明治31年6月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治31年6月分お指図」を確認する。


 (6月)
 明治31年6月2日
 永尾楢次郎腹痛につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上という。身上に掛かれば皆んな事情、身上に掛かるというはよう聞き分け。一度やない、二度やない、三度五度まで指図という。何でも彼でもせにゃならん。遠い所から、一度さしづ貰たら、と言うて出て来る。それから名々心治め。この道というはなか/\難しい道である。難しい、どうも難しい。何も難しい事やない。このくらい楽な事は無いなれど、皆心が難しいのや。西へ行こうと東へ行こうと、南へ行こうと北へ行こうと、自由自在。さあ/\諭し掛ける。ほんの掛かりの話治めば、通りよい事情から治めてよう聞き分け。あちらから見てもこちらから見ても成る程、という理より治まる理はない。成る程の理聞き分け。これまで度々の理諭したる。実という/\、澄んだ心/\は曇りない、曇りないのが実と言う。何かの処年限は余程の年限限りの処、長らえての年限と思う。年限は二代目の年限となりたる。何十年という。これから諭するによって、皆な諭さにゃならん。身に事情、はっきりと諭す。身上々々大抵分かる。よう聞き分け。遠い所からそれぞれ集まりて来る中に、万事多い事情、あちら治まりこちら治まりすれば、心という理、あらあら治まるようなれど、一寸身上堪えられん。名々心折り/\心ほっと事情、いついつかと言うは、そうやない。時々事情、あちら向いてるともこちら向いてるとも、分からんような心ではならん。これ、嗜んでくれ。これよう聞き分けて、成る程というは、身上直ぐと治まる。暫く名々こういう事と、名々心でこれだけ聞かして貰た、成る程、と、内々親々の中、あちらこちら安心聞かしてくれ。これで一つ又一寸話し掛ける。前々一寸話したる。難しい/\。仮名な処から事情、この事情から話し、何時どういう事情あるとも、諭すとも分からん。重い軽い分からいではならん。前々諭したる、一時諭したる。重い軽い砕いて話しすれば中々長い。重い軽いは第一理である。一寸話し。今一時という。そんなら名々どうしようと事でけん。又刻限諭した処が、出越したる処、こういう事というは、心に掛かる。どうでもこうでも均らして了う。人間心これまで神の自由知らず、まあ忘れて了たような理の世界道理で通りた年限、このほこり何ぼとも分からん。そこでほこり払う。よう聞き分け。あちらこちら十分掃き掃除、埃り去って了たら、後々指図一つで治めるという。これ一寸指図しておこう。
 明治31年6月3日
 先般梅谷たね、永尾お指図より本部員会議の上農行衆なり日々本部で勤める青年に、月々一度宛御話する事、本部長の御許しに相成りしにつき、神様の御許し頂きたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁいかな事情、いかな事情も尋ねにゃ分からん。さあさぁ皆んなこれ多分の者、連れ戻りたる処、何かなしの日々の処では、とんとどうもならん。幼少の時から万事事情、日々治めすれば、日々治め来る。あらあら飛びさがした理は集め来た道理、世界又順序、一寸固まり掛け。実際固まりが一人万人の同じ心という。これ鏡屋敷という。これまでとんとどうもならん。人に粗相あってもそのまゝ置いておく。聞かん者はどうもならん。万事人間心ばかりで、たゞ天理王命と言う事ばかり、結構分かり、どういう理から集まりたる。世界の理、物が多分有る者も無き者も同じような事ではならん。よう聞き分け。これから先年限は、長いと言えば長い、数えて見れば短い。よう聞き分け。何かの事、人が知らんと思たて、知らん者はない。夜も昼も皆な映りてある。これ第一の理。これからどうでもだんないというような事ではならん。それでは育てようと思たて育てられん。そこでほんの義理や体裁を以て治めては何にもならぬ。十分治めようと思えば名々心次第。何でも彼でも心尽さにゃならん。心尽せば固まりて来る。少々では固める事でけん。元々台という、台なしに働いてはならん。よう聞き分け。蕾の花を生けたら一先ず見られる。なれど、日柄経てばほかして了う。これ皆んなの中、これ話の台という。よう聞き分け。月々一度の心の改め合い、話のし合い。心は随分下から行て、人の事してやるというはこれが台。放っておいても人がするというては、年限経っても同じ事。これ話しておく。尋ねる事情は、十分聞き取って十分受け取る。

