明治32年2月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治32年2月分お指図」を確認する。


 (2月) 
 明治32年2月1日
 桝井伊三郎手伝はな、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情にも段々一つ/\理ある。尋ねば一つ指図しよう。一年と思えば一年、二年と思えば二年、いついつ同じ一つ心、同じ一つ道理、この理から指図しよう。聞き分け。一年の内は一年同じ順序、一つ理中に身上とんとどうもならん。よう聞き分け。内々一つ事情、入り人一つ事情、この事情何で。この事情よう聞き分けばどんな者も分かる。この指図、この道たすけが台。ならん者が助けるが台。雇い人、身上不足出る。ならんと思う。なかなかそうやない。入り人内々一年治まる理、この順序聞き分け。万事理に留まる。一軒の理やない。又諭す理にもなる。入り人入れて、内々何人家内何人ある。同じ理。入り人一つ間に合わんという理はない/\。内々澄めば他人一つ鮮やか。この事情日々諭し事情になる。こら珍しい指図、よう聞き分け。ほんに結構。世上はなかなかそうやない。きついもの/\。この理聞き分け。この元という、一つ知らしおく。この順序取れば、内々事情にもなる、又道の順序にもなる。これよう聞き分け。
 「その日旬が来たら、その理より運ばにやならん、さあ真柱にも注意してく れ、二代 の理とも三代の理 ともわからん。( 中略) 一時大工大工杖柱として通してきたとさとしたる理もある。よう 真柱に聞かしてく れ、真柱に聞かしてくれ」。
 明治32年2月2日
 諸井国三郎より愛知支教会に於て会長無のその治め方の都合も有しにつき、暫くの間諸井政一会長として治めさして貰いましたら如何と心得まで願い。
 さあ尋ねる事情/\、さあさぁ前々の事情という、治まりという。心から一つ段々の道、段々事情行く/\処にては、何でも彼でも治まらにゃならんが道であれど、心が、どうも日々事情ありて、どうもならん事情。又暫くじいと順序運んで、中又一つ改めて尋ねる/\。事情にてはどうして行かにゃならん、こうして行かにゃならん、言えん/\。道ありて道の理立てん。道の理立てんからこの事情ある。道聞いて立ぁてる理あれば、その理立ぁてあれば、治まらん事あろまい。所に事情ある。一時とんと思うよう行かん。そら所という理ありて、それから心解け難くい。そこで人誰以てせえ、彼以てせえと言うは、順序以てすれば、そらいかんこらいかん言わん。心だけ持って心だけ運ぶがよい。
 押して
 さあさぁ返やして尋ねる事情も諭しよう。よう聞き分け。所々という/\理がある。そこでとんと持ち難くい。持つ/\で持たれる理ありて、とんとどうもならん。改めて尋ねる/\は諭す。とんと誰の人、どうしてという指図でけん。地所所に事がある。そこでとんとならん。そこで皆な談示の上、こうという理拵えすれば、そら何時でも許しおこう。
 明治32年2月2日
 春野喜市妻たか、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上心得んという。身上心得んから尋ねる。尋ねるから事情諭しおこう/\。よう聞き分け。道の上から道という。十分なる理である。道という、遠く所これまで何も分からん処、よう/\道、明らか道である。皆な心だけ寄り合うて、それからそれ、よう聞き分け。その道理どういう理であろ。又思う。何が違うて/\、身上に掛かると思う。よう聞き分け。身上に心得ん事情が堪えられんという事情、ほんの言葉を聞かし、言葉を出して、身は鮮やかと言えば、これより結構はない。聞き分け。まだまだ道ある。ようよぅほんの掛かり/\、まだまだほんの一寸、ようよぅ世界である。この道理から、親々それぞれほんにそうやなあと、今一時何程結構とも分からん。容易なものやない。まだまだ年限、まだ道名々一寸掛かり。掛かりなら、ほんの道なら、掛かりから心持たにゃなろまい。親々諭して順序、この諭す事情、又順序、何か順序、それぞれ親々、親々から通りて理を重ねて、又後々、又理付かにゃならん。これまで難儀苦労の道通りた理はよく言い聞かし含まし、若きという、どうしてもこうしても、若きは後々の事は分かり難くい。どうでもこうでも続かさにゃならん。継がにゃならんが理、この心治めさしてくれるがよい。
 明治32年2月2日
 夜、前に一同揃いの上願い出よとのお指図につき、本部員残らず打ち揃い願い出お指図。
 さあさぁさぁ一人/\、さあさぁしっかり、心を鎮めて聞けよ/\。心鎮めて聞かにゃ分かり難ない。一人でもどうもあれこれこれでは、とんとどうもならん。何度何度の事情にも皆な諭したる。皆な揃うてという一つの理、何よの事も諭してと、これまでどれだけの理を諭しても隅から隅までの理が分からん。これまでどうなりこうなり、よう経ち来たが、別段変わりた話しではない。一手の話しで伝えにゃならん。どれだけ諭しても、ほんのその時だけの心だけではどうもならん。一人も不足なく運ぶ事情、何よの事も一つになって順序運んでくれにゃならん。真ん中聞いて仕舞聞かず、初めだけではどうもならん。どういう事を尋ね掛けられるやら分からん。尋ね掛けられて、まちまちではどうもならん。一時の処段々日々連れ戻る者に、遠い所遥々順序以て戻る。出て来る者に、これまでに諭したる。一人の者も十人の者も、隅から隅まで一つの心運ばにゃならん、という順序ある。一つの理なら、ほんにという思案という理空にある。まちまちではどうもならん。この理しっかり聞き分け。難しい事を言うやなし、これまでの順序の道に、真ん中聞いても末聞いても、真実から聞けば分かる。たゞ一時というは分からん。万事一という、二という、三という、しっかりこの順序聞き取れ。何人の話し、いつ聞いても変わらん。同じ事。世界一度に映る日があるで/\。あってから言うやない。それではどうもならん。先から言うておく。これ一つ順序しっかり聞いてくれ。

