(12月) |
明治31年12月1日 |
増井りん56才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に一つ不思議やなあ、心得んなあと思う事情、聞かにゃ分かろうまい。他に一つ事情、外なる所と言えば、身上はそのまゝ、長らえて/\、第一所にて一つ一時ならんよう処から、日々一つの理が、日々処結構は、これは言わいでも心に思うかなれど、身上鮮やかやならん。外ならなあ、直ぐとはなあと思う。十日二十日悠っくり/\、外ならそのまゝなあ。世上には幾人ある。事情から聞き分け。外であったらまあと言う。さあさぁ楽しんでくれ/\。五日、半月くらいで/\、未だしいかりならんと言う。未だ/\楽しみ/\、これ一つよう聞き分けてくれるよう/\。 |
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明治31年12月3日 |
植谷浅次郎45才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも事情に心得んから尋ねる。どういう事、諭の中にある。諭の中にあるといえども、名々取りようで変わる。よう聞き分けにゃならん。迫る身上大層。大層だけ心身上にこうなる。どういう事でこれまで道という心ある。中々難しい中も、年限経って身上不足あって楽しみあろうか。たゞ一つの理という。他人がどう言うさかいに、名々心という一つの理、一日の日成る程一つの理、道に長らえての理。一代と思うた。心に思わんよう。尽した中に治まって、将来末代の理世界にある。理名々切りのもの。中々容易に行かん。年限重ねて来て、一寸頼りないとは思うなよ。末代の理心に聞き分け。楽しみ名々から諭して、尽した理が、その道切り捨て、これまで道に一つ心がなくなって、一代のものである。人間末代の理諭して、タンノウ心に、たゞ一つ誠より残らせんで。これをよう聞き取りてくれ。 |
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明治31年12月3日 |
植谷こう26才、井岡忠次郎伜梅松27才縁談事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ一時事情こうという処、前々事情は容易ない事情。一時改めて尋ねる事情、尋ねる事情は、一つ/\随分親々事情運び、主明らか治まれば、一つ/\運んでやるがよかろ。 |
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明治31年12月7日 |
中河分教会、副会長田中松二郎を担任に致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々これまで一つ事情続く/\、事情/\一つ事情、大変一つ心からあちらこちら一日の日、理であろう。初めという、一つの理という、大々一つの理、又一つ一段上ぼりて理であろう。理許そ/\/\。 |
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明治31年12月12日 |
南海、部内中紀支教会及び部内治め方心得のため願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、所々皆々それぞれ誠順序の道、心を以て運び、一度も二度と話し運び、どうも一つ心が合うの合わぬのという理がない。それは心の理が添わぬからである。一つ心の理が添うた心より順序の理という。心の理間違うてはならん。心次第道の理、順序の理を諭す。どうせにゃならん、こうせにゃならんと言うでない。誠実、実がないから治まらん。誠一条の心治めば、治まらんという事がない。心たゞ一つ誠通れば難しようでも何も難しき事はない。治まる。 |
同副会長真砂平次郎家族共教会地内へ引き移り願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情、さあ一日の日を以て生涯の心のいついつまでも。さあ、いつなりと許しおこう/\。 |
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明治31年12月14日 |