 
押して、農行の方宮森与三郎、山沢為造両人取り締まる事願い。
 さあさぁまあ大抵/\、年限通り来たる。その時時分、日々組み上げたようなもの何時でもその場へ持って来たら道具が揃たる。皆んなの下から積み重ねたる。そこで何処へ出たて粗相はない。これ台として伝えにゃならん。又、一寸一つ話し、どうでもこうでも、これまで二三度諭したけれど、あらあらは分かりある。なれど、人々替わりて、日々席順序一つ、何度諭したる。一寸こうして席のもの、十人なら十人、所の名言うて尋ねるまで、場所決め一々尋ねるまで身の備えこれ第一。中程でどうせいこうせいと言うては、続いた席の理千切れ/\の理渡すようなもの。これする者ある。忘れて千切れ/\の理渡してはならん。遠い所からさづけ受け取りに来るのに、千切れ/\の理渡してはならん。言葉僅かよう聞き分け。中程はあと思たら、一つ理聞き取るのは、言葉分からん。先はどうやったやら、中はどうやったやら分からんようではならん。そら筆を取りて渡してある。なれど、息継ぐようなもの。これ日々や。所尋ねるまで。身に一つの備え。横向いてはならん。尋ね掛けたらどうする事要らんよう、十のものなら十ながら、外へ散らんよう。三名取次、三名ながら並んで居ては取次やない。三名許したるは不都合なきよう、千切れ/\渡すは一人でよいもの。そこで三名許したる。三名の心は一人の心を働かしてくれにゃならん。
 明治31年6月7日
 大浦伝七長男武治郎17才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ内々に事情なあ、どうも心得んと思うやろ。さあさあ長い間であろ/\。さあさぁこれまでどんな道通りた事であろ/\。後々の事情年限数えて見れば、年限内々どういう事であったと言うやろ。内々若き事情に一つ事情どうも心得んと思う。身上事情あれば何たると思う。何したんという処、通りたであろ。一つまあまぁ通りて来た年限処から、一つ一寸事情あろ。又一つ内々身の障り、何が違うという、日々であろ。よう聞き分け。皆んなそれぞれ先々因縁諭す。因縁諭せば、又内々知らず間の事情調べて、一つ事情成る程と事情治まれば、又身上治まる。よう聞き分け。内々事情諭す事情から思わにゃならん。これよく聞き分けてくれ。
 明治31年6月9日
 山沢サヨ11才、身上願い(本部事情少々こもりあり)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人事情いかな事情と思う/\。さあさぁまあこれ毎夜毎夜話し、前々諭したる。身上々々切なみ障り、立ち寄って救けてやらにゃならん、救けにゃならん。掛かり合いなら直ぐと見える。この事情何と思てる。指図こうなったどうなった、皆んな一つ理、皆んな分からん理。又さしづこうあれば守らにゃならん。皆な掛かる一つ理、身上から引き出し、今日の一つ理皆んな流れを汲んで結構という。よう聞き分け。この理諭しおく。身上は案じる事要らん。なれど、救けてやらにゃならん、救けにゃならん。十のものなら一つ理運んでなくば、治まったと言う事出けん。治まりて安心又楽しみ。どういう事というような理では、澄み切る事と言わん。均らして了たと言えん。これよく聞き分け。
 明治31年6月9日
 永尾楢次郎、身上につき前々事情申し上げ願い。
 さあさぁ段々の事情一つ理を添える。一つ万事事情よく聞き分け。心に治めて事情、身上に堪えられん事情から定めた理は、将来は外す事出けようまい。外す事でけん。一時身上どうも切なみ、ようよぅ一つ自由一つ理、これ聞き分けて将来治めるなら、これより先聞き分け。どんな事した、どういう事であったと、サンゲという。無理な事言わん。心だけは直ぐに受け取るで/\。

 押して、身上九分九厘まで救けて貰い、なれど、もう少しすっきりしませんから、尚精神定めにゃならん処あるよう心得ますから、これより兄弟の中睦じく致してと願い。
 さあさぁまあ尋ねる話という。尋ねる理というはようよぅ初め、この尋ねる理はようよぅの初め。この事情というは、中々一寸話しする事長い/\があらあら事情事情、十のものなら一つで分かる/\。尋ねるというは、皆んな一つ節という事なくば尋ねやせん。長らえて中、それぞれ兄弟、一時日々によってどうも堪えるに堪えられん事情、この理は何処からの理という。この理は諭の中にある、伝える中にある。ほんの世界の道理だけ以てこれまでという/\。これではならん。こんな事からこういう事になる。不思議と思う。よう聞き分け。年限長らく一つ理という。ようよぅ理という事情は、刻限毎度指図伝えたる。なれどどうもならん。諭し通り、さあ一二三この理指図通り治まれば、何も言う事ない。これまで何もならん事情通りて来たわいなあ。これより裏表/\。これから始め掛けた中聞いて居る。この事情風の便りで分からん。そこでわい/\すれば、どうもならん。皆な見遁し。諭し理は深い理諭し、ようよぅよう聞き分けにゃならんで。

 さあさぁさぁあちらからもこちらからも、そら出る、そら来る。賑やかしい成って来た。古き年限経てば十年一昔一代という。この中に一つ籠りある。中々深い連れ通りたる理分からん。そこで皆心である。一寸間に合えばよい/\。人間心。この道人間心で出けたのやない。中々の道/\、これから聞き分け。話諭す理は数数ある。なれど、後や先で、分からん/\。風の便りでは理の合わせでけん。一寸諭し掛けたるこの理治め。後々何時どういう事諭すとも分からん。一時兄弟これ一つ諭したる理なれど、心合わねばどうもならん。夫婦でもどうもならん。親子兄弟でも、合わんというはどうもならん。二人の中でも、夫婦の中でもどうもならん。そこで仲好くというは棟を隔てたかて、心から仲好く治まる。一遍隔て、この結んだる理、仲好くなければならん。これ聞き分けてくれ。
 明治31年6月11日
 日々信徒より御供え致します賽銭の処、これまで親様へ御尋ね申し上げずして若い者手伝って開いて居りましたが、これは本部員立ち並んで共に開かして貰ろたら宜し御座りますや、これまで通り若き者手伝うて貰ろて開いても宜し御座りますや伺い。
 さあさぁ尋ねる/\事情/\、さあさぁどういう事も、こういう事も皆一つ、前々事情以て尋ねる。尋ねるならば指図という。指図の理を以てすれば、神の理からすれば、何処に一つどうこうという理はナい。又むさくろしい理聞こえん聞こえん。指図理は違わん。指図理は違わんなれど、これまで善き事分からん事ばかりであって、今までどうもならん。これから尋ねる。一つ/\諭す。諭したら諭の理を守ればこれ道である。又変わりた事あろうまい。変わりた事あろまいが、なれど取りようで変わる。これ皆んな又変わらんよう違わんよう、これ台という。又鏡屋敷と諭したる。鏡屋敷に妬みありては、いついつうっとしいてならん。これ聞き分け。初め掛かりという、初め掛かりは皆な一つの理、一つの心の理であって、世上どんな事情もあり、どうなりこうなりそこえ/\治まりてありゃこそ連れて通り、もうあろうか/\、段々覆やし混ぜ返やし、人間心より神の理を欠きたる処から、安心治まり難くい。よう聞き分け。日々与ゑ、月一度、一つの心という。あらあらの者皆んな中に、高い低き事情、取次、それ役員と言うやろ。これ楽しみ施さにゃならん。施さにゃならんというは、与えるという。そうやない。日々心に楽しみ、月にこれだけと言う。これだけ結構与ゑと言うたら、神の理よう聞き分け。子供何も彼もではとんとどうもならん。そこで集まりて居るだけ。そこで役々という。居ん者はどうもならん。居やん間は前に居た、又帰りて居た何名何人、きいしり立ち会うてとそらいかん。そこで内に居る者だけ。外へ出る者どうもならん。日々取り次ぎして居る。役々あちらこちら理を治め。ほんにこれでと楽しみ、これだけ堅く理を集め、これまで早く/\と諭したる。又日々の処書き出しどうやろうこうやろう。集まる理は一寸行こまい。なれど、取り運ぶ理、日々替わり/\という。替わり/\順序理という。実の心、互い/\早い/\、又今日明日/\、これまですっきり均らして了た、という指図ある。思やんしてみよ。すっきり均らして了た、取り消して了たという、すっきりした指図あろうが。