 又夜々刻限話した処が、あちらこちら聞きさがし聞き噛りでは、どうもならん。一同集会をしょうやないか、した処が分からん。その時だけでは万事遅れる。一度諭した理、何度の理にも諭したる。取り決まりた処も鮮やかならん。日々別席と言うてして居る中に、おら違うてるというようではならん。一つに聞かさにゃならん。これまでの処、話して居る。万事難しいようで難しいない。すっきり改め。一二三という順序しっかり伝えてくれ。これだけの話しやない。まだ伝えんならん順序数々ある。これだけ一時の仕切りとして、一点を打って了う。

 さあさぁ伝えにゃならん/\。さあさぁ伝える話し/\/\、どういう事を伝えるなら、これまでの処にて(の)順序の理は皆んな知って居る(であろう)。一時の処はどうも通り難くかったやろ。四方正面鏡屋敷と言うて(道を)始めた。(その)鏡屋敷(に)どういう影が映りたか。鏡屋敷/\(という)、何処から眺めても曇りないのが鏡屋敷(である)。(その鏡屋敷に曇りあるのが)どうもならん。皆んな人間心を以て通りた。泥水ばかりであった。段々すっきり掃除せにゃならん。泥水出て(しまえば)、後澄んだ道(となる)。どうなりこうなり、泥は泥で固まりた。泥の中から(は)何程の事(を)言うても聞こえやせん。泥は恐ろしい。泥は泥だけで沈んで了たら、地の底という。段々幾重の諭しても、泥が強かった。泥の盛り(の時)は何の楽しみもない。夜々何時間の暇を費やし(て諭し)たとて(も)、泥に泥(を)増すばかり(であった)。何にもならん。(しかし)どれだけの泥でも泥は沈んで了う。(泥は)浮いて(いて)はならん。後々どうなりこうなり澄んだと言えば、一つの楽しみであろ。後々(の事を)今夜聞き分け。聞き分けねば、分かり難ない。空を思わん者はない。(しかし)空ばかり見て(いて)は踏み損う。旬という道という理がありて、空という。(この理合いを)皆んな心に治めてくれにゃならん。この理(を)聞き分け。

 
くどう/\の話し(をした)。前々夜々にも一つの諭(さとし)がある。遅く/\時過ごし、難儀苦労、寒き不自由の処からようよぅの中(通って今日の道になった)。(その道中には)泥はどうもならなんだ。そんならお前は泥やから、と(神の方から)言うた者はない。なれど、泥はどろどろと出て了た。悟りでは分からん。時旬を待って、今日の日(である)。(この理合いが)分かるか分からんか、よう思案してみよ。

 (今は)世界(に道の理が)明らか(に)一寸見え掛けた。これから人衆揃うて一つの心(で通る)なら、日々尽す理は年々に見えて来る。末代生涯の理に成る、と知らしておく。(このことは)これまで話した事はない。今日は一人も残らず集まりたる。まあこうして始め掛けた処、(お前たちはその)人衆として始めた(のであるから)。まあ楽しんでくれにゃならん。これまで人が出世すれば、妬(ねた)む者はそらない。なれど、心に(出世をする)理を思わねば妬むも同じ事(である)。人の出世(を)楽しんでくれにゃならん。ほんにこれでこそ道の理かと、楽しんでくれてこそ道であろ。人の出世(を)怨(うら)み嫉(そね)み(するの)は道でない。空を見て空の理を楽しむなら、(空に)日々近づく理である程に/\。これ一つ聞き分けて、しっかり心に結んでくれるよう。


 
聞いたらほんにこれまでは取り違い、とサンゲせにゃならん。二十年三十年後聞き分けば、成る程と分かるやろ。日々尽し果たした者は、成る処から、育てゝやらにゃならん。成るだけの世話せにゃならん。名々の物分けてやれば、落ちる例しはない。紋型ない処から、今日の道という。嘘はあろうまい、農家の立毛作るも同じ事、何ぼの楽しみとも分からん。世界中からこの景況見れば、何ぼの楽しみ積もるやら分からん。何でもない話しのように聞いてはなろうまい。身に不足が重なればどうもならん。これよう聞き分けてくれにゃならん。さあ一点を打って一つの事情。

 さあさぁ話し掛ける/\。どういう話し、こうして今晩話し掛ける。皆なそれぞれ一人一人話し、これまでの処、別席してる処、まあ説く処/\、あれもこれも、後や先後や先になりてならん。今晩実を定めて了う。何から定めよう/\、そうじゃなあそうじゃなあ。

