(10月) |
明治30年10月1日 |
大県支教会、東側の井戸につきお言葉。
中々これは結構な水や。水と言うても、水臭い水もあれば、喉へ詰まるような水もある。なれど、この水は甘味も強い。新がある。これでこそ結構な理、用水の水。これでこそ結構やなあ、結構やなあ。これでこそ神様のお与ゑ、末代結構やなあ/\。 |
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明治30年10月2日 |
山崎菊馬、長男相太郎14才身上願い(高知分教会部内)。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも、身上に長らえて心得ん事情、どういう事もこういう事も、日々運ぶ事情である。身上一時ならんから尋ねる。尋ねば事情諭するが、よっく聞き分け。第一一つの事情、身上の不足なる。心という、内々事情である。日々に皆んな身上世界へ諭する処の理、日々為す事情諭する理、心得んから一つ事情。どうも日々長らえて、これまで一つ思う処、よっく聞き取れ。事情は大層。一時一つ聞かしてくれ。これまで長らえてなあ、という事情聞き取れ。これ一つの事情難し。これだけ諭したら、事情の台を諭するのや。日々結構と思う中、どういうもの。これよう聞き分け。この事情を諭しおこう。 |
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明治30年10月2日 |
日野利三郎52才、身上願い(奈良支教会役員)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上に一時どうもならん事情尋ねる。日々どういう事もこういう事も、思い/\の日を経つ処、身上聞き取れ。もう頼りないものやなあ/\と思う。余儀なく事情であろ。さあ楽しみ一つの事情持たさにゃならんで。これまで運ぶ尽す事情の理は、皆な受け取りてある。そんだらどういうものと思うやろ。よう聞き分け。一代やと思うから頼りない。寄り合うた理は、末代の一つの理を治まるなら、楽しみの事情である。この一つの事情、第一に伝えてくれるがよい。 |
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明治30年10月3日 |
島ケ原支教会長万田万吉、妻まつ出直しにつき心得まで願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情はもうこれ第一事情である。一時心というは、どうなろうと思案ばかり、心持って事情、事情によって成ると成らんとこの事情聞いておかにゃ分かり難ない。一時どう言うた処が治まり難ない。そこで一時の処、扶け合いの心持って運んで/\くれ。扶け合いの心持って運んでくれ。 |
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明治30年10月5日 |
富松たみ、身上願い。
さあさぁ段々事情尋ねる。前々の事情から、どうも良うなきという身上の理を尋ねる。尋ねるから一つの理を諭そう。変わりた事情の理ではない。今の処にては半ばとも言うやろ。こゝまでと思うたのになあ、どうもこうもと思うたのになあ、どういうものやろ、何の間違いやろ、と思う心は日々の理であろう。事情は早く早く皆んなそれぞれタンノウの理を治めにゃなろまい。又治めてやらにゃなろまい。一時以て事情早くという。 |
押して
さあさぁ尋ねる事情、タンノウ一つの理を聞き分け。早く/\一つ万事事情という。 |
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明治30年10月5日 |
山本近治、内々事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は余儀なく事情やろ。事情は理に迫り尋ねる。よう聞き分け。世界のため道のため、日々運ぶ尽す理は、重々の理に受け取る。事情によって内々困難の事情。尋ねるからは、一つの理思うやろう。思うから尋ねる。尋ねるからは一つの理を諭しおこう。皆んなこうという一つの精神を以て、今までという中に、事情重ね/\ともいう。世界どうやろうと思うやろ。よう聞き分け。皆んな諭する中に籠もりある理から聞き分けてみよ。為す因縁という。生まれ更わり出更わりの理、因縁という。成ろうと思ても成らん。しょまいと思うても成りて来る。これ一つ因縁の理を聞き分け。なれど、因縁と言うて了えば、それまで。いかなる因縁も尽し運ぶ理によって果たす、切る、という理から思やんもせねばならん。一代ではない程に。末代という理なら、大きい理である程にある程に。一人の心で治まると治まらんの理がある。よう聞き分けてくれ/\。 |
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明治30年10月8日 |
南紀支教会長下村賢三郎母しま74才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上一つ尋ねる事情、さあさぁ何ぼうでもならん。ならんから尋ねるのやろ。尋ねるから前々諭したる。事情どうにもこうにもならん道から道運ぶ最中、年々段々年々送りたる中から分かりある。事情身上どうであると日々思う内々中に、これではなあと思う。よう聞き分けてタンノウしてくれ。タンノウ中、ならん中タンノウするは誠、誠は受け取る。ならんタンノウはでけやせん。なれど一つ、ならん一つの理は、多くの中見分けてタンノウ。ならん中タンノウするは、前生サンゲ/\と言う。ようこれ聞き分け。これだけ諭したら、自由の理は分かるやろ。 |
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明治30年10月8日 |
畠山佐十郎28才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ身上一条一時尋ねる処、一寸事情にては余程事情にて大層事情、大層の事情と言う。なれど、万事の処事情、心の理治まる話伝えてくれ。どういう話諭してくれ。話は聞きよでころりと違う。数々は諭さん。これまで皆聞いて居る。聞いて居て治まらねば同じ事。道のため、世界のため運んで居る。この事情中に身上と言う。こらどうであろ、名々思う事であろ。不足なければ思う事ない。名々身上これだけと思う。身上不足なれば、尽した理も運んだ理も思わらせん。又内々理の中に運ぶ中に、世界になあ、又他にもなあ、これ分からん。どうも一代と思えば頼りない。よう聞き分け。一代二代三代やない。生涯の道。生涯の道の元と言う。これよう聞き分け。この理諭して、しいかり治まれば、又一寸の事情。この事情よく諭してくれ。 |