 さあさぁそれは/\その通り、誰に分けてやらにゃならん。そこは日々居る、それ日に/\扱う処生きに行く。生きた与ゑはいつまでも残り置いて、その理が増す、理が栄える。なれど、蹴って了てはならん。人の種腐らしてはならん。何ぼ高いとう思うたて、生きに行く事は、せにゃならん。腐らして了たら、物買わらせん。生きに行く与ゑあれば、段々の芽が回ある。段々栄える。これ皆んなの理に諭してくれにゃならん。

 月々の祭式並びにおつとめかぐら及び鳴物順番を以て勤めさして貰うよう本部長より決め下されしに付申し上げ願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあさぁ尋ねる事情に、前々の事情以て決まりという、治まりという、まああちらこちら決まり付いたる理という。それぞれ何名何人事情である。中の事情、替わり/\、何名何人言うたて、その時によって代わりという。これだけ代わりという。これだけしっかり聞き分けておかにゃならん。

 教祖の処、月次祭前後三日参拝人に不都合なきよう本部員替わり合うて詰める事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ尋ねば一つ事情も諭しおこう。(教祖)存命という/\。一つ存命ならそこえ/\(存命同様に仕えるの)は日々(の事)である。又日々の(心すべき)処である。日々の処代わり(当番)という。替わり番として日々側へ(仕える)という。尋ねる処は代わり(合い)という。聞き違いないよう(思案してくれ)。存命(の時)より貰い受け、じっとして(居る者が)居る。この事情(は)追々(理が)集まる(であろう)。今一時(は)日に/\月番して居る。又、守してる。これは、ほんの代わりという理で(ある)。今の処では替わり番という。そこで年の取れた女という。年の取れた女という。これは一人では事が欠ける。そこで二人という。時によって三人許し(て)おく。当分の処替わり番として許しおこう。

 押して、右の事情申し上げようとして居る処へ。
 さあさぁ十分に尋ね返やすがよい。又聞き違いありてはならん。尋ね返やせ/\。日々(の)給仕という。ほんの代わり(という)。代わりというは、よんどころない事情(で)勤めてる。よう聞き分け。一人では事が欠ける、どんならん。そこで年取れた長らえての順序(の者を)二名三名、これ側に居(ら)ねば、どういう者(が)入って来たかて(どうもならん)。そら(年若い者でも)こうどうと言うて注意すれば、差し構えない。人が足らん(という)。一人(では)何処らへ行たやら、誰も居やせん/\(という時がある)。(それでは)何も分からん(ことになる)。よう聞き分け。夜分という、夜深という。そこえ/\(の時間になれば)、もう寝もうというは、寝んだらよい。随分賑やか(に)という。涼しくという。存命(当時に)話し合うて(い)る(ように)、用(を)せにゃならん。日が暮れたらそこに居いでもよい、というような事ではならん。存命中(でも)、夜分寝もう、もう寝も(う)という。一人では勤まらん。二人という、又三人という。すれば、話し合うて(してい)るも同じ事(である)。知らん者(が)来たて話し(ができる)。ようよぅ(勤めていても)誰も居いでは仕様ない。これだけ(は)勤めにゃならん。又月々月次祭(の本部員当番の件は)、こちらからどうしょう、こうしょう(とはいわん)。それは機嫌(かい)にしてくれるがよい。
 明治31年6月12日
 増野正兵衞、腹痛少し又小人おとも身上何処となく悪く一寸歯の障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ小人という、さあさぁ小人どういう事である。身に一つ事情あれば、一時事情、小人事情、よく事情聞き分けにゃ分かり難ない。皆んな一つの身の障り、身の障り、尋ねる事情には皆諭しある。どういう諭なら、人(にん)々(の)諭(に)は皆な一つの事情/\(があり)、前(の指図)から始め掛けたる(諭しがある)。あちらへ障り、こちらへ障り(して伺いをした時)、一時(の)事情(を)以て改め変えたる事情(を)、よう聞き分け。どうであろうと思う。指図から改め。身上どうであった。案じにゃならん処から尋ねる。指図一つ鮮やかなら、何に就ても鮮やか。あちら小人こちら小人、万事小人身の障りなら、助けて貰わにゃならんが一つの理。又皆の中から助けにゃならんが一つの理、こりゃ持ち合いよう聞き分け。身の障り何でも彼でも助けからにゃならん助けにゃならんが、皆んなの理、これより理がない。互い助け合いは、理に治めて居る。指図から万事改め。これまでどうもならん。通りた道取り返やす事でけん。そこで刻限諭したる。ついぞ/\皆んな精神集めて、ほんの一日送り、そこであちら障りこちら障りならんから、一つ改めて始め掛け。皆んな心より心一つにせにゃならん。又成らにゃなろまい。よう聞き分け。これより取次事情一つ事情いつまで同じ事。又指図これという治める。ならん身の障りでも一時に治まる。(聞き分けできれば)一度に治まるというは障り(という)。いつまで(も聞き入れできぬ)というは身の悩み(となる)。そこで日々諭し日々取り次ぎ今日明日という運んでくれ。十のものなら九つまで運んで、後一つ残りては一つほこり又濁り、これ仕切りてこうせにゃならん。これ定めて日々取り扱い事情、事情は名々それぞれ出越した処どうもならん。名々事情として通れん。日々これどうもならん。よう聞き分け。何名何人今日明日、又直ぐ事情治めるなら指図通り、澄み切って/\又ほこりあろまい。神はほこりは嫌い。すっきり澄み切らにゃならん/\。人間心から見て曇り一寸あれば、底まで濁ったるというも同じ事。小人身上案じる事要らん。よう聞き分け。皆んな助けてやらにゃならん、助けからにゃならん。これが抱き合い指図以て誰これ道。このぢば澄んで居れば、指図いかんとこら言えようまい。これよう聞き分け。

