(6月) |
明治20年6月6日(陰暦*月*日) |
梅谷たね指の障りにつき願い。
さあさぁ身の内の障り、前の事を案じる。案じるは要らん。何でもどんと心を定めにゃいかんで。案じは要らん。小人の障り、親の心案じある故、映る事なり。何事も不自由して通るが楽しみ。いついつまでやない。先の確かなる楽しみに証拠渡してある。これを思案してくれねば分からんで。一寸の事ではない。先の確かな証拠である。案じは要らん。この道も、もう長い間では伝えた話しは皆な見えて来る。どんと心を定めとの事。 |
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6月13日(陰暦*月*日) |
井筒梅治郎家内の者、身上障りにつき、御願いせしに、水のお授けを頂けり。その時の指図。
さあさぁ内にも障り付けて引き寄せた。長々細道余程勢もあるまい。さあさぁ長々のきゅうこう、その功によって、さあさぁ授け、神水の水を授け。さあさぁさあしっかり受け取れ。この水にて人を助けるのやで。たとえ何処の水、どのよの水汲んでも、三度口頂いてやるのやで。さあさぁさあさぁ落すやない、戻すやない。神は返やせとは言わん。なれども心違えば直ぐに戻るで。心違わねば末代子孫に続くで。神が返やせと言わん程に。よくよく心違わんよう、さあさぁ受け取れ、しっかり受け取れ。 |
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6月21日(陰暦5月1日)午前10時 |
深谷源次郎身上願い。(元斯道会講元)
さあさぁ心得ん/\。身は心得んという、尋ねるという。余の儀外の儀は言うやない、思うやない。多くの中に、どんな理もある。難し理を放っといておいて、僅かの理で聞かそ。銘々互い/\の心、銘々一つ治める。大きな心持ち治めるよ。それで分からにゃ早々一つ尋ねに出るよう。 |
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6月22日(陰暦5月2日)午前6時 |
梅谷四郎兵衞左官得意渡す願い。
さあさぁしいかり聞かねば分からんで。先へ求めた道具もあり、中で求めた道具もあり、これをよく思案をせねば分からんで。間さに使う道具もあり、一寸使う道具もあり、使うてみて使い良いのは日々に使う道具もあり、それをよく思案して見にゃならんで。日々に使う道具、使うて居れば安心やで。 |
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6月24日(陰暦5月4日) |
増野正兵衞身上伺い。
さあさぁ何かのところ、皆なそれぞれ皆な障り、さあさぁどういう事を知らす。尋ね事情、何かのところ、さあしっかり聞き分け。何よのところ、どういうところ、踏み止まる。取次/\、段々取次、しっかり取次、道つけ始まる。どういう大道/\、大道の掛かり。どういう、何人/\、幾名、一人思案定め/\。泥水段々迫り、泥水が澄まする。治めるところ/\、名立しかり分かって分からん道、分からん道見て分かる。筆先通り皆な出る。今度道はいつどう、いつ見える、筆先皆な知らせてある。大きな節見える。大き節なら大きな心据える。大きな節、大きな節が出る。忘る一寸、どういう事、こういう事、泥水流れるなら、どういう事、いかなる水の掛かり。取次、これをしっかり聞き分け。又延びるやら知れん。今度の言わん道のところに、ちゃんと掛かって居るで。日々一日、取次段々出で来る。日々事で、どういうところの道を尋ね、いかなる十分の道を尋ね。一つ泥水、取次一つ心、どういうところから掛かる。一つどういう事。一つ何時分からん。成る程の道、こうなる纒まり、談じ/\水の席火が出る、火の席に水が出る。そこで水の席に水、火の席に火を以て、いかなるところ談じおかねばならん。 |
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6月28日(陰暦5月8日)8時10分 |
増野正兵衞身上障り伺い。
さあさぁ何かのところ、身の障り不足、何かのところ迫り、どういう事、身の障り何かのところにて案じあっては、どうもならん。一つ心に落しをつけ。どうやこうや一時時談、心定め、ぜちう(***)に上ぼり、判然なるところ分からん。又々これはこうしておかねばならん。不都合の事あってはどうもならん。幾重談示、今ぜちうのところ、分からんところ、何にも分からん。銘々時談して、内のところ関、その場/\一つ思案。どうでもこうでも登れん。その場/\治めにて又一つ道。さあさぁ分からんところには何ぼ誠説いても誠とせん。何ぼ貫ぬこうと思うても関があっては登れん。登られんから帰る。帰るのも道ぢゃ。関があるから邪魔になる。関は神が取るのやで。関さえ取れば登れるであろう。又関貫ぬこうと思うゃ余程の長く掛かる。 |
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6月 |
大阪近藤政慶の願い(初代上町支教会長)。
一つ何でも十分受け取る。通り難くい道である。一つ分かる分からず、どうせんならんとは言わん。さあさぁ直一つ、心定め一つにて道の思案。幾重の道、通るに通れん道、日限満ち来たなら、道すがらどういう道思案定め。今日の今、今というては細々道は一つところ、あたゑはむこう十分いかん。一つ二つ道見えども分からん。一寸何程、これだけ身ところで思案。さあさぁ案じる一つこう/\、一人者所にて理もある。よう聞き分け。一人だけの事で思案。心案じある、どうもならん。一つ安心、二つまあ、一寸道。これこそ心を治め。一日千度に受け取る。案じ心ありてはどうもならん。心配さすな。 |
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(7月) |
明治20年7月3日(陰暦5月13日) |
増野正兵衞伺い。
さあさぁ一寸どういう事思う。日々思うところ別段思案。今日の日何の沙汰言わん。銘々談示のところ説き、道の道なら道のため、何でも遠く一つ道の名とも為し、日々思うところ銘々危なき怖わき事はない。 |
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7月4日(陰暦5月14日) |
増野正兵衞伺い。
身のところ日々身の障り段々あちらこちらへ変わる。ようしっかり聞き分け。銘々一条十分道を定め十分定め。一つところ大抵内々家内のところ安心日々一つ思案、余の儀外の儀でない。道の道なら道のため一つ思案、なれども案じが強うてならん。 |
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7月4日(陰暦5月14日) |
麻川与市身上願い。
さあさぁいかなる身の障り一つ真を改めおけ。いかなるところ聞き分け。真を定めくれるよう。五十年以来段々随き来る。一段一大事これからである。一つ奮発、これをしっかり聞き伝えてくれ。一時分かる分からん。これから胸一つ誠一つ大丈夫の心一つ、道の道なら道のためいかなる段、替わる/\道筋に、誰がどう言う、どういう事を尋ねる。いかなる話し五十年以来ちゃんと分かってある。これ一番のところ、一つ定め。いかなる事情、何尋ねる。道は五十年道すがら、余の儀外の儀は要らん。身の上一条貸し物第一、話す処々自由自在これからやで。五十年以来銘々我が年跡、身の上一つにとって諭す。何も余の儀外の儀ではない。何時見えるとも、銘々それぞれ話しちゃんと集めて一つ話し、十分話し余の儀でない。一つ話し遂げ、何聞き何尋ねても、五十年以来銘々何箇年である。それより先々諭する。一つ心に凭れ。 |
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7月13日(陰暦5月23日) |
増野正兵衞足首の伺い。
さあさぁ身の障り尋ね、いかなるどういう事、指図できる。どういう事もこういう事も指図なくして指図。身の内段々身の障り、尋ね事情、身障り、中の一つ治め方、段々障り知らせてある。尋ね同じ事して居る。世界いろいろ内内それぞれところ、いろいろどうしたこうした何かのところ皆な話し、とかく早く道のため。 |
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7月14日(陰暦5月24日) |
諸井国三郎埼玉県幡羅郡東方村にて身上障り、おぢばへ登参の上願い。
身の障り、何よの事も聞かしてある。しいかり思案。いかなる道、どういう道、こうしたら早かろうか。あゝもしたら、早く開けたろう。さあさぁ銘々の思うであろう。いかなる心、真実運ぶところ、身の内障り、どういう事か。国々先々、いかなる事、身の内自由現われてある。皆な神の自由、先々一つの講、国から/\国から来なくては渡られん。さあ、それからそれ、一方の手続き、段々と話し伝えもできるであろう。どうせこうせ言うでない。国のところも第一、国から/\、段々の筋道。目の前の楽しみ、その楽しみは短い。先の楽しみ、細い道のようなれども、先の長い楽しみ。後で見れば短い。先は長い楽しみの道。よう思案して真実の楽しみ。あちらで抑え、こちらで抑え、通り難くい道も通る。外々の道筋、心真実、一つ国々長い道中運び来た故、これから助けの証拠、神の道、一つの授けを渡す。しいかりと受け取ってくれ。あしきはらひ助けたまへ天理王命、三遍唱え、三遍づつ三度、三三九遍の唱え、この授けを渡す。しいかりと受け取りておくがよい。又々の道もある。心真実一つ先の楽しみがあるで。 |
私娘たま二十才になりますが、たゞ今上州富岡へ糸の稽古に遣わして御座りますが、本人望みにつきまして、本年暮に岐阜の織屋へ参りたいと申しますが、遣わして宜しきや国へ寄せて他へ縁付でも致して宜しきや伺い。
さあさあ国元へ/\。国元へ寄せておけ。長い間ではない。安心のできる事である。楽しみの道もある。国へ寄せておくがよいで。 |
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7月17日(陰暦5月27日) |
諸井国三郎御暇を伺いし際。
さあさぁ後々を待って居る。さあさぁ先々国々に手続き、それぞれ皆々待って居る程に。早う/\。一度では分からん。一度二度しっかり伝え。真実の話し、ようしっかり伝えるがよい。それぞれ皆々待って居る。よう伝えるがよい。 |
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7月17日(陰暦5月27日) |
増野正兵衞右の腹痛み伺い。
さあさぁかたくところ内なるところ、それぞれところ又聞き戻る。段々聞いて居る/\。毎夜/\又理上、ぢばのところ話し、世界より来るところ、又々内々なるところ、それそれ所へ伝え話しある。段々話し聞いて戻る。どういう事、どうかこうか治まるところ分かり難ない。日々話し聞いたるところ、内なるところ長らく日経てば、どういう事一度その日長々それぞれところ一つどういう事や知らん。日柄相応事聞き、又段々急ぐ。段々変わる。又三十日の道の話し聞きたいな。内なるところ又日いかなるところの心もある。 |
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7月17日(陰暦5月27日) |
山瀬トヨ身上願い(郡山)。
さあさぁ中に一つ話し、中に一つ道、どういういかなる話し一つ中、あちら身の障り、さあさぁ何よのところよう聞け。何程のところ、奮発尽す内々尽す、十分道は分かり切ってある。内々早くの心もあろ。貸し物の理始終分かれば、身の障りのところすきり十分話し切り、十分伝えて、一つ道を尋ね出るがよい。 |
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7月20日(陰暦5月30日) |
増野正兵衞身上障り伺い。
さあさぁ幾重尋ね身上日々変わる。尋ね一条の道、何かの道、障り談示。どういう道いかなる道、身の悩み、身上身の一つ障り、何かのところ談示取り扱いや。何程の尋ね、そのまゝ身そのまゝ。又一々その所、銘々国一つ長く/\心ある尋ねから談示一つところ纒まらねばならん。 |
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明治二十年陰暦五月午前八時 |
梅谷たね歯痛の願い。
さあさぁしいかりと聞かねば分からんで。身の内の障りは、尋ねるところ、今日はまあ、何でこのように急がしいやろうと思う日もあり、又、今日は何でやろうという日もある。又、聞き難くい事を聞かねばならん事もあり、又不自由な日もあり、又有難い日もあり、どのような道も皆々五十年の間の道を手本にしてくれねばならんで。今の難儀は末の楽しみやで。その心で、心を定めてくれねばならん。 |
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7月23日(陰暦6月3日) |
増野正兵衞体内あちらこちら疼くにつき伺い。
さあさぁ今の今/\、いかなるところ、事情まあどちらも/\判然、これなら一つ定め。こち分からん、遠く分からん、伝えるところに道が分からん。身のところ身に一寸/\、ぢばに一寸、その中思うように運ばん。いついつ運ばん。又一つ銘々家内それぞれ今でも幾重掛かろうか。一日/\通れどまあまぁ内々、今の今どういう事に思う。十日納まり入月更わる。どうか一つ道判然の道、分からんかいな。待つも一つ楽しみ。銘々一つ心を定め。早く道見える道もある。どんと一つ分かり難ない。一日待てど同じ事、いついつ真実。何処がどう、神は自由自在。どうもなりゃせん。銘々の型どう変えても、理に亙っても、心に改心でき難なければ、何かのところ十分何かの雛形、これのひき事、ようよぅ聞き取り、明日は良かろうか思案。皆な雛形出してあるで。道々通らにゃならん道が見える。 |
神戸へ帰る事につき伺い。
何かのところ今一時期限心に委せおく。いつまで/\身のところ、道つけばどうして/\どうもならん。銘々どういう事を思う。思う事これを聞いて貰いたい。大抵大抵運び切り、今一時難しい思うたろう。難しいないで。どのくらいの事、いかなるところ筆先ほんに聞いた通り。おめも恐れも、すっきり道が分からんところ、まゝ/\十分聞いて、そこで案じる。どうもならん。案じて案じ、案じには切りがない。辺土道を失うたか。思惑通りこれから皆な通るのやで。 |
春野千代身上悩みにつき伺い。
さあさぁいかなる尋ね事情、心尋ね。何かのところ一つ伝え、よう思案せ。銘々心に速やかに改心なくばどうもならんで。助けとうて/\、一つ道を通らねばならん。助けて貰いたい/\。一時助けでけん。前々道をさらえて難しい事ない。これだけ何ぼでもならん。ちゃんと改心。難しい言えば難しい。痛み悩みはその場で速やかなる。 |
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7月26日(陰暦6月6日) |
増野正兵衞身上障り伺い。
さあさぁよう聞き分け。ちゃんと身の障り、その時/\/\皆な指図がしてある。急いでもういつやら今日の今日やら明日の明日やろうかて、さあさぁ自然天然の道を慕う。一代では長いよう思う。心も世界も神の道。今日やろうかて、明日やろうかと、どんと一つの身の障り、一つ踏ん張りの身の障りがある。天然自然の道を踏む日が延びる、月が延びる。天然自然の道というものは一つ踏んだら一つ、二つ踏んだら二つ、三つ踏んだら三つ。これは一寸も動かん。これが第一のところがある。 |
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7月 |
大阪近藤政慶若狭行きの伺い。
さあさぁ尋ねる事情を、どうせともこうせとも、行けとも行くなとも、どうしてやろうこうしてやろうとも、このところ前から言うた事はないで。何事も皆な銘々の心次第と言うてある事やで。何処に居ても月日の身の内や。何処に居るのも同じ事、誠の心一つや。誠が天の理や。天の理にさえ叶えば、何処に居ても道がつくで。実誠なけねば、何処い行ったとて、何をしたとて道は狭ばむばかりやで。しいかり聞き分ねば分からん。しいかり聞き分けて諭すがよい。 |