 さあさぁこの屋敷(の理)から始める。人間始めた元の屋敷(という)。これは日々諭して居る。(それ故ここは)又人間始め(の)親里/\(である)。(ここへ)皆な連れ帰る/\。(そこで別席話は)初め(と)又仕舞(と)中(と)が後(先)になってはどうもならん。順序定めて了う/\。説き諭す順序(は)元なる話し、元なる所/\(から始めて)、一代後/\(の話へと及んでいくのである)。この(教祖は)一つ元の屋敷のため、(中山家の屋敷から世界助けの神の屋敷へと)立て替わる/\(ため)、中々以て後々の処、困難をさした。困難をさした(の)は言うまで(もなく分っているであろう)。(そのことが)分からん間はそんな(困難をしたのかと云うような)もの(である)。その中の道(というものは)困難をさした/\。子供まで困難であった/\。もう(教祖)一人は暮れて、後へ(本席が)残りて(教の思惑を伝え)これが台(となり、今日に及んでいる)。長らえての道筋、子供/\皆な道のためこうしたのや。(別席話しはこれを)第一(に取次ぐべきである)という。後(の話は)屋敷の理から始め掛ける。(その場合、)人間一条の道理(と)神一条の道理(が)、後先になってはどうもならん。困難の道から先、そうして(今日の道は)、いよいよこうなったという処(を説くことが肝心である)。さあさぁ困難(の道を説くこと)が第一(である)。

 又一つ(話しておかねばならぬ事)には、人間(として)我が子までも寿命差し上げ、人を助けたは第一深きの理(である)。これ第一(に)説いて居る。説いて居る中に、助けて貰た人はまめで居る。助けて貰ただけで恩は知らん。年は何十何才(であると)諭して居る。今までは、たゞこういう理で助けたという理しか説かなんだ。(相手の人は)我が子までの寿命まで(を)差し上げて助けて貰た理は、すっきり知らん(ことであろう)。(それ故)何ぞ道のため尽した事があるか。理の諭しようで、道の理をころっと理が違うて了う(ようになる)。(それでは助て貰うた人は、)ほんに助けて貰た効はない(ことになる)。(助けた方は)言わば、ほんの助け損のようなもの(になってしまう)。(それでは)我が子まで亡くなっても助けた人の心、これが天の理に適い(はしたが)、(一方では)我が子までも差し上げて助けて貰た恩(は)分からん(というようになる)。世上から見て(も)、何を言うぞいなあ、というようになる。人が誰それ、年が何十何才(ということ)は言うまで(もないこと)やなあ。

 助け一条の台という(ことは)、こら諭さにゃならん。(この人は)遠く(の)所やない。ほんの、そこからそこへ(住んで居る者)や。助けて貰た恩を知らんような者を、話しの台にしてはならん。(そんな話をして)あら何を言うぞいなあというようでは、大いに間違う。助けた心は天に適い(ということは)、これは諭さにゃならん。何処の誰それ、何十何才、まだ存命で居るという(ことは言う必要はない)。その者(が)どれだけの道を尽したか、(その有様を)見れば、世界に尽す者(は)一人もあらせん/\。

 さあさぁふんふん、さあさぁそれはそんならこうしょう/\、我が子いといなくして助けて貰いたい、助けにゃならん(という)。これは世界にもう一人もあるか。これは話さにゃならん。(しかし)何処の誰それ幾つ何十、まだ存命までも/\という理は、決して諭さんがよかろ/\。さあさぁそういうものなら、(それよりも)助け一条の道理はこういう道理(であると)、実際の事(を)諭さにゃならん。これまで説いた処(ではその人を)、見たいなあ/\(と思い)、見た処がその者(には)何の尽し方もなく、何ぞいなあ、となった事なら、実が実に立たん(ようになる)。実が実に立たんとすれば、言わんがよかろ/\。

 まだまだ一つ、さあさぁあらあらの話し/\(は)、これに準じてくれにゃならん。もうざっと代は三代(になる)。後は今の事情(では)四代という/\(ようになった)。(この)屋敷に(生れ)住んだ一つの理(を諭してくれねばならん)。子供何人(ありても)何にも不自由なき者であった。道についての困難不自由だけは諭してくれにゃならん。ほんにそうじゃ/\、道について(の)困難だけは(諭してくれにゃならん)。ほんに可哀そうな日があった。何でも彼でも判然諭さにゃならん。この道筋、この道理を諭さにゃならん。もう代々替わりて、一寸四代目のようなもの(である)。これまでの処経った(処の)後々先々(の事情を)皆んな順序(を立てて)諭して、それからこうなってどうなって(という事を諭さにゃならん)。この道という。何でも彼でも諭さにゃならん。そうかえ/\諭しましょう諭しましょう。一代はこう、次ぎ一代はこう。後一代はこう。何代後困難の道筋はこうであったと(諭さにゃならん)。年限の道という(の)は、分かる者もあれば分からん者もある。分からん者に話しする(に)は、日々話しの道筋(を立てて話することが大切である)という。

 さあさぁよう聞き分け。道筋の話し/\(は)、今という今から話し掛けたのやない、古き話しにもしてある。日々諭す理にもあらあら諭す。何代後、困難事情は三代(の間であった)。男は男だけ(困難した処)の理、女は女だけ(困難した処)の理がある。子供は子供だけ(困難した処)の理は、説いてくれにゃならんで/\。今一時の(この)話しは談じ合い/\(をしてくれ)。談示から理を組み立てゝ諭す(よう)。しっかり筆に(書き)尽してくれ。三十五年以来(の道についた者は)、困難の道(を)知った者もあれば、すっきり知らぬ者もある。三代後/\子供は困難の道であった。この道つけようとて、有る物は人にやったり、貰て貰い、人の中へ出られぬようになったのも、道のためになったのや程に/\。よう聞き分けてくれ/\。

