(7月) |
明治30年7月1日 |
本部北の方へ門一箇所建てる願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、普請という、切りなしと言うてある。皆な仮家/\、仮家の心以てあちらも囲え。こちらも囲え、囲えの理を皆な許しおこう/\。 |
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明治30年7月3日 |
安堵村飯田岩治郎の事につき、桝井伊三郎、増野正兵衞の両名運びしも聞き入れ無之につき、如何致して宜しきや願い(飯田岩治郎に神様降れりと申し立て、月読命様のお話なりと言い、上田、春木両名が一の取次と申し、信徒へ申し伝え云々につき取り締まり方御願い)
さあさぁ尋ねる処/\、どうもこれよう思やんしてみよ/\。二十年と言えば二十年、二十年三十年、遠いこの事情思やんしてみよ。どんな者頼り/\、一も取らず二も取らず。よう聞き分け。先々まで一つ迷わせ、今一時大事、一も取らず二も取らず、何をしたんぞいなあ、何をしたぞいなあというようなもの。中途から見えて大いに取り返やしならんで。今が一大事やで。続く/\、先々眺めて、先々見て、年限の理を治めるより効なきものと、一つ指図しておこう。 |
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明治30年7月4日 |
永井藤平、小人と共に身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情どうも心得ん事情尋ねる。いかな事であろう思う心日々である。ならん/\。幾重心運び尽す処、受け取る。尽す中に不足、どういう事であろ。いかな事も、よう聞き分け。どうせこうせでき難ない。真実皆な一つ、有る無い、言うまで。小人一ついかな事日々思う処、事情よう聞き分け。中に不足タンノウでき難ない。よう聞き分けるなら、分かろ。日々世上一つの理諭する中に、一つ為す因縁。しょうとて成るものでない。因縁これよく聞き取れ。内々一つの理を聞き分け。不足なってタンノウできやせん。世上一つから見れば、いかな理も鮮やか。世上にいかな理も一つ。誠一つの理、その一つの理を受け取らにゃならん。難儀さそう不自由さそうという親はない。タンノウ一つ、タンノウは誠一つなるを受け取る。成らん一つの理タンノウは、前生までのサンゲも一つと諭しおこう。 |
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明治30年7月6日 |
小笠原たま21才、身上願い(豊丘布教所小笠原喜兵衞娘)。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情には、どうも身上に、もう何でもと思う思う。事情、とんとこれ分かり難ない事情、身上に事情、事情にも段々事情ある。身上に障り悩みという。この事情聞き分け。所にも一つ事情/\、どれだけこうと思えども、名々一時どうも出けようまい。身上障りから得た。又事情であろ。この事情というは、心と言う。余程長らくで事情でなければ、事情と言わん。内々心という、こうして居りゃそのまゝ/\。それ通れん事はないなれど、心という理、そこへ治めてやらにゃならん。十分諭してそうして又事情、心というは、いつまで一つの心、これ第一。勤め心のコウノウ、又実がなくば、そら受け取る事でけようまい。これだけ諭せば、それぞれ皆な映り来るやろ。 |
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明治30年7月7日 |
永尾よしゑ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあ尋ねる事情もうこれ指図、段々前々事情知らしてある。よう聞き分け。この屋敷という。一つ澄んで一つの理が世界/\、鏡一つの理が四方正面、どれ一つ諭し幾重事情、幾重諭しある。心得ん事情尋ねる。詳しう諭す。長らえて/\、こうして一日/\日を重ねて一つの理、いかな世界段々と中に一つどんな理どんな事情、世界言う程、成る程の理、誰指図の理と思うな。一手一つの理を諭す。この難しうてならん。何で難しい。名々そもそもの心が難しい。皆な心の理が難しい。一戸中一村中濁らば濁る、澄まば澄む。濁り世界事情せっかくに匂い掛かり、清水なら頂く、濁り頂く事できん。