明治31年8月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

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 (8月)
 明治31年8月2日
 本席の南の方へ普請下さる事願い。
 さあさぁ尋ねる/\。尋ねる事情/\、さあさぁしっかり書き取ってくれにゃ、分かり難ない/\。どういう話から諭しよう。もう重なりて/\、重なり合うて居る。まあ何ともなくして通り来たる処、もうあちらもこちらも、二三年以来どうもならん。もう第一理失うて了てる。第一理失うてはならん。若き者あちらへ出歩く、こちらへ出歩く。何たる事であろ、どういう事であろ、思い/\日を送り、一日の日差しつかえなく、よう勤めて居る。なれど、夜々の心を尋ねてみよ/\。思う処尋ねてみよ。違うから曇り掛かる。同じ同格という。大いの間違い跨りある。日々(の)処(の)話し(を)聞いて、長い年限(の間には)、あちらに何がある(か)、こちらに何がある(か思案して見よ)。年限(を)数えてみよ。(今日の道は)一時の理で成りたのやあろまい、出けたのやあろまい。よう聞き分け。古い/\(道の)中に(何があったか思案してくれ)。(すれば)何処から見たて、何処から眺めたて分かる。(その)古い理は澪(こぼ)れて了う(ている)。よう聞き分け。どうにもこうにもならん処から(通り来た)今日までの年限を(思案して)見よ。(今日までの)年限を見れば分かる。この道(は)世界(に於いて)どれだけの道(に)成りたるか。(世界助けの元の)理(を)運ぶ(道である)。今一時に成りたんやない。元々どうしょうか知らん、こうしょうか知らん(という処から成りて来た)。(これを)話し合い、よう聞き分け。席という。これまで十年ちょい/\、これまで心聞き分け。親子諸共伏せ込んで/\、楽しみし掛け、姿見えん理楽しんで、影姿も見えん理を楽しんで通り来たる理すっきり分からん。あのよう未だというは、一時これ聞き分けて順序改め、成る程という。真実以て尋ね合い/\、古い事知らん。元々どう成るや知らん、こう成るや知らん。日柄知らん。知らん筈や。何処にどうしてるやらどうして居たやら分からん。よう年限数えてみよ。さあ口説き話口説き話やで。今教会入ったら、もう楽や/\皆な思うなれど、掛かりどうも難しいてならなんだ。その時杖柱にした。杖としたわい。

 さあさぁ今日の日楽しみ与えたるようなもの。なれど、事情身上迫る理、同じ理と心に順序運んでくれにゃならん。幾間容物という心に吹く理は容易やない。いつまで経ってもちょい/\話してやる。誰が順序運ぶ事知らんから、心に浮かぶ事出けん。よう聞き分けにゃならん。人間/\話し、人間と人間の話しなら、どうでも成るようという。よう聞き分け。親子諸共屋敷伏せ込んだ理、思てみよ。あら子供や、あら女と言うて居てはなろまい。神騙したのも同じ事。神が騙したのやない。返やし/\話しする。十分伝えてくれ。

 さあさぁ普請/\、何処へなりと。さあさぁ裏は鍛冶屋、表は大工。この理何処から出たるか考えてみよ。さあさぁ一点を打って改め替え。建家という。今一時言うやない。古い理に棟数三軒/\この理どういう事。これは聞いた者も聞かん者もある。聞いた者、他に事情普請という/\。一軒始め又一軒、名は一つ/\。彼にどうする、誰にどうする、順序聞き分け。親子諸共伏せ込んだ理聞き分け。誰に宅、彼に棟、三軒しっかり建ち並べる。

 さあさぁ指図/\。分からん事情なら尋ねくれ。尋ね合い、順序治まるなら、将来一つ治まる理と諭しおこう。

 棟数三軒の理どなたと御尋ね。
 さあさぁ三軒建家、席順序理以て順序の理を以て、刻限で知らしおこう。

 又押して、西の方と東の本席の方と又南の建て増す方との三軒でありますや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、もう一軒は、何でもと言うは、前々理に諭したる。どうなり相手変わらず、順序運び掛からにゃ治まり難くい。

 又本席二間程と仰せ下されますか。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何ぼうでも/\、旬を待ったて旬来たて外れ/\、又諭すれど分かり兼ねるから、夜々順序諭したる。人間心で保つは分からん。人間心に掛けたらどうと思う。普請大抵どちらやらと言う理がある。これ聞き分け。

 又。
 さあ尋ねる/\。掛かりという。諭した理に基づけば、どんな理でも基づかる。理間違たらどんな事になるやら知れん。これだけしたら順序なるか、これ聞き分け。どちらやらという順序持てば、席順序治め。今日は風吹くような、又跡目はなけにゃならん。跡目の順序は後にある。もう一言/\、今日の日まで、影姿見てるようなもの。安心何処にあるか。楽しみなくして陰に居るも同じ事。これ分かるか。
 明治31年8月2日
 園原村西浦弥平55才、身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上に心得ん/\。日々の処言わず語らず、事情まあどう尋ねようか、明日尋ねようか思う。順序遅れたる。もう何でも彼でも一日尋ねる処、万事の処順序諭しおく。所へ一つあちら一つ、順序始め掛けたる。内々思い掛けなき日を見て通りたる。又後々どうであろ、思うた日事情変わる/\。よう聞き分け。名々にも心に心得ん事情から尋ねた。こういう指図あったと、内々理に治めてくれ/\。どう思うたてこう思うたて、成る理これが一つ理。成らん理は成らん。これが一つ。いついつ同じ心内々順序治め。又年の取れたる人体予期せん事情言うまで。そこで、これから身上不足ありてどうしょう、名々分かりてあって、内用いる事、心控えてる/\。道理聞く。持ち入ろうと言うて、入らるものやない。入ろうまいと言うても、入らにゃならん。道は長い年限容易でならん。今日事情諭しおこう。取次筆をしっかり/\取りて、それより同格同体、一つ理を結んでやってくれるよう。

