(1月) |
明治二十一年一月三日午前八時 |
深谷徳次郎十八才願い。
さあさぁいかなる順序尋ねるところ、心一つである。いついつまでも明かきの心、若い年寄りによらん。まだまだという心を誠や。さあさぁ内々へそれぞれ明かきの心一つ、いついつまでも明かきの心治め。何処までもまだまだと治め。それぞれと心治めよと。 |
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明治二十一年一月三日午前十一時四十分 |
増田亀次郎(郡山柳町三丁目)。
さあさぁさぁさぁさぁ待ち兼ね/\、さあさぁさぁさぁさぁ早く/\/\/\/\さあさぁさぁさぁ段々それぞれ順序の道/\早く/\/\/\急いだ道、さあさぁ一日/\一日生涯。さあさぁ受け取る/\/\。さあさぁ受け取れ。さあさあ授け/\/\、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年一月五日 |
上原佐助の願い。
さあさぁこれで身の障りどうでも治らん、不足なるというは、まあ順序を聞き分けねばならん。助けるまでは一寸の事、順々道がある。一時今のところ諭しおく。銘々一人のところ、又々困るところ早く/\思えども、何事も順序道ばかりで理運ばん。この理を心治むるところ違う。皆な人間心を運ぶ。一箇年限聞き分け。いつまで治まる。見るまで見ん一つ心段々皆々理を見て、見えてあるところより、銘々心の弛み、これ身の内障り。一時成る成らん、順々治まるところ治まる。これはどう成る、身が迫る、堪えられんとなれば、一つの理聞かねばならん。いついつまで身のところ不足、いかなる理を磨かねばならん。道のため人を助けるため、所々一つ暫くのところ、順々の道理を定めるなら、治まる治まらん不足聞き分け。道の中の定め、成る成らん処々銘々運び来てあるところより直して、これはどうなるところと、腹中に思案。皆々心一つのサンゲやで。心のサンゲ一つの思案、段々一つのコウノウ出す。一時理を見る弛む。心弛み銘々一人の一つの理を以て、見えてありながら、心の弛み先々理をば運びたる効能理。何処にこういうところ、助け一条それぞれ聞かす理、成る世界を見て思案。身上堪えられん、定めるところ、治まるところの治まる道の試しというは心に助けねばならん。成る心同じ心を定め。何かところそこそこ定め一寸道。 |
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明治二十一年一月七日午前十二時四十五分 |
粟田卯之助三十四才胸の悩みにつき願い(元斯道会周旋方)。
さあさぁ身上一条のところ尋ねるところ、聞いて理を聞き分けねば何にもならん。どういうところも皆なよう聞き分け。皆々兄弟と、これ一つ治めてくれ。外には何にもないで。誠一つ外には何にもなきもの。この理を一つ治め。又々道を以ちて運ぶ。 |
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明治二十一年一月八日(陰暦十一月二十五日) |
松村吉太郎おぢばへ参詣お指図。
さあさぁ尋ねる一条/\、十分一つ聞き分けば十分よし。神一条の道一寸難しいようなものや。一寸も難しい事はないで。神一条の道こういうところ一寸も聞かしてない。天理王命というは、五十年前より誠の理である。こゝに一つのところ、天理王命という原因は、元ない人間を拵えた神一条である。元五十年前より始まった。元聞き分けて貰いたい。どこそこで誰それという者でない。ほん何でもない百姓家の者、何にも知らん女一人。何でもない者や。それだめの教を説くというところの理を聞き分け。何処へ見に行ったでなし、何習うたやなし、女のところ入り込んで理を弘めるところ、よう聞き分けてくれ。内々へも伝え、身の内貸し物や、借り物や、心通り皆な世界に映してある。世のところ何遍も生れ更わり出更わり、心通り皆な映してある。銘々あんな身ならと思うて、銘々タンノウの心を定め。どんな事も皆な世上に映してある。何程宝ありても、身の内より病めばこれ程不自由はあろうまい。自由自在心にある。この理をわきまえ。又々内々のところ、銘々のところにも速やかの日がある。銘々ほんと思うた事あれば尋ねに出よ。 |
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明治二十一年一月八日 |
平野トラにつき願い。
さあさぁ身のところに忘れるに忘れられん一寸障り、これまでのところ心定めという。道も一つ洗え、どういう道もつく。これまでのところというも、サンゲいできてある。銘々のところ、心すうきり洗い切れ。さあさぁあたゑというところにあたゑと願い、何時なと願い通りのあたゑ、どういうあたゑと思う。一人二人というところ、人間というもの、貸し物、借り物、自由ならん貸し物ならば願い通りどうでもならん、と言わん。 |
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明治二十一年一月八日 午前八時三十分 |
山本源七三十九才伺い(元斯道会周旋方)。
さあさぁ心の順序の理を尋ねるところ、よう聞き分けてくれねば分からんで。真実と運ぶ尽すところの理聞かそ。尽すところに順序の理がありて、諭するには、一つの台をなけらならんで。銘々に誠の理を治めて、世上へ伝え。自由自在は誠の心にある。この理を治め。銘々まだまだとの心を治め。誠の心あるからまだまだと思う。誠やで。人が貰たと言うても、銘々まだまだ言う。誠積み重ね、それ十分の理をやろ。一寸の諭してやろ。 |
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明治二十一年一月十二日(陰暦十一月二十九日) |
春野ゆう身上の伺い(増野正兵衞の妻いとの母)。
さあさぁ身のところ尋ねる。一寸の身の不足、願えども聞けども、一つ判然の理分からん。多くの中一つ指図、世界/\、一つ指図思う。一国限り一軒一人限りの理、心掛かり/\のところ、身は速やか。実一つの理を尋ねる。順序何がある、よう聞き分け。頼む願う理がない。何でも一つの理を案じる、何程でも案じる。幾重残らず、神の守護何程、助け一条。難儀さそう、不自由さそう神はない。銘々一つ一ついかん。一そうもう一つ、一つの理がある。どんと一つ据えん。世上見てタンノウ、この心一寸治めてくれるよう。又や/\一つ心を運んで安心心定めるで。理を見にゃならん。 |
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明治二十一年一月十二日 |
桜井の富松猶次郎願い。
さあさぁ尋ねる事情、一度一つ身上正しく運び、道々助け一条という理聞き、一つ心早く聞き分け。多くの中に一つの理、所々一つの事情、それぞれ尽すところの理受け取る。又一つ助け一条一つのコウノウ、一つの心治まる。一つの理分からんという理聞き分け。難しいは言わん。どうせいとは身の借り物、治まる、治まらん、真実誠助ける心、誠の心あれば内々一つ十分の理治まれば、内々は一つの理が治まる。多くの中に、それ尽すところ、成る程なあの人、成る程の理、それぞれ銘々誠の心、世界一つの心、自由自在、内々睦まじき、成る程定まり一つの理という。いつとも言わん。ほんに今日なと心勇む。ほんになあという一時尋ね。 |
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明治二十一年一月十四日午前九時 |
福住宗治(第四号)。
さあさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁよう聞き分け。所々随分所々一つ成る成らんの所より一つ運ぶ。これまで段々通り、通り難くいところ、段々道をつく。伝え難くい段々道つく。授け渡しておこ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍三遍さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年一月十五日(陰暦十二月三日) |
松村吉太郎おぢばへ参詣再度お指図。
さあさぁよう聞き分け。幾重どうとの話し分かる。成る程の話し、三度は三度の理を分かる。五度は五度の理を分かる。どうでも理を成る程分からんではどうもならん。何よの所へも理を運べば、銘々も成る程と運べば、身は速やか思えば、内々話し成る程。内々身のところ尋ねる。成る程理を分かる。又々内々気を勇む。さあさぁ速やかというところ尋ね出よ。 |
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明治二十一年一月十五日(陰暦十二月三日) |
岩佐キヌ伺い(元斯道会第五号)。
さあさぁどんな者もこんな者も居る。妬む/\。どんな事を言うて来ても、じいと静まりて居れば独り静まる。何程の邪剣出しても、悪を出しても、悪は続かんと、心を治め。 |
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明治二十一年一月十六日 |
桜井村世話方富松猶次郎願い。
さあさぁさぁ尋ね出る/\ところ、一日の日以ちて尋ね出よという。善き心以ちて尋ね出るは、これは善き事と、二と三とや、待つ/\の理やと。何処そこにも一つ/\の理をありたそうなと。銘々元々は一つの理である。なれども銘々はないないとの心。十分の所へ、十分入れてやろうと。いつとも言わんと。内々速やか、身も速やかという。一日の日、一度又々尋ねよと。 |
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明治二十一年一月十九日午前九時四十分 |
加藤留吉(西面村)。
さあさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ長々々々々々々々さあさぁ長くのところに一つのところ分かり難ない理である。天然自然の道段々分かる。これより助け一条の理。助け一条はこれからや。今日一日の日を忘れんよう授け渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三々の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年一月二十一日(陰暦十二月九日) |
久保小三郎お授け頂戴願い。
さあさぁ運ぶ順序、これより一つの心、さあさぁ十分心定め。さあさぁ授け渡す。しいかり受け取れ。悪しき払ひ助けたまへ天理王命、と、三遍づつ三遍。 |
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明治二十一年一月二十一日 |
富松猶次郎伺い。
さあさぁ所々早く一つの理をなけらならん。早く一つの功をなけらならんと、互い互いの助けやいと。さあさぁ助け一条のため、一つの証拠を渡そ。さあさぁ授け/\、どういう授け、悪しき払ひ助けたまへ天理王命、と、三遍三遍、三三の理を授けよ。しっかり受け取れ。 |
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明治二十一年一月二十一日(陰暦十二月九日) |
増野正兵衞願い。
さあさぁ身上心得ん。身相違あってどうでも心得ん。いかなる理も聞き分け。日々理も聞き、多くの理を悟るところ、又出て来る、変わる理を諭するところ、どういうところ、これだけ聞きたるだけ心治められる。よう聞け。一日/\日は経つ。日々年を経、さあ一日/\聞き分け見分け、朝一日辺土変わるところ、一日の日、銘々日々、日心得んという。見分けられねばならん。どれ居んどれがいかん聞くところ、多く人に思案、みなみのところ不足なる、聞いて道思案、身どころ、一日/\やれやれ一日に伝えるところ、それそれ心がある。身どころ心得ん。尋ねどんと分かり難ない。一日の日、それ通る。銘々それ通る。どういう聞き分け、胸大き安心、銘々どうしようや、こうじゃない。神一条一度指図、ちゃんと心定め、残らず連れて通さにゃならん。 |
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明治二十一年一月二十二日(陰暦十二月十日) |
増野正兵衞帰る際伺い。
さあさぁ心に掛かり、幾重の理を見る。これでは幾重よう聞け。一つ道分かる。主一つの理を聞いて、どういう理も早く治め。心おきのう早く/\。 |
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明治二十一年一月二十二日 |
深谷源次郎伺い。
さあさぁ随分ひいそり/\ひいそりして居るところ、十分聞こえてあるで。段々心の理をある。誠の理いは、年々年々立ち来る。急えてはいかん。天然自然の道である。 |
親。
さあさぁ十分/\/\/\/\の道である。そこで何かのところタンノウさして、もう僅かの間やで。 |
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明治二十一年一月二十二日 |
深谷源次郎願い(元斯道会願上、おつとめに集談の時)。
さあさぁさぁ尋ねるところ、まだ一つ/\多くの人段々/\理を寄せるところ、まずまず暫くのところ、まあ狭ばいと思うところ、どうして居ても、楽しみあるもの。何ともなくして理を集まる。細い/\ところから、細々から、理を大き成る。世界を狭ぼうして、心を大き持て。狭ぼてもだんない。広うても、空ら/\ではどんならん。広う広う思うて、楽しんで居よ。独りでけて来るで。 |
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明治二十一年一月二十二日午前七時二十分 |
山本源七三十九才(元斯道会周旋方)。
さあさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁ助け/\/\一条/\。さあさぁいついついついつまでも、一日の日い生涯忘れんよう授け渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年一月二十三日 午前八時 |
礒田源右衞門(元斯道会二十一号講脇)。
さあさぁ所々さあさぁ助け一条のため渡そ/\。受け取れ/\/\、天理王命、三遍ずつ九遍、渡そ/\。しいかりと受け取れ。 |
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明治二十一年一月二十三日午前八時 |
中林寅吉(元斯道会二十一号講元)。
さあさぁ尋ね/\るところ、さあさぁ助け一条/\授け渡そ/\。しいかりと受け取れ/\。天理王命三々九遍。 |
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明治二十一年一月二十三日 |
梅谷たね身上願い。
さあさぁ身のところ指図よう聞き分け。分からん。どんな事こんな事、今の道、理をよう聞き分け。ずつなみ人間何遍話し伝えてある。幾重話しても、伝えても、銘々心で心、心できる。それで印がある。何遍尋ねても同じ事、よう聞いてどういうもの、銘々思うやろう。何にも思やせん。何にも思やせんにゃ印ありゃせんで。急き居る/\/\でならん。あちらが悪い/\、こちらが悪いというのは、これをよう聞き分けねばならんで。心で思う通りに障りつくのやで。急くから咳が出る。この理を覚えてくれねばならん。そこで一つの理を諭し聞かせておく。子供機嫌好い時に、何にもやろ、これもと思うやろう。その日のところ、折々思い出すであろう。親のためには皆な子、神のためには同じ子供、一寸も違やせんで。子供機嫌好き遊びあちらにやり、どうかすると又かいやもう/\/\、子供/\どうもならんという。小人/\心年取れたなら、年取れど心よう聞き分けくれねばならん。どう思うても同じ事や。どう思うても二三年も忘れかたと思うような日もあった。なれどしゅじつ/\というもの、忘れようと思うたて、忘れられるものでない程に。その道日が通り経ちたなら、何でも神の思うようになるのや。この屋敷一つの証拠がある。 |
