明治31年1月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (1月)
 明治31年1月6日
 永尾楢次郎、小人きぬゑ身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一寸出越したる処出越したる処、その一つの最初事情諭すによって、万事心得諭そう。人という事情一時になあと思う処、さあさあどういう処から諭すなら、身上からいかな事、皆んな心得のため、事情はどちらから話しするや知れん。こういう事情出越した処から、小人事情(を台として)、それから諭せば忘れようにも忘れられん(であろう)。よく聞き分けにゃならん。小人という(は)何も知らん者(である)。よう聞いて居るやろ。小人十五才までは親の事情(という)。よう聞き分け。始め掛けて事情二つも三つもつかえてある。席はたまたま出越したる。余儀なく処から事情忘れられん事情、又小人忘れられん事情、西東という、西東は分かりてあるなれど、何も分かりてない。皆な一つの中、西の一つの事情、何も余の儀はない。あらあら治まりたる。又悪い心のたくみはない。日々の処はこら受け取ったる/\。一つ聞き分け。今一時どうという事ない。これから先長い事情定めてくれ。まあ東という東の事情から諭そうか、西の事情から諭そうか。西から始め掛けたから諭そう。事情は慎んだ上慎んで居る。一寸東の事情諭す。西の事情定めてから破損なりたる。身の養い、身の養い些か許しおく。これ一つ、これ又一つ少々身の養い、よう聞き分け。又第一一つ事情、それぞれ寄り来て愛想というは、今一時許しおく。

 又内々だけ、どうでもこうでも慎んでくれにゃならん。慎みは第一。慎みというは何やろと思うやろ。第一、この年の取れたる処じっと踏ん張って居る。よう聞き分け。心というはどうなっと成るもの。これだけ諭せば分かる。愛想/\の時、慎み扱え。小人たる、成っても成らいでも定めは小人。そのまゝ小人案じる事要らん。西という東という聞き分け。今まで、あちらに一つこちらに一つ大変心病まし、自然理になって病まし、ほんに成程、年取りたる者に満足さゝにゃならん。満足さして仕え、日々心仕え、双親あるなら、又心休まる日もある。一人の親になりてよう聞き分け。一時間二時間一時二時の一寸なら、何処へどう彼処へこういう理諭して、そうして満足さすなれど、又しても/\どうやろうかこうやろうか、積もり/\の理が、遁れるに遁れられん。成りてからどうもならん。よう聞き分け。些かは許しおくなれど、多分の事許されん。これ第一。これまでの処、取り返やしならんと言うた処がならん。西と東これ聞き分け。成る程違わんと改めたもの。一日もこれから先親見立てにゃならん。よう聞き分け。悪い事言わん。どういう話しこういう話し、互い心結び、人にどう言われた。為す事情因縁理以て寄せたる。幾重定まらいでは取り返やしならん。

 因縁という理薄うなりてからどうもならん。どんな所から眺めても、何処から見ても一つ。何処に何もないなあ、何処に疵もないなあ、と言えば明らかなもの。疵という、玉に疵出けてはならん。今まで不孝跡を与えたなあという処、改めたなあと、人に言わさにゃならん。いつの晩こういう理から尋ねた。こういう指図あったと、一つ明らか出し、世上に理持たし、この話し聞かした事ない。あちらもこちらも理掛け合うて、これから何人居ようが一人という心に、理改めてくれにゃならん。何人居れど一つの心になあ。因縁ありゃこそ。今日の日は、どれだけ金銭積んだて買わるか買われんか聞き分け。お前もそうなら俺もそう。これからほんに満足楽しみも親になあ。名々言わいでも世界に言わさにゃならん。小人治まる。成っても成らいでもこうと治め。悪い事諭してない。これをよう聞き分けにゃならん。小人の処、一寸には案じるようなもの。何も案じる事要らん。名々もほんにそうやなあ言わいでも、人に言わさにゃならん。よう聞き分けば速やかなもの。西も東も心得/\。
 明治31年1月8日
 松村吉太郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも堪えられんという事情、前々以て諭したる処、皆んな一つ多くの中、事情どういう事も皆一名一人、たんのう治めにゃならん処諭したる。心一つ事情どういうもの一つ尋ねる。身上から事情尋ねる処、前々諭したる処に変わらん事情なれど、身上堪えられん。今どういう事という、尋ねる。尋ねばいかな事情であろうか。指図から指図から聞き容れて聞き分け治め。事情一時大層一つ事情であろう。まあまぁ先々の処、満足与えば満足、心得ば心得。事情、満足程大きい事情はない。不足は不足の理回る。不足の理回ればどうもならん。諭したる。一時の処、成る成らん日越さにゃならん。どうなりこうなり、日及んだる。そこで悠っくり掛からにゃならん。心にどうこう持った処が治まらん。そこで心結び合うたる処、これまで繋ぎ合うたる処、皆な満足与え。満足些か大層と心に持って、大層は先に喜ぶ。喜ぶなら放っておけんと、これ心に持って。大層/\は、些か満足したなら放っておけんというは台。心出さにゃならん。これよく聞き取らにゃならん。

