明治31年2月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治31年2月分お指図」を確認する。


 (2月)
 明治31年2月3日
 山崎吉三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情、さあいかな事情尋ねる。さあさぁまあ道のためと言う。日々の処、心に理を持って運ぶ日々の処、重々受け取る/\。理という話し、身上どういう事もこういう事も、名々内々一つ事情、何でなると思うな。道のため何でもという。日々事情身上どうと一つ持って、中に一つ事情皆な籠もりある処、重い事情は、因縁皆な諭す。諭せば、内々にもよう聞き分けて、成る程と思えば、前生サンゲえと言う。事情聞いてあゝと思うは前生サンゲえ。又名々身上堪えられん処、名々世界なあと、更に思うな。よう聞き分け。タンノウはでけやせん。なれどタンノウは真の誠。誠なら受け取らにゃならん。身上不足なりてタンノウでけやせん。なれど、まあこれでなあ/\、家内持って聞き分けば、前生サンゲ。身上これでタンノウ/\。身上不足なりてタンノウでけやせん。なれど、成る理聞き分けて、できるタンノウは真のサンゲえである。ようこれを聞き分けてくれ。
 明治31年2月4日
 西野音吉妻ナヲ37才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ事情諭すは一人でえゝ/\。事情尋ねは、事情一人の事情、一人の事情で聞くがよい。

 一人代理の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は所々と言うで。皆なこれまで始め掛けたる一つ理、これまでとんと分かり兼ねる。分かり兼ねるから、とんと事情に計り難ない事情になり、なれど、名々それぞれ集まりて運べば、どんな理も治まる。道というは、そもそもでは、集まる事暇が要る。事情はこれから何でも皆な同じ理以て話し合うなら治まる。先は鮮やか所々勇む一つ理、最初一つ理は分からん。年限一つの事情、所にのうても、世界にある。世界にある理聞き分け。順序運び、事情はどうせこうせは言えん。世上皆な事情、これよう尋ねた。しいかり諭す。これから、しいかり夜に夜次いで、皆な心持って運ぶなら、又事情。さあ幾日という理以て、実か実やないか、試してみよ。そうすれば、鮮やか分かる。
 明治31年2月5日
 午後、田中光次郎、小人角太郎出直しにつき伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、余儀なく事情を尋ねる。余儀なき事情諭し、一つ順序たる処、道のため出越したる中に、一つの事情いかなる事と思うやろ。事情は大きな事に諭しおこう。大難小難この一つの理より理を心に治めて、一時は可哀という、一つの理ともいう。これ一つ、よっく聞き分けにゃならんで。
 明治31年2月5日
 小寺又吉、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかなる事情尋ねる処、身上の事情一時事情余程大層。一時どうというこの事情は、未だ一つ駈け付いて尋ねる事情、余程迫りたる。一つ事情の理を早く伝えてくれ。身の処不思議でならん、心得んと言う。前々長い道と言うであろ。よう聞き分け。成るも一つ成らんも一つ。この理は一寸には分かろうまい。たった一つの道と言う。身上に何ともなくば何ともない。言うまで、尋ねるまでやろ。今一時身上迫る処、何が違うやろ、どの理が違うやろ、思う処、一つの事情ほんにこれではなあ、身上に事情あればいろいろ心に思うやろ。なれど、一つよう聞き分け。淋ぶしいとは必ず/\思わず/\。成っても成らいでも一つ、よう聞き分け。一代と思う心の理が淋ぶしい。末代という理を聞き分けるなら、何も淋むしい事はあろうまい。道という一つの理を治めてくれ。早く/\。

 押して。
 さあさぁ事情、聞いた事情は尋ねるやない。道という理は、日々諭する中に籠もりある。これ一つ聞き分けてくれ。
 明治31年2月18日
 藤北嘉十郎63才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一つ理を尋ねる処、さあさぁ身上長らえてこうなり、もうどうでもと言う。一時散乱で、治まろまい。これまで尽した理は、十分受け取ってある。又内々暫くというは一つ理、又主も一つというは一つ理。よう聞き分け。一時どうという事はない。なれど、余程身上大層。よく諭すによって、よくタンノウ。タンノウというはどうという。身上不足ありてタンノウでけようまい。なれど、よっく聞き分けば分かる。歳々見てこうと思た理治まり見えた。すれば将来所一つ国に一つ深い一つ理末代という理、聞かしてくれるがよい。
 明治31年2月18日
 小原長次郎60才、身上願い(靱役員)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上は余儀なく事情であろう。余儀なく事情尋ねかったと一つ指図しよ。十分諭してくれにゃならん。名々身の処不足なりて、どうもならんと言う。一つ心まあ/\心一つ事情かりもの思やんしてみよ。救けるという理聞き分け。又よう思案すれば分かり来るもの。又一つ後々あろう。実際聞き分け。身上我儘になろう。これ聞いて聞き分け。一寸一先ず。なれどよう聞き分けにゃならん。後々事情、後々案じは要らん。救ける心残れば、後々続いて治まれば、又後々救ける心残れば、後々案じは要らん。この一つ事情聞き分けてくれ。
 明治31年2月18日
 明石関助54才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情には、これまでというは、何でもと言うて日々であろう。何でもと言うて、日々の中ようよぅ心ようよぅ理という。楽しみという中、身上心得ん。尋ねる。尋ねば、理を諭しよう。よう聞き分けにゃいかん。これまで世上の中一つ/\諭したる理という、又内々理という。他に諭す理と、内々理と聞き分けにゃならん。道という、一度と言うてはならん。生涯末代という理治めてみよ。一代と思えば淋むしい。将来というは、楽しみ治まる。この理聞かして満足さすがよい。
 明治31年2月23日
 朝、増田ならえ身上願い。
 道と云う理に果たした理は、目に見えたであろ。よう悟りてみよ。コウノウのなき事に果しては何の理もあろうまい。目に見えたる事情の理というは、生涯末代までの理ともいう。
 明治31年2月27日
 橋本清辞職後の事情につき、本部員心得まで願い。
 一つの心(が)治まって居るなら、どんな事もこんな事も、良い事も悪い事も、理の分からん事はあろまい。無理という(理)は立つか立たぬか(明らかなものである)。どれだけ(の企みを)含む、どれだけどうしようと云うた処が(成らん)。名々/\(の)心の理もある。又為す事因縁の理から聞き分け。しようまいと思うても成って来る。しようと思うても成らんが因縁(という)この理を聞き分け。こうして一時の処(に)それぞれ集まって来る人衆(の中)、誰々(はどうしたと云うて)は、これまで指図はない。なれど、皆それぞれ集まりて尽して居りゃ、人衆(は)一つの理と見にゃならん。思うよう(に)すれば、思うよう(に)成るが理。心の理(の)思うように成って来るが理(という)。(道の理の)濃い中でも、心の理がどうも成らんにゃ淡い理や。(道は)一つの道具に使うもの(である)。損じた道具は使うと思うても使われるか。よう聞き分け。一時の理(が)心に集まらねば、捏(つく)ね替えるも同じ事。どうも、損じた道具は使われようまい。よう聞き分け。どれだけ思うたて心が合わん(という)。天という見通しの理の上を越そ(う)と思うても、越さりやせん。一人二人で足場なしで登れるか。よう思案してみよ。台という理(が)分からねば、何処から登ろうと思うても登られん。見たらわかる。聞いたら知ってると云う(の)が、賢いというのや。皆んな一つの心で治まりて居りゃ、神が連れて通る。神が連れて通れば危なきはない。心の理がどんならん/\という。心の理が損じたるは、道具の損じたようなもの(である)。




(私論.私見)