(12月) |
明治30年12月3日 |
中河分教会整理の事につき、増野正兵衞、桝井伊三郎、喜多治郎吉の三名運ぶ事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ前々に事情治め方/\、一つ事情尋ねる。事情には一つ名々に事情切りて、一つ指図及んだる。年限切らず鮮やか指図してある。一時尋ねる事情、三名に事情諭しおこう。よく聞き分け。事情は余儀なく事情であろ。そもそもの理はどうもならん。早い者あれば遅い者ある。早い者でも遅い者でも、理に一つ治めにゃならん/\。治まらん理聞き分けにゃならんで。道という道は何でも治め方、治め方で何でもない。日々事情一寸と言う/\なれど、善き理が増すという。又一つ、むさくろしい理にはむさくろしい理が回る。これ一つ治め方に諭す。よう聞き分け。何程聞いたて、心働かさにゃ同じ事。よう聞き分け。尋ねて指図しても、伝えん指図は要らんもの。諭すまで働かん理は、尋ねても、諭すまで分からん事なら、諭すまで諭したら、日々働く理にある。所治め方替わり/\理を以て救ける心なら、道は早く分かる。 |
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明治30年12月3日 |
中河分教会の運び方につき、増野正兵衞身上より願い。
さあさぁ身上から尋ねる事情、一人の事情から尋ねる、一人の事情以て尋ねる。尋ねる事情に諭しおく。皆んな聞き取って伝え。身上尋ねたらこういう理諭しおかれた。毎夜/\話しあり、これまで諭しある。どうも内々このぢばに事情、大変分からん。一時に分かる理に前々指図聞いて、そのまゝ重ね、段々見苦しい理もある。これよう聞き分けにゃならん/\。なれど、一つよう/\の理を、どうなりこうなり、何程辛抱したとて、ならん理は越すに越さりょまい。この理皆んな談じ合うて、身上尋ねた指図、こういう指図ありた、いかがであろと一日の日どういう事、あちらこちら事情、内々も内々事情から外の事情、内々事情ありて外の事情、内々にはどうもなあと言う。皆んな談示して運ばにゃならん。 |
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明治30年12月3日 |
岸田只八妻よね37才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上一ついかなる理を尋ねる。尋ねば一つ事情諭しおこう。さあ分かりた事情は諭すまで。たゞ一つ分かる指図。指図は取りよでころりと違う。取り違い聞き違いないよう、よう聞き分け。こんな事と思わず、真の心あるなら、未だ/\長い。よう聞き分け。運んで/\、十分運ぶ。これまで尽す。これだけ運んで、内に身上、どうも心得んなあ。これは日々であろ/\。そこでよう聞き直せ。難しい話、皆な伝えるやろ。皆な因縁事情諭す。諭す事情、内に皆な籠もりある、と聞き分け。これ身上不足ありたら、どんな者でも、どうもならん。皆な世界話す理も内にある、と定め。よう聞き分けてタンノウ。タンノウは因縁のサンゲえと言う。タンノウはでけやせん。なれどタンノウは真の誠やで。よく聞き取れ。 |
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明治30年12月8日 |
河原町部内水口支教会長藤橋光治良40才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得ん/\。段々事情尋ねる事情いかな事と一つ思う処、さあさぁ楽しんで/\十分心楽しんで出越したる処、身上これはなあ皆んな心に思う。尋ねた事情諭しよ。よく事情聞き分け。一人一名と思う。一名と思えば心違う。万事の理に諭しよう。端の端までの心に諭しおこう。よう聞き分け。どういう事こういう事皆な諭して心治まる。諭して心治まれば、十分の心一つ/\尋ねる。どれだけ思たて思わず/\こらどうもならん。事情は一名一人の理であろうか。それぞれ先々の理であろうか思う。心得ん事情から尋ねたら、こういう指図ありたと皆先々諭して、道は同じ一つ理、同じ一つ道(である)。千日(の道のりを)一日(の日)より始めて、それより将来(生涯?)(に)事情段々運び来るなら末代、と諭したる。これ(を)皆んな聞き分け(て)、互い(に)運び合うて(今日まで)伝わって来たる。道中に尽した者は、互い(に助け合って)運んでやらにゃならん。埋(うず)んでおいてはならん。どうせえでもこうせえでも、不自由(の)中難しい中尽した中に、埋もれ(ているの)は多分(に)ある。互い(に助け合うて)運んでやれ。運んで十分これ(でこそ)と満足すれば、(神の方も)十分受け取る十分受け取る。よう聞き分け。道というは、いつまで(も)一つの道(である)。何程尽したとて、外所事(よそごと)(を)言うてはならん。誰はどう(である)という事は、これは要らん。これだけ伝えておく。身上は案じる事要らん。案じたら案じの理が回る。互い助け合いは、第一尽して運んで(通るのが肝心である)。皆んな心で運んだらと言えば、勇む日ある。十分互い/\運んでやるが十分(という)。これだけ諭したら十分分かるやろ。 |
