【明治21年】お指図2

 更新日/2018(平成30).5.28日

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 (7月)
 明治二十一年七月二日(陰暦五月二十三日)午前六時
 本席腹下るにつき伺い。
 さあさぁさぁ俄かに/\、一寸知らしおこう。身のところに一寸心得んから俄かに知らしおこう。あちらにもこちらにもざっと、一寸分かりた。第一世界の道、障りからどういう理も分かるところを、うっかりとしてはならん。第一世界のところでは足が痛い、手が悩む、痛いと言うたところが案じもない。第一世界のところでは俄かに腹が下る、痛む、と言えば、第一に色々急ぐ事はせにゃならん。さあさぁ前々より知らしたるところ、世上には色々に悟る者もある。第一のところに諭すれば、第一一つの理は、早く/\悟らにゃならん。遠く/\の理は、一寸世界の理。神の理は、さあさぁ一時ならん。一時の間にも、一時急ぐ/\ところは急がねばならん。急がいでも/\よい事を急いでならん。
 右につき、教会本部をぢばへ引移りの事を押して願い。
 さあさぁ談示の理を尋ねる/\。さあさぁ談示の理を尋ねるから、一つの理を諭す。世上の気休めの理を、所を変えて一寸理を治めた。世上には心休めの理、ぢばには一寸理を治める。ぢばの理と世界の理とはころっと大きな違い。世界で所を変えて本部/\と言うて、今上も言うて居れども、あちらにも本部と言うて居れど、何にも分からん。ぢばに一つの理があればこそ、世界は治まる。ぢばがありて、世界治まる。さあさぁ心定めよ。何かのところ一つ所で一寸出さにゃならん。さあさぁ一寸難しいであろう。どんな道もある。心胆心澄ます誠の道があれば早く/\。
 明治二十一年七月三日午前九時
 寺田城之助四五日前より腹下り又妹コウ並びに親両人共咽喉の病につき願い(この時寺田半兵衞お授け頂く)。
 さあさぁさぁさぁ第一一つ、第一一つ前々一つ身のところ、さあさぁ障りや、まあまあ障りや。一大事/\。身のところ速やかよう聞き分け。内に一つ事情、あちらが些か、こちらも些か。早く急いで一つもう一段。さあさぁいかなる事情、さあさぁ助け一条内々一つ、速やか一つを、神水として授けよう。水の因縁と言うて聞かそ。しっかり受け取れ、さあさぁしっかり受け取れ/\。あちらもこちらもどれだけの心尽す。身の障り心通りの身の悟り。案じは要らん。心おきのう指図する。
 明治二十一年七月三日(陰暦五月二十四日)
 本席の御障りにつきお指図。
 さあさぁさぁさぁ身の上一条、一つのたゞならん一つの事情。さあさぁいかなるところ尋ねるから、聞き取りて早く一つ定めるよう。どういう事を定める。さあさぁさぁ聞くよ。早く/\何でも彼でも、一つ宣べにゃならん。一つ急いで宣べにゃならん。さあ身の上から、一つ諭そう。早く一つ待ち兼ねた/\。何を待ち兼ねた。あちらへこちらへ違うて、どんとどんならん。一寸銘々一つ、一仕切りや/\。まずまずのところ、細く/\世界一つ。何と諭すや分からん。ぢば偉い事を言う/\。さあさあぢばの一つ/\の理急ぐ/\。何を急ぐ。些かなるところ理を始めよう。何の思案も要らん、思案は要らん。前々の理を一つ、かんろう台一つの理、何にも要らん。神一条の理治めば何にも要らん。通り来て今日はどうでも言わんならん。何でも彼でも聞き取りてくれ/\。世界の事は言わん。ほんの気休めの一寸どうでもこうでも差し抜きならん。どうでもこうでも分からん/\。初め分からん理を諭しよう。聞いて居て分からん。何にも難しい事言うのやない。銘々聞いて年々の日限、堅とう治めてくれるよう。又々の道もあろう。怖わいと言えば怖わい/\。すっきり取り払い/\の道、何遍も連れて通った。人間の道なら一度で止まるやろ。何でも初まりの理もある。この所の初まりの理とは、何にも知らん、身一つ何にも分からんところから日を送り来た。世上では安楽の道であろう。又々というところ追々と、どうでもこうでもという道運ばんならん。元始めた何の神/\勤めて始め来た。段々遅れ/\て、世上より成る程の理も下ろし、これで安心であろう。本部/\、あちらも本部。変わる出ける残る理と、かんろう台一つ、何にも分からんでない。出掛けたら見にゃならん/\。第一の理が分からん。大層であろう/\。よう聞け。何でも道を出さねばならん。まずまずこのぢば・かんろう台一つ、何でも彼でも運ばにゃならん。どんな道、世界の道、ほんの気休めである。発端の道、何か急いで取り掛かれ/\。
 押して、これまで本部、東京市下谷区北稲荷町四十二番地に設置有之処、おぢばへ引移りの事を御許し下さるや願い。
 さあさぁこれこれよう聞き分け、小さいものと大きなものと。小さい事は一人でもできるものである。大きな事というものは、一寸理を聞いても、この理は大き成るものである、という指図しておく。
 明治二十一年七月三日
 大阪小松駒吉長女あい身上障りにつき伺い。
 さあさぁどういう事を尋ねる。どういう事を聞くか分からん。心得まで諭す。皆な一名一人の理、生れ更わり、いつの理に定めという。心得まで。いつにどうと定めたるもの、心の理によって洗い替え。いかなる理も、大難小難という理は、よく聞き分け。聞いて一つの理で大難小難。よう聞き取ってくれるよう。
 明治二十一年七月三日
 真鍋宇吉口中痛み左の歯に、家内目かいに歯の痛み障り伺い(兵庫門口町)。
 さあさぁ聞き取れ/\/\。いかなる事も聞き分けねばならん。さあさぁ神一条の道は不思議な道。所々では事情一つの事情、所々で内々のところというものであろう。一時助けたいのは親の理。神の理は早く/\/\聞き取れ。一日の理成ると成らんとの理。さあさぁ世上見て、世界の理見て。神の理は助けたいのは一条である。
 明治二十一年七月四日
 山本源七身の悩みにつき伺い。
 さあさぁ銘々に身上一条の理を尋ねる。皆な同んなし一つの事情である。銘々に皆な心というものあるから、諭しておこ。右からでも左からでも同し事や。この理を諭しておこ。これ一つの理聞いて、心曇る。これならという理を右左の理のところ、疑いはこれまでの事。これからタンノウ。やれやれとの心治め。タンノウとは真の誠の心より出るもの。タンノウという心直ぐに受け取らんやならん。タンノウせねば切りのなきもの。この理をしいかり聞き分け。
 明治二十一年七月四日
 岩佐キヌ願い(元斯道会第五号)。
 さあさぁ長らえて早く助けを繋げ。身のところに不足なる。早く悟れ。人々諭して居る心、思う心と、違う。諭して居る心内に治まれば、身も治まろう。早く速やかと言うならば、諭して居る理を、内に早く治める。どうと、この理を諭してくれるようと。
 明治二十一年七月四日
 山田太右衞門身の悩みにつき伺い。
 さあさぁ願い通りの指図、どういう事を諭す。さあさぁどうも騒がしいと言うと、どんならん。そこで朝早うと言うのや。遠くの所より遙々運んで間違うてはどんならん。そこで朝早うと言う。そこでこれから願う者一人と取次一人と、二人はちゃ入れんで。真実の心運ぶのに、どういうものと思う。大抵の事情聞いて居るやろ。些かと思ても、大層の理がある。人間というものは、身の内借り物八つの埃り、この理を分かりさいすれば、何も彼も分かる。そこで、タンノウという理を諭してやれ。もう一段。
 明治二十一年七月四日
 宇野善助伺い。
 さあさぁ早く聞き取れ/\/\。さあさぁまずまずのところ十分運んで来てある。これまでのところどんな事も見て通り聞いて通り、日々何程の実々の理を運んでる。多くの中の理を見て、銘々早く心に悟らにゃならん、見分けにゃならん。どうしても、銘々身のところ速やかならん。軽きの事なら、そのまゝ通れる。重きの事なら、思わなならん。そこ思てタンノウの道を通れ。
 明治二十一年七月四日
 酒井佐吉三十二才身悩み伺い。
 さあさぁ銘々の身上、身上から事情、銘々から大抵の事情尽す。銘々の身のところの事情分からんと言う。何も分からんやない。一度聞いた事生涯と、心定め。一寸/\心変わりては、どんならん。銘々諭する理いと、銘々の身いと、この理を分からんや、何遍でも後い戻る/\。身は借り物、心我がもの。心を洗い、内々には芯というものがある。芯を狂えば、朝の晴天昼から曇る。曇れば晴らす、晴天以ちて働く親である。この理をよく聞き分け。
 明治二十一年七月四日(陰暦五月二十五日)
 松本忠七身上の障り、痰吐けば家中臭く又寒気の障り願い(摂津国莵原郡熊内村)。