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明治二十一年一月二十三日(陰暦十二月十一日) |
桜井 富松猶次郎妻たみ身上障り動悸につき願い。
さあさぁ尋ね一条の理をよう聞き分け。一つ理を見て、神一条の事何て祀らして居る。事情よう聞き分け。身の内借り物聞いて、一寸の理聞き分けねば分からぬ。何ぼ信心するとも、理が分からねば分からん。世界中同じ人間、身の内一つ不足なる。世界が鏡、身に心通り現われ、見るにも見られん。皆んな心通り現われてある。銘々もよう聞き分け。タンノウ一つ理を聞き分け。誠一つ。 |
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明治二十一年一月二十三日午前八時 |
礒田源右衞門(元斯道会二十一号講脇)。
さあさぁ所々さあさぁ助け一条のため渡そ/\。受け取れ/\/\、天理王命、三遍ずつ九遍、渡そ/\。しいかりと受け取れ。 |
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明治二十一年一月二十三日午前八時 |
中林寅吉(元斯道会二十一号講元)。
さあさぁ尋ね/\るとろ、さあさぁ助け一条/\授け渡そ/\。しいかりと受け取れ/\。天理王命三々九遍。 |
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明治二十一年一月二十四日(陰暦十二月十二日) |
増野正兵衞建家売却店を止め転宅の伺い。
さあさぁ一つ事情尋ね、見える分からん。幾重事情、又候一度二度、いつの理にはなきものや。どうせこうせとは言わん。さあさぁ尋ね事情、まあ一つそれ夜明けるなら、一つ十分何心なく夜明けまで。銘々どんどんと定ざかならん。治まる事情と、これなら一つ心、どうせこうせとは言わん。一つ治まり安心し、何ぼでもいかなるところ、どうなるも一つ定め、さあさぁ心勇むなら、早く事情。 |
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明治二十一年一月二十六日午前九時 |
深谷悦次郎身上願い。
さあさぁ心得と思う。一寸一つの理がある。聞き分けねば分からん。身のところ心得んというと思う。身の事もあるまい。どういう処理どうしたら、これだけ尽す身が何で。聞き分けてくれねば分からん。たゞ一つの理一つやれタンノウ、どうせこうせいとは言わん。いついつまで身が不足、先々の道、心一つタンノウおふう(***)事を治めてくれ。 |
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明治二十一年一月二十六日(陰暦十二月十四日)午前九時 |
西井徳重願い。
さあさぁ幾重聞き分け。一つ、ま一つ聞き分け。多く道一寸理分からん。この理聞き分け。何程尽し早く理見にゃならん。一つ順序聞き分けて、これさあさぁ助け一条一つ、誰もどうやこうや、さあさぁよう聞き分けるなら、真実誠有る無い、一つ理見て銘々心よう聞き分け。まあまぁいう理、まあまぁというは、長く思う。誠一つ、まだまだ早いと言うんは、真実分からん。どうでも誠一つ理、銘々一つ心に、まだまだ早く何でも又々ある。長き理そこにある。尽す心あるなら理、又善きところ日を待ち、内々処々/\ほんに今日はという日がある。内々心勇む日あるなら出るよう。 |
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明治二十一年一月二十八日午前九時 |
深谷源次郎伺い。
さあさぁさぁ何か/\段々と不思議なるところから尋ねる。内に一つ不思議なる、内に一つ不思議なるから障り、銘々一条の理、所を変え、これは十分の理である。世界も理をある。これも皆な理を諭してある。銘々の事情、世界の事情である。出替わる、入り替わる。善き理いなら何でもない。段々理を負うと、こんな事ありた、おゝこんな事やありたなあと、ありてからどんならん。銘々所を変えて、銘々十分世界の所も運んである。世界の所出替わり入り替わり悪風悪風を世界に言うから、どういう事がでけんに限らんから、先に一つ決めておかねばならん。先々長くの心で運んでくれるようと、実々の話し/\伝えておこ。十分/\銘々一名のところ分かりてあるのやで。世界善き事が悪風/\と伝えるから、前々に知らしおく。 |
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明治二十一年一月二十八日(陰暦十二月十六日) |
植谷吉治郎身上願い(二十一号周旋方)。
さあさぁさぁさぁ尋ねる事情のところ、いかなるところ尋ねる。速やかならんところ尋ねる。一つ運ぶ/\、尽す。速やかならんというところ聞き分けてくれ。成る程のところ定まりてあるやろ。なれども身の内のところよく聞き分け。皆な同んなし事よう聞き分け。世上見て、銘々一つどんな者も皆なある。動く事もでけん。皆な因縁の者である。生まれ替わり出直ししても、一つもほどかずしては、どんならん。そこで、銘々やれやれとの心定めて、タンノウというところ治め。家内のところ見分け聞き分けて貰いたい。 |
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明治二十一年一月二十九日(陰暦十二月十七日)午前八時三十分 |
松尾唯之助。
遠くの所/\それぞれの所より話し、順々のところ遠くの所は授けのなきものかと思も。そうではない。講元/\。さあさぁさぁさぁこれまで/\、幾重/\道ありて、段々尽してあるところ、順序順序、遠く近くによらん。遠くても今日一日の日によりて授け渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年一月三十日(陰暦十二月十八日) |
松村吉太郎おぢばへ参詣三度お指図。
さあさぁ尋ねるところ一つ/\の理、さあさぁ尋ねるところ、さあさぁもう一度、二度諭し、内々のところ、余の儀済んだら、又余の儀/\段々に聞くと、これだけ異ると思う。一寸一つ/\身の速やか、心速やか、この理をよう聞き分け。これだけことこと身の速やか、心の速やか一寸渡すに難しい。内々速やかなれば、大きな理を渡したい。内々段々一寸指図、内々一寸心得えぬというところ尋ね出よ。 |
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明治二十一年一月三十一日午前九時 |
松村吉太郎おぢばへ参詣四度お指図。
さあさぁ一つの事情定め。内々の事情もある。幾重家内何人ある、皆な借り物。幾名何人家内一人でも、一名一人でもよう聞き分け。よう聞き分けば、分からんであろうまい。今までこれだけ尽すのにと思うはいかん。一名でも一人でも理を分かれば渡そ/\。これを生涯と定め。さあさぁ渡そ。さあさぁ受け取れ/\。さあさぁ授け/\、どういう授け/\、神水として、清水の水の授け。 |
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明治二十一年一月 |
平野楢蔵願い。
さあさぁ尋ねるところ、一大事、一落を治まるで心治め。一落治まるまで、ゆうくり心治め。いつまでやない/\、身上以て一つ刻限知らす。 |
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西岡善造二十二才願い(河内中野村)。
さあさぁしいかり聞き分けんや分からんで。若きでも、よく聞き分け。一つの理を聞かそ。助け一条には、内に一つの理をなけらいかんと、一つに家業第一、内々互いに大切の理を分かれば、内々睦まじいという理を分かる。内に誠となれば、世界から見ても、若きと言えども、あれが理いかいな、と、分かり来る。誠々を積み重ね、又々の理いを以ちて。 |
第二。
世上の理を見て銘々理を聞き分けば、分かるやろ。同んなし世界、幾名何人あると言えども、同し神の子供、神の貸し物と、親は隔てないと、人間は皆な生まれ替わり出替わりしても、心通り身に皆な映してある。 |
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沢田宮次郎三十四才身上願い。
さあさぁ一時尋ねる/\。聞いて一つの話々、二度三度尋ねる。銘々一時助け一条の心という。助け一条には誠なけりゃならんと、銘々身のところで話し、話しを聞いて身を速やかとする。それより内々心速やかとして勇む日をある。銘々内々話し話しをして、内々真に治まりをなけりゃならんと。さものうては助け一条の邪魔になる。内々話しを聞かし、いつとも言わん。内々心おきのう。そこで世界心通りを映してある。それ世上見て銘々タンノウせよ。タンノウを誠。誠は天の理なら直ぐ受け取る、と諭しておく。 |
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(2月) |
明治二十一年二月一日午前八時三十分 |
酒井佐吉(京都元斯道会周旋方)(身上)。
さあさぁさぁさぁさぁさぁ/\さあさぁ助け一条/\/\助け一条のため、しいかり受け取れ。一日の日い生涯/\忘れぬよう授け渡そ。あしきはらい助けたまへ天理王命、三遍/\三々の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年二月二日午前八時十分 |
植谷浅次郎(京都愛宕郡大原村元斯道会第二十一号周旋方)。
さあさぁさぁさぁ/\尋ね一条の理よう聞け。さあさぁ一日の日い一日の日い生涯として、助け一条のため/\として、授けしいかり受け取れ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\三々の理を授けよ。受け取れ、受け取れ。 |
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明治二十一年二月三日午前八時 |
萩原治兵衞伺い。
さあさぁさぁさぁさぁ/\事情ある/\/\ありて事情分からん。よう一つの理を聞き分け。長々の年限追たるところ、段々追たるところ、難しい事をせえとも言わん。日々家業第一尽すの中に理をある。幾日参らんさかいにと言うても構わん。日々家業の尽す中に一つの理をある。日参に受け取るところもある。事情分からんから、遅れて来てあるところ、いつとも言わん。身一条一つを以ちて、事情より遅れ来てあるところ、いつとも言わん。又々の道より尋ね。 |
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明治二十一年二月五日 |
深谷源次郎妻ハナ身上伺い(教会設置模様お指図)。
さあさぁ身上一条の理、さあさぁ尋ねる事情/\内々一つ尋ねる事情、一名一人の尋ねる事情、今々のところ事情、内々のところという処理は日々人々変わり来て、まがまず一つの事情。さあさぁ多くの中入り来る多くの事情、多くの中なら、多くの理もなけらならん。多くの中なら、まずまず長くの心の理でなけらならん。一つ定まる/\年々年々詰まる重なる話し、助け一条話し、まずまず先々これを楽しめ。又々内へ戻りて話しの土産、多くの中見分け聞き分けと。多くの中立ち替わる入り替わると。人々見分ける。聞き分け。一名一人の理も定まる。外一つの定まる理いと、内一つの定まる理いと、内一つの伝え話し、と。 |
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明治二十一年二月五日 |
深谷源次郎伺い。
さあさぁ尋ね事情所々所々一つ/\運ぶところ、一日の日を見合わし、日々忙わしいて忙わしいてならんようになるのやで。なれども、聞き分け。一日には忙わしいと。なれども、一つ、長くの心定め。長くの心持て。ゆうくりと持てば、長くの心である。善き心を持ちて、長くの心。人間というもの、長くの心持ちて、多くの中の理も分かれば、理も分かるであろ。ゆうくりと持ちて、長くの心と。 |
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明治二十一年二月五日(陰暦十二月二十四日) |
上川孫兵衞四十四才身上願い(元斯道会第十七号講元)。
さあさいかなる道や、所々一つの理を治め。たゞ話し通りの道がなくば、どうもならん。たゞ助け一条の心治め、人を助ける誠。睦まじが第一。成る程あの者心は天の理に適う、成る程と言わすが誠。誠が天の理い。内々話しする。ほんになあと言うて、心の勇むる理がある。そこで一つ尋ねに出よう。 |
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明治二十一年二月五日(陰暦十二月二十四日)午前七時五分 |
西井徳重(京都元斯道会周旋方)(身上)。
さあさぁさぁさぁさぁ/\さあさぁ尋ね/\/\/\事情、さあさあ尋ね一条、さあさぁ授け/\、さあさぁ授けしいかり受け取れ。さあさぁ授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\三々の理を授けよ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年二月五日午前七時二十五分 |
粟田卯之助(京都元斯道会第九号講脇)
さあさぁさぁさぁさぁ/\/\一条/\、さあさぁ尋ね/\一条、さあさぁ助け一条の一つの理は、さ一つの日い生涯忘れぬよう。どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍三遍三々の理を授け。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年二月六日 朝 |
小松駒吉講社大いにいずむにつき願い。
さあさぁいかなるところも尋ねる事情、よく聞き分けてくれ。今に一つどうなる/\というところ、急くでないで/\。成る事情というものは、独り成るで。成らんものは、どうしても成らんと。銘々も理もあろう、多くの根もちゃんと埋りてある。旬がある。旬がなけら芽も吹かん、と、銘々の心では何でこうであろう/\と思うやろう。なれども神の道というものは、あちらはどういうものであろうと思うところ、また芽が吹く事情というは、身上ありて事情ある。この理も聞いておかねばならん、と。心次第である。誠の精神なら、埋りておく根があれば芽が吹く。この理を諭しおこう。 |
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明二十一年二月七日午前六時十五分 |
上川孫兵衞(山城国愛宕郡山端村第十七号講元)。
さあさぁさぁさぁさぁ/\、さあさぁさぁさぁさぁ/\、助け/\/\一条のため、しいかり受け取れ。一日の日い生涯忘れぬようと。どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\三々の理を授けよ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年二月十日(陰暦十二月二十九日) |
穴門上徳永前栽に建家の事増野正兵衞伺い。
さあさぁ一寸心の治まり。暫くのところ治まり、長くの間じゃない。今一時のところ、まずまず一寸の心の休まり。 |