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明治20年陰暦7月 |
清水与之助耳鳴りのぼせの願い。
さあさぁ一寸の身の障り、尋ねるなれば言うて聞かす。いかなるところ何もどうこう、あゝやこうやと思うやない。どういう道もこういう道も、皆な神の道やで。一つの印しある。これもよう聞いておかねばならん。三年待たん。学者がした道でもなし、人間心でした道でなし、真実の神が天然自然の理で、五十年の間(に)付けた道である。 |
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明治20年陰暦7月 |
清水与之助絞り腹の願い。
さあさぁ身上のところ身の障り分かろうまい。さあいかなる話も聞き、どういう話し何程聞くとも、今一時何か十分に開いた。そこでどうこうに成ろか、案じも更にあろまい。これまで誠段々の道を尽し、世上にて一時どういう道あろうが、前々の道ある。どういうところから世上の道危ない/\。往環一つの身の障り、昨日も今日も身の障り、ぢばへ身を慕う身の障り、悩む十分分かってあろう。世界の道分かろまい。世上段々ほんにあれが正であろうか。何か一時に揃うてできたものはない。年々堅い/\ものでも天然自然に治まりつく。何時模様変わるも知れん。これもよう聞いておかねばならん。世界分からん。なれど、一時にでけるものはない。大丈夫な大きな道とも分からん。これまでの順序改め、先々の道改め。案じまいと思ても案じる。 |
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明治20年陰暦7月 |
清水与之助身の障りの願い。
さあさぁ一寸の身の障り尋ねる。何ようの事、身の自由、実を見ねば実が分からん。話し一つに聞くがよい。ほんに成る程。本人と本人、顔と顔、心と心、三つ寄せたら分かる。今一人二人三人出越すところ、一人出れば分かる。一人は一人だけ、二人は二人だけ、三人は三人だけ分かる。どんな事も分かる。出越して見れば分かる。これまでは一寸聞いて居れども分からん。後に居るとも先に居るとも分かろまい。ちゃんと居るで。 |
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(8月) |
明治20年8月12日(陰暦6月25日) |
柳田由松(高井村講元)
さあさぁさぁさぁ身上速やか/\いかなる自由、これまで/\十分運び来てある。助け一条/\授け/\しいかり受け取れ。あしきはらい助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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8月16日(陰暦6月29日)午後4時20分 |
松田常蔵長らえての足の障りにて願い。
さあさぁいかなるところ身上一条尋ねる。尋ねるところ、さあよう聞き分けねばならん。何程十分/\まあ十分暮らする。何かに十分暮らするところ、これまで何も/\分からん。分からん間そのまゝ。身の内理上神の借り物、聞いて/\一つ理を聞き分けるところ速やかならん。尽す一つ理上ある。まあこうして月々年々暮らす。一々不自由、一寸心のタンノウ。身の内一つ不足、十分心持ち、身の借り物、これを聞き分け。十分理まえよう聞き分けておかねばならん。まぁタンノウして十分タンノウの心の誠よりないものである。一時成る成らん、日々不自由、よう聞き分けて思案、分からんであろ。じっと身の内治まったところタンノウ。誠の誠十分を受け取る。いかなる心十分思う。尽せども、一時一寸思うところ聞きおき、いかなるも世上世界を眺めればいかなる人もある。一時何も不自由なく、タンノウの心分からん。心のタンノウ心第一。銘々天のあたゑ十分にあるものじゃ。今までどういう事も世上聞きおく。神の道、思いを取り直せ。理を聞き分けて、心と神の道と身の内話し聞き分け。第一身のところ不自由年々不足と聞き分け。何不自由なきところ聞き分け。タンノウ誠、一つ取り直せ。心早く急ぐ。 |
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8月23日(陰暦7月5日) |
梅谷四郎兵衞身上の願い。
さあさぁ道の道なら通さにゃならん。なれど長い道、これもしいかり聞いておかねばならん。どんと心を定めて運ぶなれど、この道は、いついつの事であろうと思うて、退屈であろう。そこで、内の事、何よの事も、こうあゝと思うてする事は、どうせにゃならん、こうせにゃならんと言うて指図はない。さあさぁこれも聞いておかねばならん。立毛の育つも、この世始めも同じ事、ない人間を拵えて、初めより、ものが言えたやない。一年経てば一つ分かる。又一つ分かれば、又一つ分かるように成って、もの言うように成りたも同じ事。順序事情の道を伝うて、何事も一つ/\分かる。道を伝うて、何事も一つ/\分かる。道皆なちゃんと決まりてあるのや程に。内々身の内障りつく。これを聞いておかねばならん。 |
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8月25日(陰暦7月7日)夜11時 |
刻限。
さあさぁ、持ち込む/\、真を知らす。長い間の年限待ち兼ねたであろう。退屈であったであろう。あちらでもこちらでも、こんな神の道、苦労でならなんだであろう。ちゃんと話しが出て来るで。どういう道も通して来たで。皆な神がしたのやで。長い道退屈であろう。あちらへ知らせ、こちらへ知らせ、こんな事とは聞いて居たなれど、こんな事とは官にも知らなんだ。この道よう忘れんと随いて来た。皆な一同へ礼を言わす日も直きに来る。どんな事も皆な神がして居たのやで。どういう事も、こういう事も、学者でも分からんで。一寸に分からん。どうしたらよい、こうしたらよいと、人間の心でできる事は一つもあらせんで。人間の心ででけた事は一つもないで。皆な知らん事言う。皆な聞いてどんな風が吹くも分からんから、道が分からん道を通して来たで。これからは、ちゃんと箒目が付けてやってあるような道を通す。今までゝ聞いたる事もあったであろう。又外れたる事もある。もう皆なちゃんと掃除目つけてあるで。今や早いで。ちゃんと荒切りして了もた。成る成らんもない。天よりちゃんと、西も東も皆な抑えて了もたで。話しの道はつけるで。 |
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8月28日(陰暦7月10日)午前8時 |
深谷源次郎身上願い。
さあさぁよう聞き分けねば分からんで。二度三度の身の障り、これまでの身の障り分かるまい。身の障り順序の速やかなるは身の障りに、神の思わく授けもの。内々のところ心一つ定め。一度とも二度とも三度やら分からん。さあさぁ何時とも。 |
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(9月) |
明治20年9月4日(陰暦7月17日) |
増野いと居所障りにつき伺い。
さあさぁ身のところにて心得、身の障りいかなるところ、思えども何にも分からん。定め居る。どうでも段々内々何かのところ、定めの中に一時/\、一時その道判然、今一時定め居る。ひょと道のため一つ道ある。いかなるもこれも段々道も通り、定め一条それぞれ心を開き、景況定めところ、幾重一寸、心一つ分かり難ない。一寸どうせこうせ言わん。これより一つ道、幾重話も聞き定めおき、どんと一つ楽しみ道これまでも通り、どうしようこうしよう、幾重ザンゲする。定めたその中、何かの入心出心、いずれの道どうこうの道がある。聞くだけ聞きおけ。聞いたゞけ聞きおけ。銘々こうと、段々どうもならん。結構思案、誠の思案、どうせこうせ今の道伝え聞け。身の内何ぼ元々定めたところ、心景況世界の雑説道のため、雑説道のため。一つ掛かり、どうでも道、その道どういう道か伝え、一つところ改心、心治まる身治まる。 |
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9月4日(陰暦7月17日) |
増野正兵衞伺い。
さあさぁつゝみなるもついで/\。身上行かずして、幾重話なりたるところ、一丁一つ道、何程道、分かる分からん道。話し一つどういうところ話し、集談何よの話し。 |
播州地より、招待の上引いても宜しきや伺い。
さあさぁ一つ、どういうところ心掛け、判然ところ、善し悪し案じる故、速やかとこれはという道もある。あちらもこちらも善きところ、これはという道である。段々行けば、心掛け気に掛けずして一里行け、一里治まる。二里行けば二里治まる。 |
家業引続けて宜しきや、休みて宜しきや伺い。
さあさぁ先々ところ、今一時一つ道、一つに思案なるよう。そら今の今、一寸締まる。どう成る、見るよう、先の定めより今の今、一つ定めある。今定め道がある。元長長道に今の今道ある。今という今まで同じ事、今という思案定め、その道伝え、一時こういう道を伝え。 |
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9月5日(陰暦7月18日) |
山田伊八郎へお指図。
さあさぁ何かのところ、さあさぁよう聞き分けて。何かのところ助け一条、勇めるところ話しを伝え。心発散すれば身の内速やか成るで。病というはすっきりないで。銘々の心が現れるのやで。さあさぁ授けるところ、しいかり受け取れ。あしきはらひ助けたまへ天理王命、三遍づつ三遍。 |
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9月6日(陰暦7月19日)朝7時 |
梅谷梅次郎目の障りにつき願い。
さあさぁしいかりと聞かねば分からん。道の道なら幾重の道もあり、小人の身の障りなるところは、あちらへも行きこちらへも行きて、勤めるところの定めなれど、内なるところ判然として、道がついてあるようで判然とせず、判然せぬようで、道がついてあるのやで。さあこうしたなれど、これではと思う心で居ては、道のために心を尽した事が薄く成る。そこで、一寸出越したところは、五十年の道すがらに幾重の道もあり、又出越したところの談示も、いろいろに談示/\あり、又刻限話し、聞かさにゃならん事もあり、そこで、世界には判然として立派なるものがありて、あれは判然たるものと言うて居れども、もう暫くの間には、さあさぁ内なるところ、判然としてあるようで判然でなしと、思うて居るなれど、判然でない立派でないところより判然として。今までに判然たるで。偉い者があんなで、偉い者が何にもならんと言うように、こゝ暫くの間に成る程に。そこで、これを聞かしておかねばならん。どんな談示もある。なれど、五十年の道すがらの事を聞いて、心定めて、どんな談示もせえとも言わん、すなとも言わん。これを聞かしておかねばならんで。小人の身の内障り。 |
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9月6日(陰暦7月19日) |
増野正兵衞神戸へ帰る際鼻咳につき伺い。
さあさぁ何かのところ、俄に身のところ不足、身の障りいかなると思う。一寸内々一寸思案早く身の障り、早く安心。内々遠く所、段々通い、一段一つ事一段通い、段々どういう事聞き見る。三十日経てば三十日だけの道、どうか早く/\、心内なるところ、十分諭して、今どう思えば、一年経てば一年道がある。長くない定めて先々内々定め。これからところ、道せきが僅か年限経ち、年限経ち年明け月替わる。一段/\道あって心治まりつく。道の道通らねばならん。十分締まり、第一早く旬を見て安心さゝねばならん。 |
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9月6日(陰暦7月19日) |
春野千代の身の障り伺い。
さあさぁ聞けよ聞け。道前々いかなる。もうこれ一寸理見えて、身の内タンノウの心定め。一つ談じて十分心運び、いずれ/\十分身のところ、十分諭してやるがよい。心速やか、心踏ん張る。 |
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9月9日(陰暦7月22日)午前7時 |
深谷源次郎。
さあさぁ身の内のところに障り、いかなるところ尋ね出る。いかなるところ身の障り、細くの道、楽しみ十分の道であれども、細い道がある。一人のところ万人のところもある。銘々のところ一つ定めねば、どうもならん。内々のところ、細くの道通る。十分のところはこれからと思うてするがよい。助け一条の道、あしきはらい助けたまへ天理王命、これ三遍唱えて三遍撫ぜ、又三遍唱えて三遍撫ぜ、又三遍撫ぜ、返やして三遍ずつ三三九遍唱えることなり。 |
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9月10日(陰暦7月23日)4時 |
山瀬文次郎。
よう聞き分け。いかなるところ/\/\で、一つところ取り究め、これから一つところ、指図中、しいかり、その中、いかなるも通る。身の内いかなる知らす。どうゆところ、ようよう道のため、助け一条ため十分取り集め、一人なりとも奮発のところ何かのところ代わりもせねばならん。珍し証拠渡す。さあそれぞれ大事の勤めならん。助け一条ところ、定めるところ一つの身のところ、ちょと授け渡す。あしきはらい助けたまゑ、三々九度、十分受け取れ。しいかり渡す。 |
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9月17日(陰暦8月朔日) |
増野いと居所障り強く俄かに伺い。
さあさぁよう聞き分け。一事/\諭し、身の内、さあ身の内、これ身のところ一寸不足、一日堪えられん身のところ諭して取り直せ。今一時どうせこうせ言わん。身のところ不足よう聞き分けておけ。よう聞き分けせにゃならん。どうせにゃこうせにゃ、内々ところどういう、道のためいついつ道のため一つ分からん。一生いか程の心、身のどんとの身の障り、今の今どうせにゃこうせにゃとは言わん。身の所、早く聞き分け。十分の道がある。何程聞く。道分からん。身のところ定まらん/\。幾度聞かしても一つ道が分からん。何程道のところ、速やか分からんという理はない。何も分からずしては、何程辺所、聞くよりが分からん。遠く/\所、銘々身上じっとしょ。身のところ一つ置き、身のところどんと一つ聞き取り、どんと一つ定めて貰いたい。 |
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9月17日(陰暦8月朔日)朝7時 |
平川しな身上願い(平川伊兵衞の母)。
さあさぁよう聞き分けねば、分からせんで。身の内のところ、一寸に分からんで。身の内のところ一つの理いを分からんで。誠一つを定めようなら、何が難しのやない。身の内のところ、サンゲした。もうサンゲいもないであろう。実を定めようなら早くに定め。成る時はし。 |
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9月18日(陰暦8月2日) |
増野正兵衞神戸へ帰る時身上障り伺い。
さあさぁ尋ね事情のところ、同じ事情、年限相応の事情がある。間さには一寸濁りがある。長い年限がある。今一時のところ、どうせいとは言わん。身上障り一条のところ、案じんようにして、さあさぁ早くの道を治めておいて、早やばやと治めて。内々のところというは治め難くいものである。そこで外へは心寄らぬよう。 |
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9月18日(陰暦8月2日)朝8時 |
西井徳重五十四才七月より肩より上悩みにつき伺い(京都建仁寺町松原上ル)。
