(1月) |
明治30年1月3日、お指図。
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明治30年1月8日(陰暦12月6日) |
山沢為信、前より身上にて喉たんつかえ息どしくにつき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、小人に一つどうも事情が心得ん思う処、そらどうも心得んであろ。尋ねるから諭しよ。よく聞き分け。幾何人あるとも皆な同じ理。身上に一つ事情あれば何たると思う。何か万事思う事あろう。どうも一つ発散出け難ない理であろう。なれど、どうでもこうでも中に事情ある。これもこうであろうか、あれもこうであろうか思う事情、よう思やんして、一時尋ねる事情は、身に一つ一寸どういう事、こういう事、そら思うなれど、一日しいかり見定めて、内々も定めて、又同じ事情なら、又一つ心得ておかにゃならん。まあ事情はしいかり治め。どういう事起こりた。皆な送りになりてどうもならん。今日は陽気/\と思う中に、一つ計り難ない事情ありてからどうもならん。話々聞いて成りたる一つ理、分からんからどうもならん。又一つほうと思たら分かる。事情一日の日見定めて変わらんなあと言えば、しいかり又心得んにゃならん。 |
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明治30年1月11日 |
山沢為信、身上障り願い。
さあさぁ尋ねる処/\、事情は皆んな事情に続いた事情、続き/\の事情、この屋敷と云うは、どうも一つの事情が難しい。何心なくやれ/\という理が、どうも治まりがない。屋敷の中見難くい処、これはどうも善き事とは思われようまい。掛かりて来れば皆んなこれまで指図に及んだる。一つ越え二つ越え、皆な見遁してある。なれど、罪科なき小人に、どういうものと思うやろう。この屋敷四方屋敷鏡屋敷という。よう聞き分け。草生えの中から一段越し、二段越し、三段どうも越し難くい。難しい身上一つ、ほんによいなあという楽しみを見て、又一時迫る。末はどうなろうと思う。尋ねる処一軒に掛かる、二軒に掛かる、三軒に掛かる/\という。大きい所へ掛かれば、ころりと初めから改めんならん。これまで指図/\で年限経ち来たる。俺の思うようや/\。これではどうもなろうまい。身上に掛かれば、どうもなろうまい。人の身なら、名々は何ともない。長きの事情、道の理から話さにゃならん。身の切なみの中に、どういうものと思う。解きほどき出けんようになれば、どうもならん。刻限/\話し合いが肝心、これは前々以て幾度の事情に知らしたる。よう聞き分け。人の事やから、どうなったとて何ぞ、という心の理がとんと曇り。あちら小人こちら小人と言うて居る間は未だよい。なれど、名々に掛かりて来れば、どうもなろうまい。よう聞き分け。古い道は一寸も分からん。古い道から新しい道。これ聞き分け。一時尋ねる処、一時以て一日の日を見て、それより安心と言えばそれまでの処、迫りて/\堪えられんと言う。親々の心では、どうも話しもでけん。聞き入れもでけんと言う。一寸今一時話しする処は、どういうものぞいなあと言えば、曇り掛けるようなもの。これから一つ事情に掛かる。助けたいが(親の)理、助からにゃならんが(子供の)理、心の理を取り直してくれ/\。 |
押して
さあさぁ事情は余程の事情である程に。どういうもの、何でやろとは更々思わんよう。これだけ堅く諭しおく。又々晴れる日がある程に。成るも理なら成らんも理。これ一つ心に治めてくれるよう。 |
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明治30年1月12日 |
山瀬、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうも心得ん尋ねる処、身上長い間どうも力が要る/\。身上の処、案じる事要らん。又事情どんとこれまでどうこう彼是一時取り直す事できん。大望の処/\兄弟とも不足なく、いかな事情教会中一人でない、二人でない。この事聞き分けて、これこそ力が要った。一寸の間、どうなるものであろう。一つ一つ洗い替い、一日二日どう、思え掛け無きさん/\事情、これだけこうであろ、どうも一つ事情何であろ。力が要った。万事治まる。内々も治まる。不自由難儀も治まる諭し。よう尋ねに出た。 |
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明治30年1月12日 |