 さあさぁ身の内のところ/\、さあさぁ事情一条尋ねるところ、さあさぁ聞いて一つ見て一ついかなるところ尋ねるところ、さあさぁ難しい事は言わん。いかなる身上の治まらん事はない。さあさぁ聞くよ一つの理がある。さあさぁ身上に一つ思案。さあさぁ難しい事は言わん。一つ理を諭す。人間には一つの理がある。直ぐに受け取る。直ぐに返やすも、さあさぁ内々早く定めて、さあさぁ早く/\。三日目には理を見よ。さあさぁ身上あって事情、身上あって幾筋の事情一つ、さあさぁ幾筋もある。天理王命というは誠の心なくばならん。ほんに誠という心、さあさぁ直ぐに受け取る返やす。さあさぁ早く返やす理を見てくれるようと指図しておこ。
 明治二十一年七月四日(陰暦五月二十五日)
 麻川与市三十日程前より身にあちらこちら障りにつき伺い(兵庫西出町)。
 さあさぁ早く/\、さあさぁ聞き取れ/\。長くの道である。日々どうも忘れられんと思うところ、心得ん身のところである。心得ん、不自由や、速やかならん。よう聞け。皆んな世界には皆んな道がある。皆な見分ける心持って、身の内心得ん。よう聞きて見分け聞き分け。所々あちらこちら長く信心の者もある。さあさぁこれで一つのタンノウ。日々のところでよう聞き分けてタンノウ。
 明治二十一年七月七日
 清水与之助身上の悪しきところ願い。
 さあさぁ身上のところに心得ん。何か身のところに分からんから尋ねる。尋ねるから聞かそ。よう聞き分け。万事一つの理を聞かそ。どういう理もある。よう見分けにゃならん。互い/\の心を持って、さあさぁどんな事も持ち込むで/\。これまで親が皆な通り来たる道、聞いても居る、見ても居る。皆な談じ合うて通りてくれ。大きい心を持って通れば大きい成る、小さい心を持って通れば小そうなる。親が怒って子供はどうして育つ。皆な親の代りをするのや。満足さして連れて通るが親の役や。皆な満足さして、元のぢばや親里やと言うて、満足して帰るのやで。どんな事も談示して満足さすよう。
 明治二十一年七月七日
 亀田へ所属替えの頼みに大阪へ前川菊太郎、清水与之助出張の願い。
 さあさぁ何かのところ万事という。皆な掃除して、神が綺麗な道を付けるのや。早く早く/\急ぐ。急いで運ぶよう。
 明治二十一年七月七日
 元斯道会門標の札について伺い。
 さあさぁ尋ねるであろ/\。一時/\のところ、門標遙々尋ねるから、表から入りても裏から入りても、真実の心を受け取る。真実の心持ちて談じ合え/\。表から入る、横から入る、裏から入る。真実の心一つを受け取るのや。早く思案を定めてくれるようと。
 明治二十一年七月九日(陰暦六月一日)
 桜井の富松猶次郎妻たみ身上願い。
 さあさぁいかなるところ、内々一つ、家内内々のところ、一寸/\障りや/\。速やかの理はないと聞き分け。どういう事聞き分けるなら、内々も理も治まり、日々のところも成るだけのところ運び、これは受け取ってある。どうせこうせは言わん。日々のところ、身のところに不足あれば、日々の不足あるからや。身上に事情あれば案じる。余儀なくの理であろう。まあ一つには助け一条の理を貰い、内々のところ、これで一つは/\思う。案じなく心違う。日々世上見て、一つの事情に理を見分け。案じる事は要らん。世上の理を見て、早くタンノウの理を治め。
 明治二十一年七月十日
 宇野善助娘こん十九才身上悩み願い。
 さあさぁ身の内のところ、何程願えども速やかならんというところ、これまでのところ、これまでどんな道も通り、あちらから眺められ/\、笑われた道を通り来て、これから真実の道を聞いたる通り、早く見にゃならん見せにゃならん。早く心定めてくれるようと。
 明治二十一年七月十日
 宇野善助五十三才あとの願い。
 さあさぁ順序の理/\、日々のところ心急がずして、長くの処遙かの心持ちて、日々のところにては、やれやれとタンノウの心持ちて、内々の処、まずまずタンノウ/\まずまず急えてはいかんで。たゞ日々にタンノウの心持ちて暮らすなら、鮮やかに日々治まるを、と。
 明治二十一年七月十一日(陰暦六月三日)
 本部をおぢばへ移転するにつき、奈良県庁へ届書にして宜しきや、又、願いにして宜しきや伺い。
 さあさぁ尋ねるところ、どれから行くのも同じ事。皆なの者世上から理に押され/\、そこで神一条の道聞き分けてくれ。何でもないところから段々道をつけて来てあるところ、前々より皆な伝えてある。そこで往還道は通り難くい、細い道は通りよい。皆なこの度のところ、本部の方へ掛け合え/\。どうでもこうでも神一条見せねばならん、見にゃならん/\。この度皆な世界から押されるから、一寸細い道を許したもの。どうでもこうでも一つの道通らにゃならん。そこで早く/\道を運んで了え。
 信徒総代の伺い。
 さあさぁ運ぶ事情には、一つの事情、そうと一つ事情、運ぶところには談じにゃなろまい。そこで早く、談示を取りて掛かるがよかろう。
 明治二十一年七月十一日夜
 遠州国分教会設立願詮議に及び難き旨を以て戸長より却下につき、再願の旨伺い(諸井国三郎身上障りにつき、遠州より手紙にて願い)。
 さあさぁ十分に運んで/\、これだけ十分に運んで、どういうものと思うところ、道をつくのは遅そなるで。そこで身に障りつくのをどういうものと。そこで、暫くじいとして居るがよい。
 明治二十一年七月十二日
 桝井伊三郎、梅谷四郎兵衞、清水与之助神戸行き見送りにつき願い。
 さあさぁさぁ遠くの所、同じ事や/\。理や。互い/\一つの心繋ぐ。互い/\一つの理を結ぶなら、速やか理も分かり来るという。
 明治二十一年七月十三日
 東京本局へ、奈良県への届を書し、添書頼みに行くにつき願い。
 さあさぁ何を急く/\という。この所世界の所から理を取る。世界の所から一寸理を取りて理を下ろす。ぼつぼつに何程の十分の理あるとも、こりゃ沢山なものや。何にも分からん。この所の理というは世界で分からん。分からんから、そこで、世界より一寸の理を引く。神一条の道を胸に治めて、世界の理を運ぶよう。まあ暫くのところと思う者もある。なれど神が入り込み守護をする。安心の道運ぶ。道だけ早く早く運んで了うよう。
 明治二十一年七月十三日(陰暦六月五日)
 大阪天地組総長茨木基敬、三島中山重吉宅にて腰の周り両手にて抱えられるようになりしにつき伺い。
 さあさぁさぁ尋ねる事情/\、花が咲けば同じ花が咲く/\。内々心を治め。心の勇んだ今日という日に、又々尋ね出るがよい。
 明治二十一年七月十三日
 平野トラにつき願い。
 さあさぁ些かなるところから一つの事情、些かならんというところ、早く聞き取れ。早く内内一つ、勇むところ/\、内々家内早く尋ねよ/\。又一つ急ぐ事情ある/\。早く事情ある。心磨いて一日一つ/\。早く一つの事情ある。
 明治二十一年七月十四日
 喜多治郎吉身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ身のところ一寸心得ん。どういうものであろう。さあさあ別段一つの理、案じは要らん。なれども早く聞かす。待ち兼ねたる、いずれの道聞かす事、一時一つ暮らす、俄かという。身上あって何たる事、やれやれ助かったる事もある。これこそいずれ知らそうまで運ぶ。遁るゝところもあり、身のところ一寸どういうもので、長らえて伝えるところ、まあ早く聞く。身のところ案じな。何か早く聞かすもの十分理で治めてある。内々これまで分かる分からん、人間の理、立ち越したる理、それぞれ道の理、十分の理を治めてある。前々内々やれこれでこそ。何かどんな難も遁れたれども助け返やす、遁るゝタンノウ早く取り聞かせ。一つのところ一つの事を聞き、内々治め早く聞かせ。
 明治二十一年七月十四日七時三十分
 山本伊之助身悩みにつき伺い(斯道会第四号)。
 さあさぁ尋ね出る/\。身のところ尋ね出る。なかなかのところなかなかのところである。長の道、長の月日である。銘々も早く、銘々もこれまで運び来てあるところ、もう程のう分かり来る。もう一段のところ、これまでのところ、もう一つ分かり来ると、内々のところも早く一つ定め替え。内々案じもタンノウの理を治め。銘々もタンノウの理積めば、内々もタンノウの理を積む。早く結び替え楽しみ替えて、あちらへ咲かす、こちらへ咲かす。枝から枝へ栄える。どんな花も咲く。あちらこちらも同し一つの色の花咲く。内々話し聞かしてやれえと。
 明治二十一年七月十五日
