障りにつき願い。
 さあさぁ早く尋ねてくれ/\。段々これまで幾重にも話伝えてある。さあさぁあちらやこちらやと言う。障りや障りやと言うて尋ねに来る。出れば切りはない。夜に夜を次ぎ、日に日を次いでもどんならん。話し伝えて日々取り決めにゃならん。日々の働き、まあ一寸一つの話し伝え。身の障り尋ねるまでやない、いつまでも身の障りぐらい尋ねるではない。所々に理を渡したるところもある。身の障りや/\。多くの中の一人/\よく思案して見よ。そこで一寸一両日身の障り付く。何ぼ日々どうしたかて続かせぬ。身の障りと話し一条思案して見よ。十日三十日の事ではできよまい。取次や/\元々同んなし事や、何ぼ聞かしても同じ事や。これからはこの話し通りにするは神の道や。取次の者に皆な仕込んである。身の障り話しするまでやない。この道よう聞き分け。聞いて聞き遁がし、一寸して又お前も/\と、元の通りや。早くに間違う/\。何かのところよう聞き分けくれねば分からん。
 明治二十一年十一月二日
 大和国添上郡七条村矢追楢造二十才願い。
 さあさぁ段々の道、長い道、又改めて一つの理。難し事は言わん。一つの理に運ぶ。一つの理を治め。家業第一、内々睦まじいという理を第一。これより一つ助け一条のため、コウノウの理を渡しおこう。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え、又三遍、又三遍、三三三の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十一月二日(陰暦九月二十九日)
 松岡国松二十二才(播磨国美嚢郡南畑村)。
 さあさぁ尋ねる席/\段々の席又々の席、一日の日を改めて一つの席と言う。所々又一つの名一つの道、成る程年を取れてある、若きやと言わん。ただ誠一つの理が第一。家業一つ第一、又内々孝心一つ第一。これ二つの一つの理に治め。常に誠の精神、世界と言う。世界より成る程の内や、成る程の人やなあと言う。それ自由自在。これより所一つの理を、さあさぁ授けを渡そ。さあさぁ、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え又三遍/\三々々の理授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十一月四日(陰暦十月一日)
 増田伺い(柳町)。
 さあさぁいかなるところよう聞いて、身上一つのところ心得ん/\。いかなるところも聞き分けておかんならん。世界助けるところ、何程尽せども尽し飽かんというところ、何でも彼でもと思うところ、一つの身の障り、何の大丈夫/\。いかなる事情も聞いて居る。世界ところに一つの話、なのところ皆な神の子供/\、前生の事情も段々にある。善もあれば悪もある。世界の道も幾筋もある。難儀の者もある思て、一つのタンノウとせねばならんで。さあさぁ身の内のところと何かのところも、さあさぁ速やかという日もある。さあさぁ速やかというところを以ちて、直ぐと出るがよい。
 明治二十一年十一月七日
 前お指図につき、席順序遠中近の三段に分ちたる儀申上げしところお指図。
 さあさぁ万事一つの談示/\ 、さあさぁ遠くの所/\の中をと、さあさぁ古き/\という種が世界にある。一寸理を聞いて出て来る。さあさぁ古き一つの蒔き流しという種がある/\。さあ古き種が修理次第に皆々育つ。又々これ一つの理がある、一時盛んという理がある、この理がある。取次この理を、さあさぁ篤と諭さにゃいかん。一名一人で尋ね出る者には、日々のところ得心さすが日々第一の取次である。多くの中の木も、育つる木もある、育たぬもある。さあさぁ前々に一つ意見のために一つ諭してある。又これまで意見というは、まずまずこれから先は大切/\にして、今までのところの意見のために諭したるところ/\。
 明治二十一年十一月七日
 松村吉太郎へ萱振芦田より入嫁の儀申し来り、親よりも申せども親神様の道を尽す如何と存ぜられるに付き、如何致す可きや伺い。
 さあさぁ一時一つの理を尋ねるところ、さあさぁ遠く近くの理がない。さあさぁ一つの治まり、さあさぁ理を立つれば理がある、又理を立つれば理がある。さあさぁ深きの事情である。さあさぁ尽す処の理、代々の理、又深きの代々の理も、これはいついつまでも末代の理である。さあさぁ代々より続く理も治め。深き代々の理はいつまでも/\。一日又一日二日という。さあさぁ一つの治まりという。
 明治二十一年十一月九日(陰暦十月六日)朝九時
 上田ナラトメおこりにつき願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、縁談一条というものは理と理が分かる/\。さあさぁ縁談一条というものは、これよう聞かねば分からん。心一つ話しというは、前々に生れ更わりも、諭したるところ/\、さあさぁ一寸理が、さあさぁ暫くの処々、身上一つには何にも不足ない。さあさぁ暫く、さあさぁ面々あちらへ行て、銘々心に一ついかんという心いかん。さあさぁまあまぁ暫くそのまゝにして、何ともなくば何にも分からん/\。いついつまでも思案はつくまい。さあさぁ銘々一つの心も定まるまい。又一つは神一条の道は銘々も急くやない/\。銘々も神の道も分かろまい/\。一年経てば一つ分かる。又一年経てば又分かる/\。さあさあ銘々も何をしたのやなと言う。さあさぁ銘々の内も治まり/\、又、これから一寸暫くは遊ばせ。さあさぁさあさぁ暫くの間遊びに行てこうか/\。又一つ仕切りて一つの理、さあさぁ暫くのところは、前々に一つ諭してある。心の理を治める、と、諭してあるところ/\、さあさぁ縁談/\は十分の縁談である。さあさぁいついつまでも/\心一つの理である。
 同時、上田ナライト共に大阪へ付添暇の願い。
 さあさぁさぁ尋ねるところ/\/\、さあさぁ尋ねるところ/\、一寸の気休め/\。世界のところ/\、あちらへ遊びや/\。さあさぁ長らえて/\、一日二日の間はあちらへ一寸、こちらへ一寸、長らえてやない。さあさぁこれをよう聞いておかねばならん/\。身上に不足あれば、何処へも行くやない/\/\。
 明治二十一年十一月十一日
 教会本部開筵式につき伺い(陰暦十月二十六日開筵式執行)。

 第一、開会所につき一条。
 さあさぁ書き取れ/\/\/\。さあさぁいかなるところの席を尋ねる/\。さあさぁ尋ねるところ応法一つの式/\。一寸初めやで/\。さあさぁ一寸の初めというものは、さあさぁ約束はしてあるなれども用がでける/\。一寸行てくれ/\/\。さあさぁ世界並では一寸用がでける/\/\。さあさぁ心の安心して、それ心安心でければ、さあさぁ屋敷狭ばい狭ばい。さあさぁ一寸初めというものは、ふわふわしたようなものである。さあさあさぁさぁ大層/\事は、一日二日三日、大層な事は一日の日では治まるまい/\。さあさぁ皆々々銘々に心に持って言う。さあさぁ皆々銘々の心の理を治めて、皆々元々一つの親が治めた理を、銘々に心の理思うだけでは欲がありはせん。さあさぁいついつまでも/\/\の道、さあさぁ何がどうやこうや、何にも言わせんで。さあさぁ元々神が言うた道だけの事は、さあさぁ前々世界のところは治まらん。さあさぁ今一時にでけん/\。成らんから何も今一時じいとや。さあさぁどうでも/\いつも通りた。何にも案じる事はないで。どうでもこうでも治まる。さあさぁ世界のところ、治まるようにして、さあさぁどんな理も治め掛けて来たるところの理を思うて見よ/\。さあさぁ世界の法律やと言うて居るけれども、何時変わりて来るやら知れやせんで。さあさぁ皆々寄り合うて、さあさぁ皆な何事も夜から初まり。さあさぁ何事も夜から/\/\。
 第二、かんろ台の雛形の願い。
 さあさぁかんろだい一条、これもさあさぁ今までに世界のところには埋れてある。さあさあ今までに一二という。雛形/\、さあさぁ雛形は雛形、さあさぁ尋ねたら理を諭す。諭したら大層になる/\。さあさぁ雛形は雛形だけの事だけ。さあさぁ大層な事を理を諭したところが、ふんふんと言うばかり。大層な事すれば、心うっとしいようなものや。さあさぁ一日二日三日、さあさぁあっさりと/\/\/\。
 第三、楽器の願い。
 さあさぁさぁ一日二日三日、さあさぁ事情一つの事情、さあさぁ万事つとめを定めた事がでければよい。でけ難ない。定めたところがでけまい/\。さあさぁ指図したところが、でけん/\ところの心と、心思いやり/\、さあさぁあっさりと/\/\。あゝ、ふんふんふん、さあさぁ定めたところがでけんところ、さあさぁ琴、三味、でけん/\。何にもでけんやない/\/\。元々五十年の心よりの理を見よ。日々でけて来てあるのやで。さあさぁ又世界応法のところ/\、さあさぁ神一条の道というは、銘々心に理を治め、世界は/\世界の理を治めい。
 この理一つ控え。
 何程という一つの理とは、誠の心の理が成る程という理である。
 又一つの理。
 常に誠という心あれば、その場で天の理が直ぐに受け取る、直ぐに返やす/\。自由自在は銘々の日々通る常にあるのやで。
 明治二十一年十一月十一日
 平野トラ身上願い。
 さあさぁ尋ねる一条、一つの事、さあさぁ所々に一つの心話し々。さあさぁ皆んな揃うて/\、さあさぁ所々に一つの理、さあさぁ始め掛ける/\/\。さあさぁ急く事も要らんで、いずむ事もいかんで。さあさぁでけるようにしてせねばならん/\。さあさぁ相談/\/\皆んな揃うて/\/\せねばならん、せねばならん。さあさあちゃんと、綺麗な道やで。さあさぁ皆んな/\/\談示/\が肝心やで。皆々世界は何処までもと/\。綺麗な道やで/\/\。
 明治二十一年十一月十三日
 諸井国三郎分教会の伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、順々の道と言えば、応法の道言えば、応法の道治まるよう。一つの事情治まる道は、一つの理治まる訳。一つの理を治めてやるよう。
 明治二十一年十一月十四日(陰暦十月十一日)午前三時
 刻限。
 さあさぁやれやれ、まあまぁやれやれ、まあまぁ長らえて/\/\、刻限に一寸出た。長らえて刻限を以て話諭したい、日々に諭しとてならん。とんと出け難ない、一寸知らしおこう。一寸の理映し掛け、日々のところ通り来た、一寸の道を始め掛けた。このくらいの事は言うまでやない。この理はでけん、何ぼでもでけんとこれまで通り来たる。あちらへ、こちらへ、心を映し、皆んなこれだけ慎んで居たらよい、これだけ言わんとおこう、と慎み来たる。人間の心一つも要らん。この屋敷に於ては五十年の間、天の理を以て始め掛け。天然自然の道を知らんか。神一条の道、皆な人間心勝手の道を、皆んなこれまでの道を聞き分けくれ。十分待った。刻限を待って、何程よい、何程楽しみや速やかな道を連れて通りても、又々一日はよい、二日はよい、三日はよいと経たぬよう。元のぢばや親里や、日々送る元のぢばや親里やと、世上からおざやかなと言うように、治め暮らしてくれるよう。
 明治二十一年十一月二十日(陰暦十月十七日)
 東京より前川菊太郎、増野正兵衞同道にて帰り願い。
