明治30年8月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治30年8月分お指図」を確認する。


 (8月)
 明治30年8月2日
 平安支教会長飯田岩治郎事情につき願い(神様御下りありと申し立て曰く『この屋敷は二つなき水屋敷、元なる者は何んと思うぞ、この度は平安より往還の道つける皆な心勇み出よ』と、その他種々申し立て尚飯田に月読の神御下りその御指図故本席より誠の神と言って分かり来るとの事につき、平安より役員春木、松尾、田中、森中、西本、重役五名罷出で、本部長へ上申の上本部員立ち会いの上願い)。
 さあさぁ尋ねるやろう。尋ねにゃ分かろうまい/\。尋ねたら事情分けてやろ/\。これまでこれ名々(は)道のため、教祖から(こう聞かして貰った)と言うて諭し(来)たる。毎々諭し(来)たる。教祖に(親神が)心映して(説き聞かして来た)年限の道(である)。(こうして)いつ通りたか分かるやろう。よう聞き分け。一軒一戸親兄弟一つの理から諭そう。よう聞き分け。一列は神の子である。憎い可愛の隔てない。日々に可愛皆な諭すやろう。話した処が数々覚えて居られん。どれだけの放蕩したとて、どうもなろうまい。どちらの理もあろう。何処の理を諭してやるのやあろまい。(人間世界を)始め掛けたる理を伝うたる(道である)。(この点の)取り損いありてはならん。無理にどうせいとは言わん。人間(心)という名々の理で思い違いすればどうもならん。前々尋ねた理に諭したる。一も取らず二も取らず(という)。名々心(を)出したら、皆な根を忘れて了うも同じ事(である)。珍しい事と思えば、一時は通れるやろう。なれど、教祖の理を聞き分け。(教祖は)年限長らく(の)日(苦労艱難の中)でありて(も)、(子供)可愛/\(一条で)で一寸道をつけ掛けたばかりや。(このままでは)未だ/\日が遅れる。踏み被りしてはならん。これ聞き分けば分かる(であろう)。どんな事でも、(こうやこうやと)言うて行けば行かる。思い違い(の)ないよう。これが間違うてあると思えば、一つ答せい。

 押して7月30日(陰暦7月1日)に飯田へ神下り、筆先と申し、二つない水屋敷その外いろ/\御指図ありましたは実ですや、心の迷いですや願い。
 さあさぁ尋ねる。それが、答であろう/\。水屋敷と言うた事はない。人に授けたる。又、変わらん理を伝えて、代々変わらねば、屋敷の理ともならんでもない。三代四代経っても、代々変わらねば又水屋敷も同じ事。よう聞き分けば分かる。

 暫くして
 さあさぁ一時今始めた処で、どうという理はあろまい。よう聞き分け。これまであちらにもこちらにも、どういう事もありた。なれど、皆な長らく遂げる事でけん。日々皆な言う人に借りもの心でどうと思えばどうとも思わる。成る程尋ねたる。成る程という理を聞き分け。あちらにも信徒、こちらにも信徒と言う。教会や出張所と言う。名称下りたる理、何処から出たるか。これ、聞き分けたら分かる。数々こうしたらどうという処、早く通り直せ/\。

 又、暫くして
 さあさぁもう一つ話しする。此処までこうと思た。神という、世界心と思うから出たであろう。よう聞き分けば、そうやない。聞き分けば真実分かる。こうしたら真実の所へ立ち帰る事でけんなら、又理を変えてという、一つの思わくも出るであろう。よう聞き分け。これ聞き分けば、成る程真に理が治まるで。

 又、暫くして
 もう一段話する。平安という理が一つある。これまで互いという理が一時忘れられようまい。この場で成る程と思えども、あちらへ戻ればどうと思やんは要らん。教祖一つの話し、存命同様の理である程に。