 平野楢蔵身上障りにつき、平野トラお授け順序の願い。
 さあさぁいかなる事情、一つ/\の事情、家内とも一つの事情というは、よう聞き分けてくれ。家内それぞれ大抵通り来たところにも、一つの事情定めて貰いたい。大抵一つは、決めても居るやろ。所々に一つの芯を治めて貰いたい。これまで運んだるところで、又々一つ/\通り来てあるところ、この度、夫婦揃うて、心一つに定めて貰いたい。家内のところ、一つの授けも渡さんならんように成りてあるところ、夫婦一つの心に定めて貰いたいと。又いつとも分からん。取次二人三人の出合うて、夫婦の中の道一つ、取次三名以て、一名一人でよいで。夫婦の中、一つ早く聞き取りて、いついつまでも仲好うと。
 明治二十一年七月十七日(陰暦六月九日)
 阿波国へ前川菊太郎、橋本清、平野楢蔵派出につき伺い。
 さあさぁ遠く所を運ぶ事、さあさぁ急ぐ事は急ぐ。今暫くのところは急ぐ事もない。さあさぁ暫く一寸の間やで。さあさぁ旬々の花、一つ/\運んで了うで。さあさぁ治めて了うで。さあさぁ同じ花、皆々持たすで。さあさぁ一寸暫く控えて居るがよい。
 明治二十一年七月十七日(陰暦六月九日)
 奈良講社の者、正月頃より二十名ばかり別派になり、学者を頼みてこの者に講元並に教職をも許しくれるや、さもなくば天理教会を潰し、又は平野楢蔵と論をするなどと言うにつき伺い。又平野も立腹致し居るにつき、論をしに行きても宜しきや、如何して宜しきやも伺う。
 さあさぁどんな者も皆な寄り来る。銘々我がものと思うて、花の色匂いを取る心が世界では分からんで。匂い取り兼ねる/\。人間心の色はどうもならん。さあさあ腹立てさすやない。銘々にこれをこうしてくれと言うやない。さあさぁ花の色、皆々銘々に、あの花の色はと言うて、さあさぁ皆々談示に寄り来るで。腹立てさゝぬよう。さあさぁ無理どんな事言うても、どんな無理言うても、何にもならせんで。さあさぁ言えば言う程言う者は言う通りに成る。腹立てんよう。さあさあ日々皆々その花の心に成るで。(右の如く世界広い道になれば、皆々花の匂いで寄り来るなれど、匂い取る事分からん故に腹を立てるのであります)
 明治二十一年七月十七日
 大阪近藤政慶の願い。
 さあさぁ身のところから身上ありて一つの事情、銘々一つ事情運び切れ。思うも事情、身に案じがありて、これまでというものでありて一つ事情、身は速やかと分かり、遠く一つの事情、何かのところも聞き分け。身は速やかと治まる。ちゃんと心治まれば、身は速やかという。一つ理コウノウ見よ。
 明治二十一年七月十七日
 深谷源次郎伺い。
 さあさぁ大抵一つの理はあろうと、これまでのところ静まれ/\と定め、一つの事情静か/\、多年静かの理治まる。同んなし一つの理である。そもそも一つの銘々の心使うては、どんならん。そこで、ひそかに一つの理を聞かして連れて通り、ひそか仁の道を通れば、互い/\手を繋ぎ道を通れば、一寸もう夜を明ける道である。十のものなら九つ半まで来て居る。皆なそれぞれも連れて通る道や。心速やかと早く定めにゃならん。
 明治二十一年七月十九日
 今川聖次郎身上願い。
 さあさぁ身上は事情尋ねる。見分け聞き分け。身上心得ん。十分理を運ぶ。幾重通う処、所々に十分の理を聞かせば分かる。一つの身上幾重サンゲすれど、どうであろう。一つの身上の理がある。心一つの身上や。身の内の錦は代々続く。第一心一つを治めよ。
 押して願い。
 さあさぁ暫くの道、いかなる事が間違うから、身の内一つの理や。心の錦や。まずまずの事情、長く通る、天然自然通る一つの道、日々急がしい。さあ世界から言うて来る。余儀なく運ぶ一つの道、理を運ぶ。一つの理運ばねばならん。前々の理を以て運ぶよう。
 明治二十一年七月二十日
 礒田源右衞門四十一才身上願い。
 さあさぁ身上から一つの事情尋ねる。身上に心得んの事情、どう思ても身のところ速やかならん。多くの中日々のところ一つ、多くの中一つ、どんな事見る聞くと、これが理。これを一つの理と、銘々心に治めおかねばならん。早く聞き取れ。どれからどんな事を聞くと、銘々元一つから心定めたところ違わんよう。元一つから枝初めからついてある。同んなし花が咲く。同し花同し匂いの理治まるという。
 明治二十一年七月二十日午前八時
 沢田善助娘よし二十一才伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、早く聞き取れ/\。余の儀外儀はない。内々一つのところ、これだけ尽す運ぶ中に、一つどういうものというところ、早く聞き取れ。どうでも案じる。十分内々も尽して居る中に、どういうものと思う理を聞き分け。朝の晴天昼から曇る。案じる/\思う中要らん。もう一段/\の理を分からん。親一つの事情なかなかのところを運び一つの理を治めてあるところ、銘々も早くと思う。銘々身のところ持ちて、早く改めてくれるよう。案じては案じの理を回る。助け一条の中に、どういうものと思う。早く聞き分け。仮名なるやろう。この理を諭しよ。最初一つの事情今一つの事情、内一つの事情、鮮やか/\、一時一つの心を定め。いついつまでの心を定め。心通りのこの守護を、十分のタンノウの心以ちて早く定め。日々案じるから一時ならん。早く聞き取れ。十分であると心定め。
 明治二十一年七月二十日
 中川文吉妻しな事情伺い。
 さあさぁ身上一条の理を尋ねる。しっかり聞き分け/\/\。聞き分けるなら、分かる。これまで度々の指図、早く聞き分けさせ。これまでなかなか道、段々道尽す。これで安心、中には今日か明日かと思うた日もあろう。ようよぅ一つの理が見える。長らくのところ、これまで一日の楽しみもなく、これから一つの事情身上に心得んと。身上心得んという理は、尋ねるから知らそ。早く何でもあたゑ定まる。治まる一つの理を聞き分け。早く一つ理取り直せ、聞き直せ。あたゑの理によりて、二人は安心に治まる。世上の理を見て、治まれば治まる。身上ありて事情、もうこれでタンノウの一つ。
 明治二十一年七月二十二日
 深谷源次郎伺い。
 さあさぁ定め事情理を治めたるところ、今の事情又々の事情、これ二つの尋ねるところ、暫くのところ、そのまゝじいと納まりて居るがよかろ。もう広くの道も出けようから、暫くのところ、そのまゝじいと納まりて居るがよかろうと。
 明治二十一年七月二十三日
 東京より届書の添書帰りて願い。
 さあさぁ願の事情、諭すところの事情、まずまず今まで運び来たるところ神一条の理はまだまだいかん。さあさぁ神一条の理は一夜の間にも入り込むなら、どうしようとままや。朝あちら向いて居るを、こちら向けるは何でもない。前々聞かしてある。何処へ頼むやないと言うてある。軽き/\の道許したるところ神一条の道はなかなか分からん/\。かんろう台の道は分かろまい。世上にては世上の道を知らそ。世上で矢来をしたようなものや。さあ矢来も十年二十年したなら破損が廻るやろ。あちらに一本抜ける、こちらに一本抜きに来る。判然とした指図やで。まあこれで安心と言う、安心という間が隙間やで。隙間より腐るもの。さあさぁ矢来も五年十年二十年すれば破損が廻る。一本二本抜く、抜きに来る。よう聞いておかねばならん。
 明治二十一年七月二十四日(陰暦六月十六日)
 本部神殿祀る所の伺い(上段の間より本席の台所を境とし、渡り家取払い建家新築の願)。
 さあさぁ始まり/\、かんろ台一条の始まり。日々の処理を以てすれば皆な治まるで。四方建物、一間四方にして、多く高くして危ないところ、じっと踏ん張りて居るところ、西へ抜ける、北東南四方抜ける理もある。高うして成る程というようにして、今のところほんのざっとして、どれからどれへ/\、一つ/\印を打ちて、今のところ何時取り払うても惜いないというようにして、一間四方天窓にして、まあざっとして、二つめどうとして印々、皆なのところにして印々、皆なの者入来るの印々、北の所今のところあちらからこちらへと思うなれども、よくよく思案せよ/\。思案治めそれぞれ尋ねるところ理である。それぞれ日々のところ運ぶがよい。まあ思案一時/\まあ一寸思案、追々の指図。今のところ普請ぢば一つのところ普請大層は要らんで。一寸しておけ。仮家の普請/\、仮家の囲い。これを尋ねた一つのものや、皆々思うやないで。元々最初一つの理より筆先にも知らしたる通り、皆々これも節か/\。一つのものもよんだが、どんな道も通りた者もあるやろ。理を見分け、高い低いの理はない。互い/\の理を積み重ね、この一つの話しいついつまでも続くようと指図。