 押して、これより事情直ぐに運ばして貰いますと。
 さあさぁもうこれよりはもう早く、万事聞いた否や順序運び、日を送り/\尋ねる。まあ運んでやる者皆んな親切、こゝにあるこの事、順序動いてくれねば仕様がない、というような事ではならん。事情日々諭したるも同じ事。よう聞き取ってくれるよう。
 明治31年8月2日
 山中彦七母その75才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上が心得ん/\尋ねる。事情さあさぁまあまぁようよぅ事情長い間/\、長い間まあには前々から事情と言えば一つ、一時事情と言えば一つ。まあ一時の処身上尋ねる処、一時どうとはあろまい。なれど、名々一つ心というは日々淋ぶしい、日々淋ぶしい思う心。これまでの処にて長い間の事という理は、皆な見て通りた事情、又続いて事情。まあ話というは、前々掛かりと違うという理ある。なれど道によって変わりて事情。善きと言うて一日定めた。長い年限どうなりこうなり事情、そこでよう旬事情。ずつない中ずつない中、タンノウでけやせん。なれど、人の事情他に事情見てタンノウ。夫婦揃うて事情中々ならん事情、夫婦揃うて事情、遠くやない近い。聞いて居る。よう聞き分け。名々不足ある。なれど、他を見れば十分タンノウでける。身に不足なくば、切なみなくして日を送る。切なみなくして日を送る心に、タンノウ治めて、もう楽々日を送る。これだけ諭しおこう。
 明治31年8月2日
 吉田梶太四女おとめ2才急に出直し、引き続き妻ムメノ逆上するにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうもいかんの事情であろ。さあさぁ小人というは、どうも出直し余儀なく事情/\、一時どうも心がどうも判然せん。いかな事であろ思う処尋ねる。尋ねば事情一つ諭しおこう。よく事情聞き取れ。どういう事情なら、これまでという事情には万事治まらん。どうでも治まらん。そこで、どうであろこうであろと言うて通りたる処、一時内々事情に思い掛けなき事情、これまで事情に取り決まりてくれ、取り決まりてくれ。どうもならん。頼りと思うてる処、これまでどういう事であろ思い/\、日々名々掛かりて一つ事情、身の処では一寸大層なれど、早く順序聞き取って、一日思うた日通らにゃなろまい、通さにゃなろまい。又それぞれ皆んな世界の処多くの中、又前々事情にも諭しおいたる事情、この二三年何をしたんやらと言うような事では、事情踏み止まる事でけん。そこで、心鎮め。これまで理とこれから先の理と、いついつ諭したる。教会一条諭したる理ある。名々成っても成らいでもという理治めて、事情急くによって、早く諭してくれ。難しい事やない。よう聞き分け。所々名は一つ。元という、これより大きい事あらせん。その中に名を出したる。一名一人の心思うてくれ/\。さあ大事の処やで/\。

 押して。
 さあさぁまあよう事情から事情諭そう。事情から事情諭す。いずむという心という、皆んな一つ心治まらんからいずむ。そこで、会計一つ大層である。大層は大層だけの心なくばならん。一時聞くに聞かれん、聞かすに聞かされん。この理難しい。どんな者でも、尋ねる理は、常に心あれば楽しみばかり。何程力入れたていずむという。これ取り損いである。この理よう聞き分けてくれ。

 又、押して。
 さあさぁ先々に一つ事情、あちら事情こちら事情、所々には、まあ最初成らん時は、時の事情以て治め。それぞれ修理肥、その時見えんなれど、時々修理肥。追々分かる。万事元より修理肥という。これ万事治め方である。
 明治31年8月3日
 天理教別派独立運び方の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は大いに一つ心という。さあさぁ折時の旬とも思う心もあろう。順序という理がある。心さえ綺麗な心持って居れば、綺麗な道がつく。あちらこちらから、十分旨い事言うて来る。旨い事言うて来ても直きに取らりゃせん。古い拵えである。旨いという理、何処からどう言うて来るやら、皆んなそれぞれよう聞いておかにゃならん。世界からあれにしたらどうと望むばかり。世上から望まれる理を聞き分けてくれ。世上からむさくろしと言う中から、今日の順序理があるから、鮮やかな道。綺麗な心から運べば、綺麗なもの。急いた分にゃ成らせん/\。綺麗な道は急いてはいかん。急いては綺麗とは言えん。成って来るが綺麗なもの。この順序聞き分けてくれ。

 押して、神道本局より電報にて至急一名上京の事申し越されしにつき願い。
 さあさぁそれが一つ尋ねる理である。ほっと掛かれば良い方には付き易い。この理さえ掛かればよいというは世上の心。この道という、世上から嫌われ/\て居た。今の処、世界からけなりて/\ならん/\ように成りたるが、この道の光。よう聞き分け。惜しい処しもたなあ、というような日もあるなれど、先々明らか順序の理も分かるやろう。

 押して、松村吉太郎上京願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、何か心待ち、一時頼りとして居る。順序であるから、万事の処は委せおこう/\。
 明治31年8月4日
 前おさしづより本席南の方へ普請の事願い。
 さあさぁ段々尋ね返やす処/\、幾度の席順序にも同じ事、前々以て諭したる。一点一つ改めて、事情は分からん理は諭してない/\。何でも彼でも早く急いでくれにゃならん。後々指図見て、これであったかいなあ、と言うようではどうもならん。期過ぎたら運ぶまでのもの。前々指図、こうしたらよかったのや、と言うような事ではどうもならん。分からねば尋ねという。ほんの心に思うたゞけは、どうでも思う。いつの事のように思うてはならん。年限は遅れてある。よう聞き分け。世界それぞれ子供連れて戻る。連れて帰る。日に勤めさしたる。夜々思い開き、名々に察して、早く運んでやらにゃなろまい。

 押して、一棟の処は政甚の所でありますか。
 さあさぁ当分/\、順序の当分、これよう聞き分けにゃならん。今一時席順序以て日々の処、建物治まりたる処、傍から見れば、何のためと思うやろ。よう聞き分け。指を折って年限数えてみよ。建家一条、何のために拵えたるぞ。誰の用に拵えたるものぞ。