 又、暫くして
 又一つ話し、明日から心治まれば同し事、互い/\心はどうしたぞいなあというようなもの。これも又皆精神にあろう、と指図しておこう。
 明治30年8月2日
 東、部内常陽支教会用地今回茨城県中学校設置につき、その用地の内へ譲り受け度き旨、その筋より懇談あるにつき願い(併せて献納の儀伺い)。
 さあさぁ段々事情尋ねる処、まあ一つ始めた処、まあどうにも事情難しという中に、一寸始め掛けた処、一時以て事情は、ころっと変わりた事情、一時この地所という、どういう事にしたらよかろ。皆んなそれぞれ思う処、所変わるは、何時何処へどうしても構わん。始めた地所より、ならんとは言わん。変わる一つの理は、何処にもあるから構わん。皆んなそれぞれ尽す処の理に委せおこう。献納して了えとも言わん。皆んな運ぶ理に委せおこう。それより運べば鮮やかなものであろう。
 明治30年8月5日
 増野正兵衞、小人おとも身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情にも一つ、身上事情なくば尋ねやせん。身上事情が痛み悩み心得ん事情、又尋ねる。長い話せにゃならん。よく聞き分け。内々事情、小人事情、これだけ諭しよう。よく事情聞き分け。名々事情これどうであろ、又小人どうであろ。身上は、言葉の事情一つ聞いて、成る程と言えば鮮やかというは、毎々事情/\、内々から他の事情映してある。そら一時仕兼ねるであろ。どうも及ばんであろ。事情によって見遁す事情もあれば、繋ぐ事情もある。一時諭そうと思えども諭せん。尋ねたら第一名々心に掛かれば又他にも心に掛かる。何度伝えても集める事できん。身上この一つ事情にて、あちらか又こちらか思う。伝える理に持ってくれにゃならん。理というは、立てにゃならん理と倒かさにゃならん理もある。その立て倒かしの理聞き分け。この理どの理立て倒かしたらよかろ。長い/\長らくの年限、この事情から第一理浮かぶ。一度で倒して了わんならん理もあれば、何ぼうでも此処へ此処へと繋がんならん木もある。あちらこちら綱を掛ける木も、倒かすに倒かせん木もある。加減にせんならん木もある。立てると倒かさんならん理、これ聞き分け。皆んなそれぞれ他に身の障りと言うて、用い方なくば事情放っておかんならん。指図した処がどうもならん。指図でけんようになる。又した指図一名苦しめる事も同じ事。同じ屋敷因縁、この一つ理うっかり思て、付いたんでなく、皆な成る程と思て、どんな茨畔崖路も踏み越して、ほのかの指図、又刻限纏まらにゃならん。これ聞き分け。心に理が治まれば、何も案じる事要らん。

 押して、飯降政甚のことでありますや。
 さあさぁ尋ね掛けたら、又諭さにゃならん。今一時の処は、何処に頼りなし、話しどんな事でも、言葉一つで万事分からんからどうもならん。知らにゃならん。行く行くばかり、帰りて立ち並んで、又一つ取る処又分かる処、事情成る程、何処へどうしたとも分からんのやなし、分かり難ないというは、又事情頼り一つ、今まではこう、これから先はこうと、心に台を踏み止め、風吹いたらどうなるや知らん。東風というは、何処へ巻き込まれるやら、西風というは、何処へ巻き込まれるやら、波のような如く治まるか治まらんか、聞き分けば、万事一つの理に分かるやろう。

 押して、政甚又は前川菊太郎の事と願い。
 さあさぁ事情は皆んな重なれど送れる。又一つ一時事情言わば西風や東風や、あちらへ事情こちらへ事情、どんと治まり所あらせん。治まり難くい言うたて、人の心に言うたとて、真の理に、ほんにこれなら治まる。こうしてこうと踏み止まり、台拵えて、闇の晩何時頭打つやら分からん。打つやら踏み被ぶるやら分からん。これで治まるか治まらんか、聞き分け。

 小人身上押して願い。
 さあさぁ身上も一つ、どうも事に心に案じる。皆んな万事一つ、身上こうなれば、飛び入りてこうと心あれば、身上はそのまゝ。
 明治30年8月5日
 茨木基敬43才、身上血が上下三度身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、いついつ事情尋ねる。一つ理は同じ事、身上一つ事情大変。もう一時何たるという思う事情あろ。又他にどうと思う。よう聞き分け。いついつ指図理は一つ前々諭したる。よう聞き分けにゃ分からん。善い事しても一つの理が掛かる、悪い事しても一つの理が掛かる。皆んなそれ/\尽した働き理の一つこれだけこうして居れば十分という。聞いてもこれはどうして示そうにも、思い思い日送るばかり、一つ後々談示場所という理を聞き分け。気儘出て/\気儘出るというは、よう聞き分け。老舗から一つ理が出る。諭しから一つ理が出る。難しい事情話した処、善い処だけ取る。一つ譬えて話しよう。一つ種を蒔いたら、一日経ったら段々味がつく。これ決まりたる。旨い味だけ取る。それは元々一つ理からそう成る。喰べる事だけ味だけ取る。元種蒔いたら実がのる。実がのるまで修理難しい/\。一つ諭して行くなら修理であらかで、あちらへひょろ/\こちらへひょろ/\、心の心配ばかり求めにゃならん。一つ言うたら、年限という年限なくば実がのるまい。皆な修理ある。この事情聞き分け。一時尋ねる事情、事情は迫りと大変、これ聞き分けば又暫くと言う。これ早く諭してくれ。事情は余程急ぐで。