  右お指図詰合の人々左の如く悟る。
 『四方へ抜けるというは往還の道の初、今日より運ぶにより、一間四方はかんろ台の地上を屋根抜き雨打たしの事、二つめどうというはかんろ台の南へ神前を祀り、かんろ台の北より南へ向かって参詣する事、上段の間のこれまで祀りある分、取り払うと中山会長仰せられしも、お指図は二つめどう、矢張り上段の間これまで通りに祀る事』。
 明治二十一年七月二十四日
 田代兵蔵四十七才身上願い(近江国甲賀郡三大寺村)
 さあさぁ身上一条理を尋ねるから、一つの指図しよ。人間というものは皆な借り物。この理を分からんや何にもならん。身の借り物八つの埃り一時分からんやならんで。どうせこうせえとも言わんと。身の借り物何を悪いと指図すれば分かるで。成ろとなれども、人間というものは心というものある。そこでどうせえとも言えんで。身上ありて心あるもの。身上のうては心に思う事もでけよまい。まずまず誠日々のところ第一。内々のところ、誠という理を治まれば、自由自在と。成る程の内や、成る程の人やなあと言う。銘々誠の理を映るからや。どうせこうせと言うわん。たゞ心次第との指図と。
 明治二十一年七月二十五日(陰暦六月十七日)午後五時十分
 大阪天地組総長茨木基敬同年陰暦六月五日三島中山重吉宅にて、お手入れを頂きし事述べし時のお指図。
  さあさぁさぁ尋ねる事情、さあさぁこれまで長らくの道のところ、幾重の道も通り、又一つ十分身上自由自在、生涯一つの何分理ある理を運ぶ。運べどもたゞ一つの理により、自由自在の理、自由自在、一日生涯しっかり一つの心治め。一日の日を助け一条のため、自由自在。一日助け一条一つコウノウ理渡そう、授け。あしきはらひ助けたまへ天理王命、三遍づつ三遍三三三九度。
 明治二十一年七月二十六日
 梅谷四郎兵衞百日も前より、肛門夜になると痛み、又は痒くなるにつき伺い。
 さあさぁ身上一つに変に心得ん。身の障り一つの理分からん事情尋ねるところ、さあさあ今までの道あちらの障りこちらの障り、一つ/\分かりたるところ、さあさぁ変に心得ん。身には左程にも思うような事はない。なれど少し/\の身の悩む理は心得んところ、さあさぁこれまでにどうでもこうでもと言う。心一つ受け取ってあるところ、さあさあ世界の理に押され、どうでも凌ぎ難なき世上の理によって、一寸つけたる道は細い/\道やで。世上では大層な道と言う。さあさぁ一寸ついたるところ、今までにもある道、今までにもなき道は神一条の道、さあさぁ何でも立てねばならん、立てささねばならん道。さあさぁあちらの理、こちらの理も運び、表道裏の道を通り、さあさぁこれでと思わんよう。さあさぁその心得で何事も運びくれるよう。さあさぁ身上の理、変に心得んところ、どうでも/\、さあさぁ長らくのところではないで、暫くのところ、さあさぁ現わすで/\/\。
 大阪明心講分教会の願い。
 さあさぁまだまだ一つ。今一時何からでも同じ事。さあさぁぢば一つ同じ木や。互い/\この理上以て、さあさぁ早く治めてくれるよう。
 明治二十一年七月二十六日
 清水与之助帰宅の願い。
 さあさぁ一両日のところ、早く一つの理。なれど内々の事情もある、それぞれの理もある。早く/\運んで、又々早く/\運ぶよう。
 明治二十一年七月二十八日九時
 山田太右衞門弟安治郎二十五才身上願い。
 さあさぁ身上一条の一つの事情尋ねるところ、いかなるも聞き分け。まずまずは一つの心運ぶ。内のところも一つの心運ぶ。身に不足一時ならんでない。何程日々尽すと、何サンゲえと速やかならんから尋ねる。難儀さしたい親はない。助けたい、可愛との親の心なれども、心に不足あるから身の内の道具に不足をでける。助けたいが一条のところ、成るだけ運んで居るのに、身のところどういうものと思う心、一寸治めておけ。人間借り物思うようにならん/\というは、借り物の証拠。多くの中の理を見て、銘々も一つの心定め。この理を早く聞き取りてくれるようと。案じは要らん。案じては案じの理を回る。世上見て理を治めと。
 明治二十一年七月二十九日
 上田いそ願い。
 さあさぁ順序諭するところ、しっかり聞き分けねば分からん。長らえて一つ/\旬々運ぶところ/\、まずまず理十分にある。さあさぁそれより一つ内々の理、家内それぞれ一寸心得ん、身のところ心得ん。又心得ん一つ理、いかなるも聞き分け。取り直せ。諭する十分、それより定める。どういう理定め暮らすところ、年々不自由なき、段々尽す一つ理を聞き分け。内々十分指図聞く、一つ聞く。いかなるも見分け聞き分け。聞いても、これまでの理大抵人間身の内借り物聞いて居る、又諭するところ聞いて居る。世界中々一つ理、人間残らず借り物一つ理、一軒理、世界の理、この理を聞き分けられねばならん。身どころあちらが不足する、どういう事、世上一つ理がある。内々一寸身に不足、世上理身の一寸不足、世上が鏡、いかなるも借り物、心我がもの、心通り鏡に映してある。見分け聞き分け、それより聞き分け。内々借り物、心我がもの。同じ借り物、世界中多く借り物、内々何人借り物、世界因縁/\、不足/\映してあるが、前生内々借り物なら、世界難儀不自由なら、その身ならタンノウが誠、誠一つ天の理、この理を聞き分けてくれねばならん。タンノウやれやれ成る程世上見ればタンノウ、この理内々理が分かれば速やか、言葉で聞いて身が速やか/\。直ぐと内々直ぐと、心澄むと一日目は早や/\。
 明治二十一年七月三十日
 上川孫兵衞願い(元斯道会十七号講元)。
 さあさぁ神一条の道を通れば、多くの中なら大きな心持ちて通る心第一。どうせこうせとはこれは言えん。言えんというは、銘々の心を働かす。世界の道理の理を聞いても又速やかとならん、と世上多くの子供速やかと育てんならん。世上難儀の道の者もある。成る成らんとんと成らん中身の不足なる。難儀のところの思案するようの理を早く伝えてくれ。
 明治二十一年七月三十一日
 中台勘蔵願い。
 さあさぁ何か一つの事情、何か一つの理早く聞き取れ/\。これまで多く中々、長くの道筋/\。今一つ長く一つの事情、何かのところ治まろう。しいかり聞いて来れば分からんでない。この所神一条、五十年以前からの元の理を聞いて心に治めよぅなら、成る程の理も治まろう。天理王命と称するは一つの宗旨である。天理王命と元一つ称するは天の月日である。元一つ始めるは女一人である。元よく聞いてくれ。長々元一つ分からなんだ。まだまだほんの一寸の初まりである。危なき道や/\思えども、何にも危なき道やない。何ぼ往還道でありても、心に誠のうては通れようまい。心に誠一つさいあれば何にも危なきはない。楽しみ一つの道やある、と諭してくれるよう。
 明治二十一年七月三十一日
 今川聖次郎身上につき願い。
 さあさぁ尋ねるから知らそう。身上一条にどうも心得ん。知らそう。多くの花、元があるで。花が咲く。花が咲くで、花が咲くで。匂いもある。さあさぁ花の色もいろいろにある。元があるで、いろいろに咲く。その匂いがある。さあさぁ匂いがあるで、根がある、との指図。
 明治二十一年七月
 平野楢蔵願い。
 さあさぁ身の障り/\。第一一つ/\、皆んな一つ聞き分け。尋ね出る理がある。今一時は世界中という。どちらやろ/\、一時始める/\、いつの事やと思うて居る。あちらの国に一つ、あちらの所に一つと、どうもこれまで聞かしてある/\。遅れ来てある処々、年が明けたら、ろくぢと言うてある。なれども、皆な案じてどんならん。扉を開いて、世界をろくぢに踏み均らすと言うてある。扉を開いて、世界をろくぢに踏み均らしに廻りて居る。なれども皆んな、案じてどんならん。筆に記した通り、皆な出て来るのやで。遅れてあるのや。皆な心定めて居るなれども、心に一寸掛かれば案じてどんならん。これ皆んなよう聞いておけ。扉を開いてろくぢに踏み均らす、と言うてした通りに、皆な踏み均らす。速やかと踏み均らさにゃならん。ほんに成る程と言う。そこで一寸/\身に障る。案じる事はない。ゆうくりと心を治めてすれば、身の障りもすうきりない。
 押して、普請の願い。
 さあさぁ心おきのう。さあさぁ勇んで一つ委せおくと。
 明治二十一年七月
 植谷浅次郎願い。