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明治30年12月11日 |
本部、風呂新築願い。
さあさぁ尋ねる処は、さあさぁそれは何時なりと許しおこう/\。 |
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明治30年12月11日 |
平安支教会事情飯田、春木、上田等上京せしにつき、本部より運び方如何して宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情には変わった事やなあ、変な事やなあ、と思う処、よう思うてみよ/\。毎夜/\の事情は、幾度の事情に、どういう事も指図に及んだる。刻限にも諭してある。段々今日の日尋ねる。どういう事やろ。できる事できたが、末はどうやろうと思う。思やんせにゃならん。数々の思やんするから、どうもならん。分からんようになる。第一の思やん。あちらが曇り、こちらが曇り、水が浸く、そら大風と言う。一時以て尋ねる処、事情には末々の処、掛かり/\の事情、どうなろうと思う。先を以て尋ねる。垣をせにゃならんと思う。よう思やんしてみよ。一寸の事でもどうやろうと思う。何にも思やんは要らん。思やん要らんと言えば、放っておいてよいと思う。放っておいてよいと思う理を、たった一つの道からできて来たる。判然ならん事情、後々どうなろうと思うやろう。上も下も中も聞き分けてみよ。何にも案じる事は要らん。世界からはどういう事情あるとは分かろうまい。この道一つこれまでの事情、今一時の事情世界の事情、道理は大きなものであろ。大きい理というものは、大きい治まりてない。治まってないから、こういう事になる。心配して何も心に掛ける事要らん。夜々働いた処が、損するようなもの。道理を外すからでけん。でけん道理に理をつけて運ぶからどうもならん。人間一つの心で運んだ処がいかん。いかんから治まらん。人間心取って了わにゃならん。心配の上の心配、一つの道にあちらこちらから、曇りができて心配する。我が子で我が子の示し出けんのは、親の力のないのや。これは道理から取ってみよ。違うか違わんか。 |
橋本清辞職は聞き届けしが、前川菊太郎より辞職願い出されしにつき、如何取り計らいまして宜しきや願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、何程繋ぎたいと思えど、繋がれんが道理や。越すに越されようまい。出て来なと言うやない。出て来て働きゃ、どうも言えんが道理や。皆な一つの心に成りて、よう思やんせよ。これまで(は)艱難の道(を通りて来た)。今の道(は)互い(助け合いをして心繋いでいく処)の道(である)。(中に)辛い者もあれば、陽気な者もある。神が連れて通る陽気と、名々勝手の陽気とある。勝手の陽気は通るに通れん(ようになる)。陽気というは、皆んな勇ましてこそ、真の陽気という。名々(だけが)楽しんで、後々の者(を)苦しますようでは、ほんとの陽気とは言えん。名々(だけの)勝手の陽気は、生涯通れると思たら違うで。 |
東京及び夫々運び方願い。
さあさぁ心さえ十人なら、十人一人の心と、同じ心に変わらんなら、何処へどうする事は要らんもの。指図を聞いて居るだけ。ほんにこうと思う、先々の処、一時はどういう理になるかも分かろうまい。ほんに分かろうまい。あちらへ移す処切ったら、善いと悪いと分かってあるやろう。皆んなの心がそも/\であるから、分からんのや。旬を以て一時道を運んだる。移したる。何ぼ運んだ処が何にもならん。心という理一つを以て通れば、通れん処でも通れる。 |
前川菊太郎の辞職は、このまゝにして置いたものでありますや願い。
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明治30年12月11日 |
本席、御身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあこれまでというは、些か気分が悪いという。これまで時々諭してある。刻限にも諭してある。これまで違う事情は諭してない。長い短い名々それぞれ、心から取り替えるなら、変わらん指図する。席の身上気分悪いと言う。気分悪いと言うても、それぞれの心休まして居る。ようこれ皆んな一時に耳に入り、心に治まるなら案じはない。これまで計り難ないと言えば、淋ぶしいもの。ほんに取り違えて居たと思うなら、鮮やかしっかりしたものや。 |