 さあさぁ何でも彼でも、建家三軒の棟並べ/\。並べた処、席続く間は、たゞ一つ刻限。いつの事とも分からん。刻限あったら、定め先にあるとも一時諭すとも分からん。よう聞き分け。貰い受けた伏せ込んだというは、人間と/\の話しか。よう聞き分け。さあさぁ心得/\、勇み来れば勇む道がある。思やんすれば思やんする道がある。一時に治めようと思えば、治まる理がある。建家三軒治めた処、あちらどうこちらどうとは諭せん。席日々働かせば、傍も楽しみやろ。長々の楽しみやろ。跡目/\と言う。よう聞き分け。一年二年三年の理ででけるか。よう聞き分けにゃ分かり難ない。どれだけの弁者雇た処がでけん。天然ででけたもの。天然を知らんか。天然を知らねば何も分からせんで。
 明治31年8月4日
 北、部内麹町支教会移転願い(本郷区西竹町四番地へ)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情の理の元という。一つ最初の事情どうも分かり難ない事情であろ。先ず一先ずどういう事という。とんと分からんなれど日が経つ。追々世界分かる。どんと変わりて又寄り集まりての理に、さあ許しおこう/\。

 担任上田の処免職につき、北分教会長茨木兼務の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時の処暫く事情、又それぞれ心という治まりた事情、それまでの理に許しおこう/\。

 移転仕りたく鎮座祭陰暦6月20日の願い、月次祭及び説教陰暦15日、鳴物御紋願い。
 さあさぁ尋ねる事情は改めて一つ事情、さあ願い通りに許しおこう/\/\。
 明治31年8月4日
 寺田半兵衞59才身上願い。
 さあさぁ段々尋ねる事情/\、前々よりもどうもこれ心得んという。他にもどうであろう。一日の日は大変事情なれど、順序追うて話しを伝え。一時じっと事情一時堪えられんという事はない。なれど、心安心ならんという。尋ねるから、第一事情から一日の日を以て順序の理諭そう。一時楽しみ/\、一つの理を楽しみ中に、事情大抵やない。段々の理を以て伝えたる。若きがこうなり又こうなり、堪えられんは理であるなれど、よう聞き分け。順という、為す事情の理、一時は思い開く事はでけん。心に理が治まりあればこそ、今日までという。若き続く事情、取次より伝えてくれにゃならん。順序は前々それぞれ運び、なれど、一時順序は一寸治まりた。なれど、重々の理に遅れてある。ほんのそのまゝ、この治まった理から、一寸そこで順序諭さにゃならん。前々楽しんだ理明らか楽しみない。長い楽しみも僅かの楽しみも、楽しみはなけりゃならん。さあさぁ今日よりしっかり諭さにゃならん。しっかり諭してくれ。

 押して、本部員に引き上げの願い。
 さあさぁ楽しんだ理、どうでもこうでも、皆んな一つの心に治めてやってくれ。
 明治31年8月6日
 檜作徳之右衞門身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも一時心得んという理尋ねる。事情は余儀なく事情であろう。身上に一時迫る処、どういう事であろう、日々思う。余儀なく事情/\諭すによって、又皆々中の理にも諭す。よう聞き分け。身上一時迫る。迫るやない。長らえて/\この道という。一つ心段々運んで事情、世界道理順序治まりて事情、どうであろ、皆な思う。よう聞き分け。皆んなこれまで世上へ諭すには、事情因縁為す事情諭す。諭す中に、これが籠もりあろと言う。これ聞き分けて、一時どうとはない。なれど、身上の処大層/\。愛想尽かさぬよう/\、内々順序。理は一代と思うたら何をしたんやらと言う。この道心尽した理は将来末代と諭す。人間生まれ更わり順序までなけにゃならん。尽した理は皆受け取る。身上不足なりて、何のタンノウもできやせん。なれど、順序世界因縁諭す理以て世界どんな難もある。難を見て理を治めば、タンノウ。タンノウは前生のサンゲえ。タンノウは受け取る。受け取る処なら一代と持たず、この理それぞれに持つが理。一時事情運んでくれるよう。