城島分教会、教祖殿鎮座祭陽暦1月4日大祭五日願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁこれまで/\、中々の道/\、どうもえらい道であったで。これまで道であって道でない、どういう事であろう。解きほどき理を諭し、段々諭しても分からん者はどうもならん。皆んなの中に一つきわまり事情はどうなれこうなれ、夢を見たようなものかいな/\。心に理を治まりてこうという。一時定めて順序願い出る。願い通り理を許しおこう/\/\。さあさぁさぁ。 |
元倉橋講社へ御下与の教祖の御赤衣をこの度分教会へ祭り込みの御願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ存命一つの理(という)。(赤衣という)一時何処にもない(ものである)。これ一つ治まる心なら、さあさぁ治め/\/\。 |
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明治31年12月15日 |
郡山、部内北陸支教会の処、従来雲濱出張所の在る所へ移転致す運びの都合に相成るにつき、二箇年前に神様へ御願い致し御許し頂きしも段々年々月々延引相成るにつきその儘に致しおく願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情は前々事情以て尋ねる。皆なそれぞれ道理から以て尋ねる事情は、その時その日、年々日から事情一時以てそれぞれという。どうせにゃならん、こうせにゃならんとは、指図はでき難ない。前以て治めたる処、将来の心一つ一日の日を以て心運ぶ処、便利がよい便利が悪い、どんな繁華の所でも天の理がないと言えば、どうもしようあろうまいと諭そう。事情はそれぞれどんなもの、どんな処でも心そもそもでは、一つの理が治まらんにゃ天の理がない。その理が聞き分けりゃ、安心の心定めてくれるがよい/\。 |
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明治31年12月17日 |
多菊胡三郎57才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身の内事情いかな事情尋ねるであろ。事情尋ねる。名々という理を聞き分け。名々という理を聞き分けば、身の内というは、鮮やか。身は借りものという理は、前々治め居る。身は名々ものなら、名々ものと言うて、日々という。日々この道始めというは、ほんに成る程と言うた日あろ。その理から事情身に事情日々何もなきもの。これ聞き分けて、ほんに成る程というは、身は鮮やか。一つ所々先々という。一つ始めた、これでと言うた、万事一つ理である。有るか無いか。一つ改め。ほんの神の言う事、言葉一つで成る。この道難しい事、成らん事、一つも諭しない。たゞ一つ真実誠、誠は天の理。誠より天の理はない。成程尋ね、身上鮮やか。成る程というは、道の理違わんよう治めた理、成る程。これから道。身上案じる事要らん、案じてはならん。国に一つ理は将来末代。国の台定めた。この理聞き分けば、楽しみ。楽しみの中に身上不足ありては、楽しみない。さあ心々、さあこれから/\。 |
押して(親々と仰せ下さるか、会長多菊胡三郎の精神の理なり、御道の処でありますか、願い)。
さあさぁまあまぁ先々というは、それからそれ、先々は枝という、又元という。元から先々、何ぼうとも分からん。何ぼうでも伸びるは理。先々は言うまで。理は伸びる。伸びれば、花も咲けば、実ものるという理を、一つ諭しおこう。 |
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明治31年12月18日 |
門田松次、三女しげ9才身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上に事情があり、どうでもならん、どうでもいかん。どういう事であろ。分からんから、尋ねる。尋ねば、一つ諭しおこう。身上余程大層。大層中に、一つよう聞き分けにゃならん。この道というは、たゞ一つの理。道の中にそれぞれ心の理がある。心の理がどうと思うやろ。これだけ道通りて、どんな事こんな事も通りて、内々身上どういう事と思う。この理聞き分けにゃ分かり難ない。内々それぞれ世上へ諭す理がある。その理、内々なあと聞き分け。為す因縁、因縁。この理諭す。内々中々道通りて居る中、そうすりゃどうという。よう聞き分け。親々一つ理、前々理聞き分け。世上にどんな事もある。なあ世上から内々思う。事情身上大層。よ聞き分け。成ぁたらどう、成らんにゃどう、それではどうむならん。この理聞き分けてくれ。 |
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明治31年12月18日 |