 それより話し(というのは)、三十五年後より始め掛けた。何でも彼でも始めにゃならん。段々一寸始め出した。一人二人(と)あちらからこちらから、ちょい/\心寄せ掛けたる。一時始め掛けた。それまで(は)参詣(する者も)もなく、日々事を運ぶという事(は)一つもなかった。世界からあんな阿呆はない。皆な人にやって了て、後どうするぞいなあ、と言われた日は何ぼ越したやら分からん。三十五年後、九月十月以来、(この)道筋(伊蔵を)杖柱として理を始め掛けた。(この事を)どうでもよいと思うてはならん。間違いありてはならん。よう聞き分け。二十年以来(の道)は日々運ぶ者もありて、どうなりこうなり(通ることのできる道になったが、当時は)ようよぅ(寄り集う者が)多くなっただけで、(大和神社の事件を始め)皆んな詰まらんなあと言うた(事情は)は(次々と起こった)。(これは)節という。節から一つ/\芽が出た。これから先/\の処(も)、どんな節があるとも分からん。何ぼう節があっても、案じる事は要らん。杖柱(を)残してある。又指図する。人間の言葉と思てはならん。写し込んだる杖柱と思えば、何も案じる事は要らん。これ一つ諭しておかねば分かり難ない。

 さあさぁ又一つこれまでというは、働き損にはでけん。働き損にしてはならん。働けば働くだけ、一つ穏やかになったなあと(自分一人)喜ぶだけ(でなく)、脇(へ)も言うてやらにゃならん。ようこそと言うて、言葉の満足(を)さゝにゃならん。皆んな(心を)一つ(にして)鮮やかならん処(を通りたのであるから)、後心に楽しみも付けてやらにゃならん。(それは)肥するも同じ事(である)。放っておいては植え流し、修理せんも同じ事と(いう)。一つの理に諭しおくから、皆々よう聞き分けて、一時に治めてくれにゃならん。これまで年限相応の楽しみは皆な付けてある。楽しみの中に苦しみ(を見るの)は名々(の)心の理(である)。鏡屋敷から打ち出す言葉は、天の言葉である程に。理を恐れず、あんな事(を)言う、あんな事と思えば、あんな事になる。名々身上もあんな事になる程に/\。
この一つの理を諭しおこう/\。
 日々尽し果たした者は、成る処から育ててやらにやならん。成るだけの世話(を)せにやならん。名々の物(を)分けてやれば、落ちる例(ため)しはない。紋型ない処から今日の道という。(このことに)嘘はあろうまい。農業の立毛作る(の)も同じ事。何ぼの楽しみとも分からん。世界中からこの(道の)景況(を)見れば、何ぼの楽しみ(が)積もるやら分からん。何でもない話のように聞いてはなろうまい。身に不足が重なればどうもならん。これよう聞き分けてくれにゃならん。
 明治32年2月3日
 岩谷源治46才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上という事情尋ねる。いかな事である、どういう事である。何程どうか、とんとどうもならん。どういう事で身上に日々思う。身上尋ねる。指図しよう。この道どういう理を指図。長らえて/\道という、一つ理を運び/\、事情重なり、広くの理。一つはっと思うた心、何と思う心、どうなりこうなり一つ/\治まり、大変一つ心日々大変、一つの理遁れ運びの理によってほと思うた理。この理身にこの理心の理治めてくれ。身は案じる事は要らん。この道は通り難くい道であって、真実一つの理で通る/\。どんな処でも通れる/\。この理を聞かして楽しましてくれ。
 明治32年2月4日
 西野トワ72才、目の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んと、一つ事情尋ねる。まあ大抵/\、さあ一つ始めた順序から、日々の処運ぶ尽すこの一つ理は、十分と受け取ってある/\。十分受け取ってあれば、そんなら尽した中、身上どうであろうと一つ思う。それを一つよう取り損いないよう、心持って改め。もう年というは、余程順序/\。よう聞き分け。成る程事情から見れば、日々不自由であろ。この不自由よう聞き分け。これまでの処、若き事情又子供、その中にあっては堪いられん。そんなら名々振り替わりて助けにゃならんが理。よう聞き分け。為す事情因縁諭す事情、内々年限分かり難ない。まあ若き者なら、若き者なら、助けにゃならん/\。思い替えて事情、この一つ事情なかなか事情、年も取れたら事情、親なら助けにゃならんが理なれど、為す事情因縁聞き分けるなら、年によってまあまぁと言うて、タンノウせにゃならん。タンノウというは、身上不足ありてタンノウでけん。なれど、タンノウというは、世上難儀不自由世上どんな難儀不自由もある。見れば何十何ぼうなあ、皆々タンノウして助けにゃならんというは、又一つ事情/\。心いずんで了えば、どうもならん。為す事情因縁ならと言うて、タンノウは前生因縁のサンゲげえ/\。この一つ理心に持って、心に治めてくれ。
 明治32年2月4日
