明治30年5月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治30年5月分お指図」を確認する。


 (5月)
 明治30年5月1日
 大裏へ米蔵建築御許し願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、建家事情仮家/\、仮の心、さあ許しおこう/\。

 水車破損につき、新調御許し願い。
 さあさぁ尋ねる処、まあ十分/\、万事の処は、皆なそれぞれ委せおいたる。万事自由にするがよい。許しおこう/\。
 明治30年5月7日
 城島分教会担任上村吉三郎出直しにつき、後任山田伊八郎を以て願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、一代事情どうなり通り、又一つどうもならん。事情心通り理が現われる。心得のためまで知らせおく。一時定める処、心おきのう定めてやるがよい。さあ受け取る/\。
 明治30年5月7日
 梅谷四郎兵衞長女たか先月28、9日頃より左の耳根の歯痛み休み居り、今に痛み治まりませぬにつき喜多治郎吉より伺い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上に心得ん事情を尋ねる。どういう事であろう。日々の身の障り、善き事指図、皆なそれぞれ心楽しみ持って又一つ事情、皆などういう事楽しみ事情なくばならん。内々十分一つの理から旬という。兄弟一つそれ追々中の中の一つの理集まる。ぼつぼつの理を運ぶがよい。どんな理も皆な分かるであろう。
 長い間話だけで、この道がこう成った(と聞いていた)、古い話(を)ほのかに聞き、成るほどの理(を治めてくれ)。(道は)一寸早く独り成ったように思う。(しかし)並大抵(でない処)の道を通り、難行苦行して楽しみ一つの理(を見たのである)。世上(の)どういう理(も)、日が経って(来て)なあ、これで楽しみ(の)理が治まって来た。その日々(の)万事の事は、(これまでにも)説いたる一つの理(がある)。何にも心に案じる事は要らん。皆々早く(心を)治めれば、いついつ(までも)楽しみ(という)。心で(の)苦しみ(は)ありゃせん。分からんから苦しむ。これだけ(の心)集めて、楽しみを持つなら連れて通る。
 明治30年5月7日
 柏原源次郎、願い。
  さあさぁ尋ねる処、事情も段々事情、成る成らんの理、成る理は何にも言う事はない。一時見て居られん。それぞれの心一つの理の堪えられん。よう聞き分けて、所々元々こうという道のついたる。十分という中に一つの理、これ一つの事情聞き取って、皆々それぞれまで諭しおく。一時成らんでない。治まる処にて治まる事情を以て、一つ/\運ぶがよい。
 明治30年5月10日
 富松清三郎、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情、さあさぁ事情はどうむならん事情を尋ねる。事情は大変なる事情。どうがよかろう、こうがよかろう思う処、一つ指図十分諭しおくによって、よう聞き分け。何がよかろう、彼がよかろうと思う処、ほのかの処分からん。事情一時以て身上一つ不足あって、タンノウでけやせん。なれど、世上見てタンノウ、身上不足なる処、よう聞き分け。一寸心の理に治まるなら、いついつ暫くという。これまで分からん/\道、身上に不自由不足はあろまい。なれど、不足なりたる処、聞き分け。皆々すっきり思い替え/\。楽々の日がある、と諭しおこう/\。
 明治30年5月15日
 夜、山内治三郎、目の障り願い(東肥支教会長)。
 さあさぁ尋ねる事情/\なあ、身上になあ、どうもなあ、長らえての事情どうも心得んと言う。一つには年限相当運ぶ尽す中に、どうも一つの事情と言う。事情はよう聞き分け。一時以て鮮やか速やかというは、どうも一時という。身上に重ね/\の理どうもなあという一つの理は、一時ではあろうまい。よう聞き取れ。不自由不自由の身上にて、道という。段々尽す運ぶ一つの理は、十分に受け取る。身上に自由ならん中から、正眼の者といえども、とてもという一つの尽す事情、さあさあよう聞き分けてくれ。この道というは、長い事情楽しみというは目に見ての事情更々心に思わず持たず、理の楽しみは生涯末代の理と諭しおこう。この理を治めるなら、又々自由と言う。この一つの理をよく聞き分けてくれるよう。
 明治30年5月18日
 山田作治郎、三女たみゑ3才身上願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、さあこの事情というは、事情は余儀なく事情/\によって、よう聞き取ってくれ。この道というは、どういうこういう、一列一つの理、こういう道である、あゝいう道である。大変間違いの事情、皆な世界事も聞くであろ。この一つの理聞き分け。小人こういう事があっては、更々持たず。事情は大難小難。彼にどういう事、一つの理に持たず、大変事情名々事情に取れば、あんなでなあ、世上の理定めた心の理違う。成る理成らん理、一つの理聞き分けてくれにゃならん。又一つの理もそれであったかなあ、と見るであろ。
 明治30年5月21日
 奈良支教会長森川重太郎長男宇次郎31才、大熱下だり願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情一つとんと事情もう一時以てどうなろ。それぞれ事情、一寸一時計り難ない事情ある。身上一つどういう心という。定める治める事情、一時案じて居てはどうもならん。案じると案じの理が回る。一時以て他に一つなあ、道の中になあ、どうでも心を治めて一寸早い理を諭す。道のため運ぶ。世界から理が一時に寄る。これは取り違いであるで。道の中いろんな道がある。この道何年運んで居る、何年尽して居るのに、こんな事ではなあ。十分聞き分け。こゝ聞き分ける理がある。役員の心を繋いで居る。どうじゃろ、これも一つ理掛かる。どうでも尽そ。世上は何から尽そう。どんな中でもこの事情真実、人に話し理は有って心に真実理がなくてはいかん。心一つ、精神真実定め。名々なあたらなあ、又後々道の処難儀しようとてならせん。難儀しようとてできやせん。