山田元平、身上願い。
さあさぁ尋ねる身上/\、どうも長らえて心得ん/\という理を尋ねる。心得ん間に尋ねる。尋ねる事情には諭しおこう。よう聞き分け。身の内という、事情という、名々の身の内成る程心持って通る中、身上不足ありては楽しみない/\。一つ諭しおこう。一つ理を治めてみよ。どうせにゃいかん、こうせにゃいかん、とは言わん。心だけ/\。心だけはっちゃなあ。心の理どういう理と思うやろ。この道長い間/\、中々どんな日もあったやろ。どうなりこうなり治まり掛けたら、身上不足なり、不足なりたら楽しみない。多分どれだけありても楽しみない。よう心取り直し、道に居りゃこそこれだけ、という理を治めてくれ。何も難しい事やない。身上は案じる事はない。これだけ諭しおこう。 |
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明治31年12月20日 |
前田九蔵53才、身上願い(南葛城郡秋津村大字条、秋津支教会副担任)。
さあさぁ尋ねる事情/\、段々事情によって一つ身上に、段々大いの中であろ、いかなる事であろ尋ねる。尋ねるは一つ諭しよ。まあ一時どうではない/\。大層/\なれど、一つようたんのうさしてくれ。これまで成らん処運ぶ。どうと思うやろ。人間心なり名々それぞれの理、皆んなその中に自由と言うたる中、自由ならんはどうと思う。これまで運んで身上ならんと言うは、一つ皆んな心にあろ。よう聞き分け。一代中にどういう理こういう理、たゞならんと思わりょまい。これまで運んだのに、こうと思うやない/\。内々よう思やんしてみよ。身の内借りもの諭したる。借りもの諭して分からにゃならん。自由適う適わん、内々借りもの聞き分けて治まれば、又一つ事情。ようタンノウさしてくれ。何処でしたんやら、影も姿も分からん事情、世上から見てタンノウ。世上をよう尋ねてみるがよい。タンノウというは、一つ答えもなき中にタンノウはでけやせん。なれど世上の道理を取りてタンノウすれば、一つ届く。これよう聞き分けて、タンノウさしてくれるがよい。 |
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明治31年12月21日 |
東、部内失火の際神実のみ紛失につき、新たに御分霊御下付の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、万々の事情というは、どうも事情によって、一つ万事心得足らんから心得出る。その理から余儀なく事情/\から鮮やか事情によって、順序今日の日という。尋ねる事情は許しある処、何か心得。前々とんと些かならん。一つ余儀なく事情果たして尋ねる。事情は万事なくはならん。治めにゃならん。さあさぁ許しおこう/\。 |
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明治31年12月21日 |
米田善吉妻シカ37才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得ん/\、身上に心得ん理を尋ねる。尋ねば一つ理の諭しもしよう。よう聞き分けて、急いで諭せにゃならん。どれだけ運ぶ尽す心の理、今日の日尋ねる事情には、一日の日を以て早く諭せ。身の内かりもの事情、諭す事情に自由聞き分け。どれだけ運び方尽し方、これ前々という。重役ななら重役定めた理、将来一つ治め出け難くかろ。身上ありて頼り、身上なりて頼りあるか。よう聞き分け。これより早く定めさしてくれ。身上は大層。大層なら大層だけの理を以て一つ、早く一つの理を諭してくれ。 |
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明治31年12月30日 |
朝9時、本席、御膳御あがりの節身上せまり御話(但し四、五日前より少々御障り)。
さあさぁ一寸話し掛ける、一寸話し掛ける。どういう理話し掛けるなら、いついつのように皆な揃うて、順序を以て知らしたい。一日の日待ち兼ねた。なれど、皆な揃う事でけん。揃えば身上に掛かり、どうも尋ねる事でけん。これまで事情重なり/\て、一つの道理という理判然という理にならん。あちらこちら、皆なよう聞いてくれ。これまではどういう事こういう事、思やん改めてみよ、考えてみよ。どういう事も、生きて居る間は分からにゃならん。最初からの事情は分からんじゃない。真実分からんような事ではならん。元最初何も分からん。再々段々引き寄せた理に、理のない道はない。これを伝えにゃならん。急ぐ/\。皆なばら/\の中、言うたて道理分からん。一寸休み中という。