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明治二十一年二月十日 |
深谷源次郎伜徳次郎伺い。
さあさぁさぁ運ぶところ/\/\、さあさぁさあさぁ銘々事情十分のところ、内々自由なけらならんところの/\ところ、内々のところもう一つなけらならんところ、まずまずまずの事情重ねて又々の理いと。 |
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明治二十一年二月十日午前八時五分 |
辻菊次郎(京都元斯道会周旋方)。
さあさぁさぁさぁさぁ、さあさぁさぁさぁ助け一条/\一日の日一生忘れぬよう、助け一条のため、一つの証拠を渡そ。さあさぁ授け、どういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\又三遍三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。 |
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2.10日午後十時(正冊に記載なし) |
さあさぁいちいちに一ツ尋る処、さあさぁとふゆふものであろふとおもう/\。しつかり聞わけ。すゞやかあらためて、一ツの理のある身の処、すみやかなもの。どふゆうものと思う心わ理とちかう。一ツの理を授ける時といふ者ハ誠一ツの心で授かるやろう。なにかの処むつかしい事ハゆわん。やらこい一ツの話し、一ツの理てある。難しいことハゆわんで。 |
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明治二十一年二月十一日(陰暦十二月三十日) |
前件に付普請念入れる方宜しきや大層せずざっとして宜しきや、増野正兵衞追って伺い。
さあさぁ大層/\するのやない。まずまず心済みだけ、心気休み、大層は要らんで。一寸気休み。どうでも/\一つ理なれども、一つこうせにゃ、前一つ、もう暫くの間、一寸心休み、安心定めさせ。よう聞いてくれねば分かり難ない。 |
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明治二十一年二月十二日(陰暦正月元日)夜八時 |
富田伝次郎。
さあさぁ助け一条/\/\一つため、さあさぁ一夜一日一夜しかり速やか。忘れんよう授け渡そ。授けどういう授け、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\三々理を渡そ。 |
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明治二十一年二月十五日 |
中西金次郎(初代大江分教会長)子供の伺い。
さあさぁさぁいかなるところ、一つの理を尋ねるから、理を諭しよう。人間というものは、皆な神の貸し物。いかなる理も聞かすから、聞き分け。心の誠、自由自在と。自由自在何処にもあらせん、誠の心にあるのや。身は神の貸し物、心は我がもの、心次第に貸し物の理を聞き分け。子多くて難儀もある、子のうて難儀もある。子ある中に、まだや/\、まだ追々という者もある。これ皆な前生の因縁である。因縁と言うて分かるまい。皆なこれ世界は鏡、皆な人間生れ更わり、出更わりしても、心通り皆な身に映してあるから、よく聞き分け。難儀の難儀、不自由の不自由もある。それ夫婦の中も、子ないというも、よう聞き分け。因縁と。小人というても、一才二才三才以上と言い、皆な一人/\一人のあたゑと、段々話しを聞いて、都合よいあたゑ、よく聞き分け。一つの小人のあたゑという。一つの真実定め。子のうて一つのタンノウありて、一つのタンノウという。一寸の指図しておこう。 |
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明治二十一年二月十六日(陰暦正月五日)夜 |
白藤常松二十三才咳障り伺い。
さあさぁいかなる順序一つ、心身上一つ順序いかなるも聞き分けくれるよう。道なき所道はない。一つ理幾重道ある。銘々一つ心前々一つ理を見る。それより付きいかなるコウノウ見にゃならん。遠く/\所多く道順序道を聞きに来る。よう聞き分けくれ。所々どういう理も起さにゃならん。多く心一つ所々心一つ世界心一つ精神いかなる事情、成らんと言うから成らん。成らんでない。道の順序知らそ。遠く/\一度二度三度五度七度まで、一度に聞き分け、見分け。助け一条心余の儀外の儀は要らん。道のため世界のため助け一条心十分/\ある。身上心事情尋ね国々一つ/\コウノウ所一つ早く理。さあさぁ本真助け一条、早く代理遠く聞こえる理、道が暇が要る理、一度二度三度五七度まで指図。身上一つ一寸心得ん。一寸事情尋ね、話し聞いていかなる事情聞き分け。よう聞き分けくれねばならん。助け一条誠一つ事情、それより内々順序聞き、一名一人心治め。内は一つ睦まじい理。世界に理眺める、見る。成る程の者じゃな、天に映るな。何程危なき怖わき道ない。よう聞き分けくれねば分からん。身が澄んだる。心澄む。心澄み、良き日早く早く急く。身の自由聞き分け。理が分かるなら、いつとも言わん。遅いとも言わん自由自在道が、早く、よう聞き分けくれねば分からん。 |
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明治二十一年二月十六日(陰暦正月五日) |
田口豊太郎長男満好身上障り伺い。
さあさぁ皆々残らず、一つの事情いかなる、どういう事も聞き分けてくれ。早く早く理がある。遠く/\日々心及ぶところ受け取ってある。一度二度三度治まる事情ある。余程真実の事情受け取ってある。一時一寸不足なる。よう聞き分け。これまで世界の理を分からず、これまでさっぱり分かる分からず、知らぬ間はそのまゝ。一つ話しを聞き一つの理も治まる。道なき事は聞くまい。早く一つ取り直せ。理を聞き分けたら、どんと一つ理が運び難ない。よう聞き分け。皆な修理肥、一寸修理肥したところ同じ事。澄んだる誠、肥要らん。人助け深き心直ぐ受け取る。よう思案。もう救け心真の誠、理上とは言うまい。銘々早く尋ね出で、理を聞き、一夜早く治めくれるよう。まあまぁよう聞き分け。大層/\あって一つ誠改め。身は自由自在。助け一条こう願う。どうであろか知らん。銘々案じる心、速やかという、暇が要る。成る程な心治め。二度三度残らず事情ある。それより一つこうのう、助け一条早く何処から何処まで渡したい。この理を聞き分けてくれねばならん。遠くの所二度三度五度七度までの理を聞かす。一度理を遠く/\理を早く渡したい。道々段々内々聞かせ。成る程の道、談示一つ治めるよう。 |
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明治二十一年二月十八日午前七時 |
安堂鶴造四十才身の内胸痛み咳のぼせ伺い(河内国若江郡刑部村)。
さあさぁ身上一条の事情尋ね出るところ、身上一条大望に運びたるところ、願えども/\速やかならんというところの理を聞かそ。順序の道、これまで長くのところの事情、銘々の身上大抵一つの事情もあろうと。くむやない/\。これまで互い一つの運び来てあるところ、世界の事情、神一条の道から世界の事情は小さい事やで。日々のところの道判然一つの理を分からん。案じてはいかん。一寸は踏ん張る。さあさぁさぁさぁさぁ長く/\/\長くのところ、判然/\事情/\分かり難ない。早く改め。事情によりて早く改め。一日の日い生涯と心改め。一日の日生涯と定め、授けを渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍/\三々の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年二月二十日(陰暦正月九日) |
山本利三郎身の障りにつき願い。
さあさぁ一寸聞き難くいと思うやろう。どんな理も聞くやろう。さあさぁ一時治めようとて治まりはせん/\。さあさぁ一時には治められはせん。どんな理もある、事情もある。さあさぁ順々の理治め。世界は段々の事情を、あちもこちらも、さあさぁ順々の理から治め。又こちらの理も治め/\。順々そこで一寸身に知らせ。 |
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明治二十一年二月二十日(陰暦正月九日) |
山瀬文次郎身上願い。
さあさぁ身上一条尋ね来る。内々それぞれさあさぁ十分/\まず十分理を分かり来てあると、面々助け一条の理を分かると。身はどうゆものと、水にも譬え、火にも譬えど、晴天/\、晴天もあれば、又曇る日もあると。ろくぢの水/\、譬え思案/\。一寸曇ると、多くの中と日々の日いとよう聞いておかねばならんで。話しを聞かし理を聞かし、何ぼでもならん/\。泥海/\、些かやそこら澄んだて、いかなるの道理上を聞かしおこと。 |
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明治二十一年二月二十一日(陰暦正月十日) |
増野正兵衞口中の内裏一寸腫れ居所悪しきにつき伺い。
さあさぁどういう指図、身どころ身上のところ一寸心得ん。どういう指図、いかなるも聞き分け。先ず/\内々事情、一つ事情何でも安心さし、見るところ一つ思案、幾々々幾年々理を見て思案、余儀なき一つ場も立ち越え。成ると成らん、内々治まらん、どういう事も一つ事情、どんと一つ定まらん。どういう事一つ種十分下ろせ。直ぐとせば直ぐと生える。大抵作り上げたる。一つ際に雨風が吹く。一年毛上ほんに良かった日あったな。一つ定めという。経ち来たる先も世の中なれども、治め心第一理である。 |
同日帰国伺い。
さあさぁ一寸心得ん。速やか心速やか。案じる道はないで。心治まり次第、十分早く道運べ。又々日を見る。 |
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明治二十一年二月二十二日(陰暦正月十一日)午前九時五十五分 |
松田常蔵伜源蔵二十才七日より腹痛伺い。
さあさぁ身上一条のところ、尋ねる事情いかなる事情、見分け聞き分け。早く聞き分け見分け。まだまだ速やかという理分からん。いかなる理を改め。前々の道一つ改め。前々一つの身のところ一つを定め。段々の道立ち来たりた理の中の理、世界の理一つの理第一である。まずまず前々の理を以て一つの理治め。早く聞き分け。成るに成らん。身上のため早く一つを取り替え。内々一つの心を早く定め。身は速やかなものである。案じる事は要らん。力一つの道、心次第である。 |
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明治二十一年二月 |
梅谷秀太郎白土村喜多治郎吉方へ養子にやる願い。
押して願い。
一寸話し、縁談/\互い理を聞け。理という、小人たる処、長らくの道、十五才長らくの処、親々たる処、ぼつぼつ運び掛けたる処、互い/\一つ道、心一つあちらとこちらの処、ゆくえ楽しみ分からなんだな。重々あちらこちら一つ理。早く運び、一つ/\理が治まる。ゆくえ長くの理という。 |
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明治二十一年二月 |
諸井ろく身上伺い。
小児のところ、一寸身の障りあるから尋ねる。小児のところ、何もなくして尋ねん。道中のところは案じる事はない。いかなる聞き分け。国の土産や、一つの印を渡しおく。 |
印と申しますは、小児で御座りますか。
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明治二十一年二月 |
梅谷四郎兵衞店の処宅替えの願い。
さあさぁどうせこうせ言わん。先々どんな道も通り、これではどんな道も運び、先々暫く道、よう/\治まりたるところ、まず暫くのところ、難しいところ通り抜けよう、日々通り難くい。これだけの旬々心定め。指図通り聞け。難しい道あれば、頼もし道も、えゝ道もある。先々心治めるがよかろう。 |
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明治二十一年二月 |
大阪近藤政慶の願い(上町初代会長)。
さあさぁ身のところ願い出る。なかなかのところ誠一つ受け取りて居る。いつになりたら一つ分かるやら。速やか思惑のところは一つ見よ。さあさぁよう胸の内より思案して見よ。思いも違う。残らず我が心、一つのところ一つ案じ出てはどうならん。世界のためと思うて誠一つ定めて見よ。どのくらいの人と言うても、借り物分かるまい。一つタンノウ定めてくれ。 |
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明治二十一年二月頃(陰暦正月)(陽暦二月十二日乃至三月十二日) |
山田太右衞門三十五才身上願い(元斯道会三十八号東江州宇田村)。
さあさぁ尋ねる。一名一人も多くの中も同し事なれども、銘々一名/\の理を聞けば分かるやろ。所々にも皆な理を治まるも、早く治まる者もある。遅くになる者もある。一人/\の心の受け取ってあるところ、これからは、助け一条のため一つのコウノウなけらならん。銘々にまだまだとの心定め、まずまずの道以ちて尋ねよと言う。 |
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(3月) |
明治二十一年三月二日(陰暦正月二十日) |
清水与之助身上願い。
さあさぁさぁさぁさぁ余の儀の事情やあろうまい。身のところあちら変わり、こちら変わり、日々のところ段々聞き分け。分かり来る。日々のところ段々聞き分けておかねばならん一つの道や。段々一つの心に掛かる道一つの理や。締まり来る。心案じばかりではならん。日々の道十分迫り来れば道も開くやろう。月も更わり来る、日も更わり来る、道も更わり来る。段々洗い切る/\/\。 |
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明治二十一年三月二日(陰暦正月二十日) |
清水はる身上願い。
さあさぁ運ぶところは十分受け取って居る。さあさぁ一人ではどうやろう、こうやろう、所なじみやと思うは無理でない。所なじみというは目先のところだけや。 |
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明治二十一年三月二日 |
深谷源次郎伜徳次郎(京都元斯道会講元伜)。
さあさぁさぁさぁさぁ/\さあさぁさぁさぁさぁ/\身上一つ事情尋ね出る一条事情ある。真実一つの事情、内一つの事情、世界一つの事情。さあさぁまずまず、さあさぁ尋ね一条の幾事情の事情、さあさぁ今の今何時/\、時間は言わん。生涯の事情、何時なりと。時間は言わん。さあさぁさぁさぁさぁ/\一日一夜の心生涯の心、親に孝心の心第一。一夜の心生涯と証拠受け取れ/\。珍し/\一つ/\一つ内々澄み切りた。さあさぁ水晶/\水々々一つ神水として授けよ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年三月二日夕六時三十分 |
佐藤山三郎(大津元斯道会)
さあさぁさぁさぁさぁ/\さぁさぁ/\助け一条、助け一条のため、一日一夜生涯の心一つ理を授けよ。天理王命三遍/\三々の理を授けよ。さあ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治二十一年三月四日(陰暦正月二十二日)午前七時 |
平野トラにつき願い。
