明治30年11月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治30年11月分お指図」を確認する。


 (11月)
 明治30年11月3日
 神田亀吉、身上願い(川之江支教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情尋ねる。事情一度二度事情尋ねる事情、身上にどうも一時心得んという事情、尋ねるからは一つの理を諭そう。どういうものやろこういうものやろ、日々の事情であろう/\。なれど、一つよう聞き取れ。身上にこうなりてはなあ、いついつ事情でなあ、と、名々も内々傍々も思うやろ。又一つ道のため段々運ぶ中に、どうもなあと思うやろ。成ると成らんの一つの理、この理を聞き分けるなら、鮮やかと言うなれど、一つ事情を見ては大変困るやろ。又世界見る処、何と思うやろ。日々の事情に心に掛かるやろ。この心の理はすっきり取り直せ/\。為す因縁事情の理は、名々諭す話しの理の中に、皆んな籠もりある。成らん中にタンノウの心は、そら治まろうまい。なれど、生まれ更わり出更わりの理から、よっく思やんして、世界見る処の理思う処の理は、すっきり心に持たぬよう。これだけ諭しおこう。
 明治30年11月5日
 上田秀吉、身上願い(高津出張所部内長土出張所長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\身上に不足なる事情、一つどうでもならん/\事情尋ねる。尋ねるからは、諭そう。よく聞き取れ。身上不足なる、いかなる事と思う。日々の処、道のため尽して居て、それぞれ運ぶ中に身上不足なる。どういうものと思う処、日々に思う中、助け一条の中、身上不足なる。これでは世界もなあ/\。身上不足中に、タンノウはできやしょうまい/\。なれど、成る程分かれば皆な分かる。為す事情因縁内々為す因縁事情、因縁世上の理を見て聞き分け。一つ因縁は、一つのサンゲとも言う、悪い中にタンノウはできやしょうまい。これ一つの理にあると、しっかり聞き分けてくれ。
 明治30年11月8日
 松岡国松31才、前事情申し上げ身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には、余儀なく事情であろ。余儀なく事情やが一つ/\聞き分けたら、いかなる事も鮮やか。これまでの処長い間道すがら、日日心運び、皆んな日々中に日々一つの事と言うは、どういう事であろ。日々の事であろ。後又候という、なか/\事情大変事情であろ。内々これではなあ、という処、堪えるに堪えられん余儀なく事情。聞こと言う処、よう聞き分けたら、鮮やか。内々心に事情ありて、鮮やかという事あろまい。なれど、よう聞き分けば、鮮やか分かる。何程の事情どれだけの事情、捨てゝ了えばどうもならん。一時事情、世界何処の事情、これという処諭しよう。長いのも短いのも一代/\。理は末代という。末代理は短い長いはあろまい。内々不自由するという。道の事情為す事情、因縁事情、世界諭す事情、内々一つ事情あるか。将来長く短くある。よう聞き分けてこれ心に治めるなら、身は鮮やか。後々事情、これより始まりという心なら鮮やかという理を一つ、諭しおこう。
 明治30年11月9日
 諸井松太郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に事情いかなる事であろうと言う。一つどうも身上心得ん尋ねる。さあさぁ尋ねる事情には又一つ事情諭しおくが、よく聞き分けにゃ分かり難ない。もう道の処大半心得ある/\。大半治まりてたゞ身上事情なくば何も思う事あろまい。なれど、身上事情あれば、どうも忘れられん/\。よく聞き分け。十分聞き分けた中に、又一つ聞き分けにゃならん。皆なそれぞれ道のため、人のため運ぶ。又内々何事情なく、たゞ身上から思う処、事情日々運ぶ中に諭す理ある。この諭す理聞き分け。心に案じれば切りがない/\。よう聞き分け。道のため運び尽す。あちらこちら何となあと言う事さらに要らん。更に思うやない。これより長い道、これでと思うた日、嬉しい頼もしい道によって、これではなあ、中にどうしょうや知らん。この事情ではどうしょうや知らん日ありたであろう。たゞ真の心に治まらん。心得ん心改め、為す事情因縁事情、成ろと言うて成らせん。成ろまいと言うても成りて来る。この諭す事情内々になあ/\。事情世界聞き分け。成る程というは、前生因縁のサンゲと言う。さあさぁ案じる事要らん/\。
 明治30年11月10日
 寺田半兵衞、息はずみ咳出で脇腹痛むにつき願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、幾度の事情尋ねば一つ諭しよう。なれど、事情聞き分けにゃ分かり難ない。内々いついつまでと言う。尋ねる一つ事情幾重事情、心安心一時不足なりて尋ねば段々変わる。事情なき中に事情、中に内々事情これ一つ事情聞き分け/\。内々の処にとんと未だ治まろまい。事情思い出して一つ思い/\日々事情であろう。よう心鎮めて聞き分け。心鎮めて聞き分けて、言うて聞かせ。内々どういう事いつまでゝあろ。内々兄弟それぞれどういう事、いつまでゝあろ。内々兄弟それぞれどういう事、親々心毎日であろう。なれど、よう聞き分けにゃ分からん。道のため人のため運んで居る、尽して居る。何年経てど頼りと思うて居る者どうもなあ、日々であろう。今一時の処では、とんと思うように行かん。皆んなそれ/\事情よう聞き分け。早いも生涯遅いも生涯、こら分かろまい。なれど、よく聞き分けば成る程分かる。一時以てどういう事、世上何と思う。これ心にあろう。世上成るも因縁、成らんも因縁。これ皆んな治め/\ば、夜明けるようなもの。よう聞き分け/\。