 押して、宮浜支教会所治め方事情申し上げて願い。
 さあさぁ皆んなそれぞれもう尽す。尽す心は受け取らにゃならん。心だけ受け取る。一つ善き処理は、心にどうなろうという処から掛かりたんやない。年々順序治まり難くい。これ天然で出ける理以て、一つ仕切りて天然でける理以て行けば、怖わい事はない。よう聞き分け。難儀さそう不自由さそう親あるか。小人子供順序から持って掛からにゃならん。事情しっかり持って掛かるなら、他に事混ぜんよう。この道心、心は末代と言うで。これだけ聞き取ってくれにゃならん。
 明治31年8月11日
 吉川万治郎18才、梶本ミキヱ16才縁談の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情、一つの理の指図という。指図というは、これまで/\どういう事もこういう事も皆順序諭してある。一時の理を一通り話しする。その事情の理の話結んでくれば、何時にても/\これまで毎夜/\諭したる処、皆んなそれぞれ聞いて居るであろう。よう聞き分け。因縁為す事情、これ聞き分け。因縁聞き分けずして、一時楽しんではならん。指図以て順序渡るならと、中には外れてはならん理の諭す理の諭、よう聞き分け。何よでも間違うような事はない。何ととんといかんと言う。どれだけしようと言うて行く事やない。一列兄弟皆な神の子、よう聞き分け。こうと思うたて、してならんが因縁の理。この因縁聞き分け。こうしょうどうしょうと思うたて、順序尋ねる。諭し、この諭しは、何でも彼でも守らにゃならん。遠い所隔てると言うたて、神の守護というは自由、よう聞き分け。この道元々より紋型なき処より、古い事情艱難の事情聞き分けば世界という。世上分かれば又親族鮮やかという。この理聞き分けば成る程という。一代過ぎ、二代過ぎ、三代事情/\、成らん道の順序踏み止めにゃなろまい。これ諭せば悟り、悟らにゃならん。皆な一列兄弟、この理以て運び掛けるなら、何時なりと結んでおけ/\。
 明治31年8月14日
 永尾よしゑ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも心得ん事情という、心得ん事情尋ねる。事情はもうこれ中々これ何ぼうとも、積むに積めん事情つかえたる事情諭す。あちらこちらとんとどうもならん。今日は尋ねにゃならん日になったる。事情積むに積めん事情になったる。身上障り/\も段々ある。段々事情中にどうもならん事情ある。明日は今日はと思いながら、日々夜々堪えられん事情、この事情聞き取って、悠っくり書き取って、朝多く事情、あちらでこちらで、これはどうもならんとも言えんと言うて、諭せんと言うは分からん。これまで道すがら、良い道ばかりやない。艱難苦労いろいろ通り、ようよぅ日及んだる。よう聞き分け。深い話しする/\。心という理恐れ/\、互い/\理以て運ばにゃならん。善い理というは埋みよい。善い理は埋みよいというはどうであろう。これ皆な勝手という。勝手という理はこの屋敷には一つもない。長い年限杖柱という理は、深い理か浅い理か、これ聞き分けば何の障りもない。皆な俺も/\勝手通りてる。この日が出てからどんならん。あちら又通りこちら又通り、怖わい/\と言う。今度通ろうと思うてその道変わりてありたら、いか程通ろうと思うても通れん。よう聞き分け。長い年限何処にどうという事あったんやない。杖柱という。天より入り込み始め掛けたる理聞いて居る。これまで長い年限今日から始め掛けようかと言う。杖柱という理聞き分け。聞き分けにゃならん。聞き分けして皆なそれぞれ治まれば、一時に治まる。これはこうやけれどこれはこうと、運んでからどうもならん。どんな道つけても、逸れて了たら通れん。三十年以来親子諸共という。これ杖柱という理聞き分け。聞き分けば、これ重い理か軽い理か聞き分け。金銭では買われん。金銭で買われば相当の金を持って行けばよいもの。この一つの理聞き分け。今日の障りはほこり強いのやと言う者はあろまい。なれど、心の理から出るものは、勝手に出てると言うて居る。道はどうでも、我が一名以て日々送り来たる。大難から多き中に、さあ危ないという、どんな中でも一つの取りようで治まるという。

 押して、政甚の事。
 さあさぁ話し掛けたら理を分かる。何でもないよう思て居たら、ころりと違う。末代伏せ込んだ理は、親子貰い受けて伏せ込んだ。雇い人とは違う。雇い人なら何ぼかやれ。それで十分。親子の理それぞれある。これ話し掛けたら、ほんに成程の理分かるやろう。

 もう一段話し、席という席の心、指図は席の心の指図と必ず思うな。今日の席と言うたる。万事一時に尋ねば、一時に指図。指図は何処から指図、皆な理持ったる指図。席と言うたて、心映りて話しすれば、話しする。人間心ある。人間心持っては、舵という理は何処にあるか。聞き分けてくれにゃならんで。
 明治31年8月15日
 宮森与三郎、小人与彦身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ子供心得ん。日々の処、もうよかろうか思えど、段々変わって、この事情諭しおく。今一時の処、これまでの処、何かどうこう治まりあろうまい。万事の処諭し置く。今まで順序の理と取り直し、運んで居るは、身の分からん事を尚言うたり、子供小人の事、この順序よく聞き分け。ようよぅ道がついたら、これからやれやれと、十分の礼を言われたら、小人の処案じる事は要らん。子供のする事、身上からどうもなろうまい。分からん/\。世上出越した理、どんな事言う事も急いでいかん。先々長い。急がんよう、穏やかやれやれという、この心を持つがよい。
 明治31年8月15日
 真砂平次郎妻さよ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる順序、どうも身上どうも何心なく事情、一時事情堪えられん。尋ねるから諭しよ。長らえ大層、どういう大層、何心なく事情大層。これまで長らえて順序尽しながら、些かなく事情違ったさしづない程に。一時でない。一時事情身上大層なれど、尽し運んだ理は受け取りてある。これまでいろいろ事情万事日々思う。思い違いない程に。たゞ精神一つ定め。尽し損とは必ず思うな。こんな事思うやろ。日々順序籠もりある。この順序尽し損じゃなぁ、誠一つ諭しある。どちら事情こちら事情はない程に/\。これまで尽した理は受け取りてある。急いで早く諭してくれ。
 明治31年8月17日
 吉川宗七、長男万治郎の身上より、商法止め生涯本部に於て勤めさして貰いたく御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあしいかり筆取れ。分からん処は尋ね、さあさぁ一時尋ねる事情/\、ならんとも言わんが、一時、願い通り指図でき難ない。これまで、順序指図してある。内も外も隔てない。随き来る者に来んなとは言わん。これから改心して、元々前々順序という理がある。他に一つ速やか。そこでこそ/\。どんな者でも、前々、道順序の理の為す理で天さい、天理これがよかろう。旬の心は急くではない。商法一時やめとは指図はない。細々の理多分理、一時の理は治まらん。これから一時世上に一つ印ある。尽し切り、運び切り、さあさぁ遙か一つの理、年限という理を世上のため、身の置き所もなく、その順序の理思う存分にして、理が有るか無いか。その理を聞き分けてくれ。
 明治31年8月17日
 諸井国三郎、身上願い(前々より政一身上の障りから段々お指図を頂き、心定めるにつき、本部か、分教会の方か、いずれに勤めさして頂きまして宜しきや)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな身上/\、一つ事情。どうも思う。何の楽しみあろまい。身上に勇む。事情いかなる事情の理は、心に委せおく。日々勇むと言うたら勇む。どちらになりと心に委せよう/\。

 本部の方へ生涯勤めさして頂きたく願い。
 さあさぁ長い間、余程長い年限、紋型ない処から国々順序治まりありたる処、こうと皆な心の治まる処、綺麗に行けば綺麗になる。こうと言えば治まる/\。