 押して、日々あたゑ開きの事につき願い。
 さあさぁ尋ねるやろ/\。そういう処尋ねにゃならん。そこで尋ねるからきっしり指図する。指図するから違わんよう、詳しい筆に記してくれ。月々の処同じ処、又事情遠く所から役員という。両方掛けて居れば日々詰員と言えん。理は同じ事であれど、日々働き両方内も外もでけやせん。そこでこれまで届いてある。又詰所事務所というは同じ理。よう聞き分け。たゞ中の理にして、あちらへこちらへ、掛け隔てならん。よう皆んな立ち並んですれば明らかなもの。そこで尋ねるまでの理ある。日々働き事情何から/\と言う。それは名々に与えてやれ。中にと言うてすれば、中に与えてやれ。これですっきり分かる。

 押して。
 それは働き与えゑ。よう聞き分け。働きにあたゑ、おらそういう働きして居ん。これどうもならん。あちらへこちらへ立ち並んですれば明らか。これより明らかはない。この事情というは、名々でほこり拵えて、名々にすればどうもならん。これより明らか。日々それぞれ何人出て来るやら知れん。そこで取り扱い心という。どうしてくれこうしてくれ、これはない。皆んな出て来るも、取り扱いも心。心というは、日々順序別席又本席、これも何人あろうが幾人あろうが、今日明日これ台の理。これさえ心に持って事情すれば、何にも心に事情ない。言う事はない。

 押して。
 さあさぁそれはもう前々より伝えたる。内もでけりゃ、外もでける。そうはいかん。同じよう行こうまい。内にあるか外にあるか、与えゑあるのや。これより綺麗な指図しようがない。
 明治31年6月12日
 寺田半兵衞59才、手足自由ならず口きかんにつき身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあ身上に心得ん事情、さあさぁ尋ねる事情は一寸余程事情、まあ大層と言えば、案じるであろう/\。なれど、一寸見れば大層に言う。どういう事で、こういう事になったやろう、皆思う。身上不思議やなあ/\、何かどうどこうど道という。これからと言えば、身上/\心得ん思う処、一寸身上余程大層。一時どうとはない。尋ねる事情の諭には、これまで事情諭してあろう/\。内々もどうなり事情こうなり、事情やれやれと思う処、日々の処まあ/\眺めて見れば/\、思い/\の日を取ってる。これ諭し難くい/\。なれど、諭さにゃならん。細々道、今日という日あろまい/\。なれど、内々には前々からいろいろ道ありて、頼り/\の道外れ、頼り/\の道外れ、名々心に治め難くい。それぞれ尋ね合い運び合いの中どういうものであろと、名々心鎮めて掛かる。この事情堪えられん。一時怖わいようなもの。どうなろうと言うなれど、諭しおこう。どうでもこうでも遅いか早いか道。同じ十本の指でも、早い遅いが道という。これ聞き分け。

 押して、本部より誰か一名行く事願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、心だけは皆な運んでやらにゃならん。又、行って事情諭してくれにゃならん。
 明治31年6月13日
 午後3時、増井りん夢につき伺い(教会所の台所の中へ屋根を突き貫いて小石が降る夢なり)。
 小石が降るという夢は、小石というものは、段々大きに成る。大きい成れば岩や。岩程堅いものはない。えい夢や。目出度い夢や。段々と大きに成るのやで。小石というものは細かいものや。今の教会は小さいものや。細こい小石は教会の役員一同、さづけ人衆一同、潔う降るというのは、一同に日々の働き潔う潔う/\。楽しみやで/\/\。
 明治31年6月17日
 諸井政一、身上につき国三郎より願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情いかな事情尋ねる処、万事事情というは、前前事情から諭したる処、その事情はそれと一つ理、よう聞き分けにゃ分かり難ない。よう年限の道理から数えてみよ。何箇年数えてみよ。神の道は元よりあろうなれど、一代始め掛けたる、作り掛けたる処、年限数えてみよ。遠く所まあ始め掛けた。今というは西へ向こうと、東へ向こうと、まゝ。この理よう聞き分け。たあたこれ教の理一つ理一つ、一つ理から万事事情、一つの道理から始まり/\、中に道理ありて治まらん。その道理一つから治め。よう聞き分け出け難ない処、一つ始め掛け、一つ始まりてありゃこそ今日の日という。外へ心散らさんよう。小人/\珍しい理あろ。珍しい事から授けたる。どの子も可愛は親の子。ぢば一つから治めた/\。二つはならん/\。一先ずは一二三まで行く事でける。なれど、その外越せん。この理諭したら皆心に浮かむ。一つ子供身上悩む。あちらこちら掛かる。元何年以前定めた理は、将来そら定めて居る。なれど、あちらの風こちらの風に迷わんよう。将来事情定め。小人たる理思い、障る理思い、事情定め。万事道理諭す。この理は将来末代の理である程に。
 明治31年6月17日
 毎年暑中休暇陰暦7月26日まで前五十日間毎年の定めに致したく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ遠く所、さあさぁ遠く所/\、事情時々一つ理、事情以て一時諭する処、一時尋ねる。諭す事情は始め掛け。その前はこうという事情、将来一つ理と定めおこう。
 明治31年6月18日
 朝、おさづけの後にて。
 さあさぁ一寸事情によって話しよう。万事刻限事情諭そう。夜深皆な揃うて尋ね出るがよい。
 明治31年6月18日
 夜、今朝おさづけの後にて、夜深に尋ね出よ、と仰せ下されしにつき願い。
 さあさぁさぁ事情/\、願い通りの事情/\、さあさぁ事情は刻限指図、刻限と言うて、毎夜/\刻限事情もあり、聞く刻限中に、どういう事もこういう事も知らしおいたる。数々中にあって、一寸調べる事出けん。調べる事数々の中でどうも難しい事であろう。刻限に出てある。年限の内/\数々の中や。どういう者もこういう者も、事情はこれまでどんな事も皆ないろいろ通りた事だけは分かる。通りた事分からねば、先はいつの刻限に出るやら知れん。どうでもこうでも日限という。及ぼして了う。そんな出けるかと思う年限通り来た。今日の日どんな事もこんな事も知らしたる。実しか残らせん。実は強いなれど、強い者弱い、弱い者強い。こら余儀なくであろう。これまで通りた事、分かる日が来たら分からにゃならん。これまでという年限及んだる事、取り返やすに取り返やす事できようまい。これからどういう事言うたとて運んだとて、取り返やす事できん。これまでどうなろうと思うたやろ。どうでもこうでも及ぼす。これから、弱い者強い、強い者弱い。万事話しおく。さあさぁまあまぁいつの事のように思て居る/\。もう近々及んだる。今の事皆の心の理よく治めてくれ。残りた理は将来末代の理と掛からにゃならん。年限という、年限はもう僅か/\。一寸話し掛けたらあんな事と思うなれど、年限余程迫り来た。あちらこちら一寸話し聞いた。これまでと話しころりと変わりた。一寸出て来ればどういう事であろう。うたてな者出て来た。これからころりと変わる中に、心/\う理皆んなそもそもでは寄せる事出けん。俺が力で寄せて来たと思てはならん。あんな者から日々運ぶ。世界道理から寄る。寄りゃこそ、これまで連れて通りて来た。なれど、心そもそもでは、どれだけどうしてやろこうしてやろと言うたて、どうもならん/\。よう聞き分け。これから高き低きの理はない。高き低きの理を持たず、寄り合うて居る者、実々一つの心改めてくれるなら、これからと言う。いついつ事情に諭したる。高き低きで諭しできなんだ。あちらの理こちらの理、この理でどうもならん。どんな事ありたて諭した通り、これより楽しみの道はあらせん。