 満足するについて、押して願い。
 さあさぁまあ一つの事情に一時にどうしよう、これできるものやない。なれど、皆な集まる処タンノウ。タンノウはどういう事、日を送りたるにタンノウは言うまで。一つ大望治め掛けたる処、事情は大望/\ならん。寄り来る者にタンノウ、これだけタンノウ聞かしたら、皆な喜ぶ理と満足理と分からにゃならん。皆な心次第/\に説いたる。これだけ分からにゃどうもならん。
 明治31年1月10日
 高安分教会長、家族共新築教会所へ明日移りたく願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ事情は何時事情、こうという処、事情はさあ許しおこう/\。身の処どうであろうと、案じありてはならんで。さあ許しおこう/\。
 奈良支教会役員日野利三郎、教会の方へ悉皆な引き越して宜しきや事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事情尋ねるなら、行く先一つ尋ねる処尋ねる事、事情には、どうせこうせこれは一時の理に諭せん。これまで(も)尋ねには、どうせにゃならん、こうせにゃならん(ということは)、尋ね事情に諭してない。名々心という理という、身上(に印しが)なあと言えば、どんな心の理も定まるであろ。決まるであろ。身上さえ助けて貰たらどう(する)と言う。(守護が)明らか(である)と言えば、一つ始め掛けるであろ/\。(しかし)それはどうせこうせ(は)言わん。言わん(言えん)理(を)聞き分け。名々こう(さして貰いたい)と定めて尋ねば、行く行かんの指図(が)ある。なれど、どうしたらよかろうとは言えん。これは尋ね事情に皆な諭したる。名々こう(さして貰いたい)と旬を定めて、これはどう(であろう)と尋ねば、諭しようもあるもの(である)。これより悟りてくれにゃならん。

 押して、役員一同相談の上引き越す事に決まりてありますから、御許し下されと。
 さあさぁ尋ねる。道を速やか、道を改めて、こうと尋ねば諭しよ。さあ一日の日を以て尋ねた理、治まる理、生涯こうと互い/\中もこうと、真実こうさして貰いたいと言えば、さあさぁ鮮やか許しおこう/\。
 明治31年1月12日
 内務省社寺局長久米金弥、大和和歌山巡廻につき本部へ来る事県庁より申し来り、よって心得まで願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どういう事にて出て来る。皆んな所々それ廻る処、一時尋ねる処どういう事こういう事尋ねる。いかな事尋ねるであろう。尋ねた処が実際話するなら聞き分ける。どうでもこうでも成るようはっちゃ成らせん。どう思た処が、成らん事成らせん。違た事言うては年が遅れる。遅れば苦労せにゃならん。夜も寝ずして何もならん。前々事情おめも恐れせず、実際話すれば、こういう事はどういう事と尋ねるやら分からせん。この道一時に成りたる。いかな者思やんするであろ。天然自然という、一年や二年やではでけん。世界は、大きな事でもそれぞれ寄りてするで出ける。なれど、天然自然年限の内からでけたもの。今日種を蒔いて実がのるかのらんか。これ思やんすれば今日の思やんでける。これよう聞き分けて。
 明治31年1月12日
 北、部内二名島出張所移転願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、まああちらでもこちらでも事情はどういう事情と思うやろう。一時事情尋ねる処、それぞれ治まりにて許しおこう。又一つ事情心変わる事情は余儀名く事情や/\。余儀なく事情になりたる。変わりた処が同じ事/\。神が変わるようなものや/\。前々事情皆なそれぞれ取り運び、尋ねる事情に一つ諭せにゃならん。事情は公然移る所/\、一時こうと言うたら移して了う。どうしたんやらというようにして、移して了うがよい。
 明治31年1月12日
 平安部内伊賀講社五箇所共、郡山部内島ケ原支教会へ委せ、今一時花垣出張所移転の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ皆々の者どういう事であろう思う日、まああちらこちらどういう事、判然一時分かろまい。なれど、程のう事情変わる。今一時尋ねる処、取り扱い理に委せるによって、さあ委せおこう/\。