最初成る程指図通り成り、助け一条後々ほのかの理が移り変わり、神が変わらすのやない。名々心変わる。万事一つの理諭しおく。これから又一つ/\夫婦中一つの理、今日一日に心定め。清水一つの理を働くか働かんか見よ。どういう事晴天もあれば中に曇る理もある。十分聞き取れ。或いはいかん/\でいかん。一寸心あちらへ働く心を受け取る。守護どういう事、その中又事情一度又二度又三度という。たゞ一つの理を諭する。今日一日の日の諭しは末代。一代の理でない、末代までの理。鏡屋敷濁りた心は持たん。黒きは黒き、白きは白き、赤きは赤きが映る。こんな事こんな事ぐれ/\やで。中に一つや二つ、名々鏡屋敷の中の理のない事した。生涯心を治めるなら受け取る。身の処案じてはなるまい、子供小人に乗って長らえて事情、三十年皆な分からんの理でどういう事も同じ事、中連れて通りて先々諭し聞きた理は神が欺すでなき。一日の日より生涯の心を定めてみよ。身上は案じる事は要らんで/\。 |
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明治30年7月14日 |
安堵村飯田岩治郎、神様下られる様申されるは道具主でも出られるや如何と心得まで願い(前日御願い通り段々信徒へ及ぼす故心得まで願い)。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には、どうもならん。何度も事情に一つよう聞き分けてみよ。どういう事もこういう事も聞く。理という。(真実の)理を聞き分け。一時の(今だけの)理と、最初の始まりの理と(聞き分け)。(飯田の事は)直ちにどう(である)と(は)言わん。この元という理、元というは(よく聞き分け)。(本席には)ほんのちょいと出て話して(居る)。年限初め(からいえば)万分の一(の理)から、(容易)成らん理から始め掛けたる(道である)。何処にどういう事がある、彼処(かしこ)にこういう事がある(という事は教祖)存命中に言うたる。(その理を外して)世界(の)道理の理に(従っては神一条の道が)一つ成るか成らんか、これから考えば分かる。(飯田は)害になると言えば害になる、邪魔になると言えば邪魔になる。これ聞き分け。ぢば(の)証拠(は)人間始めた一つの事情(である)。かんろう台(は人間宿し込みの)一つの証拠(に)雛形を拵え(て据えてある)。今一時影だけの(ように)もの(を)言うて居るだけで(は)ならんから、万分の一(の理)を以て、世界(応法の)ほんの一寸(の)細道をつけ掛けた。(元は)どちらやらこちらやらという理は、言うまで(もなく明らか)のものや。(それを)どうこうという(の)は、大体の(処の)理に(ても)分かるもの(である)。ほんの何にも知らぬ者(が)寄って言うのや。(このような事をしていては)尽した理は何時失わんならんやら知れん。一も取らず二も取らずという事は、前々に知らしたる。天理教会と言うて、国々所々印を下ろしたる。年限経つばかりでは楽しみないから、一時道を始めつけたる。神一条の道からは、万分の一の道を付けたのやで。それから聞き分けば、邪魔になるものは邪魔になる、害になるものは害になる。言わいでも分かった話や。 |
押して、信徒取り締まり上につき願い。
さあさぁ名称/\の処、事情話す処、変わりたるやなあ。話す処どうも一時すっきりとして了えば、言うまでの事情や。案じて居れば切りがない。よう皆々思やんしてみよ。一所崩れたら、何処まで崩れるとも分からん。一とこ崩れたら何処まで崩すやら分からん。しっかり治め/\。言うて治まらにゃどうもならんやろう、と言うても、要らんと言うやどうもならん。ほのかの理から治まりたる処、どちらやらこちらやら、今一時の道という。思うか思わんか、よう思やんしてみよ。 |
押して、部下出張所布教所へ出張して整理すべきや、又は担任を本部へ招きて取り締まり致すべきや。
さあさぁ段々尋ねる処、前々から事情に諭したる処は、一つも違わんなれど、又一つ他に事情所々理のある処は、まあほのかのようなもの、実際治まりない。治まりないから、ふわ/\したようなもの。道理諭す中に、何かあるやら分からん。一寸蓋を取れば分かる。中に何やらというようなもの。この区域その一つの事情、それぞれの理を集め、一時に運んで又事情、もう些か濁りた処、世界出そうと言うたて世界へ出せるものやない。世界事情怖わいようなもの。年限の理から見ればうたていようなもの、早く取り締まらにゃならん。取り締まり遅れたらどうもならん。所々理を諭し、順序治まれば、理も治まる。どうであろうこうであろう、口と心との理を以てすれば、どうも仕様がない。先々の話し聞いてみて諭して治めば、又治まる/\。 |