さあさぁよう聞き分け。何かの事も、身の内ところ、借り物ところ聞いて居る。聞いたとばかりで理を聞き分け。理を聞かす。聞かした事向こい聞かす。身の内ところどうしたら癒る。胸三寸話を聞いて、身の内のところ発散する。これよう聞き分け。銘々身の内障りて、胸の内三寸、我がもの。難しい事言わん。誠というは天の理である。誠より外に受け取るところなく、一寸は、この理が分からん。自由自在というは、誠な理から現わすのや。内々のところ、誠一つの道、これが第一。一つの話しをしておく。 |
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9月30日(陰暦8月14日) |
増野正兵衞口中の伺い。
さあさぁ寄るところ、ぢば一つ、いかなるところ話、内々いかなる話し、ぢば一つ話し、どういう話し聞く。一寸何を聞く、聞き遁がし。どんな事でも取り掛け話し掛け、何ともなし、どうするこうすると言う。暫くの間、色々話し伝え、話し取れ。第一固まるその心、元あち日々一寸話しておけ。奮発、何も見て居るがそうじゃな。その間に神一条どうした。見えんよう、日々固まるで。 |
同日、増野松輔足の伺い。
さあさぁよう聞き分けくれねば分からん。一寸分かるよう、真実一段僅かいかん。判然成る成らん、身上分かりあるところ成る成らんタンノウ、道その日タンノウ、心神受け取るところある。タンノウの心神に供えてくれ。 |
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明治20年9月 |
梅谷四郎兵衞身上願い。
さあさぁ一条尋ねる/\、尋ねにゃなろまい、順序一つの理を尋ねる。さあさぁ何名何人あるとも、皆んな一つに事情皆な知らす。さあさぁ何かの事も知らしおく。聞いておけ。聞いたら、皆々身上から皆んなのところ、一つの事情である。皆んな一つに囲いの道である。さあさぁ皆んなの事情である。何処へ流れる、これ知れん。折角の理を。さあさぁ知らしおく/\。 |
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(10月) |
明治20年10月1日(陰暦8月15日) |
木村スヱ妊娠中コレラ病につき願い(本津)。
さあさぁそれぞれ妊娠たるところいかなるところ、さあ身の内のところ一寸に行かんで。まずまず道何程の心尽せども、誠の心を尽さねば、銘々から定めた心、我が身大丈夫と思えども、定めた心間違って居る。独りの内より定めた心、身の踏みどころ十分と思えども、内々のところ銘々定めたるところ、ころりと間違って居る。今一つ道定めところ踏み止めところ、どういう道が見える知れん。道にて道がある。諭す道一つ道が悟る事でけぬ。銘々定めた道末代生き通りのように思うて居るから、これがころりと間違うてある。一つ中にて今一時危ない怖わい世界見える。見るところ仔細一度二度聞いたるなら聞いただけ見える。一年二年聞いて、この道今世界善悪分かる際心通り見える。そこで取次より言い聞かせ。多くの人の中、あんな人さいあんな人がでける。神の一条の道を通れば、大難小難で助かること、押して、道の順序を押して願えば、お指図。さあ成る成らんと言えば、一足跳びの一足も、誰と言うものである。日々銘々今一時神の道順序難しい。いかなる事も心次第。 |
神の一条の道を通れば、大難小難で助かる事、押して、道の順序を押して願えばお指図。
さあ成る成らんと言えば、一足跳びの一足も、誰と言うものである。日々銘々今一時神の道順序難しい。いかなる事も心次第。 |
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10月4日(陰暦8月18日) |
増野正兵衞身上障り伺い。
さあさぁ身のところいずこ一つ思案、一つ道分からん。よう聞いておかねばならん。さあ先々日々送るところ、日十分来る、一日取って出越す。一ついかが、一つ思案。どういう事聞く。年限早く明けねばならん。聞き分けおかねばならん。十分急がしうて、急がしうてならん。どうか一つ道、もうもう何に思案。聞けば心済みならん。月々年々道よう聞き分け。聞く心以て事情、外の儀ない、誠一つ遠く所よらん、内外によらん、ぢばにあらん。どういう道から始まる。いかなる道もあろう。天然自然成り立ち、幾重成り立ち、広く道あっても通れん道は通れん。何程事思う。案じ一つ身上一つ心、銘々いかなる道も寄せ。前々胸の思案、苦しや。たゞ一つ道、天然自然というはこれまでの道、一つ胸締まり、第一何なる事も指図しておく。 |
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10月6日(陰暦8月20日) |
増野正兵衞口中歯につき伺い。
さあさぁ日々ところ、まゝ大抵十分のところ、思うところ障る。一日送る日、年々経ち来る道、身のところに障り不自由なく、銘々真実さえ定めるなら、長く末の年限、天然自然の道よきところ、事も日も、何たる日もある、年もある。何でも彼でもつけて来たる日もある。身の障り話し思案して、思いからいかなる聞き分けねば分からん。 |
真実さえ定めるならとの前お指図追って伺い。
さあさぁ身のところ治まる、一時治まる。さあ今一時道の道、いかなる内々一つ、他所道、又々一つぢばの道もある。心治め聞き分け。内々一つところ、一寸何か一つ案じ、見るある聞いたる。日々長々道中退屈出る。一寸事あると思う。世界聞けばまゝ銘々心一寸定め。道定まらん。定めた道という事、道日々、日ある。 |
ぢばには先生方打揃いあるにつき、播州から招待受けたら参り候間御許し下さるや、又ぢばに止まって宜しきや伺い。
さあ内も世界もある。ぢば一つ所もある。経ち来るところ、こうかえと思えば、段々道来る道も、どうせとは言わん。三十日も経つ。道治まってある。日々一つ道付いてある。道すがらこれはという日もある。大抵の道伝えができてある。一日いずれ行く。遠き所、同じ一人なり、話し伝え、十分手はあれどもと思えども、三人五人きりでは何も届かず、何時とも分からず、一日でも用がないと見えど、三人五人ではどうもならん。あちらでも順序運ばねばならん。一寸も話し聞かさずでは分からん。幾重話しも聞かせば分かる。手が少のうては分からん。万事話せねば分からん。そこで、手が少のうてはどんならんで。忙しては心がどうかこうかて、一人や二人では角々の話しもできん。道の道が分からん。話し一条で聞くのやで。一寸そこそひ話しでは分からん。そこで五人十人も要る。珍し事も話しの理で助かる。分からねば何でもない。これをよう聞き分け。また先々伝えて居るところもある。二つ三つも障りでも待って居る。どうでも聞かせねばならん時刻もある。 |
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10月11日(陰暦8月25日)8時頃 |
林九右衞門58才(住吉郡喜連村) 。
さあさぁさぁさぁこれまで/\急えて/\十分急き込んだんやで。いかなる/\これこれこれまで/\通り難くい道通り来たる道、これまでのところ、通り来たる道、いついつまでやな/\。さあさぁこれより/\、今まで/\何かの分かりない。銘々ところにどうなりこうなり通り来た。今日一条わかす者がある。身の内渡す者が、あすこで一つ言うておかんならん事がある。印が渡したら、些のところ心を違わす事が出けんで。身の授けおくから失わんよう落さんよう。神が取り返さん。あしきはらい助けたまゑ天理王命、三遍ずつ三三九度。 |
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10月12日(陰暦8月26日) |
増野松輔足不自由につき伺い。
さあさぁ身上のところにどうと思うところ、よう聞き分けおかねば分からん。身上悩むところ、何でも彼でもところ不足、余の儀ではあるまい。どういう道筋、何たる道筋、その道伝うなら、何でも彼でも、親兄弟浅きところから案じるところ、身上いかなる身の悩み、後々続けば一つタンノウして心寄せ。道は何程遠く思えども、心というものは日々、心日々届く。そこで聞き分け。今も神の道なら、どう思いながら、案じるところから身の障り。今一時取り直せ。いかなるも、一度ならず二度ならず、今案じる、今案じる。心一つ戻るのやで。心というものは日々通るのやで。早く/\。 |
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10月12日(陰暦8月26日) |
春野千代腹痛腰子宮痛み伺い。
いかなる尋ねるところ、前々より神に頼む。いか程思うてもいかん。銘々借り物承知。借り物分かっても、借り物の理自由分からねば何もならん。借り物理で一寸印あれば、ほんにタンノウして一つ些か、あれは何ぼ/\思う。銘々消すのじゃで。日々道も同じ事、何にもならんでないで。身上よう発散、よう聞き分けておけ。夫婦身上はとは一つ身の障り、タンノウして通らねばならん。 |
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10月13日(陰暦8月27日) |
増野正兵衞神戸へ帰るにつき御暇伺い。
さあさぁ何も彼も内々ところ又々つかえてある。一寸一時一日これよい。内々段々明日であろう。大層の道がある。運ぶだけ運べ。今の今分かるまい。身上一寸、内々なるところ今の今道、幾重道、それぞれ思案/\道ある。なれども何程大層、大き小さいの話し、大き小さい立たん。いかなるも銘々第一内々どんと一つ治める。隔て伝わらん話し談じ、銘々余の儀何程つけた道はつけねばならん。一々同じ事、定め心第一。何彼に大きい心、気を勇む。道に道ある、道に道ない。 |
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10月15日(陰暦8月29日) |
岩田ヒサ伺い(郡山大工町)。
さあさぁさぁ身上/\身上ところ、ほうと思う、心得ん。これまでも聞いて居る。自由自在/\聞いて居るところ、ほうと思う。今のところとんと十分の心通り見えん。どうや知らん/\思う心、すうきり除けねばいかん。これは道すがらや、長らくの道すがらなら、一分の道すがらなと通らにゃならん。今からこうと思うよは行かん。案じる事は要らん。案じば案じが回る。 |
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10月16日(陰暦8月30日)午後2時 |
梅谷四郎兵衞願い。
さあさぁ幾重尋ねる。順序道を諭しある。治まり治まらん。一つの心分かる。難しい事は言わん。日々のところいかなるところ、難しならんで。何かのところ違わん。銘々幾重思案難しい。よう聞き分け。もう一寸年明ける。前々ところ、居るにも居られん。いかなる事情、しんと/\談じ日もあろう。日柄一つ満ち来ん。どうでもこうでも道が付いたる。一つ成ると成らん日柄拵えある。ひながた通り、どうでもこうでも成るなれども、遅れ/\、しん一年まれ一年。もう三年日柄順序、これで一つタンノウ。細い/\道あれば、明るい所、道が分かるという心、タンノウして、さあさぁ一日/\ところ切って、一つ道分かる。聞いて心改め。一日/\出て来る。前々道を待って、一日/\避くるがいゝ。 |
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10月19日(陰暦*月*日) |
梅谷秀太郎身上願い。
さあさぁ小人たる、一寸心得、いついつのところ、いかなるも尋ねる。何たる指図、内々なるところ、不足段々思うところ聞き分け/\、どうせにゃならん言わん。願うところ知らしてある。銘々願うところ、願い通りは叶える。内々添うて一つ細道。どうせにゃならん、銘々月々年々送る。年限相応だけの道はついてある。何彼のところ、どうなり年明けたら道つく。余の儀一つ通り難くい。通りてくれるのが真実、まあ一寸月々年々先々成るよう行くよう。段々一つ/\コウノウ。内々何ぼでならん。これをよう聞き分け。内々さえこの身の障りを思う。何かの通り難くい一つ心治まるよう。 |
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10月22日(陰暦*月*日) |
清水与之助お助けに行き御利益もあり、帰り道にて、左の足に何となく出物でけ、喉ひっつくように成りしにつき願い。
さあさあ万事のところ、大勢寄り合うて、幾重の話しても、一人/\の精神より運ぶ事はでけぬ。この理をよう聞き分け。刻限話しでは一人/\聞きようが違う。それで刻限話しもせぬ。一人/\の身の障りより願い出でば、それぞれ聞かす。この理をよう聞き分け。暗がりに成る者もある。身のところ何にも案じる事は要らん。 |
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10月23日(陰暦*月*日) |
大浦伝七長男武治郎六才八月十七日よりの腹痛治まらずにつきお指図願い。
さあさぁさぁ小児たるところ、これどういうところもこういう事も聞き分け。子供のところいかなるところ事情聞き分けすれば、一寸実正聞き分け。どういう道すがらの道、真実あればこそ一つの実正なるところ、成る程/\これまでこう聞き分け。銘々ほんに成る程安心と思えども、安心出け難ない。貸し物に不足沸かしてある。これだけの一つ事情理を聞き分け。借り物一条をよう聞き分け。理を聞き分けて世界皆な兄弟の理分からずでは、見るに見られん。不自由して居る。身の迫り難儀する者も同じ兄弟。借り物世界の順序身の一条、早くいかなる事情分かる。世界そうもならん。不自由でならん。成る者も成らん者も難儀する者も同じ兄弟やで。銘々日々兄弟なれば一寸一つやれ/\可哀そう心を定め。知らん間は何も分からん。理を聞き分け。聞きたるところ誠存心定め。ほんに良かったなあ、誠やなと、一寸悩み速やかなら、直ぐに尋ねに出るよう。 |
前のお指図頂きたるところ、身上まだ速やかならんにつき、後日重ねて願い。
さあさぁ前に一つの指図頂いてこれならという順序、何かのところ聞き分け見分け。憎い、可愛の隔てない。心定めて。どうせ、難儀さそ困らそという親はない。痛み悩みもどんな道も育てゝやれば、身が治まる。速やかなれば、一時そのまま、尋ねに出るがよい。 |
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10月24日(陰暦*月*日)午前8時 |
紙谷安治郎身上、足底豆の時の伺い。
さあさぁさぁ銘々、身上のところ、一度二度のところの障りというものは、聞くや否直ぐと癒るは身の障り、直ぐとならんは埃(ほこ)りである。銘々心に諭するところに、銘々案じがありてはどんならん。銘々身のところ定めがつけねばならん。又々内々のところにも、見定めつけて、ほんにというところを以ちて知らさんならんところもある。いろいろの道も心に掛けるようの、知らしたさの事であるのや。 |
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10月26日(陰暦*月*日) |
真之亮よりの思召を以て、八九人懇親会研究につき御願い。
さあさぁいかなるところ、どうせこうせは言わん。時談/\、時談はすうきり要らん/\/\/\で。心次第の道を知らんか。どんな者でも、道に譬えて一つ事を聞き分け。さあさぁ一分一厘の理を、よう聞き分け。最初拵えた道具は、どういう道具で、拵えた道具や。神がちゃんと見分けて、一つのあたゑを渡してある。今の楽しみ、先の細道。今の細道、先の楽しみ。先の道を見て居るがよい。どういう道や、よう聞き分け。五人七人十人はどういう心、いかなる定め、十分定め。成る程という理であろう。よう聞き分け。難学やで。人間心要らん/\。神一条でさい取り決まられん今の道や。自由自在段々説き聞く/\。内にもある、外にもある。いかなる理と思うか。どんな思案幾重/\、一つの実を定め。一人でも何人でも同じ事。こうしたらよかろうか、何にも要らん/\で。一人は一人の心定め、百人千人万人でも同じ事やで。 |
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10月 |
梅谷四郎兵衞身上願い。