 さあさぁいかなるところ、話しいかなるも待ち兼ねた/\。幾重の道も連れて通る。応法応法一つの道はこれ世界という。又一つの理である。応法の理が世界である。さあさあ皆んな揃うて、真実を定め、皆々言うて通りた日もあった。さあさぁもう一段二段と言う、三段とは言わん。一日の日もならんと思うた日もある。神一条の道はもう一段二段三段とは言わん。銘々楽しみな道、自由自在の道である/\/\。三度とは言わん。
 明治二十一年十一月二十一日(陰暦十月十八日)
 教会本部開筵式三日のつとめ致しますものか、又は一日だけに致しまして宜しきや伺い。
 さあぁさぁどうせこうせは言わん/\。さあさぁ応法/\の心、皆な世界応法の理/\の理を以てこれ一段で済むと思うなよ。まだまだ神の道がある。さあさぁどうせこうせは言わん/\。神一条の道は、もう一段二段の理がある/\。さあさぁ暫くと言えば、長いように思うて居るなれども、さあさぁさぁ後は早いで/\/\。続いて一寸お聞かせ下さる一度尽したる皆な出けるで。年々に旬々の道がある。どうで思案も付かん/\。僅か一日の日を見て、僅かの間で出ける。これからの理が何かのところ早いで/\。さあさぁ難しようにあって、今まではどういう事も分からなんだ。さあさぁどういう事も皆々するで/\。段々道も皆なして見せるで。さあさぁこれから先の道は早いで/\/\。
 明治二十一年十一月二十一日
 前川菊太郎の伺い。
 さあさぁいかなる身のところ/\から聞いておかねばならん。ごをにて実を分かるか聞かしおこう。一日の日をどうでもならん。一日の日を先々に事情ありて、身上に障りありて、治まろまい。先々に一つ事情ありて、ごに居て粗相のなきようと、初め一日の日から身に障りありて、先々治まろまい。一日から始まる日から身に不足あるような事では、一日から身の不足なる、二になる、三になる、三か一になる。始まるから身治まらんや、先々の日が治まろまい。一日の日に早く取り替えて、ごをにての一二三から一名帰るで。この理をよく聞き分けておかねばならんで。
 平野楢蔵押しての願い。
 三一は一の理、どういうものと言う。三には前に一つに何でもと思もてある。一は一の理がある、二は二の理がある、三にては一名帰る。先に知らし一つ改めて、こをにては分かるようと知らそうと。
 明治二十一年十一月二十三日(陰暦十月二十日)午後九時
 刻限御話し。
 さあさぁさぁさぁ旬々の刻限、旬々の刻限/\、さあさぁさぁさぁ皆々聞いておけ/\。聞いておかねば分からん。聞いた話しは出たであろう。出たであろう、見たであろう。又々聞いておけ。皆々一つ/\の理も分かるであろう。今のところ、世界一つの道、世界一つの道、今のところ一寸の道である。一度の話し生涯一つの理、珍しい一つの代々話し。今の今ではあろうまい。長らえて連れて通りた。一つのところ、年限ある年限ある。長らえての一つの道である。この所の理を一つ思案せ。この所は若き/\古きもの。一つの理が若きもの。一つの理が成る。満足一つの理もあろう/\。タンノウ一つの心も治めにゃなろうまい。誰が言うやない/\。この所一つからや/\。よう聞き分け。今の道古き道から今の道。悟り違いは是非はない/\。よう思うて一つの事情/\。
 明治二十一年十一月二十七日午前七時
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ身のところ不思議どういうもの、分かる分からんというもの、余の儀外儀はあろうまい。日々治めかた/\、何かのところ治まる。一つ理、かにか(***)の理、一つありて二つある。前々最初、一つ神一条の道というものまだまだ。
 (12月)
 明治二十一年十二月三日(陰暦十一月朔日)
 三木類太郎六十五才(阿波国板野郡折野村真心組講元)。
 さあさぁさぁさぁ一つ/\の席をしい、又返やし/\の席をしい、又一日の日を改めて一つの席をする/\。さあさぁ銘々心というものは、どんな心もある。どんな心も、直ぐに受け取る直ぐに返やす/\。自由自在と。銘々何処にあると思う。銘々の心に常々に成る程という心あれば自由自在や。誠一つあれば自由自在や。又これまでのところは、内々に治め。又これより助け一条のために、一つのコウノウの理もなくばならん/\。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。
 明治二十一年十二月三日(陰暦十一月一日)
 北嶋友五郎二十五才(阿波国板野郡大須村真心組周旋人)
 さあさぁさぁさぁ段々一つ/\の席、又替わり/\の席、又一日の日を改めて席をする/\。さあさぁ一日の日に席にて、一つの理を生涯の心で聞き分け/\。どんな心もある。どんな心も、直ぐには受け取る/\直ぐに返やす。さあさぁ聞いた理や。この理を聞き分け/\。世界にて成る程の理いというは、この理であろうが。よく聞き分け/\。さあさぁ常に誠という理がなくば、何程の心出しても常に誠という心なくばならん/\。又これより又一つの理を授けよ/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。
 明治二十一年十二月十三日午前八時
 中村初治郎三十四才(上京二十四組への内町)。
 さあさぁさぁさぁ段々一つ/\の席又々の席も追い、又改めて一日の席、皆な同んなし一つの理。又一日の日の席生涯の理を諭す。どうせこうせは、これは言えん。言えんという理を聞き分け。どんな事でも受け取るなれども、自由自在という理を聞かそ。常に誠の精神、内々睦まじいという理を世界自由自在。よう聞き取りて、内々の理に治め。銘々も一つの理も治め。又これより助け一条のためコウノウの理を渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十二月五日(陰暦十一月三日)
 井筒梅治郎事情伺い。
 さあさぁさぁさぁ尋ねるところ/\、尋ねるには一つの理を聞き分け/\。さあさぁ世界皆な兄弟、身は皆な兄弟。さあさぁ真の誠の心が、心は皆々兄弟。さあさぁ何かの事も治めてくれるよう。さあさぁこれまでは長々のところ治めた。又これから先は何かの事も治めてくれるよう。
 明治二十一年十二月五日
 諸井国三郎分教会再願の願い。
 さあさぁ改めるところ/\、一つの理、改めて治める一つの理。さあさぁ心一つの理を聞いて、段々一つの理を聞いて、さあさぁ段々/\一つ理を改めて、一つの理を、さあさぁさぁ早く治めよ/\/\。
 明治二十一年十二月五日(陰暦十一月三日)
 諸井国三郎の忰政一につき伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、よく聞き分けねばならん。何程の年と言うたとて、さあさあ先ず/\暫く/\/\。さあさぁどういう心/\、暫く/\/\心一つの定め、さあさぁ親々の心定め。さあさぁ居ろうと思もうても居られん/\。来まいと言うたとて来んならん/\。さあさぁ往のうたとて往ならせん/\。さあさぁうたに諭しやうで。先にも知らしてある。さあさぁ所々には、深き者には、所々には一つの雛形が拵えてある。又暫くの間一寸戻りたい。さあさぁ心に深いというのは、一方には分かりはせん/\。さあさぁまあまぁ暫くのところはおこうと思うて居るがよい/\。
 明治二十一年十二月七日(陰暦十一月五日)
 兵庫県但馬国朝来郡野間村四十五番地、九番天地組六番講元田川寅吉十九才願い。
 さあさぁさぁ段々の席をして、又替わり/\の席をして、又一日の日を定め、一つの席をする。一つの席より順序という、一つの理を聞かす。さあさぁ常々に真の心に誠という心あれば、天然という理がある。世界という、自由自在は、何処にあると思うな。銘々の心、常々に誠あるのが、自由自在という。まずまず又これより一つ助け一条のために、授け/\、一つの理を渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え、又三遍又三遍、三三三の理を授けよ。しっかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十二月七日(陰暦十一月五日)
 兵庫県但馬国二方郡湯村九十二番地、天地組講元木岡儀八郎三十七才伺い。
 さあさぁさぁさぁ段々席をして、又替わり/\の席、又一日の日に心改めて、又一つの席をする。さあさぁ真実の心あれば、世界という。常々に真の誠という心あれば内々も治まる。誠あれば、天然自然の理がある。さあさぁさぁ又これから一つのコウノウの理を渡しおこう。一日生涯、一つの心、さあさぁ授け。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱え、又三遍、又三遍、三三三の理を授けよう。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年頃十二月九日
 中井宗七身上願い。
 さあさぁ何かのところ聞き分けてくれ。道理であろ。大抵尽す。どういう理も運び、一寸心得ん。どういう理を尋ねる。よう聞き分け。通る道自由、身のところ発散。どういう事も聞いてくれ。日々年々通る。何の不自由なく十分理十分あたゑ。一寸身に心得ん理、よう聞き分けてくれねば分からん。身は借り物聞いて、聞き伝え、まあ十分理諭すところ、十分身のところどういうものあろ。よう聞け。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは言わん。見分け聞き分け、速やかタンノウ。この理誠一つタンノウ一寸できるものでない。身のところ不自由タンノウ。よう聞き分けて、成る程身の処ところタンノウ理が分かる。一つ/\理は世界にある。二度三度伝え。これもよう成ったな、日々一度思う理は分かる。直ぐに分かる。又々一つ理を尋ねるがよい。
 明治二十一年十二月十日
 春野千代出直しにつき、後治め方願い。
 さあさぁ尋ねる事情のところ、どうしてや、こうしてやろう、どうこう一時の理が/\諭する。心一つ、心々どういうところ運ぶ。心何かのところ十分たるところ、いかなるところ、どうした一つの理であろう。銘々理を定めやるがよかろう。これで理である。それで十分指図取り扱い、これで成る程、銘々運んでやるがよい。これが成る程十分、成る程の理、成る程一つの理を計り、十分一つ、早く/\運んでやるがよいという。
 明治二十一年十二月十日午後四時
 刻限御話し(本席身上御障りにつき)。
 さあさぁ身上の事情尋ねるところ、さあさぁ一日の日、朝の掛かり半分経てば障り、余儀なき外では知らさんで/\。一日の日のところ、一つ/\の理を知らす。席という、これまでの席という、一つの理は改めにゃなろまい/\。さあさぁ改める/\。まずまず何時刻限とも言わん。これからは夜々の一つの刻限、いかなる事情の理も皆な知らす/\。事情にてすっきりと改めるで。一年の思案というは、掛かり一つの思案。これまでの道は難しい道であったであろう。さあさあこれまでの事情、まずまず刻限がまだまだ早い/\と言うて居たなれど、いついつまでもという理を以て、いかなるもしっかりと聞いておかねばならん/\。さあさぁ一日の日がある/\。知らしてあるとは言えど、いつにあるとは思うなよ/\。話しする、出掛ける出掛ける。さあさぁいつの事とも分かるまい/\。一日の日と言うたら、さあさぁいつの事とも分かろまい/\。一日の日と言うたら、さあさぁ後々の理は、さあさあ夜々の刻限を以て知らす/\/\。さあさぁ一寸掛かりもうこれだけの道が付いてあれば、後一つのところ早く/\治めにゃならん/\。さあさぁ後は夜々の刻限にて知らす/\。