 さあさぁ心鎮めて聞け。一時一つの理を分からなんだら、銘々のためにもならん。人のためにもならん。しいかり聞け。どうやろこうやろと、銘々に理を聞き分けて諭してくれ。まあ一寸には大層。内々にもこれではどういうものやなあ、という心に持たずしてくれ。不自由さそぅ難儀さそぅという親があるかないか、よう尋ねてみよ。思案せよ。
 (8月)
 明治二十一年八月二日
 大阪島文助身上の障りお指図。
 さあさぁ身上に事情あって、心得んところより尋ねる。尋ねるから聞かしおこう。銘々から身上あって事情あると分かりて、又人に諭すようと、先ず世上に理ありて諭す。どういう事、助け/\と言うて運ぶ者ある。鮮やか一つの道を通るようと話してくれるようと。助け一条には、速やか鮮やかな心なくては助け一条と言えんと。何時どういう道があるやらと。そこで銘々よりそれぞれへ伝えて安心さして、それよりどれ程の働き見るやら分からん。これよく聞き取りて鮮やか一つ道という、心定めて出にゃならん。
 明治二十一年八月二日午前八時伺
 宇野政一身上悩みにつき願い。
 身の障り/\、直ぐと癒るは身の障りと。何ぼうでもならんは、身上一条の事情から思案して、元々最初一つ天に一つ、掛かり一つの心思い出して治め。天然自然の道やと聞いて心に治めば、分からんでないと、この理を諭しておこと。
 明治二十一年八月二日午後五時
 刻限御話し。
 さあさぁさぁ余の儀外の儀でないで。さあさぁ万事一つの事情改める。これしっかり聞き分け。さあさぁ日限の刻限、さあさぁ日々の扱い何かのところ扱い、さあさぁ事情によって尋ねるによって、日々の刻限によって一つ改める。さあさぁ事情すっきりと幾人ある中、深きの理を治めよ。さあさぁ尋ね一条から知らさにゃならん。さあさぁ一つの事は、さあさぁ日々に替わる、何名入り替わる。一寸出越し居る。一手に筆に書き取って、日々のところ不都合の事ある。さあさぁ互い/\契り結んだ理を以て深き理運ぶ。これまでは日々の運ぶ事、銘々一名一人あちらから頼む、又あちらで話し合うて、一寸一日のところを幾人、それぞれ事情あって、今日は銘々のところは何名幾人幾名と、それよりも深きところの事以て運ぶ。又それ一寸一つの事情なれば、まあまぁ銘々一人だけの事情なれば、銘々深き身の内の悩む事情、さあさぁ事情という話し、一つの理、事情これ聞いておけ。又銘々縁談これ一つの事情、銘々聞かしてある。又一つ普請、又一つ先々の事情を渡すには、一度二度三度先ず渡すには、又一つには伺い一つ、密そかに/\。一日の日に渡す者もある。又一つにはコウノウと云うは渡す事情、又々多くの中の事情は又変わる。ざわざわした中ではならん。静かに/\。さあさぁ取次一人でしっかり分かる。又一つには取次一つ、又一名一つしっかりと。さあさぁ深きの事情と言えば、先に説いて世界は助け一条。さあさぁ尋ね一条の理は一人で日々のところ、さあさぁ十分の理を諭して洗い取りてから。事情あらば通さんとは言わん。
 押して、深き事情という処、梅谷四郎兵衞より伺い。
 さあさぁ一言話しておくで。さあさぁ前々のところ、一つ余儀なく一つの理上、余儀なく深きの事情という一つの事情、深きの事情は尋ね一条、さあさぁ深きの事情は別段席立てゝ、尋ね一条事情深き事情と。又々一つの深きの事情は、又々一度二度三度まで返やし。又々三度/\返やして運ぶ事情、又深きの理上尋ねるなら渡そうという、事情も聞かしておこう。
 明治二十一年八月二日午前八時伺い
 宇野政一身上悩みにつき願い。
 身の障り/\、直ぐと癒るは身の障りと。何ぼうでもならんは、身上一条の事情から思案して、元々最初一つ天に一つ、掛かり一つの心思い出して治め。天然自然の道やと聞いて心に治めば、分からんでないと、この理を諭しておこと。
 明治二十一年八月三日
 大阪島文助小人力松足の伺い。
 さあさぁまあ一寸一つ珍しい事を聞いたと直ぐに治まりた、身も治まると。又心得んと言う、いつまでもと言う。今のところない。前々よりのところ成りたるところと、それを今のところ、これ程尽すのにと、これなあ治り治りたらなあと、これさい治りさいしたなら、これさいなあと曇る心は、誠に言えんと。これさいしいかりと聞き分けて諭してくれるよう。どういう道があるやらと。そこで銘々よりそれぞれ伝えて安心さして、それよりどれ程の働き見せるやら分からん。これよく聞き取りて、鮮やか一つの道と言う。
 明治二十一年八月三日
 永井藤平(遠州新庄村周旋方)
 さあさぁ助け一条のため、一日の日は生涯の理を渡そ/\。さあさぁ、悪しき払い助けたまへ、三々々の理を受け取れ/\。さあ渡そ/\/\。
 明治二十一年八月四日夜
 本席身上のお指図。
 さあさぁ小さい事言うでないで。よう聞いておけ。この屋敷元々一つの理を聞いておけ、よう聞いておけ。さあさぁいかなるところよう聞けよ/\。どういう事何言うやら知れん。何とも屋敷所理、住むも理なら、居るも理、屋敷一つの理聞けよ。誰が言うとも思うなよ。元一つの理は元の屋敷の理を聞き分け。悪う思うなよ。何時どういういかなる思案もせにゃならん。人間の心は要らん。さあ人間心はすっきり要らん。日々一つの指図貰う。世上にはこれ助け十分/\いかなるところ聞いて、世界にてどうでも神は一つの道を付ける、神一条いかなる道も付ける。どういうところいかなる道も聞いておけ。早く/\聞き取れ。いかなる事もよう聞け。どう成るにも聞かにゃ分からん/\。
 明治二十一年八月四日午前八時
 白藤常松。
 さあさぁ一度の席/\と言うてある。遠くの理がある。一度は何度も向かう。誠真実と心治め。内々孝心という心定めば、何と言う者なきものと、心をしいかり定めて、一日生涯の心と授けを渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍/\又三遍さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ。
 明治二十一年八月五日(陰暦六月二十八日)
 本席身上願い。
 さあさぁ何を知らそ/\、一日も早く/\知らさにゃならん。さあさぁ一日も早く早く/\何を知らそ。あちらもこちらも、身の障り、病むところ、身の障りを見分け。どういう事も、早く/\知らさにゃならん。どういうも、何でも彼でも、前々のところ出にゃならん。入り込むところへ尋ねにゃならん。さあさぁ一時ならんところから、経ち越し来るところ、一寸世上の理に押され、世上のところには一寸の道つけてあるところ、まずまず今までの道、もうじゃろか/\、待ちて居る者もある。早く/\十分運ぶ事、為す事、理に外れてある。一寸細々細々の道が許してあるところ、ころりと扱う事が間違うて、間違うてある。一時早く/\急くところ治め。世界より押されんよう、早く/\早く治めて了え。それが細々の道治め。細々の道でも名がある。細々の道でも、破ってみよか。世界には何処に/\刃があるや知れんで。一寸細々の道でも心がある。今度の道はなかなか強いで/\/\。
 明治二十一年八月五日
 本部をおぢばに引移りになりしを以て、東京の本部を出張所と改め当分の処御許しの願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、一つの所に軽き名を下ろし、段々の道に運び来たる。当分やあるまい。暫くのところである。互い/\の理を以て運ぶよう。
 明治二十一年八月五日
 上原佐助より同人宅に於て、分教会設置致したく御許しの願い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、所々と言うてこれまでのところ、最初は一つの理である。又、段々の理ある。段々の道に委せおこう。最初より思て通った道であろう。段々の道のところ/\、何処や/\談示/\、段々の談示に委せおこう。互い互いの理であろう。互い/\の談示に委せおこう。
 明治二十一年八月六日
 刻限御話し。
 筆々々に記せ/\。さあさぁどういう事を知らせおくなら、段々と席を替え席を替えて、順々の理を委せて、長く通った取次の理によりて働くと。真実の理によって働くのや。真実のところ尋ね/\。尋ねたら聞かそう。取次の理によって働く。天の理や/\と尋ね来る。取次親の使いなら、親の代わりや/\。親の代わりならどんな仇でも、仇にして隔てゝくれな。三十日掛かる者もあれば、十日掛かる者もある。そのまゝ分かる者もある。取次に理を委したるから、二度三度洗う。取次に委したら親の代わりや。親の代わりなら隔てゝいかん、隔てしていかん。二度三度洗うて三十日掛かる者もあれば、二度三度と言うて、二月三月又一箇年掛かる者もある。皆な心の理によりて早く治まる者と、遅そなる者とある。取次に理を委せば、取次よりしかと、締まりてくれるようと。