さあさぁどうなるも、こんな事と思う事はどんならん。人間というものは、心に思てどんならん。皆な聞かしてあるで。どんな事でも、やれやれと定め。どんな事も思うてはならん。どんな事も内へ聞かしてある。身の内一つ案じてはどんならん。何か万事の事、とんと心を定めば、速やかなものや。どんな事もこんな事も、内々睦まじいのは一つの台やで。定まる。 |
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明治二十一年三月七日(陰暦正月二十五日) |
山田太右衞門妻きく二十四才身上願い。
さあさぁいかなるところも聞き分けんや分からんで。この所痛み悩みの所早く助けて貰わんやならんと言う。思うところ、この所はどれ程悪うても拝み祈祷するやなし、仮名な話し聞いて、理を聞き分けて、身の内速やかなるものや。一つの事情痛み悩み早く助けというところ、これはじいと治め。世上には歩ぼに歩ばれん者もある。皆な人間同し神の子供や。皆な世界は鏡や。心通り皆な映してある。銘々も同し借り物なら、銘々もその身ならと思て一つの感心、一つのタンノウと。身は不自由でタンノウとは理を分かるまい。前生因縁分かるまいから、世界に映してあるからタンノウと。銘々早く/\。 |
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明治二十一年三月九日(陰暦正月二十七日) |
陰暦正月二十六日、教祖の一周年祭式の際に警官出張して、集合の人を退出せしめ、真之亮始め四五十名の姓名を帳簿に記し、家族の者以外は門前へ警官付添い追出さしめたるにつき、翌二十七日伺い。
さあさぁさぁ難し/\/\道や。難しいと言うて難しい中、一つの理一つ/\洗うで。いかとも言うでない。前々に知らしてある。すっきり洗い切る。難しいと言えば難しい。どんな道も連れて通ってある。何でも洗い切る。今のところすっきり止めたと思えば、すっきり掃除。これまですっきり掃除すると言うてある。節から節からの芽が出てある。こんな中から芽が出る。一寸の芽は一寸取れる、すっきり取れる。すっきり掃除。内から内へどっちもこっちも案じる事は要らんで。 |
追て伺い。
さあさぁ分からん/\/\。いつまでも分からんから分からん。どんな事も聞いておかにゃならん。十分道と言えば、世界からつけに来る。世界からろくぢという道をつき来る。濁った/\道でどうもならん。一つ所より吹いたる枝/\/\、一寸吹いたる芽は、今度は折れん。十分枝が吹くと。どんな事も聞いておけ。 |
天理教会設立の伺い。
さあさぁどんな事も俺がするのやで。善もある、悪もある。善悪分かるのやで。悪は扈からす/\。善より思案して見よ。五十年前よりある。ない/\というところからついて来てあるもの。どんな道も連れて通ろう。一つ理も立てよ/\。十分の理を立つものと、一つの所に日々一つの道をつけようと思う。一つ道も連れて通る。こうして居られん。世界のところこうして居られん。同じ理や、連れて通ろう。 |
又、教会設立を運ぶにつき心得。
一寸の道のとこ、一寸は一寸のため、軽きところより上そうと、一つ所本部/\。これまでも伝えてある。あちらも本部/\、どんと十分の所に行かんと、思案/\。その時々思案に応じて、思案の理よう聞き分け。所々、思案/\の道もある。所々で栄えてある。まあまぁあちらの所の理を尋ねる、こちらの所の理を締まる。一つの運ぶところの理、又、人間は/\理がある。軽く/\元一つの理は難し。日々景况、皆々これだけこうしたら/\と思う。思案/\の道や。これから、どのくらい思案/\の道を通すや知れんで。一寸事情まあまぁ軽き/\/\。元々の所というは、十分に洗い切る。金銀の理を分けるまで洗い切る。屋敷一つの理すっきり洗い切る/\。内一つの理というは、ぢば一つ理は、独り立ちできてあるのやで。今一時の所を変えて。渡る川も渡る、連れて通る道も通る。誰々とも言わん。これこれという者寄って運んでみるがよかろうと。元々の思案、神の道というものは、よう聞いておかねばならん/\。 |
真之亮東京へ御越の願い。
話々一寸のところは、人間はこういう時/\という道も運ぶ。 |
前件につき、桝井伊三郎より押しての願い。
さあさぁ運ぶところ/\は運ぶ。まあまぁ銘々はそれぞれの道を通してある。年限相応や/\。一日/\の判然たるところ掃除/\、一寸判然たるところ掃除/\、許してあるのやで。案じる事は要らんで。しっかりして居よ/\。一日/\のところ受け取る事がでけたなあ/\。案じる事は要らん。これまでのところ思て見よ。あちら向いて思案し、こちら向いて思案し、俯向いて思案し、一寸に弱い者と、十分掃除仕立てたら速やかになる。立て合いとはこの事、心次第の理もある。よく聞かしておこう。 |
(右お指図の通り二十六日教祖の一周年祭に一寸の節あり、安堵村飯田宅にて大集会の上、いよいよ東京へ出張の上、本部を設立するの運びに掛かる) |
明治二十一年三月十日(陰暦正月二十八日) |
土佐卯之助お授け事情願い。
さあさぁ尋ねるところ/\/\/\の理というは、一時指図しよう。行く通りに凭れて行けば、何の騒動もない。思う思わずで通れ。第一身上ありて自由。銘々に理を治めてやろう。どういう理治めるなら、速やかな理を治めてやろうと。何も彼も思わん/\、生れ子心と早く治めて、日々のところ何にも思わんと理を治めい、と。 |
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明治二十一年三月十日 |
芝原利七四十一才(元斯道会近州栗太郡芝原村)。
さあさぁ段々の席をして、一日の日を改めて一つの席という。生涯一つの指図、難し事は第一銘々の精神一つ、互い/\助け合い、助けるという真の心に誠の理が助ける。銘々内々睦まじうという理を治まる。自由自在誠一つが天の理、天の理いなら直ぐに受け取り直ぐに返やす。まずまず所々、又助け一条のためコウノウ渡しおこ。一日生涯一つの心と定め。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、これ三遍又三遍/\三々々の理を授けよ。しいかり受け取れ。さあ受け取れ。 |
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明治二十一年三月十一日 |
清水与之助、諸井国三郎の両人、教会本部設置願の件につき東京行伺い。
さあさぁいずれの話しも聞かしてある。道のため先は理も段々つくは所の理、いずれの理一つの事情という。一日/\の理、身上一つの理、世界のため定め一つ運ぶ/\。天然自然いかなる道、どういう道も連れて通ろう、早くの道も連れて通ろう。幾重の道も連れて通る。 |
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明治二十一年三月十一日 |
諸井国三郎口中下の障りにつき伺い。
さあさぁ運ぶところ、ぢば一つ運ぶところ一つの理、一つのこうのう、いかなるもぢば一つ、一条の道。小児へ渡すところの理、国のところ、それぞれ理いずれの所の理、一つのこう。さあさぁ小児へ渡したるところの理、一代二代三代四代五代ではない、これ末代の理渡してある。国の宝、国の柱、しいかり聞き分けおかねばならん。 |
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明治二十一年三月十一日(陰暦正月二十九日) |
増野正兵衞転宅後後々内々心得伺い。
さあさぁ定め一つ心通り、どういう指図。一つ心日々聞いたる日、先々理を聞き、心の定め先々ところ一つ道ある。銘々心一つ、理を安心たるところ一つ道心定まり心鎮め、心を治め安心指図しておく。 |
同日、増野松輔足袋職教えるにつき伺い。
さあさぁいかなる、早く通る、早く通る。早く尋ね、早く理がある。遅き心尋ね、それ一つ尋ね。道理指図早く心を使え。先々の理という。先々どういう定め、速やか心定め。ならん/\、せいとは言わん。早く/\という。 |
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明治二十一年三月十三日(陰暦二月一日)夜 |
東京へ諸井国三郎、清水与之助出立の願い。
さあさぁ身上一条を尋ねる事情、幾重のところ一つの事情、遠く運ぶところの事情、余の儀外儀やない。世界でもならん、内もならん。年限経てど判然と分からんで。難しい道、よう思うて見よ。危ない道を通れば、通りよいようで通り難くい。一寸いかん。さあさぁどのよの道も連れて通るで/\。段々に抑え/\/\来たるところ一つの事情余の儀外儀でない。替えて通すよ/\/\。 |
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明治二十一年三月十四日 |
松村吉太郎東京行につき伺い。
さあさぁその日来たらん。その日来たら一つの指図、まだまだ順々。 |
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明治二十一年三月二十七日 |
平野楢蔵願い。
さあさぁ身上尋ねる、身上の事情尋ねる。又一つ指図、一つ話の理を聞け。難しい事言わんで。さあさぁ日々日々のところ一寸嬉しい日ある。何たる日もある。何たる日は嬉しい日、何たる日/\、深きの何たる日、一日の日、嬉しい一日の日、難しい諭せん。一年の日、年々の事情からあってタンノウ。速やか分かって、何でもない。日々やで。 |
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明治二十一年三月二十七日 |
中村勝次郎五十三才(神戸)。
さあさぁいかなるところ/\運ぶ一つの心、これより早く/\助け一条のため、一日一日生涯の心、助け一条のために証拠を渡しおこ。悪しき払い助けたまへ天理王命、と三遍/\三々の理を授けよ。さあさぁ受け取れ、さあ受け取れ。 |
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明治二十一年三月二十八日(陰暦二月十六日) |
松村吉太郎東京へ出立につき伺い。
さあさぁいずれ/\、一人二人でなろまい。早く心を待って居る。日々心に待ちて居る。さあさぁ今日の日は今日の日と、明日の日は明日の日と、心を定めるがよかろう。心おきなく出るがよい。 |
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明治二十一年三月二十九日(陰暦二月十七日) |
一同へ御話し(梅谷四郎兵衞家の御願いを致せしところ)。
さあさぁいかなる一つの事情、掃除一条、掃除一条すっきり掃除して了うで。皆な片付ける道具も要る。どうでも掃除をして掃き立てる。隅から隅まで、掃除一つ道を改め。掃除の道具も要る、又片付ける道具も要る、治まる道具も要る、拭き掃除する道具も要る。いつも掃除や、あちらもこちらも掃除や。隅々までも掃除や。どういうところ心の掃除や。さあさぁ後の道を改め。長いではない。今まで聞いても居るであろう。分からん一寸拭き取る。分からんこれからや心次第。今までの道いかなる聞き分け。又々の理一時見える。どちらへ見えるやら、箒何処へ靡くやら。誠一つ理を聞き分けねばならん。又安心の道もある、又細い道もある。さあさぁ又見え来るで。先々映してある。よう聞き分け。真実誠は道の道。しっかり定め、心を治め、しっかり治め。これよう一つの心定めの道、心いつまでしっかりと踏ん張れ。実を定める一つの理、道の道を通す。しっかりと心を定め第一やで。 |
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明治二十一年三月 |
平野トラにつき願い。
さあさぁ第一、一つのところ心得ん。身の障りというものであろうと案じる事は言わん。どれからどういう理を、一つで治まるとも、心理を一つで治まる。道は一つの理を一つで治まる。前々一つ話し、どれ程の花を咲くとも、一つの同じ花や、同じ色や。同じように治まる理を、一つどんと治まれ/\。 |
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沢田宮次郎妻いと胃病につき願い。
さあさぁさぁ身上一条、さあさぁ身上一条のところ尋ねるところ、これをよう聞き分けてくれねばならん。助けにゃならん、助けて貰わにゃならん。さあさぁ内々日々に暮らすところに、何程尽すところであろう。助けて貰わにゃならん。さあさぁ一時は余程難しいであろう。さあさぁ余程の事情である。さあさぁいかな事も思えよ。一時難しと思うなよ。さあさぁ何かの事も順々の道を聞き分けて通るようと、指図して治まるよう。 |
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明治二十一年三月頃(陰暦二月)(陽暦三月十三日乃至四月十日) |
唄徳松身上伺い(兵庫)
さあさぁ身上/\ところ一寸不足なる。いかなる事も聞き分け。遠く/\一つ理を尋ねる。一つ理を聞け。あちらでもこちらでもいかなる事案じる事、理一つあろ。所々理を聞けば尋ね、信心先々遠く遙々心運び、身のところ一つこうある。どういう事であろ。どういう事案じる。常々一つ心を持っては案じる要らん。一代生涯いかなる理も聞き分け。互い/\結び、深き理浅き理、信心すれば先々道通り、世界見分け聞き分け。いついつ遠く遙々歩む。家業の理も受け取る。一寸大層理である。一寸運ぶ中の理がある。一寸運ぶ。印ある。どうせにゃこうせにゃならんとは言わん。遠く尽す。身のところ不足。心どういうもの。心案じ、常々思案心に治める。この理諭しておこ。 |
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(4月) |
明治二十一年四月四日(陰暦二月二十三日) |
土佐卯之助事情願い。
さあさぁさぁさぁ長く一つの事情、遠く一つの事情、尋ねる理、長らえての道、最初一つの道、最初一つの道、いかなるを押して治めよ。いかようの理がある。前々に一つ治めた理もあろう。それより余儀なく通りた一つの道、長らえてのいかようの道でもありたであろう。それより又改めた一つの道となり、又国に一つの理もある。精神から改めて変わらぬが一つの事情、一度定めた心変わらん一つが天然自然の理、変わらぬ一つ改めて。早く/\/\/\。 |
|
明治二十一年四月六日(陰暦二月二十五日)朝 |
増野正兵衞歯浮き、居所障り伺い。
さあさぁ身上のところ一つ心得ん、又心得ん。一寸事情尋ねる一つ理を聞け。いついつ尋ね同じ事、なれども心一つ、十分先々遠くの話し。やれやれと言う、日々早くやれやれ思うところ、日々ところどういう理、理を聞け。世上一つ理、内々一つ理を聞く。やれやれ思う、早く聞かしたい/\。それぞれほんに成る程、世上の楽しみ一つ聞く。多く中ざっと一つ安心何故ならん。日限(ぎり)十分の道を知らそう。 |
|
明治二十一年四月六日 |
真之亮東京行きにつき、梅谷四郎兵衞寄留の事願い。
さあさぁ段々日々のところ、多くのところ、世界一日早く、段々一つのところ待つところ、これまで理によって、多く待ちてある。暫くのところ世界理も運ぶ。日々怪しい道具あちらへ納し、一点道具も要る。十分道である。暫く十分の心落し着け。 |
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明治二十一年四月六日 |
宇野善助伺い。
さあさぁ銘々一つの思案の道を尋ねる。内々のところ日々の道を運ぶところ、一年経てば一年だけの道を分かるであろ。三年経てば三年の理も分かろう。内々のところ、もう運び難ないというところ、十分受け取ってある。日々の心で千度尽しても、後い/\と戻る。三日出るところ、まあまぁ内に一日と外へ/\と助けを行けば分かるであろうと。 |