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明治30年7月14日 |
増野いと、身上願い。
さあさぁ段々尋ねる事情/\、身上という事情、長らえての間の事情である。どうも長らえて心得ん事情、どうであろうと思う処、日々の理である。一時尋ねる処、前々の事情に諭したる。身上案じた分にはどうもならん。善き一つ事情案じてはならん。よう聞き分けにゃならんで。どうで多くの中治めるには、大きい心という理を以て治めにゃならん、通らねばならん。どんな事情もある。あちらもこちらも諭して治めてくれにゃならん。又何処やろと思うやろ。身上事情尋ねたら、こういう指図ありたと、皆な一つ/\の思やんをせにゃならん。何で身上が日々の処にこうなるやろと思てはならん。通り難くい道は通り難くい、通りよい道は通りよい。この一つの理さえ心に鮮やか持ってすればよい。いかんものはいかん、善きものは善い、悪きものをえらいと言う。これ又こう、縺れ合いの理重役すれば、皆んな集まりて来る。善き事すれば当り前。ならんことすれば、いかんと言う。身上の処どうなる、一時なるものやない。どうやといつまで持ってはならん。多くの中に一つ見る聞く。皆な治まり来たる処から聞き分け。いつまでも楽しんでこそ楽しみ。身上どうこう何の楽しみないと、更々心に持たず、どうなりこうなり、日々の事情勤まればやれ/\。身上不足ありて(は)どうもタンノウはでけ難くい/\。為す因縁多いか少ないか、皆な名々内々にある。今日もよい/\と言えば、タンノウでける。悪い中にタンノウ治められん。(これは)道理と言う。(しかし)成らん中(に)タンノウ、治められん処から治めるは、真実誠と言う。前生因縁のサンゲとも言う。これ一つよく聞き取ってくれるよう。 |
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明治30年7月16日 |
朝、諸井国三郎渡台につき、部下重立ちたる者分教会に集まり御神前に御勤をなし直会頂戴の最中三才の小人身上一時迫りしにつき願い(13日夜の事)。
さあさぁ尋ねる事情/\、前々事情速やか許したる。段々よう/\の道を整え運んで、さあという一時の際、小人身上心得んという。心得んから尋ねる。尋ねるから諭そう。よく聞き取れ/\。国を立つ一時多くの中楽しみもあれば、又中にほっと思う者もある。よう聞き取れ。道のため教一つの理を聞いて定めた精神一つの理は末代という。この理をしっかり心に治め、辺所立ち越す処、勇んで/\どういう事もこういう事も、一度定めた理は末代の理という。さあさぁ皆々それぞれ治めてくれ。 |
永井藤平同行の願い。
さあさぁ精神さえこうと言えば、明らかなもの。こうという精神あるなら、勇んで勇んで。さあさあ皆んな心に委せおこう。 |
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明治30年7月19日 |
平野トラ、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、尋ねる事情には身に事情いかなる事と思う処尋ねる。尋ねるから一つの理を諭そう。まあまぁ長い間の事情、どうなりこうなりと、思い思いの日を送り来たる処、今一時身上不足なる。よう聞き取れ。これまでの処どうなると思うた。心の理という事情は、ようよぅの事情に一つ分かり掛けた。さあさぁ分かり掛けたら分かる、治まり掛けたら治まる。これより一つ夫婦一つの理、これまで長らえての事情、思い出したら分かる。これまでの事情とは変わりてある。夫婦の中タンノウ一つの理、互い/\とも言う。さあこれより一つしっかり治めるなら、いかなる事も皆んなこれ思うように事情成って来るという。この一つの理は将来の心、さあこれよりと言えば、何にも案じる事はないで。夫婦の中の事情、世上という、世界という理が映ればどうもならん。これだけの指図はないで。よう聞き取れ。 |
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