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明治30年10月12日 |
宮本重五郎55才、身上障りにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上/\、一時事情尋ねる。一時の事情ではあろまい。中々事情なれど、どうであろう/\思い/\の日々、急えたて、事情/\は日々の処にては、迫る処、何が間違うてあろ、何が違うてあろう、これは更々あろまい。更々ないなれど、尋ねるから諭し置こう。一時事情どうであろまい。なれど、大層事情。なれど、よう聞き分けて、道という、尽しただけの理、運んだだけの理は、どうでもこうでも/\何年経てど、何年経てど理がある程に。何をしたんぞいなあ、と思わず、事情は皆な世界にある。この理見て、又内々一つ道の理というは、経って来にゃ分からん。中々の理、頼りない/\、とは思わず、どちら向いても皆な兄弟/\。この理治まりたら、何をしたんと思われようまい。どちらからでもこちらからでも、そうと言うたら、更々この理聞き分けて、タンノウ。身上に不足ありてタンノウはでけやせん。なれど、タンノウは誠。誠は受け取る。この理諭しておこう。よう聞き分け。頼りない/\更の理に持たず、更の理に持たず、よう聞き分けてくれ。 |
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明治30年10月12日 |
夜、島ケ原支教会長万田万吉、妻出直し後、後々心得のため願い。
さあさぁ事情を以て事情尋ねる。前々事情諭したる。どうも事情の理/\、余儀なく一つ事情、いかなる事、どういう理と思うは、実々の理であろう。あろうなれど、よう聞き分けてくれ/\。これまで長らえての道/\、あちらでもこちらでも、どうも一時(は)なあ、何たる事(であろうと)、思い/\の(する処の)道を通り(て)来た。(その)中に(今の)一時の事情(についても)、何たる事(であろう)と思うやろう。思うは余儀なくの事情(である)。よう聞き分けてくれ/\。
この道を弘める(の)も、紋型なき処より、段々年々の道という。この理は皆々の心にも治まりあるやろ。この理を聞き分けてくれるなら、何かの事も鮮やかという。なれど、内々判然(に納得)はできようまい/\。よう聞き分け。所に一つの事情を始め掛け(た)。堅くの理を話す中に、(今度の事情は)どういうもの(であろう)と思う。又助け一条や/\と言う。何が助け一条と思うやろ。一代の中に一つの不思議(な事や)、いかなる理(であろう)と思うやろ。思うは中々の理である。難儀不自由してこそ理の種と言う。(それにしても)この理は何たる理(であろう)と思うやろ。一時の道は(この先)どうなろうと思う。年が明けたらようよぅの道になるやろ、と思う。(その)中に何たる事どういうもの(であろう)と、名々も皆々も思うやろ。よう聞き分けてくれ/\。
この道始め掛けたる(理)というは、よう聞き分け。年は何年何月にどういう事情があった(か思案してくれ)。若き強きが先に立ち/\(出直した)。ようこの理を治めてくれ/\。一代限りという(の)は、今まで(に)聞いた世界の理であろう。この道の理というは、将来(生涯?)末代の理(である)。この理は諭しても居るやろ。なれど、(妻の出直しは)忘れるに忘れられんというは、返す/\(も)重々の理である。なれど、よう聞き分けてくれ。我が子も先に立て、楽しみも先に立ち、後々世界(の)ひながたという。この理をよう聞き分けてくれ。(すれば)どんな不自由艱難もできんやあろうまい。さあさぁいかなる道も、これより一つの理という。 |
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明治30年10月25日 |
清水与之助、身上16日前より夜寝られず咳強きにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上事情ならん/\という。明日になりたら/\、思い思いどうも一時鮮やかならんという。尋ねる事情、これまでにも段々諭したる。そんならという理も治まり、皆々安心もさし、ほんに成る程という。未だ一時身上という、ならんという、それぞれ心だけの理は互い/\運びやい、こうしたさかいにどうという心は更々持たぬよう。明らか一つの理、世界も成る程明らか一つの道、はた/\の処にても明らか一つそれから心をどんと据えて、大丈夫ともいう。それより未だ/\。 |
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明治30年10月28日 |
日本橋分教会、開筵式につき教長御出張、随行板倉槌三郎、辻忠作、桝井伊三郎三名に願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は出越す処の事情、さあさぁ許そう/\。さあさぁ自由という理は皆分からん。前々何彼についても、自由という理が分かれば案じは要らん。こうと言うたらこうと言う。これが一つ自由というの理という。どんな事でも中に思やんせんならんようでは、自由とは言えん。前以てひながた出したる。尋ねる事情は、心おきのう出るがよい/\。 |
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明治30年10月30日 |
増井幾太郎妻みつえ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情、ならん/\事情を尋ねるからは一つ諭そう。身上の事情は余程大層である。なれど、まあ、よう聞き分け。どういう事でなる、何か違う、思い/\日を送り、一時成らん事情を尋ねる。大事踏むも一時、事情事情尋ねる事から理を諭す。よう聞き分けてくれにゃ分からんで。何である。こういう事ではなあ、世上へなあ、世界へなあ、と思う心は一時取り直し、よう聞き分け。皆んな事情は幾年の事情があってなるか。万事揃い、成らん事情も揃い、十分揃う中に、それ身上何たる事思うやろう。しっかりと心の理を治め。名々それぞれ諭する理に、皆んな籠りある。よう、思案してみよ。為す事因縁、成るも一つ、成らんも一つという。最初元々一つ定めた心は末代、途中でこれではと言うようでは、定めたとは言えようまい。一時どうとはない。なれど、よう心を治めてくれ治めてくれ。長い間の年限の中、ならん/\の道を通り、ようよぅの日という。さあ第一元という、この一つの理を忘れんよう、しっかり定め。又一つ皆んな応法と言えば、世界も明いという事情を以て、一時一つという。 |
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