 明治二十一年十二月十一日(陰暦十一月九日)午前二時三十分
 刻限御話し。
 さあさぁさぁ刻限を以て話しかける/\/\。さあさぁ一つ/\、二つ/\、さあさあ話し/\、どういう事、さあさぁ今までというものは、長い間というものは、皆などんな事も、どんな日もあった。さあさぁ国々までも、さあさぁ一列の話し待ち兼ね、世界中、さあさぁどんな事も間違う/\。どうでもこうでも待ち兼ね、さあさぁ年限待ち兼ね、人間心間違うて了もた。余儀なき道を通る。銘々前々一名二名というものは、さあさぁ残念/\と言うまでや。さあさぁこれまでは残念/\と言うて通った。さあさぁ話しは伝えてくれと。残念/\と言うて通ったところ、百十五才と聞いた事もあったが、九十年/\で不足/\/\と言うて居る/\。早く見にゃならん。存命十分いかなる一つの残念/\/\、さあさぁ残念/\/\、早く聞き取れ。いずれならんであろう。存命の道は、さあさぁ世界はどんな事もあった。世界のところどんな仇の者もできた/\。一つの道仇ばかしやない。喜ぶ者があるので、仇ができた。さあさぁ一つの道、こうのうの者見るのも道、仇と見る者も心捨てゝくれねばならん。一つの理は忘れてくれな/\/\。刻限と言うまでの話し、一つの理を聞けば、前に一つの話してくれ。さあさぁ忘れはしようまい/\。長らえての年限、幾年/\、さあさぁ忘れはしようまい/\/\。艱難苦労の道を通してある。又々話しをする年限の道見て思案してくれ。頼む。一時あり長らえて理を思い、長らえて一つの道を通る。話し聞く一つの理が分かり、皆な分かりない。皆な一時一つの理始め掛け。一年前の理を失うて了うたような日もあった。理と理と迫る。いかなる者もあろうまい。表は大工や、裏鍛冶屋、この理聞き分けてくれねばならん/\/\。長らえての道の理、さあさぁ一つの理を楽しめば一つの理、さあさぁたった一つの理を、一年あとには一つの理を忘れて了うたようなものや。又たった一つの理が忘れられん/\/\/\。この世初め、一つに成ったら大層と思えば大層、一つの理もさあさぁ親と見れば、どんな事も逆われようまい/\/\。親と見れば、どんな事も背けようまい/\。又々理を以て話しかける/\/\。
 明治二十一年十二月十一日
 郡山天龍講分教会伺い。
 さあさぁ尋ねる一条、一つの指図、さあさぁ所々に名を下ろす/\。年限経ちた一つの所、案じは要らんで。皆な揃うて心を治め。所に理をなけらならん。皆んな心を揃うてすれば、どんな事も出けるで。急く事は要らんで/\。心を揃うて、あちらこちら/\、皆な揃うて、心の理をろっくに治まれば、理を治めるで。皆な心を揃うて、談示は第一。ろっくに心を治まれば綺麗に治まる。一日の日、話一日の日。
 明治二十一年十二月十二日
 春野夫婦大阪へ引越し、母一人残り別に隠居致し、その方へ増野正兵衞一所に引越致しても宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、どちら/\同じ理、なれどもよう先々、どうでも同じ一つ理。思う、ようない、これならよい、一日見てこれよい、十分思う。この理同じ理、後一つ心定め治めるであろう。互いに一つ理、心重々タンノウ、いかなるところ、一つ談示してくれるよう。
 同日、増野正兵衞四五日前より居所悪しく、目かい障り、又十日おぢばへ出て、十一日寒気立ち咳出腰重くにつき伺い。
 さあさぁ身上事情、いかなるところ一つ長らえて/\、幾重一つ長らえてどうこう一時一つ細く道を知らしてある。一度世界十分、神一条一段二段、世界一つ通りては、なれどもどんな者でも、いずれ/\一つの理に寄せて了う。こちらが妨害、あちらが邪魔になるところは、皆な神が引払うて了うで。元一つ分かる分からん。一つ所引き分け、一つ道を。理と理と事が分からねばどんな事も/\分からん。世界一つあれじゃかい邪魔になる。この所一名二名ではとても一つ道通す事できぬ。今一時事情、一つ道分かり出し、軽き道、何時近い世界一つ道もの、神一条一つ理に元付変わる。一つ世界は変わらん、心変わる。多くの中付きたる道、いついつ知らしたるところ、大望の事情神一条、一通り、一時治まりたるところ、又身上のところ、内々一つ大抵思う道が、夜明け一つ来るならという事が聞かしてある。一時ところ道いついつの話、十分一つ理に治まる。こうして治まらん、心得ん理があらば、幾々又々一つ通す。一つ道がある。
 明治二十一年十二月十三日午前八時
 中村初治郎三十四才(上京二十四組への内町)。
 さあさぁさぁさぁ段々一つ/\の席又々の席も追い、又改めて一日の席、皆な同んなし一つの理。又一日の日の席生涯の理を諭す。どうせこうせは、これは言えん。言えんという理を聞き分け。どんな事でも受け取るなれども、自由自在という理を聞かそ。常に誠の精神、内々睦まじいという理を世界自由自在。よう聞き取りて、内々の理に治め。銘々も一つの理も治め。又これより助け一条のためコウノウの理を渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍又三遍三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年十二月十三日(陰暦十一月十一日)
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ身上にては、あと身に障るというは、成る成らんの道を通り、一日さあ、一日のどうも身のところに何たらした事と思う。一日の日、どういうもので思う。心を治まれば、一日の日を勤められる/\。面々は十分心を定めて居ると思うやろう。今日一日の日を勤められん。どういうところ、よう聞き分けて、この理を鮮やかと心に治めて、しっかりと定めば、身も速やか鮮やかと治まろう、と諭しおこう。
 明治二十一年十二月十四日午前八時
 植谷吉治郎五十九才(斯道会二十一号)。
 さあさぁ段々の返やし/\の席、又改めて一つの席、前々の席も一日の席も皆な同んなし一つの理や。一日の日の席は生涯一つの理を諭す。難し事は言わん。人間というものは、身は借り物心一つ我がもの。どんな心も受け取る。自由自在の理を聞き分け。常に誠の理を自由自在、常に誠の理を。世界成る程の内や、成る程の人やなあと言う。常に誠が天の理や。天の理いなら、直ぐと受け取る直ぐと返やす。これより授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあさぁ受け取れ。
 明治二十一年十二月十四日(陰暦十一月十二日)
 山沢ひさ身の障り伺い。
 さあさぁ身上一つ事情、いかなる一日経ち、又そのまゝ、身上一つ事情一時分かり難ないから、いかなる理も聞き取れ。余の儀外の儀でない。思惑一つの理はあるまい。一つ理いかなる理は心鮮やかと言う。どうして成る、よう見分け行くよう。応法一つ理、数々一つ理、数々同じ一つ理聞いて、一つ理を知らそ。神一条理、伝え思うよう成らん、もう一時成らん。不都合なきよう聞き取れ。なき/\ところ一つ、はる/\ところ一つ、一人一つ心よう聞きおかねばならん。何人並べるも一つ理、何人育てるも一つ理。ようこの理を悟れ。身上障りあれば発散できまい。身上一つ聞き分け発散せねばならん。何人並べるも神、何人育てるも神。難し事は言わん。住む神行く何人住むも一つ理、神一条理鮮やか一つ理、何名一つなき一つ事情運ぶを思え。あるところ運ぶ事情思え。しいかり聞き取りておかねばならん。
 明治二十一年十二月十五日 午前十時
 松村吉太郎縁談の件伺い(萱振芦田は信者にあらず、吉太郎は信者より貰い受けたく、しかれども両親は是非貰い受けたしと、何分両親の言う事なり、夫婦の縁があるなら貰い受けねばならぬにつき、如何に致して宜しきや伺い)。
 さあさぁ縁談一条/\の指図という。一度指図してあるところ、まあ内々談示/\談示、第一怪しと言えば怪しい。銘々のところ急く事も要らん。道の道なら十分という。銘々理を鮮やかに治めば、内々の理も基かねば行くまい。銘々も元の理を早く治めにゃなろまい。
 明治二十一年十二月十七日午後十一時
 増野正兵衞伺い(前伺の、母方へ一所になるお指図の中に、「後一つタンノウであろう又談示せえ」と御聞かせ下され、又身上障りにつきお指図に「夜明けたらという事も聞いてある」と聞かし下され、これはこちらへ御引寄せ下さる事でありますや、又悟り違いにや伺い)。
 さあさぁいかなる段々ところ、仔細一つ所にていつまで/\事情、幾重のところ、暫くのところ、心あれども一つ理、年々思案幾重の道が分かる。心治まれば何時治まる。内々一つどうであろう、思案のところ尋ねる。一つ指図しよう。理は間違わん。段々心違う。一つ仕切ってこう/\と言えば一つの理がある。何時孝養/\これまでの道、分からんからどうこう、そんならそうと一日の日定め、重々理が定まる。幾重どんな事もある。遠く理も心一つ、近い/\/\心一つ、遠く十分治まるで、心に治まるで。仕切ってどう、内々あちらこちらどうしよう。一つ理を定めて、又こうして後にこう、一つ理も治まる。どうこうせいとは言わん。さあこれまで尽したこうのう、落そうにも落されん、捨ようにも捨られん。一つ治むるなら一つ理も治まる。
 同日、増野正兵衞一度神戸へ帰りまして、内々談示致しとう御座りますにつき御暇願い。
 さあさぁ何かのところ、速やか一つ改め。一日の日一つ理、速やか心にどうであろう。何事も身に掛かる。神一条心に掛からんのが道と言う。その場/\掛からん、どんな事も身に掛からん。心の理は障る。こゝよう聞いて一度話、一日の日という。思う一日/\、十分心どうであろう、身上どうであろう、これでいついつまでも理という。一日やれやれ生涯一つ理、身が速やか治まる。どんな事思う通りに成る。何かのところ一つ話一つ理。
 明治二十一年十二月十七日
 上田民蔵二十八才願い。
 さあさぁ長らえての道/\、いかなるところ/\、身上から重ねて/\、これまで長らえて助け一条、これまでの事情、長らえて又助け一条に理をなけらならん。さあさぁ授け一条のため、コウノウの理を渡そ。さあさぁ授け一条/\、さあさあ授け/\。一寸話しからや、悪しき払ろうて助けせきこむ、一列すますかんろう台。
 明治二十一年十二月十八日
 大阪寺田半兵衞本部門内へ入るや否や目まいして頭痛せしにつき、その翌晩御願い。
 さあさぁ言わず語らずして、その場で治まれば速やかなれども、よう聞いておけ。身上に事情あるから尋ねる。尋ねるから日を聞かす。尋ねんから理が遅れる。この理をよう聞いておかねばならん。
 明治二十一年十二月二十日
 増野正兵衞東京を止めおぢばへ帰る事の願い。