 金米糖の御供の事につき、世上にいろいろ風説注意の有しにつき如何、と心得までに願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何かの事情/\皆んなこれ世上には広い中、勝手の者あって勝手する。勝手はどうとも一つも言わらせん。成る程言うたて何もおめも恐れもするやない。尋ねる事情に答え、どういう処からどういう事尋ねに来るとも分からん、と、前々諭したる。それぞれ心得をして心得にゃならん。日々の処御供という。それ致す。又先々の所という、先々の所ではどうもならん。二つ三つ悪という、悪が寄ってする事はどうもならん。悪い事悪い心以てするから、この防ぎでけん。そこで、内々心一つ、一つなら一つに持って、知らん者、何をどうしたるこうしたる持たず、何処でどういう者どうして勝手悪い者、どうなりとしてこうしたら困るか、又ないようになるか。何よ悪風寄ってする処、たゞ一つの所からこうという、一つ会議取って運べば一手は綺麗なもの。悪勝手はならん。御供にしてくれ/\。それ心得でけん/\。僅かはきっしり分かるなれど、多くの中何とも分からん。下げるもの一手にして、これより頼りない。いついつ計らい取り扱いせんよう。名称数々他に扱わんよう。又でける処綺麗ならよい。これ一つ決まりて早くするがよかろ。数多い中注意届かん。大き処大き言いつけてするがよい。
 押して、大き処分教会へ下げさして貰います。
 さあさぁ当分/\の処、何でも彼でもそういう理より取り締まる事でけやせん。名々こうとなりたる取扱い、こういう事になって来ると、それだけ注意するがよい。
 明治32年2月6日
 宮田善蔵につき心得まで願い。 (芦津分教会内)
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかなる理も尋ねる。長らえての事情/\の中という、日々尽す処、これまでの道の間、それぞれの中第一古い中の理、いかな理、所々でも、それぞれという、人々という一時尋ね事情、一時理をこうと精神から理を定め。それぞれの中もある、道のため古く、成らん中も尽し一代と言う。皆なそれそれの中もある。皆んなそれぞれ日々の中、皆々それぞれの中楽しみやなあ/\と言えば、直ぐとするがよい。治めるがよい。又中に又中に前以てしっかり調べ。道の奉公やなあ/\、道の治まり楽しみである。日々深き中難しい中、成る程の理も分かるやろ。これだけ理を一寸知らしおく。
 明治32年2月8日
 松村ノブ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んという。又他にも身上、それぞれ心得ん事情であろう。どうも日々切なみ事情、もう良かろうか/\思う中に、身上とんと事情尋ねるから、一つ理を諭そう。身上の処、一時案じる事はない、なれど大層、大層とあれば、それぞれ心の運び、よう聞き分け。大層思う中に、心の養いという。又一つ事情には、あちら眺め、こちら眺めする中に、どうも心という理、道という順序の中、心に案じてはならん。どうなるもこうなるも、道のためなら何時なりと、どうなろうとも、何時なりと/\、治めて居るうちに、日々の事情ほっと聞く、ほっと映る。眺め事情、聞いて事情、心に一つの理沸かすは理なれど、道のためならという理より、しっかり諭してやらにゃならん。又一つには、養うてやらにゃならん。成るという為すという、この理をしっかり聞き分け。他に聞かそうにも聞かす理はない。たゞ心の発散という。大望なる処の理を集めて、一時の処何でも彼でも、大層の元という理を以て掛かれば、どんな働きも出来る。世上一つの理を見て、よう聞き分け。どれだけの者と言えど、悪心の理でなくなる者あれど、善の理でなくした者はあるか。よう聞き分け。誠一つの理でなくした理は、世上に一つの理がある程に。何にも案じる事は要らん。案じてはならん。この理を早く/\聞かせるがよい。
 明治32年2月9日(陰暦12月29日)
 村田かじ43才、右の乳に出物につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃ分からん。よう聞き分け。身上にこれ事情、身上に掛かる。事情堪えられん事情、尋ねる処/\、又一つには順序の理を尋ねて、順序指図という。指図順序治まれば、身上も治まる。段々話し解きほどく。よう聞き分け。身上堪えられん。一つ時というは、どんな事でもというは、人間心という。なれど、又々というは、又々それぞれというは、それぞれ悠る/\と、悠る/\これ一つ。又ほどく。まあ掛かりという処から、皆な知らんやない。皆な知って居る。掛かりという道ありて、神の道通り掛けた道理、日々経った道理から思案。どういう処から成り立ったか。又どういう処からでけたかでけんか。それぞれ聞き扱え。順序聞き分け。よう聞き分けにゃならん。銘々どれだけと思えども、身の痛む心と、一つ聞き分け。ようよぅ楽しみもあらあらありて、これからという。身上亡くなりた理、聞き分け。何の楽しみ有るか無いか。二人の者こうと言うはこう、どうと言えばどう、どうなるも一つ治まる。二人の心の理尋ねる理から思案してくれ。どうしてやらにゃならん、どれだけどう、これだけこう、神の話しするまで。神の理一つ、よう元の順序から同じ五つの指の如く、五つの指の如くなら、両方にタンノウ/\。十分にタンノウさゝにゃならん。タンノウなくば、名々タンノウする日ない/\。治まりたら身上案じない。楽しみ/\。皆んな成る程順序分かり、道理からこの指図、一寸一つ話、付いてる尋ねる人の心にいついつ運ぶ順序、よう聞き分け。元という、元の心、何でも彼でも元の理から一つ成り立ったもの。すれば成るようの道計ってやらにゃならん。これまでの事情十人の中、十人知って居ると言えん。三年という、五年という、十年遅れも長い道/\。一手順序一手望む処である。一手外れてぼそぼそ知らず、理をこれはと言う。お前はそう言うどう言う、お前はこうと聞いてやらにゃならんというは治まる。今日の指図順序諭すれば楽しみ。これ言い聞かさるが、この順序道理治まりて、いついつ道理なく治まらせん。又治まらん筈や。どれだけの書き手と言うても、頼りになるものやない。この道賢い者つけた道やない。又賢い者治まるというは、世上から治まる。この道どれだけ賢い、智者学者やと言うても治まらん。どんな者入りたかて、でける道やない。道理向かせん。道理段々積んで来た理で、世界/\何も分からん者、それ聞き分け。珍しない。年限の道である/\。これだけ諭しおいたら、どんな者でも皆な分かる。
