明治29年8月

 更新日/2021(平成31.5.1栄和改元/栄和3)年.12.27日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「明治29年8月分お指図」を確認する。


 (8月)
 明治29年8月1日
 前田喜四郎46才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、余儀なく事情尋ねるであろ。身の内の処どういうもの。もうよかろかと日を通りたる。一時以て尋ねにゃならん処、よく事情聞き取らにゃなろまい。どういう事であろ思う処、思うだけサンゲえして居る/\思うだけでは分かろまい。一言諭しおこう。これまでほんに成る程という日から事情タンノウ/\。何故なると思うやない。事情は世界にある。世界の理を皆な見てタンノウ、心にタンノウ。道を通るには真の心にタンノウして通らねばならん。尽す中に身上どうであろ、身上は又世界からなあと言う。これよく取り直し、事情は世界にある。因縁という、因縁というはどんな因縁もある。因縁は心から。因縁ならと言うて了えばどうむならん。又因縁残してはならん。因縁諭せば、名々因縁事情治め。しよと言うて出けやせん。しょまいと言うて成りて来る。これ聞き分けてタンノウ。タンノウは誠。身上は大層と言う。そこで聞き分け。何度と言わん。事情は世界見て明らく事情と言う。早く諭してくれ/\。
 明治29年8月4日(陰暦6月25日)
 大裏西手方北より西南へ廻り壁建てる願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、まあ二度三度諭したる。又候身に一つどうでも心得ん。尋ねる。これまで身の処案じなきと諭したる。道の事情どんな道も通り来たる。一時尋ねる身上にて一寸大層のようなれど、一寸どうであろうまい。なれどよう聞き分け。これまで難しい中、どんな中通り来たる。その中思い/\旬々思たる。この話、言葉の話しは、聞く者もあれば又聞かん者もある。又分かる者あれば、分からん者もある。これまで話したる。一時になると些か持たず、よう聞き分け。力落すやない/\。精のない事と思うやない。しっかりして居よ/\。

 押して、喜市身上治め方の願い。
 さあさぁ尋ねる処/\、心に掛かる事はどうでも急がにゃならん。心に掛かる処運ばにゃならん。心にやれ/\と聞かしてやらにゃならん。内々心に掛からんよう。心に安々は神の道、神に随いて心に掛かるような事ではならん。楽しみは何処にある。あゝという心に待たず、心に事情ありて楽しみたんの、頼りなきもの。よく聞き分けてくれるよう。
 明治29年8月4日(陰暦6月25日)
 大裏西手方北より西南へ廻り壁建てる願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\は、それぞれ一寸囲い/\、囲いの理を以て、許しおこう/\。

 又、職人小屋二間半に十間建築御許しの願い。
 さあさぁ尋ねる事情、あちらも建ち掛け、こちらも建ち掛け、切りなし普請とこれまで諭してある。旬という、旬が来たら、何でも彼でも広くして、皆な満足をさしてくれ。これが世界の台や。これをよう聞いておかにゃならん。許しおく。

 又、南北へ門の願い。
 さあ尋ねる。皆な囲い/\には、一つ/\の切りがなけにゃならん。囲いには囲いの心でせにゃならん。皆なざっとしたものや。これを心得ておかにゃならん。

 又、東方も追々石垣工事土持ち御許し願い。
 それはもうどうなりと委しおく。切りなしと言うたるよって、追々に決まりを着ける。今の処は仮家なれば、何時取り払うても構わんように、ざっとしておかにゃ、世上の理も済まぬ。末代のような事してはならん。何時取り払うようにせにゃならん。勿体ないというようでは、道理に適わん。これだけ指図しておく。