 押して、二名一度分教会所へ戻りまして、それより役員支教会長へ話し致したく願い。
 さあさぁ尋ねる処、順序一度どうと言えん。戻りて国々それぞれへ満足さして、それぞれ幾重中、それぞれの心の治まり、楽しみ満足与えて順序追うて何時なり/\。

 政一、身上首の出物一昨日より厳しく痛むにつき、如何サンゲ致しまして宜しきや願い。
 さあさぁ尋ねる事情、又候身上に心に思う処の何か順序、今一時事情、あれこれなる。治まり急いで早く満足さして、これだけ諭したら心に浮かむであろう。

 本部より一名出張願い。
 さあ/\それは心に委せ、満足の理を与えてくれ。
 明治31年8月19日
 清水与之助/\身上動悸強く、しんどいの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に心得んという。身上にたゞ一時堪えられん。一つ日々このくらいならなあ、身上に一つどうも一時事情心という、どうなる知らんという。知らん間はそのまゝ。一つの理を聞き分け。この一つ精神未だ/\半ばである。日々楽しみ薄くなる。よう順序聞き分け。半ばであるのは送ってあろまい。聞くまで聞き遁し見遁し、定めた理それぞれ順序治まり、前々事情の理、万事世界とも言う。この心を治めて、早く心を治めるなら、未だ/\よう思やんして、心さえ治まれば身は治まる。知らん間はどうもよう分かりてある。半ばという理を治めたら身は直ぐと。
 明治31年8月19日
 松村吉太郎、小人ツル身上願い。
 さあさぁ小人身の障り身の悩む処、これまで皆なそれぞれの中、一時どうなろうか、それぞれ以て日々送りたる。それぞれ順序この理よく聞き分け。大望大層なる理、大層の理心という。一時どうしよう知れんという。年々天然の心の理積み立てる。それぞれ詰め合いの理を一時大層心を尽した理、一時どうなろうか心を持って、天然という、危ないというような事でも、皆なこれより順序通りくれるよう。
 明治31年8月19日
 梶村種太郎40才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つどうも一時迫る事情一時迫るという。ころっと違う。一時迫るじゃない。順序の理。順序軽いようで重い。一時心大きいもの。大きゝものでも、元は小さいもの。それよりそうじゃなあと言えば、身が治まる。一時切なみ計り難ないという。この理聞き分けてくれるよう。
 明治31年8月19日
 伊藤文蔵妻わき27才、伜真一7才目の悩みの願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情心得ん/\という。尋ねる事情は、一度指図貰たら思い/\、長く事情尋ねを以て諭しおく。よく事情聞き取ってくれ。道のため一つに、それぞれ順序楽しんでる。余の外によう順序皆な因縁為す事分からん。因縁事情生まれ更わりまで、よう諭しおく。成る程と言えば、身上一つの理が治まれば、楽しみ。身上不足なって、楽しみありゃせん。因縁という、どうしょうこうしょう、成らんが因縁。成るまいと言うて成るが理。一つ身上身上事情心得ん事情である。一つの理、成るが因縁。身上不足なってタンノウはできん。できんタンノウは前生の因縁という。小人事情も一つ、親事情も一つ、という。この理を聞き分けてくれ。
 明治31年8月22日
 増田亀次郎、家内事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ心得ん事情尋ねる。今に以て道に心という治まり、日々今日の日。これまで成らん日もあって、身上不足。成らん処分かりゃせん。身上不足尋ねる。心という、いついつ思わんよう。又候と更々の理に持たんよう。内々の処どうなるという日を伝うて又候思う。余儀なく理、諭する理を聞き分け。成る成らん一つの理。この理又こうなれば、あれこれ案じ/\運んであろまい。これより一つ話し。今まで心一つの理、案じんよう。よく聞き分けてくれ/\。

 押して願い。
 さあさぁ尋ねる事情、又一つ理を諭しおく。案じて居ては、どうもならん。案じならん。案じから案じる。この順序よく聞き分け。この道あってこうなって、身上のこの理を思わんよう。順序為す理、一人じゃあろまい。世上の理を見て、因縁、タンノウ、この理を治めてくれにゃならん。
 明治31年8月22日
 岸田只八45才、縁組につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情のこの事情尋ねにゃなろうまい。尋ねば一つ諭しよ。余儀なく事情通り、十分と思う。これでは日々の処小人子供どうも一時と言うであろう。余儀なく事情である。一時事情分からんという事情尋ねる。順序の理として、早く思う。道と言う。理と言えば理と言う。運ぶ処、大抵聞き分け。治まりてある程思い、十分聞き分けて運んで理である。理の中に理がある。これだけ順序一時の処、良き処と言えど、一方真の理であろまい。明らか、それより順序運んでやれ/\。
 明治31年8月22日(陰暦7月6日)
 高知、部内高陽支教会事情につき願い(島村会長、青木茂、島村熊太郎願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は余儀なく事情であろ。余儀なく事情じゃが、これよう一つ成る成らんの事情という事情、先々の中に一つ不都合じゃというは、一寸の処分かりた処もあれば、分からん処もある。一つの理は台とも言う。事情順序それぞれと言う。成るだけの事情互い/\の事情、どうで一つの所、余儀なくの事情理なれば、治めようと言えど、まあ一つの心に当らずばできようまい。この順序はどうしてやれと言えん。でけた事情は一年で行かんなれば、又二年三年という。思てすれば治まるであろ。

 押して、分教会に引き受けて治めさして貰いまして宜しきや。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一時一人一所一戸も同じ道理。一つ事情、一所も国々もそれぞれも同じ事。これまでも難しいてなろまい。もうしっかりと心に澄んだ上の事情なら、暫くの処抱えてやらにゃなろまい。是非がなやいで。