さあさぁ身上のところ/\、どういう障りであろう、どういうところであろう。よう聞き分けさせ。途中で思案、こちらで思案。あちらで定める、こちらで定め。いずれの心持ちて、長くのところでない、暫くのところである。あちらでこちらでのところもある。何にも心に掛けずして、何も彼も心に掛けずして、どんと心を治めさせ。暫くのところと。 |
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10十月 |
井筒梅治郎身上障りにつき願い。
さあさぁ心一つ、さあさぁ心一つ。大層は十分大層なるところ、道のある運ぶところ、いかなる道があれども、世界中の理を見て行き教え。さあさぁ心に尋ねるまで、運ぶ心の、日々十分道も知らせ。 |
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10月 |
深谷源次郎伺い。
さあさぁさぁさぁ日々の事/\/\今一時どうせねばならん/\とは言わん。今のところというは、今日はこうこうと思うところある。一人なりと一所なりと/\。内々成るところも思案のところもある。日々のところも思うところがある。日々一人なりともというところ続くよう。どうこもならんようになるで。今のところ内々のところも案じあるようなものやで。随分名も通る。どうせえとも言わん。後へ戻りたら、何にもならんで。随分/\じいとして/\も、今からや/\、世間から言うように成りて来るで。そこでじいとして居られんように成る。成りて来るで。今のところは心を配ばりて、楽しんで居るようの心定めてくれ。 |
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10月 |
山田太右衞門三十四才身上願い(甲賀郡宇田村)。
さあさぁ身上尋ねる。しいかり聞き分け。これまでどんな話も聞いて居ても、理を聞き分けねば、何にもならん。一つの台を拵え。人々に諭すには、内に台というもの拵え。睦まじいとの、内々に睦まじいという台を拵えて、それより世界伝え。何処から見ても成る程と言う。世界から成る程と言うは天の理や。心に誠一つであれば、これが往還道や。銘々これからや。まだまだとの心を定め。 |
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10月 |
沢田宮次郎身上願い。
さあさぁ身のところ/\尋ねるところ/\、身の不足/\なりて尋ねる。すっきり聞き分けば分からんでなし。世上見て理を聞き分けと言うて分かるまい。世上見て身の内借り物と世上皆な映してある。人間は皆な神の子供と、親は皆な助けたいと、人間身は皆な貸し物と、心を我がものと、心通り、皆な世上へ映してあるところ見て、銘々もあんな身ならなあ、と思うてすれば、銘々タンノウとの心勇む。強いて言うておこう。 |
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10月 |
沢田宮次郎三十三才左の腕(かいな)痛み身上願い。
さあさぁ、よう聞き分け。尋ねる理、運ぶ順序の理、何程頼めども、何程尽し願えども、身適わんと言うても、何程身を堪えられんと言うても拝み祈祷するやなし。柔らこい話で理を聞き分けば速やかなるもの。銘々に取りて一つの理早く聞き分け。内の理と外の理と聞き分け。内の身と世界の身の内も皆な借り物。それ世界に、人に見せられん、見るに見られんと言うもある。前世の因縁/\と言うても分かりゃせん。 |
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(11月) |
明治20年11月2日(陰暦9月17日)午前9時 |
深谷源次郎伺い(細道の時、お筆先写さして貰おうと思いて人を頼みて御伺いせしも、指図により深谷本人が参りて伺い)。
さあさぁ第一のところ言伝け業ではいかん。実を聞けば実を聞かしておこ。長々の道を通れと。多くの道を通れば実を知らそ。まずまずのところ、まあ暫く。その上のところ筆先に知らしてある。さあ一本の木/\栄え、真実尋ねば、同んなし一本の根である。見た者もあれば聞いた者もある。余るところ筆先がある。又々。 |
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11月2日(陰暦9月17日) |
深谷ハナ伺い。
さあさぁ暫く/\。大抵のところ運び切り/\、今までのところ分からなんだ。分からんなりに運び来た。天然自然誠という事、天然自然の道失わさん。心一つ映して、成る程のところへ諭して分かる。大層/\のところ、こうして運べ。さらさら癒さにゃならんならん。あちらからもと言うて、組み立てる。固めねば治まりつく。案じるところない。身上一つ尋ね出る。日々送るところ、年々に送るところ、日々の日一日の日でも、うっとし日もある。それでもやはり送らにゃならん。 |
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11月4日(陰暦9月19日) |
春野ゆう身上伺い(増野正兵衞妻の母)。
さあさぁ諭するところも十分伝えある。聞くところ大抵聞いて居る。身の内堪えられん時には、ほんに成る程と思う。身上速やかとなる。堪えられん時、授けの証拠にて一時治まる。結構真の中に一つところよう諭さなならん。伝えところはタンノウの道、これ一つである。十分タンノウ伝えねばならん。身の堪えられん時と、変わる時とをよう聞き分けねば、速やかならんではない。たんのう一つである。 |
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11月5日(陰暦9月20日) |
麻川与市この三十日程前より足しびれ運びつかぬ身の障り伺い。
さあさぁよう聞き分けて、いついつまでも、何かのところ順序一時一つ聞き分け。諭するところ、これは天然自然の道、一寸見え掛けてある。どうか一つタンノウ、前一つ心でいうは第一のところ、世界中善も悪もない。どうもならん。どんと一つところ長々道、家内銘々それぞれ、銘々一つ心得んと思うところ、これだけと思えばこれだけのコウノウ。これだけの事ならタンノウ。聞くと直ぐや。すきやかなれば直ぐと一つ尋ねに出よ。 |
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11月8日(陰暦9月23日)午前10時 |
松田源蔵七日間腹痛につき願い。
さあさぁ身の内のところよう聞き分けねばならん。さあさぁ神の方には不足の身体は貸してない。不足というは、銘々の心より。成る程結構という事は分かるである。一寸道歩く。あゝ綺麗な花やなあと言うて通ったまで。さあ誠一つ願う時の心定めねばならん。内々銘々身に知らす。 |
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11月13日(陰暦9月28日) |
桝井りんお授け指図。
さあさぁさぁ前々よりの話がある。存命中の話がある。針の芯と言うてある。まだ順々の道が分かり難ない。存命中の話しが、まだ順々の道が分からん。今一時のところ、内々それぞれの一つ芯が運ぶというところ、まだまだ分かるまい。その日来れば確かな事が分かる。男女隔てない。それまでのところ、一寸、悪しき払へ助けたまへ天理王命、三遍づつ三遍唱え、暫くのところ許しておこう。 |
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11月13日(陰暦9月28日) |
梅谷秀太郎身上願い。
さあさぁ数々の尋ねるところ、数々の指図は要らん。どう思うてもこう思うても、銘々の思うように成らせんで。善き事というものゝ、理が回り来るのやで。通り難くい道や、通り難くかろう。そこで、皆な無理に願う。許しはする。どう思うても、心に思うようには成らせんで。何ぼ心に思うても、働いても、引き戻しがなるで。通り難くい道や、止め切りたるところ、どういうものや、と、思うやろう。あちらこちらに踏み止めてある。これをよう聞き分けねばならんで。一日/\と光が見えて来るのやで。そこで一日は千度と言うて、今までにも、何度も聞かしてあるのやで。その日刻限が来たなら、確かに見えて来るのやで。そこで一つの理を聞かしておこう。二十年以来に大工伏せ込みと言うておいた。二十年以来には、どう思うてもという事やと思うて、二三年も忘れたか、と、思うような日もありた。なれど真実/\というものは、忘れようと思うたて忘られ切るものではない程に。その道、日が通り経ちたなら何でも神の思うように成るのや。この屋敷に一つの証拠がある。 |
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11月13日(陰暦9月28日) |
萩原治兵衞身上願い。
さあさぁさぁ身のところに/\、さあさぁ分からずして胸の内しいかりして、所々に一つ、今のところ大き事は大きと思わず、心々。他の錦は要らん。心の錦、真実の錦を心に置き、傍の錦は何にも欲しいはない。心の錦を欲し。真実の道を弘めば、他の錦はすぅきり要らん。心にほうと思てはいかん。日々のところ一つの思案を定め。又々の道をしたら、二度三度ではいかん。又心に錦を置くよう。又々一つの話しとしておく。 |
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11月14日(陰暦9月29日) |
萩原治兵衞身上願い(前日に続いて)。
幾重尋ねも同し事、身の内発散でけん/\いうは、何処にもない。それ身の内一つ、身の内にもあれば世界にもあれば、身の一つの速やか/\、一つの思案、誠一つがじゆうんや。天然自然の道を以ちて、これよう聞き分け。 |
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11月16日(陰暦10月2日) |
礒田源右衞門四十才願い(斯道会)。
さあさぁよう聞き分けねば、分からんで。結構/\で道を通る。たゞ結構では分からせんで。心々、神一条の道は誠一条の道を分かりてくれねばならんで。心一つ定めてくれねば分からんで。世上にどんな事があろが、心一つの心で通れば、よう通れるで。誠さい定めて居よなら、独り助かるで。 |
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11月16日(陰暦10月2日) |
礒田源右衞門願い(前の伺いについて指図)。
さあさぁ何かのところも一ちと言うで分からん。一人/\の心に留まる。天然自然道や。往還道でも心に掛けずしては、踏み被ぶる。細道でも、心に掛けば、よう通れるものや。暫く心澄まして、一寸根の方へ力を尽せ。成るだけの踏ん張りをせねばならん。段々奮発する故よりの事。 |
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11月17日(陰暦10月3日) |
増野正兵衞咳障り伺い。
さあさぁ身のところ、咳く処何でも/\日々急く。どうで一つこうで一つ、道定め/\、内々ちゃと一つ治め。これだけ治め。又々どんと一つ定めて定まらん。銘々だけ付けても、内々それぞれ先々国々所、どうや知らん。一時結構、どうか又々思う。それには心、何片付け、思案定かなで。日々一つ/\事、一寸どうか急く。一日分からん。月々年々これはと、自由自在、銘々どんと心一つ定めてくれるよう。 |
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1月17日(陰暦10月3日)午前9時 |
西井徳重五十四才身上願い(京都元斯道会周旋係)。
さあさぁ身のところ何ぼうでも判然ならん/\というところ、一寸の印あればタンノウという印拵え。踏み留めるはタンノウが踏み留めやで。タンノウが前々のところのさらえやで。タンノウが前々のサンゲである。 |
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1月18日(陰暦10月4日) |
増野正兵衞咳伺い。
さあさぁ幾重尋ね、身のところ、どうでもすっきり事情尋ね、聞き分け。大抵聞く理を、これをしっかり聞き分け、見分け。これを長らえ。吉き日これよいう日、判然道を実を、又々のところ分かり、どういう胸も世界の異状。こうして真の道分かって、又内々国々何かのところ、銘々一人一つ治め切り、心を治め身も治まる。定かなる実を、誠させにゃ、実のところ、日々ところ、通るところ、あちらもこちらも、どんと一つ落し着け。銘々どんと一つ道、天然自然もうやろか。段々道はつけてあろう。幾重の道、通り送るところ、分かる分からん分けて掛かる。これを一寸話をしておく。 |
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1月18日(陰暦10月4日) |
宇野善助五十二才願い。
さあさぁいかなるところ、精神上、今までのところ何でも/\という精神受け取りたるで。何でも/\と思えば根が差す。根が差せば、根から芽が出る。成るだけ/\ひそやか/\として、心を何も彼も助け合いの心定め/\。ようよぅ道がある/\。心一つ治まりがある。誠が心の錦である。内々のところへも伝え、いついつまでも忘れぬよう。 |
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1月19日(陰暦10月5日) |
増野正兵衞伺い。
さあさぁ尽す。日々何かのところ、受け取りある。銘々一人/\どうする。国々所こう銘々国二つ所、どう成るこう成る。又聞いて聞かん。何かのところ、一時道を通れん。見ず見ん、ほんに成る程、日限定めて通れる。世界一寸掛かり、だけふ(***)日見ず、見ずの理を聞き分け。一寸一服、長い夜明けたら天然自然。 |
我が身の障りに付き新田米谷の内の事掛かりますか伺い。
さあさぁ尋ねる事情、助け一条、道いついつ助け一条、一時事情はあるまい。いついつ成る成らん、助けやい道なれば二つある。もうそれより日々困る。助けたい、大きな事助ける、段々助けにゃならん、いう事指図しておく。 |
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1月19日(陰暦10月5日) |
深谷悦次郎三十五才願い。
さあさぁいかなるところも理を聞き分け。大抵/\年限も分かりてある。最初一つの道を分かり難くいものである。年限それぞれだけ分かり来る。世間のところどうやこうやと段々に悪風も聞いて越して来てある。けれども段々の道聞いたるところ分かり来てあると思て、楽しみは内々皆々々のところもこれへ結構となるの指図しておこう。 |
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1月20日(陰暦10月6日) |
山田伊八郎身上願い(右の足のつけ根障りにつき伺い)。
さあさぁ身の内のとこ、この理はどういうところ、大抵成る成らんの道も通り、一つは銘銘の多くの中、その中まあどんと気掛かり、あちらからもこちらからもどう、兄弟の中からもどう、さあすうきり何も彼も苦がすうきり遁れたるで。さあ道は一条であるで。さあ尋ねに来る。一寸一つの道のところ、一寸伝えるところ、心に合わん気に合わん。これだけの道があれば、これだけのこうのう。さあいかなるところも道にじゅんじてのコウノウ。こゝをよう思案して伝えるよう。さあ兄弟のところも気ならんと思う。一人のところ、先に話した通り、段々と心片づくについて、さあこれも心が休まるよって、何かのところ、よう思案してくれるよう。 |
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1月21日(陰暦10月7日) |
平野楢蔵身上願い。
さあさぁさぁ是非の是非、是非の道なら通らにゃならん。蓋を取る/\。思案思案の道運べばどうもあろうまい。早く思案、事情の道早く心洗え。多き水なら一寸の濁りは分からん。一寸のところの水なら一寸の濁りでも、一時は早く/\散らして居るも、日々に暇が要る。成り来た道ならば、早く掃除して了うがよい。 |