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明治30年12月13日 |
桝井伊三郎、老母の障りにつき弟政治郎を引き戻し安太郎出る事につき願い。
さあさぁ尋ね事情/\、事情段々それぞれあちらこちら事情尋ね出る。遠く所便り/\どうでも一つ内に心得ん事情、尋ねる事情諭しおく。まあ、内々遠く所出越す所見合わせ、一つ事情諭せにゃならん者もある。一名一人より諭する理、多分多分事情ある。事情でき難ない事情、あちらこちらの身の障り。段々事情立て合い、立て合う/\。あちらこちら尽し掛けても。未だ/\年々ようよぅ一つ切る。我が身切る。分かる。それぞれ談じ合う。聞き分け。大事件/\、事情年限大事件、どうこうの事思う心が違う。神がしたのやないで。万事指図通り刻限事情、何にも困る事情はない。皆な拵えて苦労せにゃならん。一つの理二つの理がある。繋ぐ道切る道もある。話し重々の理に伝え。来る者に来るなと言わん、来ん者に来いとは言わん。いつ/\の台に諭しある。神とたゞ一つも拵える事は要らんで。一つ一つ片付け。明らかという一つ心、楽しみという心を治め。内々事情は万事案じる。出越す処安心見せて一つ事情、一つの事情諭しおくがよい。さあそうやその日来て、若いが若いに立たん。年が締まって締まったに立たん。心一つ神一条の理を以て出れば、何にも案じる事は要らん。これ一つ指図しておく。 |
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明治30年12月15日 |
北、部内豊岡支教会部内整理上につき、高井猶吉と山中彦七の両名出張の願い。
さあさぁ尋ねる事情、それぞれ所々、さあさぁ見るに見られぬ処、万事指図という。皆その通りにせぬ。一時立ち越す。一寸事情には日柄遅れ切って/\ならぬから、万事の処に曇りが掛かってこうなる。出越す処は善い理である。どうで一つ運び難くい。これから一つしっかりという理が治めたら、追々又随いて来る。今一時鮮やかという理は、一寸には治まらん。これ皆えいわ/\と言うて遅れたる。錆てある。日が遅れ切り、どうもならん。しっかり聞き取らねばならん。皆々それぞれよく聞き分け。 |
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明治30年12月17日 |
宮垣藤太郎47才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情の理を尋ねる。いかな事であろ、と尋ねる。身上事情あり、変わり又変わり、段々変わり、どういう事であろうと、日々であろ。よう事情諭すによって、伝えてくれ。身上は余程迫り、大層という。こらどういう事であろ。これまで尽して、これ内々どうという事は、言うまでなれど、よく聞き分けて、諭してくれ。どういう事でなる、こういう事でなる。よう聞き分け。道のため運ぶ尽す理は、将来末代。理という、よう聞き分け。些かなる理及ばん。これまで運んでなあ、と更々思わず言わず。身上余程事情なれど、早く事情諭して、事情はたんのう。早く聞かしてくれるがよい。 |
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明治30年12月18日 |
教長、桜井支教会開筵式につき御出張下さる事願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は許す。許すが、皆なそれぞれ心というは、一時理があろう。そこで重なる者は、何処へも出るのやないで/\。皆な代理を以て/\。 |
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明治30年12月20日 |
撫養、部内西香川出張所前地方庁より取り消しに相成りし処、今般担任天満益右衞門にて出願の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも前々の事情というは、どういう事であろ。それぞれ心あろ。よう聞き取って思やん。一つ所にてはどういう事であろ。どうも思わく違たと言う。一時改めて事情、どうでもこうでも何でもという精神一つの理に、許しおこう/\。 |
押して、これまでと同番地にて出願致したく願い。
さあさぁ尋ねる事情は、みなそれぞれ皆んな集まる所、理によって許そ/\。 |
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明治30年12月22日 |