 
運んで了う、尽して了う。(すれば)身代(は)なくなろ。(しかし)名々一人(のこと)でなくなして了う(て)は何にもならん。道のためあちらへもこちらへも種を下ろし、道のために尽したなら、何処からでも芽を吹く。又、道のため一つの理(が)あれば、(黙って)見て居る者はない。所々(へ)種を下ろして(も)、世界(の理)から(いうても)(不作不況という)うっとしい理もなくばならん。(その時は)一時の処はどうなろ(と思う)。(しかし)名々一つの理に(心を)持って(通りてくれ)。あちらへもこちらへも種を蒔く。あちら(が)不作でも、こちらは十分取れる。こちらから還る、お前は放っておかれんという理は、何処に(居ても)放っておかれん。一代限りじゃなあと思えば(折角の種も)蒔き流し(になる)。一時もう理をよう聞き分け。一つの理は為す因縁諭しの理に籠ってあると諭し(てある)。前々(に)蒔いたる理(は)何処へでも生える。これだけ諭したら、真(の心も)も定まるであろ。よう聞き取ってくれ。
 明治30年5月22日
 松尾兵五郎59才/\身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情いかなる事情尋ねる処、身上一寸心得ん事情あろまい。事情である。一寸諭す処の理は、諭し、よう聞き分けてくれ。これまで事情年限一つ心掛け事情、事情は楽しみ一つ、身上不足となる。よう尽した理は十分に受け取る。この理諭してくれ。頼りないとは必ず思うな。何でな、更々思うな。互い互い心を添えて楽しみ、安心の理を聞かして運んでくれるよう。
 明治30年5月31日
 大江支教長妻中西やを、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上の一つ事情を尋ねる。尋ねる事情には、皆んな身上に何とか事情指図あろうと尋ねる。身に一つ不足なる処、よう聞き分けにゃならんで。身上という、皆んな中に伝えるであろう。所々出て来る中に話しする。何と話しする。名々治めて他に諭す理から、名々聞き分け。人間という、どういう理が聞き分けるなら、身上不足なるから尋ねる。尋ねるから日々諭す理籠りあるという。これよく聞き分けば暫くという。これ一つ、よう聞き分け/\/\。




(私論.私見)