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1月21日(陰暦10月7日) |
平野楢蔵身上願い。
さあさぁさぁいかなるところ/\、道を通り来たるところ、一つ経ちたらやれ/\。前々に伝え来たる道筋、どう成るこう成る、早く忘れるように。忘れられん。どう為すにもこう為すにも、一つ我が回心、どう成るかこう成るか、楽しみな道の中に、その中に、何処/\と治め。運べる不足あろうまい。どんな道も長くの中、綱をば離さぬよう。 |
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1月21日(陰暦10月7日) |
平野トラ願い。
さあさぁさぁ一寸心得んところ、さあさぁこれまでどういう事もこういう事も見て通る、聞いて通る。まあ、やれやれ話しを聞いて居るところ、やれやれ一寸のタンノウのところ、自由自在と。一つを済みた。やれやれ通りたところ先々のところ、分からん/\。ありたところで思案せ。何かのところ助けや/\と、何かのところ万事/\とを。 |
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1月21日(陰暦10月7日)午後2時 |
増田甚七 。
さあさぁさぁさぁいかなるところ/\事情一つ、さあさぁ事情道すがらを通して道に一つの事分からん。段々通り来たるところ順々の道を知らそ。さあどういう道どんな道通りて定めたところ、どういうところも尽す/\。よう聞き分け。どうなろうか/\と思う。その中に、誠一つ運ぶ。一つ兄弟/\のところなら、どういう道すがらもある。これも兄弟ならと尽す。これもどういうものなら、又、どういう事も内々のところへ中なるところも尽し、理を分からんでない。内々のところそれぞれのところ映し、善のところは随分弱いもの。善というものは弱いよで強いもの。弱いよなもの、年々続く天の理である。これさい分かれば速やか直ぐ、明らかのもの。我がものと思いながら、我がまゝならんのが天のもの。我がまゝならんのが、天のあたゑや。直ぐと分かる理がある。真実聞き分けば分からんでない。さあさぁどんな道もこんな道も、ほうとした道も、通りた実を定めば、実々の楽しみ。実を定めた証拠、先々の楽しみ、これを真と思うなら、実々を分かる。世界を眺めて助けるところ、十分の授け渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍唱えて三遍撫ぜ、返やして三遍、さゞん九遍撫ぜてやれ。 |
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1月22日(陰暦10月8日)午前8時 |
宇野善助。
さあさぁさぁさぁさぁさぁさぁさぁよう聞き分け。いかなるも聞き分け。さあさぁ今日より一つのところ一日の日を忘れぬよう、しいかり受け取れ。授け渡すで。悪しき払い助けたまへ天理王命、と、三遍ずつ三遍、三三三九遍の理を渡す。 |
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1月22日(陰暦10月8日)午前8時 |
山田伊八郎伺い(これまでの事伺い)。
さあさぁ身のところいかるや/\、内なるところさあさぁよう聞き分けん事にゃならん。さあどういう事や知らん。難し、どういう事や知らん。さあさぁいかなるや/\ぢばにてもいろいろと千筋や。さあいかなるや、あちらからどうやこちらからどうや、今のは一番正当である。さあ人が何事言おうとも自分一人の心さい定めるなら、今までは長々の道でありたが、今までにどんな話しいかなる話しも聞いて居る通り、さあこの話しいつの事やらと思い、さあ心定まり次第何時見えてやら、さあ心定まり次第、さあ今はいよいよ心定めとの事、身に知らし。さあこれを家内中それぞれへ諭すよう。心で思う通りの守護という事も諭したるは今の事。さあ心次第に直ぐと現われる。どうせこうせは言うのやないで。そこは銘々の胸次第。 |
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1月24日(陰暦10月10日)朝9時 |
粟田卯之助三十四才二十日前より左の眼悪しく痛みなし伺い(第九号周旋方)。
さあさぁよう聞き分けねば分かり難ない。一人/\の指図、仮名な/\柔こい事で、理が締まる。仮名ばかり人間一条の事情、借り物一条の事情、八つの道一条の事情、どうとは言わん。心次第。世界幾何名の者がある中、同んなし兄弟。銘々隔てる心から隔てられるようになる。長の/\道であるから、長くの楽しみ。先々長く、長くの楽しみ。 |
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1月27日(陰暦10月13日) |
増野正兵衞足の先霜焼につき伺い。
さあさぁ尋ね身上、何処に一つ心掛かり、どういうところ身上行くところ、あちらもこちらも銘々思う心、どんと一つ治まり、理上どんと日々勤め日々通り、やれ今日は、今日は心一日、何事もやれ/\いう心、心掛かりないよう治めて居れ。日々治めて居れ。おうよう事見て聞いて、身のところあちらこちらこう変わる。又々事情運び難ない。案じるところ、身のところではあるまい。日々暮らし、日々順序諭してみるよう。待って/\間違わん。段々道である。成る程遅れても堅く、あちらへ踏み台。身上通る。段々道を慕う。多く心多く、一つ取り決まり、大きところ、一つ事ある。どうなる、日々道、銘々通る道案じる。道というは道がある。天然自然これだけ分かりた。どういう心配り、ほんに一年だけの道、二年だけの道がついたかと、段々月々年々に開く開かん。順序遠き所この所同時や。判然善き事分かる。何も彼も掃除に掛かりて、それを知らずに取り取り払われた。あちらこちらも掃除するのや。善き事悪しき事分かりた。身どころ皆な順序聞き、大き心を治めるよう。一寸話し指図しておく。 |
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1月29日(陰暦10月15日) |
御諭し。
さあさぁどういう事の話、よう聞き分け。この中段々の話、半分善き事、半分不思議、二つなれば、理が理で分からん。いかなる順序一つの道、順序幾重どういう事情も分かり難ない。なれど、こうも成る、成らん、一寸初め分かり難ない。一つ実を知らす。あちらにもある、この根から始める。古き新しすうきり言わん。一人一人の心を先分け渡してある。西も分からん、南北も分からん、すうきり分からん。生え揃うたらあちらも抜く、こちらも抜く。辺の所にある。まあ放っておけ。これが大木やな。大木と成る。段々蒔いた種一度は皆な生えるで。大雨大風方角分からん。一つ理残る。 |
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1月30日(陰暦10月16日) |
深谷源次郎事情願い。
速やか諭す事情尋ねる。一人/\の諭すところ、銘々も聞いても居るやろ。心次第心次第と言うてあるところ、事情尋ねる。成るに成らん/\一つのところ、又些かの身の不足なりたるところ、話して分かるようと。この理を一寸聞かしておこ。 |
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明治20年11月 |
大阪近藤政慶身上病みにつき伺い。
さあさぁ身のところ一つの障り、どういう事と、面々では分かり難ない。思い掛けない順序、どういう道も順序、どういう道も通らんならんとのところ、長く/\のところ、順序の道筋、前々の話しにも聞かしてある。どうせえともこうせえとも言わん。銘々一つ治めにゃならん。世界中の人間皆な同じ兄弟、皆な世界鏡と、神は四方正面として働く。皆な世界のところへ、心通りを身の内へ映してある。これ思えば銘々も速やかと成れるやろ。銘々も人に見せられんというような身、とても仕様ないものと思えば、銘々心澄ませるやろ。先のところも長くと思うて見よ。身のところ速やかと成る。 |
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(12月) |
明治20年12月1日(陰暦10月17日) |
山田伊八郎身上願い(十月一日より足つけ根疼くにつき伺い)。
いかなるところ、さあさぁいかなるところよう聞き分けにゃならんで。さあこれまでの難渋の道筋、さああちらからもこちらからも、又けんにょむないところからも、どうともいろいろの難しところもすうきりと遁れたるで。さあ身の障りのところ、さあ神の道については、いろいろ心尽して居ると思うのに、こうあちらこちらいこう障り付いては、どういうものやと思うところ、世界中人間は一列兄弟。一列は神の子供や。そちの身も一人はいちぶんのし(******)。神からは子供に難儀さしたい、不自由さしたい、困らしたいと思う事は更になし。人間も我が子三人五人八人が一人でも同じ事。親の心に隔てがあろう。この理をよう思案してみよう。神の心に隔ては更になし。それ隔てられる隔てられん、隔てんならんの一つは前生種により、一つは我が心にもよる。さあ世界を見よ。不自由もあり難儀もあり、痛み悩みもいろいろある。これから思案して、何事もタンノウが第一。さあ何事にも理を尋ねようと思うなら、何なりと、さあ尋ねるがよい。 |
過日、「道に応じてのコウノウ」と仰せられしは、いかなる事にや伺い。
どんな事にも内々の事なら、三日送ろうと五日送ろうとまゝのもの。外の事であれば、そりゃ二日送ろう三日送ろうは言て居らりょまえ。沢山な水にて少しの濁り水を入りたとて、何処濁りたようになし。この水は用いらりよ。少し水ならば、少しの濁り水にても、これは一面に濁ろう。この理をよう思案してみよう。心に合わん気に合わんという事は、いつも心に合わん気に合わんと言うて居た分にゃ、いつも心にも合わにゃ気にも合わん。その気にも心にも合わんところだけ除りたなら、心にも合や気にも合う。さあこゝをよう思案して、人の悪きところだけ除りて我が心包み、善きところだけ出して、何事も事治めるよう。 |
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明治20年12月1日 |
佐藤山三郎43才身上左に障りにつき願い(大津講元)。
さあさぁさぁ尋ねるところ/\事情、さあさぁ銘々身上のところ一つ/\これも誠々銘々身上に遇うて成る程という心なくていかんで。銘々身のところ、又一つ又一つ、段々に掛からん事には分からん。通る道に、ほんに成る程と思た時の一つの心忘れぬようと、生涯の心定めねばならん。五十年以前から天理王命と称するところ、どんな道ありたところ踏ん張りが第一や。 |
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12月1日(陰暦亥10月17日) |
清水虎次郎伺い。
さあさぁいかなるところ/\尋ねる事情聞き分けよ。幾重の道を運ぶ。ほんに成る程と思た日がある。ほんに成る程という心一つ定めて、家内のところ順々の道というものは、長いと言うて話も、この道天然自然の道これが天の理である。元々天理王命と称するは、五十年前からの道筋、今日一つの生涯の指図しておこ。内々のそれぞれのところを以ちて又々知らそ。 |
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12月2日 |
深谷源次郎願い(ぢばに帰り泊り朝出立の時腰痛み身の障り伺い)。
さあさぁよう聞きておかにゃならんで。どういう事情も聞く。何たらした事も聞く。誠というものは案じはない。元々五十年前からの道。銘々何箇年前より/\、元事情諭する。幾重の道がこうなりて、重々の道伝え。又々順々の道を知らそうと。 |
押して伺い。
尋ねるところ、あちら/\頼むといえども、内々のところ用があれば、たしょ(***)初代/\と言うて来るところ、内々のところ段々と言うて来る。 |
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12月2日(陰暦10月18日) |
増野正兵衞歯の障り伺い。
さあさぁ身のところ知らせ。銘々よう聞き分け。順序何か伝え運び、一寸身の心得ん。治まりあって治まりない。何か話しを聞き、じゅん/\話し聞く、聞かず。道、道があれば、何かの道を聞く。万事重々道ある、よう聞き分け。段々一つ理が分かれば分かりもあろう。分からず道でない。身のところ一寸どうや知らん、尋ね話し聞く。どういうところ話し、成る程の話し、道なるところ、年々見える。天然自然の治め。 |
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12月2日(陰暦10月18日) |
春野千代身の悩み伺い。
さあさぁ尋ねる/\。一度二度尋ね印ある。印見て事情。段々一日日どころ、やれやれ一つ治まり、やれやれ治まりでき難ない。又一つ身上一つ事情大層。一寸一ついかなる、聞かせども事情、心柔らこうせにゃならん、どうせにゃならん、よう聞き分け。聞かねば今一つ、よういかなる、一寸暫く、一つ成る程、一つ踏み止め、一つ道を運び難ない、聞き難ない。幾重諭せども、聞く時、理とわと理と踏み止めならん。聞くとわとと、理を踏み止める事でき難ない。段々ところ、コウノウ一寸弛む。理と理と治まらんから、身上何でも/\コウノウ。そのところずっと治まるまい。実の理でそのまゝじっと治まる。コウノウ聞く理わと聞き、踏み止めば成らんでない。やれやれ思う。暫くすると後へ戻る。踏み止める事でき難ない。余程大層。 |
右件につき、運びのため神戸へ帰る伺い。
さあさぁ大層、一寸事情運ぶだけ、銘々だけ運ぶ。銘々身のため、それそれため、心というは運ぶ心、内々何かの一寸何して運ぶ。日々所にて。 |
又心得のため伺い。
さあさぁ身のところ心得ん。内々ところ、それぞれどういう心あろうまい。こうしたならばどういう事情もある。速やかという話し、内々心、心掛かり/\、事情ようある。又々段々幾重あるから、治まり居て治まり事情。 |
春野千代悩み伺い。
さあさぁよう聞き分け。二度三度ところ、まあ理があるかないところ、よう聞き分けさせ。身のところ切なみは速やかとなる。痛み悩みは一寸発散はできる。まずまず一寸できても、とても/\心が退かん。こう成るよう、とても心が決まる事出来ぬ。そこに一つ理があるで。一寸踏ん張り、どちら/\話し、ほんに思う。銘々身上ところ分からん。ほんにいろもの、白黒が分からん残念。どういうも一つ、成らんから大層、大層今日は余程浮く。日々思うところ違うてある。成る程理は成る程思うて、銘々聞き分けねば分からん。銘々身上、心大層/\、一寸一つ十分道は運んである。ならんからならん。運んでなら、何ぼでもならん。ならんこの理を聞かせ。 |
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12月3日 |
深谷源次郎伺い(前日に続いて御伺い)。
さあさぁ又々内々の所も、又々の所もあるで。日々忙わしいてならんという所もあるで。あちらからやこちらからや、夜やら昼やらというところあるで。身内のタンノウやで。あちらからやこちらからやというところ待ちて居る/\ところもあるで。又々の指図にも知らそ。 |
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12月3日午前8時 |
藤田佐兵衞身上伺い(元斯道会第七号周旋方)。
さあさぁ段々の事を聞いて段々通る。一々尋ねるから一々の指図する。あちら/\踏ん張る。一つの根から又々芽が吹く。同し根なら同し芽やで。銘々の心を出さんよう。同し根なら同し芽が吹く心出せ。一日踏ん張る日々踏ん張るところに、そこに戻るところある。それ助けに出る。内々あゝ結構やったなあと、心を一日十日二十日、この理篤く受け取るで。段々/\の道があるで。内々のところ、程よ/\との指図しておこと。 |
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12月3日 |