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明治二十一年四月九日(陰暦二月二十八日) |
真之亮不在中おぢばへ巡査踏み込み来り、寄留なき故厳しく言うにつき、増野正兵衞国々所々へ助けに行って宜しきや、お屋敷に踏み止って宜しきや伺い。
さあさぁ尽すところ、その日/\心、その日/\心、さあさぁ幾重段々尽す。あちらにも見たい、早く返事、先々所多く、心待って居る人も所々一寸聞く。どうやらそれぞれ十分心待ちて居る処々、又一つぢば、一時ところ、細い楽しみ段々重ね重ねところ一寸通り難くい。細い楽しみの道、速やか掃除したら、いかなる心、あちらもこちらも見えない。順々治めてくれるよう。 |
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明治二十一年四月十四日(陰暦三月四日) |
桝井伊三郎身上願い。
さあさぁ義理を立てゝ、理を破る/\。こゝ暫くのところ、ぢば一つの掃除する/\/\。隅から隅まですうきりと、掃除するのやで。それ故に秘いそ/\/\、成るだけ秘っそ/\/\と日々のところ、それぞれ変わる難し道である。しいかりとして秘そか/\にしてくれるよう。 |
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明治二十一年四月十四日(陰暦三月四日) |
梅谷たね腹痛につき願い。
さあさぁ尋ねる事情、変に心得ん。身の一寸の話聞く。一寸は一寸だけ、障り事情あるで尋ねる。よう聞き分けねばならん理である。通り難くい道や、通らにゃならん。通るには難しい道、何でも/\因縁/\、一つ事情、小人のところ、理を聞かそ。淋しかろう、まあまぁどうして居るやろうな/\、思えども、何にも案じる事は要らんで。因縁というものは一度に分かるやない。日々難しいてならん。この理も同じ事、小人一つの理を見て暮らすよう。 |
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明治二十一年四月十六日 |
梅谷四郎兵衞歯の痛みにつき願い。
さあさぁ運ぶ一つのところ、道のため、世界のために事情尋ねる。今の道は一寸つけたるところ細い/\道や。これは世界の道や。世界ではえらいと言う。神の道は、今までに聞いても居る、聞かしてもある。まだまだどんな道つけるやら、どんな守護するやら知れんで。どんな事を言い掛けるやら知れんで。どんな働きをしに掛かるやら知れんで。どんな仕事すると言うて難しい事は言わんで。その心得で居るがよい。心によくそれを治めて日々のところ一つのところ運ぶよう。 |
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明治二十一年四月十六日 |
山沢サヨの願い。
さあさぁいかなるも聞き分け、見分け/\。銘々心に掛かるから尋ねる。小人のところ一つ心に掛かる。前に聞いたるばかりでは分かりない。さあ小人のところ分からず/\中の理と指図貰わねば分からん。いかなる理に基き、知らん間はそのまゝや/\。小人前々運ぶ一つの理、小人一つの心、銘々一つの心見にゃ分かろうまい、聞かにゃ分かろうまい。まあまぁ一つの自由見て、又内々のところ心に掛かるところ、皆な聞き分け/\。案じる事は要らん/\/\。身の内の一つの自由。 |
サヨ生れてより、六十日目経ちて、身上障りにつき願い。
さあさぁさぁ小人のところ、さあさぁ小人/\、さあさぁ小人/\連れて戻りた/\。一寸生れ出し大変のところ案じる事はない。どう成るこう成る、又々のところ尋ねる事情をさいてある。今のところ一つ分かる。今までのところ早く呼び出せ/\。一つのところ早く名を呼び出せ。待ち兼ねて連れて戻りた。親が子となり、子が親となり、名を呼び出せ。一時名を呼び出さねば分かろうまい。さあさぁ生れ更わりたで。名ははる。名は付けたる印の名でよい。一時呼び出さにゃ分かろうまい。 |
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明治二十一年四月十七日夜九時 |
刻限。
さあさぁ一寸刻限話、何時どういう道に成ると分からん。急がしいてならん。さあさあ身拵え出けた。いつからや、何時や分からん。さあ多くの人が要る。あちらもこちらも手が何人要る。さあ十分の道運んである。言うところ親と備えを立てゝおけ。今度は珍し道やで。これまで筆先にもつけてある。それを眺めておけ。ちゃんと身体を据えておけ。目配りせにゃならん。又それぞれへ一寸話しもしておけ。いつとは分からん。これまで秋を合図と言うてある。十分運びできてある。こんな忙しい、世界も忙し年に、一度忙し刻限、皆なそれぞれへ合図立て合い、刻限それぞれへも伝えて教えておけ。 |
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明治二十一年四月十七日 |
平野トラにつき願い。
いかなるところ、よる心ちゃんと分かって居る。今まで道、十分澄み切りて、たゞ一つ曇りあった。夫婦身の内発散、すっきりしてある身なら、実の心。夫婦別段心風吹けば、荒風が中る。実一つ改心の心、天のところ理を以て治めさしてある。これが一つ不足。一つよのところ預けて、よふかしほんに(*******)。 |
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明治二十一年四月二十二日(陰暦三月十二日) |
清水与之助下腹痛み、大便へ行くようで行かぬにつき、東京より願い。
さあさぁいかなるところ、さあさぁ尋ねるところ、一寸出越したるところ、さあさぁ一つ治まる、世界は治まる。まずまずのところ、さあさぁこれまでの長くのところ、運ぶ中一つの事情、難しいところ、神の道通るところ、人間は世界の道を運ぶ。判然と定まりて定まろまい。世界の理や。神一条の理というは、難しいてならん。その難しい中よりでけて来てあるものや。世界の理と神の理と比べて見て、又々そろそろと世界の理で通るで分かる/\。その日/\の風が吹く。又分かる/\。世界の事情分かる。人も更わる、道も更わる。さあさぁ国許/\一度戻りて又あちらも更わる、こちらも更わる。世界の風この理も防ぎ、こちらの風も防ぎ、又々国許へ帰りて国元からぢば一つ/\一つ、それからそれへ運ぶがよい。身の内は速やかと成る。まずまず内へ戻りて運ぶよう。 |
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明治二十一年四月二十三日 |
四月三日に秀太郎を大阪梅谷より連れ帰りしに、四月二十三日喜多治郎吉歯腫れしにつき願い。
さあさぁ身上のところ事情一つの理を尋ねる。いかなるところよう聞き分け。いかなる小児あたゑ深き因縁/\。又々理を添え。小児という。入り込み深き一つ思案、また内々のところ理を尋ねる。身上のところ理を尋ねる。順々内々十分一つの理、いかなる思う、世界の理を見にゃ分からん。十分の入り込みである。通るところ治めおくところよう考え。これだけ知らしておこう。 |
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明治二十一年四月二十六日(陰暦三月十六日) |
松村吉太郎東京に於いて滞在の儀如何致すべきや願い。
さあさぁ尋ねるところ、さあさぁこれまで何ぼでも/\、何たるところ/\、世界眺め長々運ぶところ、まずまず心休めや/\。一寸の細い/\/\道や。まだまだ細い道から段々始め。皆んな一つの控えや。まずまず心休めや。一寸つけたるところ、世上のところはこれでよいのや。神一条は五十年以前からつけた道や。どのような事も聞いても居る。内々まずまずのところ、その場/\の心見てするがよい。又々内のところも心に掛かる。どうせにゃならんとも言わん。その心で運んでくれるよう。 |
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明治二十一年四月二十七日(陰暦三月十七日) |
土佐卯之助事情重ねて願い。
さあさぁ万事一つの道がある。何かのところ聞いて、道の一つ通りて来てあるところ、銘々は何でこうであると、理にないと、何かのところも話てある。何かのところも聞かしてある。二度三度の理も分かる。何かのところも分かり来る。二度三度一つの事情。 |
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明治二十一年四月二十八日(陰暦三月十八日) |
巡査平服にて神様の由来を尋ねに来るにつき願い。
さあさぁ日々一人でない、五人六人も入り込んで居る。よって今は屋敷の内成るだけ密そかにするがよい。今思案中である。思案出けぬ。世界の道は通りよい、通りよい道は修理肥。五十年の道は通り難くい、通り難くい道は心一つで通す。そこで世界の道は心に治め。五十年よりない道をよう思案して通らにゃならんで。 |
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明治二十一年四月二十八日 |
山沢ひさ乳の障りにつき願い。
さあさぁ身上のところに一寸心得ん。一寸出物いかなるところ聞き分け/\。段々案じる事は要らん。身上洗う、何かのところも洗う/\、速やか洗う/\。屋敷の内に住むところ、今の事やない/\、すうきり洗う。速やかに洗い切る。前々一つのサンゲ/\。速やかに洗う。サンゲ案じる事は要らん。心一つ定め/\。遠からん内に、近々に小人/\の詳しく/\分かる。案じる事は要らん。 |
別の指図
さあさぁ身上処々、とんと計り難ない。どういう事もあろう。尋ね順序多く中、一つ道、一時銘々で思案一つも要らん。どういう事も聞いて、実地一つ道を改め。よう思案せ。銘々で思案。銘々言わず、道ない/\、いかなる事情も聞き分け。日々見え来る、年々見え来るはいかなる者も、さあさぁ一時成ると言うた事皆な忘れ、聞いた道来るかいな、何事も噂聞く。銘々思案要らん。日々陽気づくめの道を知らそ。 |
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明治二十一年四月二十九日(陰暦三月十九日)夜 |
東京に於て御供を出す願い。
さあさぁまずまず尋ね一条というは、さあさぁ所々で、さあさぁまだまだ。一度二度の刻限話しで指図ある。まずまず今までの事に、まずまず暫くのところ、まずまずのところはぢばより送るよう。 |
前の願いにつき、一寸お指図。
さあさぁどうでも/\、急がしい成るで、急がしい成るで。世界は一寸治まる。さあさぁさぁ神一条の道を働くで/\/\/\。急がしい/\/\。さあさぁさぁ見て居よ/\/\/\。 |
めどう札を出す事じっとする願い。
さあさぁ一時尋ねる/\。さあ尋ねる事情、よう聞き分けてくれ。めどう札暫くのところ出せんという。めどう、神の名がめどうか。何と言うて呼び出すか。さあさぁ分からんから尋ねる/\。めどうなくば呼び出すまい。 |
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(5月) |
明治二十一年五月六日(陰暦三月二十六日)午前八時 |
増野正兵衞伺(四日前より左の歯浮き、陰暦二十四日夜より俄に寒気して縛られる様になり、一度願い、速にお助けを頂き、それより何となく身しんどうてならず、二十五日十二時よりおぢばへ出でお助けを頂き、それより又目かい口のはたへ出物出たるにつき伺い)。
さあさぁ身上一条尋ねる。どういうものであろう。何でもなく、どういうものであろう。身上一つあれば、分かるであろう。先々尋ねるところよく聞き分け。聞いて伝え聞かしたる処々、銘々それぞれところへ届き難なきところ十分運ぶであろう。一時あろう。一時理を聞き分けおけ。どういう理、世界の道分かりあるもの、一条一つ道、まず何でも一つ判然、まあよう聞き分けくれ。世上には判然で成るはこれまでの道、修理肥一条、一つ事情、長らく道聞いたる道、世上一つ心治め。神一条よう聞きおかねばならん。世上一つ/\笑え。道々、所々話し、この理を聞き分けくれ。身上理上聞く。幾重同じ話であろう。時々旬々世界判然、十分、神一条長らく分かり難ない。聞き分け。聞いて所々聞かしてくれねば分からん。軽い道今まで軽い道、難しい分かり難ない話。軽い道、何でもない道修理肥道、神一条一つ話し、長らく一寸通り難くい道を連れて通る。通らねばならん。早く聞きおけ。それぞれ聞かしてくれねばならん。 |
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明治二十一年五月六日(陰暦三月二十六日) |
本席腹より胸の下へ差し込み胸つかえるにつき御伺い。
さあさぁ尋ねる一条、さあ尋ねる事情知らそ/\。これまで長らえていかなるところ話しする、話し聞く。どういう事も通り、今一時どういう道知らそう。ざっと一通り今の事情世界理事情、まずまず細そ/\、まずまず大き道の理であろう、なれどよう聞き分け。道一つ諭し、刻限一時どういう事を運ぶ。どういう事も聞いておかねばなるまい。いずれ刻限、夜々刻限、聞いて分からん見て分からん。道の道なら聞いて理上ある。世界道という。有る道は通れるであろう、無き道は心一つ理で通る。長らく世界の道なくして、聞いた道が見える。長らく通り来たる。判然世界にあろう。世界道は通りよいものであろう。ない事始め来たるところあろう。判然世界の道、ない道をつけ来たる道であろう。世上成る程道であろう。成る程の道を通り、世界道通り難くいであろう。連れて通れる。その道通りよい道分からん。道に一つ理がある。理があれば、この理を聞いて貰いたい。知る人があれば、印分かり難くい。何でも二つ定まり、この理をよう記し、世界の道印ない道、神の道五十年道分かれば、成る程世界速やか。道何処にある。怖わき危なきあるまい。理という修理肥は立て替え。年々立毛一つ、道も同じ道、それぞれ話し、段々心を定めくれねばなるまい。さあさぁよう聞け。新しき道もある、古き道もある。修理/\道も修理一寸分かる。修理して了うたらそれで仕舞い。どちらの道もよい。又初めての道、あちらへ治まる道もある。世界一つ頼り、世界の道修理肥頼り、分かる分からん何故分かり難ない。人間道を見て分からん道が頼り。よう聞いてくれ。 |
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明治二十一年五月八日(陰暦三月二十八日) |
巡査平服で来たり、神の道を質問して帰りしにより、後にて伺い。
さあさぁ一日に/\、世界の心、理をどういう事を尋ねる。指図どうせ/\言わん。先々いついつ分かる。尋ね来たる一つ理を聞かす。今でいう面々それぞけ、いろいろ理がある。段々一つ理を尋ね聞きに来る。一日一人二人五人何人来たるか分からん。一条理一通り諭すであろう。分かる分からん世上理が思案、ちょいちょい分かり掛けたる。出て来れば難しいものであろ。一つ思案を治まらん。遠く遙々諭さにゃなるまい。つけた道、世界つけたる明るい道伝う者もある。一つ道に治めて了う。一寸にいかん。遠く遙々出て来る者察してやるがよい。近くから話し聞きたい者へは諭してやるがよい。遙々運んでやるがよい。さあさぁ綺麗なる道、暫くのところ長くのところではないで。何時掛かるやで。難しところ通るが道や。遠くから道を攻めに来る。遠く治めに来る。一寸理が分からん。この理を聞き分け。秘っそ言うてある。秘っそにして治めねば理が分からん。さあさぁ分からん。 |
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明治二十一年五月八日(陰暦三月二十八日)夜 |
増野正兵衞前指図により、所々御話しを伝え出るには、播州地方へも参りまして宜しきや伺い。
