明治30年9月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 (9月)
 明治30年9月4日
 北村ゑい25才、身上願い(河原町分教会部内)。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情は先々所々それぞれ事情諭す事情、一つ事情はどうでもこうでも皆々事情は諭さにゃならん。諭し難くいと言うて、捨てゝおいてはどうもならん。そこで、じいと諭さにゃならん。どういう理こういう理皆々聞いて、これまで長い間、よう尽す運ぶなと言うて、諭さずに居ては、どうむならん。身上は何でも彼でも助からんにゃならん、助けにゃならん。事情は皆々これまで諭す中に、第一為す事因縁。因縁ならばと言うて了えば、そのまゝなれど、よう聞き分け。タンノウ事情は前生因縁のサンゲいという。身上不足なる中にタンノウは治められやせん。なれど、万事事情、道一つの理よう聞き分け。大層事情は大層運び、話は心に持って話さにゃならん。事情治めるなら、身上又治まるという。所又所々の理にもなる。よくよく諭してくれるよう。
 明治30年9月8日
 増野正兵衞及びいと、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身に心得ん事情から尋ねる。いついつ一つ理一つ事情、心という理は一つの理で尋ねる。内々にもそれぞれ心得んから尋ねる。いついつ諭したる。よう聞き分け。誰の道/\、誰の道でない。神の道道理一つの道、数々諭しは、これまで諭したる。よく聞き分け/\。
 明治30年9月8日
 桝井伊三郎妻おさめ41才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ一時事情は身の障り、身の障りから一つ尋ねる事情、尋ねば指図という。どういう事指図、よう聞き分け。代々の信心であろう。一時の道であろうまい。長い事情積み重ねて、よう道段々事情聞き分け。身に障りありて楽しみない。道に事情ありて楽しみない。尋ね尋ねん、行くに行けん。皆んな精神一つの事情困る。あちらこちら事情ならん道の事情。身上は案じる事要らん。道の事情、この事情案じる道は二筋の道はない。尋ねるから諭し。道は二つない。一つの道。よう聞き分け。どうか何でもという心なら、一条の道という。
 明治30年9月8日
 臼杵治郎兵衞、小人龍蔵3才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人事情身上大変事情一つ、さあさぁ尋ねる事情、まあ尋ねる事情は、どうも一時ならん。ならんから尋ねる。尋ねるから、一つ諭しおこう。いかな事情も、よく聞き取らにゃ分かり難ない。この道というは、誰にどうせえ誰にこうせえ、とは言わん。道は皆心だけ/\。皆道世界というは、いろんな事情、又内々に身上に迫る。どうなると思う心の中に、何よの安心、何よのタンノウでけやせんなれど、タンノウ聞き取りて、皆な初めより聞き取り、皆な借りもの一条、人に諭す理というは、よく聞いて諭す。一時事情ありて、何程安心でけんから尋ねる。尋ねるから指図諭す。よく聞き取りてくれ。日々暮らす中、不自由なく不自由なくと言えば、身に掛かれば何たる理であろう。この理よく聞き分けにゃ分からん。内々因縁為す事というは、それぞれ諭す因縁に、段々因縁ある。すっきりどうもどちらからも、ならん因縁ある。暮らす中いろいろ暮らす。不自由因縁もある。因縁は段々ある。よう聞き取れ。一時どうでな。事情は余程大層事情。万事事情、成りても成らいでも、こうという一つ定めて、早く定め。又内々改めて、ほんに成る程と治まれば、又事情よう聞き取りてくれねばならん。
 明治30年9月10日
 山本藤四郎/\身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ身上事情一時の処、長らえての身上、どうも一時、どういう事でと/\日々思う処、余儀なく事情尋ねる。皆な前々諭しおいたる理、何も思う事あろまい。なれど、もう暫くという心、そら言うまで。一時どうとはあろまい。なれど、身上迫りてなあ、日々思う処どうでも内々タンノウ。人に一つタンノウよう聞き分けて、どうでも諭してくれ。身上長らえて思う処、よう聞き分け。皆んなこれまで/\為す因縁/\聞き分け。まあまぁ年はこれだけ十分の理であると/\、内々治めて内々満足楽しみ与えてくれ。これまで道のため、心休まるようと思う処に、身上不足なるとは必ず持たず、思わずように。一つ分かるよう、よう聞き分けにゃならん/\。内々タンノウ一つ聞き分けて事情という。
 明治30年9月12日
 山名分教会、台湾台中城内諸井国三郎拝借地に山名分教会台中教会設置願い(担任一条源治郎)。
 さあさぁ事情は願い通り許しおこう/\。