西村喜右衞門伺い。
さあさぁ願うところ尋ねるところ、前々以て尋ねるところ、誰も誰々願うところ、真実のところ、一日も十日、真実受け取りたるところ、理を聞き分けねばいかんで。百姓に譬えて話しする。心やで。月が遅れる、日が遅れる、という事ないで。さあさぁ容れ物ちゃんと拵え。一人でもだんないで。容れ物をちゃんと拵え。これが理やで/\。一寸暫く。 |
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12月4日 |
小松駒吉身上障りにつき願い。
さあさぁ所々で一つ/\踏ん張る。誠の精神である。誠の道を通るには、心に一つの曇りありて、暇が要りて、どんならん。積み重ねるところ、天然自然の道や。世間の事を聞き。強い者は弱い、弱い者は強いで。強い者弱いと言うのは、可怪しいようなものや。それ心の誠を強いのやで。心定め。先も長くの道と思えば、とんと心を定めて、腹を立てゝはどんならん。往還の道と言うても、内のところ身の内障りある。ほんにこれは成る程という事を思案して。 |
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12月4日 |
植谷吉治郎58才身上願い(元斯道会21号世話方)。
さあさぁさぁいかなるところもよう聞き分けねば分かり難ない。本実真生涯のところ、指図しておこ。何程のコウノウ尽す。それに身のところ不足でける。知らんと思うものと思う身の内かりものと言うたところ、こうさして貰た結構やと思う心を神が受け取るから身に不足なし。これ八つの埃りの道もあるところ、理を聞き分け。今まで知らん間というものはそのまゝ。裕福に暮らす中にも、身の不自由となれば、どうもなろうまい。不自由の/\者もある。たゞ一番の者も行けん者もある。それ、誠一つであれば、案じない。誠天の理である。ほんに日々のところこう暮らさして下さる、あゝ結構な事と思て暮らすよう。まあ暫くのところ、成る程/\と心を定め、内々へも成る程というところ伝えて話し。 |
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12月5日朝8時30分 |
小松駒吉前事情につき御願い。
さあさぁさぁさぁさぁ長らえて/\の順序、銘々それぞれのところ、運び難ないところ、又それより一時助けてくれと言うて来るところもある。なれども銘々に功がのうてはなろまい。まあまぁ今日一つの心忘れぬようと、今日一日の日を忘れぬようと授け渡そ。しいかり受け取れ。あしきはらひ三遍三遍、三々九遍の理を渡そ。 |
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12月6日 |
宇野善助52才小人身上願い。
さあさぁ小人たるところ、その身の障り、どういう事と思う。多くの中の理がある。内々のところ一寸障りある。これまでのところ何にも分からなんだ。身の内借りもの/\と皆な聞いて居たやろ。小人たるところ、一寸身不足なりたるやろと思う。世界皆な同じ借り物というところ、身の内の借り物、人間の思うように行かんは、借り物の証拠。内々やれやれとの心治めよ。世界のところ、善も悪も同じ兄弟やと、心を治めよ。こうして居ても、どうや知らんと案じる心、先ず治めてくれ。 |
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12月6日 |
宇野善助娘こん18才願い。
さあさぁよう聞き分けねば分からんで。一つや又一人/\、何たらした事や知らんと思うところ、一人多くの子、どれ一人も憎い子はさらになき事や。知らずして通るは、仕様ないものや。世界は同じ兄弟、一日の日今一時忘れられんというところ、前にもこうやった今度もこうやった。神ならば助けそうなものやと思うやろ。一度二度何たらした事やろ。天の借り物、何ぼ聞いても、理を聞き分けねば何にもならん。又今日は理を聞きに来る。一つ/\区別を分けて、一人/\の心というものを授けてある。一人もなくして、大勢ありても頼りにならんと言うところもある。案じ思えば又案じになる。前々の事思て又案じるようになるよな事では、借り物のところすうきり分かりてないで。 |
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12月6日 |
山出庄五郎脳の痛みにつき引き続き御話し(真心組大代村講元)。
さあさぁ尋ねるから理を聞かす。いずれ国の中理が分かれば自由自在。広く多くは元の理を聞かそう。元々何にもない。早く聞き分け。人間心更にないと、人間心更にないという理を聞き分け。人間心と言おうか、神の心と言おうか、言う理を聞き分け。ちゃんと言おうか誰と言おうか、何でもない百姓家の出、女一人十三才の年より入り込み、誠々々天然自然の道つくというところも聞いて居るであろう。よう聞き分けて理が分かれば、広く往還の道を通れるものと、憎うて言わぬ。可愛うて聞かす。蒔いたる種は腐らぬようと、早く一つの理を見るよう、国々の理を分かるようと。 |
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12月6日(陰暦10月22日) |
山田こいそ産後すきやかならぬにつき伺い。
さあ妊娠のところ、世界から見るは余程難し道である。その妊娠産式の許し、これに一つの理があり、この理というは話し、この理を聞き分けんというと、何も分からん。神心からは隔てはない。さあ案ずればその案じに理を増す。この理をよう思案せよ。さあ何かのところも苦がすうきりと遁れてあるで。さあ事情の道、さあ道から道へ、さあ因縁なら一つはどういう道もあり、世界見よう。その隔てられ、隔てられるも、一つは心にあり。さあその真実を受け取りたから、身を二つ。さあ後へ残るところ、この理をよう聞き分けにゃ分からんで。さあ心鮮やかなら、すうきり、後へ残らん。もう一つ心後へ残るから、身の内ももう一つ後へ残るのやで。さあ当座やない。我が生涯の心定めれば、身の内は速やかなり。 |
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12月7日(陰暦10月23日)午前10時40分 |
鍵田忠次41才(高市郡佐田村講元)
さあさぁさぁ尋ねる/\尋ねる事情、願う事情、さあさぁ一日日/\、生涯/\忘れぬよ、生涯の授け渡そ。さあさぁ授け/\/\/\、しいかり受け取れ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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12月7日 |
中井宗七身上願い。
さあさぁ尋ねる事情尋ね、段々借り物事情銘々身上一つのところ分かり難ない。身上にて聞き分け。身に不自由がないでは、何程それがいかんと言わず、説いたる事もある。幾重の身の内事情分かり難ない。前々伝え、いかなる、胸の内より一つどんな事も不自由ないよう、一日も忘るゝという事はない。まあ成るが一つのところ、思うたようならん内々にはいかん。事情澄んだる台がある中、内々澄んだる水同じ水なれば、どうでもこうでも仕様なし、澄んだる事情心事情足せば皆な分かる。いついつまで十分一つところ、前々今一時ところ、胸のところ一つのところ奮発、中に一つ席通されん。澄んだる事情聞き分け。 |
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12月8日(陰暦10月24日)午前8時 |
村田幸助身上事情につき願い。
さあさぁさぁ待って居た/\。生涯の理に授け渡す。しいかり受け取れ。ちよと話し神の云うこと聞いてくれ、あしきのことは云わんでな、このようの地(ぢい)と天とをかたどりて、夫婦をこしらへきたるでな、これはこの世の初めだし、ようし/\。悪しきを払うて助けせきこむ、一列すましてかんろう台。 |
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12月9日 |
松田常蔵前の障り再願い。
さあさぁ尋ねる。一名一人心尋ねる理は一名一人万人同じ事、一名聞き心にある。何か聞いて居るであろ。人間/\元が分かろまい。世界中皆な神の子供。難儀さそう、困らそうという親はあるまい。親あって子がある。この理を聞け。憎い可愛の隔てない。養育さしてもどのよな者もある。同じ幾名の中、親の子、中に一つ隔てられる、隔てられる。一名一人借り物によって仕られる。多く子供隔て理はない。世上見て多く中の理を見れば分からん事はない。同じ借り物、前々生まれ更わり、身に錆びる。又生まれ更わり、同じ心通り身に現われて、見分け聞き分け。人間同じ借り物知らす。知らん。世上鏡映してある。分かる。難儀不自由身上現われてある理を見る。そこで長々あの身なら、タンノウなきにもあろまい。それよりタンノウ早く定め。誠心である。身が不自由、タンノウ、理はあるまい。人間同じ借り物なら、その身ならタンノウ。一寸早くいかなる理を取り直せ。 |
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明治二十年十二月十一日(陰暦十月二十七日) |
佐藤山三郎身上願い(大津)。
さあさぁさぁ問いに出る/\ところ、前々いかなるところ理を聞かしてある。心を尽す/\ところは、理は受け取りてある。内々のところは十分の中にいかなるも聞き分け。世界を助け、分かりがありて分かりがない。人間始めた元々理が分からん。銘々理以ちて話し伝える。何で一つよう成らん。よう成らんではない。前々のサンゲせと言うても分かるまい。神は世界四方正面として鏡に皆な映してある。それ難儀な/\者も同んなし兄弟。俺もあんな身ならなあと、やれやれタンノウ、タンノウは誠より出やせん。そこでいかとも言わん。幾月とも言わん。これならと話しを聞き分け、身に障り、それより事情。 |
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12月12日(陰暦10月28日)午前9時 |
西村喜右衞門(十号講脇)。
さあさぁ段々/\のところ、締まり切りたるところ、前々の聞かしてあるところ忘れぬようと、今日一日の日いを忘れぬようと、誠の心に授け渡そ。どういう授け、さあさぁ、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。確かに受け取れ。 |
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12月12日 |
深谷源次郎願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一時どうせえと言うわんで。行く/\の道は、世界にあるで。行く/\の道、長い道、土台を一つ拵え。半期一年、そこに、一つの道がある。半期/\/\/\そこで一年という日がある。忙わし/\/\日いがある。不自由/\/\という道もあるで。早くという、まだまだまだいう道もある。仕事/\/\いう、まだまだいう理いがあるで。これ誠重なりて来る。忘れんようと。 |
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12月13日 |
中井宗七身上願い。
さあさぁ身のところ/\にて心得ん/\ところよう聞き分け。いかなる、前々のところ聞かしてある。身の内それぞれところへも尽すところの受け取りある。内々のところへも一つの話しを締まり、一人でも助けにゃならんという心を定め。身のところ速やかというところある。長くのところやない。世上の事情ありて、身のところ速やかなあというところある。一寸あちらが結ぼれる/\。皆などんな者でもある。それを分かれば、身のところ速やかというところある。それは直ぐと。 |
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12月14日 |
山瀬文次郎願い。
これまで尽す長々道中、いかなるところ聞き分け。一つの心で理治まってある。ちょとの心得ある。どういう事も一つ理答え、どういう事十分一つの助け一条、日々見るところ何でもこの理聞き分け。長い日長く、一つこれ段々一つ心治まる。所一つの理見るところ、一寸の心得というは済んだ。一寸どういうものである、ほんになと言う。あんた又どうなる知らん、案じる事は要らん。さあさぁ一日のところ晴れる。又曇る。又風吹く。一日明日は又晴天、同じ、よう聞き分け。 |
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12月14日 |
成田政助52才願い(丹波)。
さあさぁ尋ねるところの事情よう聞き分け。遠くの所より運ぶところ、よう聞き分け。何かのところ尽すところ皆な受け取ってあるところ、又先々のところ、理を聞いて、何かのところ理を治めるよう、理を聞かそ。内々睦ましいは誠、誠は天の理である。誠は弱いものである。弱いようで強いもの。強いというは、誠は天の理である。長くの道なら、長くの心を定め。どんな細道でも、誠の心通れば何にも危なきない。遠くやさかいに、近いさかいにという隔てない。遠くは遠くの理がある。誠さいあれば、自由自在と言うておこ。この理を聞き分けておけ。 |
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12月16日(陰暦11月2日)朝 |
山田伊八郎伺い。
さあさぁ段々に尋ねる。変わる/\事情、段々変わる/\。又々身のところに不足つく。案じは要らん/\。どんな事も聞いて居る。世界残らずの理を諭そう。どんな事と思う。やれやれタンノウ/\。 |
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12月16日 |
植谷浅次郎伺い(元斯道会21号)。
さあさぁよう聞き分けねば分からせんで。速やかと理を聞き分けば、身のところは速やかのものやで。前に一つの速やか。最初一つの事を忘れねば、身は速やかなもの。拝み祈祷して癒すやなし、たゞ一つ言葉で分かる。案じは要らんで。それたゞ内々のところ、睦まじいというところ誠、誠は天の理や。天の理いなら、神が直ぐに受け取る。誠程強いものはないで。この理を聞いて、身の不足なるところ、世界を見てタンノウせよ。この理を知らそ。 |
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12月19日(陰暦11月5日) |
増野正兵衞咽喉腫れ食事通り兼ね咳出るにつき伺い。
さあさぁ銘々一つに、俄かにどういう事に成りて理が分からん。順序心得ん。心順序案じる事は要らん。身のところ案じる事要らん。段々どういう話し伝え。一つ心治め。あちらにも心に掛かる、こちらも心に掛かる。どんと心を治め。成る成らん、身一つ成る。銘々。さあ身上一条、思う心あれど、今はこうで先はこう、あちらも心に掛かる。この先今一時運び難くい。先々一つ理がある。運ぶ/\、いかなるも聞き分け。思う思わん。ちょい/\と身に障り、聞いて定めば身のところ速やかと成る。これを聞き分けて、成る程先々が分かる。身のところ速やかとなる。今のところこう、先のところこう、あちらの身のところ忘れられん。どういう事を聞く。道の道なら通らねばならん、という心を定めてくれ。 |
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12月20日 |
村田忠三郎願い。
さあさぁさぁ事情以ちて事情尋ねる。さあさぁ内々運ぶ道を以ちて諭するところ内々のところ聞いて治めるようと。それ睦ましい/\というところより、世界のところ順序というところへ遅い早いがない。内よりより誠を出して渡せば、世界も成程と。この話し順序/\との一つの話しと。順序/\、こういうところもあると言うて遅いやないで。身上/\不足なれば心得ん/\と。これ程尽すのに、身のところどうゆものと思う。尽すのに身のところ一つの不足。案じは要らん。案じては案じを回る。一つはタンノウ。何かのところのタンノウと、このところ、よう聞き分けてくれねば分からん。さあさぁ前々に伝えてある/\。まだまだまだの心、理を聞かねば分からんで。十分たっぷり入れ帰いりて、もう一段直ぐと/\。 |