木戸上庄右衞門妻きく、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の一条、さあ事情尋ねる。いかなる事であろ思う理を尋ねる。尋ねば、事情一つ理は諭しよう。よう聞き分け。身上一時堪えられん。一つ内々事情これはどういうものであろ、こういうものであろ。身上こうなればどういうものと尋ねる。余儀なく事情諭そ。仕切りて事情万事楽しみ。楽しみは身上不足ありて何の楽しみあろ。暮らす中、不自由なく暮らす中、不自由ない。身上不足なる。一つ理は、一時一寸理は大層の事情。大層なら大層。心の理を楽しみとして思やん。事情一時どうでない。なれど一時大層。楽しみ理というは、暮らす中不自由なきなれど、身上不足ありて何の楽しみもない。そんならと言う。よう聞き分け。身上不足ありてたんのう出けようまい。なれど真の実はタンノウ。又中々深い中、どんな日も通りたであろ。又こうと思た日もあろ。皆んな差し入って/\、一つ改めて事情。楽しみなくタンノウでけやせん。暮らす中不自由なく、身に不自由暮らす中、聞き分けてくれ。これだけこうしてどうしてと言う。身上不自由、これ見てみよ。皆なよう聞き分けて、一時伝えてくれ。 |
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明治30年12月23日 |
夜、松村吉太郎、飯田岩治郎の件につき上京せし処、その夜より右の足に出来物でき、追々大きく相成るにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん、どうも身上心得ん、事情尋ねる。尋ねるから、一寸諭しおこう。もうこれどうなる、こうなると言う。日々心に掛かる/\。又一つ事情まあ一寸心に掛かる。掛かるから出越して事情、中に身上心得んと言う。よう聞き分け。この道は、どういう理から出たる。始まりの理さえ心に持てば、どんな事有っても案じる事はないで。真実さえ心に治まれば、案ぜは一つも要らん。(その)中に一つ話す事がある。(仕)切って話しおく。名々は若き事情(である)。道の理(に添う)一つの心ならいついつ(までも)頼もし(い道である)。これまでの処何ぼ働いたて、暮れた教祖の理を思え。存命の間楽しみの理もなく、理を見ず暮れた教祖の理を見よ。働けば働くだけ(楽しみの理を与えてある)。名々心に誠さえあれば踏み損いはない。これ諭したら分かるやろう。働いたら働いたゞけ、これから見えるのや。よう聞いておかにゃならん。 |
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明治30年12月24日 |
山沢為造、小人ミキノ及びサワの二人身上につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ小人事情又一時事情/\、又一つというはどういう事であろ。何が間違うであろ思う処、小人何も事情なきもの。親々一つ事情、皆な立て合うてある、立て合うてある。心というもの、これから助け合いは第一、助け合いは第一。ならん/\事情これから心という理、繋ぎ合うたる理談じ合い、互い/\助け合い、そこでならん処理あれば、育てゝやらにゃならん。よう聞き分けて治めば、小人たる処は鮮やか。これ聞き分けて、そうやなあという処治めてくれ。 |
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明治30年12月24日 |
山沢由松26才、身上伺い(11月18日より大熱病に罹り)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時身上がどうも、身上心得ん。いかな事であろうと思う処尋ねる。尋ねば一つ諭しおこう。身上の処、大層である。大層は大層の心を持って早く伝えて、どうでもこうでもというは、一寸事情早く差し掛かる。どうなったと思う処、これまで年々の処、道のため、運び掛けたる処、心の理は受け取るなれど、一時身上大層なれど、よく聞き分けて、一時事情これから先長く持って事情、あちらへこちらへこれから向こなあと思う処、日々であろう。そこで成べく持って救けるという。事情運んで早く事情/\。 |
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明治30年12月24日 |