 押して、向うは神実なく榊へでも遷座願いまして宜しきや、又平野会長も出張致すべきや。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、尋ぬる事情には、何も大勢行たさかいにどうという事ない。心という理治めてするならよい。大層にする指図治まりそうな事ない。今はほういたるようなもの何もない。そこで真実こうと言えば真実成り立つものである。

 又押して。
 さあさぁ尋ぬる事情に、一人なりとこうという。そら運んで来るがよい。
 明治31年1月12日
 鴻田忠三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあもうこれ名々心尋ねる/\。尋ねば一寸事情諭しおこう。これまで道という事情、名々一つ働きだけは受け取りたる。そこで一日なりと事情、一日なりと事情、楽しみ一寸身が心得んと言えば、名々年も取り拵えてならん。一時未だ/\という心、先々未だ長いという心治め替え/\。心楽しませ/\。
 明治31年1月17日
 夜、増田ならえ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情以て尋ねた事情も、理は一つの理。もうこれ十分の理、あら/\の理に治まりてある。どうしょうこうしょうはなきもの。心という理、忘れるに忘れられんという理でも、身上切なみから諭し、一つの理でさんげせにゃならん、さゝにゃならん。まあ一時の処、一日かいなあ、二日かいなあ、さあ三日の間に速やか諭して、身上に事情ありては、心に楽しみはないという理は、これまでにも諭したる。そこで指図を貰た。指図の理には未だ/\楽しめよ楽しめよという諭がありた。これまで心に思い開きでけん理もありたやろ。なれど、身上という、切なみ堪えられん事情から、どんな心の取り直しもせにゃならん。心の理さえ治まれば、未だ/\とも言うなれど、心に理が治まらねば、こらどうもならん。あちらもこちらも言い難くい理も諭してやれ。身上の事情尋ねたら、こういう諭しがあったと、十分の理に話してやれ。これだけ諭したら理は鮮やか分かるやろ。
 明治31年1月19日(陰暦12月27日)
 増野正兵衞、15日城島分教会より帰り風邪にて熱あり、又おとも十日頃より夜々無理言い熱強く障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人の事情一時尋ねる処、小人の事情どういう事であろう、思う処尋ねる。小人の事情は何も案じる事要らん。案じる事要らんが、小人の事情は親一つ事情、これ言うまでであろう。一つ諭しよう。又名々心得ん事情尋ねる。尋ねる事情/\、又一つにはよう聞き分けにゃなるまい。何か事情掛かる事情、そんなら身上障る。どういう事よう聞き分け/\。何か事情掛かる。掛かる理には重い理ばかり掛かる。何の事情どころやない。たゞ難しい事情で、どんとどうもならん。年取れば多く戻る理と事情連れて帰る理である。又中に事情、この事情どうもならん。又名々一名の理であろまい、又思わりょまい、又あろまい。よう聞き分け。難しい中やで、難しい中やで。何事言うもどう言うも、身上から尋ねたら指図。尋ねたら指図用いらにゃなろまい。用いれば鮮やか思えども、事情何の事情によらず、たゞ一つの事情でないで。もうあらあら事情は言うまで分かりある。たゞ心というはそもそも事情で、一年暮らした/\。よう聞き分け。話々の理で集まりて居る。目に見ん先から何も分かろまい。通りて来る事だけ分かる。又重いと思うて持ってみれば軽い。提げてみて、中どういう物有るか無いか分からん。蓋取りてみたら分かる中に、時々刻限/\知らしおいたる。刻限諭した事は間違った話してない。皆な心病み、人間心病み、人間の心を立てゝ神の理そこ退け。そこで、どうもならん理になる。暗がりの理を以て通るから、暗がりになりたら足もと暗がりになる。何も分からん。善い者も悪い者もどし込み。年を越えこれから分けるで。多くの中捨てたる処、放っておかれん。身上尋ねた、こういう指図ありたと、皆なの理に聞き分け。それぞれ伝え、残る理はこれまでの理はっちゃ残らせん。残る理は誠一つ残る。どれだけ崩れて了ても残る理、皆な答えてくれにゃならん。これまで何をしたんやら、人間心立てゝ神の理薄なる。神の理薄なりて何の守護有るか無いか、よう聞き分け。名々身上尋ね、こういう際と何か事情。この事情台と成りて、これまで諭したる理、夜々時々刻限諭したる理、皆な寄せてみよ。一つの理に留まるであろ。一手一つに皆な結んでくれるなら、どんな守護もする。