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12月21日午前10時半 |
池田村講元植田平一郎お授け。
さあさぁさぁ順序/\/\いかなる順序、自由自在/\。いかなる心、さあさあ一日/\/\日しいかり/\と、さあさぁさぁ受け取れ/\。さあさぁさぁさあ授け/\助け一条のため、悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍づつ三遍、三々九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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12月22日(陰暦11月8日)頃 |
増野正兵衞伺い。
さあさぁ身上ところ、どういう心得ん。何も心得んなる。いついつ身改め。よう聞き分け。一寸心得ん、身の改め。どうなる知らん、身改め。心直ぐ成る成らん、一つ改め。一寸心得ん。心よう聞き分けくれねばならん。十分治まり成るも案じる。どういう、何遍身に覚えあろう。案じる事は要らん。何遍同じ案じは要らん。 |
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12月23日(陰暦11月9日) |
増野正兵衞伺い。
さあさぁいかなる身ところ、第一身ところ障り、何かのところ、前よりいかなる心にある。又々銘々身のところ、一つ思案。何か順序、前々長らくのところ、事情身上、事情心理を思う。一つ心運ばねばなるまい。どんと大き心を定め、不変。身一つ障り、どんと一つ理がなく大変、旬々発するところ、成るよ/\理を治めねばならん。 |
同日、増野正兵衞帰る際伺い。
さあさぁ内々ところ、身上段々一つ思う。身上もう一つ成る程一つ事情、一つ治まり事情、どんと大き心を治め。銘々一つ心あって、心を遙か向うを眺める心。内々それぞれ身上思う。それか尋ねども、遙かどんと大き心で居よ。 |
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12月23日 |
深谷伺い。
さあさぁ身のところ心得んと、どういうものであろ。又々早くやろ、又早くの心もある。尋ねる理を聞かそ。多くの人を計る。これは/\と思う、気を使う。やれやれと心使う。どんな事も計らにゃならん。身の内不足なると思うは違う。寝てる間も忙わしい/\働かんならん。銘々心に委せておこ。 |
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12月30日午前9時 |
村田忠三郎。
さあさぁさぁさぁこれまで助け一条のこう、これまで何でもというところ、さあさぁ一日の日何でもという速やかのところへ授け渡そ。悪しき払い助けたまへ天理王命、三遍ずつ三遍唱え、さゞん九遍の理を渡そ。しいかり受け取れ。 |
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明治20年 |
明石関助身上願い。
さあさぁ身のところにて不足なる/\いうところ、何程願えども何程頼めども、何程尽せども、こうはないという心を、すっきり取り直せ。何程の事と言うても拝み祈祷するやなし、たゞ一寸話聞いて、成程という心なら、身のところ速やかなものや。どんな事も心通りや。何かのところ聞き分け。第一何ぼ願えども速やかならんという理を聞き分け。順序の道は世界ある。そこで誠という心治めにゃならん。世界見て、銘々もあんな難渋な身ならなあと思うて、タンノウと心にせよ。これが誠や。誠より受け取るところなきものと。 |
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明治20年12月 |
富田伝次郎身上願い。
さあさぁ身の内のところ、身上よう聞き分けねばあかんで。銘々身の内一つ/\ところ、よう聞かねばならん。内々のところ、何かのところ聞き分け。段々長いところ、幾重尋ね。身の障りいずれ/\、一度二度話して見ても見る。何か通り、見て尋ね。内々家内、これも速やかと言えば速やか。心一つ案じる事はないで。思うようなる。心通りつけよう。これまで一つ分かり、幾重サンゲ。日柄延ばし、日限、よう聞き通る。誠一つ寄せてくれ。誠一つ、どれはどうや知らん。 |
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(明治20年) |
松村栄治郎へお指図。
さあさぁほのかの儀やないで。内々のところ分かる分からんのところ深い因縁もある。これまで楽しみあったやろう。尋ねる儀もあるやろう。早くのところ、運び来てあるところ、筆先にも知らしてある。五年前にも知らしてある。見えたるところあろう。銘々内々のところ、世界のところや/\、親族の間からや/\。聞いて来れば知らそ。内々のところ、忘れた日もあった。前々の三つの知らしてあるところ、分かるまい。二年三年に知らしてあった。今内のところ、まだうっとしいと思うやろう。やれやれ待って居る。古をかな事である。高道も知らしてある。三つのところ知らしてある。又々のところ知らしてやろう。内々のところ、一つはタンノウして、実を定めてくれるよう。一時知らしておこう。三軒棟があって、生涯我が物や。生涯落さん。 |
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大和国式上郡笠村講社山本藤四郎の願い。
さあさぁ段々の理を伝うて、段々の席改めて、さあさぁ又一つの席にて、さあさぁ同んなし話しであるけれど、さあさぁ一日の人、席より一つの理を聞かそ。真の兄弟は誠一つの心が兄弟。又、誠一つ理が天の理、常に誠一つの心が天の理。真の心の理が兄弟。さあさぁこれより又一つ、コウノウの理を渡しおく。悪しき払い助けたまへ天理王命を、これを三遍唱えて、又三遍、又三遍、三三三の理を渡そ。しっかりと受け取れ、受け取れ/\。 |
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松村栄治郎へお指図。
さあさぁいかなる尋ねる事情を、どういう事聞き分けと言うならば、とんとなる案じ/\、とんと随分急くところ一つ治まる。誠真実定めば連れて通るというところ、前々より知らしある。案じがあってどうもならん。あちらもこちらも、世界中へ柱をつけてある。怪しい道であれども皆な連れて通ってある。十分/\の実を尋ぬれば、真夜/\/\に尋ね出るよう。一寸の事と言えば、一寸の指図しておこう。一寸一寸の何事も案じのなきようの指図。実を聞けば実を知らそ。五十年以前からの道、何でもない所の何でもない者、一人のところをよう思案して見よ。聞き分けば随分分かる。さあさぁ案じは要らん。案じ思えば案じになる。そこを思え。よく思案せねばならん。 |
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梅谷四郎兵衞身上障り願い。
さあさぁさぁさぁ身上の障り/\、どういう事情思う/\。さあさぁ別段余の儀であろうまい。道の障りと心寄す。どんな指図難しいと言えば、どういう事も、道から道の障りを尋ねる。今まで身の指図知れなんだ。段々遅れ、今一つの障り、通り難くうてならん、今一つ通り難くうてならん。身の障りつく。詰んで詰んで十分詰んである。身のところどんと一つ定め。案じる事を要らん/\。どちらに居るも同じ事、内で詰むが一つの心定めるがよい。 |
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梅谷たね身上願い。
さあさぁさぁさぁ身のところ夜々々、身のところに心得ん/\。余の儀外の儀やない。さあさぁ何にも、日々に思うところ、よう聞き分けんや分からんで。夜昼日々、知らす理というもの、今一時運び難ないで。よう心に治めてくれ。あちらもこう、こちらもこう、一寸/\印あるところ心に掛け、夜々心に掛け。夜々何程/\、今こゝまでして来てあるのにと思う。今一寸/\記したるところ見て順序と思い、やれやれと思わにゃ、判然不自由しようにもでけん、難儀しようにもでけんと、大きい心に取り直し、段々に順序見えてある、と。順序伝えてくれ。 |
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梅谷たねより小人身上につき願い。
さあさぁ事情尋ねる/\。小人事情、何にも小人のところ、身上にどうか/\、早く聞き取れ。一時と思えば一時、どうか/\尋ねにゃならん/\。尋ねるから一つの事情以ちて、誰にどう/\と、皆な世界/\と言うて、世界の事情何でもない事、道のところ/\日々のところ、日を定めるやろ。一日の日定めるなら、深きのところ分かる。道案じ道案じ、皆なこれは神の話し、聞いたるところ、まだまだ互いに思い合うて皆な話して。 |
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井筒梅治郎伺い。
さあさぁ尋ねるであろ/\。身上一つに事情なくては、銘々身上於て障りなくば尋ねん。銘々最初一つの道をあろ。危なきところ、元理聞いてある。まずまず世界の道なくて通り難くい。銘々の理を分かれば、世界分かりそうなものや。どうも大望あろう。今一つの道、前々道も通り来て、今一つ道、世上一つの道も聞いて一つの思案と、今一つの道速やか神より伝えてある。道はまだまだ一年二年三年、まだまだ初まり/\と聞かしおこう、と、又今一時に分かる話しもある、と聞かしおこう。しっかりと聞き取りて、聞き分けてくれるよう、と。 |
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井筒梅治郎長女たね目の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねば一つ、前々の一つの指図身のところ、又々一つ分からん。前々身のところ、銘々に一つ定め踏ん張りのところ、内々一つのところ、定め一つを、まだまだ身のところ速やかならん。さあさぁ聞き分け/\。銘々踏ん張り一つでどうでも成ろ。一寸の理であろまい、大層であろ。安心ならん。早く/\安心の理を定め。内々安心ならん。多くの中の一名である。理を見て一つ、どんと心下ろさにゃならん。内々も見分けて治めにゃならん。 |
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大和池田村講元植田平一郎身上につき願い。
さあさぁ順々の道を通り、内々を定め。神一条の道で、銘々心より何かの順々の心の願い/\。さあさぁ尋ねるからは一つ諭しよう。さあさぁ早く/\。 |
同年重ねて池田村講元より。
さあさぁさぁ一度二度にて、順序尋ねに出るところ、段々に聞かしてある。内々のところも聞かしてある。細い道があるとても重々の心次第や。順序心一つ定めば、一度を二度と理を聞いて、十分の理を重ね、十分のものをやろう。ちゃんと治まりの中へ、身のところいつもと言わん。身のところ一寸心得ん。 |
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植田平一郎身上伺い。
さあさぁ身上一つのところ、さあさぁ心得ん/\いうところ、銘々身上心得んと言う。一つ諭しよう。何かのところ諭しよ。銘々事情聞いて、理を聞き分けんというところ、銘々心の事情、心事情世界にある。諭して居るところの理を聞き分け。いかなるも速やか、身上速やか。さあさぁ身のところより定まらにゃ定まりあらせんで。身のところ諭するところ、成る程の理が見える見えんは、成る程の理を見てくれにゃ分からん。 |
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秋岡亀治郎妻とめ四十二才病気身上願い。
さあさぁ前に一度の指図。何遍でもならん。一時成る成らんのところでも、聞き分けが第一。これだけ運ぶのに、一つの心には案じては一つの理が回る。理を運べ。皆んな案じる一つの事情、はさんで難儀さそ、困らそとの神はない。世界見れば、どんな理もある。それを見て銘々内々にて、世界も内も理を見て一つの心。 |
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今川聖次郎伺い(備中と東京と両方より来てくれとの依頼につき、いずれへ参るか伺いたる時)
さあさ尋ねる処、さあ繋ぐ/\、繋ぐところから先どんと心治めて、早く繋ぐところから先運べ。 |
東京は如何致しますか。
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岩田ヒサ身上願い(郡山大工町)。
さあさぁ一寸心得ん/\、身のところどういうものと思うところ、いかなるところ、月々を待つ、日日を待つ。又々聞き分け。多くの中/\、月々待つ日々を待つ。多くの中理を聞き分け。日々の日を待つ。日々銘々理を待つ。いついつまでもやない。これを聞いて楽しめ。多くの中の理を見て、楽しみ多くの中の理や。 |
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植田長三郎四十三才願い(十市郡下村講元)。
さあさぁいかなるところ尋ね出るやろ。たゞ一寸利益あるやろ。聞いて一つの内々睦まじ暮らす。一つのタンノウ。内々のところ運び世界助けよ/\。誠の道を諭そ。聞いて理が分かる。内々の、今までこうやったと伝えるところ、互い/\の助け合いの心、人を助けるから、誠のところ分かる。内々のところへ順々の話し伝えて、成る程との心を定めて積み重ね、急えてはいかんと、天然自然の道成る程との事を、内々のところへ伝え、まだまだ知らそうと。 |
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上原佐助妻さと咳出るにつき願い。
さあさぁ前々時一つ指図、ようこそ段々道を伝え来るところ、いかなるところ、前々指図大層、前々成ると成らん事情、頼もし話し言う。言う事、直ぐ聞き、何かのところタンノウ。又々道楽しみ又々道暫くところ、又々道勝手して治める。段々ところ、心にタンノウして自由自在。道なきところ道ない。やれやれいうところ、暫くところ、心を治めるなら、身上に治まるであろ。 |
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上原さと三十七才身上願い。
さあさよう聞き分け。遠くの所から尋ねるところ、身の障り一つ運ぶ。何でもというところ心許すから一寸緩む。一寸には治まり、今は丈夫。何で丈夫ならん。今に成る程の見える。心に誠を分からねば分からん。銘々も神の子供、世界中は同じ借りもの。どんな事思たとて銘々は何たる事と思うであろ。前生の因縁、世界で心皆な現われる。世界の鏡に映してある。難儀の中の難儀不自由の理を見て、一つのタンノウの理を治めてくれ。 |
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上川孫兵衞四十四才身上願い(元斯道会十七号講元)。
さあさぁよう聞き分けねば分からん。神の道たゞ結構/\で随いて来た。結構だけでは分からんで。理を聞き分け。たゞ心々。身の内は心に随いて廻るのやで。心通りに身の内なるものやで。善というものは、弱いようで、強いものはないで。誠は天の理や。誠は直ぐに受け取るで。心に掛けて通れば、何ぼ細い道でもよう通れるで。銘々身上長くと定め。独り銘々助かる。 |
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上川孫兵衞四十四才身上願い。