中津熊蔵63才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、大いなる事情尋ねる。それ尋ねば事情諭しおく。どういう事を諭す。一人事情二人事情一軒の内、重ね/\じゃなあ、これではなぁ思う。一つ事情聞き取ってくれるよう。どういう尋ねる長々の道筋長い神の道じゃ。その事情を見れば、これはと思う。よく聞き取って治めてくれ。因縁の理諭し聞かすであろう。名々一戸に取ってくれ。この因縁尋ねである。因縁悪い事立て合う。身に不足あってタンノウはできやせん。因縁為す因縁、遠く所はよく見澄まして、この心サンゲする。受け取る。尽す理は皆な受け取る。これからほんに、蒔いたる種はほかしゃせんで。失やせんで。よう聞き分けてくれ。 |
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明治30年1月12日 |
夜10時、郡山分教会山瀬文次郎御願の後にて、御話し。
事情一つ話しよう。ついでと言えばおかしいようなものや。よう聞き分け。この道(は)並大抵(の道)ではない。長い間長い道すがら(の道である)。遠く(の)所やない、海山越す(ような所)でない。(近くの所でも)月日年限(の中にはいろいろな)事情(が)あろう。(これは)世界から(このぢばへ)寄り来る処を見れば分かるやろう。何を持って出て来た(の)でない。これでこそ心の持ち寄り(の道である)。(この道は)どれだけ財産ある(者)とて、(この)真似はできようまい。(ぢばは)名々心の理を以て寄り集まる理(の場所)である。これだけ(の)年限(を)尽した理は、治めにゃなろうまい。悪風の理に混ぜられんよう、悪説に誘われんよう、悪理に繋がれんよう。(この)三つの理(に)いつ/\(までも)混られんよう。(混じられては)両手運んでも、両足運んでも、一つの理が治められん。道の理(を)皆な考え(てくれ)。(皆には)道を通してある。年限(相応に)一時の理を集めて(くれ)。どういう処(から)も連れ帰る。今に何処からどんな事情(が)現われるやら分からん。疑い心(を)一つ洗うより(ほかに)ない。遠く所より胸三寸磨くよりは外に(道は)あろうまい。これ一つ諭しおく。 |
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明治30年1月13日 |
正午、村田かじ、身上願い。
さあさぁ尋ねる処/\、身上事情一つの事情堪えられん、一つの事情尋ねる処/\、第一事情、身上に一時切なみ堪えられようまい/\。なろうまい/\。ならんから尋ねる。主に一つの事情は日々取り次いで居る。事情身上に掛かれば尋ねる。尋ねるから指図をする。取次心得にも諭しおこう。一時は何にもどうという事はない。取り次ぐ処に一つの事情、多くの中に何人ある/\中にもそれ/\皆んな一つの事情である。前々よりも段々聞いても居るやろ。遠い話やないで。近い所、神の話や/\。存命中にも諭したる。なれど、年限経てば変わりて/\ならん。どうも存命中神の道教え、一つの理とは変わりてならん。何名何人よう聞き分け。この道という一つの心というて、世上へ諭する処、皆んなはどう思うても、俺はこうとしっかり神の道、理一つの心に寄せるよう。これまでよりも刻限つかえて/\知らしとうて/\ならん。刻限延びて/\どうもならん。なれど、刻限の理を諭せどもどうもならん。用いる者がないから、身上さしづにも刻限ちょい/\混ぜたる。遠い他の事情には混ぜてない。何ぼ刻限にて知らせど、刻限はいずれ/\やろと追い延ばすばかりや。そこで俄かの事情、身上の指図でなけりゃ諭されん。どうも知らされん。よう聞き分け。鏡屋敷、四方正面の中でありながら、どうも一つの理に寄せ難くい、集まり難くい。又一人、又一人の理を混ぜるからどうも集まらん。寄せて了えば自由自在の働きをするわい/\。そもそもの心というは、捏ねてあるもの、ばらばらにしたようなもの。一寸には寄せ難くい、集め難くい。これまで前々より急いて/\、刻限出てもすっきり用いん。名々思うだけは用いる。勝手の悪い事はそこ退けである。日々くだり/\の話は何と聞いて居るぞ。これより刻限の指図は台となりてくれにゃならん。乗った船なら乗り切らにゃならん。塀なら跳び越さにゃならん。火の中なら飛び込まにゃならん。何でも彼でも早く事情(を治めよ)。道の中に古い/\(者)という。古き中にも古き者なら、道の理よりこれはこう成る/\、この理はこう(である)と一つの心を寄せにゃならん、集めにゃならん。(心は)寄せたら寄る、集めたら集まる。(心の)寄るだけ集まるだけは、寄せてくれ、集めてくれ。尋ねた事情は案じる事はない。主にも一つの理を諭して、今の指図は心に持って、しっかり寄せにゃならん、集めにゃならん。結構一つの事情は、もう一つ、世界にない程に/\。さあさぁしっかり聞き取ってくれ。 |
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明治30年1月13日 |