 明治二十一年八月六日(陰暦六月二十九日)
 桝井伊三郎身上伺い。
 さあさぁ毎夜のところ尋ねるところ聞き取れ。早く/\聞き取れ。道を日々のところまで知らしおき、これまでのところ知らしおき、前々に知らしおく。身上一つのところから知らしおく。どんなところも、いかなところも知らしおき、世界の理知らしおく。銘々の身上から何程のところといえども、いかなるところといえども、日々に運ぶ道筋が、陰日向になりて、裏表になりて、運ばにゃならん。裏へ廻りて表へ出て運ばにゃならん。
 明治二十一年八月六日
 清水与之助身上につき伺いし指図により、播州講社を巡廻す。
 さあさぁ遠く/\の所、身上にてどうやろう、こうやろうと思て居る者もある。なれど遠くの所にて分かり難ない。講元/\と言う、講元というはこうのうの理を以て講元と言うのや。遅れてある者もある、又一度で聞き分ける者もある、二度三度で聞き分ける者も、一月二月で聞き分ける者もある。一箇年掛かりて聞き分ける者もある。段々理を渡さにゃならん。取次/\と言う。取次は親の代わりや。親の代わりなれば遠く所分かり難ない。伝えにゃなるまい。聞かさにゃなるまいという。
 明治二十一年八月九日朝
 遠州諸井国三郎伺、前々よりの分教会設立の儀につきお指図。
 さあさぁ前々聞き取りて居る。一つの理は何ぼうでもならんと言うてたのは、さあさあ皆々神が抑えて居るのやで。ぢばをちゃんと治めて、それからあちらこちらへも始め出すとの事、今度は生涯末代やで。そこで神が抑えて居たのやと。もう一寸抑え。今度の暫くは、長い事ないで。もう一寸の間、今度始め出したら、世界は皆皆決まりてあるのやで。

 (一本左の如くあり)

 
さあさぁよう聞き分け。前々より聞かしてある話通りに成るなれど、今暫くもう一寸暇が要る。今度は今までと違うて、もう一寸と言えば暫くの間やで。さあさぁ今までにも成るなれど、成らん成ると言うて居たのは、皆々神が抑えて居たのやで。さあさぁぢば一つすっきり治めて、それより今度はぢばから出すのは生涯末代やで。そこで、暫くのところじっとして居るがよい。この事それぞれへも伝えておけ。
 明治二十一年八月九日(陰暦七月二日)
 親様よりお授けを受けなさる人に、諭しある事を傍にて日々取次致し、銘々もその理を写したき願い。
 さあさぁ心うっとしいてはどうもならん。うっとしい日には何をすれども速やかなる事でけん。この理を一つ聞き分け/\/\。又晴天の日の心を以て何事もすれば、晴天というものは何をすれども、速やかな事がでけるものである。世界中曇りなけねば気も晴れる。速やかなるものである。銘々も心よりコウノウという理をなけねばならん。晴天の如くの心を定め。この理もよく忘れんよう。
 又一つの理。
 さあさぁ順々の道の理を運んで、助け一条の理を聞き分けるのが一つの理である。
 又、
 さあさぁ遠く所は、一度何度にも向かう。心一つの理によって、互い/\の誠の心が助けのこうのうの理である。この世の親という理は銘々の二人より外にある理はあろうまい。その親を離れて何処で我が身が育とうか。親という理が外にもう一人あろうまいがな。皆々々聞いておけ。神の話しは見えん先に言うのが神の話しや、親の話しや。さあさぁこの話しの理を忘れんよう。神の話しというものは、聞かして後で皆々寄合うて難儀するような事は教えんで。言わんでな。五十年以来から何にも知らん者ばかし寄せて、神の話し聞かして理を諭して、さあさぁ元一つの理をよう忘れんように聞かしおく。さあさぁそれで段々成り立ち来たる道。
 又一つの理。
 さあさぁ人間の誠の心の理が人の身を助けるのやで。さあさぁ人の誠の心が我が身助かるのやで。皆々銘々もこの理を心から聞き取りて、我が身が助かるのやで。
 明治二十一年八月九日
 遠江分教会再願の旨七月十一日のお指図により見合わせ居たるところ更に再願の伺い。
 さあさぁ前々に伝えてあるところ、何かのところ、聞き分けにゃならん。どういう事を聞き分けるなら、これから先のところ、段々に道をつける。前々の道を聞き分けにゃならん。世界の道も十分の道も通し来た。一つ屋敷の理を治めて、それから先には皆なそれからそれ、段々と治まる。一つ名を下ろすなら、末代の印しと成る。この所、名を下ろして一つ定める。これでこそと、世界から成る程の者やと言うであろ。そしたら神が持って行くで。それまで皆な抑えてある。神が皆な抑えてあるのやで。さあさぁぢば一つの理治め。ぢばよりそれぞれ治め。世界の理を見て神が持ちて行くで。皆な理を見て持ちて行くのやで。それまで真実を尽せ。皆な理を見て、神が一時に、どっちもこっちも皆な持ちて行くで。一寸のところ、今度はほんの一寸の事やで。それまでじっと皆な控えて居よ。神が持ちて行たら、直きやで。まあまぁこんな事やぁったか、不思議やなあ、自由自在。と言うで。神が皆な抑えて居る。さあさぁと言うたら、神が皆な持ちて行くで。もうちいとの間やで。よう聞かしておけ。
 明治二十一年八月十日(陰暦七月三日)午前五時
 桝井伊三郎身上の障りにつき伺い。
 さあさぁさぁ今までに聞かしてある。一つ内に理を早く/\/\/\治め。今までとは違うで/\/\。ぢばへ/\。(但しこれはおぢばへ御引き寄せの事)
 明治二十一年八月十日(陰暦七月三日)
 大阪梅谷四郎兵衞借家造作代三十円普請四十円程かゝり、家主より十五円にて買取るとの事につき伺い。
 さあさぁすっきり/\/\。今の苦しみ先の楽しみ、今の難儀は先の楽しみ。さあさあすっきり/\/\。
 明治二十一年八月十日
 大阪船場島文助足障り追伺い。
 さあさぁ事情尋ねる/\、指図一つの事情尋ね返やす。さあさぁ同じ一つの尋ねるなら、何遍でも尋ねるなら、分からんから何遍も尋ねるがよい。又々心得んから事情知らそう。さあこれまで銘々事情と分かるやろう。さあさぁ銘々一名づつ心定めて、皆んな助け一条で寄せてあるところ、皆んなどういうものであろう。さあさぁどういう所から尋ねに来るやら、さあさぁ銘々又一つ何時にどういう一つの所があるや分からん。銘々大丈夫の心定めて、これで一つ安心という。心定めてさあさぁ安心という事情治めて、まあその理上を皆んなに諭してくれねばならん。銘々案ぜるところもなきよう。さあさぁどうもならんという事早く悟らにゃならん。
 明治二十一年八月十二日
 鳴物に出る人につき伺い。
 さあさぁさぁさぁ尋ねるところ/\、事情に事情以て尋ねるところ、鳴物一条のところ、まずまずこれまでのところ、さあさぁまずまず鳴物の理、これまでのところ前々一つの理は、さあさあ前々一つの身上、障りあっては鳴物の理が分かるまい。さあさぁ前一つ鳴物の理は合わせたるところ/\、さあさぁ鳴物の合う合わんというは、世界で言う事である。さあさぁこれまでに合わせたるところ、さあさぁ元々一つの理に治めたるところ、さあさぁ一日の日ならば、さあさぁいついつまでもの道である。なれど世界応法の一日の日なれば通そ。さあさぁ後々の理とあれば、さあさぁ身上に一つの理があれば事情ある。心に誠あれば、さあさぁ世界の理と、一日日の事ならば、さあさぁ通そう。
 明治二十一年八月十三日
 松村吉太郎東京出張所に於て、両手指先痺れ身上苦しむにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる/\。長らえて一つの事情、身上一つのところ心得ん/\。どういうものであろう。身上一つ判然と思うところ/\。里元一つの所思うように思て居る。一つ戻りて運ぶ。一つ一度戻りて運ぶと身上のところに一つ事情ある。ほっとに思う/\いつまでもと思う。一度戻りてタンノウの事情、又運ぶと遠くの所、どういうもの、あこはどうでもと思う。運ぶ一つ事情、里々結構やと運ぶ。あの者と思て居るやろう。なれども余儀なくして身上の事情あれば、又々の事情と諭しておこう。
 明治二十一年八月十六日(陰暦七月九日)午前
 梅谷四郎兵衞小人八月十三日(陰暦七月六日)より夜一時頃障り、それより二三日の間同じ障りにつき伺い。
