(11月) |
明治29年11月6日 |
松村五三郎、井筒たね婚約整いたる処同月18日結婚式につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、事情は願い通り、人々心一日も早く待つという心、さあさあ許しおこう/\。 |
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明治29年11月7日 |
これまで御守りの名称を、信符として出さして貰う御許しの願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあどうでも尋ねにゃ分かろうまい/\。余儀なくと言うであろ。どれもこれも、どうも一時これだけ越えられん思うから、成らん事情から許したる。どうも日々成らん、通る事でけん。ほんの心休め/\、そこで色品変えてなりと通す心あれば、許しおこう。心あれば許しおこう/\。 |
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明治29年11月7日 |
古川吉平、事情願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、まあ遠い所は遠い所、心という理は、又一つ道というものは、よう聞き分けにゃ分からんで。どうでもこうでも、成っても成らいでも皆な精神供えて与ゑ尋ねる事情、どういう指図あろ。どれはよいこれはよい、それは必ずあると思うやない。皆な名々精神にある。どれだけやろうと言うても、要らんと言う者にはやる事できん。与ゑ欲しいと言うても、くれる者なけりゃどうもならん。そこで遠い心澄まし、心定め運ぶなら、又道と言う。遠い所はそのまゝ。どれだけ遠い所という。名々思うだけ一時に求めるというは、難しい事ならん。よう聞き分け。遠い所は一時ありてはならん。心に乗りて皆な開きたるものである。その心で治めてくれるがよい。 |
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明治29年11月9日 |
神道本局の敷地教長の名称に成り居る処、本局へ寄付致したきにつき願い。
さあさぁ尋ぬる事情/\、事情に一つ、どうがよかろこうがよかろ、それぞれ談示一つ尋ぬる。一つたんのう、喜ばせ。順序運んで満足一つの理に許しおこう。 |
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明治29年11月14日 |
梅谷分教会事情につき、会長笹西治良兵衞辞職につき願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、一時以てならん事情尋ねる。ならん/\これまでの処道すがら、長い年限よう/\の道、そこえ/\付いて一つ心遂げられん。留まらんという事情、よう聞き分けにゃならんで。一つの理やない、二つの理やない。所々変わる、又変わる/\。この事情聞き分け。所々で一つ理が変わる又変わる。又尋ねる事情又思うやろう。この一つ理はよう聞き分け。どれだけどうしてやろう、こうしてやろう思ても、どうも心に迷わされ曇らされ、心変わるからどうもならん。幾度諭せども心変じどうもならん。一時放っておけばならん。成るべくは十分運んで治まらん。是非に是非ない。惜しいものや、可哀想なもの。どうもならん。後で後悔せにゃならん。悔んだ処がどうもなろまい。変わる/\後種ない。すっきり切りて通らんならん。もう諭する理もない。どうも見難くい聞き難くい。この話し聞いて一つの所やあろまい。又見えてはなろまい。今日もや明日もや、楽しめば世界楽しみであれども、あちらこちら靄掛かり、一つ頼りないもの、他事や他所事やない。道は変わりてはならん。皆々心まで諭し置こう。一時尋ねる処、すっきり洗い替えて、よう聞き分け。それぞれ尽した者がある。細々丹精尽した者に、理が替えてやるがよい。 |
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明治29年11月26日 |
宮森与三郎、母身上願い。
さあさぁ尋ねる事情/\、さあさぁ身の処自由ならん。これどういうもの。何がサンゲいしたらよかろう。分からん/\。尋ねる。これまで/\何も分からんでありたなれど、少々事情分かり、案じる事要らん。これ残りある。一寸分かり難ない処、又所変わりて一寸理。事情定まりて一寸改まりたら、治まらんやない。皆な心ある。何程心ありたて、分からにゃ自由ならん。よう聞き分け。身上不足なりたるより、心配あらせん。あちら眺めこちら眺め、これだけ成人したか、時々ほっと思う事聞き分け。因縁為す事聞き分け。因縁というは、成ろまいと思たて成りて来る。しようと思たて成らせん。成らんとすれば、これどうもならん。成ると成らんと聞き分け。身上案じる事要らん。これ一寸指図しておこう。 |
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