 又押して、分教会の上からではなくして皆々の心を以て致しまして宜しきや。
 さあさぁ互い/\扶け合いと言うて、それぞれ日々諭する理、一軒というは、あちらも一人こちらも一人、一つどうする限りなくそれぞれ旬々の扶け合い、これ一つの理を寄せて運んでやれ。
 明治31年8月26日(陰暦7月10日)
 教長より別席順序願い。
 さあさぁ段々日々日が迫る。所々多くの中、どういう道の理に流る。追々の理、一つ段々急き立て/\たる。聞く処まち/\、一つの理治まり難ない。聞かず知らずの理はどうもならん。多分/\の理、順序知らしたる。これまで諭して追々分かり来る程に。順序難しいなるで。追々世上に聞き取る程難しいなる。十分改めるなら守護するで。人々理を治めておかにゃならん。誰それ日々席/\する処、聞きようの理取りようの理で間違うてならん。諭する理を書き取り、どれとこれと一時願い出る処、これまで筆取りの理は重々の理という。中に一つ諭しよう。これだけ取り直し、取り損いのないよう、日の中運び掛けたる。どういう理も一月二月三月、一つの順序容易に行かん。聞いて十分と理、一時の処、何がどう一時定めん、定められん。刻限順序以て、席に赤衣を着せて尋ねば、違わん違わん。世界聞く程、一時心得てくれにゃならん。
 明治31年8月26日
 夜、刻限。
 さあさぁ段々の事情、一つ替わり二つ替わり(して)、(別席の)順序(を)改め替え(てい)る。これまで(も)十分の理を説き諭し(て来たが)、(世界の事情から神の話を)聞くに聞かれぬ事情(も)ありたる。(振り返って)眺めてみれば何を(難しいことを)言う(と思うであろう)。(しかしかくして)年限(の道が)経ち来たる。(その間)一時の処にて(は神の理の)判然(とした処)の道とは言われん(道もあった)。(それ故)今改めて(振り返り)どれから見ても、(間違いのない)順序(を)心に治めてくれ。(そして別)席(の)順序の理も改めてくれ。(別席話には)第一(には)一つ始め掛けたる(元始まりの)話、(道始めて以来の)長らえての道すがら、(神一条で)運び来て(今日の道になった処の)順序、これで一つ(諭すよう)よく順序に諭しおこう。(別)席という、これまで伝えてもある。(真)実と聞いて(聞き分けて)一つの理(を治めるよう)。長々の(話の)理(には)聞き難くい理(もある)。(しかし)聞き難くい(という)理はどういう(ことを言われている)理(であるか)。聞き難くいという(こと)は(一つも諭していない)。これと/\(というように)当たり前の事(を)それ諭して居る。(その)中に(まだ)漏れ落ちあるようなもの(がある)。

 これまで身の内(の理)十柱の神(の理については)大抵皆諭しある。これまでの道が(心に感じて)はっとして(分かるよう)聞き処(を)聞いて、しっかり諭してくれ。これまで(の)道の処諭し(て)ある。(即ち)これと/\あちらも一つ、こちらも(一つ)寄せて、順序(正しく理を明らか)で取って(纏めてくれ)。これは言うまで(もなく)諭さにゃならん。(この道の)元というは些かなもの(である)。(しかし道が)年限の中に(伸びて来た理を)諭しよう。(別)席の事情(に)諭しよう。今日から諭しよう。前々(まいまえ)から諭しおいて(あるように)、これでどうであろう(と)、尋ねる処(を)書き取り書き抜き(して)事情願うまで(と諭しておこう)。(諭す)中に又一つ長い順序(の話もある)。悠っくり書き取れ/\。分からぬ処は尋ね返やし(てくれ)。これから(別席の)順序(の話を)始めてやろう。(別席話というのは)いついつまで同じ事(を諭すのが別)席という。(そして)年限待ちて楽しみ(の理となるのである)。(別席を運びおさづけを戴くために)多くの中遠き所(から)心を運ぶ処を聞き分けば、(別席というのは大きな理に)成る順序の理である(ことが分かるであろう)。(改めて別)席(話)を一つ話し掛ける。元々(の理は)言うまで(もなく)分かり(て)あろう。(それから教祖ひながたへと及ぶのであるが)改めて(その話の)中に一つの理を改め(て貰いたい処がある)。

 さあさぁ皆なこれまで(はそのことを)知らん(ことであった)。尋ね(なけ)にゃ知らん(ことである)。尋ねて知らん事(は)書き取り書き抜き(して諭すよう)。第一(別席話の)順序(の)中に、兄弟/\というは(教祖の)子供(秀司、こかんについてである)。この(二人の通った)一つの理(の)順序(を聞き分け)。長い間不自由さした事も、(助け一条の)年限の中(の)一つの理(として)、一時(しっかり理解を)持ってくれにゃならん。この一つの理(について話しよう)。(難儀の底に落ち切って)年限は十箇年や。十五年(も経った)という(頃に)は、多くの人も出(て)来る(ようになった)。頼り(になる人も)そこそこにある(ようになった)。古い/\年限というものは、何処にどうしょう彼処にどうしょう(としても)、どう(に)もならん処(であったことを)考えねばならん。(この理が)埋もれてある。

 若い神こかんという。十年間という。不自由/\難儀の中(の事を)どう話し(しようか)。(その頃の事をいえば)こうじゃ/\、何処へどうじゃ(ということになるが)、(後年人間的に)余儀なき事情(に)誘われた。一時の処は遁(のがれ)るには遁れられん事情であって(助けの台になったのである)。又一つ第一(秀司の事については)これは何処から話しようやら(いろいろの事があった)。結構に暮される(の)を、この道のため苦労艱難不自由艱難さした事もある。(二人のことについて)話(をすれば)順序長うなる。二人というものは(別席話で)、この(苦労艱難した)順序(を)改め(て取次ぐよう)。

 どういう指図も、聞きよう取りようで違う(ようになる)。(本席はその)年限(の間)存命で(二人とともに通って来たから)いつの事情には、どういう事が(あった)、どういう話しがあった(ということが明らかである)。皆(の者は)存命で居る(本席)から、今日も聞いて明日も聞き、(別)席の順序(話に)、一つ/\の事をそれぞれ筆の中に書き込んで(いくよう)。(秀司、こかんは)この道のため(に)有るものを無くして了い、奉納して了(しも)たのや。