 さあさぁ事情何でも尋ね/\。事情何にも小人のところ、身上にどうか/\思うやろう。早く聞き取れ。一時と思えば一時、どうか/\尋ねにゃならん/\。尋ねるから一つの事情皆んな知らそ。今までにどのよな道も通りて、段々の事情以て、誰にどうとは言わん/\。皆な世界で/\言うて、世界の事情は何でもない事や/\。道のところ日々のところ日を定めるやろう。一日の日定めるなら深きのところ分かる。皆な案じ案じ、皆なこれは神の話し、聞いたるところ未だ/\互いに思いようで、皆な話して治めておかねばならん。皆な初めから聞こうか/\と言う者もある。そこを聞こうかと言う者もある。話するには何にもならん、分からん者には深きの事を言うのやない。さあ話し伝えるには伝えようがあるで。誰に聞こか/\。誰に聞いても皆な同じ事と、一時皆なに話しやい、どれがどうか/\分かり難ないから、身のところへ皆なのところで堅い心で待ちて居る者もある。初めどういう理上ある。さあさぁ毛上掛けるのはこの理もて話しの理を諭し始めという。どれが初めの理や分かろまい。毛上掛けるには、どれへ先毛上掛けようが、種を下ろそうか/\。この理が元や/\。刻限どういう/\、皆んな分からせん。尋ねるから聞かさにゃならん。さあさぁ刻限というなれども、皆々見えん先に言うのやで。この理をよう聞き分け/\。見えてからこんな事と言うてはならんから、さあさぁ刻限/\と言う。又一つには内々のところも聞かしおき、今までに話し聞いた理や。内のところ何処からどういう事を言うて来るやら分からんから聞かしおく。聞いておかねばならん。一寸内へ戻るなら聞いておけ。話しを繋ぎやい、皆なそもそも出けではどんならん。これはこうこぅと言うて固めおけ。
 明治二十一年八月十六日
 増野正兵衞左の足指手首痛み、咽喉悪しく腹痺れ、左の肩咳出で障りにつき伺い。
 さあさぁ身上に一つの事情、又々の事情、日々の事情、又々の事情、日々の処々、辺所、所を変えて身のところ心得ん/\。遠くの所、まずまずのところ一つの事情、これまでの事辺所一つの事情、いついつまでやない。順々の道を来れば変わり来る。まずまずまずまず。
 明治二十一年八月十七日(陰暦七月十日)
 梅谷四郎兵衞大阪へ帰宅につき指図。
 さあさぁ事情尋ねるから知らそ。さあさぁ助け一条、急がしい/\。中に一つ片づけば又一つ、さあさぁ助け一条急がしい/\/\。これも助け元や台や理や。さあさぁ助け一条は天然自然の道、天然自然の道には我が内我が身の事を言うのやないで。天然自然の道は、長らえて長く通る事が、天然自然と言う。天然自然の道通るには、難儀な道を通るので、先の楽しみと言う。今十分の道通るのは先の縺れと成るのやで。さあさぁ天然自然の理、この理を皆なに聞かして楽します。さあさぁ先々長らえて天然自然の理を待つ。
 明治二十一年八月十七日
 大阪近藤政慶の願い。
 さあさぁ早く聞き取れ/\。これまでのところ、これだけ早く/\銘々だけ急ぎ、これだけ一つ/\、あちらも思うように成らなんだと思うて、尽したこの心十分受け取ってある。これから一つ助け一条のため、証拠を渡そ。どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍三遍又三遍、三々九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ。
 明治二十一年八月十七日
 大阪近藤政慶熊本行きの伺い。
 さあさぁ遠く所の一つの世界/\、これまでのところ段々尋ね/\。これまで言い言い、段々のところ、一時どうせいとは言わん。まずまずのところ一寸暫く、一寸暫く一つのところ、見てほんに成る程というところ見て、今一時のところ暫く、もう暫くのところ暫くの心治め。もうろくぢ/\という道、今にも成り来る。一寸暫くじいと治めよ。
 明治二十一年八月十七日(陰暦七月十日)
 麻川与市身の内手の指先しびれ左足歩むと重く相成るにつき伺い。
 さあさぁ銘々身上一条事情いかなるところもどうであろう。尋ねるから聞かそ。聞いて速やか。案じてはいかん。分からんから尋ねる。尋ねるから聞かそ。助け一条に諭す。諭すところに、身は心得んというところ、案じるところ分からん。知らそ。皆な身は貸し物、不足の物貸してない。心通り身に映る。身上のところ成らん。成らんでない。この理を聞かそ。世上見て、一つの事情よう聞き分け。内々満足。話し聞いて、直ぐ身は速やかなる理を聞き取れ。早く聞き取れ/\。
 明治二十一年八月十八日午前
 加納福松身上伺い。
 さあさぁ尋ねよ/\。尋ねにゃなろまい。些かなる事聞いて、一つの事情聞いて思て通り来てあるところ、日々尽すところ十分受け取るところ、先ず/\どういうもので身ところ心得んというところ聞き分け。これまで助け一条の話しを聞いて通るところに、身のところに心得んと思て、心に理も治まるやろうと、助け一条に真実と心に早く定め/\。身も治まろうと聞いて、身は速やかなれば理も治まろうと。身は速やかとなれば、理を直ぐと、心真実定めば身は直ぐと。
 明治二十一年八月十九日午前七時二十分
 松田源蔵二十才身上伺い。
 さあさぁ尋ねる一条/\、身上にて心得ん/\というところ以ちて尋ねる。何かのところ内内のところ十分であろう/\。中に身上に心得んというところ、速やか一つの事情や。内々一つの事情や。最初一つの事情や。よう思案を定め。身上のところに心得んところありて、どんならん。早く身の速やかという。早く聞け/\。
 明治二十一年八月二十一日
 深谷源次郎伺い。
 さあさぁ一度一つの理を聞き分け。これまで段々の尋ね。銘々の聞き分けの理を以ちて尋ね。先ず/\尋ねに、まずひいそと/\身を治めた。あいたは治まりてありて、世界から抑えてもしてある。前々に伝えてあるところ、大きい聞き違えである。五十年以前からの理を聞いて、心に治めて通れば、何にも不足ない。真実の心を治めて通れ。ようよぅの理を聞き分けて、真実一つの心と定め。一手一つの心と談じ合い/\、いついつまでも安心合いで、世上一般に広くして、安心一つの道を通れば、何にも不足ないと。
 明治二十一年八月二十一日(陰暦七月十四日)午前八時
 上田善兵衞三十六才願い(大阪市東区南本町三丁目大阪天地組)。
 さあさぁ長らえて/\一つの事情これまでの事情、よう早く聞き分け。身上に事情内々に一つの事情、早く聞き取りて、いかなる事やと思うかな。これまで真実尽したるところ、十分受け取りてある。これまで陰なり日向なりして運んで来て、早く改めてくれ。身上を親のものやと思う。一つ二つ三つ、さあさぁよう聞き分け。陰から奮発、これから道も見える。これまで陰からの奮発で働きながら、奮発しながら、道を分からんなりに通り来て、道をすうきり分かるから、すうきり改めて貰いたいと。世界の道は、これまで分からん。道はこれまで。これまでのところ成るだけのところも尽し、十分運べたるところまで/\、十のものなら七つ分かりて、三つ滞りてあるところ、身上のところ何にも案じる事は要らん。これまで十のものならもう一つ、これまでのところ、陰ながら運びたるところ、十思う一つ、一日千日度と聞かしおこう。
 明治二十一年八月二十二日(陰暦七月十五日)
 鴻田忠三郎我が身の事につき願い。
 さあさぁ銘々一つの事情の理を尋ねる。身上に心得んというところよう聞き分け。身上不足なる。聞くに聞かれん/\。聞くに聞かれんやない。銘々一つ分からんところありての事、一日なれば又一つと思う。案じ一ついろいろまでも一つの案じ、一つの理を通る。又々いつまで/\もと暮らすようと、これまでも聞いた。銘々はこれまでかいな/\案じる心違うから、まだまだ長くの心でタンノウと一つの心で暮らせ。銘々これではという心出さんよう。タンノウ一つの心で暮らすがよいぞ。
 押して願い。
 尋ねる一条に理を分ける。何にもならん者に、聞かしても何にもならん。尋ねるところ一つ見分け聞き分け、一つの事情。
 明治二十一年八月二十三日
 平野トラにつき願い。
 さあさぁさぁさぁ一時願うところ、席を別々、先に知らしてある。席を返えし。
 平野トラ願い。
 さあさぁ静かにで、一つの席を改め/\。余の儀外の儀は言わん。実々の真を定めに、内々一つ/\十分の理を諭してあるところ、出越してのところ、理を治めてあるところ、まずまずのところ、内々のところ、これはいつからやなあと/\忘れ、内らを一日生涯、一つの心を授けを渡そという、授け。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍/\又三遍、九遍の理を授けよ。さあさぁ受け取れ/\、さあ受け取れ。