 一寸してから。
 さあさぁ刻限/\、諭したら将来は治め、道理は引き均らし、残る理を集めてくれねばならん。それより指図/\守るが理、日々運んで居れば守るが理。あんな事と思うは、日々尽す中に、九つ守りて十とは言えん。十の理に一つ欠けばどうもならん。そこで毎夜/\諭しおく。一時諭し置くは改めた一つ理/\。隔てありては当然及ばん/\。隔てありてはならん。隔てられる隔てる。受け取る事もでけん/\。

 さあさぁ運び方/\、日々取り次ぎ/\、取り次ぎ中/\、取り次ぎ中に、日々の席順序さづけ一条、事情これまでどうもならん。事情遙々道運び、遠く出て来る。一時運び方渡す理によって、あちら落としこちら落とし取り次いではならん。これ聞いて置かにゃならん。順々道見えた。よう聞き分け。さづけ順序難しいなった/\。何も難しいないのや。難しいするのや。難しい事では、これまで通りて来らるか来られんか。何も知らん者にせいとは言わん。出けん事せいとは言わん。運び方/\。三名日々運ぶ処、よう聞き分け。一席の時に人一つの理を欠いて、事情何ぼう言うたてどうもならん/\。どうもならんようにして了うのやがな。

 これより万事心得て運びますと申し上げ。
 さあさぁ尋ねる処/\、どうも理という理をこれまではもう軽しめる/\。どうも軽しめる。こういう理、人一人の理を諭してさづけと言うて、戴く者に渡してどうなる。あちら向いて居るやらこちら向いて居るやら、取り間違いありてはならん。初めという、中程という、仕舞いという言葉一つ理、息と/\の理継ぐようなもの。中に順序あちら身を躱しこちら身を躱し、何を聞いたんやら分からんような事ではならん。ほんの一息二息三息使う間に渡す。皆なその理に千切れ/\の理を渡すようなもの。それではならん。さづけ順序前ちゃんとこうしてどうしてと言うて備えを付けにゃならん。大抵はして居るなれど、その日/\によって一寸忘れたようなもの。それは日々替わり/\の取次であるから、どういう事もあろう。それは段々分かりて来るなれど、今日という今日は不都合であった。千切れ/\の理、理と理と積み重ねば理外す。理を外してこれでよいと言うは、話した理は砕くようなもの。これ一時に聞き分けて、一度の理は将来諭しせにゃならん。遠く所から段々心を以て手を繋いで戻りて来りゃこそ、それに諭し。道理守らんというはどうもならん。皆な手を繋いで戻りゃこそ。それを聞き分けるは日々取次である。よう心得たか/\。

 一寸してから
 一席さあさぁ今日の一席というは、来てる者は知らん。何名取り次いでるやら分からん。何人運んでるやら分からん。元さづけ順序一つ定めた日あろう。よう聞かにゃならん/\。

 さあさぁ三名/\、これ順序始め方、中に一つ理、それと/\、どれと/\なけにゃならん。難しい事せいとも又言えとも言わん。難しい/\/\中に、言葉という理がある。言葉という理はどういう事、難しい中、中に易しい仮名な事である。又若き処、何人これは一つ理、それは面倒と思う。これだけ言葉添えてすれば喜んでする。年限経てば名々もこうと楽しみ。こんな事/\と言うは名々に理を積まらせん。頼もしい理はない。若き者に話しをして諭してくれ/\。教えについたる理、難し中に仮名を入れば日々鮮やか。そこでよう聞き分け。あんな難しい事と思えど、難しい事はない。書物から出したものでなし、仮名な事からでける道。この理思い/\、どれだけ思たて、日を見て治めてくれにゃならん。