 押して、未だ信徒は無之又親神様と申す事も存ぜず又土人へ布教致す事故御社を別に立てさして頂きたく願い。
 さあさぁ尋ぬる事情/\、事情はそれぞれ所々の事情によって、何よの事も委せおこう、さあさぁ委せおこう/\。
 明治30年9月13日
 松村吉太郎、喉息詰まり身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうもこれ身上にて日々に堪えられん。事なくして時々に身に一つ堪えられん。事情尋ねる。皆な心という理、どんと定めてくれ。大き心定めて、皆なそれぞれ他に事情治まりたら、又身上一時どうしてこうして/\、どうこう運び、どう運び、心の思案日々堪えられん事情、事情堪えられんと言う。身が堪えられねば治められん。身上に掛かれば、そこ退けにせにゃならん。心にとんと定め。よう聞き分け。身に掛かりたら放っておかにゃならん。どんと又一つ入る出る、入る出る。この迫るというこの事情、大き持ってどうやこうや、この事情大きいと言う。どんな事でも、応そうそぅという、大きい心持たにゃならん。小さい心、必ず思わず、世界という心、道という心に成れ。これ一つ諭しおこう。身は案じる事要らんで。
 明治30年9月15日
 寺田松太郎54才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも一時事情は分かろうまい。遠く事情なら、更の理に分かろうまい。元々事情ありて遠く事情でこそ、元々事情以て運んでる。一時以て尋ねる事情、一時事情、一時はなか/\事情であろう。どうも頼りなきというは、日々事情一つ。互い/\事情運ぶなら、一時万事治まる事情を言う。万事聞き取って、早く事情。
 明治30年9月17日
 田中松二郎、次男福太郎身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上に心得ん、事情尋ねる。まあ身上心得ん事情尋ねる内にも、これ容易ならん道通りて、一つ事情容易ならん道、又一時一つ事情にては身上という。いかな事思う。日々である/\。よう聞き取りて内々しっかり定め。よう聞き分け。日々暮らす中、名々中、不自由はない。不自由はない理はあれど、身上不自由。よう聞き分け。これだけ尽す中、身上不足と思わぬよう、言わぬよう。皆な因縁事情諭す事情、他に諭す事情に、為す事情、内々に一つ定めにゃならん。身上一時堪えられんと思うなれど、事情によって、成る程に事情なあ、あるは一つ事情、何ぼ多分あれど、身上不足あれば何の楽しみもない。よう聞き取れ。人間一代、一代限りならどうならん。内々それぞれ何代も取りてある。これ聞き取りて、心に一つ鮮やか楽しんでくれるがよい。
 明治30年9月17日
 大西松蔵父嘉蔵69才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる身上/\、一時さあならん/\の事情尋ねる。尋ねるは一つ事情の諭、どういう事諭すなら、よう聞き分け。身上不足なる。何故なると思うやろう。よう聞き取れ。内々事情に、中々事情というは大層/\な事情である。大層な事情であるが、一つ諭そ。一時事情とはあろまいなれど、大層事情は、十分タンノウ治めてやらにゃならん。道という、道は一代限りと更に持つな/\。末代という理聞き分け。代々続く。末代に残る。よう聞き分け。速やか事情となる事か、事情は大層。まあ一つ心にタンノウ治めてやらにゃならん。尽しただけは日々皆な受け取る。なれど身上というは心に治めてくれ。これ諭して、まあタンノウ治めてやらにゃならん。
 明治30年9月24日
 富松たみ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる処、どうも日々どういう事こういう事、これまではいかなる、何か、ようよぅ一寸楽しみかいな。道と思う処、身上堪えられん、日々忘れられんようも前々諭してある。ほんに運んで心の理を見えたかいなあ。内々の理もある。身上堪えられん。よう聞き取って、前々長々こうという精神から又こうという、前々の理を聞き分け。一寸どうという理はない。一つの心十分事情、成る一つ成らん一つ、一代と思えば精のないようなもの。よう事情聞き取って、末代何ぼうの理とも、よう目に見て、よう聞き取れば、分からんではない。よう聞き取ってくれ。
 明治30年9月24日
 久保音松、伜竹松身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、まあまぁよう聞き分け。道に十分尽すという。日々中に運んで居る。一寸事情なら、世界にもなあ、日々である。よう事情聞き分け。日々皆暮らす中に不自由あろまい。身に不自由は日々苦しみ。身上不足何にも楽しみはない。これ聞き分けば、ほんになあ。一寸暫く事情、これをよう諭してくれ。
 明治30年9月25日
 清水与之助、身上願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、どうも身上心得ん事情尋ねる。尋ねば、身上に諭しする/\。よく聞き取らにゃ分からんで/\。前々事情一つ諭しから万事心の休まるよう、身上も日々楽々の事情、心休まらにゃどうもならん。今日も明日も、どうであろうというようでは、楽しみない。ずっと心を休め。これまでなか/\の道、通り難くい道、どうなりこうなり通り来た。長い年限である。これまでの道を通り、そこい/\治まりある。身上心得ん。一つ指図。どっと心を休め/\。休めるには事情なくばなろまい。どういう心休めたらよかろうと思う。日々楽しみないようでは、何思うてもどうもならん。これまで一つ皆な一つ、事情それぞれ、どうしてこうしてなりと、通りよいよう通るよう。心という事情委せ。今日も明日も結構楽しみ事情ある。善い事の事情思わず、あらあらの話し、あらあらの理、未だ/\楽しみ、長くこれ一つ話しておく。伝える理も皆な話し合い、身は案じる事は要らんで、案じてはならんで。