土佐卯之助、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情、身上に心得ん尋ねる事情、一つには段々の治まり、中程の中始めにゃならん。何処からこうせにゃいかんとは言わん。大抵/\こうせば一代治まり、見分けて皆な一つの心が治まり、皆な心を尽し合い運び合い、一つの心を見分け、しっかり定めてくれ。 |
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明治30年1月13日 |
1.13日、お指図。
用いる者がないから身上指図にも刻限ちょいちょい混ぜたる。 |
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明治30年1月15日 |
皇太后陛下崩御につき、国中喪本月12日より30日間と定められ、ついては節会の処陰暦正月26日大祭に御鏡を供え、27日は餅切同日村内節会、28、9、30日(陽暦3月1、2、3日)の三日間信徒一般の節会執行御許し願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、どうせにゃならん、こうせにゃならん。これはいついつの事情にも言わん。そこで、応法/\の理に委せおくによって、それぞれ治まりの理に委せおこう/\。何かの処よく考えてせにゃならん。どれがいかんこれがいかんとは、いついつの理に言うた事はない。一時尋ねる事情は応法の理に委せおこう/\。これよく聞き取ってくれ。心得のため諭しおこう。 |
分支教会の節会も右に準じて行う願い。
さあさぁ応法/\話し合い伝え合い/\、応法の理に委せおこう。 |
日々別席15日より17日まで三日間休務の願い。
さあさぁ尋ねる事情は心に掛かり、応法も心に掛かれば同じ事、何ともないからこれもやれ、と言うようではどうもならん。応法の理に委せおこう。 |
朝夕御勤国中喪30日間鳴物なく御勤願い。
さあさぁ応法/\、何も大事ないさかい、これはという心は要らん。真っ直ぐにさえ行けば、どうこうはない。理を集めて尋ねる。これはどうせにゃならん、とは言わん。 |
月次祭も神饌のみを供えて祭式おつとめせざる事。
さあさぁこれも皆なひっそ、ひっそと言えばひっそにして、ほんに成る程という理がなくばならん。応法の理明らか、成るよう行くようの道も通らにゃならん。又事情によって捨ておかれん事情もある。旬々の理がある。皆な外れて来た。一つの理に集まらんから、年が変わり未だ延びてある。あちらもこうこちらもこう、段々遅れる。どうもならん事情である。放っておくに放っておけん事情、何ぼ重なりてあるやら分からん。応法にかゝわらん事情があるで。時々の事情に諭したる。これも心得まで一寸知らしおく。 |
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明治30年1月15日 |
増野道奥身上願い。
さあさぁもうこれ時代は、何年の時代になりてあると思う。よほど時代は長うな(りてあ)る。古い時代(は)今のようなもの(ではない)。古い時代の理がすつきり埋もれ切ってある。今はずっと世界に匂い掛け(が)、端から端まで届いてある。古い理(が)埋れて(しまって)はならん。古い匂い(が)すたりてある。よう聞き分け。古い理からこういう理に成り立ってある(のである)。時世が変わりたようなもの(と思うが)、(しかし)世界は変わらぬ。元から変わりてはどうなるぞ。教えの理に(は)不足はないもの(である)。又ありてはならん。これまでの道は並大抵の道やあろうまい。年限相当の理は見分けても居るやろう。この事情(は)一寸には難しい。どんな悪風という。(どんな)事情という。ああ結構やと思うても何時どんな悪風(が)吹くとも分からん。世界の風は分からん。元ありての風は、吹かそうと吹かそまいと自由自在(である)。(元の風を吹かすのに)遠慮気兼ねは要らんというたる。三年千日というたるは何年になりたるか。遠慮気兼ねありては隠し包みも同じ事(である)。(それではこの道が)教え一つの理に違うか違わんか察してみよ。難しいことは一寸も云わん教え(である)。これまで長らえて経つ中には、どんないろんな道もあった。つけ掛けた道はつけねばならん。年の理によりて、早い理もあれば遅れる理もある。(しかし)遅れ切ってはどうもならん。段々長らえて連れて通りて(いる)から、悪風に誘われてはならんで。何をした(の)やら分からんような事ではどうもならん。 |
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明治30年1月18日 |