 押して、(小近の事願うとする処へお諭あり)
 さあさぁ皆な籠りたる。これ聞き分けてほんに成る程と思う。夜明けるようなもの。よう聞き分け/\。

 押して、コウ親類への縁談の事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ内々事情思い変わり、段々変わり段々変わりたる。こうと思う処、先々心親々心、人々心一つに委せおこう/\。
 明治30年11月13日
 橋本清辞職書差し出せしにつき、協議の上事情願い。
 さあさぁ皆んなそれぞれ中にいろいろの話しいろいろの事情、長い間/\、もうこれどうでもこうでも指図の理/\、どうでも指図の理でなければどうもなろまい。この道を知りてる者がないから、どんならん。この道知りてるなら、あゝいう事あらせん。道が分からんから分からん事になる。どうなるこうなる、心の理分からんから分からん。皆んなこれ教えという理がある。教えに従うて通らんから、綺麗な道がむさくろしいなる。皆な行き難くい道を尋ねて捜すからどんならん。一人二人三人の心で世界通れるか。さあ指図に及ぶ。指図しても守らねば、指図までのもの。よう聞き分け/\。何遍/\、これまでの道知りて居ながら、便りもなく声もなく、理もなく、道の道通らんから、どうなろう知らんという日になって来たのや。どうでもこうでも、心迷いありてはならん。暖いと思えば寒い、寒いと思えば暖い、曇ると思えば晴天、晴天と思えば曇る。自由の理分からんからどんならん。我がさえよくばよいという心があるから、こういう理になりて来る。どうでもこうでも人間の心では行かんで/\、行くならこの道とは言わん。精神一つの理が世界鮮やか明らかのもの。この理よりない。これをよう聞き分けて、改めてくれ/\。名々でする事ならどうもならん。いかなる大切にせんならんものでも、心に間違えば、大切が大切にならん理が、今日の日であろ。さあさぁ分からんから分からん。一寸一つ話しておく。軽い話、女子供でも分かる話し。貸したる金でも、取って了たら仕舞やで。残しておけば理は殖える。取って了たら何にもならん。これだけ一寸話しておこう。