 さあさぁ一つの道を通すところ/\、長らえて/\/\一条定めよ/\。さあさぁこれまでの理上、一つの道も通し/\、さあさぁ何でも/\/\、いかなるところ/\、世界の道もいかなるも通せ/\。さあさぁこれまではこの日一日の話、これまでは知らせあるといえども、さあさぁいかなる道の理も治めさし/\/\。さあさぁ神一条の道は、さあさぁ十分通す/\/\/\。さあさぁ僅かの間、日が近づけばさあさあ皆々分かる/\/\。さあさぁいか程の所にても、どれだけの所にても、高い所にても谷底にても、高い所は我たけの事と、さあさぁこれまでは一つ、又これから又一つ、さあさぁ古きところの話、聞いたところの道は、たゞ一段二段、さあさぁもうこれから先の道は、危なき怖わきはない程に。さあさぁ一条道は何時にても自由自在なれども、さあさぁなれど天然自然の道である/\/\。さあさぁいついつまでも皆々、皆な揃うて/\、いつまでも速やか/\、という指図しておこう。
 明治二十一年十二月二十一日
 深谷ハナ四十五才(西京下京区第六組大黒町元斯道会第一号講長妻)。
 さあさぁ段々段々の席という、替わり/\の席という。長らくのところ、一日の席という、どういう事という。生涯の席と言えば、生涯の理を諭しよ。難し事は言わんで。人間というは、身は借り物、心一つだけ我かもの。心一つより、どんな心ある。どんな心も皆な受け取る中に、自由自在という理を聞き分け。常誠、真の誠の心が自由自在という。又人を助けるという。真の心の誠の理を助けるという。これまで長らくのところ、心違えばすきやかと払い、これより人を助けようという心に、理を授けよ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍唱えて又三遍/\三々々の理を授けよ。さあさぁ受け取れさあ受け取れ。
 明治二十一年十二月二十二日
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ身上に心得ん/\と言う。心より尋ねる事情、さあさぁ事情は秘っそ/\に掃除/\。一つの理、あちらからこうや、こちらからこうや、一時にこうと思てはいかん。これまでも居るやろ。国で一人でも誠の理をあれば、この元から芽が吹くと言うであろ、と。一時にどう、思うてはいかん。一人の理でもあれば芽が吹く。段々/\一年二年の理で大きに成る。よう聞き分け。理柔らこいものや/\、柔らこいものでも堅とうに成る。どう言うて来るも、こう言うて来るも掃除/\、一つの道や。どんな事聞こか、胸掃除一条の模様しや。秘っそ/\と、柔らこいものが堅とう成る、との一つの指図と。
 明治二十一年十二月二十三日(陰暦十一月二十一日)
 梅谷四郎兵衞夏より居所の障り、又この度大阪へ戻りて口中の障りにつき、併せて二女とみゑの事も願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、身上のところ、長々のところ、とんとどういうものをと思う。長らくのところとんと未だ治らん/\。さあさぁ今までのところは定まらん/\。長らえの道のところ、どんな日も月も年もあり、その長らえての尽したるところ、又日々勤めるところも皆々受け取りてある。さあさぁ何を定まらんと思うやろう。長らえての道、ぢばに一つは見えたるところ、遠く所/\、近い所/\にも、年限相応の雛形拵えてある/\。遠く所にも理がある、近くにも理がある/\。遠く近くの理も二つの理がないで。一つは定めにゃなろうまい/\。前々に大抵/\聞かしてある。これまでのところ、人間身の内のところ、どうしたものや/\と思うて暮らしたるところ、一つは定めにゃならん。遠く所/\、心を定めつけねばならん/\。どんと心が治まらん。これまでに何かのところの事も聞かし治めてある。長くの道に、とんとどういうものと思うてはいかん。日々のところどんと心を鮮やかと治めてくれねばならん。
 明治二十一年十二月二十五日(陰暦十一月二十三日)午前一時三十分
 刻限御話し。
 さあさぁさぁさぁ又々話し掛ける/\/\。さあさぁ話し掛ける/\/\。どういう事を話し掛ける/\。さあさぁ大きな話し掛ける。さあさぁ心鎮まりていつの/\、今の今の、さあさぁ流儀/\、さあさぁ何の流儀/\/\、さあさぁ前々以てどういう事も話し掛ける/\、どういう事を話し掛ける。さあさぁ世界中の理、大きな一つの理を知らそ/\/\。これまでという、何処のどこそこにどういう理がある。どういう事も知らそ/\。これまでというは、いずれの国なら/\、さあさぁようよぅの道なら、ほんに成る程という。世界いずれの国の事なら、どういう事も知らそ/\。さあさぁさぁ国の中のその中や。さあさぁ幾重の中その中分かる者もある、分からん者もある。多くの理を知らそう/\。いつの事やと思うなよ。長くの年限なれば、退屈をしたであろう。長くの中にも思案一つの理を見よ。さあさぁ国のためやと言うて尽す者もある、どういう事も思うて尽す者もある。さあさぁ明けるが早いか、見るが早いか、世界の一つの理を知らす。今までは今という今、その早い事を見よ。さあさぁ、今まではさあさぁ一日の日がある/\と知らしたるところ、年明けたら、えらい関がある。越すに越せんというえらい関は、越すに越せんのその関は、皆んなの心で皆な一つに皆な寄せて越す。さあさぁ後も言う、先の事も言う。さあさぁ年が明けたらいつの月とも、これ知れん/\。年が明けたら一日の日がある/\。さあさあいかなる事も皆な寄せる/\/\。さあさぁ屋敷が狭い/\/\。拡げようやないか/\。あちらへ差し掛け、こちらへ差し掛け/\/\/\、幾重の道や。あちらの道を拡げ、こちらの道を拡げ、いついつまでも楽しみ、一つの理を見よ。年の明けるのを待ち兼ねる/\/\。たった一つの理を知らす/\/\。
 明治二十一年十二月二十五日(陰暦十一月二十三日)午前二時
 刻限。
 さあさぁ話々、さあさぁたった一言の話し/\/\。さあさぁ一言話しておかねばならん/\。日々の処々、さあさぁ急くところ/\、さあさぁ世界から急くところ、これまでは多くのところあちらからもこちらからも、どういう事も皆な、どうでも話し一つの理を扱い来たるところ、一日の日、まあ何人月々皆んな扱い来たるところ、月々更わり、年々更わり、扱い皆んな扱い来たるところ、存命中、さあさぁ月々更わり、年々更わり、この話/\。さあさぁ存命中/\/\、日々に急ぐところ仕事場/\という。皆んな指図どうでもこうでも、年限通り来たるところ、今一時どう成ろうが、こう成ろうがと思うた日もあった。皆んな一時に寄せて、むん/\/\/\と言うた日もあった。そこで真実/\/\と言うて、一つの理を。さあさぁ疑いもあろうまい/\。さあさぁ年限/\も、これに不足も、これあろうまい/\、疑いもあろうまい/\/\。中には半分/\/\という者もあろう。席々という、話し掛けるも席、真実定めたるも席、真実定めたるも席。人間心もあろうまい、人間心の道もあろうまい。心の理と年限の理と、一つの理分かる/\。いずれの話しも伝え。一つ理世界の理、何でやろうと言う。成る程天然自然の理と言う。今のところは結構やと言う。まあ一つの話し、席より聞きた理があれば、存命/\の折から話、よう聞き分けねば分かろうまい。皆んな言うて通りた一日の日、席と改め。これ一つどんな理も外ずす外ずさんも一つ心、多く出て来るところ、世界のところより出て来る処々話し掛け。前々あちらに何人/\/\、さあさぁこちらから何百人/\/\出て来るところ、又日々のところ、扱うところ、見分け聞き分けて扱うてくれるよう。年限は言わん、心一つの理。さあさぁ万人来れば万人の心、日々のとろ多くの理、諭し難くい/\。万人の中の理突く息引く息、これを幾重の理より聞き分け/\/\。日々のとろ聞き分け/\/\。日々取次の理、話の理、月日一つの理を以て理を以て、綺麗な一つの理を以て道や。濁った者がえらい道、澄んだ者は細い/\道。たゞ引く息一つで鮮やかという。日々のところ/\、綺麗な心心は、細い道/\/\、濁った者はえらい/\道。さあさぁさぁ月日席より一つの理を指図する/\/\/\。
 明治二十一年十二月二十五日(陰暦十一月二十三日)午後七時
 本席身上の伺い。
 さあさぁさぁ、よう聞き分けくれ/\。さあさぁ身上/\、さあさぁ身上のところ、一寸の印ある印。身上のところから一寸の事知らす。さあさぁ日々運ぶところに、順序事情、さあさぁ一寸の事なら運ぶ/\。今日の一寸、あすはどうであろう。さあさぁ一寸のところから知らそう。さあさぁ一寸のところ、塞ぎたるところ、浅き深きも分からず/\。さあさぁ頼まれば扱うか、頼むばかりが理でない、事情やない。さあさぁ今日も又運ぶ、明日も又運ぶ。さあさぁそっと一つの理を運ぶ。さあさぁ中には又急ぐ事もある。さあさぁ急ぐ/\。心には結構な理が使う事がでけん。さあさぁ納しておこうかと言うようなものや。さあさぁ日々運ぶところ/\、よう聞いておかねば分かりはせんで。さあさぁうっかり聞いてはおかれんで。さあさぁさぁさぁもう一言/\、さあさぁさぁもう一言/\。二度三度/\/\二度三度、さあさぁ一度/\が三三三で定める。一度三三で定める/\。
 押して願い。
 さあさぁ三三三一度、さあさぁ一度二度三度、又三三三、よう聞き分け/\。一度が三十日、又一度が三十日、又一度三十日。さあさぁ三三三で勤むればそれが十分である。さあさぁ理を以て一つの話/\、三三三の理を以て見分け聞き分けが難しいてならんから、さあさぁ遠く/\の理を見分けるが難しいから、前々一つの理を諭したるところ、さあさぁ日々見分け聞き分けるが勤めである。
 明治二十一年十二月二十五日午後九時
 刻限御話し。
 さあさぁ余の儀で非ず。段々話しも詰め、その場/\の理は立てど、まずよう聞いておけ。心の理というは今日もあれば明日もある。心の理はどういう心の理、明日の心の理思え。どんな事もくど/\諭してある。理を思え。分かる分からんの理をよう聞け。一度の理が生涯の理と諭してある。何でもの理を運ぶは一日の理である。どうでもこうでも、指図話しの理を通らんならん。幾度の理、二度三度の理も、これまで通りたであろう。忘れたら尋ねるは、いついつまでも尋ねてはどんならん。聞かん間はそのまゝや。見ん間はそのまゝや。どういう事も知って居る、又どういう事も、思て居る事も皆な知ってる。何よの事も一日/\の理に分かり来る。一寸の席に気分の悪いのも、暫くどういうものであろうという者は、何かのところ暫くのところ、随分/\/\の理控え十分心を控え、これまでの話を聞いて通るよう。やれ頼もしやという日もある。どういう事も聞き分けてくれるよう。一日の日はどういう事も分かる分からんの理はあれど、それで通りて来た。清水一つの理が頼り、暖味一つが頼り。速やか一つの理を、互い/\/\に教え合い/\/\。
 明治二十一年十二月二十五日午後十一時三十分
 刻限御話し。
 さあさぁさぁ一寸/\長らえて/\、何の事とも分かろまい/\/\。ようこれを聞いてくれ/\/\。細い/\、長い/\/\、さあさぁ段々一つ/\の説いたる話し、たった一つ理、深きところの一つの理、浅いところの一つの理、さあさぁ高い所にたった一つの理が分からん。どんな事もたった一つの理、低い所にも一つの理。難し事は言わん。たった一つ理、難し事は言わん。どんな事も一つの理、どんな者でも一つの理。さあさぁあちらが司や、こちらが司やと言うたところが、たった一つの理。さあさぁ伝えてくれ。深き中の深い中、どれだけの中でも伝え一つの理、さあさぁ世界は腹の立つのも、怒るのも、たった一つの理。さあさぁ聞くなり直ぐに見える、たった一つの理。さあさぁ皆々あちらへもこちらへも一つの理知らし、これが皆な深い中や/\。一寸知らしおく。