さあさぁ所々、先々大き話聞く。とんと話聞いて、山々運ぶ。多く運ぶところ、先々急えていかん。十分見廻り/\、さあさぁ見廻り早く。道なろうまい。世界にはどから/\、十分身の廻りよう聞き分けくれねばならん。所々事情伝え、世界中、世界道判然、銘々身廻り、これが身廻り。どんな事も急えてはいかん、時々旬々道。心身廻り、急かすにためよい。遠く道、いか/\身の廻りあろう。急えてはいかん。細う一つ心、いついつ心、十分/\世界あろう。身廻り一つの理があろう。それそれ伝え、それぞれ話し言う。 |
同日同夜、増野正兵衞口端出物喉痛みにつき伺い。
さあさぁ身のところにて心得ん。どういうものであろう。案じる事は要らん。たゞ世界ところ、それぞれ早く理を治めくれるよう/\。 |
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明治二十一年五月八日 |
磯村卯之助身上願い。
さあさぁ尋ねるところ/\真実心互い/\理を以て一時助けの理を見よ。運ぶ心事情、さあさぁ銘々聞き分け。何でも/\助けにゃならん、助からにゃならん。運ぶ事情成る程の理。よう聞き分け。銘々話し伝え。一つ道のため世界のため一名一人運ぶ。何かのところ聞いて思案せよ。成る成らん、大き道、よう聞き分けくれねば。先々悟り聞き分けくれ。どんな事、一つ道成る成らんの中の理身上一ついずれ/\。先ず先ず急には行こまい。どういう道運び来たるであろ。どういう道通り胸の内通り来たるところ、さゝ一つ先々道見えたるならば見にゃならん。銘々思案治まらん。ようよぅ道に治まる。いかなる道急いては行こまい。段々それから急に一つ道早く道、所遅れてあろ。一つ道不自由立ち来たる。一つ治まり来たる。これより一つ判然分かろまい。身上一つ道世界の身上分かるまい。精神道分かろまい。何でもなき一つ、その日/\分かる。心治まり着け。身上不足。根は定め。速やか一寸暇が要る。一寸成るまい。不自由なる。先々心分かる。まずまず一寸には行かん。まず些かのところ仕切って事情。 |
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明治二十一年五月九日(陰暦三月二十九日) |
上田ナラトメ身上障りにつき願い。
さあさぁまずまず尋ねるところ、身上にてさあさぁまだまだ速やかならん。さあさぁどういうところからどんな道がつくやら、遠く近くに隔てない、何時どういう道がつくやら知れんで。又一つ心に案じる事は要らん/\。どうでもこうでも心に案じが出てならん/\。案じて居ては遅くなってならん。さあ一言話しておかねばならん。さあさぁ案じる道もあろう、さあ日々の日もどうであろう、どういう道も越して来たであろう。さあさぁあちらへも連れ、こちらへも連れしたるところ、十分の道や。さあさあこれからは思案もつかん定まらん、と言うたは今の事やない、今までの事や。さあさぁこれからは、内々皆々ちゃんと心定めて、遠くの事ではない。遠からん内に速やかな道である。 |
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明治二十一年五月十一日夜 |
梅谷四郎兵衞二女とみゑ身上願い。
さあさぁいかなるところ尋ねる、心得ん、小人/\どういう事であろう。段々日々のところ勤める。何も彼も近づく/\、日々に急き込む/\。さあさぁ一つ節からまずまずのところでは不思議や、いかなる道や、えゝ道ばかりやないで。不思議な節から、さあさぁ神一条の道も、又々何かの道もある。先々の道も知らしおく。小人小人近ずく/\、まずまず急く。一寸には案ぜるであろう。まずまず何かのところも、一日日、さあさぁ一日/\、まずまず先々のところ、今の事情内へ戻りて伝えて、又それそれも一日急く。何にも案ぜる事は要らん、もう難儀な道は通しはせん、と言うておく。案じる事は要らん。 |
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明治二十一年五月十五日 |
岡田与之助母歯の痛み伺い。
さあさぁさぁ心得ん/\の事情を尋ねるから、一寸一つの理も諭そ。日々の事情は十分楽しんで居る。これは十分の理、どんな事も悟りを付けて通る。なれど、ほっと思う。思うは理や。思わにゃならん。結構の中から結構と思う。なれど心に掛ける事あってはどうもならん。何でも楽しみの道は見せる。つけるこの理を早く話してくれるよう。 |
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明治二十一年五月十五日 |
大浦武治郎身上悩みにつき重ねて願い(大浦伝七長男)。
さあさぁさぁ尋ねるところいかなるところ、人々のところいかなるところ諭してある。何ぼうでも良うならん。銘々心、何ぼうでも癒らんという。聞き分け。とんと一つ精神十分定めてある。内々も何も彼も定まりてある。何ぼうでも問わんならん。身の一条運ぶ。暇が要る。成るだけの理ある、助け一条の理何で助からん理いであるまい。助け、第一親の理である。助けたいが一条、早々と一名一人早く助けたい。一つ助けたい。一つどんと定まらん。早く思案。銘々同じ一つ一つ小児早く親が助けたいは親の理ではある。よう思案親々一つ今一時は十分理は運ぶ。成る程という世界の理を取り直せば、成る成らん理であるまい。運がなるところ、銘々小児思うところ、成る成らん理聞き分け。何でこうなる思やん早く理がやりたい。速やかの理は暫く暇が要る。銘々一つ思案がある。こんな事許すな。揺がんよ、理定め立たねば分からん。 |
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明治二十一年五月二十日 |
諸井国三郎分教会設置の願い。
さあさぁ尋ねるところ、さあさぁ皆々どういう事も聞いてくれねば分からん。世界のところ、先ず/\一寸治まる。まずまず銘々又尋ねる事情あるで。尋ねる世界はこれでよい。まずまず神の道は、まずまず一年は一年だけ、十分神の道。又々世界でこれで尽せん、まずまず年々に付きたるところ、これは聞いてくれねばならん。又々聞いてくれ。まずまずところ一つのところ、一つ事情世界のところは、まずまず一年経てば、あゝ成る程/\。一年/\と経てば、それ委せおこう。 |
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明治二十一年五月二十日(陰暦四月十日) |
清水与之助右腰痛につき東京より願い。
さあさぁ事情一つの理で話て聞かそ。さあさぁさぁしいかりと聞け。軽き/\道や道や。遠く/\/\この話の理をしいかり聞き分け。長らくのところ心急く。まあ一度戻りて、こうや、あれはあゝやと話しする。又々それぞれからも、まあまぁ遠くの所遠くの所/\、ようまあまぁまぁと言うて、今のところはこうや、どうやと言うで。皆々寄り合うて、又一つの道運ぶ。さあさぁ人更わる/\/\/\。さあさぁ皆々追々に替わりて運ぶ。一つ急えて聞かさなならん話しもあるところ、まあまぁ一度戻りて話し合い、皆々談じ合い、さあさぁ一つ難しいところの理を運ぶよう。 |
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明治二十一年五月二十日 |
深谷源次郎伺い。
さあさぁ何かのところも、これまで難しいところ、さあさぁ段々の道をつく。皆々心得成るだけひいそ。銘々に届かんところは仕様はない。成るだけひいそう。十分のところである。誠一つの心である。どんな事でも、成るだけひいそとするは、誠一条の心であるから、と。 |
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明治二十一年五月二十一日午後四時 |
平野楢蔵願い。
さあさぁいかなる/\、さあいかなる、段々いかなるも思案を定めて。まずまずのところ、身上を急くと/\。身は急くやない。心を急くで。心急くやない。今一つのところも一つ/\の間という。どう成れと、こう成れと思え。身は急くやない。まずまず思い立ちたるところ急くやない。神の道/\あればこそと思え。内々のところへも身は急くやない。どう成れ、こう成れの理を聞き分け。中間に一つの理がなけりゃならん。又々の理、これ案じてもようない。どれやろうが、これやろうがの理が理。 |
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明治二十一年五月二十一日午後四時 |
増野正兵衞身上播州より帰りての願い。
さあさぁいずれ/\道を通る。同じ道を通る。どういうものであろう。身上に一つ障りあり、先々は治まりてある。さあさぁ神一条の道は、表と裏とある。裏の道は誠の道、一つさあさぁ日々に運ぶところは、誠というは通り難くいものである。陰の道は難しい道、表の道は通りよい。世界の道は通り、通り難くい神の道は内、表と裏との道である。内に運ぶ人が少のうてならん。これをよく、世上にやないで、心に定めてくれねばならん。 |
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明治二十一年五月二十二日(陰暦四月十二日) |
増野正兵衞鼻の奥、左の下出物でき、胸むかつき気分悪しく身上障りにつき伺い。
さあさぁ身に心得ん/\ところ、いかなるところ、さあさぁ一日勤めるところ、遠くところ、一日一日三十日一日、さあ先々勤め、内々一つ事情、いかなる話、先々というところ、安心皆な安心定め。どういう処、理と一つの事治めるであろう。 |
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明治二十一年五月二十三日(陰暦四月十三日) |
中山会長初め諸取次方より東京本部へ行ってくれとの事につき、増野正兵衞東京行伺い。
さあさぁ当分処々/\あちら勤め、互い/\の勤めやい。一日も三十日も勤める理は、いかなる尋ね事情、暫くところ一つ事情、段々替わる/\。又一つ治まるところ、あっちこっちと段々処々、又々皆な十分見定め、いついつまで治めさせるという。 |
同時、増野家内連れて上京の伺い。
さあさぁそれはどうなりと。よう話伝え、それなら十分、それはこう。暫く段々一つ道、道があるところ/\長らく勤める、遂に分かるという。 |
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明治二十一年五月二十三日(陰暦四月十三日) |
東京本部に於てめどう札を渡さぬ人に御幣を渡す事の御許しを、中山会長より、増野が上京するにつき御伺い。
さあさぁ尋ねるところ、さあさぁまあ判然道が分かり来たる道分かり難ない。当分一つ所、ぢば一時一つ所、始め出しの所、心だけ一つ始め、いかなるところ、不都合なきよう。世界それぞれ世界通らにゃなるまい。何処から出る。一名一人心、一寸分からん、真実の理を一寸には分からん。今のところざわざわとして一寸出越したところ、細々ところ、入り替わり出替わり、名代なら名代だけの勤め、暫くところ名代として何かのところ許しおく。 |
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明治二十一年五月二十三日(陰暦四月十三日) |
松村吉太郎東京に於て授けの事につき伺い。
さあさぁ尋ねるところ一寸分かるまい。一名一人授けところ、内々しんしん処々、あちらこちらで違い、代として又一つ代理勤めさそう。 |
押して代理勤は内々授けの代理なるか伺い。
さあさぁ代理に授けはないで。代理勤め、内々しんに一つ授け、日々内々のところ段々それぞれどうもならん。代理一人心差しつかえないよう、三遍心に心やで、一人他人へうつす。 |
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明治二十一年五月二十三日(陰暦四月十三日) |
山瀬文次郎身上願い。
さあさぁ身のところにて心得ん/\。理諭せ。何にも案じる事ない。一つどうでも精神深く、心、心に掛かる。世界に、心に掛かる。真実心に掛かる理である。銘々身のところ一つ心得ん。いかなるところ、一名一人掛かる。まあこれだけのところ突っ掛け、今日も一つ理がある。いかに談示内々運ぶ事情から、銘々一つ事情いう、身のところ一寸/\いかに一寸/\と思う。段々道を踏ん張る。身に心得ん思わずして、銘々深い理、身のところすっきり案じのないよう聞き取れ。それぞれ安心もあろ。 |
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明治二十一年五月二十四日 |
増野正兵衞おぢば出発の伺い。
さあさぁ遠く/\当時ところ一寸道のところ一寸細々細々。替わり入れ替わり、心おきのう、安心心定め、内々安心、潔ぎよう速やかの心定め。 |
本席龍田村まで御送り伺い。
さあさぁ尋ねるところ一寸/\、さあ一日気保生がてら、さあさぁ。 |
同桝井伊三郎本席御供見送り願い。
さあさぁまあ互い/\心尽せば、いついつ道のため、こゝよう皆な嬉しう、神も楽しみ、嬉しいな。皆な連れて通る。心運ぶ。いかなるも道のため。 |
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明治二十一年五月二十六日(陰暦四月十六日) |
梅谷四郎兵衞歯痛の願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身上から一つの理、順序から運ぶ/\。さあさぁ言葉と言葉の理を運ぶ/\。長々のところ、又順序は運ばにゃならん。なれどこうせにゃならんという事はないで。さあさぁ内々のところ、又々それぞれのところも、人間の心で運ぶ道もある。よくよく伝えておかねばならん。 |
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明治二十一年五月二十七日 |
深谷源次郎伺い。
さあさぁ尋ねるところ、面々には一名一人の理を分かる。浅い深いの理は、これは言うわん。銘々の理の一つ諭して治まる/\との理を運べ。それは人に言わずして、銘々だけの心に治めて諭しおけ。越すに越されん日もある。世界治まる。天より聞いた理を治めて、穏やかと治め。どう分かる、こう分かるは天然理である。今の心事情治まりてくれるよ。 |
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明治二十一年五月末 |
桜井清吉眼病伺い。
さあさぁ一寸の理ある。一寸の理を分かる。けれども分からんで。余程の不自由難儀、難儀の理分からん。一寸に理がある。余程理を重なり、余程理を結ぼれ/\縺れ/\重なり、一寸にほどくは難し。一寸に行かん。何にもならんではない。余程の縺れである。 |
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明治二十一年五月 |
井筒梅治郎妻とよ身上願い。
さあさぁ心を鎮めて、しっかり聞き分け。前々小人日々ますます、又一つ銘々身上に尋ねるから諭す。内々聞き分け。何かの事聞き取るよう。前々最初、銘々内で思案が分かれば世界治まる。十分タンノウが第一、世界の理を見ればタンノウでけよう。世界で呼ぶ名を出す。世上見てタンノウ。早く見るよう、治めるよう。 |
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明治二十一年五月 |
中西平八長男平次郎二十六才一年前より心間違いで身上願い。
さあさぁさぁさぁいかなる道/\、順序/\いかなる道、長らくのところに心を尽し、一つのところ順序尽し、どんな順序なら、銘々身の内借り物八つの道、世界のところへ皆な映してある。皆な因縁。因縁なら世界の鏡に映しある。どんな難儀な/\者も皆な映してある。これを見て、銘々も一つあんな身ならと思うて一つのタンノウというところ、タンノウが誠。心さい定めば自由自在と言うておこう。 |