 押して願わんとする時。
 さあさぁ押すまでやで/\。押す処何処にあるぞ。繋ごうと思ても離れる者はどうもならん。付けようと思えど付かん者は是非はない。切りのない事言うて居るから、こういう事になるわい。
 明治30年11月13日
 飯田岩治郎段々相つのりしにつき、処分方につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、ものというは、放っておいて大事ないものと、害になるものとある。放っておいて為になるものなら、放っておいてもよい。皆んな、よう聞き分け。前々指図、一も取らず、二も取らず、この理より段々運び来たる心という理、深きのなきうちに直せば直る。日々段々日が経つ程、皆んな寄り合う心に理が寄りて来る。寄る程真の理を失うて了う。こうしたならいけんやないかと、何にもならん事して、今まで積んだもの掘り起して了うようなもの。(ぢばが)二所も三所もできるものなら、元の屋敷は要らんもの。元(が)分からんから、そういう事(を)するのや。数々世上に(名称の)理を下ろしたる(の)は、同じ(ぢば)一つの理(からである)。外に(も)いろいろあちらで一寸やってみ、こちらで一寸やってみても、成り立ったものはあろうまい。尽して十分運んで十分、年限経ってこそいついつまでの事情(である)。

 何やら彼やらほんの一つの答もなく、放っておくから一寸には行かん。行かんからこれまで放ってある。最初は一寸した容物に入れてあるようなもの。なれど、段々日が経つ、理が殖えて来れば仕舞には容物には入らんように成る。成ってからどんならん、出けてからどんならん。いかんものは誰聞いてもいかん、善きものは、誰が聞いても善きもの。あちら分かれ、こちら分かれ、とんとどうもならん。この事情聞き分けて、これから先何か万事心得てくれ。それで今日の日は、僅かの日を待って、これでと言えば、それよりすっきりするがよい。うかうかしたら、どんな事になるやら分からん。悪というものは、立ち掛けたら一時は立つものや。放っておいてはどうもならん。世界には未だ/\分かりた者は僅かしかない。早くに取りて了えば、今日の日はなきもの。それからそれと心に欲がつくから、一人出け二人出け、それが頼りになりて段々事情と言う。あちらこちら何も分からん者、いつまでやっても行かせん。今日の日は一寸片付けて、すっきりして了うがよいで/\。
 明治30年11月18日
 檪本町吉川宗七妻たけ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情には余儀なく事情/\であろう。身に一つ事情は一時堪えられん事情から、日々事情/\踏み止めたるは一時事情心得ん。一時始めて一時運んで鮮やか事情、どうも日々暇が要る。よう聞き分け。これまで結構は日々思い一つ理が心なれど、身上から事情心から一つ理が分かるなら、万事明らか。よう聞き分け。一時大事である程に/\。一時助け貰えば結構なれど、一時何ともなあ。日々日が延びる。日々運び方どうも分かろうまい。話し事情から聞き分け。一つ理から万事理である程に。よう聞き分け。どういう理聞き分けるなら、まあ世上理ある/\。どういう理幾人寄る。人数分からん、人寄り集まる、えらい人なれど、旬聞き分け/\。人間は言葉でしたとてでけやせん。遠く所海山越え、長い間/\の道、万事事情理この聞き分けは、どうも一時事情運ぶは日々思て居る。又思わにゃなろまい。よう聞き分け。長い年限、どれだけどうしたとて長い年限、どれだけどうしたとて、天よりあたゑなければなきもの。どうなりこうなり又この事情聞き分け。あちらへ走りこちらへ走り、昼と夜次いで話、理付いてもあたゑという理、まあ今年よかった/\。この理聞き分け。神の道は長い/\穏やか。国々の道遠い道遙々伝うて来る。理聞き分けば分かる。よう聞き分け。この事情聞き分けるなら、一時どう/\でない。身上/\、身上ばかり思て居たらどうもならん。どうでもこうでも、ほんに世界あの通りなら、日々理あるならこう、ほんに名々も一寸この事情聞き分けて、内々事情に聞き分け。良い事続けばよい/\。続かねば一つ心に事情なけにゃならん。