 明治二十一年十二月二十五日
 中西金次郎妻ゆき三十七才お授け指図。
 さあさぁさぁさぁ、段々の席をしい、又々の席も、段々の席もして、なれど一日の日に生涯という心を定めて、一日の日を改めて、一つの席をするなら、一つの理を聞き分け/\。さあさぁ日々に常々に、誠一つは天の理、誠一つの心に理があれば直ぐに受け取る。それ常々に真の誠という心多年/\にあれば、それ世界という。面々常々真の誠あれば、自由自在である。自由自在は、何処にあるとは思うなよ/\。銘々常々に、精神誠という心が自由自在や。誠は天の理。又それより内々睦まじいという心の理が、それ天の理である。直ぐに受け取る、直ぐに返やす。さあさぁ又これより一つ授け/\/\。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱え、又三遍又三遍三三三理を渡そ。さあさぁさぁしいかり受け取れ/\/\/\/\。
 明治二十一年十二月二十五日
 梅谷四郎兵衞身上の障り速やかにならん処より願い。
 さあさぁ定まるに定まらんが一つの理。心定めど定まらん。もう一度二度もこれはと言うような事もあろう。その日が来たら定まる。身上安心ならん。何が間違う。尋ねるところよう聞き分け/\。何年の間の理は、これまでの理、待つ理、世界の道十分に治まりた。ようよぅの道がある。難しい道は通さん。これわいなあと/\言う道がある、どうでもある。これまでの心、旬という日がある。その日の刻限がなけねば治まるに治まらん。内々心掛かりのなきように治めさし、治め一条の理がある。皆々一つ/\に治まり着く。世界の理は鮮やかという。神一条はまだまだというところがある。
 明治二十一年十二月二十六日(陰暦十一月二十四日)
 清水与之助身上障りにつき伺い。
 さあさぁさぁ身上/\に心得んの事情あれば、いずれ尋ねるであろう。さあさぁ春の一日の日、これはどう成ろうと思うた日もあろう。さあさぁさぁ一年の内にもそれ鬼も見る、喜びもある。これを所々にも理を諭してくれねばならん。内にも理を治め。国所々にも理も治めにゃならん。又内々へも尋ね一条には日々のところにも抜け目のなきようにして、さあさぁ所々には早く/\/\。
 押して伺い。
 さあさぁさぁ互い/\諭しやい/\、話しやいやいやい。さあさぁ所々には早く早く/\、一つの理も下ろさにゃならん。
 明治二十一年十二月二十八日(陰暦十一月二十六日)。
 岡田与之助小人の願い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情、小人一条の事情、さあさぁ諭しよところ、さあさぁ日々尽す尽す/\ところ知らす/\。一つは心は定めにゃなろまい/\。銘々も前々に一つの理を聞かしてあるところ、さあさぁいついつまでもやない/\/\。それ旬々々という理がある。直ぐと定めて旬々々。さあさぁ段々にこれまでに尽したるところ、いついつまでもと思うところ、まあ小人たるところ、何にも知らんところ、早く一つの理も定め。さあさぁ一時一つの理も定めにゃなろうまい/\。
 明治二十一年十二月二十八日(陰暦十一月二十六日)
 梶本松治郎長男宗太郎、二男国治郎両人共身の障りにつき願い。
 さあさぁ一時/\内々一時、さあさぁ小人/\、一つの事情なる一つの事情、一日の日/\、一日の日のところよう聞き分け。万事一つの理を治め/\。談じやい一つの理、日々のところ治まらん。一日の日は十分の理を、さあさぁ段々以ちて治め。治め合うたら治まらんやない。治め一日の日のところ、日々の理を治めば速やか。銘々から理を治め。内々の事情、小人からどういうものであろう。又小人から一日の日、どうでも治め治めよう。治まらんやないで。どうでも理を治めい/\。
 押して願い。
 二度願い事情速やか、日々の事情で一つの事情聞いて成る程分かる/\。日々どうでも理を治めば治まる。治まらんや治まらん。治めば治まる。人を以ちて一つ/\理を治まる。
 明治二十一年十二月二十九日
 平野楢蔵の願い。
 身のところ銘々尋ねる。身の心速やかというところ思案せ。銘々の身は、速やかならん。どういう事は、切なみあれば忘れように忘れられまい。そこを思うて、大きな心を持ってせよ。事情のところ早く治めてやれ。それぞれ皆々繋げ/\。事情は早く/\と。
 明治二十一年十二月三十日(陰暦十一月二十八日)
 岡田与之助伺い。
 さあさぁさぁ地所と定めるところ定かならんというところ、さあさぁ今一時は治まる/\。さあさぁ大層は生涯の理。さあさぁ今一時のところは、さあさぁ生涯の一時と言え。又一つ生涯の理を諭しよ。さあさぁさぁ日々のところ一時一つと言えば、さあさぁ大層であろ。さあさぁ今一時と言えば大層であ/\なれど、さあ今一時のところ/\/\、心を定めてくれるよ。
 明治二十一年十二月三十一日
 永尾たつゑ身上の障りにつき願い。
 さあさぁ小人/\、小人の身の障り夜々、さあさぁ夜々身が不思議、身の障り小人たるところにて、よう聞き分けねばならん。たゞ一つ段々の話し、銘々の事情、世界の事情も、これよう聞き分けねばならんで。これ小人に一つの事情という。よう聞き分けねば分からん。これまでにも諭したるところ、子の夜泣きは親の心からという事は分かりあろう。さあさぁ銘々内々には、尋ねるまでやあろうまい。小人のところ、何遍知らせども同じ事、どうせいこうせいは言わん。世界から日々出て来る事情を眺め。不自由するも、これその理はあろうまい。この理を早く聞き取れ。
 (21年)
 梅谷四郎兵衞より御話説教の事につき事情願い。
 さあさぁ一時尋ねる事情、まあ今のところは暫く。これまでの事情に追々の道である。一寸暫くこれまでの理を以て諭す理は十分であろう。十分は世界という、広くであろう。まずまず理を以て運んでくれるよう。先ず暫くという。
 梅谷四郎兵衞身上願い。
 さあさぁ銘々心に一つの事情、心の事情、銘々身のところから尋ねるやろう。どういう事情皆んな知らす。一つ聞いて二つ理を治まる。心得んから尋ねる。心得ん一つ聞かそ。一日の日に一つ皆んなほんに/\皆んな暮らす。一つの心というものである。日々のところ運ぶ一つのところ、運ぶところ澄む澄まん一つのところある。日々席一つのところもある。安心一つの理もなけらならん。どういう所から連れて帰るやら分からん。一つの理もある。危ない所、席も見分けにゃならん所もある。日々危ない所も勤めば速やかの日もある。速やか一つの理に運ぶ。身の掛かるから尋ねる、と、一つの諭という。
 村田すま事情につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情指図と言えば、人間心の指図はない。指図を以ちて道を運べば、神の道であって、一つが道である。神一条の指図は、どうでもこうでも治めにゃなろまい。どうしたらよかろう、こうしたらよかろう。こう成る、どう成る、これからどういう、先々に伝えたる神一条いう。神一条の指図は違わん事。事情尋ねるまでゝある。さあ分からにゃ尋ね。どういう事も尋ねるであろう。指図人間心は要らん、世界の心は要らん。この所始め掛ける道という、人間から始め掛けたる道やない。神一条の道なら、生涯という。難しい事せえとも言わん。一日に入りて、一日に治めとは言えようまい。一には屋敷踏み込めば、一寸には屋敷踏み込めば、一寸の理を運ばねばなろうまい。今日かと言う、明日からとは言うまい。神の道は、成ろうと思ても出けねば、神の道。今日から始まった道やない。
 押して願い。
 さあさぁ楽しみというは、銘々せねばならん。どちから出けるも、神の道から出ける道。それだけの事を分けて了えと言うやない。独り出ける。悟り違えば遠もない、近いもある。なれど、どうしたるいいこうふれたる道である。神一条の道というは、独りでけて来るは神の道である。どちらにどうせえとも言わん。独りでけて来る神の道である。生涯という道なら、しようまいと思ても独りでけて来るで。これだけ諭しておこう。
 増井りん忰幾太郎二十六才おいどの出来物痛みにつき願い。
 さあさぁさぁさぁ尋ねるところ/\、身上に一寸に一つ幾重のも同じ事、幾重経てども同じ事通り、所幾重変わり難ない、何ぼうでも分かり難ない。十分の道を通りて居る。助け一条にも幾筋もある。さあさぁ治め/\。年々のところに一つのタンノウと。心治め分かるまい。身のところ不足なりてタンノウ、とは分かるまい。日々暮らす一つの理、日々助けても、助かると助からんとの理、日々安心してタンノウの心を定め。
 明治二十一年春、西浦弥平娘よし四才の願い。
 さあさぁさぁどういう事も聞き分け。身のところ/\、発散十分長く、一日経ったらこれ聞き分け。代々続く。長くところ、十分伝えいかなる大切、先々の道すがら、又銘々どういうものであろ。十分指図、十分という事は思うであろ。聞き損い、よう銘銘不足、どういうものであろう。いかなるところ、理を運ぶ、思案間違いもあろまい。長い年限経ち来たるところ、銘々年限長々道の理、この理聞き分け。長く一度はまあいずれ道も見よう。長くの道を通りたなら、さあさぁ思う。早く長々通りたる、話し忘るゝな。どうせとは言わん。よう暫くのところ、さあ暫くと思う。その日の来る。長いいついつと長く続けば楽しみもある。一寸には分かろまい。何度も聞かせば分かる。長くない。よう聞き分け。代々十分やで。一代の代々は十分。さあさぁ段々長く続く。十分の理ある。
 明治二十一年夏、中津 今村熊太郎身上願い。
 さあさぁ身上のところ/\多く心得んというところ、尋ねるから聞かそ。どんなところも通り来た。成る成らんの道も通り来た。身上のところ大事、ようよぅと思うところに身の不足。いかなるも聞かせ/\。何を悪いとも、これは言わんと最初一つ、成る程なあと思うた時の心。身のところ心得んというところ聞かそ。何のため/\に道のためと思うて通り来たところ、身の所に心得んと、身上ありて事情と、二階に二階を建たず、年を取る/\年を取りても思えばそのまゝ、自由自在というところの理を早く聞き分け/\。
 明治二十一年秋、中津 今村熊太郎手の出来物につき伺い。
 さあさぁさぁさぁ尋ねる/\、一名一人の理を尋ねる。とんと今は理を分かり難ない。これまでこれ程尽してある。所々何とうした事と思う理を尋ねる。これはどうや、こういうもの何でこう成ると思うところ、これは納しておけ。最初の掛かり、喜んだ時の心治めて、じいと心鎮めておけ。早く理も分かる。これまで何とうした事と思う。一つの心を運び尽しておいた事は、神見て放っておかん。容易に捨てはせん程に。理も成る程と聞き分けて、あちらも治まると、こちらも治まると、世上の理を見て、蒔いた種はすたりたかいなあ、思う心捨てゝ了うて、まあ、じいと心を治めておけば、遠からず理に寄せて分かる事と指図一つの事である。
 永尾たつゑ身の障り願い。