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(6月) |
明治二十一年六月一日 |
深谷ハナ四十五才伺い。
さあさぁさぁ余の儀外儀やない/\。別段案じはない。重の話しや/\。見たり聞いたり、銘々のところ、段々とどういうところたばかり遣り方ない。銘々一名一人出越す所/\出越す所、十分であろうと理。大勢の中寄り来る月あり/\、銘々出替わり/\するところ、一人にて銘々まずまずひいそ。身のところ障りあれば、どうも仕様ない。一名一人であるところこれはよいと、それ出越す所に世上の声もある。出越す所、一寸思案してくれるよう。案じては案じの理を回る。内のところも運ぼと思うても、身の障りあれば、どうする事もでけん。案じは要らんと。 |
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明治二十一年六月二日(陰暦四月二十三日) |
土佐卯之助一戸の方につき願い。
さあさぁいかなるところ尋ねる/\、尋ねるから理を聞かそう。一つ誠という理を聞かそう。誠程強いものはない、誠は天の理である。誠であれば、それ世界成る程と言う。天の理であるものを、どうせこうせとは言わん。心一つ改めて、どういうところも運び、何時なりとしょうほうに掛かるがよい。 |
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明治二十一年六月三日(陰暦四月二十四日)十時頃 |
本席御障りにつきお指図。
さあさぁ日柄/\段々と言うて、これまで話ておいた。さあ話し聞いてるであろう。先々幾重、どういう事も聞かす。一寸身のところへ早く急ぐ。一つの順序ある。障り身上一条、一つ尋ねゝばなるまい。まあまぁ世界の道も運ぶだけ、皆な一つの事情、よう聞いてくれ。一時今から一つの事情、どうせとは言わん。一つ事情分かり難ない。刻限理を以て話しする。これまで急ぎ立てる理、早くかんろ台。珍し事言い掛け、又始め掛け。かんろ台一条、世界にある事は言わん。これから神の言うようする事、段々聞かす。段々経ち来たる、判然理分かり難ない。これから天理運ばねばならん。世界事情、世界ある道は要らんで。せいでもよいものや。通るに通られん。世上理に迫る。一寸一つの指図、いついつまで一つ事情、事情はかんろ台。早く成る成らんではない。連れて通る。世上の理、世界の理、この事は五十年以来一年理を見て、どういう分かり、古き者を迎い取り、一寸心に掛かる。一つの理治まる神一条。大切な理というは古き者や。新しき者や。一人ではない、皆な因縁。古きの理失う、理失う。ようこの理聞かさねばならん。身に追々すみすみ、心を以てかんろ台。理を聞かす。又々刻限待ちて知らそ。 |
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明治二十一年六月三日午後四時 |
山本利三郎より伺い。
さあさぁ日柄/\、さあさぁ日柄と言うて、段々これまで話しておいた。話し聞いて居るといえども、どんと運ばんと、身上より障りて尋ねる。世界一寸の事情、一時今から一時どうせいとも言わんと、一つ事情分かり難ない。今まあ刻限以て知らそう。今又話し、かんろう台珍しい事言うで。段々始め掛け。段々道分からんから遅れてある。世上の道皆な世界にある。世界にあるものなら要らんものや。なれども長い道やで。一寸許してあるのや。これから神一条やで。実なるところかんろう台。早やばや取り決め取り締まれ。難しいようにあるけれど、神が皆な働く。何でもない、なれどもなかの道である。一寸許したもの、これまでのところ迎い取りたる者もあるで。一人ではない。古きの理を失えば、皆な自然と理を失うで。かんろう台一条の道通れ。かんろう台一条の話し、又々刻限以ちて知らそうと、又々と。 |
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明治二十一年六月四日午前九時 |
宇野善助身上願い(沢田同伴にて参詣の砌)。
さあさぁいずれ/\/\の事情も同し事情、今まで怪しいところの道も通り来てある。今もう暫時の間である。暫くのところ、何も彼も心治め。治まる/\。 |
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明治二十一年六月四日午前九時 |
宇野善助娘こん十九才身上伺い(沢田同伴の砌)。
さあさぁ尋ねるところ、さあさちぁもう暫く/\、長い事はない。もう暫くやで。 |
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明治二十一年六月五日(陰暦四月二十六日)(正冊に記載なし) |
本席身上お指図。
さあさぁさぁいかなるところ/\、身上いかなるところ尋ねる、知らす。身上一つ身上ある。いかなるところ、さあさぁ早く止め、神一時、一つ話、これに先々に毎夜この道下がり、さあさぁどんな話しも仕掛けてある。一寸今一時尋ね出す。早く通し、まあ一寸始め掛ける。どんな道を始め分からん。まあまぁそれより成る成らん。これまで一寸話し伝え、夜々出て話し、一つ話し、あっちこっちの理を見遁がし、今一時世界の理多く十分。早く世界事情運ぶ。分からん、上下とも理分からん、いついつまで言うではない。いずれ一つ段々日柄刻限来るなら、道の通り連れて通らねばならん。又々所々を変えるところ、実(まこと)のところ早く求めよ。いかなる道も分かるであろう。やれやれと言う日もあろう。一つ心早く一つ運ばねばならん。何でもならん。日柄刻限外さんよう、神一条の道である。早く急げ、取り掛かれ。さあさぁ一寸始め掛けたら段々理を聞かそ。銘々諭り、一つ心も治(始)めねばならん。聞き分け分からん。天理王命、名を所へ弘め掛け。一つ事情、どちらの理***貰う理、よう聞き分け、よう思案。世界それぞれ万事一つ事情、分かる分からん多くの中、神一条ならば計り難く一つの道、これが十分確かな道。思案第一ならん。いついつまで広まるで、見遁がしはならんという。いかなるところ人間一条理では計り難ない。危ぶいものである。早く取り替え/\神一条/\。 |
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明治二十一年六月六日 |
清水与之助東京出立帰宅の上伺い。
さあさぁ世界理は十分の理である。神一条事情は五十年以前より、学者がしたのでもない、文字からできたのでもない、知恵よりでけたのでない。さあさぁ聞いても居るやろ、見ても居るやろ。何もないところより始めできた道。何でも彼でも通らにゃなろうまい。通すで。知らんは一度よりないで。程のう間はない。しっかり伝えにゃならん、通さにゃならん。何にも知らん者が皆な国々へ弘めさしてある。まあ言うて見よなら敵や。敵が国越えて弘めさしてある。一度伝える、成る程、二度伝える、成る程、と思うで。皆な真実分かり来るのやで。 |
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明治二十一年六月六日(陰暦四月二十七日) |
岩田ヒサ伺い。
さあさぁ余の儀やない。身のところもう今や。日々のところ思うところ、待ち兼ねる。銘々の理もある、世上の理もある。早くと思うところ又一日待ち居る。その日来んという日々待つところ、こうして治まってあれど、一つ日限の処早い。十分の事今に分かる。日々急えたとて身上一つで皆な分かる。暫くのところ治まり、こうという理を定めば安心の道である。一日頼り心の理一二度印がある。この理今やと言うて身のところじいと治まる。この理諭し、十分治めて居れば治まる。待つという、急くという、十分の理と運んで居る。銘々思い頼りなきなと言う理、その日がある。十分心治め。気も治まる。どのよに急えたていかん。今やと言うてもいかん。十分治まれば十分楽しみがある。 |
早めの御供の願い。
さあさぁ早や待ちたところ、何にも構わん。一度最初一つの理で治まる。 |
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明治二十一年六月七日 |
中井ちく三十二才身上願い。
さあさぁ身上一条なる事一つ事、事情一寸案じ、さあさぁどういうところ、身のところというは、何にも案じない。どういう事何程尽す中に、身上案じ、側から一つの心案じる。まこと案じなら、案じの理が回る。案じない。尽す中に、どう言う。身を治めねばならん。一時早く。 |
押して願い。
さあさぁ何処に、何処彼処を隔てない。銘々一人の心であるという事も聞き容れん。こう言うても聞き容れん。心通りに運ぶがよかろ。さあさぁ後々のところは、順々のところ運べば、後々。 |
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明治二十一年六月八日 |
御諭し。
さあさぁ何か知らさにゃならん。さあさぁどういう事も一日も早く知らさにゃならん。いかなる事も聞き分け、道すがら聞き分け。成る成らん、何でも皆なそれぞれ出にゃならんように成りて来た。どういう事も早く知らさにゃならん。一つの事情出さにゃならん。身の知らせ前に聞かせてある。皆んな出る。障り入り込み、心の身の障り一つの始まり、危なき理、神と上というは蓋が開き難くい。一寸見て居よ。細々ながら、この道皆んな集まる。世界の道に押されるから細々道許した。振り変わると、ころりと変える/\。神一条の名揚げ、一つの細々の道、早く、理を早く直せ。早く治めおく。仕舞い一つは破って了え。いかなる事一つの一条早く問うてやろうか、踏んでやろうか。あちらへも早く、こちらへも早く。細い道でも一寸つけたが、道は堅いで。早く/\治め。 |
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明治二十一年六月八日 |
湯川政太郎三十七才三年前より目の障りにつき身上願い。
さあさぁ尋ねる/\。身上に不足/\、まずまず日々の不足、又々内々に不足、早く取り直せ/\。前々に一つ聞いて一寸印あるところなり、付き来てあるところ、まずまず助け一条に、身に不足なる理はないと諭す。人に諭すところ、銘々の身の行いと言う。銘々も今まで知らず/\して通り来てあると。銘々は事情諭して、銘々の身上不足あるところ早く取り直せ。助け一条を諭して、銘々はどうやろと思うところ、内々の事情とすっきり分けねばならん。多くの中、真実定めて、早く聞き分けてくれるよう。 |
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明治二十一年六月十日 |
葭内与市四十三才同妻いと三十九才身上につき願い。
さあさぁ尋ねるところ/\、身上一条のところ、尋ねるところ/\、よう聞き分け/\。内々のところよう聞き分け/\。一時なるとは思うなよ/\。さあさぁ第一一つの事情、一つ諭しておこう。これまでに暮らす中尽す中に一つの理、さあさぁ一つはサンゲ/\、早く/\。又、銘々人に諭す事情と、銘々の身上一つの理と、思案して、一時一つ、互い/\の助け合い/\の事情、又、世上一つの理、一時は大層/\大層。世界の道も一つは運びて。 |
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明治二十一年六月十日 |
吉田梶太三十才左の奥歯痛み願い。
さあさぁいかなるところも尋ねるやろ。尋ねるなら、心鎮めてしかと聞け。一つには人を助けるには、理はなけらいかん。人間というものは、身は借り物と、話もこれはして居るやろ。内に誠という理を聞き分け。自由自在というは、銘々誠の心である。世上より成る程の人や/\と言う心、天に映る。これが助けの理や。助けるには、銘々まだまだと心治め。成る程という心治めば、身も治まるやろう。 |
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明治二十一年六月十二日(陰暦五月三日) |
杉本伊之吉三十八才。
さあさぁさぁさぁ長らく/\世界のところ、助け一条のためこれより生涯一つの心と定め、証拠渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命と、三遍唱え、又三遍/\三々の理を授けよ。しいかり受け取れ。 |
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明治二十一年六月十三日午前十一時 |
平野トラにつき願い。
さあさぁ余の儀外の儀やない。身のところ堪えられんという理はない。何かのところ十分先ず暫くのところである。まずまずあちらこちら密そやかのところにして、密そやか一つの理を治めば、身も速やか治まる。 |
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明治二十一年六月十三日 |
泉田藤吉妻マツ身上願い。
さあさぁこれまで、なかなかの道容易ならん艱難の道通りて来た。さあさぁ先は往還の道が見えてある。さあ楽しましてタンノウさしてやってくれ。一人二人は受け取って居る。さあ楽しましてやってくれるよう。 |
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明治二十一年六月十五日 |
清水与之助下腹痛み、二度づゝ大便に行き、絞り腹のようにつき願い。
さあさぁいかなるところ、段々の道伝え、心にも日々治まらん。何か一つの治め方、いかなる事早く/\急ぐ。一つの治め定めの理、一つの道というは、大抵思案思案の道、先一つの道、十分前々一つの道のところ思えども、その日通り来たる第一急くところ、世上の道はある。神一条の一つの道通らねばならん。十分の道がある。何か締まり方、神一条の道という。一つの道どういうところ、しんが分かり難ない。刻限話し、前々よりでけ難ない。一人/\へ聞かす。十分の道、日々のところ一つのところ何でもこの理を聞き分け、道を運ばねばならん。身のところ一つの印ある。第一の話し。 |
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明治二十一年六月十五日 |
清水与之助帰宅の願い。
さあさぁ第一一つまずまず以て一日一寸の理を計り、世界は一寸治まる。まあ世上の理分かりてある。この道は皆な兄弟やという理を聞かしておこ。なれど、隔てられるも隔てるも、皆な銘々の心通り。兄弟という理を聞き分け。又々内々のところ、それそれのところもある。さあさぁ一日二日/\/\早く/\という。 |
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明治二十一年六月十五日(陰暦五月六日) |
東京北稲荷町四十二番地を地主より他へ売却するに付き、この所を買い求むるか、但し他に適当の地所を選定するものかにつき伺い。
さあさぁ買入れるまでやで。段々事を言い立てるで/\/\。出越すところほんの気休め/\ばかり。成ると成らん一寸思案。遠く所、さあ暫くのところ、一寸どちらなりと、一寸印があったらよいのや。一々所々、ほんの印しやで。さあさぁ運ぶところ、どういう事に成ろう。どうする。世界の運び、一寸気休みだけ許してある。さあさあ何か当分ところ、こちら成らんとも言わん。ほんに世界神一条、一日の日があるで。心治めくれ。段々伝えある理聞き分け、治めくれねば計り難ない。さあさぁさあ何かどうするにも、軽い思案、その日の心を以て一つの思案第一。 |