東保太郎娘きよ22才、身上目の障り願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ一時以て尋ねる。身の障り、身の障りと言う。どういう事であろ。一寸障りあれば、心に案じあろ。いついつも尋ねる。身上尋ねる。いついつの事情やない。前々指図あろ。どうなろうか知らんという理から、身上鮮やか理。身の障り案じる。案じる理はない。案じてはならん。これまでなかなか心運ぶ尽す理は、皆な受け取る、そんなら身上どうと思う。よう聞き分け。身上障りなければ、何も思う事ない。十分中という、中に身上どうであろ。皆な世上見て名々心病む。よう聞き分け。運ぶ中尽す中、身上不足なあと思う。よう聞き分けて、どんな事も思うまで。皆な遠く話し聞いて居る。又どんな話し聞かしてある。話し理は皆な為す理。話し聞いて居る。身上不足なりてタンノウでけん。又楽しみない。なれど、世上見て楽しむならサンゲえと言う。そんなら何程サンゲえあると思うやろ。なれどよう聞き分け。これ聞き分けば、皆んな内々サンゲと言う。 |
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明治30年12月25日 |
城島、部内水間出張所一同協議の上、田原支教会へ所属替えの願い。
さあさぁ尋ぬる事情/\、さあさぁ前々には事情一つ一時事情又こうという。皆な同じの心、又こちらも同じ心、心と/\十分なら、そら許しおこ/\/\。 |
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明治30年12月25日 |
清水与之助、咳につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ、身上どうも一つ心得ん/\思う処、さあさぁ尋ねる事情/\、幾重一つ尋ねに変わりた指図なく、身上どうでも鮮やかならん。何が間違う。こうであろう、どういう事であろう。心の理は思うまで。一つ理、道の道理は一つ/\、万事の理は一つ、思う理は一つ。事情万事掛かるやろ。名々こうと心運ばにゃならん。万事一つの理ある。この一つの理の中の理であって、この一つの事情諭しおこう。この一つの理、何でも彼でも用いらにゃならん/\。なれど、どうと心を持つな/\。事情は指図通り凭れ付け/\。万事諭しおこう。よう聞き分けて、三才童児という心を以て道治め。たゞ一つしかあらせんで。身上どうという心要らんで。よく聞き取れ/\。 |
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明治30年12月27日 |
藤原吉次郎、次女シヅヱ1才身上目の願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、小人に事情どうも心得んという理を尋ねる。小人事情、心得んという理を尋ねる。そらどうも尋ねにゃ分かろまい。尋ねば諭す。諭す理は親々一つ理にある。どうも小人に第一案じる処であろ。案じるというは、よう事情聞き分けにゃ分かり難ない。内々日々という、段々入り込む中という、その中、事情により小人理はどういう事であろ。これではなあ、入り込む中にもなあ、思う処であろ。小人事情よう聞き分け。皆なそれぞれ中に、どういう理も持って来れば、持って来る理によって、どういう理。これ万事心得て、この道心得と言うは、日々の処寄り来る処には、心持って寄り来る理がある。日々扱え諭す/\。遠くならん事情、遠く所は、遠く心持って運んでやれ。又、世上にはどういう話しもある。必ず必ず万事理ある。見ては成る程聞いては成る程。身上尋ねたら、こういう指図であった。中にこういう事と言う。又、道に案じる。何でこういう事に成ぁたやろ。話しには恥かしいという理は、更々持たず。皆な為す因縁、これ聞き分け。こういう道に入って因縁ならと言う。因縁は分からせん/\。よう聞き分け。小人こういう事になりて、世界になあという理は要らん。因縁というは、よう聞き分け。人はこれだけ与えて貰た。これは小人因縁やない。名々因縁と言うは、前生サンゲえと言う。サンゲえというは誠。誠というは、真の因縁のサンゲえである。案じる事要らん、案じてはいかんで。 |
押して
さあさぁ心という理を、親々理を。一つ名称容易で下りた理でない。何も知らず中に寄り来る理は、中になあと更々持つな。因縁分からん。ほんになあと仮名な話し聞かし、よう聞き分けば、前生さんげえや。こういう道に、小人こういう事と思うは、因縁という理分からん。これ一つ聞き分け。 |
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明治30年12月29日 |
梶本宅治め方事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ前々事情、一つ/\諭しある。段々事情、皆なそれ/\事情にほして送りある中という。良い日ばかりはない。時々思やん。心追々二つと言えば代々事情譲り置く、譲りおくと同し事。続けば続かす。譲るのやない、皆な同じ理が続いてある。所変われば事情の理考えてみよ。理は皆な続いてある。譲ると言えば一寸切れて了うようなもの。譲る理名々日々よ集まる。日々に治まる。日々あちらこちら運んでやるがよい。後々案じる事要らん。続く理分からん。譲ると心思うものやない。皆な理が続いて居るのや。 |