踏み止めたる間に、内々聞き分け。日々事情によって働きせにゃならん。あちら駈けついてこちら駈けついて、日々渡世、日々働きせにゃならんなれど、その内々一時立て替え一年二年何をしてる。あの者ならほんになあというように、日々心に積んでくれるよう。日々の心年々運ぶなら、昼に昼、夜に夜次いで歩かいでも、日々人々与ゑある。これ聞き分けるなら、何程/\どうしたとて行かん事、人は知らん。それより順序第一。日々取りやり良き事ばかりならよい。よう聞き分けならん/\。この理聞き分けるなら、細い/\薄い薄い、これより掛かりてくれるなら不自由ない。これ内々聞き分け。あの人変わりた商い/\、変わりた世界、第一日々世界積む台である。一つよう尋ねに出よ。身上からほんにこういう理聞いた/\、定めてくれるよう。又一つ諭しよう。多分ある/\。結構言うたて、身に事情あれば、日々楽しみあらせん。楽しみ分からん。身上に一つ事情ないというは日々楽しみ。よう聞き分けてくれ、これより内々聞き分けて、善き事ばかり身上の処一寸に行かん。一寸に行かんかなれど、心という積み重ねば台と言う。取りよう変わりてはならん。よう聞き分けてくれるよう。指図しておこう。
 明治30年11月19日
 飯尾清蔵、身上願い(高知部内東新出張所担任)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に一つの事情尋ねる。尋ねるは余儀なくの事情であろう。願い尋ねるからは、一つ指図に及ぼう。よう聞き取らにゃ分からんで。今一時の事情ではなく、前々よりの事情という。ようよぅの道ようよぅの理、ほんにと言うは、治まった一日の日。なれど、身上に事情あれば、あゝと思うやろ。思うは理である。なれど、よう指図一つの理を聞き分け。道のため運ぶ尽す中に、身上という。身上に事情あるから、尋ねる。尋ねたら、どういう指図ありたやろうと待ち兼ねる。よう聞き取れ。身上不足事情尋ねたら、ほんに成る程と、真の心に真実理が治まれば、又々事情という。身上は余程大層なれど、よう理を聞き分けてくれ。名々は十分に聞いて居るやろ。なれど、聞いた上の理を聞き分け。タンノウという、この一つの理より受け取る理はないで。身上に事情ありて、タンノウはできようまい。なれど、よう聞き分け。タンノウは真の誠、真実の理と言う。真実の理なら、受け取らにゃならん。働き損やという心は、更々持たぬよう。思わぬよう。尽した理は、生涯末代。理が楽しみ、理がコウノウとも言う。又一つ、タンノウは前生因縁のサンゲとも言う。一代切りと思えば、タンノウとは言えん。早く、この理を伝えやってくれ/\。
 明治30年11月20日
 九つ鳴物の内、三味線を今回薩摩琵琶をかたどりて拵えたにつき御許し願い。
 さあさぁ何か尋ねる事情、事情は心おきのう許しおく。これまで前々事情の時談じ、あれもどうこれもどう尋ね出で、一列子供の事情によって許してある。何かの処十分じゃなあ思う。どういうもの時々尋ね出ば指図する。指図の上、談示という。どんな指図しても、こんな指図はなあと思わぬよう。互いに理を結び合わにゃならん。事情によって結ぶ理もあれば、事情によってほどく理もある。心も病む身も病むようではいかん。後々の事情は詳しい指図するから、鳴物一条は許そ/\。皆寄り合うて、喜ぶ心を以てすれば、神は十分守護すると指図しておく。鳴物は許そ/\。

 胡弓の事願い。
 さあさぁどうなりこうなり、鳴物揃うたら始め掛けるがよい。成るも道成らぬも道、付け掛けた道は付ける程に/\。ならんと言えばはいと言え。年々の道を見て、あぐさむ心は持たぬよう。あぐさんで了たら、仕舞じゃで/\。
 明治30年11月20日(陰暦10月26日)
 鳴物琴胡弓三味の替わり入るつとめ人衆につき御話。
 あちら引きこちら引き、まるで、ひいきの引き倒し引き倒れ、引き倒れの行たる事知らんか。これからというは、何か一つの心に成ってくれ。心さえ一つに成ればどんな中でも連れて通るというは、前々毎夜/\の理に知らしたる。皆んな談じ合いそれはよいなれど、談示の中に理が触れるからどうもならん。これもう一つ埃り立ったら暗闇やで。