さあさぁいかなる事情尋ねる。尋ねるから聞かそ。大抵の理は聞いて居る。難しい事は言わん。一つの道を見よか、一つの道運ぼか、この理を受け取りある。内々ちゃんと朝は起きる、日々頼もしい/\。それから理を出せばどんな理も出る。睦まじいは誠、天の理である。この順序伝え、皆な同んなし理や。けれども、一人/\分けて聞かさにゃ、これでは/\案じあるで。そこで一名/\の指図、誠の心さいあれば、自由自在。誠より外に理はない。この理を治め。生涯と定め。まだまだまだの心治めは誠である。 |
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酒井佐吉三十一才身上願い。
さあさ、よう聞いて第一聞き分けが第一。一つの心順序一時一つの道、一つの理があれば一つのコウノウ、多くの理聞いて人を助ける誠の心、人を助ける台。内に十分の一つ理を、一つの心自由自在。銘々一つ踏ん張る。又々というは、又々とは一つのこうも、銘々又々一つのコウノウを、又々言うのが誠順運べ。 |
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数宝友三郎身上願い(御津部内)。
同し兄弟それこの理を聞き分け。自分も同し兄弟なら一つのタンノウがサンゲである。タンノウが誠。タンノウが神が好く。受け取る。又々内々のところ心も澄み、世上のためや、助けのためや。又々身のところ障りありたら、尋ねに出るよう。何かのところの治めようがある。 |
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数宝友三郎四十才娘ゑい二十三才てんかんにつき伺い(世話方)。
さあさぁいかなる事情尋ねる。いかなる理も聞き分け。この所いか程身を堪え切れんと言うても、身は借り物。それより理を聞き分け。どうせとも言うわん。こうせえとも言わん。世界見て多くの中どうも仕様ない/\という事皆なある。案じてどうしてなりと助けよと思う。これは誠である。世界の難儀を見て、銘々やれやれとタンノウせよ。生まれ更わり/\しても、心通り皆な身の内映してある。それ見てタンノウせよ。 |
押して願い。
事情尋ねる、身上一条事情尋ねる。前に一つの理はないと言う。助けにゃならん助からんやならんと言う。長らえて一つ、まだ速やかならんというと、まだ世界に理をある。まだ身上案じる/\。身上というは借り物という、借り物との話は、皆な聞いても居るやろと。難儀さそという親はない。なれども、因縁という理をある。前生因縁というものは皆な世界に映してある。不自由の不自由、身上に不足ある者もある。世上見て一つを洗えと、一つの理を諭しよと。 |
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関山まさ四十一才願い。
さあささぁ身のところ幾重の話し聞く。これだけ思えども、これだけの事がいかん精神定め。神の子供であるから何処に隔てはない。銘々隔てねばならんというは一つの心である。どうせにゃいかんと言わん。これが誠にいう精神定め。道をば案じるでない。案じたら案じんならん。安心せ。 |
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立花善吉三十才身上願い(西区本田三丁目)。
さあさぁ願うところ、順序道成る程聞いて、一つ幾重の道もどんな事も見にゃ分からん。古い隔てはない。善きか善いもの。悪い事が悪い話し。世界の心、銘々心、この一つの見よい理が、悪い理が善いで。さあさぁいかなところ、いかなるところも、何かのところもどういう日もある。神一条いかなる道も聞き分けよ。神の道は天然自然の道である。何年以前は言わいでも誠の道が天の理である。自由自在と銘々の胸の中散乱、どれから見てもどれから聞いても成るほど。 |
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佃巳之吉三十一才身上願い(池之嶋村)。
さあさぁさぁ身のところ一寸心得んと分からん。分からんと尋ねる。しいかり聞き分けば分からんでない。身のところ借り物ところ、理を聞き分けば、理を弁え。銘々癒る癒らんというところ、それ世界皆な同し兄弟や。神は親、世界は皆な貸し物。助けたいは一条や。多くの中/\、心通りを皆な現わしてある。前生や/\、前生の因縁や。理を聞き分け。生まれ更わり/\、前生の因縁や。心通りを皆な映してある。この理をよう聞き分け。銘々皆な同し兄弟や。銘々も同じ兄弟なら、銘々もあんな身ならと思て成る程と心治めてタンノウをせねばならん。成る程の道を知らしておこと。 |
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佃巳之吉三十一才身上願い。
さあさぁよう聞き分け。いかなる事情、一つの道深きの道なら、尽せども/\これまで銘々身の内どころ、事情知らそ。一列は皆な兄弟や。同じ兄弟の中に、難儀な難儀な者もある。皆な兄弟や。皆な善も悪も一緒に連れて通りてある。銘々一つのタンノウして心を定め。この理をよう聞き分けてくれ。 |
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西井徳重五十四才身上願い。
さあさぁ身上一つのところ、心得んの理を尋ねる。尋ねるから聞かそ。どうせこうせ言えん。言えば、早く分かりてよかろ。どうせこうせは言わん。身のところ分かる分からん。案じ一つの道にばかり/\、まだまだ案じの理はないで。この理を聞かせ。案じては案じの理が回る。これまでのところ、どんな案じの道も通りた。分かり難ない。見せねばならん、見にゃならん。一つの栄える道、一つもう一段/\と思う。なかなか一日なりとと思う心に一つの理を分からんやならん。心の発散せ。案じてはどんならん。結構の中に、心に掛かる。速やかの心定めよ。 |
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西田長三郎妻四十一才身上願い(夜前八時頃よりけにて胸苦し。式上郡駒村)。
さあさぁ誠一つ十分と思うところ、十分前々十分道は通り難くい。速やか誠神一条話し、とんと十分話し伝え、一つこの道を通らずして思うところなき澄み切ったる水をさぐらん。一つ曇り、又曇り、一寸一つ誠暇要る。良き後人道すがら、よう道聞き分け。今一応暇が要る。一つ心を運び、日頃一応早くと思えば、一つ十分。どうや知らん、うっかりはして居られんて。早く/\道を急ぐ。 |
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萩原治兵衞五十七才身上願い。
さあさぁ尋ねる/\。よう聞き分け/\。銘々どういう事も、尽す理もない。歎く/\すぅきりやめにせよ。残念/\上ぼるのやで。今までのこうのう尽し誠積み、一つ/\分かり来てあるところ、成る程今まで尽しこゝまで尽したと思う心じいと治め。銘々の身のところ不足ありて、これまでのところ、尽したるところありて通れて来たと思て治め。よう聞き分け。世上見てタンノウと。 |
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萩原治兵衞五十七才願い。
さあさぁさぁしいかり聞け。長々のところ心を尽し、成る成らんのところ尽すところは十分受け取ってある。銘々それぞれの中も段々通り、世界を見/\、銘々も我が身にありたらなあと思て、タンノウという心を定め。これ程したという心なしにせよ。タンノウという心を第一にせよ。 |
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萩原治兵衞身上願い。
さあさぁよう聞き分けて、何程のところ尽せども/\、身に悩みあるよな事では、どんならんで。成るだけの尽力尽すところ受け取って居る。助けるところは許せども、助かるところの銘々の心澄まさねばならんで。 |
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萩原治兵衞身上願い。
さあさぁさぁさぁいかなるところの身上事情聞き分け。さあさぁさぁどういう事にて道にて、身のところどういう事や、間違いや。よう聞き分け。何ぼ遠い所に居る。銘々人助けよ。一人なりとも助けよ、との心を受け取ってある。さあ分からん。若きのところも心の道を思い違うところを思い、銘々身上一つの不足なるいうところ、長々のところ通り、長の話しは要らん。一口で分かる。理で分かる。通る道段々埃りや。埃りという道も、どんな道もある。どんと一つのタンノウ定め。タンノウというところの道、どんと心を定めるよ。十分の指図言や、取り直して、どんと一つ定めてくれるがよい。 |
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深谷徳次郎十八才身上願い。
さあさぁいかなるも聞き分けくれ。第一因縁なき者因縁ない。因縁の筋も幾重にある。何にも隔てある思い、何かのところも順々の心治め。道という道も一つである。銘々心の道というもの、銘々拵えたものである。神の道というもの、一つの道通れば、どんな者にもなる。何ぼ若きと言うても、何ぼ年を取れたると言うても、人に伝え、内治め、人を治め、この理を一つ治めおかねばならん。とんとも言えん。 |
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福住宗治四十七才願い(十市郡池之内講元)。
さあさぁさぁ段々段々道々がある。いかようなる/\道々、銘々日々銘々も一つはなあと思う。大き小さいの理をない。通るに通れん。十分なら銘々もな、理一寸もない。一度二度の理なら、通り難くい。十分の道なら十分通ると言うても細い/\。心に内々のところ、細い/\理を伝えば、内々のところ自由自在と内々も分かる。 |
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福住宗治四十七才願い(十市郡池之内)。
さあさぁいかなるところ尋ねる事情、前に一つの指図聞いて一つの理を計る。尋ねる事情聞き分け。銘々身のところ、自由自在というところ聞いて居て分かり難ない。借り物事情聞いて居る。内も銘々まだまだと思うは、誠の心である。遅い早いの理はない。身は速やかと成り次第、直ぐと出るがよい。 |
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増田甚七障り伺い。
さあさぁ事情/\、身のところ一条どういう事思う。さあさぁ心に掛かる処々は余の儀外の儀ない。何かのところ聞き、銘々内々の理十分、又一つ掛かる事情どういう事である。外は外同じ事情十分運び、日々運ぶところどういう事であろ。何でも一つ十分ある。よくよく聞き分け。始め/\。銘々ならどうも運ぶ。重ねたところ、銘々事情速やかという事情聞き分け。案じる理はなきもの。よそ/\一つの理を心に掛けんよう。内々の事情安心。よう他のところこういう事どういう事。一軒一人の理思うまでの理、一軒一人の理を聞き分ければ、これだけの理か。何かのところ聞き分けてくれるよう。速やか理を聞き分けてくれるよう。 |
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増田つね二十五才(郡山)。
さあさぁさぁさぁさぁさぁ尋ね出る一つの席/\/\、さあさぁ一つの席楽しみ楽しみ。内々段々揃い/\、一つの席十分なる。十分の所へまずまず一つ一つ心をじいと鎮め/\。ようこれを聞き取りて、十分と理を聞き重ね、いついつまでも理を治め。まずまず一度/\。 |
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峰畑為吉二十七才願い(宇陀郡見田村講元)。
さあさぁまあまぁ多くのところに尽すところ積み重ね/\、今までのところはそれの事にして、今一つの理を聞かそ。理があるか、理がない中、今一つの十分なるところの話し、これまでもころりと理を分ける。話し内々のところ理もある。貸し物八つの道理、又前生の因縁というところの理もある。世界は鏡と言うてある。どんな者でも一つ/\心ある。心通り身に現われてある。身を人に見せられんというもある。身に現われるは世上の因縁と言うてある。そこで、タンノウと心を定めるは前生のサンゲとなる。 |
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峰畑為吉妻まつ二十八才願い。
さあさぁさぁさぁさぁさぁしいかり聞き分け。さあさぁしいかりと聞き分けねば分からんで。どういう事なら、身の内心得ん。人々身の内借り物聞いて一つの理を分かる。見て理を分からん間はそのまゝ。聞いて成る程の理を分かる、理を分からん、案じる一つの理、借り物一つの理を分かる。一つ/\世界のところの理見る。タンノウ/\/\の理早く治め。 |
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村田新七二十七才三十日前より胸悩み、まだ速やかならんにつき願い(大和式上郡川合村講元)。
さあさぁ身上事情尋ねる。さあさぁ聞き分け。身上不足なるやない。心の不足身に現われる。さあさぁこれ程聞いて居る、尽して居る、運んで居る中に、一つ身に不足なるというは、よく思案せよ。今一時になるやない。因縁前生、これ世界不自由の不自由難儀の難儀の者もある。よく世上見て一つのサンゲ。因縁一つのサンゲはタンノウ一つの理を治め。これ程尽して居る、澄まして居ると思う心は、これ思わずに、まだまだ道はこれからや、尽すところもこれからやと、いかなる理も聞き分けて、実一つの心で定めて、理を聞き分け。よく聞き分けんや分からんで。 |
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山本吉松二十才願い(宇陀郡西山村世話係)。
さあさぁさぁ身上のところ尋ねるところ十分のところ、定めて居るやろ。旬々のところ聞き分け。旬々のところいうは、若い年寄りによらんで。世界に皆な映してある。若きでも速やかとの心受け取るは自由自在。内々に一つの台。内々睦まじい。それへ理を渡そ/\。旬や/\言う。若きと言うても、このところ銘々まだまだまだ心治めて、急えてはいかん急いでいかん。一寸暫く/\。 |
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山本吉松二十才願い。
さあさぁよう聞き分け。何よの事も聞き分けが第一。十分なるところの理を聞かそ。自由自在、神の自由自在、心の誠やで。年が行かんと言うても、一夜の間にも心を入れ替え。神は直ぐと受け取る。誠の容れ物拵え。十分の容れ物拵え。容れ物なしにはいかん。誠積み重ね、十分一つの容れ物。 |
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中井宗助妻千代十七才去年目にほし入り伺い(神戸市下山手通六丁目七十六番)。
さあさぁいかなる事情聞き分け。分かり難ない。身の内どういうところ心ならん。よう聞き分けんならん。身の内貸し物それぞれ話し聞いて居る。いかなる、どういうもので発散せん。そこそこ孝養尽し、身上案じるところもあるとのう言う/\暮らす。貸し物一条、これまで知らずしてたゞ暮らす。どういう事情も成る程。まあ所々世上世界事情見習え。十分暮らし、楽しみ身のところ暮らしてどうもならん。一寸自由暮らす。心暮らす。どう楽しみなく、いずれ/\速やか。とんと所々どんなもの。多分暮らすところ待ち、踏ん張るところは踏ん張る。速やか/\と言う。日々年々暮らすところ不自由なし、心に掛かり、内々自然あんあり、世界見て善も悪も神の心、これだけ心タンノウして、世界十分洗う。世界見て一つ心寄せてつと踏ん張れ。 |
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「これ程聞いて居る、尽くして居る、運んで居る中に、一つ身に不足なるというは、よく思案せよ。今一時になるやない。因縁前生、………」(補20.)。 |