 さあさぁ一つ点を打て/\。さあさぁ一つもうどうにもならん(日もあったで)。内々(に於いても)どう(して)も(教祖の思惑が悟れず)、日々の処に口説き/\(の)日を送り(た事もあった)。(その中の)どれだけ抉(こ)じた事(を云わずに)防いでもならん。むさくるしいむさくるしいと言いなり、これを埋(おぼ)って(は)ならん。(嘉永六年から)十年という理がある。この十年誰も寄り来る者ありゃせなんだ。用があれば来る、用がなければ来やせん。(思い出したように)あちら(から)ばらり/\(こちらからばらりと来る者は居たが)一日(として)用なくば来ん(という状態であった)。これ(という)だけの事もある。(しかし)席順序(では)ならん(中通った)処(の事も)諭さにゃならん。今に(道の姿を)見れば(皆んな)景(気)がよい。(しかしこの)中の十年(の)道すがら(は)諭すに諭せん(道であった)。(こんな道中は)順序(話として)書き取る事(が)できん(と思う道であった)。この道すがら(の事は本席は)存命で居るから、直ぐと聞くなら鮮やかなものや。

 さあ/\数々(多くの)これまで(の)席順序(を)改める事は、一月や二月三月でする事はできやせん。(しかし)あちら書き取りこちら書き取り、大半書き取り(して)、(それに基づいて)話してくれ。いよいよ、一つの順席改めたら、(別席話は)しっかりしたものや。綺麗なるものである。合点が行かねば尋ね返やせ。(本席が教祖から)聞いて居るからしっかり聞くがよい。さあさぁ(その当時)通りた道の人が居る程に。(そうで)あれば(今までは)人間心(の取次)であった。(人間心ではぢばの)所(の理が明らかに)成る(か)成らん(か)、よう聞き分けてくれ。

 さあさぁそうであり(た)/\、そうであった/\/\。ふうん/\そうであり(た)/\、なあ、話し掛け(る)/\、これこれ取り混ぜ/\(て)、どんな話し(を)するやら知らん。おうおぅ夜々、あれこれなあ(と仕事をして過ごしたが)(もう)何時(なんどき)(になったのか)。余程(夜も更けた)なあ、もう鶏が鳴く(というような日が続いた)。(秀司)「あれ(夜明け)かいなあ、それぞれ夜前(やぜん)もなあ、今夜もなあ(遅くなった)。もう寝(やす)もうやないか/\。明日日(あすにち)も何人寄って(来るだろう)か、その時の人を数えてみよ/\」。(道の発展の)台(に)は一つ/\(こした事があるのである)。それに準じて(通ってくれ)。いよいよどうであった(と思い出してくれ)。その時(の事を更に話すれば)順序(話をして)未だ起きて(居)る。(こかん)「(こうして)神様の話して居や(いつまでも時が経つ)。兄さん、あんたの事は(よく分かる)。(そう)言うて(も)明日の日もある。兄さん/\、あちらい行って寝んだらよい」。(秀司)「ひあい、そうなら/\(寝もうか)」。(こかん)「兄さんもう寝も/\」。(秀司)「(お前も早く)寝め/\」。

 さあこんな事は誰でも知らんで。あの中(の)寒さも知らず(難儀の道中を通った)。(それからの)年限数えば(元治元年から)三十五年(になる)。(本席は)起きても寝ても(そのことを思って通って来た)。今日の日になって(人は云うかも知れぬ)。人間も出世する(ものだ)。(あれは)大工であったでないか(と)。(それからの)年限は余程経つ。(今では)あれ(は)み(内)の人であったと、世界は順序(話に)言うであろ。(秀司)「先はこう成るで(と)、神様はこう言やはるけれど、先は案じるで。お前(は)どう思うで」。(と秀司)先生(が)案じ(たような道であった)。(秀司)「お前の処(については)、日々案じて居る(から)、案じて居ん(ように)」(とか)。秀司「ようこそなあ(ついて来てくれた)」と言うた日々(もあった)。ふん/\/\。


 さあさぁそうじゃなあ(こんな事もあった)。(秀司)「これだけ仕事(をして)くれたら(棟上げは)いつかなあ」。(伊蔵)「この月、月中にやります」。(秀司)「棟上げとなったらどうしょう(か)なあ」。(伊蔵)「どうなりとできます」。(秀司)「それじゃ棟上げせい棟上げせい」。これが(つとめ場所の普請の)始まり(である)。棟上げしたらどんな道がついて来る(かも分からない)で(と)。神が言い聞かし(たが)、(それが)どんな事(と)も思わず道を通り棟上げした。これでよい/\。神が入り込んで居るから、按配よう成って来るで(と信じて事を進めたのである)。(ところが)これは大豆越(まめこし)忠七(が棟上げ祝いの招待をした時)、大工に道で(こういう所あればと)言いつけて、人数神殿の前を通れば、拝して通れ(と教えられた)。(途中大和神社の前を通ったので)これで結構(な事)や(ないか)。なむ天理王命/\(と)唱え、太鼓叩いてつとめをし(た)。(これが問題となって調べを受ける事になったが)、(頼りとする山沢良助は)他に(外出して)居て、一人の家守(やもり)に事が成らず、門を閉めて了い、何構わん。皆入れ/\(という事になった)。三日留め置かれ、万々所の役人に掛け合うて知らし(するやら)、どうなっと詫して(やっと許して貰った)。それより道の順序、廃(すた)って了うた。その暮になって(誰も寄り付かぬようになった屋敷で、本席は家に)往(い)なずと(御用をした)。存命の者(に)尋ねば分かる。(それを知らず、人間心を)混り/\(させ)、人間心(に事を)を変えて、曖昧(にものである。そんな事があったのだろうか)とな(言って居る)。もう(当時の)道の知らん事(で)はどうもならん。

 さあさぁ一寸一つ話しよう。よう聞き取ってくれ。(教祖が)この道付けようとて、心に掛けて、子供まで(も助けの台にして)、こうしてなあと、人を助ける心になって(通ってくれと道を進められた)。そこえ/\(道がつき始めてから)それから余程年限(が経つ)。子供(が)あちらから一人、こちらから一人(と寄り集うようになって来た)。(それまでは)大抵(な事)でなかった。(これから先この道は)どうなると思う。満足して(勇んで通りて)くれ。又、ならぬ(処は)心一つタンノウ(で治めてくれ)。一つ順序と諭しおこう。