大祭中、皆な楽しんで出て来る。親里と言うて出て来る戻りて来る中(に)、あんな(辺鄙な)所と言う(ても出て来るのは)、これは世界(の元のぢば)の理(があるからである)。遠い道(を)遙々運ぶ、これは何を伝うて出て来るか。この道理(を)聞き分け。そこで、席々何席運んで本席という。さづけ貰うて戻りたら、これは国の土産、国の宝(である)。(コウノウの理は)何程やら分からん。この理(を)うっかり思うてはならん。この戻り来る者にどういう事、皆な采配通り扱え。道理の道に違わん限り、どういう道あるか。この道の理聞き分けて、早く順序治めてくれにゃならん。この道にどういう事(が)ありたて、危ない道(で)、どうしたらよかろう(と思う)、越すに越されん道(が)ありたて、案じにゃならんような道(は)、神が連れて通りゃこそ通れる。神の道に疑いはない。疑いありて(は)ならん。
我が身身上に留まりて、高い所に留まりて下目に見る。これ知らしたい。なれど、この者揃わん。揃て一時順序聞き分けてくれ。たった一日の日、掛かりただけ。皆な心尽す道理、心運ぶ道理、聞き分けば分かる。多く連れて帰る。一週間の道理聞き分け。どれだけ知らん者分からん者でも、陰から聞いたら尋ねるが道理である。どうでもだんない/\、勝手なら勝手にさす。それで人に満足与えられるか、与えられんか聞き分け。この満足何処から理与えるか、誰に理があるか。この道理聞き分け。何程高い所に居ても、何時落ちるやら分からん。一夜の間にも、どういう事出けるやら分からん。どんな事でけても、神の怨みとは思うてくれなよ。 |
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明治31年12月31日(陰暦11月19日) |
午前1時、刻限御話。
さあさぁ話し掛ける/\、話し掛けるで。皆んな揃うて帰った。さあさぁ古い者古い者、連れて帰った/\。一々話しする。どんな事もこんな事も話しする。よう聞いてくれ、よう聞いてくれ。どんな者も、こんな者も、古い者連れて帰った/\。
さあさあ古い事やけれど/\話しする。そんな(古い)事は年限経てば何であった(の)やら(分からんようになる)。こんな事かえ、そういう事であったかえ、そうやったか(というようなものである)。三十年の上になるやろう。三十五六年以前には、(結構な道になるのは)先(のこと)と思(う)て居たのに、(人間の考えは)何とかいない(ものだ)なあ。その時分は(早く結構になれば)よいと思て居た。元々はなあ、何処の坊主やら分からん者が、門口さして暴れ(く)さって/\、どうしょうや知らんと思た事もあったなあ。そら六月頃やあったなあ。その時の事を思えば、(今は)夢見たような事に成ったなあ、偉い事に成ったなあ。それまで(にも)皆んな寄ってこって、思い合うて(つとめ場所を)建てた事(が)あったなあ。皆んなどんな辛い事もあったなあ。その時の事(を)思えば、今日は(誰にも)遠慮はする事、要らん気兼(きがね)する事(は)要らんで。古い事は話しの(上だけの)ようなもの(である)。皆な聞いて居る者はよい。聞いて居ん者は頼りないようなもの(である)。けれども、道は盛ん(に)なれば世界(も)盛ん(になる)。世界盛ん(になる)という(の)は、(ぢばの)元があるからや。元(を)思えば遠慮(することは)要らんが/\。
これまで毎夜/\、神の話しにしてある。してあってもその時そうと思うだけ(である)。寒ぶい晩もあったなあ。もう夜明けやでなあ(という事もあった)。鶏が鳴いた事もあったなあ。そうやった。とんでもない事(も)あったなあ。その時どんな事も通って貰たんであったよって、今日は遠慮せんならん事はない。六月頃の話(である)。坊主来よったのがあら古い(出来)事(である)。畳へ刀を抜きやがって、ぐさと差しよった事もあって、どうしょうやなあ、こうしょうやなあ(と思った)。その時の事(を)第一(に)思う。(秀司)「わしも思い違いしたわい。そこでどう(に)もならん」。(伊蔵)「そんな事(を)今思たてならん(ことだ)し、わしも付いてますます(から)まあ長う思いなされ」(と話し合って通ったこともある)。古い話し(を)聞いて貰いたい。今夜一寸寄って、一寸集まって、一寸話しする言葉から、感じ(を)起してくればよい。感じねばとても/\長い事(は)勤められん。こんな事(もあった)。(伊蔵)「今夜(も)そんな事(の為に苦しんで居られますか)。未だ/\弱ったと言う(こ)とは、顔色にも出しておくれな。もうわしも(精を)出ますわい」(と、云うた事もあった)。古い/\話し(を)するから、皆んな(心が)澄んでくれたらよい。ほんに成る程と治まりたらよい。これはいつもの事やと思て居ては、どんな心配せんならんや知れんで。これだけ一寸話し(しておく)。