 押して
 さあさぁ尋ねにゃ諭しという。分からにゃ尋ねとて、前々一つ心のそれぞれ皆んなあちらこちらどうも取り損い。元へ掛かり楽しみ/\掛かれば楽しみどころやない。又候/\身上どうや知らんと言う。障りと言う。これよう聞き分けにゃならん。
 明治30年8月14日
 永尾よしゑ、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも心得ん事情という。心得ん事情尋ねば事情はもうこれ中々。これ何ぼうとも積むに積めん、事情つかえたる事情諭す。あちらこちらどんとどうもならん。今日は尋ねにゃならん日に成ったる。事情積むに積めん事情に成ったる。身上障り身上障りも段々ある。段々事情中にどうもならん事情ある。明日は今日はと思いながら、日々夜々堪えられん事情、この事情聞き取って悠っくり書き取って、さあ多く事情あちらでこちらで、これはどうも何とも言えん。言えんと言うて、諭せんと言うは分からん。これまで(の)道すがら(は)、善い道ばかりやない。艱難苦労(の道を)いついつ(も)通り、ようよぅ(今日の)日(に)及んだる。よう聞き分け。深い話しする/\。心という理をそれぞれ互い/\理以て運ばにゃ、善い理というは埋みよい。理は埋みよいというはどうであろ。これ皆な勝手という。勝手という理は、この屋敷には一つもない。長い年限杖柱という理は、深い理か浅い理か、これ聞き分けば何のさゝわりもない。皆な俺も/\勝手通りたる。この日が出てからどんならん。あちら又通りこちら又通り、怖わい/\と言う。今度通ろうと思て居て、その道変わりてありたら、いか程通ろと思て通れん。よう聞き分け。長い年限何処にどうという事あったんやない。杖柱という、天より入り込み始め掛けたる理聞いて居る。これまで長い年限今日から始め掛けようかと言う。杖柱という理聞き分け。聞き分けにゃならん。聞き分けして皆なそれぞれ治まれば一時も治まる。これはこうやけれどこれでこうと、運んでからどうもならん。どんな道付けても取れて了たら通れん。三十年以来親子諸共という、これ杖柱という理、聞き分け。聞き分けば、これ重い理か軽い理か聞き分け。金銭で買われば相当の金を持って行けばよいもの。この一つ理聞き分け。今日の障りは、ほこり強いのやろうと言う。言う者はあろまいなれど、心の理から今一時聞き分け。西とか分からん、東とか分からん。大難という中でも舵の取りようで行く。これ聞き分けにゃ分からん。今日の日明日の日分からん。続いて行けば、何処までも行けるなれど、変わりた事やと言う。世界有りてはならん。これ聞き分けて治まれば身は何でもない。出る者は勝手に出てると言う。入る道は、どうでも我が一名以て日々送り来たる。大難からおき中にさあ危ないという。どんな中でも舵一つの取りようで治まるという。