 押して
 さあさぁ道理から見れば、切った話しは水臭いもの。どれだけこうして、これだけこうして、成る程、先々話しすれば道理、それでは治まり難くい。それだけどうして、これだけこうしてというは水臭い。十分大層してくれる事要らん。運ぶ事情、五つの指の如くと諭したる。どちらが悪ても、こちらが悪ても、皆な掛かる。よう聞き分け。ほんにこゝまでしてくれたが、道理聞き分け。これだけ話すれば分かる。どれだけどうしょう、これだけこうしょう思うて、成るだけはっちゃ成らせん。日々道理は怖わい危なき理と話しておこう。
 明治32年2月18日
 清水与之助、身上につき夫婦共本部へ勤める事定め願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、年限と言えば一年、一年は長いもので短い。ついつい経つもの、どうしょうこうしょう言うてる間に経つもの、前話したるもの、間違いは諭してない。理が治まれば真の理を諭したる。理、三年と言えば三年、五年と言えば五年、思うて居りゃ心の理切りはない。前々あちらひながた、こちらひながた、皆なひながた、順序寄せたる。諭したら、その心用いらんならん/\。この心に夫婦共基づいてくれるよう。
 本部へすうきり引き越しまして、分教会へ治め方に運ばして貰います。
 さあさぁ何時なりと/\。一年前諭したる。一年遅れたる心何時なりと前に寄せて、もう夫婦の中、立ち並びて聞いたら、わしは聞かんとは言われようまい。聞き違い、おらそうやないと言えようまい。さあさぁいつなりと/\。
 増野正兵衞の心にて運び方に分教会へ出張の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、万事の処/\、これまで/\何か繋ぎ合い、伝え合いたる道、皆んな満足さして、成る程という処、一つ治めて来え/\。
 明治32年2月18日
 寺田半兵衞家内まつ55才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上心得ん、事情尋ねる/\。さあ尋ねば事情も一つ諭しよう。しっかり聞き分けにゃ分からんで。身上迫る/\。心に頼りないとさあ思う。又頼りないとしか思わせん。取り直せ/\。よう聞き分け。名々内というはどうも何をすれど思えど、とんとなあと思い/\年取れたる。日々忘れられん。これを思うばかりではならん。ころりと取り直せ/\。自由/\という、神の道は自由、自由というはどういう事なら、思うよう成るも成らんも自由聞き分け。為す一つ理聞き分けて何程多分物があれど、何の頼りになるか、何も悔む事はない。日々楽しみの中に、成らん理を見よ。これ名々で成るか成らんか聞き分け。内内聞き分け。これまでの処どういうものである、こういうものである。中に聞き分け。身上迫る処取り直せ。今日という楽しんだ理に楽しみないと、一日尋ねた日からすっきり忘れて了え。どうなりこうなり日を待って道という。道はある程にある程に。これよりどうなろうという処から、道付いたらこれが道。これで何も楽しみ有るか無いか聞き分け。一つ道見え掛けたらつく道があるで。又銘々因縁聞き分けて道治めるなら、何でも彼でも道出る。成る程不自由見れば身に応えもない。為す因縁聞き分け。因縁難しい理と思うな。ほんにどん底から行け/\。それから楽しみ。身上案じる事要らん、案じてはならん。何屈託なく/\、成るか成らんか、もう一度/\。成るか成らんか心に治めて、さあ楽しめ/\。
 明治32年2月18日
 夜、土佐卯之助、身上障りより以前の指図を申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得んという事情尋ねる。年限数えば余程の事情。年限という、前々指図及んだる。身上一寸事情あれば、どうであろう、こうであろう、日々思う処、身上が一時何時なくしてやない。時々事情心得ん/\。心得んで尋ねるのやろ。尋ねば一つ事情、よう聞き分け。事情諭そ。この道という、道は、年限(の)道であって、どうしょうこうしょうや知らん(と思うであろうが)、成らん事情(を)心に持って通ればどうなりこうなり(通れる)という。又(明らか一日の)日もあろう。さあ難しい道であって(も)何でもない。名々心という理(を)しいかり治めにゃならん。さあ所という、前々所に一つ名称始め掛けた事情、年限経てど、これは末代の理。末代理は容易ならん事情/\で、名々なあと、又一つ思う。よう聞き分け。所を所、それぞれの心というものは寄って成り立った道中に、どうよこうよの理もある。なれど誠より残る理はない。残る理は将来末代の種という。種なくして道はつかん。将来同じ事、まあ一代難しい。まあ内々治まればやれやれ心ある/\。思案定め。こらいつのいつと日は切れようまい。成らん中どうなりこうなり道つけた理によって、あちら半季、こちら半季との理聞き分け。順序聞き分け。あちら半季、こちら半季、もう半年/\と言えば何でもない。なれど、半年は一寸行くものやない。よう思案してならん中道という。道は何でもこの道歩むに歩まれん道通りた。これから半年/\。この理集めてくれ。後はどうなりこうなり道ついて安心、身上こうなればどうと安心。よう案じてはならん。あちら半季こちら半季、さあ心定め/\。