  二度目。
 うんうんさあさぁ、話し掛ける/\。さあどういう事を話し掛ける。この道という、十分楽しまして/\、十分楽しました。一つ話し、十分に聞いてくれという事も、話し聞いてくれ。これまで一寸刻限、一つの理指図、一つの理、さあさぁ押され/\挟まれ、鈍な事して了た。これから/\というもの、道の理は心にあっても、心に働かにゃ、ないも同じ事。心にないというも同じ事。これだけ夜深、あれこれの指図、そのま何ぼうあっても、一寸に調べられぬ。ぼつぼつ調ぶれば、これまでの道が違うか違わんか指図という。陰に廻る指図ある。直ぐの指図は直ぐに分かる。勝手悪い指図どうもならん。この道筋という年限(を)数え(てみよ)。(もう)何箇年(も経った処)の道という。来る者には来んなと言わん、来ぬ者には来いとは言わん。(ということは)いついつ(もの)順序にも諭し(て)ある。この一つの順序(が)難しい。

 教祖というは女であった/\。学を学んだ者でない。この屋敷、人間始めた真実(の理を)一つ胸に治めて、この(道始めた)一つ順序(がある)。今という、へばり付き、どちらこちら草生え、そんな時誠一つもなかった。来いと言うても、今日/\というように、十分時々神の言う事聞いて来れば、その時貰い受け、夫婦貰い受け、荷物持って屋敷へ伏せ込んだ一つの理、何と思うか。道の心が違う、心が違う。親子存命掛かりから伏せ込んだ理何処にあるか。分からんか。違いないから、誰にどうもこうも、十分に言われた。真実心に凭れて居て、世界の者、金を以て雇い込んだ者でなし、心一つ伏せ込んだ。いつになっても動く事なし。万事の処は話し掛ける。この順序本席を戴く諭すには、元という理を諭してくれ。雇い入れた者やない。お前どうせいこうせい言えん。今日世界から見ても、順序の理である。一つの席であるで。

 さあさぁよう聞き分け。何かどうせにゃならん。これまで段々付かん。段々してもそのまゝ順序通り来た。これからというものは、万事皆な一手一つの心。案じる事は要らん。世上は余程一つあちらこちら運べてある。暫く日によって、何とも分からん。この道さえ、心一つの理しっかりあれば、何も案じる事要らん。案じる事を待ち兼ねて居ると思え。

 さあさぁ取り混ぜ話し、あちらも合わせ/\、分からん処は席に尋ね、一つの処は席に尋ねば分かる。夜深、夜にも尋ねる台を、拵えてやる。大事/\取り次ぎ万事聞いて取り次ぎ、一つ世上代わり、教祖代理と世上あったは、大いの違いなきように一つ諭しおこう。
 明治31年8月29日朝
 山名分教会へ本部員出張につき心得までに願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる処/\、順序の理、十分許したる。道の上から所に後々あらあらの理なければならん。我が事我がでに言えるものでない。できるものでない。それぞれの中の理から始め掛け。万事運んで所に一寸戻る。直ぐ帰る。これまで道すがら、心の定まるまで。身上あちらこちらに事情身上あって道という。身上あって楽しみ、楽しみあって道という。名々満足、役々の人も満足、いかなる道理もこれから皆な治まるであろう。

 押して、前に一名出張の事御許し頂きたる処、喜多治郎吉外に一名と二名の願い。
 さあさぁ尋ねる事情、自分の事は自分に行きゃせん。多くの事情、名々話しされるものやない。一名じゃない、二名。いかな事も穏やかという。

 二名御許し下されますや。
 さあさぁ二名だけ/\、許しおこう/\。
 明治31年8月29日
 日本橋分教会長中台勘蔵辞職届を差し出せしにつき、都合治め方の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあまあ十分と言えば十分、皆々寄り合うて楽しみ治まりない。治まらん。皆思い違いである。この理今日に又沸かす/\事情、それより今日の日という。皆心惣々して治め方。日々事情一つの理、これより始まったもの。今日は一寸に行こまい。思い違いが楽しみ処でない。日々治まり難くい順序の理、誰がどう、人間心でできた理でない。重々の理。人間は皆な神の子供、心の治まり、台いかな理も成る程治め方第一である。

 増野正兵衞、出張御許しの願い。
 さあさぁまあいずれ/\道理という理治めてくれ/\。
 明治31年8月29日
 増野正兵衞、胸下力なく夜咳につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、一人掛かれば一つ万事道理が掛かる。人間順序、あらあら事情治めたる。一寸話、長いかなあ/\一人の心に一つ事情尋ねる。順序時々伝えたる。取り忘れたる理運んでくれ。身上案じる事はない。何よの事も尋ねにゃならん。これは放っておき心は要らん。話し通り、違うた事は、今日の日この順序の理、成る程の理治めてくれにゃならん。
 明治31年8月頃
 田中由平44才、願い(河内国若口郡八尾中野村)。
 さあさぁ身の事情尋ねる/\処、さあさぁ事情尋ねる。どれだけ思やん何程の理を聞く。身上鮮やか治まらん。よう事情聞け。前々分からん。前々の事は分かり難ないなれど、人間生まれ更わり、世界にどういう理、どういう事情世界に映してある。この心をさし、第一身上治まるまい。前々の理、世上を見て、前々のサンゲ。又一つこれだけ事情運べども尽せども、これだけ日々という理は、更々持たずして、人間一つの親あり子あり、子は可愛。理である。人間救けにゃなろうまい。難儀さそう不自由さそう理はない。一つ世界を見て心を治め。堅く事情治め。堅く事情こうという理を持ってくれるよう。内々治めてくれるよう。案じてどうもならん。ぱったりどうなろう、どうなろう、この理を治めてくれるよう。




(私論.私見)