 押して、政甚の事。
 さあさぁ話し掛けたら理を分かる。何でもないよう思て居たら、ころりと違う。末代伏せ込んだ理は、親子貰い受けて伏せ込んだ。傭人とは違う。傭人なら何ぼかやればそれで十分。親子の理それぞれある。これ話し掛けたら、ほんに成る程の理分かるやろ。もう一段話し。席という、席の心指図は、席の心の指図と必ず思うな。今日の席と言うたる。万事一時に尋ねば一時に指図。指図は何処から指図。皆な理持ったる指図。席と言うたて、心映りて話しすれば、話しする。人間心ある。人間心持っては、舵という理は何処にあるか。聞き分けてくれにゃならんで。
 明治30年8月16日
 岩本卯平、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の事情一つ堪えられん理、いかな事情どれだけ事情、どれだけ理諭すれど、緩まんと言う。身上一つどういう事も成る程。中に身上どうも堪えられん。よう聞き分け。どういう事ならん。一時以てあろうまい。そんなら、どういうものと言う。一時以てなるとは、更に持たず、いかなる事情も諭する。内々一つ籠もる。為す事情この事情一時以て堪えられん。こうという事情を改め。事情とも、どういう事も治められん理出る。為す因縁、因縁ならば思う。思うやない。運ぶ理を聞き分け。為す因縁、内々一つの事情堪えられん事情、タンノウ/\は為す因縁。世上一つの理を見てタンノウは因縁のサンゲ。辺所一つの理、影形もなく、事情遠く所にもあれば近くにもある。この理聞き分け。因縁のサンゲ。事早く治めてやってくれ/\。
 明治30年8月20日
 本席、十日程前より左耳の御障りにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情は尋ねる事情まで。暫くの間という皆んな取り扱い事情によって暫く休んだ。休む間は心おきのう休ましてある。程のう事情始まる。とんとどうも身上鮮やかならん。心に思えど理によって身上は壮健の事情であって、何を言うても受け答えできぬようになれば、どうも計り難ない事情である。どんな事ありても、たゞ言葉一つの理で治まりてある。入り込んで話一つの理、角目/\指図の理で、大きい事情も滞りなくそれぞれ治まりて来た。皆なそれ/\集め諭しおこう。身は壮健であれど、言葉通じねば、どうもならん。入り込んで心を使う。身に答なくば話しする事でけん。身上の障りにも段々ある。日々のあたゑ食事が通らんというようになれば、どんな事頼んだとて答あるものやない。荒い道理の理を諭す。左善、右は悪。善き事はすっきり一つも聞かしてない。善き事聞かんものなら要らんものや。この道理を聞き分け。広く所を建てゝ、守りを付けておきゃ十分と思うやろう。なれど、日々心の働く処を聞き分け。広い所で長らえて臥せって居るも同じ事。心に楽しみあってこそ、日々の養いであろ。一時一つの事情、何でも彼でも、一つがあれば皆々の理もある。一つがなけねば皆々の理もない。一日も早く善き事を聞かせば、善き事聞かす。通じの理、早く事情よう聞き分けば、長らえての休み日、まあ一日は勤まった。長らえての事情、何でも彼でも勤めさゝにゃならん。堪えられん者に頼んだとて、何も勤まらんという。事情皆んなそれそれの事情、皆々の心になくばなろまい。
 明治30年8月20日
 高安分教会新築につき松村吉太郎、心得のため願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情はなか/\これまでの事情、楽しみ/\と言うて掛かりた事情。楽しみの中に又事情そうじゃないとも言う。多くの中なら一寸に思案は付こうまい。尋ねるから諭す。よう聞き分け。皆んな心の理の集まりたる処が、世界まあこれまでは、あの人/\、この者/\、皆な寄り合うてでき立ちた。これまでの事情、一人や二人でどうしようこうしようと言うて成るものやない。皆んな心の寄った理より運ばにゃならん。な々こうと言うたて行くものやなし、よう聞き分け。行く事情も相談の台、行かん事情も又相談の台とも言う。一寸には怖わいようなものや。なれど、何にも案じる事は更にないで。大き川越そと思えば、大きい心持たにゃ越せん。小さい川なら、ぽいと越せる。あちらも眺めこちらも眺め、思うた一つの理なれど、怖わい事はないで、恐ろしい事はないで。これだけ諭したら十分の理である。
 明治30年8月22日
 大藪安太郎母ツネ62才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、身上一つどういう事であろ。身上尋ねば、一つ諭そ。一寸事情諭しおく。よく聞き分け。身上事情は、大層。尋ねる事情諭し、これまで長らく事情、よう事情治まり、よう聞き分け。これまで通りたる理、互い/\尽し合い、心を聞き分け。一時身上不足なって、たんのう思われん。それぞれタンノウどういう処からタンノウ。ようよぅ治まって中に、身上不足なると些かにも持たず、尽した事情は一代と思わず、末代という理を聞き分け。成ろと思うても成られるものやない。為す一つ因縁、世界へ諭するであろ。内々それそせれ成る程いう理、前生一つのサンゲと言う。早く楽しませ/\。