 日々さづけに渡す書付は、成るだけ分かり易く書いて渡すのであろうと話して居る折。
 さあさぁさぁ前々より伝えたる/\。書いてやるものは書いてやるもの。これは言うまで仮名なもの。他から入り込むもの難しい。これも難しいというはどうもならん。難しい/\。心づけば何もならん。分かりよいよう、どんな者でも分かりよいよう。これ言いつけばでける/\。皆んな中に諭す処一寸間違わんよう。又さづけ順序尋ねる。前所何組/\名は何某という。そら分かる。どうやこうや分かる。尋ねる何某の何才と言うて、さづけ言葉出掛けたら心許せんで。ほんの一人の心/\、中でどうせいこうせい言うては、千切れ/\の理になる。そこで身の居ずまいちゃんと決めて、そうして、所申し上げ、これでよいと言えばさづけ順序分かる。中でどうせいこうせいでは分からん。成る程後で書いて一寸渡す。なれど理を写して渡すが、ほんの二息三息で渡す。その中に心一寸も外へ移す事でけん。そこを千切れ千切れに言う。

 一寸してから 。
 もう一寸さづけ言葉出るまで/\。分からん事あれば、そら尋ねるがよい。もう何某満席と言うて了て、言葉下だす中に、心にはあという事ありてはならん。さあ分かりたか/\。これより一つ、今日の日/\どうも不都合/\、どうも不都合であった。三名取次一人不足で渡してはなろうまい。不足なるも諭した理軽しめるから、順序欠けたもの。よく聞き取れ。
 明治31年6月20日
 山田作治郎妻身上より事情申し上げ尚小人の身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついつ事情にも身の障り、あちら変わりこちら変わり、身の障り前々事情にも諭しおいたる。気の休まるようよぅ諭したる。一つ理、又一時とんと計り難ないなあ。事情によってどうであろう、あれはどうであろう、日々思い一つ理一時心という、一時気を休めてやるという、一時事情諭し掛ける。よう聞き分け。あちらこちら身の障り尋ねる。尋ねばこういう指図ありたという理、身の障りから事情、親それぞれ一つ事情よう聞き分け。掛かりというはとんと分からんような道、一時どうなりこうなり道、一時年限事情としてたぁたる。前々楽しみ楽しみと言うて、あちらこちら始め掛け事情、今一時あちらどうこちらどう、大層/\が皆んな心頼り、治める理の理として、よう聞き分け。又一つ教会/\という、多分分かれという、先々という、よう聞き分けにゃ分からん。聞いた時はほんにと言う。聞いた時と変わるから、先遅れる/\。よう聞き分け。治める処から治めたら治まる。どうや知らんこうや知らん、治まらんから、小人障り親々事情、一時成りたんやない。万事成り来る。一時成りたる事情、皆んなそこえ/\という理を以て治まる。治まる処から治めにゃ治まらせん。これ一つ理に諭し置くねで。よう聞き分けてくれ。

 桝井伊三郎、板倉槌三郎の二名行く事の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、これはまあ二名という尋ねる処、それはどうでも成るべ行くべ中に諭しよう。又中治まる第一一つ上に立ったら下がある。これ持たにゃならん。上に立ったら下があるという。これだけ諭しおこう。
 明治31年6月21日
 永尾楢治郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情に事情尋ねる事情、さあさぁ段々事情諭しおいたる處、身上心得んという。一時事情もうよかろうか、もうよかろうか、日々に思えども待てど同じ事。日柄経つ。どういう事であろ。日々事情一時尋ねる事情、身の處心得ん事情であろ/\。一つ話し掛けるによって悠っくり筆に取りてくれ。どういう事でこうなる、どういうものでこうなる。事情遠からず万事事情どうにもこうにもならん。事情既にどうなろうか、こうなろう、皆な心様々心分からず、事情には、ようこれ取次もしっかり聞いてくれ。しっかり理を聞いて取り次いでくれ。又見分けてくれにゃならん。事見分けず、たゞ指図だけ以て諭しだけでは、鮮やかならん、速やかならん。これまで事情、これから/\これから先は言うまで。今までの理数えてみよ。数えて見ればどんな事も聞き容れにゃならん。又指図捌けにゃならん。今一時席一條掛かりてある/\。あらあら掃いたようなものなれど、済むや否や、掃除仕立て、否や掛かる事情、これ一つ聞き分け。指図違わん/\。前々何箇年後々指図取って談示、会議取りて事情ありた。指図腐ったると言う。指図腐るか。よう聞き分け。指図腐りてあると言う者が腐りて了うた。名々始めるが一つ理、思うよう成るは理、これ聞き分けばどんな者でも分かる。取り混ぜたような理である/\。どんな事も取り捌いて了た。済むや否や、席一條席一條、これ聞き分け。どんな事も通りて来て、後あった事さえ分かればどんな事も分かる。先の事言うたて、先は分かろうまい。ほんの目に見るだけはっちゃ分からせん。その時来て順序分かりたら、先は言うまで。もう席一條の理、これから話し。

 さあさぁ尋ねる。尋ねるから指図。身上の事情は、もう一つ順序後より席順序、これ一つ成る程、見れば綺麗ななあ美しいなあ。席と/\言うて世界順序理、そら成程の理なれど、心は世界に知ろまい、世界に分かろまい。日々の處よく聞き分け。この道何年後の話し聞いて居る。二十年/\、二十四五年後の事は聞いて居る、又分かりてあるなれど、その十年後聞いて居るか、又見て居るか。この理分からん/\。大きものある/\。すめば結構と言うやろ。よう聞き分け。一時成ったんやない。この中の理感じてくれ。それから席一條分かる。どうしょうかなあ、どうしょうやらなあと言う。これ聞き分け。世界から見れば十分である/\。十分であれど真の心これでこそというは世界事情、又名々も楽しみ。真実心休み。よう聞き分けてくれ。