 引き続きとめぎくの事情願い。
 元々皆掛かり分からん。分からん処から話を聞いて道に付いた、事情の理も分からん。二十五年寿命縮めて今日の道という。道理世界理を以て今の道ともいう。談じ合うてこれまでの理/\、人間からあれこれの隔て分かるものやない。要らんと言うて出るものはどうもならん。これまでの処幾名何人あった。古い事情消してはなろうまい。心で消す事はどんならん。どうなりこうなりの道待って居る者は、その場/\の得心。喜ばして一時に出らるものやない。それ/\談示合うてこれ一つの理、皆な寄せて、この月は誰それ、又の月は誰それというように運ぶがよい。楽しました理を蹴って了えば、消すのも同じ事。
 明治30年11月22日
 各分支教会及び出張所に於て三つ鳴物を奏する御許し願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、さあさぁ品は変われど理は一つ/\、尋ねる理は皆々許しおこう/\。
 明治30年11月25日
 平安支教会を奈良県生駒郡龍田町大字龍田字馬場百八番屋敷へ移転願い(板倉槌三郎を担任教師と定め、松村吉太郎を移転式祭主、平野楢蔵を付き添いとして移転式の願い)。
 さあさぁ尋ねる事情/\、願通り速やか許す/\。さあさぁこれへ遷りて下されと願えば、神は直ぐに遷る程に/\。向こうが何ぼ騒いでも、こちらから必ず手出しするでない程に/\。さあさぁ事情は願い通り許しおこう/\。
 明治30年11月25日
 清水はる腰痛の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身上によりて、あちら事情こちら事情、どう思うたてなろまい、見たてなろまい。尋ねる事情前々事情は将来に諭したる。夫婦一つの中、これまで道の中運び尽し、あちら身上、こちら身上、こら思う/\。よう聞き分けて、夫婦事情どちらでこちらで、この一つの事情遙かに知らしおく。ほんにというは早く事情/\、早く離せ/\。

 押して願い。
 さあさぁもう、これ段々古い処、段々何処から寄せるやら知れん。この事情、一寸話しておこう。

 又、押して願い。
 さあさぁよう事情聞き分けにゃならんで。夫婦一つ、事情遠くでは又々という、又又という。もうどうでもこうでも、いつからどうせいこうせい、こら言わん。心に理持って十日二十日三十日と、日を忘れ月を忘れて、年を越えて年々と言う。この事情指図しておこう。
 明治30年11月27日
 飯田岩治郎の件につき、北分教会所の事情、会長初め役員五六名立会の上先々心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いかな事情も尋ねにゃ分かろまい/\。分からんから事情尋ねる。尋ねるならば一つ事情諭しおこう。これまで(の)事情年限(を)数えてみよ/\。年限(通る中には)いろいろの道ありて、もうどうなろうか知らん/\(という道もあった)。その道連れて通りた道(の理を)よう聞き分け。難儀不自由苦労艱難の道連れて通りて、種と言う。種なくして(は)実はのろうまい。この理から万事聞き分け。これまで(の)苦労艱難の種、種から(心の理を)積んで来て(こそ)、それよりどういうものも生えるなれど、中に心の理によって(は)生えん種もあろ。道という、道に我という理(は)どうもならん。我は要らん。たゞ仮名な道に諭しおこう。分かりよい道に諭しおこう。子供でも直ぐに分かる(であろう)。皆な道に元がある。この道(が)分かるなら皆な一つ/\この(元の)事情(を)聞き分け。一時尋ねる事情、人に事情結んだ。事情元々どういう理になる。元や。二つも三つも結んだ道やない。元かいしんからこの道籠りある。なれど、どうもならん。仮名な理に諭したる。来ん者に無理に来いとは言わん。来る者に無理に来なと言う道やない。又無理にどうせいこうせいとは言わん。来る者にどうせいとは言わん。無理に言わいでも仕舞には成りて来る。これまで皆な諭したる。又、日々諭したる中にある。又諭して居るやろ。この理聞き分け。どちらやろう、こちらやろう、年限理数えてみよ。どちらやろうこちらやろう、こちらやあちらやと心の理が変じるから、心繋ぎが第一。すっきり繋いでくれるなら、万事これより道という。よく聞き取ってくれるよう。