 押して願い。
 さあさぁ助け合い/\と言うてある。助け合いにも段々ある。話して事情も助け合い、よう聞かしてくれた。この助け合いどうでもこうでも、成らん事情の助け合い、何程助けようと思うても、理がなくば助ける事でけん。又一つ何程あっても、助けるという心がなくば、助けられはせん。どんな中からでも理がなくては助けられはせん。互い/\は言うまでの理。どちらにも日々不自由なくば、心という理いつになりても変わらんが助け合い。どうでも日々という、尽す運ぶ事でけん。この中諭したとて、心なくば助かる事できん。何程今日はこれだけ、あれ一つの理には中々の理に受け取る。よう聞き分けてくれにゃ分からんで。分からん理は尋ね。

 押して、分教会の事情願い。
 さあさぁ段々返やし/\心得ん事情尋ね返やす。身上という理、楽しみという理、日々事情、身上に切なみ有りてはどうもならん。まあようこれ理を聞き分け。何箇年の間尽して事情、運んだ事情は皆な日々に受け取りてある。この道という理の固まり出来てる。身上案じる事は要らん。一時身上分からんから返して尋ね、名々こう思う中にはこれも一つ事情あろ。治めて一つの事情、治まって一つの事情、事情と身上と理とよう試してみよ。運ぶ中事情今一時ならんという、どうせいという、こうせいにゃならんという、尋ねた理に持って名々理を定め。これまで年限数え。運びが悪うて成るものか。俺がしようとて成るものでない。名々どうしようと言うて成るものやない。これを聞き分け。他に事情から運んでくれる事情も聞き分け。どうせにゃならんと言わんで/\。よう聞き分け/\。
 明治30年9月25日
 平野、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、前々より身上一ついかなる事と思う。万事/\の事情、話しという、指図という、ほんのほのかの話し。身上に事情あるから尋ねる。尋ねるから指図という。古い指図にも及んだる。身上一時堪えられんという話し。話しの理を聞き分け。成る程の心(を)定めた(の)は一つの理(という)。これより先という事情を一寸諭しおこう。どういう諭なら、多くの中に同じ事情同じ処も多分(にある)。所々の理という。分かれ分かれの事情、先々の事情(の)理もある。どうで長い道筋(である)。よう聞き分け。万事成る程の事情によって治めにゃならん。(その中に)まあまぁという事情もあれば、仕切って運ばんならん理もある。長い心を持って先々の処も、まあまぁ長い心を持って、長う楽しまにゃならん。山坂に譬えて諭しする。高い峠を越すには一時には越せん。中にどうしょ知らんという(ような)身に迫る時もある。峠を越せば越すだけの心(が肝心である)。悠っくりの心で越せば楽に越せる。(今、)谷を越し海を越して居る所(であるが)、しんどい/\(の)思い/\(で)越す(ようではならん)。峠を登る話というは、よう聞き分け。