 一寸して。
 さあ身上案じる事要らん。人間この事情聞き分け。人間些かなる事情大層になる。大変事情になる。腐り種になる。腐りた理回せば腐りた理が回る。どういう事になるやら分かろまい。皆なこれだけ話しすれば、又ほんにという処分かるやろう。

 押して、前川菊太郎の事も善悪仕切りて運びますから願い。
 さあさぁもうこれ一年の日の終り、月の終り、年の仕舞、年明けたら又候実際ありてはならん。内々事情と、外の事情と振り替わりた。内外振り替わり事情という。これが世界の道理という。内外振り変わりて何処に立つか。成る程考えてみよ。
 明治31年1月19日
 桝井政治郎、小人政蔵、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ事情は台、小人という事情尋ねる。小人事情は言うまで/\聞いて居る。そこで小人どうもなあ言い/\、もうよかろか/\/\、思い/\日を遅れたる。ようよぅ尋ねた/\。事情諭す。遠い所出越す。何でもと言うて出越す処、出て悪いとは言わん。出る事情は第一事情添わん。何も無理に出たのではあろうまい。出越してる処、事情は一寸事情なあ、何でもというは日々事情、そこで呼び返やすがよい/\。皆な出替える/\。入ってからならせん。これ一つ道理である。よう聞き分け。皆なこういう事情尋ねた/\。どうしたらよかろう。事情運んで事情土地入ると入らんと、事情治まりてからと思うやろう。所々事情は先々委せにゃならん。引き戻すがよい。するから何も思う事要らん。親が道運んだる。道が始まり最初一日の日、百日に向かう/\/\。タンノウして尽した理に寄せたる。よう聞き分け。
 明治31年1月30日
 山中かめ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあどういう事もこういう事も、尋ねにゃ分かろうまい。尋ねたら、事情諭す理ある。よう聞き分けて、ほんに成る程と治めにゃならん。身上不足なりてなろまい。身上不足なりてならんが、身上に事情、余程事情及んだる。よう聞き分けて、よう諭してくれ。何かの事せにゃならん。人の心一つで身上という。事情は成る程聞いて居る。そこで、よう聞き分けて、何もこれから事情にては、案じなきは、案じなき。どうでも大切。聞かす理満足、心休めて満足。話し楽々。暫く、心すぅくり何の心も思わんよう。一日も早く運んで、身上どういうものであると思わず、聞かすな。




(私論.私見)