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明治30年12月29日 |
吉川宗七妻たけ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、前々にこれまで万事の処事情一つの処諭しある。よう/\の処そうであると心治まる。又身上一寸には行かんと諭したる。段々これでよかろうと思う。又一つ心得ん。この一つ事情分かるまい。よう事情聞いて、内々の事情どうしょうこうしょう言うまで。内々にはこれでなあ、日々淋むしい心を持たず、身上長く事情どうなりとしてと思う。一時鮮やかならん。日々の処一時事情、内々余程定め。今まで大きに行くは、大きく成る思やんなれど、元もなく末もなしでは、何もならん。天よりあたゑは決まりある。一つ実という/\は弱い心。よう聞き分けにゃならん。どちらこちらから続く理は、弱い心が続く、弱い心が続く。軽荷は何処までも持って行ける。毎日軽い荷は持って通れる。重い荷は遠く行けん。向こうへも行けねば、後へも行けん。これから一つ悟れ。親一つ内々一つ事情よう思やんせにゃならん。細々細いもの弱いもの、弱いものが堅い。太いものは持てん。こんな指図はない程に。物に理が続いての指図やで。身上不足余程大層、事情しいかり定めてくれるよう。 |
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明治30年12月30日 |
松村吉太郎、足の障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情どうも心得んと言う。いかな事情、尋ねるには一つ心という理を以て尋ねる。心に持って尋ねる理なら、一つの理も諭そう。指図はおろかには思われん。同じ一つの理を皆な諭すのや。よう聞き分けねば鮮やか分からん。指図の理が鮮やか分からねば、心の理も鮮やかならん。それ身上という、鮮やかとは言えようまい。いろいろ事情心にどうなるこうなる、思う理はなきもの。たった一つの理が道という、世界という。教え一つの理には変わった理はない。変わった事情は皆な心という。心は幾重の理にも計れるもの。身上心得ん。名々思う理が心得ん。重なる処芯なる処、善い事も悪い事も皆な一つの所へ集まり来る。心という理から満足与えにゃならん。何でも彼でも、これだけという理は要らんもの。満足一つの理より道を作る。心の尽し心の運び、万事の処夜も寝られようまい。なれど一つよう聞き分け。夜々苦しまんならん道ではあろまい。一人の理やない。皆んな同じ一つの理を、一人に諭する理、名々これより、段々どんな事情あるとも、成らん事情重なって来るとも分からん。心も騒がしであろう。騒がし中に身上に事情あれば、そこ退け、放っておかにゃなろまい。よう聞き分け。それぞれ些かなるもタンノウ、多分の理もタンノウ、些かのなるものは、尚もタンノウ。もうこれまで集まれば、中に皆んなそれぞれ心を合わせて運ぶ処、よう諭して名々も成るべくだけは、タンノウして掛からにゃならん。自分タンノウすれば先はタンノウ。名々不足思えば、先の不足は何ぼとも知れん。身上不足から尋ねたら、こういう指図あったと、心寄ったる皆々の理に諭してくれるがよい。 |
押して、タンノウの理につき伺い。
さあさぁ分教会一条、有る無いは一つの理、些かなるもタンノウ、多分もタンノウ。名々不足思えば、先の不足は何ぼとも知れん不足になるで。 |
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明治30年12月30日 |
増田ならえ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一時事情尋ねる処/\、これまで事情何度の事情、尋ねる事情には幾重のタンノウ。成らん/\中の理も一つの理に集めて、受け取る理もある。身上という、一時事情どうとは言おうまい。なれど、余程の事情に及んだる。尋ねるから一つ諭そう。これまでという、中々の道ようよぅの日、どんな日もあったなれど、今日の日タンノウさして、優しき心を以て撫ぜ擦りの理、タンノウの理を治めてくれるがよい。 |
押して願い。
さあさぁ事情これ段々事情があるから、人一人の心に、道に居たならこそ、タンノウさすのやで。人に一つのタンノウさゝにゃならん。 |
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