夕方、茨木基敬43才、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも心得んから尋ねる。一つには談示皆な心得、一日/\あれもこれも事情日々であろう中に、身上不足思う処どれだけ思えども、身上になあ一つ思う処堪えられん。どういう思やん/\である。長らえてどういう事もこういう事も、成らん中/\通り来たる理事情中にはあと思い、年限事情経ち来たる。思い/\事情これから先事情によって一つの心日々という。談示柱/\いろいろある談示柱一つ、この者あの者あちら合わんこちら合わん事情、段々事情、強い/\心の強いであろう中に、談示柱もなけねばなろまい。世上に出る道には一つ重々外々の理はすっきり要らん。たゞ道一つ計って来れば、十分一時その理治める。あちらこちら取り廻し/\一つの理治まるである。第一の理悟りつかねば尋ね返えせ。事情一つの理と諭しおこう。 |
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明治30年1月25日 |
諸井ろく、身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ小児/\という。小児ほうと思う心より一つ事情、又第一の事情という。こうと言う言わん事情、これはどういう事情、ぢばに心を寄せて小児事情、はっきり小児身上から引き出したる事情、土地/\事情、どちらこちら隔てなきよう、皆な所々事情急がしい/\。年々の処暫くの処、何彼に皆な心に掛けず、すっきり委せおけ。思う所、まあ暫くどちらも心移さず、又々身上から引き出す程に。 |
押して、ろく学校の事情願い。
さあさぁ尋ねる事情、それはもう土地/\思う所へ運び、それぞれ皆々事情、心に思う所へ、程よく、事情皆こうしたらよかろうと思うように、委せおく/\。 |
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明治30年1月26日 |
増野正兵衞、身上願い。
さあさぁ段々の事情/\、さあさぁどういう事である、こういう事である。内々にあちらや、とんと鮮やか速やかならん。とんと事情又一つあちらへ迫る、こちらへ迫る。尋ねにゃなろうまい。これまで多分諭したる。又一時尋ねる処、事情何ぼう事情、一名やなくして、集まる事情諭さにゃならん。そらあちら向いてもこちら向いても義理がある/\。何もあちらこちら事情、心事情拵える。そら事情によって、事情に赴かにゃならん事情ある。多分中にそれぞれ事情ある。多分中に道という道ある。その事情理に変わりた理はないで。よう聞き分け。どういう事情、理も始まれば、しっかりと踏ん張りてくれ。事情によって暇が要る。遅れてならん。これを諭せば分かりてある。談示もあろう/\。身に案じる事は要らん。案じてはならん。 |
押して。
さあさぁ尋ねる処もあろう。日々内々にどうせにゃならん、こうせにゃならん、又一つこうもしてくれ、どうもしてくれ。日々心に掛かる。どんと精神の心(を定めるよう)。(神は)どうせにゃならん、こうせにゃならん(とは言わん)、言えん。内々に心に掛からんよう(に)せにゃならん。事情に善いと思うても悪い事もある。悪いと思うても善い事もある。一度二度三度まで聞いて思う処(が)、これと思えば、それで心に押し付けて了うがよい。 |
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明治30年1月30日 |
船場分教会、用地として西田佐兵衞より140坪献納願い。
さあさぁ尋ぬる事情/\、いかなる処尋ねる。事情まあ初めという処から思えば、何となあどうもと、心の事情一時以て尋ぬる処の事情は、精神の心だけは受け取る受け取る。まあまぁこうしておいたらという心の理は、中々の理である。さあさあ末代の理に受け取るで。 |
同日、梅谷四郎兵衞出張所事務所へ寄留の願い。
さあさぁ尋ぬる事情は時々の事情を以て、さあさぁ一寸暫くどういう事もこういう事も、こういう処の理に委せおこう/\。 |
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明治30年1月30日 |
永尾楢次郎、右の目障り願い。
さあさぁ心得んという事情を尋ねる/\。一寸事情諭しおこう。さあさぁ目に見えん処どうなりこうなり、そこい/\事情よう聞き分け。どんな事聞こうとも言われようとも、遠慮は要らん、気兼は要らん。さあさぁ人々どれだけ日々尽したような風をしては理は外。他の事情を見て迫り切れば、どうもならん。前々他の事情に二つ三つの理に諭してある。身上続き、必ず/\の理に心に誘われんよう混ぜられんよう、返やし/\の理に諭しおこう/\。
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