 さあさぁ小人/\、小人というは心あれども、何しても仕様のなきもの、何にも余の儀外の儀はあろうまい、思うまい。さあ、この子は夜泣きすると思う。一夜の事ならよけれど、まだいかん。銘々尋ねにゃならん/\。銘々も多くの中運ぶところ、今一つのところ、皆な寄せてある。面々急いてはいかん。長くの心を持ちて、段々互いの心持ちて行けば、何一つのほこりもない。この道天然自然の道やと思え。本年一つの理を見る。銘々どうしてこうしてと、心に思わぬよう。天然自然の道やと思うて心に治めば、小人身のところもすっきり治まる。
 明石関助伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、しっかり聞き分け。段々のところ聞いて、一つの理をある。真実一つの理や。これまでのところこれまでや。内々順序道はこれ堅い。第一十分の理や。十分の理や。急いてはいかん。内々互い一つ、いついつ変わらん/\理を治めば、身も変わらん。いついつも理を変われば、身のところも変わる。長く心変わらねば、身も変わらん。一つの理で、まずまず遙かの心持って治めよ。
 明石関助四十四才伺い。
 さあさぁ尋ねる。尋ねるから聞き分け。神一条の道というものは、難しいようなものや。難しいようで、何でもない。他に尋ねるから聞かそ。心というものは、心定めるは、難しいようなものや。心に理をしかと治め。銘々一人/\世界理を見て心を治め。世界の事情見て治めとは、同じ神の子供。皆な心通り、身上に皆な心通り映してある。世界を鏡。そこで世界を見て理治めようと。タンノウ/\、それ日を切りて、世上見てたんのうと、心を治め。
 天野善七伺い。
  さあさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ心速やか/\との理、心速やか尋ねに出よと言うところ、そこに居る/\。尋ねば皆な分かる/\。これまで順序/\成る程とのところ、改めたと/\。どういう事も速やか分かると、もう一段内々へ伝えと。多くの中とそれぞれの理を分かる。ほんに成る程の一つに治めて、ほんに成る程と、これまで分からんなりに越して来たと/\。一段/\まだまだと。心に誠のうて未だ未だとは思われん。一つ内々睦まじいというところ、この理を聞き分けば、何にも案じる事もない。睦まじいというは家内揃うが睦ましい。この理を聞き分けて貰いたい。
 天野善七伺(好辻)。
 さあさぁよう一寸聞き分けねば、さあさぁ小人たるところ、よう難しいようを一寸どういう道とも分からん。小人たるところ、今のところ十分である。神一条というものは、何にも一寸一つで分かるもの。小人たるところどうせえでも癒る。本心さい聞き分けさいすれば癒るもの。何とも分からんところから、一寸この理を聞き分けて貰いたい。どうこうとは言うわん。不思議というものは、大きな事というもの。一寸に分かり難くい。一寸の事世上へ理を出したる。何かのところも理を出したる。成る程の思案定めて、理を聞き分けて貰いたいのやで。どんな者でも仮名ぁなもので理がある。一寸した理いを大きな理やで。自由自在という事は言葉で分かる。これが大きなやで。天のだめ。
 岩崎新兵衞四十七才前々より胸息どしいにつき願い。
 さあさぁさぁ身上のところいかなる事情尋ねるところ、内なるところ、いかなる為えというところ、十分である。銘々身上事情日々通る/\。長い年限の道筋一寸思うところ聞き分け。一寸聞き分け/\。一寸一日/\送るところ、一寸忘れられんというところ、これ分からんであろまい。これだけ奮発する/\。どういうものと思うところ、よう聞き分け。年のところ思う理である。越すに越されんして、世上に見て分かる。そこで一つの思案してタンノウしてくれ。世界のところ見て、それから理を引き出せばタンノウして。さあ受け取る、十分に受け取る。
 岩田ヒサ咳のところ助かり手頸の願い。
 さあさぁ身上/\、身上に一つ急く/\手を引く/\身の内を急く。身の内を急くやない。理を急く。手を引く。何にも手を引くやないで。何にもこれまでじいと治めて居ると思て居ると言う。なれども、身上からなれば一つの思案。何にも長くと治められんでない。身上より何かのところ十分のところ治めて、身上速やかなれば、ぼつぼつその道へ運べ。身上で皆な知らす。何か/\元より一つの理というものは、これというところなしに運ぶやろ。何かのところ急ぐ一つの理をある。何かのところよく思案。
 植田長三郎妻いし五十才陰暦四月三日より悩みにつき伺い(十市郡下村)。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ身上一段のところ、心得ん。さあさぁ頼めども願えども、さあさぁよう聞き分けねば分からんで。十分定めにゃ分からんで。サンゲばかりではないで。さあさぁ尽せども運べども、一つの世界のところを見て案じるところは要らんで。いつの事やろう/\、案ぜ一つのところ心得てくれるよう。身のところで印なくば案ぜるであろう。何も案ぜは要らん。身のところ十分諭してくれるよう。
 上原佐助三十九才ミツを東京へ連れ帰るにつき伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、第一一つのタンノウの理をある。成る程タンノウさして、成る程のところ、又今にどう、先にどうというところ、指図しよう。今一時と言わん。心一つのタンノウの理を、タンノウさして、又々タンノウさして、タンノウ一つ受け取るところある。タンノウさせば一日という日もある。
 上原さと長女ミツ十二才につき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、尋ねから聞かそ。一日の心が定まらん。こうやろかという一日の日が定まらん事では、一年の日も定まろまい。まだまだ旬が早い。一度連れ帰りて、又々旬を以て尋ね出るなら一つの指図という。
 扇清治郎二十七才身上願い。
 さあさぁ尋ねる身上一つのところ、尋ねる理を諭しよう。助け一条/\という内、このところよ一多くの中理をある。銘々一名のところ、天理王命と称する五十年前よりの道すがら分かり来てあるなら、早う身は発散。世界のところ事情は話す。発散/\。どういうところ理を聞かそうと、銘々五十年からの道でありた。銘々のところ又こうした理で助かったと。伝え話してあると。十分の伝え話しである。
 扇清治郎身上伺い。
 さあさぁ心一つ順序の理、いかなる順序も聞き分けよ。見分けよ。何かのところも尽すこれだけ運ぶところ、十分受け取ってある。その運ぶ中に、内々のところ神一条なら、心定めて居る中、さあさぁ一日の助け/\、これも通らんならん。誠説いて、理を治め。内々のところ、もの追々かいた/\と思う心、この理聞かしておけ。一日の日は半日と思えよ。多くの中分かり難ない理もある。三度のところ一日の理でも長くの心を持って、三度を一度に運ぶ。これをちゃんと治めてくれ。
 扇清治郎身上伺い。
 さあさぁいかなるところ、よう聞き分け、見分けは第一。たいもない夢を見る。皆な神の道である。成ると成らんと、どんと沈み切って、又ずっと勇み出る。順序の道を通って、ずっと道が付く。案じる事ならん。じっとする道もある。日もある。又ずっと盛んな日がある。誠は天の理や。変わらん事は、天然自然の道である。どういう夢を見るのも皆な月日。尋ねは、分からんでない。内々の一つ/\治め/\。
 扇清治郎身上願い。
 さあさぁよう聞き分け。どうせえこうせえは言わん。前々からの道もある。心次第そこにどうかの道がある。速やかというところすれば、裏から来るのも表から来るのも、よう遠く、いかなる銘々身の内、何遍聞いても聞き分け。銘々のところ、身のところから話しを聞いて、定めてから助けに掛かれば案じはない。
 扇清治郎身上伺い。
 さあさぁ一寸の諭、銘々、一条の時やなけりゃどんならん。取りよが違うてどんならん。内々銘々信心の心受け取りてある。内々のところしっくり/\思う。銘々、この順序一つを治めて、道を伝うがよい。一時のところじっと心を見て居よ。
 大東卯市郎父安治郎六十二才四十日前より黄疸につき伺い。
 さあさぁさぁさぁさぁ一時一つ尋ねるところ、まずまずさあさぁ一寸にはやれやれ難し。親と思う知らせおこ。一時ならんと言わん。まだまだ何でも一度という。成るたけ満足。まずまず親孝心のため満足させ。又銘々一つの道運んで、安心をせねばならんと。銘々も安心して、成るたけ満足をさせ。
 岡田与之助伺い。
 さあさぁ身上一寸心得ん。一寸事情身上どういうものであろ。サンゲする。サンゲしやあろうまい。余の儀外の儀は思うまい。身上一つ事情諭そう。事情によって治まり難くい。よう聞き分け。急く事情ある。一つこれまで長く道である。自由自在これから銘々あちら急く。別段まだまだ思う。銘々身上どうある思う。案じずと心を鎮め。心を鎮むれば直ぐと治まる。
 岡部万次郎三十七才身上願い(元斯道会三十一号講脇)。
 さあさぁ尋ねる。助け一条の理を尋ねる。第一人を助ける/\。誠のうて助ける事出けん。受け取るところいうは、幾筋もある。自由自在というは、たゞ一つはっちゃあらせん。内々互い/\という、誠あれば内々睦まじという理を成る。世界から成る程の内やなあと、成る程の人やなあと言う。先ず早くと言う。何でも子を早く貰おと思ては遅なる。銘々まで/\銘々心、誠尽す心あるから、まだまだと言う。早くになる。ようこれを聞いて聞き分けての思案、との指図と。
 木岡七治郎四十七才伺(大阪府和泉国泉南郡岸和田村天地組十一番講長)。
 さあさぁ尋ねて出るから/\は、一つの理を聞き分け/\。さあさぁ一つの理も聞き分けねばならん。さあさぁ長らえて/\、又身上に心得んの理を、銘々ほんになる程/\という心を定めて、銘々の身上に事情あって、銘々の心、誠の心に治まりなくては。さあさぁ早々聞き取れよ/\/\。まずまず所には一つの理も渡さにゃならん/\。さあさぁ銘々成る程/\の日に、さあさぁいつとも言わん/\。さあさぁ受け取れ/\。聞き取れ/\。早く/\速やか日に。
 木村寅蔵三十二才手のしびれ身上願い。
 さあさぁさぁいかなる順と尋ねるところ、さあさぁ身のところ痺れるところ、心一人/\いうところ、何かのところ、よう聞き分け。世界助ける/\というところに、内に一つの台を拵え。内に一つの台、内々睦まじいという台拵えて、世界伝え、世界成る程と言う。この心思案せねば難しい。どうせえともこうしてくれとも言わん。心次第。どうしてくれこうしてくれとも言わん。拝み祈祷とも言わん。心一つ。自由自在は心にある。誠一つより受け取るところない。誠一つ積み重ね
 才加志市松三十三才伺(土屋原村)。
 さあさぁ尋ねるところ/\、身上心鎮まれ。心鎮めて聞き取れ。一つはコウノウも運び運び、行く/\は一つの理も治めて貰てと、これは十分。難し事も言わん。どうせえとも言わん。分からんというは、心一つから。幾つの心持たず、心出したところ返やしする。真実誠の心、一粒万倍の善き理を渡す。悪しきは神は利を付けはせんで。銘々の心に理を回る。心に一つ思えば一つの利を付く。銘々人を助ける心なら、内々睦まじいという心定めば、成る程の内や成る程の人やという理を出ける。助けたいの理を拵え、内々この理を伝え。誠の道は銘々まだまだと心治め。向こい行くは人の道と。まだまだというは誠の心や。まだまだの道を以ちて又々一つ尋ねよ。
 斯道会講社の伺い。