 
北分教会事務所の東北の方に於て二間に五間半の建物願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ集まる一つ理心得一つ理、事情建家一つの事情の尋ね。建家一つ重々皆な許しおくが、一つ諭しおくによって、よく聞き分け。元々何処に有るか無いか、外に有るか無いか。この理聞き分けて一つ/\理を諭し、あちらやこちらや、そもそも一つの理治まり難ない。これ改めて道分かるなら、今一時に道治まる。万事一つ諭そ/\。よく聞き取って、一つ改めて重々一つの道と言う。
 明治30年11月29日
 平安支教会長を板倉槌三郎に変更の上、龍田村元すみやへ仮りに移転願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも事情によって、長々どうも事情によって、どうもさあさぁ、ようこの一つ事情からの指図をする。皆んなそれ/\善いと悪いとの理を分からにゃなろまい。分かりてあれば事情はない。分かりてなけねば道とは言わん。万事一つの理も、案ぜる理もない。これ一つ話し掛かり、これ一寸したらどんな事でも治まる。分からんから治まらん事できる。善いと悪いと分かれば、何も言う事ないもの。教えには一つの理、一条の理、最初身上から一つの理もある。何かなしの理もある。これよう聞き分け。今一時尋ねる処、いかなる事と思わにゃならん。道というものは、誰も知らん者はあろまい。又、ない理は知ろまい。ほんの事情、皆んなそれぞれどうでも行こうまい。どうでもなろうまい。年々送りたる理は、これも諭さにゃならん。又一時尋ねる処、後々ついつい尋ねば、早く諭さにゃならん。今一時尋ねる事情、どうでもこうでも、見るに見られん、聞くに聞かれん道ばかりである。十分道計りて心得まで、十分道運んで、それより明らかな日。早く/\運んで見せにゃなろまい/\。

 担任板倉槌三郎、御許し願い。
 それは何時にても、一つの理なけにゃなろまい/\。尋ね事情に許しおこう/\。

 龍田へ移転する事情願い。
 さあさぁまあ暫くの処、所変えにゃなろまい。どうも世界から何とも譬えられん事情である/\。この事情はどういう処から出る。皆な心から出るのや。皆な思事外れたる。続いて刻限知らしたい。刻限には書き取りの事情、どうもあれこれ/\、尋ね尋ねの事情に刻限諭さにゃならん。重々の理、あらあら後々事情、尋ね理に諭するによって、聞き分けてくれにゃならん/\。

 同神霊を其儘遷すものや、又は幣を持って行て御遷り下さるものや願い。
 さあさぁ尋ねる処、それはどちらでもよい/\。所一つ事情さえ暫く改めたら、道理という理立って来る/\。急がにゃならん/\。

 明後日出越す願い。
 さあさぁどうで掛け合いの時は、どうかこうか事情あろ。道が違うからどうもならん/\。どんな事出したて、荒い事は要らん/\。

 平野楢蔵、松村吉太郎、板倉槌三郎三名出張願い。
 さあ道理から今日の日、道に二つはない。道の理は二つない。心は大きい持たにゃならん。あちらもそれぞれ、こちらもそれぞれ、どんな事あっても大きい声出すのやない/\。見証しが居る/\。案じる事要らん。道理に適わんからこうなる/\。道理曲げる事いかん。そこで、心に持って運ぶなら、直ぐと/\。




(私論.私見)