(その当時は)盛ん盛ん(の道を)待ち兼ね(て通った)。(しかし)最初はどうしょうにもこうしょうにもでけなんだ。今はどんな事でも、しょうと思えばでける。世界からどんな者でも(この屋敷に)出て来る。三十年後神の話し、三十年以来どんな者出て来ても、与える物もない処、大工というて伏せた事三十五年、三十五年以前より、杖柱にして連れて通りて開いた道。この理はこれまで説いた事はない。家内伏せ込んだ/\。何も知らん者から飛び込んだ/\。これ治まりたら、席はあのくらいあるものか、日々どうせんならん、この話あるなれど、身上迫り、神の話しもある。順々深い話しする。これをうっかりしては居られんで。夢にも伝えたる。又指図に知らしたる理は、一人限り聞き分け、思やんせにゃならん。中々の理である/\。心ではどうこう思て居て、心で映した処が真の心に治まらにゃ、安心ならん処ある。どれだけの事したて、安心言葉一つの理で成りて来る。理聞き分け。最初はもうもぅ寒ぶさ/\(の道中であった)。もう余程遅いやろなあ。もう程のう鶏が鳴くやろ(というて通った時もあった)。今は十分(の日である)。炭なければ炭、柴なければ柴(を求めることができる)。不自由なきよう(になった)。この(結構に)落ち着く場所(を与えて頂いていることを)思やんせ。(何も)着物食い物ばかりを楽しみ(というの)ではない。最初(は)先になれば、どうなるという話しから楽しまして、(神の思惑を)一筆書いて(おいて)、理を頼りに連れて来た道である。後々人々出合う(て寄り来)たる(道である)。これだけの話し、外の話しに伝えられん。万事の話しにも混ぜる事あれば、混ぜるに混ぜられん事もある。そこで刻限/\という。順序の話しの理を伝えてくれ/\。 |
暫くして。
さあさぁ悠っくり筆に取れ。さあさぁ神が天降る理(を)話し掛け(る)。世界の(人々の通るべき)道(を)作りたるも同じ事(である)。事情の中とて尋ねたて、万事諭せん。そこで刻限から聞き分け。古い/\話し、一寸/\伝えたる。何でも彼でも古い者は容易で成らん。古い者もなけにゃならん。今筆取りてる者もある。又一人はじっと聞いて居る者も、こら古い二代目の者、親々理聞き分け。それより積み立てたこうのうの理、それより成る程と言うて、皆な踏み留まるが理。こらこうのうから世界出て通り、鮮やか。神の道から鮮やか。元々名々寄りついた理よりはっちゃ分からん。後々添うたる/\、心の理より胸に嵌まりたら尋ねる。見ても見ん振りする程辛い事ない。口でどんな事言うたて、見ん振りする程辛いものはない。又ほんに成る程と、口で人に満足さしたて、そうであったかえなあ、真の尋ね合い、言葉添えは真の誠。誠はこれよりない。この話し伝えば治め方、又話し方の理にもなる。どういう事に治まるも治まらんも、言葉添えるが理、どういう所に居る者も、こういう所に居る者も、陰から言葉を添える道なれど、人々寄り合うた時は、口で旨い事言うて居て、後でふんと言うてるような事ではならん。今日は待ったとて、将来は神の治める処という。明日と言えば明日、今日と言えば今日、今と言えば今という、深き話である程に/\。この道理聞き分け。三つ揃た。これまで三つ揃うた事はない。揃ても、心が揃わねば揃たとは言えん。何もならん。この理より頼りない。頼りなくば楽しみない。これだけ十分伝えたら、何処でもおめも恐れもする事ない。この道理の理をよう聞き分けてくれ。 |
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明治31年12月31日 |
平野トラ、身上より本席へ申し上げお指図。
さあさぁ一寸一つ言葉添え/\、言葉添えをする。さあさぁこれまで/\、指図というは、幾度の指図。一つ指図は時々変わるものではない/\。理によりて変わる。毎夜/\身の障りから理の諭したる。この事情理を聞き分けてくれ/\。そのために筆に知らしたる/\。その指図又名々一条の指図もある。何もこれまで間違うた指図はしてない。理が間違う間違う、それぞれその一つ理を早く/\。 |
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