 さあさぁさぁいかなる願いかなる事情を尋ねる。しいかり聞き分けねばならん。段々それぞれ事情を運ぶところ難しいてならん。どうでも一つの道が難しいてならん。いろいろ諭を伝えども、それぞれの心に聞き分けがでけん。それぞれ分かりなし。どうもならん。胸三寸のところ、どうでも三人の心ところ、三人あれば三人心、五人あれば五人心、一手一つの心にしいかり定めねばならん。どうも一つの峠越し難くい。難しいてならん。後々の心を狂わぬよう、しいかり定めねばならん。さあしかり諭してくれるがよい。
 杉本伊之吉三十八才伺い(池尻村)。
 さあさぁいかなるところ一つの事情尋ねる。真実の事情聞かそ。いかなるところの理を聞き分け。難し事は言わん。理を聞き分け。人を助けるには誠の心。一つの言葉優しいというは、誠の心である。このところ聞き分け、見分け。真実誠の心いうものは弱いものである。なれども長い堅いもの。又々長くの心を持ちて、内々互いの心持ちて、内々睦まじい。内に誠の心持ちて、世界から成る程の内や、と言う。助け一条には理を要る。人を助けるには理を要る。
 杉本由松三十五才伺い(十市郡下村取締)。
 さあさぁさぁいかなるところの事情、よう聞き分けてくれるよう。さあさぁ一つは世界のため、助けのためとするところ、受け取りて居る。内々のところ一つの台。一軒助け三軒助けしても、一つも受け取れんもある。この理を聞き分け。何軒助けても、内々に心を違ては、どんならん。それ内々にあゝ助けに行ておくれたら、結構やなあという心が第一や。心の錦が第一と指図しておこと。又々の道以ちて順々知らそ。
 筒井善三郎三十四才願い(元斯道会第三十八号周旋方)。
 さあさぁ尋ね一条に、一日の日を定めて一つの席、一日生涯、一つの理を聞かそ。皆な同し理、一日定めて一つの席というは、一日定めた心助け合い、心の誠は天の理い。誠というものは、一寸には弱いものや。なれども、長き堅いものや。心一つに誠一つの精神と定めて、いついつ言わん。銘々早く/\と言うては遅くなる。まだまだと我が長くの尽す心である。長くの楽しみという、コウノウの理という、こうのの理というは常に誠一つの理いという。世界という、運ぶところは十分受け取ってある。銘々心の理によりて内々治まる。一日の日を定めて、いついつの席という。
 富田甚兵衞四十一才身上願い(元斯道会十七号講脇)。
 さあさぁさぁさぁ尋ねる/\ところ、一時理を聞き分けてくれ。どうせこうせえとも言わん。助け一条の心なら誠一条と治め。誠というものは弱いものである。なれども、長い堅いものであると。誠定めば、世界成る程の人やなあ、と映る。内々誠と定め/\。尽せ、運びが第一と、まずまずの道と改めて一つの指図。まだまだの理が早い。銘々はまだまだと言うは、真実誠の理に運ぶから早くに成ると。銘々まだまだと思案。
 中川文吾妻しな身上願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、身上一つの理をある。これまでのところ、段々の日も遅れ/\、天然自然の理を治まる。身上一つの理を治まる。精神一つに。自由自在は何処にもない。精神一つのところある。早く一つの理も聞き分け。日々暮らすところに、何一つも不自由ない。又内々一つところ、まだ一ついかんで。銘々心を治めば自由自在と言うておこ。速やか順序/\。
 永尾徳松、宇野善助、中村松之助以上三名御伺い。
 さあさぁ理を尋ねる。定めて尋ねるなら実を聞かそ。実を聞かせば実を聞き分けるやろ。これまで長らえて/\真実一つの道である。実を聞き分けて、何でも/\踏ん張るところが根である。根から枝も栄える。それから自由自在の道も見えるのやで。又一つ前々より聞いてあるところ一つ。これから先という、これまでのところという、後や先やという理はない。最初助かりた時の心を一つ、前々一つ理を以ちて、何かのところ取り締まりて一ついう。
 端田久吉伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、さあさぁ前々に身の内に心得ん。一つところ心得ん。銘々前々より一つは心定めたところ、まずまず一時、まずまず身上あって、まずまず一つの事情、内々聞いておけ。まずまず神一条の道は、世界の道に凭れて、まずまず急えて一つの理はいかん。これから先は、急えてはいかん。先々の道神一条の道は、今までの長く間に付けたる。まずまずの道年限、この心得で居てくれるよう。
 押しての願い。
 さあ前以てまずまずのところ、別段のところ先々のところ、一つの理を治めて、急えてはいかん。まずまず一寸細々道。神一条の道というは、心の誠の道である。世界の道は何処にもある。神一条の道は一寸初めあれかいなと言う。心が神の道。何処から見ても、細々からの道やで。さあさぁ所々互い/\寄り合うて、世界のところ互い/\に談示して、所々で先々静かにして、せにゃならん。細々/\の理。大きな事は、どんといかん。細々/\から出る神の道やで。
 平川伊兵衞四十七才身上願い(兵庫東出町)。
 さあさぁさぁ身上に一つ心得ん。さあさぁ家内に心得ん事情から身上尋ねる。尋ねるから知らそ/\という事に思う。神一条の理というものは、さあさぁ世界では、どういう理の者もある。銘々理上ある。世界ではどんな理もある。これは内々の理。世界は暑き寒きという理は、天より治めてある。内々又一軒限り皆々治めてある。皆な銘々その理を皆な治めてくれるよう。
 広田しな身上願い。
 さあさぁ身上に一つの事情がある。又々に一つの事情がある。大抵/\の心は治めて居るであろう。さあさぁ一つのコウノウの理がない。さあさぁどういうものであろ。さあさぁ何でゝあろうと思うやろ。さあさぁ早く助けたいのは理である。さあさあ銘々理を聞けども、身は速やかならん。さあさぁ身の内は貸し物という理を聞き分け/\。さあさぁ多くは皆な同じ貸し物。さあさぁ銘々日々暮らすところに、不足あるにタンノウという。何でもと思うやろう。さあさぁ世上見て銘々日々のところ、さあさぁ世上世界のところに映りある。それ鏡に映りあるところを見て、銘々タンノウは、さあさぁ銘々真の心を改めたは、真のタンノウと言う。この心の理より外に、受け取るところはなし。さあさぁ世上世界を見て、銘々心のタンノウが第一。受け取るタンノウと言う/\。
 深谷源兵衞四十六才伺い。
 さあさぁ事情から一つの事情尋ねる。余の儀外儀は諭せん。心一つから人に諭す。諭すから、よう聞き分け。何名何人/\という、計り難ない/\。これまで通り来てあるところ、急ぐ一つの理をある。急いでは遅れる、と言う。急いでは遅れると言うて理を諭すれば、身は速やかという。
 深谷源次郎七十四才伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、銘々一人/\の心、一寸には分かるまい。銘々長の年限も経ち来たり、若きの至りの時より、順序運ぶ。若きのところまずまず十分タンノウと心を定め。順序若きの心からタンノウと心治めば段々身も治まりも付くとの指図と。
 深谷ハナ伺い。
 さあさぁ心得ん。一つの心を、理を治め。いかなる理いと思う。多くの中の理、まだまだ理、世界の理いか、諭そ/\。一本ものなれば十分のものやという理。一本まあまぁ少ないものは一本な/\/\。内々この理を聞き違てはならんで。よう聞き分けておかねばならん。
 二十一庄吉二十七才伺い(大阪府摂津国西成郡上福嶋村天地組一番世話係)。
 さあさぁさぁさぁ旬々の道を運んで一つの理上、この事との理を聞き分けて、遅い早いは言わん。何程若き何程経ったるは言わん。どうせこうせは言わん。日々段々内々の理上、助け一条の心をこれまで伝え来たる理。第一一つの事いうは、家業という理が第一。又家業芯という理がこれ第一。よういついつの理上を言わん。良き日を以て尋ね出るという。
 増田つね二十六才(郡山柳町三丁目)い。
 さあさぁ尋ねば一つの指図。段々と席順運んで来てあるところ、又楽しみ一つ十分楽しみ深きの理を諭しよ。内々楽しみ、銘々身上に深きの楽しみ、遠からず一つの楽しみ身上速やかとする。楽しみ深く楽しみ十分、一つの一日の日をある。その時楽しみ深きの理を渡そと。
 峰畑為吉妻まつ二十九才舌荒れ十日前より悩みにつき伺い。
 さあさぁ早く/\/\一つ身上の事情尋ね出る。内々十分であろ。日々一つ所々一つ名を下ろし、なれども銘々身上に於て安心ならんと言う。早く/\聞かせ。内々皆んな一つ心と案じてはいかんで。案じては案じの理を回るで。これから一つの道を通ろと、早く/\身上ありて心、身上なくてはどうも仕様ないと。この理を一つ聞かしてやるがよい。
 峰畑為吉伜長太郎三才願い(宇陀郡見田村講元)。
 さあさぁよう聞き分けねば分からん。尋ねるところ前以て聞かしてある話しの通り、皆な見えて来るのやで。今までは、善も悪も同しように連れて通りて来たるのやで。これからはすうきり分かるのやで。いかなる道を通るにも誠一つが頼りやで。誠は天の理。誠一つの決心早くに定めて貰いたい。うつるでも流行るでもあらせん。しいかりと理を聞き分けねば何にも分からん。
 村田五良平三十九才伺い(大和国式上郡河合村心勇講)。
 さあさぁ長い/\は一つの理いついつまでも、一つの理いついつも。席するも一つの理。何程早き遅きの理を要らん。さあさぁいついつの席、話々早き遅きの理はこら要らん/\。さあさぁいつの席で話し聞いて、遅き早きはこら言わん。もう一段の席、十分の理を聞き取りて、いつの席とも言わん。
 村田五良平三十九才伺い(大和国式上郡川合村講元)。
 さあさぁさぁ尋ねるところ/\、順々の席をして又一つの席を聞くところ、生涯の理を聞き分け/\。所々には理がなけねばならん。急くやない、急ぐやない。さあさぁ心一つにどんな理も渡す。さあさぁ精神。誠一つは天の理。受け取りたなら、直ぐに返やさにゃならん/\。さあさぁ誠というものは、一寸には弱いものである。なれども、さあさぁ内々には皆々心勇む日がある/\。いついつとも言わん/\。心勇めばいつとも言わん。直ぐ/\/\/\。
 森岡伝治四十四才(伊賀国名張郡安部田村講元、前に一応御伺内々)。
 さあさぁさぁさぁ一つ/\/\/\段々段々一つ/\国々国々弘めたるところ、さあさぁ一つ/\銘々言わず語らず一つの精神定めたるところ、国々一つ初めや初めや。まずまず定めた心生涯忘れぬようと、一つの証拠渡そと。どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍又三遍/\さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ。
 森岡伝治四十四才身上願い(伊賀国名張郡安部田村)。
 さあさぁ尋ねる/\ところ、いかなるところも心を鎮めてしいかり聞けば、分からんでなし。聞いて成る程の理を分かれば、一つの理も分かる。天理王命は五十年前からの道すがら。元々の理を聞き分けば、理も分かろうと。さあさぁ五十年前よりすうきり何にもないところより始め来てある。実を有るところ、なきところか、よく聞き分け。まずまず始め掛けたところ、さあさぁ何処其処の誰それ、学者智者やと言うでもない。何にも分からん女、何にも知らん女一人より始め掛けたところ、よく聞き分けてくれ。銘々又国に於てまずまず早く聞き分けて心改めて実々と心定めるなら、国の宝や。まず助けのため国のためと思うなら、内々話しを聞かして、まずまず内何かのところも伝えて、内々心実々に定めて、誠以ちて又々早く尋ねよと。