 又、稲納屋を大裏へ持ち行く願い。
 さあさぁそれは時々の風を以て、こうというようにしたらよかろ。それは委しおくによって。
 明治29年8月6日
 加見兵四郎54才、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、どうでも余儀なく事情尋ねるであろう。どうしたらよかろうか。どうでもいかん/\。余儀なく事情尋ねるであろう。心事情は治まりてある。身上事情あれば、いかな理沸く。その日/\という。よう聞き分け。一寸事情はなか/\事情、一寸大層である。一寸事情聞く。又事情あれば又事情と言う。一寸には事情諭し難くい。なれど諭さにゃならん。どういう事なら、今の事なら十分治まりたる。どんな中今日の事情あろまい。日々事情思うよう事情でありて、道変わりて又一つ世界事情所々事情、これから見れば、どういう事も区域分かり難くい。これまで通りたる理恐ろしいという。通りたる理は心に持って事情、又身上不足あればいろ/\理沸く。これ取り直し、道に事情説き流して居る。因縁事情、因縁というは、名々為す因縁こら分からせん。身に不足ありてタンノウはでけやせん。なれど、取り直し、所々事情皆見て、名々成る程と言えば、前生サンゲえと言うたる。一時事情どうでも成ろまい。なれど早々思た理ほんになあと取り直し、又一つ話し何時どういう話し、どういう事聞くとも分かろまい。これも一寸諭しおこう。
 明治29年8月18日
 上原佐助、身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、身上にどうも一時いかなる事尋ねるは余儀なくであろう。事情はいつ/\同じ事、十分となれば又々伝えるから何かの事どう、これまでという、聞いて治めるなら治まる。当分の事とは思われん。皆んなそれぞれの心を寄せて一時という。治まるというは、一人の心の理で治まる処、何度の事情治まり難くい処、身上に身体余程大層とも言う。そこで早く聞き取って、これまで名々心という理がある。身上穏かなれば、又々諭すから、早く理を伝えてやれ/\。

 押して願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、互いという理は皆一つ。心だけ運んでやるがよい。
 明治29年8月22日
 上原佐助、身上申し上げ前指図の理につき願い。
  さあさぁ尋ね出る事情、前々事情、一時成る成らん処、堪えられん事情から一つ指図。堪えられん一つ事情、どうよこうよ指図。身上速やかなりたら、何かの事聞いて思やんと言う。前々事情から指図。一つ/\の理、一つ/\の理を聞かす。よう聞き分け。ようよぅの年限である。ようよぅ年限事情によって、所どんと変えて始め掛けてから、いろいろ道通りいろいろ道聞いて、ほのり話し。実があれば実は誠、よもや/\一つ理大き、品々始め掛け。ほのり話し。道聞いたなら鮮やか分かる。年限の道によって事情聞く。どんな事聞くよう、又言われるようになりた者は、並大抵やない。何でもなき者と、何でもない事情。こんな事なあこんな事なあ、知らず/\心分かる。人は一代名は末代、と、これ伝えたる。真実は誠、実である。実は世界、又道と言う。実あれば、どんな曇り被せようと言うて被せられん。真の理、天の理、天の理は曇り掛からん。よう聞き分け。前の掛かり、細々理、泣き/\通り、それから心楽しみて、道に理があり、身に一つ余儀なく障り。障りから一つ聞かす。最初の理は元。後の道はない。元の心なけにゃならん。元の心受け取りて理である。受け取りて理は、どんな剣というとも、岩の中でも切れやせん。理は元の理、元の理は神の話す理。これ一時ようよぅ通う道筋、通う道筋にあちらこちら言う。又心休み、この理立てべき理やない。どんな所へ行かにゃならん。日のじか夜が明けば、道の理から、それより心運べば世界身も鮮やか。道に理が跨がれば、皆々の者までとんだ理やなあ、変な事やなあと言う。身に案じない。守れば案じない。守らねば後々何時とも分からん、と指図しておこう。
 明治29年8月29日
 森井宗吉、長男宗太郎9才身上願い。
 さあさぁ尋ねる事情/\、事情によって余儀なく事情であろ/\。尋ねる一時事情にては一寸は大層事情である。思う事情にては又候という事であろ。思うよう行かん思うよう行かん。まあ内々にてもそら治められん。なれど、よう聞き取りて治めるなら、危ない怖わいという処、よかったなあという事がある。これまで楽しみ通り、事情にては何たる事情一つ理、この事情内々治めてくれ。一寸話し聞けば、恐ろしい。又内々にこういう事では世上に対してなあ、この事情聞き直し取り直し、身上から出た一つの道、道から出た事情である/\。その事情治めたら、一時はじいと治まるよう。




(私論.私見)