 明治二十一年八月二十四日
 村田長平身上に事情ありて願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、諭したる事情を以て、小人のところ思い掛けなき小人の事情、どういう事情しいかり聞き取って、そのまゝにて一つ治めたるところ、内々どういう事である。時々日々又々一つ実正思うところ、中に一つの日々という。どういう事、こういう事が兄弟夫婦、又々暮らす中、どちらこっちにも掛かり事情、一つどういう事である。夫婦中妊娠一つ中、それぞれ段々三才までの事情、三才までなかなか大抵、尋常なる者である。内々定める母思え。どういう事であろう。年を取りたるところ、長らえて道筋、どんな所も、埃りの中も通り楽しみ事情。身の障り案じる。内々事情夫婦の中、又々暮らす中、因縁の事情、これより長らく、内々思うように行く。一つの理指図通り治めにゃならん。そこでよう聞き取って、小人にいついつも同じ一つの事情、何時なりと一つの席を許すによって順序の理を治めてくれ。
 明治二十一年八月二十五日
 平野トラにつき願い。
 さあさぁ身上に心得ん、心得んから尋ねる。一寸理には、大望/\ならば、大望だけの心定めにゃならん。一名一人の理、立つも一つの理、立たんも一つの理、銘々の心ででける。どうもうつして、何か頼む/\との心を持ちてという。
 明治二十一年八月二十五日(陰暦七月十八日)
 内田太平四十才(吉野郡志賀村世話掛)。
 さあさぁ一時さあさぁさぁ助け一条一つの事情、一日生涯一つの事情一日生涯一つの心に、コウノウ渡そ。どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍/\又三遍さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ/\。
 明治二十一年八月二十五日
 田中久治郎。
 さあさぁ尋ねるところ、十分理を話してあるところ、事情/\助け一条の事情、一日生涯一つの心にこうのう渡そ。助け一条のため心の実々にコウノウ渡そ。助け一条のためコウノウ渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍/\又三遍さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ。
 明治二十一年八月二十七日午前六時二十分
 石井市松二十七才(伏見)。
 さあさぁ所々互い/\一つの理、一日の日い生涯一つの心、助け一条のため理を渡そ。どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍/\又三遍さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年八月二十八日
 土佐卯之助改めて事情願い。
 さあさぁ段々尽し長らえて一つ事情、元々に聞いたる話し、国所に一つの理もなけらならん。日々の理を追い、順々の理を追い、こうのうを渡しおこう。さあさぁ授けを/\。悪しき払へ助けたまへ天理王命、これ三遍唱え、又三遍、又三遍、三三の理を授けよう。しいかり受け取れ、さあ受け取れ。
 明治二十一年八月二十九日
 増野正兵衞咳、腹の痺れ伺い。
 さあさぁ皆々身上尋ねる/\。銘々にまずまずの理を治めるところ、皆々まずまず代わりや/\。さあさぁまずまず、さあさぁ銘々楽しみの事情。
 押して今一時代わりで御座りますかと願い。
 さあさぁ尋ねる、皆々さあさぁ、身上に事情に障りある。銘々長くやない/\。さあさぁ一時一つの理はなるまい。順々の道急ぐ。早く/\一つの理を治めにゃなるまい。退屈してはならん/\。よう聞き分けねばならん。退屈しては。
 明治二十一年八月二十九日午前七時
 山田太右衞門伺い。
 さあさぁ尋ねるところ/\、順序の道を分かりてあるやろ。三度の席/\分かりてあるやろと、早く一つ/\花は咲けども/\、色は一つ/\匂いは一つ、早く急いで一つの席い。
 明治二十一年八月三十日
 清水与之助昨夜痢病の様に十遍ばかり大便へ行きました、腹も少々痛みますにつき願い。
 さあさぁ事情に一つ大変、いかなる事情、身上に心得ん、身上にずつない。さあさあ聞き取れ/\。まずまず一日の事情を定め出るであろう。銘々も一つの理を治め/\、一日も早く治め。銘々も遠くの理がない。いかなる所、何処に因縁がないとは言えん。頼まれば聞こう/\。何にも焦る事はない。又々の理もある。遠くには事情ないとは思われん。近くの所と思わぬよう。この事情を知らしておこう。
 明治二十一年八月三十日
 永尾たつゑ身の障りにつき願い。
 さあさぁさぁ尋ねるところ/\、さあさぁ小人/\/\と言うたとていかなるところ、事情のあるところの理を聞き分け/\。さあさぁさぁ小人/\/\待つところの理もあろう、待った理もあろう。さあさぁ小人事情、尋ねるからさあさぁ小人待ったるところ、さあさあ元々の因縁、さあさぁ所々は分かろまい。さあさぁさぁ生れ更わり/\、さあさぁ小人遠く所、日々の処々、ぢば一つに事情は、さあさぁ若きところの、さあさぁ母の母、三代先の母。
 明治二十一年八月三十日(陰暦七月二十三日)夜
 本席娘両人の事情につきお指図。
 さあさぁ今までは親子の契りも結び、繋ぎ来たるなれど、さあさぁ銘々に心通りに通してやる。さあさぁ女が一人や二人で、この屋敷の日々の事情が送れるか、運べるか。さあさあ小人/\は十五才までは親の心通りの守護と聞かし、十五才以上は皆な銘々の心通りや。さあさぁよく聞け。明日より三十日間、席をあちらへと、こちらへと出て行く程に。さあさぁ真柱呼んで来い/\/\。
 右につき、中山会長出席御自身にて御伺い。
 この屋敷は鏡屋敷と言うは、心でもう言おうか出そうかと、心の底で思う事、この屋敷で、罪という。罪はすっきりと思わんよう、作らぬよう。心で心罪作っては、人を育てられるか育つか、寄せられるか/\/\。よく聞け。明日より三十日と日を切り、席を連れて出る程に。神が三十日と言えば三年とも分からんで。さあさあその後は一日二日三日の事情は治まるが、神は心罪という心罪すっきり嫌い。
 中山会長お詫び御願いあり。
 さあさぁお受けをせよ/\/\。
 中山会長より御願い。
 さあさぁ明日より罪という罪は一寸の事も聞かすな/\。銘々の親が言うとは思うなよ。世界中の親が言うのや。何処に隔てはない程に。この席は三才の小人の心と定めてあるのやで。その席の理を治めとある。三才の心の理を以て尋ねかた、その心で尋ねる願う事なれば速やかなる。どのよな事も、生涯の理も諭そ。さあさあお受けの理によって、暫くはじいと止まる。
 明治二十一年八月三十日(陰暦七月二十三日)午前七時
 松尾芳松。
 さあさぁ助け一条のため、所々にも理はなけらならん。コウノウの理を渡すに、よく聞き分け。十分の十分渡す。一度渡せば、神は取り戻さんで。銘々より落さんようと。さあさぁ授け/\、どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍/\又三遍さゞん九遍の理を授けよ。しいかり受け取れ。
 明治二十一年八月三十日(陰暦七月二十三日)午前八時
 松下房蔵身上伺い。
 さあさぁ所々コウノウ渡すところ、よう聞き分け。身上に事情ありては、渡すところ行かん。話しを聞かし、十分実心定まり、速やかと治まれば、いつとも言わん。順序/\が第一。
 明治二十一年八月三十一日(陰暦七月二十四日)
 前川菊太郎東京出張所勤につき上京の儀伺い。
 さあさぁ前に一つの指図、一日の日を定めて理を諭そう。どういう理を聞き分け。余儀なくの理を運ばにゃなろうまい。一々聞き取りて、ちゃんと一時に定めにゃならん。定めの理を以て、理を定めて掛かりて勤め、勤めが第一身の勤め、この心を定まれば、何にも危なきはない。心の勤め身の勤め、さあさぁ何時なりと運んで来るがよい。
 明治二十一年八月三十日(陰暦七月二十三日)午前八時
 田口豊太郎長男満好身上伺い。
 さあさぁようよぅ聞き分け。尋ねるから理を諭そう。助け一条には、よう聞き分け。実を尋ねば実を知らそ。内々のところ分かり難ない。早く/\聞け。因縁一つの理を聞いて、因縁一つが治まれば身は速やかなものである。鮮やか以て、又々一度。




(私論.私見)