 森岡伝治母みな八十七才伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\/\、長らえてのところ治まるも理、治まらんも一つの理と思え。十分諭して居るやろ。さあさぁ一時ではない。なれども、よう諭せ。タンノウの理も聞かせ。十分なる理も聞かし、一時でない。よう聞き分けて、タンノウ一つの理も聞かしてやれ。十分タンノウの理も聞かしてやれ。これだけの理を諭しておこ。
 山瀬トヨ四十一才(郡山天龍講社)。
 さあさぁさぁさぁさぁ一人の精神、一人の精神、さあさぁ前々の席、さあさぁ一人の精神/\一つの理が治まる/\/\。さあさぁ早く/\/\いかなるも/\一つ聞いておけ/\。さあさぁ内々も、さあさぁいかなるも/\、さあさぁまずまずまず授け/\/\。さあさぁ重ね/\の理を渡そ。さあさぁ授け/\/\/\一つのこうのうの理を渡そ。さあさぁ授け/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これを三遍唱え又三遍/\三々々の理を渡そ。さあさぁ授け/\、しいかりと受け取れ/\/\/\。
 山田太右衞門三十五才五十日前より身上につき伺い。
 さあさぁ身上一条一つの理を尋ねる。段々のところ一つ/\の話も聞く。又尽すところに、どういうものと思う。今一時になるとは思うなよ。今一時のところ、余程一つが大層。余程大層の中に、安心一つの理も運び、それより実を定め。因縁一つの理もある。今一時なるとは思うなよ。難儀さそ、困らそ、という親はあろうまい。銘々心をよう聞き分け。何かのところも聞き分けて、内々一つの心も運んで、ようこの理を聞き分けて、内々の者運んでくれるようと。
 山本吉松二十一才伺い(宇陀郡西山村世話掛)。
 さあさぁさぁ尋ねる/\/\ところ、さあさぁさぁさぁいかなるところも聞き分け。何遍も一つのところ、若き年寄りによらんで。早く一つ治め/\。神一条の道いかなるも通る、いかなるも治めると、内々のところ何でも一つ治め。事情家業一つの事情第一、内孝心が第一。さあさぁ内々一つ成る程とは、一つ治め十分治め。いつとも言わん。内々澄む日勇む/\。早く/\。
 天野善七身上願い。
 さあさぁ身上一条一寸心得ん。何ぼでも速やかならん/\。何が違てあるのやら、どうで違てあるのやらと思うところ、さあさぁ日々心に掛かるところ、これだけの事早く速やかと思うところ、これだけのところから、尋ねるところより速やかの理を分かるやろ。堪えるに堪いられんというところ、早く聞き取りて分かろう。多くの中/\聞き取りて、まずまずタンノウ/\/\と思わりょまい。これ身の内のところに不足あって、タンノウとは思わりょまい。早く聞き取れ/\。
 天野善七願い。
 さあさぁさぁいかなるも聞き分け。成る程を聞き/\、理を聞き分けねば、身のところに何程の事も、この所拝み祈祷するやなし、世界は神の身体身の内貸し物、同じ借り物ならば同じ兄弟。そんならば親々のところ事情運ばんならん。矢張り理を聞くのであろ。タンノウというところ、タンノウというところ誠である。誠は天の理である。どんな不自由の者もある。それ同じ兄弟。タンノウというところ、これより外に何にも言うところない。
 天野善七小人身上願い。
 さあさぁさぁさぁよう聞き分け。さあさぁ一つ/\小人/\皆々咳が出る/\。内内のところよう聞き分け。内々の小人ところ何程願えども速やかならん。さあさぁどうせにゃならん、こうせねばならんとは言わん。精神運ぶところ、よう聞き分け。内々のところ、日々のところ一日尽せば、一日のところ千度に受け取る。小人のところ現われるところ、皆々案じる。そこで一つの理を聞き分けてくれ。一人の中子供もある。善もあれば悪もある。案じる事はない。三日の間一つ/\速やか/\というところ又今日も一つ誠運んだ。又一つ結構じゃと、一つ/\結構な楽しみを。又楽しみやと思うて暮らすよう。
 増田ならえ身上伺い(郡山)。
 さあさぁさぁ尋ねる一条、身上一つ一時身上迫ったが、どれが違う一つの理は勤め果て、十分銘々心に掃くに掃かれん事情、何かの事情、安心/\。さあさぁ上々掃くに掃かれん事情、何かのところ心の事情の理も休まるよう前々一つの事情掃くに掃かれん事情、又それから又一つ心一つ早く休まるよう。又々の道を以て又一つ、一度よい二度よい三度幾度のところ掃くに掃かれん事情、因縁ならば、世界の事情を見て、世界という因縁の理も分かろまい。なれど、何でもと思う一つの理、いかなる事情タンノウ事情、ならん事情掃くに掃かれん事情、事情は安心の事情タンノウの事情を、早く諭してくれるよう。
 明石関助伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、しっかり聞き分け。段々のところ聞いて一つの理をある。真実一つの理や。これまでのところこれまでや。内々順序道はこれ堅い。第一十分の理や。十分の理や。急いてはいかん。内々互い一つ、いついつ変わらん/\理を治めば、身も変わらん。いついつも理を変われば身のところも変わる。長く心変わらねば身も変わらん。一つの理で、まずまず遙かの心持って治めよ。
 明石関助四十四才伺い。
 さあさぁ尋ねる。尋ねるから聞き分け。神一条の道というものは難しいようなものや。難しいようで何でもない。他に尋ねるから聞かそ。心というものは、心定めるは、難しいようなものや。心に理をしかと治め。銘々一人/\世界理を見て心を治め。世界の事情見て治めとは、同じ神の子供。皆な心通り、身上に皆な心通り映してある。世界を鏡。そこで世界を見て理治めようと。タンノウ/\、それ日を切りて世上見てタンノウと心を治め。
 天野善七伺い。
 さあさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ心速やか/\との理、心速やか尋ねに出よと言うところ、そこに居る/\。尋ねば皆な分かる/\。これまで順序/\成る程とのところ、改めたと/\。どういう事も速やか分かると、もう一段内々へ伝えと。多くの中とそれぞれの理を分かる。ほんに成る程の一つに治めて、ほんに成る程と、これまで分からんなりに越して来たと/\。一段/\まだまだと。心に誠のうてまだまだとは思われん。一つ内々睦まじいというところ、この理を聞き分けば、何にも案じる事もない。睦まじいというは家内揃うが睦ましい。この理を聞き分けて貰いたい。
 天野善七伺い(好辻)。
 さあさぁよう一寸聞き分けねば、さあさぁ小人たるところ、よう難しいようを一寸どういう道とも分からん。小人たるところ、今のところ十分である。神一条というものは、何にも一寸一つで分かるもの。小人たるところどうせえでも癒る。本心さい聞き分けさいすれば癒るもの。何とも分からんところから、一寸この理を聞き分けて貰いたい。どうこうとは言うわん。不思議というものは、大きな事というもの。一寸に分かり難くい。一寸の事世上へ理を出したる。何かのところも理を出したる。成る程の思案定めて、理を聞き分けて貰いたいのやで。どんな者でも仮名ぁなもので理がある。一寸した理いを大きな理やで。自由自在という事は言葉で分かる。これが大きなやで。天のだめ。
 天野善七身上願い。
 さあさぁ身上一条一寸心得ん。何ぼでも速やかならん/\。何が違てあるのやら、どうで違てあるのやらと思うところ、さあさぁ日々心に掛かるところ、これだけの事早く速やかと思うところ、これだけのところから、尋ねるところより速やかの理を分かるやろ。堪えるに堪いられんというところ、早く聞き取りて分かろう。多くの中/\聞き取りて、まずまずタンノウ/\/\と思わりょまい。これ身の内のところに不足あって、タンノウとは思わりょまい。早く聞き取れ/\。
 天野善七願い。
 さあさぁさぁいかなるも聞き分け。成る程を聞き/\、理を聞き分けねば、身のところに何程の事も、この所拝み祈祷するやなし、世界は神の身体身の内貸し物、同じ借り物ならば同じ兄弟。そんならば親々のところ事情運ばんならん。矢張り理を聞くのであろ。タンノウというところ、タンノウというところ誠である。誠は天の理である。どんな不自由の者もある。それ同じ兄弟。タンノウというところ、これより外に何にも言うところない。
 岩崎新兵衞四十七才前々より胸息どしいにつき願い。
 さあさぁさぁ身上のところいかなる事情尋ねるところ、内なるところ、いかなる為えというところ、十分である。銘々身上事情日々通る/\。長い年限の道筋一寸思うところ聞き分け。一寸聞き分け/\。一寸一日/\送るところ、一寸忘れられんというところ、これ分からんであろまい。これだけ奮発する/\。どういうものと思うところ、よう聞き分け。年のところ思う理である。越すに越されんして、世上に見て分かる。そこで一つの思案してタンノウしてくれ。世界のところ見て、それから理を引き出せば、タンノウして。さあ受け取る、十分に受け取る。
 岩田ヒサ咳のところ助かり手頸の願い。
 さあさぁ身上/\、身上に一つ急く/\手を引く/\身の内を急く。身の内を急くやない。理を急く。手を引く。何にも手を引くやないで。何にもこれまでじいと治めて居ると思て居ると言う。なれども、身上からなれば一つの思案。何にも長くと治められんでない。身上より何かのところ十分のところ治めて、身上速やかなれば、ぼつぼつその道へ運べ。身上で皆な知らす。何か/\元より一つの理というものは、これというところなしに運ぶやろ。何かのところ急ぐ一つの理をある。何かのところよく思案。
 植田長三郎妻いし五十才陰暦四月三日より悩みにつき伺い(十市郡下村)。
 さあさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ身上一段のところ、心得ん。さあさぁ頼めども願えども、さあさぁよう聞き分けねば分からんで。十分定めにゃ分からんで。サンゲばかりではないで。さあさぁ尽せども運べども、一つの世界のところを見て案じるところは要らんで。いつの事やろう/\、案ぜ一つのところ心得てくれるよう。身のところで印なくば、案ぜるであろう。何も案ぜは要らん。身のところ十分諭してくれるよう。
 上原佐助三十九才ミツを東京へ連れ帰るにつき伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、第一一つのタンノウの理をある。成る程タンノウさして、成る程のところ、又今にどう、先にどうというところ、指図しよう。今一時と言わん。心一つのタンノウの理を、タンノウさして、又々タンノウさして、タンノウ一つ受け取るところある。タンノウさせば一日という日もある。
 上原さと長女ミツ十二才につき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情、尋ねから聞かそ。一日の心が定まらん。こうやろかという一日の日が定まらん事では、一年の日も定まろまい。まだまだ旬が早い。一度連れ帰りて、又々旬を以て尋ね出るなら、一つの指図という。




(私論.私見)