 一時これでは(どうであろう)という心より先々運ぶ所(には)、中には進む所もあれば、又どんな所もある。十人寄れば(十人の心がある)。(その中には)人々の心、所々の心もある。これ集めて諭しおこう。楽々でよい年もあればどんな年もある。先々難渋一つの事情も、見分けてやらにゃならん。急いても、成る事と成らん事とある。成らん事情から見れば、大変心の散乱するもの(である)。この道という、天然でできた道という。天然の道なら、どちらから眺めても、成る程と言う(道であろう)。今までは、今まで通り来たる中、難し処通るにも神の守護という。今一時身上に掛かる処、よう思やんするよう。此処と言うたら先と言う。何処から見ても、ほんに穏やかに成ったなあ、という心を持たにゃならん。未だ/\使わんならん道具である。身上の処案じてはならん。名々も何も案じんよう。天然の理は、今年で行かにゃ又来年という。ようこの理を聞き分け。先々の心に未だ今年ではなあと(不足を)言うようでは、天然とは言えん。楽々の道とは言えん。この理をよく聞き分け。
身上は案じる事は要らん。これだけ知らしおこう。
 明治30年9月26日
 夜、園原村上田たき、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上から事情尋ねる。身上一ついかなる事情いかなる事、尋ねる事情、もうこれ何でも彼でも一寸の事情に、一つ何でも彼でも話し/\の理の通り、一人事情/\存命中言葉一つの理諭したる。日々遅れ、月々遅れ、年々遅れたる。何でも彼でも急いで早くと思えど、どうもならん事情から遅れ/\てある。後後長らえて続く事情ばかり、もう過ぎたるものは何と思うてもなろまい。急いではならん。皆んな/\心一つの理、間違い/\どうもならん/\の事情、存命の間一つの楽しみ見せにゃならん。もうであろうか/\、思い/\長い間待ち兼ねたやろう。他所事やないで。遠くの事やないで。皆んな頼むで/\

 押して、上田ナライトの事情でありますや願い。
 さあさぁ尋ねるまでやない。急いでならんから諭す。送れるから皆な先々までも遅れる。他人事のように思って居たら違う。存命中一つ理は皆な知らんやない。続き話し/\、皆んな心繋いで早くと言えば早く、内々屋敷早く迎え、早く呼べ。満足早くの事情という。
 明治30年9月27日
 寺田松太郎妻鶴、事情願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうも前々事情と言い、又々余儀なく事情尋ねる。どうも後々一つ事情、前々の指図事情又一時事情、又候と思うやろう。さあさぁ一時急いで/\一つ事情、前々遠い所の理を以て、歩び通いの理を見て、一時運びと言う。遠いと思えど何も遠いやない。身に迫るから一時どうなろうと思うやろう。心に曇り晴れんやろう。さあさぁ一時尋ねる処、早く/\一つ事情/\。
 明治30年9月28日
 平野楢蔵、出張先にて身上につき願い。
 さあさぁ尋ねる事情、どうも事情にてどうでもならんという心持って一つ出るや、一つ事情思う処、事情前々身上事情大変ならんという理以て尋ねる事情、一つ理ようよぅという、どうなりなあ、こうなりなあ思う処、成る程ならん処/\、満足一つ事情、心の働き一つで満足与えるという事情、悠うくりという理諭したる。これ皆々談じ合うて休めさゝにゃならん。十分の理諭したる。それ早く/\事情によってどうもならん。日々によって運びさゝにゃならん。運んで悠うくりさゝにゃならん。

 押して、談示という処伺い。
 さあさぁ満足与える心、事情皆諭しようで与えるという。何ぼ思うたて身上事情あれば成らせん。心で満足与えてやれ。前々に事情諭したる。前々こうという処諭したる。これどうもならん。取りよ聞きよで間違う。指図直ぐに聞いて直ぐに事情身上速やかなくば、悠うくりいう理聞き分けにゃならん。事情通らゝせん。身上さあして聞き掛け。そんなら行たら悪いか、そうやないで。これ聞き分け。
 明治30年9月29日
 増野正兵衞、小人おとも身上熱横腹出物の願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、小人事情掛かる理、どういう事こういう事である。事情案じる事要らん。万事の処皆な一つの理、指図ようこの事情、どういう事の事情、こうこう聞いてそのまゝ追い延ばし、事情尋ねる指図という、こうという、早いか遅いか治まる。万事の処たゞ一つ、言葉の理成る成らんの理、取りよう治めよう、大変難しい。万事事情掛かる。尋ねるも事情、万事諭して諭を守るなら、皆な治まる。双方の理尋ねる。小人案じる事は要らんで。




(私論.私見)