 押して、半季/\と仰せ下さるが、分教会の方に半分と本部の方に事務所の方半分と勤めさして貰う事でありますや。
 さあさぁ半年/\という、さあさぁ半年の中、もう半年経ぁて又半年。又まる/\という。順序の中、これで聞き分け。
 明治32年2月21日(陰暦正月12日)
 夜、飯降政甚、事情につき願い (清水与之助、梅谷四郎兵衞、平野楢蔵、桝井伊三郎の四名段々事情運び、大工、農行、商業の三点の内、本人大工と申せし結局を教長へ申し上げ、その上本席へ御返事相成りし処、これで道が立つ、十分や。大工、農業、商法、三点の内本人大工修業すると申せしはもう満足する。この定まりた通り、たとえ三十日でも守りてくれたら、明日どうなっても構わんと申され、喜び涙にむせび下されし時、御話し)。
 さあさぁ今日の日待ち兼ねた/\。今日の日がなくては道の理は何処にあるぞ、あるぞ。今日の事情、二年三年後であったら、扱う者もない。又人の心にも理は守る事でけようまい。これまでというは、土の中へ埋ってあったようなもの。待ち兼ねた/\。これは誰がしたと思うか。一年一度の皆世界から帰り来るのに、出ると言う。これは一つの節とも言う。どれだけの理であるか。誰がしたのぞ。誰がしたと思うか。皆な理でなって来るのや。うはゝゝゝゝ四名の者しっかり聞いておけ、聞いておけ。この日待ち兼ねたのや/\。どうにもこうにも、このまゝであってはどうにもこうにもならせん。道の理が立たせん。さあさぁ二代大工と言うておく。年限は五年。これはしっかりした定約。これより堅いものはない。この一つの理は、どんな名人でもほどく事出けん。そこで又刻限の理で諭す事もある。その日旬が来たなら、又その理より運ばにゃならん。さあさぁ真柱にも注意してくれ。二代の理とも、三代の理とも分からん。さあさぁ勇め/\。勇めば、何ぼう結構とも分からん理である程に。一時大工/\、杖柱として通し来たと諭したる理もある。よう真柱に聞かしてくれ/\。
 明治32年2月21日(陰暦正月12日)
 夜9時半、飯降政甚より本席へ我が心の喜び申し上げし時。
 世界鏡屋敷、よう聞き分け。親に光を出すは、神の理やで。神の理外れたら、道とは言えん。これは二代大工と許しおく程に。長い事やない、後を見て楽しめ/\。一人の心で鏡として、一日の日より世界現われるで/\。さあこれまでの処、今夜すっきり取り消してやるから、さあ一日の日を以て、生まれ子より始め掛け、始め掛け。
 明治32年2月24日
 城島分教会長後任事情につき願い(上村吉三郎出直し以来芯なくして只今の処総整理員としてありますが、その後任定めるに付、元上村の継統に致さんならんものでありますや、又は役員の重立つ者で定めて宜しきや、役員同等の者沢山ありますが、如何に致しまして宜しきや、増野正兵衞心得まで願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ始まり/\、さあさぁ始まり/\。一時以て教会という、一つ名を下ろす/\。元々理という中に理という理ある。これから皆んなそれぞれ本部員一つ理以て順序研究の初め、会議という。これが道理かそれが道理か。これ定まりたら皆な順序世界という。この事情一寸諭す。あちらにも分教会、こちらにも支教会、出張所、布教所、順序理という。一つ元ありて先々というは、皆な集いて/\今の日、万事集まる処、先々集まる理、一時今日という、明日という。成らん中どうせいとは言わん。順序/\理という、話し掛けたる諭し掛けたる、この理から始めるなら、どれがいかんこれがいかん分からんから、道、世界理、理はぢばという。世界幾筋もある。西もあれば東もある、北もあれば南もある。四方八方これ一つ聞き分け。たゞ一人ひょっこり始めて、元は一寸したもの。その理からだんだんある。よう聞き分け。成程繋ぎなくばいかん/\。こら尽した理は、将来の理に受け取る。理という、皆な元という、何かなしに持って来る者はない。よう聞き分け。三才の者も同じ事、生まれ子も同じ事。よう聞き分け。生まれた時は親は誰やら彼やら分からんなれど、年限分かり掛けば、親という事が分かる。順序治めてくれ。心得談じ今一時教会事情尋ねた処、そのまゝよし/\と言うて始め。その間に半季やそこらつい日が経つ。これ一寸諭しおこう。
 本部員談示なり分教会一同談示致しましてと願い。
 さあさぁまあ一つぢば順序より、それぞれ日々詰め合い、又一つ話し合い、成る程これが順序やなあ、又先々一つ理を集める理がなけにゃならん。先々大望あれば皆な元は小さいもの、元に大きい理あらせん。段々諭せば分かる。分かればこれが治まりであろ。
 又押して
 さあさぁこれ聞き分けにゃならん。どれだけ大望な事心尽す運ぶ心、一寸した話し一寸した種から成り立ったる。よう聞き分け。何程賤しい者と思えども言えど、元という、その者尋ねて一つ事情。夜に入ってどちらへ行てよいやら道が分からん時に、三才の童児に尋ねて、三才の童児にてもあちらこちらと尋ねば、暗がりといえど分かる。何程辺所な分からん所へ行たとて、尋ねても分からん。その時あっちこっちと言えば分かる。これだけ諭したら万事この通り。