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明治二十一年六月十五日 |
宮田善蔵布教の心組につき、いかゞなるや願い。
さあさぁさぁさぁさぁ尋ねるところ/\、又あちらへどうこちらへどう、さあさぁ尋ね出るなら聞かして置こう。難し事やないで。さあさぁいつから行こう/\。身のところ、内々も勇む、銘々も心も勇む。一日の日さあ行こうと言う。心にほうと思う時はじっと見合わすがよい。尋ねる一つの指図、いついつも心掛けるようと。 |
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明治二十一年六月十六日 |
林九右衞門身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、身上のところ事情ありて尋ねるところ長らえての事情/\、年相応年限相応言えば分かるまい。分からんところは、世上に一つの理がある。よく聞き取っておけ。これから先へ長くの心、長くの事情、所を変えて心一つあって道と言う。道々というは、心一つの理である。人に諭するは、一つの理を以て、最初一つの理を以て一つの心。高い所は高い理を以て一つの理、低き所は低きの理を以て一つの理。高くは低きになる、低きは高くになる。又初めて一つなあという、一つの理掛かる。高き事情、高き事情は高きの事情、低き事情は低きの事情。この心を以て治めてくれ。これ一つの理を心に治め。治めば、身も治まろう。案じずして治めてくれるよう。 |
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明治二十一年六月十九日 |
東京に於て増野正兵衞詰合中身上障り、松村吉太郎も同様につき、両人より願う時の増野正兵衞へのお指図。
さあさぁ早く尋ね一つの返事、さあさぁ身のところ心得ん。尋ねるどういう事を諭す。又々不足あちらこちら思う一条、大望理を受け、大望と思う、大望世界長い。身上聞いて銘々事情運ぶ。世界事情運ぶとも、一つ難しい。神一条神の働き見える見えんはない。先々所や。銘々は忘れんがため、一つ控え付けるところ、一つ日々掛かる理見える。日々聞いた理を聞かせ。先々先一つ一時世界という。一つ神一条、多く世界の理が立つか立たんか一つの理、見え来る理、早く定め。難しい成るも成らんも日がある。心の道の運ぶ、日々までの一つの道、難しいではない。世界大きい一つ思案、世界の理だけの事、神一条の理は成る成らん、たゞいつであるようなと。神がいずみ、神一条いずみ、人が頼り多く、人運ぶ人気大き心を早く思案立て替え。銘々一条取り直し、それぞれ道のためなら世界一条、神の自由早く取り替え。思う身も何も恐れるではない。真実定めて風の用意胸にある。神一条これまで聞いたる話を、大きな心と立て替えて、心を治め居よ。
(風の用意とは風が吹けば風の用意せねばいかん、つまり心を大きに持って落ち着く事と考えます) |
右同時、松村吉太郎居所及胸悪しきにつき伺い。
さあさぁ同じ一つ事情、通る/\一つ談示神一条、今一時世界を取り扱い、世界の思案要らん。神一条通り難くい、世界広い道は通り難くい。日々に一つの理同じ理である。同じよう聞かしてくれ。 |
押して、東京本部に於て参詣人に神一条の道を伝えても宜しきや、又本部にてするは差し支えなきや伺い。
さあさぁ神一条の理、助け一条の理、遠慮気兼は要らん。尋ねて来るなら聞かせ。この理何程人が寄るとも知れん。これが自由。聞かせ/\おきたる、尋ね来る、聞かせ。十分遠慮は要らん。日々真実聞かすなら、多くの中なれば、神一条世界の身の内助け一条のため出て来るなら、一つ話し聞かせ/\。聞かさねば分からんで。何も助け一条の事は後へ引くでない。 |
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明治二十一年六月二十日 |
梅谷とみゑ身上願い。
さあさぁ小人一つから、いかなる事情尋ねる/\。尋ねるから一つの事情諭しよう/\。長らえて/\どうで/\一つの事情/\、世上の理を通さにゃならん/\。銘々心の理持たずして、人々の事情を以ちて世界鮮やか/\/\、明らかな事情という。さあさぁ一人の事情というは、世界と言う/\。これよう聞き分け/\/\。これでどういうものと思う処もあれど、一つの道はこれ一つ世界からと言う。銘々前々の理を思い出して、ほんにこれであったかと言う。銘々真実一つの理を治めて一つの道の理を通れば、随分/\楽しみという理を諭しておこう。 |
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明治二十一年六月二十一日 |
本席の御障りに付きお指図。
さあさぁ早く聞け。さあさぁ言うて急ぐところ、早く/\どういう事急ぐ。これまで世界分からん、内も分からん。幾重伝え。同じ事何遍同じ事や。もうどうでもこうでも聞くも一日延ばず、刻限遅れる。又その日来るや知れんで。話し聞き遁がし、又々突き延ばし、遠いように思う。違う。夜やら昼やら分からん。何時とも知れん。世界の中、心を運ぶ。第一早く急ぐ。つとめ一条これまで伝え、一つ二つどういう、一寸出てあらあらのところ知らせおく。本部や仮本部や。これで一寸苦が遁れた。運ぶところを運ばずして、これで安心、何も安心、成って成らん。どういうところ身のところ一つ印、さあさぁ急ぐで。身上一つの道早く通れ。見えて来る。世界急く。世界繋ぐ/\。一つ神の話し。一つの理を聞いて道が分からん。あちらではこうや、何もならん。何程残念。すっきりその日刻限というはそこで知らす。 |
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明治二十一年六月二十一日 |
東京日本橋中台勘蔵左顔面の瘤につき伺い。
さあさぁ身上のところに不思議なるところ、どういうものと思うところ、一日ならん/\というところでない。身上でない。どういう思案もしてくれ。身上一つから事情と言う。身上から一寸どういうものと思う。身のところ心得んと言う。案じる事はない。何で不自由と、どれで不自由とない。この理を諭しておこう。 |
中台勘蔵母六十九才身上伺い。
さあさぁ身上のところ尋ねる/\、どんな話しも聞く。何でも身のところから運び、聞いてあるところ、早く聞かせ/\。身ところ大層一つのところ、何ぼ不足なる/\、一つで見分け。これだけ一つ/\、日々思うなれども聞き分け。何でも助けにゃならん/\。一つ心であろうけれども、心に早く定めにゃならん/\。日々内に安心の理もある。若きところからの日々話しある。なれども大層の道もあるで。この理を話し。 |
井戸水湧かぬところ勘蔵より伺い。
さあさぁまずまず、待つあたゑ一つの水/\、何尺掘る/\。まだない一つの事情、まだ一つ治める理はないと言う。あたゑの水よう聞いておけ。生涯のあたゑ/\というは、どれからしよう/\、どんと水というものは、これだけ/\と理はない理はないと、まあ水はこれだけかと思うて浚えて第一これが不自由と、まあこれで十分であろうと。何か不自由なき/\。何かのところ、これだけであると。まずまず十分のところでなければ、まあ第一あたゑという/\。 |
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明治二十一年六月二十二日 |
土佐卯之助お授け事情願い。
さあさぁさぁ尋ねるところ/\/\/\、いかなる事情尋ねるところ、前々に伝えてある通り、あちらもこちらも前々より聞かする通り、聞きてあるところで、どうしても元へ元へ帰らにゃならん。もう一つ段々計り来るところ、これ一つ聞いて早く更えて思案定めて、今に一つのかいし分けて思案通り治めてやろう。いつとも言わん、国に一つの印を早く治めてやろう。いつとも言わん、心治めたら、ちゃんと一つ理で治めてやろう。一つ国の土産として帰るよう。 |
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明治二十一年六月二十三日(陰暦五月十四日) |
ぢばに於て分教会所設置の件伺い。
さあさぁさぁ一寸指図しておく。世界/\これまでのところ道が遅れる。段々尽すところ世界通り難くい。世界の道許し、それは何処から名を引き、どうでもいかん。どうでもこうでも皆な伝え、それぞれ皆な心、世界の道は、神の道とは皆な間違うてある。天然自然道で成り立つ。世界の道、通る通られん、一寸許し、その日来たるところ世界の理を運ぶ。前々伝え神一条を胸に治め、世界の道運ぶがよい。何も心配要らん。神の引き受け心おきのう。それぞれ手を繋ぎ合うて大き心を持って居よ。成る成らん、いかなる日あるなら、決心を結べよ。世界の理は運ぶ一つの理。心おきのう気を勇むなら、一つの理ある。さあさぁさぁ尋ね一つ話しする。表の事情運ぶ。成るよう行くようは、どんと一つ理治めにゃならん。この所一つ諭し所、これ助けたい一条で天降る所分からんから、これまで年限の道というは神一条、世界ところは道理上、世界では同じ道運ばねばならん。胸の内一つ理を以て掛かる。難しい事でも通れる。まあ一日のところにても、一寸通らねばならん。かんろ台一つ人間定めてある。何でも一日ある、楽しみある、という事を治めて貰いたい。 |
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明治二十一年六月二十四日(陰暦五月十五日) |
山田伊八郎伺い。
さあさぁさぁ尋ねる/\。さあいかなるところ、親々一つ理なら尋ね。幾重の一つ理分かる。どんな事分かる分からん。一つ理分からん。親々心得んという。いついつも尋ね。どういう事も聞き分け。定まる事情一つ、道運びたか一つ、障りの幾重願い、いかなるところ、皆々事情、親々早く。どんな事見る、世界事聞く。一つ事情分かり兼ね。何も一つ話し、一つコウノウ定め一つ。理の治め、速やか世界理見て世界にある。世界事情計り、銘々思案要ろまい。行くも通り来る、どういう事も兄弟。いかなる理ある、なれども案じは要らん。成るよ行くよう楽しみ一つ事情ある、先々タンノウ理を見て暮らするよう。 |
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明治二十一年六月二十四日 |
深谷ハナ伺い。
さあさぁ尋ねる/\ところ速やか聞かそ。前々に聞かしてあるところ、しかと定め。内々一つ多くの心寄る。多くの心寄れば、多くの心持たねばならん。案じは要らん。案じては案じの理を回る。一寸身の内悩めは、どんな事も忘れる。案じんようと。互いの理を第一。この理を第一の理である。 |
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明治二十一年六月二十七日(陰暦五月十八日) |
本席御障りにつき伺い。
さあさぁ何知らそ、一日も早く知らさにゃならん。どういう事を知らす。一日も早く、いかなる事も聞き分け、どういう事も聞き分け。あちらもこちらも障りや。どうでも運ぶ急がしい。待ちて/\どういう事も早く聞かさにゃならん。日限り/\、まあ一寸、まあ一寸放っておけん。早く出にゃならん身の知らせ、前々出んならん。身の知らせ入り込むところの不足、一寸出にゃならん。初まり一寸これまでの道のところ一寸に切れん。世上からの理で治め一寸治まって居たところ、一寸細々の道もついて来てある。皆な集まり、皆な集まり、早くに集まれ。理を集め、神一条のこれから事情運べ。ことなす理を振り替わりてある。一寸細々の道を許してある。これまで通り替わりてある。早く理を運び替え。一寸世界から押されぬよう、細々の道なら早くに運んで了え。銘々それぞれ尚治めて掛かれ。世上より一つ、これなら掛かりて見よか、穂先向かのうて掛かろかと早く定めて、いずれ細々の道でもつけたら一つ破って見ようか、一つの土居も崩して見ようか、と。細い道でも一寸堅いで。この理をよく聞き分け。 |
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明治二十一年六月二十八日 |
梅谷四郎兵衞歯痛につき伺い。
さあさぁ事情一つの事情言うまでやない。幾重急ぐ事情ある。さあさぁ銘々前に一つ聞かしてある、書取っても居るやろう。案じる事も要らん。前々銘々一つの理は一つ。人目に見て居る理がある。又々一つの道尋ねる日もある。銘々世上に一つの名を下ろし、今のところは掻き廻したようなものやで。銘々日々決まり、それどんな話しもして居るもある。早く/\やろうか、掛かりてみようか、と。銘々一つの事情早く/\取り扱え/\。 |
王社の願い。
さあさぁまあまぁあわてる事要らん、急く事も要らん。早く一つの事急いで、早く運んで了もて急がにゃならん。急いで/\運ばにゃならん。細々/\の一寸つけたるところを。 |
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明治二十一年六月三十日午前八時三十分 |
京都元斯道会講社の儀につき伺い。
さあさぁしいかりと何かのところ心鎮めて聞いておかねば分からんで。神一条/\というものは古きのところの道があるで。天然自然と言う道。二年経てば二年の道、三年経てば三年の道を見えるで。相談合うて、古き者は親と思え。親となれば子は可愛というもの。皆な満足をさして治めにゃならん。子供は子供だけの事。腹を立てゝは、親であらせん。親となれば子を可愛との心にならねばならん。子を憎む心では親でない。この理をよく聞き分けておけ。 |
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明治二十一年六月 |
大阪近藤政慶の願い。
さあさぁ尋ねる/\。同じ一つの中、あちらで理を取りてなあ、こちらで理を取りてなあ、と、心に理を定めば、身は速やかのもの。難儀さそ、不自由さそという親はない。幾名何人ありても助けたいとの一条である。その中隔てにゃならん、隔てられんやならん、というところ、世上見て一つの思案。この理を聞き分け。一つはたんのうと。善き種蒔けば善き芽が吹くも、世上見て一つのタンノウとの心定め。タンノウとの理を持ちて、案じる事は要らん。案じては案じの理を回る。案じは要らん、と、大きな心を持ちて理を治め。善き種蒔けば善き実がのる、との指図と。 |
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明治二十一年六月 |
大浦武治郎身上願い(前同お指図御願い)。
さあさぁさぁさぁさぁいかなるところ尋ねるところ、さあさぁ聞き分け/\。どういう事も聞き分け。いかなる事も聞き分け。銘々一名聞き分けて内々伝え。心には定めて一つの理も渡してあるところ、銘々日々のところも、尽す心運ぶところに、内々のところ身上に不足なるところ、幾重の諭も伝えてあるところ、銘々尽す中に内々不足なるところ分かり難ないと。銘々初め一つの事情と言う。心鎮めて道を聞く。心鎮めて理いを聞くと。小児ところ分かり難ないというところ万事一つ大き心一つ取り抑え。まずまず銘々の事情、前々の事情である。銘々世界済まんという心、すうきり取り替え。銘々の事情と世界の事情引き比べて、一つの思案と言う。 |
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明治二十一年六月頃(陰暦五月) |
岡田ふさの伺い。
さあさぁ尋ねるところ聞こう。前生どういう事前々早く聞く呼び出す。よう聞け。諭しくれ。前々知らす。銘々/\一代、銘々一代/\処々早く一つの事語る。親々銘々親々与えてある。皆な早く知らせおく。どういうもの、古き前々理を以て早く知らす。 |
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