 さあさぁこうして話し掛ける。心に思てる/\、皆んなどう思てる。順序皆んな心揃うてそうやなあ。むゝゝと言うような事ばかりでなろまい。はあと思たらどうなる。よう聞き分け。何里向こうへ行こうと言うたて、日が暮れたら尋ねる事もできん、行く事できん。どうもならん。そこで泊まらにゃならん。この理よう思うてくれ。実と思えば実、あんな事と言うはあんな事になる。今日の話席一條理という、よう聞き分け/\。身上一つ事情、一時事情一寸ならん。一寸ならんが二日三日始め掛けたる理/\、心治め掛け。ほんに成る程と言うは心安心。成る程と言うて七八日十日、順序楽しんでくれるよう。
 明治31年6月23日
 新聞社より願い来たる処の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情に事情尋ねる事情、さあさぁ段々事情諭し置いたる処、身上心得んという。一時事情もうよかろうか、もうよかろうか、日々に思えども待てど同じ事。日柄経つ。どういう事であろ。日々事情一時尋ねる事情、身の処心得ん事情であろ/\。一つ話し掛けるによって悠っくり筆に取りてくれ。どういう事でこうなる、どういうものでこうなる。事情遠からず万事事情どうにもこうにもならん。事情既にどうなろうか、こうなろう、皆な心さまざま心分からず、事情には、ようこれ取次もしっかり聞いてくれ。しっかり理を聞いて取り次いでくれ。又見分けてくれにゃならん。事見分けず、たゞ指図だけ以て諭しだけでは、鮮やかならん、速やかならん。これまで事情、これから/\これから先は言うまで。今までの理数えてみよ。数えて見ればどんな事も聞き容れにゃならん。又指図捌けにゃならん。今一時席一条掛かりてある/\。あらあら掃いたようなものなれど、済むや否や、掃除仕立て、否や掛かる事情、これ一つ聞き分け。指図違わん/\。前々何箇年後々さしづ取って談示、会議取りて事情ありた。指図腐ったると言う。指図腐るか。よう聞き分け。指図腐りてあると言う者が腐りて了うた。名々始めるが一つ理、思うよう成るは理、これ聞き分けばどんな者でも分かる。取り混ぜたような理である/\。どんな事も取り捌いて了た。済むや否や、席一条席一条、これ聞き分け。どんな事も通りて来て、後あった事さえ分かればどんな事も分かる。先の事言うたて、先は分かろうまい。ほんの目に見るだけはっちゃ分からせん。その時来て順序分かりたら、先は言うまで。もう席一条の理、これから話し。

 さあさぁ尋ねる。尋ねるから指図。身上の事情は、もう一つ順序後より席順序、これ一つ成程、見れば綺麗ななあ美しいなあ。席と/\言うて世界順序理、そら成程の理なれど、心は世界に知ろまい、世界に分かろまい。日々の処よく聞き分け。この道何年後の話し聞いて居る。二十年/\、二十四五年後の事は聞いて居る、又分かりてあるなれど、その十年後聞いて居るか、又見て居るか。この理分からん/\。大きものある/\。すめば結構と言うやろ。よう聞き分け。一時成ったんやない。この中の理感じてくれ。それから席一条分かる。どうしょうかなあ、どうしょうやらなあと言う。これ聞き分け。世界から見れば十分である/\。十分であれど真の心これでこそというは世界事情、又名々も楽しみ。真実心休み。よう聞き分けてくれ。

 さあさぁこうして話し掛ける。心に思てる/\、皆んなどう思てる。順序皆んな心揃うてそうやなあ。むゝゝと言うような事ばかりでなろまい。はあと思たらどうなる。よう聞き分け。何里向こうへ行こうと言うたて、日が暮れたら尋ねる事もできん、行く事できん。どうもならん。そこで泊まらにゃならん。この理よう思うてくれ。実と思えば実、あんな事と言うはあんな事になる。今日の話し席一条理という、よう聞き分け/\。身上一つ事情、一時事情一寸ならん。一寸ならんが二日三日始め掛けたる理/\、心治め掛け。ほんに成る程と言うは心安心。成る程と言うて七八日十日、順序楽しんでくれるよう。