 明治32年2月24日
 植谷浅次郎妹すゑ25才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一条、さあ一つ堪えられんという事情、大変な事情、大変な事情いかな事と思うやろ/\。ようよぅと思えば、又身上と言う。一つ事情諭するによって、皆んなそれぞれ親兄弟聞き分け/\。どういう事、何たる事であろうと思う処、この事情聞き分け。これ為す一つ因縁事情諭す事情、皆な内々事情、こんな因縁と思う。遁れるに遁れられん一つ理、因縁聞き分け。もう道にはこれだけ一つ運べば、この上はなあと言う。忘れられん中に、身上速やかならと思う。よう聞き分け。どうなるも一つこうなるも一つ、難なくなるも一つ。いつまでなあと言う。一つよう聞き分け。何程どうしたて、いついつまでこうのうという理有るか無いか。聞き分け。この事情、親々に話し、又一つどうなっても、こうなっても、いついつまで名と替えられんなあ。この一つ事情、身上中々大層/\。この一つ事情聞き分け。何がなくなったて、名という、末代事情。理が一時治まれば、一つ変わるやろ/\。よう聞き分け。内々どうであろ/\、何であろう。これ内々に取れようまい。この事情一つ聞かしてくれ。
 明治32年2月25日
 城島部内東和支教会所に於て日清戦争の際宇陀郡地方の戦死者記念碑建設する事村長より願い出につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃ分かろまい。一時尋ねる事情、さあさぁよいと言うて了えばよい。又なあと言えばなあ、多くの中どうでもと言えば言うまでや。何処に差し支えない。又有った処が、その部内という理があるによって、心おきのうするがよい/\。
 明治32年2月25日
 諸井国三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん事情から、理を尋ねる。いかな事も聞き分け。前々事情という、どういう事情という。まあ遠く事情というは、大変なる事の事情、一つこれ余儀なく事情から出た事情尋ねる。尋ねて許し出る/\。遠く所という。一寸始め掛けたる/\一つ理、名々は長らえ運び来たる事情、一度国へ戻り、一つぢばという所が治まり、よう聞き分け。前々踏みだしたる身上という。それぞれ段々考え、それに続いて年々続いて中に、身上不足いかな事と思う。辺所から考えてタンノウ/\。それぞれ家内以て十分守護という理、タンノウ治め。タンノウ治めさいすれば、何も案じる事は要らん、案じる事は要らん。
 明治32年2月27日
 西浦弥平、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうも身上に心得んという理を尋ねる/\。名々に身上に心得んの事情あれば、成る程という理、言うまで治まる。身上心得ん。内々名々は言うまで。理を案じる/\。よう聞き分け。理を案じてはならん。内々にも理を案じてはならん。前々身上から諭しおいたる事がある。一時日々席々という。席々に傍聴として聞けという。年が明けたらさあという。席に取って筆を取ってつけ掛け/\。これまで/\これまで伝えたる処/\、陰から運んだ理は、十分受け取ってある。受け取ってある理によって、今日の指図から、それぞれ取次/\、一つ理を結び込め/\、今日から結び込め/\。相変わらん日々詰め合い/\。身上の処案じてはならんで。
 押して、日々結び込めと仰せ下さるは詰員として勤めて貰いまして宜しきや。
 さあさぁもうこれ日柄遅れたる。一日日を以て諭すから結び込め。同じ理以て結び込め。同じ変わらぬよう。本部員/\/\。
 明治32年2月27日
 万田万吉、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上さあ一時尋ねる処/\、何か順序も尋ねる。一つどういう事であろうと思う処尋ねる。尋ねるから順序理を諭しよう/\。よう聞き分けてこれからという。これまで何かならん順序であって、一時やれやれと治まりたる。一つ運ぶ人々という。運ぶ処どうと一つあったであろう。一人から万事理を諭す。一つ身上理なくば尋ねる事あろまい。何か順序なる日もあれば、成らん日もある。成らん日があっても、先々長い。長い一つ遙か順序持ってくれ。一時仕切りてこうと言えば、心病まんならん。これからという指図から理に基づき、楽しんで運ぶ心持てば、何がどう彼がどうと言う事はない。これからという心治まれば、成ると成らんと理聞き分け。心理を病まんよう。成らんにゃ成らん、成れば成る。心皆な治まる道という。この理諭しておくによって、身上案じる事要らん/\。




(私論.私見)