 明治30年8月26日
 深谷徳次郎、小人徳郎並びに次女且つ本人なりそれぞれ身上事情願い。
  さあさぁ尋ねる事情/\、小人の事情身上の心、又それぞれ段々一時事情尋ねる処、どういう事と、日々であろ。いかな事情よく聞き取らにゃ分かり難ない。よう思やん。多分世界、世界という。集まる処事情という。万事事情、この事情よく聞き分け。事情どうという事はない。段々事情あれば、どういう事と思う。思うがなれど、思い開き、よう聞き分け。これまでどうも通れん道あり、段々ようよぅの道、未だ一時判然と更に持たず、内々案じれば切りがない。成るも事情。さあ子供/\難儀、この理聞き分け。又役員聞き分けて運び、この事情いつ尋ねたら、こういう指図ありたという事情、皆なに伝え。助け合い/\、こら話しする。その助け合い、聞いてる者もあれば聞かん者もある。さあ小人の理、この理集まる理に皆な籠もりある。よく聞き分けてくれ。
 明治30年8月30日
 山田作治郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁどうも一時身上に心得ん/\。心得ん事情尋ねたら、どういう事、どういう指図あろと思う処尋ねる。一日一つ事情、これ聞き分け。どういう事で身上迫る事になる。尋ねる事情よく/\一つ万事事情に諭しおく。身は案じる事要らん、案じる事要らん。身上心得んから尋ねる。尋ねるから事情指図及ぶ。どういう指図。よう聞き分け/\。名々それぞれ心事情、皆な事情一つから治まる処から、名々たんのう。身上どうであろう/\思う処、ようよぅ年限楽しむ処見て、又一時心得ん事情、いかな事であろ、思い/\日経ぁたる。尋ねたら、鮮やか指図あろか。尋ねる指図。さあ十分頼り/\、頼りならず頼り/\、頼りと思う処頼りならん処、皆な世上見る聞く処止どまる。万事思い直し、長い道頼り/\、頼りならんと思う処、人間心皆なそれぞれ伝えたる処、十分治まりたる。治まる処、案じる事案じる事身に出る。よう聞き分け。長い日ならさあ雨が降る、風吹く。一寸休めにゃならん日もある。十分心治め。急えたていかん。これまでいついつ楽しみ/\、よう聞き分けてくれ。
 明治30年8月31日
 南紀支教会長下村賢三郎母しま74才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には、余儀なく事情であろ/\、さあさぁどうも身上長らえて心得んという。どういう事思い、何よう思い運べど理がないと尋ねる。尋ねば諭そ。内々事情他に事情、事情これまで事情、もう一時事情さらになる。身上事情どうであろと出る。この事情聞き分け。人間という、事情という、世上一つ理、諭す事情、聞き分けにゃ分からん。身上速やかならん/\。そら日々事情、よう聞き分けるなら分かる。内々それぞれ身上障り見てタンノウ諭さにゃならん。タンノウはでけん。タンノウでけんやろ。よう聞き分け。タンノウ理諭そ。よう聞き分け。人間借りもの持って日々という。この事情聞き分け。成る程分からせん/\。皆な因縁事情諭すやろ。まあこれだけ安心十分見て大丈夫という安心聞かしてくれ、安心してくれ。十分諭しである程に。よう聞き分け。
 明治30年8月31日
 清水与之助、胸動悸強く息切なくにつき願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情、まあどうと一時分かろまい/\。身上事情ありて日々の処にてどうも心得んなあ、心尋ねにゃなろまい/\。尋ねば心得まで諭そ。身上一つ理どういう事であろ。思う処身上障り、これまで諭したる身上、尋ねる事情は二度三度でない。尋ねる諭し事情あろ。この事情そのまゝどうも事情見て居られん事情諭しおこう/\。よう聞き分け。どうでも見て居られんが互い理、互い理なら、互い運んでやらにゃならん。事情追々迫る理という事情諭しおこう。どうなるこうなるとは諭せん。早い/\諭しどう思う。道々思い/\、日経って来たる長い道/\、艱難苦労道ようよぅ治まりたる。ようよぅこれからという。未だ案じ出る。この案じまあ暫くという。この事情皆聞き分け。委せて委せるは皆んなの理になる。皆んなの理になれば心の休まる、心休まればじっとと言う。これ諭しおこう。一時以てどうしようこうしよう、皆なに委せて事情どうやこうや思う処理は十分、あちらこちら運んで、まあ一日なりと/\いう理以て運んでくれるがよい。




(私論.私見)