 さあさぁ尋ねる処/\、もう尋ねる事情には、さあさぁまあ些かなるという。事情これはまあ一つ些かなる事情は、それだけ一つ事情は、先々事情にもあれば、何処にもある。それは日々思て事情、これは些かなる事情である。そこで何ぼ些かなる事情でも、道理に適わん事情はどうもならん/\。好いてどうしょうと思わんなれど、事情によって余儀なく事情/\、先々事情、一つまあまぁ一つで治まったる理によって、理に理思わん理ある。これどうもならん。これ思わにゃならん。
 明治31年6月23日
 東京にて運び方につき、出金下さる事につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、もうこれ事情は余儀なく事情、もう一度の理、もうすうきり理。心おきのう/\、すうきり出して了え。
 明治31年6月24日
 西田亀蔵農行して居られしに、俄かに身上迫りしにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情には大変事情、身の処という。さあさぁ一寸一時どうなろうという事情、さあさぁまあ身上に事情ありて尋ねる。名々これまで代更わりて思てる事情、時々事情変わり来る/\。心に事情、身上事情鮮やかという。事情はまあ一つ一時案じるようなものなれど、名々代更わり一つ事情、身上鮮やか成ったら、一つ尋ねに出るがよい/\。
 明治31年6月25日
 宇野善助63才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情は、これよう事情聞き分けにゃ分かり難ないで。指図するによって、身上事情から尋ねた事情、指図こういう指図ありた、と詳しい心得事情まで諭しおく。心得てくれ。今一時という、これまでという、前々これ初めて集めた時という。前々から始めたもの。この事情よう聞き分けにゃ分かり難ない。皆なそれぞれ運んで居る、尽して居る者に、よく諭してくれ。身上不足と思う。身上不足と思うは違う。違うから、身上に掛かる。名々からどうもならん。よう聞き分け。尋ねる理に諭す理は、皆んな残らず働いて居る、尽して居る者に、心得諭してくれ。皆な名々に心得てくれ。名々身上が日々の処自由ならん、自由ならん、言い/\日を送りてはならん。この事情皆んな事情人の心名々心に察してくれ。名々あれでならんというは、心であろ。日々運ぶという、又治まるという。人間は何も分かり有って分かり無い理を以て、名々心得。尋ねた事や、成る程と一つに集まれば、一先ず/\皆なの心に諭しおこう。成ってからどうもならん。これよく諭してくれ。
 明治31年6月26日
 能美賢一郎39才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねる。尋ねば、事情一つ諭し置くには、分かり難くいという、人に分かり難くい。分からん事情は諭せん。なれど、取りよ聞きよで分からん/\事知らそ。人間という、諭す中に、どういう事もこういう事も、諭す。因縁、しょうと言うても成らん、しょまいと言うても成りて来る。この理聞き分け。その理は、言うまで。世界諭す事情内々事情、これ持たにゃならん。年限段々尽す運ぶ。なれど、どうであろう。なれど、取り違い間違い、心改めてくれ。成ろうと言うて成らせん。成ろまいと言うて成りて来る。さあ一つ諭す。一代と思う心違う。さあこれまで所にどういう事もない。先に運んだ理は、将来末代の理という。この理は内々皆なの心に持てば、追々の理ある/\。
 明治31年6月27日
 諸井たま身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得んという事情尋ねる。段々身上あちら変わり、こちら変わり、変わり/\の事情、同じ兄弟一つ事情、身の処事情段々障り/\という。よう聞き分け。理を話しするならば、心にほんにと治まりたら、身上事情ナきものであるで。よう聞き分けて、親に諭してくれ。親に諭してくれと言うは、どういう理を諭すなら、親から道、後子供/\、子供見て親という理。よう聞き分け。前々よりも何年以前/\、以前年を数えてみよ。その時何でもという理ありて、今日の日なれど、段々中に取りようで理軽い、取りようで理は重い。元より理なら元よりの事情。元にどんな理あれば、どんな中でも道の理は曇りない。なれど、心理によって曇る理を諭して、ほんに取り違いというは、十分これだけ諭しておくによって、親に事情/\親に事情諭してくれ。
 明治31年6月29日
 撫養、部内周東支教会本月一日の夜炊事場窓より出火大変の処、神様の御守護にて治まり心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一夜一つ折の事情、大変事情のほのか一寸と言えば一寸、これはと言えば一つ事情治め事情、人一つの理にある。危なき処/\集まるというは順序理、何処其処にどういう所ありた、彼処にどういう事ありた。この事情から皆んな聞き分けてくれ。一人一つから願い出す数々中にも一つ事情、重々諭して真実有るか無いか、よう聞き分け。危なき処遁れるという理聞き分け。所々何処にどうであった、彼処にどうであった。事情からめん/\一つという処から聞き分け。珍しい事情や、珍しい事情や、思う/\。皆の処一つも万も同じ事情と諭しおこう/\。

 押して、後の担任定まりてありませんが定める処願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情は時という、旬という、時という旬という。これという一つ理治まるという、一つ理治まるという。それぞれ治まりたなら、何時にても許そ/\。
 明治31年6月29日
 西田亀蔵、6月24日身上悩みより御願申せし処、身上速やかなりたら尋ねに出よという事につき、全快の上出頭致し願い。
 さあさぁ事情/\事情/\、さあ身上から事情尋ねる事情には一時さあさぁ事情、身上/\どうなろう/\思う。一つ身上の理、さあ尋ねる/\ならば一つ事情、身上明らか事情直ぐと尋ね出よと諭す。身上明らか事情から尋ねるから諭す。一つ筆に取って悠っくり諭すによって、又合点が行かんというは尋ね返やせ。まあ一時の処どういう事こういう事分かりが有る、分かりが無い。これこれ筆にしっかり取って知らしてくれ。どういう事知らすなら、当分古き事情、一代から二代に掛かる一つの事情/\、まあ名々はこの事情、このぢば、いつからいつから思う処、又他に事情もまあまぁ思う処、何も知らんから思う。よう聞き分け。事情には遙か事情もあれば、一時事情もある。一時事情から今日の日、古い処からとんと日々の処見ればそうである。さあさぁ道具である。一時の道具から成り立つものやない。又中に納す道具も使う道具もある。日々使う道具から聞き分け。事情諭すから一時と言わん/\。心に楽しみ/\。一代事情ある二代継ぐようなもの。年取れた者皆々事情、皆々事情から眺めて取り持ってやれ/\。同じよう思うてはならん/\。人間/\心で上ぼりてはならん。これは指図理/\、指図違わん。さあさぁ取り持って/\、取り持たにゃならん。

 暫くして。
 さあさぁ一言始め掛けて話し掛けたら、いつの事やと思うやない。一時以てこうとなるものやない/\。よう聞き分け。どうにもこうにもならん。放ってオけば、いつまで飛び入りの事ではならん。その理分からん。たゞ一時の心ばかしではならん。続くが理/\、一代経って継ぐというは、早く取り持って扱うてやってくれにゃならん。

 押して、年取れたと仰せ下さるはおことから運ぶ事でありますや、又亀蔵の事に付いて運ばんならん事でありますや願い。
 さあさぁ年取れた者は、まあ楽しみ早く事情/\分からん間に/\些かなものが年々積もりてみよ。どのくらいになるか。一時の理やなけにゃならんと言うは、違うてある。一時身の障り/\という。もうどうであろうという処から言葉聞く。日柄経たず、これ自由という。よう聞き分け。日柄切っても諭す。これから日柄切っても十分諭す。よう聞き分けくれ。

 さあさぁ兄弟/\中の理/\、成る程なろまい/\なれど、渡世商売という/\、一時には良いように思う。一つ数々中話し諭す。指図から変えにゃならん事がある。数々商法中にせいでもよいものもある。よう聞き分け。せいでも与ゑ、ならん事すれば理を添えて後へ返える。同じ兄弟一つ理を諭しよう。
 明治31年6月29日
 松岡国松32才、三村豊太郎長女いそ23才縁談事情願い(兵神部内中吉川支教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、縁談事情、縁談一条一つ理を尋ねる。縁談という事情は人々それぞれ皆んな事情。さあこれでなあ、一日の日将来の心なら、何時なりと。さあさぁ理に許そ/\/\。




(私論.私見)